JP2005349484A - ワーククランプ方法及びワーククランプ装置 - Google Patents

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浩 油原
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Abstract

【課題】 1つのアクチュエータにより形状の異なるワークを簡単な構成でクランプできるようにする。
【解決手段】 切欠部61A〜61Hを有した円盤体62A〜62Hをルーフパネル3の数だけ配置してなるクランプ切替ドラム56と、クランプ切替ドラム56を回動させる回動軸57及びサーボモータ58と、クランプ部66a〜66h、屈曲部68a〜68h及び接触片部69a〜69hを有したクランプ部材64A〜64Hの複数を、各円盤体62A〜62Hのそれぞれと対応して同軸上に回動自在として配置してなるクランプ部材集合体59と、クランプ切替ドラム56を回動させてクランプするルーフパネル3の形状に合致したクランプ部材64Aを、前記切欠部61Aの開口端面で接触片部69aを押して軸回りに回動せしめ、クランプ状態とアンクランプ状態とに切り替える制御部60を備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ワークをクランプするワーククランプ方法及びワーククランプ装置に関し、詳細には、形状の異なるワークの複数をより少ないアクチュエータでクランプさせることのできるクランプ技術に関する。
自動車の車体組立工程、例えばルーフアセンブリを組み立てるルーフサブ組立工程においては、車幅方向に向けて延在させたルーフボーと呼ばれる補強部材を位置決めし、このルーフボー上にルーフパネル載せ、両者を溶接することによって一体化させている。
しかしながら、上記した従来の車体組立装置においては、車種が相違するなどして形状が異なるルーフパネルを組み立てるには、その都度、各車種専用の車体組立設備が必要となる。
例えば、各車種毎のルーフパネルをクランプするための専用のクランプ部材と、このクランプ部材を可動させるアクチュエータと、車種毎にルーフパネルが治具などに当たらないようにするための車種切替用のアクチュエータとが必要となる。
このため、形状の異なるルーフパネルの種類分、クランプ部材を可動させるアクチュエータと車種切替用のアクチュエータが必要となり、部品点数の増加による装置の大型化及び高コスト化の問題が発生する。また、アクチュエータの数が非常に多くなるので、そのアクチュエータに接続される配管や配線の取り回しが複雑化する。
そこで、さらに従来は、パネルの形状に応じて備えられた複数個のクランパーを一台のシリンダーで駆動して選択することができるようにして、設置空間を減少させ、また構成部品を簡素化させるようにした多車種のパネル把持装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−40162号公報(第3頁及び第4頁、第4図及び第5図)
しかしながら、特許文献1に記載のパネル把持装置では、構造が複雑で部品点数も多いため、やはりコストの面で問題が残る。
そこで、本発明は、1つのアクチュエータにより複数のクランプ部材の中からクランプすべきクランプ部材を選択し切り替えて異なる形状のワークをそれぞれクランプすることのできるワーククランプ方法及びワーククランプ装置を提供することを目的とする。
本発明のワーククランプ装置は、切欠部を有した円盤体をワークの数だけ並べて配置してなるクランプ切替ドラムと、このクランプ切替ドラムを回動させる回動手段と、クランプ部とクランプ回動操作部とを有したクランプ部材の複数を、各円盤体のそれぞれと対応して同軸上に回動自在として並べて配置してなるクランプ部材集合体とを備える。
そしてさらに、このワーククランプ装置は、クランプ切替ドラムを回動させて、複数のクランプ部材の中からクランプするワークの形状に合致したクランプ部材を、前記切欠部の開口端面でクランプ回動操作部を押して回動せしめ、該クランプ部材による前記ワークのクランプ状態とアンクランプ状態とに切り替える制御部とを備える。
本発明のワーククランプ装置によれば、切欠部を有した円盤体をワークの数だけ並べて配置したクランプ切替ドラムを回転させ、クランプ部材集合体の中からクランプするワークの形状に合致したクランプ部材を、この切欠部の開口端面で該クランプ部材に形成したクランプ回動部材を押して回動せしめることによりクランプ状態となし得るので、該クランプ切替ドラムを回動させるアクチュエータ(回動手段)のみで複数形状のクランプ部材をクランプ状態とアンクランプ状態とすることができる。したがって、本発明によれば、異なる形状の複数のワークに対して簡単な構造でクランプすることができ、装置の小型化並びに低コスト化を実現することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態は、ルーフパネルを組み立てる車体組立設備の一部に、本発明のワーククランプ装置を適用した例である。
[車体組立設備の構成]
図1は、車体組立設備の全体構成を示す平面図である。この車体組立設備は、車体パネルとしてのルーフパネル3の裏面に、車幅方向に延在する骨格部材としての補強部材となる複数のルーフボー5を溶接によって固定するルーフサブ組立設備である。
ルーフパネル3は、車種(車型)によって異なる形状のもの(3A,3B,3C…3H)をワークパレット7A,7B,7C…にそれぞれ配置してある。このワークパレット7A,7B,7C…に隣接して、その配列方向に沿って移動可能なワーク搬送用ロボット9を設け、ワーク搬送用ロボット9を間に挟んでワークパレット7A,7B,7C…と反対側にパネル位置決め台11を設置する。
ワーク搬送用ロボット9により所望のルーフパネル3を把持し、このルーフパネル3をパネル位置決め台11に搬送して位置決めし、該パネル位置決め台11に隣接して設置してある接着剤塗布用ロボット13により、接着剤タンク15に収容してある接着剤を、前記したルーフボー5を取り付ける部分に塗布する。
一方、ルーフパネル3とルーフボー5とを位置決めする位置決め治具1では、ルーフボー5を位置決め固定し、この位置決め固定したルーフボー5上に、前記したワーク搬送用ロボット9により、接着剤塗布済みのルーフパネル3を載置し、両者相互を接着により仮固定する。
その後、位置決め治具1の周囲に配置した複数の溶接用ロボット17によって、ルーフパネル3とルーフボー5とを溶接して固定し、溶接後はワーク搬出用ロボット19によって次工程21に搬出する。次工程では、例えば、図示しない溶接用ロボットによってルーフパネル3とルーフボー5との上記溶接打点位置とは別の位置を、いわゆる増す打ち溶接として行う。
<位置決め治具>
次に、位置決め治具1について説明する。図2は、図1における位置決め治具1を拡大した平面図で、図3は、図2のA矢視図である。この位置決め治具1は、ルーフボー5上に載置したルーフパネル3の車体前後方向(図2中で左右方向)に延在される2本の回転支持軸23を備えている。この回転支持軸23は、ベース25上に設置してあるそれぞれ3本の支持脚27の上端に設けてある軸受29に回転可能に支持されている。回転支持軸23の図2,図3中で右端部側の支持脚27の上部には、ベース25の外側に向けて突出するブラケット31を設け、このブラケット31に回転支持軸23を回転駆動する駆動用モータ33を取り付ける。
そして、上記した回転支持軸23には、図4に示すような治具本体35を、その軸方向に沿って複数設けてあり、各治具本体35は、位置決め部としての治具体37を周方向に沿って複数(ここでは8個)備えている。
上記した各治具本体35は、車種が相違するなどして形状が異なる各種のルーフパネル3に取り付ける複数のルーフボー5に対応して設けてある。また、各治具本体35における複数の治具体37は、前記した各種形状のルーフボー5にそれぞれ対応するものであり、したがって回転支持軸23の軸方向に沿って設けた複数の治具本体35における円周方向同一位置にあるそれぞれの治具体37は、同一種のルーフボー5を位置決めする際に使用する。
上記した各治具体37は、回転支持軸23の周囲に設けたボス部39の周囲に基部ブロック41を固定し、さらに基部ブロック41の外側にアーム部43を連結し、アーム部43の先端には、支持プレート45を取り付ける。
支持プレート45上の中央には、位置決めピン47を備えるセンタブロック49を設け、その両側に支持ピン51を備えるサイドブロック53を設けている。センタブロック49は、支持プレート45に対して側方に突出し、その突出端部の上部に前記した位置決めピン47を設ける。これにより位置決めピン47は、ルーフボー5を位置決めする際に、2本の支持ピン51に対し、ルーフボー5の長手方向に沿ってずれた位置となる。
ルーフボー5は、ルーフパネル3の裏面に接合するフランジ部5aを両側部に備え、その内側に一対の凸部5bを、ルーフボー5の長手方向に延長して形成する。この一対の凸部5b相互間の凹部5cのルーフパネル3側の面は、位置決め状態を示す図5のように、フランジ部5aをルーフパネル3に接触させた状態でルーフパネル3に対して離れた状態となる。
そして、上記した凹部5cに形成してある位置決め孔5dに、前記した治具体37の位置決めピン47を挿入してルーフボー5の位置決めを行うとともに、一対の支持ピン51を、フランジ部5aより内側のルーフパネル3の裏面より離間した位置にあるピン受け部5eに当接させてルーフボー5を支持する。
なお、図2,図3では、回転支持軸23の周囲の複数のボス部39に対し、図2では二点鎖線、図3では実線でそれぞれ示すルーフパネル3に対して必要な治具本体35の治具体37のみを示してあり、他の治具本体35や治具体37は省略している。実際には、すべてのボス部39に図4,図5に示したような治具本体35を設けてある。
ただし、これら各治具本体35は、湾曲形状となっているルーフパネル3と回転支持軸23との間の距離が各治具本体35を設けた部位相互間で異なる場合があるので、すべて同じものではなく、例えばアーム部43の長さを変えたり、位置決めピン47や支持ピン51の先端位置を変えるなど、互いに異なるものが存在する。
また、ルーフパネル3の形状によっては、すべての治具本体35を使用しない場合があり(図3の実線で示すルーフパネル3では、4つの治具本体35のみを使用している)、その使用しない治具本体35においては治具体37が不要となるので、すべての治具本体35が全周に8個の治具体37を備えているわけではない。
<ワーククランプ装置>
また、この車体組立設備には、ルーフパネル3の車幅方向の両側縁部をクランプするワーククランプ装置55が設けられている。図6は、ワーククランプ装置の斜視図、図7はクランプ部材によるクランプ状態とアンクランプ状態を示す要部拡大正面図、図8はクランプ部材によるクランプ状態とアンクランプ状態を示す拡大正面図である。
ワーククランプ装置55は、クランプ切替ドラム56と、このクランプ切替ドラム56を回転させる回動手段である回動軸57及びサーボモータ58と、ルーフパネル3をクランクするクランプ部材集合体59と、サーボモータ58を駆動制御しクランプ切替ドラム56を回転させてクランプ部材集合体59の中からクランプするワークの形状に合致したクランプ部材をクランプ状態またはアンクランプ状態とする制御部60とから構成される。
クランプ切替ドラム56は、円周部の所定位置に切欠部61A、61B〜61Hを有した円盤体62A、62B〜62Hの複数個を、クランプする形状の異なるルーフパネル3の数(本実施の形態では8個)だけ有し、前記回動軸57に並べて配置されている。これら円盤体62A、62B〜62Hは、互いに密着して設けられると共に、回動軸57に固定されて回動するようになっている。
切欠部61A、61B〜61Hは、円周部の一部を厚み方向(回動軸57と平行な方向)に切り欠いた溝部として形成されている。これら切欠部61A、61B〜61Hの開口端面61a1,61a2、61b1,61b2〜61h1,61h2は、後述するクランプ部材集合体59を構成する各クランプ部材と接触する接触面とされている。また、各円盤体62A、62B〜62Hに形成されたぞれぞれの切欠部61A、61B〜61Hは、互いの位置が重ならないようにずれている。
例えば、車種毎に形状の異なるルーフパネル3の数(例えば、A車、B車〜H車の8車種)だけ設けられたそれぞれの円盤体62A、62B〜62Hに形成された切欠部61A、61B〜61Hは、円周を略8等分する位置にそれぞれ設けられる。具体的には、図7中時計回り方向に順次、A車用のルーフパネル3Aをクランプ及びアンクランプするための切欠部61A、B車用のルーフパネル3Bをクランプ及びアンクランプするための切欠部61B、・・・H車用のルーフパネル3Hをクランプ及びアンクランプするための切欠部61Hが配置される。
回動軸57は、ルーフパネル3の車幅方向の両側縁近傍部に、車体前後方向にその軸方向を向けて配置されている。この回動軸57は、軸受け63に回動自在に支持されると共に、その基端に設けられたサーボモータ58によって回動自在とされる。サーボモータ58は、制御部60によって駆動制御され、回動軸57を正逆方向に回動自在とする。
クランプ部材集合体59は、ルーフパネル3をクランプするクランパーであるクランプ部材64A、64B〜64Hの複数個を、前記した円盤体62A、62B〜62Hのぞれぞれと対応してクランプ部材支持軸65上に回動自在として並べて配置されている。クランプ部材64A、64B〜64Hは、一端にルーフパネル3をクランプするクランプ部66a、66b〜66hと、他端にクランプ回動操作部を有しており、略への字形状に折れ曲がった屈曲部分をクランプ部材支持軸65に対して回動自在に取り付けている。
クランプ部66a、66b〜66hは、クランプ部材64A、64B〜64Hの先端側部に半球体として形成されており、図7に示すルーフパネル受け部材67とでルーフパネル3を挟み込んでクランプする。クランプ回動操作部は、クランプ部材64A、64B〜64Hの他端に屈曲形成される屈曲部68a、68b〜68hと、前記切欠部61A、61B〜61Hの開口端面61a2、61b2〜61h2と接触する接触片部69a、69b〜69hと、この接触片部69a、69b〜69hを屈曲部68a、68b〜68hに対して接近離反方向に変位させる弾性部材70a、70b〜70hとからなる。
屈曲部68a、68b〜68hの先端側には、一方の開口端面61a1,61b1〜61h1と接触するテーパ面68a1が形成さている。接触片部69a、69b〜69hは、アンクランプ状態ではコイルバネやウレタンなどからなる弾性部材70a、70b〜70hによって一端部69a1、69b1〜69h1を屈曲部68a、68b〜68hに接触させ、他端部69a2、69b2〜69h2を屈曲部68a、68b〜68hから離れるように付勢させるように、いわゆるシーソーのように取り付けられている。クランプ状態では、弾性部材70a、70b〜70hの付勢力に抗して他端部69a2、69b2〜69h2が前記した他方の開口端面61a2、61b2〜61h2と当接する。
「車体組立方法」
次に、ルーフパネル3を組み立てる車体組立方法について説明する。先ず、図1に示すように、ワーク搬送用ロボット9によりワークパレット7A,7B,7C…に配置してある形状の異なるルーフパネル3A,3B,3C…のうち、必要とするルーフパネル3を把持してパネル位置決め台11に搬送する。このときルーフパネル3は、裏面が上側となるよう表裏を反転させた状態で位置決めする。この位置決め状態で、接着剤塗布用ロボット13により、前記したルーフボー5を取り付ける部分、すなわちルーフボー5のフランジ5aが接触する部分に接着剤を塗布する。
上記した接着剤塗布作業と並行してルーフパネル3に取り付けるルーフボー5を、車体組立装置における位置決め治具1に対して位置決めする作業を行う。この位置決め作業は、2つの駆動用モータ33の駆動により2本の回転支持軸23を同時に回転させて、位置決めを行うルーフボー5に対応する各治具体37が、図3の実線で示すルーフパネル3に対向する上方位置となるようにする。
この状態でルーフボー5を、例えば図示しないロボットによって位置決め治具1に搬入し、2本の回転支持軸23上の治具本体35の対応する治具体35に位置決めする。位置決め時には、図5に示すように、位置決めピン47をルーフボー5の位置決め孔5dに挿入するとともに、2本の支持ピン51をピン受け部5eに当接させてルーフボー5を支持する。なお、図3では、ルーフパネル3の車体前後方向(図3中で左右方向)両端と中央部分2箇所の全部で4箇所にルーフボー5を取り付ける状態を示している。
一方、前記した接着剤塗布作業が完了しているルーフパネル3は、前記したワーク搬送用ロボット9によって把持してパネル位置決め台11から位置決め治具1まで移動させ、上下を反転させた状態、つまり接着剤を塗布した裏面が下面となる状態で、前記位置決め状態の各ルーフボー5上に載置する。
これにより、ルーフパネル3とルーフボー5とを接着剤によって互いに仮固定し、この仮固定状態で、図2に示すように、ルーフパネル3の車幅方向(図2中で上下方向)両側部それぞれ2箇所をワーククランプ装置55によってクランプ固定する。
このワーククランプ装置55によるクランプは、制御部60から駆動指令を受けたサーボモータ58が回動軸57に取り付けられたクランプ切替ドラム56を所定位置まで回動させ、クランプ部材集合体59の中からクランプすべきルーフパネル3に対応したクランプ部材64Aのみをクランプ状態とする。残りのクランプ部材64B〜64Hは、アンクランプ状態に保持させておく。
このクランプ部材64Aのクランプ動作を詳述すると、先ず、クランプすべきルーフパネル3A(例えば、A車用のルーフパネル)と対応するクランプ部材64Aをクランプ状態とするために、制御部60からの駆動指令がサーボモータ58に出力され、該サーボモータ58が回動軸57を時計回り方向に回動させる。すると、この回動軸57に固定されたクランプ切替ドラム56は、該回動軸57と共に回動する。
そして、クランプ切替ドラム56のうち、前記クランプ部材64Aと対応した円盤体62Aは、図9から図10に示すように時計回り方向に回動し、該クランプ部材64Aに形成されたテーパ面68a1が円盤体62Aに形成された切欠部61Aの回転方向後ろ側の開口端面61a1に接触した時点(図10(B)の状態)で停止する。この円盤体62Aの回転停止制御は、サーボモータ58のパルス数に基づき予め決められた制御プログラムに基づいて動作する。
次に、クランプ切替ドラム56を反時計回り方向に逆回転させる。すると、図11に示すように、接触片部69aの他端部69a2に切欠部61Aの開口端面61a2が当接し、該接触片部69aがこの開口端面61a2に押され、弾性部材70aの付勢力に抗して屈曲部68a側へ接近せしめられる。そして、クランプ部材64Aは、この円盤体62Aの切欠部61Aによってクランプ部材支持軸65を中心としてその先端側に設けたクランプ部66aをルーフパネル3側へ接近させるように回動せしめられる。ルーフパネル3にクランプ部66aが接触した状態からさらに円盤体62Aを2°から3°程度回転させることで、当該ルーフパネル3をクランプするクランプ力が発生する。
そして、上記クランプ固定状態で、図1に示してある溶接用ロボット17によって、ルーフパネル3とルーフボー5とを、図2に示す溶接打点位置Pにて溶接固定する。溶接後は、図12及び図13に示すように、クランプ切替ドラム56を時計回り方向に回転させる。すると、接触片部69aは、切欠部61Aとの接触状態を開放し、接触片部69aの一端部69a1が屈曲部68aに接した初期状態に戻る。
そしてさらに、クランプ切替ドラム56が時計回り方向に回転すると、屈曲部68aに形成されたテーパ面68a1が切欠部61Aの一方の開口端面61a1の開口周縁部に当接し、このテーパ面68a1に沿って屈曲部68aが切欠部61Aから抜け出す。これにより、クランプ部材64Aは、クランプ部材支持軸65を中心としてその先端のクランプ部66aをルーフパネル3から離れる方向に回動させアンクランプ状態となる。アンクランプ状態となったところで、溶接後のルーフパネル3をワーク搬出用ロボット19によって次工程21に搬出する。
前記ルーフパネル3Aの組み立てが終了し、このルーフパネル3Aと形状の異なる他の車種、例えば図3中で二点鎖線で示すようなルーフパネル3Bを組み立てる際には、再度駆動用モータ33を駆動して回転支持軸23を治具本体35と共に回転させ、新たなルーフパネル3Bに組み付けるルーフボー5に対応する各治具体37を、ルーフボー5に対向する上方位置となるようにする。
また、前記ルーフパネル3Bに対応したクランプ部材64Bをクランプ状態とするために、サーボモータ58を駆動させてクランプ切替ドラム56を回動させ、所定の円盤体62Bに形成した切欠部61Bにて前記クランプ部材64Bをクランプ状態とする。以後の工程は、前記した工程と同様であるのでその説明は省略する。
[本実施の形態による効果]
本実施の形態によれば、サーボモータ58によって複数の円盤体62A、62B〜62Hからなるクランプ切替ドラム56を回転させて、クランプするクランプ部材64Aと対応する円盤体62Aを所定量回動せしめ、その円盤体62Aに形成した切欠部61Aでクランプ部材64Aをクランプ状態とアンクランプ状態とするので、1つのサーボモータ58(アクチュエータ)により、車種毎に異なるルーフパネル3の切替と、各クランプ部材64A、64B〜64Hのクランプ状態及びアンクランプ状態の切替を行うことができる。
また、本実施の形態によれば、サーボモータ58の回動軸57上にクランプ切替ドラム56を設けた構造であるので、装置サイズを小型化することができる。
また、本実施の形態によれば、切欠部61A、61B〜61Hを有した円盤体62A、62B〜62Hを形状の異なるルーフパネル3の数だけ並べて配置したクランプ切替ドラム56を所定量回動させるだけなので、車種の切り替え時間を短くすることができ、位置決め段取り時間を大幅に短縮することができる。
また、本実施の形態では、クランプ切替ドラム56を回動させる回動手段としてサーボモータ58を採用しているので、制御部60による駆動制御を変えることで各車種毎にクランプ部材64A、64B〜64Hによるルーフパネル3に対するクランプ力を適宜変えることができる。したがって、そのルーフパネル3の形状に合わせて確実なクランプを実現できる。
また、本実施の形態では、円周部の一部に切欠部61A、61B〜61Hを形成した円盤体62A、62B〜62Hのそれぞれを1車種用の車種切替手段としているので、この円盤体62A、62B〜62Hの数を増やすことで簡単にクランプするルーフパネル3の数(車種)を増やすことができる。例えば、上述の実施の形態では、8車種用の円盤体62A、62B〜62Hを用意したが、これに新たに別の車種のルーフパネル3Iをクランプしたい場合には、それに対応する円盤体62Iとクランプ部材64Iを追加すればよい。
なお、上記した実施の形態では、ワークとしてルーフパネル3を例に取って説明したが、形状の異なるワークを位置決めするような場合にも本発明を適用することができる。
車体組立設備の全体構成を示す平面図である。 図1における位置決め治具を拡大した平面図である。 図2のA矢視図である。 図1の位置決め治具における治具本体の斜視図である。 図4の治具本体によりルーフボーを位置決めした状態を示す説明図である。 ワーククランプ装置の斜視図である。 クランプ部材によるクランプ状態とアンクランプ状態を示す要部拡大正面図である。 クランプ部材によるクランプ状態とアンクランプ状態を示す拡大正面図である。 クランプ部材によるクランプ動作の初期状態を示す工程図である。 クランプ部材によるクランプ動作の中間状態を示す工程図である。 クランプ部材によるクランプ動作の後期状態を示す工程図である。 クランプ部材によるアンクランプ動作の初期動作を示す工程図である。 クランプ部材によるアンクランプ動作の後期動作を示す工程図である。
符号の説明
3…ルーフパネル(ワーク)
5…ルーフボー
55…ワーククランプ装置
56…クランプ切替ドラム
57…回動軸(回動手段)
58…サーボモータ(回動手段)
59…クランプ部材集合体
60…制御部
61A、61B〜61H…切欠部
62A、62B〜62H…円盤体
64A、64B〜64H…クランプ部材
65…クランプ部材支持軸
66a、66b〜66h…クランプ部
61a1,61a2、61b1,61b2〜61h1,61h2…開口端面
69a、69b〜69h…接触片部

Claims (5)

  1. 円周部の所定位置に切欠部を有した円盤体を、クランプする形状の異なるワークの数だけ有し、該切欠部の位置をずらしてこれら複数の円盤体を並べて配置してなるクランプ切替ドラムと、
    前記クランプ切替ドラムを回動させる回動手段と、
    一端にワークをクランプするクランプ部と、他端に前記切欠部の開口端面と接触するクランプ回動操作部とを有したクランプ部材の複数を、前記各円盤体のそれぞれと対応して同軸上に回動自在として並べて配置してなるクランプ部材集合体と、
    前記クランプ切替ドラムを回動させて、前記クランプ部材集合体の中からクランプするワークの形状に合致したクランプ部材を、前記切欠部の開口端面で前記クランプ回動操作部を押して前記軸回りに回動せしめ、該クランプ部材による前記ワークのクランプ状態とアンクランプ状態とに切り替える制御部とを備えた
    ことを特徴とするワーククランプ装置。
  2. 請求項1に記載のワーククランプ装置であって、
    前記クランプ回動操作部は、前記クランプ部材の他端に屈曲形成される屈曲部と、前記切欠部の開口端面に接触する接触片部と、この接触片部を屈曲部に対して接近離反方向に変位させる弾性部材とからなる
    ことを特徴とするワーククランプ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のワーククランプ装置であって、
    前記回動手段は、前記クランプ切替ドラムに固定された回動軸と、この回動軸を回動させるサーボモータからなる
    ことを特徴とするワーククランプ装置。
  4. 少なくとも請求項1から請求項3の何れか一つに記載のワーククランプ装置であって、
    前記ワークは、車体パネルである
    ことを特徴とするワーククランプ装置。
  5. 円周部の所定位置に切欠部が形成された円盤体の複数を回動軸に並べて配置し、一端にワークをクランプするクランプ部を有し且つ他端に前記切欠部の開口端面と接触するクランプ回動操作部を有したクランプ部材を、各円盤体と対応してそれぞれ同軸上に配列して設け、
    前記回動軸を回動させて、複数のクランプ部材の中からクランプするワークの形状に合致したクランプ部材を、該当する円盤体に形成された切欠部の開口端面で前記クランプ回動操作部を押して回動せしめ、前記クランプ部で該ワークをクランプさせる
    ことを特徴とするワーククランプ方法。
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