JP2005348889A - パチンコ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 保留数に基づいて行われる特別図柄の変動表示が全て終了するまでにかかる時間を知ることができるパチンコ機を実現する。
【解決手段】 特別図柄の変動中に1個目の遊技球が第1種始動口に入賞すると、保留数が0から1になり、そのとき選択した変動時間の10秒が積算時間表示部32aに表示される。続いて2個目の遊技球が第1種始動口に入賞し、そのとき選択した変動時間が60秒であると、積算時間10秒+60秒=70秒が積算時間表示部32aに表示される。これにより、将来2回行われる特別図柄変動の変動時間の合計が70秒であることが分かる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、相互に識別可能な複数種類の識別情報を変動表示した後に確定表示された識別情報が所定の識別情報であった場合に大当りが発生するパチンコ機に関する。
従来、この種のパチンコ機として、図13に示すパチンコ機が知られている。図13は、従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図である。
パチンコ機500に設けられた発射レバー501を操作して発射された遊技球が、遊技盤502に設けられた第1種始動口503に入賞すると、パチンコ機500に備えられたCPUが、大当りカウンタ(たとえば、0〜952の計953個の大当りカウンタ値をカウントする)から大当りカウンタ値を1つ取得し、その取得した大当りカウンタ値が予め設定されている所定の大当り値(たとえば、7、277、293)の中のいずれかと同じである場合は大当りと判定し、いずれとも異なる場合はハズレと判定する(以下、大当りかハズレかの判定を大当り判定という)。続いてCPUは、特別図柄表示器504による特別図柄の変動パターンを複数の変動パターンの中から選択し、その選択した変動パターンの実行を特別図柄表示器504に指示する。これにより、特別図柄表示器504が、CPUにより指示された変動パターンに従って、複数の特別図柄(たとえば、0〜9の数字を示す10個の特別図柄)を縦方向に配列した図柄列を横方向の3つの表示領域においてそれぞれ上から下へ変動表示(スクロール表示ともいう)させる。
そして、特別図柄の変動表示の開始から所定時間経過すると、各表示領域における特別図柄の変動表示が終了し、上記大当り判定の結果に対応する確定図柄が表示される。つまり、大当り判定の結果が大当りであった場合は大当り図柄が表示され、ハズレであった場合はハズレ図柄が表示される。なお、確定図柄とは、他の特別図柄に変化することがない確定された図柄という意味である。
また、特別図柄の変動表示中に遊技球が第1種始動口に入賞した場合は、その入賞による特別図柄の変動表示は一旦保留され、現在行われている特別図柄の変動表示が終了した後に行われる。また、その保留の数(以下、保留数という)には上限があり、例えば4個である。保留数は、4個のLEDから構成された保留数表示器509のLEDの点灯数により表示される。特別図柄表示器504は、特別図柄の変動開始から全表示領域において特別図柄が確定表示されるまでを1回と数える場合に、保留数に対応する回数分の特別図柄の変動表示を行い、変動表示が1回終了する毎に保留数が1減少し、保留数表示器509のLEDが1つ消灯する。
特別図柄表示器504により大当り図柄(たとえば、図13に示すような「777」)が表示されると大当りが発生し、扉式の開閉部材505が開作動し、大入賞口506が開口する。大入賞口506に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿507に払出される。また、大入賞口506に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口506が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するかのいずれかの条件が満たされると、開閉部材505が閉作動し、大入賞口506が閉口する。さらに、大入賞口506に入賞した遊技球が大入賞口506の内部に設けられた特定領域508を通過すると、大入賞口506が連続して開口する権利が発生する。このように、大入賞口506が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域508を通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、最大15ラウンド)の遊技を連続して行うことができる。以下、その遊技を大当り遊技という。
特開2004−130004号公報(公報第58〜59段落)。
しかし、上述の従来のパチンコ機は、保留数表示器509により保留数を表示するため、遊技者は保留数を知ることができるが、保留数に基づいて行われる特別図柄の変動表示が全て終了するまでにかかる時間を知ることができないため、遊技に対する時間的な計画を立てることができないという問題がある。
そこでこの発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、保留数に基づいて行われる特別図柄の変動表示が全て終了するまでにかかる時間を知ることができるパチンコ機を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技球が流下する遊技領域が設けられた遊技盤(5)と、前記遊技領域の所定の領域(27)を通過した遊技球を検出して検出信号を出力する検出手段(27a)と、この検出手段により前記検出信号が出力されたとき、または、その出力から所定時間経過後に大当りかハズレかを判定する判定手段(ステップ(以下Sと略す)8)と、相互に識別可能な複数種類の識別情報を複数の表示領域においてそれぞれ変動表示した後に前記判定手段の判定結果に対応する識別情報を各表示領域に確定表示する識別情報表示手段(32)と、前記識別情報が変動表示されていないときに前記検出信号が出力されたときは、前記識別情報表示手段に対して前記識別情報の変動表示を実行させるとともに、前記識別情報が変動表示されているときに前記検出信号が出力されたときは、その出力された検出信号に基づく前記識別情報の変動表示を保留するように前記識別情報表示手段を制御する制御手段(S40、S60〜S66、S2、S4)と、前記保留が発生した数を示す保留数を記憶する保留数記憶手段(116)とを備え、前記制御手段は、前記識別情報の変動表示の開始から前記判定結果に対応する識別情報を各表示領域に確定表示するまでを1回の変動表示とした場合に、前記保留数記憶手段に記憶されている保留数と同じ回数の変動表示を前記識別情報表示手段に実行させることが可能なパチンコ機において、前記識別情報表示手段が前記識別情報を変動表示している時間を示す変動時間が複数種類記憶された変動時間記憶手段(J1〜J4、J6〜J10)と、前記検出信号が出力されたときに前記変動時間記憶手段から所定の変動時間を選択する変動時間選択手段(S24、S26)と、前記保留が発生する毎に前記変動時間選択手段により選択された変動時間と、前記保留が発生した順位とを対応付けて記憶する選択情報記憶手段(J11)と、前記保留が発生する毎に前記変動時間選択手段により選択された変動時間を積算する変動時間積算手段(S28)と、前記識別情報表示手段が、前記識別情報の変動表示を、前記選択情報記憶手段に記憶されている前記順位に従って各順位と対応付けられている変動時間に合わせて実行する場合に、その実行しようとする順位と対応付けられている変動時間を前記積算時間から減算する減算手段(S70)と、前記変動時間積算手段により積算された積算時間を表示するとともに、前記減算手段により減算された後の積算時間を表示する積算時間表示手段(S30、S72、32a)とを備えたという技術的手段を用いる。
例えば、変動時間選択手段により選択された変動時間が10秒、60秒、30秒であったとすると、変動時間積算手段は、それらの変動時間を積算して積算時間100秒を算出する。そして、積算時間表示手段は、積算時間表示部32aに「100」と表示する(図4(E))。また、積算時間表示手段は、変動時間10秒の変動パターンが実行されると、100秒から10秒を減算し、積算時間表示部32aに「90」と表示する。
なお、上記括弧内の符号は、後述の実施形態において使用する符号に対応するものである。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のパチンコ機において、前記変動時間記憶手段は、前記識別情報の複数種類の変動パターンと、前記複数種類の変動時間とを対応付けて記憶しており、前記変動時間選択手段は、前記検出信号が出力されたときに前記変動時間記憶手段から所定の変動時間と、その所定の変動時間と対応付けられている所定の変動パターンとを選択し、前記選択情報記憶手段は、前記保留が発生する毎に前記変動時間選択手段により選択された前記所定の変動時間と、前記所定の変動パターンと、前記保留が発生した順位とを対応付けて記憶し、前記複数種類の変動パターンの中の特定の変動パターンが前記選択情報記憶手段に記憶されている場合に、その特定の変動パターンと対応付けて記憶されている変動時間に対して、前記特定の変動パターン以外の変動パターンと対応付けて記憶されている変動時間の中から所定時間を配分することにより、前記特定の変動パターンと対応付けられている変動時間を増加させる変動時間配分手段を備えたという技術的手段を用いる。
例えば、第2の記憶手段において保留順位1番から3番に対して順に変動時間10秒、60秒、30秒が記憶されている場合に、保留順位2番の変動時間60秒がリーチ変動パターンと対応付けて記憶されている場合に、その変動時間60秒に対して、保留順位3番の変動時間30秒の中から10秒分を配分することにより、保留順位2番の変動時間を60秒から70秒に増加させる。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のパチンコ機において、前記選択情報記憶手段は、前記保留が発生する毎に前記変動時間選択手段により選択された前記所定の変動時間と、前記保留が発生した順位と、前記大当りかハズレかの判定の結果とを対応付けて記憶し、前記大当りかハズレかの判定において大当りと判定された判定結果が、前記選択情報記憶手段の所定の順位に対応付けて記憶されている場合に、その大当りと判定された結果と対応付けて記憶されている変動時間に対して、ハズレと判定された結果と対応付けて記憶されている変動時間の中から所定時間を配分することにより、前記大当りと判定された結果と対応付けられている変動時間を増加させる変動時間配分手段を備えたという技術的手段を用いる。
例えば、第2の記憶手段において保留順位1番から3番に対して順に変動時間10秒、60秒、30秒が記憶されている場合に、保留順位2番の変動時間60秒に対して大当りフラグ「1」がセットされている場合に、その変動時間60秒に対して、保留順位3番の変動時間30秒の中から10秒分を配分することにより、保留順位2番の変動時間を60秒から70秒に増加させる。
(請求項1に記載の発明の効果)
変動時間選択手段により変動時間記憶手段から選択された所定の変動時間、つまり将来実行される予定の変動表示の変動時間を積算し、その積算時間を表示することができる。
従って、遊技者は、保留数に基づいて行われる特別図柄の変動表示が全て終了するまでにかかる時間を知ることができるため、遊技に対する時間的な計画を立てることができる。
(請求項2に記載の発明の効果)
将来実行される変動パターンの中に特定の変動パターンが存在する場合に、その特定の変動パターンの変動時間に対して、その特定の変動パターン以外に変動パターンの変動時間の中から所定時間を配分することにより、特定の変動パターンの変動時間を増加することができる。
従って、特定の変動パターンの変動時間を長くし、それ以外の変動パターンの変動時間を短くすることができる。
例えば、必ずリーチ変動パターンを経て大当りが発生し、それ以外の通常変動パターンを経ては大当りが発生しないような設定がされている場合は、遊技者はリーチ変動パターンの出現だけを望み、通常変動パターンの出現は望まないようになり、通常変動パターンが出現した場合は、早く変動が終わることを希望するようになる。
そこで、請求項2に記載の発明によれば、通常変動パターンの変動時間をリーチ変動パターンの変動時間に配分することにより短くすることができるため、遊技者の要望に応えることができる。
なお、リーチ変動パターンとは、複数の表示領域において大当り図柄を構成する特別図柄が確定表示されており、1つの表示領域において特別図柄が変動表示されている表示態様を経る変動パターンである。つまり、大当り図柄に対して1図柄分足りない状態を表示するものである。
また、大当りかハズレかの判定(以下、大当り判定という)は、遊技球が所定の領域を通過したときに行われるため、単位時間当りに所定の領域を通過する遊技球の数が多いほど、大当り判定の回数が増加し、大当りと判定される確率が高くなる。
しかし、大当り判定の結果は、保留の順位と対応付けて記憶されるが、保留数の上限を超えては記憶されない。
その一方、特別図柄の変動表示が短時間で終了するほど、保留数が早く減少し(以下、特別図柄の変動表示が実行されることによる保留数の減少を保留数の消化という)、新たな保留が可能となるため、単位時間当りの保留数が増加するので、単位時間当りに記憶される大当り判定の結果が増加する。
従って、遊技者は、遊技球が所定の領域を通過する数の増加に期待するとともに、保留数の消化が早くなることを期待するようになる。つまり、遊技者にとっては、なるべく変動時間が短い方が、単位時間当りの変動回数が増加し、大当りになる確率が高くなるため望ましい。
そこで、請求項2に記載の発明によれば、将来実行される予定となっている特定の変動パターンの変動時間に対して、特定の変動パターン以外の変動パターンの変動時間の中から所定時間を配分するため、つまり、将来実行される各変動パターンの各変動時間を合計した時間の範囲内で時間配分を行うため、将来実行される予定の変動時間の全体が変化しないので、時間配分をしたことによって単位時間当りの特別図柄の変動回数が減少してしまい、遊技者の希望に沿わなくなってしまうおそれがない。
(請求項3に記載の発明の効果)
保留順位と対応付けて記憶されている大当り判定の結果の中に、大当りと判定された判定結果が存在する場合に、その大当りと判定された結果に対応する変動時間に対して、ハズレと判定された結果に対応する変動時間の中から所定時間を配分することにより、大当りと判定された結果に対応する変動時間を増加することができる。
従って、大当りが発生することになる変動パターンの変動時間を長くし、それ以外のハズレになる変動パターンの変動時間を短くすることができる。
例えば、必ずリーチ変動パターンを経て大当りが発生し、それ以外の通常変動パターンを経ては大当りが発生しないような設定がされている場合は、遊技者はリーチ変動パターンの出現だけを望み、通常変動パターンの出現は望まないようになり、通常変動パターンが出現した場合は、早く変動が終わることを希望するようになる。
そこで、請求項3に記載の発明によれば、通常変動パターンの変動時間をリーチ変動パターンの変動時間に配分することにより短くすることができるため、遊技者の要望に応えることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、ハズレになる変動パターンの変動時間の中から所定時間を配分するため、将来実行される予定の変動時間の全体が変化しないので、単位間当りの特別図柄の変動回数が変化しないようにすることができる。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。図2は図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図である。
図1に示すように、パチンコ機1には、外殻を構成する外枠2が設けられており、その外枠2にはガラス枠3が開閉可能に取付けられている。ガラス枠3の内側には遊技盤5が設けられており、外枠2の前面右下方には、遊技盤5へ遊技球を発射する発射装置を操作する発射レバー15aが回動可能に取付けられている。遊技盤5の下方には、払出された賞球や貸球を収容する上受け皿6が設けられており、上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球を収容する下受け皿7が設けられている。
外枠2の左側面には、プリペイドカードユニット90が接続されており、プリペイドカードユニット90には、プリペイドカードを挿入するカード挿入口98が設けられている。カード挿入口98の内部には、プリペイドカードに記録された情報(残り度数)を読取るとともに、その情報を貸球要求の数に応じて書換え、残り度数を算出する装置が設けられている。上受け皿6の前面には、遊技球の貸出しを行う場合に押す貸出ボタン81と、カード挿入口98に挿入されているプリペイドカードを返却するために押す返却ボタン82と、プリペイドカードユニット90により読取られたプリペイドカードの残り度数などを表示する度数表示部84とが備えられている。
[遊技盤の主要構成]
遊技盤5の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、複数の特別図柄(たとえば、0〜9の数字を表現した図柄)を変動表示する特別図柄表示装置32が設けられている。特別図柄表示装置32は、たとえば複数の特別図柄を縦方向に配列した図柄列を画面の横方向3個所の表示領域においてそれぞれ上から下に向けて移動(スクロール)させる。
センターケース30の下方には、第1種始動口27を内部に有する普通電動役物28が設けられている。遊技球が第1種始動口27に入賞すると、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始する。また、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、所定個数(たとえば、4個)の賞球が払出される。なお、特別図柄の変動表示中に遊技球が第1種始動口27に入賞した場合は、その入賞による特別図柄の変動表示が保留され、その保留された変動表示は、現在行われている変動表示終了後に行われる。保留数は特別図柄表示装置32の画面に数字や記号などで表示される。
特別図柄表示装置32は、特別図柄の変動表示開始から所定時間経過すると、各表示領域において変動している各図柄列を所定の順序で停止させ、各表示領域に確定図柄を表示する。そして、各確定図柄が大当り図柄(たとえば、777などの同一数字からなるもの)の場合に大当りが発生する。大当りが発生すると、普通電動役物28の下方に設けられた変動入賞装置40が作動し、大入賞口開閉部材43が開放し、大入賞口41が開口する。そして、大入賞口41に遊技球が入賞すると、所定個数(たとえば15個)の賞球が払出される。大入賞口41が開口してから所定時間(たとえば約30秒)経過したか、あるいは大入賞口41への入賞数が所定数(たとえば10個)に達したかのいずれかの条件が満足されると大入賞口41が閉口する。大入賞口41の開口から閉口までを1ラウンドといい、ラウンド中に、大入賞口41の内部に設けられた特定領域に遊技球が入賞したことを条件として次のラウンドに進むことができ、複数のラウンド(たとえば15ラウンド)を実行することができる。
特別図柄表示装置32の上方には、普通図柄を表示する普通図柄表示装置34が設けられている。普通図柄表示装置34は複数の普通図柄を所定の順序で表示する(以下、その表示を普通図柄の変動表示という)。この実施形態では、普通図柄表示装置34は3個のLEDを備えており、各LEDの点灯状態および消灯状態の組合せが普通図柄を表現しており、遊技球が遊技盤5に設けられた右ゲート25または左ゲート26を通過すると普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示を開始し、当りの普通図柄で停止すると、普通電動役物28の両翼が開放し、第1種始動口27への入賞が容易となる。なお、普通図柄の変動表示中に遊技球が右ゲート25または左ゲート26を通過した場合は、その通過による普通図柄の変動表示が保留され、その保留された変動表示は、現在行われている変動表示終了後に行われる。保留されている数(以下、普通図柄始動記憶数という)は、4個のLEDを備えた普通図柄始動記憶数表示装置35のLEDの点灯数により表示される。
また、遊技盤5には、右入賞口22、左入賞口23、右下入賞口14および左下入賞口44(以下、これらの入賞口を一般入賞口という)が設けられている。一般入賞口に入賞すると所定個数(たとえば、7個)の賞球が払出される。
その他遊技盤5には、風車24、LEDにより装飾された装飾風車46、発射された遊技球を遊技領域へ案内する案内レール16、遊技盤5の上方角部を装飾するコーナー飾り11、側部を装飾するサイド飾り20、どこにも入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45などが設けられている。なお、図示しないが、遊技盤5の盤面には、多くの遊技釘が打ち込まれており、発射された遊技球は遊技釘に衝突することによって流下方向が変化し、入賞口に入賞したり、右ゲート25または左ゲート26を通過したりする。
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図3を参照して説明する。
パチンコ機1には、主制御基板100が設けられており、その主制御基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110は、メインCPU112と、ROM114と、RAM116とを備える。メインCPU112は、後述する第1種始動口処理、特別図柄処理、入賞の発生の検出など、遊技の進行に必要な主な制御および処理を実行する。ROM114には、メインCPU112が各種制御などを実行するための各種制御プログラム、制御プログラム実行時に参照する各種テーブルなどが記録されている。RAM116は、保留数を記憶する保留数記憶領域と、メインCPU112の処理結果などの遊技中に発生する各種データおよびROM114から読出された制御プログラムなどを一時的に格納する記憶領域と、電源遮断時に停電直前の遊技状態を示すデータなどをバックアップして記憶するバックアップ領域とを備える。
主制御基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27に入賞したことを検出する第1種始動口スイッチ(SW)27a、特別図柄表示装置32を制御する図柄制御基板38、遊技中にスピーカ(図示せず)から出力される効果音を制御する音声制御基板79、LEDやランプ類などの発光部材の点灯・点滅を制御するランプ制御基板300、電源基板71、賞球および貸球の払出しなどを制御する払出制御基板200、大当りの発生や賞球払出数などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。図柄制御基板38には、特別図柄表示装置32を制御するサブCPU38aと、サブCPU38aが実行する制御プログラムが記憶されたROM38bと、サブCPU38aの処理結果などを一時的に記憶するRAM38cとが搭載されている。
払出制御基板200には、主制御基板100から送信されてくる賞球コマンド、プリペイドカードユニット90からCR接続基板56を介して送信されてくる貸球要求信号などを受信するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球および貸球の払出しなどの制御を実行するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球および貸球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、払出すべき賞球または貸球の総数やサブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムなどを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。また、RAM216は、電源遮断時に、入賞数や未払いの賞球総数などを示すデータをバックアップして記憶するバックアップ領域を備える。
また、払出制御基板200には、電源基板71、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ15e、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ(SW)15dが電気的に接続されている。
遊技枠中継基板53には、下受け皿7が遊技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ(SW)72、球切れを検出する球切れ検出スイッチ(SW)73およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、払出装置62に備えられた前部払出センサ62a、後部払出センサ62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、払出モータ62cが電気的に接続されている。
盤面中継基板51には、普通電動役物28を駆動する普通電動役物ソレノイド(SL)28a、普通図柄表示装置34、大入賞口41に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ(SW)41a、右入賞口22に入賞した遊技球を検出する右入賞口スイッチ(SW)22a、左入賞口23に入賞した遊技球を検出する左入賞口スイッチ(SW)23a、右下入賞口14に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ(SW)14a、左下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ(SW)44a、右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ(SW)25a、左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ(SW)26aおよび大入賞口中継基板50が電気的に接続されている。
大入賞口中継基板50には、大入賞口内の特定領域(図示せず)を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(SW)42aと、遊技球を特定領域へ案内する状態と案内しない状態とに変化する部材を動作させる特定領域ソレノイド(SL)42bと、大入賞口開閉部材43を開閉動作させる大入賞口ソレノイド(SL)41bとが電気的に接続されている。電源基板71は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、度数表示部84(図1)に残り度数を表示するための回路が搭載された度数表示基板57と、プリペイドカードユニット90とが電気的に接続されている。度数表示基板57には、貸出ボタン81と、返却ボタン82と、貸出ボタンランプ83とが電気的に接続されている。
電源基板71は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板および装置へ動作電源を供給する。図示しないが、電源基板71には、パチンコ機1の電源のON・OFFを行う電源スイッチ(SW)と、RAM116,216のバックアップ領域に記憶されているデータをクリアするためのRAMクリアスイッチとが設けられている。
[変動時間テーブル]
次に、変動時間を抽選するために用いる変動時間テーブルの構成についてそれを示す図7を参照して説明する。
変動時間は、通常変動パターンを表示するために必要な変動時間(以下、通常変動時間という)およびリーチ変動パターンを表示するために必要な変動時間(以下、リーチ変動時間という)の2種類がある。変動時間テーブルには、通常変動時間を決定するための通常変動時間テーブルと、リーチ変動時間を決定するためのリーチ変動時間テーブルとがある。通常変動時間テーブルとしてはJ1〜J4の4種類がROM114に記憶されており、各通常変動時間テーブルは、変動時間抽選カウンタ値(図ではカウンタ値と表示)と、通常変動時間(図では変動時間と表示)と、通常変動パターンの種類とを対応付けて構成される。
また、リーチ変動時間テーブルとしてはJ6〜J10の5種類がROM114に記憶されており、各リーチ変動時間テーブルは、変動時間抽選カウンタ値(図ではカウンタ値と表示)と、リーチ変動時間(図では変動時間と表示)と、リーチ変動パターンの種類とを対応付けて構成される。なお、以下の説明において、通常変動時間テーブルおよびリーチ変動時間テーブルの両者に共通の事項を説明する場合は、単に変動時間テーブルという。
変動時間抽選カウンタ値は、変動時間を抽選により決定するための変動時間抽選カウンタがカウントするカウンタ値であり、メインCPU112は、変動時間抽選カウンタから取得した変動時間抽選カウンタ値に対応付けられている変動時間および変動パターンを変動時間テーブルから読出す。変動時間抽選カウンタは、複数の変動時間抽選カウンタ値、この実施形態では、0〜9の計10の変動時間抽選カウンタ値をカウントする。
通常変動時間テーブルJ1〜J4において設定されている通常変動時間は、それぞれ異なり、この実施形態では10秒、20秒、30秒、40秒である。また、通常変動パターンもそれぞれ異なり、この実施形態ではA0〜A9、B0〜B9、C0〜C9、D0〜D9がそれぞれ設定されている。
リーチ変動時間テーブルJ6〜J10において設定されているリーチ変動時間は、それぞれ異なり、この実施形態では60秒、70秒、80秒、90秒、100秒である。また、リーチ変動パターンもそれぞれ異なり、この実施形態ではE0〜E9、G0〜G9、H0〜H9、K0〜K9、Q0〜Q9がそれぞれ設定されている。
[テーブル抽選テーブル]
図7に示すテーブル抽選テーブルJ5は、通常変動時間を抽選するための通常変動時間テーブルを通常変動時間テーブルJ1〜J4の中から抽選で決定するときに用いるテーブルである。テーブル抽選テーブルJ5は、テーブル抽選カウンタ値(図ではカウンタ値と表示)および通常変動時間テーブルの番号(図では番号と表示)とを対応付けて構成されており、この実施形態では、テーブル抽選カウンタ値0〜59、60〜79、80〜94、95〜99と、通常変動時間テーブル番号J1、J2、J3、J4とがそれぞれ対応付けられている。テーブル抽選カウンタ値は、通常変動時間テーブルを抽選により決定するためのテーブル抽選カウンタがカウントするカウンタ値であり、テーブル抽選カウンタは複数のテーブル抽選カウンタ値、この実施形態では、0〜99の計100のテーブル抽選カウンタ値をカウントする。100個のテーブル抽選カウンタ値のうち、60%が通常変動時間テーブルJ1に割り当てられているため、3/5の確率で通常変動時間テーブルJ1が選ばれることになる。つまり、最も短い通常変動時間10秒および通常変動パターンA0〜A9が選ばれる確率が高くなっている。
例えば、メインCPU112がテーブル抽選カウンタ値から取得したテーブル抽選カウンタ値が50であった場合は、テーブル抽選カウンタ値0〜59に対応付けられている通常変動時間テーブル番号J1をテーブル抽選テーブルJ5から読出し、通常変動時間の抽選に用いる通常変動時間テーブルとして通常変動時間テーブルJ1を用いることを決定する。
反対に、最も長い通常変動時間40秒および通常変動パターンD0〜D9が選ばれる確率は1/20であり、最も低くなっている。
図7に示すテーブル抽選テーブルJ12は、リーチ変動時間を抽選するためのリーチ変動時間テーブルをリーチ変動時間テーブルJ6〜J10の中から抽選で決定するときに用いるテーブルである。テーブル抽選テーブルJ12は、テーブル抽選カウンタ値(図ではカウンタ値と表示)およびリーチ変動時間テーブルの番号(図では番号と表示)とを対応付けて構成されており、この実施形態では、テーブル抽選カウンタ値0〜59、60〜74、75〜84、85〜94、95〜99と、リーチ変動時間テーブル番号J6、J7、J8、J9、J10とがそれぞれ対応付けられている。テーブル抽選カウンタ値は、リーチ変動時間テーブルを抽選により決定するためのテーブル抽選カウンタがカウントするカウンタ値であり、テーブル抽選カウンタは複数のテーブル抽選カウンタ値、この実施形態では、0〜99の計100のテーブル抽選カウンタ値をカウントする。100個のテーブル抽選カウンタ値のうち、60%がリーチ変動時間テーブルJ6に割り当てられているため、3/5の確率でリーチ変動時間テーブルJ6が選ばれることになる。つまり、最も短いリーチ変動時間60秒およびリーチ変動パターンE0〜E9が選ばれる確率が高くなっている。
例えば、メインCPU112がテーブル抽選カウンタ値から取得したテーブル抽選カウンタ値が50であった場合は、テーブル抽選カウンタ値0〜59に対応付けられているリーチ変動時間テーブル番号J6をテーブル抽選テーブルJ12から読出し、リーチ変動時間の抽選に用いるリーチ変動時間テーブルとしてリーチ変動時間テーブルJ6を用いることを決定する。
反対に、最も長いリーチ変動時間100秒およびリーチ変動パターンQ0〜Q9が選ばれる確率は1/20であり、最も低くなっている。
[保留テーブル]
次に、保留テーブルの構成について図8を参照して説明する。図8(A)および(B)は、それぞれ変動時間の配分前後における保留テーブルの記憶内容を示す説明図である。
保留テーブルJ11は、保留順位と、大当りフラグと、変動時間と、変動パターンと、確定図柄とを対応付けて構成される。保留順位は、特別図柄の変動開始が保留された場合におけるその保留の順位を示す。例えば、保留順位1は、一番最初に発生した保留、つまり時間的に最も過去に発生した保留であることを示し、保留順位4は、4番目に発生した保留、つまり時間的に最も新しく発生した保留であることを示す。また、保留順位の上限は、保留数の上限に合わせて4になっている。大当りフラグは、大当り判定の結果を示し、その結果が大当りであった場合は、大当りフラグに対応する記憶領域には「1」が記憶され、ハズレであった場合は「0」が記憶される。変動時間に対応する記憶領域には、変動時間テーブルを用いた抽選により決定された変動時間を示すデータが記憶される。確定図柄に対応する記憶領域には、抽選により決定された確定図柄(大当り図柄またはハズレ図柄)を示すデータが記憶される。
図8(A)および(B)のそれぞれ上部に示す保留テーブルJ11は、記憶されている変動時間が変動時間の配分により変更される前の記憶内容を示し、それぞれ下部に示す保留テーブルJ11は、記憶されている変動時間が変動時間の配分により変更された後の記憶内容を示す。図8(A)に示す例では、変動時間が変更される前の保留テーブルJ11の保留順位1番には、大当りフラグ「0」と、通常変動時間10秒と、通常変動パターンA1と、通常ハズレ図柄「786」とが対応付けて記憶されている。また、保留順位2番には、大当りフラグ「1」と、リーチ変動時間60秒と、リーチ変動パターンE2と、大当り図柄「777」とが対応付けて記憶されている。また、保留順位3番には、大当りフラグ「0」と、通常変動時間30秒と、通常変動パターンC0と、通常ハズレ図柄「687」とが対応付けて記憶されている。通常ハズレとは、大当り判定の結果がハズレであり、通常変動パターンが実行されるハズレのことであり、通常ハズレ図柄とは、通常ハズレのときに確定表示されるハズレ図柄のことである。
また、図8(A)の変動時間が変更された後の保留テーブルJ11では、保留順位2番の記憶内容と3番の記憶内容とが入れ替わっている。また、保留順位2番の通常変動時間の30秒の中から10秒分が保留順位3番のリーチ変動時間60秒に配分され、リーチ変動時間が70秒に増加している。また、保留順位2番の通常変動時間20秒に対して新たに通常変動パターンB0が記憶されており、保留順位3番のリーチ変動時間70秒に対して新たにリーチ変動パターンG0が記憶されている。
なお、図8において、「−」の記号で示す記憶領域は、データの変化を分かり易くするために表示しているものであり、実際には古いデータ、つまり読出されることのない無効なデータが記憶されているという意味である。実際には、その無効なデータに対して新しいデータが有効なデータとして上書きされる。また、保留テーブルJ11は、各データを書換え可能にRAM116に記憶されている。
[主な遊技の流れ]
次に、主な遊技の流れを図4ないし図10などを参照して説明する。
図4(A)〜(F)および図5(G)〜(L)は、積算時間の移り変わりを示す説明図である。図6は第1種始動口入賞タイミングおよび特別図柄変動表示タイミングを示すタイムチャートである。図9はメインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。図10はメインCPU112が実行する特別図柄処理の流れを示すフローチャートである。
(積算時間の表示)
最初に、変動時間を積算した積算時間の表示について図4ないし図6を参照して説明する。なお、図4および図5に示す内容は、図8(A)に示す内容に対応している。
図4(A)には、特別図柄表示装置32の画面に前回の大当り判定の結果を示すハズレ図柄「123」が確定表示されている。また、画面の右下には、変動時間の積算時間を表示する積算時間表示部32aが備えられている。図4(A)に示す状態では、積算時間は「0」になっている。そして、遊技球が第1種始動口27(図2)に入賞すると3つの表示領域においてそれぞれ特別図柄の変動表示か開始される(図4(B))。図中下向きの矢印は、特別図柄が変動中であることを示す。そして、その特別図柄の変動中に遊技球が第1種始動口27に入賞すると(図6のt1)、保留数が0から1に増加し、変動時間テーブルから所定の変動時間が無作為に選択され、変動時間を積算した積算時間が算出される。例えば、選択された変動時間が通常変動時間の10秒であった場合は、積算時間=0秒+10秒=10秒となり、積算時間表示部32aに「10」と表示される(図4(C))。これにより、遊技者は、次に予定されている1回分の特別図柄の変動にかかる時間が10秒であることが分かる。
続いて特別図柄の変動中にさらに遊技球が第1種始動口27に入賞すると(図6のt2)、保留数が1から2に増加し、変動時間テーブルから所定の変動時間が無作為に選択される。例えば、その選択された変動時間がリーチ変動時間の60秒であった場合は、積算時間=10秒+60秒=70秒となり、積算時間表示部32aに「70」と表示される(図4(D))。これにより、遊技者は、次に予定されている2回分の特別図柄の変動にかかる時間の合計が70秒であることが分かる。
続いて特別図柄の変動中にさらに遊技球が第1種始動口27に入賞すると(図6のt3)、保留数が2から3に増加し、変動時間テーブルから所定の変動時間が無作為に選択される。例えば、その選択された変動時間が通常変動時間の30秒であった場合は、積算時間=70秒+30秒=100秒となり、積算時間表示部32aに「100」と表示される(図4(E))。これにより、遊技者は、次に予定されている3回分の特別図柄の変動にかかる時間の合計が100秒であることが分かる。
そして、現在行われている特別図柄の変動が終了すると、所定の確定図柄が表示される。図4(F)に示す例ではハズレ図柄「456」が確定表示されている。なお、図8(A)に示すように、保留順位2番にリーチ変動パターンE2が記憶されているため、保留順位2番と3番とを入れ替え、保留による変動の3番目にリーチ変動パターンが実行されるようになっている。また、リーチ変動パターンのリーチ変動時間60秒は、通常変動時間30秒の中の10秒分が配分されて70秒に増加している。
そして、保留順位1番に対して記憶されている通常変動時間分の特別図柄の変動が開始されると(図5(G)、図6のt4)、その通常変動時間が積算時間から減算され、その減算後の積算時間が積算時間表示部32aに表示される。上記の例では、保留順位1番には通常変動時間10秒が記憶されているため、積算時間=100秒−10秒=90秒となり、積算時間表示部32aに「90」と表示される。これにより、遊技者は、次に予定されている2回分の特別図柄の変動にかかる時間の合計が90秒であることが分かる。
そして、通常変動時間10秒の通常変動パターンが終了すると、所定のハズレ図柄が確定表示される。図5(H)に示す例では、ハズレ図柄「786」が確定表示されている。
続いて保留順位2番の通常変動時間20秒の通常変動パターンが開始され(図5(I)、図6のt5)、積算時間=90秒−20秒=70秒となり、積算時間表示部32aに「70」と表示される。これにより、遊技者は、次に予定されている1回分の特別図柄の変動にかかる時間が70秒であることが分かる。
そして、通常変動時間20秒の通常変動パターンが終了すると、所定のハズレ図柄が確定表示される。図5(J)に示す例では、ハズレ図柄「687」が確定表示されている。
続いて保留順位3番のリーチ変動時間70秒のリーチ変動パターンが開始され(図5(K)、図6のt6)、積算時間=70秒−70秒=0秒となり、積算時間表示部32aに「0」と表示される。上記の例では、保留順位3番には大当りフラグ「1」がセットされているため、70秒のリーチ変動パターン終了後に大当り図柄が確定表示される。図5(L)に示す例では、大当り図柄「777」が確定表示されている。
(第1種始動口処理)
メインCPU112は、第1種始動口スイッチ27a(図3)がONしたか否か、つまり遊技球が第1種始動口27に入賞したか否かを判定し(図9のS2)、入賞したと判定した場合は(S2:Yes)、現在の保留数Uが上限の4個未満であるか否かを判定する(S4)。ここで、4個未満であると判定した場合は(S4:Yes)、大当りカウンタから大当りカウンタ値を取得する(S6)。大当りカウンタは、複数の大当りカウンタ値(たとえば、0〜952の計953個の大当りカウンタ値)をカウントする。
続いてメインCPU112は、S6において大当りカウンタから取得した大当りカウンタ値に基づいて大当り判定を行う(S8)。この大当り判定は、大当りカウンタから取得した大当りカウンタ値が、予め設定されている大当り値と同一であるか否かに基づいて行う。例えば、大当りカウンタから取得した大当りカウンタ値が、予め設定されている大当り値7、277および293のいずれかと同一であるか否かに基づいて行う。例えば、大当りカウンタから取得した大当りカウンタ値が7であった場合は大当りと判定し、7、277および293のいずれでもなかった場合はハズレと判定する。
ここで、大当りと判定した場合は(S8:Yes)、大当りフラグを「1」にセットし(S10)、大当り図柄を抽選により決定するとともに、その大当り図柄を保留テーブルJ11に記憶する(S12)。大当り図柄の抽選は、例えば大当り図柄カウンタおよび大当り図柄テーブルを用いて行う。大当り図柄カウンタは、大当り図柄の種類の数に対応する複数の大当り図柄カウンタ値、例えば0〜9の計10個の大当り図柄カウンタ値をカウントする。大当り図柄テーブルは、複数種類の大当り図柄、例えば「000」〜「999」の計10種類の大当り図柄と、複数の大当り図柄カウンタ値、例えば0〜9の大当り図柄カウンタ値とを対応付けて構成される。メインCPU112は、大当り図柄テーブルを参照し、大当り図柄カウンタから取得した大当り図柄カウンタ値に対応付けられている大当り図柄に決定する。
また、メインCPU112は、ハズレと判定した場合は(S8:No)、大当りフラグを「0」にセットし(S16)、リーチ抽選カウンタ値を取得する(S18)。リーチ抽選カウンタ値は、リーチ変動パターンを実行するか否かを抽選により決定するためのリーチ抽選カウンタがカウントするカウンタ値であり、リーチ抽選カウンタは、複数のリーチ抽選カウンタ値、この実施形態では、0〜19の計20のリーチ抽選カウンタ値をカウントする。
続いてメインCPU112は、先のS18においてリーチ抽選カウンタから取得したリーチ抽選カウンタ値が、予め設定されているリーチ抽選カウンタ値であるか否かに基づいて、リーチ変動パターンを実行するか否かを判定する(S20)。例えば、リーチ抽選カウンタから取得した数値が「3」または「17」であった場合にリーチ変動パターンを実行すると判定する。
ここで、リーチ変動パターンを実行しないと判定した場合は(S20:No)、通常ハズレ図柄を抽選により決定するとともに、その通常ハズレ図柄を保留テーブルJ11に記憶する(S22)。通常ハズレ図柄の決定は、例えば通常ハズレ図柄カウンタおよび通常ハズレ図柄テーブルを用いて行う。通常ハズレ図柄カウンタは、通常ハズレ図柄を構成する特別図柄の種類の数に対応する複数の通常ハズレ図柄カウンタ値、例えば0〜9の計10個の通常ハズレ図柄カウンタ値をカウントする。通常ハズレ図柄テーブルは、複数種類の特別図柄、例えば「0」〜「9」の計10種類の特別図柄と、複数の通常ハズレ図柄カウンタ値、例えば0〜9の通常ハズレ図柄カウンタ値とを対応付けて構成される。メインCPU112は、通常ハズレ図柄テーブルを参照し、通常ハズレ図柄カウンタから取得した通常ハズレ図柄カウンタ値に対応付けられている特別図柄を通常ハズレ図柄を構成する特別図柄に決定する。通常ハズレ図柄の決定は、表示領域の数に対応する回数行い(例えば、表示領域が3つである場合は3回)、決定された通常ハズレ図柄の組合せがいずれかの大当り図柄と同一であった場合は、再度通常ハズレ図柄を決定し直す。
続いてメインCPU112は、通常変動時間および通常変動パターンを抽選により決定し、その決定した通常変動時間および通常変動パターンを保留テーブルJ11に記憶させる(S24)。ここでは、まずテーブル抽選カウンタがカウントするテーブル抽選カウンタ値を1つ取得し、その取得したテーブル抽選カウンタ値に対応付けられている通常変動時間テーブルを抽選に用いることを決定する。続いて、通常変動時間抽選カウンタから通常変動時間抽選カウンタ値を1つ取得し、その取得した通常変動時間抽選カウンタ値に対応付けられている通常変動時間および通常変動パターンを、上記抽選に用いると決定した通常変動時間テーブルから読出し、その読出した通常変動時間および通常変動パターンを保留テーブルJ11の対応する保留順位に記憶する。
例えば、テーブル抽選カウンタから取得したテーブル抽選カウンタ値が50であった場合は、テーブル抽選カウンタ値50と対応付けられている通常変動時間テーブル番号J1をテーブル抽選テーブルJ5から読出す。そして通常変動時間抽選カウンタから取得した通常変動時間抽選カウンタ値が「1」であった場合は、通常変動時間テーブルJ1を参照し、その通常変動時間抽選カウンタ値「1」と対応付けられている通常変動時間10秒および通常変動パターンA1を読出し、保留テーブルJ11に記憶する。
メインCPU112は、上記のように大当り図柄の抽選を行うと(S12)、またはリーチ変動パターンを実行すると判定すると(S20:Yes)、リーチ図柄を抽選により決定する(S14)。リーチ図柄とは、リーチになったときに表示する図柄であり、通常の変動時に表示される特別図柄よりも大きく且つ変形されているなど、通常の変動時に表示される特別図柄とは異なる形態になっている。リーチ図柄の抽選は、例えばリーチ図柄抽選カウンタおよびリーチ図柄テーブルを用いて行う。リーチ図柄抽選カウンタは、リーチ図柄の種類の数に対応する複数のリーチ図柄抽選カウンタ値、例えば0〜9の計10個のリーチ図柄抽選カウンタ値をカウントする。リーチ図柄テーブルは、リーチ図柄抽選カウンタ値とリーチ図柄とを対応付けて構成される。例えばリーチ図柄テーブルは、0〜9のリーチ図柄抽選カウンタ値と、「121」、「232」・・・「787」、「898」、「909」の計10種類のリーチ図柄とを対応付けて構成される。例えば、リーチ図柄抽選カウンタから取得したリーチ図柄抽選カウンタ値が「7」であった場合は、そのリーチ図柄抽選カウンタ値7と対応付けられているリーチ図柄「787」をリーチ図柄テーブルから読出す。
続いてメインCPU112は、リーチ変動時間およびリーチ変動パターンを抽選により決定し、その決定したリーチ変動時間およびリーチ変動パターンを保留テーブルJ11に記憶させる(S26)。ここでは、まずテーブル抽選カウンタがカウントするテーブル抽選カウンタ値を1つ取得し、その取得したテーブル抽選カウンタ値に対応付けられているリーチ変動時間テーブルを抽選に用いることを決定する。続いて、リーチ変動時間抽選カウンタからリーチ変動時間抽選カウンタ値を1つ取得し、その取得したリーチ変動時間抽選カウンタ値に対応付けられているリーチ変動時間およびリーチ変動パターンを、上記抽選に用いると決定したリーチ変動時間テーブルから読出し、その読出したリーチ変動時間およびリーチ変動パターンを保留テーブルJ11の対応する保留順位に記憶する。
例えば、テーブル抽選カウンタから取得したテーブル抽選カウンタ値が50であった場合は、テーブル抽選カウンタ値50と対応付けられているリーチ変動時間テーブル番号J6をテーブル抽選テーブルJ12から読出す。そしてリーチ変動時間抽選カウンタから取得したリーチ変動時間抽選カウンタ値が「2」であった場合は、リーチ変動時間テーブルJ6を参照し、そのリーチ変動時間抽選カウンタ値「2」と対応付けられているリーチ変動時間60秒およびリーチ変動パターンE2を読出し、保留テーブルJ11に記憶する。
メインCPU112は、上記のように通常変動時間および通常変動パターンの抽選を行うと(S24)、またはリーチ変動時間およびリーチ変動パターンの抽選を行うと(S26)、保留テーブルJ11の各保留順位に対応付けて記憶されている各変動時間を積算し、積算時間taを算出する(S28)。続いてメインCPU112は、その算出された積算時間taの表示命令を示す制御コマンドを図柄制御基板38へ送信する(S30)。その制御コマンドを受信した図柄制御基板38のサブCPU38aは、積算時間を積算時間表示部32aに表示するための制御プログラムに従って積算時間を積算時間表示部32aに表示する。これにより、遊技者は、現在記憶されている保留数に対応して将来実行される予定の特別図柄の変動表示が全て終了するまでにかかる時間を知ることができる。また、保留数が「1」の場合に表示された積算時間は、次に行われる変動表示の変動時間を示すことになるから、遊技者は、次に行われる予定の変動表示の変動時間を知ることができる。
続いてメインCPU112は、保留数Uに1を加算し(S32)、今回のマシンサイクルにて実行した第1種始動口処理を終了し、次の処理に移行する。
以上のように、メインCPU112は、遊技球が第1種始動口27に入賞したときに、大当り判定、確定図柄の抽選、変動時間、変動パターンの抽選、変動時間の積算および積算時間の表示などを行う。
(特別図柄処理)
メインCPU112は、特別図柄が変動中か否かを判定し(図10のS40)、変動中ではないと判定した場合は(S40:No)、保留数Uが1以上であるか否かを判定する(S60)。ここで、保留数Uが1以上であると判定した場合は(S60:Yes)、保留数Uから「1」を減算し(S62)、先の第1種始動口処理のS24またはS26において決定した変動パターンを保留テーブルJ11から読出し(S64)、特別図柄の変動開始を指示する変動開始コマンドを図柄制御基板38へ送信し、特別図柄表示装置32に特別図柄の変動を開始させる(S66)。変動開始コマンドには、変動パターンを示すデータが付されており、図柄制御基板38のサブCPU38aは、受信した変動開始コマンドを解析して変動パターンを抽出し、その抽出した変動パターンを特別図柄表示装置32に表示させる。
続いてメインCPU112は、先のS68において読出した変動パターンに対応する変動時間の計測を開始する(S68)。
続いてメインCPU112は、先の第1種始動口のS28において算出した積算時間taから、S68において計測を開始した変動時間tを減算し(S70)、それを新たな積算時間として特別図柄表示装置32に表示させる(S72)。
また、メインCPU112は、特別図柄が変動中であると判定した場合は(S40:Yes)、保留数Uが2以上であるか否かを判定し(S42)、2以上であると判定した場合は(S42:Yes)、保留テーブルJ11(図8)の中に大当りフラグ「1」がセットされている保留順位が存在するか否かを判定する(S44)。ここで、大当りフラグ「1」がセットされている保留順位が存在すると判定した場合は(S44:Yes)、ハズレの通常変動時間の中の所定時間を大当りのリーチ変動時間に配分する変動時間配分処理と、大当りのリーチ変動パターンを保留の最後の順位に入れ替える処理とを行う(S46)。
変動時間の配分は、配分後の積算時間が配分前の積算時間を超えない範囲内で行う。また、変動時間の配分は、複数の通常変動時間からそれぞれ同一の時間をリーチ変動時間に配分してもよいし、通常変動時間毎に配分時間を異ならせても良い。また、1つの通常変動時間の全部をリーチ変動時間に配分しても良い。
図8(A)に示す例では、保留順位3番の通常変動時間30秒の中の10秒分が、リーチ変動時間60秒に配分され、配分した側の通常変動時間は20秒に減少し、配分を受けた側のリーチ変動時間は70秒に増加している。また、保留順位2番で実行される予定のリーチ変動パターンは、保留順位3番で実行されるように変動パターンの表示順序が入れ替わっている。
続いてメインCPU112は、S46における変動時間配分の結果、変動時間が0になった保留順位が発生したか否かを判定し(S48)、変動時間が0になった保留順位が発生したと判定した場合は(S48:Yes)、その変動時間が0になった保留順位よりも時間的に後に発生した各保留順位を繰り上げる(S50)。この繰り上げは、変動時間が0になった保留順位の数X分行う(S50)。例えば、図8(B)上図に示すように、保留順位1番の通常変動時間が10秒であり、保留順位3番の通常変動時間が30秒である場合に、保留順位1番および3番の通常変動時間から均等に10秒ずつリーチ変動時間60秒に配分すると、保留順位1番の通常変動時間は、10秒−10秒=0秒になるため、図8(B)下図に示すように、保留順位3番に対応付けられている各データを保留順位1番へ移動させる。
続いてメインCPU112は、S46における変動時間の配分により、変動時間が変化した保留順位に対応付けられている変動パターンの再抽選を行い(S52)、再抽選前の変動パターンを再抽選により抽選された変動パターンに書換える(S54)。
例えば、図8(A)に示したように、変動時間の配分により変更されたリーチ変動時間が70秒であったとすると、リーチ変動時間70秒が設定されているリーチ変動時間テーブルJ7を参照し、リーチ変動時間抽選カウンタから取得したリーチ変動時間抽選カウンタ値に対応付けられているリーチ変動パターンをリーチ変動時間テーブルJ7から読出す。例えば、リーチ変動時間抽選カウンタ値が「9」であった場合は、リーチ変動時間抽選カウンタ値9に対応付けられているリーチ変動パターンG9をリーチ変動時間テーブルJ7から読出し、再抽選前のリーチ変動パターンE2をG9に書換える。
続いてメインCPU112は、先のS72において計測を開始した変動時間が0になったか否か、つまり特別図柄の変動終了タイミングになったか否かを判定し(S56)、変動終了タイミングになったと判定した場合は(S56:Yes)、特別図柄の変動停止を指示する変動停止コマンドを図柄制御基板38へ送信し、サブCPU38aにより特別図柄表示装置32に特別図柄の変動停止を実行させる(S58)。
[最良の形態の効果]
(1)以上のように上記最良の形態のパチンコ機1を使用すれば、将来実行される予定の変動表示の変動時間を積算し、その積算時間taを積算時間表示部32aに表示することができる。
従って、遊技者は、保留数に基づいて行われる特別図柄の変動表示が全て終了するまでにかかる時間を知ることができるため、遊技に対する時間的な計画を立てることができる。
(2)しかも、保留順位と対応付けて記憶されている大当り判定の結果の中に、大当りと判定された判定結果が存在する場合に、その大当りと判定された結果に対応する変動時間に対して、ハズレと判定された結果に対応する変動時間の中から所定時間を配分することにより、大当りと判定された結果に対応する変動時間を増加することができる。
従って、大当りが発生することになる変動パターンの変動時間を長くし、それ以外のハズレになる変動パターンの変動時間を短くすることができるため、大当りが発生することになる変動パターンを早く見たいという遊技者の要望に応えることができる。
(3)また、変動時間の配分は、配分後の変動時間の積算時間が配分前の積算時間を超えないように行うことができるため、単位時間当りの特別図柄の変動回数が減少しないようにすることができる。
従って、単位時間当りの変動回数が多いほど大当り発生の確率が高くなると思っている遊技者の要望に応えることができる。
[第2実施形態]
次に、この発明の第2実施形態について図11および図12を参照して説明する。図11(A)〜(H)は、変動時間の積算時間の移り変わりを示す説明図である。図12は保留テーブルの記憶内容の変化を示す説明図である。この実施形態のパチンコ機は、通常変動時間の全部をリーチ変動時間に配分可能なことを特徴とする。なお、変動時間の配分の手法以外は、前述の最良の形態に係るパチンコ機1と同じ構成および機能であるため、その同じ部分の説明を簡略化または省略し、同じ構成については同じ符号を使用する。
図12上図に示すように、保留順位1番〜3番の大当り判定結果はいずれもハズレになっている。また、変動時間は、順に10秒、60秒、30秒になっている。また、変動パターンは、順に通常変動A1、リーチ変動E1、通常変動C0になっており、確定図柄は、順にハズレ図柄「786」、ハズレ図柄「787」、ハズレ図柄「687」になっている。
図11(A)は前回の大当り抽選におけるハズレ図柄「123」が特別図柄表示装置32の画面に確定表示されている状態を示す。そして、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、各表示領域にて特別図柄の変動表示が開始され(図11(B))、その変動中に1個目の遊技球が第1種始動口27に入賞したときに、変動時間テーブルから通常変動時間10秒が選択されると、積算時間10秒が積算時間表示部32aに表示される(図11(C))。続いて変動中2個目の遊技球が第1種始動口27に入賞し、変動時間テーブルから60秒が選択されると、積算時間10秒+60秒=70秒が積算時間表示部32aに表示される(図11(D))。続いて変動中3個目の遊技球が第1種始動口27に入賞し、変動時間テーブルから変動時間30秒が選択されると、積算時間70秒+30秒=100秒が積算時間表示部32aに表示される(図11(E))。
このとき、図12下図に示すように、リーチ変動パターン60秒に対して通常変動パターン10秒および30秒が全部配分されており、リーチ変動パターン60秒が100秒に増加している。また、保留順位2番目に行われる予定であったリーチ変動パターンは、保留順位1番目に繰り上がり、保留順位1番目および3番目に行われる予定であった2つの通常変動パターンは、消滅している。
そして、現在の特別図柄の変動が終了し、所定の確定図柄が表示されると(図11(F)に示す例では、ハズレ図柄「456」が確定表示されている)、保留順位1番に対応付けられている各データに基づいて特別図柄の変動が開始され、積算時間は、100秒−100秒=0秒となり、積算時間表示部32aには「0」が表示される(図11(G))。そして、リーチ変動パターンの変動開始から100秒経過すると、ハズレ図柄「787」が確定表示される(図11(H))。
(第2実施形態の効果)
(1)以上のように、上記第2実施形態のパチンコ機によれば、保留順位と対応付けて記憶されている変動パターンの中に、リーチ変動パターンが存在する場合に、そのリーチ変動パターンに対応する変動時間に対して、通常変動パターンに対応する変動時間の全部を配分することにより、リーチ変動パターンの変動時間を増加することができる。
従って、大当りが発生する可能性の高いリーチ変動パターンの変動時間を長くし、それ以外のハズレになる変動パターンの実行を省略することができるため、大当りが発生することになる変動パターンを早く見たいという遊技者の要望に応えることができる。
(2)また、上記第2実施形態のパチンコ機は、変動時間の配分の手法以外は、前述の最良の形態に係るパチンコ機1と同じ構成および機能であるため、最良の形態の効果(1)および(3)と同じ効果を奏することもできる。
なお、上記第2実施形態に係るパチンコ機が、請求項2に記載のパチンコ機に対応する。また、最良の形態と同じように、通常変動時間の一部をリーチ変動時間に配分することもできる。さらに、その配分は、各通常変動時間から均等に行っても良いし、各通常変動時間毎に異なっていても良い。
[他の実施形態]
(1)前記各実施形態では、積算時間表示部32aを特別図柄表示装置32の画面中に備えた場合を説明したが、特別図柄表示装置32の画面とは別個独立した個所に設けることもできる。この場合、特別図柄表示装置32の画面中に設ける場合よりも積算時間を読み取り易いという効果を奏することができる。
(2)前記各実施形態では、積算時間を数字で表示する場合を説明したが、棒グラフや円グラフなどのグラフ、またはLEDの点灯数により表示することもできる。これらの表示方法によれば、具体的な数字を読み取る必要がなく、表示の一部が視覚に入れば、おおよその積算時間を把握することができる。また、積算時間が減少するに従って上記グラフの表示色やLEDの発光色が変化するように構成することもできる。この構成によれば、色の変化を捉えることにより感覚的に積算時間を把握することができる。
(3)リーチ変動パターンの中で、出現確率が低いリーチ変動パターンが保留テーブルに記憶されている場合に、そのリーチ変動時間に対して変動時間を配分することもできる。この構成によれば、出現確率の低いリーチ変動パターンが出現するまでの時間を短縮することができる。また、出現確率の低いリーチ変動パターンの表示(演出)を楽しむ時間を長くすることができる。
(4)前記各実施形態では、リーチ変動パターンの保留順位を移動させる場合を説明したが、移動しないようにすることもできる。
(5)複数の通常変動時間が記憶されている場合に、各変動時間をそれぞれ均等にした結果、変動時間が0になる保留順位が発生してもよい。
(6)前記各実施形態において記載した第1種始動口処理および特別図柄処理の流れは一例であり、他の流れに変更できることは勿論である。また、前記各実施形態において記載した数値およびデータの種類なども一例であり、他の数値およびデータに変更できることも勿論である。
[各請求項と実施形態との対応関係]
第1種始動口27が請求項1の所定の領域に対応し、第1種始動口スイッチ27aが検出手段に対応する。特別図柄が識別情報に対応し、特別図柄表示装置32が識別情報表示手段に対応する。RAM116の保留数記憶領域が保留数記憶手段に対応する。通常変動時間テーブルJ1〜J4およびリーチ変動時間テーブルJ6〜J10が変動時間記憶手段に対応し、保留順位が順位に対応する。大当りフラグが判定結果に対応し、保留テーブルJ11が選択情報記憶手段に対応する。積算時間表示部32aが積算時間表示手段に対応する。
そしてメインCPU112が実行する第1種始動口処理のS8(図9)が判定手段として機能し、第1種始動口処理のS2、S4および特別図柄処理のS40、S60〜S66が制御手段として機能する。また、S32が保留数記憶手段として機能する。また、S24およびS26が変動時間選択手段として機能し、S28が変動時間積算手段として機能する。さらに、S70が減算手段として機能し、S30およびS72が積算時間表示手段として機能する。
パチンコ機の外観を正面から見た説明図である。 図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図である。 パチンコ機1の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。 図4(A)〜(F)は、積算時間の移り変わりを示す説明図である。 図5(G)〜(L)は、積算時間の移り変わりを示す説明図である。 第1種始動口入賞タイミングおよび特別図柄変動表示タイミングを示すタイムチャートである。 変動時間テーブルの構成を示す説明図である。 図8(A)および(B)は、それぞれ変動時間の配分前後における保留テーブルの記憶内容を示す説明図である。 メインCPU112が実行する第1種始動口の流れを示すフローチャートである。 メインCPU112が実行する特別図柄処理の流れを示すフローチャートである。 図11(A)〜(H)は、第2実施形態における変動時間の積算時間の移り変わりを示す説明図である。 保留テーブルの記憶内容の変化を示す説明図である。 従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図である。
符号の説明
1 パチンコ機
27 第1種始動口(所定の領域)
27a 第1種始動口スイッチ(検出手段)
32 特別図柄表示装置(識別情報表示手段)
32a 積算時間表示部(積算時間表示手段)
J1〜J4 通常変動時間テーブル(変動時間記憶手段)
J6〜J10 リーチ変動時間テーブル(変動時間記憶手段)
J11 保留テーブル(選択情報記憶手段)

Claims (3)

  1. 遊技球が流下する遊技領域が設けられた遊技盤と、
    前記遊技領域の所定の領域を通過した遊技球を検出して検出信号を出力する検出手段と、
    この検出手段により前記検出信号が出力されたとき、または、その出力から所定時間経過後に大当りかハズレかを判定する判定手段と、
    相互に識別可能な複数種類の識別情報を複数の表示領域においてそれぞれ変動表示した後に前記判定手段の判定結果に対応する識別情報を各表示領域に確定表示する識別情報表示手段と、
    前記識別情報が変動表示されていないときに前記検出信号が出力されたときは、前記識別情報表示手段に対して前記識別情報の変動表示を実行させるとともに、前記識別情報が変動表示されているときに前記検出信号が出力されたときは、その出力された検出信号に基づく前記識別情報の変動表示を保留するように前記識別情報表示手段を制御する制御手段と、
    前記保留が発生した数を示す保留数を記憶する保留数記憶手段とを備え、
    前記制御手段は、前記識別情報の変動表示の開始から前記判定結果に対応する識別情報を各表示領域に確定表示するまでを1回の変動表示とした場合に、前記保留数記憶手段に記憶されている保留数と同じ回数の変動表示を前記識別情報表示手段に実行させることが可能なパチンコ機において、
    前記識別情報表示手段が前記識別情報を変動表示している時間を示す変動時間が複数種類記憶された変動時間記憶手段と、
    前記検出信号が出力されたときに前記変動時間記憶手段から所定の変動時間を選択する変動時間選択手段と、
    前記保留が発生する毎に前記変動時間選択手段により選択された変動時間と、前記保留が発生した順位とを対応付けて記憶する選択情報記憶手段と、
    前記保留が発生する毎に前記変動時間選択手段により選択された変動時間を積算する変動時間積算手段と、
    前記識別情報表示手段が、前記識別情報の変動表示を、前記選択情報記憶手段に記憶されている前記順位に従って各順位と対応付けられている変動時間に合わせて実行する場合に、その実行しようとする順位と対応付けられている変動時間を前記積算時間から減算する減算手段と、
    前記変動時間積算手段により積算された積算時間を表示するとともに、前記減算手段により減算された後の積算時間を表示する積算時間表示手段と、
    を備えたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記変動時間記憶手段は、
    前記識別情報の複数種類の変動パターンと、前記複数種類の変動時間とを対応付けて記憶しており、
    前記変動時間選択手段は、
    前記検出信号が出力されたときに前記変動時間記憶手段から所定の変動時間と、その所定の変動時間と対応付けられている所定の変動パターンとを選択し、
    前記選択情報記憶手段は、
    前記保留が発生する毎に前記変動時間選択手段により選択された前記所定の変動時間と、前記所定の変動パターンと、前記保留が発生した順位とを対応付けて記憶し、
    前記複数種類の変動パターンの中の特定の変動パターンが前記選択情報記憶手段に記憶されている場合に、その特定の変動パターンと対応付けて記憶されている変動時間に対して、前記特定の変動パターン以外の変動パターンと対応付けて記憶されている変動時間の中から所定時間を配分することにより、前記特定の変動パターンと対応付けられている変動時間を増加させる変動時間配分手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 前記選択情報記憶手段は、
    前記保留が発生する毎に前記変動時間選択手段により選択された前記所定の変動時間と、前記保留が発生した順位と、前記大当りかハズレかの判定の結果とを対応付けて記憶し、
    前記大当りかハズレかの判定において大当りと判定された判定結果が、前記選択情報記憶手段の所定の順位に対応付けて記憶されている場合に、その大当りと判定された結果と対応付けて記憶されている変動時間に対して、ハズレと判定された結果と対応付けて記憶されている変動時間の中から所定時間を配分することにより、前記大当りと判定された結果と対応付けられている変動時間を増加させる変動時間配分手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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