JP5372789B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP5372789B2
JP5372789B2 JP2010008574A JP2010008574A JP5372789B2 JP 5372789 B2 JP5372789 B2 JP 5372789B2 JP 2010008574 A JP2010008574 A JP 2010008574A JP 2010008574 A JP2010008574 A JP 2010008574A JP 5372789 B2 JP5372789 B2 JP 5372789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
winning
opening
special
probability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010008574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011143196A (ja
Inventor
幸永 安田
恵輝 山本
健 中村
鉄平 松田
裕太 山下
憲文 原
伸也 長村
勝彦 竹澤
達郎 坂巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Newgin Co Ltd
Original Assignee
Newgin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Newgin Co Ltd filed Critical Newgin Co Ltd
Priority to JP2010008574A priority Critical patent/JP5372789B2/ja
Publication of JP2011143196A publication Critical patent/JP2011143196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5372789B2 publication Critical patent/JP5372789B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、図柄変動ゲームにて当り表示結果が表示された場合に、当り遊技が付与され、該当り遊技中に遊技球の入球が許容される入賞手段が開放する遊技機に関する。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機には、大当り遊技の終了後、大当り抽選の抽選確率状態を、低確率抽選状態から高確率抽選状態へ移行させる確率変動機能を備えたものがある。大当り抽選の抽選確率状態が高確率抽選状態である場合は、大当り抽選で大当りに当選し易くなることから、遊技者に有利な状態である。このため、通常、遊技者は、大当り抽選で大当りに当選し、大当り遊技を得たならば、その大当り遊技の終了後の遊技状態として高確率抽選状態が付与されることを望んでいる。
そして、従来、このような確率変動機能を備えたパチンコ遊技機において、大当り遊技の終了後の大当り抽選の抽選確率状態が、高確率抽選状態となるのか否かを分かり難くしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、大当り抽選の抽選確率状態を高確率抽選状態にすることのみを目的とした大当り(「突然確変」:大当り4)と、その大当りと区別が付かない小当りを設けている。この小当りは、大当り4の所謂「ガセ」としての役割を有し、大当り抽選の抽選確率状態は低確率抽選状態とされるから、遊技者には何ら有利な状態が付与されない当りとして位置付けられている。以下の説明では、「大当り4」と「小当り」を纏めて「当り」と示す。
特開2006−116016号公報
特許文献1では、「当り(大当り4と小当り)」に当選した時の演出図柄変動パターンを同一パターンとしていることから、遊技者は、演出図柄の変動から何れの当りに当選したか見分けが付かないようになっている。このため、遊技者は、「当り」を得たならば、その「当り」が「大当り4」であることを期待しながら、遊技を継続することになる。しかしながら、パチンコ遊技機における高確率抽選状態は、低確率抽選状態に比して大当りに当選し易くなっているものの、高確率抽選状態での大当り抽選に当選しなければ、「大当り(当りを含む)」を得ることができない。また、例え、高確率抽選状態であっても、直ぐに「大当り」を得られるとは限らず、何時、「大当り」を得られるかは全く想像することができない。
このため、特許文献1のように「当り」を構成した場合、遊技者は、「当り」後、大当り抽選の抽選確率状態が、高確率抽選状態であるのか、それとも低確率抽選状態であるのかを、何ら推測できず、「大当り」を得るために遊技を継続するしかなかった。そして、前述のように高確率抽選状態であっても何時「大当り」に当選するか分からないパチンコ遊技機にあっては、「大当り」になかなか当選できなくても、その理由が低確率抽選状態であるとは断言することができない。したがって、特許文献1の構成では、「当り」後に、「大当り」になかなか当選しない場合、抽選確率状態が高確率抽選状態であるか否かを推測できないまま、遊技を必要以上に継続させ、遊技意欲を低下させてしまう虞があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、当り抽選の抽選確率状態を推測可能とし、遊技を継続するか否かを遊技者に判断させ、遊技意欲の低下を抑制することができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームを行う表示手段と、始動条件の成立を契機に当りとするか否かを抽選する当り抽選を実行する当り抽選手段と、当り抽選の抽選確率状態からなる遊技状態を高確率抽選状態及び低確率抽選状態の何れかで制御する抽選確率状態制御手段と、を備え、前記当り抽選で当りとなる場合には、当り表示結果が導出された後に当り遊技が付与され、該当り遊技中に遊技球の入球が許容される入賞手段が開放する遊技機において、前記当り遊技には、前記当り遊技の終了後の抽選確率状態を前記高確率抽選状態とする第1の高確当り遊技と、前記第1の高確当り遊技と前記入賞手段の開放態様として異なる開放態様を設定し前記当り遊技の終了後の抽選確率状態を前記高確率抽選状態とする第2の高確当り遊技と、前記第2の高確当り遊技と前記入賞手段の開放態様として同一の開放態様を設定し前記当り遊技の終了後の抽選確率状態を前記低確率抽選状態とする低確当り遊技と、前記第1の高確当り遊技と前記入賞手段の開放態様として同一の開放態様を設定し前記当り遊技の当選時の抽選確率状態を該当り遊技の終了後も維持させる維持当り遊技を含み、前記当り抽選に当選した場合に当りの種類を決定する当り種決定手段と、前記当り遊技で行われる前記入賞手段の開放及び閉鎖を制御する開放制御手段と、前記当り抽選の抽選結果に基づき、前記図柄変動ゲームの演出内容を特定可能な複数種類の演出内容パターンの中から演出内容パターンを決定する演出内容パターン決定手段と、前記演出内容パターン決定手段が決定した演出内容パターンにしたがう演出内容で前記図柄変動ゲームを前記表示手段に実行させるゲーム制御手段と、を備え、前記演出内容パターン決定手段は、前記当り抽選を当選とする場合に前記演出内容パターンを決定する際における前記演出内容パターン毎のパターン決定割合を、前記第1の高確当り遊技と前記第2の高確当り遊技の各高確当り遊技の間で同一に定める一方で前記各高確当り遊技と前記低確当り遊技と前記維持当り遊技の間で異ならせて定めたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記当り抽選を当選とする場合において前記演出内容パターン決定手段が前記演出内容パターン毎のパターン決定割合を前記各高確当り遊技と前記低確当り遊技で選択可能に定めた演出内容パターンには、前記演出内容パターン決定手段が前記パターン決定割合を前記維持当り遊技で選択不能に定めているものを含んでいることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記当り抽選を当選とする場合において前記演出内容パターン決定手段が前記演出内容パターン毎のパターン決定割合を前記各高確当り遊技と前記維持当り遊技で選択可能に定めた演出内容パターンには、前記演出内容パターン決定手段が前記パターン決定割合を前記低確当り遊技で選択不能に定めているものを含んでいることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記当り抽選を当選とする場合において前記演出内容パターン決定手段が前記演出内容パターン毎のパターン決定割合を前記低確当り遊技又は前記維持当り遊技で選択可能に定めた演出内容パターンの全てに関しては、前記演出内容パターン決定手段が前記パターン決定割合を前記各高確当り遊技で選択可能に定めていることを要旨とする。
本発明によれば、当り抽選の抽選確率状態を推測可能とし、遊技を継続するか否かを遊技者に判断させ、遊技意欲の低下を抑制することができる。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 大当り遊技の種類を説明する説明図。 (a),(b)は2R確変大当り遊技及び小当り遊技における大入賞口の開放及び閉鎖の実行態様を示すタイミングチャート。 (a)は当選時が非変短状態の特別2R系遊技における大入賞口の開放及び閉鎖の実行態様を示すタイミングチャート、(b)は当選時が変短状態の特別2R系遊技における大入賞口の開放及び閉鎖の実行態様を示すタイミングチャート。 (a)は当選時が非変短状態の特別2R系遊技における大入賞口の開放時間及びインターバル時間を説明する説明図、(b)は当選時が変短状態の特別2R系遊技における大入賞口の開放時間及びインターバル時間を説明する説明図。 16R確変大当り遊技における大入賞口の開放及び閉鎖の実行態様を示すタイミングチャート。 演出モードの種類と移行態様を説明する説明図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 大当り抽選及び小当り抽選の当選確率を説明する説明図。 特図振分用乱数の振り分け態様を説明する説明図。 各当り遊技の出現率(%)を説明する説明図。 確変期待度(%)を説明する説明図。 (a),(b)は当選時が非変短状態の当り遊技中の演出の実行態様を説明する説明図。 (a),(b)は当選時が変短状態の当り遊技中の演出の実行態様を説明する説明図。 (a)〜(c)は通常突入演出の実行態様を説明する説明図、(d)は非変短時2R演出の実行態様を説明する説明図。 (a),(b)は通常専用演出の実行態様を説明する説明図、(c),(d)は特別専用演出の実行態様を説明する説明図、(e),(f)は変短時2R演出の実行態様を説明する説明図。 (a),(b)は遊技状態別の変動パターン振分テーブル。
以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を図1〜図17に基づいて説明する。
図1には、パチンコ遊技機10が略示されており、パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開放及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠12の前面側には前枠13が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠13は、図1に示すようにパチンコ遊技機10を機正面側から見た場合において、中枠12に重なるように組み付けられている。前枠13は、中央部に窓口13aを有するとともに、該窓口13aの下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な第1貯留皿としての上皿(貯留皿)14を一体成形した構成とされている。前枠13の裏面側には、機内部に配置された遊技盤YBを保護し、かつ窓口13aを覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。遊技盤YBは、中枠12に装着される。また、前枠13には、発光演出を行う演出実行手段(演出装置)としての電飾表示部を構成する上側ランプ部15aと、左側ランプ部15bと、右側ランプ部15cとが配置されている。また、前枠13には、窓口13aの左右上部に、各種音声を出力して音声演出を行う演出実行手段(演出装置)としての左スピーカ16aと、右スピーカ16bとが配置されている。
中枠12の前面側であって前枠13の下部には、上皿14から溢れ出た遊技球を貯留する第2貯留皿としての下皿(貯留皿)17が装着されている。また、中枠12の前面側であって下皿17の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル18が装着されている。
遊技盤YBには、各種の表示装置や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)20が装着されている。表示枠体20には、液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示手段(演出装置)としての演出表示装置21をセット(装着)するためのセット口20aが、開口形成されている。演出表示装置21には、複数列(本実施形態では3列)の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出(遊技演出)が画像表示されるようになっている。本実施形態において演出表示装置21の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置21の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄)を用いて行われる。
また、遊技盤YBには、7セグメント型の特別図柄表示装置22が設けられている。特別図柄表示装置22では、複数種類の特別図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われる。特別図柄は、当りか否かの内部抽選(大当り抽選と小当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。
そして、特別図柄表示装置22では、図柄変動ゲームの開始により同時に特別図柄の変動表示が開始され、該ゲームの終了と同時に特別図柄が確定停止表示される。また、演出表示装置21では、図柄変動ゲームの開始により同時に飾り図柄の変動表示が開始され、該ゲーム終了前に飾り図柄が一旦停止表示され、該ゲームの終了と同時に各列の飾り図柄が確定停止表示される。「変動表示」とは、図柄を表示する表示装置に定める表示領域内において表示される図柄の種類が変化している状態であり、「一旦停止表示」とは、前記表示領域内において図柄がゆれ変動状態で表示されている状態である。また、「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態である。なお、特別図柄表示装置22と演出表示装置21では、同時に図柄変動ゲームと図柄変動ゲームに係わる表示演出が開始され、同時に終了する(すなわち、同時に特別図柄と飾り図柄が確定停止表示される)。
本実施形態において特別図柄表示装置22には、複数種類(本実施形態では、59種類)の特別図柄の中から、当り抽選(大当り抽選又は小当り抽選)の抽選結果(大当り、小当り又ははずれ)に対応する1つの特別図柄が選択され、その選択された特別図柄が図柄変動ゲームの終了によって確定停止表示される。59種類の特別図柄は、大当りを認識し得る図柄となる55種類の大当り図柄(大当り表示結果(当り表示結果))と、小当りを認識し得る図柄となる3種類の小当り図柄(小当り表示結果(当り表示結果))と、はずれを認識し得る図柄(はずれ表示結果)となる1種類のはずれ図柄とに分類される。そして、大当り抽選で大当りに当選した場合、図柄変動ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された後、大当り遊技(当り遊技)が遊技者に付与される。また、小当り抽選で小当りに当選した場合、図柄変動ゲームにおいて小当り図柄が確定停止表示された後、小当り遊技(当り遊技)が遊技者に付与される。なお、本実施形態の大当り遊技及び小当り遊技については後で詳細に説明する。
また、本実施形態において演出表示装置21には、各列毎に[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、[7]の7種類の数字が飾り図柄として表示されるようになっている。そして、本実施形態においては、演出表示装置21の表示領域(画像表示面)を特別図柄表示装置22の表示領域よりも遥かに大きく形成し、演出表示装置21を遊技者の正面に目立つように配置している。このため、遊技者は、特別図柄表示装置22よりも自身の目の前で多彩な画像によって表示演出が行われる演出表示装置21の表示内容に注目し、該演出表示装置21の図柄変動ゲームで導出されて確定停止表示される図柄組み合わせから当り(大当り又は小当り)又ははずれを認識することになる。演出表示装置21に停止表示された全列の図柄が同一図柄の場合には、その図柄組み合わせ([222][777]など)から大当り遊技が付与される大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが飾り図柄による大当りの図柄組み合わせ(大当り表示結果)となる。大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されると、遊技者には、図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。一方、演出表示装置21に確定停止表示された全列の図柄が異なる種類の場合、又は1列の図柄が他の2列の図柄とは異なる種類の場合には、原則として、その図柄組み合わせ([123][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせが飾図によるはずれの図柄組み合わせ(はずれ表示結果)となる。また、本実施形態の演出表示装置21において、3列のうち、中列には、左右2列に表示された同一の数字図柄との組み合わせにより、大当り又は小当りに当選したことを認識できる符号図柄([☆(星)])が飾り図柄として表示されるようになっている。この大当り及び小当りの何れかに当選したことを認識できる符号図柄からなる図柄組み合わせが、大当り抽選の抽選確率状態が高確率抽選状態となる確率変動状態(確変状態)が付与される可能性を示唆する確変示唆の図柄組み合わせとなる。なお、本実施形態では、全列の図柄が同一図柄となる図柄組み合わせの場合、確変状態が付与される一方で、確変示唆の図柄組み合わせの場合、確変状態が付与される場面もあれば非確変状態が付与される場面もあるし、遊技状態が継続されることで確変状態及び非確変状態のいずれかが付与されている場面もある。
また、本実施形態において、演出表示装置21における各列は、図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って飾り図柄が変動表示されるようになっている。そして、図柄変動ゲームが開始すると(各列の飾り図柄が変動を開始すると)、演出表示装置21において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に飾り図柄が一旦停止表示されるようになっている。そして、一旦停止表示された左図柄と右図柄が同一図柄の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では左列と右列)の飾り図柄が同一図柄となって一旦停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では中列)の飾り図柄が変動表示されている状態である。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが飾り図柄によるリーチの図柄組み合わせとなる。
また、演出表示装置21には、特別図柄表示装置22の表示結果に応じた図柄組み合わせが表示されるようになっている。特別図柄表示装置22に表示される特別図柄と、演出表示装置21に表示される飾り図柄による図柄組み合わせが対応されており、図柄変動ゲームが終了すると、特別図柄と飾り図柄による図柄組み合わせが対応して確定停止表示されるようになっている。例えば、特別図柄表示装置22に大当り図柄が確定停止表示される場合には、原則として演出表示装置21にも[222]や[444]などの大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。本実施形態では、特別図柄表示装置22に大当り図柄が確定停止表示される場合には、演出表示装置21に確変示唆の図柄組み合わせ(例えば、[1☆1])が確定停止表示される場合もある。また、特別図柄表示装置22にはずれ図柄が確定停止表示される場合には、演出表示装置21にも[121]や[345]などのはずれの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。また、特別図柄表示装置22に小当り図柄が確定停止表示される場合には、演出表示装置21にも確変示唆の図柄組み合わせ(例えば、[1☆1])が確定停止表示される。なお、特別図柄に対する飾り図柄の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特別図柄に対して複数の飾り図柄による図柄組み合わせの中から1つの飾り図柄による図柄組み合わせが選択されるようになっている。以上のように、本実施形態の演出表示装置21では、図柄変動ゲームに係わる表示演出(3列の図柄を変動表示させて図柄の組み合わせを表示させる図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。
また、遊技盤YBには、複数個(本実施形態では4個)の特別図柄保留発光部を備えた図示しない特別図柄保留記憶表示装置(始動保留球数表示手段)が設けられている。そして、特別図柄保留記憶表示装置は、機内部で記憶した特別図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「保留記憶数」と示す)を遊技者に報知する。本実施形態のパチンコ遊技機10は、始動手段としての始動入賞口(上始動入賞口24と下始動入賞口25)へ遊技球が入球した場合、その入球した遊技球を始動保留球として記憶し、その始動保留球の個数を特別図柄用の保留記憶数として機内部(主制御基板35の主制御用RAM35c)で記憶するようになっている。特別図柄用の保留記憶数は、保留中(図柄変動ゲーム待機中)の図柄変動ゲームの回数を示している。特別図柄用の保留記憶数は、前記始動入賞口に遊技球が入球することで1加算され、図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、図柄変動ゲーム中に始動入賞口へ遊技球が入球すると、特別図柄用の保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。
また、遊技盤YBには、普通図柄表示装置23が配設されている。この普通図柄表示装置23では、複数種類の普通図柄を変動させて1つの普通図柄を導出する普通図柄変動ゲームが行われるようになっている。本実施形態において普通図柄表示装置23は、例えば7セグメントLED型の発光装置から構成されている。普通図柄表示装置23では、当りか否かの当り抽選(大当り抽選又は小当り抽選)とは別に行う普図当りか否か(開閉羽根26の開動作により下始動入賞口25を開放するか否か)の内部抽選(普図当り抽選)の抽選結果を表示する。そして、本実施形態の普通図柄表示装置23では、普図当り抽選で普図当りを決定している場合には普通図柄変動ゲームで普通図柄からなる普図当り用の図柄が確定停止表示される。一方、本実施形態の普通図柄表示装置23では、普図当り抽選で普図はずれを決定している場合には普通図柄変動ゲームで普通図柄からなる普図はずれ用の図柄が確定停止表示される。
また、遊技盤YBには、複数個(本実施形態では4個)の普通図柄保留発光部を備えた図示しない普通図柄保留記憶表示装置が設けられている。そして、普通図柄保留記憶表示装置は、機内部で記憶した普通図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「保留記憶数」と示す)を遊技者に報知する。本実施形態のパチンコ遊技機10は、表示枠体20の左方に配置される普通図柄作動ゲート29へ遊技球が入球した場合、その入球した遊技球を始動保留球として記憶し、その始動保留球の個数を普通図柄用の保留記憶数として機内部(主制御基板35の主制御用RAM35c)で記憶するようになっている。普通図柄用の保留記憶数は、保留中(普通図柄変動ゲーム待機中)の普通図柄変動ゲームの回数を示している。普通図柄用の保留記憶数は、普通図柄作動ゲート29に遊技球が入球することで1加算され、普通図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、普通図柄変動ゲーム中に普通図柄作動ゲート29へ遊技球が入球すると、普通図柄用の保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。
また、遊技盤YBには、遊技球の入球口24aを有する上始動入賞口24と遊技球の入球口25aを有する下始動入賞口25が上下方向に並ぶように配置されている。上始動入賞口24は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口24aを常時開放させた構成とされている。一方で、下始動入賞口25は普通電動役物とされ、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉手段としての開閉羽根26を備えており、開閉羽根26が開動作することにより遊技球の入球を許容し得るように入球口25aを開放させる構成とされている。換言すれば、下始動入賞口25は、開閉羽根26が開動作して入球口25aが開放されない限り、遊技球の入球を不能とする構成とされている。
上始動入賞口24と下始動入賞口25の各奥方には、入球した遊技球を検知する始動口スイッチSW1,SW2(図8に示す)が配設されている。上始動入賞口24と下始動入賞口25は、入球した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。下始動入賞口25は開閉羽根26が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入球し易い状態とされる一方で、開閉羽根26が閉動作すると、入口が拡大されずに遊技球の入球が不能となる状態とされる。
また、遊技盤YBには、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉27を備えた入賞手段としての大入賞口(特別電動役物)28が配設されている。大入賞口28の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3(図8に示す)が配設されている。大入賞口28は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。そして、当り遊技(大当り遊技又は小当り遊技)が付与されると、大入賞口扉27の開動作によって大入賞口28が開放されて遊技球の入球が許容されるため、遊技者は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。本実施形態において当り遊技は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得られることから、遊技者に有利な状態となる。そして、この当り遊技は、内部抽選で当り(大当り又は小当り)が決定し、図柄変動ゲームにて当り図柄(大当り図柄又は小当り図柄を含む)が確定停止表示されることを契機に付与される。
また、遊技盤YBには、普通図柄作動ゲート29が配設されている。普通図柄作動ゲート29の奥方には、該普通図柄作動ゲート29へ入球し通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW4(図8に示す)が設けられている。普通図柄作動ゲート29は、遊技球の通過を契機に、普通図柄変動ゲームの始動条件のみを付与し得る。
また、遊技盤YBの最下方には、遊技盤YBに発射された後、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球をアウト球として機外に排出するためのアウト球口30が形成されている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図)の種類が予め定めた確変図柄であることを条件として、大当り遊技終了後に大当り抽選の抽選確率状態を低確率抽選状態(本実施形態では4/1597)から高確率抽選状態(本実施形態では40/1597)に変動させる確変状態(確率変動状態)を付与する機能である。また、確変状態は、次回の大当りが生起される迄の間、付与される。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。
本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当りが確変大当りとなり、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない(非確変状態が付与される)大当りが非確変大当りとなる。本実施形態のパチンコ遊技機10では、55種類の特別図柄の大当り図柄のうち、35種類の特別図柄が確変大当りとなる特別図柄(特定図柄)に設定されているとともに、20種類の特別図柄が非確変大当りとなる特別図柄(非特定図柄)に設定されている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変動時間短縮(以下、「変短」と示す)機能を備えている。変短機能は、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮されるとともに、普通図柄作動ゲート29の通過に基づく普通図柄変動ゲームの抽選確率状態(普図当りの当選確率)が低確率抽選状態から高確率抽選状態に変動する変短状態を特典として付与する機能である。また、変短状態が付与されている場合と変短状態が付与されていない場合とで下始動入賞口25の開閉羽根26は、普通図柄変動ゲームにおいて当選した際、異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。すなわち、変短状態が付与されていない時に普通図柄変動ゲームに当選する場合には、開閉羽根26が第1回数(例えば1回)分開放し、開放してから第1開放時間(例えば、200ms)経過するまで開放状態を維持するようになっている。一方、変短状態が付与されている時に普通図柄変動ゲームに当選する場合には、開閉羽根26が開放する回数が増加(例えば、3回)して第1回数よりも多い第2回数となり、1回の開放において開放してから第1開放時間よりも長い第2開放時間(例えば、1740ms)が経過するまで開放状態を維持するようになっている。すなわち、開閉羽根26は、変短状態が付与されている場合、変短状態が付与されていない状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。変短状態中は、開閉羽根26が遊技者にとって有利に動作し、単位時間当りの下始動入賞口25への遊技球の入球率が向上するので、変短状態は入球率向上状態となる。そして、変短状態は、予め定めた回数の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、変短状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。
本実施形態では、大当り遊技の終了後における開閉羽根26の単位時間あたりの開放時間を増加させる変短状態が、開放時間増加状態となる。一方、大当り遊技の終了後における開閉羽根26の単位時間あたりの開放時間を増加させない非変短状態が、開放時間非増加状態となる。なお、変短状態(開放時間増加状態)中は、1回の普図当りによって開閉羽根26が開放される時間の合計が、非変短状態時よりも増加する。
以下、本実施形態のパチンコ遊技機10に規定する大当り遊技及び小当り遊技について、図2をもとに詳しく説明する。なお、図2において、「OP時間」は「オープニング演出時間」を示し、「RND時間」は「ラウンド遊技時間」を示し、「ED時間」は「エンディング演出時間」を示している。
大当り遊技は、大当り抽選で大当りに当選し、図柄変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出の終了後には、大入賞口扉27の開動作により大入賞口28が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数(上限ラウンド数)を上限(本実施形態では16回又は2回)として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、ラウンド遊技が開始してから予め定めたラウンド遊技時間が経過する、又は予め定めた入球上限個数の遊技球が入球する、の何れか一方の条件を満たすことにより終了する。そして、大当り遊技は、規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後に大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われて終了する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選に当選した場合、4種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技の種類が決定され、その決定された大当り遊技が付与されるようになっている。そして、4種類の大当り遊技のうち、何れの大当り遊技を付与するかは、大当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定されるようになっている。本実施形態において55種類の特別図柄の大当り図柄は、図2に示すように、図柄A、図柄B、図柄C、図柄Dの4種類に分類されている。なお、本実施形態では、図柄A,B,C,Dのそれぞれに複数種類の特別図柄を分類することで、特別図柄が図柄A,B,C,Dのいずれに分類されているかを遊技者に認識させ難くしている。
図柄Aに基づく大当り遊技(当り種)は、規定ラウンド数を「16回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口28を「1回」開放させることにより、大当り遊技中に大入賞口28を「16回(1ラウンド×1回開放を16セット)」開放させるようになっている。また、図柄Aに基づく大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。以下、図柄Aに基づく大当り遊技を「16R確変大当り遊技」と示す。そして、16R確変大当り遊技の終了後には、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、確変状態(リミットなし(次回大当りまで))と、その確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。なお、図2では、確変状態の終了時まで変短状態を付与する場合を「リミットなし」と表記している。
また、16R確変大当り遊技では、オープニング時間として「6.0秒(6000ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0秒(25000ms)」が、エンディング時間として「11.0秒(11000ms)」が設定されている。
図柄Bに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「2回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口28を「1回」開放させることにより、大当り遊技中に大入賞口28を「2回(1ラウンド×1回開放を2セット)」開放させるようになっている。なお、本実施形態において、図柄Bに基づく大当り遊技は、当り種としての第1の高確当り遊技となる。また、図柄Bに基づく大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。以下、図柄Bに基づく大当り遊技を「2R確変大当り遊技」と示し、「通常2R系遊技」と示す場合もある。そして、2R確変大当り遊技の終了後には、大当り抽選の当選時における遊技状態に応じて、大当り遊技終了後に確変状態とその確変状態の終了時まで変短状態が付与される場合と、大当り遊技終了後に確変状態のみが付与される場合とがある。
また、2R確変大当り遊技では、オープニング時間として「0.004秒(4ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.6秒(600ms)」が、エンディング時間が「7.0秒(7000ms)」が設定されている。
図柄C,Dに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「2回」とし、1回目(初回)のラウンド遊技を対象として1回のラウンド遊技中に大入賞口28を複数回(本実施形態では「3回」)開放させ、2ラウンド目のラウンド遊技を対象として1回のラウンド遊技中に大入賞口28を「1回」開放させるようになっている。なお、本実施形態において、図柄Cに基づく大当り遊技は、当り種としての第2の高確当り遊技となる。また、本実施形態において、図柄Dに基づく大当り遊技は、当り種としての低確当り遊技となる。すなわち、図柄C,Dに基づく大当り遊技は、大当り遊技中に大入賞口28を「4回(1ラウンド×3回開放を1セット+1ラウンド×1回開放を1セット)」開放させるようになっている。また、図柄C,Dに基づく大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。以下、図柄Cに基づく大当り遊技を「特別2R確変大当り遊技」と示し、「特別2R系遊技」と示す場合もある。そして、特別2R確変大当り遊技の終了後には、大当り抽選の当選時における変短状態の有無に応じて、大当り遊技終了後に確変状態とその確変状態の終了時まで変短状態が付与される場合と、大当り遊技終了後に確変状態のみが付与される場合とがある。以下、図柄Dに基づく大当り遊技を「特別2R非確変大当り遊技」と示し、「特別2R系遊技」と示す場合もある。そして、特別2R非確変大当り遊技の終了後には、大当り抽選の当選時における変短状態の有無に応じて、大当り遊技終了後に非確変状態と100回(最大値)の図柄変動ゲームを対象として変短状態が付与される場合と、大当り遊技終了後に非確変状態のみが付与される場合とがある。
また、特別2R系遊技では、オープニング時間として「0.004秒(4ms)」が、エンディング時間として「0.004秒(4ms)」が設定されている。また、特別2R系遊技では、大当り抽選の当選時における変短状態の有無に応じて、それぞれにラウンド遊技時間が設定されている。そして、特別2R系遊技では、当選時が非変短状態(変短状態の無)の場合、1ラウンド目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「17.2秒(17200ms)」が、2ラウンド目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「6.2秒(6200ms)」が設定されている。また、特別2R系遊技では、当選時が変短状態(変短状態の有)の場合、1ラウンド目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「10.2秒(10200ms)」が、2ラウンド目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「6.2秒(6200ms)」が設定されている。
また、図柄Eによって付与される小当り遊技は、規定ラウンド数を「1回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口28を「2回」開放させることにより、小当り遊技中に大入賞口28を「2回(1ラウンド×2回開放を1セット)」開放させるようになっている。なお、本実施形態において、図柄Eに基づく小当り遊技は、当り種としての維持当り遊技となる。また、小当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。
また、小当りは、小当り遊技の終了後における遊技状態を、小当り抽選の当選時における遊技状態で継続させるようになっている。すなわち、小当りでは、小当り抽選の当選時の遊技状態が確変状態であれば小当り遊技終了後の遊技状態を確変状態に継続させるとともに、小当り抽選の当選時の遊技状態が変短状態であれば小当り遊技終了後の遊技状態を変短状態に継続させる。また、小当りでは、小当り抽選の当選時の遊技状態が非確変状態であれば小当り遊技終了後の遊技状態を非確変状態に継続させるとともに、小当り抽選の当選時の遊技状態が非変短状態であれば小当り遊技終了後の遊技状態を非変短状態に継続させる。以下、図柄Eに基づく小当り遊技を「通常2R系遊技」と示す場合もある。
また、小当り遊技では、オープニング時間として「0.004秒(4ms)」が、ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「3.2秒(3200ms)」が、エンディング時間として「7.0秒(7000ms)」が設定されている。
また、本実施形態では、当り遊技の各ラウンド遊技は、入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もある。このため、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は最大時間となる。その一方で、ラウンド遊技時間が「17.2秒」「6.2秒」「3.2秒」「0.6秒」となるラウンド遊技中には、大入賞口28の開放時間を1回のラウンド遊技で大入賞口28に入球する遊技球の入球個数が、ラウンド遊技時間が「25秒」となるラウンド遊技中よりも入球上限個数を非常に満たし難い時間(「6.2秒」)に設定されている。具体的に言えば、本実施形態のパチンコ遊技機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されているので、遊技球を1球発射させるために要する時間は「0.6(秒)」となる。このため、ラウンド遊技での大入賞口28の合計開放時間が、9球の遊技球を発射させるのに要する時間「5.4秒」よりも遥かに長いとは言えない「6.2秒」とするラウンド遊技では、ラウンド遊技時間が「25秒」となるラウンド遊技中よりも入球上限個数となる「9球」の遊技球を発射させたとしてもこれらを入球させるのは困難になっている。なお、ラウンド遊技時間が「25秒」となるラウンド遊技では、各ラウンド遊技での大入賞口28の合計開放時間が、9球の遊技球を発射させるのに要する時間「5.4秒」よりも遥かに長い「25秒」に設定されていることにより、入球上限個数となる「9球」の遊技球を入球させるのは実質的に可能である。
以下、本実施形態の各当り遊技について、通常2R系遊技(2R確変大当り遊技及び小当り遊技)及び特別2R系遊技(特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技)を中心に図3〜図5にしたがってさらに詳しく説明する。図3〜図5において、「OP」は「オープニング」を示すとともに、「ED」は「エンディング」を示し、「1R」、「2R」などの「R」は「ラウンド」を示す。このため、「1R」は1ラウンド目のラウンド遊技を、「2R」は2ラウンド目のラウンド遊技をそれぞれ示す。また、図3〜図5の図中に示す「1」〜「4」の数字は、1回の当り遊技中における大入賞口の開放回数を示す。
図3(a)は、通常2R系遊技のうち2R確変大当り遊技の詳細を示す。
2R確変大当り遊技では、大当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間T0=「4(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1ラウンド目と2ラウンド目の各ラウンド遊技(「1R」と「2R」)が順に行われる。そして、2R確変大当り遊技では、最後にエンディング演出(エンディング演出時間T2=「7000(ms)」)が行われる。2R確変大当り遊技の各ラウンド遊技では、大入賞口28の開閉動作回数(規定開放回数)が「2回」に設定されており、大入賞口28が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る開放時間T1は「600(ms)」に設定されている。また、2R確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、各ラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバルの期間としてのインターバル時間T3は、「2000(ms)」に設定されている。
このため、2R確変大当り遊技では、ラウンド遊技が開始すると、最大「600(ms)」の間、大入賞口28が開放し、その開放時間T1の経過に伴って大入賞口28が閉鎖して1回のラウンド遊技が終了し、「2000(ms)」のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技が開始する動作を、2回のラウンド遊技分繰り返す。なお、2R確変大当り遊技では、大入賞口28の開放時間T1がラウンド遊技時間となる。また、図3(a)において、時間T4は、2R確変大当り遊技が開始してから終了するまでの最大時間(「12204(ms)」)を示す。
図3(b)は、通常2R系遊技のうち小当り遊技の詳細を示す。
小当り遊技では、小当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間T0=「4(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1ラウンド目のラウンド遊技(「1R」)が行われる。そして、小当り遊技では、最後にエンディング演出(エンディング演出時間T2=「7000(ms)」)が行われる。小当り遊技のラウンド遊技では、大入賞口28の開閉動作回数(規定開放回数)が「2回」に設定されており、大入賞口28が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る開放時間T1は「600(ms)」に設定されている。この開放時間T1は、2R確変大当り遊技で設定される開放時間T1と同一時間に設定されている。
小当り遊技では、1回のラウンド遊技において大入賞口28が2回開放し、大入賞口28の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始するようになっている。そして、ラウンド内インターバルの期間としてのインターバル時間T3は、「2000(ms)」に設定されている。このインターバル時間T3は、2R確変大当り遊技で設定されるラウンド間インターバル期間としてのインターバル時間T3と同一時間に設定されている。また、小当り遊技では、1回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、ラウンド間インターバルの期間としてのインターバル時間T3は、「2000(ms)」に設定されている。このインターバル時間T3は、2R確変大当り遊技で設定されるラウンド間インターバル期間としてのインターバル時間T3と同一時間に設定されている。
このため、小当り遊技では、ラウンド遊技が開始すると、「600(ms)」の間、大入賞口28が1回目の開放を行い、その開放時間T1の経過に伴って大入賞口28が閉鎖し、「2000(ms)」のラウンド内インターバルを経て大入賞口28が2回目の開放を行う。そして、2回目の開放に基づく開放時間T1の経過に伴って大入賞口28が再び閉鎖して1回のラウンド遊技が終了し、「2000(ms)」のラウンド間インターバルを経てエンディング演出が開始する。なお、小当り遊技では、大入賞口28の2回分の開放時間T1(T1×2)と1回分のインターバル時間T3を加算した時間(「3200(ms)」)がラウンド遊技時間となる。また、図3(b)において、時間T4は、小当り遊技が開始してから終了するまでの最大時間(「12204(ms)」)を示す。この時間T4は、2R確変大当り遊技で設定される時間T4と同一時間に設定されている。
図4(a),図5(a)は、特別2R系遊技(特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技)の詳細を示す。また、図4(a),図5(a)は、当選時が非変短状態である条件下での特別2R系遊技の詳細を示す。
この場合の特別2R系遊技では、大当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間T0=「4(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1ラウンド目と2ラウンド目の各ラウンド遊技(「1R」と「2R」)が順に行われる。そして、この場合の特別2R系遊技では、最後にエンディング演出(エンディング演出時間T8=「4(ms)」)が行われる。この場合の特別2R系遊技の1ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口28の開閉動作回数(規定開放回数)が「3回」に設定され、2ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口28の開閉動作回数が「1回」に設定されている。
そして、1ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口28が1回目及び2回目に開放する際、大入賞口28が開放してから閉鎖するまでの開閉動作に係る開放時間T1は「600(ms)」に設定されている。この開放時間T1は、2R確変大当り遊技及び小当り遊技で設定される開放時間T1と同一時間に設定されている。なお、図5では「開放1」と示している。そして、1ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口28が3回目に開放する際、大入賞口28が開放してから閉鎖するまでの開閉動作に係る開放時間T5は「5000(ms)」に設定されている。この開放時間T5は、2R確変大当り遊技及び小当り遊技で設定される開放時間T1よりも長い時間に設定されている。なお、図5では「開放2」と示している。そして、2ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口28が開放してから閉鎖するまでの開閉動作に係る開放時間T6は「6200(ms)」に設定されている。この開放時間T6は、2R確変大当り遊技及び小当り遊技に設定される開放時間T1よりも長く、ラウンド遊技が開始してから終了するまで設定される。なお、図5では「開放3」と示している。
この場合の特別2R系遊技では、1ラウンド目のラウンド遊技において大入賞口28が3回開放する場合、大入賞口28の1回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に2回目の開放が開始するとともに、2回目の開放が終了すると、予め定めたラウンド内インターバルの経過後に3回目の開放が開始するようになっている。そして、大入賞口28の1回目と2回目の開放の間のラウンド内インターバルの期間を示すインターバル時間T3は、「2000(ms)」に設定されている。このインターバル時間T3は、2R確変大当り遊技及び小当り遊技で設定されるインターバル時間T3と同一時間に設定されている。なお、図5では「インターバル1」と示している。また、大入賞口28の2回目と3回目の開放の間のラウンド内インターバル期間を示すインターバル時間T7は、「9000(ms)」に設定されている。このインターバル時間T7は、2R確変大当り遊技及び小当り遊技において、2ラウンド目のラウンド遊技の終了から2R確変大当り遊技が終了する迄の時間又は2回目の開放の終了から小当り遊技が終了する迄の時間と同一時間(インターバル時間T3+エンディング演出時間T2)に設定されている。なお、図5では「インターバル2」と示している。
この場合の特別2R系遊技では、1ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に2ラウンド目のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、この場合の特別2R系遊技におけるラウンド間インターバルの期間を示すインターバル時間T3は、「2000(ms)」に設定されている。このインターバル時間T3は、2R確変大当り遊技及び小当り遊技で設定されるインターバル時間T3と同一時間に設定されている。
このため、この場合の特別2R系遊技では、1ラウンド目のラウンド遊技が開始すると、「600(ms)」の間、大入賞口28が1回目の開放を行い、その開放時間T1の経過に伴って大入賞口28が閉鎖し、「2000(ms)」のラウンド内インターバルを経て大入賞口28が2回目の開放を行う。また、2回目の開放に基づく開放時間T1の経過に伴って大入賞口28が再び閉鎖し、「9000(ms)」のラウンド内インターバルを経て大入賞口28が3回目の開放を行う。そして、3回目の開放に基づく開放時間T5(「5000(ms)」)の経過に伴って大入賞口28が再び閉鎖して1ラウンド目のラウンド遊技が終了し、「2000(ms)」のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技が開始する。また、2ラウンド目のラウンド遊技が開始すると、「6200(ms)」の間、大入賞口28の開放を行い、その開放時間T6の経過に伴って大入賞口28が閉鎖してラウンド遊技が終了し、「2000(ms)」のラウンド間インターバルを経てエンディング演出が開始する。
なお、この場合の特別2R系遊技では、大入賞口28の2回分の開放時間T1(T1×2)と、1回分の開放時間T5と、1回分のインターバル時間T3と、1回分のインターバル時間T7を加算した時間が1ラウンド目のラウンド遊技時間となる。その一方で、この場合の特別2R系遊技では、2ラウンド目のラウンド遊技において、大入賞口28の開放時間T6がラウンド遊技時間となる。また、図4(a)において、時間T9は、この場合の特別2R系遊技が開始してから大入賞口28が3回目の開放を開始する迄の最大時間(「12204(ms)」)を示す。この時間T9は、2R確変大当り遊技及び小当り遊技で設定される時間T4と同一時間に設定されている。また、図4(a)において、時間T10は、この場合の特別2R系遊技で大入賞口28が3回目の開放を開始してから終了するまでの最大時間(「15200(ms)」)を示す。また、図4(a)において、時間T11は、この場合の特別2R系遊技が開始してから終了するまでの最大時間(「27408(ms)」)を示す。
図4(b),図5(b)は、特別2R系遊技(特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技)の詳細を示す。また、図4(b),図5(b)は、当選時が変短状態である条件下での特別2R系遊技の詳細を示す。
この場合の特別2R系遊技では、大当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間T0=「4(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1回目と2回目の各ラウンド遊技(「1R」と「2R」)が順に行われる。そして、この場合の特別2R系遊技では、最後にエンディング演出(エンディング演出時間T8=「4(ms)」)が行われる。この場合の特別2R系遊技の1ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口28の開閉動作回数(規定開放回数)が「3回」に設定され、2ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口28の開閉動作回数が「1回」に設定されている。
そして、この場合の特別2R系遊技では、当選時が非変短状態である条件下での特別2R系遊技の場合と、大入賞口28が2回目と3回目の開放の間のラウンド内インターバル期間を示すインターバル時間として異なるインターバル時間が設定されている。すなわち、この場合の特別2R系遊技において、大入賞口28の2回目と3回目の開放の間のラウンド内インターバル期間を示すインターバル時間T3は、「2000(ms)」に設定されている。このインターバル時間T3は、通常2R系遊技において、2ラウンド目のラウンド遊技の終了から2R確変大当り遊技が終了する迄の時間又は2回目の開放の終了から小当り遊技が終了する迄の時間と異なる時間に設定されている。
このため、この場合の特別2R系遊技では、1ラウンド目のラウンド遊技が開始すると、「600(ms)」の間、大入賞口28が1回目の開放を行い、その開放時間T1の経過に伴って大入賞口28が閉鎖し、「2000(ms)」のラウンド内インターバルを経て大入賞口28が2回目の開放を行う。また、2回目の開放に基づく開放時間T1の経過に伴って大入賞口28が再び閉鎖し、「2000(ms)」のラウンド内インターバルを経て大入賞口28が3回目の開放を行う。そして、3回目の開放に基づく開放時間T5(「5000(ms)」)の経過に伴って大入賞口28が再び閉鎖して1ラウンド目のラウンド遊技が終了し、「2000(ms)」のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技が開始する。また、2ラウンド目のラウンド遊技が開始すると、「6200(ms)」の間、大入賞口28の開放を行い、その開放時間T6の経過に伴って大入賞口28が閉鎖してラウンド遊技が終了し、「2000(ms)」のラウンド間インターバルを経てエンディング演出が開始する。
なお、この場合の特別2R系遊技では、大入賞口28の2回分の開放時間T1(T1×2)と、1回分の開放時間T5と、2回分のインターバル時間T3を加算した時間が1ラウンド目のラウンド遊技時間となる。このため、この場合の1ラウンド目のラウンド遊技時間は、当選時が非変短状態である条件下での特別2R系遊技に設定されるラウンド遊技時間と異なる時間に設定されている。また、図4(b)において、時間T12は、この場合の特別2R系遊技が開始してから大入賞口28が3回目の開放を開始する迄の最大時間(「5204(ms)」)を示す。この時間T12は、通常2R系遊技で設定される時間T4と異なる時間に設定されている。また、この時間T12は、当選時が非変短状態である条件下での特別2R系遊技に設定される時間T9と異なる時間に設定されている。また、図4(b)において、時間T13は、この場合の特別2R系遊技が開始してから終了するまでの最大時間(「20408(ms)」)を示す。この時間T13は、当選時が非変短状態である条件下での特別2R系遊技に設定される時間T11と異なる時間に設定されている。
図6は、16R確変大当り遊技の詳細を示す。
16R確変大当り遊技では、大当り遊技の開始に伴って最初にオープニング演出(オープニング演出時間T14=「6000(ms)」)が行われるとともに、オープニング演出の終了後に1ラウンド目〜16ラウンド目までの各ラウンド遊技(「1R」〜「16R」)が順に行われる。そして、16R確変大当り遊技では、最後にエンディング演出(エンディング演出時間T16=「11000(ms)」)が行われる。16R確変大当り遊技の各ラウンド遊技では、大入賞口28の開閉動作回数(規定開放回数)が「1回」に設定されており、大入賞口28が開放してから閉鎖するまでの1回の開閉動作に係る開放時間T15は「25000(ms)」に設定されている。また、16R確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたラウンド間インターバルの経過後に次回のラウンド遊技が開始するようになっている。そして、各ラウンド遊技後に設定されるラウンド間インターバルの期間を示すインターバル時間T3は、「2000(ms)」に設定されている。
このため、16R確変大当り遊技では、ラウンド遊技が開始すると、最大「25000(ms)」の間、大入賞口28が開放し、その開放時間T15の経過に伴って大入賞口28が閉鎖して1回のラウンド遊技が終了し、「2000(ms)」のラウンド間インターバルを経て次のラウンド遊技が開始する動作を、16回のラウンド遊技分繰り返す。なお、16R確変大当り遊技では、大入賞口28の開放時間T15がラウンド遊技時間となる。また、図6において、時間T17は、16R確変大当り遊技が開始してから終了するまでの最大時間(「449000(ms)」)を示す。
本実施形態では、2R確変大当り遊技を付与する図柄変動ゲームの変動停止から2R確変大当り遊技を経て次の図柄変動ゲームが開始する迄の時間T4(図3(a))と、小当り遊技を付与する図柄変動ゲームの変動停止から小当り遊技を経て次の図柄変動ゲームが開始する迄の時間T4(図3(b))が、同一時間に設定されている。また、2R確変大当り遊技と小当り遊技は、同一の大入賞口28を同一の開閉動作態様(開放態様)で開放させて行われる。したがって、本実施形態において、2R確変大当り遊技と小当り遊技は、大入賞口28の開閉動作態様や時間からその差異を遊技者が判別不能となっている。すなわち、遊技者は、2R確変大当り遊技及び小当り遊技の何れが付与されたのかを大入賞口28の開閉動作態様や時間からは判別し得ない。
また、本実施形態では、特別2R確変大当り遊技と特別2R非確変大当り遊技において、特別2R系遊技として同一態様(大入賞口28の開閉動作態様及び大当り遊技を付与する図柄変動ゲームの変動停止から大当り遊技を経て次の図柄変動ゲームが開始する迄の時間)に設定されている。また、特別2R確変大当り遊技と特別2R非確変大当り遊技は、同一の大入賞口28を同一の開閉動作態様で開放させて行われる。したがって、本実施形態において、特別2R確変大当り遊技と特別2R非確変大当り遊技は、大入賞口28の開閉動作態様や時間からその差異を遊技者が判別不能となっている。すなわち、遊技者は、特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技の何れが付与されたのかを大入賞口28の開閉動作態様や時間から判別し得ない。
また、本実施形態では、2R確変大当り遊技での各ラウンド遊技時間(図3(a))が、特別2R系遊技での各ラウンド遊技のラウンド遊技時間(図4(a),(b))よりも短く設定されている。また、本実施形態では、2R確変大当り遊技の各ラウンド遊技での大入賞口28の開放時間(「600(ms)」)が、特別2R系遊技の各ラウンド遊技での大入賞口28の開放時間(1ラウンド目が3回の開放で「6200(ms)」、2ラウンド目が1回の開放で「6200(ms)」)よりも短く設定されている。また、本実施形態では、小当り遊技のラウンド遊技での大入賞口28の開放時間(2回の開放で「1200(ms)」)、特別2R系遊技の各ラウンド遊技での大入賞口28の開放時間(1ラウンド目が3回の開放で「6200(ms)」、2ラウンド目が1回の開放で「6200(ms)」)よりも短く設定されている。その結果、本実施形態において、通常2R系遊技(2R確変大当り遊技及び小当り遊技)を通しての大入賞口28の開閉動作態様は、特別2R系遊技(特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技)を通しての大入賞口28の開閉動作態様よりも合計開放時間が短いショート開放となる。また、本実施形態において、特別2R系遊技(特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技)を通しての大入賞口28の開閉動作態様は、通常2R系遊技(2R確変大当り遊技及び小当り遊技)を通しての大入賞口28の開閉動作態様よりも合計開放時間が長いロング開放となる。
そして、本実施形態では、特別2R系遊技の開閉動作態様のうち1回目と2回目の開閉動作態様と通常2R系遊技での開閉動作態様と同一に設定されている。さらに、本実施形態では、当選時が非変短状態である条件下で、特別2R系遊技を付与する図柄変動ゲームの変動停止から3回目の開放が開始する迄の時間T9(図4(a))が、通常2R系遊技を付与する図柄変動ゲームの変動停止からこれらを経て次の図柄変動ゲームが開始する迄の時間T4(図3(a),(b))と、同一時間に設定されている。一方、本実施形態では、当選時が変短状態である条件下で、特別2R系遊技を付与する図柄変動ゲームの変動停止から3回目の開放が開始する迄の時間T12(図4(b))が、通常2R系遊技を付与する図柄変動ゲームの変動停止からこれらを経て次の図柄変動ゲームが開始する迄の時間T4(図3(a),(b))と、異なる時間に設定されている。
したがって、本実施形態において、特別2R系遊技で3回目の開放が開始する迄と通常2R系遊技では、当選時が非変短状態である条件下で、大入賞口28の開閉動作態様や時間からその差異を遊技者が判別不能となっている。すなわち、このような状況下で遊技者は、特別2R系遊技及び通常2R系遊技の何れが付与されたのかを大入賞口28の開閉動作態様や時間から判別し得ない。また、本実施形態において、特別2R系遊技で3回目の開放が開始する迄と通常2R系遊技では、当選時が変短状態である条件下で、時間からその差異を遊技者が判別可能になっている。すなわち、このような状況下で遊技者は、通常2R系遊技が付与されたのか、特別2R系遊技が付与されたのかを時間から判別し得る。
このように本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別2R系遊技及び通常2R系遊技の何れかが付与されたことにより大入賞口28が開放されると、これらの何れによっても通常2R系遊技の開閉動作態様で2回の開放が少なくとも行われる。また、本実施形態では、特別2R系遊技が付与されたことにより大入賞口28が開放されると、これによって特別2R系遊技の開閉動作態様で4回の開放が少なくとも行われる。すなわち、この場合には、通常2R系遊技の開閉動作態様による2回の開放後さらに2回の合計4回の開放が少なくとも行われる。
また、当選時が非変短状態である条件下において、通常2R系遊技、特別2R系遊技(図5(a))では、大当り遊技が開始してオープニング演出後から時間T4又は時間T9迄の間(「12200(ms)」の間)、通常突入演出(当り遊技中演出)を実行させるようになっている。この通常突入演出は、演出表示装置21の画像表示部GHに演出用キャラクタを画像表示させ、その演出用キャラクタの動作によって大入賞口28の開放とともに通常2R系遊技及び特別2R系遊技の何れかの付与を示唆する態様で行われる。すなわち、このような状況下で遊技者は、特別2R系遊技及び通常2R系遊技の何れが付与されたのかを演出表示装置21の演出からも判別し得ない。なお、遊技者は、通常突入演出の終了後、大入賞口28の開放が継続(3回目の開放が開始)するか否かによって通常2R系遊技が付与されたか否かを認識することになる。
続いて、当選時が非変短状態である条件下において、特別2R系遊技(図5(a))では、大入賞口28が3回目の開放の開始から時間T10迄の間(「15200(ms)」の間)、非変短時2R演出(当り遊技中演出)を実行させるようになっている。この非変短時2R演出は、演出表示装置21の画像表示部GHに演出用キャラクタを画像表示させ、その演出用キャラクタの動作によって特別2R系遊技の付与を示唆する態様で行われる。すなわち、このような状況下で遊技者は、特別2R系遊技が付与されたのかを演出表示装置21の演出から認識することになる。
また、当選時が変短状態である条件下において、通常2R系遊技と特別2R系遊技(図5(b))では、大当り遊技が開始してからオープニング演出後から異なる演出を実行させるようになっている。具体的に言えば、通常2R系遊技では、大当り遊技が開始してオープニング演出後から時間T4迄の間(「12200(ms)」の間)、通常専用演出(当り遊技中演出)を実行させるようになっている。この通常専用演出は、演出表示装置21の画像表示部GHに演出用キャラクタを画像表示させ、その演出用キャラクタの動作によって通常2R系遊技の付与を報知するとともに、後述する演出モードで当選時に滞在していた演出モードの継続を報知する態様で行われる。すなわち、このような状況下で遊技者は、通常2R系遊技の何れかが付与されたことを演出表示装置21の演出から認識することになる。
その一方で、特別2R系遊技(図5(b))では、大当り遊技が開始してオープニング演出後から時間T12迄の間(「5200(ms)」の間)、特別専用演出(当り遊技中演出)を実行させるようになっている。この特別専用演出は、演出表示装置21の画像表示部GHに演出用キャラクタを画像表示させ、その演出用キャラクタの動作によって大入賞口28の開放とともに特別2R系遊技の付与を示唆するとともに、後述する演出モード(高期待度モードMS)への移行を報知する態様で行われる。すなわち、このような状況下で遊技者は、特別2R系遊技が付与されたことを演出表示装置21の演出から認識することになる。
続いて、特別2R系遊技(図5(b))では、大入賞口28が3回目の開放の開始から時間T10迄の間(「15200(ms)」の間)、変短時2R演出(当り遊技中演出)を実行させるようになっている。この変短時2R演出は、演出表示装置21の画像表示部GHに演出用キャラクタを画像表示させ、その演出用キャラクタの動作によって特別2R系遊技の付与を示唆する態様で行われる。すなわち、このような状況下で遊技者は、特別2R系遊技が付与されたのかを演出表示装置21の演出から認識することになる。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別2R系遊技及び通常2R系遊技にオープニング演出の時間を割り当てるが演出として何も実行させないで直前の演出(この場合、直前の図柄変動ゲーム)がこの時間分継続して表示されるようになっている。また、これに関して言えば、オープニング演出の演出内容を特別2R系遊技及び通常2R系遊技でこれらを判別し難い場面において、同一の演出とすれば何らかの演出を実行されることもできる。例えば、特別2R系遊技及び通常2R系遊技におけるオープニング演出に関しては、オープニング演出後の各種演出に合わせて内容を設定することもできる。また、本実施形態では、特別2R系遊技にエンディング演出の時間を割り当てるが演出として何も実行させないで直前の演出(この場合、直前の非変短時2R演出や変短時2R演出)がこの時間分継続して表示されるようになっている。
その結果、通常2R系遊技の開閉動作態様によって大入賞口28が開放される場合には、特別2R系遊技及び通常2R系遊技の何れかが付与されたことを遊技者に推測させることができる。このため、本実施形態では、通常2R系遊技の開閉動作態様による大入賞口28の開放時、確変状態が付与されるか否かを遊技者に推測させるゲーム性を作り出している。
続いて、通常2R系遊技(2回の開放)の開閉動作態様によって当り遊技が終了する場合には、通常2R系遊技(2R確変大当り遊技及び小当り遊技)の何れかが付与されたことを遊技者に推測させることができる。このため、本実施形態では、通常2R系遊技(2回の開放)の開閉動作態様による当り遊技の終了時、確変状態が付与されるか否かを遊技者に推測させるゲーム性を作り出している。
続いて、通常2R系遊技の開閉動作態様後にさらに大入賞口28が開放し、特別2R系遊技の開閉動作態様によって大入賞口28が開放する場合には、特別2R系遊技(特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技)の何れかが付与されたことを遊技者に推測させることができる。このため、本実施形態では、特別2R系遊技の開閉動作態様による大入賞口28の開放時、確変状態が付与されるか否かを遊技者に推測させるゲーム性を作り出している。なお、特別2R系遊技(通常2R系遊技の開閉動作態様2回に加えてさらに2回の開放)の開閉動作態様によって当り遊技が終了する場合には、同様に特別2R系遊技(特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技)の何れかが付与されたことを遊技者に推測させることができる。このため、本実施形態では、特別2R系遊技(通常2R系遊技の開閉動作態様2回に加えてさらに2回の開放)の開閉動作態様による当り遊技の終了時、確変状態が付与されるか否かを遊技者に推測させるゲーム性を作り出している。
また、本実施形態では、当選時が変短状態であったか否かに応じた演出の種類から特別2R系遊技及び通常2R系遊技の何れが付与されたかを遊技者に推測させることができる。そして、本実施形態では、当選時が変短状態である条件下で通常2R系遊技の開閉動作態様によって大入賞口28が開放される場合、その後の開閉動作態様を確認しなくても演出表示装置21の演出内容から通常2R系遊技であるか特別2R系遊技であるかを遊技者に認識させることができる。その一方で、本実施形態では、当選時が非変短状態である条件下で通常2R系遊技の開閉動作態様によって大入賞口28が開放される場合、その後の開閉動作態様を確認してなくは演出表示装置21の演出内容のみから特別2R系遊技及び通常2R系遊技の何れが付与されたかを判別不能になっている。このため、本実施形態では、通常2R系遊技の開閉動作態様によって大入賞口28が開放される場合、確変状態が付与されるか否かを遊技者に推測させる手法を、当選時が変短状態であったか否かの状況によって異ならせるといったゲーム性を作り出している。
また、本実施形態では、特別2R系遊技の出現のうち特別2R確変大当り遊技の出現が占める割合が、通常2R系遊技の出現のうち2R確変大当り遊技の出現が占める割合よりも大きく(高い)なるように各当り遊技の出現率を設定している。すなわち、各当り遊技の出現率の関係が、通常2R系遊技(2R確変大当り遊技と小当り遊技の合算した)出現率のうち2R確変大当り遊技の出現率が占める割合よりも、特別2R系遊技(特別2R確変大当り遊技と特別2R非確変大当り遊技を合算した)出現率のうち特別2R確変大当り遊技の出現率が占める割合が大きい(高い)ことになる。
これによれば、本実施形態では、通常2R系遊技の開閉動作態様で大入賞口28が開放される場合よりも、通常2R系遊技の開閉動作態様後にさらに大入賞口28が開放し、特別2R系遊技の開閉動作態様で大入賞口28が開放される場合の方が確変状態を付与することになる当り遊技への期待度が高まる。さらに言えば、本実施形態では、通常2R系遊技の開閉動作態様による当り遊技の終了時よりも、通常2R系遊技の開閉動作態様による当り遊技の開始時の方が確変状態を付与することになる当り遊技への期待度が高まることになる。また、本実施形態では、通常2R系遊技の開閉動作態様による当り遊技の開始時よりも、通常2R系遊技の開閉動作態様後にさらに大入賞口28が開放し、特別2R系遊技の開閉動作態様で大入賞口28が開放される場合の方が確変状態を付与することになる当り遊技への期待度が高まる。その結果、本実施形態では、当り遊技における場面毎に確変状態を付与することになる当り遊技への期待度が変化することになる。そして、本実施形態では、通常2R系遊技の開閉動作態様による当り遊技の開始後、大入賞口28の開閉動作態様が通常2R系遊技の開閉動作態様ではなく特別2R系遊技の開閉動作態様であることを認識させる場合、すなわち、大入賞口28の開放回数が多くなるほど確変状態を付与することになる当り遊技への期待度が高まる。
また、本実施形態において、2R確変大当り遊技と小当り遊技は、当り遊技を構成するラウンド遊技の規定ラウンド数(2回と1回)が異なる一方で、大入賞口28の開閉動作態様が同一に設定されることにより、1回の当り遊技で遊技者が獲得し得る賞球獲得数に差が生じ得ない。また、特別2R確変大当り遊技と特別2R非確変大当り遊技は、当り遊技を構成するラウンド遊技の規定ラウンド数、大入賞口28の開閉動作態様が同一に設定されることにより、1回の当り遊技で遊技者が獲得し得る賞球獲得数に差が生じ得ない。
その一方で、本実施形態において、特別2R系遊技と2R確変大当り遊技は、当り遊技を構成するラウンド遊技の規定ラウンド数(2回)が同一の一方で、大入賞口28の開閉動作態様により、1回の当り遊技で遊技者が獲得し得る賞球獲得数に差が生じ得る。具体的に言えば、本実施形態において特別2R系遊技は、大入賞口28の開閉動作態様が、2R確変大当り遊技よりも多量の賞球を獲得可能な当り遊技とされている。また、本実施形態において、特別2R系遊技は、大入賞口28の開閉動作態様が、小当り遊技よりも多量の賞球を獲得可能な当り遊技とされている。
また、本実施形態において、16R確変大当り遊技では、当り遊技を構成するラウンド遊技の規定ラウンド数が、これら以外の当り遊技(通常2R系遊技及び特別2R系遊技)よりも多くなっている。また、16R確変大当り遊技では、これらの各ラウンド遊技時間と各ラウンド遊技での開放時間が、これら以外の当り遊技の各時間と同等以上になっている。これにより、本実施形態において、16R確変大当り遊技は、これら以外の当り遊技よりも多量の賞球を獲得可能な当り遊技とされている。
なお、賞球とは、大入賞口への1球の入球に対して遊技者に賞として付与される遊技球である。そして、前述した各当り遊技との比較において賞球の獲得数が少量又は多量とは、各当り遊技の終了までに得られる総賞球獲得数を比較した場合の少量又は多量である。本実施形態のパチンコ遊技機10では、大入賞口28への1球の入球に対して、例えば「14球」の遊技球を賞球として払出すような設定がなされており、1回のラウンド遊技における入球上限個数を「9球」に設定し、「9球」の遊技球が大入賞口へ入球したならば遊技者には「126球」の遊技球が賞球として払出されていることになる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、図7に示すように、演出表示装置21で行われる演出として、大当り抽選の抽選確率状態(遊技状態)が高確率抽選状態(確変状態)であるのか、低確率抽選状態(非確変状態)であるのかを遊技者に示唆(報知)する複数(本実施形態では4つ)の演出モード(示唆演出)を実行可能に構成されている。具体的には、変短状態の付与中(遊技状態)の高確率抽選状態(確変状態)であることを遊技者に示唆する高確モードMKが演出表示装置21で実行可能に構成されている。また、変短状態の付与中(遊技状態)の高確率抽選状態(確変状態)であることに対して期待を持つことができることを遊技者に示唆する高期待モードMSが演出表示装置21で実行可能に構成されている。また、非変短状態の付与中(遊技状態)の高確率抽選状態(確変状態)であることに対して期待を持つことができることを遊技者に示唆する特定の示唆演出としての中期待モードMTが演出表示装置21で実行可能に構成されている。また、非変短状態の付与中(遊技状態)の低確率抽選状態(非確変状態)である可能性が高いこと(確変状態への期待が低いこと)を遊技者に示唆する低期待モードMFが演出表示装置21で実行可能に構成されている。そして、本実施形態では、高確モードMKと、高期待モードMSと、中期待モードMTと、低期待モードMFのいずれかの演出モードが行われるようになっている。また、本実施形態では、低期待モードMF<中期待モードMT<高期待モードMS<高確モードMKの順に、確変状態である期待度が高い演出として位置付けられている。
そして高確モードMKにおいて演出表示装置21では、図7に示すよう、高確モード用の背景画像GKのもと「高確モード」が画像表示される。また、高期待モードMSにおいて演出表示装置21では、図7に示すように、高期待モード用の背景画像GSのもと「高期待モード」が画像表示される。また、中期待モードMTにおいて演出表示装置21では、図7に示すように、背景画像GTのもと「中期待モード」が画像表示される。また、低期待モードMFにおいて演出表示装置21では、図7に示すように、背景画像GFのもと「低期待モード」が画像表示される。
そして、本実施形態において、演出表示装置21では、図柄変動ゲームに関連して画像表示される背景画像が画像表示され、当該背景画像に重なるように各列の飾り図柄が画像表示されて、これら飾り図柄が変動表示されることで図柄変動ゲームが実行されるようになっている。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置21に画像表示される背景画像により各種演出モードを実行させ、背景画像の種類から遊技者に現在滞在している演出モードの種類を遊技者に把握させるようになっている。本実施形態のパチンコ遊技機10における背景画像は、図柄変動ゲームで表示される図柄を除いて構成し得る画像であり、図柄変動ゲームで変動表示される飾り図柄毎に対応付けて画像表示されるものとは異なっている。
次に、遊技の進行に伴う演出モードの移行態様について、図7に基づき説明する。また、図7では、16R確変大当り遊技を「16R確変」、2R確変大当り遊技を「2R確変」、特別2R確変大当り遊技を「特2R確変」、特別2R非確変大当り遊技を「特2R非確変」、小当り遊技を「小当り」と示している。
16R確変大当り遊技に当選した場合には、いずれの演出モードに滞在していたとしても変短状態と確変状態がともに「リミットなし」で付与され、高確モードMKに移行するようになっている。
また、2R確変大当り遊技に当選した場合には、高確モードMK及び高期待モードMSの滞在中であれば、2R確変大当り遊技の終了後に変短状態と確変状態が「リミットなし」で付与され、当選時に滞在していた演出モードを継続するようになっている。また、2R確変大当り遊技に当選した場合には、低期待モードMF及び中期待モードMTの滞在中であれば、2R確変大当り遊技の終了後に変短状態が付与されないが確変状態が「リミットなし」で付与され、中期待モードMTに移行するようになっている。
また、特別2R確変大当り遊技に当選した場合には、高確モードMK及び高期待モードMSの滞在中であれば、特別2R確変大当り遊技の終了後に変短状態と確変状態が「リミットなし」で付与され、高期待モードMSに移行するようになっている。また、特別2R確変大当り遊技に当選した場合には、低期待モードMF及び中期待モードMTの滞在中であれば、特別2R確変大当り遊技の終了後に変短状態が付与されないが確変状態が「リミットなし」で付与され、中期待モードMTに移行するようになっている。
また、特別2R非確変大当り遊技に当選した場合には、高確モードMK及び高期待モードMSの滞在中であれば、特別2R非確変大当り遊技の終了後に確変状態が付与されないで100回の図柄変動ゲームを対象とする変短状態が付与され、高期待モードMSに移行するようになっている。また、特別2R非確変大当り遊技に当選した場合には、低期待モードMF及び中期待モードMTの滞在中であれば、特別2R非確変大当り遊技の終了後に変短状態と確変状態がともに付与されないで、中期待モードMTに移行するようになっている。
また、小当り遊技に当選した場合には、高確モードMK及び高期待モードMSの滞在中であれば、小当り遊技の終了後に遊技状態が現状維持され、当選時に滞在していた演出モードを継続させるようになっている。また、小当り遊技に当選した場合には、低期待モードMF及び中期待モードMTの滞在中であれば、小当り遊技の終了後に遊技状態が現状維持され、中期待モードMTに移行するようになっている。
すなわち、高確モードMKの滞在中には、16R確変大当り遊技、2R確変大当り遊技、及び小当り遊技の終了後、高確モードMKを継続させることで、確変状態となることを確定させて遊技者に示唆(報知)する。また、高確モードMKの滞在中には、特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技の終了後、高期待モードMSに移行させることで、確変状態又は非確変状態を確定させないで確変状態であるか否かを遊技者に推測させる。
また、高期待モードMSの滞在中には、16R確変大当り遊技の終了後、高確モードMKに移行させることで、確変状態となることを確定させて遊技者に示唆(報知)する。また、高期待モードMSの滞在中には、特別2R確変大当り遊技、特別2R非確変大当り遊技、2R確変大当り遊技、及び小当り遊技の終了後、高期待モードMSを継続させることで、確変状態又は非確変状態を確定させないで確変状態であるか否かを遊技者に推測させる。
また、中期待モードMTの滞在中には、16R確変大当り遊技の終了後、高確モードMKに移行させることで、確変状態となることを確定させて遊技者に示唆(報知)する。また、中期待モードMTの滞在中には、特別2R確変大当り遊技、特別2R非確変大当り遊技、2R確変大当り遊技、及び小当り遊技の終了後、中期待モードMTを継続させることで、確変状態又は非確変状態を確定させないで確変状態であるか否かを遊技者に推測させる。
また、低期待モードMFの滞在中には、16R確変大当り遊技の終了後、高確モードMKに移行させることで、確変状態となることを確定させて遊技者に示唆(報知)する。また、低期待モードMFの滞在中には、特別2R確変大当り遊技、特別2R非確変大当り遊技、2R確変大当り遊技、及び小当り遊技の終了後、中期待モードMTに移行させることで、確変状態又は非確変状態を確定させないで確変状態であるか否かを遊技者に推測させる。
なお、高確モードMK、高期待モードMS、及び中期待モードMTは、各当り遊技(大当り遊技又は小当り遊技)の終了とともに開始(付与)され、各当り遊技の終了後、次の図柄変動ゲームが開始されるまでの間に実行が指示される。
また、高期待モードMSの滞在中には、該高期待モードMSの開始から何れの大当り遊技(小当り遊技は除く)に当選することなく101回目の図柄変動ゲームで変短状態が継続しないこと、すなわち、変短状態の付与が終了されて変短状態から非変短状態となることを契機に、低期待モードMFに移行するようになっている。なお、この場合に低期待モードMFは、変短状態の終了後(100回目の図柄変動ゲームの終了後)、次の図柄変動ゲーム(101回目の図柄変動ゲーム)の開始とともに開始(付与)されるようになっている。
また、中期待モードMTの滞在中には、該中期待モードMTでの図柄変動ゲームの開始毎に、転落契機の到来とするか否かの転落抽選を実行する。なお、転落抽選では、「転落」の抽選結果とする場合に転落契機の到来として中期待モードMTから低期待モードMFへ移行される。また、転落抽選では、「継続」の抽選結果とする場合に転落契機の非到来として中期待モードMTを継続させる。また、転落抽選「転落」の抽選結果が導出される場合には、対象となる図柄変動ゲームの終了を以て中期待モードMTを終了させる。転落抽選では、「転落」及び「継続」を決定する確率を所定の確率となるように乱数を振分けて乱数抽選が実行される。
このように本実施形態では、当り遊技のうち大入賞口28の開閉動作態様や時間や演出表示装置21での演出内容から当り遊技の種類を判別不能とする当り遊技を対象としては演出モードの移行態様も同一態様に設定している。具体的に言えば、通常2R系遊技となる2R確変大当り遊技及び小当り遊技では、演出モードの移行態様も同一態様に設定されている。すなわち、当り遊技中に通常突入演出や通常専用演出が実行される場合に遊技者は、通常2R系遊技の何れが付与されたのかを演出モードの移行態様からも判別し得ない。また、特別2R系遊技となる特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技では、演出モードの移行態様も同一態様に設定されている。すなわち、当り遊技中に通常突入演出や特別専用演出が実行される場合に遊技者は、特別2R系遊技の何れが付与されたのかを演出モードの移行態様からも判別し得ない。また、通常2R系遊技と特別2R系遊技では、大入賞口28の開閉動作態様や時間や演出表示装置21での演出内容から当り遊技の種類を判別不能となる当選時が非変短状態である条件下で、演出モードの移行態様も同一態様に設定されている。すなわち、この状況下で当り遊技中に通常突入演出が実行される場合に遊技者は、通常2R系遊技及び特別2R系遊技の何れが付与されたのかを演出モードの移行態様からも判別し得ない。このため、本実施形態において、大入賞口28の開閉動作態様や時間や演出表示装置21から当り遊技の種類を判別不能とする場面では、演出モードの移行態様から当り遊技の種類を判別不能としている。したがって、本実施形態では、確変状態が付与されるか否かを遊技者に推測させるゲーム性を作り出している。
次に、パチンコ遊技機10の制御構成について図8に基づき説明する。
パチンコ遊技機10の機裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御装置としての主制御基板35が装着されている。主制御基板35は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御指令としての制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、サブ統括制御基板36と、演出表示制御基板37と、音声・ランプ制御基板38が装着されている。
サブ統括制御基板36は、主制御基板35が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示制御基板37、及び音声・ランプ制御基板38を統括的に制御する。演出表示制御基板37は、主制御基板35とサブ統括制御基板36が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置21の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、音声・ランプ制御基板38は、主制御基板35とサブ統括制御基板36が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、各種ランプ部15a〜15cの発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)及びスピーカ16a,16bの音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板35、サブ統括制御基板36及び演出表示制御基板37について、その具体的な構成を説明する。
主制御基板35には、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU35aと、主制御用CPU35aの制御プログラムを格納する主制御用ROM35bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM35cが設けられている。主制御用CPU35aには、主制御用ROM35bと主制御用RAM35cが接続されている。また、主制御用CPU35aには、上始動入賞口24に入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1と、下始動入賞口25に入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2が接続されている。また、主制御用CPU35aには、大入賞口28に入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3、普通図柄作動ゲート29を通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW4が接続されている。また、主制御用CPU35aには、図柄表示基板39を介して、特別図柄表示装置22及び普通図柄表示装置23が接続されている。なお、主制御用CPU35aには、図柄表示基板39を介して、図示しないが特別図柄保留記憶表示装置及び普通図柄保留記憶表示装置が接続されている。
また、主制御用CPU35aは、当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAM35cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。また、主制御用CPU35aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、主制御用RAM35cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
主制御用ROM35bには、パチンコ遊技機10全体を制御するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、主制御用ROM35bには、メイン制御プログラムに加え、複数種類の変動パターン(演出内容パターン)が記憶されている。変動パターンは、演出表示装置21及び特別図柄表示装置22において図柄の変動開始による図柄変動ゲームが開始してから、演出表示装置21及び特別図柄表示装置22において図柄が確定停止表示されて図柄変動ゲームが終了するまでの間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。すなわち、変動パターンは、特別図柄が変動開始してから特別図柄が確定停止表示されるまでの間の図柄変動ゲームの演出内容及び演出時間(変動時間)を特定することができる。そして、変動パターンは、当り演出用(大当り演出用(大当り変動用)又は小当り演出用(小当り変動用))、はずれリーチ演出用(はずれリーチ変動用)及びはずれ演出用(通常変動用)からなる変動内容毎に分類されている。
当り演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的に当りの図柄組み合わせ(大当りの図柄組み合わせ又は小当りの図柄組み合わせ)を確定停止表示させるように展開される演出である。また、はずれリーチ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。また、はずれ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。リーチ演出は、演出表示装置21の飾り図柄による図柄変動ゲームにおいて、リーチの図柄組み合わせが形成されてから、最終的に図柄組み合わせ(当りの図柄組み合わせ又ははずれの図柄組み合わせ)が導出される迄の間に行われる演出である。また、特別図柄表示装置22では、図柄変動ゲームが開始されると、リーチ演出を行うことなく、変動時間の経過時まで図柄の変動が継続される。
また、主制御用ROM35bには、当り判定値(大当り判定値又は小当り判定値)が記憶されている。
大当り判定値は、大当りか否かの大当り抽選(大当り判定)で用いる判定値であり、特別図柄用の当り判定用乱数(大当り判定用乱数)の取り得る数値(0〜1596までの全1597通りの整数)の中から定められている。さらに、大当り判定値は、遊技状態が非確変状態(低確率抽選状態)の時の大当り抽選で用いる低確率用の大当り判定値と、遊技状態が確変状態(高確率抽選状態)の時の大当り抽選で用いる高確率用の大当り判定値とがある。そして、確変状態時の大当り判定値の数(本実施形態では40個)は、非確変状態時の大当り判定値の数(本実施形態では4個)よりも多く設定されている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10では、非確変状態における大当り抽選で大当りに当選する確率が、1597分の4となり、確変状態における大当り抽選で大当りに当選する確率が、1597分の40となる。また、主制御用RAM35cには、大当りとするか否かの大当り抽選(大当り判定)時に使用する当り判定用乱数(大当り判定用乱数)が記憶されている。本実施形態において、大当り判定用乱数は、各始動入賞口24,25へ遊技球が入賞したことを契機に取得されるようになっている。また、主制御用RAM35cには、大当り決定時に大当り図柄となる特別図柄の種類を決定する際に用いる特図振分用乱数が記憶されている。各特別図柄(大当り図柄)には、この特図振分用乱数が所定個数ずつ振り分けられており、主制御用CPU35aは、大当りの決定時(大当り判定が肯定となった場合)、取得した特図振分用乱数に基づき大当り図柄を決定する。この特図振分用乱数は、予め定められた数値範囲内(本実施形態では、「0」〜「54」の全55通りの整数)の数値を取り得るように、主制御用CPU35aが所定の周期毎(2ms毎)に数値を1加算して更新するようになっている。そして、主制御用CPU35aは、更新後の値を特図振分用乱数の値として主制御用RAM35cに記憶し、既に記憶されている特図振分用乱数の値を書き換えることで特図振分用乱数の値を順次更新するようになっている。本実施形態において、特図振分用乱数は、各始動入賞口24,25へ遊技球が入賞したことを契機に取得されるようになっている。
小当り判定値は、小当りか否かの小当り抽選(当り抽選)で用いる判定値であり、特別図柄用の当り判定用乱数(小当り判定用乱数)の取り得る数値(0〜1596の全1597通りの整数)の中から定められている。本実施形態では、小当り判定値として「5」個の数値が定められている。このため、小当り抽選で小当りに当選する確率は、「1597分の5」となる。なお、小当り判定値は、確変状態が付与されているか否か、及び変短状態が付与されているか否かによってその値が異なることはない(同じ値が定められている)。すなわち、小当り抽選で小当りに当選する確率は、遊技状態に関係なく、一定とされている。また、主制御用RAM35cには、小当り決定時に小当り図柄となる特別図柄の種類を決定する際に用いる小当り用の特図振分用乱数が記憶されている。各特別図柄(小当り図柄)には、この小当り用の特図振分用乱数が所定個数ずつ振り分けられており、主制御用CPU35aは、小当りの決定時(小当り判定が肯定となった場合)、取得した小当り用の特図振分用乱数に基づき小当り図柄を決定する。この小当り用の特図振分用乱数は、予め定められた数値範囲内(本実施形態では、「56」〜「58」の全3通りの整数)の数値を取り得るように、主制御用CPU35aが所定の周期毎(2ms毎)に数値を1加算して更新するようになっている。そして、主制御用CPU35aは、更新後の値を小当り用の特図振分用乱数の値として主制御用RAM35cに記憶し、既に記憶されている小当り用の特図振分用乱数の値を書き換えることで小当り用の特図振分用乱数の値を順次更新するようになっている。本実施形態において、小当り用の特図振分用乱数は、各始動入賞口24,25へ遊技球が入賞したことを契機に取得されるようになっている。
本実施形態において特別図柄用の当り判定用乱数は、大当りとするか否かの大当り抽選(大当り判定)で用いる乱数であるとともに、大当り抽選に当選しなかった場合に小当りとするか否かの小当り抽選(小当り判定)で用いる乱数である。
また、主制御用ROM35bには、リーチ判定値が記憶されている。リーチ判定値は、はずれを決定する場合にはずれリーチ演出を実行するか否かの内部抽選(リーチ判定)で用いる判定値であり、リーチ判定用乱数の取り得る数値(0〜240までの全241通りの整数)の中から定められている。本実施形態では、リーチ演出を実行する判定結果よりもリーチ演出を実行しない判定結果を導出し易いようにリーチ判定値を定めている。また、主制御用RAM35cには、リーチ判定時に使用するリーチ判定用乱数が記憶されている。本実施形態において、リーチ判定用乱数は、リーチ判定時に取得されるようになっている。なお、本実施形態において、リーチ判定用乱数は、各始動入賞口24,25へ遊技球が入賞したことを契機に取得されるようにしてもよい。
また、主制御用ROM35bには、普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、普図当りか否かの内部抽選(普図当り抽選)で用いる判定値であり、普図当り判定用乱数の取り得る数値(0〜250までの全251通りの整数)の中から定められている。なお、普図当り判定値は、変短状態が付与されているか否かでその数が異なっており、変短状態が付与されている時の普図当り判定値の数(本実施形態では250個)は、変短状態が付与されていない時の普図当り判定値の数(本実施形態では51個)よりも多く設定されている。また、主制御用RAM35cには、普図当り判定時に使用する普図当り判定用乱数が記憶されている。本実施形態において、普図当り判定用乱数は、普通図柄作動ゲート29を遊技球が通過したことを契機に取得されるようになっている。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機10における大当りに当選する確率と小当りに当選する確率と特別図柄のうち各当り図柄(大当り図柄(図柄A〜D)及び小当り図柄(図柄E))に対して振分けられる特図振分用乱数の個数によって算出される各当り遊技の出現率(選択される割合)について図9〜図12に基づき説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、図9に示すように、非確変状態となる低確率抽選状態においては大当りに当選する確率が1597分の4に設定されるとともに、確変状態となる高確率抽選状態においては大当りに当選する確率が1597分の40に設定されている。また、本実施形態では、図9に示すように、非確変状態となる低確率抽選状態及び確変状態となる高確率抽選状態のいずれにおいても小当りに当選する確率が1597分の5に設定されている。
また、本実施形態では、図10に示すように、特別図柄のうち各大当り図柄(図柄A〜D)に対して特図振分用乱数が、図柄Aには70個、図柄Bには1個、図柄Cには9個、図柄Dには20個がそれぞれ振り分けられている。そして、このように特図振分用乱数(特別図柄)を振り分けた場合には、大当りの当選時、特図振分用乱数(特別図柄)が振り分けられている個数分に応じた当選確率で各大当り図柄に当選する(大当り図柄が選択される)。すなわち、図10に示すように、大当りの当選時において、図柄Aの当選確率は100分の70となり、図柄Bの当選確率は100分の1となり、図柄Cの当選確率は100分の9となり、図柄Dの当選確率は100分の20となる。したがって、図柄Aに基づく大当り遊技は大当り全体の70%(100分の70)となり、図柄Bに基づく大当り遊技は大当り全体の1%(100分の1)となる。また、図柄Cに基づく大当り遊技は大当り全体の9%(100分の9)となり、図柄Dに基づく大当り遊技は大当り全体の20%(100分の20)となる。これによって、図柄A〜図柄Cに基づく大当り遊技、すなわち大当り遊技の終了後に確変状態を付与する大当り遊技は大当り全体の80%(100分の80)となり、図柄Dに基づく大当り遊技、すなわち大当り遊技の終了後に非確変状態を付与する大当り遊技は大当り全体の20%(100分の20)となる。このため、本実施形態では、大当りのうち確変大当りとなる割合(確変割合)が、80%となっている。なお、これら図柄A,B,C,Dには、所定個数ずつの大当り図柄(全55種類)がそれぞれ属している。また、小当りの当選時においては、100分の100の当選確率で図柄Eに当選し(図柄Eが選択され)、図柄Eに基づく小当り遊技となる。なお、図柄Eには、3種類の小当り図柄(全3種類)が属している。
また、本実施形態では、図11に示すように、1回の図柄変動ゲームにおいて、各大当り遊技の出現率(%)、すなわち各大当り遊技が選択される割合が、大当りの当選確率と各大当り図柄に振り分けられる特図振分用乱数の個数から算出される。また、本実施形態では、図11に示すように、1回の図柄変動ゲームにおいて、小当りの出現率(%)、すなわち小当り遊技が選択される割合が、小当りの当選確率から算出される。なお、図11では、大当り図柄の中でも図柄B〜図柄Dと、小当り図柄に対する出現率(%)が示されている。すなわち、図11では、通常2R系遊技と特別2R系遊技の出現率(%)を示している。また、図11では、少数点以下4位を四捨五入した少数点以下3位までの算出値が示されている。
具体的に言えば、各大当り図柄に基づく大当り遊技の出現率(%)は、大当りの当選確率と大当りの当選時における各大当り図柄の当選確率の乗算結果の百分率によって算出されている。すなわち、図柄Bに基づく2R確変大当り遊技の出現率(%)は、低確率抽選状態である条件下で、1597分の4に100分の1を乗算することで算出され、約0.003%となる。また、図柄Bに基づく2R確変大当り遊技の出現率(%)は、高確率抽選状態である条件下で、1597分の40に100分の1を乗算することで算出され、約0.025%となる。また、図柄Cに基づく特別2R確変大当り遊技の出現率(%)は、低確率抽選状態である条件下で、1597分の4に100分の9を乗算することで算出され、約0.023%となる。また、図柄Cに基づく特別2R確変大当り遊技の出現率(%)は、高確率抽選状態である条件下で、1597分の40に100分の9を乗算することで算出され、約0.225%となる。また、図柄Dに基づく特別2R非確変大当り遊技の出現率(%)は、低確率抽選状態である条件下で、1597分の4に100分の20を乗算することで算出され、約0.050%となる。また、図柄Dに基づく特別2R非確変大当り遊技の出現率(%)は、高確率抽選状態である条件下で、1597分の40に100分の20を乗算することで算出され、約0.501%となる。
なお、小当り図柄に基づく小当り遊技の出現率(%)は、小当りの当選確率の百分率によって算出されている。すなわち、図柄Eに基づく小当り遊技の出現率(%)は、低確率抽選状態及び高確率抽選状態である条件下でともに1597分の5から算出され、約0.313%となる。
このような本実施形態では、通常2R系遊技の出現率(%)が図柄Bに基づく2R確変大当り遊技の出現率(%)と図柄Eに基づく小当り遊技の出現率(%)の合算から算出される。そして、通常2R系遊技の出現率(%)のうち図柄Bに基づく2R確変大当り遊技の出現率(%)が占める割合が通常2R系遊技の出現時における2R確変大当り遊技の期待度であり確変状態が付与されることに対する確変期待度(%)となる。すなわち、この確変期待度(%)が、当り遊技の終了後を高確率抽選状態とする当り遊技への期待度となる。
また、本実施形態では、特別2R系遊技の出現率(%)が図柄Cに基づく特別2R確変大当り遊技の出現率(%)と図柄Dに基づく特別2R非確変大当り遊技の出現率(%)の合算から算出される。そして、特別2R系遊技の出現率(%)のうち図柄Cに基づく特別2R確変大当り遊技の出現率(%)が占める割合が特別2R系遊技の出現時における特別2R確変大当り遊技の期待度であり確変状態が付与されることに対する確変期待度(%)となる。すなわち、この確変期待度(%)が、当り遊技の終了後を高確率抽選状態とする当り遊技への期待度となる。
そして、本実施形態では、図11に示すように、特別2R系遊技の出現率(%)のうち特別2R確変大当り遊技の出現が占める割合が、通常2R系遊技の出現率(%)のうち2R確変大当り遊技の出現が占める割合よりも大きく(高く)なるように各当り遊技の出現率(%)を設定している。すなわち、本実施形態では、このような出現率(%)の関係となるように、当り(大当り及び小当り)の当選確率や大当り図柄(特別図柄)の当選確率(特図振分用乱数の振り分け態様)が設定されている。
その結果、本実施形態では、図12に示すように、通常2R系遊技及び特別2R系遊技(通常2R系遊技の開閉動作態様)による大入賞口28が開放されると、その開放状況(本実施形態では、大入賞口28の1回目の開放時及び3回目の開放に到達するか否か)に応じて確変期待度(%)が変化することになる。なお、図12では、少数点以下3位を四捨五入した少数点以下2位までの確変期待度(%)が示されている。
具体的に言えば、通常2R系遊技の開閉動作態様で大入賞口28が開放される開始時(図12では「開始時」と示す)における確変期待度(%)が、低確率抽選状態である条件下での図柄B〜図柄Eに基づく当り遊技の出現率(%)の合算のうち、図柄B及び図柄Cに基づく当り遊技の占める割合から算出される約6.45%となる。また、通常2R系遊技の開閉動作態様で大入賞口28が開放される開始時(図12では「開始時」と示す)における確変期待度(%)が、高確率抽選状態である条件下での図柄B〜図柄Eに基づく当り遊技の出現率(%)の合算のうち、図柄B及び図柄Cに基づく当り遊技の占める割合から算出される約23.53%となる。また、通常2R系遊技の開閉動作態様で大入賞口28が開放される開始後、3回目の開放が開始されない時(図12では「3回未達」と示す)における確変期待度(%)が、低確率抽選状態である条件下での図柄B及び図柄Eに基づく当り遊技の出現率(%)の合算のうち、図柄Bに基づく当り遊技の占める割合から算出される約0.79%となる。また、通常2R系遊技の開閉動作態様で大入賞口28が開放される開始後、3回目の開放が開始されない時(図12では「3回未達」と示す)における確変期待度(%)が、高確率抽選状態である条件下での図柄B及び図柄Eに基づく当り遊技の出現率(%)の合算のうち、図柄Bに基づく当り遊技の占める割合から算出される約7.41%となる。また、通常2R系遊技の開閉動作態様で大入賞口28が開放される開始後、3回目の開放が開始される時(図12では「3回到達」と示す)における確変期待度(%)が、低確率抽選状態である条件下での図柄C及び図柄Dに基づく当り遊技の出現率(%)の合算のうち、図柄Cに基づく当り遊技の占める割合から算出される約31.03%となる。また、通常2R系遊技の開閉動作態様で大入賞口28が開放される開始後、3回目の開放が開始される時(図12では「3回到達」と示す)における確変期待度(%)が、高確率抽選状態である条件下での図柄C及び図柄Dに基づく当り遊技の出現率(%)の合算のうち、図柄Cに基づく当り遊技の占める割合から算出される約31.03%となる。
これによれば、本実施形態では、通常2R系遊技の開閉動作態様による当り遊技の開始時よりも、通常2R系遊技の開閉動作態様後にさらに大入賞口28が開放し、特別2R系遊技の開閉動作態様で大入賞口28が開放される場合の方が確変期待度(%)が高まる。そして、本実施形態では、特に通常2R系遊技の開閉動作態様による当り遊技の開始後、大入賞口28の開放回数が多くなるほど確変期待度(%)が高まる。
なお、遊技の状況によっては、この確変期待度(%)が偏る場合もあり、特に確変状態である場合においては小当り遊技であっても2R確変大当り遊技であっても確変状態が継続されることになるので、図12に示す「3回未達」における実質的な確変期待度(%)は100%となる場合もある。
次に、サブ統括制御基板36について説明する。
サブ統括制御基板36には、制御動作を所定の手順で実行することができる統括制御用CPU36aと、統括制御用CPU36aの制御プログラムを格納する統括制御用ROM36bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる統括制御用RAM36cが設けられている。統括制御用CPU36aには、統括制御用ROM36bと統括制御用RAM36cが接続されている。そして、統括制御用CPU36aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。
次に、演出表示制御基板37について説明する。
演出表示制御基板37には、制御動作を所定の手順で実行することができる表示制御用CPU37aと、表示制御用CPU37aの制御プログラムを格納する表示制御用ROM37bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる表示制御用RAM37cが設けられている。表示制御用CPU37aには、演出表示装置21(画像表示部GH)が接続されている。また、本実施形態の表示制御用CPU37aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。表示制御用ROM37bには、各種の画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。
以下、主制御基板35、サブ統括制御基板36及び演出表示制御基板37が実行する制御内容を説明する。
最初に、主制御基板35が実行する制御内容として、図柄変動ゲーム及び普通図柄変動ゲームの実行に係る制御内容を説明する。
主制御基板35の主制御用CPU35aは、上始動入賞口24又は下始動入賞口25へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した始動口スイッチSW1,SW2が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM35cに記憶されている特別図柄用の保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの保留判定を行う。保留判定の判定結果が肯定(特別図柄用の保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU35aは、特別図柄用の保留記憶数を1加算(+1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU35aは、特別図柄用の保留記憶数の書き換えに伴って該書き換え後の前記保留記憶数に対応する数の保留ランプを点灯させる。また、主制御用CPU35aは、保留判定を肯定判定している場合、当り判定用乱数の値と特図振分用乱数の値を主制御用RAM35cから取得し、その値を特別図柄用の保留記憶数に対応付けて主制御用RAM35cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU35aは、保留判定の判定結果が否定(保留記憶数=4)の場合、上限数を超える特別図柄用の保留記憶数の書き換えを行わないとともに、当り判定用乱数の値と特図振分用乱数の値も取得しない。
そして、主制御用CPU35aは、図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM35cの所定の記憶領域に格納した当り判定用乱数の値を読み出し、該値と主制御用ROM35bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当り遊技を付与するか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。本実施形態では、大当り判定(大当り抽選)を行う主制御基板35(主制御用CPU35a)が、当り抽選手段となる。なお、大当り判定において主制御用CPU35aは、遊技状態が非確変状態(当選確率が低確)である場合には、低確率用の大当り判定値と当り判定用乱数の値を比較し、遊技状態が確変状態(当選確率が高確)である場合には、高確率用の大当り判定値と当り判定用乱数の値を比較する。大当り判定の判定結果が肯定(当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU35aは、大当りを決定する。大当りを決定した主制御用CPU35aは、主制御用RAM35cの所定の記憶領域に格納した特図振分用乱数の値を読み出し、該値に基づいて特別図柄表示装置22で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる特別図柄として大当り図柄を決定する。特別図柄の大当り図柄は、前述したように大当り遊技の種類毎に設定されていることから、大当り図柄を決定することによって遊技者に付与する大当り遊技の種類を決定したことになる。また、大当りを決定した主制御用CPU35aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM35cから取得し、その取得した値をもとに大当りに当選した時に選択可能な変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。本実施形態では、変動パターンを決定する主制御基板35(主制御用CPU35a)が、変動パターン決定手段(演出内容パターン決定手段)となる。
一方、主制御用CPU35aは、大当り判定の判定結果が否定(特別図柄用の当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、特別図柄用の当り判定用乱数の値と主制御用ROM35bに記憶されている小当り判定値を比較して、小当り遊技を付与するか否かの小当り判定(小当り抽選)を行う。本実施形態では、小当り判定(小当り抽選)を行う主制御基板35(主制御用CPU35a)が、当り抽選手段となる。小当り判定の判定結果が肯定(特別図柄用の当り判定用乱数の値と小当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU35aは、小当りを決定する。小当りを決定した主制御用CPU35aは、主制御用RAM35cの所定の記憶領域に格納した特図振分用乱数の値を読み出し、該値に基づいて特別図柄表示装置22で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる特別図柄として小当り図柄を決定する。また、小当りを決定した主制御用CPU35aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM35cから取得し、その取得した値をもとに小当りに当選した時に選択可能な変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。
本実施形態では、当り(大当り及び小当り)に当選した際に当り遊技(大当り遊技及び小当り遊技)の種類(当り種)を決定する主制御基板35(主制御用CPU35a)が、当り種決定手段となる。
また、主制御用CPU35aは、小当り判定の判定結果が否定(当り判定用乱数の値と小当り判定値とが不一致)の場合、はずれを決定する。そして、主制御用CPU35aは、特別図柄表示装置22で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。また、はずれを決定した主制御用CPU35aは、リーチ判定用乱数の値を主制御用RAM35cから取得し、その取得した値と主制御用ROM35bに記憶されているリーチ判定値とを比較し、はずれリーチ演出を実行するか否かを決定するリーチ判定を実行する。
そして、リーチ判定の判定結果が肯定(はずれリーチ演出を実行する)の場合、主制御用CPU35aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM35cから取得し、その取得した値をもとにはずれリーチ時に選択可能な変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。
一方、リーチ判定結果が否定(はずれリーチ演出を実行しない)の場合、主制御用CPU35aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM35cから取得し、その取得した値をもとにはずれ時に選択可能な変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。
特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU35aは、所定の制御コマンドを生成し、その生成した制御コマンドを所定のタイミングでサブ統括制御基板36(統括制御用CPU36a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU35aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを生成し、該変動パターン指定コマンドを図柄変動ゲームの開始に際して最初に出力する。また、主制御用CPU35aは、特別図柄を指示する特別図柄用の停止図柄指定コマンドを生成し、該停止図柄指定コマンドを変動パターン指定コマンドの出力後、次に出力する。そして、主制御用CPU35aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に図柄変動ゲームの終了(図柄の確定停止)を指示する図柄停止コマンドを生成し、該図柄停止コマンドを前記変動時間の経過に伴って出力する。
また、主制御用CPU35aは、図柄変動ゲームの開始時に特別図柄用の保留記憶数を1減算(−1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。そして、主制御用CPU35aは、特別図柄用の保留記憶数の書き換えに伴って該書き換え後の前記保留記憶数に対応する数の保留ランプを点灯させる。また、主制御用CPU35aは、図柄変動ゲームの開始に伴って特別図柄表示装置22の表示内容を制御する。すなわち、主制御用CPU35aは、図柄変動ゲームの開始により特別図柄の変動を開始させ、決定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に決定した特別図柄(当り図柄(大当り図柄又は小当り図柄)又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。
また、主制御用CPU35aは、普通図柄作動ゲート29へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した普通図柄変動スイッチSW4が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM35cに記憶されている普図柄用の保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの保留判定を行う。保留判定の判定結果が肯定(普通図柄用の保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU35aは、普通図柄用の保留記憶数を1加算(+1)し、普通図柄用の保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU35aは、普通図柄用の保留記憶数の書き換えに伴って該書き換え後の前記保留記憶数に対応する数の保留ランプを点灯させる。例えば、主制御用CPU35aは、書き換え後の普通図柄用の保留記憶数が「3」の場合、3つの保留ランプを点灯させる。また、主制御用CPU35aは、保留判定を肯定判定している場合、普図当り判定用乱数の値を主制御用RAM35cから取得し、その値を普通図柄用の保留記憶数に対応付けて主制御用RAM35cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU35aは、保留判定の判定結果が否定(普通図柄用の保留記憶数=4)の場合、上限数を超える普通図柄用の保留記憶数の書き換えを行わないとともに、普通図柄用の当り判定用乱数の値も取得しない。
そして、主制御用CPU35aは、普通図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM35cの所定の記憶領域に格納した普図当り判定用乱数の値を読み出し、該値と主制御用ROM35bに記憶されている普図当り判定値とを比較し、普図当りか否かの普図当り判定を行う。普図当り判定において主制御用CPU35aは、遊技状態が非変短状態である場合には低確率用の普図当り判定値と普図用の当り判定用乱数の値を比較し、遊技状態が変短状態である場合には、高確率用の普図当り判定値と普図用の当り判定用乱数の値を比較する。
そして、主制御用CPU35aは、普通図柄変動ゲームの開始に伴って普通図柄表示装置23の表示内容を制御する。すなわち、主制御用CPU35aは、普通図柄変動ゲームの開始により普通図柄の変動を開始させ、予め定めた変動時間の経過時に決定した普通図柄(普図当り用の図柄又は普図はずれ用の図柄)を確定停止表示させる。なお、主制御用CPU35aは、普通図柄変動ゲームの開始時の遊技状態に応じて、普通図柄変動ゲームの変動時間として異なる変動時間を設定し、普通図柄を確定停止表示させる。具体的に言えば、主制御用CPU35aは、非変短状態の場合には変動時間として「7000(ms)」を設定し、変短状態の場合には変動時間として非変短状態よりも短い時間となる「1100(ms)」を設定する。これにより、変短状態時に行われる普通図柄変動ゲームの変動時間は、非変短時に行われる図柄変動ゲームの変動時間よりも短縮される。
次に、サブ統括制御基板36について説明する。
サブ統括制御基板36の統括制御用CPU36aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、その変動パターン指定コマンドを演出表示制御基板37、及び音声・ランプ制御基板38に出力する。また、統括制御用CPU36aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力した際、当該停止図柄指定コマンドにより大当り図柄が指定されている場合には、その指定された特別図柄の大当り図柄を統括制御用RAM36cに記憶する。また、統括制御用CPU36aは、図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板37、及び音声・ランプ制御基板38に出力する。
また、統括制御用CPU36aは、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンの種類と停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)の種類から、演出表示装置21で実行される図柄変動ゲームにおいて導出する飾り図柄の図柄組み合わせを決定する。
具体的に言えば、統括制御用CPU36aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)が、16R確変大当り遊技に対応する図柄Aの場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、全列の図柄が同一図柄の図柄組み合わせ([111]など)を決定する。一方、統括制御用CPU36aは、停止図柄(特別図柄)が、通常2R系遊技に対応する図柄B及び図柄E、特別2R系遊技に対応する図柄C及び図柄Dの場合、確定停止表示させる飾り図柄の図柄組み合わせとして、符号図柄からなる図柄組み合わせ([1☆1]など)を決定する。
また、統括制御用CPU36aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)が、はずれ図柄の場合、はずれを認識し得る飾り図柄によるはずれの図柄組み合わせを決定する。このとき、統括制御用CPU36aは、はずれリーチ演出用の変動パターンが指示されている場合、リーチを形成するはずれの図柄組み合わせを決定する。一方、統括制御用CPU36aは、はずれ演出用の変動パターンが指示されている場合、リーチを形成しないはずれの図柄組み合わせを決定する。そして、飾り図柄を決定した統括制御用CPU36aは、飾り図柄を指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを演出表示制御基板37に出力する。
また、統括制御用CPU36aは、演出モードの移行に係る制御を実行する。
具体的に言えば、統括制御用CPU36aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された当り図柄(特別図柄)の種類と、変短状態の作動/未作動に係る後述する各指定コマンドと、演出モードフラグの設定値をもとに、演出モードの移行態様を制御する。また、統括制御用CPU36aは、中期待モードMTの滞在中、転落抽選を実行するようになっている。演出モードフラグは、現在滞在している演出モードを識別可能な情報で構成されており、統括制御用RAM36cに設定される。統括制御用CPU36aは、演出モードフラグを設定すると、滞在中の演出モードを指示する演出指示コマンドを演出表示制御基板37及び音声・ランプ制御基板38に出力する。本実施形態では、演出モードの移行を制御するサブ統括制御基板36(統括制御用CPU36a)が演出実行制御手段となる。
次に、演出表示制御基板37について説明する。
演出表示制御基板37の表示制御用CPU37aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該コマンドに指示される変動パターンに対応する演出内容を選択し、該演出内容で図柄変動ゲームを行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU37aは、選択した演出内容をもとに表示制御用ROM37bの画像データを用いて前記演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。
そして、表示制御用CPU37aは、図柄変動ゲームの開始に伴って該ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、4ms毎)に切り替える。そして、表示制御用CPU37aは、図柄変動ゲーム中に図柄停止コマンドを入力すると、飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された図柄を画像表示部GHに確定停止表示させるように画像表示部GHの表示内容を制御し、図柄変動ゲームを終了させる。本実施形態では、演出表示制御基板37(表示制御用CPU37a)が、ゲーム制御手段となる。
また、表示制御用CPU37aは、演出モードの移行に係る制御を実行する。具体的に言えば、表示制御用CPU37aは、滞在中の演出モードを指示する演出指示コマンドを入力すると、指示される演出モードで演出表示装置21の表示内容を制御する。そして、例えば、中期待モードMTの滞在中である場合、演出表示装置21では、中期待モードMTでの表示画像が表示される。本実施形態では、統括制御用CPU36aに指示される演出モードで演出表示装置21の表示内容を制御する演出表示制御基板37(表示制御用CPU37a)が演出実行制御手段となる。
次に、主制御基板35、サブ統括制御基板36及び演出表示制御基板37が実行する制御内容として、当り遊技(大当り遊技及び小当り遊技)の実行に係る制御内容を説明する。
主制御基板35の主制御用CPU35aは、当り演出(大当り演出及び小当り演出)となる図柄変動ゲームの終了後、当り遊技(大当り遊技及び小当り遊技)を付与する。このとき、主制御用CPU35aは、当り演出(大当り演出及び小当り演出)となる図柄変動ゲームの開始直前に決定した特別図柄(大当り図柄及び小当り図柄)の種類から、付与する当り遊技(大当り遊技及び小当り遊技)の種類を特定し、その特定した当り遊技に応じた制御を実行する。
主制御用CPU35aは、特別図柄に基づき特定される各当り遊技において、当り遊技の開始時にオープニングコマンドを出力するとともに、各ラウンド遊技の開始時にラウンドコマンドを出力し、さらに当り遊技の終了時にエンディングコマンドを出力する。オープニングコマンドはオープニング(演出)の開始を指示し、ラウンドコマンドはラウンド遊技(演出)の開始を指示し、エンディングコマンドはエンディング(演出)の開始を指示する。また、主制御用CPU35aは、特別図柄に基づき特定される各当り遊技において、各ラウンド遊技の開始時に、大入賞口28を開放させるための開放信号を出力する。開放信号は、大入賞口扉27のアクチュエータに対して出力され、前記開放信号によって前記アクチュエータが作動し、大入賞口扉27が開動作される。また、主制御用CPU35aは、特別図柄に基づき特定される各当り遊技において、ラウンド遊技毎に予め定めたラウンド遊技時間を計測するとともに、カウントスイッチSW3からの検知信号を入力してラウンド遊技中に入球した遊技球の入球個数をカウントする。そして、主制御用CPU35aは、各大当り遊技の各ラウンド遊技において、ラウンド遊技時間が経過したこと、及び入球上限個数の遊技球が入球したことの何れかの終了条件を満たすことにより、大入賞口28を閉鎖させるための閉鎖信号を出力する。閉鎖信号は、大入賞口扉27のアクチュエータに対して出力され、前記閉鎖信号によって前記アクチュエータが作動し、大入賞口扉27が閉動作される。本実施形態では、大入賞口28の開放を制御する主制御基板35(主制御用CPU35a)が、開放制御手段となる。
以下、主制御用CPU35aが実行する具体的な制御内容について、特別図柄に基づき特定される当り遊技毎に説明する。
最初に、通常2R系遊技のうち2R確変大当り遊技について説明する。
主制御用CPU35aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング演出時間T0(4(ms))の計測を開始する。次に、主制御用CPU35aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、図3(a)に示すラウンド遊技時間となる開放時間T1(600(ms))の計測を開始する。また、主制御用CPU35aは、開放信号を出力する。そして、主制御用CPU35aは、大入賞口28を開放(1回目の開放)させてからの時間を計測し、ラウンド遊技時間となる開放時間T1(600(ms))が経過したならば、1ラウンド目のラウンド遊技を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。
次に、主制御用CPU35aは、1ラウンド目のラウンド遊技を終了させてからの時間を計測する。このとき、主制御用CPU35aは、1ラウンド目のラウンド遊技と2ラウンド目のラウンド遊技の間に設定されるインターバル時間T3(2000(ms))を計測する。次に、主制御用CPU35aは、インターバル時間T3が経過したならば、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、図3(a)に示すラウンド遊技時間となる開放時間T1(600(ms))の計測を開始する。また、主制御用CPU35aは、開放信号を出力する。そして、主制御用CPU35aは、大入賞口28を開放(2回目の開放)させてからの時間を計測し、ラウンド遊技時間となる開放時間T1(600(ms))が経過したならば、2ラウンド目のラウンド遊技を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。これにより、2R確変大当り遊技におけるラウンド遊技が終了する。
次に、主制御用CPU35aは、2ラウンド目のラウンド遊技を終了させてからの時間を計測する。そして、主制御用CPU35aは、2ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、インターバル時間T3(2000(ms))の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング演出時間T2(7000(ms))の計測を開始する。エンディング演出時間の経過後、主制御用CPU35aは、2R確変大当り遊技を終了させる。これに合わせて主制御用CPU35aは、確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定するとともに、当選時の遊技状態に応じて変短状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。なお、確変フラグに「1」が設定されている場合には、確変状態が付与されていることを示し、「0」が設定されている場合には、確変状態が付与されていないことを示している。同様に、作動フラグに「1」が設定されている場合には、入球率向上状態が付与されていることを示し、「0」が設定されている場合には、入球率向上状態が付与されていないことを示している。なお、各フラグは、主制御用RAM35cの所定の記憶領域に記憶されるようになっている。また、各フラグは、大当り遊技が付与された場合にクリアされる(「0」が設定される)ようになっている。また、主制御用CPU35aは、確変フラグに「1」を設定する場合に確変コマンド、確変フラグに「0」を設定する場合に非確変コマンドをサブ統括制御基板36(統括制御用CPU36a)に出力する。また、主制御用CPU35aは、作動フラグに「1」を設定する場合に変短コマンド、作動フラグに「0」を設定する場合に非変短コマンドをサブ統括制御基板36(統括制御用CPU36a)に出力する。
これにより主制御用CPU35aが、2R確変大当り遊技の各ラウンド遊技をラウンド遊技時間(開放時間T1)の間、大入賞口28を開放させる第2開放制御で実行させる。
次に、通常2R系遊技のうち小当り遊技について具体的について説明する。
主制御用CPU35aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング演出時間T0(4(ms))の計測を開始する。次に、主制御用CPU35aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を開始させるべく対応するラウンドコマンドを出力するとともに、図3(b)に示すラウンド遊技時間となる2回分の開放時間T1(600(ms))と1回分のインターバル時間T3(2000(ms))を加算した時間(3200(ms))の計測を開始する。そして、本実施形態において主制御用CPU35aは、図3(b)に示すように、大入賞口28を、入球上限個数の遊技球が入球していないことを条件に、2回開放させる。ラウンド遊技を開始させる主制御用CPU35aは、まず、1回目の大入賞口28の開放として、開放信号を出力する。そして、主制御用CPU35aは、大入賞口28を開放(1回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T1(600(ms))が経過したならば、1回目の大入賞口28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。
次に、主制御用CPU35aは、大入賞口28を閉鎖(1回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、主制御用CPU35aは、大入賞口28の1回目と2回目の開放間に設定されるインターバル時間T3(2000(ms))を計測する。次に、主制御用CPU35aは、インターバル時間T3が経過したならば、2回目の大入賞口28の開放として、開放信号を出力する。そして、主制御用CPU35aは、大入賞口28を開放(2回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T1(600(ms))が経過したならば、2回目の大入賞口28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。これにより、小当り遊技におけるラウンド遊技が終了する。
次に、主制御用CPU35aは、ラウンド遊技を終了させてからの時間を計測する。そして、主制御用CPU35aは、インターバル時間T3(2000(ms))の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング演出時間T2(7000(ms))の計測を開始する。エンディング時間の経過後、主制御用CPU35aは、小当り遊技を終了させる。なお、小当り遊技の場合、小当り当選時の遊技状態が維持されることから、主制御用CPU35aは、小当り遊技中も小当り当選時の遊技状態で制御するとともに、小当り遊技終了後も当選時の遊技状態を維持する。すなわち、これに合わせて主制御用CPU35aは、確変コマンドや変短コマンドなどの遊技状態を指定するコマンドを出力しない。
これにより主制御用CPU35aが、小当り遊技をラウンド遊技時間よりも短い時間(開放時間T1)の間、大入賞口28を開放させる第1開放制御で実行させる。
次に、特別2R系遊技となる特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技について纏めて説明する。
主制御用CPU35aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング演出時間T0(4(ms))の計測を開始する。次に、主制御用CPU35aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。このとき、主制御用CPU35aは、当選時が非変短状態であれば、図4(a)に示すラウンド遊技時間となる2回分の開放時間T1(600(ms))と1回分の開放時間T5(5000(ms))、インターバル時間T3(2000(ms))、インターバル時間T7(9000(ms))を加算した時間(17200(ms))の計測を開始する。また、主制御用CPU35aは、当選時が変短状態であれば、図4(b)に示すラウンド遊技時間となる2回分の開放時間T1(600(ms))、2回分のインターバル時間T3(2000(ms))、1回分の開放時間T5(5000(ms))を加算した時間(10200(ms))の計測を開始する。そして、本実施形態において主制御用CPU35aは、図4(a)及び図4(b)に示すように、大入賞口28を、入球上限個数の遊技球が入球していないことを条件に、3回開放させる。ラウンド遊技を開始させる主制御用CPU35aは、まず、1回目の大入賞口28の開放として、開放信号を出力する。そして、主制御用CPU35aは、大入賞口28を開放(1回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T1(600(ms))が経過したならば、1回目の大入賞口28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。
次に、主制御用CPU35aは、大入賞口28を閉鎖(1回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、主制御用CPU35aは、大入賞口28の1回目と2回目の開放間に設定されるインターバル時間T3(2000(ms))を計測する。次に、主制御用CPU35aは、インターバル時間T3が経過したならば、2回目の大入賞口28の開放として、開放信号を出力する。そして、主制御用CPU35aは、大入賞口28を開放(2回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T1(600(ms))が経過したならば、2回目の大入賞口28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。
次に、主制御用CPU35aは、大入賞口28を閉鎖(2回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、主制御用CPU35aは、当選時が非変短状態であれば、大入賞口28の2回目と3回目の開放間に設定されるインターバル時間T7(9000(ms))を計測する。また、主制御用CPU35aは、当選時が変短状態であれば、大入賞口28の2回目と3回目の開放間に設定されるインターバル時間T3(2000(ms))を計測する。次に、主制御用CPU35aは、設定されるインターバル時間が経過したならば、3回目の大入賞口28の開放として、開放信号を出力する。そして、主制御用CPU35aは、大入賞口28を開放(3回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T5(5000(ms))が経過したならば、3回目の大入賞口28の開放を終了させるとともに1回目のラウンド遊技を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。
次に、主制御用CPU35aは、1ラウンド目のラウンド遊技を終了させてからの時間を計測する。このとき、主制御用CPU35aは、1ラウンド目のラウンド遊技と2ラウンド目のラウンド遊技の間に設定されるインターバル時間T3(2000(ms))を計測する。次に、主制御用CPU35aは、インターバル時間T3が経過したならば、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、図4(a)及び図4(b)に示すラウンド遊技時間となる開放時間T6(6200(ms))の計測を開始する。また、主制御用CPU35aは、開放信号を出力する。そして、主制御用CPU35aは、大入賞口28を開放(4回目の開放)させてからの時間を計測し、ラウンド遊技時間となる開放時間T6(6200(ms))が経過したならば、2ラウンド目のラウンド遊技を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。これにより特別2R系遊技のラウンド遊技が終了する。
次に、主制御用CPU35aは、ラウンド遊技を終了させてからの時間を計測する。そして、主制御用CPU35aは、インターバル時間T3(2000(ms))の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング演出時間T8(4(ms))の計測を開始する。エンディング時間の経過後、主制御用CPU35aは、特別2R系遊技を終了させる。これに合わせて主制御用CPU35aは、特別2R確変大当り遊技(図柄C)であれば、確変フラグに「1」を設定するとともに、当選時の遊技状態に応じて変短状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。また、主制御用CPU35aは、特別2R非確変大当り遊技(図柄D)であれば、確変フラグに「0」を設定するとともに、当選時の遊技状態に応じて変短状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。この場合(特別2R非確変大当り遊技の場合)に主制御用CPU35aは、作動フラグに「1」を設定するときは残り図柄変動ゲーム数を示す作動回数に100回を設定する。
これにより主制御用CPU35aが、特別2R系遊技の1ラウンド目のラウンド遊技をラウンド遊技時間よりも短い時間(開放時間T1)の間、大入賞口28を開放させる第1開放制御で実行させる。また、主制御用CPU35aは、特別2R系遊技の1ラウンド目のラウンド遊技で第1開放制御の実行後、ラウンド遊技時間が経過する迄、第1開放制御時(開放時間T1)よりも長い時間(開放時間T5)の間、大入賞口28を開放させる第3開放制御で実行させる。また、主制御用CPU35aが、特別2R系遊技の2ラウンド目のラウンド遊技をラウンド遊技時間(開放時間T6)の間、大入賞口28を開放させる第2開放制御で実行させる。
次に、16R確変大当り遊技について説明する。
主制御用CPU35aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング演出時間T14(6000(ms))の計測を開始する。次に、主制御用CPU35aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。このとき、主制御用CPU35aは、図6に示すラウンド遊技時間となる1回分の開放時間T15(25000(ms))の計測を開始する。また、主制御用CPU35aは、開放信号を出力する。そして、主制御用CPU35aは、大入賞口28を開放(1回目の開放)させてから1ラウンド目のラウンド遊技で終了条件(開放時間T15の経過又は入球上限個数の入球)が満たされたならば、1ラウンド目のラウンド遊技を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。以降同様に、主制御用CPU35aは、2ラウンド目(2回目の開放)〜16ラウンド目(16回目の開放)のラウンド遊技を制御する。これにより16R確変大当り遊技のラウンド遊技が終了する。
次に、主制御用CPU35aは、ラウンド遊技を終了させてからの時間を計測する。そして、主制御用CPU35aは、インターバル時間T3(2000(ms))の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング演出時間T16(11000(ms))の計測を開始する。エンディング時間の経過後、主制御用CPU35aは、16R確変大当り遊技を終了させる。これに合わせて主制御用CPU35aは、確変フラグに「1」を設定するとともに、作動フラグに「1」を設定する。
これにより主制御用CPU35aが、16R確変大当り遊技の各ラウンド遊技をラウンド遊技時間(開放時間T15)の間、大入賞口28を開放させる第2開放制御で実行させる。
そして、各当り遊技を終了させた主制御用CPU35aは、各当り遊技終了時点における特別図柄用の保留記憶数が「1」以上の場合、その始動保留球をもとに、図柄変動ゲームに係る処理を実行し、図柄変動ゲームを行わせる。一方、主制御用CPU35aは、大当り終了時点における特別図柄用の保留記憶数が「0」の場合、各始動入賞口24,25に遊技球が入球する迄の間、図柄変動ゲームを実行させることなく、待機する。
本実施形態では、決定した当り種にしたがって当り遊技の終了後における当り抽選の抽選確率状態を高確率抽選状態及び低確率抽選状態の何れとするかを決定して制御する主制御基板35(主制御用CPU35a)が、抽選確率状態制御手段となる。
次に、サブ統括制御基板36の当り遊技(大当り遊技及び小当り遊技)の実行に係る制御内容を説明する。
統括制御用CPU36aは、主制御基板35からオープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドを入力すると、付与される大当り遊技に応じて予め定めた演出内容を指示する演出指示コマンドを、演出表示制御基板37及び音声・ランプ制御基板38にそれぞれ出力する。
そして、統括制御用CPU36aは、確定停止表示させた特別図柄が通常2R系遊技に対応する大当り図柄(図柄B)及び小当り図柄(図柄E)である場合、1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを入力すると、通常2R系遊技に関する処理を実行する。
この処理を開始すると、統括制御用CPU36aは、当選時が非変短状態である条件下で、通常突入演出の実行を指示する演出指示コマンドを出力する。なお、この場合に通常突入演出は、通常2R系遊技が終了する迄(エンディング演出時間の終了迄)継続して実行される。そして、統括制御用CPU36aは、通常2R系遊技が終了して次の図柄変動ゲームが開始される迄の間に対応する演出モード(ここでは中期待モードMT)の実行を指示する演出指示コマンドを演出表示制御基板37及び音声・ランプ制御基板38にそれぞれ出力する。
その一方で、通常2R系遊技に関する処理を開始すると、統括制御用CPU36aは、当選時が変短状態である条件下で、当選時に滞在していた演出モードに対応した通常専用演出の実行を指示する演出指示コマンドを演出表示制御基板37及び音声・ランプ制御基板38にそれぞれ出力する。すなわち、統括制御用CPU36aは、当選時が高確モードMKの滞在中であれば、高確モードMKの継続を報知する通常専用演出の実行を指示する。また、統括制御用CPU36aは、当選時が高期待モードMSの滞在中であれば、高期待モードMSの継続を報知する通常専用演出の実行を指示する。なお、この場合に通常専用演出は、通常2R系遊技が終了する迄(エンディング演出時間の終了迄)継続して実行される。そして、統括制御用CPU36aは、通常2R系遊技が終了して次の図柄変動ゲームが開始される迄の間に対応する演出モード(ここでは当選時に滞在していた演出モード(高確モードMK又は高期待モードMS))の実行を指示する演出指示コマンドを演出表示制御基板37及び音声・ランプ制御基板38にそれぞれ出力する。
また、統括制御用CPU36aは、確定停止表示させた特別図柄が特別2R系遊技に対応する大当り図柄(図柄C及び図柄D)である場合、1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを入力すると、特別2R系遊技に関する処理を実行する。
この処理を開始すると、統括制御用CPU36aは、当選時が非変短状態である条件下で、通常突入演出の実行を指示する演出指示コマンドを出力する。なお、この場合に通常突入演出は、1ラウンド目のラウンド遊技において、大入賞口28の3回目の開放が開始する迄(大入賞口28の2回目の開放後のインターバル時間の経過迄)継続して実行される。次に、統括制御用CPU36aは、1ラウンド目のラウンド遊技における大入賞口28の3回目の開放が開始するタイミングにおいて、非変短時2R演出の実行を指示する演出指示コマンドを出力する。本実施形態において、統括制御用CPU36aは、大入賞口28の3回目の開放が開始するタイミングを1ラウンド目のラウンド遊技の開始からの経過時間を計測することで把握している。なお、本実施形態では、主制御用CPU35aから大入賞口28の開放を指示するコマンドを出力することで、このコマンドによって大入賞口28の開放タイミングを統括制御用CPU36aに把握させることもできる。なお、この場合に非変短時2R演出は、特別2R系遊技が終了する迄(エンディング演出時間の終了迄)継続して実行される。そして、統括制御用CPU36aは、特別2R系遊技が終了して次の図柄変動ゲームが開始される迄の間に対応する演出モード(ここでは中期待モードMT)の実行を指示する演出指示コマンドを出力する。
その一方で、特別2R系遊技に関する処理を開始すると、統括制御用CPU36aは、当選時が変短状態である条件下で、当選時に滞在していた演出モードに対応した特別専用演出の実行を指示する演出指示コマンドを出力する。すなわち、統括制御用CPU36aは、当選時が高確モードMKの滞在中であれば、高確モードMKから高期待モードMSへの移行を報知する特別専用演出の実行を指示する。また、統括制御用CPU36aは、当選時が高期待モードMSの滞在中であれば、高期待モードMSの継続を報知する特別専用演出の実行を指示する。なお、この場合に特別専用演出は、1ラウンド目のラウンド遊技において、大入賞口28の3回目の開放が開始する迄(大入賞口28の2回目の開放後のインターバル時間の経過迄)継続して実行される。次に、統括制御用CPU36aは、1ラウンド目のラウンド遊技における大入賞口28の3回目の開放が開始するタイミングにおいて、変短時2R演出の実行を指示する演出指示コマンドを出力する。なお、この場合に変短時2R演出は、特別2R系遊技が終了する迄(エンディング演出時間の終了迄)継続して実行される。そして、統括制御用CPU36aは、特別2R系遊技が終了して次の図柄変動ゲームが開始される迄の間に対応する演出モード(ここでは高期待モードMS)の実行を指示する演出指示コマンドを出力する。
また、統括制御用CPU36aは、確定停止表示させた特別図柄が16R確変大当り遊技に対応する大当り図柄(図柄A)である場合、1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを入力すると、16R確変大当り遊技に関する処理を実行する。
この処理を開始すると、統括制御用CPU36aは、16R確変大当り遊技の1ラウンド目に対応するラウンド演出の実行を指示する演出指示コマンドを出力する。以後、統括制御用CPU36aは、ラウンドコマンドを入力する毎に該コマンドに対応するラウンド遊技のラウンド演出の実行を指示する演出指示コマンドを出力する。次に、統括制御用CPU36aは、エンディングコマンドを入力すると、16R確変大当り遊技に対応するエンディング演出の実行を指示する演出指示コマンドを出力する。そして、統括制御用CPU36aは、16R確変大当り遊技が終了して次の図柄変動ゲームが開始される迄の間に対応する演出モード(ここでは高確モードMK)の実行を指示する演出指示コマンドを出力する。
次に、主制御基板35が実行する制御内容として、普通図柄当り時における開閉羽根26の制御について説明する。
主制御用CPU35aは、普通図柄当りとなる普通図柄変動ゲームの終了後、開閉羽根26を開放させるための開放信号と開閉羽根26を閉鎖させるための閉鎖信号を出力し、開閉羽根26の開放態様を制御する。開放信号及び閉鎖信号は、開閉羽根26のアクチュエータに対して出力され、前記開放信号によって前記アクチュエータが作動し、開閉羽根26が開動作されるとともに、前記閉鎖信号によって前記アクチュエータが作動し、開閉羽根26が閉動作される。そして、主制御用CPU35aは、普通図柄当り時の遊技状態に応じて、開閉羽根26の開放態様を制御する。具体的に言えば、非変短状態において主制御用CPU35aは、開閉羽根26を第1開放時間(例えば、200(ms))で第1回数(例えば、1(回))分、開放させるように制御する。また、変短状態において主制御用CPU35aは、開閉羽根26を第2開放時間(例えば、1740(ms))で第2回数(例えば、3(回))分、開放させるように制御する。
また、主制御用CPU35aは、開閉羽根26の開放中に下始動入賞口25に入球した遊技球の数をカウントする。そして、主制御用CPU35aは、このカウントした遊技球の数が入球上限個数(本実施形態では10個)に達した場合、その時点で閉鎖信号を出力して開閉羽根26を閉動作させ、普通図柄当りに基づく開閉羽根26の開放制御を終了する。普通図柄当りに基づく開閉羽根26の開放制御を終了した主制御用CPU35aは、その終了時点の普通図柄用の保留記憶数が「1」以上の場合、その始動保留球をもとに、次の普通図柄変動ゲームを開始させる。一方、主制御用CPU35aは、開閉羽根26の開放制御の終了時点の普通図柄用の保留記憶数が「0」の場合、普通図柄作動ゲート29に遊技球が入球し、始動条件が成立するまで、普通図柄変動ゲームを実行させることなく、待機する。
以下、前述のように構成された本実施形態のパチンコ遊技機10で実行される当り遊技(大当り遊技及び小当り遊技)中の演出内容について演出表示制御基板37の表示制御用CPU37aの制御内容と合わせて図13〜図16に基づき説明する。なお、図13〜図16では、当り遊技の中でも通常2R系遊技(2R確変大当り遊技及び小当り遊技)及び特別2R系遊技(特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技)における演出内容を中心に示している。また、図13及び図14では、当り遊技中に割り当てられている(オープニング演出時間や開放時間やインターバル時間など)と、その間に演出表示装置21(画像表示部GH)で実行される表示演出の態様(演出展開)を示している。
演出表示制御基板37の表示制御用CPU37aは、当り遊技(大当り遊技及び小当り遊技)中の演出内容の実行を指示する演出指示コマンドを入力すると、該コマンドに指示される演出内容を選択し、該演出内容で当り遊技中の演出を行わせるように演出表示装置21(画像表示部GH)の表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU37aは、選択した演出内容をもとに表示制御用ROM37bの画像データを用いて前記演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。
ここでは、当り遊技中の演出内容を当り遊技の当選時に滞在している演出モード毎に説明する。
最初に、当選時が非変短状態であって低期待モードMF及び中期待モードMTの滞在中における当り遊技中の演出内容について説明する。
表示制御用CPU37aは、統括制御用CPU36aから確定停止表示させた特別図柄が通常2R系遊技に対応する大当り図柄(図柄B)及び小当り図柄(図柄E)である場合に通常突入演出の実行を指示する演出指示コマンドを入力すると、通常突入演出を実行させるように演出表示装置21の表示内容を制御する。このとき表示制御用CPU37aは、通常2R系遊技が終了する迄(エンディング演出時間の終了迄)継続して実行させる。
これにより演出表示装置21では、図13(a)に示す態様の演出展開となる。そして、この場合の通常突入演出において、演出表示装置21では、図15(a)に示すように、「襖画像H」が画像表示され、「襖画像H」の中に「中期待モード突入」の文字画像が画像表示される。その後、演出表示装置21では、図15(b)に示すように、「襖画像H」が開閉していく演出が展開される。通常突入演出では、「襖画像H」が最終的に開放する(図15(c)に示す)ことで特別2R系遊技であることが報知される一方で、「襖画像H」が最終的に開放しないことで通常2R系遊技であることと中期待モードMTへ移行することが報知される。なお、通常2R系遊技における通常突入演出では、「襖画像H」が最終的に開放しない演出が実行されることになる。この場合には、大入賞口28の開放が、2回の開放で終了し3回目の開放が行われない状況となっている。このため、通常突入演出は、大入賞口28の開放が、2回目の開放で終了するか否か、すなわち通常2R系遊技であるか否かを示唆(報知)する演出として設定されている。そして、「襖画像H」が最終的に開放しない場合の通常突入演出では、大入賞口28の開放が、2回目で終了する、すなわち通常2R系遊技であることを報知する演出として設定されている。
また、表示制御用CPU37aは、統括制御用CPU36aから確定停止表示させた特別図柄が特別2R系遊技に対応する大当り図柄(図柄C及び図柄D)である場合に通常突入演出の実行を指示する演出指示コマンドを入力すると、通常突入演出を実行させるように演出表示装置21の表示内容を制御する。このとき表示制御用CPU37aは、大入賞口28の3回目の開放が開始する迄、継続して実行させる。
これにより演出表示装置21では、図13(b)の大入賞口28の3回目の開放前に示す態様の演出展開となる。そして、この場合の通常突入演出において、演出表示装置21では、図15(a)→図15(b)に示すように、通常2R系遊技と同様の演出が展開される。その後、演出表示装置21では、特別2R系遊技における通常突入演出であるので、「襖画像H」が最終的に開放する演出(図15(c))が実行される。この場合には、大入賞口28の開放が、2回の開放で終了しないで3回目の開放が行われる状況となっている。そして、「襖画像H」が最終的に開放する場合の通常突入演出では、大入賞口28の開放が、2回目で終了しないで3回目の開放が行われる、すなわち特別2R系遊技であることを報知する演出として設定されている。
続いて、表示制御用CPU37aは、非変短時2R演出の実行を指示する演出指示コマンドを入力すると、非変短時2R演出を実行させるように演出表示装置21の表示内容を制御する。このとき表示制御用CPU37aは、特別2R系遊技が終了する迄(エンディング演出時間の終了迄)継続して実行させる。
これにより演出表示装置21では、図13(b)の大入賞口28の3回目の開放後に示す態様の演出展開となる。そして、この場合の非変短時2R演出において、演出表示装置21では、図15(d)に示すように、「超チャンス」の文字画像が画像表示される。なお、非変短時2R演出は、通常突入演出から「襖画像H」が開放した後から引き続き開始される演出となっている(すなわち、図15(c)→図15(d)と変化する)。この場合には、大入賞口28の開放が、4回の開放で終了する状況となっている。このため、非変短時2R演出は、大入賞口28の開放が、4回目の開放で終了する、すなわち特別2R系遊技であることを報知する演出として設定されている。
次に、当選時が変短状態であって高確モードMK及び高期待モードMSの滞在中における当り遊技中の演出内容について説明する。
表示制御用CPU37aは、統括制御用CPU36aから確定停止表示させた特別図柄が通常2R系遊技に対応する大当り図柄(図柄B)及び小当り図柄(図柄E)である場合に通常専用演出の実行を指示する演出指示コマンドを入力すると、通常専用演出を実行させるように演出表示装置21の表示内容を制御する。このとき表示制御用CPU37aは、当選時に滞在していた演出モード(高確モードMK及び高期待モードMS)に対応する通常専用演出を実行させる。そして、表示制御用CPU37aは、通常2R系遊技が終了する迄(エンディング演出時間の終了迄)継続して実行させる。
これにより演出表示装置21では、図14(a)に示す態様の演出展開となる。そして、この場合の通常専用演出において、演出表示装置21では、当選時が高確モードMKの滞在中であった場合、図16(a)に示すように、「高確モード継続」の文字画像が画像表示される。また、演出表示装置21では、当選時が高期待モードMSの滞在中であった場合、図16(b)に示すように、「高期待モード継続」の文字画像が画像表示される。この場合には、大入賞口28の開放が、2回の開放で終了し3回目の開放が行われない状況となっている。このため、通常専用演出は、大入賞口28の開放が、2回目の開放で終了する、すなわち通常2R系遊技であることを報知する演出として設定されている。特に高確モードMKの滞在中にあっては、通常専用演出の出現によって高確モードMKの継続が確定すると同時に確変状態であることが確定する一方で、多くの賞球を獲得することはできないものの次の当り(大当り及び小当り)へ繋げる確変状態の継続という観点から遊技者にとって有利な演出として設定されている。
また、表示制御用CPU37aは、統括制御用CPU36aから確定停止表示させた特別図柄が特別2R系遊技に対応する大当り図柄(図柄C及び図柄D)である場合に特別専用演出の実行を指示する演出指示コマンドを入力すると、特別専用演出を実行させるように演出表示装置21の表示内容を制御する。このとき表示制御用CPU37aは、当選時に滞在していた演出モード(高確モードMK及び高期待モードMS)に対応する特別専用演出を実行させる。そして、表示制御用CPU37aは、大入賞口28の3回目の開放が開始する迄、継続して実行させる。
これにより演出表示装置21では、図14(b)の大入賞口28の3回目の開放前に示す態様の演出展開となる。そして、この場合の特別専用演出において、演出表示装置21では、当選時が高確モードMKの滞在中であった場合、図16(c)に示すように、高確モードMKからの移行を示唆(報知)する「撤退」の文字画像が画像表示される。また、演出表示装置21では、当選時が高期待モードMSの滞在中であった場合、図16(d)に示すように、高期待モードMSの継続を示唆(報知)する「増援」の文字画像が画像表示される。この場合には、大入賞口28の開放が、2回の開放で終了しないで3回目の開放が行われる状況となっている。このため、特別専用演出は、大入賞口28の開放が、2回目の開放で終了しない、すなわち特別2R系遊技であることを報知する演出として設定されている。特に高確モードMKの滞在中にあっては、特別専用演出の出現により高期待モードMSへ移行する可能性があると同時に特別2R系遊技によりある程度の賞球を獲得可能な一方で、確変状態が継続されない可能性があるものの賞球を獲得するという観点から遊技者にとって有利な演出として設定されている。
続いて、表示制御用CPU37aは、変短時2R演出の実行を指示する演出指示コマンドを入力すると、変短時2R演出を実行させるように演出表示装置21の表示内容を制御する。このとき表示制御用CPU37aは、特別2R系遊技が終了する迄(エンディング演出時間の終了迄)継続して実行させる。
これにより演出表示装置21では、図14(b)の大入賞口28の3回目の開放後に示す態様の演出展開となる。そして、この場合の変短時2R演出において、演出表示装置21では、当選時が高確モードMKの滞在中であった場合、図16(e)に示すように、「高期待モード突入」の文字画像が画像表示される。なお、この場合には、図16(c)→図16(e)と演出が変化する。また、演出表示装置21では、当選時が高期待モードMSの滞在中であった場合、図16(f)に示すように、「継続」の文字画像が画像表示される。なお、この場合には、図16(d)→図16(f)と演出が変化する。そして、変短時2R演出では、特別2R系遊技であることと高期待モードMSへ移行及び継続することが報知される。この場合には、大入賞口28の開放が、4回の開放で終了する状況となっている。このため、変短時2R演出は、大入賞口28の開放が、4回目の開放で終了する、すなわち特別2R系遊技であることを報知する演出として設定されている。
また、表示制御用CPU37aは、統括制御用CPU36aから確定停止表示させた特別図柄が16R確変大当り遊技に対応する大当り図柄(図柄A)である場合、各種演出の実行を指示する演出指示コマンドを入力すると、入力する毎に対応する各種演出を実行させるように演出表示装置21の表示内容を制御する。また、演出表示装置21では、16R確変大当り遊技の開始を示したり、ラウンド遊技の回数を示したり、16R確変大当り遊技の終了を示したりする演出が展開される。
なお、音声・ランプ制御基板38は、各種コマンドを入力すると、各種ランプ部15a〜15cの発光態様、及びスピーカ16a,16bの音声出力態様を制御する。すなわち、音声・ランプ制御基板38は、演出表示制御基板37と同様にこれらのコマンドで指示された演出内容に応じた演出を行わせるように制御を行う。なお、本実施形態では、音声・ランプ制御基板38も演出実行制御手段として機能し得る。また、図17(a),(b)では、2R確変大当り遊技を「2R確」、特別2R確変大当り遊技を「特2R確」、特別2R非確変大当り遊技を「特2R非確」、小当り遊技を「小当り」と示している。
以下、図17(a),(b)にしたがって、主制御基板35の主制御用CPU35aが実行する変動パターンを決定するための処理(変動パターン決定処理)について、通常2R系遊技及び特別2R系遊技の当選に基づいて選択可能な変動パターンを中心に説明する。なお、図17(a),(b)では、変動パターンの中でも通常2R系遊技及び特別2R系遊技の当選に基づいて選択可能な変動パターンを中心に示している。そして、本実施形態では、図示しないが16R確変大当り遊技の当選に基づいて選択可能な変動パターンや、はずれリーチ時に選択可能な変動パターンや、はずれ時に選択可能な変動パターンが他に複数種類ずつ設けられている。
主制御基板35の主制御用ROM35bには、図17(a),(b)に示す変動パターン振分けテーブルが記憶されている。本実施形態の変動パターン振分けテーブルは、変短状態の付与状態(開閉羽根26の動作状態)から区別される状態別に分類されており、本実施形態では大別して2種類に分類されている。具体的には、図17(a)に示す変短状態時の変動パターン振分けテーブルTAと、図17(b)に示す非変短状態時の変動パターン振分けテーブルTBに分類される。以下の説明では、図17(a)の変短状態時の変動パターン振分けテーブルを「変短時テーブルTA」と、図17(b)の非変短状態時の変動パターン振分けテーブルを「非変短時テーブルTB」と示す。
本実施形態において変短時テーブルTAは、図7に示す演出モードのうち、高確モードMKと高期待モードMSの時に、主制御用CPU35aが変動パターンを選択する際に用いるテーブルとされている。そして、変短時テーブルTAは、大当り抽選の抽選結果、小当り抽選の抽選結果、及びはずれリーチ演出の抽選結果からなる選択種別に応じてさらに複数種類(本実施形態では5種類)の変動パターン振分けテーブルに分類されている。このように分類される変動パターン振分テーブルのうち、図17(a)では、2種類の変動パターン振分テーブルTa及び変動パターン振分テーブルTbを示している。
変動パターン振分けテーブルTaは、変短状態時に、主制御用CPU35aが、大当り抽選で大当りに当選し、かつ2R確変大当り遊技、特別2R確変大当り遊技、及び特別2R非確変大当り遊技に当選したそれぞれの場合で変動パターンを選択する際に用いるテーブルとされている。以下、変動パターン振分けテーブルTaを「変短時2RテーブルTa」と示す。変短時2RテーブルTaには、演出内容Eaを特定可能な変動パターンPaを選択可能なように変動パターン振分用乱数の値(本実施形態では「0」〜「250」までの全251通りの整数)が振分けられている。
変動パターン振分けテーブルTbは、変短状態時に、主制御用CPU35aが、大当り抽選で大当りに当選せずに、小当り抽選で当選した場合に変動パターンを選択する際に用いるテーブルとされている。以下、変動パターン振分けテーブルTbを「変短時小当りテーブルTb」と示す。変短時小当りテーブルTbには、演出内容Ebを特定可能な変動パターンPbを選択可能なように変動パターン振分用乱数の値が振分けられている。
本実施形態において、非変短時テーブルTBは、図7に示す演出モードのうち、中期待モードMTと低期待モードMFの時に、主制御用CPU35aが変動パターンを選択する際に用いるテーブルとされている。そして、図17(b)に示すように、非変短時テーブルTBは、大当り抽選の抽選結果、小当り抽選の抽選結果、及びはずれリーチ演出の抽選結果からなる選択種別に応じて複数種類(本実施形態では6種類)の変動パターン振分けテーブルに分類されている。このように分類される変動パターン振分テーブルのうち、図17(b)では、3種類の変動パターン振分テーブルTc、変動パターン振分テーブルTd、及び変動パターン振分テーブルTeを示している。
変動パターン振分テーブルTcは、非変短状態時に、主制御用CPU35aが、大当り抽選で大当りに当選し、かつ2R確変大当り遊技及び特別2R確変大当り遊技に当選した場合に変動パターンを選択する際に用いるテーブルとされている。以下、変動パターン振分けテーブルTcを「非変短時2R確変テーブルTc」と示す。変動パターン振分テーブルTcには、演出内容Ec,Ed,Ee,Ef,Eg,Eh,Eiを特定可能な変動パターンPc,Pd,Pe,Pf,Pg,Ph,Piを選択可能なように変動パターン振分用乱数の値が振分けられている。
変動パターン振分テーブルTdは、非変短状態時に、主制御用CPU35aが、大当り抽選で大当りに当選し、かつ特別2R非確変大当り遊技に当選した場合に変動パターンを選択する際に用いるテーブルとされている。以下、変動パターン振分けテーブルTdを「非変短時2R非確変テーブルTd」と示す。変動パターン振分テーブルTdには、演出内容Ec〜Efを特定可能な変動パターンPc〜Pfを選択可能なように変動パターン振分用乱数の値が振分けられている。
変動パターン振分けテーブルTeは、非変短状態時に、主制御用CPU35aが、大当り抽選で大当りに当選せずに、小当り抽選で当選した場合に変動パターンを選択する際に用いるテーブルとされている。以下、変動パターン振分けテーブルTeを「非変短時小当りテーブルTe」と示す。非変短時小当りテーブルTeには、演出内容Ec,Ed,Ef〜Eiを特定可能な変動パターンPc,Pd,Pf〜Piを選択可能なように変動パターン振分用乱数の値が振分けられている。
本実施形態では、変短時振分テーブルTAを、変短時2RテーブルTaと、変短時小当りテーブルTbに分類することで、変短状態時における変動パターン毎の決定割合(パターン決定割合)を2R確変大当り遊技、特別2R確変大当り遊技、及び特別2R非確変大当り遊技と、小当り遊技の当選時で異ならせている。すなわち、本実施形態では、変短状態時における変動パターン毎の決定割合を大当り抽選に当選しているか小当り抽選に当選しているかで異ならせているとともに、選択可能な変動パターンの種類も異ならせている。また、本実施形態では、非変短時振分テーブルTBを、非変短時2R確変テーブルTcと、非変短時2R非確変テーブルTdと、非変短時小当りテーブルTeに分類することで、非変短状態時における変動パターン毎の決定割合を2R確変大当り遊技及び特別2R確変大当り遊技と、特別2R非確変大当り遊技と、小当り遊技の当選時に異ならせている。すなわち、本実施形態では、非変短状態時における変動パターン毎の決定割合を当り遊技の終了後の抽選確率状態が確変状態となるか非確変状態となるか、又は継続されるかで異ならせているとともに、選択可能な変動パターンの種類も異ならせている。
このように構成した各変動パターン振分けテーブルを用いて、主制御用CPU35aは、変動パターン決定処理において、選択種別と変短状態の有無をもとに、1つの変動パターン振分けテーブルを選択し、その選択した変動パターン振分けテーブルの中から取得した変動パターン振分用乱数の値に対応する1つの変動パターンを選択し、決定する。
以下、図7に示す演出モード別に、主制御用CPU35aが実行する変動パターン決定処理を具体的に説明する。
最初に、低期待モードMF及び中期待モードMTにおける変動パターン決定処理を説明する。
低期待モードMF及び中期待モードMTは、遊技状態が、確変状態及び非確変状態のいずれかでの非変短状態となる。この場合に主制御用CPU35aは、2R確変大当り遊技(通常2R系遊技)及び特別2R確変大当り遊技(特別2R系遊技)の当選時、非変短時2R確変テーブルTcを選択し、その非変短時2R確変テーブルTcから1つの変動パターンを選択する。また、この場合に主制御用CPU35aは、特別2R非確変大当り遊技(特別2R系遊技)の当選時、非変短時2R非確変テーブルTdを選択し、その非変短時2R非確変テーブルTdから1つの変動パターンを選択する。また、この場合に主制御用CPU35aは、小当り遊技(通常2R系遊技)の当選時、非変短時小当りテーブルTeを選択し、その非変短時小当りテーブルTeから1つの変動パターンを選択する。なお、この場合に主制御用CPU35aは、16R確変大当り遊技の当選時、図示しない対応する変動パターン振分テーブルを選択し、その変動パターン振分テーブルから1つの変動パターンを選択する。また、この場合に主制御用CPU35aは、はずれリーチ演出の当選時、図示しない対応する変動パターン振分テーブルを選択し、その変動パターン振分テーブルから1つの変動パターンを選択する。また、この場合に主制御用CPU35aは、はずれの時、図示しない対応する変動パターン振分テーブルを選択し、その変動パターン振分テーブルから1つの変動パターンを選択する。
低期待モードMFの滞在中は、通常2R系遊技及び特別2R系遊技のいずれかに当選すると、演出モードが中期待モードMTへ移行する。この低期待モードMFから中期待モードMTへは、図柄変動ゲームの終了後に移行する。一方で、中期待モードMTの滞在中は、通常2R系遊技及び特別2R系遊技のいずれかに当選すると、中期待モードMTを継続する。
そして、本実施形態では、非変短時2R確変テーブルTc、非変短時2R非確変テーブルTd、及び非変短時小当りテーブルTeで共に選択可能な変動パターンとして変動パターンPc,Pd,Pfが振り分けられている。そして、これら変動パターンのうち変動パターンPc,Pd,Pfに対しては、非変短時2R確変テーブルTc、非変短時2R非確変テーブルTd、及び非変短時小当りテーブルTeで乱数の個数の振り分け態様(決定割合)を異ならせている。これにより本実施形態では、モード移行及びモード継続後の抽選確率状態が把握し易いようになっている。具体的に言えば、変動パターンPcは、非変短時2R確変テーブルTcで最も選択され易く、非変短時2R非確変テーブルTdで最も選択され難くなっている。また、変動パターンPdは、非変短時2R非確変テーブルTdで最も選択され易く、非変短時小当りテーブルTeで最も選択され難くなっている。また、変動パターンPfは、非変短時2R確変テーブルTc、非変短時2R非確変テーブルTd、及び非変短時小当りテーブルTeで乱数の個数の振り分け態様(決定割合)を同一にしている。また、変動パターンPfは、非変短時2R確変テーブルTc、非変短時2R非確変テーブルTd、及び非変短時小当りテーブルTeの各テーブルで最も多くの乱数を振り分けて設定されているので、選択可能な変動パターン中で最も高い決定割合で選択されるようになっている。
このため、低期待モードMF及び中期待モードMTの滞在中は、変動パターンPc,Pd,Pfに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われることで、移行後及び継続後の中期待モードMTの抽選確率状態が確変状態であるか非確変状態であるかを推測することができる。この場合には、変動パターンPcや変動パターンPdに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われることで、移行後及び継続後の中期待モードMTの抽選確率状態が確変状態であるか非確変状態であるかを推測し易くなっている。また、この場合には、変動パターンPfに基づく演出内容の図柄変動ゲームが、通常2R系遊技及び特別2R系遊技の当選時の演出内容として最も出現し易くなっているので、このような出現し易い場面では移行後及び継続後の中期待モードMTの抽選確率状態が確変状態であるか非確変状態であるかを判別し得ない(推測し得ない)ようにしている。
また、本実施形態では、大入賞口28の開閉動作態様や当り遊技中の演出も把握することで、移行後及び継続後の中期待モードMTの抽選確率状態が確変状態であるか非確変状態であるかを推測することができる。すなわち、変動パターンPdに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われる場合には、特別2R系遊技を把握することで、特別2R非確変大当り遊技の当選に対する可能性、すなわち当り遊技の終了後が非確変状態である可能性を高めることになる。その一方で、変動パターンPdに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われる場合には、通常2R系遊技を把握することで2R確変大当り遊技の当選である可能性、すなわち当り遊技の終了後が確変状態である可能性を高めることになる。また、変動パターンPcに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われる場合には、特別2R系遊技及び通常2R系遊技のどちらを把握しても、特別2R確変大当り遊技及び2R確変大当り遊技の当選である可能性、すなわち当り遊技の終了後が確変状態である可能性を高めることになる。なお、変動パターンPfに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われる場合には、特別2R系遊技及び通常2R系遊技のどちらを把握しても、2R確変大当り遊技、特別2R確変大当り遊技、特別2R非確変大当り遊技、及び小当り遊技のいずれに当選しているか判別し得ない(推測し得ない)。
また、本実施形態では、非変短時2R確変テーブルTc及び非変短時2R非確変テーブルTdに、非変短時小当りテーブルTeからは選択不能(決定割合が「0(零)」)な変動パターンを振り分けることにより、モード移行及びモード継続後の抽選確率が把握し易いようになっている。具体的に言えば、非変短時2R確変テーブルTc及び非変短時2R非確変テーブルTdで選択可能な変動パターンPeは、非変短時小当りテーブルTeからは選択不能な変動パターンとされている。
このため、低期待モードMF及び中期待モードMTの滞在中は、変動パターンPeに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われることで、移行後及び継続後の中期待モードMTの抽選確率状態が確変状態であるか非確変状態であるかを推測することができる。この場合には、変動パターンPeに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われることで、小当り遊技以外の大当り遊技(2R確変大当り遊技、特別2R確変大当り遊技、及び特別2R非確変大当り遊技)に当選していることを把握し得る。
また、本実施形態では、大入賞口28の開閉動作態様や当り遊技中の演出も把握することで、移行後及び継続後の中期待モードMTの抽選確率状態が確変状態であるか非確変状態であるかを推測することができる。すなわち、変動パターンPeに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われる場合には、通常2R系遊技を把握することで、2R確変大当り遊技の当選であること、すなわち当り遊技の終了後が確変状態であることを把握し得る。その一方で、変動パターンPeに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われる場合には、特別2R系遊技を把握することで特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技のいずれに当選しているか判別し得ない(推測し得ない)。
また、本実施形態では、非変短時2R確変テーブルTc及び非変短時小当りテーブルTeに、非変短時2R非確変テーブルTdからは選択不能(決定割合が「0(零)」)な変動パターンを振り分けることにより、モード移行及びモード継続後の抽選確率が把握し易いようになっている。具体的に言えば、非変短時2R確変テーブルTc及び非変短時小当りテーブルTeで選択可能な変動パターンPg〜Piは、非変短時2R非確変テーブルTdからは選択不能な変動パターンとされている。
このため、低期待モードMF及び中期待モードMTの滞在中は、変動パターンPg〜Piに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われることで、移行後及び継続後の中期待モードMTの抽選確率状態が確変状態であるか非確変状態であるかを推測することができる。この場合には、変動パターンPg〜Piに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われることで、特別2R非確変大当り遊技以外の当り遊技(2R確変大当り遊技、特別2R確変大当り遊技、及び小当り遊技)に当選していることを把握し得る。
また、本実施形態では、大入賞口28の開閉動作態様や当り遊技中の演出も把握することで、移行後及び継続後の中期待モードMTの抽選確率状態が確変状態であるか非確変状態であるかを推測することができる。すなわち、変動パターンPg〜Piに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われる場合には、通常2R系遊技を把握することで、2R確変大当り遊技及び小当り遊技の当選であることを把握し得る。この場合には、当選時の抽選確率状態を確変状態であると推測している場合には、少なくとも当選時の遊技状態が継続されることになるので確変状態という推測結果を以降の遊技に継続して反映させることができる。その一方で、変動パターンPg〜Piに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われる場合には、特別2R系遊技を把握することで、特別2R確変大当り遊技の当選であること、すなわち当り遊技の終了後が確変状態であることを把握し得る。この場合には、当り遊技の終了後が確変状態となる場面しか存在し得ないので、確変状態であることが確定する遊技者にとって有利な場面となる。
また、本実施形態では、非変短時2R確変テーブルTcに、非変短時2R非確変テーブルTd又は非変短時小当りテーブルTeで選択可能な変動パターンの全てを振り分けることにより、モード移行及びモード継続後の抽選確率の推測する場面で、確変状態になる可能性が常に存在するようになっている。具体的に言えば、非変短時2R非確変テーブルTd又は非変短時小当りテーブルTeで選択可能な変動パターンPc〜Piは、非変短時2R確変テーブルTcで全て選択可能な変動パターンとされている。
このため、低期待モードMF及び中期待モードMTの滞在中は、変動パターンPc〜Piに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われることで、移行後及び継続後の中期待モードMTの抽選確率状態が確変状態であるか非確変状態であるかを推測する場面で、少なからず確変状態であることを推測することができる。これに関して言えば、大入賞口28の開閉動作態様や当り遊技中の演出も把握しても、確変状態であることを推測することができる。
次に、高期待モードMS及び高確モードMKにおける変動パターン決定処理を説明する。
高期待モードMSは、遊技状態が、確変状態及び非確変状態のいずれかでの変短状態となる。また、高確モードMKは、遊技状態が、確変状態での変短状態となる。この場合に主制御用CPU35aは、2R確変大当り遊技(通常2R系遊技)、特別2R確変大当り遊技(特別2R系遊技)、及び特別2R非確変大当り遊技(特別2R系遊技)の当選時、変短時2RテーブルTaを選択し、その変短時2RテーブルTaから1つの変動パターンを選択する。また、この場合に主制御用CPU35aは、小当り遊技(通常2R系遊技)の当選時、変短時小当りテーブルTbを選択し、その変短時小当りテーブルTbから1つの変動パターンを選択する。なお、この場合に主制御用CPU35aは、16R確変大当り遊技の当選時、図示しない対応する変動パターン振分テーブルを選択し、その変動パターン振分テーブルから1つの変動パターンを選択する。また、この場合に主制御用CPU35aは、はずれリーチ演出の当選時、図示しない対応する変動パターン振分テーブルを選択し、その変動パターン振分テーブルから1つの変動パターンを選択する。また、この場合に主制御用CPU35aは、はずれの時、図示しない対応する変動パターン振分テーブルを選択し、その変動パターン振分テーブルから1つの変動パターンを選択する。
高期待モードMSの滞在中は、通常2R系遊技及び特別2R系遊技のいずれかに当選すると、高期待モードMSを継続する。また、高確モードMKの滞在中は、特別2R系遊技に当選すると、演出モードが高期待モードMSへ移行し、通常2R系遊技に当選すると、高確モードMKを継続する。そして、本実施形態では、2R確変大当り遊技、特別2R確変大当り遊技、及び特別2R非確変大当り遊技の当選時、同一の変短時2RテーブルTaから変動パターンを選択するようになっている。このため、高期待モードMSの滞在中に、変動パターンPaに基づく図柄変動ゲームが行われた場合、その図柄変動ゲームの終了後も継続する高期待モードMSの抽選確率が、確変状態であるか非確変状態であるのか判別し得ない(推測し得ない)。これに関して言えば、大入賞口28の開閉動作態様や当り遊技中の演出も把握したとしても、大当り遊技であるか小当り遊技であるか判別し得るものの抽選確率が、確変状態であるか非確変状態であるのか判別し得ない(推測し得ない)。
また、高確モードMKの滞在中に、変動パターンPaに基づく図柄変動ゲームが行われた場合、通常2R系遊技であることを把握すると、高確モードMKが継続されるので抽選確率が、確変状態であることを把握し得る。その一方で、高確モードMKの滞在中に、変動パターンPaに基づく図柄変動ゲームが行われた場合、特別2R系遊技であることを把握すると、高期待モードMSに移行するので抽選確率状態が、確変状態であるか否かを判別し得ない(推測し得ない)。
一方、小当り遊技は、その当選時の遊技状態を維持する。このため、高期待モードMSの滞在中に小当り遊技に当選した場合は、変短時小当りテーブルTbから選択される変動パターンPbに基づく図柄変動ゲームが行われることで、小当り遊技に当選したことは把握できる。その一方で、この場合には、図柄変動ゲームの終了後に継続する高期待モードMSの抽選確率状態が、確変状態であるか非確変状態であるのか判別し得ない(推測し得ない)。この場合には、当選時の抽選確率状態を確変状態であると推測している場合には、少なくとも当選時の遊技状態が継続されることになるので確変状態という推測結果を以降の遊技に継続して反映させることができる。その一方で、高確モードMKの滞在中に小当り遊技に当選した場合は、変動パターンPbに基づく図柄変動ゲームが行われることで、小当り遊技に当選したこと、すなわち高確モードMKが継続されることを把握できるとともに抽選確率状態が、確変状態であることを把握し得る。この場合には、当選時の確変状態が当り遊技の終了後も継続されることにより、確変状態となる場面しか存在し得ないので、大当り遊技には当選していないものの次の当り(大当り及び小当り)へ繋げる確変状態の継続という観点から遊技者にとって有利な場面となる。なお、変動パターンPbに基づく演出内容の図柄変動ゲームが行われる場合には、大入賞口28の開閉動作態様や当り遊技中の演出などを把握しなくても小当り遊技であることを把握し得る。
このように構成した本実施形態のパチンコ遊技機10によれば、変短状態が付与されている時(高確モードMK及び高期待モードMS)には、通常2R系遊技及び特別2R系遊技のいずれに当選したかを、図柄変動ゲームの演出内容から遊技者に推測させるゲーム性が付与される。このため、図柄変動ゲーム中において、各当り遊技終了後の抽選確率状態が確変状態となるか非確変状態となるかが分からないドキドキ感を遊技者に付与し得る。そして、本実施形態では、さらに図柄変動ゲーム後の大入賞口28の開閉動作態様や当り遊技中演出などと合わせて、図柄変動ゲーム中から当り遊技中に亘って、各当り遊技終了後の抽選確率状態が確変状態となるか非確変状態となるかが分からないドキドキ感を遊技者に付与し得る。その結果、高期待モードMSの滞在中に16R確変大当り遊技に当選した場合には、抽選確率状態が確変状態であるから当選したのか、抽選確率状態が非確変状態であっても、遊技者自身の運の強さで当選したのかを、推測させることができる。
一方、本実施形態のパチンコ遊技機10によれば、変短状態が付与されていない時(低期待モードMF及び中期待度モードMT)には、通常2R系遊技及び特別2R系遊技のいずれに当選したかを、図柄変動ゲームの演出内容からある程度高い確率で推測可能なゲーム性が付与される。このため、2R確変大当り遊技や特別2R確変大当り遊技に当選し、抽選確率状態が確変状態であることが推測できれば、遊技を継続する動機を遊技者に付与し得るとともに、特別2R非確変大当り遊技に当選し、抽選確率状態が非確変状態であることが推測できれば、遊技を止めるなどの動機を遊技者に付与し得る。そして、本実施形態では、さらに図柄変動ゲーム後の大入賞口28の開閉動作態様や当り遊技中演出、演出モードの移行などと合わせて、図柄変動ゲーム中から当り遊技中、さらには演出モードの移行に亘って、各当り遊技終了後の抽選確率状態が確変状態となるか非確変状態となるかを推測可能なゲーム性が付与される。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)第1の高確当り遊技(2R確変大当り遊技)と維持当り遊技(小当り遊技)では、これらで入賞手段(大入賞口28)の開閉動作態様を同一とした当り遊技が行われる。また、第2の高確当り遊技(特別2R確変大当り遊技)と低確当り遊技(特別2R非確変大当り遊技)では、これらで入賞手段(大入賞口28)の開閉動作態様を同一とするとともに第1の高確当り遊技(2R確変大当り遊技)と維持当り遊技(小当り遊技)での入賞手段(大入賞口28)の開閉動作態様とは異ならせた当り遊技が行われる。このため、入賞手段(大入賞口28)の開閉動作態様により第1の高確当り遊技と維持当り遊技(通常2R系遊技)のいずれに当選したのか、第2の高確当り遊技と低確当り遊技(特別2R系遊技)のいずれに当選したのかを遊技者に推測させることができる。また、第1の高確当り遊技と維持当り遊技(通常2R系遊技)に当選したと推測する場合、これらのいずれに当選したのかを遊技者にさらに推測させることができる。また、第2の高確当り遊技と低確当り遊技(特別2R系遊技)に当選したと推測する場合、これらのいずれに当選したのかを遊技者にさらに推測させることができる。すなわち、各高確当り遊技(2R確変大当り遊技及び特別2R確変大当り遊技)と低確当り遊技(特別2R確変大当り遊技)と維持当り遊技(小当り遊技)で演出内容パターン(変動パターン)毎のパターン決定割合を異ならせることにより、これらのいずれの当り遊技に当選したのかを図柄変動ゲームの演出内容から推測し易くなる。このため、図柄変動ゲームの演出内容から、各高確当り遊技(2R確変大当り遊技及び特別2R確変大当り遊技)、低確当り遊技(特別2R非確変大当り遊技)、及び維持当り遊技(小当り遊技)のいずれに当選したか否かを遊技者が高い精度で推測することができ、遊技を継続するか否かの判断を遊技者に行わせることができる。
(2)そして、本実施形態では、特に、非変短時振分テーブルTBにおいて、非変短時2R確変テーブルTc、非変短時2R非確変テーブルTd、及び非変短時小当りテーブルTeでの変動パターン毎の決定割合(乱数の振り分け態様)を異ならせることで、効果(1)を奏するようにしている。
(3)各高確当り遊技(2R確変大当り遊技及び特別2R確変大当り遊技)と低確当り遊技(特別2R非確変大当り遊技)で選択可能に定められた演出内容パターン(変動パターン)に維持当り遊技(小当り遊技)で選択不能に定められたもの(本実施形態では、変動パターンPe)を含むようにした。これによれば、維持当り遊技(小当り遊技)に当選したか否かを図柄変動ゲームの演出内容から推測し易くなる。このため、維持当り遊技(小当り遊技)に当選したか否かを遊技者が図柄変動ゲームの演出内容をもとに高い精度で推測することができ、遊技を継続するか否かの判断を遊技者に行わせることができる。
(4)また、維持当り遊技(小当り遊技)で選択不能な演出内容パターン(本実施形態では、変動パターンPe)に基づく図柄変動ゲームの出現時には、入賞手段(大入賞口28)が第1の高確当り遊技(通常2R系遊技)の開閉動作態様であれば、それが第1の高確当り遊技(2R確変大当り遊技)の当選であると推測可能となる。その一方で、維持当り遊技(小当り遊技)で選択不能な演出内容パターン(変動パターンPe)に基づく図柄変動ゲームの出現時には、入賞手段(大入賞口28)が第2の高確当り遊技(特別2R系遊技)の開放態様であれば、それが第2の高確当り遊技及び低確当り遊技(特別2R系遊技)のいずれかを推測し得ない。このため、図柄変動ゲームの演出内容から、維持当り遊技(小当り遊技)に当選したか否かを遊技者が図柄変動ゲームの演出内容をもとに高い精度で推測することができる場面を作り出すことにより、遊技を継続するか否かの判断を遊技者に行わせることができる。
(5)そして、本実施形態では、特に、非変短時振分テーブルTBにおいて、非変短時2R確変テーブルTc及び非変短時2R非確変テーブルTdに、非変短時小当りテーブルTeで選択不能な変動パターンPeを設定することにより、効果(3)及び効果(4)を奏するようにしている。
(6)各高確当り遊技(2R確変大当り遊技及び特別2R確変大当り遊技)と維持当り遊技(小当り遊技)で選択可能に定められた演出内容パターン(変動パターン)に低確当り遊技(特別2R非確変大当り遊技)で選択不能に定められたもの(本実施形態では、変動パターンPg〜Pi)を含むようにした。これによれば、低確当り遊技(特別2R非確変大当り遊技)に当選したか否かを図柄変動ゲームの演出内容から推測し易くなる。このため、低確当り遊技(特別2R非確変大当り遊技)に当選したか否かを遊技者が図柄変動ゲームの演出内容をもとに高い精度で推測することができ、遊技を継続するか否かの判断を遊技者に行わせることができる。
(7)また、低確当り遊技(特別2R非確変大当り遊技)で選択不能な演出内容パターン(本実施形態では、変動パターンPg〜Pi)に基づく図柄変動ゲームの出現時には、入賞手段(大入賞口28)が第2の高確当り遊技(特別2R系遊技)の開閉動作態様であれば、それが第2の高確当り遊技(特別2R確変大当り遊技)の当選であると推測可能となる。その一方で、低確当り遊技(特別2R非確変大当り遊技)で選択不能な演出内容パターン(変動パターンPg〜Pi)に基づく図柄変動ゲームの出現時には、入賞手段(大入賞口28)が第1の高確当り遊技(通常2R系遊技)の開閉動作態様であれば、それが第1の高確当り遊技及び維持当り遊技(通常2R系遊技)のいずれかを推測し得ない。このため、図柄変動ゲームの演出内容から、第2の高確当り遊技(特別2R非確変大当り遊技)に当選したか否かを遊技者が図柄変動ゲームの演出内容をもとに高い精度で推測することができる場面を作り出すことにより、遊技を継続するか否かの判断を遊技者に行わせることができる。
(8)そして、本実施形態では、特に、非変短時振分テーブルTBにおいて、非変短時2R確変テーブルTc及び非変短時小当りテーブルTeに、非変短時2R非確変テーブルTdで選択不能な変動パターンPg〜Piを設定することにより、効果(6)及び効果(7)を奏するようにしている。
(9)低確当り遊技(特別2R非確変大当り遊技)又は維持当り遊技(小当り遊技)で選択可能に定められた演出内容パターン(本実施形態では、変動パターンPc〜Pi)の全てに関しては各高確当り遊技(2R確変大当り遊技及び特別2R確変大当り遊技)で選択可能にした。これによれば、図柄変動ゲームの演出内容の全てで各高確当り遊技(2R確変大当り遊技及び特別2R確変大当り遊技)へ期待を抱かせることができる。すなわち、図柄変動ゲームの演出内容から低確当り遊技(特別2R非確変大当り遊技)及び維持当り遊技(小当り遊技)にしか当選していないと推測してしまうと、遊技を継続する判断を遊技者がし難い場面となる。このため、図柄変動ゲームの演出内容から、当り遊技の種類を遊技者が図柄変動ゲームの演出内容をもとに高い精度で推測することができるとともにどういった場面でも遊技を継続する判断を遊技者に行わせることができる。
(10)当り遊技に当選している場合に出現し易い演出内容パターン(本実施形態では、変動パターンPe)に関してはいずれの当り遊技でもパターン決定割合を同一にすることで、遊技を継続するか否かの判断がいずれかに偏ることを防止することができる。
(11)各当り遊技では、2R確変大当り遊技及び小当り遊技の大入賞口28の開閉動作態様と、特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技の3回目の開放が実行されるまでの間の大入賞口28の開閉動作態様を同一にした。さらに、特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技では、3回目の開放が実行された後の大入賞口28の開閉動作態様を同一にした。このため、当り遊技の種類を判別させ難くなり、確変状態であることを遊技者に好適に推測させることができる。また、特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技では、3回目の開放による開放とその後のラウンド遊技によって、構成されるラウンド遊技の回数が同一な2R確変大当り遊技よりも多くの賞球を獲得できるようにした。また、特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技では、3回目の開放による開放とその後のラウンド遊技によって、2R確変大当り遊技と大入賞口28の開閉動作態様が同一である小当り遊技よりも多くの賞球を獲得できるようにした。このため、特別2R確変大当り遊技及び特別2R非確変大当り遊技によって確変状態であるか否かを推測させる場面の到来時には、2R確変大当り遊技及び小当り遊技よりも多くの賞球を獲得させることになる。そして、多くの賞球を獲得し得る特別2R確変大当り遊技や特別2R非確変大当り遊技を出現し易くして確変状態であるか否かを遊技者に推測させる場面の到来を増加させると、合わせて遊技者に賞球を獲得させるチャンスの大幅な増加を招いてしまう。その一方で、抽選確率状態の移行に対して影響を与えないとともに多くの賞球を獲得し得ない小当り遊技を出現し易くして確変状態であるか否かを遊技者に推測させる場面の到来を増加させたとしても、遊技者に賞球を獲得させるチャンスの大幅な増加を抑制できる。したがって、特別2R系遊技で賞球を獲得させ得る構成であっても、遊技中に賞球を獲得し得るチャンスの大幅な増加を抑制しつつ確変状態であるか否かを遊技者に推測させる場面を好適に到来させることができる。
(12)2R確変大当り遊技、特別2R確変大当り遊技、特別2R非確変大当り遊技、及び小当り遊技の終了後に中期待モードMTを実行可能に構成した。また、中期待モードMTを実行可能な状況下において、通常2R系遊技では、これら当り遊技の開始から終了までに同一の内容となる通常突入演出が展開されるようにした。一方、特別2R系遊技では、これら当り遊技の開始から最初のラウンド遊技で3回目の開放が実行されるまでに、通常2R系遊技と同一の通常突入演出が展開されるようにした。このため、どの当り遊技からも実行可能な中期待モードMTが実行される状況下では、大入賞口28の開放時に大入賞口28の開放だけではなく演出面からも当り遊技を判別し難くさせて遊技の興趣を向上させることができる。
(13)中期待モードMTを実行可能でない状況下では、通常2R系遊技の終了後と、特別2R系遊技の終了で異なる演出モードを実行可能にした。そして、このような状況下では、同一の演出モードを実行可能な当り遊技の間で、大入賞口28の開放だけでなく演出面からも当り遊技を判別し難くさせて遊技の興趣を向上させることができる。
(14)具体的に、通常2R系遊技では、これら当り遊技の開始から終了までに同一の内容となる通常専用演出が展開されるようにした。このため、上記効果(13)に示す状況下では、大入賞口28の開放時に大入賞口28の開放だけではなく演出面からも通常2R系遊技に関して判別し難くさせて遊技の興趣を向上させることができる。また、特別2R系遊技では、これら当り遊技の開始から終了までに同一の内容となる特別専用演出が展開されるようにした。このため、上記効果(13)に示す状況下では、大入賞口28の開放時に大入賞口28の開放だけではなく演出面からも特別2R系遊技を判別し難くさせて遊技の興趣を向上させることができる。
(15)通常2R系遊技では、大入賞口28の開放中に入球上限個数分(本実施形態では、9球)の遊技球を、特別2R系遊技よりも入賞させ難くなるようにした。これにより、通常2R系遊技が、ラウンド遊技時間の経過によってほぼ終了することとなり、通常2R系遊技と特別2R系遊技の出球格差をつけることができる。したがって、特別2R系遊技では賞球を獲得できることを遊技者に把握させ易くすることができる。
(16)また、小当り遊技を出現し易くしても遊技者に賞球を獲得させるチャンスが大幅に増加することを抑制することができる。さらに、特別2R系遊技によって到来する確変状態であるか否かを推測させる場面では、遊技者に多くの賞球も獲得させることができる。
(17)また、通常2R系遊技の1回のラウンド遊技での大入賞口28の合計開放時間を上限個数分(本実施形態では、9球)の遊技球を入賞させ易くした場合には、大入賞口28の開閉動作態様は上限個数(本実施形態では、9球)に到達したことを条件として閉鎖する可能性も出てくる。このような場合には、通常2R系遊技における大入賞口28の開放時間が遊技球の入賞状況に応じて不定になってしまう。一方、通常2R系遊技の1回のラウンド遊技での大入賞口28の合計開放時間を上限個数分(本実施形態では、9球)の遊技球を入賞させ難くすることで、大入賞口28の開閉動作態様はほとんどの場合において、開放時間に達したことを条件として閉鎖するようになる。その結果、通常2R系遊技での大入賞口28の開放時間が一定となり遊技者に開閉動作態様を確実に認識させることができる。また、加えて、特別2R系遊技で通常2R系遊技分だけ大入賞口28が開放される場合では、大入賞口28の開放時間が一定となり遊技者に開閉動作態様を確実に認識させることができる。
(18)特別2R系遊技では、最初のラウンド遊技での大入賞口28の合計開放時間を、最初のラウンド遊技以降のラウンド遊技での大入賞口28の開放時間と同一時間に設定した。これによれば、特別2R系遊技では、最初のラウンド遊技においても最初のラウンド遊技以降のラウンド遊技で獲得可能な賞球を獲得することが可能となる。
(19)2R確変大当り遊技と小当り遊技では、これらで同一回数だけ大入賞口28が開放される当り遊技が行われる。また、特別2R確変大当り遊技と特別2R非確変大当り遊技では、同一回数だけ大入賞口28が開放され、通常2R系遊技と同一回数分だけ大入賞口28が開放された後、さらに大入賞口28が開放される当り遊技が行われる。また、主制御基板35(主制御用CPU35a)は、当り抽選(大当り抽選及び小当り抽選)に当選する確率と各当りの種類(特別図柄)を決定する各確率から算出される各当り遊技の出現率の関係が、以下に示すようにした。すなわち、通常2R系遊技の出現率のうち2R確変大当り遊技の出現率が占める割合よりも特別2R系遊技の出現率のうち特別2R確変大当り遊技の出現率が占める割合が大きくなる関係にした。このため、当り遊技では、通常2R系遊技の回数分(本実施形態では、2回)だけ大入賞口28が開放する場合よりも、該回数分(本実施形態では、2回)の開放後さらに大入賞口28が開放する場合の方が確変期待度が高まる。また、当り遊技では、通常2R系遊技の回数分(本実施形態では、2回)だけ大入賞口28が開放する場合よりも、確変期待度が高まる。また、当り遊技では、その当り遊技の開始時よりも通常2R系遊技の回数分(本実施形態では、2回)の開放後にさらに大入賞口28が開放する場合の方が確変期待度が高まる。その結果、当り遊技における場面毎に確変期待度を変化させ、当り遊技の開始後においては大入賞口28の開放回数が多くなるほど確変期待度を高めることになる。したがって、当り遊技中の大入賞口28の開放毎に確変期待度を変化させることで、該大入賞口28の開放に対して遊技者の興味及び関心を惹き付けて遊技の興趣を向上させることができる。
(20)当り遊技では、確変状態とする当り遊技であれば、通常2R系遊技の回数分だけ大入賞口28が開放される場合よりも、特別2R系遊技の回数分だけ大入賞口28が開放される場合の方がよい。その結果、当り遊技の開始後においては大入賞口28の開放回数が多くなるほど確変期待度を高めることが好ましい。したがって、大入賞口28の開放に対して遊技者の興味及び関心を惹き付けて遊技の興趣を向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、非変短時2R確変テーブルTc、非変短時2R非確変テーブルTd、及び非変短時小当りテーブルTeにおいて、特定される演出内容によって振り分ける変動パターンを設定することもできる。例えば、変動パターンPc〜Peの演出内容としては、16R確変大当り遊技の場合には選択され得ない通常変動系(通常変動、短縮変動、超短縮変動)を定めてもよい。通常変動系とは、最終的にはずれの図柄組み合わせを導出する演出内容である。そして、短縮変動は、通常変動よりも変動時間を短縮した演出内容である。また、超短縮変動は、短縮変動よりもさらに変動時間を短縮した変動となる。この場合には、各テーブルTc〜Teにより、通常変動系の図柄変動ゲームであっても、2R確変大当り遊技や特別2R確変大当り遊技に対して期待を持たせることができるとともに、超短縮変動にあっては2R確変大当り遊技及び特別2R確変大当り遊技に対して期待を持たせることができる。また、変動パターンPfの演出内容としては、はずれの場合に選択され易い大当り期待度の低い演出内容(所謂、ノーマルリーチや期待低スーパーリーチ)を定めてもよい。この場合には、大当り期待度の低い演出内容であっても、各テーブルTc〜Teにより、2R確変大当り遊技や特別2R確変大当り遊技に対して期待を持たせることができる。また、変動パターンPg〜Piの演出内容としては、大当り期待度の比較的高い演出内容(所謂、期待中スーパーリーチや期待高スーパーリーチ)を定めてもよい。この場合には、非変短時2R非確変テーブルTdにより。大当り期待度の高い演出内容の出現時、特別2R非確変大当り遊技の当選がないことを把握し得る。
・本実施形態では、非変短時2R確変テーブルTc、非変短時2R非確変テーブルTd、及び非変短時小当りテーブルTeにおいて、これらテーブル毎に変動パターンPe(各テーブルで最も選択され易い変動パターン)の振り分け態様を異ならせてもよい。また、これら各テーブルでは、これら各テーブルの全てに振り分けられる変動パターンであれば、この変動パターンを対象に乱数の振り分け態様(決定割合)を同一に定めることもできるとともに、このように設定される変動パターンを複数設定することもできる。
・本実施形態では、非変短時2R非確変テーブルTd及び非変短時小当りテーブルTeに、非変短時2R確変テーブルTcで選択不能(決定割合「0(零)」)な変動パターンを設定することもできる。
・本実施形態では、非変短時2R確変テーブルTcでのみ選択可能な変動パターンを設定することもできる。このような変動パターンに基づく演出内容の図柄変動ゲームの出現によっては、2R確変大当り遊技及び特別2R確変大当り遊技、すなわち抽選確率状態が、確変状態となることを把握し得る。また、本別例では、同様に非変短時2R確変テーブルTdでのみ選択可能な変動パターンや、非変短時小当りテーブルTeでのみ選択可能な変動パターンを設定することもできる。
・本実施形態では、非変短時2R確変テーブルTc、非変短時2R非確変テーブルTd、及び非変短時小当りテーブルTeにおいて、全て同じ変動パターンを選択可能な構成としてもよい。
・本実施形態では、非変短時2R確変テーブルTc、非変短時2R非確変テーブルTd、及び非変短時小当りテーブルTeにおける振り分けられる変動パターンや振り分けられる変動パターンに対する乱数の振り分け態様が異なっていればよい。すなわち、これら各テーブルの間で、変動パターン毎に決定割合が異なっていればよく、このような範囲内で各テーブルの変動パターンの振り分け態様や振り分けられる変動パターンに対する乱数の振り分け態様を変更してもよい。
・本実施形態では、高確モードMK及び高期待モードMSのように変短状態が付与される場面においても図柄変動ゲームの演出内容から当り遊技の種類を推測させるとともに、それに伴って抽選確率状態を推測させるといったゲーム性を設定することもできる。すなわち、変短状態時にも非変短状態時のような変動パターン振分テーブルを適用してもよい。
・本実施形態では、非変短時振分テーブルTBにおいて、2R確変大当り遊技及び特別2R確変大当り遊技に対してそれぞれ異なるテーブルを設定することもできる。
・本実施形態では、通常突入演出、通常専用演出を、オープニング演出時間の開始から、すなわち当り遊技の開始から展開させることもできる。この場合には、各演出の実行期間としてオープニング演出時間分も加算されることになる。
・本実施形態では、特別専用演出の実行期間を、3回目の1ラウンド目のラウンド遊技において、大入賞口28の3回目の開放が開始する迄でなく、3回目の開放前(2回目の開放終了時)や3回目の開放途中まで実行させる仕様とすることもでき、変短時2R演出を実行可能であれば変更することもできる。
・本実施形態では、各当り遊技中に実行させる演出内容を、当り遊技間で当り遊技の種類を判別し難くしている間で同一内容となっていれば、それぞれ任意に変更することもできる。
・本実施形態では、特別2R系遊技の最初のラウンド遊技での大入賞口28の合計開放時間は、2ラウンド目のラウンド遊技での大入賞口28の開放時間でなくてもよく、短くすることもできる長くすることもできる。少なくとも、1回目と2回目の大入賞口28の開閉動作態様が通常2R系遊技の開閉動作態様と同一に設定されていればよい。但し、この場合には、最初のラウンド遊技であっても通常2R系遊技を通して遊技者が獲得し得る賞球よりも遊技者が多くの賞球を獲得し得る構成とすることが好ましい。
・本実施形態では、通常2R系遊技の各ラウンド遊技での大入賞口28の合計開放時間を、入球上限個数の入球を満たし得る時間に設定することもできる。この場合には、特別2R系遊技の各ラウンド遊技の1ラウンド目と2ラウンド目のラウンド遊技の大入賞口28の合計開放時間を、少なくとも通常2R系遊技の各ラウンド遊技での大入賞口28の合計開放時間よりも長い時間に設定されていればよい。
・本実施形態では、特別2R系遊技の各ラウンド遊技の1ラウンド目と2ラウンド目のラウンド遊技の大入賞口28の合計開放時間を、入球上限個数を満たせ得ない時間であっても、少なくとも通常2R系遊技の各ラウンド遊技での大入賞口28の合計開放時間よりも長い時間に設定されていればよい。
・本実施形態において、演出モードの移行態様に関しては、当り遊技毎に固有の移行態様を設定することもできる。その一方で、演出モードの移行態様に関しては、変短状態の有無にかかわらず通常2R系遊技及び特別2R系遊技で同一態様に設定することもできる。このように構成する場合には、これらの当り遊技中の演出も同一の態様で揃えることが好ましい。そして、これによれば、大入賞口28の開放態様や時間や演出モードの移行からに当り遊技の種類を判別し難い構成とすることで、図柄変動ゲームの演出内容から当り遊技の種類や抽選確率状態を推測するといったゲーム性となる。
・本実施形態では、演出モードの種類を変更してもよく、変短状態の有無のみで種類を分けたりすることもできる。すなわち、この別例では、演出モードに確変状態であるか否かの期待度の差を設定しないことになる。
・本実施形態では、演出モードの移行態様と当り遊技(特に、通常2R系遊技及び特別2R系遊技)中の演出を、対応付けしなくてもよく、別々の対応付けにして当り遊技の種類の推測要素とする構成とすることもできる。通常2R系遊技及び特別2R系遊技の間で、大入賞口28の開閉動作態様とその時間から当り遊技の種類を判別し難くなっていればよい。
・本実施形態では、2R確変大当り遊技の出現率(%)を特別2R確変大当り遊技の出現率(%)よりも高く設定することもできる。この場合にあっては、通常2R系遊技の出現率(%)のうち2R確変大当り遊技の占める割合よりも、特別2R系遊技の出現率(%)のうち特別2R確変大当り遊技が占める割合が高ければよい。
・本実施形態では、通常2R系遊技の出現率(%)のうち2R確変大当り遊技の占める割合よりも、特別2R系遊技の出現率(%)のうち特別2R確変大当り遊技が占める割合が高い関係を担保する範囲内において、当り抽選(大当り抽選及び小当り抽選)の当選確率や、特図振分用乱数の特別図柄(大当り図柄)に対する振分け態様など変更してもよい。すなわち、大当り抽選が本実施形態と異なるスペックや、大当りのうち確変大当りとなる割合(確変割合)が本実施形態と異なるスペックのパチンコ遊技機においても本実施形態と同様の効果を奏する。
・本実施形態では、当り種の構成によるスペックを変更することもでき、例えば、特別2R系遊技に対応する小当り遊技を設定することもできる。なお、特別2R系遊技に対応するとは、大入賞口28の開閉動作態様や時間、又は演出面からもこれらを判別し難いということである。
・本実施形態において、大入賞口28の1回の開閉に係る時間(開閉動作態様)やラウンド遊技時間や各インターバル時間を本実施形態の効果を奏し得る範囲内で変更してもよい。
・本実施形態では、2つの大入賞口を設けた構成とすることもできる。この場合には、例えば、16R確変大当り遊技は大入賞口28によって展開し、通常2R系遊技及び特別2R系遊技に関しては、大入賞口28以外に設けた大入賞口によって展開することもできる。このような場合であっても、通常2R系遊技及び特別2R系遊技では、同じ大入賞口を用いて当り遊技が展開されていればよい。
・本実施形態において、サブ統括制御基板36を省略し、主制御基板35からの各種コマンドを、演出表示制御基板37及び音声・ランプ制御基板38に出力するようにしてもよい。
・本実施形態において、1回のラウンド遊技における入球上限個数を変更してもよい。これによっては、合計開放時間の設定の幅を拡げることができる。すなわち、入球上限個数が少なくなれば1回のラウンド遊技で入球上限個数を入球させるのに必要な時間を短く設定できる一方で、入球上限個数が多くなれば1回のラウンド遊技で入球上限個数を入球させるのに必要な時間を長く設定できる。
・本実施形態では、各当り遊技の規定ラウンド数を変更することもできる。例えば、2R確変大当り遊技(第1の高確当り遊技)、特別2R確変大当り遊技(第2の高確長当り遊技)、特別2R非確変大当り遊技(低確当り遊技)の規定ラウンド数は、3回や4回以上であってもよい。但し、遊技者が獲得し得る賞球の多少の関係が、保たれる範囲内での変更とすることが好ましい。なお、小当り遊技は、2R確変大当り遊技(第1の高確当り遊技)の構成に応じた構成に変更する必要がある。また、当り遊技を通しての大入賞口28の合計開放回数は、変更することもできる。また、全ての当り遊技でラウンド数や当り遊技を通しての大入賞口28の合計開放回数は、一致させてもよい。但し、好ましくは、小当り遊技や2R確変大当り遊技に対応する当り遊技で、特別2R系遊技に対応する当り遊技よりも遊技者に賞球を獲得させ難くする。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追加する。
(イ)前記当り抽選を当選とする場合において前記演出内容パターン決定手段が前記演出パターン毎のパターン決定割合を前記各高確当り遊技と前記低確当り遊技と前記維持当り遊技のいずれでも選択可能に定めた演出内容パターンには、前記演出内容パターン決定手段が他の演出内容パターンよりもパターン決定割合を高く定めた特定の演出内容パターンを含んでおり、前記特定の演出内容パターンに関しては、前記演出内容決定手段が前記パターン決定割合を前記各高確当り遊技と前記低確当り遊技と前記維持当り遊技の間で同一に定めている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の遊技機。
A,B,C,D,E…図柄(特別図柄)、GH…画像表示部、MF…低期待モード、MK…高確モード、MS…高期待低確モード、MT…中期待モード、SW1,SW2…始動口スイッチ、SW3…カウントスイッチ、SW4…普通図柄変動スイッチ、T0,T14…オープニング演出時間、T1,T5,T6,T15…開放時間、T2,T8,T16…エンディング演出時間、T3,T7…インターバル時間、T4,T9〜T11,T12,T13,T17…所定時間、Pa〜Pi…変動パターン、Ea〜Ei…演出内容、10…パチンコ遊技機、21…演出表示装置、22…特別図柄表示装置、23…普通図柄表示装置、24…上始動入賞口、25…下始動入賞口、24a,25a…入球口、26…開閉羽根、27…大入賞口扉、28…大入賞口、39…普通図柄作動ゲート、35…主制御基板、35a…主制御用CPU、35b…主制御用ROM、35c…主制御用RAM、36…サブ統括制御基板、36a…統括制御用CPU、36b…統括制御用ROM、36c…統括制御用RAM、37…演出表示制御基板、37a…表示制御用CPU、37b…表示制御用ROM、37c…表示制御用RAM。

Claims (4)

  1. 複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームを行う表示手段と、始動条件の成立を契機に当りとするか否かを抽選する当り抽選を実行する当り抽選手段と、当り抽選の抽選確率状態からなる遊技状態を高確率抽選状態及び低確率抽選状態の何れかで制御する抽選確率状態制御手段と、を備え、前記当り抽選で当りとなる場合には、当り表示結果が導出された後に当り遊技が付与され、該当り遊技中に遊技球の入球が許容される入賞手段が開放する遊技機において、
    前記当り遊技には、前記当り遊技の終了後の抽選確率状態を前記高確率抽選状態とする第1の高確当り遊技と、前記第1の高確当り遊技と前記入賞手段の開放態様として異なる開放態様を設定し前記当り遊技の終了後の抽選確率状態を前記高確率抽選状態とする第2の高確当り遊技と、前記第2の高確当り遊技と前記入賞手段の開放態様として同一の開放態様を設定し前記当り遊技の終了後の抽選確率状態を前記低確率抽選状態とする低確当り遊技と、前記第1の高確当り遊技と前記入賞手段の開放態様として同一の開放態様を設定し前記当り遊技の当選時の抽選確率状態を該当り遊技の終了後も維持させる維持当り遊技を含み、
    前記当り抽選に当選した場合に当りの種類を決定する当り種決定手段と、
    前記当り遊技で行われる前記入賞手段の開放及び閉鎖を制御する開放制御手段と、
    前記当り抽選の抽選結果に基づき、前記図柄変動ゲームの演出内容を特定可能な複数種類の演出内容パターンの中から演出内容パターンを決定する演出内容パターン決定手段と、
    前記演出内容パターン決定手段が決定した演出内容パターンにしたがう演出内容で前記図柄変動ゲームを前記表示手段に実行させるゲーム制御手段と、を備え、
    前記演出内容パターン決定手段は、前記当り抽選を当選とする場合に前記演出内容パターンを決定する際における前記演出内容パターン毎のパターン決定割合を、前記第1の高確当り遊技と前記第2の高確当り遊技の各高確当り遊技の間で同一に定める一方で前記各高確当り遊技と前記低確当り遊技と前記維持当り遊技の間で異ならせて定めたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記当り抽選を当選とする場合において前記演出内容パターン決定手段が前記演出内容パターン毎のパターン決定割合を前記各高確当り遊技と前記低確当り遊技で選択可能に定めた演出内容パターンには、前記演出内容パターン決定手段が前記パターン決定割合を前記維持当り遊技で選択不能に定めているものを含んでいる請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記当り抽選を当選とする場合において前記演出内容パターン決定手段が前記演出内容パターン毎のパターン決定割合を前記各高確当り遊技と前記維持当り遊技で選択可能に定めた演出内容パターンには、前記演出内容パターン決定手段が前記パターン決定割合を前記低確当り遊技で選択不能に定めているものを含んでいる請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記当り抽選を当選とする場合において前記演出内容パターン決定手段が前記演出内容パターン毎のパターン決定割合を前記低確当り遊技又は前記維持当り遊技で選択可能に定めた演出内容パターンの全てに関しては、前記演出内容パターン決定手段が前記パターン決定割合を前記各高確当り遊技で選択可能に定めている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
JP2010008574A 2010-01-18 2010-01-18 遊技機 Active JP5372789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010008574A JP5372789B2 (ja) 2010-01-18 2010-01-18 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010008574A JP5372789B2 (ja) 2010-01-18 2010-01-18 遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013192781A Division JP5770237B2 (ja) 2013-09-18 2013-09-18 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011143196A JP2011143196A (ja) 2011-07-28
JP5372789B2 true JP5372789B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=44458566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010008574A Active JP5372789B2 (ja) 2010-01-18 2010-01-18 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5372789B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6301993B2 (ja) * 2016-03-31 2018-03-28 株式会社ニューギン 遊技機
JP6301992B2 (ja) * 2016-03-31 2018-03-28 株式会社ニューギン 遊技機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4751702B2 (ja) * 2005-11-15 2011-08-17 株式会社ニューギン 遊技機
JP4916797B2 (ja) * 2006-07-01 2012-04-18 株式会社大一商会 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011143196A (ja) 2011-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5688993B2 (ja) 遊技機
JP5651286B2 (ja) 遊技機
JP5290620B2 (ja) 遊技機
JP6134637B2 (ja) 遊技機
JP2006192062A (ja) 遊技機
JP5290711B2 (ja) 遊技機
JP5878103B2 (ja) 遊技機
JP2010119649A (ja) 遊技機
JP2014068660A (ja) 遊技機
JP5406739B2 (ja) 遊技機
JP5877941B2 (ja) 遊技機
JP5341793B2 (ja) 遊技機
JP5274954B2 (ja) 遊技機
JP5603050B2 (ja) 遊技機
JP5372789B2 (ja) 遊技機
JP5663185B2 (ja) 遊技機
JP5406738B2 (ja) 遊技機
JP5770237B2 (ja) 遊技機
JP5123872B2 (ja) 遊技機
JP2011092459A (ja) 遊技機
JP5341792B2 (ja) 遊技機
JP2010193914A (ja) 遊技機
JP5550914B2 (ja) 遊技機
JP5491127B2 (ja) 遊技機
JP5795617B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5372789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250