JP2005347630A - 窒化物半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

窒化物半導体素子及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡便な製造工程を実現しながら、プロセスの安定化を図り、よって、得られる半導体素子の精度及び安定性を向上させ、高性能で高信頼性、かつ高寿命を実現することができる窒化物半導体素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】基板上に、n型半導体層、活性層及びp型半導体層10を形成し、さらにp型半導体層10上に所定形状のマスク層11を形成し、マスク層11を用いてp型半導体層10の一部を除去してリッジ10aを形成し、リッジ10aに対応する位置に開口を有するレジストパターン3を形成し、レジストパターン3を含む基板上全面に電極材料膜4を形成し、リフトオフ法により電極材料膜4の一部を除去してリッジ10a上に電極5を形成し、電極5を含む基板上全面に埋め込み膜16を形成し、埋め込み膜16を電極5の表面から除去することからなる窒化物半導体素子の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、窒化物半導体素子及びその製造方法に関し、より詳細には、簡便な製造工程を実現しながら、窒化物半導体素子自体の精度及び安定性を向上させることができる窒化物半導体素子及びその製造方法に関する。
従来から、化合物半導体素子におけるp型半導体層の表面に、ストライプ状のリッジを形成し、その下方の活性層を導波路領域とする化合物半導体素子が提案されている。このような化合物半導体素子は、通常、ストライプ状のリッジを基板の上に形成された活性層を含む化合物半導体層に形成し、このストライプ状のリッジに電極をオーミックコンタクトさせている。
このような化合物半導体素子の製造方法として、例えば、以下のような方法が提案されている。
まず、図4(a)に示すように、基板上にn型化合物半導体層、活性層及びp型化合物半導体層30を形成し、その上にSiO膜31を形成する。さらにSiO膜31上に、リッジを形成する位置に開口を有するレジストパターン32を形成する。このレジストパターン32をマスクにして、図4(b)に示すように、SiO膜31に開口を形成し、レジストパターンを除去した後、さらに、SiO膜31をマスクとして用いて、リッジを形成する位置のp型化合物半導体層30表面を露出させる。得られた基板上全面に電極材料を蒸着法により成膜した後、リフトオフ法によって、電極材料を除去して、図4(c)に示すように、リッジ形成位置にp電極33を形成する。
次いで、図4(d)に示すように、p電極33をマスクとして用いて、SiO膜31及びp型化合物半導体層30をエッチングし、p型化合物半導体層30表面にリッジ30aを形成する。
続いて、図4(e)に示すように、得られた基板上全面にSiO膜による埋め込み膜34を形成し、さらにその上にレジスト層を形成する。図4(f)に示すように、レジスト層35を、p電極33上に形成された埋め込み膜34が露出するまでエッチバックし、図4(g)に示すように、このレジスト層35をマスクとして用いて、p電極33上に形成された埋め込み膜34を除去し、図4(h)に示すように、p型化合物半導体30表面にのみ埋め込み膜34を形成する。
また、別の方法として、以下のような方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
まず、図5(a)に示すように、基板上にn型化合物半導体層、活性層及びp型化合物半導体層40を形成し、その上に所定形状のレジスト層41を形成し、このレジスト層41をマスクとしてp型化合物半導体層40をエッチングし、図5(b)に示すように、リッジ40aを形成する。
次いで、レジスト層41を除去した後、図5(c)に示すように、p型化合物半導体層40表面のリッジ40aと同一形状のレジスト層45を再度形成し、この上全面に絶縁膜による埋め込み膜42を形成し、リフトオフ法によりリッジ40a上の埋め込み膜42を除去する。これにより、図5(d)に示すように、リッジ40a上以外の領域が埋め込み膜42で被覆される。
続いて、図5(e)に示すように、リッジ40a上面以外の領域を被覆する所定形状のレジスト層43を形成し、図5(f)に示すように、この上全面に電極材料膜44を蒸着法により成膜し、リフトオフ法によってリッジ40a上面以外の領域に形成された電極材料膜44を除去し、図5(g)リッジ上面にp電極44aを形成する。
特開平8−70157号公報
しかし、これらの方法では、化合物半導体の種類、特に窒化物半導体を用いた場合に、電極材料の種類等によって、埋め込み膜の材料に制約が生じ、埋め込み膜として最も適切な材料を選択することが困難となる。また、リッジの形成、埋め込み膜の形成、電極の形成において、プロセスに起因する材料等の劣化が生じ、そのため、リッジ幅等の面内でのばらつき、電極の剥がれ、埋め込み膜の劣化による屈折率差の増大など、得られる半導体素子の性能を十分に発揮させることができないという課題があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、簡便な製造工程を実現しながら、プロセスの安定化を図り、よって、得られる半導体素子の精度及び安定性を向上させ、高性能で高信頼性、かつ高寿命を実現することができる窒化物半導体素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の窒化物半導体素子の製造方法は、(a)基板上に、n型窒化物半導体層、活性層及びp型窒化物半導体層をこの順に形成し、さらに該p型窒化物半導体層上に所定形状のマスク層を形成し、
(b)該マスク層を用いて前記p型窒化物半導体層の一部を除去してリッジを形成し、
(c)該リッジに対応する位置に開口を有するレジストパターンを形成し、
(d)得られたレジストパターンを含む基板上全面に電極材料膜を形成し、
(e)リフトオフ法により該電極材料膜の一部を除去して前記リッジ上に電極を形成し、
(f)該電極を含む前記基板上全面に埋め込み膜を形成し、
(g)該埋め込み膜を前記電極の表面から除去する
ことからなることを特徴とする。
工程(a)において形成するマスク層を絶縁膜により形成することが好ましい。
また、工程(a)において形成するマスク層は、p型窒化物半導体層上に絶縁膜及びレジスト層を形成し、該レジスト層を所定形状にパターニングし、さらに該レジスト層をマスクとして用いて絶縁膜を同一形状にパターニングすることにより形成することができる。
工程(c)において、リッジを含むp型窒化物半導体層上にレジスト層を形成し、エッチバックすることによりレジストパターンを形成してもよい。
特に、工程(c)においては、レジストパターンの上面が前記リッジ上面よりも高く設定するか、あるいはその上面が前記リッジ上面よりも低く設定することができる。
工程(f)において形成する埋め込み膜は、Si、Mg、Al、Hf、Nb、Zr、Sc、Ta、Ga、Zn、Y、B、Ti及びこれらの酸化物、窒化物ならびにフッ化物からなる群から選択される単層膜又は積層膜により形成することができる。
特に、埋め込み膜が酸化ケイ素からなる単層膜又は酸化ケイ素を含む積層膜であることが好ましい。
また、工程(g)においては、該埋め込み膜を含むp型窒化物半導体層上にレジスト層を形成し、電極に対応する位置に開口を有し、その上面が前記電極の最下部よりも高くなるようにレジスト層をパターンニングし、得られたレジスト層をマスクとして用いて埋め込み膜を除去することができる。
特に、工程(g)において、レジスト層のパターニングをエッチバックにより行うことが好ましい。
さらに、本発明の窒化物半導体素子は、基板上に、n型窒化物半導体層、活性層及びp型窒化物半導体層をこの順に有し、かつ該p型窒化物半導体層の表面にリッジストライプが形成され、該リッジストライプ上に電極が形成されてなる窒化物半導体素子であって、前記電極が、(1)前記リッジ上面にのみ接触し、端部に凸部を有するか、(2)少なくとも前記リッジ上面と該リッジの上側面とを被覆してなる。
これらの窒化物半導体素子は、上述した工程により形成されてなる。
本発明の窒化物半導体素子の製造方法によれば、リッジの形成、電極の形成、埋め込み膜の形成という一連の工程において、リッジを形成するためのマスク合わせの工程を1回行うだけで、あとは電極及び埋め込み膜を自己整合的に形成することができ、非常に簡便な方法とすることができる。しかも、このような簡便な方法を実現しながら、従来技術におけるような、電極をマスクとして用いることはないため、電極の膜質の劣化等を招くことがなく、電極の窒化物半導体層への密着性を確保することができ、その結果、電極剥がれ等を防止することができる。また、埋め込み膜を、電極を形成した後に形成することができるため、埋め込み膜の材料による制約が解消されるとともに、埋め込み膜の膜質を安定化、均一化、さらには膜厚の均一化を図ることができ、埋め込み膜の材料変更に伴う窒化物半導体層との屈折率差の増加を期待することができ、効率的に半導体素子を動作させることが可能となる。
工程(a)において形成するマスク層を絶縁膜により形成する場合には、マスク層と非除去物(窒化物半導体層)との間に適切な選択比を適用することができ、加工精度がより向上し、膜厚や幅などの安定したリッジを形成することが可能となる。
さらに、工程(a)において形成するマスク層は、p型窒化物半導体層上に絶縁膜及びレジスト層を形成し、該レジスト層を所定形状にパターニングし、さらに該レジスト層をマスクとして用いて絶縁膜を同一形状にパターニングすることにより形成する場合には、加工中にマスク層が変形することを確実に防止することができ、より精度よくリッジを形成することができる。
また、工程(c)において、リッジを含むp型窒化物半導体層上にレジスト層を形成し、エッチバックすることによりレジストパターンを形成する場合には、マスク合わせをすることを要さず、非常に簡便な製造方法を実現することができる。
特に、工程(c)においては、レジストパターンの上面を前記リッジ上面よりも高く設定するか、あるいはその上面を前記リッジ上面よりも低く設定する場合には、電極の形状を変化させることができ、得られる窒化物半導体素子の性能を制御することができる。
さらに、工程(f)において形成する埋め込み膜は、Si、Mg、Al、Hf、Nb、Zr、Sc、Ta、Ga、Zn、Y、B、Ti及びこれらの酸化物、窒化物ならびにフッ化物からなる群から選択される単層膜又は積層膜、特に、酸化ケイ素からなる単層膜又は酸化ケイ素を含む積層膜により形成される場合には、窒化物半導体との屈折率差を確保することが可能となり、より高効率的に半導体素子を動作させることが可能となる。
また、工程(g)において、該埋め込み膜を含むp型窒化物半導体層上にレジスト層を形成し、電極に対応する位置に開口を有し、その上面が前記電極の最下部よりも高くなるようにレジスト層をパターンニングし、得られたレジスト層をマスクとして用いて埋め込み膜を除去する場合、特に、レジスト層のパターニングをエッチバックにより行う場合には、マスク合わせをすることを要さず、非常に簡便な製造方法を実現することができる。
さらに、本発明の窒化物半導体素子によれば、 p側の電極が、リッジ上面にのみ接触し、端部に凸部を有するために、電極膜厚の薄い低抵抗領域(中央部)への電流注入を促進することができるため、電流注入の選択性を付与することが可能となる。例えば、リッジ上面の両側はエッチングによるダメージにより、キャリア濃度が不均一になっていることもあるが、電極をその部分上において高抵抗化させることにより、中心部分において電流注入を行わせ、効率的に電流注入することが可能となり、これによって、効率的なレーザ発振を行わせることが可能となる。
あるいは、p側の電極が、少なくともリッジ上面と該リッジの上側面とを被覆してなる場合には、エッチングダメージにより、リッジ上面の両側においてキャリア濃度が不均一になっていたとしても、リッジの両側面の一部において電極との接触を行うことができるため、つまり、リッジ幅を増加させることなく、電極との接触面積を広げることができるため、電流注入領域を拡大することができ、より安定した窒化物半導体素子の動作を図ることができる。
特に、これらの窒化物半導体素子が、上述した工程により形成されてなる場合には、より簡便かつ精度よく素子構造を実現することができ、閾値及びVfの低下、キンク効果の発生の防止、電極の剥がれの防止、寿命の長期化等のすべてにおいて向上させることができ、高性能及び高信頼性の窒化物半導体素子を得ることができる。
本発明の窒化物半導体素子の製造方法では、工程(a)において、まず、基板上に、n型窒化物半導体層、活性層及びp型窒化物半導体層をこの順に形成する。
ここで使用される基板としては、窒化物半導体と異なる異種基板を用いてもよいし、窒化物半導体基板を用いてもよい。異種基板としては、例えば、C面、R面及びA面のいずれかを主面とするサファイア、スピネル(MgA1)のような絶縁性基板、SiC(6H、4H、3Cを含む)、ZnS、ZnO、GaAs、Si及び窒化物半導体と格子整合する酸化物基板等、窒化物半導体を成長させることが可能で、従来から知られている基板材料を用いることができる。なかでも、サファイア、スピネルが挙げられる。
異種基板を用いる場合には、窒化物半導体(例えば、AlN、GaN、AlGaN、InGaN等、好ましくはGaN)からなるバッファ層(低温成長層)及び下地層、ELOG(Epitaxially Laterally Overgrowth)成長させた窒化物半導体層、及び/又は異種基板上に成長させた窒化物半導体層に開口部を設け、その開口部側面から横方向へ成長させた窒化物半導体層等を介して、上述したn型窒化物半導体層等の積層構造を形成することが好ましい。これにより、その上に形成される窒化物半導体層の結晶性が良好となる。
ELOG成長させた窒化物半導体層としては、例えば、異種基板上に、窒化物半導体層を成長させ、その表面に窒化物半導体の成長が困難な保護膜によるマスク領域と、窒化物半導体を成長させる非マスク領域とを、ストライプ状、島状、格子状等で設け、その非マスク領域から窒化物半導体を成長させることで、膜厚方向への成長に加えて、横方向へも成長し、マスク領域上に窒化物半導体が成長した層等が挙げられる。この場合に用いる保護膜としては、例えば、酸化ケイ素(SiOX)、酸化チタン(TiOX)、酸化ジルコニウム(ZrOX)等の酸化物、窒化ケイ素(SiXY)、窒化チタン等の窒化物、窒化酸化ケイ素、またはこれらの多層膜の他、タングステン、チタン、タンタル等の1200℃以上の融点を有する高融点金属等が挙げられる。
なお、異種基板を用いる場合には、異種基板上に素子構造形成前の下地層となる窒化物半導体を成長させた後、異種基板を研磨などの方法により除去して、窒化物半導体の単体基板として素子構造を形成してもよく、また、素子構造形成中又は後に、異種基板を除去してもよい。窒化物半導体基板としては、上述した窒化物半導体からなる基板が挙げられる。
また、基板は、少なくともその表面部分において、結晶欠陥が、例えば、1×107cm-2程度以下、好ましくは1×106cm-2程度と少ないか、部分的に少ない領域を有しているものが適当である。さらに、0.01〜0.3°程度のオフアングル角、さらにステップ状のオフアングル角を有しているものであってもよい。これにより、素子を構成するn型及びp型窒化物半導体層、活性層の内部において、微細なクラックの発生を防止することができる。さらに、基板又はその上に形成されるバッファ層等の窒化物半導体層は、例えば、1×1016〜5×1021cm−3程度の範囲でn型不純物(例えば、Si、Sn、Ge、Se、C、Ti等)が含有されていてもよい。
基板上に形成されるn型窒化物半導体層、活性層及びp型窒化物半導体層のうち、n型及びp型窒化物半導体層は、例えば、AlN、GaN、AlGaN、AlInGaN、InN等のIII−V族窒化物半導体層が挙げられる。なかでも、Alを含む窒化物半導体層が適当である。具体的にはInAlGa1−y−zN(0≦y、0≦z、y+z≦1)、特に、AlGa1−xN(0<x<1)等の窒化ガリウム系化合物半導体層が好ましい。これらの半導体層は、単層でもよいし、積層構造でもよいし、超格子構造でもよい。例えば、Alを含む窒化物半導体層と、Alを含む窒化物半導体層とは組成の異なる窒化物半導体層との超格子構造、具体的には、AlGa1−aN(0<a≦1)とAlGa1−bN(0≦b<1)との超格子構造が挙げられる。超格子構造を構成する場合には、例えば2種類の組成の異なる層が交互に積層される構造でもよいが、一方の層又は両方の層においてその組成及び/又は膜厚を変化させながら交互に積層される構造でもよい。
n型窒化物半導体層は、通常、クラッド層、このクラッド層と後述する活性層との間あるいはクラッド層の活性層とは反対側に、光ガイド層、クラック防止層、コンタクト層、キャップ層等が、p型窒化物半導体層は、クラッド層、後述する活性層とクラッド層との間あるいはクラッド層の活性層とは反対側に、電子閉じ込め層、光ガイド層、キャップ層、コンタクト層等が、1種又は2種以上組み合わせられて構成されている。
n型及びp型窒化物半導体層は、MOVPE、MOCVD(有機金属化学気相成長法)、HVPE(ハライド気相成長法)、MBE(分子線気相成長法)等、当該分野で公知の方法のいずれによっても形成することができる。窒化物半導体層は、p型不純物(例えば、Mg、Zn、Cd、Be、Ca、Ba等)又は上述したn型不純物がドーピングされることにより、n型又はp型の導電性を有する。ドーピング濃度は、例えば、1×1016〜5×1020cm−3程度が挙げられる。
活性層は、Inを含有する窒化物半導体層により形成されるものが適当であり、特に、InGa1-sN(0<s≦1)で表される窒化物半導体からなるものが好ましい。窒化物半導体層は、ノンドープ、n型不純物ドープ、p型不純物ドープのいずれでもよいが、ノンドープ又はn型不純物ドープであることが好ましい。これにより、窒化物半導体素子において高出力化を図ることができる。
活性層は、単層、多層又は量子井戸構造のいずれで形成されていてもよい。量子井戸構造の場合には、Inを含む窒化物半導体が少なくとも井戸層に用いられる。ここで、量子井戸構造としては、多重量子井戸構造、単一量子井戸構造のいずれでもよい。多重量子井戸構造とすることで、出力の向上、発振閾値の低下などを図ることが可能となる。活性層の量子井戸構造としては、井戸層、障壁層を交互に積層したものを用いることができる。また、井戸層に挟まれた障壁層は、特に1層であるもの(井戸層/障壁層/井戸層)に限られず、2層又はそれ以上の層の障壁層を、「井戸層/障壁層(1)/障壁層(2)/障壁層(3)/・・・/井戸層」と、組成及び/又は不純物量等の異なる層として複数設けてもよい。また、活性層は、井戸層及び障壁層のいずれが最外層に配置されてもよい。
活性層の膜厚は、例えば、100〜3000Å程度が適当である。特に、量子井戸構造とする場合には、井戸層の膜厚及び井戸層の数は特に限定されないが、例えば、膜厚としては、10〜300Å程度の範囲とすることで、V、閾値電流密度を低減させることができる。井戸層数は1以上であることが適当である。井戸層の数が4以上である場合には、活性層を構成する各層の膜厚が厚くなると、活性層全体の膜厚が厚くなって、Vの上昇を招くこととなるため、井戸層の膜厚を100Å以下の範囲として、活性層の膜厚を低く抑えることが好ましい。特に井戸層数を2とすることにより、閾値電流密度の低下、寿命特性の向上が認められる。障壁層の膜厚及び組成等は特に限定されないが、井戸層との間にバンドギャップエネルギー差が設けられ、井戸層よりもバンドギャップエネルギーが大きくなるように、井戸層よりIn混晶比の低いInを含む窒化物半導体又はGaN、Alを含む窒化物半導体などを用いることが好ましい。障壁層の膜厚としては、例えば、500Å以下、好ましくは、10〜300Å程度の範囲が挙げられる。
次いで、p型窒化物半導体層上に所定形状のマスク層を形成する。
所定形状のマスク層とは、p型窒化物半導体層の表面に形成されるストライプ状のリッジに対応する領域を被覆する形状のマスク層を意味する。リッジは、通常、活性層の内部において電流を狭窄するための領域、いわゆる導波路を規定するために設けられるものであり、リッジに対応するマスク層の大きさは、得ようとする半導体素子の特性、活性層の材料等を考慮して適宜設定することができる。例えば、0.1〜10μm程度、さらに1〜7μm程度が適当である。なお、リッジの幅は、長手方向(共振器方向)においてすべて同じでなくてもよい。
マスク層は、レジストにより形成してもよいし、絶縁膜等によって形成してもよいし、これらの積層構造として形成してもよい。
例えば、p型窒化物半導体層上全面にレジスト層(例えば、膜厚0.3〜3μm)を形成し、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程等を利用するなど、当該分野で公知の方法によって、所定の形状のマスク層を形成することができる。
また、マスク層をp型窒化物半導体層上に形成する際に、p型窒化物半導体層上に、予め、絶縁膜(好ましくは、レジスト層と選択比が異なる材料)による薄膜(以下、単に「薄膜」と記す)を形成してもよい。この薄膜は、窒化物半導体層に対して、選択エッチング性が大きい、つまり、窒化物半導体層に比較してエッチングされにくい膜であることが好ましい。なお、この場合のエッチング選択比は、窒化物半導体層よりも大きい、つまり窒化物半導体層に対して1〜10程度であることが適当である。具体的には、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム等の単層膜又はこれらの積層膜が挙げられる。なかでも、酸化シリコン、窒化シリコンの単層膜又は積層膜が好ましい。この薄膜の膜厚は特に限定されるものではないが、例えば、100〜1000nm程度、好ましくは200〜600nm程度である。この膜は、当該分野で公知の方法によって形成することができる。薄膜を形成した後、その上にレジスト層を形成し、まず、上述したようにレジスト層を所定形状にパターニングし、得られたレジストパターンをマスクとして用いて薄膜をパターニングすることにより、この薄膜をレジスト層と同じ形状にすることができ、これをマスク層として用いることができる。
なお、マスク層は、レジスト層のみでもよいし、レジスト層を残存させたままその下に薄膜が存在するものであってもよいし、レジスト層を除去して薄膜の単層としたものでもよい。
工程(b)において、マスク層を用いてp型窒化物半導体層の一部を除去してリッジを形成する。p型窒化物半導体層の一部を除去する方法は、ウェットエッチング又はドライエッチングのいずれを利用してもよい。具体的には、窒化物半導体層の材料を考慮して、マスク層との選択比が大きくなるエッチャントを選択して、除去することが好ましい。リッジの大きさは、マスク層の大きさにほぼ対応するが、その底面側の幅が広く上面に近づくにつれてストライプ幅が小さくなる順メサ形状、逆にリッジの底面に近づくにつれてストライプの幅が小さくなる逆メサ形状、積層面に垂直な側面を有する形状であってもよいし、これらが組み合わされた形状でもよい。リッジの高さは、p型窒化物半導体層の膜厚によって適宜調整することができ、例えば、0.1〜2μm程度、さらに0.2〜1μm程度が挙げられる。
工程(c)において、レジストパターンを形成する。レジストパターンの形成方法は、例えば、リッジが形成されたp型窒化物半導体層上全面に、リッジの高さよりも厚膜のレジスト層を形成し、レジスト層表面から、ウェットエッチング法又はドライエッチング法等により適当なエッチャントを用いて、レジストを溶解、一部除去又は薄膜化させるなどして、平坦化する、つまり、エッチバックする方法が簡便で好適である。これにより、リッジが形成された位置にリッジと同じ形状の開口を有するレジストパターンを形成することができる。なお、このようなエッチバックによっては、通常、レジストパターンの上面は、リッジ上面とほぼ面一になるように制御される。
また、エッチバックの時間、エッチャントの種類等を適宜選択することにより、レジストパターンの上面がリッジの上面よりも高くなるように、あるいはレジストパターンの上面がリッジの上面よりも低くなるように、所定のレジストパターンを形成することができる。ここで、レジストパターンの上面がリッジの上面よりも高いとは、レジストパターンの上面が、マスク層又は上述した薄膜の上面と同じ高さ(面一)か、リッジ上面とマスク層又は薄膜の上面との間に位置することを意味する。具体的には、レジストパターンの膜厚が0.1μmよりも厚く、6μm以下、4μm以下、3μm以下とすることができる。また、レジストパターンの上面がリッジの上面よりも低い場合、例えば、リッジが0.1〜2μmのとき、レジストパターンの膜厚が0.1μmよりも薄いか、1μmよりも薄いか、あるいは2μmよりも薄い程度が適当である。また、例えば、リッジストライプの高さが2μmの場合には、レジストパターンの膜厚は1000Å程度〜2μm程度までとすることができる。
なお、レジストパターンを形成した後、先の工程で得られたマスク層及び/又は薄膜を完全に除去することが好ましい。これらは、レジスト層及び薄膜の材料を考慮して、適当なエッチャントを選択して、ウェットエッチング又はドライエッチングのいずれでも除去することができる。
また、レジストパターンを形成した後、後述する工程(d)の電極材料形成前に、リッジの上方、つまりマスク層又は上述した薄膜の上であって、後述する工程(g)の後、窒化物半導体素子をチップ化する際に劈開又は分割する位置及びその近傍を含む領域を覆うレジストパターンを形成してもよい。このようなレジストパターンを形成することにより、チップ化の際の劈開又は分割を、電極材料に接触しないように行うことができるとともに、チップ化した後において、劈開面又は分割面への電極材料の回り込み、垂れ、かぶりを防止することができる。
工程(d)において、得られたレジストパターンを含む基板上全面に電極材料膜を形成する。電極材料としては、通常電極として使用されるものの全てを用いることができる。例えば、Co、Ni、Fe、Rh、Ru、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Re、Mn、Al、Zn、Pt、Au、Ru、Pd、Rh等の金属又は合金、ZnO、In、SnO、ITO(InとSnとの複合酸化物)、MgO等の
導電性酸化物膜等の単層膜又は積層膜(例えば、Ni/Au、Ni/Au/Pt、Pd/Pt、Rh/Ir/Pt、Ni/ITO、Pt/ITO、Rh/ITO等)が挙げられる。これら電極材料膜はCVD法、スパッタ法、蒸着法等の公知の方法により形成することができる。電極材料膜の膜厚は特に限定されるものではなく、例えば、50nm程度以上とすることで、シート抵抗を低くすることができる。
工程(e)において、リフトオフ法により電極材料膜の一部を除去する。つまり、レジストパターンを溶解し得るエッチャントを用いて除去することにより、レジストパターン上に配置した電極材料膜の一部を、レジストパターンとともに除去する。なお、除去の際には、超音波を印加するなどして、レジストパターン上にのみ配置する電極材料膜を精度よく除去することが好ましい。これにより、工程(c)で形成したレジストパターンの上面がリッジ上面とほぼ面一の場合には、その表面が平坦で、全面に渡って均一な膜厚を有する電極を形成することができる。また、工程(c)で形成したレジストパターンの上面がリッジ上面よりも高い場合には、リッジ上面にのみ接触し、その端部に凸部を有する電極を形成することができ、工程(c)で形成したレジストパターンの上面がリッジ上面よりも低い場合には、リッジ上面及びこのリッジの上側面を覆う電極を形成することができる。
ここで、端部に凸部を有する電極とは、図2(g)に示したように、電極を形成するまでのプロセスに起因する形状であり、工程(c)で形成するレジストパターンの上面とリッジ上面との高低差にほぼ対応する高さの凸部が、リッジの両側面の延長線上に位置するように形成される。また、リッジ上面及び上側面を覆う電極とは、図3(g)に示したように、電極を形成するまでのプロセスに起因する形状であり、工程(c)で形成するレジストパターンの上面とリッジ上面との高低差にほぼ対応する長さで、リッジの上側面を覆う電極、あるいは、さらに電極の端部に上方に向かう凸部が形成された形状(例えば、断面形状がH字状)の電極である。なお、端部の凸部の高さ(図2(g)中、矢印H)及びリッジ上側面を覆う電極の長さ(図3(g)中、矢印L)、さらにH字状の上又は下に延びる凸部の長さは、電極の厚み等を考慮して、電極の膜厚の0%より大きく〜200%程度以下の高さ又は長さ、言い換えると1〜3000Å程度が挙げられる。 例えば、リッジ上側面を覆う電極では、リッジの側面の全部を覆う形状でもよく、p型窒化物半導体層の一部(例えば、通常最上に形成するp型コンタクト層の全部)を覆う形状でもよい。
なお、工程(d)の前に、上述したように、劈開又は分割する位置及びその近傍を含む領域を覆うレジストパターンを形成した場合には、ここで形成される電極は、ストライプ方向、つまり、導波路方向に、各チップごとに、あるいは複数のチップごとに、電極が分離された形状で形成される。
工程(f)において、電極を含む基板上全面に埋め込み膜を形成する。埋め込み膜は、リッジの側面やp型窒化物半導体層上面の絶縁性を確保するとともに、p型窒化物半導体層に対する屈折率差を確保して、活性層からの光のもれを制御し得る機能を有する膜であれば、どのような材料を用いてもよい。例えば、Si、Mg、Al、Hf、Nb、Zr、Sc、Ta、Ga、Zn、Y、B、Ti及びこれらの酸化物、窒化物(例えば、AlN、AlGaN、BN等)、フッ化物等の化合物(これらは単独で用いてもよいし、複数を組み合わせた化合物又は複数を組み合わせた多層膜であってもよい。)が挙げられる。なかでも、酸化ケイ素膜が好ましい。これらの膜は、例えば、スパッタ法、真空蒸着法、気相成長法等の当該分野で公知の方法により形成することができる。膜厚は、例えば、200〜5000Å程度、200〜3000Å程度が挙げられ、500〜1000Å程度、例えば750Åが適当である。
工程(g)において、埋め込み膜を電極の表面から除去する。この除去方法は、特に限定されるものではなく、例えば、工程(c)におけるレジストパターンの形成と同様の方法を利用することが適当である。まず、リッジ、電極等を含むp型窒化物半導体層上全面に、電極が覆われる程度の厚膜のレジスト層を形成する。次いで、レジスト層表面から、ウェットエッチング法により適当なエッチャントを用いて、レジストを溶解させ、平坦化する、言い換えるとエッチバックする。これにより、電極が形成された位置に電極とほぼ同じ形状の開口を有し、レジスト層上面が、電極の最も下に位置する端部と同程度の高さ又は、この端部よりも若干高く位置するように、レジストパターンを形成することができる。このようなレジストパターンを用いて、適当なエッチャントを選択してエッチングすることにより、レジストパターンの上に形成された埋め込み膜を除去することができるとともに、レジストパターンの上面又はそれよりも若干下側の埋め込み膜も除去され、結果的に、電極表面を覆わず、p型窒化物半導体層の全表面をほぼ完全に被覆し得る埋め込み膜を得ることができる。
なお、本発明においては、基板として窒化物半導体基板を用いる場合には、上記工程の間又は後に、基板側にn電極を形成してもよい。また、n電極をp電極と同じ側に形成する場合には、上記工程の間又は後に、p型窒化物半導体表面からn型窒化物半導体の表面を露出させ、n電極を形成してもよい。
また、窒化物半導体素子を形成するために、熱処理等の任意の工程は、上記工程の前、間又は後に行ってもよい。
以下に、本発明の窒化物半導体素子及びその製造方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
実施例1
(基板)
まず、2インチφ、C面を主面とするサファイア基板の上全面に、膜厚0.1μmのSiO膜を形成し、フォトリソグラフィ及びエッチング工程によって、幅が5〜50μm、ピッチが10〜100μmのストライプ状の窓を形成した。得られたサファイア基板をMOVPE反応容器内にセットし、温度を500℃にして、トリメチルガリウム(TMG)、アンモニア(NH)を用い、GaNからなるバッファ層を200Åの膜厚で成長させ、その後、温度を上げて、アンドープのGaN層(図示せず)を1.5μmの膜厚で成長させて、窒化物半導体基板を得た。
(バッファ層)
次に、窒化物半導体基板の上に、温度を1050℃にして、TMG(トリメチルガリウム)、TMA(トリメチルアルミニウム)、アンモニアを用い、Al0.05Ga0.95Nからなるバッファ層(図示せず)を4μmの膜厚で成長させた。横方向成長を用いて形成した窒化物半導体基板がGaNである場合に、それよりも熱膨張係数の小さい窒化物半導体のAlGa1−aN(0<a≦1)からなるバッファ層を用いることで、転位やピットを低減させることができる。
(n型窒化物半導体層)
得られたバッファ層上にTMG、TMA、アンモニア、不純物ガスとしてシランガスを用い、1050℃でSiドープしたAl0.05Ga0.95Nからなるn型コンタクト層を4μmの膜厚で成長させた。
次に、TMG、TMI(トリメチルインジウム)、アンモニアを用い、温度を800℃にしてIn0.06Ga0.94Nからなるクラック防止層を0.15μmの膜厚で成長させた。
続いて、温度を1050℃にして、原料ガスにTMA、TMG及びアンモニアを用い、アンドープのAl0.08Ga0.92NからなるA層を25Åの膜厚で成長させ、続いて、TMAを止め、不純物ガスとしてシランガスを用い、Siを5×1018/cmドープしたGaNからなるB層を25Åの膜厚で成長させた。この操作をそれぞれ220回繰り返してA層とB層の積層し、総膜厚1.1μmの多層膜(超格子構造)を成長させた。
次に、同温で、原料ガスにTMG及びアンモニアを用い、アンドープのGaNからなるn型光ガイド層を1700Åの膜厚で成長させた。これによって、n型窒化物半導体層を得た。
(活性層)
次いで、温度を800℃にして、原料ガスにTMI(トリメチルインジウム)、TMG及びアンモニアを用い、不純物ガスとしてシランガスを用い、Siを5×1018/cmドープしたIn0.05Ga0.95Nからなる障壁層(B)を140Åの膜厚で、シランガスを止め、アンドープのIn0.1Ga0.9Nからなる井戸層(W)を70Åの膜厚で、この障壁層(B)、井戸層(W)を、(B)/(W)/(B)/(W)の順に積層した。最後に、最上部の障壁層として、原料ガスにTMI(トリメチルインジウム)、TMG及びアンモニアを用い、アンドープのIn0.05Ga0.95Nを300Åの膜厚で成長させた。活性層は、総膜厚約720Åの多重量子井戸構造(MQW)とした。
(p型窒化物半導体層)
次に、同温で、原料ガスにTMA、TMG及びアンモニアを用い、不純物ガスとしてCpMg(シクロペンタジエニルマグネシウム)を用い、Mgを1×1019/cmドープしたAl0.3Ga0.7Nからなるp型電子閉じ込め層(図示せず)を100Åの膜厚で成長させた。この層は、特に設けられていなくてもよいが、設けることで電子閉じ込めとして機能し、閾値の低下に寄与するものとなる。また、ここでは、p型電子閉じ込め層からp型不純物のMgが、それに隣接する最上部の障壁層に拡散して、最上部の障壁層にMgが5〜10×1016/cm程度ドープされた状態となる。
さらに、温度を1050℃にして、原料ガスにTMG及びアンモニアを用い、GaNからなるp型光ガイド層を1500Åの膜厚で成長させた。このp型光ガイド層は、アンドープとして成長させるが、p型電子閉じ込め層、後述するp型クラッド層等の隣接層からのMgの拡散により、Mg濃度が5×1016/cmとなってp型を示す。また、この層は成長時に意図的にMgをドープしてもよい。
続いて、1050℃でアンドープAl0.1Ga0.9Nからなる層を25Åの膜厚で成長させ、続いてTMAを止め、CpMgを用いて、MgドープGaNからなる層を25Åの膜厚で成長させ、それを90回繰り返して総膜厚4500Åの超格子層を成長させた。
次に、1050℃で、超格子層の上に、Mgを1×1020/cmドープしたp型GaNからなるp型コンタクト層を150Åの膜厚で成長させた。p型コンタクト層はp型のInAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)で構成することができる。これによって、p型窒化物半導体層を得た。
反応終了後、反応容器内において、ウェハを窒素雰囲気中、700℃でアニーリングを行い、p型窒化物半導体層をさらに低抵抗化した。
(リッジの形成)
その後、図1(a)に示すように、p型窒化物半導体層10の最上層のp型コンタクト層のほぼ全面に、PVD装置により、SiO膜11を0.5μmの膜厚で形成し、その上に、レジスト層を1.5μmの膜厚で形成した。レジスト層に対して、マスクパターン(図示せず)を通して露光し、レジスト層を現像して所定形状のレジストパターン12を形成した。この場合のレジストパターン12の幅は2.0μmとした。
続いて、図1(b)に示したように、このレジストパターン12をマスクとして用いて、SiO膜11をエッチングした。エッチングは、RIE(反応性イオンエッチング)装置を用い、エッチングガスはCHFを用いて行った。その後、レジストパターン12は除去した。
続いて、図1(c)に示したように、SiO膜11をマスクとして、RIE(反応性イオンエッチング)装置にて、エッチングガスとしてCl+SiClを用いて、p型窒化物半導体層10をエッチングすることにより、幅2.0μm程度、高さ0.5μm程度のストライプ状のリッジ10aを形成した。
(電極の形成)
リッジ10aが形成されたp型窒化物半導体層10上全面に、膜厚1.5μmの膜厚でレジスト層3を形成した。図1(d)に示したように、このレジスト層3を、酸素を用いたエッチバックにより、表面の平坦化を行った。これにより、レジスト層3は、リッジ10aに対応する位置に開口が形成されるとともに、レジスト層3の上面がリッジ10a上面とほぼ面一になるような形状とした。その後、図1(e)に示したように、SiO膜11を除去した。
図1(f)に示したように、得られたリッジ10a上及びレジスト層3上の全面に、電極材料としてAu膜4を、1500Å程度の膜厚で形成した。
続いて、図1(g)に示したように、得られた基板に対して、剥離液を用いたリフトオフ法によりレジスト層3を除去するとともに、レジスト層3上に配置するAu膜4を除去して、p電極5を形成した。このp電極5は、リッジ10a上面にのみ接触し、さらに、その膜厚はほぼ均一である。
(埋め込み膜の形成)
図1(h)に示したように、得られた基板全面に、埋め込み膜として、例えば、膜厚3000ÅのSiO膜16を形成した。そして、SiO膜16の上全面に、膜厚1.5μmの膜厚でレジスト層17を形成した。図1(i)に示したように、このレジスト層17を、酸素を用いたエッチバックにより、表面の平坦化を行った。これにより、レジスト層17は、p電極15及びSiO膜16に対応する位置に開口が形成されるとともに、レジスト層17の上面がリッジ10a上面とSiO膜16上面との間に位置するような形状とした。
その後、図1(j)に示したように、CF、CFH、CFH、アルゴン及び/又は酸素からなる混合ガス用いたドライエッチングにより、p電極15の表面に被覆されたSiO膜16を除去した。これにより、図1(k)に示したように、得られたリッジ10aの全側面及びp型窒化物半導体層10の上面を被覆するSiO膜16を形成することができた。
このような方法により、自己整合的にリッジ、埋め込み膜及び電極等を形成するため、以下のような利点がある。
まず、リッジを形成するためのマスク層として、一般的な絶縁材料、特にSiOを用いることができるため、リッジ幅等を安定して形成することができるとともに、得られた素子において、絶縁性を確保することができる。また、従来技術のように、電極をマスクとして用いるものではないため、エッチングにさらされることによる電極の部分的な薄膜化や膜質の劣化を招くことがない。
また、埋め込み膜として、窒化物半導体に対して十分な選択比を有する材料、例えば一般的な絶縁材料、特にSiOを用いることができるため、埋め込み膜を形成した後に熱処理を行う必要がない。しかも、SiOを用いる場合には、他の材料に比較して、屈折率差をかせぐことができるため、光のもれ等を防止して、効率的にレーザ発振を行わせることができる。
さらに、電極を劣化させることなく、リッジ上にのみ形成することができるため、レーザ素子に劈開する際に電極の影響を最小限にとどめることができる。また、埋め込み膜との接触がほとんどないために、埋め込み膜との密着性を考慮することなく、電極剥がれを防止することができるとともに、最適な材料を選択することができる。
また、上記方法によって得られたレーザ素子について、従来技術に記載の方法で作製したレーザ素子と、特性を比較した。その結果、閾値電流及びVfを低減させることができるとともに、1つのウェハで得られる素子についてVfの面内ばらつきを低減させることができ、リッジ形成を面内において安定に行うことができた。さらに、キンク効果の発生及び電極の剥がれを防止し、高信頼性の素子を得ることができた。
実施例2
実施例1と同様に、基板上にn型窒化物半導体層、活性層及びp型窒化物半導体層を形成した。
(リッジの形成)
その後、実施例1と同様に、図2(a)〜(c)に示すように、p型窒化物半導体層10の最上層のp型コンタクト層のほぼ全面に、SiO膜11、レジスト層を形成し、これらを所定形状のパターニングし、さらに、SiO膜11をマスクとして用いて、ストライプ状のリッジ10aを形成した。
(電極の形成)
リッジ10aが形成されたp型窒化物半導体層10上全面に、膜厚1.5μmの膜厚でレジスト層13を形成し、図2(d)に示したように、このレジスト層13を、酸素を用いたエッチバックにより、表面の平坦化を行った。これにより、レジスト層13は、リッジ10aに対応する位置に開口が形成されるとともに、レジスト層13の上面がリッジ10a上面よりも1500Å程度上に配置するような形状とした。その後、図2(e)に示したように、SiO膜11を除去した。
図2(f)に示したように、得られたリッジ10a上及びレジスト層13上の全面に、電極材料としてAu膜14を、1500Å程度の膜厚で形成した。
続いて、図2(g)に示したように、得られた基板に対して、剥離液を用いたリフトオフ法によりレジスト層13を除去するとともに、レジスト層13上に配置するAu膜14を除去して、p電極15を形成した。このp電極15は、リッジ10a上面にのみ接触し、さらに、その端部に、高さHが3000Å程度、幅が2μm程度の凸部15aを有していた。
(埋め込み膜の形成)
図2(h)に示したように、得られた基板全面に、埋め込み膜として、膜厚3000ÅのSiO膜16を形成した。そして、実施例1と同様に、図2(i)〜(k)に示したように、SiO膜16を、得られたリッジ10aの全側面及びp型窒化物半導体層10の上面を被覆する形状に加工した。
このような方法によって窒化物半導体素子を形成することにより、実施例1と同様の効果を得ることができる。
さらに、図2(g)に示したように、端部において上に凸の電極を有しているため、電極膜厚の薄い低抵抗領域(中央部)への電流注入を促進することができるため、電流注入の選択性を付与することが可能となる。例えば、リッジの両側面はエッチングによるダメージにより、キャリア濃度が不均一になっているが、電極をその部分上において高抵抗化させることにより、中心部分において電流注入を行わせることが可能となり、効率的にレーザ発振を行わせることが可能であった。
実施例3
実施例1と同様に、基板上にn型窒化物半導体層、活性層及びp型窒化物半導体層を形成した。
(リッジの形成)
その後、実施例1と同様に、図3(a)〜(c)に示すように、p型窒化物半導体層10の最上層のp型コンタクト層のほぼ全面に、SiO膜11、レジスト層を形成し、これらを所定形状のパターニングし、さらに、SiO膜11をマスクとして用いて、ストライプ状のリッジ10aを形成した。
(電極の形成)
リッジ10aが形成されたp型窒化物半導体層10上全面に、膜厚1.5μmの膜厚でレジスト層23を形成し、図3(d)に示したように、このレジスト層23を、酸素を用いたエッチバックにより、表面の平坦化を行った。これにより、レジスト層23は、リッジ10aに対応する位置に開口が形成されるとともに、レジスト層23の上面がリッジ10a上面よりも1500Å程度下に配置するような形状とした。その後、図3(e)に示したように、SiO膜11を除去した。
図3(f)に示したように、得られたリッジ10a上及びレジスト層23上の全面に、電極材料としてAu膜24を、1500Å程度の膜厚で形成した。
続いて、図3(g)に示したように、得られた基板に対して、剥離液を用いたリフトオフ法によりレジスト層23を除去するとともに、レジスト層23上に配置するAu膜24を除去して、p電極25を形成した。このp電極25は、リッジ10a上面に接触するとともに、長さLが3000Å程度、リッジ10aの上側面を被覆する端部していた。
(埋め込み膜の形成)
図3(h)に示したように、得られた基板全面に、埋め込み膜として、膜厚3000ÅのSiO膜26を形成した。そして、実施例1と同様に、図3(i)〜(j)に示したように、SiO膜26を、得られたリッジ10aの中及び下側面及びp型窒化物半導体層10の上面を被覆する形状に加工した。
このような方法によって窒化物半導体素子を形成することにより、実施例1と同様の効果を得ることができる。
さらに、図3(g)に示したように、リッジ上面と、リッジの上側面とを被覆してなる電極が形成されてなる場合には、エッチングダメージにより、リッジ上面の両側においてキャリア濃度が不均一になっていたとしても、リッジの両側面の一部において電極との接触を行うことができるため、つまり、素子サイズを増加させることなく、電極との接触面積を広げることができる。これにより、電流注入領域を拡大することができ、より安定した窒化物半導体素子の動作が可能であった。
本発明の窒化物半導体素子の製造方法は、特に、リッジストライプのような微細加工を必要とするプロセスに好適に利用することができる。
本発明の窒化物半導体素子の製造方法を説明するための要部の概略断面工程図である。 本発明の別の窒化物半導体素子の製造方法を説明するための要部の概略断面工程図である。 本発明のさらに別の窒化物半導体素子の製造方法を説明するための要部の概略断面工程図である。 従来の窒化物半導体素子の製造方法を説明するための概略断面工程図である。 従来の別の窒化物半導体素子の製造方法を説明するための概略断面工程図である。
符号の説明
10 p型窒化物半導体層
10a リッジ
11 SiO膜(マスク層)
12 レジストパターン
3、13、23 レジスト層(レジストパターン)
4、14、24 Au膜(電極材料膜)
5、15、25 p電極
15a 凸部
16、26 SiO
17、27 レジスト層
25a 端部

Claims (14)

  1. (a)基板上に、n型窒化物半導体層、活性層及びp型窒化物半導体層をこの順に形成し、さらに該p型窒化物半導体層上に所定形状のマスク層を形成し、
    (b)該マスク層を用いて前記p型窒化物半導体層の一部を除去してリッジを形成し、
    (c)該リッジに対応する位置に開口を有するレジストパターンを形成し、
    (d)得られたレジストパターンを含む基板上全面に電極材料膜を形成し、
    (e)リフトオフ法により該電極材料膜の一部を除去して前記リッジ上に電極を形成し、
    (f)該電極を含む前記基板上全面に埋め込み膜を形成し、
    (g)該埋め込み膜を前記電極の表面から除去する
    ことからなることを特徴とする窒化物半導体素子の製造方法。
  2. 工程(a)において形成するマスク層を絶縁膜により形成する請求項1に記載の方法。
  3. 工程(a)において形成するマスク層を、p型窒化物半導体層上に絶縁膜及びレジスト層を形成し、該レジスト層を所定形状にパターニングし、さらに該レジスト層をマスクとして用いて絶縁膜を同一形状にパターニングすることにより形成する請求項2に記載の方法。
  4. 工程(c)において、リッジを含むp型窒化物半導体層上にレジスト層を形成し、エッチバックすることによりレジストパターンを形成する請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 工程(c)におけるレジストパターンの上面が前記リッジ上面よりも高く設定されてなる請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 工程(c)におけるレジストパターンの上面が前記リッジ上面よりも低く設定されてなる請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
  7. 工程(f)において形成する埋め込み膜を、Si、Mg、Al、Hf、Nb、Zr、Sc、Ta、Ga、Zn、Y、B、Ti及びこれらの酸化物、窒化物ならびにフッ化物からなる群から選択される単層膜又は積層膜により形成する請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 埋め込み膜が酸化ケイ素からなる単層膜又は酸化ケイ素を含む積層膜である請求項7に記載の方法。
  9. 工程(g)において、該埋め込み膜を含むp型窒化物半導体層上にレジスト層を形成し、電極に対応する位置に開口を有し、その上面が前記電極の最下部よりも高くなるようにレジスト層をパターンニングし、得られたレジスト層をマスクとして用いて埋め込み膜を除去する請求項1〜8のいずれか1つに記載の方法。
  10. 工程(g)において、レジスト層のパターニングをエッチバックにより行う請求項9に記載の方法。
  11. 基板上に、n型窒化物半導体層、活性層及びp型窒化物半導体層をこの順に有し、かつ該p型窒化物半導体層の表面にリッジストライプが形成され、該リッジストライプ上に電極が形成されてなる窒化物半導体素子であって、
    前記電極が、前記リッジ上面にのみ接触し、端部に凸部を有することを特徴とする窒化物半導体素子。
  12. 請求項2に記載の方法により形成されてなる請求項11に記載の窒化物半導体素子。
  13. 基板上に、n型窒化物半導体層、活性層及びp型窒化物半導体層をこの順に有し、かつ該p型窒化物半導体層の表面にリッジストライプが形成され、該リッジストライプ上に電極が形成されてなる窒化物半導体素子であって、
    前記電極が、少なくとも前記リッジ上面と該リッジの上側面とを被覆してなることを特徴とする窒化物半導体素子。
  14. 請求項3に記載の方法により形成されてなる請求項13に記載の窒化物半導体素子。
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