JP2005347420A - 半導体製造装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 所望の電気的特性を有するトランジスタを安定的に提供する。
【解決手段】 成膜条件決定部130が、第1の記憶部126に格納されたゲート電極104の形状を走査型電子顕微鏡などの測定部124を用いて測定して得られたゲート寸法のデータと、第2の記憶部128に格納されたテーブルデータ160とを読み込み、比較参照することにより、SDエクステンション領域やポケット領域への不純物注入エネルギーや不純物注入量などを変更することなくOプラズマ処理時間を決定し、成膜処理装置制御部132が成膜処理装置134にOプラズマ処理をさせることによって、プラズマ処理時間を調整することにより、不純物注入前にシリコン酸化膜106(犠牲膜)を制御性良く形成することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CMOSトランジスタの製造装置および製造方法に関する。
近年、LSIの微細化傾向はますます顕著となっている。このため、LSI微細化へ向けて、ゲート寸法のロット間ばらつきの低減化を測る試みが進められている。すなわち、ゲート幅が細くなり、スペックが厳しくなっているため、リソグラフィ及びドライエッチングのみではゲート寸法のコントロールが難しくなっているためである。ゲート寸法のロット間のばらつきを抑制するために、特許文献1記載の技術をはじめとする従来の技術においては、ゲート電極の出来上がり寸法に基づいて次ロットのプロセスパラメータを変更するフィードバック手法を用いることや、ゲート電極の出来上がり寸法を、後工程のソース・ドレイン形成、ソース・ドレイン(SD)エクステンション形成、またはポケット注入領域形成用のイオン注入条件の設定にフィードフォワードすることにより、ロット間のトランジスタ特性のばらつきを抑制するようにしている。
従来技術の半導体装置の製造工程の例を図8に示す。シリコン基板1上に、素子分離領域2とゲート酸化膜3およびゲート電極4を形成する。図8(a)はゲートエッチング後の断面構造を示しており、エッチング後の寸法を電子顕微鏡(SEM)などを用いて測定する。次に、図8(b)に示すように測定したゲート電極の寸法(ゲート長)と目標寸法とのずれ量に見合った分だけ、不純物7のイオン注入の注入量や注入エネルギーなどを調整してシリコン基板1内にトランジスタのソース・ドレイン(SD)エクステンション領域となる不純物拡散領域8を形成する(図8(c))。このようにして、ゲート電極4の加工寸法がばらついた場合でも所望の特性のトランジスタを得るようにしている。
特開平09−008288号公報
しかしながら、上記従来技術は、以下の点で改善の余地を有していた。
最近のトランジスタ微細化の要求のもと、浅接合を形成するために、例えば、SDエクステンション領域へのイオン注入においては、2keV程度のイオン注入装置の保証範囲限界の低エネルギー領域でイオン注入が行われている。そのため、イオン注入量やエネルギーの微妙な調整を行うことは容易ではなく、そのためイオン注入プロファイルの調整によるトランジスタのオン電流量の調整が困難であるなどの面で改善の余地を残していた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所望の電気的特性を有するトランジスタを安定的に提供することにある。
本発明によれば、ゲート電極の周囲に犠牲膜を形成した後、該犠牲膜を介してシリコン基板中に不純物をイオン注入し不純物拡散領域を形成する工程を含むトランジスタの製造プロセスを実行する半導体製造装置であって、ゲート電極のゲート長を測定する測定部と、測定部により得られたゲート長測定値が格納される第1の記憶部と、ゲート長測定値と、そのゲート長を有するトランジスタの所定の特性値とが関連づけられて格納されるとともに、犠牲膜形成条件と、その犠牲膜形成条件を採用したときに得られる所定の特性値とが関連づけられて格納される第2の記憶部と、トランジスタの所定の特性値を設計範囲内の値に調整するための犠牲膜形成条件を決定する成膜条件決定部と、決定された犠牲膜形成条件に基づいて犠牲膜を形成する成膜部と、を備え、成膜条件決定部は、第1の記憶部にアクセスしてゲート長測定値を取得するとともに、第2の記憶部にアクセスして、ゲート長測定値に対応する犠牲膜形成条件を取得することを特徴とする半導体製造装置が提供される。
本発明において、犠牲膜とは、トランジスタの製造プロセスにおいて不純物をイオン注入する前にゲート電極の周囲に形成される膜であり、その厚さを調整することによりシリコン基板中にイオン注入される不純物のプロファイルを調整することができる。
本発明によれば、第1の記憶部に格納されたゲート長測定値と、第2の記憶部に格納された犠牲膜形成条件と、その犠牲膜形成条件を採用したときに得られる所定の特性値とが関連付けられたデータとに基づいて、成膜条件決定部が犠牲膜形成条件を決定することにより、犠牲膜の厚さを変更することによって、不純物拡散領域へのイオン注入条件を変更することなく、所望の電気的特性を有するトランジスタを安定的に製造する半導体製造装置を得ることができる。
本発明によれば、ゲート電極の周囲に犠牲膜を形成する工程と、該犠牲膜を介してシリコン基板中に不純物をイオン注入し不純物拡散領域を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法であって、犠牲膜を形成する工程は、ゲート電極のゲート長を測定する工程と、上記工程により得られたゲート長測定値とそのゲート長を有するトランジスタの所定の特性値とが関連づけられたデータと、犠牲膜形成条件とその犠牲膜形成条件を採用したときに得られる所定の特性値とが関連づけられたデータと、に基づいて、そのゲート長を有するトランジスタの所定の特性値を設計範囲内の値に調整するための犠牲膜形成条件を決定する工程と、上記工程において決定された犠牲膜形成条件に基づいて犠牲膜を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、ゲート長測定値とそのゲート長を有するトランジスタの所定の特性値とが関連付けられたデータと、犠牲膜決定条件と、その犠牲膜形成条件を採用したときに得られる所定の特性値とが関連付けられたデータとに基づいて、犠牲膜形成条件を決定することにより、犠牲膜の厚さを変更することによって、不純物拡散領域へのイオン注入条件を変更することなく、所望の電気的特性を有するトランジスタを安定的に製造することができる。
本発明によれば、所望の電気的特性を有するトランジスタが安定的に提供される。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
実施の形態
図1は、本実施形態に係るトランジスタ製造装置150の機能ブロック図である。
トランジスタ製造装置150は、トランジスタ製造装置150を制御するプロセス制御部120、CMOSトランジスタのゲート電極104(図6)を形成するゲート電極形成部であるエッチング装置122を有する。
また、エッチング装置122により形成されたゲート電極104の寸法を測定する測定部124、測定部124により測定されたゲート電極104の寸法データが格納される第1の記憶部126、ゲート寸法の設計値データなどが格納される第2の記憶部128を有する。
さらに、第1の記憶部126に格納されるデータと第2の記憶部128に格納されるデータとを比較参照して、シリコン酸化膜106(図6)などの犠牲膜の成膜処理条件を決定する成膜条件決定部130、成膜条件決定部130により決定された成膜処理条件に基づいて成膜処理を行う成膜部131を有する。
また、成膜部131は、成膜処理装置134を制御する成膜処理装置制御部132、成膜処置装置制御部132により犠牲膜成膜処理を施す成膜処理装置134により構成される。以下、本実施形態においては、犠牲膜の成膜をOプラズマ処理を用いて行う形態について説明する。
プロセス制御部120は、ユーザからの指示に基づき、エッチング装置122を作動させて、ドライエッチングなどによりゲート電極104を形成させる。ここで、ドライエッチングの終点は、プロセス制御部120がその内部に有するクロック(不図示)を参照することで決定される。また、プロセス制御部120により、ドライエッチングの終了後、測定部124はゲート電極104の寸法を測定し、上記寸法のデータをプロセス制御部120を経由して第1の記憶部126に格納する。
測定部124は、たとえば、測長SEM(CDSEM)や光学顕微鏡などであり、ゲート電極104が形成された後に、形成されたゲート電極104のゲート長を測定する機能を有する。
第1の記憶部126は、測定部124により測定されたゲート電極104のゲート長の寸法データ(ゲート長測定値)を格納する機能を有する。
第2の記憶部128は、図2に示すような、犠牲膜形成条件であるテーブルデータ160を格納する機能を有する。
ここで、図2に示すように、テーブルデータ160は、以下のフィールドを有する。
ゲート電極104のゲート長の設計寸法(μm)のデータと、ゲート寸法(μm)のデータと、NMOSトランジスタのオン電流変化量(μA/μm)のデータと、PMOSトランジスタのオン電流変化量(μA/μm)のデータと、Oプラズマ処理時間(sec)のデータとからなり、これらのデータが互いに関連づけられて第2の記憶部128に格納される。また、これらの関係は、Oプラズマ処理時間(sec)と酸化量(Å)とのグラフ(図3)、ゲート測定寸法(μm)とトランジスタのオン電流(μA/μm)とのグラフ(図4)、Oプラズマ処理時間(sec)とトランジスタのオン電流(μA/μm)とのグラフ(図5)に視覚的に表すことができる。
成膜条件決定部130は、第1の記憶部126に格納されたゲート長の寸法データと、第2の記憶部128に格納されたテーブルデータ160とを、第1の記憶部と第2の記憶部にアクセスし、上記データを取得し、比較参照することで、CMOSトランジスタのオン電流などの電気的特性の設計値からの所定の範囲内になるように成膜処理条件を決定する。
成膜処理装置134は、成膜条件決定部130により決定された成膜処理条件に基づいて、Oプラズマ処理を施し、SDエクステンション領域やポケット領域上に犠牲膜を設ける機能を有する。
次に、図1、図6および図7を用いて、トランジスタ製造装置150を用いたトランジスタ製造方法について説明する。
図6は、本実施形態の工程断面図であり、図7は、本実施形態の工程フロー図である。
まず、シリコン基板101に既知の技術を用いてSTI(Shallow Trench Isolation)を形成し、素子分離領域102を形成する。次に、シリコン基板101上にスピンコート法などを用いてフォトレジスト層を形成し、パターニングした後、上記パターンをマスクとして、リンなどのN型不純物を注入してNウェル領域(不図示)を形成する。ついで、Asを注入してチャネル領域(不図示)を形成する。続いて、たとえば、窒素と酸素の混合雰囲気中で半導体基板101の表面を熱酸窒化して、ゲート絶縁膜103を成膜し、その上に後の工程でゲート電極104となるポリシリコン膜をCVD法などにより成膜する。次に、ポリシリコン膜上にフォトレジスト層を形成し、パターニングした後、上記パターンをマスクとしてポリシリコン膜をドライエッチングなどの手法を用いて加工することによりゲート電極104を形成する(図6(a))。ここで、ポリシリコン膜の加工は、トランジスタ製造装置150のプロセス制御部120が、ユーザの指示を受けて、エッチング装置122にポリシリコン膜をドライエッチングなどにより加工させる方法などを用いて行われる(S10)。また、ドライエッチングなどの加工の終点はエッチング時間により決定され、エッチング時間はプロセス制御部120がその内部に有するクロック(不図示)を参照することで決定される。
次に、プロセス制御部120は、ドライエッチングなどにより形成されたゲート電極104のゲート長を、たとえば、測長SEM(CDSEM)や光学顕微鏡などの測定部124に測定させる(S20)。ここで、プロセス制御部120は測定部124に測定指示を送出し(S21)、測定されたゲート長のデータは測定部124からプロセス制御部120に送出される(S22)。また、送出された測定されたゲート長のデータをプロセス制御部120が授受し、プロセス制御部120から第1の記憶部126に送出され、第1の記憶部126に格納される(S23)。
プラズマ処理を制御するためのデータ比較(S30)は以下のように行う。すなわち、プロセス制御部120は成膜条件決定部130に測定部124による測定が終了したことを伝達し(S31)、成膜条件決定部130はその伝達を受けて、第1の記憶部126と第2の記憶部128とにアクセスして、第1の記憶部126に格納されたゲート長の測定データと、第2の記憶部128に格納されたテーブルデータ160とを取得し(S32、S33、S34、S35)、これらを比較参照する。こうすることにより、成膜条件決定部はNMOSトランジスタのオン電流変化量などのCMOSトランジスタの特性の設計値からのずれ量が所定の範囲内になるように、フィードフォワードの手法を用いてプラズマ処理時間を決定する(S40)。
具体的には、Oプラズマ処理時間とシリコン基板101表面の酸化量との間に図3に示すような相関関係が得られた場合、A領域の処理時間を用いる事により、Oプラズマ処理時間に対して酸化量を細かく制御する事が可能になる。A領域の下限の処理時間は、反応律速と供給律速の境界付近であり、上限は装置のスループット(1時間あたりの処理枚数)で決まる現実的な値である。図3の場合は、150秒〜500秒がA領域の時間範囲になる。
一方、A領域の処理時間と、NMOSトランジスタのオン電流およびPMOSトランジスタのオン電流との間に、図5に示すような相関関係が得られた場合には、測定されたゲート電極寸法と目標の設計寸法(例えばL=0.13μm)とのトランジスタオン電流差を図4のグラフから算出して、その電流差を補正するために必要なプラズマ処理時間を求めることができる。
例えば、エッチング後のゲート電極寸法が目標(設計寸法L=0.13μm)よりも細め(L=0.12μm)に出来上がった場合には、図4よりNMOSトランジスタは20μA/μm、PMOSトランジスタは10μA/μm程度、設計寸法で出来上がったトランジスタに対してオン電流が多くなることがわかる。この電流差を補正して(電流量を減少させて)、所望のオン電流を得るためには、図5のグラフを用いて、PMOSトランジスタのオン電流変化量とNMOSトランジスタのオン電流変化量とを比較して、ゲート長の変化量に対するオン電流変化量の傾斜が大きいNMOSトランジスタのオン電流データを用いて、Oプラズマ処理時間を算出すると標準時間の300secを500secに延ばせば良いことが判る。
一方、エッチング寸法が目標値より太めに出来上がった場合は、逆にOプラズマ処理を標準の処理時間より短くすることにより、オン電流が増えるように調整することができる。
ここで、ゲート長の測定データがテーブルデータ160に記載されていない数値であった場合には、以下のような算出方法でプラズマ処理時間を決定してもよい。たとえば、ゲート長の測定データが、0.1225μmの場合には、ゲート長の寸法が0.120μmの場合のOプラズマ処理時間である500(sec)と、ゲート長の寸法が0.125μmの場合のOプラズマ処理時間である400(sec)との差分から、Oプラズマ処理時間は450(sec)と算出される。
次いで、成膜処理装置制御部132は、成膜条件決定部130により決定された成膜処理条件に基づいて(S41)、成膜処理装置134にポリシリコン膜をOプラズマ処理させて(S42、S50)、2〜3Å程度の薄いシリコン酸化膜106(犠牲膜)を形成する。(図6(b)、(c))。Oプラズマ処理方法としては、例えば、酸素流量3,000〜5,000sccm、パワー:1,000W、圧力:1,000mmTorr、ウェハー温度150℃で数百秒間ウェハーを酸素ラジカル105雰囲気にさらす方法などがある。
続いて、2keV〜3keVの条件のもと、4×1014〜5×1014cm−2のドーズ量でヒ素(As)およびフッ化ボロン(BF)などの不純物107をそれぞれNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタの不純物拡散領域108にイオン注入する(図6(d))。
さらにNMOS領域にはフッ化ボロン(BF)を例えば30keV、1.5×1013cm−2の条件で回転(垂直方向に対して約30度)注入して、ポケット領域を形成する(図示せず)。またPMOS領域にはヒ素(As)を例えば80keV、2×1013cm−2の条件で回転(垂直方向に対して約30度)注入して、ポケット領域を形成する(図示せず)。
以上のプロセスにより、CMOSトランジスタが製造される。
以下、本実施形態に係るトランジスタ製造装置150およびトランジスタ製造方法の効果について説明する。
従来の技術においては、ゲート電極の形状を走査型電子顕微鏡などを用いて測定して得られたゲート寸法に基づいてSDエクステンション領域やポケット領域へのイオン注入エネルギーやイオン注入量などのイオン注入条件を変えることによって、注入される不純物のシリコン基板内でのプロファイルを調整し、トランジスタオン電流を調整していた。一方、本実施形態に係るトランジスタ製造装置150およびトランジスタ製造方法においては、成膜条件決定部130が、第1の記憶部126と第2の記憶部128とにアクセスすることにより、第1の記憶部126に格納されたゲート寸法のデータと、第2の記憶部128に格納されたテーブルデータ160とを取得し、これらを比較参照する。こうすることにより、SDエクステンション領域やポケット領域へのイオン注入エネルギーや不純物注入量などを変更することなく、Oプラズマ処理時間を決定し、成膜処理装置制御部132が成膜処理装置134にOプラズマ処理をさせることで犠牲膜であるシリコン酸化膜106を形成することができる。ここで、シリコン基板101にイオン不純物が注入される際には、犠牲膜であるシリコン酸化膜106を介して注入される。ここで、シリコン酸化膜106の膜厚の変化量とOプラズマ処理時間の変化量との関係は鋭敏ではない。具体的には、Oプラズマ処理時間の変化量は小さい場合には、膜厚の変化量も小さい。このため、プロセスマージンの広い(成長膜厚の処理時間依存性の小さい)反応律速領域の酸化条件を用いて、Oプラズマ処理時間を調整することにより、不純物注入前に犠牲膜であるシリコン酸化膜106を制御性良く形成することができ、注入不純物のシリコン基板101内でのプロファイルを調整することができる。そのため、トランジスタの実効チャネル長や寄生抵抗を安定的に調整することができる。したがって、装置保証限界ぎりぎりで使用する低エネルギー範囲でのSDエクステンション注入補正などの手法を用いずに、プラズマ処理時間を調整することでトランジスタのオン電流値などの電気的特性値を所望の値に安定的に調整することができる。この結果、所望の電気的特性値を有するトランジスタを安定的に実現できる。
また、フィードフォワードの手法を用いることにより、測定して得られたゲート寸法に基づいて、当該ロットのシリコン基板101内での注入不純物のプロファイルを調整することができる。こうすることにより、同一ロット内でトランジスタの特性を設計値に近づけることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、上記実施形態においては、Oプラズマ処理時間を調整することで、犠牲膜であるシリコン酸化膜106の厚さを調整して、所望の電気的特性値を有するトランジスタを得る形態について説明したが、CVD法や熱酸化法を用いて犠牲膜を形成してもよく、その際、テーブルデータを用いたフィードフォワードの手法を用いることによって、シリコン酸化膜などの犠牲膜の厚さを調節してもよい。こうすることにより、装置保証限界ぎりぎりで使用する低エネルギー範囲でのSDエクステンション注入補正などの手法を用いずに成膜処理時間を調整することで、トランジスタのオン電流値などの電気的特性値を所望の値に調整することができる。この結果、所望の電気的特性を有するトランジスタを安定的に実現することができる。
また、上記実施形態においては、第2の格納部128に格納されたテーブルデータ160に記載されているNMOSトランジスタのオン電流変化量とPMOSトランジスタのオン電流変化量とを比較して、ゲート長の変化量に対するオン電流値変化量の大きいNMOSトランジスタのオン電流変化量を用いてプラズマ処理時間を決定する形態について説明したが、ゲート長の変化量に対するオン電流変化量の小さいトランジスタのオン電流変化量を用いてプラズマ処理時間を決定してもよいし、PMOSトランジスタのオン電流変化量とNMOSトランジスタのオン電流変化量のうち、予め決められた一方を用いてプラズマ処理時間を決定してもよいし、NMOSトランジスタのオン電流変化量とPMOSトランジスタのオン電流変化量との平均値を用いるなどにより両者を用いてプラズマ処理時間を決定してもよい。
本発明の実施の形態に係る半導体製造装置の機能を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態に係る半導体製造装置に格納されたデータの構造を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るOプラズマ処理時間に対する酸化膜厚増加量を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る設計ゲート寸法を0.13μmとした時のトランジスタオン電流のOプラズマ処理時間依存を説明するための図面である。 本発明の実施の形態に係るトランジスタオン電流のゲート長依存性を説明するための図面である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を説明するためのフロー図である。 従来の半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。
符号の説明
101 シリコン基板
102 素子分離領域
103 ゲート酸化膜
104 ゲート電極
105 酸素ラジカル
106 シリコン酸化膜
107 不純物
108 不純物拡散領域
120 プロセス制御部
122 エッチング装置
124 測定部
126 第1の記憶部
128 第2の記憶部
130 成膜条件決定部
131 成膜部
132 成膜処理装置制御部
134 成膜処理装置
150 トランジスタ製造装置
160 テーブルデータ

Claims (7)

  1. ゲート電極の周囲に犠牲膜を形成した後、該犠牲膜を介してシリコン基板中に不純物をイオン注入し不純物拡散領域を形成する工程を含むトランジスタの製造プロセスを実行する半導体製造装置であって、
    前記ゲート電極のゲート長を測定する測定部と、
    前記測定部により得られたゲート長測定値が格納される第1の記憶部と、
    前記ゲート長測定値と、そのゲート長を有する前記トランジスタの所定の特性値とが関連づけられて格納されるとともに、犠牲膜形成条件と、その犠牲膜形成条件を採用したときに得られる前記所定の特性値とが関連づけられて格納される第2の記憶部と、
    前記トランジスタの前記所定の特性値を設計範囲内の値に調整するための犠牲膜形成条件を決定する成膜条件決定部と、
    決定された前記犠牲膜形成条件に基づいて犠牲膜を形成する成膜部と、
    を備え、
    前記成膜条件決定部は、前記第1の記憶部にアクセスして前記ゲート長測定値を取得するとともに、前記第2の記憶部にアクセスして、前記ゲート長測定値に対応する前記犠牲膜形成条件を取得する
    ことを特徴とする半導体製造装置。
  2. 請求項1に記載の半導体製造装置において、
    膜を加工することにより前記ゲート電極を形成するゲート電極形成部をさらに備え、
    前記ゲート電極の前記ゲート長が前記測定部により測定されることを特徴とする半導体製造装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体製造装置において、
    前記所定の特性値が前記トランジスタのオン電流値であることを特徴とする半導体製造装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載の半導体製造装置において、
    前記成膜部が、酸素プラズマ処理装置であることを特徴とする半導体製造装置。
  5. 請求項1乃至3いずれかに記載の半導体製造装置において、
    前記成膜部が、CVD処理装置であることを特徴とする半導体製造装置。
  6. 請求項1乃至3いずれかに記載の半導体製造装置において、
    前記成膜部が、熱酸化処理装置であることを特徴とする半導体製造装置。
  7. ゲート電極の周囲に犠牲膜を形成する工程と、該犠牲膜を介してシリコン基板中に不純物をイオン注入し不純物拡散領域を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法であって、
    前記犠牲膜を形成する工程は、
    前記ゲート電極のゲート長を測定する工程と、
    前記工程により得られたゲート長測定値とそのゲート長を有するトランジスタの所定の特性値とが関連づけられたデータと、犠牲膜形成条件とその犠牲膜形成条件を採用したときに得られる所定の特性値とが関連づけられたデータと、に基づいて、そのゲート長を有する前記トランジスタの前記所定の特性値を設計範囲内の値に調整するための前記犠牲膜形成条件を決定する工程と、
    前記工程において決定された前記犠牲膜形成条件に基づいて前記犠牲膜を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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