JP2005347410A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 金属を使用したゲート電極の微細化を図ることのできる技術を提供する。
【解決手段】 半導体基板1上にnチャネル型MISFETQ1およびpチャネル型MISFETQ2を形成する。nチャネル型MISFETQ1のゲート絶縁膜5上にゲート電極9aを形成する。ゲート電極9aは、ゲート絶縁膜5上に直接形成された窒化タンタル膜6とこの窒化タンタル膜6上に形成されたハフニウム膜26から形成される。そして、窒化タンタル膜6の加工容易性を利用してゲート長を微細化するとともに、ハフニウム膜26によりしきい値電圧を調整する。同様に、pチャネル型MISFETQ2のゲート電極9bを窒化タンタル膜6とプラチナ膜29との積層構造とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造技術に関し、特に、微細化した電界効果トランジスタの製造に適用して有効な技術に関するものである。
例えば、特開平8−264531号公報(特許文献1)には、タングステン膜などの高融点金属膜、反応障壁層およびポリシリコン膜の積層構造からゲート電極を形成する技術が記載されている。タングステン膜は、ポリサイドゲート電極に使用されるタングステンシリサイド膜より抵抗が1桁小さく、ゲート電極の低抵抗化を図ることができる。また、タングステン膜は、ポリシリコン膜と800℃程度の加熱で容易に反応するが、タングステン膜とポリシリコン膜との間に反応障壁層を設けることにより、耐熱性に優れた低抵抗のゲート電極を形成することができる。
特開平8−264531号公報(第4頁、第5頁、図4(k))
近年、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)の高集積化および高速化に対する要求が高まっている。これらの要求を達成するため、素子寸法の縮小化が進められている。
MISFETの微細化に伴い、MISFETのゲート絶縁膜は薄くなってきている。ゲート絶縁膜は、通常酸化シリコン膜から形成されているが、薄膜化に伴いリーク電流が増加し、MISFETの電気的特性の向上を図ることが難しくなっている。そこで、酸化シリコン膜より誘電率の高い、いわゆるHigh−k膜を使用することによりゲート絶縁膜の物理的膜厚を厚くしてリーク電流の低減を図っている。
また、MISFETのゲート電極は、通常ポリシリコン膜から形成されているが、nチャネル型MISFETとpチャネル型MISFETの両方でしきい値電圧を低下させるため、いわゆるデュアルゲート化が行われている。すなわち、nチャネル型MISFETのゲート電極としてリンなどのn型不純物を導入したポリシリコン膜を使用する一方、pチャネル型MISFETのゲート電極としてボロンなどのp型不純物を導入したポリシリコン膜を使用している。
ところが、pチャネル型MISFETのゲート電極に導入されているボロンは、ゲート電極からゲート絶縁膜を介して半導体基板のチャネル領域へ容易に拡散する。このため、チャネル領域の不純物濃度が変化し、しきい値電圧が変動してしまう。
このため、MISFETのゲート電極としてポリシリコン膜ではなく金属(メタル)膜の使用が検討されている。金属膜を使用する場合もnチャネル型MISSFETとpチャネル型MISFETの両方でしきい値電圧を下げるため、それぞれ異なる仕事関数を持つ金属膜の使用が検討されている。例えば、pチャネル型MISFETでは、プラチナ膜が使用され、nチャネル型MISFETでは、ハフニウム膜が使用される。
しかし、プラチナ膜などはエッチングが難しく、プラチナ膜をゲート電極として使用した場合にゲート電極の微細化が困難となる。すなわち、エッチングでプラチナ膜を垂直に加工することは困難であり、ゲート電極がテーパ状になってしまうため、ゲート電極のゲート長を微小化することが困難になる問題点がある。
また、pチャネル型MISFETのゲート電極をプラチナ膜で形成し、nチャネル型MISFETのゲート電極をハフニウム膜で形成する場合、例えば、High−k膜上にプラチナ膜を形成し、このプラチナ膜をプラズマによるドライエッチングでパターニングする。パターニングは、pチャネル型MISFETのゲート電極形成領域にだけプラチナ膜が残るように行われる。つまり、プラチナ膜のドライエッチングの際、nチャネル型MISFETのゲート電極形成領域に形成されたプラチナ膜もエッチングされる。このため、nチャネル型MISFETのゲート電極形成領域にあるHigh−k膜も直接プラズマによるダメージにさらされることになり、高品質が要求されるHigh−k膜の劣化が生じる問題点がある。
本発明の目的は、金属を使用したゲート電極の微細化を図ることのできる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、nチャネル型MISFETとpチャネル型MISFETで異なる金属をゲート電極に使用する場合、ゲート電極下にあるゲート絶縁膜にダメージを与えることなく、ゲート電極を形成する技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体装置は、(a)第1ゲート電極を有する第1の電界効果トランジスタと、(b)第2ゲート電極を有する第2の電界効果トランジスタとを備え、前記第1ゲート電極は、第1金属シリサイド膜から形成され、前記第2ゲート電極は、前記第1金属シリサイド膜とは異なる第2金属シリサイド膜から形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、(a)半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、(b)前記ゲート絶縁膜上に導体膜を形成する工程と、(c)前記導体膜をパターニングする工程と、(d)パターニングした前記導体膜を覆うように絶縁膜を形成する工程と、(e)前記絶縁膜をパターニングすることにより、前記導体膜を露出する開口部であって前記導体膜より大きな領域を開口する前記開口部を前記絶縁膜に形成する工程と、(f)前記開口部を埋め込むように金属膜を形成する工程と、(g)前記金属膜をパターニングすることにより、前記導体膜と前記金属膜よりなるゲート電極を形成する工程とを備え、前記ゲート電極のゲート長方向において、前記金属膜の幅は、前記導体膜の幅よりも広いことを特徴とするものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
金属を使用したゲート電極におけるゲート長の微細化を図ることのできる。また、nチャネル型MISFETとpチャネル型MISFETで異なる金属をゲート電極に使用する場合、ゲート電極下にあるゲート絶縁膜にダメージを与えることなく、ゲート電極を形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1における半導体装置であるCMISFET(Complementary Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)の断面を示した図である。図1において、半導体基板1の主面には、素子分離領域2が形成されており、この素子分離領域2によって分離された活性領域には、p型ウェル3とn型ウェル4が形成されている。
p型ウェル3上にはnチャネル型MISFETQ1(第1の電界効果トランジスタ)が形成され、n型ウェル4上にはpチャネル型MISFETQ2(第2の電界効果トランジスタ)が形成されている。
nチャネル型MISFETQ1の構成について説明する。nチャネル型MISFETQ1において、半導体基板1上にゲート絶縁膜5が形成されており、このゲート絶縁膜5は、例えば、酸化ハフニウム膜などのいわゆるHigh−k膜から形成されている。High−k膜は、酸化シリコン膜よりも誘電率が高いので、微細化の過程で、酸化シリコン膜より物理的膜厚を厚くすることができる。したがって、リーク電流を低減することができ、nチャネル型MISFETQ1の電気的特性の向上を図ることができる。
ゲート絶縁膜5上には、ゲート電極(第1ゲート電極)9aが形成されている。ゲート電極9aは、積層構造となっており、ゲート絶縁膜5に直接接する層に窒化タンタル膜(第1導体膜)6が形成され、この窒化タンタル膜6上にハフニウム膜(第1金属膜)26が形成されている。
ここで、窒化タンタル膜6のゲート長方向(図の横方向)の長さは、窒化タンタル膜6上に形成されたハフニウム膜26のゲート長方向の長さに比べて短くなっている。
近年、MISFETの微細化に伴い、ゲート電極のゲート長方向の長さは縮小化されつつある。また、ゲート電極の材料として金属を採用することが検討されている。しかし、ゲート電極の材料として候補にあがっている金属は、nチャネル型MISFETの場合、例えばハフニウム膜であり、pチャネル型MISFETの場合、例えばプラチナ膜である。これらハフニウム膜やプラチナ膜はエッチングが困難な難エッチング材料であり、微細に加工することが困難である。すなわち、ハフニウム膜やプラチナ膜をゲート電極として使用すると、ゲート電極の形状がテーパ状となり、ゲート絶縁膜と接する部分のゲート長が長くなり、ゲート電極を微細化することが困難となる。
そこで、本実施の形態1では、微細に加工することが容易な窒化タンタル膜6をゲート電極9aの第1層として形成している。すなわち、ゲート絶縁膜5に直接接する膜として微細加工の容易な窒化タンタル膜6を使用することにより、ゲート電極9aの実質的なゲート長を小さくすることができる。
そして、この窒化タンタル膜6上には、ハフニウム膜26が形成されている。ゲート電極9aの第2層として形成されるハフニウム膜26のゲート長方向の長さは、第1層として形成される窒化タンタル膜6のゲート長方向の長さに比べて長く形成されていてもよい。つまり、実質的なゲート長は、ゲート絶縁膜5に接している窒化タンタル膜6で決定されるため、ハフニウム膜26のゲート長方向の長さが相対的に長くなっても問題とはならない。このように、ハフニウム膜26の加工精度は問題とならず、例えばテーパ状の形状をしていてもよい。
ハフニウム膜26は、nチャネル型MISFETQ1のしきい値電圧を下げるような仕事関数値を有している。したがって、窒化タンタル膜6上にハフニウム膜26を形成したゲート電極9aを使用することにより、nチャネル型MISFETQ1のしきい値電圧を下げることができる。
ここで、窒化タンタル膜6は、ゲート電極9aの実質的なゲート長を微細化するために設けられたものであるから、ゲート絶縁膜5と接する領域に形成されていればよい。一方、ゲート電極9aのしきい値電圧は主に窒化タンタル膜6上に形成されているハフニウム膜26によって調整される。したがって、窒化タンタル膜6の膜厚は薄い方が望ましい。
このようにして、ゲート長を微細に加工しながら、ハフニウム膜26などの金属膜でしきい値電圧を調整するゲート電極9aを形成できる。すなわち、主に金属膜を使用したゲート電極9aにおいて微細化を図ることができる。つまり、ゲート電極9aを窒化タンタル膜6とハフニウム膜26との積層構造とすることで、ゲート電極9aの微細化としきい値電圧の低減を図ることができる。さらに、ゲート電極9aにポリシリコン膜を使用しないため、ボロンの突き抜けによるしきい値電圧の変動や、ゲート電極の空乏化を防止することができる。
次に、ゲート電極9aの側壁には、サイドウォール17が形成されており、このサイドウォール17下のp型ウェル3内には、半導体領域である低濃度n型不純物拡散領域11、12が形成されている。そして、この低濃度n型不純物拡散領域11、12の外側には、半導体領域である高濃度n型不純物拡散領域19、20が形成されている。この低濃度n型不純物拡散領域11、12および高濃度n型不純物拡散領域19、20には、リンなどのn型不純物が導入されており、低濃度n型不純物拡散領域11、12よりも高濃度n型不純物拡散領域19、20にn型不純物が高濃度に導入されている。このようにして、LDD(Lightly Doped Drain)構造を形成することができる。
次に、pチャネル型MISFETQ2の構成について説明する。このpチャネル型MISFETQ2の構成は、上述したnチャネル型MISFETQ1の構成とほぼ同じである。すなわち、半導体基板上に、例えば、酸化ハフニウムなどのHigh−k膜からなるゲート絶縁膜5が形成されており、このゲート絶縁膜5上にゲート電極(第2ゲート電極)9bが形成されている。
ゲート電極9bは積層構造をしており、ゲート絶縁膜5に接している第1層に窒化タンタル膜(第2導体膜)6が形成されている。そして、この窒化タンタル膜6上にプラチナ膜(第2金属膜)29が形成されている。このようにゲート電極9bを窒化タンタル膜6とプラチナ膜29との積層膜とすることにより、ゲート電極9bにおけるゲート長の微細化としきい値電圧の低減を図ることができる。すなわち、ゲート絶縁膜5に接する第1層に加工性の良好な窒化タンタル膜6を形成することにより、ゲート長を微細化することができるとともに、窒化タンタル膜6上にプラチナ膜29を形成することにより、pチャネル型MISFETQ2のしきい値電圧を低減することができる。
なお、窒化タンタル膜6により実質的なゲート長が決定されるため、窒化タンタル膜6上に形成されるプラチナ膜29のゲート長方向の長さは、窒化タンタル膜6のゲート長の長さより長くてもよく、また、テーパ形状をしていてもよい。
次に、ゲート電極9bの側壁には、サイドウォール17が形成されており、このサイドウォール17下のn型ウェル4内には、半導体領域である低濃度p型不純物拡散領域14、15が形成されている。そして、低濃度p型不純物拡散領域14、15の外側の領域には、半導体領域である高濃度p型不純物拡散領域22、23が形成されている。低濃度p型不純物拡散領域14、15および高濃度p型不純物拡散領域22、23には、ボロンなどのp型不純物が導入されており、低濃度p型不純物拡散領域14、15より高濃度p型不純物拡散領域22、23の方が、相対的に高濃度にp型不純物が導入されている。
このように、nチャネル型MISFETQ1のゲート電極9aとpチャネル型MISFETQ2のゲート電極9bにおいて、それぞれゲート絶縁膜5に接している第1層の膜が加工用意な同じ種類の膜(窒化タンタル膜)で形成され、この第1層の膜上に形成されている第2層の膜が、それぞれ異なる金属膜で形成された構造をしている。これにより、ゲート電極9a、9bでゲート長を微細化することができるとともに、nチャネル型MISFETQ1とpチャネル型MISFETQ2のそれぞれでしきい値電圧を低くすることができる。
本実施の形態1における半導体装置は上記のように構成されており、以下に、その製造方法について図面を参照しながら説明する。
図2に示すように、例えば1〜10Ωcm程度の比抵抗を有する半導体基板1を用意する。この半導体基板1は、p型の単結晶シリコンよりなり、その主面には、素子分離領域2が形成されている。素子分離領域2は、酸化シリコンよりなり、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法やLOCOS(Local Oxidization Of Silicon)などによって形成される。図2においては、半導体基板1に溝を形成し、この溝に酸化シリコン膜を埋め込むSTI法より形成された素子分離領域2を示している。
次に、半導体基板1に形成された素子分離領域2によって分けられた活性領域、すなわちnチャネル型MISFETQ1を形成する領域にp型ウェル3を形成する。p型ウェル3は、例えばイオン注入法により、ボロン(B)やフッ化ボロン(BF2)を導入することによって形成される。同様に、pチャネル型MISFETQ2を形成する領域にn型ウェル4を形成する。n型ウェル4は、例えばイオン注入法により、リン(P)や砒素(As)を導入することによって形成される。
続いて、図3に示すように、半導体基板1上に、ゲート絶縁膜5を形成する。ゲート絶縁膜5は、酸化シリコン膜より誘電率の高い、いわゆるHigh−k膜からなり、例えば酸化ハフニウム膜から形成されている。ゲート絶縁膜5となる酸化ハフニウム膜は、例えばALD(Atomic Layer Deposition)法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法を使用して形成することができる。なお、ゲート絶縁膜5として、酸化シリコン膜を使用してもよい。
そして、ゲート絶縁膜5上に窒化タンタル膜6を形成し、この窒化タンタル膜6上に酸化シリコン膜7を形成する。窒化タンタル膜6は、例えばスパッタリング法を使用して形成することができ、酸化シリコン膜7は、例えばCVD法を使用して形成することができる。酸化シリコン膜7は、ハードマスクとして機能する膜である。
次に、酸化シリコン膜7上にレジスト膜8を形成した後、このレジスト膜8に対して露光・現像することにより、レジスト膜8をパターニングする。レジスト膜8のパターニングは、ゲート電極9a、9b形成領域にだけレジスト膜8が残るように行われる。
続いて、図4に示すように、パターニングしたレジスト膜8をマスクにして、酸化シリコン膜7および窒化タンタル膜6を順次、エッチングしてゲート電極9a、9bを形成する。ここで、窒化タンタル膜は加工特性が良好のため、微細なゲート長のゲート電極9a、9bを形成することができる。
次に、図5に示すように、パターニングしたレジスト膜8を除去する。そして、新たに半導体基板1の主面上にレジスト膜10を形成した後、図6に示すように、レジスト膜10に対して露光・現像を行うことによりパターニングする。レジスト膜10のパターニングは、pチャネル型MISFETQ2の形成領域にレジスト膜10が残るように行われる。
続いて、パターニングしたレジスト膜10をマスクにして、イオン注入を行うことにより、ゲート電極9aの両側に低濃度n型不純物拡散領域11、12を形成する。低濃度n型不純物拡散領域11、12には、イオン注入法により、リンやヒ素などのn型不純物が導入されている。
次に、パターニングしたレジスト膜10を除去した後、新たに半導体基板1の主面上にレジスト膜13を形成する。そして、レジスト膜13に対して、露光・現像を行うことによりパターニングする。レジスト膜13のパターニングは、図7に示すように、nチャネル型MISFETQ1の形成領域にレジスト膜13が残るように行われる。
続いて、パターニングしたレジスト膜13をマスクにして、イオン注入を行うことにより、ゲート電極9bの両側に低濃度p型不純物拡散領域14、15を形成する。低濃度p型不純物拡散領域14、15には、イオン注入法により、ボロンなどのp型不純物が導入されている。
次に、図8に示すように、半導体基板1上に形成されたゲート電極9a、9bを覆うように窒化シリコン膜16を形成する。窒化シリコン膜16は、例えばCVD法を使用して形成することができる。
そして、図9に示すように、形成した窒化シリコン膜16を異方性ドライエッチングすることにより、ゲート電極9a、9bの側壁にサイドウォール17を形成する。なお、本実施の形態1では、サイドウォール17を窒化シリコン膜16の単層膜から形成される場合を示したが、例えばサイドウォール17を窒化シリコン膜/酸化シリコン膜/窒化シリコン膜の3層構造としてもよい。
続いて、半導体基板1上にレジスト膜18を形成した後、このレジスト膜18に対して露光・現像することにより、レジスト膜18をパターニングする。レジスト膜18のパターニングは、図10に示すように、pチャネル型MISFETQ2の形成領域にレジスト膜18が残るように行われる。
次に、パターニングしたレジスト膜18をマスクにして、イオン注入を行うことにより、ゲート電極9aの両側に高濃度n型不純物拡散領域19、20を形成する。高濃度n型不純物拡散領域19、20には、リンやヒ素などのn型不純物が低濃度n型不純物拡散領域11、12よりも高濃度に導入されている。
続いて、パターニングしたレジスト膜18を除去した後、新たに半導体基板1の主面上にレジスト膜21を形成する。そして、レジスト膜21に対して、露光・現像を行うことによりパターニングする。レジスト膜21のパターニングは、図11に示すように、nチャネル型MISFETQ1の形成領域にレジスト膜21が残るように行われる。
次に、パターニングしたレジスト膜21をマスクにして、イオン注入を行うことにより、ゲート電極9bの両側に高濃度p型不純物拡散領域22、23を形成する。高濃度p型不純物拡散領域22、23には、ボロンなどのp型不純物が低濃度p型不純物拡散領域14、15よりも高濃度に導入されている。
続いて、図12に示すように、半導体基板1の主面上に絶縁膜24を形成する。この絶縁膜24は、ゲート電極9a、9bを覆うように形成されており、例えば酸化シリコン膜から構成されている。絶縁膜24は、例えばCVD法を使用して形成することができ、絶縁膜24を酸化シリコン膜から形成する場合、原料としてシランガスを用いてもよいし、TEOSを用いてもよい。また、絶縁膜24は、簡単にウェットエッチングできればよいため、酸化シリコン膜の他に、例えば低誘電率膜(Low−k膜)や窒化シリコン膜であってもよい。
その後、化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法を使用して絶縁膜24の表面を平坦化する。そして、半導体基板1に形成された高濃度n型不純物拡散領域19、20および高濃度p型不純物拡散領域22、23などに導入された不純物を活性化するため、熱処理(アニール処理)を行う。なお、この熱処理は、絶縁膜24を形成する前に行ってもよい。
次に、絶縁膜24上にレジスト膜25を形成した後、このレジスト膜25に対して露光・現像することにより、レジスト膜25をパターニングする。レジスト膜25のパターニングは、図13に示すように、ゲート電極9a上にレジスト膜25が残らないように行われる。このとき、ゲート電極9a上に形成されているレジスト膜25の開口部はゲート電極9aのゲート長(窒化タンタル膜6のゲート長)に合わせて微細化する必要はなく、ゲート電極9aのゲート長よりも大きくてもよい。すなわち、レジスト膜25の開口部の径は、ゲート長の微細化に対応していなくてもよい。
続いて、図14に示すように、パターニングしたレジスト膜25をマスクにして、ゲート電極9aの上部に形成されている絶縁膜24(酸化シリコン膜)および酸化シリコン膜7をエッチングにより除去する。このとき、サイドウォール17は窒化シリコン膜から形成されているため、上記したエッチング工程においては除去されない。
そして、図15に示すように、パターニングしたレジスト膜25を除去した後、図16に示すように、半導体基板1の主面上にハフニウム膜26を形成する。このとき、ハフニウム膜26は、絶縁膜24および酸化シリコン膜7を除去することによりできたゲート電極9a上の開口部を埋め込むように形成される。
次に、ハフニウム膜26上にレジスト膜27を形成し、このレジスト膜27に対して露光・現像することにより、レジスト膜27をパターニングする。パターニングは、図17に示すように、ゲート電極9a上にだけレジスト膜27が残るように行われる。
続いて、図18に示すように、パターニングしたレジスト膜27をマスクにしてハフニウム膜26をエッチングする。このときのエッチングは、露出したハフニウム膜26の除去が行えればよく、ハフニウム膜26の下層に形成されている絶縁膜24とのエッチング選択比がそれほどなくてもよい。すなわち、ハフニウム膜26のエッチングの際、ハフニウム膜26の下に形成されている絶縁膜24が多少エッチングされてもよく、高選択比は要求されない。
次に、図19に示すように、パターニングしたレジスト膜27を除去することにより、窒化タンタル膜6とハフニウム膜26の積層膜からなるゲート電極9aを形成することができる。この構造によれば、ゲート電極9aを構成するハフニウム膜26の寸法精度は要求されず、ゲート絶縁膜5と直接接する窒化タンタル膜6によってゲート長が決定される。このため、加工の難しい金属膜を使用したゲート電極9aにおいて、ゲート長の微細化を図ることができる。
続いて、図20に示すように、例えば酸化シリコン膜よりなる絶縁膜24の膜厚を厚くして、絶縁膜24がゲート電極9aを覆うようにする。そして、絶縁膜24の表面を例えばCMP法を使用して平坦化する。
次に、絶縁膜24上にレジスト膜28を形成した後、このレジスト膜28に対して露光・現像することにより、レジスト膜28をパターニングする。レジスト膜28のパターニングは、図21に示すように、ゲート電極9b上にレジスト膜28が残らないように行われる。このとき、ゲート電極9b上に形成されているレジスト膜28の開口部はゲート電極9bのゲート長(窒化タンタル膜6のゲート長)よりも大きくてよい。
続いて、図22に示すように、パターニングしたレジスト膜28をマスクにして、ゲート電極9bの上部に形成されている絶縁膜24(酸化シリコン膜)および酸化シリコン膜7をエッチングにより除去する。このとき、サイドウォール17は窒化シリコン膜から形成されているため、上記したエッチング工程においては除去されない。
そして、図23に示すように、パターニングしたレジスト膜28を除去した後、図24に示すように、半導体基板1の主面上にプラチナ膜29を形成する。このとき、プラチナ膜29は、絶縁膜24および酸化シリコン膜7を除去することによりできたゲート電極9b上の開口部を埋め込むように形成される。
次に、プラチナ膜29上にレジスト膜30を形成し、このレジスト膜30に対して露光・現像することにより、レジスト膜30をパターニングする。パターニングは、図25に示すように、ゲート電極9b上にだけレジスト膜30が残るように行われる。
続いて、図26に示すように、パターニングしたレジスト膜30をマスクにしてプラチナ膜29をエッチングする。このときのエッチングは、露出したハフニウム膜29の除去が行えればよく、プラチナ膜29の下層に形成されている絶縁膜24とのエッチング選択比がそれほどなくてもよい。すなわち、プラチナ膜29のエッチングの際、プラチナ膜29の下に形成されている絶縁膜24が多少エッチングされてもよく、高選択比は要求されない。
次に、図27に示すように、パターニングしたレジスト膜30を除去することにより、窒化タンタル膜6とプラチナ膜29の積層膜からなるゲート電極9bを形成することができる。この構造によれば、ゲート電極9bを構成するプラチナ膜29の寸法精度は要求されず、ゲート絶縁膜5と直接接する窒化タンタル膜6によってゲート長が決定される。
そして、図28に示すように、絶縁膜24を除去することにより、nチャネル型MISFETQ1およびpチャネル型MISFETQ2を形成することができる。なお、絶縁膜24を除去せずに、配線工程における層間絶縁膜として絶縁膜24を使用することも可能である。
このようにして、加工の難しい金属膜を使用したゲート電極9a、9bにおいて、ゲート長の微細化を図ることができる。すなわち、エッチング加工の困難なハフニウム膜26やプラチナ膜29をゲート電極9a、9bに使用したMISFETにおいて、ハフニウム膜26やプラチナ膜29の下層にエッチング加工性の良好な窒化タンタル膜6を形成したので、ハフニウム膜26やプラチナ膜29の加工精度に関係なく、実質的なゲート長を微細化したMISFETを形成することができる。そして、nチャネル型MISFETQ1にあった仕事関数値を有するハフニウム膜26をゲート電極9aに使用し、pチャネル型MISFETQ2にあった仕事関数値を有するプラチナ膜29をゲート電極9bに使用したので、nチャネル型MISFETQ1およびpチャネル型MISFETQ2の両方で、しきい値電圧を低下させることができ、電気的特性の向上を図ることができる。また、金属を使用することにより、ゲート電極9a、9bの低抵抗化を図ることができる。
また、本実施の形態1によれば、異なる金属をゲート電極9a、9bに使用したnチャネル型MISFETQ1とpチャネル型MISFETQ2の形成工程において、高品質が要求されるゲート絶縁膜5にダメージを与えないでゲート電極9a、9bを形成することができる。
例えば、nチャネル型MISFETのゲート電極にハフニウム膜だけを使用し、pチャネル型MISFETのゲート電極にプラチナ膜を使用する場合、まず、プラチナ膜をゲート絶縁膜上の全面に形成し、その後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、プラチナ膜をパターニングする。
パターニングは、pチャネル型MISFETのゲート電極形成領域にだけプラチナ膜が残るようにする。このようにして、pチャネル型MISFETのゲート電極が形成されるが、プラチナ膜のエッチングのとき、nチャネル型MISFETのゲート電極形成領域にあるプラチナ膜は除去される。すなわち、nチャネル型MISFETのゲート電極形成領域においては、プラチナ膜が除去され、下層にあるゲート絶縁膜が露出する。
プラチナ膜のエッチングには、例えばプラズマを使用したドライエッチングが用いられるが、nチャネル型MISFETのゲート電極形成領域においては、プラチナ膜が除去される。このため、露出したゲート絶縁膜はプラズマによるダメージをうける。その後、ハフニウム膜を半導体基板の主面上に形成し、パターニングすることによって、ハフニウム膜よりなるnチャネル型MISFETのゲート電極を形成する。このような工程では、高品質が要求されるゲート絶縁膜にプラズマによるダメージが加わり、品質の劣化が生じるおそれがある。また、プラチナ膜のエッチングにおいては、下層にあるゲート絶縁膜との選択比が低い。したがって、プラチナ膜のエッチングの際、nチャネル型MISFETのゲート電極形成領域にあるゲート絶縁膜がエッチングされ、膜厚が減少するおそれがある。
一方、本実施の形態1では、図3および図4に示すように、ゲート絶縁膜5上に窒化タンタル膜6を形成し、その後、nチャネル型MISFETQ1とpチャネル型MISFETQ2の両方のゲート電極9a、9bを同時に形成している。したがって、窒化タンタル膜6をエッチングする際、nチャネル型MISFETQ1のゲート電極9a形成領域およびpチャネル型MISFETQ2のゲート電極9b形成領域には、ゲート電極9a、9bとなる窒化タンタル膜6があり、この領域のゲート絶縁膜5が露出することはない。このことから、本実施の形態1では、ゲート電極9a、9b形成時にゲート絶縁膜5にダメージを与えることを防止できる。すなわち、本実施の形態1では、ゲート電極9aに窒化タンタル膜6とハフニウム膜26の積層構造を採用し、ゲート電極9bに窒化タンタル膜6とプラチナ膜29との積層構造を採用している。したがって、窒化タンタル膜6は、ゲート電極9a、98bで共通し、nチャネル型MISFETQ1とpチャネル型MISFETQ2の両方で同時に窒化タンタル膜6よりなるゲート電極9a、9bを形成することができるので、ゲート絶縁膜5にダメージを与えることを防止できる。さらに、ハフニウム膜26やプラチナ膜29は、窒化タンタル膜6上に形成されるため、ハフニウム膜26やプラチナ膜29のエッチングの際、ゲート絶縁膜5がダメージを受けることはない。
また、前述したように、窒化タンタル膜6よりなるゲート電極9a、9bは同時に形成されるため、窒化タンタル膜6の加工の際、ゲート電極9a、9b形成領域にあるゲート絶縁膜5が露出されることはない。したがって、ゲート電極9a、9b形成領域にあるゲート絶縁膜5の膜厚が減少することもない。
本実施の形態1では、ゲート絶縁膜5に直接接する第1層の膜として窒化タンタル膜6を形成する例を示したがこれに限らない。この第1層の膜となるための条件としては、エッチングなどに対して垂直加工性が良好で微細化が可能であり、また、第1層上に形成される第2層の膜との関係でMISFETのしきい値電圧が制御できることが必要である。さらに、活性化アニール処理などの高温処理を行っても安定であることが必要であり、これらの条件を満足する材料であれば、窒化タンタル膜6以外の膜であってもよい。
次に、ゲート電極9a、9bを構成する第2層の膜として、ハフニウム膜26やプラチナ膜を使用する例を示したがこれに限らない。第2層の膜となるための条件としては、下層の第1層の膜との関係でMISFETのしきい値を制御できることが必要であり、この条件を満たす膜ならば、第2層の膜として使用することができる。
また、ゲート絶縁膜5とゲート電極9a、9bの第1層の膜との関係であるが、活性化アニール処理などの高温処理を行っても第1層の膜が安定であり、ゲート絶縁膜5と反応しないことが必要である。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、ゲート電極の第1層の膜として窒化タンタル膜を使用する例について説明したが、本実施の形態2では、ゲート電極の第1層の膜としてアモルファスシリコン膜を使用する例について説明する。
本実施の形態2における半導体装置の構成は、前記実施の形態1の構成を示した図1と同様であり、窒化タンタル膜6に代えてアモルファスシリコン膜を使用している点が相違する。
アモルファスシリコン膜もエッチングなどに対して垂直加工性が良好で微細化が可能であり、また、第1層上に形成される第2層の膜との関係でMISFETのしきい値電圧が制御できる。さらに、アモルファスシリコン膜活性化アニール処理などの高温処理を行っても安定である。このことから、アモルファスシリコン膜をゲート電極9a、9bの第1層の膜として使用することができる。したがって、ゲート電極9a、9bの第1層の膜としてアモルファスシリコン膜を使用することにより、ゲート長の微細化を図ることができる。
なお、アモルファスシリコン膜の代わりにポリシリコン膜を使用してもよい。ただし、ポリシリコン膜には粒界が存在するため、この粒界が問題となるサイズまでゲート電極9a、9bを微細化する場合には粒界の存在しないアモルファスシリコン膜の方が望ましい。
次に、本実施の形態2における半導体装置の製造方法について説明する。図2〜図28までは窒化タンタル膜6をアモルファスシリコン膜に変更しただけであり、その他は同様である。このようにして、図28に示すnチャネル型MISFETQ1およびpチャネル型MISFETQ2を形成することができる。
次に、ゲート電極9a、9bの第1層の膜としてアモルファスシリコン膜を使用した場合、さらに以下に示す工程を行うことができる。
つまり、図28に示した構造を形成した半導体基板1を熱処理する。すると、図29に示すように、ゲート電極9aにおいては、第1層のアモルファスシリコン膜とハフニウム膜26が反応してハフニウムシリサイド膜(第1金属シリサイド膜)31が形成される。一方、ゲート電極9bにおいては、アモルファスシリコン膜とプラチナ膜29が反応してプラチナシリサイド膜(第2金属シリサイド膜)32が形成される。なお、アモルファスシリコン膜とハフニウム膜26とは約750℃で反応し、アモルファスシリコン膜とプラチナ膜29とは約300℃で反応するため、約750℃以上の熱処理を施すことにより、ゲート電極9a、9bの両方でシリサイド反応を起すことができる。
その後、シリサイド化に使用されない未反応のハフニウム膜およびプラチナ膜を除去することにより、ハフニウムシリサイド膜31だけからなるゲート電極(フルシリサイドゲート電極)9aとプラチナシリサイド膜32だけからなるゲート電極(フルシリサイドゲート電極)9bとを形成することができる。
ここで、アモルファスシリコン膜は微細加工されているため、シリサイド化したゲート電極9a、9bのゲート長をアモルファスシリコン膜のゲート長とほぼ同程度に微細化することが可能となる。すなわち、本実施の形態2では、実質的に微細化したゲート長を決定する第1層の膜とこの第1層上に形成され、実質的に仕事関数値を決定する第2層の膜から形成されるゲート電極9a、9bから一歩進んで、微細化したゲート長を有し、nチャネル型MISFETQ1にあった仕事関数値を有するハフニウムシリサイド膜からなるゲート電極9aと、微細化したゲート長を有し、pチャネル型MISFETQ2にあった仕事関数値を有するプラチナシリサイド膜からなるゲート電極9bを形成することができる。このようにフルシリサイド化したゲート電極9a、9bを形成することにより、シリコン膜を使用した場合のゲート電極9a、9bの空乏化を防止することができる。また、ボロンをゲート電極9bに使用する必要がなくボロンの突き抜けによるしきい値電圧の変動を防止することができる。
なお、本実施の形態2では、nチャネル型MISFETQ1およびpチャネル型MISFETQ2を形成した後(図28参照)、熱処理を施してシリサイド化をする例について説明したが、nチャネル型MISFETQ1のゲート電極9aを形成した段階(図19参照)で熱処理(約750℃)を行い、ハフニウムシリサイド膜31を形成し、その後、pチャネル型MISFETQ2のゲート電極9bを形成した段階(図27参照)で熱処理(約300℃)を行ってプラチナシリサイド膜32を形成してもよい。
また、本実施の形態2では、ゲート電極9aとして、ハフニウムシリサイド膜31を形成し、ゲート電極9bとして、プラチナシリサイド膜32を形成する例について説明したがこれに限らない。すなわち、ハフニウムシリサイド膜31の他に、nチャネル型MISFETQ1のしきい値電圧を低下させるシリサイド膜を使用してもよいし、プラチナシリサイド膜32のほかに、pチャネル型MISFETQ2のしきい値電圧を低下させるシリサイド膜を使用してもよい。
次に、配線工程について説明する。配線工程は本実施の形態2で説明するが、前記実施の形態1でも同様に配線が形成される。すなわち、前記実施の形態1では、図28の後、配線工程が実施される。本実施の形態2では、図29の後、配線工程が実施される。
図30に示すように、半導体基板1上に、例えばCVD法を使用して層間絶縁膜となる絶縁膜33を堆積する。その後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、絶縁膜33を貫通するコンタクトホール34を形成する。コンタクトホール34の底部では、高濃度n型不純物拡散領域19、20および高濃度p型不純物拡散領域22、23が露出される。
次に、コンタクトホール34内にチタン/窒化チタン膜35aおよびタングステン膜35bを埋め込んだプラグ36を形成する。プラグ36は、例えば以下のようにして形成することができる。まず、コンタクトホール34内を含む絶縁膜33上に、例えばスパッタリング法を使用して、チタン/窒化チタン膜35aを形成した後、例えばCVD法を使用してタングステン膜35bをコンタクトホール34内に埋め込むように形成する。そして、絶縁膜33上に形成された不要なチタン/窒化チタン膜35aおよびタングステン膜35bをCMP法やエッチバック法を使用して除去することにより、プラグ36を形成する。
続いて、プラグ36を形成した絶縁膜33上にチタン/窒化チタン膜37a、アルミニウム膜37b、チタン/窒化チタン膜37cを順次形成する。これらの膜は、例えばスパッタリング法を使用して形成することができる。そして、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用して、チタン/窒化チタン膜37a、アルミニウム膜37bおよびチタン/窒化チタン膜37cをパターニングすることにより、配線38を形成する。
このようにして、配線38を形成することができる。なお、この配線38より上層に他の配線などが形成されるが、本明細書では省略する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、半導体装置を製造する製造業に幅広く利用することができる。
本発明の実施の形態1における半導体装置を示した断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図4に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図5に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図9に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図10に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図11に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図12に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図13に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図14に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図15に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図16に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図17に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図18に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図19に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図20に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図21に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図22に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図23に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図24に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図25に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図26に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図27に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 実施の形態2における半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図29に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 素子分離領域
3 p型ウェル
4 n型ウェル
5 ゲート絶縁膜
6 窒化タンタル膜
7 酸化シリコン膜
8 レジスト膜
9a ゲート電極
9b ゲート電極
10 レジスト膜
11 低濃度n型不純物拡散領域
12 低濃度n型不純物拡散領域
13 レジスト膜
14 低濃度p型不純物拡散領域
15 低濃度p型不純物拡散領域
16 窒化シリコン膜
17 サイドウォール
18 レジスト膜
19 高濃度n型不純物拡散領域
20 高濃度n型不純物拡散領域
21 レジスト膜
22 高濃度p型不純物拡散領域
23 高濃度p型不純物拡散領域
24 絶縁膜
25 レジスト膜
26 ハフニウム膜
27 レジスト膜
28 レジスト膜
29 プラチナ膜
30 レジスト膜
31 ハフニウムシリサイド膜
32 プラチナシリサイド膜
33 絶縁膜
34 コンタクトホール
35a チタン/窒化チタン膜
35b タングステン膜
36 プラグ
37a チタン/窒化チタン膜
37b アルミニウム膜
37c チタン/窒化チタン膜
38 配線
1 nチャネル型MISFET
2 pチャネル型MISFET

Claims (8)

  1. (a)第1ゲート電極を有する第1の電界効果トランジスタと、
    (b)第2ゲート電極を有する第2の電界効果トランジスタとを備え、
    前記第1ゲート電極は、第1金属シリサイド膜から形成され、
    前記第2ゲート電極は、前記第1金属シリサイド膜とは異なる第2金属シリサイド膜から形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. (a)第1ゲート電極を有する第1の電界効果トランジスタと、
    (b)第2ゲート電極を有する第2の電界効果トランジスタとを備え、
    前記第1ゲート電極は、第1導体膜と前記第1導体膜上に形成された第1金属膜とを有し、
    前記第2ゲート電極は、第2導体膜と前記第2導体膜上に形成された第2金属膜とを有し、
    前記第1導体膜と前記第2導体膜とは同じ種類の膜である一方、前記第1金属膜と前記第2金属膜とは異なる種類の膜であることを特徴とする半導体装置。
  3. ゲート電極を有する電界効果トランジスタを備え、
    前記ゲート電極は、導体膜と前記導体膜上に形成された金属膜とを有し、
    前記金属膜のゲート長方向の長さは、前記導体膜のゲート長方向の長さに比べて長いことを特徴とする半導体装置。
  4. (a)第1ゲート電極を有する第1の電界効果トランジスタと、
    (b)第2ゲート電極を有する第2の電界効果トランジスタとを備え、
    前記第1ゲート電極は、第1導体膜と前記第1導体膜上に形成された第1金属膜とを有し、
    前記第2ゲート電極は、第2導体膜と前記第2導体膜上に形成された第2金属膜とを有し、
    前記第1ゲート電極のゲート長方向において、前記第1金属膜の幅は、前記第1導体膜の幅よりも広く、
    前記第2ゲート電極のゲート長方向において、前記第2金属膜の幅は、前記第2導体膜の幅よりも広いことを特徴とする半導体装置。
  5. (a)第1ゲート電極を有する第1の電界効果トランジスタと、
    (b)第2ゲート電極を有する第2の電界効果トランジスタとを備え、
    前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極のいずれか一方は、プラチナシリサイド膜あるいはハフニウムシリサイド膜から構成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. (a)第1ゲート電極を有する第1の電界効果トランジスタと、
    (b)第2ゲート電極を有する第2の電界効果トランジスタとを備え、
    前記第1ゲート電極は、第1導体膜と前記第1導体膜上に形成された第1金属膜とを有し、
    前記第2ゲート電極は、第2導体膜と前記第2導体膜上に形成された第2金属膜とを有し、
    前記第1導体膜と前記第2導体膜は同じ種類の膜から形成され、前記第1金属膜と前記第2金属膜とは異なる種類の膜から形成されていることを特徴とする半導体装置。
  7. (a)半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記ゲート絶縁膜上に導体膜を形成する工程と、
    (c)前記導体膜をパターニングする工程と、
    (d)パターニングした前記導体膜を覆うように絶縁膜を形成する工程と、
    (e)前記絶縁膜をパターニングすることにより、前記導体膜を露出する開口部であって前記導体膜より大きな領域を開口する前記開口部を前記絶縁膜に形成する工程と、
    (f)前記開口部を埋め込むように金属膜を形成する工程と、
    (g)前記金属膜をパターニングすることにより、前記導体膜と前記金属膜よりなるゲート電極を形成する工程とを備え、
    前記ゲート電極のゲート長方向において、前記金属膜の幅は、前記導体膜の幅よりも広いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. (a)半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記ゲート絶縁膜上に導体膜を形成する工程と、
    (c)前記導体膜をパターニングする工程と、
    (d)パターニングした前記導体膜を覆うように絶縁膜を形成する工程と、
    (e)前記絶縁膜をパターニングすることにより、前記導体膜を露出する開口部であって前記導体膜より大きな領域を開口する前記開口部を前記絶縁膜に形成する工程と、
    (f)前記開口部を埋め込むように金属膜を形成する工程と、
    (g)前記金属膜をパターニングすることにより、前記導体膜と前記金属膜よりなるゲート電極を形成する工程と、
    (h)前記導体膜と前記金属膜とを反応させるように熱処理を施す工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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