JP2005344347A - 小便器用薬液供給装置及びその取付機構 - Google Patents

小便器用薬液供給装置及びその取付機構 Download PDF

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Abstract

【課題】
小便器用薬液供給装置を、簡単に且つ確実に、小便器の壁面に取り付けることができる、取付機構を、提供すること。
【解決手段】
シール91を壁面81に貼り付け、シール91に両面テープ92を介して取付板93を貼り付け、取付板93のフック931にフック用開口部を介して小便器用薬液供給装置10を引っ掛けることにより、装置10を小便器8の壁面81に取り付けるようになっていることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、小便器用薬液供給装置及びその取付機構に関するものである。小便器用薬液供給装置は、小便器の壁面に取り付けられて、壁面を流れる洗浄水を取り込み、収容している薬剤を取り込んだ洗浄水によって溶解し、薬剤が溶解した洗浄水(薬液)を排出するようになっているものである。小便器用薬液供給装置は、薬液を小便器の壁面に流すことによって、小便器の清浄化を図るものである。取付機構は、小便器用薬液供給装置を小便器の壁面に取り付けるものである。
小便器の壁面に取り付けられて使用される小便器用薬液供給装置は、例えば、特許文献1〜3に示すように、公知である。
ところで、特許文献1〜3では、次のようにして、装置を小便器の壁面に取り付けている。すなわち、特許文献1では、レバー状の固定部材の先端部を散水口に引っ掛けることにより、装置を小便器に取り付けている。特許文献2では、フック状の吊下手段を流水のための配管及び開口部に引っ掛けることにより、装置を小便器に取り付けている。特許文献3では、吸盤によって、装置を小便器の壁面に取り付けている。
実開平5−10574号 特開平8−144354号公報 特開2003−247256号公報
特許文献1、2では、装置の取付が不安定であり、装置が容易に外れてしまう恐れがあった。特許文献3では、装置が容易に外れてしまう恐れは少ないが、装置を小便器の壁面に取り付ける際に吸盤を強く吸着させる必要があるため、取付作業が面倒であった。
また、小便器用薬液供給装置においては、従来に比して更に高い清浄効果を発揮できるものが、望まれている。
本発明は、従来に比して更に高い清浄効果を発揮できる小便器用薬液供給装置を、提供すること、及び、小便器用薬液供給装置を、簡単に且つ確実に、小便器の壁面に取り付けることができる、取付機構を、提供すること、を目的としている。
請求項1記載の発明は、小便器の壁面に取り付けられて、壁面を流れる洗浄水を取り込んで壁面に沿うよう排出するようになっており、且つ、取り込んだ洗浄水を一時貯留させ、収容している薬剤を貯留した洗浄水によって溶解し、薬剤が溶解した洗浄水を排出するようになっている、小便器用薬液供給装置であって、容器本体と、洗浄水取込用部材と、洗浄水排出用部材とを、備えており、容器本体が、小便器の上記壁面に対向する背面部を有し、薬剤を収容可能な上開きの形態を有し、且つ、間仕切りのない1つの部屋で構成されており、洗浄水取込用部材が、容器本体の背面側の上部から延びて上記壁面に接するよう設けられており、洗浄水排出用部材が、容器本体の背面側の下部から延びて上記壁面に接するよう設けられており、容器本体の上記背面部が、上部に、貯留された洗浄水をオーバーフローさせる溢れ口を有しており、且つ、下部に、取り込まれた洗浄水を排出させる排出口を有しており、排出口が、開口面積を変更可能に設けられていることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、更に、蓋体を備えており、蓋体が、正面衝立部と蓋部とを備え、容器本体に着脱自在に設けられており、正面衝立部が、蓋体が容器本体に取り付けられた場合に、容器本体の上開口の正面側で上に延びた壁を構成するよう設けられており、蓋部が、蓋体が容器本体に取り付けられた場合に、収容している薬剤が上開口から露出するのを防止するよう、容器本体の上開口の一部を覆うよう設けられているものである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、洗浄水取込用部材及び洗浄水排出用部材の少なくとも一方が、弾性板からなっているものである。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、洗浄水取込用部材が、容器本体に着脱自在に設けられているものである。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、洗浄水取込用部材が、上記壁面に接する部分の幅寸法を変更可能に設けられているものである。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明において、洗浄水取込用部材が、取り込む洗浄水の流通路となる縦溝を有しているものである。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、排出口が、排出口に沿って移動可能なスライド板によって、開口面積が変更可能となっているものである。
請求項8記載の発明は、小便器用薬液供給装置を小便器の壁面に取り付けるための取付機構であって、小便器用薬液供給装置が、小便器の壁面に取り付けられて、壁面を流れる洗浄水を取り込んで壁面に沿うよう排出するようになっており、且つ、取り込んだ洗浄水を一時貯留させ、収容している薬剤を貯留した洗浄水によって溶解し、薬剤が溶解した洗浄水を排出するようになっているものであり、取付機構が、シールと、両面テープと、フックを有する取付板と、小便器用薬液供給装置のフック用開口部と、で構成されており、シールを上記壁面に貼り付け、シールに両面テープを介して取付板を貼り付け、取付板のフックにフック用開口部を介して小便器用薬液供給装置を引っ掛けることにより、小便器用薬液供給装置を小便器の壁面に取り付けるようになっていることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、フック用開口部が、フックを挿し込んで横方向にスライドさせると、フックを抜くのが不可能となるよう形成されているものである。
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明において、取付機構が、更に、シールと両面テープとの接触面を封止するための封止材を有しており、封止材を両面テープの周縁に塗布するようになっているものである。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の小便器用薬液供給装置を取り付ける、請求項8ないし10のいずれかに記載の小便器用薬液供給装置の取付機構である。
請求項1記載の発明によれば、小便器の上部から噴出された洗浄水を取り込んで、薬液を排出することができる。したがって、小便器の壁面の清浄化を図ることができる。
しかも、容器本体が間仕切りの無い1つの部屋で構成されているので、薬剤を洗浄水に十分に浸漬させることができる。したがって、薬液の濃度を高めることができる。それ故、清浄効果を向上できる。
また、洗浄水の取り込み量が排出量よりも大きくなりすぎた場合には、貯留された洗浄水が溢れる恐れがある。しかし、背面部に溢れ口を有しているので、貯留された洗浄水は、正面側から溢れる前に、溢れ口から溢れる。したがって、洗浄水が正面側から溢れるのを防止できる。また、溢れ口からオーバーフローした洗浄水は、背面部の外面上を流れ、洗浄水排出用部材の背面上を流れて、壁面に至るので、オーバーフローした洗浄水を、壁面の清浄化に使用できる。
また、排出口の開口面積が変更可能であるので、取り込んだ洗浄水の排出量を調節できる。それにより、洗浄水の貯留量を設定できる。したがって、薬剤の溶解の程度を調節でき、小便器の汚れの程度に適した濃度の薬液を生成させることができる。
従って、請求項1記載の小便器用薬液供給装置によれば、従来に比して更に高い清浄効果を発揮できる。
請求項2記載の発明によれば、洗浄水取込用部材によって取り込まれる洗浄水が跳ね上がっても、その洗浄水は、蓋体の正面衝立部に背面側から衝突して落下する。したがって、洗浄水が正面側に飛び散るのを、防止できる。
しかも、貯留された洗浄水によって薬剤が浮き上がってきても、薬剤は、蓋部によって押さえ付けられるため、蓋部より上には浮かばない。したがって、薬剤を洗浄水に十分に浸漬させることができる。また、薬剤が浮き上がって容器本体からこぼれ落ちてしまうのを、防止できる。
請求項3記載の発明によれば、洗浄水取込用部材が弾性板からなる場合には、該部材の上縁を壁面に圧接させることができる。したがって、壁面を流れ落ちてくる洗浄水を、上記部材によって効率良く取り込むことができる。よって、洗浄水の取り込み量を増大できる。
また、洗浄水排出用部材が弾性板からなる場合には、該部材の下縁の波状の凸部を壁面に圧接させることができる。したがって、排出する洗浄水を確実に壁面に沿わせることができる。
請求項4記載の発明によれば、小便器の洗浄水の噴出形式に適したタイプの洗浄水取込用部材を用いることができる。
請求項5記載の発明によれば、幅寸法を変更することにより、洗浄水取込用部材による洗浄水の取り込み量を調節できる。それにより、洗浄水の貯留量を設定できる。したがって、薬剤の溶解の程度を調節でき、小便器の汚れの程度に適した濃度の薬液を生成させることができる。
請求項6記載の発明によれば、洗浄水取込用部材の正面上を流れる洗浄水は、縦溝を通って円滑に容器本体内へ取り込まれる。したがって、洗浄水の取り込みを円滑に行うことができる。
請求項7記載の発明によれば、排出口の開口面積を、簡単に、確実に、且つ、精度良く、変更できる。
請求項8記載の発明によれば、小便器の壁面にシールを貼り付け、シールに取付板を両面テープによって貼り付け、取付板のフックに小便器用薬液供給装置を引っ掛けることによって、該装置を壁面に取り付けることができる。したがって、上記装置を壁面に簡単に取り付けることができる。
請求項9記載の発明によれば、フックがフック用開口部から抜けないようになるので、小便器用薬液供給装置を小便器の壁面に確実に取り付けることができる。
請求項10記載の発明によれば、両面テープがシールから簡単に剥がれてしまうのを防止できる。
請求項11記載の発明によれば、請求項1ないし7のいずれかに記載の小便器用薬液供給装置を、小便器の壁面に、簡単に且つ確実に、取り付けることができる。
図1は本発明の小便器用薬液供給装置10及びその取付機構9を示す斜視図、図2は取り付けられて使用されている状態の本発明の装置10を示す斜視図、図3は取付機構9を有する装置10の正面図、図4は図3のIV−IV断面図、図5は図3のV矢視図、図6は図5のVI矢視図、図7は装置10の分解斜視図、図8は図7のA部の背面斜視図である。装置10は、小便器8の壁面81に取り付けられて使用される。装置10は、特に図7及び図8からわかるように、容器本体1と、洗浄水取込用部材2と、洗浄水排出用部材3と、蓋体4と、からなっている。取付機構9は、特に図1からわかるように、シール91と、両面テープ92と、フック931を有する取付板93と、封止材94と、装置10のフック用開口部95(図8)と、からなっている。開口部95は、フック931が引っ掛けられる部分である。
容器本体1は、小便器8の壁面81に対向する背面部11を有し、且つ、薬剤5を収容可能な上開きの形態を有している。容器本体1は、間仕切りの無い1つの部屋で構成されている。特に図8に示すように、背面部11は、板状の背面中央部12と、縦に延びた四角筒状の背面両側部13と、からなっている。
背面中央部12の下部には、排出口14が横長の開口として設けられている。排出口14の内側には、2つのスライド板141が排出口14に沿ってスライドして排出口14を開閉するように設けられている。これにより、排出口14の開口面積は、スライド板141をスライドさせることによって、変更可能となっている。スライド板141には、排出口14の外側の下方に延びた摘み142が設けられている。背面中央部12の上縁121は、背面両側部13の上縁131より一段低くなっている。この段差分の空間により、溢れ口15が構成されている。
各背面両側部13の上部は、洗浄水取込用部材2の各取付片21が上方から挿し込まれてストッパ51によって固定されるようになっている。また、各背面両側部13の下部は、洗浄水排出用部材3の各取付片31が下方から挿し込まれてストッパ51によって固定されるようになっている。更に、各背面両側部13の中間部には、横方向に一部が連結した大開口951と小開口952とが形成されている。両開口951、952は、後述するように、取付機構9における装置10の開口部95を構成している。
容器本体1の内部には、平面図である図9に示すように、リブ17が4個設けられている。リブ17は、容器本体1内に設置される網目状の載置板16(図7)を支持するためのものである。リブ17は、背面側と正面側に、対向しないよう、2個ずつ設けられている。また、容器本体1の内部には、両側に、1対の縦壁で構成された縦スリット部18が設けられている。縦スリット部18は、後述するように、蓋体4を取り付けるためのものである。載置板16は、薬剤5を載置するためのものである。
蓋体4は、正面衝立部41と蓋部42とからなっている。図10は蓋体4の正面図である。蓋部42の両側端部の下面には、板状の脚部43が設けられている。蓋体4は、図4に示すように、脚部43を縦スリット部18に上方から挿し込むことによって、容器本体1の上開口に着脱自在に取り付けられるようになっている。
正面衝立部41は、蓋体4が容器本体1に取り付けられた場合に、容器本体1の上開口の正面側で上に延びた壁を構成するようになっている。蓋部42は、網目状の板体からなっている。すなわち、蓋部42は、洗浄水を貫通させ得るようになっている。蓋部42は、正面衝立部41の背面側に、多数のリブ421を介して、設けられている。蓋部42は、容器本体1の上開口の前後方向の一部を幅方向に塞ぐ大きさで設けられている。これにより、蓋部42は、収容している薬剤5が浮き上がって容器本体1の上開口から露出するのを、防止している。
洗浄水取込用部材2は、例えばゴムなどの弾性材料でできた板体からなっている。部材2は、上述したように、取付片21を背面両側部13の上部に挿し込んでストッパ51によって固定することにより、容器本体1に着脱自在に取り付けられている。部材2は、概ね四角形状を有している。部材2は、容器本体1に取り付けられた状態で、上縁22が小便器8の壁面81に接するよう設けられている。部材2は、表面に複数本の横溝23及び縦溝24(図5)を有している。縦溝24は、取り込む洗浄水の流通路を構成している。部材2は、図11に示すように、一部を切断して取り除くことによって、壁面81に接する幅寸法Wを変更することができるようになっている。
なお、上記部材2は、図12の(b)に示すように、洗浄水の噴出形式がスプレッダータイプである小便器8に使用するのが好ましい。一方、図12の(a)に示すように、洗浄水の噴出形式がシャワータイプの小便器80には、洗浄水取込用部材20を使用するのが好ましい。部材20は、概ね扇形状を有し、且つ、幅方向両側に太い縦溝204を有している点が、部材2と異なっており、その他の構成は部材2と同じである。
洗浄水排出用部材3は、例えばゴムなどの弾性材料でできた板体からなっている。部材3は、上述したように、取付片31を背面両側部13の下部に挿し込んでストッパ51によって固定することにより、容器本体1に着脱自在に取り付けられている。部材3は、概ね四角形を有している。部材3の下縁32は波状に形成されている。部材3は、容器本体1に取り付けられた状態で、下縁32の波状の凸部321(図3)が小便器8の壁面81に接するよう設けられている。
装置10は、次のように組み立てられている。すなわち、図7に示すように、部材2及び部材3を容器本体1に取り付ける。また、載置板16を容器本体1内に入れてリブ17上に設置し、薬剤5を薬剤カバー50で覆った状態で載置板16上に載置する。また、蓋体4を容器本体1の上開口に取り付ける。なお、図7では、2個の薬剤5を収容する場合を示しているが、図4などでは、1個の長い薬剤5を収容した場合を示している。
取付機構9は、次のようにして、装置10を小便器8の壁面81に取り付けるようになっている。すなわち、まず、図13に示すように、センサー71を、テープ72で塞ぐことによって、反応しないようにする。そして、壁面81の取付箇所を、乾布によって、綺麗に拭く。次に、図14に示すように、壁面81の取付箇所810に、シール91を貼り付ける。シール91は、透明フィルムからなっており、貼着紙911を剥いで貼着面912を露出させて用いる。すなわち、シール91を、貼着面912にて取付箇所810に貼り付ける。次に、取付板93の背面に貼り付けている両面テープ92の貼着紙921を剥いで、両面テープ92の貼着面922を露出させる。そして、取付板93を、貼着面922にてシール91に貼り付ける。次に、図15に示すように、シール91と両面テープ92との接着面を封止するために、両面テープ92の周縁に封止材94を塗布する。封止材94は、チューブ941から押し出し、へら942で整える。これにより、図16に示すように、取付板93が、壁面81に取り付けられた状態となる。そして、図1に示すように、取付板93のフック931に、開口部95を介して、装置10を引っ掛けることにより、装置10を壁面81に取り付ける。
開口部95は、図8に示すように、大開口951と小開口952とからなっている。大開口951は、フック931の先端9311(図1、図18)の縦寸法と同等以上の大きさを有している。一方、小開口952は、フック931の先端9311の縦寸法より小さい寸法を有している。図17は、取付機構9の横断面部分図であり、図8のXVII−XVII断面に相当する図である。図17に示すように、フック931の先端9311は、装置10に対して相対的に、大開口951に差し込まれた後に小開口952へスライドされる。図18は図17のXVIII−XVIII断面図である。図18に示すように、フック931の先端9311は、小開口952から抜けない状態となっている。これにより、装置10は、開口部95を介して、取付板93に取り付けられる。
取付板93は、フック931の他に、複数本(ここでは4本)の突起932を有している。突起932は、図4に示すように、先端が背面両側部13に当接することによって、装置10の背面部11を取付板93に対して平行に維持する。
なお、取り付けた装置10の排出口14の開口面積は、図19に示すように、スライダー治具149によって摘み142を把持してスライド板141をスライドさせることによって、変更可能である。
上記構成の装置10においては、図4に示すように、小便器8の上部から噴出された洗浄水が、壁面81を流れ、部材2によって、矢印Aのように、容器本体1内に取り込まれる。このとき、縦溝24は、取り込まれる洗浄水の流通路となって洗浄水の流れを助長する。取り込まれた洗浄水は、容器本体1の底に至り、排出口14から排出され、部材3の背面上を矢印Bのように流れ、壁面81に至る。
ところで、排出口14の開口面積は、通常、洗浄水の取り込み量よりも排出量の方が小さくなるよう設定されている。それ故、取り込まれた洗浄水は、次第に容器本体1内に貯留されていく。そして、薬剤5が、貯留された洗浄水に浸漬していき、洗浄水に溶解される。これにより、薬剤5が溶解した洗浄水、すなわち、薬液が、生成する。
一方、小便器8において、洗浄水は、使用時に所定量が1回だけ噴出される。したがって、装置10においては、洗浄水の取り込み量が次第に減少していき、排出が次第に優先的に行われるようになり、薬液が排出されていく。こうして、薬液が、装置10の下方の壁面81を流れることとなる。これにより、壁面81の清浄化が図られる。ここで、清浄化とは、薬液の作用によって、尿石の生成を防止したり、汚れを取ったり、殺菌したり、消臭したり、芳香を与えたりすることである。
以上のように、上記構成の装置10によれば、小便器8の上部から噴出された洗浄水を取り込んで、薬液を排出することができる。したがって、壁面81の清浄化を図ることができる。
しかも、容器本体1が間仕切りの無い1つの部屋で構成されているので、薬剤5を洗浄水に十分に浸漬させることができる。したがって、薬液の濃度を高めることができる。
また、洗浄水の取り込み量が排出量よりも大きくなりすぎた場合には、貯留された洗浄水が溢れる恐れがある。しかし、背面部11に溢れ口15を有しているので、貯留された洗浄水は、正面側から溢れる前に、溢れ口15から溢れる。したがって、洗浄水が正面側から溢れるのを防止できる。また、溢れ口15からオーバーフローした洗浄水は、背面中央部12の外面上を流れ、部材3の背面上を流れて、壁面81に至るので、オーバーフローした洗浄水を、壁面81の清浄化に使用できる。
また、排出口14の開口面積が変更可能であるので、取り込んだ洗浄水の排出量を調節できる。それにより、洗浄水の貯留量を設定できる。したがって、薬剤5の溶解の程度を調節でき、小便器8の汚れの程度に適した濃度の薬液を生成させることができる。
しかも、排出口14の開口面積が、スライド板141をスライドさせることによって変更可能であるので、排出口14の開口面積を、簡単に、確実に、且つ、精度良く、変更できる。
また、部材2によって取り込まれる洗浄水が跳ね上がっても、その洗浄水は、蓋体4の正面衝立部41に背面側から衝突して落下する。したがって、洗浄水が正面側に飛び散るのを、防止できる。
また、貯留された洗浄水によって薬剤5が浮き上がってきても、薬剤5は、蓋部42によって押さえ付けられるため、蓋部42より上には浮かばない。したがって、薬剤5を洗浄水に十分に浸漬させることができる。また、薬剤5が浮き上がって容器本体からこぼれ落ちてしまうのを、防止できる。
また、部材2が弾性材料でできているので、上縁22を壁面81に圧接させることができる。したがって、壁面81を流れ落ちてくる洗浄水を、部材2によって効率良く取り込むことができる。よって、洗浄水の取り込み量を増大できる。
また、部材3が弾性材料でできているので、下縁32の波状の凸部321を壁面81に圧接させることができる。したがって、排出する洗浄水を確実に壁面81に沿わせることができる。
また、部材2が容器本体1に対して着脱自在であるので、小便器の洗浄水の噴出形式に適したタイプの洗浄水取込用部材を用いることができる。例えば、図12の(b)に示すように、部材2を洗浄水の噴出形式がスプレッダータイプである小便器8に使用できる。一方、図12の(a)に示すように、部材20を洗浄水の噴出形式がシャワータイプの小便器80に使用できる。
また、部材2の幅寸法W(図11)が変更可能であるので、部材2による洗浄水の取り込み量を調節できる。それにより、洗浄水の貯留量を設定できる。したがって、薬剤5の溶解の程度を調節でき、小便器8の汚れの程度に適した濃度の薬液を生成させることができる。
更に、部材2が縦溝24を有しているので、部材2の正面上を流れる洗浄水は、縦溝24を通って円滑に容器本体1内へ取り込まれる。したがって、洗浄水の取り込みを円滑に行うことができる。
上記構成の取付機構9によれば、壁面81にシール91を貼り付け、シール91に取付板93を両面テープ92によって貼り付け、取付板93のフック931に装置10を引っ掛けることによって、装置10を壁面81に取り付けることができる。したがって、装置10を壁面81に簡単に取り付けることができる。
しかも、フック931の先端9311が小開口952から抜けないようになっているので、装置10を壁面81に確実に取り付けることができる。
更に、シール91と両面テープ92との接着面が封止材94によって封止されているので、両面テープ92がシール91から簡単に剥がれてしまうのを防止できる。
本発明の小便器用薬液供給装置は、従来に比して更に高い清浄効果を発揮でき、本発明の取付機構は、小便器用薬液供給装置を、簡単に且つ確実に、小便器の壁面に取り付けることができるので、両発明とも、産業上の利用価値が大である。
本発明の小便器用薬液供給装置及びその取付機構を示す斜視図である。 取り付けられて使用されている状態の本発明の装置を示す斜視図である。 取付機構を有する本発明の装置の正面図である。 図3のIV−IV断面図である。 図3のV矢視図である。 図5のVI矢視図である。 本発明の装置の分解斜視図である。 図7のA部の背面斜視図である。 容器本体の平面図である。 蓋体の正面図である。 洗浄水取込用部材の一使用方法を示す斜視図である。 洗浄水取込用部材の別の例とそれを用いる小便器とを示す斜視図である。 取付機構による取付作業の一工程を示す斜視図である。 図13に続く工程を示す斜視図である。 図14に続く工程を示す斜視図である。 図15に続く工程を示す斜視図である。 取付機構の横断面部分図であり、図8のXVII−XVII断面に相当する図である。 図17のXVIII−XVIII断面図である。 スライダー治具を用いた作業を示す斜視図である。
符号の説明
1 容器本体 10 小便器用薬液供給装置 11 背面部 14 排出口 141 スライド板 15 溢れ口 2 洗浄水取込用部材 24 縦溝 3 洗浄水排出用部材 4 蓋体 41 正面衝立部 42 蓋部 8 小便器 81 壁面 9 取付機構 91 シール 92 両面テープ 93 取付板 931 フック 94 封止材 95 フック用開口部

Claims (11)

  1. 小便器の壁面に取り付けられて、壁面を流れる洗浄水を取り込んで壁面に沿うよう排出するようになっており、且つ、取り込んだ洗浄水を一時貯留させ、収容している薬剤を貯留した洗浄水によって溶解し、薬剤が溶解した洗浄水を排出するようになっている、小便器用薬液供給装置であって、
    容器本体と、洗浄水取込用部材と、洗浄水排出用部材とを、備えており、
    容器本体が、小便器の上記壁面に対向する背面部を有し、薬剤を収容可能な上開きの形態を有し、且つ、間仕切りのない1つの部屋で構成されており、
    洗浄水取込用部材が、容器本体の背面側の上部から延びて上記壁面に接するよう設けられており、
    洗浄水排出用部材が、容器本体の背面側の下部から延びて上記壁面に接するよう設けられており、
    容器本体の上記背面部が、上部に、貯留された洗浄水をオーバーフローさせる溢れ口を有しており、且つ、下部に、取り込まれた洗浄水を排出させる排出口を有しており、
    排出口が、開口面積を変更可能に設けられていることを特徴とする小便器用薬液供給装置。
  2. 更に、蓋体を備えており、
    蓋体が、正面衝立部と蓋部とを備え、容器本体に着脱自在に設けられており、
    正面衝立部が、蓋体が容器本体に取り付けられた場合に、容器本体の上開口の正面側で上に延びた壁を構成するよう設けられており、
    蓋部が、蓋体が容器本体に取り付けられた場合に、収容している薬剤が上開口から露出するのを防止するよう、容器本体の上開口の一部を覆うよう設けられている、請求項1記載の小便器用薬液供給装置。
  3. 洗浄水取込用部材及び洗浄水排出用部材の少なくとも一方が、弾性板からなっている、請求項1記載の小便器用薬液供給装置。
  4. 洗浄水取込用部材が、容器本体に着脱自在に設けられている、請求項1記載の小便器用薬液供給装置。
  5. 洗浄水取込用部材が、上記壁面に接する部分の幅寸法を変更可能に設けられている、請求項1記載の小便器用薬液供給装置。
  6. 洗浄水取込用部材が、取り込む洗浄水の流通路となる縦溝を有している、請求項1記載の小便器用薬液供給装置。
  7. 排出口が、排出口に沿って移動可能なスライド板によって、開口面積が変更可能となっている、請求項1記載の小便器用薬液供給装置。
  8. 小便器用薬液供給装置を小便器の壁面に取り付けるための取付機構であって、
    小便器用薬液供給装置が、小便器の壁面に取り付けられて、壁面を流れる洗浄水を取り込んで壁面に沿うよう排出するようになっており、且つ、取り込んだ洗浄水を一時貯留させ、収容している薬剤を貯留した洗浄水によって溶解し、薬剤が溶解した洗浄水を排出するようになっているものであり、
    取付機構が、
    シールと、両面テープと、フックを有する取付板と、小便器用薬液供給装置のフック用開口部と、で構成されており、
    シールを上記壁面に貼り付け、シールに両面テープを介して取付板を貼り付け、取付板のフックにフック用開口部を介して小便器用薬液供給装置を引っ掛けることにより、小便器用薬液供給装置を小便器の壁面に取り付けるようになっていることを特徴とする小便器用薬液供給装置の取付機構。
  9. フック用開口部が、フックを挿し込んで横方向にスライドさせると、フックを抜くのが不可能となるよう形成されている、請求項8記載の小便器用薬液供給装置の取付機構。
  10. 取付機構が、更に、シールと両面テープとの接触面を封止するための封止材を有しており、封止材を両面テープの周縁に塗布するようになっている、請求項8記載の小便器用薬液供給装置の取付機構。
  11. 請求項1ないし7のいずれかに記載の小便器用薬液供給装置を取り付ける、請求項8ないし10のいずれかに記載の小便器用薬液供給装置の取付機構。
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