JP2005344249A - 加工性に優れた獣毛調アクリル繊維 - Google Patents

加工性に優れた獣毛調アクリル繊維 Download PDF

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Abstract

【課題】 加工性に優れ且つ獣毛調のぬめり風合いを有するアクリル繊維を提供する。
【解決手段】 特定のイミダゾリニウム化合物を2〜12重量%、特定の脂肪酸アミド誘導体を10〜35重量%、特定のアミノ変性ポリオルガノシロキサンを10〜50重量%及びノニオン界面活性剤を8〜25重量%含有しており、且つこれらを合計で40重量%以上含有して成る繊維用処理剤を、繊維の乾燥重量に対し、該繊維用処理剤の全固形分として0.1〜2.0重量%付着せしめたことを特徴とするアクリル系繊維である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、獣毛調のぬめり風合いを有し、且つ加工性に優れたアクリル繊維に関する。
羊毛、カシミヤ、アンゴラ兎毛などの獣毛繊維よりなる編織物が特有のぬめり感に基づく優れた風合を有することは良く知られており、アクリル繊維等の合成繊維においても、かかる獣毛繊維特有の風合を付与する方法が提案されている。かかる方法として、ゲル膨潤状態のアクリル系合成繊維にアミノ変性オルガノポリシロキサンを特定組成の乳化液状態で付与した後乾燥緻密化し、その後紡績油剤を付与する方法が提案されている。(特許文献1) また、特定のシリコーン樹脂とのPOE=(n′)アルキルフェニルホスフェートの群から選ばれた乳化剤とを混和撹拌しながら水を添加し弱酸性のエマルジョンを形成し、湿式紡糸して得られた膨潤ゲル状のアクリル繊維に該エマルジョンを付着せしめた後直ちに乾燥し、この後さらに紡績油剤を付与する方法が提案されている。(特許文献2)。 かかる方法の採用により獣毛繊維製品に酷似したぬめり感と柔軟性並びに防縮性を付与し得るものの、かかる手段においてはシリコーン処理と紡績油剤付与の二浴による二段処理を必須としており、必ずしも工業的に好ましい手法とは言い難く、さらに改善が望まれていた。
また、水系媒体中に安定に分散してなる特定の柔軟処理剤を、アクリル繊維に付着させた後、熱処理する方法も提案されている。(特許文献3) かかる方法では、1段処理により獣毛様の風合を有するアクリル繊維が得られているが、特に、静電気の発生しやすい細繊度や異形断面の繊維において、紡績工程で捲き付きが起こるなど、加工性に劣るものであった。
特開平7−238423号公報 特公昭51−2556号公報 特開昭62−45789号公報
本発明の目的は、かかる従来技術の問題点を解消し、加工性に優れ且つ獣毛調のぬめり風合いを有するアクリル繊維を提供することにある。本発明者は、耐久性のある獣毛様風合と紡績性等加工性を同時に満足するアクリル繊維について鋭意研究した結果、特定のイミダゾリニウム化合物、脂肪酸アミド、アミノ変性ポリオルガノシロキサン及びノニオン界面活性剤を選択し、且つ特定割合で共存させた処理剤を被処理繊維に付着せしめることにより、細繊度や異形断面の繊維においても糸切れ、捲き付き等の紡績工程上の問題がなく、風合い、加工性共に満足するアクリル繊維が得られることを見出し、本発明に到達した。
即ち本発明の上記目的は、下記の化4で示されるイミダゾリニウム化合物を2〜12重量%、下記の脂肪酸アミド誘導体を10〜35重量%、下記のアミノ変性ポリオルガノシロキサンを10〜50重量%及びノニオン界面活性剤を8〜25重量%含有しており、且つこれらを合計で40重量%以上含有して成る繊維用処理剤を、繊維の乾燥重量に対し、該繊維用処理剤の全固形分として0.1〜2.0重量%付着せしめたことを特徴とするアクリル系繊維により達成される。
Figure 2005344249
(化4において、
:炭素数16〜22の脂肪酸からカルボン酸基を除いた残基
:メチル基、エチル基又はベンジル基
:下記の化5で示される有機基
X:炭素数1又は2のアルキル硫酸基、又はハロゲン原子)
(化5)
−(CH−R
(化5において、
:低級アルキル基で置換された置換アミノ基、又は炭素数2〜22の脂肪酸アミド基)
脂肪酸アミド誘導体:下記の化6で示されるポリエチレンポリアミンの窒素原子に結合した水素原子のうち2又は3個の水素原子を炭素数16〜22の脂肪族アシル基で置換した脂肪酸アミド、該脂肪酸アミドを酸で中和した脂肪酸アミド塩から選ばれる一つ又は二つ以上、
(化6)
NH−(CNH)−C−NH
(化6において、q:1又は2)
アミノ変性ポリオルガノシロキサン:アミノ当量1500〜4000の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサン。
さらに、化4で示されるイミダゾリニウム化合物を3〜10重量%、脂肪酸アミド誘導体を15〜25重量%、アミノ変性ポリオルガノシロキサンを25〜45重量%及びノニオン界面活性剤を15〜25重量%含有しており、且つこれを合計で70重量%以上含有して成る繊維用処理剤を、繊維の乾燥重量に対し、該繊維用処理剤の全固形分として0.1〜2.0重量%付着せしめたことを特徴とする請求項1記載のアクリル系繊維により、よりよく達成される。
本発明のアクリル系繊維は、耐久性のある獣毛様のぬめり風合を有していることから、獣毛に非常に近い風合いのパイル、ボア等の立毛製品や衣料品とすることができる。また、紡績等の工程において、糸切れ、捲き付き等のトラブルを派生することなく被処理繊維の風合いを改善できる。さらに1段の処理でも十分な効果を与えることができ、工業的にも有利である。
本発明のアクリル系繊維に付与する繊維用処理剤は、前記の化4で示されるイミダゾリニウム化合物、前記の脂肪酸アミド誘導体、前記のアミノ変性ポリオルガノシロキサン及びノニオン界面活性剤を含有するものである。かかるイミダゾリニウム化合物は、脂肪族モノカルボン酸とN−置換エチレンジアミンとから得られるイミダゾリン化合物を4級化剤で4級化したものである。
イミダゾリニウム化合物の合成に供する、上記脂肪族モノカルボン酸としては、例えばパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の炭素数16〜22の脂肪酸が挙げられる。
また、上記N−置換エチレンジアミンは、エチレンジアミンの一つのアミノ基の水素原子1個を化5で示される有機基で置換したものである。化5で示される有機基において、該式中のRとしては、1)メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等の低級アルキル基で置換された置換アミノ基、2)アセトアミド基、プロパンアミド基、ブタンアミド基、ペンタデカンアミド基、ヘキサデカンアミド基、ヘプタデカンアミド基、オクタデカンアミド基、ノナデカンアミド基、エイコサンアミド基等の炭素数2〜22の脂肪酸アミド基が挙げられる。
かかるN−置換エチレンジアミンの具体例としては、N−(N−メチル−2−アミノエチル)エチレンジアミン、N−(N−エチル−2−アミノエチル)エチレンジアミン、N−(N−プロピル−2−アミノエチル)エチレンジアミン、N−(N−ブチル−2−アミノエチル)エチレンジアミン、N−(2−アセトアミドエチル)エチレンジアミン、N−(2−プロパンアミドエチル)エチレンジアミン、N−(2−ヘプタデカンアミドエチル)エチレンジアミン、N−(2−オクタデカンアミドエチル)エチレンジアミン、N−(2−ノナデカンアミドエチル)エチレンジアミン、N−(2−エイコサンアミドエチル)エチレンジアミン、N−(2−ヘンエイコサンアミドエチル)エチレンジアミン等が挙げられる。
化4で示されるイミダゾリニウム化合物の合成に供するイミダゾリン化合物は、以上説明した脂肪族モノカルボン酸とN−置換エチレンジアミンとを用い、公知の合成方法により得られる。例えば、脂肪族モノカルボン酸1モルとN−置換エチレンジアミン1モルとを180〜220℃で加熱し、脱水して、アミド化及び環化反応することにより得られる。
化4で示されるイミダゾリニウム化合物は、前記のようにして得たイミダゾリン化合物を4級化剤で4級化することにより得られる。かかる4級化剤としては、1)メチルクロリド、エチルブロミド、ブチルヨージド等の炭素数1〜4のモノハロゲン化アルキル、2)ベンジルクロライド、ベンジルブロミド等のハロゲン化ベンジル、3)ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等の、アルキル基の炭素数1〜4のジアルキル硫酸などが挙げられるが、なかでもジメチル硫酸、ジエチル硫酸が好ましい。
化4で示されるイミダゾリニウム化合物は公知の合成方法により得られる。例えば、ステアリン酸1モルとジエチレントリアミン1モルとから得た1−(2−アミノエチル)−2−ヘプタデシル−2−イミダゾリン1モルと、ジエチル硫酸1モルとを80℃で反応させて1−(2−アミノエチル)−1−エチル−2−ヘプタデシル−2−イミダゾリニウムエチルサルフェートを得る方法が挙げられる。
本発明に採用される繊維用処理剤に供する脂肪酸アミド誘導体には、1)化6で示されるポリエチレンポリアミンの窒素原子に結合した水素原子のうちで2又は3個の水素原子を炭素数16〜22の脂肪族アシル基で置換した脂肪酸アミド、2)該脂肪酸アミドを酸で中和した脂肪酸アミド塩が包含される。
前記の脂肪酸アミドは、化6で示されるポリエチレンポリアミン1モルに炭素数16〜22の脂肪酸2又は3モルをアミド化反応することにより得られる。
脂肪酸アミドの合成に供する式6で示されるポリエチレンポリアミンは、1)ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンである。
また脂肪酸アミドの合成に供する脂肪酸としては、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、アラキン酸、ベヘニン酸等の炭素数16〜22の脂肪酸が挙げられる。かかる脂肪酸アミドは公知の合成方法により得られる。例えば、脂肪族モノカルボン酸2モルとポリエチレンポリアミン1モルとを180〜220℃に加熱して、アミド化反応することにより得られる。
また前記の脂肪酸アミド塩は、以上説明した脂肪酸アミド中のアミノ基の一部若しくは全部を有機酸や無機酸で中和したものである。中和に用いる有機酸としては、1)酢酸、プロピオン酸、カプロン酸等の炭素数2〜6の脂肪族モノカルボン酸、2)グルコール酸、乳酸、リンゴ酸等の炭素数2〜4の脂肪族ヒドロキシモノカルボン酸が挙げられる。また中和に用いる無機酸としては、塩酸、リン酸、亜リン酸、ホウ酸等が挙げられる。
本発明に採用される繊維用処理剤に供するアミノ変性ポリオルガノシロキサンは、アミノ当量1500〜4000、好ましくは1600〜2500の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサンである。かかるアミノ変性ポリオルガノシロキサンは、分子中に必須の構成基としてジメチルシロキサン基と、アミノ変性基を有するシロキサン基とを有する線状ポリオルガノシロキサンである。ここでアミノ変性基としては、2−アミノエチル基、3−アミノプロピル基、4−アミノブチル基、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基等が挙げられる。
本発明に採用される繊維用処理剤に供するノ二オン界面活性剤としては公知のものが適用できる。これには例えば、1)いずれも分子中にオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基を有する、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エステル、ポリオキシアルキレンヒマシ油、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤、2)ソルビタンモノラウレート、ソルビタントリオレート、グリセリンモノラウレート、ジグリセリンジラウレート等の多価アルコール部分エステル型ノニオン界面活性剤、3)いずれも分子中にオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基と窒素原子とを有する、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)アミノエーテル、ポリエーテルポリアミン等のアミノエーテル型ノニオン界面活性剤、4)いずれも分子中にオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基と窒素原子とを有する、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド等のアミドエーテル型ノニオン界面活性剤等が挙げられる。
本発明に採用される繊維用処理剤は、以上説明したような化4で示されるイミダゾリニウム化合物を2〜12重量%、脂肪酸アミド誘導体を10〜35重量%、アミノ変性ポリオルガノシロキサンを10〜50重量%及びノニオン界面活性剤を8〜25重量%含有しており、且つこれらを合計で40重量%以上含有して成るものである。かかる範囲を外れる場合には、処理剤の安定性が悪い、あるいは、風合いは良いが加工性に問題を生じる、加工性は良いが風合いに問題を生じるなど、加工性と風合いのバランスの取れた繊維を得ることが難しい。なお、化4で示されるイミダゾリニウム化合物を3〜10重量%、脂肪酸アミド誘導体を15〜25重量%、アミノ変性ポリオルガノシロキサンを25〜45重量%及びノニオン界面活性剤を15〜25重量%含有しており、且つこれらを合計で70重量%以上含有して成るものとするのが好ましい。
上述のごとく、本発明に採用される繊維用処理剤は必須成分として、イミダゾリニウム化合物、脂肪酸アミド誘導体、アミノ変性ポリオルガノシロキサン及びノニオン界面活性剤を含有して成るものであるが、獣毛調のぬめり風合い、加工性あるいは処理剤の安定性を阻害しない限り、その他の成分として、公知の抗菌剤、防カビ剤、消臭剤、消泡剤、紡績油剤等を加えてもかまわない。特に、静電気が発生しやすく、紡績等での加工性に劣る細繊度の繊維や異形断面の繊維に対しては、紡績油剤を加えることが好ましい。なお、紡績油剤は、本発明に採用される繊維用処理剤を繊維に付与した後、別途付与することも可能であるが、本発明に採用される繊維用処理剤に添加した方が、一段での処理が可能となるため好ましい。
かかる紡績油剤としては、一般的にアクリル繊維に対して用いられる紡績油剤であれば特に限定はなく、アニオン系、カチオン系いずれの界面活性剤も使用可能であるが、浴の安定性の観点から、カチオン系界面活性剤が好ましい。かかる界面活性剤としては、ステアリル・アミド・プロピル・ジメチル・ヒドロキシエチル・アンモニウムナイトレ−ト、ステアリル・アミド・プロピル・ジメチル・エトキシエチル・アンモニウムエチルサルフェート、セチル・アミド・プロピル・ジメチル・ヒドロキシエチル・アンモニウムナイトレ−ト、ラウリル・アミド・プロピル・ジメチル・ヒドロキシエチル・アンモニウムナイトレ−ト、ステアリル・アミド・プロピル・ジメチル・エチル・アンモニウムナイトレ−ト、ステアリル・アミド・プロピル・ジメチル・エチル・アンモニウムエチルサルフェート、ステアリル・アミド・プロピル・トリメチル・アンモニウムメチルサルフェート、ラウリル・アミド・プロピル・ジメチル・エチル・アンモニウムナイトレ−ト、ラウリル・アミド・プロピル・ジメチル・エチル・アンモニウムエチルサルフェート、ラウリル・アミド・プロピル・トリメチル・アンモニウムメチルサルフェート、ステアリル・アミド・プロピル・ジエチル・メチル・アンモニウムメチルサルフェート、ステアリル・ジメチル・エチル・アンモニウムエチルサルフェート、ステアリル・トリメチル・アンモニウムメチルサルフェート、ラウリル・ジメチル・エチル・アンモニウムエチルサルフェート、ラウリル・トリメチル・アンモニウムメチルサルフェート、オレイル・ジメチル・エチル・アンモニウムエチルサルフェート、オレイル・ジメチル・メチル・アンモニウムメチルサルフェート等の第4級アンモニウム塩、上記第4級アンモニウム塩のカウンターイオンを炭素数2〜12のアルキルフォスフェートで置き換えたもの、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩型カチオン化物、アルキルアミン塩等が例示される。
なお、かかる紡績油剤の繊維用処理剤への添加量としては、紡績等の加工性を考慮して適宜設定されるべきであるが、概ね3〜60重量%、好ましくは4〜50重量%、より好ましくは5〜30重量%である。
本発明に係るアクリル繊維とは、アクリロニトリル単独又は重量で60%以上、好ましくは80%以上のアクリロニトリルと他のビニル系単量体との共重合体よりなり、常法に従って湿式紡糸、乾式紡糸又は乾湿式紡糸して得られる繊維の総称である。かかる繊維としては、凝固、水洗工程を経由している限り製造工程中途品であっても適宜採用することができる。特に凝固、水洗、延伸工程を経たゲル膨潤状態の熱処理前の繊維、さらに熱処理工程を経た乾燥前の繊維を採用し、該繊維に繊維用処理剤を付着させることにより、後続の乾熱処理又は乾燥工程によって繊維用処理剤のアミノ変性ポリオルガノシロキサン等の固着熱処理も同時に実施できるので望ましい。
また、繊維用処理剤を付着させたアクリル繊維の熱処理方法としては、繊維用処理剤のアミノ変性ポリオルガノシロキサン等を繊維表面に固着させ得る限りいかなる方法も採用することができるが、一般に湿熱又は乾熱雰囲気下、60〜150℃、更に好ましくは80℃〜130℃の温度条件を採用することが工業上好ましい。なお、かかる熱処理は、上記したように乾燥等の後続工程と兼ねることができることは言うまでもない。
なお、本発明に係る繊維用処理剤の、アクリル繊維への付着に際しては、通常、予め繊維用処理剤濃度が5〜30重量%程度の高濃度水溶液を調整しておき、使用の際にこれを0.5〜3.0重量%程度の低濃度水溶液としてアクリル繊維に付着させる。該繊維用処理剤の付着量としては、目的とする風合等を考慮して適宜設定されるべきであるが、被処理アクリル繊維の乾燥重量を基準として、繊維用処理剤の必須成分を含む固形分が、概ね0.1〜2.0重量%、好ましくは0.15〜1.5重量%、より好ましくは0.2〜1.0重量%の範囲内に設定することが望ましい。かかる付着量の下限を外れる場合には被処理繊維に充分なぬめり風合を付与することができず、また、かかる範囲の上限を越える場合には単繊維相互間の接着、紡績加工工程におけるカードのテーカーインローラーへの捲付き、ギル・練条あるいは精紡のトップローラーへの捲付き等の障害を派生するので好ましくない。
実施例本発明の理解を更に容易にするため、以下に代表的実施例を記載するが、本発明の要旨はこれ等の実施例の記載によって何ら限定されるものではない。なお、特に断らない限り部及百分率はすべて重量基準により示す。なお、ぬめり性、ボイル後及び洗濯後ぬめり性、柔軟性並びに紡績性は下記の方法で測定したものである。
(1)原綿ぬめり性
乾燥した供試原綿について官能評価を行った。官能評価の基準は、◎は特に良好、〇は良好、△はやや良好、×は不良を示す。
(2) ボイル後ぬめり性
供試原綿を下記の条件で40分間フリーボイル処理し、脱水乾燥後に官能評価を行なった。
ボイル処理条件
酢酸 3.0% o.w.f
酢酸ナトリウム 0.5% o.w.f
浴比 1:50
(3)洗濯後ぬめり性
供試原綿を上記ボイル条件でフリーボイル処理した後、JIS−L0217-1995の103法に準拠して洗濯し、脱水した。これを10回くり返した後、乾燥(60℃で40分間)し、官能評価を行った。なお、洗剤は花王株式会社製アタックを使用した。
(3) 紡績性
供試原綿を通常の梳毛又は短繊維紡績工程で紡績するに際し、カード通過性、ギル又は練条でのローラー捲付き、精紡機でのローラー捲付き、糸切れ等操業性全般の評価を行なった。評価の基準は、◎は特に良好、〇は良好、△はやや良好、×は不良を示す。
繊維用処理剤の作成(繊維用処理剤A〜I)
30℃の水に、イミダゾリニウム化合物、脂肪酸アミド誘導体、アミノ変性ポリオルガノシロキサン及びノニオン界面活性剤が表1の組成となるよう混合して作成した。なお、各成分の詳細は以下の通りである。
・イミダゾリニウム化合物:式4、式5中の
: C1735 : C
: 式5中のRがC1735CONH
: COSO
・脂肪酸アミド:式6中のqが2のもの1molとベヘニン酸2molの反応物の酢酸塩
・アミノ変性ポリオルガノシロキサン:アミノ等量が2000の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサン
・ノニオン性界面活性剤:ポリオキシエチレンC18不飽和アルキルアミドエーテルとポリオキシエチレンC12アルキルアミノエーテルの等量混合物
Figure 2005344249
実施例1
アクリロニトリル90%、メチルアクリレート9.8%及びメタアリルスルホン酸ソーダ0.2%を共重合した重合体(30℃のジメチルホルムアミド中での極限粘度〔η〕:1.4)を、50%濃度のロダンソーダ水溶液に溶解して重合体濃度が12%の紡糸原液を作製し、ノズル孔形状が丸形のノズルを用い、該紡糸原液を−3℃、15%のロダンソーダ水溶液中に紡糸し、常法に従って水洗、延伸、熱処理等を施して繊維トウを準備した。
次に、表1記載の繊維用処理剤Aをトータル成分濃度(全固形分)が1.2重量%となるよう希釈した処理剤中に繊維トウを浸漬した後、処理剤の付着量が繊維乾燥重量に対して50%となるように絞り、次いで125℃の熱風下で15分間乾燥した後、76〜127mmの範囲に不等長切断して単繊維繊度が3.3dtexの供試繊維(1)を作製した。供試繊維(1)の評価結果を表2に示す。
Figure 2005344249
実施例2
表1記載の繊維用処理剤B〜Gを使用した以外は実施例1と同様にして、供試繊維(2〜7)を作製した。それらの評価結果を表1に併記する。
表2から明らかなように、本発明に採用される繊維処理剤を用いた繊維No.1〜4、6及び7において、繊維No.4及び7は、風合い、紡績性ともに優れたものであった。アミノ変性ポリオルガノシロキサンが若干少ない繊維No.1、2、3及び6は、ぬめり性に若干劣り、紡績油剤を添加していない繊維No.3は、紡績性も若干劣っていたが、十分実用可能なものであった。これに対し、イミダゾリニウム化合物及び脂肪酸アミドを含んでいない処理剤を用いた繊維No.5は、アミノ変性ポリオルガノシロキサンを大量に含んでいるため、ぬめり性には優れているものの、紡績時に捲きつきが発生するなど、紡績性に劣るものであった。
実施例3
アクリロニトリル90%、メチルアクリレート9.8%及びメタアリルスルホン酸ソーダ0.2%を共重合した重合体(30℃のジメチルホルムアミド中での極限粘度〔η〕:1.4)を、50%濃度のロダンソーダ水溶液に溶解して重合体濃度が12%の紡糸原液を作製し、ノズル孔形状が丸のノズルを用い、該紡糸原液を−3℃、15%のロダンソーダ水溶液中に紡糸し、常法に従って水洗、延伸、熱処理等を施して繊維トウを準備した。
次に、表1記載の繊維用処理剤Fをトータル成分濃度(全固形分)が1.2重量%となるよう希釈した処理剤中に繊維トウを浸漬した後、処理剤の付着量が繊維乾燥重量に対して50%となるように絞り、次いで125℃の熱風下で20分間乾燥した後、51mmに切断して単繊維繊度が1.0dtexの供試繊維(8)を作製した。供試繊維(8)の評価結果は表3に記載した。
Figure 2005344249
表1記載の繊維用処理剤G〜Iを使用した以外は実施例3と同様にして、供試繊維(9〜11)を作製した。それらの評価結果を表3に併記する。
実施例4
表1記載の繊維用処理剤Hを用い、ノズル孔形状が偏平のノズルを用いた以外、実施例1とほぼ同様にして、単繊維繊度が3.3dtex、短軸と長軸の比が4の偏平断面を有する供試繊維(12)を作製した。供試繊維(12)の評価結果も表3に併記する。
表3から、細繊度であっても、また、異形断面の繊維であっても、本発明に採用される繊維処理剤を用いた繊維No.8〜10及び12は、ぬめり性、紡績性共に優れたものであった。これに対し、イミダゾリニウム化合物を含まず、紡績油剤を添加していない処理剤を用いた繊維No.11は、紡績時に捲きつきが発生するなど紡績性に劣るものであった。
実施例5
繊維用処理剤Gを用い繊維用処理剤のトータル成分濃度(全固形分)を表4に記載したように変更した以外は実施例1と同様にして、繊維用処理剤の付着量の異なる繊維(13〜16)を作製した。それらの評価結果を表4に記載する。
Figure 2005344249
表4から明らかなように、本発明の繊維No.7、13及び14において、繊維No.7及び付着量の若干多い繊維No.14は、ぬめり性、紡績性共に優れており、付着量の若干少ない繊維No.13は、ぬめり性がやや劣るものの、実用上問題のないレベルであった。これに対し、繊維用処理剤の付着量の多い繊維No.16は、ぬめり性には優れているものの、紡績性に劣り、付着量の少ない繊維No.15は、ぬめり性も劣っていた。

Claims (2)

  1. 下記の化1で示されるイミダゾリニウム化合物を2〜12重量%、下記の脂肪酸アミド誘導体を10〜35重量%、下記のアミノ変性ポリオルガノシロキサンを10〜50重量%及びノニオン界面活性剤を8〜25重量%含有しており、且つこれらを合計で40重量%以上含有して成る繊維用処理剤を、繊維の乾燥重量に対し、該繊維用処理剤の全固形分として0.1〜2.0重量%付着せしめたことを特徴とするアクリル系繊維。
    Figure 2005344249
    (化1において、
    :炭素数16〜22の脂肪酸からカルボン酸基を除いた残基
    :メチル基、エチル基又はベンジル基
    :下記の化2で示される有機基
    X:炭素数1又は2のアルキル硫酸基、又はハロゲン原子)
    (化2)
    −(CH−R
    (化2において、
    :低級アルキル基で置換された置換アミノ基、又は炭素数2〜22の脂肪酸アミド基)
    脂肪酸アミド誘導体:下記の化3で示されるポリエチレンポリアミンの窒素原子に結合した水素原子のうちで2又は3個の水素原子を炭素数16〜22の脂肪族アシル基で置換した脂肪酸アミド、該脂肪酸アミドを酸で中和した脂肪酸アミド塩から選ばれる一つ又は二つ以上。
    (化3)
    NH−(CNH)−C−NH
    (化3において、q:1又は2)
    アミノ変性ポリオルガノシロキサン:アミノ当量1500〜4000の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサン
  2. 化1で示されるイミダゾリニウム化合物を3〜10重量%、脂肪酸アミド誘導体を15〜25重量%、アミノ変性ポリオルガノシロキサンを25〜45重量%及びノニオン界面活性剤を15〜25重量%含有しており、且つこれを合計で70重量%以上含有して成る繊維用処理剤を、繊維の乾燥重量に対し、該繊維用処理剤の全固形分として0.1〜2.0重量%付着せしめたことを特徴とする請求項1記載のアクリル系繊維。
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