JP4463009B2 - アクリル繊維用耐久柔軟剤 - Google Patents

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本発明はアクリル繊維用耐久柔軟剤に関し、更に詳しくはアクリル繊維に付着させた後に湿熱セットや乾熱セット等の特別なセットを施すことなくそのまま染色に供しても該アクリル繊維に耐久性のある優れた柔軟性を付与できるアクリル繊維用耐久柔軟剤に関する。
従来、アクリル繊維に耐久性のある柔軟性を付与するアクリル繊維用耐久柔軟剤として、ポリアルキレンポリアミンと長鎖脂肪酸とから得られるポリアルキレンポリアミドを架橋形成化合物を用いて架橋したポリアルキレンポリアミド架橋体を含有するもの(例えば特許文献1〜7参照)、かかるポリアルキレンポリアミド架橋体に加えて更に長鎖脂肪酸アミド基を有する第四級アンモニウム塩を含有するもの(例えば特許文献8参照)、かかるポリアルキレンポリアミド架橋体に加えて更にアミノ変性ポリオルガノシロキサンを含有するもの(例えば特許文献9及び10参照)等が知られている。
ところが、これら従来のアクリル繊維用耐久柔軟剤には、これらをアクリル繊維に付着させた後に湿熱セットや乾熱セット等の特別なセットを施す必要があり、かかる特別なセットを施さないと、そのようなアクリル繊維は耐久柔軟性が不充分なものになり、とりわけそのようなアクリル繊維を染色する場合には耐久柔軟性が更に不充分なものになるという問題がある。
特公昭59−14590号公報 特開昭56−96959号公報 特開昭50−25893号公報 特公昭49−41697号公報 特公昭37−12043号公報 特公昭37−12044号公報 特公昭37−12045号公報 特開平8−337930号公報 特開平11−302913号公報 特開平7−238423号公報
本発明が解決しようとする課題は、アクリル繊維に付着させた後に湿熱セットや乾熱セット等の特別なセットを施すことなくそのまま染色に供しても該アクリル繊維に耐久性のある優れた柔軟性を付与できるアクリル繊維用耐久柔軟剤を提供する処にある。
しかして本発明者らは、上記の課題を解決するべく研究した結果、アクリル繊維用耐久柔軟剤としては特定のイミダゾリニウム化合物と特定の脂肪酸アミド誘導体と特定のアミノ変性ポリオルガノシロキサンとノニオン界面活性剤とをそれぞれ所定割合で含有するものが正しく好適であることを見出した。
すなわち本発明は、下記の化1で示されるイミダゾリニウム化合物を2〜12重量%、下記の脂肪酸アミド誘導体を10〜35重量%、下記のアミノ変性ポリオルガノシロキサンを10〜50重量%及びノニオン界面活性剤を8〜25重量%含有しており、且つこれらを合計で40重量%以上含有して成ることを特徴とするアクリル繊維用耐久柔軟剤に係る。

Figure 0004463009
化1において、
:炭素数16〜18の脂肪酸からカルボン酸基を除いた残基
:メチル基又はエチル基
:下記の化2で示される有機基
X:メチル硫酸基又はエチル硫酸基
Figure 0004463009
化2において、
:アミノ基又は炭素数12〜18の脂肪酸アミド基
p:2又は3
脂肪酸アミド誘導体:下記の化3で示されるポリアルキレンポリアミンの窒素原子に結合した水素原子のうちで2又は3個の水素原子を炭素数16〜24の脂肪族アシル基で置換した脂肪酸アミド、該脂肪酸アミドを酸で中和した脂肪酸アミド塩、該脂肪酸アミド2分子を有機基で架橋した脂肪酸アミド架橋体及び該脂肪酸アミド架橋体を酸で中和した脂肪酸アミド架橋体塩から選ばれる一つ又は二つ以上
Figure 0004463009
化3において、
m,n:2又は3
q:1〜4の整数
アミノ変性ポリオルガノシロキサン:アミノ当量1500〜4000の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサン
本発明に係るアクリル繊維用耐久柔軟剤(以下、単に本発明の耐久柔軟剤という)は、前記の化1で示されるイミダゾリニウム化合物、前記の脂肪酸アミド誘導体、前記のアミノ変性ポリオルガノシロキサン及びノニオン界面活性剤を含有するものである。
本発明の耐久柔軟剤に供する化1で示されるイミダゾリニウム化合物は、脂肪族モノカルボン酸とN−置換エチレンジアミンとから得られるイミダゾリン化合物を4級化剤で4級化したものである。
化1で示されるイミダゾリニウム化合物において、その合成に供する脂肪族モノカルボン酸は、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等の炭素数16〜18の脂肪酸である。
また化1で示されるイミダゾリニウム化合物において、その合成に供するN−置換エチレンジアミンは、エチレンジアミンの一つのアミノ基の水素原子1個を化2で示される有機基で置換したものである。化2で示される有機基において、化2中のRは、1)アミノ基、2)ドデカンアミド基、トリデカンアミド基、テトラデカンアミド基、ペンタデカンアミド基、ヘキサデカンアミド基、ヘプタデカンアミド基、オクタデカンアミド基等の炭素数12〜18の脂肪酸アミド基である。また化2中のpは2であり、したがってpでくくられている部分はエチレン基である。
かかるN−置換エチレンジアミンの具体例としては、N−(2−アミノエチル)エチレンジアミン、N−(2−ドデカンアミドエチル)エチレンジアミン、N−(2−トリデカンアミドエチル)エチレンジアミン、N−(2−テトラデカンアミドエチル)エチレンジアミン、N−(2−ペンタデカンアミドエチル)エチレンジアミン、N−(2−ヘキサデカンアミドエチル)エチレンジアミン、N−(2−ヘプタデカンアミドエチル)エチレンジアミン、N−(2−オクタデカンアミドエチル)エチレンジアミン等が挙げられる。
化1で示されるイミダゾリニウム化合物の合成に供するイミダゾリン化合物は、以上説明した脂肪族モノカルボン酸とN−置換エチレンジアミンとを用いたそれ自体は公知の合成方法により得られる。例えば、脂肪族モノカルボン酸1モルとN−置換エチレンジアミン1モルとを180〜220℃で加熱し、脱水して、アミド化及び環化反応することにより得られる。
化1で示されるイミダゾリニウム化合物は、前記のようにして得たイミダゾリン化合物を4級化剤で4級化することにより得られる。かかる4級化剤は、ジメチル硫酸又はジエチル硫酸である。
化1で示されるイミダゾリニウム化合物はそれ自体は公知の合成方法により得られる。例えば、ステアリン酸1モルとジエチレントリアミン1モルとから得た1−(2−アミノエチル)−2−ヘプタデシル−2−イミダゾリン1モルと、ジエチル硫酸1モルとを、80℃で反応させて1−(2−アミノエチル)−1−エチル−2−ヘプタデシル−2−イミダゾリニウムエチル=スルファートを得ることができる。
本発明の耐久柔軟剤に供する脂肪酸アミド誘導体には、1)化3で示されるポリアルキレンポリアミンの窒素原子に結合した水素原子のうちで2又は3個の水素原子を炭素数16〜24の脂肪族アシル基で置換した脂肪酸アミド、2)該脂肪酸アミドを酸で中和した脂肪酸アミド塩、3)該脂肪酸アミド2分子を有機基で架橋した脂肪酸アミド架橋体、4)該脂肪酸アミド架橋体を酸で中和した脂肪酸アミド架橋体塩が含まれる。
前記の脂肪酸アミドは、化3で示されるポリアルキレンポリアミン1モルに炭素数16〜24の脂肪酸2又は3モルをアミド化反応することにより得られる。
脂肪酸アミドの合成に供する化3で示されるポリアルキレンポリアミンは、分子中に2〜5個の炭素数2又は3のアルキレン基と3〜6個のアミノ基とを有する直鎖のポリアルキレンポリアミンである。これには例えば、1)ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン等のポリエチレンポリアミン、2)ジプロピレントリアミン、テトラプロピレンペンタミン等のポリプロピレンポリアミン等が挙げられるが、なかでも分子中に2又は3個の炭素数2又は3のアルキレン基と3又は4個のアミノ基とを有する直鎖のポリアルキレンポリアミンが好ましく、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンがより好ましく、トリエチレンテトラミンが特に好ましい。
また脂肪酸アミドの合成に供する脂肪酸としては、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、エルシン酸、リグノセリン酸等の炭素数16〜24の脂肪酸が挙げられるが、なかでも炭素数18〜22の脂肪酸が好ましく、炭素数18〜22の飽和脂肪酸がより好ましく、ベヘニン酸が特に好ましい。
かかる脂肪酸アミドはそれ自体は公知の合成方法により得られる。例えば、脂肪族モノカルボン酸2モルとポリアルキレンポリアミン1モルとを180〜220℃で加熱して、アミド化反応することにより得られる。
また前記の脂肪酸アミド塩は、以上説明した脂肪酸アミド中のアミノ基の一部若しくは全部を有機酸や無機酸で中和したものである。中和に用いる有機酸としては、1)酢酸、プロピオン酸、カプロン酸等の炭素数2〜6の脂肪族モノカルボン酸、2)グルコール酸、乳酸、リンゴ酸等の炭素数2〜4の脂肪族ヒドロキシモノカルボン酸、3)メタンスルホン酸、ブタンスルホン酸等の炭素数8〜12のアルキルスルホン酸、4)ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸等の芳香族スルホン酸、5)トルエンスルホン酸、ドデシルベンセンスルホン酸等の炭素数2〜9のアルキル基で置換された置換芳香族スルホン酸、6)メチル酸性リン酸エステル、ブチル酸性リン酸エステル、ラウリル酸性リン酸エステル等の炭素数2〜12のアルキル酸性リン酸エステルが挙げられる。また中和に用いる無機酸としては、塩酸、リン酸、亜リン酸、ホウ酸等が挙げられる。これらのなかでも、中和に用いる酸としては、炭素数2〜6の脂肪族モノカルボン酸、炭素数2〜4の脂肪族ヒドロキシモノカルボン酸、炭素数2〜12のアルキル酸性リン酸エステルが好ましい。
かかる脂肪酸アミド塩において、脂肪酸アミドのアミノ基に対する酸による中和度は任意であるが、なかでも脂肪酸アミド中のアミノ基を50モル%以上中和したものが有利に使用できる。
更に前記の脂肪酸アミド架橋体は、前記した脂肪酸アミド2分子を有機基で架橋したものである。かかる脂肪酸アミド架橋体を得るために用いる架橋剤としては、1)エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ソルビトールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル等のジグリシジルエーテル化合物、2)トリレンジイソシアネート、メチレン−ビス−(4−フェニルイソシアネート)、ヘキサメチレンジイソシアネート等のジイソシアネート、3)尿素、ジエチル炭酸エステル、ジプロピル炭酸エステル等の縮合的架橋剤、4)エピクロルヒドリン等が挙げられるが、なかでも尿素、エピクロルヒドリンが好ましい。
かかる脂肪酸アミド架橋体はそれ自体は公知の合成方法により得られる。例えば、脂肪酸アミド2モルと尿素1モルとを加熱し、脱アンモニアすることにより得られる。
更にまた前記の脂肪酸アミド架橋体塩は、以上説明した脂肪酸アミド架橋体中のアミノ基の一部若しくは全部を有機酸や無機酸で中和したものである。中和に用いる酸の種類や中和度は、脂肪酸アミド塩について前記したことと同様である。
本発明の耐久柔軟剤に供するアミノ変性ポリオルガノシロキサンは、アミノ当量1500〜4000、好ましくは1600〜2500の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサンである。かかるアミノ変性ポリオルガノシロキサンは、分子中に必須の構成基としてジメチルシロキサン基と、アミノ変性基を有するシロキサン基とを有する線状ポリオルガノシロキサンである。ここでアミノ変性基としては、2−アミノエチル基、3−アミノプロピル基、4−アミノブチル基、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基、N−(2−アミノエチル)−2−アミノエチル基等が挙げられるが、なかでも2−アミノエチル基、3−アミノプロピル基、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基が好ましい。
本発明の耐久柔軟剤に供するノニオン界面活性剤としては公知のものを適用できる。これには例えば、1)いずれも分子中にオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基を有する、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エステル、ポリオキシアルキレンヒマシ油、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤、2)ソルビタンモノラウレート、ソルビタントリオレート、グリセリンモノラウレート、ジグリセリンジラウレート等の多価アルコール部分エステル型ノニオン界面活性剤、3)いずれも分子中にオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基と窒素原子とを有する、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)アミノエーテル、ポリエーテルポリアミン等のアミノエーテル型ノニオン界面活性剤、4)いずれも分子中にオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基と窒素原子とを有する、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド等のアミドエーテル型ノニオン界面活性剤等が挙げられる。なかでもアミノエーテル型ノニオン界面活性剤やアミドエーテル型ノニオン界面活性剤等の、分子中にオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基と窒素原子とを有するノニオン界面活性剤を含有するものが好ましく、かかるノニオン界面活性剤とポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテルとの混合物がより好ましい。
本発明の耐久柔軟剤は、以上説明したような化1で示されるイミダゾリニウム化合物を2〜12重量%、脂肪酸アミド誘導体を10〜35重量%、アミノ変性ポリオルガノシロキサンを10〜50重量%及びノニオン界面活性剤を8〜25重量%含有しており、且つこれらを合計で40重量%以上含有して成るものとするが、化1で示されるイミダゾリニウム化合物を3〜10重量%、脂肪酸アミド誘導体を15〜25重量%、アミノ変性ポリオルガノシロキサンを25〜45重量%及びノニオン界面活性剤を15〜25重量%含有しており、且つこれらを合計で70重量%以上含有して成るものとするのが好ましい。
本発明の耐久柔軟剤は、合目的的にその他の成分、例えば帯電防止剤、酸化防止剤、防錆剤、抗菌剤等を含有することができるが、その含有量は可及的に少量とするのが好ましい。
本発明の耐久柔軟剤をアクリル繊維に付着させる方法は任意であるが、なかでも1)本発明の耐久柔軟剤を0.5〜30重量%の水性液となし、該水性液を2500〜7500m/分の速度で巻き取られる乾式紡糸工程のアクリル繊維に対し本発明の耐久柔軟剤として0.05〜3重量%となるよう付着させる方法、2)本発明の耐久柔軟剤を0.5〜30重量%の水性液となし、該水性液を、湿式紡糸し、延伸して、熱処理した後のアクリル繊維束に対し本発明の耐久柔軟剤として0.05〜3重量%となるよう付着させる方法が好ましい。本発明の耐久柔軟剤をアクリル繊維に付着させるには、ローラー給油法、計量ポンプを用いたガイド給油法、浸漬給油法、スプレー給油法等、公知の給油方法が適用できる。
本発明の耐久柔軟剤を適用するアクリル繊維としては、1)(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、メタクリルスルホン酸(塩)、パラスチレンスルホン酸(塩)等のコモノマーとアクリロニトリルとの共重合体から得られるアクリル繊維、2)塩化ビニル、塩化ビニリデン等の含ハロゲン系ビニルコモノマーとアクリロニトリルとの共重合体から得られるモダクリル繊維等が挙げられる。
既に明らかなように、以上説明した本発明には、アクリル繊維に付着させた後に湿熱セットや乾熱セット等の特別なセットを施すことなくそのまま染色に供しても該アクリル繊維に耐久性のある優れた柔軟性を付与できるという効果がある。
本発明の耐久柔軟剤の実施形態としては、次の1)〜9)が挙げられる。
1)下記のイミダゾリニウム化合物(A−1)を5重量%、下記の脂肪酸アミド誘導体(B−1)を20重量%、下記のアミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−1)を35重量%、下記のノニオン界面活性剤(D−1)を20重量%(以上で合計80重量%)及び下記のその他の成分(E−1)を20重量%含有して成るアクリル繊維用耐久柔軟剤。
イミダゾリニウム化合物(A−1):化1中のRがヘプタデシル基、Rがメチル基、Rが化2中のpが2であり且つRがオクタデカンアミド基である場合の化2で示される有機基、Xがメチル硫酸基である場合の化1で示されるイミダゾリニウム化合物
脂肪酸アミド誘導体(B−1):トリエチレンテトラミンの窒素原子に結合した2個の水素原子を2個のドコサノイル基で置換した脂肪酸アミド
アミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−1):アミノ変性基が2−アミノエチル基であるアミノ当量1500の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサン
ノニオン界面活性剤(D−1):ポリオキシエチレン(オキシエチレン単位の繰り返し数が20、n=20とする)ステアリルエーテル/ポリオキシエチレン(n=30)オレイルアマイドエーテル=60/40(重量比)の混合物
その他の成分(E−1):ラウリルトリエチルアンモニウムエチル硫酸塩/ステアリルトリメチルアンモニウムメチル硫酸塩=25/75(重量比)の混合物
2)下記のイミダゾリニウム化合物(A−2)を8重量%、下記の脂肪酸アミド誘導体(B−2)を20重量%、下記のアミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−2)を35重量%、下記のノニオン界面活性剤(D−2)を20重量%(以上で合計83重量%)及び下記のその他の成分(E−2)を17重量%含有して成るアクリル繊維用耐久柔軟剤。
イミダゾリニウム化合物(A−2):化1中のRがヘプタデシル基、Rがエチル基、Rが化2中のpが2であり且つRがオクタデカンアミド基である場合の化2で示される有機基、Xがエチル硫酸基である場合の化1で示されるイミダゾリニウム化合物
脂肪酸アミド誘導体(B−2):トリエチレンテトラミンの窒素原子に結合した2個の水素原子を2個のオクタデカノイル基で置換した脂肪酸アミド
アミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−2):アミノ変性基がN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基であるアミノ当量1800の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサン
ノニオン界面活性剤(D−2):ポリオキシエチレン(n=25)ステアリルアミノエーテル/ポリオキシエチレン(n=10)硬化ひまし油エーテル=60/40(重量比)の混合物
その他の成分(E−1):ラウリルホスフェートカリウム塩/ポリオキシエチレン(n=3)セチルエーテルホスフェートトリエタノールアミン塩=60/40(重量比)の混合物
3)下記のイミダゾリニウム化合物(A−3)を7重量%、下記の脂肪酸アミド誘導体(B−3)を16重量%、前記のアミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−1)を35重量%、前記のノニオン界面活性剤(D−1)を20重量%(以上で合計78重量%)及び前記のその他の成分(E−2)を22重量%含有して成るアクリル繊維用耐久柔軟剤。
イミダゾリニウム化合物(A−3):化1中のRがヘプタデセニル基、Rがエチル基、Rが化2中のpが2であり且つRがアミノ基である場合の化2で示される有機基、Xがエチル硫酸基である場合の化1で示されるイミダゾリニウム化合物
脂肪酸アミド誘導体(B−3):トリエチレンテトラミンの窒素原子に結合した3個の水素原子を3個のオクタデカノイル基で置換した脂肪酸アミド
4)前記のイミダゾリニウム化合物(A−1)を7重量%、下記の脂肪酸アミド誘導体(B−6)を24重量%、前記のアミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−2)を35重量%、前記のノニオン界面活性剤(D−2)を20重量%(以上で合計86重量%)及び前記のその他の成分(E−1)を14重量%含有して成るアクリル繊維用耐久柔軟剤。
脂肪酸アミド誘導体(B−6):前記の脂肪酸アミド誘導体(B−1)を酢酸で部分中和した脂肪酸アミド塩(中和度80%)
5)前記のイミダゾリニウム化合物(A−2)を7重量%、下記の脂肪酸アミド誘導体(B−7)を20重量%、下記のアミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−3)を44重量%、前記のノニオン界面活性剤(D−2)を20重量%(以上で合計91重量%)及び前記のその他の成分(E−2)を9重量%含有して成るアクリル繊維用耐久柔軟剤。
脂肪酸アミド誘導体(B−7):前記の脂肪酸アミド誘導体(B−2)を乳酸で部分中和した脂肪酸アミド塩(中和度80%)
アミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−3):アミノ変性基が3−アミノプロピル基であるアミノ当量2000の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサン
6)前記のイミダゾリニウム化合物(A−1)を7重量%、下記の脂肪酸アミド誘導体(B−10)を20重量%、前記のアミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−1)を35重量%、前記のノニオン界面活性剤(D−2)を16重量%(以上で合計78重量%)及び前記のその他の成分(E−2)を22重量%含有して成るアクリル繊維用耐久柔軟剤。
脂肪酸アミド誘導体(B−10):ジエチレントリアミンの窒素原子に結合した2個の水素原子を2個のドコサノイル基で置換した脂肪酸アミド2分子をトリエチレングリコールジグリシジルエーテルで架橋した脂肪酸アミド架橋体
7)前記のイミダゾリニウム化合物(A−1)を7重量%、前記の脂肪酸アミド誘導体(B−6)を20重量%、前記のアミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−3)を35重量%、前記のノニオン界面活性剤(D−2)を24重量%(以上で合計86重量%)及び前記のその他の成分(E−2)を14重量%含有して成るアクリル繊維用耐久柔軟剤。
8)前記のイミダゾリニウム化合物(A−2)を7重量%、前記の脂肪酸アミド誘導体(B−7)を20重量%、前記のアミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−1)を35重量%、前記のノニオン界面活性剤(D−1)を20重量%(以上で合計82重量%)及び前記のその他の成分(E−1)を18重量%含有して成るアクリル繊維用耐久柔軟剤。
9)前記のイミダゾリニウム化合物(A−3)を7重量%、下記の脂肪酸アミド誘導体(B−13)を20重量%、前記のアミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−2)を35重量%、前記のノニオン界面活性剤(D−1)を20重量%(以上で合計82重量%)及び前記のその他の成分(E−1)を18重量%含有して成るアクリル繊維用耐久柔軟剤。
脂肪酸アミド誘導体(B−13):ジエチレントリアミンのジステアリン酸アミド2分子をエピクロルヒドリンで架橋した脂肪酸アミド架橋体を酢酸で部分中和した脂肪酸アミド架橋体塩(中和度80%)
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実施例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例及び比較例において、部は重量部を、また%は重量%を意味する。
試験区分1(化1で示されるイミダゾリニウム化合物の合成)
・イミダゾリニウム化合物(A−1)の合成
ステアリン酸573g(2.04モル)及びジエチレントリアミン103g(1モル)をフラスコに仕込み、180℃に保持して、生成する水を窒素気流により留去しながら4時間反応を行なった後、更に230℃まで加温し、中間体として1−(2−オクタデカンアミドエチル)−2−ヘプタデシル−2−イミダゾリンを得た。次いで80℃にて、ジメチル硫酸126.1g(1モル)を2時間かけて徐々に添加した後、同温度で1時間熟成して生成物を得た。この生成物を分析したところ、1−(2−オクタデカンアミドエチル)−1−メチル−2−ヘプタデシル−2−イミダゾリニウムメチル=スルファートであった。これをイミダゾリニウム化合物(A−1)とした。
・イミダゾリニウム化合物(A−2)〜(A−6)の合成
イミダゾリニウム化合物(A−1)の合成と同様にして、イミダゾリニウム化合物(A−2)〜(A−6)を合成した。以上で合成した各イミダゾリニウム化合物の内容を表1にまとめて示した。
Figure 0004463009
試験区分2(脂肪酸アミド誘導体の合成)
・脂肪酸アミド(B−1)の合成
ドコサン酸697g(2.05モル)及びトリエチレンテトラアミン146g(1モル)をフラスコに仕込み、180℃に保持して、生成する水を窒素気流により留去しながら4時間反応を行なって生成物を得た。この生成物を分析したところ、トリエチレンペンタアミンのジドコサンアミドであった。これを脂肪酸アミド(B−1)とした。
・脂肪酸アミド(B−2)〜(B−5)の合成
脂肪酸アミド(B−1)の合成と同様にして、脂肪酸アミド(B−2)〜(B−5)を合成した。以上で合成した各脂肪酸アミドの内容を表2にまとめて示した。




Figure 0004463009
表2において、
置換した脂肪族アシル基の個数:化3で示されるポリアルキレンポリアミンの窒素原子に結合した水素原子を脂肪族アシル基で置換した個数
・脂肪酸アミド塩(B−6)の合成
酢酸1.0g(0.017モル)及び水228.4gをフラスコに仕込み、酢酸水溶液とした。そこへ溶融状態とした前記の脂肪酸アミド(B−1)97g(0.02モル)を撹拌しながら注入し、脂肪酸アミド塩(B−6)の30%水溶液を得た。この水溶液を分析したところ、中和度は80%であった。
・脂肪酸アミド塩(B−7)及び(B−8)の合成
脂肪酸アミド塩(B−6)の合成と同様にして、脂肪酸アミド塩(B−7)及び(B−8)を合成した。以上で合成した各脂肪酸アミド塩の内容を表3にまとめて示した。
Figure 0004463009
・脂肪酸アミド架橋体(B−9)の合成
ジエチレントリアミンのジステアリン酸アミド1270g(1モル)を90〜110℃で溶融状態とし、これにエピクロルヒドリン185g(2モル)を滴下して、90〜110℃で6時間架橋反応を行なった後、未反応のエピクロルヒドリンを減圧留去して反応物を得た。この反応物をイソプロピルアルコールに溶解し、水酸化ナトリウムで中和して、脱塩し、精製した。精製物を分析したところ、ジエチレントリアミンのジステアリン酸アミド2分子が2−ヒドロキシトリメチレン基で架橋されたものであった。これを脂肪酸アミド架橋体(B−9)とした。
・脂肪酸アミド架橋体(B−10)の合成
ジエチレントリアミンのジドコサンアミド1494g(2モル)を90〜110℃で溶融状態とし、これにトリエチレングリコールジグリシジルエーテル262g(1モル)を1時間かけて滴下して、同温度で2時間架橋反応を行ない、生成物を得た。この生成物を精製した精製物を分析したところ、ジエチレントリアミンのジドコサンアミド2分子が−CH2CH(OH)CH2O(CH2CH2O)3CH2CH(OH)CH2−で示される有機基で架橋されたものであった。これを脂肪酸アミド架橋体(B−10)とした。
・脂肪酸アミド架橋体(B−11)の合成
テトラエチレンペンタアミンのトリドコサンアミド2310g(2モル)を溶融状態とし、これにエチレングリコールジグリシジルエーテル174g(1モル)を1時間かけて滴下して、同温度で2時間架橋反応を行ない、生成物を得た。この生成物を精製した精製物を分析したところ、テトラエチレンペンタアミンのトリベヘニン酸アミド2分子が−CH2CH(OH)CH2OCH2CH2OCH2CH(OH)CH2−で示される有機基で架橋されたものであった。これを脂肪酸アミド架橋体(B−11)とした。
・脂肪酸アミド架橋体(B−12)の合成
ジエチレントリアミンのジステアリン酸アミド1270g(2モル)及び尿素60g(1モル)を180〜230℃に加温し、溶融して、混合しつつ、生成するアンモニアを窒素気流により留去しながら8時間架橋反応を行ない、生成物を得た。この生成物を分析したところ、ジエチレントリアミンのジステアリン酸アミド2分子がカルボニル基で架橋されたものであった。これを脂肪酸アミド架橋体(B−12)とした。以上で合成した各脂肪酸アミド架橋体の内容を表4にまとめて示した。
Figure 0004463009
・脂肪酸アミド架橋体塩(B−13)の合成
酢酸10g(0.17モル)及び水1087gをフラスコに仕込み、酢酸水溶液とした。そこへ溶融状態にした前記の脂肪酸アミド架橋体(B−9)265g(0.2モル)を撹拌しながら注入して、脂肪酸アミド架橋体塩(B−13)の20%水溶液を得た。この水溶液を分析したところ、中和度は80%であった。
・脂肪酸アミド架橋体塩(B−14)の合成
脂肪酸アミド架橋体塩(B−13)の合成と同様にして、脂肪酸アミド架橋体塩(B−14)を合成した。以上で合成した各脂肪酸アミド架橋体塩の内容を表5にまとめて示した。
Figure 0004463009
試験区分3(アクリル繊維用耐久柔軟剤の水性液の調製)
実施例1
イミダゾリニウム化合物(A−1)5部、脂肪酸アミド(B−1)20部、アミノ変性ポリオルガノシロキサン(C−1)35部、ポリオキシエチレン(n=20)ステアリルエーテル/ポリオキシエチレン(n=30)オレイルアマイドエーテル=60/40(重量比)の混合物からなるノニオン界面活性剤(D−1)20部及びラウリルトリエチルアンモニウムエチル硫酸塩/ステアリルトリメチルアンモニウムメチル硫酸塩=25/75(重量比)の混合物からなるその他の成分(E−1)20部に、水400部を加え、60℃に加温して激しく撹拌した後、ホモジナイザーに供して、実施例1に相当するアクリル繊維用耐久柔軟剤の20%水性液を調製した。
実施例2〜12、参考例13〜18及び比較例1〜11
実施例1と同様にして、実施例2〜12、参考例13〜18及び比較例1〜11に相当するアクリル繊維用耐久柔軟剤の20%水性液を調製した。以上で調製した各例のアクリル繊維用耐久柔軟剤の内容を表6及び表7にまとめて示した。
試験区分4(アクリル繊維綿の作製と耐久柔軟性の評価)
・アクリル繊維綿の作製
アクリロニトリル/メチルアクリレート=90/10(重量比)の割合で共重合したアクリル共重合体を濃度15%になるよう65%硝酸溶液に溶解し、紡糸原液とした。この紡糸原液を25000ホールの口金を通し、35%硝酸溶液からなる−5℃の凝固浴に紡出し、水洗、延伸、熱処理してアクリル繊維束を得た。このアクリル繊維束に試験区分3で調製したアクリル繊維用耐久柔軟剤の5%水性液を表6及び表7に記載の付着量となるようスプレー給油法で付着させ、クリンプ、カットした後、風乾して、アクリル繊維用耐久柔軟剤を付着させた2.2デシテックス×51mmのアクリル繊維綿を得た。
・耐久柔軟性の評価
・・染色後の耐久柔軟性の評価(評価1)
前記で作製したアクリル繊維綿を通常のアクリル繊維のカチオン染色条件により染色した後、脱水、乾燥して評価用試料とした。耐久柔軟性の評価はハンドリングによる下記の基準で評価した。点数が高いほど耐久柔軟性に優れていることを示す。結果を表6及び表7にまとめて示した。
評価基準
5:耐久柔軟性は極めて優秀
4:耐久柔軟性は非常に良好
3:耐久柔軟性は良好
2:耐久柔軟性は不良
1:耐久柔軟性は著しく不良
・・洗濯後の耐久柔軟性の評価(評価2及び3)
染色後の耐久柔軟性の評価に用いた前記の評価用試料を、家庭用洗濯機(松下電器社製の洗濯機、型番NA−W40Z2)を用い、洗剤(花王社製の商品名ニュービーズ)2g/L、浴温40℃、浴比1:20の条件で、洗濯15分間、流水濯ぎ5分間及び脱水を洗濯1回として、洗濯5回後に40℃で30分間乾燥したものと洗濯10回後に40℃で30分間乾燥したものとを評価用試料とした。耐久柔軟性の評価は染色後の耐久柔軟性の評価と同様の基準で評価した。結果を表6及び表7にまとめて示した。



Figure 0004463009
Figure 0004463009
表6、表7において、
付着量:アクリル繊維綿に対するアクリル繊維用耐久柔軟剤としての付着%
評価1:染色後の耐久柔軟性の評価
評価2:洗濯5回後の耐久柔軟性の評価
評価3:洗濯10回後の耐久柔軟性の評価
C−1:アミノ変性基として2−アミノエチル基を有するアミノ当量1600の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサン
C−2:アミノ変性基としてN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基を有するアミノ当量1800の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサン
C−3:アミノ変性基として3−アミノプロピル基を有するアミノ当量2000の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサン
D−1:ポリオキシエチレン(n=20)ステアリルエーテル/ポリオキシエチレン(n=30)オレイルアマイドエーテル=60/40(重量比)の混合物からなるノニオン界面活性剤
D−2:ポリオキシエチレン(n=25)ステアリルアミノエーテル/ポリオキシエチレン(n=10)硬化ひまし油エーテル=60/40(重量比)の混合物からなるノニオン界面活性剤
D−3:ソルビタンラウレート/ポリオキシエチレン(n=15)ポリオキシプロピレン(n=5)ステアリルエーテル=60/40(重量比)の混合物からなるノニオン界面活性剤
E−1:ラウリルトリエチルアンモニウムエチル硫酸塩/ステアリルトリメチルアンモニウムメチル硫酸塩=25/75(重量比)の混合物
E−2:ラウリルホスフェートカリウム塩/ポリオキシエチレン(n=3)セチルエーテルホスフェートトリエタノールアミン塩=60/40(重量比)の混合物
E−3:ステアリルラウラート/ポリオキシエチレン(n=7)ステアリルホスフェートトリエタノールアミン塩=90/10(重量比)の混合物

Claims (7)

  1. 下記の化1で示されるイミダゾリニウム化合物を2〜12重量%、下記の脂肪酸アミド誘導体を10〜35重量%、下記のアミノ変性ポリオルガノシロキサンを10〜50重量%及びノニオン界面活性剤を8〜25重量%含有しており、且つこれらを合計で40重量%以上含有して成ることを特徴とするアクリル繊維用耐久柔軟剤。
    Figure 0004463009
    {化1において、
    :炭素数16〜18の脂肪酸からカルボン酸基を除いた残基
    メチル基又はエチル
    :下記の化2で示される有機基
    X:メチル硫酸基又はエチル硫酸基
    Figure 0004463009
    (化2において、
    :アミノ基又は炭素数12〜18の脂肪酸アミド基
    p:2)
    脂肪酸アミド誘導体:下記の化3で示されるポリアルキレンポリアミンの窒素原子に結合した水素原子のうちで2又は3個の水素原子を炭素数16〜24の脂肪族アシル基で置換した脂肪酸アミド、該脂肪酸アミドを酸で中和した脂肪酸アミド塩、該脂肪酸アミド2分子を有機基で架橋した脂肪酸アミド架橋体及び該脂肪酸アミド架橋体を酸で中和した脂肪酸アミド架橋体塩から選ばれる一つ又は二つ以上
    Figure 0004463009
    (化3において、
    m,n:2又は3
    q:1〜4の整数)
    アミノ変性ポリオルガノシロキサン:アミノ当量1500〜4000の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサン
  2. 化1で示されるイミダゾリニウム化合物を3〜10重量%、脂肪酸アミド誘導体を15〜25重量%、アミノ変性ポリオルガノシロキサンを25〜45重量%及びノニオン界面活性剤を15〜25重量%含有しており、且つこれを合計で70重量%以上含有する請求項1記載のアクリル繊維用耐久柔軟剤。
  3. 脂肪酸アミド誘導体が、化3中のqが1又は2である場合の化3で示されるポリアルキレンポリアミンの窒素原子に結合した水素原子のうちで2又は3個の水素原子を炭素数18〜22の脂肪族アシル基で置換した脂肪酸アミド及び該脂肪酸アミドを酸で中和した脂肪酸アミド塩から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項1又は2記載のアクリル繊維用耐久柔軟剤。
  4. 脂肪酸アミド誘導体が、化3中のq、m及びnがいずれも2である場合の化3で示されるポリアルキレンポリアミンの窒素原子に結合した水素原子のうちで2又は3個の水素原子を炭素数18〜22の脂肪族アシル基で置換した脂肪酸アミド及び該脂肪酸アミドを酸で中和した脂肪酸アミド塩から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項1又は2記載のアクリル繊維用耐久柔軟剤。
  5. アミノ変性ポリオルガノシロキサンが、アミノ変性基として2−アミノエチル基、3−アミノプロピル基又はN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基を有するアミノ当量1600〜2500の線状アミノ変性ポリオルガノシロキサンである請求項1〜のいずれか一つの項記載のアクリル繊維用耐久柔軟剤。
  6. ノニオン界面活性剤が、分子中にオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基と窒素原子とを有するノニオン界面活性剤を含有するものである請求項1〜のいずれか一つの項記載のアクリル繊維用耐久柔軟剤。
  7. 染色に供するアクリル繊維用のものである請求項1〜のいずれか一つの項記載のアクリル繊維用耐久柔軟剤。
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