JP2005343380A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】リム嵌合からの空気漏れを効果的に抑制できる空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】この空気入りタイヤ1は、一対のビード部2を有すると共に、これらのビード部2がリム4に対して嵌め込まれることによりリム組みされる。この空気入りタイヤ1は、ビード部2が、リム4に対する嵌合面に嵌合層3を有し、且つ、この嵌合層3が、ゴム組成物を含む熱可塑性樹脂から成ると共に、タイヤリム組み状態にてビード部2とリム4との間に介在してこれらの嵌合部の隙間を封止する。
【選択図】 図1
【解決手段】この空気入りタイヤ1は、一対のビード部2を有すると共に、これらのビード部2がリム4に対して嵌め込まれることによりリム組みされる。この空気入りタイヤ1は、ビード部2が、リム4に対する嵌合面に嵌合層3を有し、且つ、この嵌合層3が、ゴム組成物を含む熱可塑性樹脂から成ると共に、タイヤリム組み状態にてビード部2とリム4との間に介在してこれらの嵌合部の隙間を封止する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、リム嵌合からの空気漏れを効果的に抑制できる空気入りタイヤに関する。
従来の空気入りタイヤには、特許文献1に記載される技術が知られている。ここで、空気入りタイヤには、タイヤリム組み状態にてタイヤのビード部とリムとの嵌合部から空気漏れが発生し、タイヤの空気圧が低下するという課題がある。この点において、従来の空気入りタイヤでは、補強部材によりビード部を補強することにより、ビード部とリムとの嵌合性を増加させてタイヤの空気圧保持性を向上させていた。
しかしながら、従来の空気入りタイヤでは、ビード部の補強によってビード部の剛性が増加し、タイヤ使用時にてビード部とリムとの間に隙間が生じ易くなって、空気漏れが発生するという問題点があった。
そこで、この発明は、上記に鑑みてされたものであって、リム嵌合からの空気漏れを効果的に抑制できる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる空気入りタイヤは、一対のビード部を有すると共に、これらのビード部がリムに対して嵌め込まれることによりリム組みされる空気入りタイヤにおいて、前記ビード部が、リムに対する嵌合面に嵌合層を有し、且つ、前記嵌合層が、ゴム組成物を含む熱可塑性樹脂から成ると共にタイヤ全周に渡って配置され、タイヤリム組み状態にてビード部とリムとの間に介在してこれらの嵌合部の隙間を封止することを特徴とする。
この空気入りタイヤでは、ビード部がリムに対する嵌合面に嵌合層を有し、この嵌合層によって、タイヤリム組み状態におけるビード部とリムとの嵌合部の隙間が封止される。これにより、嵌合部における気密性が向上して、タイヤの空気漏れが抑制される利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記嵌合層が、ビード部の嵌合面の少なくとも約80[%]の範囲面積に渡って設けられる。
この空気入りタイヤでは、かかる構成により、タイヤの空気漏れがより効果的に抑制される利点がある。
この空気入りタイヤによれば、空気入りタイヤでは、ビード部がリムに対する嵌合面に嵌合層を有し、この嵌合層によって、タイヤリム組み状態におけるビード部とリムとの嵌合部の隙間が封止されるので、嵌合部における気密性が向上して、タイヤの空気漏れが抑制される利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施例の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。
図1は、この発明の実施例1にかかる空気入りタイヤのビード部を示す子午線方向の断面図である。この空気入りタイヤ1は、左右一対のビード部2を有しており、これらのビード部2がリム4に対して嵌め込まれることによりリム組みされる。この空気入りタイヤ1では、ビード部2の底面に嵌合層3が形成され、この嵌合層3を介してビード部2がリム4に嵌合されることにより、タイヤの空気圧保持性が向上する点に特徴を有する。
嵌合層3は、ビード部2の嵌合面(タイヤリム組み時にてリム4に対して嵌合する面)をタイヤ周方向の全周に渡って覆うように設けられる。また、この嵌合層3は、約1[mm]の厚さ寸法を有し、タイヤ子午線方向の断面視にて、ビード部2のビードトゥ部Tからビードヒール部Hを経てサイドウォール部側に至る範囲に設けられる(図1参照)。これにより、嵌合層3は、ビード部2の嵌合面の少なくとも約80[%]の範囲に渡って設けられ、タイヤリム組み状態にてビード部2とリム4との間に挟み込まれて介在する。
また、嵌合層3は、柔軟性および弾性を有するシート状部材から成り、タイヤ成形時にてビード部2の嵌合面に貼り合わされて設置される。なお、嵌合層3は、予め円筒形状に形成されると共に、タイヤのリム組時にてリム4の嵌合面を覆うように配置され、ビード部2との間に挟み込まれて設置されても良い。
この空気入りタイヤ1では、嵌合層3が、タイヤリム組み状態にてビード部2とリム4との間に挟み込まれて潰れる。そして、嵌合層3が、その柔軟性および弾性によってビード部2およびリム4間の隙間形状に追従して、これらの隙間を埋める。これにより、ビード部2とリム4との嵌合部が封止されるので、タイヤの空気圧保持性が向上する利点がある。また、嵌合層3の弾性によって、ビード部2とリム4と嵌合圧が向上するので、タイヤのリム外れが抑制される利点がある。
また、嵌合層3を有さない従来の空気入りタイヤでは、ビード部2とリム4との嵌め合い寸法を厳めに調整して、これらの嵌合性を向上させていた。しかしながら、かかる構成では、タイヤのリム組みにあたりビード部2をリム4に嵌め込み難いという課題がある。この点において、この空気入りタイヤ1では、ビード部2とリム4との嵌め合いが若干緩めに調整されており、これらの間に嵌合層3が挟み込まれることによってビード部2とリム4とがしっかりと嵌り合うように構成されている。これにより、嵌合部の気密性が維持され、また、タイヤリム組み時にてビード部2とリム4との嵌め合わせが容易となる利点がある。
なお、この空気入りタイヤ1では、嵌合層3が約1[mm]の厚さ寸法を有するが、嵌合層3の厚さ寸法は、これに限定されない。例えば、嵌合層3は、少なくとも0.3[mm]の厚さ寸法を有することが好ましく、さらに0.5[mm]以上の厚さ寸法を有することがより好ましい。これにより、嵌合層3の強度が増加するので、タイヤ使用時にて、リム4との摩擦接触による嵌合層3の破断が抑制される利点がある。また、嵌合層3は、3.0[mm]以下の厚さ寸法を有することが好ましく、さらに2.0[mm]以下の厚さ寸法を有することがより好ましい。これにより、嵌合層3の機能が必要十分に確保されると共に、タイヤ重量の増加が抑制される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、嵌合層3が、以下のようなゴム組成物を含む熱可塑性樹脂から成る。これにより、タイヤの柔軟性を確保しつつ、タイヤ内の空気圧保持性を向上できると共にタイヤ重量の増加を抑制できる利点がある。
嵌合層3は、例えば、(A)空気透過係数が25×10-12 [cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg]以下でヤング率が500[MPa] 超の少なくとも一種の熱可塑性樹脂を全ポリマー成分重量当り10重量[%]以上並びに(B)空気透過係数が25×10-12 [cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg]超でヤング率が500[MPa] 以下の少なくとも一種のエラストマー成分を全ポリマー成分重量当り10重量[%]以上で、成分(A)及び成分(B)の合計量(A)+(B)が全ポリマー成分重量当り30重量[%]以上となる量で含み、かつ空気透過係数が25×10-12 [cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg]以下でヤング率が1〜500[MPa] のタイヤ用ポリマー組成物から成る。
このポリマー組成物に(A)成分として配合される熱可塑性樹脂は、空気透過係数が25×10-12 [cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg]以下、好ましくは0.1×10-12 〜10×10-12 [cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg]でヤング率が500[MPa] 超、好ましくは500〜3000[MPa] の任意の熱可塑性樹脂を用いることができ、その配合量は樹脂及びゴムを含むポリマー成分の合計重量当り10重量[%]以上、好ましくは20〜85重量[%]である。
上記の熱可塑性樹脂としては、例えば以下のような熱可塑性樹脂及びこれらの又はこれらを含む任意の樹脂混合物を挙げることができる。
ポリアミド系樹脂(例えばナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロン46(N46)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N12)、ナイロン610(N610)、ナイロン612(N612)、ナイロン6/66共重合体(N6/66)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/66/610)、ナイロンMXD6(MXD6)、ナイロン6T、ナイロン6/6T共重合体、ナイロン66/PP共重合体、ナイロン66/PPS共重合体)、ポリエステル系樹脂(例えばポリムチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタレート(PEI)、PET/PEI共重合体、ポリアリレート(PAR)、ポリムチレンナフタレート(PBN)、液晶ポリエステル、ポリオキシアルキレンジイミド酸/ポリムチレートテレフタレート共重合体などの芳香族ポリエステル)、ポリニトリル系樹脂(例えばポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメタクリロニトリル、アクリロニトリル/スチレン共重合体(AS)、メタクリロニトリル/スチレン共重合体、メタクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合体)、ポリメタクリレート系樹脂(例えばポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル)、ポリビニル系樹脂(例えば酢酸ビニル(EVA)、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルアルコール/エチレン共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニリデン/メチルアクリレート共重合体)、セルロース系樹脂(例えば酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース)、フッ素系樹脂(例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロルフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフロロエチレン/エチレン共重合体(ETFE))、イミド系樹脂(例えば芳香族ポリイミド(PI))などを挙げることができる。
前述の如く、これらの熱可塑性樹脂は特定の空気透過係数、ヤング率及び配合量としなければならない。ヤング率500[MPa] 以下の柔軟性を有し、かつ空気透過係数が25×10-12 [cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg]以下である素材は、工業的にまだ開発されておらず、また、空気透過係数が25×10-12 [cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg]を超えると、タイヤ用ポリマー組成物としての耐空気透過性が低下し、タイヤの空気透過防止層としての機能を果たさなくなる。更に、これらの熱可塑性樹脂の配合量が10重量[%]未満の場合にも同様に耐空気透過性が低下して、タイヤの空気透過防止層としては使用できないこととなるので好ましくない。
また、上記の樹脂組成物に(B)成分として配合されるエラストマー成分は、空気透過係数が25×10-12 [cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg]より大きく、ヤング率が500[MPa] 以下の任意のエラストマーもしくはそれらの任意のブレンド又はこれらにエラストマーの分散性や耐熱性などの改善その他のために一般的にエラストマーに配合される補強剤、充填剤、架橋剤、軟化剤、老化防止剤、加工助剤などの配合剤を必要量添加したエラストマー組成物で、その配合量は空気透過防止層を構成する樹脂及びエラストマー成分を含むポリマー成分の合計量の全重量当り10重量[%]以上、好ましくは10〜85重量[%]である。
そのようなエラストマー成分を構成するエラストマーとしては、上記空気透過係数及びヤング率を有するものであれば、特に限定されないが、例えば以下のようなものを挙げることができる。
ジエン系ゴム及びその水添物(例えばNR、IR、エポキシ化天然ゴム、SBR、BR(高シスBR及び低シスBR)、NBR、水素化NBR、水素化SBR)、オレフィン系ゴム(例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM、EPM)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−EPM)、IIR、イソブチレンと芳香族ビニル又はジエン系モノマー共重合体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマー)、含ハロゲンゴム(例えば臭素化ブチルゴム(Br−IIR)、塩素化ブチルゴム(Cl−IIR)、イソブチレンパラメチルスチレン共重合体の臭素化物(Br−IPMS)、クロロプレンゴム(CR)、ヒドリンゴム(CHR,CHC)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレン(M−CM))、シリコンゴム(例えばメチルビニルシリコンゴム、ジメチルシリコンゴム、メチルフェニルビニルシリコンゴム)、含イオウゴム(例えばポリスルフィドゴム)、フッ素ゴム(例えばビニリデンフルオライド系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフルオロエチレン−プロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系ゴム、含フッ素ホスファゼン系ゴム)、熱可塑性エラストマー(例えばスチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー)などを挙げることができる。
なお、エラストマー成分としてC4 〜C7 イソモノオレフィンとp−アルキルスチレンのハロゲン(例えばBr,Cr,I)含有共重合体ゴムであって、p−アルキルスチレン含有量が全共重合体ゴムの5.5〜25重量[%]、好ましくは6.0〜20重量[%]、ハロゲン含有量が1.0重量[%]以上、好ましくは1.0〜5.0重量[%]で、ムーニー粘度ML1+8 (125℃)が30以上、好ましくは35〜70の共重合体ゴムを用いることができる。このゴムを使用する場合の(A)成分と(B)成分との重量比は(A)/(B)=10/90〜90/10、好ましくは15/85〜85/15である。
前記共重合体ゴムのp−アルキルスチレン含有量が5.5重量[%]未満では得られたタイヤ用ポリマー組成物の耐空気透過性が低下するので好ましくなく、逆に25重量[%]を超えると低温で脆化しやすくなるので好ましくない。またハロゲン含有量が1.0重量[%]未満では引張強さなどの機械的強度が低下するので好ましくなく、ムーニー粘度が30未満ではやはり、耐空気透過性が低下するので好ましくない。更に(A)成分/(B)成分の配合比(重量基準)が10/90未満ではやはり耐空気透過性が低下するので好ましくなく、逆に90/10を超えると柔軟性が低下するので好ましくない。
前記した特定の熱可塑性樹脂とエラストマー成分との相溶性が異なる場合は、第3成分として適当な相溶化剤を用いて両者を相溶化させるのが好ましい。系に相溶化剤を混合することにより、熱可塑性樹脂とエラストマー成分との界面張力が低下し、その結果、分散層を形成しているゴム粒子径が微細になることから両成分の特性はより有効に発現されることになる。そのような相溶化剤としては一般的に熱可塑性樹脂及びエラストマー成分の両方又は片方の構造を有する共重合体、或いは熱可塑性樹脂又はエラストマー成分と反応可能なエポキシ基、カルボニル基、ハロゲン基、アミノ基、オキサゾリン基、水酸基等を有した共重合体の構造をとるものとすることができる。これらは混合される熱可塑性樹脂とエラストマー成分の種類によって選定すれば良いが、通常使用されるものにはスチレン/エチレン・ブチレンブロック共重合体(SEBS)及びそのマレイン酸変性物、EPDM、EPDM/スチレン又はEPDM/アクリロニトリルグラフト共重合体及びそのマレイン酸変性物、スチレン/マレイン酸共重合体、反応性フェノキシ樹脂等を挙げることができる。かかる相溶化剤の配合量には特に限定はないが、好ましくはポリマー成分(熱可塑性樹脂とエラストマー成分の総和)100重量部に対して、0.5〜20重量部が良い。
特定の熱可塑性樹脂(A)とエラストマー成分(B)との組成比は、フィルムの厚さ、耐空気透過性、柔軟性のバランスで適宜決めればよいが、好ましい範囲は重量比で10/90〜90/10、更に好ましくは20/80〜85/15である。
[性能試験]
図2は、この発明にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す表である。この性能試験では、タイヤサイズが205/65R15の空気入りタイヤ1をリム幅15×6[JJ]のリム4に組み込み、雰囲気温度21[度]一定の環境下に放置してタイヤからの空気の漏れ率[%]を測定した。なお、図中において、カバー範囲[%]とは、ビード部2とリム4との嵌合面積に対して嵌合層3が占める割合を意味する。このカバー範囲は、設置された嵌合層3の幅によって調整されている。また、漏れ率は、従来例を基準(100)として指数により表示されており、数値が小さいほど空気漏れが少なく好ましい。
図2は、この発明にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す表である。この性能試験では、タイヤサイズが205/65R15の空気入りタイヤ1をリム幅15×6[JJ]のリム4に組み込み、雰囲気温度21[度]一定の環境下に放置してタイヤからの空気の漏れ率[%]を測定した。なお、図中において、カバー範囲[%]とは、ビード部2とリム4との嵌合面積に対して嵌合層3が占める割合を意味する。このカバー範囲は、設置された嵌合層3の幅によって調整されている。また、漏れ率は、従来例を基準(100)として指数により表示されており、数値が小さいほど空気漏れが少なく好ましい。
この性能試験において、従来例の空気入りタイヤには、ビード部とリムとの間に嵌合層3が設けられていない。したがって、カバー範囲にかかる欄が空欄となっている。また、対比例1、2および発明例1、2の空気入りタイヤ1は、ビード部2とリム4との間に嵌合層3が設けられている。
図2に示すように、発明例1、2にかかる空気入りタイヤ1では、従来例と比較して空気の漏れ率が小さく、より良好な試験結果が得られている。
以上のように、本発明にかかる空気入りタイヤは、リム嵌合からの空気漏れを効果的に抑制できる点で有用である。
1 タイヤ
2 ビード部
3 嵌合層
4 リム
T ビードトゥ部
H ビードヒール部
2 ビード部
3 嵌合層
4 リム
T ビードトゥ部
H ビードヒール部
Claims (2)
- 一対のビード部を有すると共に、これらのビード部がリムに対して嵌め込まれることによりリム組みされる空気入りタイヤにおいて、
前記ビード部が、リムに対する嵌合面に嵌合層を有し、且つ、
前記嵌合層が、ゴム組成物を含む熱可塑性樹脂から成ると共にタイヤ全周に渡って配置され、タイヤリム組み状態にてビード部とリムとの間に介在してこれらの嵌合部の隙間を封止することを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記嵌合層が、ビード部の嵌合面の少なくとも約80[%]の範囲面積に渡って設けられる請求項1に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
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JP2004167437A JP2005343380A (ja) | 2004-06-04 | 2004-06-04 | 空気入りタイヤ |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=35496136
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005343380A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2004
- 2004-06-04 JP JP2004167437A patent/JP2005343380A/ja active Pending
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