JP2005343186A - 車輌の制動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキペダルの踏み増し及び踏み戻しが繰り返されることにより、ブレーキペダルが引き込まれた状態になりペダル操作のフィーリングが悪化することを防止する。
【解決手段】圧力センサ66、68は正常であるがストロークセンサ70が異常である状況に於いてブレーキペダル12の踏み増し及び踏み戻しが繰り返されると、マスタシリンダ圧力の平均値Pmaが制御終了基準値Pmaoff未満になっても(S350)、当該時点より所定の時間Toff1が経過するまで制動操作状態と判定され(S420〜480)、連通制御弁としての電磁開閉弁24L、24Rが閉弁状態に維持され、マスタシリンダ14と各車輪のホイールシリンダ22FL、22FR、22RL、22RRとの連通が遮断され、これにより制動開始時にマスタシリンダ14より各車輪のホイールシリンダへオイルが圧送されることが阻止される(S20、30)。
【選択図】図4

Description

本発明は、車輌の制動制御装置に係り、更に詳細には所謂電子制御式の制動力制御装置に係る。
自動車等の車輌の制動力制御装置の一つとして、例えば本願出願人の出願にかかる下記の特許文献1に記載されている如く、マスタシリンダ圧力が制御開始基準値以上であるときには連通制御弁を閉弁し、マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとの連通を遮断した状態で運転者の制動操作量に基づき制動圧制御手段により各車輪のホイールシリンダ圧力を制御し、マスタシリンダ圧力が制御終了基準値未満であるときには前記連通制御弁を開弁して前記マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとを連通接続する車輌の制動力制御装置が従来より知られている。
特開2002−178899号公報
上述の如き制動力制御装置によれば、運転者の制動操作量に対する各車輪の制動力の関係、即ち増力比を自由に設定することができるが、例えば運転者によりブレーキペダルが踏み込まれた状態でブレーキペダルの踏み増し及び踏み戻しの操作が繰り返し行われると、ブレーキペダルが引き込まれた状態になってブレーキペダル操作のフィーリングが悪化するという問題がある。
この問題は、運転者により制動操作が開始されると、マスタシリンダ圧力が制御開始基準値以上になるまでにマスタシリンダより開弁状態の連通制御弁を経て各車輪のホイールシリンダへブレーキ液が圧送されるが、マスタシリンダ圧力が制御開始基準値以上になると連通制御弁が閉弁されるので、ブレーキペダルの踏み戻しの際に各車輪のホイールシリンダ内のブレーキ液の一部がリザーバへ流出し、そのためマスタシリンダへ戻るブレーキ液の量が減少することが原因である。
本発明は、所謂電子制御式の制動力制御装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、ブレーキペダルの踏み増し及び踏み戻しの操作が繰り返し行われる状況に於いてマスタシリンダより開弁状態の連通制御弁を経て各車輪のホイールシリンダへブレーキ液が圧送されることを阻止することにより、マスタシリンダへ戻るブレーキ液の量が減少することに起因してブレーキペダルが引き込まれた状態になりブレーキペダル操作のフィーリングが悪化することを防止することである。
上述の主要な課題は、本発明によれば、マスタシリンダ圧力が制御開始基準値以上であるときには連通制御弁を閉弁し、マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとの連通を遮断した状態で運転者の制動操作量に基づき制動圧制御手段により各車輪のホイールシリンダ圧力を制御し、マスタシリンダ圧力が制御終了基準値未満であるときには前記連通制御弁を開弁して前記マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとを連通接続する車輌の制動力制御装置に於いて、マスタシリンダ圧力が前記制御終了基準値未満になった時点より所定の時間が経過するまで前記連通制御弁を閉弁状態に維持することを特徴とする車輌の制動力制御装置(請求項1の構成)、又はマスタシリンダ圧力が制御開始基準値以上であるときには連通制御弁を閉弁し、マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとの連通を遮断した状態で運転者の制動操作量に基づき制動圧制御手段により各車輪のホイールシリンダ圧力を制御し、マスタシリンダ圧力が制御終了基準値未満であるときには前記連通制御弁を開弁して前記マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとを連通接続する車輌の制動力制御装置に於いて、マスタシリンダ圧力が前記制御開始基準値未満より前記制御開始基準値以上になった回数若しくはマスタシリンダ圧力が前記制御終了基準値以上の値より前記制御終了基準値未満になった回数が基準値以上であるときには前記連通制御弁が閉弁され難くすることを特徴とする車輌の制動力制御装置(請求項6の構成)、又はマスタシリンダ圧力が制御開始基準値以上であるときには連通制御弁を閉弁し、マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとの連通を遮断した状態で運転者の制動操作量に基づき制動圧制御手段により各車輪のホイールシリンダ圧力を制御し、マスタシリンダ圧力が制御終了基準値未満であるときには前記連通制御弁を開弁して前記マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとを連通接続する車輌の制動力制御装置に於いて、マスタシリンダ圧力が前記制御終了基準値未満になった時点より所定の時間が経過するまで前記連通制御弁を閉弁状態に維持し、マスタシリンダ圧力が前記制御開始基準値未満より前記制御開始基準値以上になった回数若しくはマスタシリンダ圧力が前記制御終了基準値以上の値より前記制御終了基準値未満になった回数が基準値以上であるときには前記連通制御弁が閉弁され難くすることを特徴とする車輌の制動力制御装置(請求項10の構成)によって達成される。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、マスタシリンダ圧力が前記制御終了基準値未満になった時点よりの経過時間がカウントされ、カウント値が基準値以上になるまで前記連通制御弁を閉弁状態に維持するよう構成される(請求項2の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項2の構成に於いて、マスタシリンダ圧力が前記制御開始基準値以上になったときには前記カウント値が0にリセットされるよう構成される(請求項3の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至3の構成に於いて、前記制御開始基準値は前記制御終了基準値よりも大きいよう構成される(請求項4の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項4の構成に於いて、前記制動操作量はマスタシリンダ圧力及び運転者による制動操作部材の駆動量により判定され、前記制動操作部材の駆動量を検出する手段が異常であるときには前記制御開始基準値と前記制御終了基準値との差が増大されるよう構成される(請求項5の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項6の構成に於いて、マスタシリンダ圧力が前記制御開始基準値未満より前記制御開始基準値以上になった回数若しくはマスタシリンダ圧力が前記制御終了基準値以上の値より前記制御終了基準値未満になった回数がカウントされ、カウント値が基準値以上であるときに前記連通制御弁が閉弁され難くするよう構成される(請求項7の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項7の構成に於いて、運転者の制動操作量が前記制御終了基準値よりも小さいマスタシリンダ圧力に対応する値になったときには前記カウント値が0にリセットされるよう構成される(請求項8の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項8の構成に於いて、運転者により制動操作部材が操作されているときにオン状態になるストップランプスイッチがオフ状態になったときに前記カウント値が0にリセットされるよう構成される(請求項9の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は10の構成に於いて、前記制動操作量はマスタシリンダ圧力及び運転者による制動操作部材の駆動量により判定され、前記連通制御弁を閉弁状態に維持することは前記制動操作部材の駆動量を検出する手段が異常であるときに行われるよう構成される(請求項11の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項5又は10の構成に於いて、前記制動操作量はマスタシリンダ圧力及び運転者による制動操作部材の駆動量により判定され、前記連通制御弁が閉弁され難くすることは前記制動操作部材の駆動量を検出する手段が異常であるときに行われるよう構成される(請求項12の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至10の構成に於いて、前記制動操作量はマスタシリンダ圧力により判定されるよう構成される(請求項13の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項6乃至10又は12の構成に於いて、前記連通制御弁の開閉を禁止することにより前記連通制御弁が閉弁され難くするよう構成される(請求項14の構成)。
上記請求項1の構成によれば、マスタシリンダ圧力が制御終了基準値未満になった時点より所定の時間が経過するまで連通制御弁が閉弁状態に維持されるので、運転者により制動操作部材の操作量の増減操作が繰り返し行われても連通制御弁は閉弁状態に維持され、連通制御弁が開弁した状態で制動操作部材の操作量が増大されることによりマスタシリンダ内のブレーキ液が各車輪のホイールシリンダへ圧送されることを阻止し、これにより制動操作部材の操作量が低減される際に各車輪のホイールシリンダ内のブレーキ液の一部がリザーバへ流出し、そのためマスタシリンダへ戻るブレーキ液の量が減少すること及びこれに起因して制動操作部材が引き込まれた状態になり制動操作部材の操作フィーリングが悪化することを効果的に防止することができる。
また上記請求項2の構成によれば、マスタシリンダ圧力が制御終了基準値未満になった時点よりの経過時間がカウントされ、カウント値が基準値以上になるまで連通制御弁が閉弁状態に維持されるので、マスタシリンダ圧力が制御終了基準値未満になった時点より所定の時間が経過するまで確実に連通制御弁を閉弁状態に維持することができる。
また上記請求項3の構成によれば、マスタシリンダ圧力が制御開始基準値以上になったときにはカウント値が0にリセットされるので、所定の時間が経過する前に運転者の制動操作が再開された場合に確実に連通制御弁を閉弁状態にして各車輪の制動力を運転者の制動操作量に応じて制御することができる。
また上記請求項4の構成によれば、制御開始基準値は制御終了基準値よりも大きいので、マスタシリンダ圧力が確実に低くなるまで各車輪の制動力を運転者の制動操作量に応じて制御することができる。
また上記請求項5の構成によれば、制動操作量はマスタシリンダ圧力及び運転者による制動操作部材の駆動量により判定され、制動操作部材の駆動量を検出する手段が異常であるときには制御開始基準値と制御終了基準値との差が増大されるので、制動操作部材の駆動量を検出する手段が正常である場合に比して運転者の制動操作量が低減される状況に於いて確実に長く連通制御弁を閉弁状態に維持することができ、従って制御開始基準値と制御終了基準値との差が増大されない場合に比して運転者によりブレーキペダルの踏み増し及び踏み戻しの操作が繰り返し行われる状況に於いて確実に長く連通制御弁を閉弁状態に維持することができる。
また上記請求項6の構成によれば、マスタシリンダ圧力が制御開始基準値未満より制御開始基準値以上になった回数若しくはマスタシリンダ圧力が制御終了基準値以上の値より制御終了基準値未満になった回数が基準値以上であるときには連通制御弁が閉弁され難くされるので、運転者により制動操作部材の操作量の増減操作が繰り返し行われる状況に於いて連通制御弁の開閉が繰り返されること及び連通制御弁が開弁した状態で制動操作部材の操作量が増大されることによりマスタシリンダ内のブレーキ液が各車輪のホイールシリンダへ圧送される頻度を確実に低減することができる。
また上記請求項7の構成によれば、マスタシリンダ圧力が制御開始基準値未満より制御開始基準値以上になった回数若しくはマスタシリンダ圧力が制御終了基準値以上の値より制御終了基準値未満になった回数がカウントされ、カウント値が基準値以上であるときに連通制御弁が閉弁され難くされるので、マスタシリンダ圧力が制御開始基準値未満より制御開始基準値以上になった回数若しくはマスタシリンダ圧力が制御終了基準値以上の値より制御終了基準値未満になった回数が基準値以上であるときには確実に連通制御弁が閉弁され難くすることができる。
また上記請求項8の構成によれば、運転者の制動操作量が制御終了基準値よりも小さいマスタシリンダ圧力に対応する値になったときにはカウント値が0にリセットされるので、運転者の制動操作が解除された後に運転者により制動操作が行われる場合には確実に連通制御弁を閉弁状態にして各車輪の制動力を運転者の制動操作量に応じて制御することができる。
また上記請求項9の構成によれば、運転者により制動操作部材が操作されているときにオン状態になるストップランプスイッチがオフ状態になったときにカウント値が0にリセットされるので、運転者の制動操作量が制御終了基準値よりも小さいマスタシリンダ圧力に対応する値になったときには、即ち運転者の制動操作が解除されたときには確実にカウント値を0にリセットすることができる。
また上記請求項10の構成によれば、マスタシリンダ圧力が制御終了基準値未満になった時点より所定の時間が経過するまで連通制御弁が閉弁状態に維持され、マスタシリンダ圧力が制御開始基準値未満より制御開始基準値以上になった回数若しくはマスタシリンダ圧力が制御終了基準値以上の値より制御終了基準値未満になった回数が基準値以上であるときには連通制御弁が閉弁され難くされるので、上述の請求項1及び6の構成による作用効果を達成することができる。
また上記請求項11の構成によれば、制動操作量はマスタシリンダ圧力及び運転者による制動操作部材の駆動量により判定され、連通制御弁を閉弁状態に維持することは制動操作部材の駆動量を検出する手段が異常であるときに行われるので、制動操作部材の駆動量を検出する手段が正常である場合に、連通制御弁が不必要に閉弁状態に維持されることを防止することができ、また制動操作部材の駆動量を検出する手段が異常であり、マスタシリンダ圧力により制動操作量が判定される状況に於いて運転者により制動操作部材の操作量の増減操作が繰り返し行われても制動操作部材が引き込まれた状態になり制動操作部材の操作フィーリングが悪化することを効果的に防止することができる。
また上記請求項12の構成によれば、制動操作量はマスタシリンダ圧力及び運転者による制動操作部材の駆動量により判定され、連通制御弁が閉弁され難くすることは制動操作部材の駆動量を検出する手段が異常であるときに行われるので、上記請求項11の構成の場合と同様、制動操作部材の駆動量を検出する手段が正常である場合に、連通制御弁が不必要に閉弁状態に維持されることを防止することができ、また制動操作部材の駆動量を検出する手段が異常であり、マスタシリンダ圧力により制動操作量が判定される状況に於いて運転者により制動操作部材の操作量の増減操作が繰り返し行われても制動操作部材が引き込まれた状態になり制動操作部材の操作フィーリングが悪化することを効果的に防止することができる。
また上記請求項13の構成によれば、制動操作量はマスタシリンダ圧力により判定されるので、運転者による制動操作部材の駆動量が検出されない車輌に於いても運転者により制動操作部材の操作量の増減操作が繰り返し行われても制動操作部材が引き込まれた状態になり制動操作部材の操作フィーリングが悪化することを効果的に防止することができる。
また上記請求項14の構成によれば、連通制御弁の開閉を禁止することにより連通制御弁が閉弁され難くされるので、運転者により制動操作及び非制動操作の状態が繰り返される場合にも連通制御弁の開閉が繰り返されることを確実に阻止することができ、これにより制動操作の開始時に各車輪のホイールシリンダ内のブレーキ液の一部がリザーバへ流出し、そのためマスタシリンダへ戻るブレーキ液の量が減少すること及びこれに起因して制動操作部材が引き込まれた状態になり制動操作部材の操作フィーリングが悪化することを効果的に防止することができる。
[課題解決手段の好ましい態様]
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項5又は11又は12の構成に於いて、制動操作部材はブレーキペダルであり、制動操作部材の駆動量はブレーキペダルの踏み込みストロークであるよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至14の構成に於いて、マスタシリンダ圧力は複数個の検出手段により検出され、制御に供されるマスタシリンダ圧力は複数個の検出手段により検出されたマスタシリンダ圧力の平均値であるよう構成される(好ましい態様2)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記1乃至14の構成に於いて、制動圧制御手段は高圧の液圧源と各車輪のホイールシリンダ内の圧力を増減制御する制御弁とを含むよう構成される(好ましい態様3)。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を好ましい実施例について詳細に説明する。
図1はマスタシリンダ圧力及びブレーキペダルの踏み込みストロークに基づき運転者の制動操作量が判定されるよう構成された本発明による車輌の制動力制御装置の実施例1の油圧回路を示す概略構成図及び制御系を示すブロック図である。尚図1に於いては、簡略化の目的で各弁のソレノイドの図示は省略されている。
図1に於いて、10は電気的に制御される油圧式のブレーキ装置を示しており、ブレーキ装置10は運転者によるブレーキペダル12の踏み込み操作に応答してブレーキオイルを圧送するマスタシリンダ14を有している。ブレーキペダル12とマスタシリンダ14との間にはドライストロークシミュレータ16が設けられている。
マスタシリンダ14は第一のマスタシリンダ室14Aと第二のマスタシリンダ室14Bとを有し、これらのマスタシリンダ室にはそれぞれ左前輪用のブレーキ油圧供給導管18及び右前輪用のブレーキ油圧制御導管20の一端が接続されている。ブレーキ油圧制御導管18及び20の他端にはそれぞれ左前輪及び右前輪の制動力を制御するホイールシリンダ22FL及び22FRが接続されている。
ブレーキ油圧供給導管18及び20の途中にはそれぞれ連通制御弁として機能する常開型の電磁開閉弁(所謂マスタカット弁)24L及び24Rが設けられ、電磁開閉弁24L及び24Rはそれぞれ第一のマスタシリンダ室14A及び第二のマスタシリンダ室14Bと対応するホイールシリンダ22FL及び22FRとの連通を制御する遮断弁として機能する。またマスタシリンダ14と電磁開閉弁24FLとの間のブレーキ油圧供給導管18には常閉型の電磁開閉弁(常閉弁)26を介してウェットストロークシミュレータ28が接続されている。
マスタシリンダ14にはリザーバ30が接続されており、リザーバ30には油圧供給導管32の一端が接続されている。油圧供給導管32の途中には電動機34により駆動されるオイルポンプ36が設けられており、オイルポンプ36の吐出側の油圧供給導管32には高圧の油圧を蓄圧するアキュムレータ38が接続されている。リザーバ30とオイルポンプ36との間の油圧供給導管32には油圧排出導管40の一端が接続されている。リザーバ30、オイルポンプ36、アキュムレータ38等は後述の如くホイールシリンダ22FL、22FR、22RL、22RR内の圧力を増圧するための高圧の圧力源として機能する。
尚図1には示されていないが、オイルポンプ36の吸入側の油圧供給導管32と吐出側の油圧供給導管32とを連通接続する導管が設けられ、該導管の途中にはアキュムレータ38内の圧力が基準値を越えた場合に開弁し吐出側の油圧供給導管32より吸入側の油圧供給導管32へオイルを戻すリリーフ弁が設けられている。
オイルポンプ36の吐出側の油圧供給導管32は、油圧制御導管42により電磁開閉弁24Lとホイールシリンダ22FLとの間のブレーキ油圧供給導管18に接続され、油圧制御導管44により電磁開閉弁24Rとホイールシリンダ22FRとの間のブレーキ油圧供給導管20に接続され、油圧制御導管46により左後輪用のホイールシリンダ22RLに接続され、油圧制御導管48により右後輪用のホイールシリンダ22RRに接続されている。
油圧制御導管42、44、46、48の途中にはそれぞれ常閉型の電磁式のリニア弁50FL、50FR、50RL、50RRが設けられている。リニア弁50FL、50FR、50RL、50RRに対しホイールシリンダ22FL、22FR、22RL、22RRの側の油圧制御導管42、44、46、48はそれぞれ油圧制御導管52、54、56、58により油圧排出導管40に接続されており、油圧制御導管52、54の途中にはそれぞれ常閉型の電磁式のリニア弁60FL、60FRが設けられ、また油圧制御導管56、58の途中にはそれぞれ常閉型の電磁式のリニア弁よりも低廉な常開型の電磁式のリニア弁60RL、60RRが設けられている。
リニア弁50FL、50FR、50RL、50RRはそれぞれホイールシリンダ22FL、22FR、22RL、22RRに対する増圧弁(保持弁)として機能し、リニア弁60FL、60FR、60RL、60RRはそれぞれホイールシリンダ22FL、22FR、22RL、22RRに対する減圧弁として機能し、従ってこれらのリニア弁は互いに共働してアキュムレータ38内より各ホイールシリンダに対する高圧のオイルの給排を制御する増減圧制御弁を構成している。
尚各電磁開閉弁、各リニア弁及び電動機34に駆動電流が供給されない非制御時には電磁開閉弁24L及び24Rは開弁状態に維持され、電磁開閉弁26、リニア弁50FL〜50RR、リニア弁60FL及び60FRは閉弁状態に維持され、リニア弁60RL及び60RRは開弁状態に維持され(非制御モード)、これにより左右前輪のホイールシリンダ内の圧力は直接マスタシリンダ14により制御される。
図1に示されている如く、第一のマスタシリンダ室14Aと電磁開閉弁24Lとの間のブレーキ油圧制御導管18には該制御導管内の圧力を第一のマスタシリンダ圧力Pm1として検出する第一の圧力センサ66が設けられている。同様に第二のマスタシリンダ室14Bと電磁開閉弁24Rとの間のブレーキ油圧制御導管20には該制御導管内の圧力を第二のマスタシリンダ圧力Pm2として検出する第二の圧力センサ68が設けられている。ブレーキペダル12には運転者によるブレーキペダルの踏み込みストロークStを検出するストロークセンサ70が設けられ、オイルポンプ34の吐出側の油圧供給導管32には該導管内の圧力をアキュムレータ圧力Paとして検出する圧力センサ72が設けられている。
それぞれ電磁開閉弁24L及び24Rとホイールシリンダ22FL及び22FRとの間のブレーキ油圧供給導管18及び20には、対応する導管内の圧力をホイールシリンダ22FL及び22FR内の圧力Pfl、Pfrとして検出する圧力センサ74FL及び74FRが設けられている。またそれぞれ電磁開閉弁50RL及び50RRとホイールシリンダ22RL及び22RRとの間の油圧制御導管46及び48には、対応する導管内の圧力をホイールシリンダ22RL及び22RR内の圧力Prl、Prrとして検出する圧力センサ74RL及び74RRが設けられている。
電磁開閉弁24L及び24R、電磁開閉弁26、電動機34、リニア弁50FL〜50RR、リニア弁60FL〜60RRは電子制御装置78により制御される。電子制御装置78はマイクロコンピュータ80と駆動回路82とよりなっている。尚マイクロコンピュータ80は図1には詳細に示されていないが例えばCPUとROMとRAMと入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的な構成のものであってよい。
マイクロコンピュータ80には、圧力センサ66及び68よりそれぞれ第一のマスタシリンダ圧力Pm1及び第二のマスタシリンダ圧力Pm2を示す信号、ストロークセンサ70よりブレーキペダル12の踏み込みストロークStを示す信号、圧力センサ72よりアキュムレータ圧力Paを示す信号、圧力センサ74FL〜74RRよりそれぞれホイールシリンダ22FL〜22RR内の圧力Pi(i=fl、fr、rl、rr)を示す信号、ストップランプスイッチ(STPSW)76よりブレーキペダル12が運転者により踏み込まれているか否かを示す信号が入力される。
マイクロコンピュータ80は、後述の如く図2乃至図4に示されたフローチャートによる制動力制御ルーチンを記憶しており、ブレーキペダル12が踏み込まれると電磁開閉弁26を開弁すると共に、電磁開閉弁24L及び24Rを閉弁し、その状態にて圧力センサ66、68により検出されたマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2及びストロークセンサ70より検出された踏み込みストロークStに基づき車輌の目標減速度Gtを演算し、車輌の目標減速度Gtに基づき各車輪の目標ホイールシリンダ圧力Pti(i=fl、fr、rl、rr)をマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2よりも高い値に演算し、各車輪の制動圧Piが目標ホイールシリンダ圧力Ptiになるよう各リニア弁50FL〜50RR及び60FL〜60RRを制御する。
以上の説明より解る如く、マイクロコンピュータ80は運転者の制動操作量に基づき各車輪の目標ホイールシリンダ圧力をマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2よりも高い値に演算し、電磁開閉弁24L及び24R、電磁開閉弁26、電動機34、リニア弁50FL〜50RR、リニア弁60FL〜60RR、電子制御装置78、圧力センサ66等の各センサと共働して高圧の圧力源の圧力を使用して電磁開閉弁24L及び24Rを閉弁させた状態で各車輪のホイールシリンダ圧力が対応する目標ホイールシリンダ圧力になるようリニア弁50FL〜50RR及びリニア弁60FL〜60RRを制御する。
この場合ブレーキ装置10のオイルポンプ36、リニア弁50FL〜50RR、リニア弁60FL〜60RR等は各車輪の制動圧、即ちホイールシリンダ22FL〜22RR内の圧力PIを制御する制動圧制御手段として機能する。
図示の実施例1に於いては、マイクロコンピュータ80はストロークセンサ70が異常な状況にて制動力制御の所定の終了条件が成立すると、終了条件が成立した時点より所定の時間が経過するまで電磁開閉弁24L及び24Rを閉弁状態に維持し、ブレーキ装置10を制御モードに維持する。
またマイクロコンピュータ80はストロークセンサ70が異常な状況にて制動力制御の所定の開始条件の成立及び所定の終了条件の成立が所定の回数以上繰り返されると、制動力制御を禁止し、電磁開閉弁24L及び24Rを開弁状態に維持し、ブレーキ装置10を非制御モードに維持する。
次に図2乃至図4に示されたフローチャートを参照して実施例に於ける制動力制御について説明する。尚図2乃至図4に示されたフローチャートによる制御はマイクロコンピュータ80が起動されることにより開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
まずステップ10に於いては図3に示されたフローチャートによる判定ルーチンにより制動許可状態にある旨の判定がなされているか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ30へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ20へ進む。
ステップ20に於いては図4に示されたフローチャートによる判定ルーチンにより制動操作状態にある旨の判定がなされているか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ30に於いてブレーキ装置10が非制御モードに設定された後ステップ10へ戻り、肯定判別が行われたときにはステップ40に於いてブレーキ装置10が制御モードに設定された後ステップ50へ進む。
即ちステップ30に於いては電磁開閉弁26が閉弁されると共に、電磁開閉弁24L及び24Rが開弁され、これによりマスタシリンダ14とウェットストロークシミュレータ28との連通が遮断されると共に、マスタシリンダ14と各車輪のホイールシリンダ22FL、22FR、22RL、22RRとが連通接続され、ステップ40に於いては電磁開閉弁26が開弁され又は開弁状態が維持されると共に、電磁開閉弁24L及び24Rが閉弁され又は閉弁状態が維持され、これによりマスタシリンダ14とウェットストロークシミュレータ28とが連通接続されると共に、マスタシリンダ14と各車輪のホイールシリンダ22FL、22FR、22RL、22RRとの連通が遮断される。
ステップ50に於いては圧力センサ66により検出されたマスタシリンダ圧力Pm1を示す信号等の読み込みが行われ、マスタシリンダ圧力Pm1及びPm2の平均値Pmaに基づき図5に示されたグラフに対応するマップよりマスタシリンダ圧力に基づく目標減速度Gptが演算される。
ステップ60に於いてはストロークセンサ70により検出された踏み込みストロークStに基づき図6に示されたグラフに対応するマップより踏み込みストロークに基づく目標減速度Gstが演算される。
ステップ70に於いては当技術分野に於いて公知の要領にてストロークセンサ70が正常であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ80に於いて前回の最終目標減速度Gtfに基づき図7に示されたグラフに対応するマップより目標減速度Gptに対する重みα(0≦α≦1)が演算され、否定判別が行われたときにはステップ90に於いて重みαが1に設定される。
ステップ100に於いては下記の式1に従って目標減速度Gpt及び目標減速度Gstの重み付け和として最終目標減速度Gtが演算される。尚図示の実施例に於いては、重みαは前回の最終目標減速度Gtfに基づき演算されるようになっているが、目標減速度Gpt又はGstに基づき演算されるよう修正されてもよい。
Gt=α・Gpt+(1−α)Gst ……(1)
ステップ110に於いては最終目標減速度Gtに対する各車輪の目標ホイールシリンダ圧力の係数(各車輪のブレーキ効き係数を考慮した正の係数)をKi(i=fl、fr、rl、rr)として、下記の式2に従って各車輪の目標ホイールシリンダ圧力Pti(i=fl、fr、rl、rr)が演算される。
Pti=Ki・Gt ……(2)
ステップ120に於いては各車輪のホイールシリンダ圧力Piが対応する目標ホイールシリンダ圧力Ptiになるよう油圧フィードバックにより制御され、これにより各車輪の制動力が運転者の制動操作量に応じて制御される。
次に図3に示されたフローチャートを参照して制動許可状態判定ルーチンについて説明する。
ステップ210に於いては当技術分野に於いて公知の要領にてストロークセンサ70が正常であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ220に於いてストロークセンサ70により検出されたブレーキペダル12の踏み込みストロークStを示す信号の読み込みが行われ、否定判別が行われたときにはステップ260へ進む。
ステップ230に於いては踏み込みストロークStがその制御開始基準値Ston(正の定数)以上であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ240に於いてフラグFsが1にセットされた後ステップ310へ進み、否定判別が行われたときにはステップ250へ進む。
ステップ250に於いては踏み込みストロークStがその制御終了基準値Stoff(Stonよりも小さい正の定数)未満であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ310へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ260に於いてフラグFsが0にリセットされた後ステップ310へ進む。
ステップ310に於いては当技術分野に於いて公知の要領にて圧力センサ66及び68が正常であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ320に於いて圧力センサ66及び68により検出されたマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2を示す信号の読み込みが行われると共に、マスタシリンダ圧力Pm1及びPm2の平均値Pmaが演算され、否定判別が行われたときにはステップ360へ進む。
ステップ330に於いては平均値Pmaがその制御開始基準値Pmaon(正の定数)以上であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ340に於いてフラグFpが1にセットされた後ステップ410へ進み、否定判別が行われたときにはステップ350へ進む。
ステップ350に於いては平均値Pmaがその制御終了基準値Pmaoff(Pmaonよりも小さい正の定数)未満であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ410へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ360に於いてフラグFpが0にリセットされた後ステップ410へ進む。
ステップ410に於いてはフラグFsが1であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはそのままステップ440へ進み、否定判別が行われたときにはステップ420へ進む。
ステップ420に於いてはフラグFpが1であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ440に於いてタイマToffのカウント値が0にリセットされ、ステップ450に於いて制動操作状態(運転者により制動操作が行われている状態)にある旨の判定が行われ、否定判別が行われたときにはステップ430に於いてΔTを図3に示されたフローチャートのサイクルタイムとしてタイマToffのカウント値がΔTインクリメントされた後ステップ460へ進む。
ステップ460に於いてはステップ210に於ける判別結果に基づきストロークセンサ70が正常であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ480へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ470へ進む。
ステップ470に於いてはタイマToffのカウント値が基準値Toff1(正の定数)以上であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ480に於いて非制動操作状態(運転者により制動操作が行われていない状態)にある旨の判定が行われた後ステップ210へ戻り、否定判別が行われたときにはそのままステップ210へ戻る。
次に図4に示されたフローチャートを参照して制動許可状態判定ルーチンについて説明する。
ステップ510に於いてはステップ310に於ける判別結果に基づき圧力センサ66及び68が正常であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ630へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ520へ進む。
ステップ520に於いてはステップ210に於ける判別結果に基づきストロークセンサ70が正常であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ550へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ530へ進む。
ステップ530に於いては非制動操作状態にあるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ610へ進み、否定判別が行われたときにはステップ540に於いて制動制御が許可される旨の判定が行われた後ステップ510へ戻る。
ステップ550に於いては非制動操作状態にあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ580へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ560へ進む。
ステップ560に於いては前回は非制動操作状態にあったか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ580へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ570に於いて制動操作状態より非制動操作状態へ切り替わった回数を示すカウント値Conoffが1インクリメントされた後ステップ580へ進む。
ステップ580に於いては当技術分野に於いて公知の要領にてストップランプスイッチ76が正常であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ600へ進み、否定判別が行われたときにはステップ590へ進む。
ステップ590に於いてはタイマToffのカウント値が基準値Toff2(Toff1よりも大きい正の定数)以上であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ610へ進み、否定判別が行われたときにはステップ620へ進む。
ステップ600に於いてはストップランプスイッチ76がオフであるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ620へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ610に於いてカウント値Conoffが0にリセットされた後ステップ620へ進む。
ステップ620に於いてはカウント値Conoffが基準値Cpro(正の定数)以上であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ540へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ630に於いて制動制御が禁止される旨の判定が行われた後ステップ510へ戻る。
かくして図示の実施例1によれば、圧力センサ66、68及びストロークセンサ70が正常である状況に於いて運転者により制動操作が開始され、ブレーキペダル12の踏み込みストロークStがその制御開始基準値Ston以上になると共にマスタシリンダ圧力Pm1及びPm2の平均値Pmaがその制御開始基準値Pmaon以上になると、それぞれステップ240及び340に於いてフラグFs及びFpがそれぞれ1にセットされ、これによりステップ450に於いて制動操作状態にある旨の判定が行われる。またステップ510及び520に於いて肯定判別が行われ、ステップ540に於いて制動制御が許可される旨の判定が行われる。
よってステップ10及び20に於いて肯定判別が行われ、ステップ40に於いてブレーキ装置10が制御モードに設定され、ステップ50〜120に於いて各車輪の制動圧Piが運転者の制動操作量(ブレーキペダル12の踏み込みストロークSt及びマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2の平均値Pma)に応じて制御される。
これに対し圧力センサ66、68は正常であるがストロークセンサ70が異常である状況に於いて運転者により制動操作が開始されると、ステップ210に於いて否定判別が行われ、ステップ260に於いてフラグFsが0にリセットされ、ステップ410に於いて否定判別が行われるが、ステップ420に於いて否定判別が行われ、これによりステップ450に於いて制動操作状態にある旨の判定が行われる。
またステップ510に於いて肯定判別が行われるが、ステップ520、550に於いて否定判別が行われ、ステップ580に於いて肯定判別が行われ、ステップ600、620に於いて否定判別が行われ、これにより制動制御が許可される旨の判定が継続される。よって圧力センサ66、68及びストロークセンサ70が正常である場合と同様、ステップ10及び20に於いて肯定判別が行われ、ステップ40に於いてブレーキ装置10が制御モードに設定され、ステップ50〜120に於いて各車輪の制動圧Piが運転者の制動操作量(マスタシリンダ圧力Pm1、Pm2の平均値Pma)に応じて制御される。
また圧力センサ66、68及びストロークセンサ70が正常である状況に於いて運転者により制動操作量が低減され、ブレーキペダル12の踏み込みストロークStがその制御終了基準値Stoff未満になると共にマスタシリンダ圧力Pm1及びPm2の平均値Pmaがその制御終了基準値Pmaoff未満になると、それぞれステップ260及び360に於いてフラグFs及びFpがそれぞれ0にリセットされ、ステップ410及び420に於いて否定判別が行われ、これによりステップ480に於いて非制動操作状態にある旨の判定が行われる。またステップ510、520、530に於いて肯定判別が行われ、ステップ620に於いて否定判別が行われ、これにより制動制御が許可される旨の判定が維持される。
よってステップ10に於いて肯定判別が行われるが、ステップ20に於いて否定判別が行われ、ステップ30に於いてブレーキ装置10が非制御モードに設定され、運転者の制動操作量に基づく各車輪の制動圧Piの制御が終了され、各車輪の制動圧Piはマスタシリンダ14内の圧力により制御される。
これに対し圧力センサ66、68は正常であるがストロークセンサ70が異常である状況に於いて運転者により制動操作量が低減されると、ステップ210に於いて否定判別が行われ、ステップ260に於いてフラグFsが0にリセットされ、ステップ310に於いて肯定判別が行われ、ステップ360に於いてフラグFpが0にリセットされ、ステップ410、420に於いて否定判別が行われ、ステップ460に於いて否定判別が行われ、これによりマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2の平均値Pmaがその制御終了基準値Pmaoff未満になった時点より所定の時間Toff1が経過するまでステップ470に於いて否定判別が行われ、制動操作状態にある旨の判定が継続される。
またステップ510に於いて肯定判別が行われるが、ステップ520に於いて否定判別が行われ、ステップ550、560、580、600に於いて肯定判別が行われ、ステップ620に於いて否定判別が行われ、これにより制動制御が許可される旨の判定が継続される。よって圧力センサ66、68及びストロークセンサ70が正常である場合と同様、ステップ10及び20に於いて肯定判別が行われ、ステップ40に於いてブレーキ装置10が制御モードに設定され、ステップ50〜120に於いて各車輪の制動圧Piが運転者の制動操作量(マスタシリンダ圧力Pm1、Pm2の平均値Pma)に応じて制御されることにより、各車輪の制動力が実質的に0に制御される。
従って所定の時間Toff1が経過する前に運転者によりブレーキペダル12が踏み込まれた状態にてブレーキペダル12の踏み増しが開始され制動操作量が増大されても、ブレーキ装置10が制御モードに設定された状態にて制動力の制御が開始されるので、ブレーキペダル12の踏み込みによりマスタシリンダ14内のオイルは各車輪のホイールシリンダ22FL、22FR、22RL、22RRへ圧送されず、マスタシリンダ14内のオイルの量が減少することが阻止されるので、ブレーキペダル12が踏み込まれた状態にてブレーキペダル12の踏み増し及び踏み戻しが繰り返されても、ブレーキペダル12が引き込まれた状態になること及びこれに起因してブレーキペダル12の操作フィーリングが悪化することを効果的に防止することができる。
また図示の実施例1によれば、圧力センサ66、68は正常であるがストロークセンサ70が異常である状況に於いて運転者によりブレーキペダル12が踏み込まれた状態にてブレーキペダルの踏み増し及び踏み戻しが繰り返され制動操作量の増減が繰り返されると、ステップ510に於いて肯定判別が行われるが、ステップ520に於いて否定判別が行われ、ステップ550、560、580に於いて肯定判別が行われ、ステップ600に於いて否定判別が行われ、ステップ620に於いて肯定判別が行われ、これにより制動制御が禁止される旨の判定が行われる。
よってステップ10に於いて否定判別が行われ、ステップ30に於いてブレーキ装置10が非制御モードに設定され、運転者の制動操作量に基づいて各車輪の制動圧Piが制御されることが禁止され、各車輪の制動圧Piがマスタシリンダ14内の圧力により制御される状況が維持される。
従って運転者によりブレーキペダル12の踏み込み及び踏み戻しが繰り返される場合には、ブレーキ装置10が非制御モードと制御モードに繰り返し切り替え設定されることを防止し、ブレーキ装置10が非制御モードに設定された状態でブレーキペダル12の踏み込みが開始され、マスタシリンダ14内のオイルの一部が各車輪のホイールシリンダ22FL、22FR、22RL、22RRへ圧送され、しかる後ブレーキ装置10が制御モードに切り替えられることによりマスタシリンダ14内のオイルの量が減少することを阻止することができるので、ブレーキペダル12の踏み込み及び踏み戻しが繰り返されても、ブレーキペダル12が引き込まれた状態になること及びこれに起因してブレーキペダル12の操作フィーリングが悪化することを効果的に防止することができる。
特に図示の実施例1によれば、圧力センサ66、68は正常であるがストロークセンサ70が異常である状況に於いて運転者によりブレーキペダルの踏み込み及び踏み戻しが繰り返され制動操作量の増減が繰り返される場合であっても、マスタシリンダ圧力Pm1、Pm2の平均値Pmaがその制御終了基準値Pmaoff未満になった時点より第二の所定の時間Toff2以上の時間が経過すると、ステップ590に於いて肯定判別が行われ、ステップ620に於いて否定判別が行われ、これにより制動制御が許可される。
従って運転者によりブレーキペダルの踏み込み及び踏み戻しが繰り返される場合に、いたずらに長くブレーキ装置10が制御モードに切り替えられた状態での制動力の制御が開始されなくなることを確実に防止することができる。
また図示の実施例1によれば、ストップランプスイッチ76がオフになると、ステップ600に於いて肯定判別が行われ、ステップ610に於いてカウント値Conoffが0にリセットされるので、ストップランプスイッチ76がオフであり運転者の制動操作が行われていない状況に於いて必要以上に長く制動力の制御が禁止されることを確実に防止することができる。
図8はマスタシリンダ圧力に基づき運転者の制動操作量が判定されるよう構成された本発明による車輌の制動力制御装置の実施例2に於ける制動力制御ルーチンを示すフローチャート、図9は実施例2に於ける制動操作状態判定ルーチンを示すフローチャート、図10は実施例2に於ける制動制御許可判定ルーチンを示すフローチャートである。尚図8乃至図10に於いて、図2乃至図4に示されたステップに対応するステップには図2乃至図4に於いて付されたステップ番号と同一のステップ番号が付されている。
この実施例2の制動力制御ルーチンに於いては、上述の実施例1に於けるステップ60〜100は実行されず、ステップ50が完了するとステップ115に於いて目標減速度Gptに対する各車輪の目標ホイールシリンダ圧力の係数(各車輪のブレーキ効き係数を考慮した正の係数)をKpi(i=fl、fr、rl、rr)として、下記の式3に従って各車輪の目標ホイールシリンダ圧力Pti(i=fl、fr、rl、rr)が演算される。
Pti=Kpi・Gt ……(3)
またこの実施例2の制動操作状態判定ルーチンに於いては、上述の実施例1に於けるステップ210〜260、410、460は実行されず、ステップ340又は360が完了した場合又はステップ350に於いて否定判別が行われたときには、ステップ420が実行される。またステップ430が完了すると、ステップ470が実行される。
更にこの実施例2の制動制御許可判定ルーチンに於いては、上述の実施例1に於けるステップ520、530、580は実行されず、ステップ510に於いて肯定判別が行われたときには、ステップ550が実行され、ステップ550に於いて否定判別が行われたときにはステップ540へ進む。
かくして図示の実施例2によれば、上述の実施例1に於いて圧力センサ66、68は正常であるがストロークセンサ70が異常である場合と同様に作動するので、上述の実施例1に於いて圧力センサ66、68は正常であるがストロークセンサ70が異常である場合と同様の作用効果を達成することができる。
特に図示の実施例2によれば、ブレーキペダル12の踏み込みストロークStを検出するストロークセンサ70は不要であるので、上述の実施例1の場合に比して制動力制御装置の構造を簡略化し、そのコストを低減することができる。
以上に於いては本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の各実施例に於いては、運転者の制動操作量が制御終了基準値よりも小さいマスタシリンダ圧力に対応する値になったことはストップランプスイッチ76により判定されるようになっているが、マスタシリンダ圧力Pm1若しくはPm2又はそれらの平均値Pmaにより判定されるよう修正されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、マスタシリンダ圧力は二つの圧力センサ66及び68により検出されるようになっているが、マスタシリンダ圧力は一つの圧力センサにより検出されるよう修正されてもよい。
また上述の実施例1に於いては、制御開始基準値Pmaon及び制御終了基準値Pmaoffはそれぞれ正の定数であるが、ストロークセンサ70が異常であるときには制御開始基準値Pmaonが増大され若しくは制御終了基準値Pmaoffが低減されることにより、制御開始基準値Pmaonと制御終了基準値Pmaoffとの差が増大されるよう修正されてもよい。
また上述の実施例1に於いては、各車輪の目標制動圧Ptiは運転者の制動操作量を示す値としてのマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2の平均値Pma及びブレーキペダルの踏み込み量Stに基づいて運転者の要求減速度Gtが演算され、上述の実施例2に於いては、各車輪の目標制動圧Ptiは運転者の制動操作量を示す値としてのマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2の平均値Pmaに基づいて運転者の要求減速度Gptが演算され、各車輪の目標制動圧Ptiは運転者の要求減速度Gt又はGptに基づいて演算されるようになっているが、制動力の制御自体は本発明の要旨をなすものではなく、当技術分野に於いて公知の任意の要領にて実行されてよい。
また上述の各実施例に於いては、各車輪のホイールシリンダ圧力Piを制御する増減圧制御弁は増圧制御弁としてのリニア弁50FL〜50RR及び減圧制御弁としてのリニア弁60FL〜60RRよりなっているが、これらの弁は増減圧及び保持の機能を備えた制御弁に置き換えられてもよい。
マスタシリンダ圧力及びブレーキペダルの踏み込みストロークに基づき運転者の制動操作量が判定されるよう構成された本発明による車輌の制動力制御装置の実施例の油圧回路を示す概略構成図及び制御系を示すブロック図である。 実施例1に於ける制動力制御ルーチンを示すフローチャートである。 実施例1に於ける制動操作状態判定ルーチンを示すフローチャートである。 実施例1に於ける制動制御許可判定ルーチンを示すフローチャートである。 マスタシリンダ圧力の平均値Pmaと目標減速度Gptとの間の関係を示すグラフである。 ブレーキペダルの踏み込みストロークStと目標減速度Gstとの間の関係を示すグラフである。 前回の最終目標減速度Gtfと目標減速度Gptに対する重みαとの間の関係を示すグラフである。 マスタシリンダ圧力に基づき運転者の制動操作量が判定されるよう構成された本発明による車輌の制動力制御装置の実施例2に於ける制動力制御ルーチンを示すフローチャートである。 実施例2に於ける制動操作状態判定ルーチンを示すフローチャートである。 実施例2に於ける制動制御許可判定ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
10 ブレーキ装置
12 ブレーキペダル
14 マスタシリンダ
22FL〜22RR ホイールシリンダ
24F、24R、26 電磁開閉弁
50FL〜50RR リニア弁
60FL〜60RR リニア弁
66、68 圧力センサ
70 ストロークセンサ
72、74FL〜74RR 圧力センサ
76 ストップランプスイッチ(STPSW)
78 電子制御装置

Claims (14)

  1. マスタシリンダ圧力が制御開始基準値以上であるときには連通制御弁を閉弁し、マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとの連通を遮断した状態で運転者の制動操作量に基づき制動圧制御手段により各車輪のホイールシリンダ圧力を制御し、マスタシリンダ圧力が制御終了基準値未満であるときには前記連通制御弁を開弁して前記マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとを連通接続する車輌の制動力制御装置に於いて、マスタシリンダ圧力が前記制御終了基準値未満になった時点より所定の時間が経過するまで前記連通制御弁を閉弁状態に維持することを特徴とする車輌の制動力制御装置。
  2. マスタシリンダ圧力が前記制御終了基準値未満になった時点よりの経過時間がカウントされ、カウント値が基準値以上になるまで前記連通制御弁を閉弁状態に維持することを特徴とする請求項1に記載の車輌の制動力制御装置。
  3. マスタシリンダ圧力が前記制御開始基準値以上になったときには前記カウント値が0にリセットされることを特徴とする請求項2に記載の車輌の制動力制御装置。
  4. 前記制御開始基準値は前記制御終了基準値よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3に記載の車輌の制動力制御装置。
  5. 前記制動操作量はマスタシリンダ圧力及び運転者による制動操作部材の駆動量により判定され、前記制動操作部材の駆動量を検出する手段が異常であるときには前記制御開始基準値と前記制御終了基準値との差が増大されることを特徴とする請求項4に記載の車輌の制動力制御装置。
  6. マスタシリンダ圧力が制御開始基準値以上であるときには連通制御弁を閉弁し、マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとの連通を遮断した状態で運転者の制動操作量に基づき制動圧制御手段により各車輪のホイールシリンダ圧力を制御し、マスタシリンダ圧力が制御終了基準値未満であるときには前記連通制御弁を開弁して前記マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとを連通接続する車輌の制動力制御装置に於いて、マスタシリンダ圧力が前記制御開始基準値未満より前記制御開始基準値以上になった回数若しくはマスタシリンダ圧力が前記制御終了基準値以上の値より前記制御終了基準値未満になった回数が基準値以上であるときには前記連通制御弁が閉弁され難くすることを特徴とする車輌の制動力制御装置。
  7. マスタシリンダ圧力が前記制御開始基準値未満より前記制御開始基準値以上になった回数若しくはマスタシリンダ圧力が前記制御終了基準値以上の値より前記制御終了基準値未満になった回数がカウントされ、カウント値が基準値以上であるときに前記連通制御弁が閉弁され難くすることを特徴とする請求項6に記載の車輌の制動力制御装置。
  8. 運転者の制動操作量が前記制御終了基準値よりも小さいマスタシリンダ圧力に対応する値になったときには前記カウント値が0にリセットされることを特徴とする請求項7に記載の車輌の制動力制御装置。
  9. 運転者により制動操作部材が操作されているときにオン状態になるストップランプスイッチがオフ状態になったときに前記カウント値が0にリセットされることを特徴とする請求項8に記載の車輌の制動力制御装置。
  10. マスタシリンダ圧力が制御開始基準値以上であるときには連通制御弁を閉弁し、マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとの連通を遮断した状態で運転者の制動操作量に基づき制動圧制御手段により各車輪のホイールシリンダ圧力を制御し、マスタシリンダ圧力が制御終了基準値未満であるときには前記連通制御弁を開弁して前記マスタシリンダと各車輪のホイールシリンダとを連通接続する車輌の制動力制御装置に於いて、マスタシリンダ圧力が前記制御終了基準値未満になった時点より所定の時間が経過するまで前記連通制御弁を閉弁状態に維持し、マスタシリンダ圧力が前記制御開始基準値未満より前記制御開始基準値以上になった回数若しくはマスタシリンダ圧力が前記制御終了基準値以上の値より前記制御終了基準値未満になった回数が基準値以上であるときには前記連通制御弁が閉弁され難くすることを特徴とする車輌の制動力制御装置。
  11. 前記制動操作量はマスタシリンダ圧力及び運転者による制動操作部材の駆動量により判定され、前記連通制御弁を閉弁状態に維持することは前記制動操作部材の駆動量を検出する手段が異常であるときに行われることを特徴とする請求項1又は10に記載の車輌の制動力制御装置。
  12. 前記制動操作量はマスタシリンダ圧力及び運転者による制動操作部材の駆動量により判定され、前記連通制御弁が閉弁され難くすることは前記制動操作部材の駆動量を検出する手段が異常であるときに行われることを特徴とする請求項5又は10に記載の車輌の制動力制御装置。
  13. 前記制動操作量はマスタシリンダ圧力により判定されることを特徴とする請求項1乃至10に記載の車輌の制動力制御装置。
  14. 前記連通制御弁の開閉を禁止することにより前記連通制御弁が閉弁され難くすることを特徴とする請求項6乃至10又は12に記載の車輌の制動力制御装置。

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