JP2005342308A - 胴ベルト型安全帯とハーネス型安全帯の連結方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 一対の連結環3によって身体上部を緊縛する上部ベルト1と、身体下部を緊縛する下部ベルト2とを連結する際に、上部ベルト1側に、連結環3で折り返し、その折り返し重合部にベルト固定環5を挿通配置したハーネス型安全帯において、その折り返し部に角環4を挿通すると共に、連結用ベルト6の一端をベルト固定環5に設け、該連結用ベルト6に面ファスナー7を設け、該連結用ベルト6と、角環4間に胴ベルト型安全帯の補助ベルトAを配置し、該連結用ベルト6端部を角環4に挿通反転し、面ファスナー7で重合連結する方法である。
【選択図】 図1
Description
フルハーネス型の安全帯は墜落阻止時の身体が受ける衝撃荷重を全身に分散することができるため、身体損傷の危険性が少ない。
よって、安全帯は全てこの型にすることが好ましいが、作業の性格とか経済的な問題などで現状では困難な状況にある。
またハーネス型の安全帯には胴ベルトがなく、身体上部を緊縛する上部ベルトと身体下部、つまり脚部を緊縛する下部ベルトが連続した、いわゆる落下傘ベルトの型が多く、大部分の作業で必要とされる種々の工具類の携帯が困難な問題があった。
工具類は胴ベルトに吊り下げて携帯するものである為、胴ベルトを排除した一般的なフルハーネス型の安全帯では課題が残るものであった。
また、どちらかをずらして取付けたとしても不自由な姿勢でペンチ等の出し入れを行ったり、逆にハーネスベルトがしっくりと身体に装着できないことがあった。
特に、図9に示すような移動ロープ連結器Kへの墜落防止用移動ロープの金具の連結は、安全上目視しながら挿入連結する必要があり、その移動ロープ連結器Kの取付け位置は、胴ベルトの左右の腰の位置に取付けるものであり、従来のハーネス型安全帯の連結環の取付け位置と重なり取付けが不可能であった。
また、既にユーザーが使用している胴ベルト型安全帯に、ハーネス型安全帯を取付ける場合は、使用中の安全帯からペンチ差し・腰袋を取付けている胴ベルトを一度取外してしまう必要があった。
具体的には、一対の所定長ベルト11を背部にて交差させ、交差部にはランヤード連結リング12を設けると共に、肩部を越して胸前へ位置させるそれぞれのベルトの一端と、腰部両側に位置させる連結環3で折り返し、該折り返し重合部にベルト固定環5を挿通し、それぞれのベルトの他端とを胸前で連結する略X字形状の構成でなる上部ベルト1と、
同じく一端を腰部両側の連結環3に縫合した一対の所定長ベルト21を股部に回し、他端部は上腿部を緊縛して、腰部の連結環3に別に縫工したバックル23付きベルトに連結する構造の下部ベルト2とから成るハーネス型安全帯において、
上部ベルト1の折り返し重合部に角環4を挿通すると共に、連結用ベルト6の一端をベルト固定環5に設け、該連結用ベルト6に面ファスナー7を設け、該連結用ベルト6と、角環4間に胴ベルト型安全帯の補助ベルトAを配置し、該連結用ベルト6端部を角環4に挿通反転し、面ファスナー7で重合連結する連結方法である。
また、従来品では、取付が不可能なタイプの胴ベルト型安全帯にも連結が可能となり安全性の高いフルハーネス型安全帯に変更することができる。
また、これまで定位置作業用フルハーネス型安全帯の採用のネックになっていた、移動ロープ連結器の取付けに支承があった胴ベルト型安全帯にも取付けが可能となり、全ての胴ベルト型安全帯に連結することができる。
また、ハーネス型安全帯を取付けることにより、胴ベルト型安全帯が腰部の位置よりずり下がることが無くなり不快な思いをしなくて済むことも付随効果としてある。
本願は一対の連結環3によって身体上部を緊縛する上部ベルト1と身体下部を緊縛する下部ベルト2を連結したものである。
上部ベルト1は、一対の所定長ベルト11を背部にて交差させ、交差部にはランヤード連結リング12を設けると共に、肩部を越して胸前へ位置させるそれぞれのベルトの一端と、腰部両側に位置させる連結環3で折り返し、該折り返し重合部に角環4とベルト固定環5を挿通し、それぞれのベルトの他端とを胸前で連結する略X字形状の構成である。
下部ベルト2は、同じく一端を腰部両側の連結環3に縫合した一対の所定長ベルト21を股部に回し、他端部は上腿部を緊縛して、腰部の連結環3に別に縫工したバックル23付きベルトに連結する構造を採用する。
連結用ベルト6の一端をベルト固定環5に設け、該連結用ベルト6に面ファスナー7を設け、該連結用ベルト6と、角環4間に胴ベルト型安全帯の補助ベルトAを配置し、該連結用ベルト6端部を角環4に挿通反転し、面ファスナー7で重合連結する連結方法である。
また、上部ベルト1は、背部で交差させ、交差部にはランヤード連結リング12を挿入し、該連結リング12にベルトおよびショックアブソーバーから成る延長ベルト14の一方を連結し、他方に副リング15と面ファスナー16を設け、該副リング15を上部ベルト1の胸側に配置し、面ファスナー16で上部ベルト1に仮固定するものである。
このバックルは、一動作によって嵌合することができるものであるが、取外す場合は、三方向の動作を同時に行わないと解除できない三重安全装置のバックルであり、先ず、バックル挿通板22をバックル本体側に押し込み(一動作)、解除レバーを二方向より同時に押さえると(二動作)、バックル挿通板22が解除できる安全性の高いものである。
又、番号8は、胸ベルトであり、樹脂製のバックルを設け、ワンタッチで嵌合できるものであり、上部ベルト1を橋絡し、ずり落ちを防止するものである。
移動ロープ連結器Kの構造は、略シーソー状連結バーの両端部にピンが設けられているものであり、挿入口より金具を挿入し、連結バーの中央部を押すこと(金具を回動すること)により連結バーが傾くと共に、ピンが移動(突出)し、金具の嵌合孔にピンが嵌合し、ロックするものである。
外す時は、それぞれベルトのバックル金具を持って引き上げることによってベルトにゆとりができ容易に外すことができる。
2 下部ベルト
3 連結環
4 角環
5 ベルト固定環
6 連結用ベルト
7 面ファスナー
8 胸ベルト
11 ベルト
12 連結リング
13 折返しバックル
14 延長ベルト
15 副リング
16 面ファスナー
17 補片ベルト
21 ベルト
22 バックル挿入板
23 バックル
24 補片ベルト
A 補助ベルト
K 移動ロープ連結器
Claims (1)
- 一対の所定長ベルト11を背部にて交差させ、交差部にはランヤード連結リング12を設けると共に、肩部を越して胸前へ位置させるそれぞれのベルトの一端と、腰部両側に位置させる連結環3で折り返し、該折り返し重合部にベルト固定環5を挿通し、それぞれのベルトの他端とを胸前で連結する構成でなる上部ベルト1と、
同じく一端を腰部両側の連結環3に縫合した一対の所定長ベルト21を股部に回し、他端部は上腿部を緊縛して、腰部の連結環3に別に縫工したバックル23付きベルトに連結する構造の下部ベルト2とから成るハーネス型安全帯において、
上部ベルト1の折り返し重合部に角環4を挿通すると共に、連結用ベルト6の一端をベルト固定環5に設け、該連結用ベルト6に面ファスナー7を設け、該連結用ベルト6と、角環4間に胴ベルト型安全帯の補助ベルトAを配置し、該連結用ベルト6端部を角環4に挿通反転し、面ファスナー7で重合連結する構造を特徴とする胴ベルト型安全帯とハーネス型安全帯の連結方法。
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