JP2005341526A - 通路利用者への案内情報報知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 利用者にとって意味を持つ案内情報のみを報知する通路利用者への案内情報報知システムを提供することを課題としている。
【解決手段】 進行方向又は目的施設等の案内先の案内を必要とする複数の進入路A,B,C,Dを備えたエリア4内、若しくは当該エリア4の近傍位置に上記複数の進入路A,B,C,Dに対応して、読み取り側の動作に反応して情報を送信する複数の情報送信装置1を設け、上記エリア4に進入する利用者が携帯し、上記情報送信装置1から情報を読み取り、読み取った情報に基づいて前記案内先への案内情報を利用者に報知する案内報知装置9を設け、規制手段17によって上記エリア4への進入時に、案内情報を利用者に報知した後、当該情報送信装置1以外の他の情報送信装置1からの情報に基づく案内情報の報知を自動的に規制する構成とした。
【選択図】図3
【解決手段】 進行方向又は目的施設等の案内先の案内を必要とする複数の進入路A,B,C,Dを備えたエリア4内、若しくは当該エリア4の近傍位置に上記複数の進入路A,B,C,Dに対応して、読み取り側の動作に反応して情報を送信する複数の情報送信装置1を設け、上記エリア4に進入する利用者が携帯し、上記情報送信装置1から情報を読み取り、読み取った情報に基づいて前記案内先への案内情報を利用者に報知する案内報知装置9を設け、規制手段17によって上記エリア4への進入時に、案内情報を利用者に報知した後、当該情報送信装置1以外の他の情報送信装置1からの情報に基づく案内情報の報知を自動的に規制する構成とした。
【選択図】図3
Description
この発明はオフィスや病院、学校、身障者施設、駅構内等のように、施設や交差又は分岐する通路が存在する諸施設における進行方向又は目的施設等の案内先の案内を必要とする複数の進入路を備えたエリア、例えば交差点や分岐点、屋外及び屋内の目的施設の近傍等において、特定の情報送信装置からの前記案内先への案内情報を利用者が携帯する案内報知装置によって受信して利用者に報知する通路利用者への案内情報報知システムに関する。
従来視覚障害者用ブロック内に電子タグを埋設し、視覚障害者が歩行の際に利用する白杖に、該電子タグに記憶された情報と通信するリーダ/ライタ機器を設け、リーダ/ライタ機器で電子タグと通信し、視覚障害者等に案内を報知するシステムが公知となっている(例えば特許文献1参照)。
特開平4−32891号公報
一方オフィスや病院、学校、身障者施設、駅構内等のように、施設や交差又は分岐する通路が存在する諸施設においては、交差点や分岐点、目的施設の近傍等、進行方向又は目的施設等の案内先の案内を必要とする複数の進入路を備えたエリアが存在する。該エリア近傍においては、案内先の案内は進入方向に基づいて異なるものとなる。
例えば図7に示されるように、通路A,通路B,通路C,通路Dが十字に交差する交差点において、通路Cの先に施設としてトイレEがある場合、通路Aから交差点に入る場合は「左折するとトイレ」という案内となるが、通路Bから交差点に入る場合は「右折するとトイレ」という案内になる。
このため通路Aに設けられる電子タグを検出すると「左折でトイレ」という情報が、通路Bに設けられる電子タグを検出すると「右折でトイレ」という情報が報知されるようにリーダ/ライタ機器及び電子タグが構成されている。これにより通路Aから交差点に入る利用者に対して「左折でトイレ」という案内を行い、通路Bから交差点に入る利用者に対して「右折でトイレ」という案内を行うことができる。
しかし例えば利用者が通路Aから通路Bに通り抜ける場合、交差点に入る際に通路Aの電子タグによって、「左折でトイレ」という案内が行われ、交差点を出る際に通路Bの電子タグによって、「右折でトイレ」という案内が行われる。このため利用者は左折した先のトイレの他に、通路Bに右折路が存在し、該右折路の先にもトイレ存在すると誤解するケースが考えられる。
つまり上記「右折でトイレ」という情報は、通路Bを交差点から出る方向の利用者にとっては意味を持たない情報で、むしろ利用者への情報を混乱させる。このため上記エリアにおいて、上記のような意味を持たない情報を利用者に提供することなしに、利用者に案内情報を報知する通路利用者への案内情報報知システムが望まれていた。
上記課題を解決するための本発明の通路利用者への案内情報報知システムは、進行方向又は目的施設等の案内先の案内を必要とする複数の進入路A,B,C,Dを備えたエリア4内、若しくは当該エリア4の近傍位置に、上記複数の進入路A,B,C,Dに対応して設けられ、読み取り側の動作に反応して情報を送信する複数の情報送信装置1と、上記エリア4に進入する利用者が携帯し、上記情報送信装置1から情報を読み取り、読み取った情報に基づいて前記案内先への案内情報を利用者に報知する案内報知装置9とを備えたシステムにおいて、上記情報送信装置1内の情報を、進入方向に応じて案内先を案内報知装置9から報知させるための情報とし、上記エリア4への進入時に、前記案内情報を利用者に報知した後、少なくとも当該情報送信装置1以外の他の情報送信装置1からの情報に基づく案内情報の報知を自動的に規制する規制手段17を設けてなることを第1の特徴としている。
第2に、規制手段17を、エリア4への進入時に、案内情報を利用者に報知した後、所定の規制時間内他の情報送信装置1からの案内情報に基づく報知を規制する構成としたことを特徴としている。
第3に、規制手段17による報知規制を、エリア4への進入時に、情報送信装置1からの情報を案内報知装置9が受信した後、規制時間経過中は案内報知装置9による他の情報送信装置1からの情報の受信処理を停止させるものとしたことを特徴としている。
第4に、規制手段17による報知規制を、エリア4への進入時に、案内情報を利用者に報知した後、規制時間経過中は他の情報送信装置1からの情報に基づく案内情報の報知作動を停止させるものとしたことを特徴としている。
第5に、進入路に利用者誘導用の誘導マット37を敷設し、該誘導マット37内に情報送信装置1を配し、案内報知装置9の案内情報の受信手段を歩行時に使用する杖38の先端部分に設けたことを特徴としている。
第6に、情報送信装置1が非接触ICタグからなり、案内報知装置9の情報の受信手段が前記非接触ICタグの情報を非接触で読み取るICタグリーダからなることを特徴としている。
以上のように構成される本発明の構造によると、案内報知装置は、進行方向又は目的施設等の案内先の案内を必要とする複数の進入路を備えたエリア、例えば交差点や分岐点、目的施設の近傍等への進入時に、当該進入路に対応する情報送信装置からの情報に基づき、進入方向に応じた案内先の案内情報を利用者に報知する。ただし上記エリアにおいて、利用者が進入した進入路に対応する情報送信装置からの案内情報を報知した後は、少なくとも当該情報送信装置以外の上記エリア内の他の情報送信装置からの情報に基づく案内情報の報知が規制手段によって自動的に規制される。
これにより本システムの利用者が、所定の進入路から上記エリアに進入し、他の進入路に進んだ場合、上記エリアから出る方向に進むことになる進入路に配置される情報送信装置からの情報は報知されない。そして利用者にとって意味を持たない情報を利用者に報知しないことによって、無意味な情報に基づく利用者の誤った判断を防止して利用者に必要な案内情報のみ報知提供することができる。
このとき規制手段を、上記エリアへの進入時に、案内情報を利用者に報知した後、所定の規制時間内他の情報送信装置からの情報に基づく案内情報の報知を規制する構成とすることによって、報知の基となった情報送信装置以外の上記エリアにおける他の情報送信装置からの情報に基づく案内情報の報知規制を時間制御により簡単に行うことができる。
また報知の規制は、情報送信装置からの情報の受信規制又は案内報知装置における報知作動の規制により特に簡単に行うことができる。そして進入路に利用者誘導用の誘導マットを敷設し、該誘導マット内に情報送信装置を配し、案内報知装置の案内情報の受信手段を歩行時に使用する杖の先端部分に設けることによって、上記案内の必要性が高い視覚障害者や高齢者等に対して誤判断を防止した誘導を簡単に且つ行うことができる。
なお情報送信装置を非接触ICタグから構成し、案内報知装置の案内情報の受信手段を前記非接触ICタグの情報を非接触で読み取るICタグリーダから構成することにより、情報送信装置をバッテリーレスとすることができ、メンテナンスフリー化を図ることができる他、情報送信装置と案内報知装置の統一規格化を簡単に行うことができ、システム設置が容易となる。
図1は本発明の案内情報報知システムを構成する情報送信装置1の概略イメージ図である。該情報送信装置1は非接触ICタグからなる。該非接触ICタグは、バッテリを内蔵しないパッシブタイプであり、情報記憶等を行うICチップ2と、アンテナ3とを備える。
情報送信装置1は、図2(a),(b),(c)に示されるように、互いに交わる複数の通路A,B,C,Dの交差点4や、折れ曲がった状態に配置される通路X,Yの屈曲点6や、通路αにおける施設7の対面部分8等の進行方向又は目的施設等の案内先の案内を必要とする複数の進入路を備えたエリアの近傍に配置される。具体的には上記エリア4,6,8から所定距離離れて各通路A,B,C,D,X,Y,α内に配置される。
情報送信装置1のICチップ2には、電子情報として、各情報送信装置1を個別に識別、又は各情報送信装置の設置場所を個別に識別することができる識別子を含む情報が書き込まれて記録されている。本実施形態においては、各情報送信装置にユニークな数字の組み合わせ(識別ナンバー)が識別子として書き込まれている。識別子によって各情報送信装置1を個別に識別することができ、且つ各情報送信装置1の設置場所を識別することができる。
図3は本発明の誘導システムを構成する案内報知装置9の概略ブロック図である。案内報知装置9は、上記情報送信装置1から送信される情報を受信する受信システム11と、受信した情報に基づき案内情報を音声として報知する音声報知システム12とから構成されている。
受信システム11は、上記非接触ICタグに対応するRFIDアンテナ13と、該RFIDアンテナ13が受信するICタグからのキャリア(電波や電磁波等)より、キャリアに含まれる情報に基づきICチップ2内の識別ナンバーを取り出す受信部14と、該受信部14からの情報を音声報知システム12に無線で送信する送信部16と、受信部14の作動を規制する規制部17とからなる。
RFIDアンテナ13と受信部14とにより、上記非接触ICタグに対応するICタグリーダが構成される。なお非接触ICタグからRFIDアンテナを使用してICタグ内の情報を読み出すシステムについては公知であるため受信部14による識別ナンバーの読み出しの詳細な説明は割愛する。
送信部16は、受信部14によって受信して取り出した情報送信装置1側の識別ナンバーを音声報知システム12側に無線で送信するように構成されている。規制部17は、上記エリア4,6,8の近傍で、受信部14が一度情報送信装置1(非接触ICタグ)からの情報を受信した後、所定の規制時間経過中はRFIDアンテナ13から入力される情報送信装置1側からのデータを受信部14において処理させないように受信部14の作動を自動的に規制するように構成されている。
なお上記規制時間経過後は、受信部14はRFIDアンテナ13から入力される情報送信装置1側からのデータを処理し、送信部16を介して識別ナンバーを音声報知システム12側に送信する。
受信システム11は、以上に示される構造により、上記エリア4,6,8の近傍で特定の情報送信装置1からの情報を受信して識別ナンバーを取り出すと、送信部16を介して音声報知システム12側に送信する。ただし一度情報送信装置1からの情報(識別ナンバー)を受信した後は、上記規制時間内は、RFIDアンテナ13が情報送信装置1からの情報を受信しても、規制部17によって受信部14の作動が規制されるため、この情報に含まれる識別ナンバーは音声報知システム12側に送信されない。
上記音声報知システム12は、受信システム11の送信部16からの識別ナンバーを含む無線データを受信する受信部18と、上記エリア4,6,8への進入方向に応じて案内先を案内する案内情報が各識別ナンバーに関連付けされて書き込まれた案内情報データベースシステム10と、案内情報データベースシステム10内の案内情報を音声アナログデータに変換(デコード)するデコード部19と、該デコード部19により変換された音声アナログデータを増幅するアンプ21と、イヤホンとからなる。
受信部18は受信した無線データから識別ナンバーを取り出し、該識別ナンバーを案内情報データベースシステム10に送るように構成されている。案内情報データベースシステム10は、受信部18から与えられる識別ナンバーに対応する案内情報を選択するように構成されている。デコード部19は案内情報データベースシステム10が選択した案内情報を音声変換する。
音声報知システム12は、以上に示される構造により、受信システム11の送信部16から無線データを受信すると、受信システム11が受信した情報発信元の特定の情報送信装置1に対応した案内情報を音声アナログデータ(音声)に変換してイヤホンから鳴らす。なおイヤホンの代わりにスピーカ等の音声発生デバイスを使用することもできる。
以上により案内報知装置9は、上記エリア4,6,8の近傍で受信システム11が情報送信装置1からの情報を受信すると、受信した情報内の識別ナンバーに対応する案内情報を音声報知システム12によりイヤホンから音声で鳴らし、本誘導システムの利用者への案内報知を行う。この際の案内報知は、情報発信元の特定の情報送信装置1に特有の案内情報であり、つまり上記情報送信装置1が設置されたエリア4,6,8の特定の位置に特有の案内情報である。
一方当該エリア4,6,8において一度情報送信装置1からの情報(識別ナンバー)に対応する案内情報を報知すると、その後上記規制時間内は、受信システム11のRFIDアンテナ13が情報送信装置1からの情報を受信しても、この情報内の識別ナンバーに対応する案内情報をカットして報知しない。
これにより上記エリア4,6,8への本誘導システムの利用者の進入時に、進入に使用した通路A又はB又はC又はD又はX又はYに設けられた情報送信装置1、あるいは通路αの通行方向に対応して設けられた情報送信装置1からの情報に基づく案内情報が、案内報知装置9によって利用者に音声報知された後、規制時間内は、全ての情報送信装置1からの情報に基づく案内情報の案内報知装置9による音声報知が自動的に規制される。
つまり本誘導システムの利用者が、例えば所定の通路から交差点に進入し、交差点への進入に際して当該通路の情報送信装置1からの情報に基づく案内情報を聞き、他の通路に進んだ場合、交差点から出る方向に進むことになる利用者が進んだ通路の情報送信装置1からの情報に基づく案内情報は、規制部17の規制によりイヤホンから流れることはない。
したがって上記規制部17によって、利用者にとって意味を持たない情報送信装置1からの情報に基づく案内情報が利用者に報知されることはなく、利用者に対する無意味な情報に基づく利用者の誤った判断を防止することができる。ただし上記規制時間は利用者が上記エリア4,6,8を通過するために必要な時間を考慮して予め設定、あるいは調節可能に設定しておく必要がある。
また進入に使用した通路A又はB又はC又はD又はX又はYに設けられた情報送信装置1からの情報のみは利用者が繰り返して聞くことができるように規制部17による規制の対象から外すように構成しても良い。
なお案内報知装置9が、情報送信装置1からの情報を読み取る受信システム11と音声報知システム12とに分離した分離式となっているため、受信システム11のみを情報送信装置1に対応させて変更することで、様々な情報送信装置1に対して音声報知システム12を共通利用することもできる。
特に受信システム11と音声報知システム12との間のデータ授受が無線によって行われるため、受信システム11と音声報知システム12との間のケーブルが不要となる。このため受信システム11と音声報知システム12の配置の自由度が高い。
ただし受信システム11と音声報知システム12とを有線(ケーブル)によって接続するように構成することもできる。このケーブルによる接続によって通信の信頼性を簡単に確保することができるため、ケーブルの配置スペースに問題がない場合、受信システム11と音声報知システム12とを有線で接続する手段を採用することもできる。
一方上記実施形態においては規制部17によって受信システム11における受信部14の受信規制をするように構成したが、規制部17は、一度情報送信装置1からの情報に基づく音声報知した後、上記規制時間経過中に情報送信装置1からの情報に基づく案内情報の音声報知を停止させるように案内報知装置9の作動を規制すればどのような構成であってもよい。
例えば規制部17を受信システム11のRFIDアンテナ13や送信部16の作動を規制するように構成してもよい。あるいは規制部17を音声報知システム12側に設け、音声報知システム12側での音声の発生を規制するように構成してもよい。
また案内情報の報知を音声により行う以外に、ナビゲーションシステムのように画像によって報知するように構成することもできる。上記のような音声による報知は視覚障害者に対して特に有効であり、画像による報知は聴覚障害者に対して特に有効である。そして本案内情報報知システムは、情報送信装置1を通路に設けるため、情報送信装置1を屋外の通路に配することによって、屋外で簡単に使用することもできる。
一方情報送信装置1のICチップ2に、上記エリア4,6,8への進入方向に応じて案内先を案内する情報を書き込むようにしてもよい。この場合情報送信装置1に書き込まれている情報は、当該情報送信装置1が配置された通路A,B,C,D,X,Y,αを上記エリア4,6,8から出る方向に対しては意味を持たない情報である。案内情報は後述するように最終的に音声に変換することが可能なデータとなっている。
この場合、案内報知装置9の受信システム11は、上記情報送信装置1の案内情報を受信するシステムとなる。また音声報知システム12は、受信システム11で受信した情報を音声として鳴らして案内情報を報知するシステムとなる。
受信システム11は、図4に示されるように、前述の実施形態と同様の上記非接触ICタグに対応するRFIDアンテナ13と、該RFIDアンテナ13が受信するICタグからの電波や電磁波等よりICチップ2内の案内情報を受信する受信部14と、該受信部14からの情報を音声報知システム12に無線で送信する前述の実施形態と同様の送信部16と、受信部14の作動を規制する規制部17とからなる。
RFIDアンテナ13と受信部14とにより、上記非接触ICタグに対応するICタグリーダが構成される点も前述の実施形態と同様である。ただし受信部14は識別ナンバーの代わりにICチップ2内の案内情報を取り出して送信部16に送信する。なお非接触ICタグからRFIDアンテナを使用してICタグ内の情報を読み出すシステムについては公知であるため受信部14による案内情報読み出しの詳細な説明は割愛する。
また送信部16は、受信部14によって受信した情報送信装置1側の案内情報を音声報知システム12側に無線で送信する。規制部17は、前述の実施形態同様に、上記エリア4,6,8の近傍で、受信部14が一度情報送信装置1(非接触ICタグ)からの情報を受信した後、所定の規制時間経過中はRFIDアンテナ13から入力される情報送信装置1側からのデータを受信部14において処理させないように受信部14の受信作動を自動的に規制するように構成されている。
なお上記規制時間経過後は、受信部14はRFIDアンテナ13から入力される情報送信装置1側からのデータを処理し、送信部16を介して音声報知システム12側に送信する。
受信システム11は、以上に示されるように前述の実施形態と同様の構造であり、上記エリア4,6,8の近傍で情報送信装置1からの案内情報を受信すると、当該情報送信装置1からの案内情報を送信部16を介して音声報知システム12側に送信する。ただし一度情報送信装置1からの案内情報を受信した後は、上記規制時間内は、RFIDアンテナ13が情報送信装置1からの案内情報を受信しても、該案内情報が受信部14において処理されないため、この案内情報は音声報知システム12側に送信しない。
上記音声報知システム12は、受信システム11の送信部16からの案内情報を含む無線データを受信する前述の実施形態同様の受信部18と、受信部18により受信した案内情報を音声アナログデータに変換(デコード)するデコード部19と、該デコード部19により変換された音声アナログデータを増幅するアンプ21と、イヤホンとからなる。前述の実施形態のような案内情報データベースシステムは不要である。
音声報知システム12は、以上に示される構造により、受信システム11の送信部16から無線データを受信すると、音声アナログデータ(音声)に変換された情報送信装置1の案内情報をイヤホンから鳴らす。なおイヤホンの代わりにスピーカ等の音声発生デバイスを使用することもできる。
以上により案内報知装置9は、上記エリア4,6,8の近傍で受信システム11が情報送信装置1からの案内情報を受信すると、受信した案内情報を音声報知システム12によりイヤホンから音声で鳴らし、本誘導システムの利用者への案内報知を行う。ただし当該エリア4,6,8において一度情報送信装置1からの案内情報を報知すると、その後上記規制時間内は、受信システム11のRFIDアンテナ13が情報送信装置1からの案内情報を受信しても、この案内情報をカットして報知しない。
これにより前述の実施形態同様に、上記エリア4,6,8への本誘導システムの利用者の進入時に、進入に使用した通路A又はB又はC又はD又はX又はYに設けられた情報送信装置1、あるいは通路αの通行方向に対応して設けられた情報送信装置1からの案内情報が、案内報知装置9によって利用者に音声報知された後、規制時間内は、全ての情報送信装置1からの案内情報の案内報知装置9による音声報知が自動的に規制される。
以上により前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。そして音声報知システム12側に案内情報データベースシステム等のデータベースを設ける必要がないため、音声報知システム12をシンプルに構成することができる。ただし情報送信装置1内に保存するデータが大きくなるため、大きな記憶容量を備えたICチップ2を使用する必要がある。
視覚障害者に案内情報を報知することができるように本案内情報報知システムをオフィスに適用した例について説明する。図5は本案内情報報知システムが適用されたオフィスの概要図である。該オフィスには受付22,トイレ23,エレベータ24,喫茶室26,会議室27,休憩室28等の施設が備えられている。オフィス内には、通路31や通行スペース32が設けられている。
通路31や通行スペース32の交差点33や各施設の入り口に対応する部分34、各施設と向かい合う部分36等が、進行方向又は目的施設等の案内先の案内を必要とするエリアとなる。該エリアへの進入方向が異なる複数の進入路が、通路31や通行スペース32によって構成される。
通路31や通行スペース32には、帯状で表面に弾性部材を備えた誘導マット37が接着固定等により敷設されている。誘導マット37は、視覚障害者が誘導マット37を白杖38によって辿り、誘導マット37上を歩行することによって、補助的に視覚障害者の誘導等を行う。
各エリア33,34内には、上記当該エリア33,34への複数の進入路に対応して、上記誘導マット37内に情報送信装置1が埋設されている。一方図6に示されるように、視覚障害者が使用する白杖38に受信システム11が設けられている。具体的には白杖38の先端側にRFIDアンテナ13が、白杖38の上端部分に受信部14,送信部11,規制部17がユニット化された受信ユニット35が設けられている。
音声報知システム12は、利用者となる視覚障害者が携帯することができる携帯タイプとなっている。音声報知システム12にはイヤホン39が外部接続されている。なお上記オフィスは、予め目的地を設定すると、音声報知システム12と白杖38によって利用者を目的地まで音声ガイドする誘導システムも備えている。
上記オフィスにおいて、利用者(視覚障害者)が、白杖38で誘導マット37を辿り前記エリア33,34,36に進入すると、利用者は、当該エリア33,34,36への進入に使用した誘導マット37に設けられた情報送信装置1からの情報に基づく案内情報をイヤホン39によって聞くことができ、案内先への案内情報を認識することができる。
例えば受付22側からトイレ23の前のエリア33に進入すると、「左がトイレである」という案内情報がイヤホン39から報知される。そして利用者がトイレ23に向かう場合は、左折してトイレ23に向かう誘導マット37を白杖38で辿ることになる。
このとき当該エリア33内には、当該エリア33とトイレ23との間の誘導マット37内に、トイレ23から出る方向で当該エリア33に進入する場合の案内情報に対応する識別ナンバーが書き込まれた情報送信装置1が埋め込まれている。この情報送信装置1に基づき報知される案内情報は、トイレ23に向かう利用者にとっては意味を持たない。
本システムにおいては、当該エリア33から退出してトイレ23に向かう場合は、前述のように規制部17によって上記トイレ23と当該エリア33との間の誘導マット37内の情報送信装置1からの情報に基づく案内情報は報知されない。このため、視覚障害者がトイレ23の配置等の認識を誤解することが防止され、利用者は円滑にトイレに入ることができる。
その他のエリア33,34においても上記同様の効果を得ることができ、視覚障害者に誤解を与えることなく案内情報を報知することができる。特に視覚障害者の場合、判断を音声に頼るため、不要な音声情報により判断ミスを起こす危険性が高いため、本システムにより視覚障害者に的確な案内情報を提供することができる。そして高齢者が使用するような杖を上記白杖38と同様の構造とすることにより、高齢者に対しても視覚障害者同様に案内情報を提供することができる。
なお情報送信装置1に使用する非接触ICタグの仕様と案内情報のデータ仕様を規格化することによって、案内報知装置9、特にRFIDアンテナ13及び受信システム11の規格が自ずと決まるため、RFIDアンテナ13と受信システム11を備えた杖の規格を簡単に統一することができ、システムの全世界的な普及が容易となる。
そして情報送信装置1を屋外の通路(道路や歩道等)に配置することによって、屋外通路において上記のように視覚障害者に情報提供することができる。情報送信装置1の屋外通路への配置方法として、上記のような誘導マット37の他、視覚障害者用の点字ブロックへの埋め込み等が考えられる。
歩行者や手動又は電動の車椅子等の乗り物に乗った通路利用者に対する交差点等での案内情報報知システムに適用することができる。
1 情報送信装置
4 交差点(エリア)
9 案内報知装置
17 規制部(規制手段)
37 誘導マット
38 白杖(杖)
A 通路(進入路)
B 通路(進入路)
C 通路(進入路)
D 通路(進入路)
4 交差点(エリア)
9 案内報知装置
17 規制部(規制手段)
37 誘導マット
38 白杖(杖)
A 通路(進入路)
B 通路(進入路)
C 通路(進入路)
D 通路(進入路)
Claims (6)
- 進行方向又は目的施設等の案内先の案内を必要とする複数の進入路(A),(B),(C),(D)を備えたエリア(4)内、若しくは当該エリア(4)の近傍位置に、上記複数の進入路(A),(B),(C),(D)に対応して設けられ、読み取り側の動作に反応して情報を送信する複数の情報送信装置(1)と、上記エリア(4)に進入する利用者が携帯し、上記情報送信装置(1)から情報を読み取り、読み取った情報に基づいて前記案内先への案内情報を利用者に報知する案内報知装置(9)とを備えたシステムにおいて、上記情報送信装置(1)内の情報を、進入方向に応じて案内先を案内報知装置(9)から報知させるための情報とし、上記エリア(4)への進入時に、前記案内情報を利用者に報知した後、少なくとも当該情報送信装置(1)以外の他の情報送信装置(1)からの情報に基づく案内情報の報知を自動的に規制する規制手段(17)を設けてなる通路利用者への案内情報報知システム。
- 規制手段(17)を、エリア(4)への進入時に、案内情報を利用者に報知した後、所定の規制時間内他の情報送信装置(1)からの案内情報に基づく報知を規制する構成とした請求項1の通路利用者への案内情報報知システム。
- 規制手段(17)による報知規制を、エリア(4)への進入時に、情報送信装置(1)からの情報を案内報知装置(9)が受信した後、規制時間経過中は案内報知装置(9)による他の情報送信装置(1)からの情報の受信処理を停止させるものとした請求項2の通路利用者への案内情報報知システム。
- 規制手段(17)による報知規制を、エリア(4)への進入時に、案内情報を利用者に報知した後、規制時間経過中は他の情報送信装置(1)からの情報に基づく案内情報の報知作動を停止させるものとした請求項2の通路利用者への案内情報報知システム。
- 進入路に利用者誘導用の誘導マット(37)を敷設し、該誘導マット(37)内に情報送信装置(1)を配し、案内報知装置(9)の案内情報の受信手段を歩行時に使用する杖(38)の先端部分に設けた請求項1又は2又は3又は4の通路利用者への案内情報報知システム。
- 情報送信装置(1)が非接触ICタグからなり、案内報知装置(9)の情報の受信手段が前記非接触ICタグの情報を非接触で読み取るICタグリーダからなる請求項1又は2又は3又は4又は5の通路利用者への案内情報報知システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004346168A JP2005341526A (ja) | 2004-04-30 | 2004-11-30 | 通路利用者への案内情報報知システム |
Applications Claiming Priority (2)
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---|---|---|---|
JP2004135344 | 2004-04-30 | ||
JP2004346168A JP2005341526A (ja) | 2004-04-30 | 2004-11-30 | 通路利用者への案内情報報知システム |
Publications (1)
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ID=35494531
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007024772A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Denso Corp | 車両案内用タグおよびその設置方法 |
JP2009239624A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 音声情報提供システム、及び電界通信用白杖 |
JP2016541065A (ja) * | 2013-12-04 | 2016-12-28 | プソン リサイクリング カンパニー,リミテッド | 視覚障害者用道案内システムのためのrfidタグの情報格納及びその送受信方法 |
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2004
- 2004-11-30 JP JP2004346168A patent/JP2005341526A/ja active Pending
Cited By (4)
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