JP2005340111A - 液体燃料気化装置、液体燃料処理装置および燃料電池発電システム - Google Patents

液体燃料気化装置、液体燃料処理装置および燃料電池発電システム Download PDF

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Abstract

【課題】 改質ガスの原料燃料として液体燃料を使用する際に、混合ガスの濃度を経時的に均一にする液体燃料気化装置、液体燃料処理装置および燃料電池発電システムを提供すること。
【解決手段】 液体燃料Lと過熱水蒸気Sとを拡散する充填物185と、液体燃料を充填物に導入する液体燃料供給ノズル181と、充填物の液体燃料を導入した箇所に、過熱水蒸気を導入する過熱水蒸気供給口184とを備える液体燃料気化装置180、並びに、該液体燃料気化装置を備える液体燃料処理装置および燃料電池発電システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は液体燃料気化装置、液体燃料処理装置および燃料電池発電システムに関し、特に気化した液体燃料と過熱水蒸気との混合ガスの濃度を経時的に均一にする液体燃料気化装置、この液体燃料気化装置を備える液体燃料処理装置およびこの液体燃料処理装置を備える燃料電池発電システムに関するものである。
GTL(Gas To Liquid)や灯油のような液体燃料を水蒸気改質し改質ガスを生成する液体燃料処理装置には、気化した燃料と改質用水蒸気との混合ガスを供給するために、前置装置としての液体燃料気化装置を備えていた。液体燃料の気化を電気ヒータなどの加熱体で行うと、液体燃料の過熱により炭素析出することがあった。また、過熱を防ぐために電気ヒータをオフにしていると、温度低下により液体燃料が不完全気化することがあった。そこで、電気ヒータを頻繁にオンオフする必要が生じ、頻繁なオンオフにより制御装置の寿命が低下するなどの問題があった。更に、液体燃料処理装置の能力が1〜10kWと比較的小さな場合には、液体燃料の供給が液滴の形で間歇的に行われるので、混合ガス中の燃料の濃度が経時的に変動し易かった。この混合ガス中の燃料の濃度の経時的変動は、後段の改質装置において、改質条件や改質ガス流量の変動を招くので、混合ガス中の燃料の濃度はできるだけ均質にすることが望まれていた。
そこで、過熱水蒸気と液体燃料とを混合することにより、液体燃料を気化する方法が提案された(特許文献1参照)。
特開2003−300703 (段落0038、図1、図3〜図8等)
しかし、気化した液体燃料と改質用水蒸気との混合を、液体燃料気化装置と改質装置との間の流路で行う従来の方法では、混合ガス中の燃料濃度の経時的変動は依然として大きく、ひいては生成される改質ガスの流量が安定せず、燃料電池発電システムの安定的運転に影響を及ぼす可能性のあるものであった。
そこで本発明の目的は、改質ガスの原料燃料として液体燃料を使用する際に、経時的に均一な流量の改質ガスを生成し、安定的な発電を行うため、経時的に均一な濃度の混合ガスを生成する液体燃料気化装置、液体燃料処理装置およびこの液体燃料処理装置を備える燃料電池発電システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る液体燃料気化装置は、例えば図1に示すように、液体燃料Lと過熱水蒸気Sとを拡散する充填物185と;液体燃料Lを充填物185に導入する液体燃料供給ノズル181と;充填物185の液体燃料Lを導入した箇所に、過熱水蒸気Sを導入する過熱水蒸気供給口184とを備える。
このように構成すると、液体燃料と過熱水蒸気とが充填物に浸透して拡散し、拡散した液体燃料が、充填物中に浸入し拡散した過熱水蒸気の保有する熱によって加熱され、気化すると共に、気化した液体燃料と過熱水蒸気とが混合するので、気化した液体燃料と過熱水蒸気との混合ガスの濃度が経時的に均一な液体燃料気化装置となる。
なおここで、「充填物の液体燃料を導入した箇所に、過熱水蒸気を導入する」とは、液体燃料が導入された充填物の、液体燃料が導入された位置およびその周辺に、過熱水蒸気が導入されることをいい、液体燃料が導入される位置と同じ範囲、あるいは、その位置を含む範囲に過熱水蒸気が導入されることをいう。
また、請求項2に記載の発明に係る液体燃料気化装置は、例えば図1に示すように、請求項1に記載の液体燃料気化装置180において、過熱水蒸気供給口184は、液体燃料供給ノズル181と充填物185との間に配設された第1の隔板183の中の液体燃料供給ノズル181の鉛直下方に形成された貫通孔で構成されている。
このように構成すると、過熱水蒸気が液体燃料供給ノズルより離れた位置から導入されても、充填物の液体燃料を導入した箇所に過熱水蒸気を導入することができる。
また、請求項3に記載の発明に係る液体燃料気化装置は、請求項1または請求項2に記載の液体燃料気化装置180(図1参照)において、充填物185(図1参照)が多孔質の材料で形成されている。
このように構成すると、充填物に浸透した液体燃料が拡散する表面積が増加するので液体燃料と過熱水蒸気との接触面積が増加し、液体燃料の気化、および気化した液体燃料と過熱水蒸気との混合が効率よく行われる。なお、「多孔質」とは、スポンジのようにたくさんの孔を有する物を含み、更に繊維集合体、粒状物、焼結体のように間にたくさんの空隙を有する物をも含む。
また、請求項4に記載の発明に係る液体燃料気化装置は、例えば図1に示すように、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液体燃料気化装置180において、充填物185の下方に空間192が形成されるように配設され、1の貫通孔188が形成された第2の隔板187を備える。
このように構成すると、気化した液体燃料と過熱水蒸気とが混合する空間が設けられるので、該空間において混合ガスが滞留し、異なる時間に生成された混合ガスが混じり、より経時的に均一となる。更に、1の貫通孔から混合ガスが送出されるので、充填物中の異なる位置で生成された混合ガスが混じり、より均一な混合ガスとなる。
また、請求項5に記載の発明に係る液体燃料気化装置は、例えば図1に示すように、請求項4に記載の液体燃料気化装置180において、充填物185と第2の隔板187との間に配設され、1または2以上の貫通孔が形成された第3の隔板186を備える。
このように構成すると、第3の隔板により充填物を支持することができる。また、充填物中の異なる位置で気化した液体燃料は、過熱水蒸気と共に第3の隔板の各貫通孔から送出されるので、混合ガスのよどみを防ぐことができる。
また、請求項6に記載の発明に係る液体燃料処理装置は、例えば図3に示すように、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の液体燃料気化装置80と;液体燃料気化装置80で気化した燃料を改質し、改質ガスを生成する改質部105とを備える。
このように構成すると、濃度が経時的に均一な混合ガスが改質部に供給されるので、経時的に均一な流量の改質ガスを生成する液体燃料処理装置となる。
また、請求項7に記載の発明に係る燃料電池発電システムは、例えば図4に示すように、 請求項6に記載の液体燃料処理装置1と;改質ガスrと酸化剤ガスtとを導入して発電を行う燃料電池330とを備える。
このように構成すると、経時的に均一な流量の改質ガスが燃料電池に供給されるので、安定した発電が可能な燃料電池発電システムとなる。
本発明によれば、気化した液体燃料と過熱水蒸気との混合ガスの濃度を経時的に均一にする液体燃料気化装置、経時的に均一な流量の改質ガスを生成する液体燃料処理装置および安定した発電が可能な燃料電池発電システムを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
先ず、図1の縦断面図を参照して、本発明の第1の実施の形態である液体燃料気化装置180の構成について説明する。液体燃料気化装置180は、円筒形の胴板189の上端部を蓋板191で覆った円筒形の容器である。蓋板191には、蓋板191の中心部を貫く液体燃料供給ノズル181と、液体燃料供給ノズル181と蓋板191の外周との間に液体燃料供給ノズル181と平行に設置された過熱水蒸気供給ノズル182とが設けられている。なお、液体燃料気化装置180の形状は、例えば三角柱、四角柱、その他円筒形以外の任意の形状でよい。ただし、円筒形とするのが、製作が容易であり、強度的にも優れ、かつ、ガスの流れが均一になり易く、更に、流れのよどみができにくくなるので、好適である。
蓋板191の下に、空間を有して、第1の隔板183が設けられる。第1の隔板183には、図1のA−A断面図に示すように、液体燃料供給ノズル181の鉛直下方に貫通孔184が形成されている。貫通孔184は、円形とするのが、製作も容易で、強度的な弱部もなく、一様な流れとするためにも好ましいが、四角でも、他の形状であってもよい。円形の場合、貫通孔184は、液体燃料供給ノズル181よりも大きな径を有するのが好ましい。
第1の隔板183の下に、充填物としての金属繊維集合体185が配置される。金属繊維の材質は、水蒸気に対する耐食性と約300〜500℃の耐熱性とが要求されるためステンレス鋼が好適であるが、耐食性と耐熱性を併せ持つ材料であればその他の金属でもよい。金属繊維の径は、液体燃料Lを毛細管現象により拡散させるのに適するように5〜500μmとするのが好ましく、より好ましくは10〜100μmとする。金属繊維集合体の密度は、材質をステンレス鋼とした場合、0.1〜1g/cmとするのが好ましく、より好ましくは0.2〜0.5g/cmとする。このとき、液体燃料処理装置の能力が3kW程度の場合、金属繊維集合体の大きさは、金属繊維上面の面積が20〜100cm程度、金属繊維鉛直方向の長さが0.5〜2cm程度でよい。金属繊維集合体185の形態としては、金属の織布、不織布あるいはフェルト状のいずれでもよい。なお、充填物は、金属繊維集合体ではなく、金属以外の素材、例えばセラミックスとし、あるいは、繊維集合体とせずにスポンジ、粒状物、焼結体、その他の多孔質で形成してもよい。
金属繊維集合体185の下には、第3の隔板としての多孔板186が配置されている。多孔板186は、平板に小径の貫通孔が多数形成されている。金属繊維集合体185は、多孔板186により支持されている。多孔板186の貫通孔の大きさ、形状、個数に特に制限はないが、金属繊維集合体185を支持し、かつ、金属繊維集合体185中で気化した液体燃料Lと過熱水蒸気Sとの混合ガスMが流通すればよい。混合ガスMの流通を良くするためには、貫通孔は多孔板186の全面にわたって均等に分布しているのが好ましい。また、多孔板でなく、大きな貫通孔が1つ形成されていてもよい。あるいは、金属繊維集合体185を支持し、混合ガスMの流通を妨げないために、金属繊維集合体185の下面の位置で、網目若しくは糸を張ってもよいし、あるいは、胴板189の内面から突起を突出してもよい。
多孔板186の下部に、空間192を形成して、すなわち多孔板186との間を空けて、第2の隔板187が配置され、液体燃料気化装置180の下面が閉じられる。第2の隔板187の中心には1つの貫通孔188が形成される。貫通孔188を通じて、混合ガスMが送出されるが、送出される際に、乱流となり、混合ガスMがよく攪拌されるよう、貫通孔188は小さいことが好ましい。ただし、小さ過ぎると、混合ガスMが流通するときの圧力損失が大きくなり、また、通過する際の振動の問題も生ずるので、好ましくない。貫通孔188の大きさは、流通する混合ガスMの流量、物性、温度等により、適切に定められる。貫通孔188の形状は、一様な流れとするために円形とするのが好ましいが、他の形状としてもよい。
胴板189、蓋板191、第1の隔板183、多孔板186および第2の隔板187は、金属製とするのが一般的であり、耐食性と耐熱性とを有するステンレス鋼製とするのが好ましいが、他の金属製、あるいは、金属以外の例えばセラミックスなどで成形してもよい。
続いて、液体燃料気化装置180の作用について説明する。GTLあるいは灯油などの液体燃料Lは、不図示の燃料供給装置から液体燃料気化装置180へ流送され、液体燃料供給ノズル181から注入される。液体燃料処理装置(図3参照)の能力が1〜10kWと比較的小さな場合には、要求される液体燃料Lの流量が少なく、液体燃料Lは液体燃料供給ノズル181から液滴となって間歇的に滴下する。液体燃料供給ノズル181から注入された液体燃料Lは、液体燃料供給ノズル181の鉛直下方に位置する貫通孔184を通過して、第1の隔板183に接触することなく、金属繊維集合体185に到達する。特に、貫通孔184が液体燃料供給ノズル181より大きな径を有すると、液体燃料Lが第1の隔板183に接触することがない。液体燃料Lが、第1の隔板183に接触しないので、例えば第1の隔板183上に落下して第1の隔板183上に溜まることがない。液体燃料Lが第1の隔板183上に溜まると、気化されにくく、経時的に均一な気化が行われないという不具合を生ずる。
過熱水蒸気Sは、不図示のボイラおよびスーパーヒーターで生成され、過熱水蒸気供給ノズル182から液体燃料気化装置180に導入される。過熱水蒸気Sは、第1の隔板183によりその流れを妨害され、胴板189内において蓋板191と第1の隔板183の間の空間を充満し、貫通孔184を通って、金属繊維集合体185へ流れる。すなわち、金属繊維集合体185の液体燃料Lが導入された箇所に、過熱水蒸気Sが導入される。
液体燃料Lは、金属繊維集合体185に導入されると、毛細管現象により、その金属繊維の表面上で薄く広がる。また、過熱水蒸気Sは、その流れが金属繊維集合体185に邪魔されて、金属繊維の間を抜けて流れるので、結果として、拡散される。過熱水蒸気Sは液体燃料Lと同じ位置あるいはその周囲を含む位置で金属繊維集合体185に導入されるので、過熱水蒸気Sが金属繊維の間を拡散しながら流れるにつれて、液体燃料Lも金属繊維の表面上を拡散する。したがって、液体燃料Lと過熱水蒸気Sとは、金属繊維集合体185の同じ位置に拡散する。液体燃料Lは、金属繊維集合体185の金属繊維の表面に拡散されることにより、薄い膜状になる。
液体燃料Lは、金属繊維集合体185の金属繊維の表面に拡散されることにより、薄膜状になる。金属繊維集合体185の金属繊維上で拡散した薄膜状の液体燃料Lは、過熱水蒸気Sと接触することにより加熱され、気化する。液体燃料Lは、薄膜状に広がっているので、過熱水蒸気Sとの接触面が増え、気化され易い。また、金属繊維集合体185自体も過熱水蒸気Sにより加熱されているので、液体燃料Lは金属繊維集合体185からも加熱され、気化される。気化した液体燃料Lは、金属繊維の間を流れる過熱水蒸気Sと混合して、混合ガスMとなる。すなわち、液体燃料Lが気化する位置は、金属繊維集合体185中で広く分散しており、その分散した位置には過熱水蒸気Sが流れているので、いわば金属繊維集合体185全体に広く分散した液体燃料Lの気化物と過熱水蒸気Sとが混合することになる。よって、混合ガスMの濃度は均一となり易い。更に、液滴として間歇的に金属繊維集合体185に供給された液体燃料Lは、時間をかけて金属繊維集合体185中に拡散しつつ気化するので、連続的に気化することになる。すなわち、混合ガスMの濃度は、時間的に平滑化される。
なお、過熱水蒸気Sは、液体燃料Lあるいは金属繊維集合体185により熱を奪われ、温度が低下する。しかし、低下する温度以上に飽和温度より高温に過熱されていれば、上記の温度低下により、凝縮して水分を生ずることがない。そのため、水分の凝縮による過熱水蒸気Sの流れの偏りを防ぐことができる。
混合ガスMは、金属繊維集合体185の金属繊維の間を流れ、多孔板186の貫通孔から下方の空間192に流出する。多孔板186には、多数の貫通孔が形成されているので、金属繊維集合体185中によどむことなく、下方に流れ、金属繊維集合体185から流出する。
多孔板186の多数の貫通孔から流出した混合ガスMは、空間192において合流する。合流することで、ある程度の攪拌がなされ、混合ガスMは混ざり合う。混合ガスMは空間192から第2の隔板187の1つの貫通孔188を通って、液体燃料気化装置180の下流に送出される。その際に、貫通孔188の孔径は、混合ガスMが乱流として流れ、しかし、圧力損失が大き過ぎず、また、振動を生じることがないような、大きさに形成される。よって、混合ガスMは、貫通孔188から流出されるときに、更に攪拌され、混ぜ合わされる。
本発明の第1の実施の形態である液体燃料気化装置180を用いると、液体燃料Lが金属繊維集合体185中に拡散し、その上で、過熱水蒸気Sにより加熱されて気化し、過熱水蒸気Sと混合し、混合ガスMとなる。混合ガスMは、液体燃料気化装置180から送出されるまでに、よく混ざる。よって、液体燃料Lの供給が少量で液滴により間歇的に供給されても、液体燃料Lを時間をかけて空間的に広げ気化し過熱水蒸気Sと混合すること、および、空間的に分散した混合ガスMを混ぜ合わされることで、混合ガスMが経時的に不均一な濃度になる問題を解消し、均一な濃度の混合ガスMとして下流側に送出する。なお、液体燃料Lが連続的に供給されれば、より均一な濃度の混合ガスMが送出される。
続いて、図2の縦断面図を参照して、本発明の第2の実施の形態である液体燃料気化装置280の構成について説明する。本液体燃料気化装置280は、本発明の第1の実施の形態である液体燃料気化装置180と同様に、金属繊維集合体185、多孔板186、第2の隔板187、胴板189および蓋板191を備えている。液体燃料気化装置280では、液体燃料供給ノズル281と過熱水蒸気供給ノズル282とが二重管構造となっている。すなわち、液体燃料供給ノズル281の周囲に過熱水蒸気供給ノズル282が形成されている。そのために、第1の隔板183を備えていなくても、過熱水蒸気Sは、液体燃料Lが金属繊維集合体185に導入された箇所に、導入される。よって、本発明の第1の実施の形態である液体燃料気化装置180と同様に、液体燃料Lが液滴として供給されても、あるいは、連続的に供給されても、均一な濃度の混合ガスMを送出することができる。
続いて図3の縦断面図を参照して、本発明の実施の形態である液体燃料処理装置1の構成について説明する。図中の上方向が、実際の液体燃料処理装置1でも鉛直上側となり、以降上部あるいは上方向と称し、逆に、図中下方向を、下部あるいは下方向と称する。液体燃料処理装置1は、液体燃料気化装置80を有する改質器上部2と、改質器下部3を備えている。改質器上部2は、燃料を燃焼させるバーナー4と、バーナー4と同軸に配置された燃焼円筒体5と、改質触媒充填層6を収容した円環体状の改質部105を有している。改質部105は内円筒体9と外円筒体7とを有し、内円筒体9と外円筒体7との間に改質触媒充填層6を形成する。改質触媒充填層6に用いる改質触媒は、改質反応を促進するものであれば何でもよく、例えば触媒の種類としてNi系改質触媒やRu系改質触媒などが用いられる。また、改質触媒の形状として粒状、円柱状、ハニカム状やモノリス状などが好適である。バーナー4は、燃焼円筒体5のほぼ中心軸上に設けられている。なお、バーナー4の詳細に関する図示は省略している。
バーナー4の燃焼部の周囲には、燃焼円筒体5によって下方が開いた周壁が形成され、燃焼円筒体5と内円筒体9との間隙は、バーナー4での燃焼ガスが流れる燃焼ガス流路10を構成する。燃焼円筒体5は上端において周外向き方向に広がる平板5aを有し、液体燃料処理装置1の上面を形成している。なお、液体燃料処理装置1の上面には、更に断熱層60が配置される。バーナー4は、平板5aに担持されている。バーナー4に対向する、内円筒体9の底面には隔壁15が備えられている。燃焼ガスは、隔壁15に流れを遮られ、燃焼円筒体5と内円筒体9との間隙の燃焼ガス流路10に流れることになる。隔壁15は、バーナー4の燃焼ガスが直接当たり、また、放射熱も受けるので、耐熱性の高い金属材料等で形成されている。断熱材14が、隔壁15の上面に設けられ、燃焼ガスと、後述する改質部105を出た改質ガスとの間の熱伝達を抑制する。内円筒体9は、上端が外円筒体7より更に上方向に延びて周外向き方向に広がる平板9aを有し、燃焼円筒体5の周外向き方向に広がった平板5aとの間において、燃焼ガス流路10を形成する。燃焼ガス流路10は平板9aと平板5aとの外周の間で閉じられ、1または2以上の燃焼ガス出口が設けられ、また、燃焼ガス出口の内側にバッフル板11が備えられている。バッフル板11は、燃焼ガス流路10での燃焼ガスの流れ分布を均一化させるもので、その構造は円筒状で、多数の孔が形成されている。
内円筒体9と外円筒体7との間隙では、改質触媒充填層6の上部に液体燃料気化装置80が設けられる。すなわち、中空円盤状の内円筒体9と外円筒体7との間隙の上面が、液体燃料気化装置80の蓋板91で塞がれる。蓋板91には、過熱水蒸気流路45から液体燃料気化装置80内へ過熱水蒸気を導入する過熱水蒸気供給口82が形成される。蓋板91の下部に貫通孔84を有する第1の隔板83、その下に金属繊維集合体85が多孔板86に支持されて配置され、その下に空間を有して第2の隔板87が配置される。第1の隔板83、金属繊維集合体85、多孔板86および第2の隔板87は、いずれも内円筒体9と外円筒体7との間隙で中空円盤状の形状をしている。蓋板91には、1若しくは2以上の孔またはスリットが形成され、該孔またはスリットを貫通して、孔径またはスリットより細い外径を有する液体燃料供給ノズル81が第1の隔板83の直上まで延びて開口している。第1の隔板83の液体燃料供給ノズル81の鉛直下方には液体燃料と過熱水蒸気を金属繊維集合体85に導入するための貫通孔84が形成されている。多孔板86には、貫通孔が多数形成されている。また、第2の隔板87には、1の貫通孔88が形成されている。
液体燃料気化装置80と改質触媒充填層6との間には、空間があり、改質部入口ガス流路8を構成する。改質部入口ガス流路8には、その流路に垂直な断面を覆う分散板90が設置される。分散版90は、貫通孔が多数形成された板で、第2の隔板87の貫通孔から送出されたガスを、中空円盤状の内円筒体9と外円筒体7との間隙に均等に分散するための板である。
液体燃料気化装置80と内円筒体9の周外向き方向に広がる平板9aとの間の空間は、過熱水蒸気流路45となる。蓋板91は、液体燃料気化装置80の周外向き方向に広がっており、平板9aと共に、過熱水蒸気流路45を構成する。過熱水蒸気流路45は、その外周が円筒形の板により閉じられており、改質添加水を導入するためのノズル47が設けられている。ノズル47には、改質添加水供給管67が接続され、改質添加水供給管67には流量調整弁65が配置されている。液体燃料気化装置80と平板9aとの間の過熱水蒸気流路45には、内側に隙間を有する中空円盤である仕切板48が配置され、上下2段に分けられている、ノズル47は上段に接続し、上段から導入された改質添加水は、過熱水蒸気流路45を内側に流れ下段に移動した後、外側に向かって流れ、その間に加熱されて過熱水蒸気となる。仕切板48の内縁の下部には分散板46が設けられ、過熱水蒸気の流れを均等にする。分散板46は、多数の貫通孔が形成された円筒形の板である。分散板46の外側に、蓋板91の貫通孔あるいはスリットが設けられ、過熱水蒸気が液体燃料気化装置80に供給される。なお、ノズル47から過熱水蒸気が導入されてもよい。
改質器上部2および改質器下部3の外側に容器13が設置され、改質器上部2および改質器下部3との間に改質添加水流路40が形成される。蓋板91は、液体燃料気化装置80を超えて周外向き方向に広がっており、液体燃料気化装置80の外側に貫通孔またはスリット92が形成される。貫通孔またはスリット92により、過熱水蒸気流路45と改質添加水流路40とが連通する。なお、容器13の底板には、改質添加水注入口41が設けられ、改質反応用の水である改質添加水が導入され、改質器下部3および改質器上部2との熱交換により加熱され、過熱水蒸気となり、過熱水蒸気流路45に導入される。あるいは、改質添加水注入口41から過熱水蒸気が導入されてもよい。
改質器下部3は、筒状に第1の変成触媒を充填する第1変成触媒充填層20を備える第1変成部120と、第1変成部120の下部に、環状に第2の変成触媒を充填する第2変成触媒充填層25を備える第2変成部125と、第2変成部125の外周に沿って同軸円筒状に位置する選択酸化触媒充填層35を備える選択酸化部135とを備える。第1変成触媒充填層20に充填される第1変成触媒としては、例えば鉄Fe−クロムCr系の高温変成触媒やプラチナPt系の中高温変成触媒などが好適に用いられる。第2変成触媒充填層25に充填される第2変成触媒としては、例えばクロムCu−亜鉛Zn系低温変成触媒やプラチナPt系低温変成触媒などが好適に用いられる。第1の変成触媒および第2の変成触媒の形状としては、粒状、円柱状、ハニカム状やモノリス状などが好適に用いられる。選択酸化触媒は、一酸化炭素に対する選択酸化性が高いものであれば何でもよく、例えばプラチナPt系選択酸化触媒、ルテニウムRu系選択酸化触媒やプラチナPt−ルテニウムRu系選択酸化触媒などが好適に用いられ、その形状として粒状、円柱状、ハニカム状やモノリス状などが好適に用いられる。
第1変成部120は、第1変成部外円筒21と、その上面を構成する上面23と、下面を構成する円環状バッフル板27とにより囲まれている。第1変成部120の第1変成触媒充填層20の上下には空間が形成され、ガス流路となっている。第1変成触媒充填層20の上の空間には、ガス分散板22が設けられている。ガス分散板22は、第1変成部120のガス流路に垂直な内面を覆う、多数の貫通孔が形成された平板であり、流通するガスを第1変成部120の内面にわたって均等にする。
第2変成部125には、改質器下部3の外壁(第1変成部外円筒21および後述の選択酸化部外円筒36)と同軸に、内円筒体29と、内円筒体29の外周側に中円筒体26とが設けられている。第2変成部125の触媒充填層25は、第2変成触媒が収容される円環状の空間で、内円筒体29の外周面と中円筒体26の内周面によって形成されている。円環状バッフル板27は、第1変成部120と第2変成部125との間隙に設置されるもので、円環の中心部には多数の貫通孔が形成されたガス分散板34が設けられている。
第2変成部125の触媒充填層25の上部は、ガス導入流路31となる。ガス導入流路31は、第1変成触媒充填層20の下面、第1変成部外円筒21の内周面、円環状バッフル板27、中円筒体26の第1変成部120側の内周面、内円筒体29の第1変成部120側の外周面および触媒充填層25の上面によって形成された空間で、第1変成部120を通過した改質ガスを第2変成部125に導入する流路である。第2変成部125の触媒充填層25の下部は、ガス導出流路32となる。ガス導出流路32は、第2変成触媒充填層25の下面、中円筒体26の下側の内周面、第2変成部125の底面39、内円筒体29の内周面、並びに選択酸化部135の上部と連絡する管路70によって形成された空間で、第2変成部125を通過した改質ガスを選択酸化部135に導入する流路である。管路70は、内円筒体29と接続され、中円筒体26を貫通する円形断面、矩形断面等の筒体で、ガスの流れを阻害しない管径を有している。内円筒体29の下端33は開口しており、その直下、好ましくは内円筒体29の内側に若干挿入されて、選択酸化用空気が導入される選択酸化用空気導入管57の導入口58が配置されている。
選択酸化部135は、選択酸化部外円筒体36の内周面と中円筒体26の外周面によって形成された選択酸化触媒充填層35を有しており、更にガス導入流路71とガス導出流路72を有している。選択酸化部外円筒体36は、第1変成部外円筒21と同一の径、板厚とし、一体で成形するのが、製作上、強度上、およびスペース上、好ましい。ガス導入流路71は、選択酸化部外円筒体36の内周面、中円筒体26の外周面、円環状バッフル板27および選択酸化触媒充填層35の上面によって形成される空間で、第2変成部125を通過した改質ガスを選択酸化触媒充填層35に導く。ガス導入流路71には、ガスの流れを均質化するために、多数の貫通孔が形成された板であるガス分散板37が設けられている。ガス導出流路72は、選択酸化触媒充填層35の下面、選択酸化部外円筒体36の内周面、中円筒体26の外周面、中円筒体26の底面39、選択酸化部外円筒体36の底面43、並びに燃料ガス導出管55の内周面によって形成される空間で、選択酸化触媒充填層35を通過した改質ガスを燃料ガス導出管55に導く構成となっている。ここで、円筒形の中心に配置されるために、燃料ガス導出管55は、その中を選択酸化用空気導入管57が並行する二重管構造となっている。燃料ガス導出管55は、不図示の一酸化炭素低減ガス導出流路を経て燃料電池に連接する。
改質器上部2と改質器下部3とは、連結流通管19により連接されている。連結流通管19は、改質器上部2の底面17と改質器下部3の上面23を連結するもので、例えば連結流通管19の軸方向に伸縮するコルゲート形伸縮管を用いる。ここで、改質器上部2は円筒状の筒体にて周縁が囲われており、底面17は改質器上部2に対してバケツの底板状に設けられ、中央部には連結流通管19に通じる開口部を有している。改質器下部3は円筒状の筒体にて周縁が囲われており、上面23は改質器下部3に対して蓋状に設けられ、中央部には連結流通管19に通じる開口部を有している。
連結流通管19にコルゲート形伸縮管を用いる場合には、伸縮管の軸方向の変形によって改質器上部2と改質器下部3の熱伸縮を吸収可能なので、底面17と上面23には剛性の高い材料を用いてもよい。また連結流通管19の底面17と上面23に対する取付け位置は中央部に限らず、周縁部でもよく、また複数の連結流通管19を底面17と上面23に設けてもよい。連結流通管19の管路部分にコルゲート形伸縮管ではなく直管を用いる場合には、底面17と上面23の曲げ変形によって改質器上部2と改質器下部3の熱伸縮を吸収可能とするために、連結流通管19の底面17と上面23に対する取付け位置は中央部とし、底面17と上面23には弾性を有し撓み易い材質を用いる。なお、改質器上部2、改質器下部3の他の部分と同材質の板で形成してもよい。底面17と上面23にコルゲート成形を施せば、更に曲げ変形が容易になり好ましい。
改質器上部2と改質器下部3とは、容器13に収容される。容器13の底面には改質添加水注入口41が設けられ、また、燃料ガス導出管55が貫通している。容器13は、円筒状の改質器上部2と改質器下部3に対して同軸に設けられる。容器13の外周および改質器上部2の上面には断熱層60が設けられる。断熱層60としては、例えば真空断熱層が好適に用いられる。
容器13と改質器上部2と改質器下部3との間には空間が形成されており、前述のとおり、改質添加水流路40となっている。改質器上部2と改質器下部3とを連結する連結流通管19は改質器上部2と改質器下部3との外径より細くなるが、容器13の径は上方から下方にわたり一様であるので、連結流通管19の周囲で改質添加水流路40は広くなる。そこで、外周は容器13に接触し、内径は連結流通管19との間に隙間を有する円環状のバッフル板18が設けられる。バッフル板18は、改質添加水流路40の流れを邪魔して、連結流通管19側に改質添加水の流れを導くことで、過熱水蒸気の改質器上部底面17と改質下部上面23と効率をよく熱交換をする熱交換部24を構成する。
改質添加水注入口41は、改質添加水流路40の改質器下部3側の下端に設けられている。改質添加水注入口41には、改質添加水注入流路66が接続する。改質添加水注入流路66は流量調整弁64で流量を調整しながら、過熱水蒸気の流路40に改質添加水を供給する管路である。また、改質添加水注入流路66は、改質添加水注入口41と流量調整弁64との間で分岐し、分岐した配管にはドレン電磁弁63が配設される。この配管は、運転を停止したときに、液体燃料気化装置80内の水蒸気が凝縮したドレンを排出するのに用いられる。
次に本発明に係る液体燃料気化装置を備えた液体燃料処理装置1の運転について説明する。バーナー4が燃焼することにより燃焼ガスが燃焼ガス流路10を流れ、改質器上部2を加熱する。炭化水素系である原料燃料と改質添加水の水蒸気との改質反応により、水素と一酸化炭素と二酸化炭素の改質ガスが生成する。改質反応をする温度としては550〜800℃が好適であり、更に好適には600〜700℃、最も好適には650℃程度である。改質反応は吸熱反応であるので、バーナーにより所定の温度(例えば、650℃)に加熱する。また、反応にかかわる水蒸気の添加量は多い程改質率が高くなるが、水蒸気を発生するための熱量の増加で熱効率が低下するので、S/C(改質添加水の水蒸気と燃料中炭素とのモル比)として例えば2.2〜3.5の範囲が好適である。改質反応は、改質触媒充填層6に充填された改質触媒の下で行われる。改質触媒充填層6で生成した改質ガスは、連結流通管19を通って、改質器下部3に送られる。
改質ガスは連結流通管19の熱交換部24にて減温された後、第1変成部120から第2変成部125に導かれ、変成反応が行われる。この変成反応は発熱反応であり、反応温度を低くすれば、変成後の改質ガスの一酸化炭素濃度が低くなる有利な点があり、逆に反応速度が遅くなる不利な点がある。
そこで、本実施形態では比較的反応温度の高い第1変成部120と、反応温度の低い第2変成部125とを設け、第1変成部120にて反応速度を早くし、第2変成部125にて改質ガスの一酸化炭素濃度を低くすることで、総合的な変成反応の効率を高めている。第1変成触媒充填層20の温度分布は、例えば280〜500℃、好ましくは300〜450℃にし、第2変成触媒充填層25の温度分布は、例えば170〜280℃、好ましくは190〜250℃にする。各部における改質ガスの一酸化炭素濃度は、第1変成触媒充填層20の入口で10%程度、第2変成触媒充填層25の入口で3〜5%程度、第2変成触媒充填層の出口で0.3〜1%程度である。このように各変成触媒充填層の温度分布を最適化して変成後改質ガス中の残留一酸化炭素濃度を低くすると同時に、変成触媒全体の充填量を少なくし、改質器のコンパクト化と低コスト化を図ることができる。
改質器下部3では、先ず第1変成部120において、ガス分散板22により改質ガスは第1変成部120の断面にほぼ均等に広がった流れとなる。そして、第1変成触媒充填層20に流入し、そこで、改質ガス中の一酸化炭素と、改質反応で使われなかった水蒸気とが変成反応を起こし、水素と二酸化炭素とになる。前述のとおりに変成反応は発熱反応であり、第1変成触媒充填層20は改質ガスの熱と変成反応により生ずる熱とで、温度上昇する。そこで、第1変成部120の外側の改質添加水流路40を流れる改質添加水あるいは水蒸気により冷却され、変成反応に適した温度に維持される。第1変成触媒充填層20で一部変成された改質ガスは、ガス分散板34で、流路にわたって均等な流れにされた後、第2変成部125に送られる。
第2変成部125では、第2変成触媒充填層25にて、第1変成触媒充填層20で行われたのと同様の変成反応が行われ、改質ガス中の一酸化炭素が減少し、水素が増加する。第2変成触媒充填層25の温度分布は、例えば170〜280℃、好ましくは190〜250℃とする。変成反応により一酸化炭素が減少し、水素が増加した改質ガス(以降、変成ガスという)は、内円筒体29および管路70を経て、ガス導入流路71に送られる。なお、内円筒体29の下端33から変成ガスが内円筒29に流入する際、流路が絞られるのでエジェクタ効果により選択酸化用空気導入管57の導入口58から、空気を吸い込む。この吸い込んだ空気を選択酸化用空気とし、選択酸化用空気を含む変成ガスはガス導入流路71に送られる。
第2変成部125を出た変成ガスは選択酸化部135に導かれ、選択酸化用空気導入口58より導入された選択酸化用空気との間で選択酸化反応が行われる。選択酸化反応は、変成ガス中の一酸化炭素酸を酸化して二酸化炭素とする反応であるが、選択酸化用空気の酸素は変成ガス中の水素をも酸化し消費するので、水素との酸化反応を抑制することが重要である。なお、一酸化炭素量を低減するのは、燃料電池のアノード極(燃料極)のプラチナPt触媒が一酸化炭素に被毒し、発電効率の低下が起こるという問題を防止するためである。
選択酸化触媒充填層35の温度分布は、例えば100〜200℃、好ましくは110〜150℃にしている。選択酸化用空気の導入量は、選択酸化後改質ガスの残留一酸化炭素濃度が例えば100ppm以下、好ましくは10ppm以下となるように決定すればよい。変成ガス中の水素の酸化による消費を減少し、効率よく一酸化炭素のみを酸化し、結果として液体燃料処理装置1の効率を高めるためには、選択酸化用空気中の酸素と選択酸化部135に導入される変成ガス中の一酸化炭素とのモル比(O/CO)として、例えば1.2〜3.0の範囲が望ましく、1.2〜1.8の範囲がより望ましい。
ガス導入流路71に送られた変成ガスは、ガス分散板37により中空円盤状の選択酸化部135において均等な流れとなる。均等な流れとなった変成ガスは、選択酸化触媒充填層35を流れ、選択酸化触媒により選択酸化される。一酸化炭素選択酸化反応に適した温度は100〜200℃であるのに対し、選択酸化部135は、隣接する第2変成部125からの熱を受け、選択酸化反応が発熱反応であるので反応熱を受け、また、変成ガスも熱を持っているので、温度が上昇し易い。そこで、選択酸化部135の周囲に形成された改質添加水流路40を流れる改質添加水あるいは水蒸気により冷却される。選択酸化部135にて一酸化炭素濃度が低減した変成ガスは、燃料ガスとして、燃料ガス導出管55を通って、不図示の燃料電池に供給される。
なお、本実施の形態では上述のように選択酸化部135を1段としているが、選択酸化部135を2段にして、例えば図3に示す選択酸化部135の下方に第2の選択酸化部を設けてもよく、また、改質部105の下流に第2の選択酸化部を設けることもできる。
ここで、液体燃料気化装置80の作用について説明する。改質添加水注入口41より注入される改質添加水は、改質器下部3の内部を流れる改質ガスと対向流で熱交換しながら改質添加水流路40を流過する。改質添加水流路40を流れる改質添加水は、更に、選択酸化部135および第1変成部120を冷却する。改質添加水は、選択酸化部135および第1変成部120を冷却する過程で加熱され、蒸発する。更に、熱交換部24にて改質部105を出た高温の改質ガスによって加熱され、また、改質部105と熱交換することにより加熱され、過熱水蒸気となって過熱水蒸気流路45に導かれる。過熱水蒸気流路45に至った過熱水蒸気は、蓋板91の貫通孔若しくはスリットを通って、液体燃料気化装置80に導入される。例えば、改質触媒充填層6の下方が650℃に維持される改質部と熱交換することにより、過熱水蒸気も500℃程度に加熱される。
液体燃料供給ノズル81より液体燃料が注入される。液体燃料の供給量が少ないときには、液滴として液体燃料気化装置80に供給される。液体燃料は、液体燃料供給ノズル81から充填物85に導入される。また、液体燃料供給ノズル81の鉛直直下に形成された第1の隔板83の貫通孔84を通って、過熱水蒸気が金属繊維集合体85に導入される。すなわち、過熱水蒸気は、液体燃料供給ノズル81から導入される液体燃料と同じ箇所に導入される。金属繊維集合体85に導入された液体燃料と過熱水蒸気は、金属繊維集合体85中で拡散し、過熱水蒸気の熱により液体燃料は気化する。また、気化した液体燃料は、過熱水蒸気と混合する。
一方、第2の改質添加水注入口47より注入される改質添加水は、改質添加水流路45を流過しながら燃焼ガスによって加熱されて蒸発し、液体燃料気化装置80に導かれる。
液体燃料気化装置80では、金属繊維集合体85中に拡散し、過熱水蒸気の熱を受けて気化した液体燃料と、金属繊維集合体85により拡散された過熱水蒸気とが混合し、混合ガスが生成される。生成された混合ガスは、多孔板86を通過して、その下の空間に至り、そこで、金属繊維集合体85中の異なる位置で生成した混合ガスと混合される。特に、金属繊維集合体85が中空円盤状をしており、液体燃料と過熱水蒸気とが1箇所から導入されて気化した場合、液体燃料と過熱水蒸気との濃度が位置により異なりがちであるが、多孔板86の下の空間で混合することにより、濃度が均一になる。更に、混合ガスは第2の隔板87の貫通孔88を通過する際に混合され、均一な濃度となって液体燃料気化装置80から送出され、分散板90を通過した後、改質触媒充填層6に導かれる。なお、液体燃料気化装置80については、以上記載した事項の他に、液体燃料気化装置180における前述の記載が当てはまる。
なお、選択酸化部135を出た選択酸化後の変成ガスは燃料ガスとして燃料ガス導出管55の出口より得られ、燃料電池にて発電に利用される(図4参照)。一般に、炭化水素を改質したガスを燃料とする燃料電池発電の場合、改質したガス中の水素の70〜80%が消費され、残りの水素がアノードオフガスとして排出される。第3の実施の形態によれば、燃料電池のアノードオフガスをバーナー燃料として用いることができる。バーナー4において、定常運転時のバーナー燃料をアノードオフガスだけでまかなうアノードオフガス専焼方式としてもよいし、アノードオフガスと合わせ補助燃料として灯油等の原料を供給する混焼方式を用いる構成としてもよい。
図4は本発明に係る燃料電池発電システムを示す系統図である。本発明の実施の形態である燃料電池発電システム300は、灯油などの液体燃料Lを供給する原料燃料供給部302、液体燃料Lと改質添加水sとから気化した液体燃料と加熱水蒸気との混合ガスMを生成する液体燃料気化装置380、混合ガスMを改質する改質部304、改質部304を加熱する燃焼部305、燃焼部305での燃焼用空気aを供給する燃焼空気供給部303、混合ガスMを改質した改質ガスrの選択酸化反応を行い、燃料ガスgを生成する一酸化炭素低減部306、燃料ガスgと酸化剤ガスtを導入して発電を行う燃料電池330とを備える。ここで、原料燃料供給部302、液体燃料気化装置380、改質部304、燃焼部305、燃焼空気供給部303および一酸化炭素低減部306は、燃料処理装置1の構成要素である。
液体燃料気化装置380は、例えば液体燃料気化装置180(図1参照)と同じ構成でもよいし、あるいは、液体燃料気化装置280(図2参照)と同じ構成でもよく、充填物を有し、液体燃料Lを導入した箇所に、改質添加水sの過熱水蒸気を導入する。
原料燃料供給部302から液体燃料気化装置380を通って改質部304へは液体燃料Lおよび混合ガスMの流路313が接続され、燃焼空気供給部303と燃焼部305との間には燃焼用空気aの流路314が、改質部304と一酸化炭素低減部306との間には改質ガスrの流路316が、一酸化炭素低減部306と燃料電池330との間には燃料ガスgの流路318が接続される。液体燃料気化装置380には、改質添加水sを導入する流路320も接続される。燃焼部305には、燃焼による排ガスを排気する流路315が接続する。燃料電池330から燃焼部305にアノードオフガスpの流路319が接続される。燃料電池330には、他に酸化剤ガスtを導入する流路321も接続されており、また、発電した電力を出力するケーブル331も接続されている。
液体燃料Lと改質添加水sとは液体燃料気化装置380へ導入され、液体燃料Lは気化し、改質添加水sの水蒸気と混合して混合ガスMとなる。混合ガスMは、改質部304へ送られ、改質反応により水素リッチな改質ガスrとなる。なお、改質部304は、燃焼部305におけるアノードオフガスpと燃焼空気aとの燃焼により、改質反応に適切な温度(例えば、650℃)に加熱されている。改質ガスrは、一酸化炭素低減部306において、変成反応および選択酸化反応により改質ガスr中の水素濃度が高められ一酸化炭素が低減された燃料ガスgとなる。燃料電池330において、燃料ガスgと酸化剤ガスtとによる電気化学的反応により、発電を行う。なお、燃料ガスgは、アノード極(不図示)に送られ、燃料電池330では燃料ガス中の水素の70〜80%が消費される。よって、アノード極のオフガスであるアノードオフガスp中には水素が残留しているので、燃焼部305に送られて、燃焼に用いられる。なお、燃料電池330としては、例えば固体高分子型燃料電池が好適に用いられる。
本発明の実施の形態である燃料電池発電システム300では、燃料電池330の発電容量が例えば1〜10kWと小さく、供給される液体燃料Lが少量で、液滴として間歇的に供給されても、液体燃料気化装置380で経時的に均一な混合ガスMが送出されるので、改質部304で経時的に均一な量の水素リッチな改質ガスが生成され、一酸化炭素低減部306を経由して経時的に均一な量の燃料ガスgが燃料電池に供給される。すなわち、発電電力が経時的に安定した発電を行う燃料電池発電システム300となる。
本発明の第1の実施の形態である液体燃料気化装置の縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態である液体燃料気化装置の縦断面図である。 本発明に係る液体燃料処理装置の縦断面図である。 本発明に係る燃料電池発電システムを示す系統図である。
符号の説明
1 液体燃料処理装置
2 改質器上部
3 改質器下部
4 バーナー
5 燃焼円筒体
6 改質触媒充填層
7 外円筒体
8 改質部入口ガス流路
9 内円筒体
10 燃焼ガス流路
11 バッフル板
13 容器
14 断熱材
15 隔壁
17 改質器上部底面
18 バッフル板
19 連結流通管
20 第1変成触媒充填層
21 第1変成部外円筒
22 ガス分散板
23 上面
24 熱交換部
25 第2変成触媒充填層
26 中円筒体
27 円環状バッフル板
29 内円筒体
31 ガス導入流路
32 ガス導出流路
33 内円筒体下端
34 ガス分散板
35 選択酸化触媒充填層
36 選択酸化部外円筒体
37 ガス分散板
39 第2変成部の底面
40 改質添加水流路
41 改質添加水注入口
43 底面
45 過熱水蒸気流路
46 分散板
47 ノズル
48 仕切板
55 燃料ガス導出管
57 選択酸化用空気導入管
58 導入口
60 断熱層
63 ドレン電磁弁
64 流量調整弁
65 流量調整弁
66 改質添加水注入流路
67 改質添加水供給管
70 管路
71 ガス導入流路
72 ガス導出流路
80、180、280 液体燃料気化装置
81 液体燃料供給ノズル
82 過熱水蒸気供給口
83 第1の隔板
84 過熱水蒸気供給口
85 充填物(金属繊維集合体)
86 第3の隔板(多孔板)
87 第2の隔板
88 貫通孔
90 分散板
91 蓋板
92 貫通孔またはスリット
105 改質部
120 第1変成部
125 第2変成部
135 選択酸化部
181、281 液体燃料供給ノズル
182、282 過熱水蒸気供給ノズル
183 第1の隔板
184 貫通孔(過熱水蒸気供給口)
185 金属繊維集合体(充填物)
186 多孔板(第3の隔板)
187 第2の隔板
188 貫通孔
189 胴板
191 蓋板
192 空間
300 燃料電池発電システム
302 原料燃料供給部
303 燃焼空気供給部
304 改質部
305 燃焼部
306 一酸化炭素低減部
313〜321 流路
330 燃料電池
331 電気ケーブル
380 液体燃料気化装置
a 燃焼用空気
g 燃料ガス
L 液体燃料
M 混合ガス
p アノードオフガス
r 改質ガス
s 加湿添加水
S 過熱水蒸気
t 酸化剤ガス

Claims (7)

  1. 液体燃料と過熱水蒸気とを拡散する充填物と;
    前記液体燃料を前記充填物に導入する液体燃料供給ノズルと;
    前記充填物の前記液体燃料を導入した箇所に、前記過熱水蒸気を導入する過熱水蒸気供給口とを備える;
    液体燃料気化装置。
  2. 前記過熱水蒸気供給口は、前記液体燃料供給ノズルと前記充填物との間に配設された第1の隔板の中の前記液体燃料供給ノズルの鉛直下方に形成された貫通孔で構成されている;
    請求項1に記載の液体燃料気化装置。
  3. 前記充填物が多孔質の材料で形成された;
    請求項1または請求項2に記載の液体燃料気化装置。
  4. 前記充填物の下方に空間が形成されるように配設され、1の貫通孔が形成された第2の隔板を備える;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液体燃料気化装置。
  5. 前記充填物と前記第2の隔板との間に配設され、1または2以上の貫通孔が形成された第3の隔板を備える;
    請求項4に記載の液体燃料気化装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の液体燃料気化装置と;
    前記液体燃料気化装置で気化した燃料を改質し、改質ガスを生成する改質部とを備える;
    液体燃料処理装置。
  7. 請求項6に記載の液体燃料処理装置と;
    前記改質ガスと酸化剤ガスとを導入して発電を行う燃料電池とを備える;
    燃料電池発電システム。
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