JP2005338459A - 光偏向器、光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

光偏向器、光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができる光偏向器を提供することを目的とする。
【解決手段】光偏向器122の凹状円筒曲面ミラー141の形状は凹状円筒曲面とする。必要な画角をα、実際の平面ミラーでの画角をβとしたとき画角倍率ηをη=α/βと定義し、平面ミラーの外接半径をr0とした場合に、凹状円筒曲面ミラー(反射面141)の曲率半径rをr=r0×1/(η−1)を演算して得られる値に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源から射出される光ビームを複数の反射面によって偏向走査することにより、当該光ビームを潜像形成用の感光体に向けて照射する光偏向器、その光偏向器を備えた光走査装置、およびその光走査装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、光学系の構成を簡易とし構成部品点数を削減するために、反射面を凹状曲面で構成したミラー反射型光偏向器を備えた光ビーム走査装置が提案されている(特許文献1参照)。
図13および図14は、(特許文献1)に開示されている光ビーム走査装置を示したものであり、図13は従来の光走査装置を示す構成図であり、図14は従来の光走査装置を示す構成図である。
図13および図14において、複数の光源29a〜29cから出力されたレーザ光9R、9G、9Bは、対応する光変調器30a〜30cによって画像情報に基づいて強度変調される。
光変調器30aによって変調された赤色のレーザ光9Rは、全反射ミラー23によって反射された後、ハーフミラー31b、31cを介してポリゴンミラー22に入射する。
また、光変調器30bによって変調された緑色のレーザ光9Gは、ハーフミラー31bによって反射された後、ハーフミラー31cを介してポリゴンミラー22に入射する。
さらに、光変調器30cによって変調された青色のレーザ光9Bはハーフミラー31cを介してポリゴンミラー22に入射する。
この結果、ポリゴンミラー22の反射面41には、赤色のレーザ光9R、緑色のレーザ光9Gおよび青色のレーザ光9Bが所定の割合で合成されたレーザ光9として入射する。
ポリゴンミラー22に入射したレーザ光9は、モータ28の駆動作用下に矢印Cの方向に高速で回転する反射面41によって反射偏向され、フィルムF上を矢印Aの方向に主走査する。フィルムFは搬送機構(図示せず)によって矢印Bの方向に副走査搬送されている。従って、フィルムF上にはレーザ光9によりカラー画像情報が二次的に形成されることになる。
ポリゴンミラー22の反射面41は、凹状曲面に形成されているため集光性を有している。従って、レーザ光9はこの反射面41によって反射されることにより集光され、フィルムF上に所望の直径のビームスポットを形成することになる。この場合、反射面41の曲面形状を走査レンズ(図示せず)に対応した非球面にすれば、反射面41によって反射されたレーザ光9は、球面収差が除去された状態でフィルムF上を主走査方向(矢印Aの方向)に等速で走査されることになる。
すなわち、反射面41は集光特性および等速直線走査性を兼備するため、ポリゴンミラー22とフィルムFとの間に走査レンズ(図示せず)等の光学素子を配置する必要がなくなる。この結果、光ビーム走査装置を構成する構成部品の部品点数を削減することができ、またそれに伴って装置の組立工数を削減できるので、当該装置が安価になると共に、当
該装置の組立も容易となる。
また、上述した光ビーム走査装置以外の光走査系としては、投光光学系用のポリゴンミラーを備えた光学読取装置が知られている(特許文献2参照)。
この投光光学系用のポリゴンミラーにおいては、ポリゴンミラーの各反射面を凹状若しくは凸状に形成することにより、ポリゴンミラーの各反射面を凹面鏡若しくは凸面鏡としても機能させことができるようになっており、その曲率を変更させることにより、投光光学距離を自在に伸縮でき、投光レンズと組合せることにより、焦点深度を自在に変更することもできる。
特開昭64−50010号公報 特開平06−110001号公報
しかしながら、上記(特許文献1)に開示された技術では、所望のビームスポットを得るためのポリゴンミラー22における反射面41の形状、すなわち凹状曲面形状の具体的な、たとえば曲率半径などが明確に示されておらず、実施が極めて困難であった。
一般に、反射面が平面の光偏向器(ポリゴンミラー)を用いた光走査装置では、高速印字対応および高解像度対応のために光偏向器の回転数を多くしている。つまり光偏向器の回転を高速化している。
ここで、印字速度をVp(mm/s)、解像度をdpi(dot/inch)、光偏向器のミラー面数をn(面)とすると、光偏向器の回転数rpm(rotation/minute)は、rpm=dpi/25.4(mm/inch)×Vp(mm/s)×60(second)/n(面)で示される。
例えば、印字速度を100[mm/s]、解像度を600[dpi]、ミラー面数を6面とすると、光偏向器の回転数は23622[rpm]となる。ここで、機能を向上させるために印字速度を1.5倍の150[mm/s]にした場合には、光偏向器の回転数は35433[rpm]になる。さらに機能を上げるために解像度を2倍の1200[dpi]に向上させた場合には、光偏向器の回転数は70866[rpm]になり、光偏向器は高速回転となってしまう。
このように光偏向器を高速で回転させると、高速回転に伴う光偏向器のミラーの風切り音による騒音の増大や、消費電流の増加を招いてしまうという課題があった。
このような問題を回避するために従来においては、ミラー面数の多面化が実施されている。上述した例の場合では、ミラーの面数を6面から12面に変更することにより、光偏向器の回転数は70866[rpm]の半分の35433[rpm]に下げることができる。しかし、光偏向器のミラー面を多面化すると画角が狭くなり、そのため走査距離が短くなるため、幅(主走査方向の幅)の広い用紙に対応することが困難であった。
また、走査幅を確保するために光学系の焦点距離を長くする方法もあるが、この場合は、焦点距離が長くなるので結像面上のビームスポットが絞れないという課題があった。
また、上記(特許文献2)に開示された技術では、ポリゴンミラーの各反射面を凹状若しくは凸状に形成することは開示されているものの、上記(特許文献1)の場合と同様に、当該凹面鏡若しくは凸面鏡の曲率半径の値をどのように設定すべきかについては開示さ
れておらず、また示唆もされていないため、実施が極めて困難であった。
近年においては、高解像度に対応するために、結像面上でのビームスポットの小径化も望まれている。解像度600dpiの場合は、1インチ当たり600個のドットを形成する必要があるため、用紙上の1ドットの径は約40μmとなる。さらに解像度を1200dpiに上げた場合の1ドット径は約20μmとなる。
図15は、反射面の形状が平面の光偏向器222を備えた光走査装置の結像面のビームスポット径と入射光幅の関係を説明するための図である。図16は、平面ミラーを用いた光偏向器に対する入射および反射された光束を説明する図である。図17は、平面ミラーを用いた光偏向器に対する入射および反射された光束を説明する図である。図18は従来の平面ミラーを用いた光偏向器における拡大入射光への対応方法を説明する図である。図19は、平面ミラーを用いた光偏向器における入射光幅と画角のケラレ現象を説明する図である。
図15において、結像面状のビームスポットをφd(μm)、光ビームの波長をλ(nm)、光走査装置光学系の焦点距離をf(mm)とすると、光偏向器222に入射させる光ビームの光束幅φD(mm)は、φD=k×f×λ×0.001/φdの数式を演算することで求めることができる。ただし、この数式においてkは定数である。
上記数式から分かるように、結像面上のビームスポットφdを1/2にした場合には、光偏向器222に入射させる光ビームの光束幅φD(mm)は2倍にする必要がある。また、カラー高速印字が可能なタンデム方式の画像形成装置に求められる光走査装置では、消費電力やコストの面から光偏向器222を複数個使用するものより1個だけ使用するものが求められている。
この1つの光偏向器によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した4つのビームを同時に偏向して、各色に対応した4つの被走査体を露光するようにした場合には、それらの構成要素の配置上、焦点距離fが長くなる。また、4つの被走査体の結像面それぞれに同じビームスポットを達成させるようにする場合には、光偏向器22に入射させる光ビームの光束幅φD(mm)38はより一層大きくなってしまう。
その結果として、図16および図17に示すように、光偏向器222に入射してくる光ビームの光束幅38bが大きいため、そのままの光偏向器222の外接円径で偏向走査をすると、画角の周辺部、つまり印字用紙の端部で入射光の一部がケラレ、光の強度が弱まって印字が薄くなったり、ケラレにより結像面上のビームスポット径が大きくなって解像度の低下を引き起こしてしまう不具合があった。
ここで、入射光幅と画角のケレラの関係について図18を参照して説明する。図18に示すように、同じ画角φα、つまり拡大前の反射光束幅39aと同じように光束を振ろうとすると、拡大された入射光束38bの幅Lbの長さの光束は偏向できるが、残りの幅La分の光束が逆方向に偏向されてしまうことが分かる。つまり、(La+Lb)/Lb分だけ結像面上のビームスポット径は大きくなり、また幅Laの分だけ迷光となる。これらが画像形成装置によって画像形成される印刷物の画質を悪化させる要因となっていた。
そこで、画角φα(図16参照)を確保するために、図19に示すように光偏向器222の反射ミラーの一辺の長さを長くする、つまり、外接円径を大きくする解決手段がある。これによれば、解像度を例えば2倍にして、入射光束38aを入射光束38bのように2倍にした場合には、光偏向器222のミラー径は2倍にする必要がある。これでは光偏
向器222のミラーが巨大化し、光偏向器222の回転に伴うミラーの風邪切り音による騒音や、大型化したミラーを備えた光偏向器222を回転させるための消費電力、印字開始速度が悪化してしまうという課題があった。
また、近年においては、画像形成装置の高速印字化、高解像度化、幅広用紙対応化が進む中で、光走査装置としては、光偏向器の高速回転化または反射面の多面化、光走査装置の結像ビームスポットの小径化、画角の広角化および装置全体としての小型化、省電力化、低騒音化が強く求められており、これらに対応する光走査装置の提案あるいは実現が望まれている。
そこで、本発明は、回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることのできる光偏向器を提供することを目的とする。
また、本発明は、光偏向器の回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることのできる光走査装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の光偏向器は、複数の反射面を有し、光源から射出される光ビームを偏向させる光偏向器であって、複数の反射面は、凹状円筒曲面の形状に形成され、複数の反射面の形状を平面とした場合の当該平面反射面の画角に対する凹状円筒曲面の画角の画角倍率を求めるとともに、この求めた画角倍率と平面反射面の外接円半径とに基づいて凹状円筒曲面の曲率半径を求め、この求めた曲率半径をもって凹状円筒曲面が形成されている構成としたものである。
本発明の好ましい形態において、凹状円筒曲面は、凹状円筒曲面の画角をαとし平面反射面の画角をβとした場合の画角倍率ηが、η=α/βの関係式を満足するとともに、平面反射面の外接円半径をr0とした場合に、凹状円筒曲面の曲率半径rが、r=r0×1/(η−1)の関係式を満足する。
また、この課題を解決するために、本発明の光走査装置は、光ビームを射出する光源と、静電潜像が形成される感光体と、請求項1または2記載の光偏向器とを有し、光源から射出された光ビームを光偏向器によって偏向走査することにより、当該光ビームを感光体に向けて照射する画像を形成する構成としたものである。
本発明の好ましい形態において、光源と光偏向器との間に形成される光ビーム光路に凸状または凹状の円筒ミラーを配置し、光源からの光ビームが、凸状または凹状の円筒ミラーによって折り返された後、光偏向器に入射する。
本発明のさらに好ましい形態において、光源と光偏向器との間に形成される光ビーム光路に凸状または凹状の円筒レンズを配置し、光源からの光ビームが、凸状または凹状の円筒レンズを透過した後、光偏向器に入射する。
本発明のさらに好ましい形態において、凸状または凹状の円筒ミラーは、当該円筒ミラーの曲率半径が光偏向器の複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一である。
本発明のさらに好ましい形態において、凸状または凹状の円筒のレンズは、当該円筒レンズの曲率半径が光偏向器の複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一である。
本発明のさらに好ましい形態において、凸状または凹状の円筒レンズは光軸方向に移動自在に配置され、凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することにより感光体の結像面上の光ビームスポット径を可変する。
さらに、この課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、光ビームを射出する複数の光源と、複数の光源からの光ビームの光束を偏向させる単一の請求項1または2記載の光偏向器を備え、光偏向器によって偏向された複数の光ビームの光束を、複数の光源に対応する複数の被走査面に分けて導くとともに、当該複数の被走査面上で結像走査させる光走査系とを有する構成としたものである。
本発明の好ましい形態において、光走査系は、光源と光偏向器との間に形成される光ビーム光路に凸状または凹状の円筒ミラーが配置され、光源からの光ビームを、凸状または凹状の円筒ミラーによって折り返させた後、光偏向器に入射させる。
本発明のさらに好ましい形態において、光走査系は、光源と光偏向器との間に形成される光ビーム光路に凸状または凹状の円筒レンズが配置され、光源からの光ビームを、凸状または凹状の円筒レンズに透過させた後、光偏向器に入射させる。
本発明のさらに好ましい形態において、凸状または凹状の円筒ミラーは、当該円筒ミラーの曲率半径が光偏向器の複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一である。
本発明のさらに好ましい形態において、凸状または凹状の円筒レンズは、当該円筒レンズの曲率半径が光偏向器の複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一である。
本発明のさらに好ましい形態において、光走査系は、凸状または凹状の円筒レンズが光軸方向に移動自在に配置され、凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することにより複数の被走査面上の光ビームスポット径を可変する。
さらに、この課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、光ビームを射出する複数の光源と、複数の光源に対応して配設され複数の光源からの光ビームの光束を偏向させる複数の請求項1または2記載の光偏向器を備え、複数の光偏向器によって偏向された複数の光源からの光ビームの光束を、複数の光源に対応する複数の被走査面に分けて導くとともに、当該複数の被走査面上で結像走査させる光走査系とを有する構成としたものである。
本発明の好ましい形態において、光走査系は、複数の光源とこれらに対応する複数の光偏向器との間に形成される複数の光ビーム光路に凸状または凹状の円筒ミラーが配置され、複数の光源からの光ビームが、複数の凸状または凹状の円筒ミラーによって折り返された後、対応する光偏向器に入射させる。
本発明のさらに好ましい形態において、光走査系は、複数の光源とこれらに対応する複数の光偏向器との間に形成される複数の光ビーム光路に凸状または凹状の円筒レンズが配置され、複数の光源からの光ビームを、複数の凸状または凹状の円筒レンズに透過させた後、対応する光偏向器に入射させる。
本発明のさらに好ましい形態において、複数の凸状または凹状の円筒ミラーは、当該円筒ミラーの曲率半径が複数の光偏向器における複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の
曲率半径の値と同一である。
本発明のさらに好ましい形態において、複数の凸状または凹状の円筒レンズは、当該円筒レンズの曲率半径が複数の光偏向器における複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一である。
本発明のさらに好ましい形態において、光走査系は、複数の凸状または凹状の円筒レンズが光軸方向に移動自在に配置され、複数の凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することにより複数の被走査面上の光ビームスポット径を可変する。
本発明によれば、複数の反射面を凹状円筒曲面の形状とし、その凹状円筒曲面の曲率半径は、画角倍率と平面反射面の外接円半径とに基づいて求めるようにすれば、光偏向器の回転数の増加および光偏向器の反射面(ミラー)の外接円径を抑制することができ、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができるという有効な効果が得られる。
また、本発明によれば、従来の光学系をそのまま使用することができ、しかも、光偏向器の回転数の増加および光偏向器の反射面(ミラー)の外接円径を抑制することができ、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができるという有効な効果が得られる。
さらに、本発明によれば、凸状または凹状の円筒レンズを光軸方向に移動自在に配置するようにしたので、解像度に応じて凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することができ、解像度に応じて、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができるという有効な効果が得られる。
さらに、本発明によれば、光偏向器における複数の反射面を凹状円筒曲面の形状とし、その凹状円筒曲面の曲率半径は、画角倍率と平面反射面の外接円半径とに基づいて求めるようにすれば、光偏向器の回転数を上げることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという有効な効果が得られる。
本発明の請求項1に記載の発明は、複数の反射面を有し、光源から射出される光ビームを偏向させる光偏向器であって、複数の反射面は、凹状円筒曲面の形状に形成され、複数の反射面の形状を平面とした場合の当該平面反射面の画角に対する凹状円筒曲面の画角の画角倍率を求めるとともに、この求めた画角倍率と平面反射面の外接円半径とに基づいて凹状円筒曲面の曲率半径を求め、この求めた曲率半径をもって凹状円筒曲面が形成されている光偏向器であり、複数の反射面を凹状円筒曲面の形状とし、その凹状円筒曲面の曲率半径は、画角倍率と平面反射面の外接円半径とに基づいて求めるようにしたので、光偏向器の回転数の増加および光偏向器の反射面(ミラー)の外接円径を抑制することができ、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、凹状円筒曲面は、凹状円筒曲面の画角をαとし平面反射面の画角をβとした場合の画角倍率ηが、η=α/βの関係式を満足するとともに、平面反射面の外接円半径をr0とした場合に、凹状円筒曲面の曲率半径rが、r=r0×1/(η−1)の関係式を満足する光偏向器であり、複数の反射面を凹状円筒曲面の形状とし、その凹状円筒曲面の曲率半径は、画角倍率と平面反
射面の外接円半径とに基づいて求めるようにしたので、光偏向器の回転数の増加および光偏向器の反射面(ミラー)の外接円径を抑制することができ、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項3に記載の発明は、光ビームを射出する光源と、静電潜像が形成される感光体と、請求項1または2記載の光偏向器とを有し、光源から射出された光ビームを光偏向器によって偏向走査することにより、当該光ビームを感光体に向けて照射する画像を形成する光走査装置であり、光偏向器の回転数の増加および光偏向器の反射面(ミラー)の外接円径を抑制することができ、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、光源と光偏向器との間に形成される光ビーム光路に凸状または凹状の円筒ミラーを配置し、光源からの光ビームが、凸状または凹状の円筒ミラーによって折り返された後、光偏向器に入射する光走査装置であり、従来の光学系をそのまま使用することができ、しかも、光偏向器の回転数の増加および光偏向器の反射面(ミラー)の外接円径を抑制することができ、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項3記載の発明において、光源と光偏向器との間に形成される光ビーム光路に凸状または凹状の円筒レンズを配置し、光源からの光ビームが、凸状または凹状の円筒レンズを透過した後、光偏向器に入射する光走査装置であり、従来の光学系をそのまま使用することができ、しかも、光偏向器の回転数の増加および光偏向器の反射面(ミラー)の外接円径を抑制することができ、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項4記載の発明において、凸状または凹状の円筒ミラーは、当該円筒ミラーの曲率半径が光偏向器の複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一である光走査装置であり、従来の光学系をそのまま使用することができ、しかも、光偏向器の回転数の増加および光偏向器の反射面(ミラー)の外接円径を抑制することができ、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項5記載の発明において、凸状または凹状の円筒のレンズは、当該円筒レンズの曲率半径が光偏向器の複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一である光走査装置であり、従来の光学系をそのまま使用することができ、しかも、光偏向器の回転数の増加および光偏向器の反射面(ミラー)の外接円径を抑制することができ、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項5または7記載の発明において、凸状または凹状の円筒レンズは光軸方向に移動自在に配置され、凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することにより感光体の結像面上の光ビームスポット径を可変する光走査装置であり、凸状または凹状の円筒レンズを光軸方向に移動自在に配置するようにしたので、解像度に応じて凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することができ、解像度に応じて、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項9に記載の発明は、光ビームを射出する複数の光源と、複数の光源からの光ビームの光束を偏向させる単一の請求項1または2記載の光偏向器を備え、光偏向器
によって偏向された複数の光ビームの光束を、複数の光源に対応する複数の被走査面に分けて導くとともに、当該複数の被走査面上で結像走査させる光走査系とを有する画像形成装置であり、光偏向器における複数の反射面を凹状円筒曲面の形状とし、その凹状円筒曲面の曲率半径は、画角倍率と平面反射面の外接円半径とに基づいて求めるようにしたので、光偏向器の回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項9記載の発明において、光走査系は、光源と光偏向器との間に形成される光ビーム光路に凸状または凹状の円筒ミラーが配置され、光源からの光ビームを、凸状または凹状の円筒ミラーによって折り返させた後、光偏向器に入射させる画像形成装置であり、従来の光学系をそのまま使用することができ、さらに、光偏向器の回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項11に記載の発明は、請求項9記載の発明において、光走査系は、光源と光偏向器との間に形成される光ビーム光路に凸状または凹状の円筒レンズが配置され、光源からの光ビームを、凸状または凹状の円筒レンズに透過させた後、光偏向器に入射させる画像形成装置であり、従来の光学系をそのまま使用することができ、さらに、光偏向器の回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項12に記載の発明は、請求項10記載の発明において、凸状または凹状の円筒ミラーは、当該円筒ミラーの曲率半径が光偏向器の複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一である画像形成装置であり、従来の光学系をそのまま使用することができ、さらに、光偏向器の回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項13に記載の発明は、請求項11記載の発明において、凸状または凹状の円筒レンズは、当該円筒レンズの曲率半径が光偏向器の複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一である画像形成装置であり、従来の光学系をそのまま使用することができ、さらに、光偏向器の回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項14に記載の発明は、請求項11または13記載の発明において、光走査系は、凸状または凹状の円筒レンズが光軸方向に移動自在に配置され、凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することにより複数の被走査面上の光ビームスポット径を可変する画像形成装置であり、凸状または凹状の円筒レンズを光軸方向に移動自在に配置するようにしたので、解像度に応じて凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することができ、解像度に応じて、光偏向器の回転数を上げることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項15に記載の発明は、光ビームを射出する複数の光源と、複数の光源に対応して配設され複数の光源からの光ビームの光束を偏向させる複数の請求項1または2記載の光偏向器を備え、複数の光偏向器によって偏向された複数の光源からの光ビームの
光束を、複数の光源に対応する複数の被走査面に分けて導くとともに、当該複数の被走査面上で結像走査させる光走査系とを有する画像形成装置であり、光偏向器における複数の反射面を凹状円筒曲面の形状とし、その凹状円筒曲面の曲率半径は、画角倍率と平面反射面の外接円半径とに基づいて求めるようにしたので、光偏向器の回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項16に記載の発明は、請求項15記載の発明において、光走査系は、複数の光源とこれらに対応する複数の光偏向器との間に形成される複数の光ビーム光路に凸状または凹状の円筒ミラーが配置され、複数の光源からの光ビームが、複数の凸状または凹状の円筒ミラーによって折り返された後、対応する光偏向器に入射させる画像形成装置であり、従来の光学系をそのまま使用することができ、さらに、光偏向器の回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項17に記載の発明は、請求項15記載の発明において、光走査系は、複数の光源とこれらに対応する複数の光偏向器との間に形成される複数の光ビーム光路に凸状または凹状の円筒レンズが配置され、複数の光源からの光ビームを、複数の凸状または凹状の円筒レンズに透過させた後、対応する光偏向器に入射させる画像形成装置であり、従来の光学系をそのまま使用することができ、さらに、光偏向器の回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項18に記載の発明は、請求項16記載の発明において、複数の凸状または凹状の円筒ミラーは、当該円筒ミラーの曲率半径が複数の光偏向器における複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一である画像形成装置であり、従来の光学系をそのまま使用することができ、さらに、光偏向器の回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項19に記載の発明は、請求項17記載の発明において、複数の凸状または凹状の円筒レンズは、当該円筒レンズの曲率半径が複数の光偏向器における複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一である画像形成装置であり、従来の光学系をそのまま使用することができ、さらに、光偏向器の回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという作用を有する。
本発明の請求項20に記載の発明は、請求項17または19記載の発明において、光走査系は、複数の凸状または凹状の円筒レンズが光軸方向に移動自在に配置され、複数の凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することにより複数の被走査面上の光ビームスポット径を可変する画像形成装置であり、凸状または凹状の円筒レンズを光軸方向に移動自在に配置するようにしたので、解像度に応じて凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することができ、解像度に応じて、光偏向器の回転数を増加させることなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができ、しかも小型化、省電力化、低騒音化を図ることができるという作用を有する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1である光走査装置の構成を示す図、図2は光偏向器に対する入射光の入射光幅と有効走査角(画角)との関係を説明する図、図3は凹状円筒曲面ミラーを用いた光偏向器に入射および反射された光束を説明する図、図4は凹状円筒曲面ミラーを用いた光偏向器に入射および反射された光束を説明する図、図5は外接円半径と凹円筒曲率半径との関係を説明する図、図6は凹状円筒曲面ミラーを用いた光偏向器に拡散光または収束光を入射させた場合の反射光を説明する図、図7は本発明の実施の形態1である光走査装置の応用例を示す図、図8は複数の光源に対応して単一の光偏向器を備えた光走査装置の構成を示す図、図9は単一の光偏向器を備えた光走査装置を用いたタンデム方式の画像形成装置の構成を示す図である。
図1に示すように、光走査装置は、光偏向器122、光源としてのレーザダイオード129、コリメータレンズ132、アパーチャ133、および凸状円筒レンズ134を有している。光偏向器122はポリゴンミラーである。
この実施の形態の光走査装置においては、光偏向器122に入射する入射光138を一度結像させて拡散させるために、光偏向器122とアパーチャ133との間に凸状円筒レンズ134を配設している。凸上円筒レンズ134の曲率半径は、光偏向器122の反射面である凹状円筒曲面ミラー141の曲率半径と同一の値に設定されている。従って、凸状円筒レンズ134を透過したレーザ光つまり入射光138が光偏向器122の凹状円筒曲面ミラー141によって偏向された反射光つまり偏向後の光束は、反射光139になる。
また、この光走査装置では、凸状円筒レンズ134を光軸方向Mに移動可能に配設しており、凸状円筒レンズ134を光軸方向Mに移動させることにより、光偏向器122によって偏向された光束(反射光139)の幅を可変することができるので、結像面上のビームスポット径を変更することができる。このため、所望する出力画像の解像度に応じて凸状円筒レンズ134の位置を設定することが可能になっている。
図2に示すように、反射面の形状が平面である光偏向器222(図15の光偏向器222に相当)の画角つまり走査角度は、理論上、面数をn(枚)とした場合、φ=2×360/nの数式で表される。しかし、図15に示したように結像面上のビームスポット径に応じてfθレンズ24に所定の幅の光束(反射光)39を入射させる必要があるので、図2に示す有効画角40は実際の理論値よりも狭くなる。
このとき、解像度を上げるために、従来においては、結像面上のビームスポット径をさらに小さくした場合には、光偏向器222に入射する光束(入射光)38をさらに大きくする必要がり(図15参照)、このため有効画角40を確保するにはポリゴンミラー面幅(光偏向器222の反射面幅)42を拡大せざるを得なくなる(図2参照)。そのため、従来においては、解像度を上げるために、光偏向器(ポリゴンミラー)222の面数を減らして回転数をあげるか、図19に示したように大型のミラーつまり大型の光偏向器を用いるしかなかった。
これに対し、本発明では、解像度を上げるために、凹状円筒曲面を有する光偏向器を用いるようにしている。
すなわち、図16および図17に示した例において、必要な画角(凹状円筒曲面の画角)をα、平面ミラーでの画角(平面反射面の画角)をβとしたとき、画角倍率ηは、(数1)の数式を演算することで求められるものと定義する。
η=α/β ・・・(数1)
また、平面ミラー時の外接円半径をr0とした場合に、図3および図4に示すように凹状円筒曲面の曲率半径rは、(数2)の数式の関係が成立するものとした。
r=r0×1/(η−1) ・・・(数2)
ところで、図5に示すように、10面ミラーの1辺m0に対して、画角を広げるには、周知のように面数を減らすことが知られており、例えば2倍の画角を得るには面数を半分の5面にすることである。従って、辺m0の両端から同じ外接円半径145を保って5面ミラーの辺m1、m2を各々の描き、それらの辺を円で近似した。この時、凹状円筒曲面の曲率半径146(外接円半径r)を平面ミラー時の外接円半径145(外接円半径r0)と同一にすれば、2倍の画角が得られることになる。
このようにして光偏向器122の凹状円筒曲面の曲率半径を設定することで、光偏向器122の反射面(ミラー)を大型化することなく、従来の光偏向器と同じ大きさで偏向画角を確保することができる。
ここで、必要な画角αを52度、平面ミラーの外接円半径r0=25mmで実際の画角βを36度とした場合の画角倍率ηおよび凹状円筒曲面の曲率半径rを求める。画角倍率ηはη=α/β=52/36≒1.44となり、曲率半径rはr=25×1/(η−1)=25/(1.44−1)=25/0.44≒56.81となる。
図3および図4は、このようにして得られた凹状円筒曲面の曲率半径rの値(56.81)を用いたものを描いた様子を示している。図3および図4に示される、偏向反射された光束(反射光)139cは、一度結像して拡散することにより、この特性に合わせたfθレンズを準備すれば問題はない。
さらに、図6に示すように、予め拡散または収束するように入射光138cを設定すれば、光偏向器122で偏向された光束139dは平行光となり、従来のfθレンズを使用することができる。
なお、図1に示した光走査装置では、凸状円筒レンズ134を用いるようにしているが、本発明はこれに限定されることなく、次のようにしても良い。
すなわち、光走査装置は図7に示すような構成とする。図7において、光走査装置は、図1に示す光走査装置の構成において、凸状円筒レンズ134を凹状円筒レンズ135に代替した構成になっている。同図において、図1に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
凹状円筒レンズ135の曲率半径は、光偏向器122の反射面である凹状円筒曲面ミラー141の曲率半径と同一の値に設定されている。従って、凹状円筒レンズ135を透過したレーザ光つまり入射光138が光偏向器122の凹状円筒曲面ミラー141によって偏向された反射光つまり偏向後の光束は、反射光139になる。
また、この光走査装置では、凹状円筒レンズ135を光軸方向Mに移動可能に配設しており、凹状円筒レンズ135を光軸方向Mに移動させることにより、光偏向器122によって偏向された光束(反射光139)の幅を可変することができるので、結像面上のビームスポット径を変更することができる。このため、所望する出力画像の解像度に応じて凹状円筒レンズ135の位置を設定することが可能になっている。
次に、複数の光源に対応して単一の光偏向器122を有する光走査装置について、図8を参照して説明する。
図8に示すように、光走査装置106は、光偏向器122と、7つの反射ミラー123a〜123gと、6つのfθレンズ124,125,126a〜126dとを有している。
この実施の形態では、fθレンズ透過後のレーザビームの空間分離が有利になるように、複数の光源から射出された各々のレーザビームを、単一の偏向器122の偏向平面に対し垂直方向に平行整列させて入射させるものとする。
なお、各光源から光偏向器122までの構成は、図1または図7に示した構成と同様になっている。すなわち、光走査装置106には、4つのレーザダイオード129それぞれに対応して、コリメータレンズ132、アパーチャ133および凸状円筒レンズ134または凹状円筒レンズ135が配設されている。
光源からのレーザビームは光偏向器122に入射した後、光偏向器122によって偏向される。この偏向されたレーザビームは平行を保ってfθレンズ124,125を透過する。このようにしてfθレンズ125を透過したレーザビームは、反射ミラー123a,123b,123d,123eまで進行し、当該反射ミラーにて反射される。
そして、反射ミラー123aにて反射されたレーザビームは、fθレンズ126aを透過して感光体ドラム102aへ導かれる。また、反射ミラー123bにて反射されたレーザビームは、更に反射ミラー123cにて反射された後、fθレンズ126bを透過して感光体ドラム102bへ導かれる。さらに、反射ミラー123dにて反射されたレーザビームは、更に反射ミラー123fにて反射された後、fθレンズ126cを透過して感光体ドラム102cへ導かれる。同様に、反射ミラー123eにて反射されたレーザビームは、更に反射ミラー123gにて反射された後、fθレンズ126dを透過して感光体ドラム102dへ導かれる。
次に、図8に示した光走査装置106を備えたタンデム方式の画像形成装置について、図9を参照して説明する。
図9に示すように、画像形成装置は、4つの画像形成ステーション101a,101b,101c,101dに対応して像担持体としての感光体ドラム102a,102b,102c,102dを有している。
各感光体ドラム102a,102b,102c,102dの回りには、帯電手段103a,103b,103c,103dと、現像手段104a,104b,104c,104dと、クリーニング手段105a,105b,105c,105dと、画像情報に応じたレーザビームを各々の感光体ドラムに照射するための露光手段である光走査装置106(図8参照)と、転写手段107内の転写器108a,108b,108c,108dとが配設されている。
また、画像形成ステーション101a,101b,101c,101dはそれぞれイエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像およびブラック画像を形成するところである。光走査装置106からはイエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像、ブラック画像に対応したレーザビーム109a,109b,109c,109dが出力され、各画像形成ステーション101a,101b,101c,101dに到達する。
感光体ドラム102a,102b,102c,102dの下方にはローラ110,111により支持された無担ベルト状の中間転写ベルト112が配置されており、この中間転
写ベルト112は、図中矢印Aの方向に移動(回転)するようになっている。
また、中間転写ベルト112に対面して、テストパターン発生手段113からのテストパターンのトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段114が配置されている。テストパターン発生手段113が電源ON直後または一定時間ごとにテストパターンを生成すると、トナー濃度検出手段114はテストパターンのトナー濃度を検出し、この検出した結果を露光強度補正手段115および現像バイアス補正手段116へ送出する。
露光強度補正手段115はトナー濃度検出手段115からの検出結果に基づいて各色の露光パワー(露光強度)を決定し、現像バイアス補正手段116はトナー濃度検出手段115からの検出結果に基づいて各色の現像バイアス値を補正する。
なお、露光強度補正手段115は光走査装置106に備えられており、光走査装置106は、露光強度補正手段115から露光強度を出力することになる。また、現像手段104a,104b,104c,104dそれぞれは、自己現像手段の電極と感光体ドラム102a,102b,102c,102dとの間に、現像バイアス補正手段116によって補正された補正値による現像バイアスを印加する。
そして、給紙カセット117に収納されているシート材118は、給紙ローラ119によって給紙され、シート材転写ローラ120および定着手段121を経て、排紙トレー(図示せず)に排出される。
上述したような構成の画像形成装置において、まず、画像形成ステーション101dの帯電手段103dによって被走査体である感光体ドラム102dを所定の電位まで帯電させ、その後、露光手段としての光走査装置106によって感光体ドラム102d上に画像データのブラック成分色の潜像を形成する。この潜像は、現像手段104dによってブラックトナーを有する現像材によりブラックトナー像として可視像化される。そのブラックトナー像は、転写器108dによって中間転写ベルト112に転写される。
一方、ブラックトナー像が中間転写ベルト112に転写されている間に、画像形成ステーション101cでは、帯電手段103cによって被走査体である感光体ドラム102cを所定の電位まで帯電させ、その後、光走査装置106によって感光体ドラム102c上にシアントナーによるシアントナー像を現像する。そして、このシアントナー像が転写器108cによって中間転写ベルト112に転写される。すなわち、シアントナー像は、先に中間転写ベルト112上に転写されたブラックトナー像と重ね合わされる。
マゼンタトナー像およびイエロートナー像についても上記同様の方法で画像形成が行われる。そして、中間転写ベルト112上に4色のトナー像の重ね合わせが終了すると、給紙ローラ119によって給紙カセット117から給紙された紙等のシート材118上に、シート材転写ローラ120によって4色のトナー像が一括転写搬送される。一括転写された4色のトナー像が定着手段121によって加熱定着されることにより、シート材118上にフルカラー画像が得られることになる。
なお、転写が終了したそれぞれの感光体ドラム102a,102b,102c,102dは、クリーニング手段105a,105b,105c,105dによって残留トナーが除去され、引き続き行われる次の像形成に備える。
以上までの処理で1サイクル(1枚のシート材分の画像形成)の印字動作は完了することになる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、結像面上のビーム径の小径化に伴う光偏向器への入射光束幅増加への対応や、高速印字に伴う光偏向器の回転数の増加を抑えるために、光偏向器を多面化しても画角つまり走査幅を確保できるように、光偏向器のミラー面の形状を凹状円筒曲面ミラー形状とし、その曲率半径を平面ミラーの画角に対する倍率応じて設定するようにしたので、光走査装置や画像形成装置においては、光偏向器の反射ミラーの外接円径の巨大化を招くことなく、低騒音、省電力、高速印字、幅広用紙対応、高解像度を達成することができる。
すなわち、光偏向器122の複数の凹状円筒曲面ミラー141を凹状円筒曲面の形状とし、凹状円筒曲面の画角をαとし平面反射面の画角をβとした場合の画角倍率ηが、η=α/βの関係式を満足するとともに、その凹状円筒曲面の曲率半径rは、平面反射面の外接円半径をr0とした場合に、r=r0×1/(η−1)の関係式を満足するようにしたので、光偏向器122の回転数の増加および光偏向器122の反射面(ミラー)の外接円径を抑制することができ、光偏向器を大型化することなく、結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化を図ることができる。
このような光偏向器を備えた光走査装置、およびその光走査装置を備えた画像形成装置においては、光偏向器の回転数が抑制され、かつ結像ビームの小径化および走査幅の拡大化つまり画角の広角化が図られるので、低騒音、省電力、高速印字、幅広用紙対応、高解像度を達成することができる。
また、実施の形態1によれば、レーザダイオード(光源)129と光偏向器122との間で形成される光ビーム光路中に、凸状円筒レンズ、凹状円筒レンズ、凸状円筒ミラーまたは凹状円筒ミラーを配設し、しかも、これらの円筒レンズまたは円筒ミラーの曲率半径を光偏向器122の反射面(凹状円筒曲面ミラー)141の曲率半径と同一の値に設定するようにしたので、光偏向器122によって偏向された反射光139は平行光となり、このような平行光を用いる従来の光学系がそのまま使用できるという利点がある。
さらに、実施の形態1によれば、レーザダイオード(光源)129と光偏向器122との間で形成される光ビーム光路中に、凸状円筒レンズ、凹状円筒レンズ、凸状円筒ミラーまたは凹状円筒ミラーを光軸方向Mに移動自在に配設するようにしたので、当該光学部品を光軸方向Mに所定の位置に移動させることにより、結像面上のビームスポット径を変更することができる。
このことは、光走査装置において凸状円筒レンズ、凹状円筒レンズ、凸状円筒ミラーまたは凹状円筒ミラーの設置位置を変更することで、所望する出力画像の解像度に応じた複写機、プリンタなどの画像形成装置を提供することができることを意味する。
(実施の形態2)
図10は本発明の実施の形態2である画像形成装置の構成を示す図である。
実施の形態2の画像形成装置は、複数個の光偏向器を使用した光走査装置を用いたタンデム方式の画像形成装置であり、複数の光源と、各光源からの各光束を偏向させる複数の光偏向器と、各光偏向器で偏向された光束を各光源に対応する複数の被走査面に分けて導くとともに、各被走査面上で結像走査させるものである。
図10に示す画像形成装置は、図9に示した実施の形態1の画像形成装置とは、光偏向器を複数の光源に対応させて設けた点が相違する。
すなわち、画像形成装置は、図10に示すように、4つの画像形成ステション101a
,101b,101c,101dに対応して像担持体としての感光体ドラム102a,102b,102c,102dを有している。
各感光体ドラム102a,102b,102c,102dの回りには、帯電手段103a,103b,103c,103dと、現像手段104a,104b,104c,104dと、クリーニング手段105a,105b,105c,105dと、画像情報に応じたレーザビームを各々の感光体ドラムに照射するための露光手段である光走査装置206と、転写手段107内の転写器108a,108b,108c,108dとが配設されている。
光走査装置206は、複数(4つ)の光源に対応して、4つの光走査装置206a,206b,206cおよび206dを有しており、各光走査装置は、光源から光偏向器までは図1または図7に示す構成と同様の構成になっている。光偏向器によって偏向された反射光(レーザ光)はfθレンズを透過した後、反射ミラーにて反射され、その後、対応する画像形成ステションに到達するようになっている。
また、画像形成ステション101a,101b,101c,101dはそれぞれイエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像、ブラック画像を形成するところである。光走査装置206〜206dからはイエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像、ブラック画像に対応したレーザビーム109a,109b,109c,109dが出力され、各画像形成ステション101a,101b,101c,101dに到達する。
感光体ドラム102a,102b,102c,102dの下方にはローラ110,111により支持された無担ベルト状の中間転写ベルト112が配置されており、この中間転写ベルト112は、図中矢印Aの方向に移動(回転)するようになっている。
また、中間転写ベルト112に対面して、テストパターン発生手段113からのテストパターンのトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段14が配置されている。テストパターン発生手段113が電源ON直後または一定時間ごとにテストパターンを生成すると、トナー濃度検出手段114はテストパターンのトナー濃度を検出し、この検出した結果を露光強度補正手段115および現像バイアス補正手段116へ送出する。
露光強度補正手段115はトナー濃度検出手段115からの検出結果に基づいて各色の露光パワー(露光強度)を決定し、現像バイアス補正手段116はトナー濃度検出手段115からの検出結果に基づいて各色の現像バイアス値を補正する。
なお、露光強度補正手段115は光走査装置106に備えられており、光走査装置106は、露光強度補正手段115から露光強度を出力することになる。また、現像手段104a,104b,104c,104dそれぞれは、自己現像手段の電極と感光体ドラム102a,102b,102c,102dとの間に、現像バイアス補正手段116によって補正された補正値による現像バイアスを印加する。
そして、給紙カセット117に収納されているシート材118は、給紙ローラ119によって給紙され、シート材転写ローラ120および定着手段121を経て、排紙トレー(図示せず)に排出される。
上述したような構成の画像形成装置において、まず、画像形成ステーション101dの帯電手段103dによって被走査体である感光体ドラム102dを所定の電位まで帯電させ、その後、露光手段としての光走査装置206dによって感光体ドラム102d上に画像データのブラック成分色の潜像を形成する。この潜像は、現像手段104dによってブ
ラックトナーを有する現像材によりブラックトナー像として可視像化される。そのブラックトナー像は、転写器108dによって中間転写ベルト112に転写される。
一方、ブラックトナー像が中間転写ベルト112に転写されている間に、画像形成ステーション101cでは、帯電手段103cによって被走査体である感光体ドラム102cを所定の電位まで帯電させ、その後、光走査装置206cによって感光体ドラム102c上にシアントナーによるシアントナー像を現像する。そして、このシアントナー像が転写器108cによって中間転写ベルト112に転写される。すなわち、シアントナー像は、先に中間転写ベルト12上に転写されたブラックトナー像と重ね合わされる。
なお、転写が終了したそれぞれの感光体ドラム102a,102b,102c,102dは、クリーニング手段105a,105b,105c,105dによって残留トナーが除去され、引き続き行われる次の像形成に備える。
以上までの処理で1サイクル(1枚のシート材分の画像形成)の印字動作は完了することになる。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1の場合と同様の作用効果を期待することができる。
(実施の形態3)
図11は本発明の実施の形態3である光走査装置の構成を示す図、図12は図11に示した光走査装置の応用例の構成を示す図である。
図11に示す光走査装置は、図1に示した光走査装置の構成において、凸状円筒レンズ134を削除し、凸状円筒ミラー136を追加し、さらに光偏向器122の配置を変更した構成になっている。同図において、図1に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
図11に示すように、光走査装置は、入射光を拡散させるために、アパーチャ133と光偏向器122との間に凸状円筒ミラー136を配設し、凸状円筒ミラー136によって光ビームを折り返させる構成になっている。
凸状円筒ミラー136の曲率半径は光偏向器122の凹状円筒曲面と同じ曲率半径に設定されているので、光偏向器122によって入射光138が偏向された後の反射光139は平行光になる。
次に、図11に示した光走査装置の応用例について図12を参照して説明する。
図12に示す光走査装置は、図11に示した光走査装置の構成において、凸状円筒ミラーを凹状円筒ミラー137に代替した構成になっている。同図において、図11に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
図12に示すように、光走査装置は、入射光を一度結像させて拡散させるために、アパーチャ133と光偏向器122との間に凹状円筒ミラー137を設置し、凹状円筒ミラー137によって光ビームを折り返させる構成になっている。
凹状円筒ミラー137の曲率半径は光偏向器122の凹状円筒曲面と同じ曲率半径に設定されているので、光偏向器122によって入射光138が偏向された後の反射光139は平行光になる。
上述した図11または図12の光走査装置(光学走査系)を図9または図10のタンデム方式の画像形成装置に適用することができる。
以上説明したように、実施の形態3によれば、上記実施の形態1の場合と同様の作用効果を期待することができる。
本発明は、光偏向器のミラー面の形状を凹状円筒曲面ミラー形状とし、その曲率半径を平面ミラーの画角に対する倍率応じて設定するようにしたので、結像面上のビームスポット径を絞っても反射ミラーの外接円径の巨大化を招くことなく、低騒音、省電力、高速印字、幅広用紙対応、高解像度という効果を奏し、電子写真方式の画像形成装置などの用途に幅広く適用できるものである。
また、本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、マルチファンクションプリンタなどの画像形成装置、それに使用される光走査装置、およびそれに使用される光偏向器に適用することができる。
本発明の実施の形態1である光走査装置の構成を示す図 光偏向器に対する入射光の入射光幅と有効走査角(画角)との関係を説明する図 凹状円筒曲面ミラーを用いた光偏向器に入射および反射された光束を説明する図 凹状円筒曲面ミラーを用いた光偏向器に入射および反射された光束を説明する図 外接円半径と凹円筒曲率半径との関係を説明する図 凹状円筒曲面ミラーを用いた光偏向器に拡散光または収束光を入射させた場合の反射光を説明する図 本発明の実施の形態1である光走査装置の応用例を示す図 複数の光源に対応して単一の光偏向器を備えた光走査装置の構成を示す図 単一の光偏向器を備えた光走査装置を用いたタンデム方式の画像形成装置の構成を示す図 本発明の実施の形態2である画像形成装置の構成を示す図 本発明の実施の形態3である光走査装置の構成を示す図 図11に示した光走査装置の応用例の構成を示す図 従来の光走査装置を示す構成図 従来の光走査装置を示す構成図 光走査装置の結像面のビームスポット径と入射光幅の関係を説明するための図 平面ミラーを用いた光偏向器に対する入射および反射された光束を説明する図 平面ミラーを用いた光偏向器に対する入射および反射された光束を説明する図 従来の平面ミラーを用いた光偏向器における拡大入射光への対応方法を説明する図 平面ミラーを用いた光偏向器における入射光幅と画角のケラレ現象を説明する図
符号の説明
101a,101b,101c,101d 画像形成ステーション
102a,102b,102c,102d 感光体ドラム
103a,103b,103c,103d 帯電手段
104a,104b,104c,104d 現像手段
105a,105b,105c,105d クリーニング手段
106,206a,206b,206c,206d 光走査装置
107 転写手段
108a,108b,108c,108d 転写器
109a,109b,109c,109d レーザビーム
110,111 支持ローラ
112 中間転写ベルト
122 光偏向器
123a〜123g 反射ミラー
124,125、126 fθレンズ
129 レーザダイオード
132 コリメータレンズ
133 アパーチャ
134 凸状円筒レンズ
135 凹状円筒レンズ
136 凸状円筒ミラー
137 凹状円筒ミラー
138 入射光
139 反射光
140 有効画角
141 凹状円筒曲面ミラー
142 ミラー面幅長さ
143 ミラー有効範囲
144 外接円
145 外接円の半径
146 凹状円筒曲面の半径
La ケラレによる光束
Lb 反射された一部の光束
M 光軸方向
α 必要な画角
β 実際の画角
m0 10面ミラーでの一面の辺
m1 10面ミラーでの一面の辺
m2 10面ミラーでの他の一面の辺

Claims (20)

  1. 複数の反射面を有し、光源から射出される光ビームを偏向させる光偏向器であって、
    前記複数の反射面は、
    凹状円筒曲面の形状に形成され、
    前記複数の反射面の形状を平面とした場合の当該平面反射面の画角に対する前記凹状円筒曲面の画角の画角倍率を求めるとともに、この求めた画角倍率と前記平面反射面の外接円半径とに基づいて前記凹状円筒曲面の曲率半径を求め、この求めた曲率半径をもって前記凹状円筒曲面が形成されていることを特徴とする光偏向器。
  2. 前記凹状円筒曲面は、
    前記凹状円筒曲面の画角をαとし前記平面反射面の画角をβとした場合の画角倍率ηが、η=α/β
    の関係式を満足するとともに、
    前記平面反射面の外接円半径をr0とした場合に、前記凹状円筒曲面の曲率半径rが、
    r=r0×1/(η−1)
    の関係式を満足することを特徴とする請求項1記載の光偏向器。
  3. 光ビームを射出する光源と、
    静電潜像が形成される感光体と、
    請求項1または2記載の光偏向器と、
    を有し、前記光源から射出された光ビームを前記光偏向器によって偏向走査することにより、当該光ビームを前記感光体に向けて照射する画像を形成することを特徴とする光走査装置。
  4. 前記光源と前記光偏向器との間に形成される光ビーム光路中に凸状または凹状の円筒ミラーを配置し、前記光源からの光ビームが、前記凸状または凹状の円筒ミラーによって折り返された後、前記光偏向器に入射することを特徴とする請求項3記載の光走査装置。
  5. 前記光源と前記光偏向器との間に形成される光ビーム光路中に凸状または凹状の円筒レンズを配置し、前記光源からの前記光ビームが、前記凸状または凹状の円筒レンズを透過した後、前記光偏向器に入射することを特徴とする請求項3記載の光走査装置。
  6. 前記凸状または凹状の円筒ミラーは、
    当該円筒ミラーの曲率半径が前記光偏向器の複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一であることを特徴とする請求項4記載の光走査装置。
  7. 前記凸状または凹状の円筒のレンズは、
    当該円筒レンズの曲率半径が前記光偏向器の複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一であることを特徴とする請求項5記載の光走査装置。
  8. 前記凸状または凹状の円筒レンズは光軸方向に移動自在に配置され、前記凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することにより前記感光体の結像面上の光ビームスポット径を可変することを特徴とする請求項5または7記載の光走査装置。
  9. 光ビームを射出する複数の光源と、
    前記複数の光源からの光ビームの光束を偏向させる単一の請求項1または2記載の光偏向器を備え、前記光偏向器によって偏向された複数の光ビームの光束を、前記複数の光源に対応する複数の被走査面に分けて導くとともに、当該複数の被走査面上で結像走査させる光走査系と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記光走査系は、
    前記光源と前記光偏向器との間に形成される光ビーム光路に凸状または凹状の円筒ミラーが配置され、前記光源からの光ビームを、前記凸状または凹状の円筒ミラーによって折り返させた後、前記光偏向器に入射させることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記光走査系は、
    前記光源と前記光偏向器との間に形成される光ビーム光路に凸状または凹状の円筒レンズが配置され、前記光源からの前記光ビームを、前記凸状または凹状の円筒レンズに透過させた後、前記光偏向器に入射させることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  12. 前記凸状または凹状の円筒ミラーは、
    当該円筒ミラーの曲率半径が前記光偏向器の複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一であることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  13. 前記凸状または凹状の円筒レンズは、
    当該円筒レンズの曲率半径が前記光偏向器の複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一であることを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  14. 前記光走査系は、
    前記凸状または凹状の円筒レンズが光軸方向に移動自在に配置され、前記凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することにより前記複数の被走査面上の光ビームスポット径を可変することを特徴とする請求項11または13記載の光走査装置。
  15. 光ビームを射出する複数の光源と、
    前記複数の光源に対応して配設され前記複数の光源からの光ビームの光束を偏向させる複数の請求項1または2記載の光偏向器を備え、前記複数の光偏向器によって偏向された複数の光源からの光ビームの光束を、前記複数の光源に対応する複数の被走査面に分けて導くとともに、当該複数の被走査面上で結像走査させる光走査系と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  16. 前記光走査系は、
    前記複数の光源とこれらに対応する前記複数の光偏向器との間に形成される複数の光ビーム光路に凸状または凹状の円筒ミラーが配置され、前記複数の光源からの光ビームが、前記複数の凸状または凹状の円筒ミラーによって折り返された後、対応する前記光偏向器に入射させることを特徴とする請求項15記載の画像形成装置。
  17. 前記光走査系は、
    前記複数の光源とこれらに対応する前記複数の光偏向器との間に形成される複数の光ビーム光路に凸状または凹状の円筒レンズが配置され、前記複数の光源からの光ビームを、前記複数の凸状または凹状の円筒レンズに透過させた後、対応する前記光偏向器に入射させることを特徴とする請求項15記載の画像形成装置。
  18. 前記複数の凸状または凹状の円筒ミラーは、
    当該円筒ミラーの曲率半径が前記複数の光偏向器における複数の反射面の形状である凹状円筒曲面の曲率半径の値と同一であることを特徴とする請求項16記載の画像形成装置。
  19. 前記複数の凸状または凹状の円筒レンズは、
    当該円筒レンズの曲率半径が前記複数の光偏向器における複数の反射面の形状である凹状
    円筒曲面の曲率半径の値と同一であることを特徴とする請求項17記載の画像形成装置。
  20. 前記光走査系は、
    前記複数の凸状または凹状の円筒レンズが光軸方向に移動自在に配置され、前記複数の凸状または凹状の円筒レンズの位置を光軸方向に可変することにより前記複数の被走査面上の光ビームスポット径を可変することを特徴とする請求項17または19記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015090463A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 リコー光学株式会社 2次元走査型レーザビーム放射装置
CN108406097A (zh) * 2018-05-29 2018-08-17 深圳光韵达光电科技股份有限公司 一种适用于加工超硬材料的激光加工装置及加工方法

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