JP2005338420A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents
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Abstract
【課題】帯電の均一性に優れ、かつ電子写真装置の連続運転においても耐フィルミング性に優れた静電荷像現像用トナーを提供すること。
【解決手段】結着樹脂、着色剤及び外添剤を含有してなる静電荷像現像用トナーであって、前記外添剤が、ラジカル重合性モノマーを重合して得られる樹脂からなる微粒子(A)とトリアジン骨格を有する化合物とホルムアルデヒドの縮合物からなる微粒子(B)とを含有してなる静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
【解決手段】結着樹脂、着色剤及び外添剤を含有してなる静電荷像現像用トナーであって、前記外添剤が、ラジカル重合性モノマーを重合して得られる樹脂からなる微粒子(A)とトリアジン骨格を有する化合物とホルムアルデヒドの縮合物からなる微粒子(B)とを含有してなる静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
Description
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナーに関する。
近年、プリンターの高速化及び高画質化に伴い、トナーにも高い性能が要求されている。なかでもフルカラープリンターに対するこれらの要求が顕著であり、特に、プリンターの高速化に対してはトナーの帯電の立ち上がり性及び均一性の向上が求められる。
トナーの帯電の立ち上がり性及び均一性を改良する技術としては、主に結着樹脂、荷電制御剤、外添剤等の検討がなされており、外添剤については、種々の樹脂微粒子の使用が検討されている。例えば、特許文献1には、外添剤としてトリアジン骨格を有するメラミン系樹脂微粒子を使用した技術が開示されている。また、特許文献2には、トナーの転写性と脱離性を向上させる技術として、外添剤として樹脂微粒子とアルミナを用いたトナーが開示されている。
特開2003−57869号公報(請求項1)
特開2002−365833号公報(請求項1)
本発明は、帯電の均一性に優れ、かつ電子写真装置の連続運転においても耐フィルミング性に優れた静電荷像現像用トナーを提供することを目的とする。
本発明は、結着樹脂、着色剤及び外添剤を含有してなる静電荷像現像用トナーであって、前記外添剤が、ラジカル重合性モノマーを重合して得られる樹脂からなる微粒子(A)とトリアジン骨格を有する化合物とホルムアルデヒドの縮合物からなる微粒子(B)とを含有してなる静電荷像現像用トナーに関する。
本発明により、帯電の均一性に優れ、かつ電子写真装置の連続運転においても耐フィルミング性に優れた静電荷像現像用トナーを提供することができる。
本発明の静電荷像現像用トナーは、結着樹脂、着色剤及び外添剤を含有してなり、外添剤がラジカル重合性モノマーを重合して得られる樹脂の微粒子(A)と、トリアジン骨格を有する化合物とホルムアルデヒドの縮合物の微粒子(B)を含有している点に大きな特徴を有する。
外添剤としてトリアジン骨格を有する化合物とホルムアルデヒドの縮合物からなる微粒子(B)を単独で用いたトナーは、帯電の均一性が良好であり、カブリの抑制にも効果があるものの、電子写真装置の連続運転の際には微粒子(B)が硬いために感光体が傷つきフィルミングが発生することがある。しかしながら、本発明者らが検討した結果、外添剤として、さらにラジカル重合性モノマーを重合して得られる樹脂からなる微粒子(A)を併用することにより、トナーの帯電の均一性に優れ、さらに耐刷時の耐フィルミング性が向上することを見出した。
本発明の効果発現のメカニズムは不明なるも、微粒子(A)と微粒子(B)の帯電性の違いにより生じる静電的な相互作用が帯電の均一性に寄与し、ベタ追従性の向上及びカブリの抑制においても顕著な効果が発揮されること、また微粒子(B)が感光体に接触する際に微粒子(A)がクッションとなるため感光体に傷が生じずフィルミングが抑制されること、等が推定される。
本発明における外添剤としての微粒子とは、外添剤による処理する前のトナー(以下、未処理トナーという)よりも平均粒径の小さな粒子のことをいう。未処理トナーは、少なくとも結着樹脂及び着色剤からなることが好ましい。未処理トナーの体積平均粒径(D50)は3〜15μmが好ましく、微粒子の個数平均粒径は2μm以下が好ましい。
本発明における微粒子(A)は、ラジカル重合性モノマーを重合して得られる樹脂微粒子である。
ラジカル重合性モノマーとしては、スチレン及びその誘導体;アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル等のエチレン性モノカルボン酸及びそのエステル;N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド;トリフルオロアクリレート、パーフルオロアクリレート等のフッ素系モノマー;シリコーン系モノマー等が挙げられ、これらの中では、帯電性の観点から、エチレン性モノカルボン酸及びそのエステルが好ましく、特に(メタ)アクリル酸及びそのアルキル(炭素数1〜10)エステルが好ましい。また、これらは、単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。
微粒子(A)は、前記ラジカル重合性モノマーを、乳化重合法、分散重合法、懸濁重合法等の方法により重合させて得ることができる。
微粒子(A)は、未処理トナーと逆の帯電性を有する微粒子であることが好ましい。即ち、未処理トナーが正帯電性の場合は、負帯電性の微粒子が好ましく、未処理トナーが負帯電性の場合は、正帯電性の微粒子が好ましい。理由は不明なるも、未処理トナーと逆の帯電性を有する樹脂微粒子の外添は、カブリの抑制に非常に有効である。なお、帯電性は鉄粉との摩擦帯電により判断する。特に、負帯電性荷電制御剤を含有した負帯電性トナーに正帯電性の樹脂微粒子が外添されていると、トナーの帯電性がより一層安定するため、好ましい。
微粒子(A)の帯電性を調整する方法は特に限定されないが、正帯電性の微粒子(A)の場合、例えば、イオン性官能基、好ましくは窒素原子又はリン原子、より好ましくは窒素原子を含有するイオン性官能基を有する適正量の乳化剤又は重合開始剤の存在下に、ラジカル重合性モノマーを重合させて、樹脂微粒子中に前記イオン性官能基を乳化剤又は重合開始剤により導入させることにより得られる微粒子が好ましい。なお、重合性モノマーとしてイオン性官能基を有するものを用いて微粒子(A)に官能基を導入し、帯電性を付与してもよい。
乳化剤としては、炭素数8〜20の脂肪酸塩、炭素数8〜20のアルコール硫酸エステル塩、炭素数8〜20のアルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数8〜20)フェニルエーテル硫酸塩等のアニオン活性剤、アルキル(炭素数10〜20)トリメチルアンモニウム塩、アルキル(炭素数8〜18)ベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルホスホニウム塩等の陽イオン性界面活性剤等が挙げられる。乳化剤の使用量は、ラジカル重合性モノマー100重量部に対して、0.05〜5重量部が好ましい。
重合開始剤としては、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)、2,2’−アゾビス(2−メチル−N−フェニルプロピオンアミジン)等のアゾアミジン化合物及びその塩酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩;2,2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕、2,2’−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕、2,2’−アゾビス〔2−(3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−2−イル)プロパン〕等のサイクリックアゾアミジン化合物塩及びその塩酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、アゾビスイソブチロニトリル、過硫酸アンモニウム塩等が挙げられる。重合開始剤の使用量は、ラジカル重合性モノマー100重量部に対して、0.01〜3重量部が好ましい。
微粒子(A)の個数平均粒径は、転写性向上及びトナーからの脱離防止の観点から、好ましくは0.2〜2μm、より好ましくは0.2〜1μmである。微粒子(A)及び後述の微粒子(B)の個数平均粒径は、走査型電子顕微鏡(SEM)写真から算出する。
微粒子(A)の含有量は、未処理トナー100重量部に対して、0.005〜5重量部が好ましく、0.05〜3重量部がより好ましい。
本発明における微粒子(B)は、トリアジン骨格を有する化合物とホルムアルデヒドの縮合物の微粒子である。
トリアジン骨格を有する化合物としては、メラミン、ベンゾグアナミン等が挙げられ、これらの中では、帯電性の観点から、メラミンが好ましい。
微粒子(B)の個数平均粒径は、トナーへの埋没性、帯電安定性及びトナーからの脱離防止の観点から、0.09〜0.8μmが好ましく、0.1〜0.8μmがより好ましく、0.2〜0.7μmがさらに好ましい。
微粒子(B)の含有量は、未処理トナー100重量部に対して、0.005〜5重量部が好ましく、0.05〜2重量部がより好ましい。
微粒子(A)と微粒子(B)の重量比〔(A)/(B)〕は、2/8〜9/1が好ましく、4/6〜8/2がより好ましい。
微粒子(A)と微粒子(B)の総含有量は、未処理トナー100重量部に対して、0.01〜5重量部が好ましく、0.01〜3重量部がより好ましく、0.1〜2重量部がさらに好ましい。
本発明では、外添剤として、微粒子(A)及び微粒子(B)以外の外添剤、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化錫、酸化亜鉛等の無機微粒子が、本願発明の効果が損なわれない範囲で含有されていてもよいが、特に、トナーの流動性向上、微粒子(A)及び微粒子(B)の埋没防止及びベタ追従性向上の観点から、シリカ微粒子が外添剤中に含有されていることが好ましい。
シリカは、耐環境安定性の観点から、疎水化処理された疎水性シリカであるのが好ましい。疎水化の方法は特に限定されず、疎水化処理剤としては、ヘキサメチルジシラザン、ジメチルジクロロシラン、シリコーンオイル、メチルトリエトキシシラン等が挙げられるが、これらの中ではヘキサメチルジシラザンが好ましい。疎水化処理剤の処理量は、シリカ微粒子の表面積当たり1〜7mg/m2 が好ましい。
シリカ微粒子は、平均粒径の異なる少なくとも2種が併用されているのがさらに好ましく、体積平均粒径が好ましくは5nm以上20nm未満、より好ましくは5nm以上15nm未満のシリカ微粒子(小粒径シリカ微粒子)と、体積平均粒径が好ましくは20〜100nm、より好ましくは20〜60nm、さらに好ましくは25〜50nmのシリカ微粒子(大粒径シリカ微粒子)が併用されているのがより好ましい。小粒径シリカ微粒子と大粒径シリカ微粒子の体積平均粒径の差は、5nm以上が好ましく、10nm以上がより好ましい。大小のシリカを併用することにより、微粒子(A)及び微粒子(B)の埋没がより効果的に防止され耐久性が向上する。小粒径シリカ微粒子及び大粒径シリカ微粒子の両方が疎水性シリカであることが好ましい。
小粒径シリカ微粒子と大粒径シリカ微粒子の重量比(小粒径シリカ微粒子/大粒径シリカ微粒子)は、5/95〜95/5が好ましく、10/90〜70/30がより好ましい。
小粒径シリカ微粒子と大粒径シリカ微粒子の総含有量は、未処理トナー100重量部に対して、0.02〜10重量部が好ましく、0.1〜5重量部がより好ましい。
本発明における結着樹脂としては、トナーに用いられる公知の樹脂、例えば、ポリエステル、スチレン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン等が挙げられるが、なかでも、ポリエステル及びスチレン−アクリル共重合体が好ましく、特にポリエステルが結着樹脂の主成分として含有されていることが好ましい。
ポリエステルの含有量は、結着樹脂中、50〜100重量%が好ましく、80〜100重量%がより好ましく、100重量%が特に好ましい。
ポリエステルの原料モノマーとしては、公知の2価以上のアルコール成分と、2価以上のカルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等の公知のカルボン酸成分が用いられる。
アルコール成分としては、式(I):
(式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16、好ましくは1.5〜5.0である)
で表される化合物が含有されていることが好ましい。
で表される化合物が含有されていることが好ましい。
式(I)で表される化合物としては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げられる。また、他のアルコール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチログリコールプロパン、水素添加ビスフェノールA、ソルビトール、又はそれらのアルキレン(炭素数2〜4)オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げられ、これらの1種以上を含有することが好ましい。
式(I)で表される化合物のアルコール成分中の含有量は、5モル%以上、好ましくは50モル%以上、より好ましくは100モル%が望ましい。
また、カルボン酸成分としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクチルコハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、それらの酸の無水物及びそれらの酸のアルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられ、これらの1種以上を含有するものが好ましい。
さらに、アルコール成分及びカルボン酸成分には、分子量調整等の観点から、1価のアルコールやカルボン酸化合物が適宜含有されていてもよい。
ポリエステルは、例えば、アルコール成分とカルボン酸成分とを、不活性ガス雰囲気中、要すればエステル化触媒を用いて、180〜250℃の温度で縮重合することにより製造することができる。
ポリエステルの酸価は1〜40mgKOH/g、水酸基価は3〜60mgKOH/g、軟化点は95〜160℃、ガラス転移点は50〜75℃であることが、それぞれ好ましい。
着色剤としては、トナー用着色剤として用いられている染料、顔料等のすべてを使用することができ、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミン−B ベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。本発明のトナーは、黒トナー、カラートナー、フルカラー用トナーのいずれであってもよい。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、1〜40重量部が好ましく、3〜10重量部がより好ましい。
さらに、本発明のトナーには、荷電制御剤、離型剤、流動性向上剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、クリーニング性向上剤等の添加剤が適宜含有されていてもよいが、これらの添加剤は、結着樹脂及び着色剤と共に未処理トナー中に含有されていることが好ましい。
荷電制御剤としては、ニグロシン染料、3級アミンを側鎖として有するトリフェニルメタン系染料、4級アンモニウム塩化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等の正帯電性荷電制御剤及び含金属アゾ染料、銅フタロシアニン染料、サリチル酸のアルキル誘導体の金属錯体、ベンジル誘導体のホウ素錯体等の負帯電性荷電制御剤が挙げられる。荷電制御剤の使用量は、結着樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部が好ましく、0.5〜5重量部がより好ましい。
離型剤としては、例えば、ポリプロピレンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンポリエチレン共重合体ワックス等のポリオレフィンワックス、カルナウバワックス、はぜろう、密ろう、鯨ろう、モンタンワックス、ライスワックス等のエステルワックス、脂肪酸アミドワックス等のアミド系ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油ワックス等が挙げられる。これらは単独であっても、2種以上が併用されていてもよい。離型剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、0.1〜20重量部が好ましく、1〜10重量部がより好ましい。
本発明のトナーは、未処理トナーと外添剤とを混合する表面処理工程を経て得られる。未処理トナーは、粉砕トナーが好ましく、例えば、結着樹脂、着色剤、荷電制御剤等をヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー又は1軸もしくは2軸の押出機等で溶融混練し、冷却後、ハンマーミル等を用いて粗粉砕し、さらにジェット気流を用いた微粉砕機や機械式粉砕機により微粉砕し、旋回気流を用いた分級機やコアンダ効果を用いた分級機により所定の粒度に分級して得られる。
微粒子(A)、微粒子(B)、シリカ微粒子等を含む外添剤を、未処理トナーに添加、混合する方法としては、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー等の高速攪拌機、V型ブレンダー等を用いる乾式混合法が好ましく、必ずしも樹脂微粒子がトナー表面に固着するほど高速で処理する必要はない。外添剤は、あらかじめ混合して高速攪拌機やV型ブレンダーに添加してもよく、また別々に添加してもよい。
本発明のトナーは、接触現像、非接触現像、クリーナーレス等、いずれの現像方式にも用いることができる。また、本発明のトナーは、磁性体微粉末を含有するものであるときには、単独で現像剤として用いられ、また磁性体微粉末を含有しないものであるときは、非磁性一成分用トナーとして、またはキャリアと混合して二成分系の現像剤として用いることができるが、特に、トナーへの負荷が大きい非磁性一成分現像用トナーとして用いた際に、本発明の効果がより顕著に発揮される。
本発明のトナーは、高速で印刷・複写するプリンターや複写機等の電子写真装置において、その効果がより顕著に発揮され、線速が90mm/sec以上、より好ましくは90〜250mm/sec、さらに好ましくは100〜200mm/secの電子写真装置に好適に用いられる。
〔ガラス転移点〕
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを、再度、速度10℃/分で昇温した際に、吸熱の最大ピーク温度以下のベースラインの延長線と、ピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移点とする。
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを、再度、速度10℃/分で昇温した際に、吸熱の最大ピーク温度以下のベースラインの延長線と、ピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移点とする。
〔酸価及び水酸基価〕
JIS K0070の方法により測定する。
JIS K0070の方法により測定する。
樹脂製造例1
ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物(平均付加モル数:2.2モル)1890g、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物(平均付加モル数:2.0モル)760g、テレフタル酸700g、トリメリット酸220g、ドデセニルコハク酸240g及び酸化ジブチル錫10gを、窒素雰囲気下230℃で攪拌し、ASTM E28−67に準拠して測定した軟化点が125℃に達するまで反応させて、樹脂Aを得た。樹脂Aのガラス転移点は61℃、酸価は6.8mgKOH/g、水酸基価は36.3mgKOH/gであった。
ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物(平均付加モル数:2.2モル)1890g、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物(平均付加モル数:2.0モル)760g、テレフタル酸700g、トリメリット酸220g、ドデセニルコハク酸240g及び酸化ジブチル錫10gを、窒素雰囲気下230℃で攪拌し、ASTM E28−67に準拠して測定した軟化点が125℃に達するまで反応させて、樹脂Aを得た。樹脂Aのガラス転移点は61℃、酸価は6.8mgKOH/g、水酸基価は36.3mgKOH/gであった。
樹脂微粒子の製造例1
反応容器に、イオン交換水1150重量部を入れ、75℃に昇温した。窒素雰囲気下、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩5重量部をイオン交換水50重量部に溶解させた溶液、メタクリル酸メチル22.5重量部及びメタクリル酸ブチル2.5重量部を反応容器に添加した後、メタクリル酸メチル427.5重量部及びメタクリル酸ブチル47.5重量部を90分間かけて滴下した。さらに75℃で2時間保持した後、限外濾過装置により精製し、スプレードライで乾燥して個数平均粒径が0.5μmの正帯電性の微粒子Aを得た。
反応容器に、イオン交換水1150重量部を入れ、75℃に昇温した。窒素雰囲気下、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩5重量部をイオン交換水50重量部に溶解させた溶液、メタクリル酸メチル22.5重量部及びメタクリル酸ブチル2.5重量部を反応容器に添加した後、メタクリル酸メチル427.5重量部及びメタクリル酸ブチル47.5重量部を90分間かけて滴下した。さらに75℃で2時間保持した後、限外濾過装置により精製し、スプレードライで乾燥して個数平均粒径が0.5μmの正帯電性の微粒子Aを得た。
実施例1、3〜5及び比較例1、2
樹脂A 92.0重量部、負帯電性荷電制御剤「T−77」(保土ヶ谷化学工業社製)1.0重量部、パラフィンワックス「HNP−9」(日本精鑞社製)2.0重量部及びカーボンブラック「MOGUL−L」(キャボット社製)5.0重量部を、予めヘンシェルミキサーを用いて混合後、2軸押出機により溶融混練し、衝突板式粉砕機、ディスパージョンセパレーターを用いて、粉砕、分級を行い、体積平均粒径(D50)が8.0μm、5μm以下の粒子の含有量が3.5体積%の、負帯電性の未処理トナーを得た。
樹脂A 92.0重量部、負帯電性荷電制御剤「T−77」(保土ヶ谷化学工業社製)1.0重量部、パラフィンワックス「HNP−9」(日本精鑞社製)2.0重量部及びカーボンブラック「MOGUL−L」(キャボット社製)5.0重量部を、予めヘンシェルミキサーを用いて混合後、2軸押出機により溶融混練し、衝突板式粉砕機、ディスパージョンセパレーターを用いて、粉砕、分級を行い、体積平均粒径(D50)が8.0μm、5μm以下の粒子の含有量が3.5体積%の、負帯電性の未処理トナーを得た。
得られた未処理トナー100重量部に、表1に示す外添剤を添加し、ヘンシェルミキサーで混合することにより、トナーを得た。
実施例2
負帯電性荷電制御剤として、「T−77」の代わりに、「LR−147」(日本カーリット社製)1.0重量部を使用した以外、実施例1と同様にして、体積平均粒径(D50)が8.1μm、5μm以下の粒子の含有量が3.8体積%の未処理トナーを得た。
負帯電性荷電制御剤として、「T−77」の代わりに、「LR−147」(日本カーリット社製)1.0重量部を使用した以外、実施例1と同様にして、体積平均粒径(D50)が8.1μm、5μm以下の粒子の含有量が3.8体積%の未処理トナーを得た。
得られた未処理トナー100重量部に、表1に示す外添剤を添加し、ヘンシェルミキサーで混合することにより、トナーを得た。
実施例及び比較例により得られたトナーの帯電の均一性の評価として、以下の方法により、ベタ追従性とカブリを評価した。
試験例1〔ベタ追従性〕
非磁性一成分現像装置「LP−1400」(セイコーエプソン(株)商品名)を改造した装置(線速:100m/sec)にトナーを実装して、黒ベタ画像を連続印刷した。500枚印刷毎にかすれの有無を目視にて観察し、以下の評価基準に従ってベタ追従性を評価した。結果を表1に示す。
非磁性一成分現像装置「LP−1400」(セイコーエプソン(株)商品名)を改造した装置(線速:100m/sec)にトナーを実装して、黒ベタ画像を連続印刷した。500枚印刷毎にかすれの有無を目視にて観察し、以下の評価基準に従ってベタ追従性を評価した。結果を表1に示す。
〔評価基準〕
◎◎: 7000枚印刷後も、かすれが発生しない。
◎ : 6000枚印刷以降で、かすれが発生する。
○ : 5000枚印刷以降で、かすれが発生する。
△ : 4000枚印刷以降で、かすれが発生する。
× : 4000以印刷前に、かすれが発生する。
◎◎: 7000枚印刷後も、かすれが発生しない。
◎ : 6000枚印刷以降で、かすれが発生する。
○ : 5000枚印刷以降で、かすれが発生する。
△ : 4000枚印刷以降で、かすれが発生する。
× : 4000以印刷前に、かすれが発生する。
試験例2〔カブリ〕
非磁性一成分現像装置「LP−1400」(セイコーエプソン(株)商品名)を改造した装置(線速:100m/sec)にトナーを実装して、白ベタ画像を印字し、その途中で電源を切る。感光体表面のトナーをメンディングテープに付着させ、画像濃度測定器「SPM−50」(GURETAG 社製)にて着色濃度を測定し、トナーを付着させる前のテープの着色濃度との差を求める。以下の評価基準よりカブリを評価した。結果を表1に示す。
〔評価基準〕
◎: 着色濃度の差が0.12未満
○: 着色濃度の差が0.12以上、0.13未満
×: 着色濃度の差が0.13以上
非磁性一成分現像装置「LP−1400」(セイコーエプソン(株)商品名)を改造した装置(線速:100m/sec)にトナーを実装して、白ベタ画像を印字し、その途中で電源を切る。感光体表面のトナーをメンディングテープに付着させ、画像濃度測定器「SPM−50」(GURETAG 社製)にて着色濃度を測定し、トナーを付着させる前のテープの着色濃度との差を求める。以下の評価基準よりカブリを評価した。結果を表1に示す。
〔評価基準〕
◎: 着色濃度の差が0.12未満
○: 着色濃度の差が0.12以上、0.13未満
×: 着色濃度の差が0.13以上
試験例3〔耐フィルミング性〕
非磁性一成分現像装置「LP−1400」(セイコーエプソン(株)商品名)を改造した装置(線速:100m/sec)にトナーを実装して、印字率5%のチャートを7000枚連続印刷し、以下の評価基準により耐フィルミング性を評価した。
非磁性一成分現像装置「LP−1400」(セイコーエプソン(株)商品名)を改造した装置(線速:100m/sec)にトナーを実装して、印字率5%のチャートを7000枚連続印刷し、以下の評価基準により耐フィルミング性を評価した。
〔評価基準〕
◎: 7000枚印刷後も、感光体へのフィルミングなし。
○: 5000枚印刷以降で、感光体へのフィルミング発生。
×: 5000枚印刷前に、感光体へのフィルミング発生。
◎: 7000枚印刷後も、感光体へのフィルミングなし。
○: 5000枚印刷以降で、感光体へのフィルミング発生。
×: 5000枚印刷前に、感光体へのフィルミング発生。
以上の結果より、比較例のトナーと対比して、実施例のトナーは、いずれもベタ追従性及びカブリに優れ、連続印刷においても良好な耐フィルミング性を有していることが分かる。
本発明の静電荷像現像用トナーは、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像等に好適に用いられるものである。
Claims (8)
- 結着樹脂、着色剤及び外添剤を含有してなる静電荷像現像用トナーであって、前記外添剤が、ラジカル重合性モノマーを重合して得られる樹脂からなる微粒子(A)とトリアジン骨格を有する化合物とホルムアルデヒドの縮合物からなる微粒子(B)とを含有してなる静電荷像現像用トナー。
- 微粒子(A)が、外添剤により処理する前のトナーと逆の帯電性を有する微粒子である請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
- ラジカル重合性モノマーが、エチレン性モノカルボン酸又はそのエステルを含有してなる請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナー。
- 外添剤が、さらに、シリカ微粒子を含有してなる請求項1〜3いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
- 微粒子(A)と微粒子(B)の重量比〔(A)/(B)〕が2/8〜9/1である請求項1〜4いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
- 微粒子(A)と微粒子(B)の総含有量が、外添剤により処理する前のトナー100重量部に対して0.01〜5重量部である請求項1〜5いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
- 非磁性一成分現像用トナーである請求項1〜6いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
- 線速が90mm/sec以上の電子写真装置に使用される請求項1〜7いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
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---|---|---|---|
JP2004156874A JP2005338420A (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | 静電荷像現像用トナー |
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- 2004-05-26 JP JP2004156874A patent/JP2005338420A/ja active Pending
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