JP3833904B2 - 電子写真用トナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる電子写真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、現像装置には静電潜像担持体表面に残留したトナーを除去するためのクリーナー装置が備えられているが、環境保護、トナーの有効利用等の観点から、近年、残留トナーを現像と同時に回収するクリーナーレス方式の装置が提案されている。しかしながら、トナーの転写性や脱離性が不十分であると、残留トナーによる画質の低下が著しい。
【0003】
そこで、クリーナーレス方式に用いられる現像剤として、特開平10−20539号公報には、平均粒子径が20〜80nmの外添剤により被覆されたトナーが開示されているが、クリーナーレス性等が不十分でさらなる改良が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、転写性及び脱離性に優れ、クリーナーレス方式の現像装置にも良好に用いられ得る電子写真用トナーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ポリエステルを主成分とする結着樹脂、着色剤及び外添剤を含有してなる電子写真用トナーであって、前記外添剤として、重量平均粒子径0.2〜2μmの樹脂微粒子及び重量平均粒子径1〜5μmのアルミナを含有してなり、前記樹脂微粒子が窒素原子又はリン原子を含有するイオン性官能基を有する乳化剤又は重合開始剤の存在下にラジカル重合性モノマーを重合させて、樹脂微粒子中に前記イオン性官能基を乳化剤又は重合開始剤により導入させることにより得られる正帯電性のビニル樹脂微粒子であり、前記外添剤により処理する前のトナーと逆の帯電性を有するものである電子写真用トナーに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
クリーナーレスは、感光体に残存するトナーを最小限にし、かつ感光体に残存したトナーを現像部で効率よく回収して初めて達成される。そこで、本発明者が鋭意検討した結果、特定の樹脂微粒子及びアルミナを外添剤として有するトナーが、クリーナーレス方式の現像装置に有効であることを見出した。
【0007】
樹脂微粒子の外添により、感光体からのトナーの転写性が向上する。樹脂微粒子の重量平均粒子径は、転写性向上及び樹脂微粒子の脱離防止の観点から、0.2〜2μm、好ましくは0.2〜1.0μmである。
【0008】
樹脂微粒子は、イオン性官能基、好ましくは窒素原子又はリン原子、より好ましくは窒素原子を含有するイオン性官能基を有する適正量の乳化剤又は重合開始剤の存在下にラジカル重合性モノマーを重合させて、樹脂微粒子中に前記イオン性官能基を乳化剤又は重合開始剤により導入させることにより得られるビニル樹脂微粒子が好ましい。なお、重合性モノマーとして前記イオン性官能基を有するものを用いて樹脂微粒子にかかる官能基を導入してもよい。
【0009】
ラジカル重合性モノマーとしては、スチレン及びその誘導体;アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル等のエチレン性モノカルボン酸及びそのエステル;N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド;トリフルオロアクリレート、パーフルオロアクリレート等のフッ素系モノマー;シリコーン系モノマー等が挙げられ、これらは単独で用いても2種以上混合して用いてもよい。
【0010】
乳化剤としては、炭素数8〜20の脂肪酸塩、炭素数8〜20のアルコール硫酸エステル塩、炭素数8〜20のアルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数8〜20)フェニルエーテル硫酸塩等のアニオン活性剤、アルキル(炭素数10〜20)トリメチルアンモニウム塩、アルキル(炭素数8〜18)ベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルホスホニウム塩等の陽イオン性界面活性剤等が挙げられる。乳化剤の使用量は、ラジカル重合性モノマー100重量部に対して、0.05〜5重量部が好ましい。
【0011】
重合開始剤としては、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)、2,2’−アゾビス(2−メチル−N−フェニルプロピオンアミジン)等のアゾアミジン化合物及びその塩酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩;2,2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕、2,2’−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕、2,2’−アゾビス〔2−(3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−2−イル)プロパン〕等のサイクリックアゾアミジン化合物塩及びその塩酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、アゾビスイソブチロニトリル、過硫酸アンモニウム塩等が挙げられる。重合開始剤の使用量は、ラジカル重合性モノマー100重量部に対して、0.01〜3重量部が好ましい。
【0012】
樹脂微粒子は、乳化重合法、分散重合法、懸濁重合法等により得ることができる。
【0013】
樹脂微粒子の帯電性は、外添剤により処理する前のトナー(以下、未処理トナーという)と逆の帯電性を有しているのが好ましい。原因は不明なるも、未処理トナーと逆帯電の樹脂微粒子の外添は、かぶりの防止に非常に有効である。なお、帯電性は鉄粉との摩擦帯電により判断する。特に、負帯電性荷電制御剤を含有した負帯電性トナーに正帯電性樹脂微粒子を外添することにより、トナーの帯電性をより安定させることができ、好ましい。
【0014】
樹脂微粒子の含有量は、未処理トナー100重量部に対して、0.05〜5重量部が好ましく、0.1〜3重量部がより好ましい。
【0015】
本発明ではさらに、アルミナの外添により、感光体に残存したトナーが効率よく現像部に回収される。アルミナの重量平均粒子径は、トナーの脱離性及びアルミナの脱離防止の観点から、1〜5μm、好ましくは1〜3μmである。アルミナの市販品としては「AL−45H」(昭和電工社製、重量平均粒子径:3μm)等が挙げられる。
【0016】
アルミナの含有量は、未処理トナー100重量部に対して、0.05〜5重量部が好ましく、0.1〜3重量部がより好ましい。
【0017】
樹脂微粒子とアルミナの重量比(樹脂微粒子/アルミナ)は、1/20〜20/1が好ましく、1/10〜10/1がより好ましい。
【0018】
本発明では、トナーの流動性の観点から、さらにシリカが外添されているのが好ましく、シリカは平均粒子径の異なる少なくとも2種のシリカであるのがより好ましい。
【0019】
平均粒子径の異なるシリカは、平均粒子径が20nm未満、好ましくは5nm以上20nm未満のシリカと、平均粒子径が20nm以上、好ましくは30〜100nmのシリカであるのが好ましい。平均粒子径が20nm未満のシリカは、トナーの流動性を確保し、20nm以上のシリカはトナーへのシリカの埋め込みを防止する。
【0020】
アルミナ及びシリカは、帯電の均一化及びかぶり防止の観点から、その少なくとも1種が疎水化処理されているのが好ましい。疎水化の方法は特に限定されず、疎水化処理剤としては、シリコーンオイル、アルキルアルコキシシラン、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン等が挙げられるが、これらの中ではシリコーンオイルが好ましい。疎水化処理剤の処理量は、シリカの表面積当たり1〜7mg/m2 が好ましい。
【0021】
疎水化処理が施されたシリカの市販品としては、「R972」(日本アエロジル社製、平均粒子径:16nm、疎水化処理剤:ジメチルジクロロシラン)、「TS720」(ワッカーケミカル社製、平均粒子径:8nm、疎水化処理剤:シリコーンオイル)、「NAX50」(日本アエロジル社製、平均粒子径:30nm、疎水化処理剤:ヘキサメチルジシラザン)等が挙げられる。
【0022】
20nm未満のシリカの含有量は、未処理トナー100重量部に対して、0.1〜3.0重量部が好ましく、20nm以上のシリカの含有量は、未処理トナー100重量部に対して、0.5〜5重量部が好ましい。
【0023】
なお、シリカが外添されている場合、アルミナの含有量は、アルミナの脱離による帯電ブラシ、ローラー等の汚染を防止するために、シリカの総含有量よりも少量であるのが好ましく、シリカの総含有量の20〜70重量%であるのがより好ましく、またトナー中、2重量%以下であるのが好ましい。
【0024】
本発明における結着樹脂は、ポリエステルを主成分とする。ポリエステルの含有量は、結着樹脂中、50〜100重量%が好ましく、80〜100重量%がより好ましく、100重量%が特に好ましい。なお、結着樹脂中には、スチレン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン等の樹脂が適宜含有されていてもよい。
【0025】
ポリエステルの原料モノマーとしては、公知の2価以上のアルコール成分と、2価以上のカルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等の公知のカルボン酸成分が用いられる。
【0026】
アルコール成分としては、式(I):
【0027】
【化1】
【0028】
(式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16、好ましくは1.5〜5.0である)で表される化合物が含有されていることが好ましい。
【0029】
式(I)で表される化合物としては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げられる。また、他のアルコール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチログリコールプロパン、水素添加ビスフェノールA、ソルビトール、又はそれらのアルキレン(炭素数2〜4)オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げられ、これらの1種以上を含有することが好ましい。
【0030】
式(I)で表される化合物のアルコール成分中の含有量は、5モル%以上、好ましくは50モル%以上、より好ましくは100モル%が望ましい。
【0031】
また、カルボン酸成分としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクチルコハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、それらの酸の無水物及びそれらの酸のアルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられ、これらの1種以上を含有するものが好ましい。
【0032】
ポリエステルは、例えば、アルコール成分、カルボン酸成分等を不活性ガス雰囲気中にて、要すればエステル化触媒を用いて、180〜250℃の温度で縮重合することにより製造することができる。
【0033】
ポリエステルの酸価は1〜40mgKOH/g、水酸基価は3〜60mgKOH/g、軟化点は95〜140℃、ガラス転移点は52〜75℃であることが、それぞれ好ましい。
【0034】
着色剤としては、トナー用着色剤として用いられている染料、顔料等のすべてを使用することができ、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、プリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB 、ローダミン−B ベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができ、本発明において、トナーは黒トナー、カラートナー、フルカラー用トナーのいずれであってもよい。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、1〜40重量部が好ましく、3〜10重量部がより好ましい。
【0035】
さらに、本発明のトナーには、荷電制御剤、離型剤、流動性向上剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、クリーニング性向上剤等の添加剤が適宜含有されていてもよい。
【0036】
荷電制御剤としては、ニグロシン染料、3級アミンを側鎖として有するトリフェニルメタン系染料、4級アンモニウム塩化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等の正帯電性荷電制御剤及び含金属アゾ染料、銅フタロシアニン染料、サリチル酸のアルキル誘導体の金属錯体、ベンジル誘導体のホウ素錯体等の負帯電性荷電制御剤が挙げられる。荷電制御剤の使用量は、結着樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部が好ましく、0.5〜5重量部がより好ましい。
【0037】
本発明のトナーは未処理トナーと外添剤とを混合する表面処理工程を経て得られる。未処理トナーは、粉砕トナーが好ましく、例えば、結着樹脂、荷電制御剤、着色剤等をヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー又は1軸もしくは2軸の押出機等で溶融混練し、冷却後、ハンマーミルを用いて粗粉砕し、さらにジェット気流を用いた微粉砕機や機械式粉砕機により微粉砕し、旋回気流を用いた分級機やコアンダ効果を用いた分級機により所定の粒度に分級して得られる。トナーの体積平均粒子径は3〜15μmが好ましい。
【0038】
本発明の電子写真用トナーは、磁性体微粉末を含有するものであるときには、単独で現像剤として用いられ、また磁性体微粉末を含有しないものであるときは、非磁性一成分系現像剤として、またはキャリアと混合して二成分系の現像剤として用いることができるが、回収トナーの帯電性が特に問題となる非磁性一成分現像用トナーとして好適に用いられる。
【0039】
【実施例】
〔軟化点〕
高化式フローテスター(島津製作所製、CFT−500D)を用い、樹脂の半分が流出する温度を軟化点とする。(試料:1g、昇温速度:6℃/分、荷重:1.96MPa、ノズル:1mmφ×1mm)。
【0040】
樹脂製造例
ポリオキシプロピレン(2.2)―2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン663g、イソフタル酸518g、イソオクテニルコハク酸70g、トリメリット酸80g及び酸化ジブチル錫2gを、窒素雰囲気下、210℃で反応させて、軟化点が125℃の樹脂Aを得た。
【0041】
樹脂微粒子の製造例1
反応容器に、イオン交換水1150重量部を入れ、75℃に昇温した。窒素雰囲気下、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩5重量部をイオン交換水50重量部に溶解させた溶液、メタクリル酸メチル22.5重量部及びメタクリル酸ブチル2.5重量部を反応容器に添加した後、メタクリル酸メチル427.5重量部及びメタクリル酸ブチル47.5重量部を90分間かけて滴下した。さらに75℃で2時間保持した後、限外濾過装置により精製し、スプレードライヤーで乾燥して重量平均粒子径0.5μmの正帯電性の樹脂微粒子▲1▼を得た。
【0042】
樹脂微粒子の製造例2
イオン交換水1150重量部とともに、塩化セチルピリジウム5重量部を反応容器に入れた以外は、樹脂微粒子▲1▼と同様にして、重量平均粒子径0.1μmの正帯電性の樹脂微粒子▲2▼を得た。
【0043】
実施例1〜6、比較例1〜6
結着樹脂として樹脂A100重量部、着色剤として「MOGUL−L」(CABOT社製)5重量部、負帯電性荷電制御剤として「T−77」(保土ヶ谷化学工業社製)1重量部及び離型剤として「NP−105」(三井化学社製)2重量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練し、粉砕、分級を行い、負帯電性の未処理トナーを得た。
【0044】
得られた未処理トナー100重量部に、表1に示す外添剤を添加し、ヘンシェルミキサーで混合することにより、トナーを得た。
【0045】
試験例
帯電ブラシによる感光体の帯電方式を用いた、市販の非磁性一成分現像のクリーナーレス方式の電子写真記録装置にトナーを実装し、1000枚の連続印刷を行い、転写性、脱離性及びクレーナーレス性を以下の方法に従って評価した。結果を表1に示す。
【0046】
〔転写性〕
3cm四方のベタ画像を印字し、その画像を紙に転写後の感光体に残った部分をメンディングテープに写し取り、色差計「CR−221」(ミノルタ社製)によりY値を測定し、元のテープの値との差を求める。
【0047】
〔現像部でのトナー脱離性〕
3cm四方のベタ画像を感光体に現像し、紙を通さず、未転写のままの現像された画像を現像部で回収させ、感光体に残存したトナーを同様にメンディングテープに写し取り、色差計「CR−221」(ミノルタ社製)によりY値を測定し、元のテープの値との差を求める。
【0048】
〔クリーナーレス性の総合評価〕
黒化率5%の原稿を1000枚印字後、白ベタ印字を行ない、紙上の汚れを評価する。クリーナーレス特性が悪い場合、帯電ブラシへのトナー付着が多いため、感光体の帯電不良が生じ、画像が汚れる。
(評価基準)
◎ : 全く汚れなし。
○ : 汚れなし。
△ : 両端が少し汚れている。
× : 画像全面が少し汚れている。
××: 画像全面がひどく汚れている。
【0049】
【表1】
【0050】
以上の結果より、実施例1〜6のトナーは、転写性及び脱離性に優れており、クリーナーレス方式の非磁性一成分現像装置に良好に用いられうることが分かる。特に、実施例2、4、5、6を対比すると、シリカの併用、特に粒径の異なる2種のシリカの併用により、より一層優れた転写性及び脱離性が発揮されていることが分かる。これに対し、比較例1〜3では、樹脂微粒子及び/又はアルミナが使用されておらず、実施例1〜3と合わせて対比することにより、樹脂微粒子とアルミナとの併用による交互作用は明らかである。また、比較例4、5では樹脂微粒子の粒径が、比較例6ではアルミナの粒径が、それぞれ所望の範囲外であるために、両者の併用による効果は発揮されていない。
【0051】
【発明の効果】
本発明により、転写性及び脱離性に優れ、クリーナーレス方式の現像装置にも良好に用いられ得る電子写真用トナーを提供することができる。
Claims (4)
- ポリエステルを主成分とする結着樹脂、着色剤及び外添剤を含有してなる電子写真用トナーであって、前記外添剤として、重量平均粒子径0.2〜2μmの樹脂微粒子及び重量平均粒子径1〜5μmのアルミナを含有してなり、前記樹脂微粒子が窒素原子又はリン原子を含有するイオン性官能基を有する乳化剤又は重合開始剤の存在下にラジカル重合性モノマーを重合させて、樹脂微粒子中に前記イオン性官能基を乳化剤又は重合開始剤により導入させることにより得られる正帯電性のビニル樹脂微粒子であり、前記外添剤により処理する前のトナーと逆の帯電性を有するものである電子写真用トナー。
- 外添剤として、さらにシリカを含有してなる請求項1記載の電子写真用トナー。
- 非磁性一成分現像用トナーとして用いられる請求項1又は2記載の電子写真用トナー。
- クリーナーレス方式の装置に用いられる請求項1〜3いずれか記載の電子写真用トナー。
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