JP2005337149A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Hiromichi Shimaguchi
裕道 島口
Minoru Murakami
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Abstract

【課題】この発明の目的は、変速時のみ特別なアクセル開度に対するスロットル開度特性を採用することができ、変速時の自動変速機への入力トルクの変化を制限することを可能とし、スムーズな変速制御を実現することにある。
【解決手段】この発明は、エンジンに発進クラッチを介して連結された入力軸と、この入力軸に平行に配置された出力軸と、入力軸の動力を出力軸に伝達する複数の変速ギヤ列と、これら複数の変速ギヤ列の少なくとも1つの係合を行うサブクラッチとを備え、少なくともアクセル開度に基づいて複数の変速ギヤ列の係合を切り換える変速時に、サブクラッチの係合状態を制御することにより発進クラッチが結合状態であっても変速可能な自動変速機の制御装置において、変速時と変速時以外とでは、アクセル開度に対応するスロットル開度の値を異ならせるように制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は自動変速機の制御装置に係り、特に、変速時のみ特別なアクセル開度に対するスロットル開度特性を採用することができ、変速時の自動変速機への入力トルクの変化を制限することを可能とし、スムーズな変速制御を実現することができる自動変速機の制御装置に関する。
車両においては、エンジンの動力を運転状態に応じて所要に変換して取り出すために、変速機を備えている。変速機には、手動操作により複数の変速ギヤ列を切換える手動変速機や、運転状態に応じて複数の変速ギヤ列を自動的に切換える自動変速機がある。また、自動変速機には、複数の変速ギヤ列とこれら変速ギヤ列の切換機構とを備えた手動変速機をベースとして、複数の変速ギヤ列をアクチュエータにより自動的に切換える自動変速機がある。
このような手動変速機をベースとする自動変速機の制御装置には、車両に搭載されたエンジンに発進クラッチを介して連結された入力軸と、この入力軸に平行に配置された出力軸と、前記入力軸の動力を出力軸に伝達する複数の変速ギヤ列と、これら複数の変速ギヤ列の少なくとも1つの係合を行うサブクラッチとを備え、少なくとも車両のアクセル開度に基づいて複数の変速ギヤ列の係合を切り換える変速時に、サブクラッチの係合状態を制御することにより発進クラッチが結合状態であっても変速可能に構成されているものがある。
従来の手動変速機をベースとする自動変速機の制御装置としては、入力軸及び出力軸間に複数の変速ギヤ列を設け、変速比が最も小さい最小変速比側の変速ギヤ列により設定される動力伝達経路に伝達トルクを可変に制御可能なサブクラッチを備え、変速時にサブクラッチにより入力軸から出力軸に動力を伝達することにより、変速時の加速力の途切れを防止するものがある。
特許第2703169号公報
また、従来の自動変速機の制御装置としては、エンジンとギヤ式変速機との間にトルク伝達を断続する第1のクラッチを設け、前記ギヤ式変速機の入力軸と出力軸との間に複数のトルク伝達手段とを設け、トルク伝達手段の1つが摩擦式クラッチで、その他のトルク伝達手段が噛み合い式クラッチであり、変速時に摩擦式クラッチを制御する自動変速機の制御装置において、摩擦式クラッチを制御して変速する際に、変速中のエンジントルクを所定の下限値に制限するものがある。
特開2003−27979号公報
ところで、前記特許文献1に示す自動変速機の制御装置においては、複数の変速ギヤ列の少なくとも1つの動力伝達経路に伝達トルク可変手段であるサブクラッチを設け、次のような手順で変速を行っている。
(1).入力トルクをサブクラッチによって伝達するようにサブクラッチの係合状態を制御して、変速前の変速ギヤ列により伝達されるトルクを解除し、噛み合い式クラッチからなる切換機構を解放する(ギヤ解放)。
(2).入力回転が変速後の変速ギヤ列の回転に同期するようにサブクラッチの係合状態を制御する(回転同期)。
(3).回転同期後に、変速後の変速ギヤ列の切換機構を噛合状態にし、サブクラッチによるトルクによる伝達を解除する(ギヤ締結)。
この変速中に、運転者によるアクセル操作や、補機類の作動によりエンジントルクが変化した場合には、前記(1)〜(3)において夫々下記のような問題が発生する。
前記(1)におけるギヤ解放時には、サブクラッチが正確に入力トルク=エンジントルクとなるバランスしたトルクを分担していないと、切換機構を構成する噛み合い式クラッチの解放時にショックを発生したり、適正な荷重で噛み合い式クラッチを解放できない問題がある。
前記(2)における回転同期時には、アップシフトの場合に入力トルクに抗して入力回転を引き下げる必要があり、入力トルクが変化した場合に同期が困難になる問題がある。
前記(3)におけるギヤ締結時には、入力トルクの変化により同期が崩れた場合に、ショックが発生したり、同期不良によるギヤ鳴きが発生する問題がある。
この発明は、車両に搭載されたエンジンに発進クラッチを介して連結された入力軸と、この入力軸に平行に配置された出力軸と、前記入力軸の動力を出力軸に伝達する複数の変速ギヤ列と、これら複数の変速ギヤ列の少なくとも1つの係合を行うサブクラッチとを備え、少なくとも前記車両のアクセル開度に基づいて前記複数の変速ギヤ列の係合を切り換える変速時に、前記サブクラッチの係合状態を制御することにより前記発進クラッチが結合状態であっても変速可能に構成されている自動変速機の制御装置において、変速時と変速時以外とでは、前記車両のアクセル開度に対応する前記エンジンのスロットル開度の値を異ならせるように制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
この発明の自動変速機の制御装置は、制御手段によって、変速時と変速時以外とでは、車両のアクセル開度に対応するエンジンのスロットル開度の値を異ならせるように制御することにより、変速時のみ特別なアクセル開度に対するスロットル開度特性を採用することができ、変速時の自動変速機への入力トルクの変化を制限することを可能とし、スムーズな変速制御を実現することができる。
この発明の自動変速機の制御装置は、変速時と変速時以外とではアクセル開度に対応するスロットル開度の値を異ならせるように制御し、変速時のみ特別なアクセル開度に対するスロットル開度特性を採用することで、変速時の自動変速機への入力トルクの変化を制限し、スムーズな変速制御を実現するものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
図1〜図6は、この発明の実施例を示すものである。図6において、2は図示しない車両に搭載されたエンジン、4は自動変速機である。エンジン2は、シリンダブロック6に軸支したクランク軸8の出力端に発進クラッチ10を設けている。発進クラッチ10は、クランク軸6に連絡されたフライホイール12にプレッシャプレート14を設け、フライホイール12及びプレッシャプレート14間にクラッチディスク16を配設している。
前記自動変速機4は、シリンダブロック6に変速機ケース18を連結して設け、変速機ケース18に軸支される入力軸20と出力軸22と、変速機ケースに固定されるリバースアイドラ軸24とを備えている。入力軸20は、入力端を前記クラッチディスク16に連絡して設け、エンジン2のクランク軸8に発進クラッチ10を介して連結される。出力軸22は、この入力軸20に平行に配置されている。リバースアイドラ軸24は、入力軸20及び出力軸22に平行に配置されている。
前記自動変速機4は、入力軸20の動力を異なる変速比により変速して出力軸22に伝達する複数の変速ギヤ列として、1速ギヤ列26〜5速ギヤ列34・リバースギヤ列36を備えている。
1速ギヤ列26は、入力軸20のエンジン2側端に固定された1速入力ギヤ38と、この1速入力ギヤ38に噛合して出力軸22に回転自在に軸支された1速出力ギヤ40とからなる。2速ギヤ列28は、1速入力ギヤ38のエンジン2から離間する側に隣接して入力軸20に固定された2速入力ギヤ42と、この2速入力ギヤ42に噛合して出力軸22に回転自在に軸支された2速出力ギヤ44とからなる。
3速ギヤ列30は、2速入力ギヤ42のエンジン2から離間する側に隣接して入力軸20に回転自在に軸支された3速入力ギヤ46と、この3速入力ギヤ46に噛合して出力軸22に固定された3速出力ギヤ48とからなる。4速ギヤ列32は、3速入力ギヤ46のエンジン2から離間する側に隣接して入力軸20に回転自在に軸支された4速入力ギヤ50と、この4速入力ギヤ50に噛合して出力軸22に固定された4速出力ギヤ52とからなる。
5速ギヤ列34は、4速入力ギヤ50のエンジン2から離間する側の入力軸20に軸支された5速入力ギヤ54と、この5速入力ギヤ54に噛合して出力軸22に固定された5速出力ギヤ56とからなる。
リバースギヤ列36は、1速入力ギヤ38と2速入力ギヤ42との間の入力軸20に固定されたリバース入力ギヤ58と、後述する1速・2速切換機構64の1速・2速切換スリーブ74に設けたリバース出力ギヤ60と、リバース入力ギヤ58及びリバース出力ギヤ60に噛合・離脱されるようにリバースアイドラ軸24に軸方向移動自在且つ回転自在に軸支されたリバースアイドラギヤ62とからなる。
自動変速機4は、これら複数の1速ギヤ列26〜5速ギヤ列34・リバースギヤ列36の係合を行う切換機構として、1速・2速切換機構64と3速・4速切換機構66とリバース切換機構68とを備え、また、これら複数の1速ギヤ列26〜5速ギヤ列34・リバースギヤ列36の少なくとも1つの係合を行う切換機構として、サブクラッチ70を備えている。
前記1速・2速切換機構64は、同期式であり、1速出力ギヤ40と2速出力ギヤ44との間の出力軸22に固定した1速・2速切換ハブ72に1速・2速切換スリーブ74を軸方向移動自在且つ回転不能に設け、1速出力ギヤ40に1速係合部76を設け、2速出力ギヤ44に2速係合部78を設けている。1速・2速切換スリーブ74は、1速係合部76と2速係合部78とに選択的に噛合・解放され、1速ギヤ列26と2速ギヤ列28との係合を行って噛合状態を切換える。1速・2速切換スリーブ74には、前記リバース出力ギヤ60が一体的に設けられている。
前記3速・4速切換機構66は、同期式であり、3速入力ギヤ46と4速入力ギヤ50との間の入力軸20に固定した3速・4速切換ハブ80に3速・4速切換スリーブ82を軸方向移動自在且つ回転不能に設け、3速入力ギヤ46に3速係合部84を設け、4速入力ギヤ50に4速係合部86を設けている。3速・4切換スリーブ82は、3速係合部84と4速係合部86とに選択的に噛合・解放され、3速ギヤ列30と4速ギヤ列32との係合を行って噛合状態を切換える。
前記リバース切換機構68は、リバースアイドラギヤ62にリバース切換スリーブ88を一体的に設けている。リバース切換スリーブ88は、リバースアイドラギヤ62をリバース入力ギヤ58及びリバース出力ギヤ60に噛合・解放され、リバースギヤ列36の係合を行って噛合状態を切換える。
前記サブクラッチ70は、入力軸20に軸支された5速入力ギヤ54に複数枚のプレッシャプレート90を設け、このプレッシャプレート90と交互に配列された複数枚のクラッチディスク92を入力軸20に設けている。サブクラッチ70は、プレッシャプレート90にクラッチディスク92を押圧・離間されて結合・解放され、結合により5速ギヤ列34の係合を行って噛合状態を切換える。
この自動変速機4は、出力軸22のエンジン2側端に終減速ギヤ列94を構成する終減速駆動ギヤ96を設け、この終減速駆動ギヤ96に噛合する終減速従動ギヤ98を差動機100の差動機ケース102に取付けて設けている。差動機100は、差動機ケース102内の差動ギヤ列104に左右の駆動軸(図示せず)の一端側を連絡して設けている。駆動軸の他端側は、駆動輪(図示せず)に連絡して設けている。
この自動変速機4は、発進クラッチ10と1速・2速切換機構64と3速・4速切換機構66とリバース切換機構68とサブクラッチ70とを運転状態に応じて動作させ、エンジン2の動力を駆動輪に伝達する。
自動変速機4は、図5に示す如く、発進クラッチ10を結合・解放する発進クラッチアクチュエータ106と、1速・2速切換機構64と3速・4速切換機構66とリバース切換機構68との選択的な係合を行うシフトアクチュエータ108及びセレクトアクチュエータ110と、サブクラッチ70を結合・解放するサブクラッチアクチュエータ112とを備えている。
前記サブクラッチ70は、図示しないモータにより駆動される油圧ポンプの供給する油圧により作動され、図示しない油圧センサあるいは油圧スイッチにより油圧が設定値以下になると、モータを駆動して油圧を回復される。
図5に示す如く、前記発進クラッチアクチュエータ106と、シフトアクチュエータ108及びセレクトアクチュエータ110と、サブクラッチアクチュエータ112とは、自動変速機4の制御装置114を構成する制御手段116の出力側に接続され、この制御手段116からの制御信号により動作を制御される。また、制御手段116の出力側には、エンジン2の図示しないスロットルバルブを電子制御式に開閉動作するスロットルアクチュエータ118が接続され、故障時に警告を発する故障時警告手段120が接続されている。
制御手段116の入力側には、自動変速機4のシフトポジションを検出するシフトポジションスイッチ122と、車両の車速を検出する車速センサ124と、エンジン2のスロットルバルブのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ126と、車両のブレーキペダル(図示せず)の踏込み状態を検出するブレーキスイッチ128と、エンジン回転速度を検出するエンジン回転センサ130と、自動変速機4の入力側である入力軸20の回転速度を検出する変速機入力回転センサ132と、自動変速機4の出力側である出力軸22の回転速度を検出する変速機出力回転センサ134と、車両のアクセルペダル(図示せず)の踏込み状態を検出するアクセル開度センサ136とが接続され、各種の検出信号が入力される。
この自動変速機4は、制御手段116によって、シフトポジションスイッチ122〜アクセル開度センサ136の検出する信号を入力し、少なくとも車両のアクセル開度に基づいて複数の変速ギヤ列である1速ギヤ列26〜5速ギヤ列34・リバースギヤ列36の係合を切り換える変速時に、サブクラッチアクチュエータ112によってサブクラッチ70の係合状態を制御することにより、発進クラッチ10が結合状態であっても変速可能に構成され、変速時の加速力の断続が無いようにしている。
この自動変速機4の制御装置114は、制御手段116によって、変速時と変速時以外とでは、車両のアクセル開度に対応するエンジン2のスロットル開度の値を異ならせるように制御し、変速時には、車両のアクセル開度の位置にかかわらず、エンジン2のスロットル開度を設定値に固定するように制御する。また、制御手段116は、変速時の変速状況を変速開始から変速終了までの変速進行度合に応じて複数の段階から構成し、これら複数の段階毎にスロットル開度を固定する設定値を決定するように制御する。
次に、この実施例の作用を説明する。
自動変速機4は、車両に搭載されたエンジン2に発進クラッチ10を介して連結された入力軸20と入力軸20に平行に配置された出力軸22と複数の変速ギヤ列26〜36と1速・2速切換機構64と3速・4速切換機構66とリバース切換機構68とサブクラッチ70とを備えており、手動変速機をベースとしている。
この自動変速機4の制御装置114は、制御手段116によって、シフトポジションスイッチ122〜アクセル開度センサ136の検出する信号を入力し、各アクチュエータ106〜112・118により各切換機構64〜68及びサブクラッチ70の動作を制御され、複数の変速ギヤ列26〜36を運転状態に応じて切換えられ、1速〜5速、リバースに変速される。
自動変速機4の制御装置114は、図3に示す如く、変速の制御がスタートすると(202)、変速要求があったか否かを判断する(204)。変速要求は、予めアクセル開度と車速とに基づいて決定された変速線を車速が横切った場合に発生する。
判断(204)において、変速要求有りの場合は、ギヤ解放済みか否かを判断する(206)。変速開始時には、変速前の変速ギヤ列の切換機構が噛合しており、ギヤ解放済みでない。
判断(206)において、ギヤ解放済みでない場合は、ギヤ解放処理をし(208)、判断(206)に戻る。この判断(206)において、ギヤ解放済みの場合は、回転同期済みか否かを判断する(210)。
判断(210)において、入力回転が変速後の変速ギヤ列の回転数と同期していず、回転同期済みでない場合は、回転同期処理をし(212)、判断(210)に戻る。この判断(210)において、回転同期済みの場合は、ギヤ締結済みか否かを判断する(214)。
判断(214)において、ギヤ締結済みでない場合は、ギヤ締結処理をし(216)、判断(214)に戻る。この判断(214)において、ギヤ締結済みの場合は、エンドにする(218)。なお、前記判断(204)において、変速要求無しの場合は、エンドにする(218)。
この自動変速機4は、例えば1速から2速に変速する場合に、以下のように変速動作する。
(1).1速状態
1速・2速切換スリーブ74が1速係合部76に噛合されており、1速ギヤ列26が係合されている。
(2).ギヤ解放
1速・2速切換スリーブ74に解放側への荷重をかけつつ、エンジン2から自動変速機4の入力軸20に入力する入力トルクを出力軸22にサブクラッチ70により伝達するように係合状態を制御し、1速ギヤ列26によるトルク伝達を解除すると、1速・2速切換スリーブ74が1速係合部76から解放される。
(3).回転同期
入力トルクがサブクラッチ70により出力軸22に伝達されている状態にあり、サブクラッチ70のトルク容量を増大させていき、入力トルクに抗して入力軸20の回転速度を引き下げ、2速ギヤ列28の噛合状態と同期させる。
(4).ギヤ締結
回転同期後、1速・2速切換スリーブ74を2速ギヤ列28側に移動させ、2速係合部78に噛合させることにより2速ギヤ列28の係合が行われ、2速状態となる。
この自動変速機4の制御装置114は、前記(2).ギヤ解放から(4).ギヤ締結までの期間中に、エンジン2から入力軸20への入力トルクの変化を制限するものである。
自動変速機4の制御装置114により変速時に入力トルクの変化を制限する制御を、図1に基づいて説明する。
自動変速機4の制御装置114は、変速の制御がスタートすると(302)、変速要求有りか否かを判断する(304)。
この判断(304)において、変速要求無しの場合は、通常時のスロットル開度制御の処理をし(306)、エンドにする(308)。制御装置114は、通常時のスロットル開度の制御において、例えば、図4に示す特性の如く、運転者が操作するアクセルペダルのアクセル開度に基づいて決定されるスロットル開度を目標開度とし、この目標開度に実際のスロットル開度が追従するようにスロットルアクチュエータ118によりスロットルバルブの動作を制御する。
一方、この判断(304)において、変速要求有りの場合は、スロットル開度固定の処理をし(310)、エンドにする(308)。制御装置114は、スロットル開度を固定することにより、入力トルクが固定されるので、変速時のショックやギヤ鳴きを防止することができる。
変速中にアクセルペダルの操作が行われ、アクセル開度が変化した場合は、図2に示す如く、各段階(ギヤ解放フェーズ(Phase)、回転同期フェーズ、ギヤ締結フェーズ)の開始時にアクセル開度に追従したスロット開度を固定する設定値を各段階毎に設定し、スロット開度をこの設定値に各段階の期間中固定する。
なお、この実施例においては、変速中にスロットル開度を固定することにより入力トルクの変化を制限したが、エンジン2が電子制御式のスロットルバルブを備えている場合はスロットル開度の変化量を制限し、また、エンジン2の補機類の作動を制限する等の方策により、入力トルクの変化を制限することができる。また、入力トルクの変化の制限は、ギヤ解放、回転同期、ギヤ締結の各段階において、夫々制限する量を異なるように設定しても良い。
このように、この自動変速機4の制御装置114は、制御手段116によって、変速時と変速時以外とでは、車両のアクセル開度に対応するエンジン2のスロットル開度の値を異ならせるように制御することにより、変速時のみ特別なアクセル開度に対するスロットル開度特性を採用することができ、変速時の自動変速機4への入力トルクの変化を制限することを可能とし、スムーズな変速制御を実現することができる。
また、この自動変速機4の制御装置114は、制御手段116によって、変速時には、車両のアクセル開度の位置にかかわらず、エンジン2のスロットル開度を設定値に固定するように制御することにより、変速時には、スロットル開度の値を固定できるので、変速時の自動変速機4への入力トルクの変化を制限することを可能とし、スムーズな変速制御を実現することができる。
さらに、この自動変速機4の制御装置114は、制御手段116によって、変速時の変速状況を変速開始から変速終了までの変速進行度合に応じて複数の段階(ギヤ解放フェーズ、回転同期フェーズ、ギヤ締結フェーズ)から構成し、これら複数の段階毎にスロットル開度を固定する設定値を決定するように制御することにより、変速時を構成する変速前のギヤ解放段階、回転同期段階、ギヤ締結段階のそれぞれにおいて、スムーズに変速を進行させることが可能であるので、ショックの発生やギヤ鳴きを防止し、回転同期制御性を向上することができる。
なお、この自動変速機4の制御装置114は、変速時に、アクセル開度の位置にかかわらず、ロットル開度を設定値に固定するように制御することにより、変速時の自動変速機4への入力トルクの変化を制限してスムーズな変速制御を実現したが、発進クラッチ10の係合状態やエンジン2に供給される燃料を制御することにより、変速時の自動変速機4への入力トルクの変化を制限してスムーズな変速制御を実現することができる。
この発明の自動変速機の制御装置は、変速時と変速時以外とではアクセル開度に対応するスロットル開度の値を異ならせるように制御し、変速時のみ特別なアクセル開度に対するスロットル開度特性を採用することで、変速時の自動変速機への入力トルクの変化を制限し、スムーズな変速制御を実現するものであり、特に、手動変速機をベースとした自動変速機に適用することができる。
実施例を示す自動変速機の制御装置の変速中のスロットル開度制御のフローチャートである。 変速中のアクセル開度とスロットル開度とのタイミングチャートである。 変速制御のフローチャートである。 通常時のアクセル開度に対するスロットル開度の設定を示す図である。 自動変速機の制御装置のブロック図である。 自動変速機の断面図である。
符号の説明
2 エンジン
4 自動変速機
8 クランク軸
10 発進クラッチ
20 入力軸
22 出力軸
24 リバースアイドラ軸
26 1速ギヤ列
28 2速ギヤ列
30 3速ギヤ列
32 44速ギヤ列
34 5速ギヤ列
36 リバースギヤ列
64 1速・2速切換機構
66 3速・4速切換機構
68 リバース切換機構
70 サブクラッチ
106 発進クラッチアクチュエータ
108 シフトアクチュエータ
110 セレクトアクチュエータ
112 サブクラッチアクチュエータ
114 制御装置
116 制御手段
118 スロットルアクチュエータ
120 故障時警告手段
122 シフトポジションスイッチ
124 車速センサ
126 スロットル開度センサ
128 ブレーキスイッチ
130 エンジン回転センサ
132 変速機入力回転センサ
134 変速機出力回転センサ
136 アクセル開度センサ

Claims (3)

  1. 車両に搭載されたエンジンに発進クラッチを介して連結された入力軸と、この入力軸に平行に配置された出力軸と、前記入力軸の動力を出力軸に伝達する複数の変速ギヤ列と、これら複数の変速ギヤ列の少なくとも1つの係合を行うサブクラッチとを備え、少なくとも前記車両のアクセル開度に基づいて前記複数の変速ギヤ列の係合を切り換える変速時に、前記サブクラッチの係合状態を制御することにより前記発進クラッチが結合状態であっても変速可能に構成されている自動変速機の制御装置において、変速時と変速時以外とでは、前記車両のアクセル開度に対応する前記エンジンのスロットル開度の値を異ならせるように制御する制御手段を設けたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 車両に搭載されたエンジンに発進クラッチを介して連結された入力軸と、この入力軸に平行に配置された出力軸と、前記入力軸の動力を出力軸に伝達する複数の変速ギヤ列と、これら複数の変速ギヤ列の少なくとも1つの係合を行うサブクラッチとを備え、少なくとも前記車両のアクセル開度に基づいて前記複数の変速ギヤ列の係合を切り換える変速時に、前記サブクラッチの係合状態を制御することにより前記発進クラッチが結合状態であっても変速可能に構成されている自動変速機の制御装置において、変速時には、前記車両のアクセル開度の位置にかかわらず、前記エンジンのスロットル開度を設定値に固定するように制御する制御手段を設けたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  3. 前記制御手段は、変速時の変速状況を変速開始から変速終了までの変速進行度合に応じて複数の段階から構成し、これら複数の段階毎に前記スロットル開度を固定する設定値を決定するように制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動変速機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008056108A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Toyota Motor Corp 車両の制御装置、制御方法、その制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体

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