JP2005337044A - 可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁 - Google Patents

可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2005337044A
JP2005337044A JP2004154184A JP2004154184A JP2005337044A JP 2005337044 A JP2005337044 A JP 2005337044A JP 2004154184 A JP2004154184 A JP 2004154184A JP 2004154184 A JP2004154184 A JP 2004154184A JP 2005337044 A JP2005337044 A JP 2005337044A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swash plate
control valve
capacity
pressure
plate compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004154184A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiko Taguchi
幸彦 田口
Kiyoshi Terauchi
清 寺内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP2004154184A priority Critical patent/JP2005337044A/ja
Publication of JP2005337044A publication Critical patent/JP2005337044A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】 吸入圧の高い高熱負荷領域でも圧縮機の損傷を招かず、温度膨張弁にハンチング現象が発生しても冷却風温度の大きな変動を招かない可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁を提供する。
【解決手段】 可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域の2地点間の差圧に感応して変位する感圧部材と、感圧部材の変位に従動し、前記差圧が所定値以下では可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域とクランク室との間の連通路を閉じ、前記差圧が所定値を超えると前記連通を開く弁体と、前記差圧の前記所定値を設定するバネとを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、可変容量圧縮機の容量制御弁に関するものである。
可変容量斜板式圧縮機の吸入圧に感応して変位する感圧部材と、感圧部材の変位に従動し、前記吸入圧が所定値以下では可変容量斜板式圧縮機の吐出室とクランク室との間の連通路を開き、前記吸入圧が所定値を超えると前記連通路を閉じる弁体と、前記差圧の前記所定値を設定するバネとを備える可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁が、特許文献1に開示されている。
特許文献1の機械式容量制御弁には、簡単な構成で、車載空調装置の所望の冷房性能を確保できるという利点がある。
特開昭62−282182
特許文献1の機械式容量制御弁には以下の欠点がある。
(1)車載空調装置の熱負荷が非常に大きく、可変容量斜板式圧縮機の吸入圧が所定値を超える状態が長時間に亙って続く場合に、可変容量斜板式圧縮機が長時間に亙って最大容量で運転されて、損傷を被る可能性がある。
(2)車載空調装置の冷凍回路で、温度膨張弁にハンチング現象が発生すると、容量制御弁は、温度膨張弁の開閉により生じた吸入圧力変動を抑制するように、可変容量斜板式圧縮機の吐出容量を制御するため、温度膨張弁のハンチングが増幅され、冷媒循環量が大きく変動して蒸発器出口側の冷却風温度が大きく変動する事態を招く。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、吸入圧の高い高熱負荷領域でも圧縮機の損傷を招かず、温度膨張弁にハンチング現象が発生しても冷却風温度の大きな変動を招かない可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域の2地点間の差圧に感応して変位する感圧部材と、感圧部材の変位に従動し、前記差圧が所定値以下では可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域とクランク室との間の連通路を閉じ、前記差圧が所定値を超えると前記連通路を開く弁体と、前記差圧の前記所定値を設定するバネとを備えることを特徴とする、可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁を提供する。
本発明においては、可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域の2地点間の差圧に感応して変位する感圧部材と、感圧部材の変位に従動し、前記差圧が所定値未満では可変容量斜板式圧縮機の吸入圧領域とクランク室との間の連通路を開き、前記差圧が所定値以上になると前記連通路を閉じる弁体と、前記差圧の前記所定値を設定するバネとを備えることを特徴とする、可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁を提供する。
本発明に係る機械式容量制御弁は、吐出圧領域とクランク室との間の連通路を、或いは吸入圧領域とクランク室との間の連通路を、吐出圧領域の2地点間の差圧の実際値と設定値との大小関係に応じて開閉し、前記連通路の開閉によりクランク室内圧を制御し、吐出圧領域の2地点間の差圧が設定値になるように、可変容量斜板式圧縮機の吐出容量を制御する。
本発明に係る機械式容量制御弁は、電子制御式容量制御弁に比べて簡単な構成で、安価に、車載空調装置の所望の冷房性能を確保することができる。
本発明に係る機械式容量制御弁によれば、圧縮機の吐出容量は吸入圧ではなく吐出圧領域の2地点間の差圧に応じて可変制御されるので、吸入圧の高い高熱負荷領域でも圧縮機の吐出容量は可変制御される。従って、吸入圧の高い高熱負荷領域で、長時間に亙って圧縮機が最大吐出容量で運転され、圧縮機が損傷を被る事態は発生しない。
本発明に係る機械式容量制御弁によれば、圧縮機の吐出容量は吸入圧ではなく吐出圧領域の2地点間の差圧に応じて可変制御されるので、車載空調装置の温度膨張弁にハンチング現象が発生して吸入圧が変動しても、圧縮機の吐出容量変動は招来されず、冷却風温度の大きな変動は招来されない。
本発明の好ましい態様においては、前記差圧の前記所定値は、前記吐出圧領域の圧力に応じて変化する。
前記吐出圧領域の圧力の増加に応じて、吐出圧領域の2地点間の差圧の設定値が増加する場合には、前記吐出圧領域の圧力の増減に応じて、ひいては車両空調装置の熱負荷の増減に応じて、圧縮機の吐出容量が増減するので、熱負荷に見合った容量制御が実現される。
前記吐出圧領域の圧力の増加に応じて、吐出圧領域の2地点間の差圧の設定値が減少する場合には、車両空調装置の熱負荷が極端に大きく、ひいては前記吐出圧領域の圧力が極端に大きい場合に、圧縮機の吐出容量が減少制御されるので、前記場合に圧縮機が大容量で運転されて損傷を被る事態の発生が防止される。
本発明の好ましい態様においては、機械式容量制御弁は上記の第1容量制御弁に加えて、第1容量制御弁をパイパスして可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域とクランク室とを連通させるパイパス通路を開閉する第2弁体と、第2弁体を駆動してバイパス通路を強制開放する第2弁体駆動手段とを有する第2容量制御弁とを備える。
可変容量斜板式圧縮機が、クラッチを介することなく車両エンジンに直結したクラッチレス可変容量斜板式圧縮機である場合、車載空調装置の停止時には、圧縮機の吐出容量を最小容量に制御するのが、車両エンジンの省エネ運転の観点から望ましい。機械式容量制御弁が、可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域とクランク室とを連通させるパイパス通路を強制的に開放する第2容量制御弁を備えていれば、車載空調装置の停止と同時に第2容量制御弁によりバイパス通路を開放して、圧縮機の吐出容量を速やかに最小値まで減少させることが可能となる。
本発明の好ましい態様においては、第2容量制御弁は電磁弁であり、第2容量制御弁は第1容量制御弁と一体化されており、第1容量制御弁が開閉する可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域とクランク室との間の連通路と、第2容量制御弁が開閉するバイパス通路とは、一部を共有している。
上記構成によれば、車載空調装置の停止と同時にバイパス通路を開放することができ、また機械式容量制御弁が小型化される。
本発明に係る機械式容量制御弁は、電子制御式容量制御弁に比べて簡単な構成で、安価に、車載空調装置の所望の冷房性能を確保できる。
本発明に係る機械式容量制御弁によれば、圧縮機の吐出容量は吸入圧ではなく吐出圧領域の2地点間の差圧に応じて可変制御されるので、吸入圧の高い高熱負荷領域でも圧縮機の吐出容量は可変制御される。従って、吸入圧の高い高熱負荷領域で、長時間に亙って圧縮機が最大吐出容量で運転され、圧縮機が損傷を被る事態は発生しない。
本発明に係る機械式容量制御弁によれば、圧縮機の吐出容量は吸入圧ではなく吐出圧領域の2地点間の差圧に応じて可変制御されるので、車載空調装置の温度膨張弁にハンチング現象が発生して吸入圧が変動しても、圧縮機の吐出容量変動は招来されず、冷却風温度の大きな変動は招来されない。
本発明の実施例に係る車両空調装置を説明する。
図1、2に示すように、可変容量型斜板式圧縮機Aは、主軸10と、主軸10に固定されたローター11と、傾角可変に主軸10に支持された斜板12とを備えている。斜板12は、斜板12の傾角変動を許容するリンク機構13を介してローター11に連結され、ローター11ひいては主軸10に同期して回転する。
斜板12の周縁部に摺接する一対のシュー14を介してピストン15が斜板12に係留されている。ピストン15は、シリンダブロック16に形成されたシリンダボア16aに挿入されている。
周方向に互いに間隔を隔てて、複数のピストン15が配設されている。
主軸10、ローター11、斜板12を収容するクランク室17を形成する有底円筒状のフロントハウジング18が配設されている。主軸10は、フロントハウジング18を貫通して外部へ延びている。主軸10のフロントハウジング貫通部を密封する軸封部材19が配設されている。
フロントハウジング18に取りつけられ、車載空調装置の蒸発器出口の空気温度を検知してON/OFF制御する電磁クラッチ20を介して、図示しない車両エンジンから主軸10の先端部に回転動力が伝達される。
吸入室21と吐出室22とを形成するシリンダヘッド23が配設されている。吸入室21は図示しない吸入ポートを介して、車載空調装置の図示しない蒸発器に接続している。吐出室22は絞り24を介して吐出ポート25に接続しており、吐出ポート25は車載空調装置の凝縮器に接続している。
シリンダブロック16とシリンダヘッド23との間にボア16aに連通する吸入口と吐出口とが形成された弁板26が配設されている。
フロントハウジング18、シリンダブロック16、弁板26、シリンダヘッド23は、主軸10を中心とする円周に沿って互いに間隔を隔てて配設された複数の通しボルト27により一体に締結されている
吐出室22に隣接してシリンダヘッド23に形成された凹部28に、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量を制御する機械式容量制御弁100が嵌合固定されている。
機械式容量制御弁100は、両端が閉鎖された円筒状のケーシング101を備えている。ケーシング101に緊密に外嵌合する4個のOリングにより、ケーシング101の周囲に、4個の閉鎖空間28a、28b、28c、28dが形成されている。
ケーシング101内に、ケーシングの一方の端壁101aに隣接して室102が形成され、他方の端壁101bに隣接して室103が形成されている。
室102は、ケーシング101の周壁に形成された開口101cと、閉鎖空間28bと、シリンダヘッド23に形成された連通路29とを介して、吐出ポート25に連通している。
室102内にベローズ104が配設されている。ベローズ104の一端は端壁101aに固定されている。ベローズ104の内部空間は、端壁101aに形成された開口101dと、閉鎖空間28aと、連通路30とを介して、吐出室22に連通している。ベローズ104の他端は自由端を形成しており、当該他端にロッド105の一方の端部を形成する大径部105aが固定されている。
ロッド大径部105aは、室102と室103との間の隔壁に形成された貫通穴106の一端部が形成するロッド挿通穴106aに往復摺動可能に挿通されている。
ロッド105の他方の端部を形成する小径部105bは、貫通穴106の他端部が形成する弁穴106bを介して室103に進退可能に位置決めされている。
室103は、ケーシング101の周壁に形成された開口101eと、閉鎖空間28dと、シリンダヘッド23に形成された連通路31とを介して、吐出室22に連通している。
室103内に、弁穴106bを開閉可能に、球状の弁体107が配設されている。弁体107はロッド小径部105bの自由端に当接している。弁体107を閉鎖方向へ付勢するバネ108が配設されている。
貫通穴106の、ロッド小径部105bに対峙する中間部は、ケーシング101の周壁に形成された開口101fと、閉鎖空間28cと、シリンダヘッド23と弁板26とシリンダブロック16とに形成された連通路32とを介して、クランク室17に連通している。
クランク室17はオリフィス穴26aを介して吸入室21に連通している。
図2(b)に示すように、弁体107が弁穴106bの端部に極軽く当接して弁穴106bを閉鎖した状態で、弁体107に加わる外力が平衡状態にある場合の、前記外力の平衡状態は下式で表される。
Pd1・Sb−(Sb−Sr)・Pd2+(Sv−Sr)・Pc−Pd1・Sv−F=0・・・・・・・(1)
Pd1:吐出室内圧力、Pd2:吐出ポート内圧力、Pc:クランク室内圧力、Sb:ベローズ104の有効面積、Sr:ロッド大径部105aの断面積、Sv:弁穴106bの断面積、F:バネ108の付勢力
Pd1−Pd2=△Pdとすると、式(1)は以下のように変形される。
△Pd・(Sb−Sv)−(Sv−Sr)・(Pd2−Pc)−F=0
△Pd=F/(Sb−Sv)+(Sv−Sr)/(Sb−Sv)・(Pd2−Pc)・・・・・・(2)
Sv=Srの場合には、
△Pd=F/(Sb−Sv)・・・・・・(3)
Sv=Srの場合には、式(3)から分かるように、吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2との差圧△PdがF/(Sb−Sv)以下であれば、弁体107に加わる外力の合力は弁穴106bに接近する方向に働き、図2(b)に示すように、ベローズ104が縮み、弁体107は弁穴106bを閉じる。クランク室17は吐出室22に連通せず、オリフィス穴26aを介して吸入室21に連通する。クランク室17の内圧Pcが吸入室21の内圧Psレベルまで低下し、斜板12の傾角が増加し、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量が増加する。
吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2との差圧△PdがF/(Sb−Sv)を超えると、弁体107に加わる外力の合力は弁穴106bから離れる方向に働き、図2(a)に示すように、ベローズ104が伸び、弁体107は弁穴106bを開く。クランク室17は、連通路32、閉鎖空間28c、開口101f、弁穴106b、室103、開口101e、閉鎖空間28d、連通路31を介して吐出室22に連通し、オリフィス穴26aを介して吸入室21に連通する。クランク室17と吐出室22との間で延在する連通路の断面積は、クランク室17と吸入室21との間で延在するオリフィス穴26aの断面積に比べて遥かに大きいので、クランク室17の内圧Pcは速やかに吐出室22の内圧Pd1レベルまで上昇し、斜板12の傾角が減少し、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量が減少する。
弁体107による弁穴106bの開閉が自律的に繰り返され、斜板12の傾角の増減が自律的に繰り返されて、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量は、冷媒ガスが絞り24を通過する際の圧力損失、即ち吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2との差圧△Pdを、設定値F/(Sb−Sv)に一致させる、設定値Q1に漸近する。
バネ108のバネ定数を変えることにより、前記差圧の設定値F/(Sb−Sv)を、ひいては可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量の設定値Q1を変えることができる。
Sb>Svであり、Pd2>Pcなので、Sv>Srの場合には、式(2)から分かるように、差圧△Pdの設定値F/(Sb−Sv)+(Sv−Sr)/(Sb−Sv)・(Pd2−Pc)は、(Pd2−Pc)の増加と共に増加する。(Pd2−Pc)は車載空調装置の熱負荷の増加と共に増加する。従って、車載空調装置の熱負荷の増加と共に差圧△Pdの設定値が増加し、ひいては可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量の設定値Q1が増加する。この結果、車載空調装置の負荷に見合った吐出容量制御が実現される。
Sb>Svであり、Pd2>Pcなので、Sv<Srの場合には、式(2)から分かるように、差圧△Pdの設定値F/(Sb−Sv)+(Sv−Sr)/(Sb−Sv)・(Pd2−Pc)は、(Pd2−Pc)の増加と共に減少する。(Pd2−Pc)は車載空調装置の熱負荷の増加と共に増加する。従って、車載空調装置の熱負荷の増加と共に差圧△Pdの設定値が減少し、ひいては可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量の設定値Q1が減少する。この結果、車両空調装置の熱負荷が極端に大きく、ひいては吐出ポート25の内圧Pd2が極端に大きい場合に、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量が減少制御されるので、前記の場合に可変容量斜板式圧縮機Aが大きな吐出容量で運転されて損傷を被る事態の発生が防止される。
機械式容量制御弁100は、電子制御式容量制御弁に比べて簡単な構成で、安価に、車載空調装置の所望の冷房性能を確保することができる。
機械式容量制御弁100によれば、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量は、吸入圧、即ち吸入室21の内圧Psではなく、吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2の差圧△Pdに応じて可変制御されるので、吸入圧Psの高い車載空調装置の高熱負荷領域でも可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量は可変制御される。従って、吸入圧Psの高い車載空調装置の高熱負荷領域で、長時間に亙って可変容量斜板式圧縮機Aが最大吐出容量で運転され、可変容量斜板式圧縮機Aが損傷を被る事態は発生しない。
機械式容量制御弁100によれば、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量は吸入圧Psではなく、吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2の差圧△Pdに応じて可変制御されるので、車載空調装置の温度膨張弁にハンチング現象が発生して吸入圧Psが変動しても、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量変動は招来されず、車載空調装置の冷却風温度の大きな変動は招来されない。
シリンダヘッド23の凹部28に嵌合固定された機械式容量制御弁200は、図3に示すように、両端が閉鎖された円筒状のケーシング201を備えている。ケーシング201に緊密に外嵌合する3個のOリングにより、ケーシング201の周囲に、3個の閉鎖空間28e、28f、28gが形成されている。
ケーシング201内に、ケーシングの一方の端壁201aに隣接して室202が形成され、他方の端壁201bに隣接して室203が形成されている。
室202は、ケーシング101の周壁に形成された開口201cと、閉鎖空間28fと、シリンダヘッド23に形成された連通路33とを介して、吐出室22に連通している。
室202内にベローズ204が配設されている。ベローズ204の一端は端壁201aに固定されている。ベローズ204の内部空間は、端壁201aに形成された開口201dと、閉鎖空間28eと、連通路34とを介して、吐出ポート25に連通している。ベローズ204の他端は自由端を形成しており、当該他端に弁体205が固定されている。ベローズ204の自由端を固定端から離隔する方向へ付勢するバネ206がベローズ204内に配設されている。
弁体205は、室202と室203との間の隔壁に形成された弁穴207を開閉可能に配設されている。
室203は、ケーシング201の周壁に形成された開口201eと、閉鎖空間28gと、シリンダヘッド23と弁板26とシリンダブロック16とに形成された連通路35とを介して、クランク室17に連通している。
クランク室17はオリフィス穴26aを介して吸入室21に連通している。
図3に示すように、弁体205が弁穴207の端部に極軽く当接して弁穴207を閉鎖した状態で、弁体205に加わる外力が平衡状態にある場合の、前記外力の平衡状態は下式で表される。
Pd2・Sb−(Sb−Sv)・Pd1−Pc・Sv+F=0・・・・・・・(4)
Pd1:吐出室内圧力、Pd2:吐出ポート内圧力、Pc:クランク室内圧力、Sb:ベローズ204の有効面積、Sv:弁穴207の断面積、F:バネ206の付勢力
Pd1−Pd2=△Pdとすると、式(4)は以下のように変形される。
−△Pd・Sb+Sv・(Pd1−Pc)+F=0
△Pd=F/Sb+Sv/Sb・(Pd1−Pc)・・・・・・(5)
式(5)から分かるように、吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2との差圧△PdがF/Sb+Sv/Sb・(Pd1−Pc)以下であれば、弁体205に加わる外力の合力は弁穴207に接近する方向に働き、ベローズ204が伸び、図3に示すように、弁体205は弁穴207を閉じる。クランク室17は吐出室22に連通せず、オリフィス穴26aを介して吸入室21に連通する。クランク室17の内圧Pcが吸入室21の内圧Psレベルまで低下し、斜板12の傾角が増加し、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量が増加する。
吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2との差圧△PdがF/Sb+Sv/Sb・(Pd1−Pc)を超えると、弁体205に加わる外力の合力は弁穴207から遠ざかる方向に働き、ベローズ204が縮み、弁体205は弁穴207を開く。クランク室17は、連通路35、閉鎖空間28g、開口201e、室203、弁穴207、室202、開口201c、閉鎖空間28f、連通路33を介して吐出室22に連通し、オリフィス穴26aを介して吸入室21に連通する。クランク室17と吐出室22との間で延在する連通路の断面積は、クランク室17と吸入室21との間で延在するオリフィス穴26aの断面積に比べて遥かに大きいので、クランク室17の内圧Pcは速やかに吐出室22の内圧Pd1レベルまで上昇し、斜板12の傾角が減少し、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量が減少する。
弁体205による弁穴207の開閉が自律的に繰り返され、斜板12の傾角の増減が自律的に繰り返されて、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量は、冷媒ガスが絞り24を通過する際の圧力損失、即ち吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2との差圧△Pdを、設定値F/Sb+Sv/Sb・(Pd1−Pc)に一致させる、設定値Q2に漸近する。
バネ206のバネ定数を変えることにより、前記差圧の設定値F/Sb+Sv/Sb・(Pd1−Pc)を、ひいては可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量の設定値Q2を変えることができる。
機械式容量制御弁200は、電子制御式容量制御弁に比べて簡単な構成で、安価に、車載空調装置の所望の冷房性能を確保することができる。
機械式容量制御弁200によれば、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量は、吸入圧、即ち吸入室21の内圧Psではなく、吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2の差圧△Pdに応じて可変制御されるので、吸入圧Psの高い車載空調装置の高熱負荷領域でも可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量は可変制御される。従って、吸入圧Psの高い車載空調装置の高熱負荷領域で、長時間に亙って可変容量斜板式圧縮機Aが最大吐出容量で運転され、可変容量斜板式圧縮機Aが損傷を被る事態は発生しない。
機械式容量制御弁200によれば、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量は吸入圧Psではなく、吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2の差圧△Pdに応じて可変制御されるので、車載空調装置の温度膨張弁にハンチング現象が発生して吸入圧Psが変動しても、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量変動は招来されず、車載空調装置の冷却風温度の大きな変動は招来されない。
式(5)から分かるように、差圧△Pdの設定値F/Sb+Sv/Sb・(Pd1−Pc)は、(Pd1−Pc)の増加と共に増加する。(Pd1−Pc)は車載空調装置の熱負荷の増加と共に増加する。従って、車載空調装置の熱負荷の増加と共に差圧△Pdの設定値が増加し、ひいては可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量の設定値Q2が増加する。この結果、車載空調装置の負荷に見合った吐出容量制御が実現される。
シリンダヘッド23の凹部28に嵌合固定された機械式容量制御弁300は、図4に示すように、両端が閉鎖された円筒状のケーシング301を備えている。ケーシング301に緊密に外嵌合する4個のOリングにより、ケーシング301の周囲に、4個の閉鎖空間28h、28i、28j、28kが形成されている。
ケーシング301内に、ケーシングの一方の端壁301aに隣接して室302が形成され、他方の端壁301bに隣接して室303が形成されている。
室302は、ケーシング301の周壁に形成された開口301cと、閉鎖空間28iと、シリンダヘッド23に形成された連通路36とを介して、吐出室22に連通している。
室302内にベローズ304が配設されている。ベローズ304の一端は端壁301aに固定されている。ベローズ304の内部空間は、端壁301aに形成された開口301dと、閉鎖空間28hと、連通路37とを介して、吐出ポート25に連通している。ベローズ304の他端は自由端を形成しており、当該他端にロッド305の一方の端部を形成する大径部305aが固定されている。ロッド大径部305aは、室302と室303との間の隔壁に形成された貫通穴306の一端部が形成するロッド挿通穴306aに往復摺動可能に挿通されている。
ロッド305の他方の端部を形成する小径部305bは、貫通穴306の他端部が形成する弁穴306bを介して室303に進退可能に位置決めされている。
ベローズ304の自由端を固定端から離隔する方向へ付勢するバネ307がベローズ304内に配設されている。
室303は、ケーシング301の周壁に形成された開口301eと、閉鎖空間28kと、シリンダヘッド23に形成された連通路38とを介して、吸入室21に連通している。
室303内に、弁穴306bを開閉可能に、球状の弁体308が配設されている。弁体308はロッド小径部305bの自由端に当接している。弁体308を閉鎖方向へ付勢するバネ309が配設されている。
貫通穴306の、ロッド小径部305bに対峙する中間部は、ケーシング301の周壁に形成された開口301fと、閉鎖空間28jと、シリンダヘッド23と弁板26とシリンダブロック16とに形成された連通路39とを介して、クランク室17に連通している。
本実施例においては、可変容量斜板式圧縮機Aは、実施例1の場合と異なり、クランク室17と吸入室21とを連通させるオリフィス穴を備えていない。
図4に示すように、弁体308が弁穴306bの端部に極軽く当接して弁穴306bを閉鎖した状態で、弁体308に加わる外力が平衡状態にある場合の、前記外力の平衡状態は下式で表される。
Pd2・Sb−(Sb−Sr)・Pd1+(Sv−Sr)・Pc−Ps・Sv+F1−F2=0・・・・・・・(6)
Pd1:吐出室内圧力、Pd2:吐出ポート内圧力、Pc:クランク室内圧力、Ps:吸入室内圧力、Sb:ベローズ304の有効面積、Sr:ロッド大径部305aの断面積、Sv:弁穴306bの断面積、F1:バネ307の付勢力、F2:バネ309の付勢力
Pd1−Pd2=△Pdとすると、Sv=Srの場合には、式(1)は以下のように変形される。
−△Pd・Sb+Sv・(Pd1−Ps)+F1−F2=0
△Pd=(F1−F2)/Sb+(Pd1−Ps)・Sv/Sb・・・・・・(7)
式(7)から分かるように、吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2との差圧△Pdが(F1−F2)/Sb+(Pd1−Ps)・Sv/Sb未満であれば、弁体308に加わる外力の合力は弁穴306bから遠ざかる方向に働き、ローズ304が伸び、弁体308は弁穴306bを開く。クランク室17は、連通路39、閉鎖空間28j、開口301f、弁穴306b、室303、開口301e、閉鎖空間28k、連通路38を介して、吸入室21に連通する。クランク室17の内圧Pcが吸入室21の内圧Psレベルまで低下し、斜板12の傾角が増加し、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量が増加する。
吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2との差圧△Pdが(F1−F2)/Sb+(Pd1−Ps)・Sv/Sb以上になると、弁体308に加わる外力の合力は弁穴306bに接近する方向に働き、ベローズ304が縮み、弁体308は弁穴306bを閉じる。この結果、クランク室17と吸入室21の連通が遮断される。シリンダボア16aとシリンダ15との摺動部を介して、シリンダボア16a内の高圧冷媒ガスがクランク室17へ流入し、クランク室17の内圧Pcが増加する。この結果、斜板12の傾角が減少し、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量が減少する。
弁体308による弁穴306bの開閉が自律的に繰り返され、斜板12の傾角の増減が自律的に繰り返されて、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量は、冷媒ガスが絞り24を通過する際の圧力損失、即ち吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2との差圧△Pdを、設定値(F1−F2)/Sb+(Pd1−Ps)・Sv/Sbに一致させる、設定値Q3に漸近する。
バネ307、309のバネ定数を変えることにより、前記差圧の設定値(F1−F2)/Sb+(Pd1−Ps)・Sv/Sbを、ひいては可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量の設定値Q3を変えることができる。
F1−F2>0にしておけば、Pd1−Ps>0なので、式(7)から分かるように、差圧△Pdの設定値(F1−F2)/Sb+(Pd1−Ps)・Sv/Sbは、(Pd1−Ps)の増加と共に増加する。(Pd1−Ps)は車載空調装置の熱負荷の増加と共に増加する。従って、車載空調装置の熱負荷の増加と共に差圧△Pdの設定値が増加し、ひいては可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量の設定値Q3が増加する。この結果、車載空調装置の負荷に見合った吐出容量制御が実現される。
機械式容量制御弁300は、電子制御式容量制御弁に比べて簡単な構成で、安価に、車載空調装置の所望の冷房性能を確保することができる。
機械式容量制御弁300によれば、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量は、吸入圧、即ち吸入室21の内圧Psはなく、吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2の差圧△Pdに応じて可変制御されるので、吸入圧Psの高い車載空調装置の高熱負荷領域でも可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量は可変制御される。従って、吸入圧Psの高い車載空調装置の高熱負荷領域で、長時間に亙って可変容量斜板式圧縮機Aが最大吐出容量で運転され、可変容量斜板式圧縮機Aが損傷を被る事態は発生しない。
機械式容量制御弁300によれば、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量は吸入圧Psではなく、吐出室22の内圧Pd1と吐出ポート25の内圧Pd2の差圧△Pdに応じて可変制御されるので、車載空調装置の温度膨張弁にハンチング現象が発生して吸入圧Psが変動しても、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量変動は招来されず、車載空調装置の冷却風温度の大きな変動は招来されない。
図5に示すように、実施例1の機械式容量制御弁100の、ケーシングの他方の端壁101bが、電磁弁400のケーシング401の開放端部401aと、開放端部401aに緊密に嵌合する固定鉄心402のフランジ状の一端部402aとにより形成されている。固定鉄心402の他端に対峙して、可動鉄心403が配設されている。可動鉄心403はバネ404により、固定鉄心402の他端から遠ざかる方向へ付勢されている。固定鉄心402を取り巻いて、コイル405が配設されている。
実施例1の機械式容量制御弁100と電磁弁400とが一体化されて、機械式容量制御弁500が形成されている。
機械式容量制御弁100の室103は、固定鉄心402の中心部を貫通する貫通穴406と、固定鉄心402の他端と可動鉄心403との間に形成される隙間407と、固定鉄心402の外側面に沿って形成された通路408と、機械式容量制御弁100のケーシング101の周壁に形成された通路101gとを介して、機械式容量制御弁100のケーシング101の周壁に形成された開口101fに連通している。
連通路31、閉鎖空間28d、開口101e、室103、貫通穴406、隙間407、通路408、通路101g、開口101f、閉鎖空間28c、連通路32が形成する、電磁弁400により開閉される吐出室22とクランク室17との間の連通路は、機械式容量制御弁100をバイパスして吐出室22とクランク室17とを連通させるバイパス通路を形成している。
機械式容量制御弁500が取り付けられた可変容量斜板式圧縮機Aは、電磁クラッチを介することなく、図示しない車両エンジンに直結されている。
可変容量斜板式圧縮機Aを備える車載空調装置が作動している時は、電磁弁400のコイル405に通電されており、図5(b)に示すように、可動鉄心403は固定鉄心402の他端に当接して隙間407を閉じている。この結果、電磁弁400の内部に形成された通路を介する室103と開口101fとの連通は遮断されており、吐出室22とクランク室17とを連通させるバイパス通路は遮断されている。従って、機械式容量制御弁500の一部を形成する機械式容量制御弁100により、実施例1と同一の吐出容量制御が行われ、実施例1と同一の作用効果が得られる。
可変容量斜板式圧縮機Aを備える車載空調装置が停止すると、車載空調装置の停止と同時にコイル405への通電が停止され、図5(a)に示すように、可動鉄心403が固定鉄心402の他端から離れ、隙間407を開放する。この結果、電磁弁400の内部に形成された通路を介して室103が開口101fに連通する。
クランク室17は、連通路32、閉鎖空間28c、開口101f、通路101g、通路408、隙間407、貫通穴406、室103、開口101e、閉鎖空間28d、連通路31により形成されるバイパス通路を介して吐出室22に連通する。クランク室17の内圧Pcが速やかに吐出室22の内圧Pd1レベルまで上昇し、斜板12の傾角が速やかに最小傾角まで減少し、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量が速やかに最小容量まで減少する。
車載空調装置の作動時に、蒸発器出口空気温度を検知する温度センサーの出力信号に応じて接点をON/OFFする蒸発器サーモスタットにより、コイル405への通電を制御して、蒸発器の凍結を防止し、且つ所望の冷房性能を得ている。
機械式容量制御弁500が取り付けられた可変容量斜板式圧縮機Aは、クラッチを介することなく車両エンジンに直結したクラッチレス可変容量斜板式圧縮機なので、車載空調装置の停止時には、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量を速やかに最小容量まで減少させるのが、車両エンジンの省エネ運転の観点から望ましい。機械式容量制御弁500は、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出室22とクランク室17とを連通させる連通路を開閉して通常の容量可変制御を行う機械式容量制御弁100と、機械式容量制御弁100をバイパスして可変容量斜板式圧縮機Aの吐出室22とクランク室17とを連通させるパイパス通路を強制的に開放する電磁弁400とを備えているので、車載空調装置の停止と同時に電磁弁400によりバイパス通路を開放して、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出容量を速やかに最小値まで減少させることが可能である。
機械式容量制御弁100と電磁弁400とは一体化されており、また機械式容量制御弁100が開閉する吐出室22とクランク室17との間の連通路と、電磁弁400が開閉する吐出室22とクランク室17との間のバイパス通路とは、閉鎖空間28d、開口101e、室103、開口101fを共有しているので、機械式容量制御弁500は小型化されている。
実施例1乃至実施例4において、機械式容量制御弁により所定値に維持される、可変容量斜板式圧縮機Aの吐出圧領域の2地点間の差圧は、吐出室内圧と吐出ポート内圧の差圧に限定されず、吐出圧領域内の任意の2点間の差圧で良い。例えば、吐出室内の2地点間の差圧でも良く、吐出ポート内の2地点間の差圧でも良く、吐出室と吐出ポートとの間の通路上の2地点間の差圧でも良い。
ベローズ104、204、304を、ダイヤフラムに代えても良い。
弁体107、308の前後の圧力を逆にしても良い。
ロッド小径部105bと弁体107とを一体化しても良く、ロッド小径部305bと弁体308とを一体化しても良い。
本発明は、可変容量斜板式圧縮機の容量制御弁に広く利用可能である。
本発明の第1実施例に係る機械式容量制御弁を備える可変容量斜板式圧縮機の断面図である。 本発明の第1実施例に係る機械式容量制御弁の断面図である。 本発明の第2実施例に係る機械式容量制御弁の断面図である。 本発明の第3実施例に係る機械式容量制御弁の断面図である。 本発明の第4実施例に係る機械式容量制御弁の断面図である。
符号の説明
A 可変容量斜板式圧縮機
17 クランク室
21 吸入室
22 吐出室
28 凹部
100、200、300、500 機械式容量制御弁
400 電磁弁
Pd1 吐出室内圧
Pd2 吐出ポート内圧
Pc クランク室内圧
Ps 吸入室内圧
△Pd 差圧

Claims (5)

  1. 可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域の2地点間の差圧に感応して変位する感圧部材と、感圧部材の変位に従動し、前記差圧が所定値以下では可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域とクランク室との間の連通路を閉じ、前記差圧が所定値を超えると前記連通路を開く弁体と、前記差圧の前記所定値を設定するバネとを備えることを特徴とする、可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁。
  2. 可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域の2地点間の差圧に感応して変位する感圧部材と、感圧部材の変位に従動し、前記差圧が所定値未満では可変容量斜板式圧縮機の吸入圧領域とクランク室との間の連通路を開き、前記差圧が所定値以上になると前記連通路を閉じる弁体と、前記差圧の前記所定値を設定するバネとを備えることを特徴とする、可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁。
  3. 前記差圧の前記所定値は、前記吐出圧領域の圧力に応じて変化することを特徴とする請求項1又は2に記載の可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁。
  4. 請求項1に記載の第1容量制御弁と、第1容量制御弁をパイパスして可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域とクランク室とを連通させるパイパス通路を開閉する第2弁体と、第2弁体を駆動してバイパス通路を強制開放する第2弁体駆動手段とを有する第2容量制御弁とを備えることを特徴とする可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁。
  5. 第2容量制御弁は電磁弁であり、第2容量制御弁は第1容量制御弁と一体化されており、第1容量制御弁が開閉する可変容量斜板式圧縮機の吐出圧領域とクランク室との間の連通路と、第2容量制御弁が開閉するバイパス通路とは、一部を共有していることを特徴とする請求項4に記載の可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁。
JP2004154184A 2004-05-25 2004-05-25 可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁 Pending JP2005337044A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004154184A JP2005337044A (ja) 2004-05-25 2004-05-25 可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004154184A JP2005337044A (ja) 2004-05-25 2004-05-25 可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005337044A true JP2005337044A (ja) 2005-12-08

Family

ID=35490897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004154184A Pending JP2005337044A (ja) 2004-05-25 2004-05-25 可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005337044A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010018944A2 (ko) * 2008-08-13 2010-02-18 두원공과대학교 사판식 압축기의 토출용 체크밸브
WO2011078547A2 (ko) * 2009-12-23 2011-06-30 두원공과대학교 용량가변형 압축기

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010018944A2 (ko) * 2008-08-13 2010-02-18 두원공과대학교 사판식 압축기의 토출용 체크밸브
WO2010018944A3 (ko) * 2008-08-13 2010-04-15 두원공과대학교 사판식 압축기의 토출용 체크밸브
KR100986943B1 (ko) * 2008-08-13 2010-10-12 주식회사 두원전자 사판식 압축기의 토출용 체크밸브
CN102124224A (zh) * 2008-08-13 2011-07-13 (学)斗源学院 斜盘式压缩机的排出止回阀
US8671976B2 (en) 2008-08-13 2014-03-18 Doowon Technical College Exhaust check valve of swash plate compressor
WO2011078547A2 (ko) * 2009-12-23 2011-06-30 두원공과대학교 용량가변형 압축기
WO2011078547A3 (ko) * 2009-12-23 2011-11-10 두원공과대학교 용량가변형 압축기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6517323B2 (en) Displacement control mechanism for variable displacement type compressor
JP6663227B2 (ja) 可変容量圧縮機の容量制御弁
JP4242624B2 (ja) 容量制御弁及びその制御方法
EP1995460B1 (en) Capacity control valve
JP4436295B2 (ja) 可変容量圧縮機
JP2007278593A (ja) 空調装置
JP2008025388A (ja) 可変容量圧縮機の容量制御弁
EP1138946A2 (en) Control valve for variable displacement compressor
JP6804443B2 (ja) 可変容量型圧縮機
JP2005307817A (ja) 容量可変型圧縮機の容量制御装置
JP2002285956A (ja) 容量可変型圧縮機の制御弁
EP1024286A2 (en) Control valve for variable displacement compressor
JP2005337044A (ja) 可変容量斜板式圧縮機の機械式容量制御弁
JP4501112B2 (ja) 可変容量型圧縮機の制御装置
EP2194273B1 (en) Variable displacement compressor
JP7419349B2 (ja) 容量制御弁
JP2007064056A (ja) 可変容量型圧縮機の制御弁
JP2008128091A (ja) クラッチレス可変容量圧縮機
WO2011001621A1 (ja) 可変容量斜板式圧縮機及びこれを用いた空調装置システム
JP2020101242A (ja) 制御弁
JP4651569B2 (ja) 可変容量圧縮機
JP4663579B2 (ja) 可変容量圧縮機の容量制御弁
JP4474697B2 (ja) 制御弁
JP7051238B2 (ja) 容量制御弁
JP2008202480A (ja) 可変容量圧縮機の容量制御弁