JP2005336821A - 面付錠 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 固定筒21に内設されるコア軸35と、固定筒21内に内設されるサムターン筒43と、サムターン筒43に摺動自在に内設されるストッパー49,51と、サムターン筒43に連動回転しストッパー49,51を進入させるストッパー退避凹部38aを有したサムターンボス38と、サムターンボス38に取り付けられる摘み41と、ストッパー49,51の係合を解除する一対のボタンと、一対のストッパー49,51を挟むとともに、他端部同士が接近方向に配置される一対の解除交差部材と、コア軸35の突起板39を挟持しコア軸35の回転によって開脚され、この開脚動作によって解除交差部材を介して一対のストッパー49,51を係合解除方向に摺動させる一対の挟持板73a,73bとを設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明に係る面付錠は、デッドボルト6等を進退させる錠機構部4を内蔵しかつ該錠機構部4を作動させるサムターンを備えた錠ケース3が扉2の一方の面2aに突出した状態で設けられるとともに、前記錠機構部4に連動連結されるシリンダ錠11が前記扉2を貫通しかつ該シリンダ錠11先端の鍵穴が前記扉2の他方の面2bに表出する面付錠であって、
前記錠ケース3に固定される固定筒21と、
前記シリンダ錠11に連動連結され、前記錠ケース3に回転自在に内設されるコア軸35と、
前記固定筒21に回転自在に内設されるサムターン筒43と、
該サムターン筒43に軸線直交方向で摺動自在に内設され該サムターン筒43の外周から突出して前記固定筒21に係合することで該サムターン筒43の回転を阻止する一対のストッパー49,51と、
前記サムターン筒43に所定の遊び角αを許容して連動回転し該ストッパー49,51を進入させて前記係合を解除する方向の該ストッパー49,51の移動を可能にするストッパー退避凹部38aを外周に有したサムターンボス38と、
該サムターンボス38に取り付けられ屋内側へ突出する略板状の摘み41と、
脚部63a,65aを有し該摘み41の表裏面に突出され同時に押し込まれることで該脚部63a,65aを介して前記ストッパー49,51の係合を解除する一対のボタン63,65と、
該一対のボタン63,65を離反方向に付勢することで前記脚部63a,65aを介して前記ストッパー49,51を係合方向に付勢するボタン付勢バネ66と、
前記サムターン筒43に軸線直交方向で摺動自在に内設され圧縮バネ71によって離間された一端部67b,69b同士の間隙で前記一対のストッパー49,51を挟むとともに、他端部67c,69c同士が接近方向に配置される一対の解除交差部材67,69と、
前記サムターン筒43に揺動自在に支持され前記コア軸35に突設された突起板39を軸線直交方向の両側から挟持し前記コア軸35の回転入力で前記突起板39によって開脚され、該開脚動作によって前記一対の解除交差部材67,69の他端部67c,69c同士を離反方向に移動して前記一端部67b,69b同士で前記一対のストッパー49,51を係合解除方向に摺動させる一対の挟持板73a,73bと、
を具備したことを特徴とする。
また、一般的なサムターンと同様に、摘み41を摘んで回動操作が行え、施錠時にはボタン操作に関わらず施錠が行えるとともに、屋外からのシリンダ錠11による合鍵操作時にはボタン63,65による規制が自動解除されて、摘み41が回転される。
さらに、従来の防犯カバーが被せられる構成と異なり、摘み41を略板状に形成したので、垂直・水平姿勢が視認可能となる。
また、摘み41が、ボタン63,65の押し込みより先に回されると、ストッパー退避凹部38aがストッパー49,51から位置ずれし、ストッパー49,51がストッパー退避凹部38aに退避できなくなり、ストッパー49,51の解除が不能となる。
すなわち、防犯性の高いサムターンを備えた面付錠が得られることとなる。
また、一般的なサムターンと同様に、摘みを摘んで回動操作が行え、施錠時にはボタンに関わらず施錠が行えるとともに、屋外からのシリンダ錠による合鍵操作時にはボタンの規制が自動解除されて摘みが回転するので、良好な操作性を確保することができる。そして、従来の防犯カバーを被せるのと異なり、突出寸法が大きくならず、意匠性を低下させることがない。
さらに、摘みの形状が略板状であるので垂直・水平姿勢が視認でき、一般的なサムターンと同様に、室内側からの施解錠状態を容易に確認することができる。これに加え、摘みが、ボタンの押し込みより先に回されると、ストッパー退避凹部がストッパーから位置ずれし、ストッパーの解除が不能となるので、挿入した針金や棒等を摘みに引っ掛ける等した、サムターン摘みの回転が一層行い難くなり、防犯性をさらに向上させることができる。
図1は本発明に係る面付錠の縦断面図、図2は図1に示した面付錠の横断面図、図3は図1に示した面付錠の屋内側から見た正面図、図4は図3を背面側から見た断面図、図5は錠ケースから突設されたサムターンの斜視図である。
本実施の形態による面付錠100が取付けられる扉2には、この面付錠100を構成する錠ケース3が設けられる。扉2の一方の面である屋内面2aには、図示しない台座がビス等によって螺着され、錠ケース3はこの台座にビスによって螺看される。本実施の形態では錠ケース3は略方形箱状に形成され扉2の屋内側2aの面に露出し突出して固定される。
なお、本実施の形態の面付錠100は、錠機構部4と、開閉操作部5とが1つの錠ケース3に構成されるもので、上半部に錠機構部4が、下半部に開閉操作部5が配設される。
錠ケース3内には、左右方向にスライド自在となるデッドボルト6が設けられ、その先端6aは、錠ケース3の一側面から扉2の木口方向に沿って避退自在となる。デッドボルト6の基端近傍には、ダルマ7が軸支されている。ダルマ7には、外側縁の一部に片状の係合部8が延設されており、デッドボルト6の基端6bに連結されている。そして、ダルマ7が所定角度回転することで、係合部8が連動し、これに連動してデッドボルト6がスライドすることとなる。ダルマ7は、錠ケース3内の出力軸9に連結されている。出力軸9の錠ケース3の外面側には、錠ケース3より突出するサムターンとしての防犯サムターン10が連結され、また、出力軸9の錠ケース3の背面側すなわち扉2の屋内面2aに対向する側には後述するシリンダ錠11が連結される。
なお、本実施の形態の面付錠100を構成する防犯サムターン10には、一対のボタン63,65が表裏面に配設されている。これらボタン63,65は、後に詳述するように、押下することにより、防犯サムターン10自体の回転を行えるような構成となっており、防犯サムターン10の摘み41に対して、これらボタン63,65を正しく押下した状態として回転操作を行わなければ、この防犯サムターン10によるデッドボルト6の進退操作が行えないようになっている。
なお、支持板101は、錠ケース3内において、上述した鍵機構部7を構成する各部11、13、15を支持する板部材であり、錠ケース3内に固定され、錠ケース3の外装表面板3aとの間に各部が配置されるようになっている。
鍵本体105は、正規な合鍵(図示せず)を挿入することで回転操作を行うことが可能な構造であり、先端に合鍵の挿入さる鍵穴が形成され、また基端には、合鍵よる回転操作にて連動して回転するテールピース109が配設されている。ハウジング107は、錠本体105を内蔵する略円筒状に形成されており、先端側に錠本体105を配置して、先端面より錠本体105の鍵穴が表出するようになっている。この鍵穴は、扉の他方の面である屋外面2bに表出する。ハウジング107の基端には、錠本体105のテールピース109と錠機構部4を構成するコア軸35とを連結するための連結部111が、ハウジング107内で回転自在となって配設されている。すなわち、合鍵による回転操作で、テールピース109が回転すると、連結部111を介してコア軸35を回転させ、これにより出力軸9へ回転操作力を伝達させて、デッドボルト6の進退が行われるようになっている。
固定筒21の後端側内部には、サムターン筒43が回転自在に内設される。なお、本実施の形態では、サムターン筒43は、錠機構部4における出力軸9として構成され、すなわち、このサムターン筒43に上記したダルマ7が連結される構造となる。また、固定筒21の先端側内部には、摘み41の取り付けられるサムターンボス38が回転自在に内設される。サムターンボス38は、サムターン筒43に所定の遊び角を許容して連動回転する。このサムターンボス38の外周には直径方向両端で一対のストッパー退避凹部38aが形成され、ストッパー退避凹部38aは後述するストッパーを進入させて、ストッパーの係合を解除する方向の移動を可能にする。
図8は挟持板における施錠状態を(a)、シリンダ錠回転状態を(b)に表した動作説明図、図9は図8の逆回転時の動作説明図、図10は解除交差部材における施錠状態を(a)、シリンダ錠回転状態を(b)に表した動作説明図、図11は解除交差部材における施錠状態を(a)、ボタン押し込み状態を(b)に表した動作説明図、図12はストッパーにおける施錠状態を(a)、ボタンを押し込まずに摘みを回転させた状態を(b)に表した動作説明図である。
防犯サムターン10の施錠状態を解除するには、摘み41から突出している表裏面のボタン63,65を押下する。
ボタン63,65が押し込められると、脚部63a,65aが水平に並んだ状態から開脚される。これにより、図11(b)に示すように、一対のストッパー49,51は、筒状部45の半径方向内側へと摺動され、係合溝55から抜脱される。
2a…一方の面(屋内面)
2b…他方の面(屋外面)
3…錠ケース
4…錠機構部
6…デッドボルト
11…シリンダ錠
21…固定筒
35…コア軸
38…サムターンボス
38a…ストッパー退避凹部
39…突起板
41…摘み
43…サムターン筒
49,51…ストッパー
63,65…ボタン
63a,65a…脚部
66…ボタン付勢バネ
67,69…解除交差部材
67b,69b…一端部(ストッパー挟持片)
67c,69c…他端部(離間片)
71…圧縮バネ
73a,73b…挟持板
100…面付錠
α…遊び角
Claims (1)
- デッドボルト等を進退させる錠機構部を内蔵しかつ該錠機構部を作動させるサムターンを備えた錠ケースが扉の一方の面に突出した状態で設けられるとともに、前記錠機構部に連動連結されるシリンダ錠が前記扉を貫通しかつ該シリンダ錠先端の鍵穴が前記扉の他方の面に表出する面付錠であって、
前記錠ケースに固定される固定筒と、
前記シリンダ錠に連動連結され、前記錠ケースに回転自在に内設されるコア軸と、
前記固定筒に回転自在に内設されるサムターン筒と、
該サムターン筒に軸線直交方向で摺動自在に内設され該サムターン筒の外周から突出して前記固定筒に係合することで該サムターン筒の回転を阻止する一対のストッパーと、
前記サムターン筒に所定の遊び角を許容して連動回転し該ストッパーを進入させて前記係合を解除する方向の該ストッパーの移動を可能にするストッパー退避凹部を外周に有したサムターンボスと、
該サムターンボスに取り付けられ屋内側へ突出する略板状の摘みと、
脚部を有し該摘みの表裏面に突出され同時に押し込まれることで該脚部を介して前記ストッパーの係合を解除する一対のボタンと、
該一対のボタンを離反方向に付勢することで前記脚部を介して前記ストッパーを係合方向に付勢するボタン付勢バネと、
前記サムターン筒に軸線直交方向で摺動自在に内設され圧縮バネによって離間された一端部同士の間隙で前記一対のストッパーを挟むとともに、他端部同士が接近方向に配置される一対の解除交差部材と、
前記サムターン筒に揺動自在に支持され前記コア軸に突設された突起板を軸線直交方向の両側から挟持し前記コア軸の回転入力で前記突起板によって開脚され、該開脚動作によって前記一対の解除交差部材の他端部同士を離反方向に移動して前記一端部同士で前記一対のストッパーを係合解除方向に摺動させる一対の挟持板と、
を具備したことを特徴とする面付錠。
Priority Applications (1)
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