JP2005336134A - 経皮吸収促進剤 - Google Patents

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賢 稲岡
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Abstract

【課題】有効成分の経皮吸収性を向上し、多量の有効成分を皮内に届けることができる皮膚外用組成物の提供。
【解決手段】ジグリセリンおよび低分子ベタインを組み合わせて用いることによって有効成分の透過性に優れた経皮吸収促進剤が提供される。本発明の経皮吸収促進剤により有効成分の経皮吸収促進量が格段に増加し、有効成分本来の作用効果が十分に発揮される。
【選択図】なし

Description

本発明は、経皮吸収促進剤に関する。また、かかる経皮吸収促進剤と有効成分とを含有する皮膚外用組成物に関する。
生体に対して優れた薬理作用を有する成分、生体の生理作用を調整する成分などが数多く知られている。これらの有効成分を外用剤に配合して皮膚から吸収させて効果を発揮すべく製剤設計する場合には、有効成分の経皮吸収性が重要である。皮膚という生体バリアを透過することなく、いかなる有効な作用も発揮しえないからである。したがって、生体に対して薬理作用や生理作用をもたらす有効成分の経皮吸収量を高め、効率的に吸収される手段が求められる。
皮膚外用組成物において、有効成分の経皮吸収性を高める化合物も数多く知られている。例えば、多価アルコールが経皮吸収を促進すること(非特許文献1)等がある。
ところで、トリメチルグリシンに代表される低分子ベタインは、化粧品用途として代表的には保湿効果、その他にも帯電防止効果や静菌効果、毛髪損傷修復効果などが知られている。また、低分子ベタインはアスコルビン酸誘導体等の美白成分の経皮吸収性を高めること、美白剤と低分子ベタインにシリコーン油及び植物油から選ばれる油性成分とを含有する皮膚外用剤では、美白剤の経皮吸収性が向上し、美白効果が高まると共に、美白剤によるシミ・くすみ改善効果が高まり肌荒れ、保湿機能の改善効果が高まり、使用感が良好になることが知られている(特許文献1:特開2001−89321号公報)
ジグリセリンは、化粧品用途として代表的には保湿効果が知られているが、経皮吸収性を高める効果は知られていない。
ジャーナル オブ コントロールド リリース,42,1996,217-228 特開2001−89321号公報
本発明は、経皮吸収促進剤及び、この経皮吸収促進剤と有効成分とを含有する皮膚外用組成物を提供する。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行なった結果、ジグリセリンおよび低分子ベタインを組み合わせて用いることによって、有効成分の経皮吸収量を格段に増加せしめることができることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(3)に示す経皮吸収促進剤又は皮膚外用組成物である。
(1)ジグリセリン及び低分子ベタインを組み合わせることを特徴とする経皮吸収促進剤、
(2)低分子ベタインがトリメチルグリシンである(1)に記載の経皮吸収促進剤、
(3)(1)又は(2)に記載の経皮吸収促進剤と有効成分を含有する皮膚外用組成物。
なお、本明細書中、特に言及しない限り、%は重量%を意味するものとする。
本発明者によれば、ジグリセリンおよび低分子ベタインを組み合わせて用いることによって高い効果を有する経皮吸収促進剤を提供できる。本発明の経皮吸収促進剤と有効成分を含有する皮膚外用組成物では、有効成分の経皮吸収促進性が格段に向上し、有効成分本来の作用効果を十分に発揮することができる。
本発明の経皮吸収促進剤は、公知化合物であるジグリセリンと低分子ベタインの組み合わせからなる。低分子ベタインとは、分子量200以下の分子内で両性イオンを形成するものを示し、具体的には、4級アンモニウム塩基、4級ホスホニウム塩基、3級スルホニウム塩基等が挙げられ、これらは界面活性剤としての性質をほとんど示さない。中でも好ましくは、下記式(1)
Figure 2005336134
(式中、R、R及びRはそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基を表し、nは1〜6を表す。)で表されるN,N,N−トリアルキルアミノ酸が挙げられる。
〜Rとしては、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を広く用いることができる。すなわち、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、3−メチルペンチル基、2,2−ジメチルブチル基又は2,3−ジメチルブチル基等がそれぞれ例示される。なおR〜Rは同一であっても異なっていてもよい。
具体的には、n=1のトリメチルグリシン、トリエチルグリシン、トリプロピルグリシン、トリイソプロピルグリシン、n=2のトリメチル−β−アラニン、n=3のトリメチル−γ−アミノ酪酸等が挙げられ、好ましくはトリメチルグリシンである。
また、これらの低分子ベタインは置換されていてもよく、具体的には、n=1のN,N,N−トリメチルアラニン、N,N,N−トリエチルアラニン、N,N,N−トリイソプロピルアラニン、N,N,N−トリメチルメチルアラニン、カルニチン、アセチルカルニチン等が挙げられ、好ましくはカルニチンである。
本発明の経皮吸収促進剤では、ジグリセリンと低分子ベタインを組み合わせて用いることを特徴とし、その配合比は適宜選択しうるが、ジグリセリン1重量部に対して低分子ベタインを0.01重量部〜10重量部とするのが好ましく、0.1重量部〜7重量部がより好ましく、0.1重量部〜5重量部での配合が特に好ましい。
本発明の皮膚外用組成物は、ジグリセリンと低分子ベタインとを有効成分とする経皮吸収剤と有効成分を組み合わせて含有する。皮膚外用組成物中の経皮吸収剤の配合量は本発明の効果から鑑みて適宜選択しうるが、含有するジグリセリンと低分子ベタインの総量として、好ましくは1〜90重量%、より好ましくは5〜60重量%、特に好ましくは5〜30重量%であれば良い。
ジグリセリンと低分子ベタインとを有効成分とする経皮吸収剤によって、組成物中の有効成分の経皮吸収量が格段に向上しうる。かかる有効成分は好ましくは負に荷電した成分でることが好ましく、皮膚外用組成物中に例えば、1重量以上配合してもその効果を十分に発揮できる経皮吸収性を有する。本発明の効果に鑑み、有効成分の配合量は有効成分の種類によっても適宜選択しうるが、通常0.01重量%以上、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは1重量%以上、特に好ましくは5重量%以上の有効成分を含有した皮膚外用組成物においても、その有効成分の経皮吸収性を向上し高い作用効果を発揮できる。また、有効成分は、比較的低分子量の成分であることが好ましく、たとえば50〜1000、さらに好ましくは50〜500程度の分子量である場合により効率的に経皮吸収させることができる。
本発明の皮膚外用組成物において用いる有効成分としては、例えば、美白成分、抗炎症成分、抗菌成分、細胞賦活化成分、収斂成分、抗酸化成分、ニキビ改善成分、老化防止成分、コラーゲン等の生体成分合成促進成分、血行促進成分、保湿成分、老化防止成分等の化粧品分野において用いられる成分のほか、医薬品分野で用いられる成分等が挙げられる。
例えば、美白成分としては、アスコルビン酸又はその誘導体、アルブチン;エラグ酸;フィチン酸;ルシノール;カモミラET;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体、パントテン酸又はその誘導体等のビタミン類等が挙げられる。このうち、好ましいものとしては、パントテン酸又はその誘導体、エラグ酸、フィチン酸、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体を挙げることができる。これらの美白成分は1種または2種以上を用いてもよい。
美白作用を有する植物成分を美白成分として用いてもよく、かかる植物成分としては、イリス(アイリス)、アーモンド、アロエ、イチョウ、ウーロン茶、エイジツ、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、オドリコソウ、海藻、カッコン、クチナシ、クジン、クロレラ、ゴバイシ、コムギ、コメ、コメハイガ、オリザノール、コメヌカ、サイシン、サンショウ、シソ、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、ダイズ、納豆、茶、トウキ、トウキンセンカ、ニンニク、ハマメリス、ベニバナ、ボタンピ、ヨクイニン、トウキ、アメジスト、アセンヤク、アセビワラビ、イヌマキ、エノキ、カキ(Diospyros kaki)、キササゲ、クロマメ、ゲンチアナ、ゲンジン、サルサ、サヤインゲン、ショクマ、ジュウロウ、セージ、ゼンコ、ダイコン、ツツジ、ツクシハギ、トシン、ニガキ、パセリ、ヒイラギ、ホップ、マルバハギ、チョウジ、カンゾウ等の植物に由来する成分が挙げられる。好ましくは、イリス(アイリス)、アロエ、イチョウ、ウーロン茶、エイジツ、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、オドリコソウ、海藻、カッコン、クチナシ、クジン、ゴバイシ、コムギ、コメ、コメヌカ、サイシン、サンショウ、シソ、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、茶、トウキ、トウキンセンカ、ハマメリス、ベニバナ、ボタンピ、ヨクイニン、アメジスト、アセンヤク、エノキ、カキ(Diospyros kaki)、キササゲ、クロマメ、ゲンチアナ、サルサ、サヤインゲン、ジュウロウ、セージ、ゼンコ、ダイコン、ツツジ、ツクシハギ、トシン、ニガキ、パセリ、ヒイラギ、ホップ、チョウジ、カンゾウ及びトウキの植物由来成分であり、より好ましくは、イリス(アイリス)、アロエ、イチョウ、エイジツ、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、クチナシ、クジン、コメ、コメヌカ、サイシン、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、茶、トウキ、トウキンセンカ、ハマメリス、ベニバナ、ボタンピ、アメジスト、アセンヤク、エノキ、カキ(Diospyros kaki)、セージ、ダイコン、ツツジ、パセリ、ホップ、カンゾウ及びヨクイニンの植物由来成分である。
これらの植物成分を本発明の皮膚外用組成物に用いる場合、植物成分の形態は特に制限されないが、通常は植物エキス(植物抽出物)や精油などの態様で使用することができる。なお、上記植物成分中に記載の( )内は、その植物の種類、別名または生薬名である。
抗炎症成分としては、アラントイン、カラミン、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、酸化亜鉛、グアイアズレン、酢酸トコフェロール、塩酸ピリドキシン、メントール、カンフル、テレピン油、インドメタシン、サリチル酸又はその誘導体等が挙げられる。好ましくはアラントイン、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、グアイアズレン、メントールである。
抗菌成分としては、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、エタノール、塩化ベンゼトニウム、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシン等が挙げられる。好ましくは、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸及びその誘導体、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシン等が挙げられる。さらに好ましくは、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸及びその誘導体、塩化ベンゼトニウム、イソプロピルメチルフェノールである。
細胞賦活化成分としては、γ-アミノ酪酸、ε-アミノプロン酸などのアミノ酸類:レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類などのビタミン類:グリコール酸、乳酸などのα-ヒドロキシ酸類:タンニン、フラボノイド、サポニン、アラントイン、感光素301号などが挙げられる。好ましくは、γ-アミノ酪酸、ε-アミノプロン酸などのアミノ酸類:レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類などのビタミン類である。
収斂成分としては、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム等の金属塩;タンニン酸、クエン酸、乳酸、コハク酸などの有機酸を挙げることができる。好ましくは、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸アルミニウムカリウム、タンニン酸である。
抗酸化成分としては、トコフェロール及びその誘導体、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、亜硫酸水素ナトリウム、エリソルビン酸及びその塩、フラボノイド、グルタチオン、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ、カタラーゼ、スーパーオキサイドジスムターゼ、チオレドキシン、タウリン、チオタウリン、ヒポタウリンなどが挙げられる。好ましくは、トコフェロール及びその誘導体、チオタウリン、ヒポタウリン、チオレドキシン、フラボノイドである。
老化防止成分としては、レチノイド(レチノール、レチノイン酸、レチナール等)、パンガミン酸、カイネチン、ウルソール酸、ウコンエキス、スフィンゴシン誘導体、ケイ素、ケイ酸、N−メチル−L−セリン、メバロノラクトン等が挙げられる。好ましくは、レチノイド(レチノール、レチノイン酸、レチナール等)、カイネチンである。
保湿成分としては、アラニン、セリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、グルコサミン、テアニンなどのアミノ酸及びその誘導体;コラーゲン、コラーゲンペプチド、ゼラチン等のペプチド;グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどの多価アルコール;ソルビトールなどの糖アルコール;レシチン、水素添加レシチン等のリン脂質;ヒアルロン酸、ヘパリン、コンドロイチン等のムコ多糖;乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、尿素などのNMF由来成分のほか、ポリグルタミン酸などがあげられる。好ましいものは、アラニン、セリン、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、グルコサミン、テアニン、コラーゲン、コラーゲンペプチド、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、水素添加レシチン、ヒアルロン酸、ヘパリン、コンドロイチン、乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ポリグルタミン酸である。
本発明の皮膚外用組成物は、上記各成分に加えて、さらに界面活性剤、可溶化成分、油脂類、糖類等を配合することもできる。
ここで用いられる界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(以下、POEと言う)−オクチルドデシルアルコールやPOE−2−デシルテトラデシルアルコール等のPOE−分岐アルキルエーテル;POE−オレイルアルコールエーテルやPOE−セチルアルコールエーテル等のPOE−アルキルエーテル;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート及びソルビタンモノラウレート等のソルビタンエステル;POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノイソステアレート、及びPOE−ソルビタンモノラウレート等のPOE−ソルビタンエステル;グリセリンモノオレエート、グリセリンモノステアレート、及びグリセリンモノミリステート等のグリセリン脂肪酸エステル;POE−グリセリンモノオレエート、POE−グリセリンモノステアレート、及びPOE−グリセリンモノミリステート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル;POE−ジヒドロコレステロールエステル、POE−硬化ヒマシ油、及びPOE−硬化ヒマシ油イソステアレート等のPOE−硬化ヒマシ油脂肪酸エステル;POE−オクチルフェニルエーテル等のPOE−アルキルアリールエーテル;モノイソステアリルグリセリルエーテルやモノミリスチルグリセリルエーテル等のグリセリンアルキルエーテル;POE−モノステアリルグリセリルエーテル、POE−モノミリスチルグリセリルエーテル等のPOE−グリセリンアルキルエーテル;ジグリセリルモノステアレート、デカグリセリルデカステアレート、デカグリセリルデカイソステアレート、及びジグリセリルジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル等の各種非イオン界面活性剤:あるいはレシチン、水素添加レシチン、サポニン、サーファクチンナトリウム、コレステロール、胆汁酸などの天然由来の界面活性剤等を例示することができる。これらの界面活性剤は、1種単独で使用してもまた2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
界面活性剤を使用する場合、本発明の皮膚外用組成物への配合割合としては、皮膚や粘膜に影響を与えず且つ本発明の効果を妨げないことを限度として特に制限されず、皮膚外用組成物中に0.01〜30重量%の割合で含まれるような範囲で適宜選択して使用することができる。
油脂類としては、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されない。例えば、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の合成油脂;大豆油、米油、菜種油、綿実油、ゴマ油、サフラワー油、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、ヒマワリ油、パーム油、アマ油、シソ油、シア油、サル油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、及びアボガド油等の植物油脂;ミンク油、卵黄油、牛脂、乳脂、及び豚脂等の動物油脂;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸;セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステルやエーテル類;シリコーン油等が挙げられる。これらの油脂類は、1種単独で使用しても、または2種以上を任意に組み合わせて用いてもよい。
これらの油脂類を使用する場合、本発明の皮膚外用組成物への配合割合としては、皮膚外用組成物中に0.01〜70重量%の割合で含まれるような範囲で適宜選択して使用することができる。
糖類としては、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されない。例えば、単糖類(例えば、グルコース、ガラクトース、マンノース、リボース、アラビノース、キシロース、デオキシリボース、フルクトース、リブロース、リキソースなど)、二糖類(例えば、蔗糖、トレハロース、ラクトース、マルトース、セロビオースなど)、オリゴ糖類(例えば、ラクツロース、ラフィノース、プルランなど)、セルロース又はその誘導体(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ニトロセルロースなど)、高分子糖類[例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、デルマタン、ヘパラン、ヘパリン、ケラタン又はそれらの塩(例えば、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ケラタン硫酸などの薬学上又は生理的に許容される塩など)など]、及び糖アルコール類(例えば、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、マルチトール、ソルビトール、ポリデキストロースなど)その他、キシロース、イノシトール、デキストリン及びその誘導体、ハチミツ、黒砂糖抽出物等が挙げられる。これらの糖類は、1種単独で使用しても、または2種以上を任意に組み合わせて用いてもよい。
本発明の皮膚外用組成物には、さらに必要に応じて医薬品、医薬部外品または化粧品分野において外用剤の成分として一般的に用いられる各種の成分、例えば、アミノ酸、刺激軽減剤、増粘剤、防腐剤、紫外線防御剤、着色剤、分散剤、pH調整剤、香料等を配合することができる。なお、これらの成分は1種単独で、または2種以上を任意に配合することができる。
本発明の皮膚外用組成物は、ペースト状、ムース状、ジェル状、液状、乳液状、クリーム状、シート状(基材担持)、エアゾール状、スプレー状などの各種所望の形態に調製することができる。これらは当業界の通常の方法にて製造することができる。
本発明の皮膚外用組成物としては、育毛剤、発毛剤等の頭皮用組成物;ファンデーション、口紅、マスカラ、アイシャドウ、アイライナー、眉墨及び美爪料等のメーキャップ化粧料;乳液、クリーム、ローション、オイル及びパックなどの基礎化粧料;洗顔料やクレンジング、ボディ洗浄料などの洗浄料;腋臭防止剤、水虫治療剤、鎮痒剤、創傷治癒剤、清拭剤、清浄剤、消炎鎮痛剤、にきび治療剤、痔疾用剤、殺菌消毒剤、美白剤、紫外線防御剤などの、化粧品、外用医薬品または外用医薬部外品の分野に属する各種の組成物とすることができる。
以下に本発明を実施例及び試験例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例等に限定されるものではない。なお、下記の各処方において%とは、特に言及しない限り、重量(W/W)%を意味するものとする。
試験例1 経皮吸収性試験
ヘアレスマウスの背部皮膚を経皮吸収セルに挟み固定し、レセプター側を生理食塩水で満たした。ドナー側は表1に記載の製剤を満たし、両セル内をスターラーバーで撹拌しながら、37℃でインキュベートした。24時間後、高速液体クロマトグラフ法によりレセプター側の液中アスコルビン酸濃度を測定した。測定結果を表1に示す。結果は、比較例1(アスコルビン酸単独溶液)におけるアスコルビン酸透過量を1として、その相対比で示した。
Figure 2005336134
試験の結果から、ジグリセリンおよびトリメチルグリシンを組み合わせた場合には、アスコルビン酸の透過量、すなわち経皮吸収量が相乗的に増加していることが確認できた。ジグリセリンおよびトリメチルグリシンを組み合わせてなる経皮吸収促進剤とアスコルビン酸を含有する皮膚外用組成物では、より多くのアスコルビン酸誘導体を皮膚内に届けることができるため、アスコルビン酸の有する美白効果などの有効な作用を十分に発揮することができる。

Claims (3)

  1. ジグリセリン及び低分子ベタインとを組み合わせることを特徴とする経皮吸収促進剤。
  2. 低分子ベタインがトリメチルグリシンである請求項1に記載の経皮吸収促進剤。
  3. 請求項1又は2に記載の経皮吸収促進剤と有効成分を含有する皮膚外用組成物。
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