JP2005335072A - 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法 - Google Patents
射出発泡成形機及び射出発泡成形方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005335072A JP2005335072A JP2004152871A JP2004152871A JP2005335072A JP 2005335072 A JP2005335072 A JP 2005335072A JP 2004152871 A JP2004152871 A JP 2004152871A JP 2004152871 A JP2004152871 A JP 2004152871A JP 2005335072 A JP2005335072 A JP 2005335072A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- hydraulic
- pressure
- clamping cylinder
- die plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】 固定側金型4および可動側金型5と、取付け基盤上に固設された固定ダイプレート2と、可動ダイプレート3と、上記固定ダイプレートに付属する複数の油圧型締シリンダと、複数のタイバー7A〜7Dと、上記固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサ27A〜27Dと、油圧源から上記各型締シリンダに至る配管に設けられた切換弁34と、上記発泡性樹脂の発泡圧を利用して上記金型が開く過程において、上記各タイバーの位置検出センサ27A〜27Dが規定位置に達したことを検出したとき、上記各油圧型締シリンダを個別に停止して上記可動ダイプレートを上記固定ダイプレートと平行な位置に停止保持するように位置制御する制御回路を内蔵した制御装置37とを備えたことにある。
【選択図】 図1
Description
しかしこのような射出発泡成形品は、発泡性樹脂の射出時に樹脂圧が急に低下することにより発生する発泡ガスが金型キャビティ内に閉じ込められることや、金型キャビティを成形品容積まで拡大するときに、表面の固化層が金型内面の移動に追従できず、金型内面から剥離し、金型内面に沿わない樹脂の自由固化面が生じることにより、外観を損ねるスワールマーク(発泡ガス跡)やシルバー(銀条痕)が発生し易い。これを防止するため、射出直後の未固化成形品を一旦加圧して表面の発泡を抑えた状態で固化後、容積を拡大したり、例えば特許文献1(特開2000−71277号公報)で示されるように、金型に熱伝導率が低い材料を使用して冷却を遅らせ、固化と発泡の均一化を図ったものなどと、成形品表面の欠点を無くす工夫が種々なされている。
このような金型の相対的な傾きを防止し、金型を取付けたダイプレートの平行を保つ機構を有する射出成形機として特許文献2(特開2003−181895号)において、電動サーボモータとボールねじ装置による型開閉手段と油圧シリンダによる型締手段を有する射出圧縮成形機に用いられたものがある。この出願は、可動ダイプレートの寸開、保持中に、固定ダイプレートと各タイバーの相対位置検出センサの検出値を、可動ダイプレート移動手段のボールねじの回転数から換算した可動ダイプレートの位置を一致させるように、油圧サーボ弁により作動油の油量を制御して型締シリンダを作動させ、可動ダイプレートを平行に保つようにしたものである。
(1) 固定側金型を取付け基盤に固設された固定ダイプレートと、可動側金型を取付け基盤上を金型取付面と直角方向に往復移動可能な可動ダイプレートと、サーボモータによって回転位置と回転速度を駆動制御されるボールねじ機構を用いた可動ダイプレート移動手段と、固定ダイプレートに付属する複数の油圧型締シリンダと、前記複数の油圧型締シリンダへの作動油を供給する油圧源と、同型締シリンダのピストンロッドと一体で可動ダイプレートの貫通孔に貫通可能で先端にリング状溝又はねじを有する複数のタイバーと、可動ダイプレートに取付けられた割りナットの内側溝によりタイバーに設けられたリング状溝又はねじと噛合ってタイバーと可動ダイプレートを着脱可能なタイバー脱着手段と、各々のタイバーに設けられ固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサと、油圧源から各型締シリンダに至る配管に設けられた4方向切換弁、流量調整弁と、同4方向切換弁、流量調整弁を通って各型締シリンダへ分岐された高圧側配管を閉じると同時に各型締シリンダのロッド側、ヘッド側を差動回路にする手段と、前記各切換弁を操作して各型締シリンダの油圧を無圧にして発泡圧により金型が開く過程において、各タイバーの位置検出センサが規定位置に達したことを検出したとき、各油圧型締シリンダを個別に停止して可動ダイプレートを固定ダイプレートと平行な位置に停止保持する位置制御することができる制御回路を内蔵した制御装置とを備えてなる射出発泡成形機。
(3) 上記(1)または(2)の射出発泡成形機、各型締シリンダへ分岐された高圧側配管を閉じると同時に各型締シリンダのロッド側、ヘッド側を差動回路にする手段は、分岐前の高圧側配管に設けられた開閉弁と、各型締シリンダのロッド側油圧配管とヘッド側油圧配管とを結合する差動回路配管上に設けられた開閉弁とにより構成されている射出発泡成形機。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの射出発泡成形機において、
油圧型締シリンダへの作動油を供給する油圧源を油圧ポンプと同油圧ポンプを回転制御するインバータモータ又はサーボモータを備えて構成された油圧及び油量が可変な油圧源とした射出発泡成形機。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかの射出発泡成形機において、金型に発泡圧を検出する型内圧センサを設けたことを特徴とする射出発泡成形機。
発泡性樹脂を射出充填後、型締シリンダの油圧を降圧して無圧にし、発泡圧により可動側の金型を後退させ、各型締シリンダそれぞれの後退距離が規定寸法に達したとき個別にラムを停止し、停止位置を保持し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行する発泡成形方法。
(7) 上記(5)の射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
発泡性樹脂を射出充填後、型締シリンダの油圧を降圧し、型内圧センサにより発泡圧を検出し、同発泡圧が設定圧力を保持するように型締シリンダの油圧をフィードバック制御して可動側の金型を後退させ、各型締シリンダそれぞれの後退距離が規定寸法に達したとき、個別にラムを停止し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行する発泡成形方法。
(11) 上記(9)の射出発泡成形機を用いて前記可動側の金型が後退中に各々のタイバーに設けられ固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサが、個別にタイバーの移動距離が規定寸法に達したことを検出したとき、当該位置センサの属する型締シリンダの油圧回路をブロックして個別に型締シリンダのラムを停止し、その位置を保持し、金型を平行に保持した状態で冷却工程へ移行するようにした上記(10)の発泡成形方法。
金型キャビティ容積を増大する発泡膨張の工程のとき、ダイプレートの対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)のヘッド側に設定油圧を作用させ、型締シリンダA、型締シリンダDのロッド側は無圧の排油側につなぎ、他の対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダB、型締シリンダCとする)のヘッド側は排油側につなぎ、型締シリンダB、型締シリンダCのロッド側は設定油圧を作用させ、型締シリンダA、型締シリンダDにはシリンダ内径断面積と設定油圧の積に相当する油圧力が生じてタイバーを押出し、型締シリンダB、型締シリンダCにはシリンダ内径断面積からラムロッドの断面積を引いた面積と設定油圧との積に相当する油圧力が型締シリンダA、型締シリンダDの油圧力方向と反対方向にタイバーを引き出し、互いの反力によりタイバーとこれに係合する可動ダイプレートに備えた脱着ナットとのクリアランスを無くした状態で、型開方向に可動ダイプレートを介して可動金型を移動し、可動金型が規定移動距離に達したとき、ラムを停止し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行するようにした発泡成形方法。
金型キャビティ容積を増大する発泡膨張の工程のとき、ダイプレートに対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)のヘッド側に設定油圧を作用させ、型締シリンダA、型締シリンダDのロッド側は無圧の排油側につなぎ、他の対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダB、型締シリンダC)のヘッド側、ロッド側とも無圧の排油側につなぎ、型締シリンダB、型締シリンダCのロッド側の油圧配管に設けた流量調整手段によりラムに移動抵抗を加えて、型締シリンダA、型締シリンダDのシリンダの型開力がタイバーと可動ダイプレートを介して、型締シリンダB、型締シリンダCを型開側に引っ張るように作用し、型締シリンダB、型締シリンダCのタイバーに、型締シリンダA、型締シリンダDと反対方向の力がかかり、タイバーとこれに係合する可動ダイプレートに備えた脱着ナットとのクリアランスが無くなる状態とし、型締シリンダが規定距離移動したとき、ラムを停止し、冷却工程に移行するようにした発泡成形方法。
(16) 上記(12)〜(15)の射出発泡成形機において、型締シリンダの作動油の油圧源はインバータ駆動モータ又はサーボモータによって回転制御される可変速ポンプとして、発泡膨張の工程のときの油圧、油量が可変速ポンプの回転速度により調整されるようにした射出発泡成形機。
(19) 上記(12)、(14)、(17)の発泡成形方法において、上記(18)の各々のタイバーに設けられた固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサが、個別にタイバーの移動距離が規定寸法に達したことを検出したとき、当該位置センサの属する型締シリンダの油圧回路を上記(18)の開閉弁によりブロックして個別に型締シリンダのラムを停止し、冷却工程に移行するようにした発泡成形方法。
この発泡ガス圧による自然膨張力で、可動金型が押し出す方法は、発泡ガス圧による押し力に比べ型締シリンダとラムの摺動抵抗が相対的に大きい場合には、金型の動きがぎごちなくなる可能性があるが、この場合に型締シリンダに低圧の油圧を加え、型内圧センサにより型内圧を検出し、正の型内圧を維持するように型締シリンダの油圧をフィードバック制御することにより、ラムの摺動抵抗に負けないようにして発泡成形することができる。この場合も、発泡成形中の成形品の表面は、常に発泡圧の1部分の圧力による力で金型に押し付けられた状態を続けており、発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込むことが抑えられ、成形品の表面にスワールマークやシルバーの発生を防止することができる。
型締シリンダの油圧系統の油圧源を、油圧ポンプと、それを回転制御するサーボモータ又はインバータを備えて構成したものは、制御装置の指示により、油圧ポンプから油量、油圧共、必要な最小限度の作動油を送り出して運転が可能であるので、使用する作動油は少なくて済み、電力エネルギーも少なく、ランニングコストを節約でき、また、流量調整弁、圧力調整弁等を省くことができ、油圧系統の構成が簡単になる効果がある。
型締シリンダの油圧系統の油圧源に定速ポンプと可変速ポンプとを併用した発泡成形機及び発泡成形方法は可変速ポンプの油圧を大きくすることが可能で、ラムの摺動抵抗に対してより確実に対応し、発泡圧を維持する制御を行うことができる。
上記の金型の移動速度の制御を、型内圧センサにより発泡圧を検出し、発泡圧が常に正圧となるように油圧ポンプの回転速度を制御するようにしても上記と同様の効果が得られる。
型締シリンダの油圧系統の油圧源に、定速ポンプと可変速ポンプとを併用した発泡成形機及び発泡成形方法は、可変速ポンプの応答性を速くすることが可能となり、ラムの摺動抵抗に対してより確実に対応し、発泡圧を維持する制御を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態の射出発泡成形機の型締装置の構成と作用を図に基づいて説明する。図1は射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図、図2は図1の型締装置の油圧操作ボールねじナットの構造を示す側面断面図、図3は図2のA−A断面を示す断面図、図4は図1の型締装置のタイバー位置制御回路を示すブロック図、図5は図1の型締装置の発泡成形時の金型の移動を示す工程模式図、図6は図1の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフである。
22は基盤1に固設されたガイドレールであり、このガイドレール22にガイドされたリニアベアリング21が、台26を介して可動ダイプレート3を支えている。
上記固定ダイプレート2にはストロークが少なく断面積の大きな複数(本例では4基)の型締シリンダ9A〜9Dが設けられている。型締シリンダ9C、9D、は固定ダイプレート2の縦の中心面に対して型締シリンダ9A、9Bと対称に設けられている。この型締シリンダ9A〜9Dの中を摺動するラム6A〜6Dはその一側面にそれぞれタイバー7A〜7Dが直結されている。このタイバー7A〜7Dは、対向する可動ダイプレート3が型閉のため近づいてきたとき、可動ダイプレート3に明けられた4個の挿通孔を貫通するように構成されている。
なお、ボールネジナット14を可動ダイプレート3に直接的に固定してサーボモータのトルク制御により発泡成形時に移動可能にしてもよい。
(1)型閉:サーボモータ15によりボールねじ軸13を駆動回転し、可動ダイプレート3を閉側へ高速移動させ、次いでサーボモータ15の速度制御機能を用いて可動ダイプレート3を減速し、可動ダイプレート3を停止させる。
(2) 4組の割りナット11を作動させて可動ダイプレート3とタイバー7A〜7Dを結合する。
(3) 油圧ポンプ31を駆動し、規定低圧に制御し、4方向切換弁34を型締側に切換え、型締シリンダ9A〜9Dの型締側2aに作動油を送り、金型4と金型5を締め切る。
(5) 金型キャビティ内に定量の溶融発泡樹脂を射出する。
(6) 溶融発泡樹脂の金型に接触した表面だけが固化するまで、型締したまま規定時間保持する。
(7) 油圧ポンプ31を停止し、開閉弁33を閉じ、型締シリンダ9A〜9Dの作動油を排油タンクの圧力へ降圧し、その後、開閉弁35A〜35Dを開き、型締シリンダ9A〜9Dのラム6の両側を通にする。同時に、制御装置37の発泡制御回路53がタイバー位置センサ27A〜27Dにタイバー位置の検出を指令する。
(9) 成形品の未固化樹脂部分の自然膨張で金型5が移動し、可動ダイプレート3が移動して個別のタイバー7と固定ダイプレート2の相対位置が設定値に達した順に、当該開閉弁35A〜35Dが閉じ、型締シリンダ9A〜9Dの油圧回路がブロックし、可動ダイプレート3は当該タイバー7により個別に止められ、全部のタイバー7が停止したとき、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3、固定金型4と可動金型5の平行が保持される。
(10) 全部の型締シリンダ9の油圧回路がブロックされたまま、成形品の保持冷却が行われる。
型開閉ボールねじナット14の開閉弁24は、ボールねじ軸13が逆回転を開始した時点より、若干のタイムラグTsの後、閉にして、ボールねじナット14のピストンが筒体30のシリンダのフランジ蓋29の端面に当接した状態でシリンダとピストンを固定する。
型締の速度は油圧ポンプ31の回転速度で制御することができる。
型締工程中、金型キャビティへの溶融樹脂の射出、保持冷却が行われ、溶融樹脂が固化する間は油圧ポンプ31は完全に停止した状態である。
発泡成形時に金型キャビティの容積を拡大するとき、固定側金型4と可動側金型5とは締め付けていないフリーの状態であるため、発泡成形品の投影面積の中心が金型の中心から外れたとき、また、金型に対する発泡成形時の金型内圧力の分布が偏っているような場合は、可動ダイプレート3が傾き、金型は相対的に傾きを生じ、発泡成形品の厚さの偏りが発生する可能性があるが、上述のような固定ダイプレート2と可動ダイプレート3の停止時における平行を保持することができれば、発泡成形品の厚さの偏りの発生を防止することができる。
本発明の第2の実施の形態を図に基づいて説明する。図7は射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図、図8は図7の型締装置の発泡制御回路を示すブロック図、図9は図7の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフである。
第1の実施の形態の発泡成形は、発泡性樹脂を射出充填後、型締シリンダの油圧を降圧し、成形品の投影面積と発泡圧の積の押し力により可動側の金型を後退させる発泡成形方法であるが、第2の実施の形態は、発泡性樹脂を射出充填後、型締シリンダの油圧を降圧するまでは第1の実施の形態と同じであり、その後の工程においては、成形品の発泡押し力が設定された力(発泡圧による押し力より若干弱く、零よりは強い力)となるように型締シリンダの油圧をフィードバック制御して可動側の金型を後退させる発泡成形方法である。
(1)型閉:サーボモータ15によりボールねじ軸13を駆動回転し、可動ダイプレート3を閉側へ高速移動させ、次いでサーボモータ15の速度制御機能を用いて可動ダイプレート3を減速し、可動ダイプレート3を停止させる。
(2) 4組の割りナット11を作動させて可動ダイプレート3とタイバー7A〜7Dを結合する。
(3) 油圧ポンプ31を駆動し、規定低圧に制御し、4方向切換弁34を型締側に切換え、型締シリンダ9A〜9Dの型締側2a,2cに作動油を送り、金型4と金型5を締め切る。
(5) 金型キャビティ内に定量の溶融発泡樹脂を射出する。
(6) 溶融発泡樹脂の金型に接触した表面だけが固化するまで、型締めしたまま規定時間保持する。
ラム6の圧し力は、可動金型5が退く(離型)方向へ作用し、発泡圧による押し力と同じ方向であるので、発泡圧による押し力より強ければ、可動金型5の移動速度が発泡成形品の膨張速度を超えて、成形品の表面から剥離する虞があり、従って、発泡圧(3〜5kg/cm2)による押し力よりは弱くする必要がある。それゆえに、型内圧センサ28の型内圧が設定値を保つように型締シリンダの油圧をフィードバック制御して、型締シリンダ9A〜9Dの圧し力が、成形品の発泡押し力による押し力より若干弱く、零よりは強い力となるようにしながら可動側の金型5を後退させるようにする。金型5が後退開始時に、制御装置57の発泡制御回路54がタイバー位置センサ27A〜27Dにタイバー位置の検出を指令する。
(9) 全部の型締シリンダ9の油圧回路がブロックされたまま、成形品の保持冷却が行われる。
型締工程中、金型キャビティへの溶融樹脂の射出、保持冷却が行われ、溶融樹脂が固化する間は油圧ポンプ31は完全に停止した状態である。
第1の実施形態においては、発泡ガス圧による成形品の未固化部分の自然膨張力で、可動金型5が押し出されるようになっているので、発泡ガス圧による押し力に比べ型締シリンダ9A〜9Dとラム6の摺動抵抗が相対的に大きい場合には金型5の動きがぎごちなくなる可能性があるが、この第2の実施形態は型締シリンダ9A〜9Dとラム6の摺動抵抗に対して金型5の移動をアシストする働きを有し、発泡成形中の成形品の表面は、常に発泡圧の1部分の圧力による力で金型に押し付けられた状態を続けており、発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込むことが抑えられ、成形品の表面にスワールマークやシルバーの発生を防止することができる。
本発明の第3の実施の形態を図に基づいて説明する。図10は射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図、図11は図10の型締装置の発泡制御回路を示すブロック図、図12は図10の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフである。
第2の実施の形態では、発泡性樹脂を射出充填保圧後、型締シリンダの油圧を降圧した後、成形品の発泡押し力が設定された力(発泡圧による押し力より若干弱く、零よりは強い力)となるように型締シリンダのヘッド側(離型側)の油圧をフィードバック制御して可動側の金型を後退させる発泡成形方法であるが、金型キャビティの投影面積が小さくて発泡圧による押し力が不十分で、型締シリンダの摺動抵抗を押し切ることが困難な場合を想定して、型締シリンダのヘッド側より発泡圧をアシストし、同時に同シリンダのロッド側に、背圧として若干の油圧を残してバランスさせるようにしたのが、この第3の実施形態の型締装置と発泡成形方法である。
油圧系統の構成以外は第1の実施の形態と変わりはなく、従って、型締装置を構成する大部分は第1の実施形態と同じ部品番号を付し、構成についての説明を省略する。
また、定速のモータ62で駆動される油圧ポンプ63を油圧源とする作動油は、油圧配管66と、同油圧配管66から分岐している油圧配管45A〜45Dを通ってそれぞれ型締シリンダ9A〜9Dの型締側室に通じるポート(ロッド側)2a,2cへ送られる。油圧配管66上に作動油圧を高圧から低圧に切換え可能な電磁比例リリーフ弁65と、4方向切換弁64と、油圧計68が設置され、各型締シリンダ9A〜9Dのロッド側2a,2cへの個別の配管45A〜45Dには、それぞれ開閉弁35A〜35Dが設置されている。電磁比例リリーフ弁65は、油圧ポンプ63に連結されている。可動側金型5には発泡圧を検出する型内圧センサ28が設けられている。
型締シリンダ9とラム6との間の摺動抵抗に比べて、発泡圧だけによる金型開力が小さいときは金型が開かぬ可能性がある。そこで型締シリンダ9A〜9Dのラム6A〜6Dの両側に、別個に型締時の油圧より低い油圧PC、PTを加えて、型締シリンダのヘッド側作動油の油圧PCと流量を調整することにより発泡圧をフィードバック制御する。即ち、
FP:発泡圧による金型開力
FR:ラム6の戻し方向の力(金型の開力)
FS:型締シリンダ9とラム6との間の摺動抵抗
PB:発泡圧(型内圧センサ28により検出される)
PC:ヘッド側油圧
PT:ロッド側油圧
A:成形品投影面積
AH:ヘッド側受圧面積
AR:ロッド側受圧面積
としたとき、
FP=PB×A
FR=AH×PC−AR×PT+FP−FS
発泡圧PBは可動金型5の離型速度が早ければ低くなり、離型速度が遅ければ高くなる。即ち、金型5の離型速度に反比例する関数であり、PBを型内圧センサ28により検出して、発泡圧の設定圧力を保つようにヘッド側作動油量と油圧(略一定)をポンプ31の回転速度によりフィードバック制御する。発泡性樹脂材が発泡膨張するときの発泡圧は3〜5kg/cm2であるが、この制御のときの設定は3kg/cm2程度にする。
(1)型閉:サーボモータ15によりボールねじ軸13を駆動回転し、可動ダイプレート3を閉側へ高速移動させ、次いでサーボモータ15の速度制御機能を用いて可動ダイプレート3を減速し、可動ダイプレート3を停止させる。
(2) 4組の割りナット11を作動させて可動ダイプレート3とタイバー7A〜7Dを結合する。
(3) 型開閉ボールねじナット14の開閉弁24を開いて、筒体30のシリンダとボールねじナット14のピストンが相対的に移動可能の状態にし、油圧ポンプ63を駆動し、電磁比例リリーフ弁65を切り換えて規定高圧の型締油圧に制御し、4方向切換弁64を型締側通に切換え、型締シリンダ9A〜9Dの型締側2a,2cに作動油を送り、金型4と金型5を締切る。このとき、可変流量ポンプ31は停止し、4方向切換弁61は型締シリンダ9A〜9Dの離型側2b,2dの通路46A〜46Dが開放する位置になっている。
(5) 溶融発泡樹脂の金型に接触した表面だけが固化するまで、型締したまま規定時間保持する。発泡圧(型内圧)センサ28は型内圧を検出する。
(6) 電磁比例リリーフ弁65を切り換えて規定低圧PTに降圧し、可変流量ポンプ31を始動して作動油を型締シリンダ9の2b、2d側へ送り、型締シリンダ9の2a,2c側油圧による圧し力(AR×PT)とラム6の摺動抵抗FSの和に対して、2b,2d側油圧による圧し力(AH×PC)と発泡圧による金型開力(FP)の和がバランスするように、2b,2d側油圧PCをポンプ31の回転を調整することにより制御する。発泡圧は3kg/cm2程度にセットし、発泡成形品はこの発泡圧を保って膨張する。
(7) ラム6の圧し力は、可動金型5が退く(離型)方向へ作用し、発泡圧による押し力と同じ方向であるので、発泡圧による押し力より強ければ、可動金型5の移動速度が発泡成形品の膨張速度を超えて、成形品の表面から剥離する虞があり、従って、発泡圧(発泡圧(3〜5kg/cm2))による押し力よりは弱くする必要がある。金型5が後退開始時に、制御装置67の発泡制御回路54がタイバー位置センサ27A〜27Dにタイバー位置の検出を指令する。
(9) 全部の型締シリンダ9の2a側の油圧回路がブロックされたまま、成形品の保持冷却が行われる。
発泡成形時に金型キャビティの容積を拡大するとき、固定側金型4と可動側金型5とは締め付けていないフリーの状態であるが、第1の実施形態と同様に、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3の停止時における平行を保持することができるので、発泡成形品の厚さの偏りの発生を抑えることができる。
本発明の第4の実施の形態の射出発泡成形機の型締装置の構成と、この装置を使用して発泡成形品を成形する方法を図に基づいて説明する。図13は射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図、図14は図13の型締装置の固定ダイプレートの正面と油圧シリンダと油圧系統を示す模式図、図15は図13の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフ、図16は図13の型締装置の発泡制御手順を示すブロック図である。
固定ダイプレート2にはストロークが少なく断面積の大きな4基の型締シリンダ9A〜9Dが設けられる。型締シリンダ9C、9Dは固定ダイプレート2の縦の中心面に対して型締シリンダ9A、9Bと対称に設けられている。この型締シリンダ9A〜9Dの中を摺動するラム6A〜6Dはその一側面にそれぞれタイバー7A〜7Dが直結され、このタイバー7A〜7Dは対向する可動ダイプレート3が型閉のため近づいてきたとき、可動ダイプレート3に明けられた4個の挿通孔を貫通する。
発泡圧力を保持する間に金型キャビティ内の溶融発泡樹脂は冷却固化して内部が発泡した成形品となり、冷却固化後、型締シリンダ9A〜9Dの油圧回路をブロックを解き、割りナット11を押さえている押さえ板112の押力を緩め、割りナット11を逆作動させてタイバー7A〜7Dとの結合を外し、ボールねじ軸13を型閉のときと逆回転させて可動金型5と可動ダイプレート3を開側に移動させ、元の全開位置に停止する。成形品が取り出された後、次の型閉工程が始まる。
型締側配管45A〜45Dと離型側配管46A〜46Dには、供給側は素通りし、排出側は若干の流抵抗が生じるような絞り弁135A、135B、135C、135Dが設置してある。この内、絞り弁135C、135Cは絞りが可変であるものとする。なお、36は安全弁の役目をするリリーフ弁、40は作動油タンクである。
この油量の調整には配管45B、45Cに設置された絞り弁135C、135Cの流れ抵抗を利用しても良い。発泡成形が始まると同時に、タイバー位置センサ27A〜27Dがタイバー位置の検出を開始し、比較回路51A〜51Dにおいて、各タイバー位置センサ27の検出値がタイバー位置設定器52の設定値と個別に比較され、タイバー位置センサ27の検出値がタイバー位置設定器52の設定値と同じになったとき、該当する油圧シリンダ9A〜9Dの油圧回路の開閉弁149A〜149Dを閉じて当該回路をブロックしてラム6(タイバー7)を止める。このようにして、次々にタイバー位置センサ27の検出値がタイバー位置設定器52の設定値と同じになり、当該開閉弁149を閉じ、当該回路がブロックし、4本のタイバー7A〜7Dの停止位置が同じ設定値に揃って金型4と金型5の平行が保たれ、その状態を保持すれば、発泡成型品の厚さは一定に揃ったまま固化冷却へ移行することができる。
(1)型閉:図示しないサーボモータによりボールねじ軸13を駆動回転し、可動ダイプレート3を全開の状態から閉側へ高速移動させ、次いでサーボモータの速度制御機能を用いて可動ダイプレート3を減速し、可動金型5が固定金型4に近接して可動ダイプレート3を停止させる。
(2) 4組の割りナット11を作動させて可動ダイプレート3とタイバー7A〜7Dを結合し、可動ダイプレート3に固設した支え台115の油圧シリンダに油圧をかけて押さえ板112を引き寄せ、割りナット11を可動ダイプレート3に固定する。
(4) 型開閉ボールねじナット14を駆動するサーボモータの駆動トルクをゼロに制御し、モータ32を全力回転して油圧ポンプ31を駆動し、作動油を高圧に制御して供給し、型締を開始する。
(5) 金型キャビティ内に定量の溶融発泡樹脂を射出する。
(6) 溶融発泡樹脂の金型に接触した表面だけが固化するまで、型締したまま規定時間保持する。
対角切換弁147の切換え時に、タイバー位置センサ27A〜27Dにタイバー位置の検出を指令する。
(10) 全部の型締シリンダ9の油圧回路がブロックされたまま、成形品の保持冷却が行われる。
型締の速度は油圧ポンプ31の回転速度で制御することができる。
型締工程中、金型キャビティへの溶融樹脂の射出、保持冷却が行われ、溶融樹脂が固化する間は油圧ポンプ31は完全に停止した状態である。
発泡成形移動時に、タイバー位置センサ27A〜27Dによる個別のタイバー位置の検出停止を行うことができるので、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3の停止時における平行を保持することができ、発泡成形品の厚さの偏りの発生を防止することができる。
本発明の第5の実施の形態を図に基づいて説明する。
第4の実施の形態の発泡成形は、発泡性樹脂を射出充填後、発泡成形工程において、可動金型を作動する1組の対角の油圧シリンダ9Aと9Dの作動方向と、他の組の油圧シリンダ9Bと9Cの作動方向とを反対方向とし、2組の対角の油圧シリンダ9A、9Dと油圧シリンダ9B、9Cの作動力の差によって型開を行う発泡成形方法であるが、第5の実施の形態は、発泡性樹脂を射出充填後、型締シリンダの油圧を降圧するまでは第4の実施の形態と同じであり、その後の工程において、可動金型を作動する1組の対角の油圧シリンダ9Aと9Dを型開方向に油圧をかけ、他の組の油圧シリンダ9Bと9Cの油圧をゼロにし、排出配管に設けた流量圧力調整手段を調整することにより油圧シリンダ9Aと9Dの油圧力に対する流量抵抗力を得ると同時に、金型の移動速度を調整可能に型開を行う発泡成形方法である。
(1)型閉:図示しないサーボモータによりボールねじ軸13を駆動回転し、可動ダイプレート3を全開の状態から閉側へ高速移動させ、次いでサーボモータの速度制御機能を用いて可動ダイプレート3を減速し、可動金型5が固定金型4に近接して可動ダイプレート3を停止させる。
(2) 4組の割りナット11を作動させて可動ダイプレート3とタイバー7A〜7Dを結合し、可動ダイプレート3に固設した支え台115の油圧シリンダに油圧をかけて押さえ板112を引き寄せ、割りナット11を可動ダイプレート3に固定する。
(4) 型開閉ボールねじナット14を駆動するサーボモータの駆動トルクをゼロに制御し、モータ32を全力回転して油圧ポンプ31を駆動し、作動油を高圧に制御して供給し、型締を開始する。
(5) 金型キャビティ内に定量の溶融発泡樹脂を射出する。
(6) 溶融発泡樹脂の金型に接触した表面だけが固化するまで、型締したまま規定時間保持する。
対角切換弁148の切換え時に、タイバー位置センサ27A〜27Dにタイバー位置の検出を指令する。
(9) 可動ダイプレート3が移動し、タイバー7と固定ダイプレート2の相対位置が設定値に達し、タイバー位置センサ27A〜27Dが個別にタイバーの位置を検出した順に、開閉弁149A〜149Dが閉じ、型締シリンダ9A〜9Dの油圧回路がブロックし、可動ダイプレート3は当該タイバー7により個別に止められ、全部のタイバー7が停止したとき、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3、固定金型4と可動金型5の平行が保持され、厚さの揃った発泡成形品となる。
(10) 全部の型締シリンダ9の油圧回路がブロックされたまま、成形品の保持冷却が行われる。
発泡成形時に金型キャビティの容積を拡大するとき、固定側金型4と可動側金型5とは締め付けていないフリーの状態であるが、第4の実施形態と同様に、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3の停止時における平行を保持することができるので、発泡成形品の厚さの偏りの発生を抑えることができる。
なお、流量圧力調整手段は可変の絞り弁の場合について説明したが、比例弁や油圧サーボ弁を採用すると、リモート設定が容易という長所がある。また、流れ抵抗で行っている場合は、カウンタバランス弁等の圧力調整手段でも同様に調整が可能である。
3 可動ダイプレート
4 固定金型
5 可動金型
6A、6B、6C、6D ラム
7A、7B、7C、7D タイバー
8 射出ユニット
9A、9B、9C、9D 型締シリンダ
11 割りナット
13 ボールねじ軸
14 ボールねじナット
24、33、35A、35B、35C、35D 開閉弁
27A、27B、27C、27D タイバー位置センサ
28 型内圧センサ
31 油圧ポンプ
32 モータ
34 4方向切換弁
37、57、67 制御装置
38 インバータ
39 油圧センサ
61 4方向切換弁
62 モータ
63 油圧ポンプ
64 4方向切換弁
65 電磁比例リリーフ弁
68 油圧センサ
137、157 制御装置
147、148 対角回路切換弁
149A、149B、149C、149D 開閉弁
165A、165B 流量調整弁
Claims (19)
- 金型キャビティを形成し、互いに接離可能に構成された固定側金型および可動側金型と、上記固定側金型が取付けられ、取付け基盤上に固設された固定ダイプレートと、上記可動側金型が取付けられ、上記固定側金型に対して接離可能に、上記取付け基盤上を上記金型取付面に対して直角方向に往復移動可能な可動ダイプレートと、この可動ダイプレートを、上記固定側金型に対して上記可動側金型を接離させるように駆動操作する可動ダイプレート移動手段と、上記固定側金型の通路を通して金型キャビティ内に発泡性樹脂を射出する射出シリンダと、上記固定ダイプレートに付属する複数の油圧型締シリンダと、同型締シリンダのピストンロッドと一体に構成され、上記可動ダイプレートに設けられた貫通孔に貫通可能で、かつ先端にリング状溝又はねじ溝を有する複数のタイバーと、前記複数の油圧型締シリンダへの作動油を供給する油圧源と、上記可動ダイプレートに取付けられた割りナットの内側溝により上記タイバーに設けられたリング状溝又はねじ溝と噛合し、上記タイバーを保持するタイバー脱着手段と、上記各々のタイバーに設けられ、上記固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサと、上記油圧源から上記各型締シリンダに至る配管に設けられた切換弁と、これら切換弁の下流側で、上記各型締シリンダへ分岐された高圧側配管を閉じると同時に上記各型締シリンダの型締側、離型側を差動回路にする手段と、上記各切換弁を操作して上記各型締シリンダの油圧を無圧にすることにより、上記発泡性樹脂の発泡圧を利用して上記金型が開く過程において、上記各タイバーの位置検出センサが規定位置に達したことを検出したとき、上記各油圧型締シリンダを個別に停止して上記可動ダイプレートを上記固定ダイプレートと平行な位置に停止保持するように位置制御する制御回路を内蔵した制御装置とを備えたことを特徴とする射出発泡成形機。
- 上記可動ダイプレート移動手段に、サーボモータによって回転位置と回転速度を駆動制御されるボールねじ機構を用いるとともに、上記ボールねじ機構は、可動ダイプレートに取付けるフランジを有する油圧シリンダと、同油圧シリンダ内を液密にシールされて摺動するピストンが形成されたボールねじナットと、前記フランジ付油圧シリンダの両側の油室を繋いだ配管に設置され両側油室を通閉可能な開閉弁と、成形品発泡工程において可動ダイプレートが移動するときに、前記開閉弁を通側に指令する制御回路とよりなることを特徴とする請求項1に記載の射出発泡成形機。
- 上記各型締シリンダへ分岐された高圧側配管を閉じると同時に上記各型締シリンダの型締側、離型側を差動回路にする手段は、分岐前の高圧側配管に設けられた開閉弁と、各型締シリンダの型締側油圧配管と離型側油圧配管とを結合する差動回路の配管上に設けられた開閉弁とにより構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の射出発泡成形機。
- 上記油圧型締シリンダへの作動油を供給する油圧源を油圧ポンプと同油圧ポンプを回転制御するインバータモータ又はサーボモータを備えて構成された油圧及び油量が可変な油圧源としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の射出発泡成形機。
- 上記可動側金型に発泡圧を検出する型内圧センサを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の射出発泡成形機。
- 請求項1〜5のいずれかに記載する射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化し、圧縮した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
発泡性樹脂を射出充填後、上記型締シリンダの油圧を降圧して無圧にし、発泡圧により上記可動側金型を後退させ、上記各型締シリンダそれぞれの後退距離が規定寸法に達したとき個別にラムを停止し、停止位置を保持し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。 - 請求項5に記載する射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
発泡性樹脂を射出充填後、上記型締シリンダの油圧を降圧し、上記型内圧センサにより発泡圧を検出し、同発泡圧が設定圧力を保持するように型締シリンダの油圧をフィードバック制御して可動側の金型を後退させ、上記各型締シリンダそれぞれの後退距離が規定寸法に達したとき、個別にラムを停止し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。 - 請求項1〜5に記載する射出発泡成形機を用いて前記可動側の金型が後退中に各々のタイバーに設けられ固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサが、個別にタイバーの移動距離が規定寸法に達したことを検出したとき、当該位置センサの属する型締シリンダの油圧回路をブロックして個別に型締シリンダのラムを停止し、その位置を保持し、金型を平行に保持した状態で冷却工程へ移行するようにしたことを特徴とする請求項6または7に記載の発泡成形方法。
- 請求項1または2に記載する射出発泡成形機において、上記型締シリンダの作動油圧系統が、型締シリンダのヘッド側へ送る油圧源はインバータ駆動モータ又はサーボモータによって回転制御される可変速ポンプと油圧配管上に設置された4方向切換弁と油圧センサからなり、かつ上記型締シリンダのロッド側へ送る油圧源はポンプと高圧、低圧に変更可能な圧力調整手段とその配管に設置された4方向切換弁と各型締シリンダへ分岐した配管にそれぞれ設置された開閉弁とからなり、金型に発泡圧を検出する型内圧センサを設けてあって、発泡性樹脂を上記金型キャビティ内に射出した樹脂の保圧時の発泡圧制御と、金型が開く過程において前記各タイバーの位置検出センサと個別の配管上の開閉弁の連動により各油圧型締シリンダを個別に規定位置に停止して可動ダイプレートを固定ダイプレートと平行な位置に停止保持するように位置制御することができる制御回路を内蔵した制御装置とを備えてなることを特徴とする射出発泡成形機。
- 請求項9に記載する射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
上記型締シリンダのロッド側の型締油圧を所定圧に降圧し、発泡圧による金型開力を一定にする様にヘッド側の型締シリンダへ送る油圧を制御しながら可動側の金型を後退させ、後退距離が規定寸法に達したとき、個別にラムを停止し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。 - 請求項9に記載する射出発泡成形機を用いて前記可動側の金型が後退中に各々のタイバーに設けられ固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサが、個別にタイバーの移動距離が規定寸法に達したことを検出したとき、当該位置センサの属する型締シリンダの油圧回路をブロックして個別に型締シリンダのラムを停止し、その位置を保持し、金型を平行に保持した状態で冷却工程へ移行するようにしたことを特徴とする請求項10に記載の発泡成形方法。
- 4組の型締シリンダを備えた射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
金型キャビティ容積を増大する発泡膨張の工程のとき、ダイプレートの対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)のヘッド側に設定油圧を作用させ、型締シリンダA、型締シリンダDのロッド側は無圧の排油側につなぎ、他の対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダB、型締シリンダCとする)のヘッド側は排油側につなぎ、型締シリンダB、型締シリンダCのロッド側は設定油圧を作用させ、型締シリンダA、型締シリンダDにはシリンダ内径断面積と設定油圧の積に相当する油圧力が生じてタイバーを押出し、型締シリンダB、型締シリンダCにはシリンダ内径断面積からラムロッドの断面積を引いた面積と設定油圧との積に相当する油圧力が型締シリンダA、型締シリンダDの油圧力方向と反対方向にタイバーを引き出し、互いの反力によりタイバーとこれに係合する可動ダイプレートに備えた脱着ナットとのクリアランスを無くした状態で、型開方向に可動ダイプレートを介して可動金型を移動し、可動金型が規定移動距離に達したとき、ラムを停止し、冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。 - 4組の型締シリンダとタイバーを有する射出発泡成形機の油圧配管に、型締装置の4組の型締シリンダの内、対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)の作動油供給側と排油側を他の2組の型締シリンダ(型締シリンダB、型締シリンダCとする)と同方向と逆方向に切換え手段を設置し、型締シリンダの排油側配管に流量圧力調整手段を設け、請求項12の方法で発泡成形を行うことを特徴とする射出発泡成形機。
- 4組の型締シリンダを備えた射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
金型キャビティ容積を増大する発泡膨張の工程のとき、ダイプレートに対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)のヘッド側に設定油圧を作用させ、型締シリンダA、型締シリンダDのロッド側は無圧の排油側につなぎ、他の対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダB、型締シリンダC)のヘッド側、ロッド側とも無圧の排油側につなぎ、型締シリンダB、型締シリンダCのロッド側の油圧配管に設けた流量圧力調整手段によりラムに移動抵抗を加えて、型締シリンダA、型締シリンダDのシリンダの型開力がタイバーと可動ダイプレートを介して、型締シリンダB、型締シリンダCを型開側に引っ張るように作用し、型締シリンダB、型締シリンダCのタイバーに、型締シリンダA、型締シリンダDと反対方向の力がかかり、タイバーとこれに係合する可動ダイプレートに備えた脱着ナットとのクリアランスが無くなる状態とし、型締シリンダが規定距離移動したとき、ラムを停止し、冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。 - 4組の型締シリンダとタイバーを有する射出発泡成形機の型締装置の4組の型締シリンダの内、対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)の油圧配管に流量圧力調整手段を設け、請求項14の方法で発泡成形を行うことを特徴とする射出発泡成形機。
- 請求項12〜15のいずれかに記載する射出発泡成形機において、
上記型締シリンダの作動油の油圧源はインバータ駆動モータ又はサーボモータによって回転制御される可変速ポンプとして、発泡膨張の工程のときの油圧、油量が可変速ポンプの回転速度により調整されるようにしたことを特徴とする射出発泡成形機。 - 請求項16に記載する射出発泡成形機を用い、請求項12または14の発泡成形方法によって発泡成形するとき、上記金型に設けられた型内圧センサにより型内の発泡圧を検出し、同発泡圧が設定圧力を保持するように、可変速ポンプの回転速度をフィードバック制御し、型締シリンダへの作動油流量を加減して可動金型を後退させ、可動金型が規定距離移動したとき、これを停止し冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。
- 請求項13、15、16のいずれかに記載する射出発泡成形機において、各々のタイバーに設けられ固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサと、各々の油圧シリンダのロッド側の配管にそれぞれ設置された開閉弁とを備えたことを特徴とする射出発泡成形機。
- 請求項12、14、17のいずれかに記載する発泡成形方法において、
請求項18に記載する各々のタイバーに設けられた固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサが、個別にタイバーの移動距離が規定寸法に達したことを検出したとき、当該位置センサの属する型締シリンダの油圧回路を請求項18に記載する開閉弁によりブロックして個別に型締シリンダのラムを停止し、冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004152871A JP2005335072A (ja) | 2004-05-24 | 2004-05-24 | 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004152871A JP2005335072A (ja) | 2004-05-24 | 2004-05-24 | 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005335072A true JP2005335072A (ja) | 2005-12-08 |
Family
ID=35489160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004152871A Pending JP2005335072A (ja) | 2004-05-24 | 2004-05-24 | 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005335072A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007313721A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Toyota Boshoku Corp | 発泡樹脂成形機 |
WO2010052803A1 (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-14 | 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 | 型締装置 |
WO2011039827A1 (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-07 | 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 | 射出発泡成形機 |
JP2011093263A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-05-12 | Toshiba Mach Co Ltd | 型締装置及びその制御方法 |
JP2011218708A (ja) * | 2010-04-13 | 2011-11-04 | Meiki Co Ltd | 射出成形機の制御方法および射出成形機 |
KR101512314B1 (ko) | 2014-10-28 | 2015-04-15 | (주)태일기계 | 전동식 사출성형기의 연신율 측정시스템 |
CN111203524A (zh) * | 2018-11-21 | 2020-05-29 | 株式会社日本制钢所 | 注射装置 |
CN113400552A (zh) * | 2021-06-09 | 2021-09-17 | 合肥美的电冰箱有限公司 | 用于冰箱模具的充注方法、灌注设备、处理器及存储介质 |
AT526988A1 (de) * | 2023-03-13 | 2024-09-15 | Engel Austria Gmbh | Schließeinheit sowie Formgebungsmaschine mit einer solchen Schließeinheit |
-
2004
- 2004-05-24 JP JP2004152871A patent/JP2005335072A/ja active Pending
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4689534B2 (ja) * | 2006-05-24 | 2011-05-25 | トヨタ紡織株式会社 | 発泡樹脂成形機 |
JP2007313721A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Toyota Boshoku Corp | 発泡樹脂成形機 |
WO2010052803A1 (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-14 | 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 | 型締装置 |
JP2010110947A (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-20 | Mitsubishi Heavy Industries Plastic Technology Co Ltd | 型締装置 |
US8641400B2 (en) | 2008-11-05 | 2014-02-04 | Mitsubishi Heavy Industries Plastic Technology Co., Ltd. | Mold clamping apparatus |
CN101980851B (zh) * | 2008-11-05 | 2013-08-21 | 三菱重工塑胶科技股份有限公司 | 合模装置 |
JP2011073230A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Mitsubishi Heavy Industries Plastic Technology Co Ltd | 射出発泡成形機 |
WO2011039827A1 (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-07 | 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 | 射出発泡成形機 |
US9254600B2 (en) | 2009-09-30 | 2016-02-09 | Mitsubishi Heavy Industries Plastic Technology Co., Ltd. | Injection foam molding machine |
US9713892B2 (en) | 2009-09-30 | 2017-07-25 | Mitsubishi Heavy Industries Plastic Technology Co. | Injection foam molding machine |
JP2011093263A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-05-12 | Toshiba Mach Co Ltd | 型締装置及びその制御方法 |
JP2011218708A (ja) * | 2010-04-13 | 2011-11-04 | Meiki Co Ltd | 射出成形機の制御方法および射出成形機 |
KR101512314B1 (ko) | 2014-10-28 | 2015-04-15 | (주)태일기계 | 전동식 사출성형기의 연신율 측정시스템 |
CN111203524A (zh) * | 2018-11-21 | 2020-05-29 | 株式会社日本制钢所 | 注射装置 |
US11267177B2 (en) | 2018-11-21 | 2022-03-08 | The Japan Steel Works. Ltd. | Injection device |
CN113400552A (zh) * | 2021-06-09 | 2021-09-17 | 合肥美的电冰箱有限公司 | 用于冰箱模具的充注方法、灌注设备、处理器及存储介质 |
CN113400552B (zh) * | 2021-06-09 | 2023-04-07 | 合肥美的电冰箱有限公司 | 用于冰箱模具箱体的充注方法、灌注设备、处理器及存储介质 |
AT526988A1 (de) * | 2023-03-13 | 2024-09-15 | Engel Austria Gmbh | Schließeinheit sowie Formgebungsmaschine mit einer solchen Schließeinheit |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5324377B2 (ja) | 射出発泡成形機 | |
JP4671294B2 (ja) | 射出成形機の射出圧縮成形方法 | |
JP4832860B2 (ja) | 成形機及びバリ検出方法 | |
JP7032188B2 (ja) | 射出成形機 | |
KR101535834B1 (ko) | 사출성형기 | |
JP7132876B2 (ja) | 射出装置及び成形機 | |
JP2005335072A (ja) | 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法 | |
US8328547B2 (en) | Injection foam molding machine and method of injection foam molding | |
JP4743595B2 (ja) | 発泡成形品の射出成形装置 | |
CN113677456A (zh) | 压铸机、带模具的压铸机、压铸机用控制装置以及压铸方法 | |
JP5114093B2 (ja) | 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法 | |
JP4999055B2 (ja) | 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法 | |
JP3860999B2 (ja) | 射出圧縮成形機の型締装置及び型締方法 | |
JP5311384B2 (ja) | 射出成形機および射出成形機の制御方法 | |
JP2004098582A (ja) | 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法 | |
JP2005342935A (ja) | 射出発泡成形機および射出発泡成形方法 | |
JP2002225103A (ja) | 射出成形機の油圧型締装置及び型締方法並びに同装置と方法を用いた型厚調整装置及び方法 | |
US6811388B2 (en) | Mold clamping unit and injection molding apparatus | |
JP7114284B2 (ja) | 射出成形機 | |
CN101044003B (zh) | 热塑性材料的注塑压缩成型方法 | |
JPH05237895A (ja) | 射出圧縮成形装置の油圧回路 | |
JP5654327B2 (ja) | ダイカストマシン及びダイカストマシンの増圧制御方法 | |
JP5426515B2 (ja) | 射出発泡成形機及びこれを用いた射出発泡成形方法 | |
JP2002283425A (ja) | 射出発泡成形機の型開閉装置 | |
WO2022210921A1 (ja) | 射出成形機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20051222 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20051222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060324 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060324 |