JP2005334511A - サイドレール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベッド側への固定部と、床面に接地する支持脚とを備えてなるサイドレールにおいて、前記支持脚はサイドレールの一部をなすパイプ状部材に入れ子状に挿通されて上下に摺動自在となっており、前記パイプ状部材の端部には回動自在となるようにヘンシンカムが配されており、さらに、このヘンシンカムの回動中心と前記支持脚の中心線が離間した状態となるよう構成されており、ヘンシンカムに設けられたカム孔がヘンシンカムの回動によって支持脚が摺動自在な状態と、カム孔がずれることによって支持脚を固定する状態とに切り替え可能に構成された支持脚の固定手段を設けた。
【選択図】図1
Description
これらの機能を持ったものの一つとして、ベッド等の床部側部に設けたサイドレール本体の一端部側に変位保持機構および継手手段を介して把持枠を水平方向に変位可能に連結し、これら変位保持機構および継手手段は、それぞれ、把持枠の変位を拘束する拘束手段を有し、前記変位保持機構は、変位保持機構および継手手段における拘束手段の作用/作用解除を連動する操作手段を有し、把持枠を任意の位置にて固定保持する構成としたサイドレール兼用介助装置がある。(例えば、特許文献1参照。)
しかしながら、このサイドレールは、把持枠から離れた位置にある支柱をベッド等のサイドフレームの取付穴に差し込んで固定するものである。そのために、把持枠に利用者の体重をかけた時に、支柱が取付穴から抜けないようにするために、把持枠の長さを短くする必要がある。また、抜けないようにしっかりと固定した場合においても、把持枠を長くすればする程、先端部の撓りが大きくなり、使用者にとっては使用時の不安感が増すといった問題点がある。このようなことから、把持枠の大きさには限界があり、ベッドサイドからの立ち上がり、それから移動するための把持枠としては大きさが十分ではなかった。
しかしながら、このサイドレールの脚部の固定方法はボルトによる締め付けである。したがって、ベッドの高さを変更する際には必ずこのボルトを緩めて再度ベッドの高さに合わせ固定しなければならず、煩わしいものであった。
請求項2の発明は、偏心した位置に支持脚が挿通される空孔部を設けてなる上下の基部メタルの外周部にガイドパイプを止着し、このガイドパイプの内径に沿って回動自在となるよう上下の基部メタル間にヘンシンカムを配し、ガイドパイプに設けた切欠き窓を通してヘンシンカムに止着した操作ハンドルによってヘンシンカムの回動操作を行うことができるよう構成してなる請求項1記載の固定手段を具備したことを特徴とする。
請求項3の発明は、複数の枠部材を互いに回動自在となるように継手手段を介して連設し、何れかの枠部材にはベッド側への固定部を設け、この枠部材以外の少なくとも一つの枠部材に支持脚を配置するとともに、請求項1あるいは請求項2に記載の支持脚の固定手段を設けたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、ヘンシンカムの上下に基部メタルを配しており、その基部メタルの外周にガイドパイプを止着している。また、このガイドパイプに設けた切欠き窓を通して操作ハンドルをヘンシンカムに止着している。この切欠き窓によって操作ハンドルの回動範囲を設定することができるとともに、切欠き窓の形状によってはベッドの左右両側で使用できるよう構成することができる。また、ガイドパイプの取り付け方を変えるだけで左右で使用できるよう構成することもできる。
さらに、請求項3の発明は、複数の枠部材からサイドレールを構成し、この枠部材間には適宜な操作によって回動自在となるよう構成された継手手段を介在させているので、使用状態に合わせ、直線状態やクランク状態等で使用できるように構成されている。そのため、使用状態によってより使用しやすい形態とすることができる。
このように構成することによって、サイドレールとして使用する際には、適宜継手手段を操作して略々直線状態に複数の枠部材を配列する。また、介助手段として使用する際には、継手手段を操作して、複数の枠部材をクランク状態に配列して使用する。このとき、固定部から離れた位置に摺動自在に具備された支持脚のロックあるいはロック解除が容易な操作でできるように固定手段が構成されている。したがって、この固定手段の操作によって支持脚を床面に接地させた状態で使用することによって、サイドレールの固定部から離れた位置を把持部として使用した際にも、使用者をしっかりと支持することができるので安心して使用することができる。また、ベッドの高さ変更を行う際においても煩わしい操作や工具を使う必要がないので、利用者あるいは介助者が使用しやすいベッドの高さを選ぶことができる。
本発明に係るサイドレール1は、落下防止面となるとともに、把持可能な部位を備えた複数の枠部材2,2,2が互いに屈曲自在となるように継手手段3,3を介して連設されたものである。そして、これら枠部材2,2,2をベッドB側に固定するための固定部となる取付軸4,4と、これとは別に床面Gに接地させ、これら枠部材2,2,2を支持する支持脚5と、この支持脚5の固定手段6とから主に構成されている。
そして、これら枠部材2の少なくとも一つには、ベッドBのサイドフレームBf等に具備されている取付穴Bh,Bh,・・・に挿通可能な取付軸4,4が一体的に止着されている。なお、この取付軸4は取付穴Bhに挿通可能な小径軸部4aと取付穴Bhよりも大径の大径軸部4bとからなるものである。なお、この小径軸部4aを取付穴Bhに挿通するだけでもよいが、より確実に固定したい場合には、小径軸部4a,4aの下面にそれぞれ雌ネジ部4c,4cを設け、取付穴Bhに挿通後、ボルト部材7によってしっかりと固定してもよい。
まず、一方の枠部材2から突出する支持プレート8の端部には、上面に鋸歯状の歯列9aを有する菊座受部9が固着され、その上部にはこの菊座受部9よりも径の小さい垂直な嵌合軸部10が突出する状態で一体的に形成されている。なお、この嵌合軸部10の上部には雌ネジ部10aが設けられている。
また、他方の枠部材2から突出する支持プレート11の端部には、下面に前記菊座受部9の歯列9aと噛み合う歯列12aを有する筒状の菊座受筒12が固着されている。そして、この歯列12aの外周を覆い隠すようにカバー部材13が固着されており、互いの歯列9a,12a間での挟み込みを防止するように構成している。なお、菊座受筒12の上部には空孔部14aを備えたメタル部材14が固着されている。
そして、前記菊座受部9の嵌合軸部10を前記菊座受筒12に挿通する。このとき、メタル部材14と嵌合軸部10間にはスプリング等の弾性体15を入れておき、手動での締め付けが可能なボルト部材16をメタル部材14の空孔部14aを通し、嵌合軸部10の雌ネジ部10aに螺着している。
逆に、ボルト部材16を緩めると、弾性体15の付勢力によって互いの歯列9a,12aが離間するので、回動自在な状態となる。この状態で所望の角度にそれぞれの枠部材2,2,2を回動させてボルト部材16を締め付けることによって固定する。
なお、取付軸4,4に近い枠部材2側に菊座受部9を固着し、これに連設される枠部材2側に菊座受筒12を固着しておくと、ベッドBのサイドフレームBfにボルト部材7,7等を使用してしっかりと固定するとともに、後述する支持脚5を床面Gに接地させた状態であっても、ベッドBに固定されている枠部材2はそのままの状態で、それに連設された枠部材2が上方に摺動されることで回動可能な状態となるので、継手手段3の操作のみで枠部材2,2の回動操作を行うことができる。
そして、支持脚5は枠パイプ2cの垂直部内に入れ子状態で挿通されるパイプ17と、このパイプ17下端部に嵌着されたキャップ部材18とからなるよう構成している。
まず、前記枠パイプ2cの垂直部下端には、基部メタル19が固着されている。
詳述すると、この基部メタル19には、支持脚5のパイプ17の外径程度の空孔部19aが基部メタル19の外径に対して偏心されて穿たれている。さらに、この基部メタル19の外周部には雌ネジ部19b,19bがそれぞれ設けられている。そして、この基部メタル19の空孔部19aの中心線をO1,外径の中心線をO2としたときに、枠パイプ2c垂直部の中心線と基部メタル19の空孔部19aの中心線O1を一致させた状態で固着している。
そして、この基部メタル19にはガイドパイプ20がネジ21,21により止着されている。このガイドパイプ20の内径は、前記基部メタル19の外径程度の大きさとしている。さらに、このガイドパイプ20には、操作ハンドル22の操作範囲を規定する切欠き窓20aが設けられている。そして、固定用の空孔部20b,20b,・・・も穿たれている。なお、本実施例においては、ガイドパイプ20と基部メタル19をネジ21,21により固定しているが、これらを一体的に構成して枠パイプ2cに固着してもよい。
さらに、このカムメタル23の下面側には、基部メタル19が挿通されて、ガイドパイプ20にネジ21,21により止着されている。すなわち、この基部メタル19の空孔部19aの中心線が上側の基部メタル19の空孔部19aの中心線O1と一致するように上下の基部メタル19,19は配されている。
そして、操作ハンドル22を切欠き窓20aに沿って回動させると、第7図(b)に示すように、回動中心となるガイドパイプ20の中心軸O2とカム孔23aの中心軸O3が偏心しているのでカム孔23aと空孔部19a,19aがずれるように移動することになる。したがって、カム孔23aの一部がパイプ17を押圧するように作用することとなり、パイプ17をしっかりと保持固定できるものである。
そして、ベッドBの高さを変更する際には、まず、操作ハンドル22を回動させて支持脚5が摺動自在な状態とする。次にベッドBの高さ調節機構を操作することによって、ベッドBの高さ変更をする。このとき、ベッドBが高くなると、支持脚5は床面に接地したまま、枠部材2cはベッドBとともに上下何れかに移動する。したがって、ベッドBの高さ調節ができた後、操作ハンドル22の回動操作により支持脚5の固定を行うだけでよい。このように、工具等を使用することなく、ハンドル操作のみで支持脚5のロック及びロック解除ができるので非常に便利である。
また、上述の構成によるサイドレールについては操作ハンドル22の回動方向によって左右異なるものとなるが、第6図に示すように上側の基部メタル19に対して着脱可能となる構成としておけば、ガイドパイプ20の切欠き窓20aの向きを変えればよい。
まず、このガイドパイプ24には、操作ハンドル22の回動範囲を規定する切欠き窓24aが設けられている。この切欠き窓24aは、ガイドパイプ24を基部メタル19に止着した状態で、操作ハンドル22が枠パイプ2cの下方投影方向にある状態を基準として左右に回動自在となるように設けられている。
そして、この操作ハンドル22の回動操作によって支持脚5をしっかりと固定するために作用するヘンシンカム25は、次のように構成されている。まず、操作ハンドル22を切欠き窓24aの基準位置から左右の回動端に回動させた状態で上下に配されている基部メタル19,19の空孔部19a,19aと同一中心線O1を中心とした空孔部を設け、これらの空孔部を接線でつないでできる形状のカム孔25aを備えている。
その他の構成については、実施例1と同様であるので説明は省略する。
まず、第9図(a)に示すように操作ハンドル22を切欠き窓24aの何れか一方側に回動させた状態では、カム孔25aが基部メタル19の空孔部19aを遮ることがないので、内部に挿通された支持脚5のパイプ17は、上下に摺動自在な状態となっている。したがって、操作ハンドル22を切欠き窓24aの何れか一方側に回動させた状態としたときには、ベッドBの高さ変更にあわせ、支持脚5の長さ調節が可能となっている。
また、第9図(b)に示すように操作ハンドル22を切欠き窓24aの中央位置、すなわち枠パイプ2cの下方投影方向に位置させた状態では、基部メタル19の空孔部19aの一部をカム孔25aが遮る状態となっており、内部挿通される支持脚5のパイプ17を押圧するように作用する。したがって、空孔部19a,19aとカム孔25aによってパイプ17がしっかりと保持される。すなわち、この状態では、支持脚5の上下摺動がロックされている。
2 枠部材
3 継手手段
4 取付軸
5 支持脚
6 固定手段
19 基部メタル
20,24 ガイドパイプ
22 操作ハンドル
23,25 ヘンシンカム
B ベッド
Bf サイドフレーム
Bh 取付穴
Claims (3)
- ベッド側への固定部と、床面に接地する支持脚とを備えてなるサイドレールにおいて、前記支持脚はサイドレールの一部をなすパイプ状部材に入れ子状に挿通されて上下に摺動自在となっており、前記パイプ状部材の端部には回動自在となるようにヘンシンカムが配されており、さらに、このヘンシンカムの回動中心と前記支持脚の中心線が離間した状態となるよう構成されており、ヘンシンカムに設けられたカム孔がヘンシンカムの回動によって支持脚が摺動自在な状態と、カム孔がずれることによって支持脚を固定する状態とに切り替え可能に構成された支持脚の固定手段を設けたことを特徴とするサイドレール。
- 偏心した位置に支持脚が挿通される空孔部を設けてなる上下の基部メタルの外周部にガイドパイプを止着し、このガイドパイプの内径に沿って回動自在となるよう上下の基部メタル間にヘンシンカムを配し、ガイドパイプに設けた切欠き窓を通してヘンシンカムに止着した操作ハンドルによってヘンシンカムの回動操作を行うことができるよう構成してなる請求項1記載の固定手段を具備したことを特徴とするサイドレール。
- 複数の枠部材を互いに回動自在となるように継手手段を介して連設し、何れかの枠部材にはベッド側への固定部を設け、この枠部材以外の少なくとも一つの枠部材に支持脚を配置するとともに、請求項1あるいは請求項2に記載の支持脚の固定手段を設けたことを特徴とするサイドレール。
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