JP2004121540A - ベッド用手摺 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベッド適所に立設する保護枠2と、保護枠に併設する基端支柱31から手摺杆32を延ばし、その先端に支脚部37を有する自由端支柱33を形成した手摺枠3と、手摺枠の自由端に併設した連結支柱41から手摺杆43を延ばし、その先端に支脚部44を有する自由端支柱42を形成した延伸用手摺枠4とからなり、各枠間を、垂直軸回りに回動可能な連結機構5で連結可能としたベッド用手摺である。
【選択図】 図1
Description
【発明の目的】
この発明は、車椅子や平行棒等の歩行用補助器具類を使用しなければ自立歩行が困難な状態の人が、身体を自らの腕によって支えながら所定範囲内に限って自力歩行が可能となるようにする歩行補助具に関するものであって、特に、病み上がりや療養中の人が、ベッドからその周辺の所定範囲内おいて、予め所望する方向に向けて任意に選択、設置しておくことにより、自在にそれに伝ってベッド周辺所望の位置にまでは安全に自立歩行移動ができるようにする新規な構造からなるベッド用手摺を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
歩行が困難になった高齢者や長期間の療養を余儀無くされている人、あるいは、長期間ではないものの、術後であったり、脚、腰に障害があって自立歩行が困難になっている人等が、ベッドの上にだけ止まって寝たきりの生活を続けてしまうと、床擦れを起こしたり、知的能力の低下や視力、聴力を始めとする知覚能力の低下、心肺機能の低下の外、胃腸障害による便秘、下痢を伴う排便機能の低下等、様々な廃用症候群を招くこととなって、状態を悪化させてしまうという悪循環が懸念される外、それらの人々が自らの希望でベッド周りの特定の場所に移動しようとしても、そのときにそばに介護者が滞在していてくれない限り、その目的を達成することができないという不便さに苛立ち、精神的負担が募って穏やかな生活や療養ができなくしてしまうという不都合も危惧される。
【0003】
こうした状況から少しでも脱却して上記のような弊害から逃れるようにするには、それが上半身を起こしてベッド脇に両足を下ろすという基本的な動作すら困難な人の場合はともかくも、老齢化からくる人や長期療養中の人、あるいはその他の理由による人等であれ、単に自立歩行だけが困難な状態に陥っている人の場合である限り、仮令近くに介護人が不在であったとしても、自らの意志でベッドから可能な限り離れて移動しようとする意志と行動とが不可欠とされるが、こうした場面に置かれている人々の現状では、そうした意志と行動とを適えられるようにする施設、設備は整っておらず、大概の場合、介護者による手助けや移動用リフトの使用等が必要となり、ベッドから離れるには、介護者の多大な努力と時間とを要することとなる。
【0004】
そのため、こうした介護人の付き添いをできるだけ減らすようにする歩行用補助器具類も実際に開発、提供されているものの、それらは概して大掛かりなものであって高価につく上、国内の住宅事情からしてそれら歩行器や平行棒等の歩行用補助器具類を一般家庭に持ち込んで利用することは空間的にも経済的にも困難な場合が多く、また、このようなリハビリ用の施設が充実している病院や老人ホーム等にあっても、自立歩行が困難な障害者が、ベッドから離れるために立ち上がってベッド周り所定範囲内にまで自らの力で移動し得るようにした設備を用意してある施設は少なく、また、それらの容易がある施設であっても、極めて選択範囲は少ないか、極端に範囲が狭いものに限定されてしまっていた。
【0005】
こうした弊害に対処してベッド付近での移動を補助するものとして、例えば特開2002−70276号公報の「簡易な手すり装置」発明に見られるものように、柱間に通した索体に滑り子を貫通させ、索体の一端を固定金具に固定すると共に、他端を巻取りプーリーに懸架してハンドルによって緊張させた上、滑り子はその握り部の中心部位に索体を通して索体との固定のためにネジを設けた構造とし、利用者は、手摺を形成する滑り子を掴んで索体に沿って歩行、移動することができ、しかも、不要時には、ネジを緩めて索体から滑り子を取り外して邪魔にならないようにした構造のもの等の提案も散見される。
【0006】
しかし、この「簡易な手すり装置」発明にしても、索体を掛け渡すために二本の柱を必要とするため設置場所に制限があり、索体を確りと緊張させるためにも、これらの支柱が床面上に強固に立設されるか、あるいは建物自体の壁や柱等に固着した構造としなければならず、設置作業には専門の業者による作業が不可欠となることが予想される上、設置した後には容易に撤去したり、索体の設置範囲を変更したりすることができないという欠点をもつものであって、この発明に代表されるとおり、従前からのこの種器具類は、その取扱い操作性や経済的負担等の点で未だまだ相当の改善の余地を残すものとなっていた。
【0007】
この発明は、以上のとおり、これまでのところベッド周辺の細かな移動を補助する簡便で経済的負担も少ないこの種器具類の開発、提供が長い間等閑にされてきていたという実情に疑問を抱き、歩行が困難な者であっても安全に自立歩行できるようにし、歩行練習や洗面や収納等のための移動といったベッドから離れる行為を、介護者の力を借りずに自らの意志と行動とで行うことができるようにした介護用品を提供できないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造からなるベッド用手摺を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【0008】
【発明の構成】
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明のベッド用手摺は、基本的に次のような構成から成り立っている。 即ち、左右支柱を有していて略横転[型状とし、ベッドのサイドフレームに取着、立設する保護枠と、該保護枠の左右何れかの支柱に併設状とする基端支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした後、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設可能とする連結支柱を有し、同連結支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした上、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる延伸用手摺枠とからなり、保護枠と手摺枠、および適宜必要に応じて連結していく手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠との間に、垂直軸回りでの回動を可能にする連結機構を介在して相互を連結し得るように構成を要旨とするベッド用手摺である。
【0009】
この発明のベッド用手摺を、より具体的なものとして示すと、左右支柱を有していて略横転[型状とし、ベッドのサイドフレームに取着、立設する保護枠と、該保護枠の左右何れかの支柱に併設状とする基端支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした後、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設可能とする連結支柱を有し、同連結支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした上、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる延伸用手摺枠とからなり、保護枠と手摺枠、および適宜必要に応じて連結していく手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠との間に、併設状となる支柱相互の中の少なくとも何れか一方の支柱材心を軸支点とした垂直軸回りでの回動を可能にする連結機構を介在して相互を連結し得るようにしたベッド用手摺となる。
【0010】
上記のとおりのこの発明の基本的な構成からなるベッド用手摺には、左右支柱を有していて略横転[型状とし、ベッドのサイドフレームに取着、立設する保護枠と、該保護枠の左右何れかの支柱に併設状とする基端支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした後、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設可能とする連結支柱を有し、同連結支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした上、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる延伸用手摺枠とからなり、保護枠と手摺枠、および適宜必要に応じて連結していく手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠との間に、併設状となる支柱相互中間点に位置し、垂直軸回りに回動可能とする連結機構を介在して相互を連結し得るように構成されたベッド用手摺が包含されている。
【0011】
この発明に含まれる上記構成のベッド用手摺は、より具体的には、左右支柱を有していて略横転[型状とし、ベッドのサイドフレームに取着、立設する保護枠と、該保護枠の左右何れかの支柱に併設状とする基端支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした後、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設可能とする連結支柱を有し、同連結支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした上、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる延伸用手摺枠とからなり、保護枠と手摺枠、および適宜必要に応じて連結していく手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠との間に、併設状となる支柱相互中間点に位置し、垂直軸回りに回動可能とする連結機構を介在して相互を連結し、ベッドから所望する方向で、所望する位置にまで自在に手摺を配置、延伸し得るようにしたベッド用手摺ということができる。
【0012】
さらに、他の表現によれば、左右支柱の上端相互を横杆で繋いで略横転[型状とし、ベッドのサイドフレームに取着、立設する保護枠と、該保護枠の左右何れかの支柱に併設状とする基端支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした後、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設可能とする連結支柱を有し、同連結支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした上、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる延伸用手摺枠とからなり、保護枠と手摺枠、および適宜必要に応じて連結していく手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠との間に、併設状となる支柱相互中間点に位置し、垂直軸回りに回動可能とする連結機構を介在して相互を連結した構成としたことにより、ベッドから所望する方向で、平面L字、平面レの字、平面コの字その他の任意の形状とするよう、手摺を所望する位置にまで自在に配置、延伸し得るようにしたベッド用手摺となる。
【0013】
また、換言すれば、左右支柱の上端相互を横杆で繋いで略横転[型状とし、ベッドのサイドフレームに取着、立設する保護枠と、該保護枠の左右何れかの支柱に併設状とする基端支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした後、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設可能であって、同自由端支柱の長さと略同寸とし、その下端に夫々支脚部を形成してなる左右連結支柱の上端を夫々横杆で繋いで略転倒凵型状としてなる延伸用手摺枠とからなり、保護枠と手摺枠、および適宜必要に応じて連結していく手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠との間に、併設状となる支柱相互中間点に位置し、垂直軸回りに回動可能とする連結機構を介在して相互を連結し得るようにした構成のベッド用手摺であるということが可能である。
【0014】
保護枠は、ベッドのサイドフレームにおける所望する適所に対して一体的に取り付け、仮固定状され、これを基端部として手摺枠、さらにそれに延伸用手摺枠を次々に連続して繋げていくようにすることにより、手摺枠ならびに延伸用手摺枠が、ベッドに支持された状態で所望する方向に所望の配置で連結、延伸していくことができるようにする機能を果たすと共に、ベッド上からの利用者の不用意な転落を防止する機能をもはたすことになり、したがって、これら連結される手摺枠や延伸用手摺枠を十分な強度で支持可能な程度の剛性を確保したものとしなければならず、左右支柱の下端は、ベッドのサイドフレームに着脱自在で確実に連結可能な構造を有したものとし、また、その横杆が、主にベッド上に止まる利用者用の手摺として、またベッド上に横架されるテーブル支持部となり得る構造のものとすべきであり、側面形が略横転[型状とした上、必要に応じて略横転[型状とした枠内側の左右支柱間に、網または柵形状をなしてベッド上からの物品の転落を防止する構造のものとすると好都合のものとなる。
【0015】
手摺枠は、保護枠の左右何れかの支柱に連結し、該保護枠を支持部として立設状になってベッドから所望する方向に向けて所定長さ分だけ延び、上記保護枠の横杆と略同じ高さとなるよう手摺杆を高さ調整したものとすることにより、人は、自らの手を使って保護枠横杆から手摺枠手摺杆伝いに自立歩行移動を可能にすると共に、さらに必要がある場合には、延伸用手摺枠を連結、支持可能とするようにした機能を果たすものであり、保護枠の左右何れかの支柱から、所定長さの手摺杆を横方向に伸ばし、該手摺杆を所定荷重に耐える強度に支持可能とすると共に、同手摺杆の遊端側には、延伸用手摺枠を連結可能とする連結機構を設け、保護枠の支柱に併設状となる基端支柱と、手摺杆の遊端から下方垂直方向に延伸され、床面に到達する長さに調整可能とする支脚部を設けた自由端支柱とを有するものに形成されなければならない。
【0016】
したがって、基端支柱と保護枠との間、および自由端支柱と延伸用手摺枠の基端支柱との間には、夫々垂直軸回りに回動可能な連結機構を設けたものとしなければならず、自由端支柱と支脚部との間には、支脚部の下方への突出量を調節可能とし、且つ仮固定可能とする長さ調節の機構を設けるべきであり、全体の剛性を確保するために基端支柱下端付近と自由端支柱適所とを連結し、上端手摺杆と共に正面口形状をなすよう連結するのが望ましく、支脚部下端には、床面上を容易に移動可能とするキャスターや滑り止め用の合成樹脂キャップを装着したものとすることができる。
【0017】
支脚部の長さ調節機構は、支柱と支脚部との間の連結強度を十分に有するものとした上で、上下寸法を自在に調節できるものとしなければならず、例えば支柱下端の開口部に、棒体をなす支柱部上端を挿入し、支柱肉厚を径方向外側から貫通するよう螺着された締付けネジによって支脚部を締付け、仮固定可能としたものとすることができる外、支柱下端の開口内周壁面に雌ネジを刻設し、上端から下端側に至る外周壁面に雄ネジが刻設された支脚部を同心状に螺合、装着して高さ調節機能と連結機能とをもたせたものとすること等が可能である。
【0018】
延伸用手摺枠は、手摺枠の自由端支柱に連結支柱を連続するよう併設されることにより、手摺杆を延長させ、手摺杆の決められた巾だけではベッドからの延伸長が足らず、ベッドから所望する位置、方向に達し得ないときに、それを補うようにする機能を果たすものであり、基本的に手摺枠と略同一の構成によるものとすることが可能である外、連結支柱および自由端支柱の上端間に手摺杆を形成し、下端の夫々には下方垂直方向に延伸され、床面に到達する長さとする支脚部を設けたものとすることが可能であり、少なくとも連結支柱に、連結機構の一部を設け、手摺枠の自由端支柱に回動自在に連結可能とすべきであり、必要に応じて自由端支柱にも連結機構の一部を設け、連結支柱を、手摺枠の自由端支柱、または同一構造に形成された延伸用手摺枠の自由端支柱に回動自在に接続可能としたものとすることができる。
【0019】
連結機構は、保護枠と手摺枠、手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠、必要な場合には手摺枠と手摺枠とを互いの支柱部付近の垂直軸回りに回動自在に軸着、可能とする機能を果たし、十分な連結強度を確保して保護枠による手摺枠およびこれに連続する延伸用手摺枠を強固に支持できる構造を有するものとしなければならず、垂直軸回りの回動角度を適宜調節し、任意の角度に仮固定できる構造とすべきであり、併設状となる支柱の一方に形成された軸受け筒部に対し、挿入連結および脱抜分解可能な下向き軸部、あるいは上向き軸部を併設状となる支柱の他方に設けると共に、回動角度を所定角度単位毎に仮固定可能な仮固定機能を有するものとした構造とすることができる。
【0020】
また、手摺枠および延長用手摺枠に設けられた手摺杆は、手摺枠および/または延伸用手摺枠の上下複数ヶ所に、上下所定寸法毎に複数段をなすよう横架され、少なくとも最上段が、脱着可能に形成されてなるものとすることが可能であり、表面に凹凸加工を施したり、合成樹脂被膜や発泡樹脂被膜等を被着して滑り止め機能をもたせたものとすることができる外、支脚部を、その上端側が支柱下端開口に進退自在に挿入され、下端が床面に接地する所望長さに仮固定可能とする仮固定機構を添設したものに形成することが可能であり、また、下端接地部に回転移動を仮固定可能な解施錠機構を有するキャスターを設けたものとすることができる。 以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【0021】
【実施例】
図1のベッド用手摺の斜視図、図2の分解状態にある保護枠の斜視図、図3の分解状態にある手摺枠の斜視図、図4の分解された延伸用手摺枠の斜視図、図5の分解された連結機構の斜視図、図6の他の連結機構の断面図、および図7の連結機構外観の斜視図に示される事例は、ベッドのサイドフレームに立設された保護枠と、該保護枠のベッド中央寄りに位置する支柱に併設された基端支柱上端から手摺杆を略水平状に延伸し、その自由端から自由端支柱を下方に向けて延伸させると共に、床面に到達する支脚部を形成して自由端としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設された連結支柱を有して手摺枠と略同一の構造とした延伸用手摺枠を設け、保護枠と手摺枠、および手摺枠と延伸用手摺枠との間の夫々に連結機構を介して垂直軸回りに回動可能に連結した基本的構成からなるこの発明のベッド用手摺における代表的な一実施例を示すものである。
【0022】
当該ベッド用手摺1は、保護枠2、手摺枠3および延伸用手摺枠4の代表的な三つの部品から成り立ち、保護枠2は、図2中に示す通り、約400mmの間隔を隔てて平行且つ垂直に配置された500mm前後の長さ寸法に設定された左右支柱21,21を有し、これら左右支柱21,21の上端間には、略水平状の横杆22を横架し、一体化したものとされ、各支柱21,21の下端には外径寸法を縮小化させた装着端23,23を同心状に突出形成し、ベッド6のサイドフレーム61に凡そ400mmの間隔を隔てて穿孔された装着孔62,62に対し、上方から下向き嵌合状に装着することができるよう形成され、それら装着端23,23の先端部には、夫々取付け固定用の締付けネジ63,63を、サイドフレーム6の下側から螺着可能な雌ネジ24,24が刻設されたものとなっている。
【0023】
保護枠2は、図1中に示されるように、左右支柱21,21と横杆22とによって横転[型状としたものとすることができる外、図2中に示すように、上下所定寸法置き毎に、上下複数本の横杆を横架したものとすると共に、最下位の横杆とその直上の横杆との間に柵状をなす複数の短尺縦杆25,25,……を形成してベッド6上からの布団や物品類の落下を防止できるよう形成したものとすることができる。また、該保護枠2の左右支柱21,21の夫々の外側所定高さ位置には、連結機構5の一方の一部を形成する垂直状の軸受け筒部51が一体に固着、形成されたものとなっている。
【0024】
手摺枠3は、図3に示すように、上下寸法が凡そ350mm前後に設定され、垂直状姿勢とされた基端支柱31を有し、その上端から下端にかけて略等間隔を隔てて略水平姿勢とした長さ約400mm前後の横杆(手摺杆の機能も有する)32,32,32の一端が夫々結合されると共に、これら横杆32,32,32の他端には、該基端支柱31と略同じ長さ寸法に設定され、垂直状姿勢の自由端支柱33が結合されたものとされ、これら基端支柱31および自由端支柱33の上端に形成された開口には、横杆32と略同じ横長寸法に設定された脱着型手摺杆34の両端に形成された、下向き細棒状の装着端35,35が、十分な長さを有して脱着可能に装着できるものとなっており、脱着型手摺杆34を取り去ったときの、基端支柱31および自由端支柱33の上端開口には、夫々閉鎖用キャップ36、36を嵌合状に装着して閉鎖することが可能なものとなっている。
【0025】
自由端支柱33の下端開口には、この開口寸法よりも僅かに小径に寸法設定された支脚部37の上端が、伸縮自在状に装着され、外径側から自由端支柱33の肉厚を貫通するよう螺合した仮固定ネジ38(仮固定機構を形成する)によって締め付けることにより、該支脚部37の延伸状態を仮固定可能とするものとし、支脚部37の伸縮調整によって基端支柱31および自由端支柱33の上端高さ、あるいは脱着型手摺杆34を装着した際の脱着型手摺杆34の支持高さを、歩行の補助に好適な凡そ700mm〜900mm前後、望ましくは750mm〜850mm前後に設定可能なものとされている。
【0026】
また、基端支柱31の横杆32,32,32が一体化された周壁面とは反対側となる外周壁面には、連結機構5の他方の一部を形成し、保護枠2の左右支柱21,21に設けられた連結機構5の一方の一部を形成する軸受け筒部51,51の中、任意に選択された何れかに、上方から回動自在に装着可能な略垂直の軸心を有する下向き軸部52を一体に形成したものとする一方、自由端支柱33の横杆32,32,32が一体化された周壁面とは反対側となる外周壁面には、連結機構5の一方の一部を形成する軸受け筒部51が一体に形成されている。
【0027】
延伸用手摺枠4は、図4中に示されるように、その構成の殆どの部分を図3中に既に示した、手摺枠3と略同一構造のものとしており、唯一連結支柱41とは反対側に位置して対をなす自由端支柱42の外周壁面に、連結機構5の一部を形成する軸受け筒部51を取り去った形状に形成されたものとなっている。
【0028】
連結機構5は、図5中に示すように、軸受け筒部51の上側周縁の周回りの所定単位角度とする例えば30゜(あるいは90゜)毎の位置に夫々縦溝53,53,……を形成し、これに上方から装着する下向き軸部52の外周面適所の一ヵ所もしくは複数箇所には、任意に選択された縦溝53に嵌合可能な係合用凸部54が突設形成され、仮固定機能を有するものとなっている。また、図6中に示すように、軸受け筒部51の肉厚を貫通して螺着する締付けネジ55を設けて同締付けネジ55の先端が、下向き軸部52の外周面に圧接状となって仮固定するか、あるいは下向き軸部52外周面の、垂直軸回りの所定単位角度とする例えば30゜(あるいは90゜)毎の夫々に、ネジ先端が嵌合可能な図示しない凹欠部または貫通孔を形成してなる仮固定機構を有するものとすることも可能である。
【0029】
さらに、連結機構5の軸受け筒部51上端周縁、および下向き軸部52基部の露出状となる外周縁部の夫々に、垂直軸回りの所定単位角度とする、例えば30゜(あるいは90゜)毎の目盛り、または図7中に示すように、同等の役目を果たす複数色に色分けされた縦帯状の識別模様56,56,……等を表示し、正確な角度位置決めの目安にすることを可能とする仮固定位置の表示機能を有するものとすることができる。
【0030】
ベッド用手摺1は、図8の分解された延伸用手摺枠の斜視図に示されるように、延伸用手摺枠4を、上下端および中途部の夫々を横杆(手摺杆の機能を有する)43,43,43で繋いだ、連結支柱41と自由端支柱42との各下端開口に、支脚部44,44を伸縮調節および仮固定可能に下向き突設したものとするよう装着して略転倒凵型状としたことにより、図9のベッド用手摺の斜視図に示される構造に変更することが可能である。
【0031】
【作 用】
以上のとおりの構成からなるこの発明のベッド用手摺1は、保護枠2の左右支柱21,21の装着端23,23の夫々を、図2に示されるように、ベッド6サイドフレーム61の中央付近の所定範囲を除いた枕元側もしくは足元側となる範囲の左右側部の何れかに形成された装着孔62,62に上方から装着し、それら装着端23,23下端の雌ネジ24,24に、サイドフレーム61の下側から締め付けネジ63,63を螺着、締付けすることにより、サイドフレーム61上に保護枠2を垂直状に立設させ、同保護枠2のベッド6中央寄りに位置する支柱21の軸受け筒部51に、図3中に示した手摺枠3基端支柱31の下向き軸部52を上方から装着すると共に、自由端支柱33の支脚部37の下端を伸縮調節して床面に接地させて仮固定ネジ38を締付け固定し、さらに、手摺枠3自由端支柱33の軸受け筒部51に、図4に示した延伸用手摺枠4連結支柱41の下向き軸部52を装着して支脚部44を接地させるよう伸縮調節した後、仮固定ネジ45で仮固定したものとすることにより、図1中に示すように、ベッド6側部から手摺枠3の長さ約400mmの手摺杆33および延伸用手摺枠4の長さ約400mmの手摺杆43が連続された状態に延伸され、ベッド6から凡そ800mm前後の最大半径内の所望する方向に渡り、歩行補助用の手摺を形成することが可能なものとなる。
【0032】
手摺枠3および延伸用手摺枠4の夫々には、図3および図4に示すとおり、脱着型手摺杆34,46を脱着して利用者の身長や歩行姿勢等に応じて高さ調節することが可能である外、ベッド6自体の高さに応じて、あるいはベッド6の図示しない昇降機構の上昇や降下に応じて各支脚部37,44の突出長さを適宜調節することが可能である。また、延伸用手摺杆4を、図8および図9に示したように、二本の支脚部44,44を設けたものとすることにより、横杆(手摺杆)43,46の支持強度を高めると共に、連結機構5(51,52)への負担を軽減するものとなる。
【0033】
連結機構5を、図5中に示した構造とすれば、下向き軸部52を軸受け筒部51に装着する作業を行うと同時に、縦溝53に係合用凸部54が嵌合状となって手摺枠3や延伸用手摺枠4の連結角度も同時に固定されるので、特別なロック、アンロック作業が不要となり、ロックの掛け忘れによる不用意な転倒等を未然に防止するものとなる。また、図6中に示されるように、締付けネジ55を緩めて軸受け筒部51内での下向き軸部52の回動操作を可能とした状態で手摺枠3や延伸用手摺枠4の連結角度の調節を行った後に、締付けネジ55を締付けて軸受け筒部51内の下向き軸部52の回動を規制し、仮固定するものとすれば、手摺枠3や延伸用手摺枠4の角度調節の度に、下向き軸部52を軸受け筒部51から脱抜、分離させる必要がなく、容易に角度調節できるものとなる。
【0034】
さらに、図7に示したように、軸受け筒部51上端周縁および下向き軸部52基部の夫々の露出状となる外周縁部に、周りの30゜(あるいは90゜)毎に複数色に色分けされた縦帯状の識別模様56,56,……を表示したものとすれば、回動角度の位置決め機構が内蔵されて外観からは目視できない場合であっても、一色毎の識別模様56,56,……同士をずらして一致させるように調整することにより、正確な角度調節を速やかに行うことが可能となる。
【0035】
手摺枠3の支脚部37や、延伸用手摺枠4の支脚部44の各下端接地部に回転移動を仮固定可能な解施錠機構を有する図示しないキャスターを設けたものとすることにより、畳や床面を傷付けず静かに手摺枠3や延伸用手摺枠4の立設位置を簡便に変更することが可能となる上、解施錠機構の操作部を、比較的上側に設けたものとすることにより、歩行困難は利用者であっても、比較的容易に手摺枠3ならびに延伸用手摺枠4の立設位置を変更できるものとなる。
【0036】
このようなベッド用手摺1は、図10のベッド用手摺の平面図に示されるように、保護枠2に連結された、手摺枠3および延伸用手摺枠4を、図中矢印で示される所定角度範囲に渡って回動操作することが可能であると共に、図11のベッド用手摺の平面図に示されるように、手摺枠3に連結した延伸用手摺枠4を、図中に矢印で示した範囲に渡り回動操作することが可能である。したがって図12のベッド用手摺の平面図に示すように、所望の歩行範囲に沿うように手摺杆3に対して延伸用手摺枠4を凡そ90゜の角度に折曲した状態に設置したものとすることが可能であり、さらに、図13のベッド用手摺の平面図中に示すように、ベッド6の足元側にも同様のベッド用手摺1を設ければ、左右平行な手摺を確保できるものとなる。
【0037】
また、図14のベッド用手摺の平面図に示されるように、保護枠2と延伸用手摺枠4との間に、二つの手摺枠3,3を連結配置したものとすることにより、手摺の設置範囲を自在に拡大することが可能であり、しかも図15のベッド用手摺の平面図に示すように、歩行範囲や家具あるいは洗面台等7の配置に応じて自在にレイアウトすることができるものとなる。
【0038】
【効 果】
以上のとおり、この発明のベッド用手摺によれば、保護枠を介してベッドのサイドフレームに確りと固定されるので、ベッドから独立して立設状に設置される手摺や平行棒等に比較して遥かに経済的なものとすることができる上、ベッド側部から任意の方向および範囲に手摺枠とこれに続く延伸用手摺枠とを設置した構成となることから、ベッドから立ち上がった利用者が、手摺枠および延伸用手摺枠に掴まって安全に自立、歩行することができるものとなり、洗顔や身の回り品の収納等ちょっとした身の周りの用件にも、自らが立ち上がって積極的に行動することができるようになり、介護者の手を煩わせることなく、介護の負担を軽減できる上、寝たきりによる廃用症候群に陥ることを防止することができものとなり、従前までであれば、自立歩行が困難な障害者がベッド周りを自由に移動することが困難で、例え身の回りの些細な事であっても自分で行うのが億劫になってしまい、介護者に頼って寝たきりになってしまうことが懸念されていたものが、こうした心配の一切を解消することができるという秀れた特徴が得られるものである。
【0039】
特に、実施例に説明したベッド用手摺1は、上記した特徴に加え、保護枠2と手摺枠3、手摺枠3と延伸用手摺枠4、延伸用手摺枠4と延伸用手摺枠4の間の夫々に脱着可能な連結機構5,5,……を設けてあり、必要に応じて延伸用手摺枠4の連結による手摺の延長、および離脱による手摺の短縮を自由に行うことができる上、各連結機構5,5,……が、垂直軸周りに30゜(または90゜)単位毎に仮固定することができることから、設置される室内家具類のレイアウトや利用者の所望する角度に仮固定することができるものとなって、洗面台周辺への手摺杆32(手摺杆43)の取り回しや、ベッド6と図示しない車椅子や歩行器間を乗り移る際の手摺になる等、多様な要求に対応させることができるものになるという利点が得られる。
【0040】
さらに、手摺枠3および延伸用手摺枠4の各支脚部37,44を、ベッドの高さに応じて上下伸縮調整可能にしてあって、高さの異なるベッドであっても手摺杆32,43を略水平に支持できるものとなり、脱着型手摺杆34,46を脱着することにより、身長の異なる障害者にも容易に対応できる上、取り外せば周辺家具類の抽斗(ひきだし)や洗面台等との緩衝を防止できるものとなり、脱着型手摺杆34,46を取り去ったときには、閉鎖用キャップ36,47,……を装着して支柱31,33,41,42の上端を塞ぎ、ゴミや異物の落下、進入を防止し、利用者が安全に握持できるものとすることができるという利便性があり、また、延伸用手摺枠4の連結支柱41と自由端支柱42の双方に支脚部44,44を設けたものでは、手摺枠3と延伸用手摺枠4との間の連結機構5に加わる荷重を軽減し、自由端支柱42にのみ設けた場合に比較して耐久強度に秀れたベッド用手摺1が実現可能になるという効果が発揮されるものとなる。
【0041】
叙述の如く、この発明のベッド用手摺は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で比較的安価に提供可能になると共に、取扱い作業性においても秀れている上、その設置範囲や延伸方向を自在に決定および変更することができるという融通性も兼ね備えていることから、病院等特別な施設に限らず、一般住宅での使用も可能になり、障害者や老人、術後その他の理由で自立の困難な病人等、ベッドから自立歩行移動を願う人や、その家族や看護士等看護人からは勿論のこと、それらの場面で多大な介護労働力を費やさざるを得なかった介護に携わる福祉業界からも高い評価がなされ、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明のベッド用手摺の技術的思想を具現化した代表的な実施例を示すものである。
【図1】ベッド用手摺の構造を示す斜視図である。
【図2】保護枠の構造を示す斜視図である。
【図3】手摺枠の構造を示す斜視図である。
【図4】延伸用手摺枠の構造を示す斜視図である。
【図5】連結機構の構造を示す斜視図である。
【図6】連結機構の変形例を示す断面図である。
【図7】連結機構の他の変形例を示す斜視図である。
【図8】延伸用手摺枠の変形例を示す斜視図である。
【図9】ベッド用手摺の変形例を示す斜視図である。
【図10】手摺枠の回動操作範囲を示すベッド用手摺の平面図である。
【図11】延伸用手摺枠の回動操作範囲を示すベッド用手摺の平面図である。
【図12】所望する状態に設置されたベッド用手摺の一例を示す平面図である。
【図13】平行棒を形成するよう設置されたベッド用手摺を示す平面図である。
【図14】手摺枠を追加したベッド用手摺を示す平面図である。
【図15】ベッドの左右に設置された複数のベッド用手摺を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ベッド用手摺
2 保護枠
21 同 支柱
22 同 横杆
23 同 装着端
24 同 雌ネジ
25 同 短尺縦杆
3 手摺枠
31 同 基端支柱
32 同 横杆(手摺杆の機能を有する)
33 同 自由端支柱
34 同 脱着型手摺杆
35 同 装着端
36 同 閉鎖用キャップ
37 同 支脚部
38 同 仮固定ネジ
4 延伸用手摺枠
41 同 連結支柱
42 同 自由端支柱
43 同 横杆
44 同 支脚部
45 同 仮固定ネジ
46 同 脱着型手摺杆
47 同 閉鎖用キャップ
5 連結機構
51 同 軸受け筒部
52 同 下向き軸部
53 同 縦溝
54 同 係合用凸部
55 同 締付けネジ
56 同 識別模様
6 ベッド
61 同 サイドフレーム
62 同 装着孔
63 同 締付けネジ
7 家具(洗面台等)
Claims (10)
- 左右支柱を有していて略横転[型状とし、ベッドのサイドフレームに取着、立設する保護枠と、該保護枠の左右何れかの支柱に併設状とする基端支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした後、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設可能とする連結支柱を有し、同連結支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした上、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる延伸用手摺枠とからなり、保護枠と手摺枠、および適宜必要に応じて連結していく手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠との間に、垂直軸回りでの回動を可能にする連結機構を介在して相互を連結し得るようにしたことを特徴とするベッド用手摺。
- 左右支柱を有していて略横転[型状とし、ベッドのサイドフレームに取着、立設する保護枠と、該保護枠の左右何れかの支柱に併設状とする基端支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした後、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設可能とする連結支柱を有し、同連結支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした上、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる延伸用手摺枠とからなり、保護枠と手摺枠、および適宜必要に応じて連結していく手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠との間に、併設状となる支柱相互の中の少なくとも何れか一方の支柱材心を軸支点とした垂直軸回りでの回動を可能にする連結機構を介在して相互を連結し得るようにしたことを特徴とするベッド用手摺。
- 左右支柱を有していて略横転[型状とし、ベッドのサイドフレームに取着、立設する保護枠と、該保護枠の左右何れかの支柱に併設状とする基端支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした後、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設可能とする連結支柱を有し、同連結支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした上、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる延伸用手摺枠とからなり、保護枠と手摺枠、および適宜必要に応じて連結していく手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠との間に、併設状となる支柱相互中間点に位置し、垂直軸回りに回動可能とする連結機構を介在して相互を連結し得るようにしたことを特徴とするベッド用手摺。
- 左右支柱を有していて略横転[型状とし、ベッドのサイドフレームに取着、立設する保護枠と、該保護枠の左右何れかの支柱に併設状とする基端支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした後、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設可能とする連結支柱を有し、同連結支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした上、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる延伸用手摺枠とからなり、保護枠と手摺枠、および適宜必要に応じて連結していく手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠との間に、併設状となる支柱相互中間点に位置し、垂直軸回りに回動可能とする連結機構を介在して相互を連結し、ベッドから所望する方向で、所望する位置にまで自在に手摺を配置、延伸し得るようにしたことを特徴とするベッド用手摺。
- 左右支柱の上端相互を横杆で繋いで略横転[型状とし、ベッドのサイドフレームに取着、立設する保護枠と、該保護枠の左右何れかの支柱に併設状とする基端支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした後、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設可能とする連結支柱を有し、同連結支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした上、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる延伸用手摺枠とからなり、保護枠と手摺枠、および適宜必要に応じて連結していく手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠との間に、併設状となる支柱相互中間点に位置し、垂直軸回りに回動可能とする連結機構を介在して相互を連結した構成としたことにより、ベッドから所望する方向で、平面L字、平面レの字、平面コの字その他の任意の形状とするよう、手摺を所望する位置にまで自在に配置、延伸し得るようにしたことを特徴とするベッド用手摺。
- 左右支柱の上端相互を横杆で繋いで略横転[型状とし、ベッドのサイドフレームに取着、立設する保護枠と、該保護枠の左右何れかの支柱に併設状とする基端支柱の上端から所定長さ横方向に延ばして手摺杆とした後、その先端を下方垂直方向に延伸して床面に到達する長さとし、その下端に支脚部を形成して自由端支柱としてなる手摺枠と、該手摺枠の自由端支柱に併設可能であって、同自由端支柱の長さと略同寸とし、その下端に夫々支脚部を形成してなる左右連結支柱の上端を夫々横杆で繋いで略転倒凵型状としてなる延伸用手摺枠とからなり、保護枠と手摺枠、および適宜必要に応じて連結していく手摺枠と延伸用手摺枠、延伸用手摺枠と延伸用手摺枠との間に、併設状となる支柱相互中間点に位置し、垂直軸回りに回動可能とする連結機構を介在して相互を連結し得るようにしたことを特徴とするベッド用手摺。
- 連結機構が、併設状となる支柱の一方に形成された軸受け筒部に対し、挿入連結および脱抜分解可能な下向き軸部を併設状となる支柱の他方に設けると共に、回動角度を所定角度単位毎に仮固定可能な仮固定機能を有するものとしてなる、請求項1〜6何れか記載のベッド用手摺。
- 手摺杆が、手摺枠および/または延伸用手摺枠の上下複数ヶ所に、上下所定寸法毎に複数段をなすよう横架され、少なくとも最上段が、脱着可能に形成されてなる、請求項1〜6何れか記載のベッド用手摺。
- 支脚部が、その上端側を支柱下端開口に進退自在に挿入し、下端が床面に接地する所望長さに仮固定可能とする仮固定機構を添設したものとしてなる、請求項1〜6何れか記載のベッド用手摺。
- 支脚部が、下端接地部に回転移動を仮固定可能な解施錠機構を有するキャスターを設けた、請求項1〜6何れか記載のベッド用手摺。
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