JP2005333353A - プリディストータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 増幅器レプリカ手段11が、増幅器2の入出力特性と同一な入出力特性又は近似する入出力特性を有して、信号を入力して出力する。差検出手段12が、プリディストータ1への入力信号と増幅器レプリカ手段11からの出力信号との差を検出する。増幅器レプリカ入力信号変化手段13が、差検出手段12により検出される差が小さくなるように、増幅器レプリカ手段11に入力する信号を変化させる。変化信号出力手段13が、増幅器レプリカ入力信号変化手段13により変化させられた信号を増幅器2へ出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、AM−AM変換及びAM−PM変換による非線形の歪と、それ以外の例えばメモリ効果に代表されるものが影響して発生する歪を効果的に補償することができるプリディストータを提供することを目的とする。
すなわち、増幅器レプリカ手段が、前記増幅器の入出力特性と同一な入出力特性又は近似する入出力特性を有して、信号を入力して出力する。差検出手段が、当該プリディストータへの入力信号と前記増幅器レプリカ手段からの出力信号との差を検出する。増幅器レプリカ入力信号変化手段が、前記差検出手段により検出される差が小さくなるように、前記増幅器レプリカ手段に入力する信号を変化させる。変化信号出力手段が、前記増幅器レプリカ入力信号変化手段により変化させられた信号を前記増幅器へ出力する。
なお、この場合、前記増幅器へ出力される前記増幅器レプリカ入力信号変化手段により変化させられた信号が、予め歪を与えられた信号に相当する。
従って、歪補償対象となる増幅器の入出力特性と同一な又は近似する入出力特性で入出力した出力信号とプリディストータへの入力信号との差が小さくなるように当該入出力特性への入力信号を変化させて、当該変化させた信号を前記増幅器へ出力するため、前記増幅器の入出力特性により受ける歪がゼロ(0)又は小さくなり、これにより、前記増幅器について、AM−AM変換及びAM−PM変換による非線形の歪と、メモリ効果による歪との両方を効果的に補償することができる。
また、プリディストータは、通常、歪補償対象となる増幅器の前段に備えられて、歪補償対象となる増幅器に入力される前の信号に予め歪を与える。
また、増幅器レプリカ手段の入出力特性としては、例えば、歪補償対象となる増幅器の入出力特性に近い方が好ましいが、実用上で有効であれば、種々な精度のものが用いられてもよく、種々な増幅器モデルが用いられてもよい。
また、増幅器レプリカ手段の入出力特性としては、例えば、利得が1であるようなものが用いられ、或いは、利得がGである増幅器レプリカ手段の前後に利得が(1/G)である増幅器や減衰器などの信号レベル変化手段が備えられて、これらを合わせて利得が1になるような構成が用いられてもよい。
また、増幅器レプリカ手段に入力される信号が増幅器レプリカ入力信号変化手段により変化させられるに際して、初期的に増幅器レプリカ手段に入力される信号としては、例えば、プリディストータへの入力信号が用いられてもよく、或いは、他の信号が用いられてもよい。
一構成例として、プリディストータへの入力信号にプリディストーション歪を与えて、当該プリディストーション歪を与えた信号を初期的に増幅器レプリカ手段へ入力する副プリディストータ手段を備えることも可能である。この場合、初期的にプリディストーション歪を与えることにより、例えば、差検出手段により検出される差を小さくするまでに要する処理量や処理時間を低減させることが可能である。当該プリディストーション歪としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、予め設定された歪が用いられ、比較的に粗い精度のものが用いられてもよい。
また、増幅器レプリカ入力信号変化手段により増幅器レプリカ手段に入力する信号を変化させる態様としては、例えば、所定の回数だけ変化させる態様や、所定の時間だけ変化させる態様や、差検出手段により検出される差が所定の閾値以下又は未満となったことを判定するまで変化させる態様などを用いることができる。そして、変化信号出力手段は、例えば、増幅器レプリカ入力信号変化手段によりこのような態様で変化させられた結果となる信号を歪補償対象となる増幅器へ出力する。
すなわち、歪検出手段が、前記増幅器から出力される信号に基づいて、当該信号に含まれる歪を検出する。増幅器レプリカパラメータ更新手段が、前記歪検出手段により検出される歪が小さくなるように、前記増幅器レプリカ手段が有する入出力特性を変化させるパラメータを更新する。
従って、歪補償対象となる増幅器から出力される増幅信号に含まれる歪が小さくなるように増幅器レプリカ手段の入出力特性がパラメータの更新により変化させられるため、増幅器レプリカ手段の入出力特性が適正な特性へ近付けられて、歪補償の精度を向上させることができる。
また、歪検出手段により検出される歪が小さくなるようにする態様としては、例えば、当該歪が最小となるようにする態様を用いるのが好ましいが、種々な態様が用いられてもよい。
また、増幅器レプリカ手段が有する入出力特性を変化させるパラメータとしては、種々なものが用いられてもよく、例えば、増幅器のモデル構成に応じて、AM−AM変換による特性を表すテーブル値や、AM−PM変換による特性を表すテーブル値や、メモリ効果による特性を表すテーブル値や、所定の演算係数や、位相などの所定の物理量の変化量などを用いることができる。
すなわち、当該プリディストータへの入力信号は、ベースバンド或いは中間周波数の信号である。
前記増幅器は、無線送信用の増幅器である。
前記増幅器レプリカ手段は、前記増幅器のAM−AM特性及びAM−PM特性と同一な特性又は近似する特性を実現する機能と、前記増幅器のメモリ効果の特性と同一な特性又は近似する特性を実現する機能を有している。
また、前記増幅器レプリカ手段は、前記増幅器の入出力特性と同一な入出力特性又は近似する入出力特性として平均利得がゼロデシベル又は約ゼロデシベルである特性を有している。
そして、前記変化信号出力手段は、最終段の歪補償ユニットの前記増幅器レプリカ入力信号変化手段により変化させられた信号を前記増幅器へ出力する。
また、当該プリディストータでは、副プリディストータ手段が、当該プリディストータへの入力信号のサンプル周期毎に、当該入力信号にプリディストーション歪を与えて、当該プリディストーション歪を与えた信号を初段の歪補償ユニットの前記増幅器レプリカ手段への入力信号とする。
従って、直列に接続された複数の歪補償ユニットにより順次処理を行うため、例えば1つの歪補償ユニットの構成により同様な処理を繰り返して行うような場合と比べて、それぞれの歪補償ユニットに必要とされる処理速度を低減させることが可能である。
また、副プリディストータ手段により与えるプリディストーション歪としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、予め設定された歪が用いられ、比較的に粗い精度のものが用いられてもよい。
図1には、本発明を適用したプリディストータ付き増幅装置の構成例を示してある。
本例のプリディストータ付き増幅装置は、プリディストータ1と、増幅器2と、方向性結合器3を備えている。
プリディストータ1は、増幅器のレプリカ(増幅器レプリカ)11と、比較器12と、歪補償制御部13を備えている。
プリディストータ1への入力信号は、歪補償制御部13及び比較器12に入力される。
まず、歪補償制御部13は、プリディストータ1への入力信号をそのまま増幅器レプリカ11に入力する。
増幅器レプリカ11は、増幅器2のAM−AM特性及びAM−PM特性の非線形性と同様な特性を有するとともにメモリ効果の特性と同様な特性を有しており、また、増幅器レプリカ11の利得は1.0である。増幅器レプリカ11は、歪補償制御部13から入力される信号を当該増幅器レプリカ11が有する特性により変化させて比較器12へ出力する。
歪補償制御部13は、比較器12から入力される情報により特定される誤差ベクトルを小さくするアルゴリズムを用いて、当該誤差ベクトルが小さくなるように、増幅器レプリカ11への入力信号を更新する。
そして、プリディストータ1では、誤差ベクトルを用いてアルゴリズムにより増幅器レプリカ11への入力信号を更新すること及び増幅器レプリカ11からの出力信号とプリディストータ1への入力信号とを比較して誤差ベクトルを求めることから成る一連の処理を繰り返して行い、これにより、誤差ベクトルは収束してゼロ(0)となる。この状態で、歪補償制御部13は、増幅器レプリカ11への入力信号と同じ信号を増幅器2へ出力する。
また、プリディストータ1では、入力信号の1サンプルについて複数回アルゴリズム演算を行う必要があるため、例えば高速演算が行われる。
また、増幅器2では温度変化や経年変化によって非線形特性が変わるため、増幅器レプリカ11の特性についても適応的に更新するのが好ましい。本例では、増幅器レプリカ11の適応制御を行っている。
具体的には、増幅器2からの出力信号の一部を例えば方向性結合器3により取得して歪補償制御部13へ入力することにより、フィードバックを行う。歪補償制御部13は、増幅器2から方向性結合器3を介して入力される信号に含まれる歪を検出して、当該歪が小さく(例えば、最小に)なるように増幅器レプリカ11の特性を更新する。この更新処理については、温度変化や経年変化に追従すればよいため、例えば低速処理でよい。
なお、本例では、歪補償制御部13は、増幅器レプリカ11の特性が増幅器2の特性と異なっている場合においても比較器12からの出力(誤差ベクトル)をゼロ(0)にするため、増幅器2から方向性結合器3を介して入力されるフィードバックの信号に含まれる歪は全て増幅器レプリカ11の誤差ととらえることができる。
また、本例のプリディストータ付き増幅装置では、例えば、I成分及びQ成分から成る複素信号が扱われて複素演算されて処理される。
増幅器レプリカ11としては、図8に示されるようなものや、図9に示されるようなものや、他の種々な増幅器のモデル構成を用いることができる。
本例では、歪補償制御部13は、増幅器2からのフィードバック信号に含まれる歪が小さくなるように、増幅器レプリカ11のパラメータを更新する。
ここで、通常、増幅器レプリカ11のパラメータとしては、多いほど、増幅器2に対する近似精度がよくなる。一般に、デバイスレベルの精密な等価回路上ではパラメータは多数あり、特に、図8や図9に示される構成におけるパラメータの影響度が特性に対して支配的である。図8や図9に示される構成におけるパラメータとしては、固定位相変化器72による位相変化量φ1や、乗算器76、85により乗算する値α1、α2や、遅延素子74、83により遅延させる時間Tや、増幅部分71、81が有するAM−AM特性やAM−PM特性のテーブル値がある。
例えば、入力信号の電力又は振幅の値に対するテーブル値について、全ての電力値又は振幅値に対応するテーブル値をテーブルに格納してそれぞれ更新することや、或いは、代表点となる電力値又は振幅値に対応するテーブル値をテーブルに格納して代表値として摂動法などにより更新して、これらの代表値を直線により補間することや又はルートナイキスト補間などを用いて曲線により補間することにより、代表点の間における電力値又は振幅値に対応するテーブル値を決定することができる。補間により得られるテーブル値は、テーブルに記憶されてもよく、或いは、記憶されなくともよい。なお、学習方法としては摂動法以外の種々なものが用いられてもよく、補間法としてはナイキスト補間法以外の種々なものが用いられてもよい。
具体的には、本例のプリディストータ1では、歪補償対象となる増幅器2と同じ或いは近似する非線形特性を有する増幅器レプリカ11が所定の信号を増幅し、比較器12が増幅器レプリカ11からの出力信号とプリディストータ1への入力信号との誤差ベクトルを演算し、また、歪補償制御部13が、比較器12により演算される誤差ベクトルを例えば最小にするように増幅器レプリカ11への入力信号(前記所定の信号)を更新して、収束した或いは所定の複数回更新された増幅器レプリカ11への入力信号を増幅器2への入力信号とする。
例えば、本例のプリディストータ1では、増幅器2のレプリカ11と、増幅器レプリカ11の特性を増幅器2の特性に一致させる制御ループと、当該プリディストータ1への入力信号に対する増幅器レプリカ11からの出力信号の歪を例えば最小にする予歪を算出する機能を備えて、前記予歪を増幅器2に与える構成において、増幅器レプリカ11では、AM−AM特性及びAM−PM特性の非線形性特性とメモリ効果の発生による特性を学習し、また、他のパラメータを更新することも可能である。
また、本例では、上記のようなプリディストータ1において、少なくとも前記歪ブロックからの出力信号を入力して前記歪ブロックで発生する歪を検出する歪検出機能(本例では、歪補償制御部13)と、当該歪検出機能により検出される歪を小さくするように前記レプリカ機能が有する可変のパラメータを更新する制御機能(本例では、歪補償制御部13)を備え、前記演算機能は、当該プリディストータ1へのデジタル入力信号のサンプル周期毎に、前記予歪信号の初期値を設定する第1の処理と、前記レプリカ機能に前記予歪信号を与えて前記比較機能からの出力を受け取る第2の処理と、前記比較機能からの出力を小さくするように前記予歪信号を更新する第3の処理を実行し、当該第2の処理及び当該第3の処理を反復して行って得られる予歪信号を前記歪ブロックに与える。
一例として、移動通信システムの基地局装置の送信部において、電力増幅器で発生する歪を本例のプリディストータ1によりデジタルプリディストーション(DPD)方式で補償することにより、AM−AM特性及びAM−PM特性による非線形歪に加えて、メモリ効果の影響などについても効果的に補償することができる。
また、本例のプリディストータ1では、方向性結合器3の機能や歪補償制御部13の機能により歪検出手段が構成されており、歪補償制御部13の機能により増幅器レプリカパラメータ更新手段が構成されている。
また、本例では、増幅器2により、歪補償対象となる増幅器が構成されている。
図2には、本例のプリディストータ付き増幅装置の構成例を示してある。
本例のプリディストータ付き増幅装置は、プリディストータ21と、D/A変換器22と、アップコンバータ23と、増幅器24と、方向性結合器25と、フィードバック部(フィードバックブロック)26を備えている。
プリディストータ21は、増幅器のレプリカ(増幅器レプリカ)31と、第1の加算器32と、乗算器33と、第2の加算器34と、遅延部35と、デジタル信号処理部(DSP:Digital Signal Processor)36と、第1のスイッチ(SW1)37と、第2のスイッチ(SW2)38を備えている。なお、乗算器33としては、例えば、複素乗算器が用いられる。
プリディストータ21への入力信号は、まず第1のスイッチ37がプリディストータ21の入力側(“a”側)に接続されることにより、増幅器レプリカ31及び遅延部35に入力される。また、プリディストータ21への入力信号は、第1の加算器32に入力される。なお、本例では、プリディストータ21への入力信号はデジタル信号である。
増幅器レプリカ31は、増幅器24が有する非線形特性と同じ非線形特性を有しており、つまり、増幅器24のAM−AM特性及びAM−PM特性の非線形性と同様な特性を有するとともにメモリ効果の特性と同様な特性を有している。また、増幅器レプリカ31の利得は1.0である。増幅器レプリカ31は、第1のスイッチ37を介して入力される信号を当該増幅器レプリカ31が有する特性により変化させて第1の加算器32へ出力する。
乗算器33は、第1の加算器32から入力される誤差ベクトルの信号と所定の値λとを乗算して、当該乗算結果の信号を第2の加算器34へ出力する。ここで、所定の値λとしては、例えば、一般的なLMSアルゴリズムで用いられる係数として、1.0以下の値が用いられている。
遅延部35は、第1のスイッチ37を介して入力される信号を所定の時間だけ遅延させて第2の加算器34へ出力する。ここで、遅延部35における当該所定の時間(遅延時間)としては、増幅器レプリカ31と第1の加算器32と乗算器33と第2の加算器34を有する信号経路を通過する信号とのタイミングを合わせる時間が設定される。
このようなフィードバックループの処理を複数回繰り返して行うと、乗算器33から出力される信号(係数λが乗算された誤差ベクトルの信号)はゼロ(0)となり、ここで、第2のスイッチ38をプリディストータ21の出力側(“d”側)と接続するように切り替える。すると、第2の加算器34から出力される信号は、第2のスイッチ38を介して、D/A変換器22に入力される。
アップコンバータ23は、D/A変換器22から入力される信号を無線周波数(RF:Radio Frequency)の信号へ周波数変換して、増幅器24へ出力する。
増幅器24は、アップコンバータ23から入力される信号を増幅して出力する。ここで、上記のように増幅器レプリカ31からの出力信号に関する誤差ベクトルがゼロ(0)であるため、増幅器24からの出力信号は歪の無い信号となり、歪が補償されて増幅されたものとなる。
方向性結合器25は、増幅器24からの出力信号の一部を分配してフィードバックブロック26へ出力する。
フィードバックブロック26は、ダウンコンバート機能やA/D変換機能などを有しており、方向性結合器25から入力される信号に対してダウンコンバート処理やA/D変換処理などの適切な処理を行った後に、当該処理後の信号を、歪補償制御を行うDSP36へ出力する。
DSP36は、増幅器24から方向性結合器25及びフィードバックブロック26を介して入力される信号に含まれる歪を検出して、当該歪が小さく(例えば、最小に)なるように、増幅器レプリカ31の特性を適応的に更新する。
また、本例のプリディストータ付き増幅装置では、例えば、I成分及びQ成分から成る複素信号が扱われて複素演算されて処理される。
また、本例では、LMSのアルゴリズムを用いた場合を示したが、他の種々なアルゴリズムが用いられてもよい。
また、本例のプリディストータ21では、LMS等で予歪を発生するループ(予歪ループ)と、増幅器レプリカ31の特性を歪補償対象となる増幅器24の特性に一致させるためのループ(増幅器レプリカループ)が存在しており、予歪ループは増幅器レプリカ31の近似精度に無関係にサンプル毎に収束する。つまり、現在の増幅器レプリカ31に対して歪が例えば最小になる入力信号を常に算出し、また、増幅器レプリカ31の近似が悪いとその分だけ増幅器24からの出力の歪が残留するだけである。そして、当該歪を例えば最小にするように増幅器レプリカループが動作する。増幅器レプリカ31の更新速度は、通常、予歪ループと比べてかなり遅くてもよく、例えば、増幅器24の温度変動に追いつける程度であればよい。
また、DSP36により最適化する増幅器レプリカ31のパラメータとしては、種々なものが用いられてもよく、例えば、増幅器レプリカ31として図8や図9に示されるようなモデル構成が用いられる場合には、固定位相変化器72による位相変化量φ1や、乗算器76、85により乗算する値α1、α2や、遅延素子74、83により遅延させる時間Tや、増幅部分71、81が有するAM−AM特性やAM−PM特性のテーブル値(代表点のみでもよい)のうちの1以上を用いることができる。
また、本例では、上記のようなプリディストータ21において、少なくとも前記歪ブロックからの出力信号を入力して前記歪ブロックで発生する歪を検出する歪検出機能(本例では、DSP36)と、当該歪検出機能により検出される歪を小さくするように前記レプリカ機能が有する可変のパラメータを更新する制御機能(本例では、DSP36)を備え、前記フィードバックループは、当該プリディストータ21へのデジタル入力信号のサンプル周期毎に、前記予歪信号の初期値を設定する第1の処理と、前記レプリカ機能に前記予歪信号を与えて前記比較機能からの出力を取得する第2の処理と、前記比較機能からの出力を小さくするように前記予歪信号を更新する第3の処理を実行し、当該第2の処理及び当該第3の処理を反復して行って得られる予歪信号を前記歪ブロックに与える。
一例として、移動通信システムの基地局装置の送信部において、電力増幅器で発生する歪を本例のプリディストータ21によりデジタルプリディストーション(DPD)方式で補償することにより、AM−AM特性及びAM−PM特性による非線形歪に加えて、それ以外の例えばメモリ効果に代表されるものが影響して発生する歪を効果的に補償することができる。
また、本例のプリディストータ21では、方向性結合器25の機能やフィードバックブロック26の機能やDSP36の機能により歪検出手段が構成されており、DSP36の機能により増幅器レプリカパラメータ更新手段が構成されている。
また、本例では、増幅器24により、歪補償対象となる増幅器が構成されている。
図3には、本例のプリディストータ付き増幅装置の構成例を示してある。
本例のプリディストータ付き増幅装置は、図1に示される構成と比べて、プリディストータ1aの入力端と歪補償制御部13との間にプリディストーション部(PD部)14が備えられているといった点を除いては、同様な構成を有している。また、図3では、図1に示したものと同様な構成部2、3、11〜13については同一の符号を用いて示してある。
すなわち、本例では、プリディストータ1aの入力端から入力された信号(プリディストータ1aへの入力信号)が比較器12に入力されるとともにプリディストーション部14に入力され、プリディストーション部14により例えば粗くプリディストーション方式で歪補償された信号が歪補償制御部13に入力される。歪補償制御部13では、増幅器レプリカ11へ与える初期的な信号として、プリディストーション部14から入力された信号をそのまま出力する。
なお、本例では、プリディストーション部14の機能により副プリディストータ手段が構成されている。
図4には、本例のプリディストータ付き増幅装置の構成例を示してある。
本例のプリディストータ付き増幅装置は、図2に示される構成と比べて、プリディストータ21aの入力端と第1のスイッチ37との間にプリディストーション部(PD部)39が備えられているといった点を除いては、同様な構成を有している。また、図4では、図2に示したものと同様な構成部22〜26、31〜38については同一の符号を用いて示してある。
すなわち、本例では、プリディストータ21aの入力端から入力された信号(プリディストータ21aへの入力信号)が第1の加算器32に入力されるとともにプリディストーション部39に入力され、プリディストーション部39により例えば粗くプリディストーション方式で歪補償された信号が第1のスイッチ37を介して増幅器レプリカ31及び遅延部35に入力される。
なお、本例では、プリディストーション部39の機能により副プリディストータ手段が構成されている。
図5には、本例のプリディストータを構成するプリディストータユニット41の構成例を示してある。
本例のプリディストータは、図5に示されるプリディストータユニット41と同様な構成を有する複数(本例では、n個)のプリディストータユニットを直列に接続して構成されている。
第1段目のプリディストータユニットは、本例のプリディストータへの入力信号を入力して、当該信号を処理した結果の信号を第2段目のプリディストータユニットへ出力する。
第i段目(i=2、3、・・・、(n−1))のプリディストータユニットは、前段(第(i−1)段目)のプリディストータユニットからの出力信号を入力して、当該信号を処理した結果の信号を次段(第(i+1)段目)のプリディストータユニットへ出力する。
第n段目のプリディストータユニットは、第(n−1)段目のプリディストータユニットからの出力信号を入力して、当該信号を処理した結果の信号を歪補償対象となる増幅器側へ出力する。
また、第2段目以降の各プリディストータユニットについても、本例のプリディストータへの入力信号が入力されて処理に用いられる。
本例のプリディストータユニット41は、増幅器レプリカ51と、第1の加算器52と、乗算器53と、第2の加算器54と、遅延部55を備えている。なお、乗算器53としては、例えば、複素乗算器が用いられる。
第1の加算器52には本例のプリディストータへの入力信号が入力され、増幅器レプリカ51及び遅延部55には前段のステージである前段のプリディストータユニットからの出力信号が入力され或いは初段のプリディストータユニットにおいては本例のプリディストータへの入力信号が入力され、また、第2の加算器54からの出力信号は次段のステージである次段のプリディストータユニットへ出力され或いは最終段のプリディストータユニットにおいては増幅器側(例えば、図2に示されるのと同様なD/A変換器)へ出力される。
ここで、本例のプリディストータへの入力信号としては、現在において補償対象としているサンプルの入力信号が用いられ、必要に応じてタイミングの調整が行われる。
また、本例では、複数のプリディストータユニットに対して共通のDSPが備えられている。そして、このDSPは、歪補償対象となる増幅器からの出力信号に基づいて、各プリディストータユニットの増幅器レプリカに対してその特性を適応更新するための制御信号を出力して、その特性を更新する。
また、本例のプリディストータでは、例えば、I成分及びQ成分から成る複素信号が扱われて複素演算されて処理される。
各プリディストータユニットでは、歪補償対象となる増幅器と同じ或いは近似する非線形特性を有する増幅器レプリカ51が入力信号を増幅し、第1の加算器52が増幅器レプリカ51からの出力信号とプリディストータへの入力信号との誤差ベクトルを演算し、乗算器53が当該誤差ベクトルに所定値λを乗算し、第2の加算器54が遅延部55からの入力信号から乗算器53による乗算結果を減じて出力する。
そして、このような処理を複数のプリディストータユニットにより連続して行うことにより、前記誤差ベクトルが例えば最小になるように、増幅器レプリカへの入力信号が更新されていき、収束した或いは所定の複数回更新された信号が歪補償対象となる増幅器への入力信号とされる。
また、各プリディストータユニットの増幅器レプリカの非線形特性は、歪補償対象となる増幅器の非線形特性に合わせて適応更新される。
ベースバンド若しくは中間周波数(IF:Intermediate Frequency)のデジタルIQ信号を入力して、無線送信用の増幅器で発生する歪を補償するための予歪を与えて前記増幅器に出力するプリディストータにおいて、次のような機能を備えた。
すなわち、前記増幅器のメモリ効果を再現するためのメモリ(遅延)機能と前記増幅器の非線形性を再現するための歪テーブルとを有して前記増幅器の入出力特性(伝達関数)を平均利得が約ゼロ(0)デシベルになるように再現するレプリカ機能(本例では、増幅器レプリカ51)と、前記プリディストータヘの入力信号と前記レプリカ機能からの出力信号との誤差ベクトルを出力する比較機能(本例では、第1の加算器52)と、前記プリディストータへの入力信号のサンプル周期毎に前記予歪信号の初期値を与える副プリディストータ機能と、現在における前記レプリカ機能からの出力に基づく前記誤差ベクトルをより小さくする予歪信号を算出して次のレプリカ機能への入力信号として出力する演算機能(本例では、乗算器53や第2の加算器54や遅延部55)を備えた。
また、前記演算機能により算出した予歪信号がD/A変換されてRF信号へ周波数変換されて前記増幅器により増幅された信号から、前記増幅器で発生する歪を検出する歪検出機能と、前記歪を小さく(例えば、最小に)するように前記レプリカ機能が有する可変のパラメータを更新する制御機能(本例では、DSP)を備えた。
また、前記レプリカ機能と前記比較機能と前記演算機能の組を1単位とする歪補償ブロック(本例では、プリディストータユニット41)を複数個設けて直列接続し、初段の前記歪補償ブロックの初期値として前記副プリディストータ機能からの出力を与え、前記歪補償ブロックのそれぞれは対応する複数個のハードウエアで構成されてパイプライン動作する。
また、例えば、粗い精度のプリディストーション機能を用いて、プリディストータへの入力信号のプリディストーション結果を初段における入力の初期値として使用することにより、マルチステージ数(多段のプリディストータユニットの数)を低減させることが可能である。
また、本例のプリディストータユニット41では、増幅器レプリカ51の機能により増幅器レプリカ手段が構成されており、第1の加算器52の機能により差検出手段が構成されており、乗算器53の機能や第2の加算器54の機能や遅延部55の機能により増幅器レプリカ入力信号変化手段が構成されている。また、本例では、最終段のプリディストータユニットの第2の加算器の機能により変化信号出力手段が構成されている。
また、本例のプリディストータでは、例えば図2に示されるのと同様な機能を有する方向性結合器の機能やフィードバックブロックの機能やDSPの機能により歪検出手段が構成されており、当該DSPの機能により増幅器レプリカパラメータ更新手段が構成されている。
また、本例のプリディストータでは、例えば図4に示されるのと同様な機能を有して初段のプリディストータユニットに備えられるプリディストーション部の機能により副プリディストータ手段が構成されている。
また、本例では、最終段のプリディストータユニットの後段に歪補償対象となる増幅器が備えられる。
図13には、本発明のプリディストータのドハティアンプ用の構成例を示してある。具体的には、キャリアアンプ用のレプリカ171と、ピークアンプ用のレプリカ172と、これらのレプリカ171、172からの出力を加算して当該加算結果を比較器12へ出力する加算器173と、比較器12と、歪補償制御部13を示してある。
ドハティアンプは、出力電力が低い場合に信号の大部分を増幅するキャリアアンプと、出力電力が高い場合に主に増幅してキャリアアンプの飽和点を増加するように、通常Cクラス以下の低消費電力で動作させるピークアンプを用いて高効率を実現するものである。これに応じて、本例も2つの増幅器を持つ構成となっている。
歪補償制御部13は、2つのレプリカ(キャリアアンプ用レプリカ171と、ピークアンプ用レプリカ172)を適応的に更新し、2つのレプリカについて処理を行う以外については例えば図1に示される場合と同様である。別の観点からとらえると、図13に示される点線部分を1つの増幅器(ドハティアンプ)と見ると、図1の構成と等しくなる。
例えばW−CDMA(Wide−band Code Division Multiple Access:広帯域符号分割多元接続)方式を移動通信方式として採用する移動通信システムに備えられた基地局装置では、物理的に遠く離れた移動局装置の所まで無線信号を到達させる必要があるため、信号を増幅器で大幅に増幅することが必要となる。しかしながら、増幅器はアナログデバイスであるため、その入出力特性は非線形な関数となる。特に、飽和点と呼ばれる増幅限界以降では、増幅器に入力される電力が増大しても出力電力がほぼ一定となる。そして、この非線形な出力によって非線形歪が発生させられる。増幅前の送信信号は希望信号帯域外の信号成分が帯域制限フィルタによって低レベルに抑えられるが、増幅器通過後の信号では非線形歪が発生して希望信号帯域外(隣接チャネル)へ信号成分が漏洩する。例えば基地局装置では上記したように送信電力が高いため、このような隣接チャネルへの漏洩電力の大きさは厳しく規定されており、このような隣接チャネル漏洩電力をいかにして削減するかが大きな問題となっている。
歪補償方式の一つにプリディストーション方式があり、近年では増幅効率を重要視するため、フィードフォワード方式に変わり主流になりつつある。プリディストーション方式は増幅器の非線形特性であるAM−AM変換及びAM−PM変換の逆特性を増幅器入力信号に予め与えることにより、増幅器の出力信号の歪を補償する方式である。
図6に示される増幅器は、電力検出部61と、例えばメモリから構成されたルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)である歪補償テーブル62と、プリディストータ63と、増幅部64と、制御部65を備えている。
入力信号は電力検出部61に入力されて電力検出部61で電力又は振幅を検出し、当該検出結果がメモリなどで構成される歪補償テーブル62の参照引数として対応付けられる。歪補償テーブル62には、プリディストーション方式で歪補償を行うためのテーブル値が格納されている。当該テーブル値は、補償対象となる増幅器(増幅部64)の非線形特性の逆特性を示すものであり、一般的に、入力信号の電力又は振幅を指標とするAM−AM変換(振幅)及びAM−PM変換(位相)に相当する。プリディストータ63は、歪補償テーブル62の参照結果に従って、入力信号の振幅、位相を制御する。プリディストータ63によりプリディストーション方式で予め歪を与えられた信号は、増幅部64で増幅され、出力信号は歪のない信号となる。制御部65は、温度変化などの環境に適応するために、歪補償テーブル62のテーブル値を更新する。
これを解決するために、容易に考えられる方法としては、現在の瞬時電力と1時刻(1サンプル)前の瞬時電力を参照引数とした歪補償テーブルを持つことである。
図7には、このような歪補償テーブルのイメージの一例を示してある。横軸は瞬時電力を示しており、縦軸は歪補償制御値を示している。これは、これまでの歪補償テーブルに、1時刻前の瞬時電力の次元が増えたものである。例えば、瞬時電力の分解能が10ビットである場合には、これまでのテーブルが1024枚必要となる。このようにすれば歪みは補償できるが、このような構成をとると、メモリ量が膨大になるとともに、テーブルの生成や環境に適応するための学習は現実的に不可能である。
図8に示される構成の全体が増幅部64に相当する。これはモデルであるため、符号71〜78を付けた各部は必ずしも増幅部64の内部に実在する構成要素ではない。
図8に示されるモデルでは、増幅部分71と、固定位相変化器72と、2乗回路73と、遅延素子74と、加算器75と、乗算器76と、乗算器77と、加算器78を備えている。なお、乗算器76、77としては、例えば、複素乗算器が用いられる。
増幅部分71は、入力信号xに対して、従来のAM−AM特性及びAM−PM特性のみを持つ非線形な歪y(x)を発生させる増幅部分である。この増幅部分71については、プリディストーションの原理で歪を完全に補償することができる。2乗回路73は、入力信号を2乗して、ベースバンド帯に発生する増幅器入力信号の2次歪成分を生成する。当該2次歪成分について、その信号と遅延素子74で遅延した信号との差分を加算器75で取る。これはインダクタンス成分による微分に相当し、バイアス回路の電圧変動に相当する。乗算器76は前記差分と所定の値α1とを乗算し、これはメモリ効果の影響度に相当する。一方、入力信号は固定位相変化器72でコンスタント(固定値φ1)な位相変動を受け、その結果が乗算器76からの出力と乗算器77で乗算されることで、前記バイアス回路の電圧変動で再変調される。この乗算結果の信号が入力信号xに対するメモリ効果成分z(x)として、加算器78で従来の増幅器モデルの出力信号(増幅部分71からの出力信号)に加算される。
なお、前記所定の値α1を複素数とすることで、前記固定値φ1の位相変化を与える固定位相変化器72を省略することも可能である。
図9に示される構成の全体が増幅部64に相当する。これはモデルであるため、符号81〜87を付けた各部は必ずしも増幅部64の内部に実在する構成要素ではない。
図9に示されるモデルでは、増幅部分81と、2乗回路82と、遅延素子83と、加算器84と、乗算器85と、乗算器86と、加算器87を備えている。なお、乗算器85、86としては、例えば、複素乗算器が用いられる。
増幅部分81は、入力信号xに対して、従来のAM−AM特性及びAM−PM特性のみを持つ非線形な歪y(x)を発生させる増幅部分である。この増幅部分81については、プリディストーションの原理で歪を完全に補償することができる。2乗回路82は、増幅部分81から出力される信号を2乗して、増幅部分81から出力される信号の2次歪成分を生成する。当該2次歪成分について、その信号と遅延素子83で遅延した信号との差分を加算器84で取る。これはインダクタンス成分による微分に相当し、バイアス回路の電圧変動に相当する。乗算器85は前記差分と所定の値α2とを乗算し、これはメモリ効果の影響度に相当する。また、増幅部分81からの出力信号と乗算器85からの出力信号とが乗算器86で乗算され、この乗算結果の信号が加算器87で従来の増幅器モデルの出力信号(増幅部分81からの出力信号)から減算されることで、増幅部分81からの出力x’に対するメモリ効果成分z(x’)が付加される。
図10に示されるメモリ効果補償機能付き増幅器は、AM−AM特性及びAM−PM特性の非線形歪のプリディストータ91と、メモリ効果のプリディストータ92と、増幅部93と、歪補償制御部94を備えている。
非線形歪のプリディストータ91は、エンベロープ検出回路101と、歪補償テーブル102と、乗算器103を備えている。なお、乗算器103としては、例えば、複素乗算器が用いられる。
メモリ効果のプリディストータ92は、2乗回路111と、遅延素子112と、減算器113と、LUTから構成されたメモリ効果補償用テーブル114と、乗算器115を備えている。なお、乗算器115としては、例えば、複素乗算器が用いられる。また、一の信号から他の信号を減算する減算器は、一の信号と他の信号とを逆相で加算して減算と同じ結果を得る加算器としてとらえることもできる。
増幅部93は、例えば図8に示される構成と同様に、増幅部分121と、固定位相変化器122と、2乗回路123と、遅延素子124と、加算器125と、乗算器126と、乗算器127と、加算器128を備えている。なお、乗算器126、127としては、例えば、複素乗算器が用いられる。
また、増幅部93の加算器128からの出力信号の一部が、方向性結合器95により取り出されて、歪補償制御部94に入力され、歪補償テーブル102及びメモリ効果補償用テーブル114についてフィードバック制御が行われる。
図11には、AM−AM特性及びAM−PM特性の非線形のプリディストータ131と、メモリ効果のプリディストータ132とを直列に接続して、更に、増幅部133を直列に接続したメモリ効果補償機能付き増幅器の構成例を示してある。
非線形のプリディストータ131は、入力信号Xに対して、AM−AM特性及びAM−PM特性の非線形な歪を与えた信号Y−1(X)を出力する。
メモリ効果のプリディストータ132は、入力信号X’=Y−1(X)に対して、メモリ効果による歪を与えた信号Z−1(X’)を出力する。
増幅部133では、AM−AM特性及びAM−PM特性の非線形歪発生部141において入力信号X’’=Z−1(X’)に対してAM−AM特性及びAM−PM特性の非線形歪を与えた信号y(X’’)を出力するとともに、メモリ効果歪発生部142において入力信号X’’=Z−1(X’)に対してメモリ効果による歪を与えた信号z(X’’)を出力し、これら2つの出力を加算器143で加算して、当該加算結果{y(X’’)+z(X’’)}を出力する。
また、仮に、メモリ効果のプリディストータ132への入力信号をXとして、メモリ効果のプリディストータ132からの出力信号Z−1(X)が増幅部133への入力信号であるとすると、増幅部133のメモリ効果歪発生部142からの出力はメモリ効果が補償されたゼロ(0)となる。すなわち、z(Z−1(X))=0となる。
しかしながら、実際には、増幅部133の非線形歪発生部141及びメモリ効果歪発生部142への入力信号は、Z−1(Y−1(X))となり、所定の歪α、βが残る。すなわち、y(Z−1(Y−1(X)))=Gain×X+αとなり、z(Z−1(Y−1(X)))=βとなる。
適応アルゴリズムなどを用いると、歪(α+β)が最小となるようなZ−1(Y−1(X))の最適解を見つけることができるが、歪を完全に補償することはできず、すなわち、(α+β)はゼロ(0)にはならない。
非線形のプリディストータ151は、入力信号Xに対して、AM−AM特性及びAM−PM特性の非線形な歪を与えた信号Y−1(X)を出力する。
メモリ効果のプリディストータ152は、入力信号Xに対して、メモリ効果による歪を与えた信号Z−1(X)を出力する。
加算器153は、これら2つの出力信号を加算して、当該加算結果X’={Y−1(X)+Z−1(X)}を増幅部154へ出力する。
増幅部154では、AM−AM特性及びAM−PM特性の非線形歪発生部161において入力信号X’に対してAM−AM特性及びAM−PM特性の非線形歪を与えた信号y(X’)を出力するとともに、メモリ効果歪発生部162において入力信号X’に対してメモリ効果による歪を与えた信号z(X’)を出力し、これら2つの出力を加算器163で加算して、当該加算結果{y(X’)+z(X’)}を出力する。
この構成においても、図11に示される構成と同様に、歪を完全に補償することはできない。
このように、従来では、増幅部全体の歪の逆特性(逆関数)を表現することはできず、歪補償において誤差を生じていた。
これに対して、本発明では、増幅部で発生するAM−AM特性及びAM−PM特性による歪とメモリ効果による歪を効果的に補償することができる。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るプリディストータやプリディストータ付き増幅装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
Claims (3)
- 歪補償対象となる増幅器に入力される信号を入力して、当該入力信号に予め歪を与えて、当該増幅器で発生する歪を補償するプリディストータにおいて、
前記増幅器の入出力特性と同一な入出力特性又は近似する入出力特性を有して、信号を入力して出力する増幅器レプリカ手段と、
当該プリディストータへの入力信号と前記増幅器レプリカ手段からの出力信号との差を検出する差検出手段と、
前記差検出手段により検出される差が小さくなるように、前記増幅器レプリカ手段に入力する信号を変化させる増幅器レプリカ入力信号変化手段と、
前記増幅器レプリカ入力信号変化手段により変化させられた信号を前記増幅器へ出力する変化信号出力手段と、
を備えたことを特徴とするプリディストータ。 - 請求項1に記載のプリディストータにおいて、
前記増幅器から出力される信号に基づいて当該信号に含まれる歪を検出する歪検出手段と、
前記歪検出手段により検出される歪が小さくなるように、前記増幅器レプリカ手段が有する入出力特性を変化させるパラメータを更新する増幅器レプリカパラメータ更新手段と、
を備えたことを特徴とするプリディストータ。 - 請求項1又は請求項2に記載のプリディストータにおいて、
当該プリディストータへの入力信号は、ベースバンド或いは中間周波数の信号であり、
前記増幅器は、無線送信用の増幅器であり、
前記増幅器レプリカ手段は、前記増幅器のAM−AM特性及びAM−PM特性と同一な特性又は近似する特性を実現する機能と、前記増幅器のメモリ効果の特性と同一な特性又は近似する特性を実現する機能を有し、前記増幅器の入出力特性と同一な入出力特性又は近似する入出力特性として平均利得がゼロデシベル又は約ゼロデシベルである特性を有しており、
前記増幅器レプリカ手段と前記差検出手段と前記増幅器レプリカ入力信号変化手段を備えた歪補償ユニットを複数設けて直列に接続し、
前記変化信号出力手段は、最終段の歪補償ユニットの前記増幅器レプリカ入力信号変化手段により変化させられた信号を前記増幅器へ出力し、
当該プリディストータは、当該プリディストータへの入力信号のサンプル周期毎に、当該入力信号にプリディストーション歪を与えて、当該プリディストーション歪を与えた信号を初段の歪補償ユニットの前記増幅器レプリカ手段への入力信号とする副プリディストータ手段を備えた、
ことを特徴とするプリディストータ。
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