JP2005332441A - 半導体記憶装置および信号処理システム - Google Patents

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Shigeru Atsumi
滋 渥美
Toshiyuki Nishihara
利幸 西原
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Abstract

【課題】高速かつ連続的にデータを読み出すことが可能な半導体記憶装置および信号処理システムを提供する。
【解決手段】複数のバンク201,202の各々に対応して設けられた、セルアレイから読み出されたデータを保持する第1のデータラッチ回路225と、所定のタイミングで第1のデータラッチ回路225の保持データが転送され、転送されたデータを保持する第2のデータラッチ回路226と、を含み、上記第2のデータラッチ回路226にデータが保持されると読み出したデータを外部に転送可能となるデータ保持部と、セルアレイから読み出されたデータが第2のデータラッチ回路226の保持されて外部に転送可能となると、セルアレイからデータの読み出しを行わせて第1のデータラッチ回路225に保持させるコントロール回路211とを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、たとえばメモリストリングが選択用スイッチを介してビット線およびソース線に接続されるNAND型フラッシュメモリ等の半導体記憶装置およびその半導体記憶装置を備えた信号処理システムに係り、特に、半導体記憶装置の読み出し動作の高速化に関するものである。
NAND型フラッシュメモリでは、複数個のメモリトランジスタを直列に接続してメモリストリングを構成し、2個のメモリストリングで1個のビットコンタクトおよびソース線を共有することにより、高集積化が実現されている。
一般的なNAND型フラッシュメモリにおいて、消去動作は、たとえば選択されたメモリストリングが接続された全ワード線に0V、非選択のメモリストリングが接続された全ワード線をフローティングとして、メモリアレイの基板に高電圧(20V)を印加する。
その結果、選択メモリストリングのメモリトランジスタのみフローティングゲートから基板に電子が引き抜かれる。その結果、メモリトランジスタのしきい値電圧は負方向にシフトして、たとえば−3Vになる。
また、データの書き込み動作は、選択するワード線に接続されたメモリトランジスタ一括に、数百〜数千バイトのいわゆるページ単位で行われる。
具体的には、たとえば選択するワード線に高電圧(たとえば18V)を、書き込むべき(0データ)メモリトランジスタが接続されたビット線に0V、書き込みを禁止すべき(1データ)メモリトランジスタが接続されたビット線にハイレベル(たとえば3.3V)を印加する。
その結果、書き込むべき選択メモリトランジスタのみ、フローティングゲート中に電子が注入されて、選択メモリトランジスタのしきい値電圧は正方向にシフトして、たとえば2V程度になる。
このようなNAND型フラッシュメモリにおいては、データの書き込みおよび消去ともFN(Fowler Nordheim) トンネル電流により行うため、動作電流をチップ内昇圧回路から供給することが比較的容易であり、単一電源で動作させやすいという利点がある。
さらに、ページ単位で、つまり選択するワード線に接続されたメモリトランジスタ一括にデータの書き込みが行われるため、NOR型フラッシュメモリに比較して書き込み速度の点で優位である。
また、NAND型フラッシュメモリにおけるデータの読み出しは、ランダムアクセスされたページ単位で、メモリセルに格納されたデータをセンスアンプを通して確定させてデータレジスタに格納し、その後、ページデータを1あるいは2バイト単位ずつ、シリアルに外部転送することにより行われる。
具体的には、たとえば選択されたワード線に0Vを、非選択の全ワード線に4V程度の電圧を印加する。
NAND型フラッシュメモリの場合、複数のメモリセルが直列に接続されていることから、NOR型フラッシュメモリに比較して、メモリセルの読み出し電流が少ないため、メモリセルに格納されたデータをセンスアンプを通して確定させる、いわゆるランダムアクセス時間が長い。
上述したように、NAND型フラッシュメモリは、書き込み、消去時間である程度高速に行うことが可能である。
ところが、従来のNAND型フラッシュメモリは、ランダムアクセス時間が長いことに加えて、以下の点で、読み出し転送速度が遅いという不利益がある。
従来のNAND型フラッシュメモリは、フラッシュメモリ内部のバンク分割の物理構成にかかわらず、外部からは一度に1アドレスに対応したページしか、読み出しの指示ができない。
あるアドレスに対応したページの内部読み出しが終了した場合、確定したデータはデータレジスタに格納されているが、このデータが外部に転送されるまで、次のページを自動的に内部読み出しすることができない。そのため、データの外部転送の後に、外部から次のページ読み出しの指示をしても、再び、長いランダムアクセス時間を持つ必要が生じる。
また、コマンド/アドレス入力とデータ入出力のインタフェース(I/F)ピンを共用しているため、データ入出力の期間は、他のアクセスができない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高速かつ連続的にデータを読み出すことが可能な半導体記憶装置および信号処理システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点の半導体記憶装置は、メモリセルがマトリクス状に配列され、指定されたアドレスに応じてデータの読み出しを行うセルアレイと、上記セルアレイから読み出されたデータを保持する第1のデータラッチ回路と、所定のタイミングで上記第1のデータラッチ回路の保持データが転送され、当該転送されたデータを保持する第2のデータラッチ回路と、を含み、上記第2のデータラッチ回路にデータが保持されると読み出したデータを外部に転送可能となるデータ保持手段と、上記データ保持手段において、上記セルアレイから読み出されたデータが上記第2のデータラッチ回路の保持されて外部に転送可能となると、上記セルアレイからデータの読み出しを行わせて上記データ保持手段の第1のデータラッチ回路に保持させるコントロール回路とを有する。
好適には、上記セルアレイは、各カラム毎に配線されたビット線を通してデータが読み出され、上記データ保持手段の第1のデータラッチ回路と上記第2のデータラッチ回路が、互いに隣接するビット線による読み出し経路において共用されている。
好適には、上記第1のデータラッチ回路と上記第2のデータラッチ回路は、少なくともデータ出力部がトランジスタを含み、上記第2のデータラッチ回路の駆動能力にかかるトランジスタのサイズが上記第1のデータラッチ回路のトランジスタのサイズより大きく設定されている。
好適には、上記コントロール回路は、上記セルアレイによりデータの読み出しが行われ、上記データ保持手段の第2のデータラッチ回路にデータが保持されて外部に転送可能となるまでは、外部に対して、読み出しデータの転送準備ができていないビジー状態を示すビジー信号を出力する。
好適には、上記コントロール回路は、上記セルアレイによりデータの読み出しが行われ、上記データ保持手段の第2のデータラッチ回路にデータが保持されて外部に転送可能となる、外部に対して、読み出しデータの転送準備ができたレディー状態を示すレディ信号を出力する。
好適には、上記コントロール回路は、読み出しデータが上記第2のデータラッチ回路に保持されて外部に転送可能になると、上記レディー信号を外部に出力し、外部によるデータの外部転送を指示するコマンドを受けると、コントロール信号により上記第2のデータラッチ回路の保持データを外部に転送させる。
本発明の第2の観点の半導体記憶装置は、メモリセルがマトリクス状に配列され、アドレスに応じてデータの読み出しを行うセルアレイと、上記セルアレイから読み出されたデータを保持する第1のデータラッチ回路と、所定のタイミングで上記第1のデータラッチ回路の保持データが転送され、当該転送されたデータを保持する第2のデータラッチ回路と、を含み、上記第2のデータラッチ回路にデータが保持されると読み出したデータを外部に転送可能となるデータ保持手段と、上記データ保持手段において、上記セルアレイから読み出されたデータが上記第2のデータラッチ回路の保持されて外部に転送可能となると、上記セルアレイからデータの読み出しを行わせて上記データ保持手段の第1のデータラッチ回路に保持させるコントロール回路と、を含む複数のバンクを有する。
好適には、上記各バンクの上記第1のデータラッチ回路と上記第2のデータラッチ回路は、少なくともデータ出力部がトランジスタを含み、上記第2のデータラッチ回路の駆動能力にかかるトランジスタのサイズが上記第1のデータラッチ回路のトランジスタのサイズより大きく設定されている。
好適には、上記各バンクのセルアレイは、各カラム毎に配線されたビット線を通してデータが読み出され、上記データ保持手段の第1のデータラッチ回路と上記第2のデータラッチ回路が、互いに隣接するビット線による読み出し経路において共用されている。
好適には、上記各コントロール回路は、上記データ保持手段の第2のデータラッチ回路に読み出したデータが保持されて外部に転送可能となると、他のバンクから外部へのデータ転送を行っていない期間に、コントロール信号により上記第2のデータラッチ回路から保持データを外部に転送させる。
好適には、上記各コントロール回路は、上記セルアレイによりデータの読み出しが行われ、上記データ保持手段の第2のデータラッチ回路にデータが保持されて外部に転送可能となるまでは、外部に対して、読み出しデータの転送準備ができていないビジー状態を示すビジー信号を出力する。
好適には、上記各コントロール回路は、上記セルアレイによりデータの読み出しが行われ、上記データ保持手段の第2のデータラッチ回路にデータが保持されて外部に転送可能となる、外部に対して、読み出しデータの転送準備ができたレディー状態を示すレディ信号を出力する。
好適には、上記各コントロール回路は、読み出しデータが上記第2のデータラッチ回路に保持されて外部に転送可能になると、上記レディー信号を外部に出力し、外部によるデータの外部転送を指示するコマンドを受けると、コントロール信号により上記第2のデータラッチ回路の保持データを外部に転送させる。
本発明の第3の観点の信号処理システムは、第1の半導体記憶装置と、上記第1の半導体記憶装置の格納データが読み出される第2の半導体記憶装置と、上記第1および第2の半導体記憶装置のアクセスのコントロールおよび上記第2の半導体記憶装置に格納されたデータに従って所定の信号処理を行うホスト装置と、上記ホスト装置から上記第1の半導体記憶装置へのアクセス要求をコントロールするコントローラと、を有し、上記第1の半導体記憶装置は、メモリセルがマトリクス状に配列され、指定されたアドレスに応じてデータの読み出しを行うセルアレイと、上記セルアレイから読み出されたデータを保持する第1のデータラッチ回路と、所定のタイミングで上記第1のデータラッチ回路の保持データが転送され、当該転送されたデータを保持する第2のデータラッチ回路と、を含み、上記第2のデータラッチ回路にデータが保持されると読み出したデータを外部に転送可能となるデータ保持手段と、上記データ保持手段において、上記セルアレイから読み出されたデータが上記第2のデータラッチ回路の保持されて外部に転送可能となると、上記セルアレイからデータの読み出しを行わせて上記データ保持手段の第1のデータラッチ回路に保持させるコントロール回路と、を有する。
本発明の第4の観点の信号処理システムは、第1の半導体記憶装置と、上記第1の半導体記憶装置の格納データが読み出される第2の半導体記憶装置と、上記第1および第2の半導体記憶装置のアクセスのコントロールおよび上記第2の半導体記憶装置に格納されたデータに従って所定の信号処理を行うホスト装置と、上記ホスト装置から上記第1の半導体記憶装置へのアクセス要求をコントロールするコントローラと、を有し、上記第1の半導体記憶装置は、メモリセルがマトリクス状に配列され、アドレスに応じてデータの読み出しを行うセルアレイと、上記セルアレイから読み出されたデータを保持する第1のデータラッチ回路と、所定のタイミングで上記第1のデータラッチ回路の保持データが転送され、当該転送されたデータを保持する第2のデータラッチ回路と、を含み、上記第2のデータラッチ回路にデータが保持されると読み出したデータを外部に転送可能となるデータ保持手段と、上記データ保持手段において、上記セルアレイから読み出されたデータが上記第2のデータラッチ回路の保持されて外部に転送可能となると、上記セルアレイからデータの読み出しを行わせて上記データ保持手段の第1のデータラッチ回路に保持させるコントロール回路と、を含む複数のバンクを有する。
本発明によれば、たとえば、指定されたアドレスに従ってセルアレイからデータ読み出され、データ保持手段の第1のデータラッチ回路に転送され保持される。
そして、所定のタイミングで、読み出しデータが第1のデータラッチ回路から第2のデータラッチ回路に転送されて保持され、外部に転送可能となる。
第2のデータラッチ回路に読み出しデータがラッチされ、外部に転送可能となると、コントロール回路は、セルアレイから次のデータを読み出させて第1のデータラッチ回路に転送させ、かつ、この次のデータの読み出し動作と並行して、第2のデータラッチ回路に保持された先に読み出したデータが外部に転送させる。
本発明によれば、データ保持手段を複数段持つことにより、現在の読み出し中に、次のアドレスに対応するデータを取り込むことが可能となる。
また、複数のバンクを持つことににより、読み出しのランダムアクセス時間を見かけ上見えなくすることによって高速読み出しが可能となる。
また、読み出しコマンドと読み出しデータ出力コマンドを分離することができ、複数バンクへのコマンド発行が可能となる。
以下、本発明の実施形態を、図面に関連付けて説明する。
図1は、本発明に係る半導体記憶装置を採用した信号処理システムの全体構成を示すブロック図である。
本実施形態においては、半導体記憶装置として、複数のメモリセルを直列に接続したメモリストリングが選択用スイッチを介してビット線およびソース線に接続されるNAND型フラッシュメモリを採用している。
本信号処理システム1は、図1に示すように、第1の半導体記憶装置としてのNAND型フラッシュメモリ2、コントローラ3、ホスト装置としてのCPU4、ブリッジ回路5、および第2の半導体記憶装置としてのたとえばDRAM6を有している。
本信号処理システム1においては、ホスト側であるCPU4とNAND型フラッシュメモリ2は、コントローラ3を介して接続されている。
CPU4からのフラッシュメモリ2に対する読み出し(以降、リード)および書き込み(以降、ライト)のアクセス要求は、一旦、コントローラ3が受け付ける。
コントローラ3は、アドレス変換処理(CPU4の指定する論理アドレスをフラッシュメモリ上の物理アドレスに変換するマッピング処理。論理・物理アドレス変換処理)、フラッシュメモリ2からのリードデータに対するエラー検出・訂正処理、およびフラッシュメモリ2へのライトデータに対するエラー検出・訂正符号の付加等を行う。
この信号処理システム1は、たとえばNAND型フラッシュメモリ2の特性を活かして、NAND型フラッシュメモリ2は、システムのOSプログラムやアプリケーションプログラムの格納、または画像や音声データのストレージとして適用する。
そして、信号処理システム1においては、電源オン時、強制的なリセット時、あるいはシステムリセット時等に、NAND型フラッシュメモリ2に記憶されているデータを高速、たとえば1GB/s程度の高速で読み出して、コントローラ3、ブリッジ回路5を通してDRAM6に高速に転送する。
以後、CPU3は、DRAM6をアクセスすることによりシステムを高速に起動させることができ、さらに、画像処理、音声処理、あるいはこれらに伴う表示処理や音声出力処理等の、アプリケーションに応じた各種信号処理を行うことができる。
本実施形態に係るフラッシュメモリ2は、基本的に複数バンクを有し、独自のコマンドを発行することによって、複数のバンクを並列にアクセスすることで高速データ転送を可能にしている。
各バンク毎に対応したアドレスレジスタを複数(本実施形態では2個)持つことで、時系列で連続的にアクセスすることを実現している。
また、各バンクを並列に動作させるため、バンク毎に自バンクの動作の進捗状況を通知する信号であるレディー(RY)/ビジー(BY)信号をコントローラ3に対して発行し、コントローラ3と各バンクとの間でハンドシェイクを行うことによって、各バンクを効率よくアクセスさせることを実現している。
また、セルアレイからリード済みのデータを格納しておくデータレジスタを多段(本実施形態では2段)で有している。
また、現在の動作状況をステータスレジスタに格納することで、各バンクの動作状況を把握できるシステムを実現している。
以下に、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ2、コントローラ3のより具体的な構成および機能を中心に説明する。
図2は、図1のNAND型フラッシュメモリの構成例を示すブロック図である。
また、図3は、図2におけるバンクの具体的な構成例を示すブロック図である。
図2のフラッシュメモリ2は、セルアレイを含む2つのバンク201(A),202(B)、バンク(A)201に対応して設けられたアドレス保持手段としての2つのアドレスレジスタ203(A−AD1),204(A−AD2)、バンク(B)202に対応して設けられたアドレス保持手段としての2つのアドレスレジスタ205(B−AD1),206(B−AD2)、コントロール系信号入出力部207、データ入出力部208、コマンドレジスタ209、2つのバンク201,202へのアクセスをコントロールするコントロール回路210、バンク(A)201をコントロールする第1のバンクコントロール回路211、バンク(B)202をコントロールする第2のバンクコントロール回路212、ステータスレジスタ213、および昇圧回路214を、主構成要素として有している。
そして、2段構成で設けられたアドレスレジスタのうち、後段のアドレスレジスタ204,206が本発明の現アドレス保持手段を構成し、前段のアドレスレジスタ203,205が本発明の予約アドレス保持手段を構成している。
また、図3に示すように、バンク(A,B)220(201,202)は、メモリセルがマトリクス状に配列されたセルアレイ221、ロー(行、ページ)デコーダ222、ブロックアドレスデコーダ223、ワード線デコーダ224、セルアレイ221のデータ入出力側に2段構成で配置されたセンスアンプ(S/A)およびデータレジスタを含む第1のデータラッチ回路(DT1)225並びにデータレジスタを含む第2のデータラッチ回路(DT2)226、カラムセレクタ(Yセレクタ)227、およびカラム(列)デコーダ228を有している。
なお、第1のデータラッチ回路225と第2のデータラッチ回路226により本発明のデータ保持手段を構成している。
セルアレイ221は、図4に示すように、直列に接続された複数、たとえば16個のメモリトランジスタM0〜M15およびその両端に直列に接続された2個の選択トランジスタST0,ST1により構成されたメモリストリングSTRG00,STRG01,STRG04223がマトリクス状に配置されている。
なお、図4では、図面の簡単化にため、1行4224列の4224個のメモリストリングSTRG00〜STRG04223が配列された1行のブロックBLK0のみについて示しているが、実際には、各バンク220にブロックBLK0と同様の構成を有する複数(m個)のブロックBLK1〜BLKmがさらに配列される。
また、図4の例では、ビット線本数は、通常512バイトに予備の16バイトを加えた528バイト、つまり4224本としている。
メモリストリングSTRG00のメモリトランジスタM0のドレインに接続された選択トランジスタST0がビット線BL0に接続され、メモリストリングSTRG01のメモリトランジスタM0のドレインがビット線BL1に接続され、同様にして、メモリストリングSTRG04223のメモリトランジスタM0のドレインがビット線BL4223に接続されている。
また、各メモリストリングSTRG00〜04223のメモリトランジスタM15のソースが接続された選択トランジスタST1が共通のソース線SRLに接続されている。
また、同一行に配置されたメモリストリングSTRG00,STRG01〜STRG04223のメモリトランジスタのゲート電極が共通のワード線WL0〜WL15に接続され、選択トランジスタST0のゲート電極が共通の選択ゲート線DSGに接続され、選択トランジスタST1のゲート電極が共通の選択ゲート線SSGに接続されている。
ローデコーダ222は、ブロックアドレスデコーダ223により導通状態が制御される転送ゲート群2221、ワード線デコーダ224から供給されるワード線および選択ゲート線用駆動電圧供給線VCG0〜VCG15,VDSG,VSSGを有している。
なお、図4では、図面の簡単化にため、ブロックBLK0に対応するブロックアドレスデコーダ部分並びに転送ゲート群を示しているが、実際には、複数配列される図示しないブロックに対応してブロックアドレスデコーダ部分並びに転送ゲート群が設けられる。
転送ゲート群2221は、転送ゲートTW0〜TW15,TD0およびTS0により構成されている。
転送ゲート群2221は、ブロックアドレスデコーダ223でデコードされたブロックアドレスに応答して生成され、対応するブロックの選択ゲート線およびワード線を駆動するための信号BSELによって導通状態に保持させる。
具体的には、ブロックBLK0がアドレス指定されていた場合、各転送ゲートTW0〜TW15は、それぞれブロックアドレスデコーダ223の出力信号BSEL0に応じてワード線WL0〜WL15と駆動電圧供給線VCG0〜VCG15とを作動的に接続し、転送ゲートTD0,TS0は同じくブロックアドレスデコーダ223の出力信号BSEL0に応じて選択ゲート線DSG,SSGと駆動電圧供給線VDSG,VSSGとを作動的に接続する。
ブロックアドレスデコーダ223は、バンクコントロール回路211,212のコントロール信号に応じて、2段接続されたアドレスレジスタ203,204、アドレスレジスタ205,206のうちの後段のアドレスレジスタ204,206に保持されたアドレスからブロックアドレスをデコードし、デコードしたブロックアドレスに応答して、ローデコーダ222の対応するブロックの選択ゲート線およびワード線を駆動するための転送ゲート群2221を信号BSELによって導通状態に保持させる。
ワード線デコーダ224は、バンクコントロール回路211,212のリード、ライト、あるいは消去の動作を示すコントロール信号に応じて、アドレスレジスタ204,206に保持されたアドレスから動作に応じて昇圧回路214により昇圧された駆動電圧を駆動電圧供給線VCG0〜VCG15,VDSG,VSSGに発生して、ローデコーダ222に供給する。
バンク220(201,202)には、上述したように2段の第1のデータラッチ回路225と第2のデータラッチ回路226がセルアレイ221とカラムセレクタ227との間に配置されている。
第1のデータラッチ回路225と第2のデータラッチ回路226は、バンク毎に対応して設けられたバンクコントロール回路211,212によりデータ保持およびデータ転送がコントロールされる。
具体的には、セルアレイ221からのデータのリードは、リード時に前段となる第1のデータラッチ回路225を使って実行される。リードが終了したデータは一旦、前段の第1のデータラッチ回路225に入力されて保持されている。まもなく(所定のタイミングで)、バンクコントロール回路211,212のコントロールにより、後段の第2のデータラッチ回路226に転送されて保持される。
そして、外部(コントローラ3)へのデータ出力転送は、第2のデータラッチ回路226にデータが保持されるとバンクコントロール回路211,212が自バンクのリードデータを転送可能になったことを示すレディー信号をコントローラ3に転送し、その応答としてコントローラ3により発行される外部転送するコマンドを受けたときに、バンクコントロール回路211,212の指示に従って(コントロール信号に従って)、第2のデータラッチ回路226からカラムデコーダ228による選択的にコントロールされるカラムセレクタ227を通して、図2のデータ入出力部208のバンク切り替え経路(マルイプレクサ/デマルチプレクサ)を通して外部へ転送される。
したがって、この第2のデータラッチ回路226の保持データの転送期間中に、前段の第1のデータラッチ回路225を使って、セルアレイ221から次のリードが実行されるようにコントロールされる。
また、データライト時には、第2のデータラッチ回路226が前段、第1のデータラッチ回路225が後段のラッチ回路として機能し、第2のデータラッチ回路226のデータを後段の第1のデータラッチ回路225の転送して保持されたデータをセルアレイ221に書き込んでいる期間中に、次のデータを第2のデータラッチ回路226にラッチするという動作を連続的に行うように、カラムコントロール回路211,212により自カラムのデータライトが制御される。
図5は、バンクにおけるセルアレイ221のビット線とカラムセレクタ227間のデータ転送経路の構成例を示す図である。
バンク220(201,202)において、図5に示すように、各ビット線BL(0〜4223)と第1のデータラッチ回路(DT1)225間、第1のデータラッチ回路225と第2のデータラッチ回路226間、並びに第2のデータラッチ回路226とカラムセレクタ227間に、コントロール信号によりオンオフされるMOSトランジスタ等から構成されるスイッチSW1,SW2,SW3が配置されている。
これらのスイッチSW1,SW2,SW3のオンオフのコントロールをカラムコントロール回路211,212で所定のタイミングで行うことにより、上述したリード時およびライト時のデータ転送が行われる。
図5は回路では、ビット線BLとスイッチSW1との間にnチャネルMOSトランジスタ(NMOS)NT1のソース・ドレインが接続されており、その接続ノードND1と電源電位Vccとの間にpチャネルMOS(PMOS)トランジスタPT1のドレイン・ソースが接続され、NMOSトランジスタNT1のゲートにはハイレベルでアクティブの信号RDCが供給され、PMOSトランジスタPT1のゲートには、ローレベルでアクティブの信号/PRE(/はレベルの反転を示す)が供給される。
また、スイッチSW1〜SW3は、たとえばPMOSトランジスタにより構成され、所定のタイミングで供給されるローレベルでアクティブの信号/SEN1〜/SEN3によりオンオフされる。
図6(A)〜(D)は、リード時の図5の回路のタイミングチャートである。
図5の回路において、データリード時は、まず、図6(A)に示すように、プリチャージ信号/PREがローレベルで所定期間PMOSトランジスタPT1のゲートに供給される。その結果、PMOSトランジスタPT1が導通状態となり、ノードND1が電源電位Vccにプリチャージされる。
そして、図6(B),(C)に示すように、リードコントロール信号RDCが所定期間ハイレベルでNMOSトランジスタNT1のゲートに供給され、第1のスイッチコントロール信号/SEN1が所定期間アクティブのローレベルでスイッチSW1に供給される。これにより、NMOSトランジスタNT1が導通状態となり、かつ、スイッチSW1がオン状態となり、ビット線BLのリードデータが第1のデータラッチ回路225に転送される。その後、リードコントロール信号RDCがローレベル、第1のスイッチコントロール信号/SEN1がハイレベルに切り替えられ、NMOSトランジスタNT1,スイッチSW1がオフする。
このようにして、第1のデータラッチ回路225にリードデータを転送した後、図6(D)に示すように、第2のスイッチコントロール信号/SEN2が所定期間ローレベルでスイッチSW2に供給される。これにより、スイッチSW2がオンし、第1のデータラッチ回路225に保持されていたリードデータが第2のデータラッチ回路226に転送される。
そして、上述したように、第2のデータラッチ回路226にデータが保持されるとバンクコントロール回路211,212が自バンクのリードデータを転送可能になったことを示すレディー信号をコントローラ3に転送し、その応答としてコントローラ3により発行される外部転送するコマンドを受けたときに、図6(E)に示すように、第3のスイッチコントロール信号/SEN3が所定期間ローレベルのスイッチSW3に供給され、第2のデータラッチ回路226から第2のデータラッチ回路226からカラムデコーダ228による選択的にコントロールされるカラムセレクタ227を通して、図2のデータ入出力部208のバンク切り替え経路(マルイプレクサ/デマルチプレクサ)を通してコントローラ3へ転送される。
この第2のデータラッチ回路226の保持データの転送期間中に、図6(A)に示すように、プリチャージ信号/PREがローレベルで所定期間PMOSトランジスタPT1のゲートに供給される。その結果、PMOSトランジスタPT1が導通状態となり、ノードND1が電源電位Vccにプリチャージされる。
そして、図6(B),(C)に示すように、リードコントロール信号RDCが所定期間ハイレベルでNMOSトランジスタNT1のゲートに供給され、第1のスイッチコントロール信号/SEN1が所定期間アクティブのローレベルでスイッチSW1に供給される。 すなわち、第2のデータラッチ回路226から外部にデータ転送をしている期間に、前段の第1のデータラッチ回路225を使って、セルアレイ221から次のリードが実行されるようにコントロールされる。
図7は、バンクにおけるセルアレイ221のビット線とカラムセレクタ227間のデータ転送経路の他の構成例を示す図である。
図5の例がビット線毎にラッチ回路を設けるように構成したのに対して、図7のデータ転送経路系は、ビット線毎に2種類のラッチを共有するように構成している。
第1のデータラッチ回路225Aは、センスアンプS/Aを含み、第2のデータラッチ回路226Aはライトバッファおよびリードバッファとして機能する。
そして、偶数のビット線BL0,BL2,・・の一端との間にMOSトランジスタからなるスイッチSW11,SW12を直列に接続し、奇数のビット線BL1,BL3,・・の一端との間にMOSトランジスタからスイッチSW13,SW14を直列に接続し、かつ、偶数カラムのスイッチSW11とスイッチSW12との接続点と奇数カラムのスイッチSW13とスイッチSW14との接続点同士を直接接続している。スイッチSW14と第2のデータラッチ回路226Aの入出力端子との接続点とカラムセレクタ227側の転送ラインとの間にスイッチSW15が配置されている。
図7の回路においては、たとえば偶数カラムのデータリードは、スイッチSW11,SW12をオンさせて第1のデータラッチ回路225Aに転送して保持させ、スイッチSW11をオフし、スイッチSW12,SW14をオン状態として第1のデータラッチ回路225Aから第2のデータラッチ回路226Aにデータ転送させる。
そして、スイッチSW14をオフし、スイッチSW13,SW12をオン、かつスイッチ15をオンさせて、奇数カラムのデータを第1のデータラッチ回路225Aに転送して保持させ、第2のデータラッチ回路226Aの先に転送されてきた偶数カラムのリードデータをカラムセレクタ227側に転送(出力)させる。
以上のようにコントロールすることにより、データラッチ回路の数を削減でき、ページ切り替え時のタイムラグを最小化することが可能となる。
このような構成を有するバンク220において、たとえば1行目のブロックBLK0のメモリストリングSTRG00(〜TRG04223)のメモリトランジスタM14のデータの読み出し、およびメモリトランジスタM14へのデータの書き込みは以下のように行われる。
読み出し時には、図8に示すように、ワード線デコーダ224により駆動電圧供給線VCG14に接地電圧GND(0V)が供給され、駆動電圧供給線VCG0〜VCG13,VCG15および駆動電圧供給線VDSG,VSSGにたとえば4.5Vが供給され、ソース線SRLに接地電圧0Vが供給される。
そして、ブロックアドレスデコーダ223において、ブロックBLK0に対応する部分にのみアクティブのアドレス信号が入力されて、ブロックアドレスデコーダ223の出力信号BSEL0が4.5V+αのレベルで出力され、他のブロックBLK1〜BLKmに対応するブロックアドレスデコーダの出力信号BSEL1〜BSELmは接地電圧GNDレベルに保持される。
これにより、ブロックBLK0に対応する転送ゲート群2221の転送ゲートTW0〜TW15,TD0およびTS0が導通状態となり、他のブロックBLK1〜BLKmに対応する転送ゲート群の転送ゲートが非導通状態に保持される。
その結果、メモリストリングSTRG00の選択トランジスタST0,ST1が導通状態になり、ビット線BL0にデータが読み出される。
書き込み時には、図9に示すように、ワード線デコーダ224により選択された駆動電圧供給線VCG14に高電圧、たとえば20Vが供給され、駆動電圧供給線VCG0〜VCG13,VCG15に中間電圧(たとえば10V)、駆動電圧供給線VDSGの電源電圧VCC(たとえば3.3V)、駆動電圧供給線VSSGに接地電圧GND(0V)が供給される。
また、書き込みを行うべきメモリトランジスタM14を有するメモリストリングSTRG00が接続されたビット線BL0に接地電圧GND、書き込みを禁止すべきメモリトランジスタM14を有するメモリストリングSTRG01〜STRG04223が接続されたビット線BL1BL04223に電源電圧VCCが印加される。
そして、ローデコーダ222のブロックBLK0に対応する部分にのみ、ブロックアドレスデコーダ223の出力信号BSEL0が20V+αのレベルで出力され、他のブロックBLK1〜BLKmに対応するブロックアドレスデコーダの出力信号BSEL1〜BSELmは接地電圧GNDレベルで出力される。
これにより、ブロックBLK0に対応する転送ゲート群2221の転送ゲートTW0〜TW15,TD0およびTS0が導通状態となり、他のブロックBLK1〜BLKmに対応する転送ゲート群の転送ゲートが非導通状態に保持される。
その結果、選択ワード線WL14に書き込み電圧20Vが、非選択のワード線WL0〜WL13,WL15にパス電圧(中間電圧)Vpass(たとえば10V)が印加される。
これにより、メモリストリングSTRG01〜STRG04223の選択トランジスタST0がカットオフ状態となり、書き込みを禁止すべきメモリトランジスタが接続されたメモリストリングSTRG01〜STRG04223のチャネル部はフローティング状態となる。その結果、これらのチャネル部の電位は、主として非選択ワード線に印加されるパス電圧Vpassとのキャパシタカップリングによりブーストされ、書き込み禁止電圧まで上昇し、メモリストリングSTRG01〜STRG04223のメモリトランジスタM14へのデータ書き込みが禁止される。
一方、書き込みをすべきメモリトランジスタが接続されたメモリストリングSTRG00のチャネル部は接地電圧GND(0V)に設定され、選択ワード線WL14に印加された書き込み電圧20Vとの電位差により、メモリトランジスタM14へのデータの書き込みがなされ、しきい値電圧が正方向にシフトして、たとえば消去状態の−3Vから2V程度になる。
以上の動作にように、本実施形態のNAND型フラッシュメモリ2は、2段に接続されたアドレスレジスタのうち後段のアドレスレジスタ204、または、アドレスレジスタ206に保持されたアドレスに応じて、対応するバンク201,202のセルアレイ221から行(ページ)単位でデータがリードされる。
すなわち、各バンク201,202に対応して1組のアドレスレジスタ203,204、並びに1組のアドレスレジスタ205,206が配置されている。
そして、コントロール系信号入出力部207を通して入力された外部のコントローラ3によるアドレス値は、まず、前段のアドレスレジスタ203,205に保持された後、後段のアドレスレジスタ204,206に転送・格納されたものがデコードされてセルアレイのリードに用いられる。
すなわち、本実施形態のフラッシュメモリ2は、現在のリードのためのアドレスに加えて、次回のリードのためのアドレスをあらかじめ外部から受け付けて、保持していられるように構成されている。
なお、ライト時も、後段のアドレスレジスタ204,206に転送・格納されたものがデコードされてセルアレイのライトに用いられる。ただし、本実施形態においては、リード系の処理について説明し、ライト系の処理についての具体的な説明については省略する。
コントロール系信号入出力部207は、図2に示すように、バンク(A)201側のレディー(RY)/ビジー(BY)信号の出力部2071、バンク(B)202側のレディー(RY)/ビジー(BY)信号の出力部2072、コマンド/アドレスを入力するためのコマンド/アドレスコントロール(CMD/ADR)部2073、コントロール信号を入力するための動作ロジックコントロール部2074を有している。
本実施形態のフラッシュメモリ2は、複数(例として2個)のバンク201,202が存在し、それぞれのバンク201,202に1対1にアサインされた出力部2071,2072に、レディー(RY)/ビジー(BY)信号の出力ピン(端子)P2071、P2072が接続されている。
各バンク201,202に対応するRY/BYピンP2071,2072は、自らのバンクに対して要求されたコマンドの進捗状態を反映して、自らのバンクの状態をレディーあるいはビジーとして、外部のコントローラ3に示している。
たとえば、レディーはハイ電位(電源電位Vcc)、ビジーはロー電位(接地電位)と定義される。
特に、本実施形態のフラッシュメモリ2は、リード動作においては、リード要求のあったデータの準備が完了し、そのデータを出力するための転送命令が受け付けられる状態になったら、RY/BYピンP2071,P2072をハイレベルにして、外部のコントローラ3に対してレディー信号RYを転送する。
リード動作において、リード要求のあったデータの準備が完了せず、そのデータを出力するための転送命令が受け付けられる状態になっていない間は、RY/BYピンP2071,P2072をローレベルにして、外部のコントローラ3に対して、ビジー信号BYを転送する。
コマンド/アドレスを入力するためのコマンド/アドレスコントロール(CMD/ADR)部2073は、リードコマンドRD、ライトコマンドWR等のコマンドとリードあるいはライトするアドレスを入力して、コマンドをコマンドレジスタ209およびコントロール回路210に出力し、アドレスを前段のアドレスレジスタ203,205およびコントロール回路210にそれぞれ供給する。
コマンド/アドレスコントロール部2073には、コントローラ3から転送されるコマンドCMDとアドレスを入力するための入力ピンPCA2073が複数接続されている。
このように、コマンド/アドレスコントロール部2073には、入力ピンのみ接続されれている。
コントロール信号を入力するための動作ロジックコントロール部2074は、チップイネーブル信号/CE、リードイネーブル信号/RD、あるいはライトイネーブル信号/WE等のコントロール系信号をコントロール回路210およびコマンド/アドレスコントロール部2073に供給する。
動作ロジックコントロール部2074には、コントローラ3から転送されるコントロール系信号を入力するための複数の入力ピンPL2074が接続されている。
このように、動作ロジックコントロール部2074には、入力ピンのみ接続されている。
本実施形態のコントロール系信号入出力部207は、データの入出力系は配置されておらず、出力系も1ビットのレディー(RY)/ビジー(BY)信号の出力ピン(端子)P2071、P2072のみである。
データ入出力部208は、マルチプレクサ(MPX)/デマルチプレクサ(DeMPX)2081、および入出力(I/O)バッファ2082を有している。
そして、I/Oバッファ2082には、リードデータをコントローラ3に出力し、コントローラ3からのライトデータを入力するための複数のデータピンPD2082が接続されている。
複数のデータピンPD2082は、コントローラ3との間で、複数のバンク、本実施形態では、バンク(A)201とバンク(B)202とで共有するデータ線に接続される。
マルチプレクサ/デマルチプレクサ2081は、リード時には、バンク(A)201の第2のデータラッチ回路226からカラムセレクタ227を通して転送されたリードデータと、バンク(B)202の第2のデータラッチ回路226からカラムセレクタ227を通して転送されたリードデータとを、たとえばコントロール回路210、あるいはカラムコントロール回路211,212のコントロールの下、所定のタイミングで切り替えて選択的にI/Oバッファ2082に入力させる。
このように、コントローラ3とのイタンフェース(I/F)であるコントロール系信号入出力部207とデータ入出力部208においては、データ線とそれ以外の信号線(コマンド/アドレスおよび制御系の信号など)を分けている。
これにより、データ送受信の期間中にも、次回のコマンド/アドレスのやり取り等を可能にする。また、高速な物理特性を持つI/Fを、データ線のみに採用することも可能となる。
コマンドレジスタ209は、コマンド/アドレスコントロール部2073により供給されたコマンドを保持してコントロール回路210に供給する。
コントロール回路210は、動作ロジックコントロール部2073から供給されたコントロール信号およびコマンドレジスタ209から供給されたコマンドを解読して、フラッシュメモリ2の全体をイネーブルにする等の処理を行い、コマンドによる指示されたアクセス(たとえばリード)が、バンク(A)201とバンク(B)202のいずれへのアクセスであるかを判定して、担当するバンクコントロール回路211または212に指示する。
また、コントロール回路210は、コマンドに応じて、具体的には、上述したように、リードやライト時に駆動線に供給する電圧が異なることから、コマンドに応じた電圧となるように昇圧すべき電圧を昇圧回路214に指示する。
バンクコントロール回路211は、コントロール回路210によりバンク(A)201へのたとえばリードである旨が報知されると、バンク201のブロックアドレスデコーダ223、ワード線デコーダ224、カラムデコーダ228の所定のコントロール、並びに、第1のデータラッチ回路225、第2のデータラッチ回路226のデータ転送のタイミングのコントロールを行う。
また、バンクコントロール回路211は、バンク201のコマンド進捗状態を反映させたレディー(RY)/ビジー(BY)信号を生成して、外部のコントローラ3に通知している。
バンクコントロール回路212は、コントロール回路210によりバンク(B)202へのたとえばリードである旨が報知されると、バンク202のブロックアドレスデコーダ223、ワード線デコーダ224、カラムデコーダ228の所定のコントロール、並びに、第1のデータラッチ回路225、第2のデータラッチ回路226のデータ転送のタイミングのコントロールを行う。
また、バンクコントロール回路212は、バンク202のコマンド進捗状態を反映させたレディー(RY)/ビジー(BY)信号を生成して、外部のコントローラ3に通知している。
このように、本実施形態のフラッシュメモリ2の内部には、各バンク201,202の制御を行なうコントロール回路210、211,212が存在する。
そして、コントロール回路210、211,212のコントロールにより外部のコントローラ3から指定されたコマンドおよびバンクアドレス,ブロックアドレス,ページアドレスをデコードして、各バンクそれぞれを同時並行に動作させることがができる。また、各バンク201,202のコマンド進捗状態を反映させたレディー(RY)/ビジー(BY)信号を生成して、外部に通知することができる。
また、バンクコントロール回路211,212は、各バンク201,202の動作状況を統合的に反映した情報をステータスレジスタ213に格納する。
たとえばコントローラ3がこのステータスレジスタ213をアクセスすれば、フラッシュメモリ2のチップ全体の状況が把握できる。
昇圧回路214は、コントロール回路210の指示に従って、たとえばリード等のコマンドに応じて電圧を電源電圧VCCを昇圧して生成し、バンク201または202のローデコーダ222やワード線デコーダ224等の供給する。
たとえばリード時には、前述したように、4.5Vの電圧が必要なことから3.3Vから4.5Vへの昇圧を行う。
また、ライト時には、前述したように、20Vと中間電圧10Vが必要なことから、20V,10Vへの昇圧を行う。
次に、コントローラ3のより具体的な構成および機能を中心に説明する。
図10は、本実施形態に係るコントローラ3の具体的な構成例を示すブロック図である。
コントローラ3は、フラッシュメモリ2側の通信プロトコルに準拠したI/F部301、ホスト(ブリッジ)側の通信プロトコルに準拠したI/F部302、メモリアクセス・コントロール回路303、エラー検出・訂正回路304、フラッシュI/F側FIFO305、およびホスト(ブリッジ)側FIFO306を主構成要素として有している。
フラッシュ側I/F部301は、データを入出力するためのI/Oバッファ3011、フラッシュメモリ2にコントロール信号およびコマンド/アドレスを出力するための出力バッファ3012、およびフラッシュメモリ2によるRY(レディー)信号/BY(ビジー)信号を入力するための入力バッファ3013を有している。
I/Oバッファ3011には、フラッシュメモリ2から転送されたリードデータを入力し、コントローラ3からのライトデータを出力するための複数のデータピンPD3011が接続されている。
複数のデータピンPD3011はバンク(A)201とバンク(B)202とで共有するデータ線を介して、フラッシュメモリ2のデータ入出力部208の複数のデータピンPD2082に接続されている。
I/Oバッファ3011は、コントローラ3内では、フラッシュI/F側FIFO305との間でデータの授受を行う。
出力バッファ3012は、メモリアクセス、コントロール回路303によるコントロール信号およびコマンド/アドレスを出力し、これらコントロール信号およびコマンド/アドレスを出力するための複数のコントロールピンPL3012、並びに、コマンド/アドレスピンPCA3012が接続されている。
そして、複数のコントロールピンPL3012はフラッシュメモリ2のコントロール系信号入出力部207における動作ロジックコントロール部2074の複数のコントロールピンPL2074に接続されている。
また、複数のコマンド/アドレスピンPCA3012はフラッシュメモリ2のコントロール系信号入出力部207におけるコマンド/アドレスロジックコントロール部2073のコマンド/アドレスピンPCA2073に接続されている。
入力バッファ3013は、フラッシュメモリ2によるレディー(RY)/ビジー(BY)信号をメモリアクセス・コントロール回路303に入力し、入力バッファ3013には、レディー(RY)/ビジー(BY)信号の入力ピン(端子)P3013A、P3013Bが接続されている。
これらのレディー(RY)/ビジー(BY)信号の入力ピン(端子)P3013A、P3013Bは、フラッシュメモリ2のコントロール系信号入出力部207における出力部207のレディー(RY)/ビジー(BY)信号の出力ピン(端子)P2071、P2072に接続されている。
I/Oバッファ302は、CPU側、すなわちホスト(ブリッジ)側に対応した高速I/Fを含み、ブリッジ回路5とのデータの入出力を行うための複数のデータ入出力ピンPD302、コマンド/アドレスを入力するための入力ピンPCA302、コントロール信号を入出力するための入出力ピンPL302が接続されている。
メモリアクセス・コントロール回路303は、インタリーブ制御・コマンド制御・アドレス指定(バンク・ブロック・ページ)を行い、コントロール信号、コマンドおよびアドレスを出力バッファ3012によりフラッシュメモリ2に出力し、フラッシュI/F側FIFOのデータ入出力を制御を行うフラッシュI/側コントローラ3031と、ホスト側とのリクエスト処理を行い、ホストI/F側FIFOのデータ入出力を制御を行うホストI/F側コントローラ3032と、アドレス変換処理(ホストの指定する論理アドレスをフラッシュメモリ上の物理アドレスに変換するマッピング処理。論理・物理アドレス変換処理)を行うためのアドレス変換テーブル3033を有する。
エラー検出・訂正回路304は、フラッシュメモリ2からのリードデータに対するエラー検出・訂正処理、およびフラッシュメモリ2へのライトデータに対するエラー検出・訂正符号の付加を行う。
フラッシュI/F側FIFO305およびホスト(ブリッジ)I/F側FIFO306は、データフローのタイミングの整合性を確保するために、フラッシュメモリ側I/Fとホスト(ブリッジ)側1/Fのそれぞれに配置している。
フラッシュI/F側FIFO305およびホスト(ブリッジ)I/F側FIFO306は、たとえばSRAM等から構成される。
ここで、本実施形態に係るフラッシュメモリ2のリード動作シーケスンについて、図11(A)〜(L)に関連付けて説明する。
なお、ここでは、コントローラ3とフラッシュメモリ2との間の動作シーケンスについて説明する。
<フラッシュメモリのリード動作シーケンス>
図11(A)に示すように、コントローラ3から、コントロール系のピンPL3012を通して、バンク(A)201,アドレス0の内部リードを行うコマンドが発行される。
このアドレス値は、図11(E),(F)に示すように、入力ピンPCA2073をアドレスレジスタ(A−AD1)203を経由して、アドレスレジスタ(A−AD2)204に格納される。
アドレスレジスタ(A−AD2)204に格納されたアドレス値がデコードされ、バンク(A)201のセルアレイ221のアドレス0の内部リードが開始される。
これと並行して、図11(C)に示すように、RY/BY−A信号は、バンクコントローラ211によりビジー状態に変化する。
この「ビジー」は、セルアレイ:バンク(A)201、アドレス0に記憶されているデータ0を外部に転送する準備が、まだできてない状態を示している。
ここで、図11(A)に示すように、上記のバンクAの内部リードが実行中であっても、次の内部リードの場所であるバンク(A)、アドレス2を予約するコマンドが、コントローラ3から発行できる。
これが発行されると、図11(E)に示すように、そのアドレス値は当面、アドレスレジスタ(A−AD1)203に格納される。
ここで、バンク(A)201とバンク(B)202の内部リードは、同時並行に動作できるため、さらに、引き続き、バンク(B)202、アドレス1の内部リードを行うコマンドが発行される。
異なるバンク間で、インターリーブ動作が可能である。
このアドレス値は、図11(I),(J)に示すようにアドレスレジスタ(B−AD1)205を経由して、アドレスレジスタ(B−AD2)206に格納される。
アドレスレジスタ(B−AD2)206に格納されたアドレス値がデコードされ、バンク(B)202のセルアレイ221のアドレス1の内部リードが開始される。
これと並行して、図11(D)に示すように、RY/BY−B信号は、バンクコントローラ212によりビジー状態に変化する。
この「ビジー」は、セルアレイ:バンクB,アドレス1に記憶されているデータ1を外部に転送する準備が、まだできてない状態を示している。
ここで同様に、図11(A)に示すように、上記のバンク(B)202の内部リードが実行中であっても、次の内部リードの場所であるバンク(B)202、アドレス3を予約するコマンドが、コントローラ3から発行できる。
これが発行されると、そのアドレス値は当面、アドレスレジスタB−AD1に格納される。
バンク(A)201、アドレス0の内部リードは、センスアンプ(S/A)の動作によってデータが確定されれば、図11(G)に示すように、そのデータ(今回はデータ0)が第1のデータラッチ回路(A−DT1)225に格納されて、終了する。
この後、程無く、図11(G),(H)に示すように、第1のデータラッチ回路(A−DT1)225に格納されたデータは、第2のデータラッチ回路(A−DT2)226に転送される。
そして、図11(C)に示すように、RY/BY−A信号は、バンクコントローラ211によりレディー状態に変化する。
この「レディー」は、セルアレイ:バンク(A)201、アドレス0に記憶されていたデータ0が第2のデータラッチ回路(A−DT2)226に格納されたことで、外部に転送する準備ができた状態になったことを示している。
これと並行して、アドレスレジスタ(A−AD1)203に格納されているアドレス値:アドレス2(バンクAの次期リード用に予約されていた値)が、アドレスレジスタ(A−AD2)204に転送され、この値がデコードされ、再び、バンク(A)201のセルアレイ221のアドレス2の内部リードが開始される。
同一のバンク内で、インターリーブ動作が可能である。
また、コントローラ3は、RY/BY−A信号がレディー状態になったことを受けて、バンク(A)201、第2のデータラッチ回路(A−DT2)226に格納されたデータの外部転送を行うコマンドを発行する。
このコマンドを受けて、フラッシュメモリ2は、一定の短い遅延時間(レイテンシ)の後、バンク(A)201、第2のデータラッチ回路(A−DT2)226の格納データ:データ0を、バンク切り替え経路およびデータ線を通して、コントローラ3に転送する。
このデータ線を通したデータ転送中においても、アドレスレジスタ(A−AD1)203は「空き」の状態であり、また、制御系のピンも「空き」の状態であるので、図11(A)に示すように、次の内部リードの場所であるバンク(A)201,アドレス4を予約するコマンドが、コントローラ3からフラッシュメモリ2に対して発行できる。
また、この最中に動作しているバンク(B)202,アドレス1の内部リードが終了(データ1が確定し、データレジスタ(B−DT1)205に格納されること)すれば、バンク(B)202に関しても、バンク(A)201の場合と同様な内部動作およびコントローラ3からのアクセスが実行される。
以下同様に、バンク間のインターリーブ動作およびバンク内のインターリーブ動作を組み合わせて、セルアレイに記憶されているデータを間断なく連続的に外部に引き出すことができる。
図12(A)はアドレスレジスタを2個設けた本発明のフラッシュメモリの転送シーケンスを示し、図12(B)はアドレスレジスタを1個のみ設けたフラッシュメモリの転送シーケンスを示す図である。
アドレスレジスタを1個のみ設けたフラッシュメモリでは、ホスト側がレディー信号を受けてその判定を行い次にアドレスを発行し、フラッシュメモリはそれに応じて内部リードを行うといったシーケンスとなることから、換言すれば、アドレス入力を伴うユーザコマンドをイベントとして内部動作を開始することから、ホスト側判定とレイテンシとコマンドの送出サイクルが転送サイクルを長くすることを強いている。
これに対して、本発明のフラッシュメモリは、内部信号をイベントとし、アドレス予約レジスタ203,205からアドレスデータをフェッチすることで、内部動作を開始する機能を有することから、図12(A)に示すように、セルアレイに記憶されているデータを間断なく連続的に外部に引き出すことができる。
また、一連の内部リード・外部転送の終了のさせ方に関しては、以下のものが採用できる。
・次期リード予約のアドレスを入力する代わりに、終了コードあるいは終了コマンドを入力する。
・次期リード予約のアドレスを入力しなければ、データを外部転送した後に、自動的に終了する。
・次期リード予約のアドレスがセットされていても、リセットのコマンドを入力する等により、強制的に初期状態に戻す。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数のバンク201,202の各々に対応して設けられた、セルアレイのデータを読み出すためのアドレスを保持する現アドレスレジスタ204,206と、次回の読み出しのための予約アドレスをあらかじめ外部から受け付けて、保持可能な予約アドレスレジスタ203,205と、現アドレスレジスタ204,206に保持されたアドレスによりバンクのセルアレイから読み出され、データラッチ回路に保持されたデータが外部に転送可能となると、予約アドレスレジスタ203,205に保持された予約アドレスを現アドレスレジスタ204,206に保持させてデータの読み出しを行わせてデータラッチ回路に保持させるバンクコントロール回路211,212とを有することから、以下の効果を得ることができる。
複数のバンクを持つことににより、読み出しのランダムアクセス時間を見かけ上見えなくすることによって高速読み出しが可能となる。
また、バンク毎のRY/BY信号を制御することによって、各バンクを並列に制御が可能となる。
また。各バンク毎にアドレスレジスタを複数段持つことによって、次のリードに必要となるアドレスを予め取り込むことできる。
また、データラッチを複数段持つことにより、現在の読み出し中に、次のアドレスに対応するデータを取り込むことが可能となる。
また、リードコマンドとリードデータ出力コマンドを分離することにより、複数バンクへのコマンド発行が可能となる。
また、コントローラ3はエラー検出、訂正処理回路有することから、フラッシュメモリからのリードデータのエラー検出、訂正処理を行うことによりホスト側の処理を軽減することが可能となる。
また、コントローラ3内部にFIFOを持つことにより、フラッシュメモリ側とホスト側とのデータフローのタイミングの整合性を保つことが可能となる。
なお、本実施形態においては、バンクが2つの場合を例に説明したが、さらに多くのバンク、たとえば4個、や8個等のバンクを備える半導体記憶装置に本発明を適用できることはいうまでもない。
この場合、一般的には、4個、や8個等のバンクでデータ線を共用するように構成されるが、以下に説明するように、複数、たとえば8個のバンクを有する場合に、2個ずつ(あるいは4個ずつ)でデータ線を共用するにようにすることで、読み出し時のデータ転送の高速化を図ることができる。
図13は、本実施形態に係る8個のバンクを有するNAND型フラッシュメモリ2Aを示す構成図である。
また、図14は、図13のNAND型フラッシュメモリ2Aにおいて、2つのバンク間毎に、データ転送線を共用する場合の配線例を示す図である。
このフラッシュメモリ2Aは、図13に示すように、8個のバンクBNK0〜BNK7を有する。各バンクBNK0〜BNK7の構成は、図3〜図9に関連付けて説明した構成と等価な構成を有する。
なお、図13においては、図3のバンク構成の第1のデータラッチ回路225、第2のデータラッチ回路226、およびカラムセレクタ227を、ページバッファPBF0〜PBF7として表している。
また、図14においては、図3の対応関係を考慮して、各バンクBNK0〜BNK7のロー(行)デコーダを、符号222−0〜222−7として示している。なお、図14の各ローデコーダ222−0〜222−7には、たとえば図3のブロックアドレスデコーダ223(−0〜−7)も含む。
図13のフラッシュメモリ2Aにおいては、8個のバンクBNK0〜BNK7(201−0〜201−3、202−0〜202−3)を4個ずつ、すなわち、BNK0〜BNK3,BNK4〜BNK7の2つの第1のバンクグループGRP1と第2のバクグループGRP2に分けている。
そして、第1のバンクグループGRP1の配置領域ARG1と第2のバンクグループ2の配置領域ARG2との間に、データ転送線の配置領域ARDLが形成されている。
第1のバンクグループGRP1は、4つのバンクBNK0,BNK1,BNK2,BNK3を、並列に、かつ、各バンクBNK0〜BNK3のカラムセレクタ227(図3)の入出力部が同一方向、具体的には、データ転送線の配置領域ARDL(第2のバンクグループGRP2が配置されている方向)に向くように配置されている。
第1のバンクグループGRP1は、たとえば図2においては、第1のバンクコントロール回路211(−0〜−3)によりコントロールされるA側のバンクに相当する。第1のバンクコントロール回路211は、たとえば前述したように、各バンクBNK0〜BNK3毎に対応して設けられる。
第2のバンクグループGRP2は、4つのバンクBNK4,BNK5,BNK6,BNK7を、並列に、かつ、各バンクBNK4〜BNK7のカラムセレクタ227(図3)の入出力部が同一方向、具体的には、データ転送線の配置領域ARDL(第1のバンクグループGRP1が配置されている方向)に向くように配置されている。
第2のバンクグループGRP2は、たとえば図2においては、第2のバンクコントロール回路212(−0〜−3)によりコントロールされるA側のバンクに相当する。第2のバンクコントロール回路212は、たとえば前述したように、各バンクBNK4〜BNK7毎に対応して設けられる。
さらに具体的には、第1のバンクグループGRP1のバンクBNK0のカラムセレクタの入出力部(データ転送線DTL0との接続部)と第2のバンクグループGRP2のバンクBNK4のカラムセレクタの入出力部(データ転送線DTL0との接続部)が、データ転送線の配置領域ARDLを挟んで対向するように配置されている。
そして、図14に示すように、バンクBNK0とバンクBNK4とで、第1のデータ転送線DTL0を共用する第1のバンク対を構成している。
この第1のデータ転送線DTL0は、マルチプレクサ/デマルチプレクサを含む第1のI/Oバッファ2082−0に接続されている。
また、第1のI/Oバッファ2082−0には、コントローラ3と接続されるデータ線が接続された第1のI/Oパッド(ピン)PAD2082−0が接続されている。
第1のバンクグループGRP1のバンクBNK1のカラムセレクタの入出力部(データ転送線DTL1との接続部)と第2のバンクグループGRP2のバンクBNK5のカラムセレクタの入出力部(データ転送線DTL1との接続部)が、データ転送線の配置領域ARDLを挟んで対向するように配置されている。
そして、図14に示すように、バンクBNK1とバンクBNK5とで、第2のデータ転送線DTL1を共用する第2のバンク対を構成している。
この第2のデータ転送線DTL1は、マルチプレクサ/デマルチプレクサを含む第2のI/Oバッファ2082−1に接続されている。
また、第2のI/Oバッファ2082−1には、コントローラ3と接続されるデータ線が接続された第2のI/Oパッド(ピン)PAD2082−1が接続されている。
第1のバンクグループGRP1のバンクBNK2のカラムセレクタの入出力部(データ転送線DTL2との接続部)と第2のバンクグループGRP2のバンクBNK6のカラムセレクタの入出力部(データ転送線DTL2との接続部)が、データ転送線の配置領域ARDLを挟んで対向するように配置されている。
そして、図14に示すように、バンクBNK2とバンクBNK6とで、第3のデータ転送線DTL2を共用する第3のバンク対を構成している。
この第3のデータ転送線DTL2は、マルチプレクサ/デマルチプレクサを含む第3のI/Oバッファ2082−2に接続されている。
また、第3のI/Oバッファ2082−2には、コントローラ3と接続されるデータ線が接続された第3のI/Oパッド(ピン)PAD2082−2が接続されている。
第1のバンクグループGRP1のバンクBNK3のカラムセレクタの入出力部(データ転送線DTL3との接続部)と第2のバンクグループGRP2のバンクBNK7のカラムセレクタの入出力部(データ転送線DTL3との接続部)が、データ転送線の配置領域ARDLを挟んで対向するように配置されている。
そして、図14に示すように、バンクBNK3とバンクBNK7とで、第4のデータ転送線DTL3を共用する第4のバンク対を構成している。
この第4のデータ転送線DTL3は、マルチプレクサ/デマルチプレクサを含む第4のI/Oバッファ2082−3に接続されている。
また、第4のI/Oバッファ2082−3には、コントローラ3と接続されるデータ線が接続された第4のI/Oパッド(ピン)PAD2082−3が接続されている。
以上の構成において、バンクBNK0〜BNK7は、たとえば全てが一括的に活性化される。
そして、たとえば図2のコントロール回路210、または/および各バンク毎に設けられるバンクコントロール回路の制御の下、データ転送線DTLを共有する2つのバンク間、並びに、各バンク内で、リードに対するインタリーブ制御が行われる。
まず、各バンク内においては、前述したようにたとえば偶数(even)カラムのデータをリードして第1のデータラッチ回路225にラッチし、次に、第1のデータラッチ回路225のラッチデータを第2のデータラッチ回路226に転送する。
その後、奇数(odd)カラムのデータをリードして、第1のデータラッチ回路225にラッチし、その間に第2のデータラッチ回路226にラッチしたデータを、相手側のバンクがデータをデータ転送線DTLに転送していない期間に、カラムセレクタ227を介してデータ転送線DTLに転送するといった、シーケンシャルなリード動作を基本として行う。
そして、各バンク間、たとえばバンクBNK0とバンクBNK4間における、インタリーブ制御としては、バンク間でリードのタイミングをずらす。
たとえば、図15(A),(B)、および図16(A)〜(C)に示すように、バンクBNK0の偶数カラムのデータをリードして第1のデータラッチ回路225−0にラッチし、次に、第1のデータラッチ回路225−0のラッチデータを第2のデータラッチ回路226−0に転送する。
バンクBNK0における偶数カラムのデータのリードが開始されてから、所定時間後(たとえば3μ秒後)にバンクBNK4において、偶数カラムのデータをリードして第1のデータラッチ回路225−4にラッチし、次に、第1のデータラッチ回路225−4のラッチデータを第2のデータラッチ回路226−4に転送する。
このバンクBNK4の偶数カラムのデータリードが開始されてから、所定時間後(たとえば3μ秒後)にバンクBNK0側において、奇数カラムのデータをリードして第1のデータラッチ回路225−0に転送して保持させる。
バンクBNK0においては、これと並行して第2のデータラッチ回路226−0に保持されている偶数カラムのリードデータをバンクBNK0に対応して設けられたバンクコントロール回路211−0(図2に対応)によりカラムデコーダ228−0を介してコントロールされるカラムセレクタ227−0を通してデータ転送線DTL0に伝搬させて、I/Oバッファ2082−0に転送する。I/Oバッファ2082−0に入力されたバンクBNK0の偶数カラムのリードデータは、I/OパッドPAD2082−0を通してコントローラ3に転送される。
このバンクBNK0の奇数カラムのデータリードしている期間中に、バンクBNK4側において、奇数カラムのデータをリードして第1のデータラッチ回路225−4に転送して保持させる。
バンクBNK4においては、これと並行して第2のデータラッチ回路226−4に保持されている偶数カラムのリードデータをバンクBNK4に対応して設けられたバンクコントロール回路212−0(図2に対応)によりカラムデコーダ228−4を介してコントロールされるカラムセレクタ227−4を通してデータ転送線DTL0に伝搬させて、I/Oバッファ2082−0に転送する。I/Oバッファ2082−0に入力されたバンクBNK4の偶数カラムのリードデータは、I/OパッドPAD2082−0を通してコントローラ3に転送される。
このバンクBNK4の奇数カラムのデータリードしている期間中に、バンクBNK0側において、次の偶数カラムのデータをリードして第1のデータラッチ回路225−0に転送して保持させる。
バンクBNK0においては、これと並行して第2のデータラッチ回路226−0に保持されている奇数カラムのリードデータをバンクBNK0に対応して設けられたバンクコントロール回路211−0(図2に対応)によりカラムデコーダ228−0を介してコントロールされるカラムセレクタ227−0を通してデータ転送線DTL0に伝搬させて、I/Oバッファ2082−0に転送する。I/Oバッファ2082−0に入力されたバンクBNK4の偶数カラムのリードデータは、I/OパッドPAD2082−0を通してコントローラ3に転送される。
このように、データ転送線を共用するバンクBNK0とバンクBNK4との間で、リードタイミングを、たとえば半サイクルずらし、一方のバンク、たとえばBNK0のデータリード中に、同じバンクBNK0の一つ前のページのデータと、異なるバンクBNK4のデータをデータ転送線DTL0に出力する。
そして、上述したリード動作が、バンクBNK1とバンクBNK5、バンクBNK2とバンクBNK6、並びに、バンクBNK3とバンクBNK7との間においても、バンクBNK0とバンク4とのリード動作と同時並列的に行われる。
すなわち、複数のページのデータを、同時並列的に別のI/Oパッド(ピン)が入出力することができる。
したがって、8個のバンクでデータ転送線を共用する場合に比較して、リード速度、ひいてはデータ転送レートが大幅に向上することになり、高速かつ連続的にデータを読み出すことが可能となる。
なお、第1のデータラッチ回路225および第2のラッチ回路226は、トランジスタにより構成される。そして、第2のデータラッチ回路226は、リードデータをデータ転送線DTLに出力する機能を有することから、第1のデータラッチ回路225により駆動能力の高い回路であることが望ましい。
したがって、第2のデータラッチ回路226を構成するトランジスタのサイズ(特に出力部におけるトランジスタのサイズ)は、第2のデータラッチ回路225を構成するトランジスタのサイズにより大きく設定される。
これにより、リード速度、ひいてはデータ転送レートを大幅に向上させることが可能となる。
また、複数、たとえば8個のバンクを有する場合に、2個ずつ(あるいは4個ずつ)でデータ線を共用するにようにすることで、たとえば第1のバンクグループGRP1の4個のバンクBNK0〜BNK3にわたってページデータを持たせることが可能となる。
その結果、たとえばアドレス指定において、バンク毎に異なるブロックアドレスを指定することが可能となり、後述するように、不良ブロックの救済が容易に行える等の利点がある。
次に、ページサイズ増加に伴う不良ブロックを救済するための構成を有するフラッシュメモリ2Bについて説明する。
本実施形態においては、ページサイズ増加に伴う不良ブロックを救済するために、バンクごとにブロック指定を独立にできる機能を搭載させる。
図17は、ページサイズ増加に伴う不良ブロックを救済するための構成を有するNAND型フラッシュメモリを示す構成図である。
図17のフラッシュメモリ2Bは、基本的には、図13および図14に関連付けて説明した複数、たとえば8個のバンクを有する場合に、2個ずつ(でデータ線を共用するにようにしたフラッシュメモリと同様の構成を有し、データ転送線に対するデータの入出力は、図13および図14の場合と同様に行われる。
図17においては、図3の対応関係を考慮して、各バンクBNK0〜BNK7のロー(行)デコーダを、符号222−0〜222−7として示している。なお、図17の各ローデコーダ222−0〜222−7には、たとえば図3のブロックアドレスデコーダ223(−0〜−7)も含む。
図17のフラッシュメモリ2Bが上述したフラッシュメモリ2Aと異なる点は、バンクのロー(行)デコーダ222−0〜222−7毎に、ブロック指定を独立にできる機能を持たせたことにある。
具体的には、ロー(行)デコーダ222−0〜222−7内にラッチ回路を内蔵させ、複数のバンク毎(たとえばBNK0〜BNK3あるいはBNK4〜BNK7)に独立にブロック(ローデコーダ)の選択を行い、ローデコーダ内のラッチ回路に選択情報を持たせ、複数のバンクの選択セルを同時にリード(あるいはライト、消去)するように動作させる。
図18は、図17のロー(行)デコーダ222−0〜222−7におけるブロックアドレスデコーダ223B(−0〜−7)の具体的な構成例を示す回路図である。
なお、図18においては、図面の簡単化のために、選択ゲート線対応の転送ゲートTD0,TS0は省略してある。
図18のブロックアドレスデコーダ223Bは、2入力アンドゲート2231、多入力ANDゲート2232、ラッチ2233、インバータ2234,2235、および昇圧回路2236を有している。
図18の回路においては、サブバンク選択信号SBSELとセット信号STが2入力アンドゲート2231の入力され、その演算結果(論理積結果)が多入力ANDゲート2232の1入力に供給される。
多入力ANDゲート2232にはブロックアドレスBLKADRが供給され、その演算結果(論理積結果)が2つのNORゲートからなるラッチ2233にラッチされる。
サブバンク選択信号SBSELとセット信号STがハイレベルで、対応するブロックのブロックアドレスBLKADRが指定された状態で入力され、ANDゲート2232の出力がハイレベルとなり、このレベルがラッチ2233にラッチされる。
ラッチ2233の出力がハイレベルとなり、インバータ2234の出力はローレベル、インバータ2235の出力はハイレベルとなる。
その結果、昇圧回路2236において昇圧動作は行われず、その出力レベルは、たとえば接地電位GNDに保持される。したがって、転送ゲートTW0〜TW15は非導通状態に保持され、対応するブロックのワード線WL0〜WL15はNMOSトランジスタからなるスイッチ2222−0〜2222−15により接地電位GNDの保持される。
すなわち、そのブロックはアクセスができなくなる。
一方、サブバンク選択信号SBSELとセット信号STの少なくとも一方がローレベルの場合は、対応するブロックのブロックアドレスBLKADRが指定された状態で入力され、ANDゲート2232の出力がローレベルとなり、このレベルがラッチ2233にラッチされる。
ラッチ2233の出力がローレベルとなり、インバータ2234の出力はハイレベル、インバータ2235の出力はローレベルとなる。このときNMOSトランジスタからなるスイッチ2222−0〜2222−15はオフとなる。
そして、昇圧回路2236において昇圧動作が行われ、その出力レベルは、たとえばリードの場合は、4.5V+αに保持される。したがって、転送ゲートTW0〜TW15は導通状態に保持され、対応するブロックのワード線WL0〜WL15に駆動電圧が供給される。
すなわち、そのブロックはアクセスは可能である。
図19(A)〜(C)は、図17のフラッシュメモリ2Bにおけるアドレス入力シーケンスの一例を示す図である。
図19(A)〜(C)に示すように、図17のフラッシュメモリ2Bのバンク毎のブロックアドレスを順次入力する。
このシーケンスは、ライトおよび消去時にも同様に採用される。
図20は、複数のバンクに対してを一括してブロック選択機能がある場合の構成例を示すブロック図である。
この場合、アドレスレジスタ204a(206)にセットされた現アドレスを、主ブロックアドレスデコーダ223a、主ワ−ド線デコーダ228aに入力し、バンクアドレスBNKLADRとともに、主ブロックアドレスデコーダ223a、主ワ−ド線デコーダ228aのデコード結果を、各バンクBNK0〜BNK3対応のブロックアドレスデコーダ223、ロー(行)デコーダ222に分配する。
この構成によれば、複数のバンクに対して、主ブロックアドレスデコーダ223a、主ワ−ド線デコーダ228aにより統括的にアドレス管理を行うことが可能となる。
なお、上述の説明においては、図13に関連付けて、2つのバンク間毎に、データ転送線を共用する場合の配線例として、I/Oバッファとパッドをチップの同一側に配置した場合を説明した。
この場合、同一側にあることから製造プロセスが容易となる等の利点があるが、本発明がこれに限定されるものではなく、たとえば、図21に示すように、データ転送線毎に、各共用バンク間近傍にI/Oバッファとパッドをそれぞれ配置する構成を採用することも可能である。
この場合、データ転送線の長さを略均一にすることが可能であるので、4つのバンク間のデータ転送を略等しい時間で行うことができ、データ遅延対策としても効果がある。
本発明に係る半導体記憶装置を採用した信号処理システムの全体構成を示すブロック図である。 図1のNAND型フラッシュメモリの構成例を示すブロック図である。 図2におけるバンクの具体的な構成例を示すブロック図である。 図3のバンクおよびローデコーダの具体的な構成例を説明するための図である。 バンクにおけるセルアレイのビット線とカラムセレクタ間のデータ転送経路の構成例を示す図である。 リード時の図5の回路のタイミングチャートである。 バンクにおけるセルアレイのビット線とカラムセレクタ間のデータ転送経路の他の構成例を示す図である。 図2のバンクにおけるデータリード時における各駆動線のバイアス条件を示す図である。 図2のバンクにおけるデータライト時における各駆動線のバイアス条件を示す図である。 本実施形態に係るコントローラの具体的な構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係るフラッシュメモリ2のリード動作シーケスンについて説明するためのタイミングチャートである。 アドレス予約レジスタを設けた効果を説明するための図である。 本実施形態に係る8個のバンクを有するNAND型フラッシュメモリを示す構成図である。 図13のNAND型フラッシュメモリにおいて、2つのバンク間毎に、データ転送線を共用する場合の配線例を示す図である。 2つのバンク間毎に、データ転送線を共用する場合のリード動作を説明するためのタイミングチャートである。 2つのバンク間毎に、データ転送線を共用する場合のリード動作を説明するための概念図である。 ページサイズ増加に伴う不良ブロックを救済するための構成を有するNAND型フラッシュメモリを示す構成図である。 図17のロー(行)デコーダにおけるブロックアドレスデコーダの具体的な構成例を示す回路図である。 図17のフラッシュメモリ2Bにおけるアドレス入力シーケンスの一例を示す図である。 複数のバンクに対してを一括してブロック選択機能がある場合の構成例を示すブロック図である。 図13または図17のNAND型フラッシュメモリにおいて、2つのバンク間毎に、データ転送線を共用する場合の他の配線例を示す図である。
符号の説明
1…信号処理システム、2,2A,2B…NAND型フラッシュメモリ、201(A),202(B)…バンク、203(A−AD1)…前段のアドレスレジスタ203,204(A−AD2)…後段のアドレスレジスタ、205(B−AD1)…前段のアドレスレジスタ、206(B−AD2)…後段のアドレスレジスタ、207…コントロール系信号入出力部、208…データ入出力部、209…コマンドレジスタ、210…コントロール回路、211…第1のバンクコントロール回路、212…第2のバンクコントロール回路、213…ステータスレジスタ、214…昇圧回路、220…バンク(A,B)(201,202)、221…セルアレイ、222…ロー(行、ページ)デコーダ、223…ブロックアドレスデコーダ、224…ワード線デコーダ、225…第1のデータラッチ回路(DT1)、226…第2のデータラッチ回路(DT2)、227…カラムセレクタ(Yセレクタ)、228…カラム(列)デコーダ、3…コントローラ、4…CPU(ホスト装置)、5…ブリッジ回路、6…DRAM、GRP1…第1のバンクループ、GRP2…第2のバンクグループ、BNK0〜BNK7…バンク、PBF0〜PBF7…ページバッファ。

Claims (15)

  1. メモリセルがマトリクス状に配列され、指定されたアドレスに応じてデータの読み出しを行うセルアレイと、
    上記セルアレイから読み出されたデータを保持する第1のデータラッチ回路と、所定のタイミングで上記第1のデータラッチ回路の保持データが転送され、当該転送されたデータを保持する第2のデータラッチ回路と、を含み、上記第2のデータラッチ回路にデータが保持されると読み出したデータを外部に転送可能となるデータ保持手段と、
    上記データ保持手段において、上記セルアレイから読み出されたデータが上記第2のデータラッチ回路の保持されて外部に転送可能となると、上記セルアレイからデータの読み出しを行わせて上記データ保持手段の第1のデータラッチ回路に保持させるコントロール回路と
    を有する半導体記憶装置。
  2. 上記第1のデータラッチ回路と上記第2のデータラッチ回路は、少なくともデータ出力部がトランジスタを含み、
    上記第2のデータラッチ回路の駆動能力にかかるトランジスタのサイズが上記第1のデータラッチ回路のトランジスタのサイズより大きく設定されている
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 上記セルアレイは、各カラム毎に配線されたビット線を通してデータが読み出され、
    上記データ保持手段の第1のデータラッチ回路と上記第2のデータラッチ回路が、互いに隣接するビット線による読み出し経路において共用されている
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 上記コントロール回路は、上記セルアレイによりデータの読み出しが行われ、上記データ保持手段の第2のデータラッチ回路にデータが保持されて外部に転送可能となるまでは、外部に対して、読み出しデータの転送準備ができていないビジー状態を示すビジー信号を出力する
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  5. 上記コントロール回路は、上記セルアレイによりデータの読み出しが行われ、上記データ保持手段の第2のデータラッチ回路にデータが保持されて外部に転送可能となる、外部に対して、読み出しデータの転送準備ができたレディー状態を示すレディ信号を出力する
    請求項4記載の半導体記憶装置。
  6. 上記コントロール回路は、読み出しデータが上記第2のデータラッチ回路に保持されて外部に転送可能になると、上記レディー信号を外部に出力し、外部によるデータの外部転送を指示するコマンドを受けると、コントロール信号により上記第2のデータラッチ回路の保持データを外部に転送させる
    請求項4記載の半導体記憶装置。
  7. メモリセルがマトリクス状に配列され、アドレスに応じてデータの読み出しを行うセルアレイと、
    上記セルアレイから読み出されたデータを保持する第1のデータラッチ回路と、所定のタイミングで上記第1のデータラッチ回路の保持データが転送され、当該転送されたデータを保持する第2のデータラッチ回路と、を含み、上記第2のデータラッチ回路にデータが保持されると読み出したデータを外部に転送可能となるデータ保持手段と、
    上記データ保持手段において、上記セルアレイから読み出されたデータが上記第2のデータラッチ回路の保持されて外部に転送可能となると、上記セルアレイからデータの読み出しを行わせて上記データ保持手段の第1のデータラッチ回路に保持させるコントロール回路と、
    を含む複数のバンクを有する
    半導体記憶装置。
  8. 上記各バンクの上記第1のデータラッチ回路と上記第2のデータラッチ回路は、少なくともデータ出力部がトランジスタを含み、
    上記第2のデータラッチ回路の駆動能力にかかるトランジスタのサイズが上記第1のデータラッチ回路のトランジスタのサイズより大きく設定されている
    請求項7記載の半導体記憶装置。
  9. 上記各バンクのセルアレイは、各カラム毎に配線されたビット線を通してデータが読み出され、
    上記データ保持手段の第1のデータラッチ回路と上記第2のデータラッチ回路が、互いに隣接するビット線による読み出し経路において共用されている
    請求項7記載の半導体記憶装置。
  10. 上記各コントロール回路は、上記データ保持手段の第2のデータラッチ回路に読み出したデータが保持されて外部に転送可能となると、他のバンクから外部へのデータ転送を行っていない期間に、コントロール信号により上記第2のデータラッチ回路から保持データを外部に転送させる
    請求項7記載の半導体記憶装置。
  11. 上記各コントロール回路は、上記セルアレイによりデータの読み出しが行われ、上記データ保持手段の第2のデータラッチ回路にデータが保持されて外部に転送可能となるまでは、外部に対して、読み出しデータの転送準備ができていないビジー状態を示すビジー信号を出力する
    請求項7記載の半導体記憶装置。
  12. 上記各コントロール回路は、上記セルアレイによりデータの読み出しが行われ、上記データ保持手段の第2のデータラッチ回路にデータが保持されて外部に転送可能となる、外部に対して、読み出しデータの転送準備ができたレディー状態を示すレディ信号を出力する
    請求項11記載の半導体記憶装置。
  13. 上記各コントロール回路は、読み出しデータが上記第2のデータラッチ回路に保持されて外部に転送可能になると、上記レディー信号を外部に出力し、外部によるデータの外部転送を指示するコマンドを受けると、コントロール信号により上記第2のデータラッチ回路の保持データを外部に転送させる
    請求項11記載の半導体記憶装置。
  14. 第1の半導体記憶装置と、
    上記第1の半導体記憶装置の格納データが読み出される第2の半導体記憶装置と、
    上記第1および第2の半導体記憶装置のアクセスのコントロールおよび上記第2の半導体記憶装置に格納されたデータに従って所定の信号処理を行うホスト装置と、
    上記ホスト装置から上記第1の半導体記憶装置へのアクセス要求をコントロールするコントローラと、を有し、
    上記第1の半導体記憶装置は、
    メモリセルがマトリクス状に配列され、指定されたアドレスに応じてデータの読み出しを行うセルアレイと、
    上記セルアレイから読み出されたデータを保持する第1のデータラッチ回路と、所定のタイミングで上記第1のデータラッチ回路の保持データが転送され、当該転送されたデータを保持する第2のデータラッチ回路と、を含み、上記第2のデータラッチ回路にデータが保持されると読み出したデータを外部に転送可能となるデータ保持手段と、
    上記データ保持手段において、上記セルアレイから読み出されたデータが上記第2のデータラッチ回路の保持されて外部に転送可能となると、上記セルアレイからデータの読み出しを行わせて上記データ保持手段の第1のデータラッチ回路に保持させるコントロール回路と、を有する
    信号処理システム。
  15. 第1の半導体記憶装置と、
    上記第1の半導体記憶装置の格納データが読み出される第2の半導体記憶装置と、
    上記第1および第2の半導体記憶装置のアクセスのコントロールおよび上記第2の半導体記憶装置に格納されたデータに従って所定の信号処理を行うホスト装置と、
    上記ホスト装置から上記第1の半導体記憶装置へのアクセス要求をコントロールするコントローラと、を有し、
    上記第1の半導体記憶装置は、
    メモリセルがマトリクス状に配列され、アドレスに応じてデータの読み出しを行うセルアレイと、
    上記セルアレイから読み出されたデータを保持する第1のデータラッチ回路と、所定のタイミングで上記第1のデータラッチ回路の保持データが転送され、当該転送されたデータを保持する第2のデータラッチ回路と、を含み、上記第2のデータラッチ回路にデータが保持されると読み出したデータを外部に転送可能となるデータ保持手段と、
    上記データ保持手段において、上記セルアレイから読み出されたデータが上記第2のデータラッチ回路の保持されて外部に転送可能となると、上記セルアレイからデータの読み出しを行わせて上記データ保持手段の第1のデータラッチ回路に保持させるコントロール回路と、
    を含む複数のバンクを有する
    信号処理システム。


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