JP2005331862A - 顕微鏡観察用培養装置 - Google Patents

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隆剛 中嶋
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Abstract

【課題】 過飽和加湿器を用いて水蒸気過飽和エアを培養チャンバに供給して、試料の乾燥を防止する。
【解決手段】 送風機2は、過飽和加湿器3にエアを供給する。過飽和加湿器3は、供給されたエアをヒータ37によって加熱された水の中でバブリングすることにより、水蒸気過飽和エアとする。水蒸気過飽和エアは、培養チャンバ1に供給され、培養チャンバ1内を水蒸気飽和濃度に近い湿度とする。これにより、培養容器11内の試料の乾燥が防止される。
【選択図】 図1



Description

本発明は顕微鏡観察用培養装置に関し、特に顕微鏡にて細胞,組織,細菌,微生物等の生体系試料を培養しながら長時間生存状態のまま観察および撮影するための顕微鏡観察用培養装置に関する。
顕微鏡にて観察対象である生体系試料(以下、単に試料という)を培養しながら長時間生存状態のまま観察および撮影する場合、透明箱体でなる培養チャンバを用意し、その中に試料を入れた培養容器を収納して保温し、高湿度状態で酸素ガスや二酸化炭素ガスの濃度が常に一定に制御された環境を形成して、これを顕微鏡ステージ上に載置する必要がある。
従来の顕微鏡観察用培養装置では、試料の乾燥を防ぐために、水を張った皿等の加湿器を培養チャンバ内に置いて、培養チャンバ内を高湿度状態に保つようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の顕微鏡観察用培養装置では、試料の乾燥を防ぐために、培養チャンバに供給するエアをバブラによって純水などの加湿用水の中を一度通すことにより、培養チャンバ内を高湿度状態に保つようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
さらに、従来の顕微鏡観察用培養装置では、ヒータによる加熱によって試料から培地(水分)が蒸発することを防ぐために、ポンプにより培地容器から培地を試料に適時補充していた。
特開2003−029164号公報
上述した従来の顕微鏡観察用培養装置では、水を張った皿等の加湿器を培養チャンバ内に置いて試料の乾燥を防いでいたが、この方法では、加湿器と培地との双方から水分が蒸発してしまい、試料が乾燥して死んでしまうという問題点があった。本願発明者らは、37℃、湿度30%の保温箱内に、培養チャンバおよび水を張った皿状の加湿器を設置し、種々の培養容器をセットして、ガス混合機から毎分200mlの送風を行いながら6時間放置し、水の蒸発量を測定した結果、培養容器の蓋をとった状態では、培養容器の蓋をした状態に比べて、数倍〜数十倍の水分蒸発があることを確認した。
また、従来の顕微鏡観察用培養装置では、培養チャンバに供給するエアをバブラによって純水などの加湿用水の中を一度通すことにより試料の乾燥を防いでいたが、この方法では、十分な水分をエアに与えることができず、試料が乾燥して死んでしまうという問題点があった。これは、バブラを用いて培養チャンバの前段でエアを加湿しても、エアが加温された培養チャンバに入ることにより気温が上昇して飽和水蒸気量が増加し、結果的に湿度が下がってしまい、培養チャンバ内の湿度を十分に高くすることができなかったからである。
さらに、従来の顕微鏡観察用培養装置では、ポンプにより培地容器から培地を試料に適時補充していたが、培養チャンバの底部をヒータで温めているため、試料近傍の温度がもっとも高くなり、均一の温度環境が得られないのみか、試料からの水分蒸発のために、長時間の実験では試料が乾燥して死んでしまうという問題点があった。なお、試料に培地を補充すると、培養容器の培地の位置が変動してしまうため、試料の同じ場所を顕微鏡で観察し続けることができなくなるおそれもあった。
本発明の目的は、上述の点に鑑み、過飽和加湿器を用いて水蒸気過飽和エアを培養チャンバに供給するようにして、試料の乾燥を防止できるようにした顕微鏡観察用培養装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および効果
請求項1に係る顕微鏡観察用培養装置は、観察対象となる試料を収容する培養容器を収納し顕微鏡ステージ上に載置される培養チャンバと、前記培養チャンバ内にエアを供給するエア供給手段と、前記培養チャンバと前記エア供給手段との間に設けられ前記培養チャンバに供給されるエアを水蒸気過飽和エアとする過飽和加湿器とを有することを特徴とする。この構成によれば、培養チャンバの前段に過飽和加湿器を設けて、培養チャンバ内を水蒸気過飽和エアで加湿するようにしたので、培養チャンバ内の湿度を飽和水蒸気濃度に近い高湿度状態に維持することができ、試料の乾燥を防止できる。
請求項2に係る顕微鏡観察用培養装置は、前記過飽和加湿器が、前記エア供給手段から供給されたエアをバブリングする水を収容するバブラと、該バブラを加熱する加熱手段とを備えることを特徴とする。この構成によって、バブラ内の水が加熱手段で加熱されるので、バブリングされたエアは水蒸気過飽和エアとなり、培養チャンバに供給される。
請求項3に係る顕微鏡観察用培養装置は、前記過飽和加湿器が、前記エア供給手段から供給されたエアをバブリングする水を収容するバブラと、該バブラ内の水を超音波振動させる超音波発生器とを備えることを特徴とする。この構成によって、バブラ内の水が超音波振動しているので、バブリングされたエアは水蒸気過飽和エアとなり、培養チャンバに供給される。
請求項4に係る顕微鏡観察用培養装置は、前記エア供給手段が、送風機であることを特徴とする。この構成は、大気と同一組成のガス雰囲気中で試料を培養する場合に用いられて好適である。
請求項5に係る顕微鏡観察用培養装置は、前記エア供給手段が、2種類以上のガスを収容するガスボンベと、これらガスボンベのガスを混合するガス混合機とからなることを特徴とする。この構成は、大気と異なる組成のガス雰囲気中で試料を培養する場合に用いられて好適である。
請求項6に係る顕微鏡観察用培養装置は、前記培養チャンバが、循環式の加熱・冷却・送風装置によって所定温度に保たれた保温箱に収納されていることを特徴とする。この構成によって、培養チャンバ内の培養温度をより一層厳密に保つことが可能になる。
請求項7に係る顕微鏡観察用培養装置は、前記過飽和加湿器が、前記保温箱内に収納されていることを特徴とする。この構成によって、加湿後の水蒸気過飽和エアが培養温度以下に冷却されないために、より一層高湿度を維持することが可能になる。
観察対象となる試料を収容する培養容器を収納し顕微鏡ステージ上に載置される培養チャンバの前段に、培養チャンバに供給されるエアを水蒸気過飽和エアとする過飽和加湿器を設けることにより、試料の乾燥を防止した。
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る顕微鏡観察用培養装置を示すシステム構成図である。図2は、図1中の培養チャンバ1の平面図である。
実施例1に係る顕微鏡観察用培養装置は、観察対象となる試料(図示せず)を培養する培養容器11を収納し顕微鏡ステージ(図示せず)上に載置される培養チャンバ1と、培養チャンバ1にエアを供給する送風機2と、送風機2と培養チャンバ1との間に設置され、培養チャンバ1内を加湿するための過飽和加湿器3と、培養チャンバ1を収納する保温箱4と、保温箱4内の温度を一定に保つための循環式の加熱・冷却・送風装置5とから、その主要部が構成されている。
ガス混合機2と過飽和加湿器3とは、送風管路6aを通じて接続されており、過飽和加湿器3と培養チャンバ1とは送風管路6bを通じて接続されている。送風管路6aおよび送風管路6bを構成する接続チューブとしては、例えば直径6mmのシリコンチューブが用いられる。このような送風管路6aおよび送風管路6bに対応する培養チャンバ1としては、例えば500ml程度の小型の容量のものが望ましい。
培養チャンバ1は、ガラス,プラスチック等の透明箱体で半気密的に形成され、試料を培養するシャーレ等の培養容器11を収納するとともに、保温箱4内に収納されている。培養チャンバ1は、温度センサ12および湿度センサ13を備えている。
保温箱4は、透明アクリル樹脂板等で箱状に形成されている。保温箱4は、保温により培養チャンバ1内の試料が住みやすい環境を作り出すと同時に、顕微鏡の電動ステージ(図示せず)もそっくり保温箱4内部に納めるようになっており、試料のタイムラプス撮影などを容易にする。
培養容器11は、円錐台形状の透明皿状部材で形成されていて、培養チャンバ1の底面壁の中央に穿設された透孔に嵌合されるように着脱自在に設置される。このため、培養容器11の底面壁が培養チャンバ1の底面壁側に露呈しており、倒立顕微鏡の対物レンズ(図示せず)が該底面壁に対向するように配置されて、培養中の試料の観察および撮影が行なわれるようになっている。
温度センサ12は、白金薄膜抵抗体,サーミスタ,熱電対等を用いて温度を測定するものである。温度センサ12は、温度調節器14に接続され、温度調節器14は、加熱・冷却・送風装置5に接続されている。
湿度センサ13は、高分子膜,セラミックス,電解質等を用いて湿度を測定するセンサであり、表示器16に接続されている。
加熱・冷却・送風装置5は、冷媒の気化吸熱を利用したタイプのものや、ペルチェ効果を利用したタイプのものなどが、保温箱4の容量に応じて使用される。一般に、室温より高い温度で試料の培養を行なう場合に加熱が行なわれ、室温より低い温度で試料の培養を行なう場合には冷却が行なわれる。
送風機2は、電動式の送風ポンプでなり、エアを送風管路6aを通じて過飽和加湿器3に向けて送り出す。送風機2は、ツマミ21を備えており、送風量を可変に制御できるようになっている。
過飽和加湿器3は、水を収容する容器31,送風管路6aに接続され容器31の底部にまで伸びたインレットチューブ32,およびインレットチューブ32の先端に取り付けられたスポンジ等でなる多孔エレメント33等からなるバブラ30と、水中内に設置された温度センサ35と、温度センサ35に電気的に接続された温度調節器36と、温度調節器36に電気的に接続されたヒータ(加熱手段)37とを含んで構成されている。
飽和水蒸気量は、ある温度の空気が含むことのできる水蒸気量の最大値である。温度によって飽和水蒸気量は変化し、温度が高くなればなるほど飽和水蒸気量は増加する一方、温度が低くなればなるほど飽和水蒸気量は減少する。しかし、水蒸気が次々に補給される、気温が低下する、凝結するために必要な核になるもの(チリなどの浮遊粒子)が少ない、などの条件が重なると、飽和点を過ぎても凝結しないことがある。これを「過飽和」の状態と呼んでいる。このような飽和水蒸気量以上の水蒸気を含むエアを、過飽和水蒸気エアという。
温度センサ35は、白金薄膜抵抗体,サーミスタ,熱電対等を用いて温度を測定するものである。
ヒータ37は、たとえば、ニッケルクロム合金等を加熱体としており、容器31中の水を加熱する。
次に、このように構成された実施例1に係る顕微鏡観察用培養装置の動作について説明する。
顕微鏡観察用培養装置の立ち上げ時に、温度調節器14に培養チャンバ1内の温度が設定され、温度調節器36に容器31内の水の温度が設定される。このとき、温度調節器36の設定温度を温度調節器14の設定温度より高くすることにより、培養チャンバ1内の水蒸気濃度が飽和水蒸気濃度に近い状態に保たれる。
送風機2の運転により、大気から取り入れられたエアは、送風管路6aを通じて過飽和加湿器3に向けて送り出される。
送風機2から過飽和加湿器3に送られたエアは、インレットチューブ32を通じて多孔エレメント33から水中に泡状になって放出される。いま、水は温度センサ35,温度調節器36およびヒータ37により設定温度にまで加温されているので、泡状になって水中に放出されたエアは飽和水蒸気量以上の水蒸気を含んだ状態の水蒸気過飽和エアとなって、送風管路6bを通じて培養チャンバ1に供給される。
送風管路6bを通じて培養チャンバ1内に水蒸気過飽和エアが送り込まれると、すでに培養チャンバ1内にあった水蒸気過飽和エアは、ドレイン17を通じて外部に排出される。また、水蒸気過飽和エアは、培養チャンバ1内で水蒸気が結露することになるが、結露した水は水だめ1aに一旦ためられ後に、ドレイン17を通じて外部に排出される。
培養チャンバ1では、温度センサ12が、培養チャンバ1内の温度を測定している。温度調節器14は、温度センサ12の出力信号に応じて、培養チャンバ1内の温度が設定温度となるように、加熱・冷却・送風装置5を駆動する。このため、培養チャンバ1内の温度が常に設定温度に保たれる。
また、培養チャンバ1では、湿度センサ13が、培養チャンバ1内の湿度を測定して表示器16に表示している。培養チャンバ1内の到達湿度は、水蒸気過飽和エアの供給により飽和水蒸気濃度の、例えば90%以上となる。このため、培養チャンバ1内が高湿度状態に保たれ、試料および培地からの水分の蒸発が行なわれなくなる。
なお、上記実施例1では、過飽和加湿器3のバブラ30をヒータ37を備えるバブラ30として構成したが、超音波発生器を備えるバブラとして構成することもできる(他の実施例でも同様)。超音波発生器を備えるバブラを使用した場合、水が霧状になって含まれる水蒸気過飽和エアが生成され、培養チャンバ1に供給される。超音波発生器を備えるバブラでは、水がヒータ等の加熱手段で加熱されないので、水蒸気過飽和エアの温度が低くなり、比較的低温で試料を培養する場合にも用いることができる。
図3は、本発明の実施例2に係る顕微鏡観察用培養装置を示すシステム構成図である。
実施例2に係る顕微鏡観察用培養装置は、図1に示した実施例1に係る顕微鏡観察用培養装置における送風機2を、ガス混合機2’に置き換えるとともに、過飽和加湿器3を保温箱4内に配置するようにしたものである。よって、特に言及しない部分については、実施例1に係る顕微鏡観察用培養装置におけるものと同様に構成されているので、詳しい説明を割愛する。
ガス混合機2’は、培養チャンバ1に混合ガスを供給するための混合ガス供給装置であり、ツマミ22,表示部23,流量計24等を備える。ガス混合機2’は、二酸化炭素ガスボンベ7,窒素ガスボンベ8および酸素ガスボンベ9に接続されているとともに、送風管路6aを通じて過飽和加湿器3に接続されている。ガス混合機2’は、二酸化炭素ガスボンベ7からの二酸化炭素ガス,窒素ガスボンベ8からの窒素ガス,および酸素ガスボンベ9からの酸素ガス,ならびに外部から取り入れた大気を混合して、混合エアとして過飽和加湿器3に送出する。ガス混合機2’は、過飽和加湿器3と組み合わせることで、培養チャンバ1内の高湿度な環境を維持し試料の水分蒸発を防ぐ。
二酸化炭素ガスボンベ7は、二酸化炭素ガスを圧縮収容するボンベである。ガス混合機2’は、内部で二酸化炭素ガスボンベ7からの100%の二酸化炭素ガスと大気とを混合してツマミ22にて設定された二酸化炭素濃度の混合ガスに調整する。二酸化炭素ガスの濃度は、例えば大気濃度〜20%程度の濃度に制御される。
窒素ガスボンベ8は、窒素ガスを圧縮収容するボンベである。窒素ガスをガス混合機2’に導入するのは、嫌気性の試料の培養のために、酸素濃度を減らす必要がある場合である。
酸素ガスボンベ9は、酸素ガスを圧縮収容するボンベである。酸素ガスをガス混合機2’に導入するのは、培養チャンバ1内の酸素濃度を大気濃度以上にする場合である。酸素濃度は、窒素ガスボンベ8および酸素ガスボンベ9を使用することにより、例えば5%〜85%の範囲で制御可能である。
ツマミ22によって、各種ガスの混合比を任意に設定可能である。ガス混合機2’内にて各種ガスセンサ(図示せず)によりガス濃度を常時測定し、ガス濃度をモニタ23にデジタル表示する。また、流量計24は、例えば50〜500ml/minの範囲の流量を表示する。
次に、このように構成された実施例2に係る顕微鏡観察用培養装置の動作について説明する。なお、ここでは、嫌気性の試料の培養のために、酸素濃度を減らす必要があるケースを例にとって説明する。
顕微鏡観察用培養装置の立ち上げ時に、温度調節器14に培養チャンバ1内の温度が設定され、温度調節器36に容器31内の水の温度が設定される。
初期状態では、培養チャンバ1およびガス混合機2’には元々大気が充満しており、ガス混合機2’は、二酸化炭素ガスボンベ7および窒素ガスボンベ8に接続された電磁バルブ(図示せず)を開にして二酸化炭素ガスおよび窒素ガスを導入する。二酸化炭素ガスおよび窒素ガスのガス混合機2’への導入に伴って、ガス混合機2’および培養チャンバ1に元々あった大気の大部分はドレイン17を通じて外部に排出され、水蒸気過飽和エアと交換される。また、その一部分は、二酸化炭素ガスおよび窒素ガスと混ざり合いながら培養チャンバ1の窓等のすきまを通じて次第に培養箱4内、さらには外部へ排出される。
ガス混合機2’内では、二酸化炭素ガスおよび窒素ガスの各成分ガスが均一に混ざり合うようにエアを攪拌する。大気濃度〜20%の範囲で二酸化炭素濃度を制御する場合には、二酸化炭素ガスボンベ7を使用する。また、大気より低濃度の酸素制御を行なう場合には、窒素ガスボンベ8を使用し、大気より高濃度の酸素制御を行なう場合には酸素ガスボンベ9を使用する。
また、ガス混合機2’の運転により、ガス混合機2’内の混合エアは、送風管路6aを通じて過飽和加湿器3に向けて送り出される。
送風機2から過飽和加湿器3に送られた混合エアは、インレットチューブ32を通じて多孔エレメント33から水中に泡状になって放出される。いま、水は温度センサ35,温度調節器36およびヒータ37により設定温度にまで加温されているので、泡状になって水中に放出された混合エアは飽和水蒸気量以上の水蒸気を含んだ状態の水蒸気過飽和エアとなって、送風管路6bを通じて培養チャンバ1に供給される。
送風管路6bを通じて培養チャンバ1内に水蒸気過飽和エアが送り込まれると、すでに培養チャンバ1内にあった水蒸気過飽和エアは、ドレイン17を通じて外部に排出される。
培養チャンバ1では、温度センサ12および湿度センサ13が、培養チャンバ1内の水蒸気過飽和エアの温度および湿度を測定している。
温度調節器14は、温度センサ12の出力信号に応じて、培養チャンバ1内の温度が所定範囲となるように加熱・冷却・送風装置5により培養チャンバ1内のエアを加熱または冷却する。
なお、上記実施例2では、嫌気性の試料の培養のために酸素濃度を減らすケースを例に用いて説明したが、研究用のための特殊な用途では大気濃度よりも高い酸素濃度で試料を培養するケースがあり、たとえば過酸素雰囲気の場合では、酸素濃度が70%以上の状態での試料の培養のケースもある。このようなケースの場合には、酸素ガスボンベ9を接続し、ツマミ22で設定された酸素濃度に応じて酸素用電磁バルブ(図示せず)を開放して、混合エア中の酸素濃度を高濃度に保つようにする。
また、上記実施例2では、使用するガスを二酸化炭素ガス,窒素ガスおよび酸素ガスの3種類としたが、培養する試料に応じてそれら以外のガスを併用または単独で使用することができることはいうまでもない。
このように、実施例2によれば、ガス混合機2’を使用して、所望のガス混合濃度の混合ガスを培養チャンバ1内に供給するようにしたので、大気と異なる組成のガス雰囲気中で試料を培養することが可能になる。また、過飽和加湿器3を、培養チャンバ1内に収納するようにしたので、水蒸気過飽和エアが途中で培養温度以下に冷却されないために、培養チャンバ1内をより一層高湿度に維持することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるのではなく、請求項の記載に基づく技術的範囲を逸脱しない限り、種々の変形ないし改良を付加することができる。
本発明の実施例1に係る顕微鏡観察用培養装置を示すシステム構成図である。 図1中の培養チャンバの平面図である。 本発明の実施例2に係る顕微鏡観察用培養装置を示すシステム構成図である。
符号の説明
1 培養チャンバ
2 送風機
2’ ガス混合機
3 過飽和加湿器
4 保温箱
5 加熱・冷却・送風装置
6a 送風管路
6b 送風管路
7 二酸化炭素ガスボンベ
8 窒素ガスボンベ
9 酸素ガスボンベ
11 培養容器
12 温度センサ
13 湿度センサ
14 温度調節器
16 表示器
30 バブラ
31 容器
32 インレットチューブ
33 多孔エレメント
35 温度センサ
36 温度調節器
37 ヒータ(加熱手段)

Claims (7)

  1. 観察対象となる試料を収容する培養容器を収納し顕微鏡ステージ上に載置される培養チャンバと、
    前記培養チャンバ内にエアを供給するエア供給手段と、
    前記培養チャンバと前記エア供給手段との間に設けられ前記培養チャンバに供給されるエアを水蒸気過飽和エアとする過飽和加湿器と
    を有することを特徴とする顕微鏡観察用培養装置。
  2. 前記過飽和加湿器が、前記エア供給手段から供給されたエアをバブリングする水を収容するバブラと、該バブラを加熱する加熱手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡観察用培養装置。
  3. 前記過飽和加湿器が、前記エア供給手段から供給されたエアをバブリングする水を収容するバブラと、該バブラ内の水を超音波振動させる超音波発生器とを備えることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡観察用培養装置。
  4. 前記エア供給手段が、送風機であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の顕微鏡観察用培養装置。
  5. 前記エア供給手段が、2種類以上のガスを収容するガスボンベと、これらガスボンベのガスを混合するガス混合機とからなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の顕微鏡観察用培養装置。
  6. 前記培養チャンバが、循環式の加熱・冷却・送風装置によって所定温度に保たれた保温箱に収納されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の顕微鏡観察用培養装置。
  7. 前記過飽和加湿器が、前記保温箱内に収納されていることを特徴とする請求項6記載の顕微鏡観察用培養装置。
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