JP2005329644A - 樹脂射出成形品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 成形品の品質に影響を及ぼす毛バリや薄バリを発生しないようにする。
【解決手段】 成形型11を型閉めしてキャビティ13周縁のパーティング部15a,15bに狭小間隙17a,17bをキャビティ13に連続するように形成する。溶融樹脂をキャビティ13に射出充填するとともに、溶融樹脂をキャビティ13を経て狭小間隙17a,17bにその奥部を除いて流入させることにより、内外周縁に薄肉突条部3a,3bを有しこの薄肉突条部3a,3b先端が欠肉したバンパフェース3を得る。
【選択図】 図1
【解決手段】 成形型11を型閉めしてキャビティ13周縁のパーティング部15a,15bに狭小間隙17a,17bをキャビティ13に連続するように形成する。溶融樹脂をキャビティ13に射出充填するとともに、溶融樹脂をキャビティ13を経て狭小間隙17a,17bにその奥部を除いて流入させることにより、内外周縁に薄肉突条部3a,3bを有しこの薄肉突条部3a,3b先端が欠肉したバンパフェース3を得る。
【選択図】 図1
Description
この発明は、樹脂射出成形品の製造方法に関し、特にバリ対策に関するものである。
樹脂射出成形品を射出成形すると、成形型のパーティング部に相当する成形品周縁に毛バリや薄バリが発生する。図6に毛バリaが成形品b周縁に発生した状態を示す。これは、成形型を開かないようにピッタリと型閉めしていても、溶融樹脂をキャビティに射出したときの衝撃力で成形型が瞬間的に開く方向に微動し、その際、溶融樹脂がパーティング部に流入することに起因するものと推量される。このような毛バリや薄バリは、静電気の作用で成形品表面に引っ付くため除去することが難しく、少しでも残っていると成形品表面を塗装したとき、その形が塗装面に現れて品質が低下する。
そこで、成形品に発生しているバリに高温のコテを近づけて軟化させ、その後、中温のコテを上記軟化したバリに押し付けてバリを押し潰すようにしたバリ除去対策が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−340838号公報(第3頁、図1〜4)
しかし、上記の特許文献1では、バリを除去するのに2工程を要し、しかも、バリとコテとの位置関係や温度さらには押付け圧等の成形条件をシビヤにコントロールしなければならず、製造が大変である。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、成形品の品質に影響を及ぼす毛バリや薄バリを発生しないようにすることである。
上記の目的を達成するため、この発明は、バリよりも厚肉の余肉を成形品周縁に積極的に形成することを特徴とし、具体的には、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、成形型を型閉めしてキャビティ周縁のパーティング部に狭小間隙をキャビティに連続するように形成し、次いで、溶融樹脂を上記キャビティに射出充填するとともに、溶融樹脂をキャビティを経て上記狭小間隙にその奥部を除いて流入させることにより、周縁に薄肉突条部を有しこの薄肉突条部先端が欠肉した樹脂射出成形品を得ることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、狭小間隙は、キャビティから離れるに従って次第に狭くなるように断面先細り形状に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、狭小間隙のキャビティ側の間隔は、0.2mm以上0.5mm以下に設定されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、キャビティ周縁のパーティング部に狭小間隙をキャビティに連続するように形成し、溶融樹脂を狭小間隙の奥部に流入しないようにしてその先のパーティング部に達しないようにするだけで、周縁に毛バリや薄バリがなくその代わりに先端欠肉の薄肉突条部を有する樹脂射出成形品をバリ取りや成形条件のシビヤなコントロールを行うことなく簡単に射出成形することができる。
請求項2に係る発明によれば、狭小間隙に流入した溶融樹脂を奥部に達する前に速やかに冷却して、奥部に欠肉を確実に形成して狭小間隙を必要以上に長くせずに済む。
請求項3に係る発明によれば、周縁に毛バリや薄バリのない樹脂射出成形品を確実に射出成形することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図4及び図5は自動車の樹脂製バンパ1を示す。このバンパ1は、バンパフェース3と、バンパフェース3の内周縁に嵌着されたグリル5とからなり、この発明の実施形態に係る方法で製造しようとする樹脂射出成形品は、バンパフェース3である。
このバンパフェース3の製造要領を図1及び図2に基づいて説明するに、まず、固定型7と可動型9とからなる成形型11を型閉めする。この状態で、固定型7と可動型9との間にバンパフェース3成形用のキャビティ13が形成されている。キャビティ13のバンパフェース3外周縁に対応する周縁のパーティング部15aと、グリル5が嵌着されるバンパフェース3内周縁に対応する周縁のパーティング部15bには、狭小間隙17a,17bがそれぞれキャビティ13に連続するように形成されている。バンパフェース3外周縁に対応する周縁側の狭小間隙17aは、図1(a)に示すように、可動型9のキャビティ13周縁を斜めに切り欠くことで、キャビティ13から離れるに従って次第に狭くなるように断面先細り形状に形成されている。バンパフェース3内周縁に対応する周縁側の狭小間隙17bは、図1(b)に示すように、固定型7のキャビティ13周縁を斜めに切り欠くことで、キャビティ13から離れるに従って次第に狭くなるように断面先細り形状に形成されている。これら狭小間隙17a,17bのキャビティ13側の間隔Wは、0.2mm以上0.5mm以下に設定されている。0.2mm未満では成形される後述の薄肉突条部3a,3bが薄過ぎて薄バリとなってしまうからであり、一方、0.5mmを超えると狭小間隙17a,17bに流入した溶融樹脂が冷え難くて奥部まで流入し、さらにその先のパーティング部15a,15bに達して毛バリや薄パリが発生することになるからである。なお、狭小間隙17a,17bのキャビティ13外方の長さLは、0.5mm位が好ましいが、狭小間隙17a,17bのキャビティ13側の間隔Wとの関係で適宜決定すればよい。
次いで、溶融樹脂を上記キャビティ13に射出充填する。この溶融樹脂はキャビティ13を経て上記狭小間隙17a,17bに流入する。この際、溶融樹脂は、断面先細り形状の狭小間隙17a,17b内で型温が効率良く伝えられて速やかに冷却され、狭小間隙17a,17bの奥部に達する前に固化してその先のパーティング部15a,15bに流入しない。このように、溶融樹脂を狭小間隙17a,17bにその奥部を除いて流入させることにより、内外周縁に薄肉突条部3a,3bを有しこの薄肉突条部3a,3b先端が欠肉したバンパフェース3を得ることができる。得られたバンパフェース3には、図3及び図4に示すように、内周縁にグリル5が嵌着され、バンパ1が組み付けられる。このように組み付けられたバンパ1では、バンパフェース3の薄肉突条部3a,3bは嵌着部の奥部に位置して外部から見えないため、美観を損なわない。
このように、この実施形態では、キャビティ13周縁のパーティング部15a,15bに狭小間隙17a,17bをキャビティ13に連続するように形成して、後は溶融樹脂を射出充填して狭小間隙の奥部に流入しないようにしてその先のパーティング部15a,15bに達しないようにすればよいだけなので、内外周縁に毛バリや薄バリがなくその代わりに先端欠肉の薄肉突条部3a,3bを有するバンパフェース3をバリ取りや成形条件のシビヤなコントロールを行うことなく簡単に射出成形することができる。
また、この実施形態では、狭小間隙17a,17bをキャビティ13から離れるに従って次第に狭くなるように断面先細り形状に形成したので、狭小間隙17a,17bに流入した溶融樹脂を奥部に達する前に速やかに冷却して奥部に欠肉を確実に形成して狭小間隙17a,17bを必要以上に長くせずに済む。
さらに、この実施形態では、狭小間隙17a,17bのキャビティ13側の間隔を、0.2mm以上0.5mm以下に設定したので、内外周縁に毛バリや薄バリのないバンパフェース3を確実に射出成形することができる。
なお、この実施形態では、樹脂射出成形品が自動車のバンパ1を構成するバンパフェース3である場合を例示したが、これら限らないことは言うまでもない。
この発明は、樹脂射出成形品のバリ対策として有用である。
3 バンパフェース(樹脂射出成形品)
3a,3b 薄肉突条部
11 成形型
13 キャビティ
15a,15b パーティング部
17a,17b 狭小間隙
3a,3b 薄肉突条部
11 成形型
13 キャビティ
15a,15b パーティング部
17a,17b 狭小間隙
Claims (3)
- 成形型を型閉めしてキャビティ周縁のパーティング部に狭小間隙をキャビティに連続するように形成し、
次いで、溶融樹脂を上記キャビティに射出充填するとともに、溶融樹脂をキャビティを経て上記狭小間隙にその奥部を除いて流入させることにより、周縁に薄肉突条部を有しこの薄肉突条部先端が欠肉した樹脂射出成形品を得ることを特徴とする樹脂射出成形品の製造方法。 - 請求項1に記載の樹脂射出成形品の製造方法において、
狭小間隙は、キャビティから離れるに従って次第に狭くなるように断面先細り形状に形成されていることを特徴とする樹脂射出成形品の製造方法。 - 請求項1又は2に記載の樹脂射出成形品の製造方法において、
狭小間隙のキャビティ側の間隔は、0.2mm以上0.5mm以下に設定されていることを特徴とする樹脂射出成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004150471A JP2005329644A (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | 樹脂射出成形品の製造方法 |
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JP2004150471A JP2005329644A (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | 樹脂射出成形品の製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011122718A (ja) * | 2009-11-11 | 2011-06-23 | Ckd Corp | 弁座加工方法、バルブボディ及び流体制御弁 |
JP2013111857A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Toyota Boshoku Corp | 成形構造体のリブ構造 |
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2004
- 2004-05-20 JP JP2004150471A patent/JP2005329644A/ja active Pending
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