JP2005329614A - 着色樹脂シート - Google Patents
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Abstract
【課題】複数色の発色を可能にした意匠性に優れた着色樹脂シートを提供する。
【解決手段】第１光輝性着色材を含有する第１透明樹脂層１と、第１光輝性着色材とは異なる色調で補色の関係にない第２光輝性着色材を含有する第２透明樹脂層２とを、一体に重ねた構成とする。第１光輝性着色材と第２光輝性着色材は、好ましくは鱗片状のものである。前記一体化は、第１透明樹脂層１と第２透明樹脂層２を共押出成形することにより実施する。第１、第２光輝性着色材は、例えば、鱗片状マイカに酸化チタン皮膜を形成したものとし、全質量に占める酸化チタン皮膜の質量を変えることにより、異なる発色を得るようにする。
【選択図】 図１
【解決手段】第１光輝性着色材を含有する第１透明樹脂層１と、第１光輝性着色材とは異なる色調で補色の関係にない第２光輝性着色材を含有する第２透明樹脂層２とを、一体に重ねた構成とする。第１光輝性着色材と第２光輝性着色材は、好ましくは鱗片状のものである。前記一体化は、第１透明樹脂層１と第２透明樹脂層２を共押出成形することにより実施する。第１、第２光輝性着色材は、例えば、鱗片状マイカに酸化チタン皮膜を形成したものとし、全質量に占める酸化チタン皮膜の質量を変えることにより、異なる発色を得るようにする。
【選択図】 図１
Description
本発明は意匠性の良い着色樹脂シートに関する。
意匠性に配慮をした着色樹脂シートとしては、顔料、金属粉、無機粉等を充填した着色樹脂層を透明樹脂層により被覆した構成が実用に供されている（例えば、特許文献１）。これは、透明樹脂層の厚みにより奥行き感を出して意匠性を高めている。
また、光輝性粉末（例えば、アルミニウム粉末）と熱可塑性樹脂バインダを必須成分とするインクを透明熱可塑性樹脂フィルムの片面にベタ印刷した化粧フィルムを用意し、当該フィルムを、その印刷面を内側にして熱可塑性樹脂シートに熱融着して一体化した構成が提案されている（例えば、特許文献２）。前記印刷により形成したインク層は、光輝性粉末が整列した状態にあり、高輝度の着色樹脂シートとすることができる。
上記のシートは、いずれも単色の発色である。本発明が解決しようとする課題は、複数色の発色を可能にした意匠性に優れた着色樹脂シートを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る着色樹脂シートは、第１光輝性着色材を含有する第１透明樹脂層と、第１光輝性着色材とは異なる色調で補色の関係にない第２光輝性着色材を含有する第２透明樹脂層とを、一体に重ねたことを特徴とする。第１光輝性着色材と第２光輝性着色材は、好ましくは鱗片状のものである。
上記の構成によれば、シートへの入射光の一部が反射して戻ってくるとき、第１透明樹脂層中の第１光輝性着色材から反射して戻ってくる光の反射角度と、第２透明樹脂層中の第２光輝性着色材から反射して戻ってくる光の反射角度とが異なる。従って、被験者は、見る角度によっていずれか一方の透明樹脂層からの反射光を優先的に知覚することになり、各透明樹脂層からの反射光の色調は異なったものであるので、見る角度によって一つのシートから異なる発色を得られることとなる。
光輝性着色材を鱗片状にすると、反射光の量が多くなるので、より意匠性を高めることができる。
第１光輝性着色材として、鱗片状マイカに酸化チタンの皮膜を形成した着色材を用意した。この着色剤は、粒度１０〜６０μｍ、全質量に占める皮膜の質量が４６％である。
また、第２光輝性着色材として、同様に鱗片状マイカに酸化チタンの皮膜を形成した着色材を用意した。この着色剤は、粒度５〜２５μｍ、全質量に占める皮膜の質量が５７％である。
また、第２光輝性着色材として、同様に鱗片状マイカに酸化チタンの皮膜を形成した着色材を用意した。この着色剤は、粒度５〜２５μｍ、全質量に占める皮膜の質量が５７％である。
第１光輝性着色材の含有量が１質量％である第１透明樹脂層１と第２光輝性着色材の含有量が１質量％である第２透明樹脂層２とを一体化して２層の着色樹脂シートとした。
上記第１透明樹脂層１と第２透明樹脂層２の一体化は、両層を共押出成形することにより実施した。第１透明樹脂層１は０．２〜０．３５mm厚、第２透明樹脂層２は１．８〜１．９５mm厚の範囲で制御し、シート全体厚は２．１〜２．１５mmである。
上記着色樹脂シートを第１透明樹脂層側から見たとき、シート面に対し直角方向からは第１透明樹脂層１の色相である赤色系の発色を確認することができた。そして、前記状態からシートを傾けていくと、第２透明樹脂層２の色相である黄色系の発色を確認することができた。
１は第１透明樹脂層
２は第２透明樹脂層
２は第２透明樹脂層
Claims (2)
- 第１光輝性着色材を含有する第１透明樹脂層と、第１光輝性着色材とは異なる色調で補色の関係にない第２光輝性着色材を含有する第２透明樹脂層とを、一体に重ねたことを特徴とする着色樹脂シート。
- 第１光輝性着色材と第２光輝性着色材が、鱗片状であることを特徴とする請求項１記載の着色樹脂シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004149888A JP2005329614A (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | 着色樹脂シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004149888A JP2005329614A (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | 着色樹脂シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005329614A true JP2005329614A (ja) | 2005-12-02 |
Family
ID=35484580
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004149888A Abandoned JP2005329614A (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | 着色樹脂シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2005329614A (ja) |
-
2004
- 2004-05-20 JP JP2004149888A patent/JP2005329614A/ja not_active Abandoned
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