JP2005329526A - ワイヤ放電加工機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ワイヤ電極を加工領域の方へ送る送りローラと、ワイヤ電極の送り量を検知する送り量検知手段と、送りローラで送るワイヤ電極を検出するワイヤ検出手段と、内部にオリフィスを有しワイヤ電極を加工領域の方へ案内する案内機構と、案内機構のオリフィスよりもワイヤ電極移動方向下流側の液体通路へ加圧液体を供給する液体供給手段と、ワイヤ電極回収部の入口近傍でワイヤ電極を搬送する回収部ローラとを有するワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極をその移動経路に通す際に、送り量検知手段で検知された送り量とワイヤ検出手段の検出信号に基づいて、液体供給手段の作動を開始させる制御手段を有する。
【選択図】 図6
Description
請求項8のワイヤ放電加工機は、請求項7の発明において、前記送り量検知手段は、ワイヤ検出手段の近傍に設けられたことを特徴とする。
このように、液体供給手段の作動のタイミングを制御することで実現できるので、装置の構成を複雑にすることなく、容易に適用でき、コストを増加させない。
また、記憶手段にメモリ、ワイヤ検出手段にワイヤ検出センサ、送り量検知手段にワイヤ送り量検出エンコーダなどを用いることにより実現できるので、装置の構成を複雑にすることなく、容易に適用でき、コストを増加させない。
請求項10の発明によれば、回収部ワイヤ検出手段の検出信号に基づいて液体供給手段の作動を停止させるので、請求項3とほぼ同様の効果が得られる。
図1に示すように、ワイヤ放電加工機1は、本体フレーム2、絶縁性の液体が貯留されワークWをその液体に浸した状態で固定可能な加工槽3、加工槽3に液体を供給する加工液供給装置4、加工槽3をワークテーブル5を介して水平方向へ(XY平面内で直交するX方向とY方向とに独立に)移動させるXYテーブル6、XYテーブル6を移動駆動させる加工槽水平駆動機構7、ワイヤ電極8、ワイヤ電極8をワイヤボビン9から回収箱10まで送るワイヤ送り機構11、ワイヤ電極8をワークWの表面部付近でガイドする上部ガイド12及び下部ガイド13、上部ガイド12を上下方向へ移動駆動可能なガイド移動駆動機構14、ワイヤ電極8を加工領域の方へ案内する案内機構15、案内機構15に液体を加圧供給するポンプ16、ワイヤ電極8を新たに供給する時やワイヤ電極8の断線時などにおいて、ワイヤ電極8の新線部を案内機構15に送り出す為の自動結線機構17、使用済みのワイヤ電極8を所定の長さに切断して回収するワイヤ電極回収部18などを備えている。
上部アーム21の前端部に、ガイド移動駆動機構14の固定側ガイド22が固定され、この固定側ガイド22の前端部に、自動結線機構17のケース23が固定され、基台19と固定側ガイド22及びケース23の間に加工槽3が配設されている。また、コラム20の下部付近から前方へ延びる下部アーム24が加工槽3の後方から、その開口を挿通して内部に挿入され、下部アーム24の上面前端部に下部ガイド13が取付けられている。
ワイヤ送り量検出エンコーダ64は、ワイヤ検出センサ63の近傍に設けられ、複数の放射状の微小スリットが形成されたディスクとフォトインタラプタから構成され、ディスクは送りローラ61と一体的に回転するように設けられている。送りローラ61の回転によって、ワイヤ送り量検出エンコーダ64のディスクも同じ量だけ回転し、フォトインタラプタを通過したスリットの数をカウントすることにより、ワイヤ電極8の送り量が得られる。
ワイヤ電極8の先端がワイヤ電極回収部18に到達したことを検出する回収部ワイヤ検出手段として機能する回収部ワイヤ検出センサ71を有する。使用済みのワイヤ電極8は、ワイヤ送り機構11によりロータリカッタ69と固定刃70の間に送られ、ロータリカッタ69の回転駆動により所定の短い長さに分断された後、回収箱10に排出される。
案内機構15は、その内部にオリフィスを配置した案内ブロック30を有する。ここでは第1オリフィス31がオリフィスに相当し、案内ブロック30には、第1オリフィス31と第2オリフィス32が上下に離隔して配置されている。案内ブロック30は、第1オリフィスを有する第1案内ブロック30a及び第2オリフィス32を有する第2案内ブロック30bと、外パイプ33、内パイプ34、中間パイプ35等から構成される。略円筒状の第1案内ブロック30aにはその上端に漏斗状のワイヤ導入部38が形成され、そのワイヤ導入部38の下部には下端側に液体分離穴31aを有する第1オリフィス31が固定されている。この液体分離穴31aの直径は、ワイヤ電極8が挿通し得る程度の大きさであり、約0.5mmに形成されている。第1案内ブロック30aは球面内輪とその外周球面と同一の内球面を有する外輪とからなる球面軸受36により首振り自在に軸支され、球面軸受36は電気絶縁性材料からなる支持台37を介してケース17の下部に取付けられている。
RAM76は、ワイヤ検出センサ63によりワイヤ電極8が検出された位置から所定の距離を記憶する記憶手段としての機能を有し、ここではワイヤ電極8が検出された位置から第1オリフィス31が設けられた位置までの距離を所定の距離として記憶している。
1)加圧液体は、第2オリフィスよりも下流側の液体通路へ供給されることに限定されるものではなく、第1オリフィスよりも下流側の液体通路へ供給されてもよい。
2)液体供給手段の作動を開始させるタイミングは、ワイヤ電極が第1オリフィスを通過した後であればよく、第2オリフィスを通過した直後までであればよい。例えば、第2オリフィスを通過する直前に液体供給手段を作動させた場合には、図8に示すように、逆流した液体は、ワイヤ電極8の先端に当たることにより、ワイヤ電極の先端に対して傾斜角をなすように拡散し、案内通路の内周面に付着するので、第1オリフィス31から上方への液体の噴出をさらに効果的に防止できる。
具体的には、CPUがポンプの作動を開始させる指令を発してから、ポンプが起動し、ポンプ回転数が一定回転数までに達し、加圧液体が導入口金を通じて下部空洞に供給されるまでには、時間的な遅れ(数100msec〜1sec)が発生する。この時間的な遅れを考慮し、ワイヤ電極が第1オリフィスを通過する前に、CPUがポンプの作動を開始させる指令を発してもよい。
4)その他、当業者であれば、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更された種々の形態を包含するものである。
8 ワイヤ電極
15 案内機構
16 液体供給手段
18 ワイヤ電極回収部
31 オリフィス
32a 液体分離穴
61,62,65,67 送りローラ
63 ワイヤ検出手段
64 送り量検知手段
68 回収部ローラ
71 回収部ワイヤ検出手段
76 記憶手段
C 制御手段
Claims (10)
- ワイヤ電極を加工領域の方へ送る送りローラと、ワイヤ電極の送り量を検知する送り量検知手段と、送りローラで送るワイヤ電極を検出するワイヤ検出手段と、内部にオリフィスを有しワイヤ電極を加工領域の方へ案内する案内機構と、案内機構のオリフィスよりもワイヤ電極移動方向下流側の液体通路へ加圧液体を供給する液体供給手段と、ワイヤ電極回収部の入口近傍でワイヤ電極を搬送する回収部ローラとを有するワイヤ放電加工機において、
前記ワイヤ電極をその移動経路に通す際に、送り量検知手段で検知された送り量とワイヤ検出手段の検出信号に基づいて、液体供給手段の作動を開始させる制御手段を設けたことを特徴とするワイヤ放電加工機。 - 前記制御手段は、送り量検知手段で検知された送り量とワイヤ検出手段の検出信号に基づいて、ワイヤ電極の先端がオリフィスを通過後に液体供給手段の作動を開始させることを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工機。
- ワイヤ電極の先端がワイヤ電極回収部に到達したことを検出する回収部ワイヤ検出手段を備え、
前記制御手段は、回収部ワイヤ検出手段の検出信号に基づいて液体供給手段の作動を停止させることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤ放電加工機。 - 前記ワイヤ検出手段によりワイヤ電極が検出された位置から所定の距離を記憶する記憶手段を備え、
前記制御手段は、ワイヤ検出手段によりワイヤ電極が検出された位置から送り量検知手段により検知されるまでの送り量が、記憶手段に記憶された距離と一致したときにワイヤ電極がオリフィスに到達したと検知することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のワイヤ放電加工機。 - 前記記憶手段は、ワイヤ電極が検出された位置からオリフィスが設けられた位置までの距離を、前記所定の距離として記憶することを特徴とする請求項4に記載のワイヤ放電加工機。
- 前記記憶手段は、ワイヤ電極が検出された位置からオリフィスが設けられた位置までの距離よりも、液体供給手段の作動開始後加圧液体の供給開始までの遅延時間の間にワイヤ電極が移動する距離だけ短い距離を、前記所定の距離として記憶することを特徴とする請求項4に記載のワイヤ放電加工機。
- 前記ワイヤ検出手段は、オリフィスの上方且つ近傍に設けられたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のワイヤ放電加工機。
- 前記送り量検知手段は、ワイヤ検出手段の近傍に設けられたことを特徴とする請求項7に記載のワイヤ放電加工機。
- 内部にオリフィスを有しワイヤ電極を加工領域の方へ案内する案内機構と、案内機構のオリフィスよりもワイヤ電極移動方向下流側の液体通路へ加圧液体を供給する液体供給手段とを有するワイヤ放電加工機における前記液体供給手段を制御する方法において、
前記ワイヤ電極をその移動経路に通す際に、ワイヤ電極の先端がオリフィスを通過後に液体供給手段の作動を開始させることを特徴とするワイヤ放電加工機の液体供給手段制御方法。 - ワイヤの先端が回収部に到達したことを検出する回収部ワイヤ検出手段を備え、
前記回収部ワイヤ検出手段の検出信号に基づいて液体供給手段の作動を停止させることを特徴とする請求項9に記載のワイヤ放電加工機の液体供給手段制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2004152235A JP2005329526A (ja) | 2004-05-21 | 2004-05-21 | ワイヤ放電加工機 |
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2004
- 2004-05-21 JP JP2004152235A patent/JP2005329526A/ja active Pending
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