JP2005328685A - リニアアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 永久磁石の数や大きさを減らし、リニアアクチュエータの製造原価を削減することができるリニアアクチュエータを提供すること。
【解決手段】 永久磁石14、15と永久磁石16、17は、それぞれがヨーク12の鉄部材の軸方向における任意の位置で欠落されている。永久磁石14、15はそれぞれがヨーク12の鉄部材の軸方向における中間部を欠落させる。永久磁石14及び永久磁石15の欠落する大きさは互いに同形状及び同量となっている。永久磁石16、17もそれぞれがヨーク12の鉄部材の軸方向における中間部を欠落させる。永久磁石16及び永久磁石17の欠落する大きさは同形状及び同量となっているとともに、上記永久磁石14、15とも同形状及び同量となっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、リニアアクチュエータに関し、特にその構造の簡素化に関する。
リニアアクチュエータは、バネを併用し共振させることによって少ない損失で駆動できることから、コンプレッサモータ等として利用されている。そして、このリニアアクチュエータを用いたコンプレッサは高効率である等優れた性能を発揮できることから、冷蔵庫や、冷凍庫、あるいはエアコンディショナ用としての利用が期待されている。
リニアアクチュエータには、コイルを含む可動子が動く可動コイル型(例えば、ボイスコイルモータ)や、永久磁石を含む可動子が動く可動磁石型等がある(例えば特許文献1参照)。
特開2003−339147号公報
リニアアクチュエータを製造するうえで常に課題となるのは、永久磁石が非常に高価な点である。リニアアクチュエータを如何に安価に製造できるかは、永久磁石の数や大きさを如何に減少させることができるかにかかっているといっても過言ではない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、永久磁石の数や大きさを減らし、リニアアクチュエータの製造原価を削減することができ、可動子の軸方向変位に対する軸方向推力を所望の値に変化させうるリニアアクチュエータを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、固定子と、少なくとも一部に鉄部材を有し前記固定子に対し往復動可能に設けられた可動子と、互いに前記往復動の方向に隣り合った状態で前記鉄部材に対向しかつ前記往復動の方向に直交して磁極を並べしかも互いの磁極の並びを逆にした状態で前記固定子に設けられた一対の永久磁石と、 該一対の永久磁石に対し前記往復動の方向における位置を合わせるとともに、互いに前記往復動の方向に隣り合った状態で前記鉄部材に対向しかつ前記往復動の方向に直交して磁極を並べしかも互いの磁極の並びを逆にした状態で前記固定子に設けられた他の少なくとも一対の永久磁石と、前記固定子に設けられたコイルとを備えてなり、これら複数の永久磁石は、前記往復動の方向に位置が合う永久磁石同士で前記鉄部材に対向させる磁極を逆にしているリニアアクチュエータであって、これら複数の永久磁石のそれぞれを、前記固定子の前記鉄部材の軸方向における所望の位置で欠落させることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、これら複数組の永久磁石が、固定子の軸方向における中間部を欠落させているので、使用される永久磁石を確実に削減することができる。
また、推力等に関しては、欠落させていないものと同等の性能を確保することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のリニアアクチュエータにおいて、前記複数の永久磁石のそれぞれの前記固定子の前記鉄部材の軸方向における中間部を欠落させることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、使用される永久磁石を削減することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1記載のリニアアクチュエータにおいて、永久磁石のそれぞれの前記固定子の前記鉄部材の軸方向における中間部を欠落させることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、使用される永久磁石を削減するとともに永久磁石の配置スペースを小さくすることができる。
この発明に係るリニアアクチュエータによれば、永久磁石の数や大きさを減らし、リニアアクチュエータの製造原価を削減することができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1〜図9はこの発明の第1の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示す図である。
この実施形態のリニアアクチュエータ11は、ヨーク(固定子)12と、このヨーク12の内側に往復動可能に設けられた可動子13と、ヨーク12に固定された第1の一対の永久磁石(一対の永久磁石)14,15と、ヨーク12に固定された第2の一対の永久磁石)(他の少なくとも一対の永久磁石)16,17と、ヨーク12に固定された二つのコイル18、19とを備えており、図3に示すように自らが弾性変形することにより可動子13をヨーク12に対して往復動可能に支持する2枚の板バネ(弾性支持部)3を備えている。
上記ヨーク12は、図1に示すように、その中心位置に貫通穴21が形成されることにより全体として角筒形状をなしている。貫通穴21は、円筒の内周面を所定の間隔をあけて二カ所その軸線に平行に切断した形状をなし互いに離間状態で対向する二カ所の円筒面部22を有している。二カ所の円筒面部22は、同径同長同幅をなしており同軸に配置されている。
上記ヨーク12は、その中心位置に貫通穴21が形成されることにより全体として角筒形状をなしている。貫通穴21は、円筒の内周面を所定の間隔をあけて二カ所その軸線に平行に切断した形状をなし互いに離間状態で対向する二カ所の円筒面部22と、各円筒面部22のそれぞれの両端縁部から円筒面部22同士を結ぶ方向に沿って外側に延出する平面部23と、各平面部23のそれぞれの円筒面部22に対し反対側の端縁部から平面部23と直交して外側に延出する平面部24と、円筒面部22同士を結ぶ方向に延在して各平面部24の対応するもの同士をそれぞれ連結させる平面状の内面部25とを有している。ここで、二カ所の円筒面部22は、同径同長同幅をなしており同軸に配置されている。
なお、このヨーク12は、薄板状の鋼板をプレスで打ち抜いて基部材を形成し、この基部材を貫通穴21の貫通方向に複数、位置を合わせながら積層しつつ接合させた積層鋼板からなっている。
可動子13は、図3に示すように、先端に雄ネジ部13aが形成された円柱状をなし、軸方向に往復移動するシャフト13bと、シャフト13bを内側に挿嵌されてシャフト13bの軸方向の途中位置に固定された可動磁極としての鉄片30とを備えている。
永久磁石14,15は、円筒を所定の間隔をあけて二カ所その軸線に平行に切断した形状をなす同径同長同幅のフェライト磁石からなるもので、互いに同軸をなし円周方向の位置を合わせ軸線方向に隣り合った状態で並べられて一方の円筒面部22に接合固定されている。ここで、これら永久磁石14,15は、軸線方向に直交する方向に磁極を並べたラジアル異方性のもので、互いの磁極の並びを逆にしている。具体的には、図2に示すように、貫通穴21の貫通方向における一方の永久磁石14は、N極が外径側にS極が内径側に配置されており、他側の永久磁石15は、N極が内径側にS極が外径側に配置されている。
上記永久磁石16,17は、円筒の内周面を所定の間隔をあけて二カ所その軸線に平行に切断した形状をなす同径同長同幅をなすフェライト磁石からなるもので、互いに同軸をなし円周方向の位置を合わせ軸線方向に隣り合った状態で並べられて他方の円筒面部22に、永久磁石14,15に対し円周方向の逆側に離間し貫通穴21の軸線方向における位置を合わせて接合固定されている。ここで、これら上記永久磁石16,17は、軸線方向に直交する方向に磁極を並べたラジアル異方性のもので、互いの磁極の並びを逆にしている。具体的には、図2に示すように、貫通穴21の貫通方向における一側の永久磁石16は、N極が内径側にS極が外径側に配置されており、他側の永久磁石17は、N極が外径側にS極が内径側に配置されている。
以上により、第1の一対の永久磁石14,15および第2の一対の永久磁石16,17は、貫通穴21の貫通方向に位置が合う永久磁石同士で内径側すなわち可動子13側の磁極を逆にしている。すなわち、貫通穴21の貫通方向に位置が合う永久磁石14および永久磁石16は互いに内径側の磁極を逆にしており、貫通穴21の貫通方向に位置が合う永久磁石15および永久磁石17も互いに内径側の磁極を逆にしている。
そして、第1の一対の永久磁石14、15と第2の一対の永久磁石16、17は、図2に示すように、それぞれがヨーク12の鉄部材の軸方向における任意の位置で欠落されている。具体的には、第1の一対の永久磁石14、15は、それぞれがヨーク12の鉄部材の軸方向における中間部を可動子13の移動領域における移動方向中心位置、すなわち図2におけるA1の位置に対して軸方向に対称に欠落させている。この場合、第1の一対の永久磁石14及び永久磁石15の欠落する大きさはそれぞれ互いに同形状および同量となっている。また、第2の一対の永久磁石16、17も同様に、第2の一対の永久磁石16、17のそれぞれがヨーク12の鉄部材の軸方向における中間部を欠落させている。この場合においても、上記永久磁石16及び永久磁石17の欠落する大きさは同量となっているとともに、上記永久磁石14、15とも同形状で同量となっている。
コイル18は、図3に示すように、ヨーク12に内側に突き出すように形成された円筒面部22を取り囲むように巻き胴32が取り付けられ、この巻き胴32に導線が多重に巻き付けられて構成されている。コイル19は、ヨーク12を挟んで円筒面部22と相対する位置に形成された上記円筒面部22と対応する円筒面部22に同じく巻き胴32が取り付けられ、この巻き胴32に導線が多重に巻き付けられて構成されている。
2枚の板バネ3は、可動子13の軸方向に離間し、ヨーク12を間に挟んで配置されている。2枚の板バネ3は同じ形状をなし、均一な厚さの金属板を打ち抜き加工され、可動子13の軸方向から見ると「8」の字形に形成されている。「8」の中央の線が交差する部分に相当する箇所には、可動子13先端または後端を支持する貫通孔3a(図4に図示)がそれぞれ形成されている。また、「8」のマルの内側に相当する箇所には、上述のコイル18または19を内側に通すことが十分に可能な大きさの貫通孔3b,3cがそれぞれ形成されている。
さらに、「8」の最上部および最下部に相当する箇所には、板バネ3をヨーク12に固定するための小孔3d,3eがそれぞれ形成されている。
各板バネ3は、ともにコイル18の軸方向の途中位置にて可動子13を支持している。より詳細に説明すると、図3に示すように、可動子13の先端を支持する一方の板バネ3は、貫通孔3aに可動子13の先端側を通して固定されるとともに、図4に示すように、小孔3dに通されたネジ26、および小孔3eに通されたネジ27によって可動子13の中心からコイル18または19よりも遠い位置にてヨーク12に固定されている。また、可動子13の後端を支持する他方の板バネ3は、図4に示すように、貫通孔3aに可動子13の後端側を通して固定されるとともに、小孔3d,3eに通されたネジ26,27によって可動子の中心からコイル18または19よりも遠い位置にてヨーク12に固定されている。
一方の板バネ3は、貫通孔3bから可動子13の先端側にコイル18を突き出させるとともに、貫通孔3cから可動子13の先端側にコイル19を突き出させ、他方の板バネ3は、貫通孔3bから可動子13の後端側にコイル18を突き出させるとともに、貫通孔3cから同じく可動子13の後端側にコイル19を突き出させている。可動子13の軸方向に沿う2枚の板バネ3の間隔は、同方向に沿うコイル18または19の寸法よりも狭くなっており、貫通孔3b,3cは、コイル19との干渉を避けるための「逃げ」としての役割を果たしている。
各板バネ3は、従来のように可動子を滑らせて往復動可能に支持するのではなく、可動子1を可動子13の先端側および後端側の2箇所で保持し、自らが弾性変形することによって可動子1を可動子13の軸方向に往復動可能に支持している。なお、各板バネ3は、可動子1が往復動する際の変形量が、繰り返し弾性変形を強いられることによって疲労し、ついには破壊に至ってしまう可能性のある変形量よりも小さくなるように、可動子13を支持する貫通孔3aから小孔3dまたは3eまでの距離(直線距離ではなく、板バネ自体の長さ)を可能な限り長くしたり、板厚を薄くしたりといった事前の調整がなされている。ただし、その外形は可動子13の軸方向からリニアアクチュエータ全体を見た場合にヨーク12の外形からはみ出さない程度の大きさとなっている。
上記構造のリニアアクチュエータ11は、双方のコイル18、19に電流を流していない状態では、図5に曲線aに示すように、ヨーク12、永久磁石16、鉄片30を経てヨーク12をこの順に結ぶループで磁束が形成されると共に、曲線bに示すように、ヨーク12、鉄片30、永久磁石14を経て結ぶループで磁束が形成される。
これと同時に、図5に曲線cで示すように、ヨーク12、永久磁石14、鉄片30を経てヨーク12をこの順に結ぶループで磁束が形成されると共に、同図に曲線dで示すように、ヨーク12、可動子13、永久磁石1を経てヨーク12をこの順に結ぶループが形成される。
上記各曲線a〜dからなるループによって、ヨーク12、永久磁石16、鉄片30、可動子13、鉄片30、永久磁石14およびヨーク12を経ると共に、永久磁石15、鉄片30、可動子13、鉄片30、永久磁石17を経てヨーク12をこの順に結ぶル大ループの磁束φが形成される結果、可動子13は停止状態とされる。
そして、双方のコイル18、19に交流電流(正弦波電流、矩形波電流)を同期して流す。
例えば、双方のコイル18、19に交流電流を同期して流すと、コイル18、19に所定方向の電流が流れる状態では、第1の一対のうちの永久磁石14と第2の一対のうちの永久磁石16間において、図6及び図7に示すように、磁束がS極からN極に導かれることにより、ヨーク12の外周部、円筒面部22、永久磁石16、鉄片30、可動子13、鉄片30、永久磁石14、ヨーク12の外周部の順に循環する二つの対称なループがそれぞれ形成される。
また、同時に第1の永久磁石15と第2の永久磁石17間においても、磁束が、ヨーク12の外周部、円筒面部22、永久磁石17、鉄片30、可動子13、鉄片30、永久磁石15、ヨーク12の外周部の順に循環する二つの対称なループがそれぞれ形成される。
その結果、可動子13には正方向(図7の左側)に向かう推力Fが作用し、可動子13はその力に押されて同方向に移動する。
一方、コイル18、19に上記所定方向と反対方向の電流が流れる状態では、第1の永久磁石14と第2の永久磁石16間において、磁束が、図8及び図9に示すように、ヨーク12の外周部、円筒面部22、永久磁石14、鉄片30、可動子13、鉄片30、永久磁石16、ヨーク12の外周部の順に循環する二つの対称なループがそれぞれ形成される。
また、同時に第1の永久磁石15と第2の永久磁石17間において、磁束が、ヨーク12の外周部、円筒面部22、永久磁石15、鉄片30、可動子13、鉄片30、永久磁石17、ヨーク12の外周部の順に循環する二つの対称なループがそれぞれ形成される。
その結果、可動子13には上記と逆の負方向(図9の右側)に向かう推力Fが作用し、可動子13はその力に押されて同方向に移動する。
そして、交流電流によって両コイル18への電流の流れの方向が交互に変化することにより、以上の作動を繰り返して、可動子13はヨーク12に対して貫通穴21の貫通方向に所定のストロークで往復動することになる。
この実施形態において、第1の一対の永久磁石14、15及び第1の一対の永久磁石16、17が、固定子13の軸方向における中間部を欠落させているので、使用される永久磁石14〜17を略半分まで削減することができる。
また、推力等に関しては、欠落させていないものと同等の性能を確保することができる。
図10は、この発明の第2の実施の形態に係るアクチュエータを示している。
この実施形態において、前記第1の実施形態と異なるのは、第1の一対の永久磁石14、15と第2の一対の永久磁石16、17の端部を欠落させた点にある。
すなわち、第1の一対の永久磁石14、15のそれぞれが、ヨーク12の軸方向における端部を互いに可動子13の移動領域における移動方向中心位置、すなわち図10におけるA2の位置に対して軸方向に対称になるように欠落されている。第2の一対の永久磁石16、17も同様に、ヨーク12の円筒面部22の軸方向における端部を互いに同等となるように欠落されている。永久磁石14、15、16、17の欠落される大きさは寸法上互いに同等となっている。
このようなリニアアクチュエータ10は、双方のコイル18、19に電流を流していない状態では、ヨーク12、永久磁石14、15、可動子13間においては、図10に示すように、それぞれの曲線e〜hで磁束が形成されることで、ヨーク12、永久磁石17、鉄片30、可動子13、永久磁石15およびヨーク12を経ると共に、永久磁石14、可動子13、永久磁石17を経てヨーク12をこの順に結ぶル大ループの磁束が形成される結果、可動子13は停止状態とされる。
そして、図示しないが、双方のコイル18、19に正方向及び負方向へ向けて電流を流すことで、可動子13が往復動することができる。
従って、この実施形態によれば、永久磁石の数や大きさを減らすことができ、リニアアクチュエータの製造コストを削減するとともに、永久磁石の配置スペースを小さくすることができる。また、前記第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
上記のリニアアクチュエータ11においては、板バネ3が、従来のように可動子を滑らせて往復動可能に支持するのではなく、可動子1を可動子13の先端側および後端側の2箇所で保持し、自らが弾性変形することによって可動子1を可動子13の軸方向に往復動可能に支持する。これにより、可動子1には摩耗も摺動抵抗も生じない。したがって、長期にわたる使用を経た後でも軸支持の精度が低下することがなく高い信頼性が得られる。さらに、摺動抵抗に起因する消費電力の損失がなく性能の向上が図れる。
また、上記のリニアアクチュエータにおいては、各板バネ3を、コイル18,19との干渉を回避しつつ可動子を基点としてコイル18,19よりも遠い位置にて固定子2に支持させている。これにより、嵩の張るコイル18,19と2枚の板バネ3とをより近接して配置することが可能になる。したがって、リニアアクチュエータの小型化が図れる。
なお、上記実施の形態においては、ヨーク12に内側に突き出すように形成された円筒面部22と、該円筒面部22に対応する円筒面部22の突出形状部を、それぞれ巻き胴32が取り囲み、これら巻き胴32に導線が多重に巻き付けられた構成について説明したが、ヨーク12において磁気回路を構成する鉄部材の円筒面部22と対応する円筒面部22を接続する中間部分の両側位置において導線を巻き付けて磁気を発生させてもよい。
また、弾性支持部に金属製の2枚の板バネを採用したが、可動子13を軸方向に往復動可能に支持することができれば、板バネ3は2枚に限らずそれより多くても少なくてもよく、板バネに限らず、鋼線を屈曲したものであってもよいし、樹脂製の材料を用いてもよい。さらに、コイル18、19を回避する「逃げ」の形状は、本実施形態のような貫通孔に限らず、例えば板を変形させた窪みのような形状であってもよく、要は、自らが弾性変形することにより可動子1を固定子2に対して往復動可能に支持するという役割を果たし、かつ長期間の使用に耐える耐久性を備えているものであればいかなる材料、形状であってもよい。
また、上記実施形態において、永久磁石としては、上記したフェライト磁石以外にも、ネオジウム、サマリウムコバルト等の希土類系のものや、プラスチック磁石を用いることが可能である。
また、上記実施の形態においては、第1の一対の永久磁石14、15と第2の一対の永久磁石16、17と、コイル18,19で構成された2極のリニアアクチュエータの場合について説明について説明したが、3以上の極数を設けてもよい。
この発明の第1の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示す正面図である。 図1の右側面から見た断面図である。 リニアアクチュエータを示す一部破断の斜視図である。 同じくリニアアクチュエータを示す側断面図である。 コイルに電流が流れていないときの磁束の状態を示す説明図である。 コイルに電流が一方向に流れているときの磁束の状態を示す正面図である。 同じくコイルに電流が一方向に流れているときの磁束の状態を示す断面図である。 コイルに電流が逆方向に流れているときの磁束の状態を示す正面図である。 コイルに電流が逆方向に流れているときの磁束の状態を示す断面図である。 この発明の第2の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示すであって、コイルに電流が流れていないときの磁束の状態を示す説明図である。
符号の説明
11 リニアアクチュエータ
12 ヨーク(固定子)
13 可動子
14、15 第1の永久磁石
16、17 第2の永久磁石
18、19 コイル
30 鉄片(鉄部材)

Claims (3)

  1. 固定子と、
    少なくとも一部に鉄部材を有し前記固定子に対し往復動可能に設けられた可動子と、
    互いに前記往復動の方向に隣り合った状態で前記鉄部材に対向しかつ前記往復動の方向に直交して磁極を並べしかも互いの磁極の並びを逆にした状態で前記固定子に設けられた一対の永久磁石と、
    該一対の永久磁石に対し前記往復動の方向における位置を合わせるとともに、互いに前記往復動の方向に隣り合った状態で前記鉄部材に対向しかつ前記往復動の方向に直交して磁極を並べしかも互いの磁極の並びを逆にした状態で前記固定子に設けられた他の少なくとも一対の永久磁石と、
    前記固定子に設けられたコイルとを備えてなり、
    これら複数の永久磁石は、前記往復動の方向に位置が合う永久磁石同士で前記鉄部材に対向させる磁極を逆にしているリニアアクチュエータであって、
    これら複数の永久磁石のそれぞれを、前記固定子の前記鉄部材の軸方向における所望の位置で欠落させることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 請求項1記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記複数の永久磁石のそれぞれの前記固定子の前記鉄部材の軸方向における中間部を欠落させることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  3. 請求項1記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記複数の永久磁石のそれぞれの前記固定子の前記鉄部材の軸方向における端部を欠落させることを特徴とするリニアアクチュエータ。

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