JP3873764B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リニアアクチュエータに関し、特にその信頼性向上および性能向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
リニアアクチュエータは、バネを併用し共振させることによって少ない損失で駆動できることから、コンプレッサモータ等として利用されている。そして、このリニアアクチュエータを用いたコンプレッサは高効率である等優れた性能を発揮できることから、冷蔵庫や、冷凍庫、あるいはエアコンディショナ用としての利用が期待されている。
【0003】
リニアアクチュエータとしては、ボイスコイルモータがある。このボイスコイルモータは、永久磁石により作られた磁界の中でコイルに電流を流すことによりコイルに生じる力で駆動を行うもので、コイルを含む可動子が動く可動コイル型とも呼ばれている。
【0004】
また、他のリニアアクチュエータとして、上記可動コイル型のものに対して永久磁石とコイルとを入れ替えた構造であって、永久磁石を含む可動子が動く可動磁石型と呼ばれるものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した可動コイル型のものは、可動子にコイルが含まれることから、可動子に電流を流さなければならず、このための給電線に可動子の移動で断線を生じてしまうことがあり、信頼性に劣るという問題があった。
【0006】
また、上記した可動磁石型のものは、性能向上を図るために高い磁束密度を得ようとした場合に永久磁石の重量が増大することになり、その結果、可動子の重量が増加することになるため、望むように性能向上が図れないという問題があった。
【0007】
このため、本出願人は、固定子と、鉄片を有し固定子に対し往復動可能に設けられた可動子と、鉄片に対向した状態で固定子に設けられた永久磁石と、固定子に設けられたコイルとを備え、電流の方向が変わる固定子側のコイルと永久磁石とで鉄片を通る磁束を移動させることにより鉄片すなわち可動子を往復動させるリニアアクチュエータを開発し先の出願を行っている(特願2001−369378号)。このリニアアクチュエータは、コイルと永久磁石とがともに固定子に設けられるため、可動子側に給電する必要がなくなって、移動する可動子がコイルへの給電線に断線を生じさせてしまうことがなくなるとともに、性能向上を図るために高い磁束密度を得ようとした場合に永久磁石の重量が増大しても、可動子の重量が増加することがなく、さらに、可動子に磁石がないことから、可動子への着磁が作業が不要となる非常に優れたものである。
【0008】
しかしながら、このリニアアクチュエータにおいて、永久磁石により生じる磁束が可動子の移動に対し有効に使われなければ、可動子に十分かつ安定して推力を発生させることができないことになり、この点でさらなる改善の余地があった。
【0009】
したがって、本発明は、永久磁石により生じる磁束を可動子の移動に有効に使用することができ、可動子に十分かつ安定して推力を発生させることができるリニアアクチュエータの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載のリニアアクチュエータは、固定子と、鉄片を有し前記固定子に対し往復動可能に設けられた可動子と、前記鉄片に対向しかつ前記往復動の方向に沿って磁極を並べた状態で前記固定子に設けられた永久磁石と、該永久磁石の前記往復動の方向における両側に設けられた一対の第一の磁極部材と、前記固定子に設けられたコイルとを有するものであって、前記往復動の方向に直交する方向に前記第一の磁極部材に対向して第二の磁極部材が設けられ、前記第一の磁極部材と前記第二の磁極部材との間に前記鉄片が往復動可能に配されており、前記固定子と前記永久磁石と前記一対の第一の磁極部材と前記第二の磁極部材とに前記永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗となる一対の磁気抵抗手段が、前記固定子と前記一対の第一の磁極部材との間のうち、前記永久磁石の前記往復動の方向における両側に設けられていることを特徴としている。
【0011】
このように、固定子と永久磁石と一対の磁極部材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗手段が磁気抵抗となるため、永久磁石によって生じ磁極部材と鉄片との間で導かれる磁束数を増加させることができる。
【0012】
本発明の請求項2記載のリニアアクチュエータは、請求項1記載のものに関して、前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材と前記固定子との間に設けられた磁気的ギャップであることを特徴としている。
【0013】
このように、磁気抵抗手段は、前記磁極部材と前記固定子との間に設けられた磁気的ギャップであるため、固定子と永久磁石と一対の磁極部材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して簡単な構成で磁気抵抗を設けることができる。
【0014】
本発明の請求項3記載のリニアアクチュエータは、請求項1または2記載のものに関して、前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材の前記固定子側に形成された凹部であることを特徴としている。
【0015】
このように、磁気抵抗手段は、磁極部材の固定子側に形成された凹部であるため、磁極部材を固定子に直接固定しつつ、固定子と永久磁石と一対の磁極部材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗を設けることができる。
【0016】
本発明の請求項4記載のリニアアクチュエータは、請求項1乃至3のいずれか一項記載のものに関して、前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材の前記固定子側に形成された孔部であることを特徴としている。
【0017】
このように、磁気抵抗手段は、磁極部材の固定子側に形成された孔部であるため、磁極部材を固定子に直接固定しつつ、固定子と永久磁石と一対の磁極部材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗を設けることができる。
【0018】
本発明の請求項5記載のリニアアクチュエータは、請求項1乃至4のいずれか一項記載のものに関して、前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材の厚さを前記固定子側ほど薄くしてなることを特徴としている。
【0019】
このように、磁気抵抗手段は、磁極部材の厚さを固定子側ほど薄くしてなるものであるため、磁極部材を固定子に直接固定しつつ、固定子と永久磁石と一対の磁極部材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗を設けることができる。
【0020】
本発明の請求項6記載のリニアアクチュエータは、請求項1乃至5のいずれか一項記載のものに関して、前記固定子には前記永久磁石および前記一対の磁極部材の組が前記往復動の方向に複数設けられており、前記可動子には前記鉄片が前記往復動の方向に複数設けられていることを特徴としている。
【0021】
このように、固定子には永久磁石および一対の磁極部材の組が往復動の方向に複数設けられており、可動子には鉄片が往復動の方向に複数設けられているため、可動子にさらに大きな推力を発生させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態のリニアアクチュエータを図1〜図3を参照して以下に説明する。
【0023】
第1実施形態のリニアアクチュエータ11は、ヨーク(固定子)12と、このヨーク12に往復動可能に設けられた可動子13と、ヨーク12に固定された永久磁石14と、ヨーク12に固定されたコイル15とを備えている。
【0024】
上記ヨーク12は、円筒状の外円筒部17と、この外円筒部17の軸線方向における一端側に設けられた薄板リング状の底板部18と、この底板部18の内側部分に軸線方向に沿って外円筒部17と同じ側に突出するリング状の連結部20と、この連結部20に外円筒部17と同軸をなして設けられた円筒状のインナー磁極19とを有している。
【0025】
外円筒部17、底板部18、連結部20およびインナー磁極19を有するヨーク12は、共通の磁性材料である焼結材で焼結により一体成形されている。
【0026】
上記コイル15は、リング状をなしており、ヨーク12の底板部18と外円筒部17との境界の角部内側にヨーク12と同軸をなして固定されている。
【0027】
上記永久磁石14は、その両磁極すなわちN極14aとS極14bとが軸線方向に並べられた薄板リング状のもので、フェライト磁石からなっている。この永久磁石14の軸線方向における両側には、軸線方向に略円筒状をなして突出する突出部21が内径側に形成された断面L字状の環状のアウター磁極(磁極部材)22およびアウター磁極(磁極部材)23が互いの突出部21を反対方向に突出させるようにして配置されている。これらの一対のアウター磁極22およびアウター磁極23も焼結材からなっている。
【0028】
ここで、永久磁石14の外径はヨーク12の外円筒部17の内側に圧入固定される大きさとされており、他方、一対のアウター磁極22およびアウター磁極23の外径は、ヨーク12の外円筒部17の内径よりも小径とされている。
【0029】
そして、永久磁石14、アウター磁極22およびアウター磁極23を、同軸に配置しつつ永久磁石14の磁極14a,14bの並びの方向における両側をアウター磁極22,23でサンドイッチするようにして一体に固定する。
【0030】
このように一体化されたものが、永久磁石14の外径側においてヨーク12の外円筒部17の内側に圧入されることにより、これら永久磁石14および一対のアウター磁極22,23は、ヨーク12と同軸に固定される。
【0031】
その結果、この固定状態で、アウター磁極22とヨーク12の外円筒部17との間と、アウター磁極23とヨーク12の外円筒部17との間とには、それぞれ、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗となる磁気抵抗手段としての環状のギャップ(磁気的ギャップ)50が形成されることになる。
【0032】
また、この固定状態で、永久磁石14はN極14aを底板部18側に配置するとともにS極14bを底板部18に対し反対側に配置し、底板部18側の一方のアウター磁極22が軸線方向においてコイル15と隣り合う状態となる。
【0033】
さらに、この固定状態で、永久磁石14および一対のアウター磁極22,23は、全体としてヨーク12の円筒状のインナー磁極19の外側にこれと同軸をなし、しかもこのインナー磁極19と軸線方向の位置および長さを合わせて配置されることになって、このインナー磁極19との間に環状のギャップ25を形成することになる。
【0034】
ヨーク12のインナー磁極19の内周側には、シャフト26を軸線方向に移動可能にブッシュ27により支持するボールブッシュ28がそのブッシュ27において同軸に固定されている。そして、このブッシュ27に移動可能に保持されたシャフト26に上記した可動子13が固定されている。そして、ヨーク12に固定されたブッシュ27に対しシャフト26と可動子13とが軸線方向に沿って一体に往復動する。
【0035】
可動子13は、シャフト26に固定される略円板状の基部30と、この基部30でシャフト26に固定された状態において上記環状のギャップ25に入り込むように設けられる円筒部31と、この円筒部31の基部30に対し反対側に同軸同径をなして固定される円筒状の可動磁極としての鉄片32とを有している。これにより、可動子13の鉄片32は、環状のギャップ25内に同軸に配置されることになるが、その軸線方向における中央位置を永久磁石14の軸線方向における中央位置とほぼ合わせるように配置されている。
【0036】
上記可動子13は、基部30と円筒部31とが非磁性材料であるエンジニアリングプラスチック等の合成樹脂からなっており、鉄片32は、磁化されていない磁性材料からなるもので焼結材からなっている。可動子13は、鉄片32を入れ子とする合成樹脂のインサート成形により形成されている。
【0037】
そして、以上の結果、可動子13は、鉄片32を有し軸線方向(各図面における左右方向)に沿って往復動可能となるようにヨーク12に支持されることになり、永久磁石14は可動子13の鉄片32の外径側に対向した状態で、しかも可動子13の往復動の方向に沿って磁極14a,14bを並べた状態でヨーク12に固定されることになる。そして、可動子13の往復動の方向における永久磁石14の両側に一対のアウター磁極22,23が設けられることになり、ヨーク12には、鉄片32に永久磁石14とは逆側で対向するインナー磁極19が一体成形されていることになる。さらに、永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組は、鉄片32に対し一側にのみ設けられており、具体的には円筒状の鉄片32に対し半径方向外側にのみ設けられている。
【0038】
上記構造のリニアアクチュエータ11においては、コイル15に交流電流(正弦波電流、矩形波電流)を流すと、コイル15に所定方向の電流が流れる状態では、図2に二点鎖線で示すように、磁束が、永久磁石14でS極14bからN極14a側に導かれることにより、ヨーク12の外円筒部17、アウター磁極23、永久磁石14、アウター磁極22、可動子13の鉄片32、ヨーク12のインナー磁極19、連結部20、底板部18、外円筒部17の順の磁束ループを形成することになり、その結果、可動子13は、アウター磁極22側へ移動する方向に力Fが加わってこの方向に移動する。一方、コイル15に上記所定方向とは逆方向の電流が流れる状態では、図3に二点鎖線で示すように、磁束が、永久磁石14でS極14bからN極14a側に導かれることにより、ヨーク12の外円筒部17、底板部18、連結部20、インナー磁極19、可動子13の鉄片32、アウター磁極23、永久磁石14、アウター磁極22、外円筒部17の順の磁束ループを形成することになり、その結果、可動子13は、逆のアウター磁極23側へ移動する方向に力Fが加わってこの方向に移動する。
【0039】
交流電流によるコイル15への電流の流れの方向が交互に変化することにより、以上の作動を繰り返して、可動子13はヨーク12に対して軸線方向に往復動することになる。
【0040】
そして、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループに対してギャップ50が磁気抵抗となることから、永久磁石14によって生じアウター磁極22,23と鉄片32との間で導かれる磁束数が増加する。
【0041】
以上に述べた第1実施形態のリニアアクチュエータ11によれば、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループに対してギャップ50が磁気抵抗となるため、永久磁石14によって生じアウター磁極22,23と鉄片32との間で導かれる磁束数を増加させることができる。したがって、永久磁石14により生じる磁束を鉄片32すなわち可動子13の移動に有効に使用することができ、可動子13に十分かつ安定して推力を発生させることができる。
【0042】
しかも、アウター磁極22,23とヨーク12の外円筒部17と間にギャップ50を設けることで、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループに対する磁気抵抗を設けるものであるため、簡単な構成で磁気抵抗を設けることができる。
【0043】
なお、可動子13の基部30および円筒部31は非磁性材料であれば合成樹脂ではなくアルミダイキャストや非磁性ステンレス等で形成してもよく、この場合、剛性を向上できるメリットがある。しかしながら、合成樹脂で形成する方が軽量化の観点からより好ましい。
【0044】
また、永久磁石14としては、上記したフェライト磁石以外にも、ネオジウム、サマリウムコバルト等の希土類系のものを用いたり、プラスチック磁石を用いることも可能であるが、フェライト磁石を用いるのがコスト低減の観点からより好ましい。
【0045】
加えて、可動子13の軸受けは、ボールブッシュ以外にも、空気軸受け(気体軸受け)や滑り軸受け等を使用しても良い。しかしながら、ボールブッシュ28を用いる方が、可動子13をより正確に往復動させることができるため、より好ましい。
【0046】
さらに、このリニアアクチュエータ11は、可動部にバネを組み込んだり、外部に置かれたバネとの併用で共振させて使用されるのが一般的であるが、勿論、このまま使用することも可能である。
【0047】
また、このリニアアクチュエータ11に位置、速度等を検出するセンサを設け、閉ループ制御を行うことで速度や位置の制御が可能なリニアサーボアクチュエータとして利用できる。
【0048】
さらに、変位特性等の性能改善のためにインナー磁極19やアウター磁極22,23の端部に面取り等を施しても良い。
【0049】
加えて、インナー磁極19、アウター磁極22,23、鉄片32は、焼結材以外にも、高速運転時の鉄損低減のためにこれらの材料を電気鉄板の積層構造としてもよい。
【0050】
さらに、アウター磁極22,23を突出部が形成されていない短円筒状としてもよく、また、突出部21を内径および外形側の両側に設けてもよい。加えて、可動子14をヨーク12に対しボールブッシュ28等によって支持しない構造とすることも可能である。
【0051】
さらに、ギャップ50は、アウター磁極22,23とヨーク12の外円筒部17との間に磁気的なギャップを設ければよいものであることから、エアギャップとしたり、非磁性のスペーサとしてもよい。アウター磁極22,23と外円筒部17との間に磁気的なギャップとして非磁性のスペーサを介在させるようにすれば、スペーサでアウター磁極22,23を外円筒部17に機械的に固定することができる。このスペーサはプラスチック、アルミニウム、ステンレス、銅等で形成することができる。
【0052】
次に、本発明の第2実施形態のリニアアクチュエータを図4および図5を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0053】
第2実施形態のリニアアクチュエータ11においては、環状のアウター磁極22およびアウター磁極23のそれぞれの円周方向における複数カ所、具体的には3カ所に、外径が永久磁石14の外径と同径とされた、半径方向外方に突出する突出部51が形成されており、これら突出部51には、軸方向(可動子13の往復動の方向)における中間部分に、外径側から凹みかつ円周方向に貫通する形状の凹部52が形成されている。
【0054】
そして、永久磁石14の磁極14a,14bの並びの方向における両側を環状のアウター磁極22,23でサンドイッチした状態で、これら永久磁石14および一対のアウター磁極22,23がヨーク12の外円筒部17の内側に圧入されることにより、これら永久磁石14および一対のアウター磁極22,23は、ヨーク12の外径側にヨーク12と同軸に固定される。
【0055】
ここで、アウター磁極22,23は上記のように突出部51においてヨーク12の外円筒部17の内側に圧入されることになるが、突出部51には、外円筒部17側に凹部52が形成されている。
【0056】
その結果、この固定状態で、アウター磁極22の突出部51とヨーク12の外円筒部17との間と、アウター磁極23の突出部51とヨーク12の外円筒部17との間とには、それぞれ、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗となる磁気抵抗手段としての凹部52が形成されることになる。
【0057】
以上に述べた第2実施形態のリニアアクチュエータ11によれば、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループに対してアウター磁極22,23の突出部51の凹部52が磁気抵抗となり、突出部51に凹部52が形成されていない場合に比して、永久磁石14によって生じアウター磁極22,23と鉄片32との間で導かれる磁束数を増加させることができる。したがって、永久磁石14により生じる磁束を鉄片32すなわち可動子13の移動に有効に使用することができ、可動子13に十分かつ安定して推力を発生させることができる。
【0058】
しかも、アウター磁極22,23の外円筒部17側に形成された突出部51の凹部52が、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループに対する磁気抵抗となるものであるため、突出部51によってアウター磁極22,23をヨーク14の外円筒部17に直接固定しつつ、磁気抵抗を設けることができる。したがって、アウター磁極22,23をヨーク14の外円筒部17に強固に固定することができ、耐久性が向上する。
【0059】
次に、本発明の第3実施形態のリニアアクチュエータを図6を参照して第2実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0060】
第3実施形態のリニアアクチュエータ11においても、環状のアウター磁極22,23は、それぞれ外円筒部17側の突出部51においてヨーク12の外円筒部17の内側に圧入されることになるが、突出部51には、軸方向(可動子13の往復動の方向)における中間部分に、円周方向に貫通する孔部53が形成されている。
【0061】
その結果、固定状態で、アウター磁極22の突出部51とアウター磁極23の突出部51とには、それぞれ、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗となる磁気抵抗手段としての孔部53が形成されていることになる。
【0062】
以上に述べた第3実施形態のリニアアクチュエータ11によれば、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループに対してアウター磁極22,23の突出部51の孔部53が磁気抵抗となるため、突出部51に孔部53が形成されていない場合に比して、永久磁石14によって生じアウター磁極22,23と鉄片32との間で導かれる磁束数を増加させることができる。したがって、永久磁石14により生じる磁束を鉄片32すなわち可動子13の移動に有効に使用することができ、可動子13に十分かつ安定して推力を発生させることができる。
【0063】
しかも、アウター磁極22,23の外円筒部17側の突出部51に形成された孔部53が、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループに対する磁気抵抗となるものであるため、アウター磁極22,23をヨーク14の外円筒部17に突出部51で直接固定しつつ、磁気抵抗を設けることができる。したがって、アウター磁極22,23をヨーク14の外円筒部17に強固に固定することができ、耐久性が向上する。
【0064】
次に、本発明の第4実施形態のリニアアクチュエータを図7を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0065】
第4実施形態においては、環状のアウター磁極22およびアウター磁極23には、突出部21より外径側部分の軸線方向の厚さが、外径側ほど薄くなるように永久磁石14に対し反対側にテーパ面55が形成されている。
【0066】
ここで、永久磁石14の外径はヨーク12の外円筒部17の内側に圧入固定される大きさとされており、一対のアウター磁極22およびアウター磁極23の外径もこれと同径で、全周にわたってヨーク12の外円筒部17の内側に圧入固定される大きさとされている。
【0067】
このような永久磁石14、アウター磁極22およびアウター磁極23が、それぞれの外径側においてヨーク12の外円筒部17の内側に圧入されることにより、これら永久磁石14および一対のアウター磁極22,23は、ヨーク12と同軸に固定される。
【0068】
そして、この固定状態で、アウター磁極22の外円筒部17側と、アウター磁極23の外円筒部17側とは、それぞれ、軸方向の厚さが薄くなっており、その結果、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗となる。
【0069】
以上に述べた第4実施形態のリニアアクチュエータ11によれば、アウター磁極22の外円筒部17側が薄くなり、アウター磁極23の外円筒部17側が薄くなることで、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗となり、厚さが一定の場合に比して、永久磁石14によって生じアウター磁極22,23と鉄片32との間で導かれる磁束数を増加させることができる。したがって、永久磁石14により生じる磁束を鉄片32すなわち可動子13の移動に有効に使用することができ、可動子13に十分かつ安定して推力を発生させることができる。
【0070】
しかも、アウター磁極22,23の外円筒部17側を薄くするものであるため、アウター磁極22,23をヨーク14の外円筒部17に直接固定しつつ、磁気抵抗を設けることができる。したがって、アウター磁極22,23をヨーク14の外円筒部17に強固に固定することができ、耐久性が向上する。
【0071】
次に、本発明の第5実施形態のリニアアクチュエータを図8を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0072】
第5実施形態においては、ヨーク14の外円筒部17に、第1実施形態と同様の永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組が、可動子13の往復動の方向に複数組、具体的には二組設けられており、可動子13には鉄片32が往復動の方向に複数、具体的には二個設けられている。ただし、隣り合う永久磁石14同士は、互いに磁極の方向を異ならせている。
【0073】
具体的には、底板部18側の永久磁石14はN極14aを底板部18側に配置するとともにS極14bを底板部18に対し反対側に配置し、底板部18に対し反対側の永久磁石14はN極14aを底板部18に対し反対側に配置するとともにS極14bを底板部18側に配置している。
【0074】
そして、一方の鉄片32は永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の一方の組に対向して設けられ、他方の鉄片32は永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の他方の組に対向して設けられている。
【0075】
これに合わせて、一方の永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組と、他方の永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組との間の外円筒部17の内側に、コイル15が配置されており、また、ボールブッシュ28がブッシュ27を複数、具体的には二個有している。
【0076】
このような第5実施形態によれば、ヨーク14には永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組が往復動の方向に複数設けられており、可動子13には鉄片32が往復動の方向に複数設けられているため、可動子13にさらに大きな推力を発生させることができる。
【0077】
ここで、第5実施形態は、第1実施形態の永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組を、可動子13の往復動の方向に複数設けるとともに、可動子13に鉄片32を往復動の方向に複数設ける場合を例にとり説明したが、第2実施形態の永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組を、可動子13の往復動の方向に複数設けるとともに、可動子13に鉄片32を往復動の方向に複数設けたり、第3実施形態の永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組を、可動子13の往復動の方向に複数設けるとともに、可動子13に鉄片32を往復動の方向に複数設けたり、第4実施形態の永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組を、可動子13の往復動の方向に複数設けるとともに、可動子13に鉄片32を往復動の方向に複数設けたりすることも勿論可能である。
【0078】
次に、本発明の第6実施形態のリニアアクチュエータを図9を参照して以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0079】
第6実施形態のリニアアクチュエータ11は、ヨーク12の径方向内側に、連結部20およびインナー磁極19に換えて、外円筒部17と同軸をなす内円筒部35を一体に設けている。そして、アウター側に加えてインナー側にも、リング状のコイル36を、ヨーク12の底板部18と内円筒部35との境界の角部内側にヨーク12と同軸をなして固定している。
【0080】
また、アウター側に加えてインナー側にも、両磁極すなわちN極37aとS極37bとが軸線方向に並べられた薄板リング状のフェライト磁石等からなる永久磁石37と、外径側に軸線方向に突出する突出部38が形成された断面L字状をなし、永久磁石37の軸線方向における両側に互いに突出部38を反対方向に突出させるようにして配置される一対の環状の焼結材からなるインナー磁極(磁極部材)39およびインナー磁極(磁極部材)40とを設けている。これら永久磁石37および一対のインナー磁極39,40は、永久磁石37の磁極37a,37bの並びの方向における両側を環状のインナー磁極39,40でサンドイッチした状態で、ヨーク12に配設されている。これらインナー磁極39,40とヨーク12の内円筒部35との間にも、環状のギャップ(磁気的ギャップ)50が形成されている。
【0081】
ここで、永久磁石37はS極37bを底板部18側に配置するとともに、一方のインナー磁極39が軸線方向においてコイル36と隣り合う状態となっている。また、永久磁石37および一対のインナー磁極39,40は、全体として永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の内側にこれと同軸をなして配置され、しかも、永久磁石37はアウター側の永久磁石14と、インナー磁極39はアウター磁極22と、インナー磁極40はアウター磁極23と、コイル36もアウター側のコイル15と、それぞれ軸線方向の位置および長さを合わせている。そして、永久磁石37および一対のインナー磁極39,40と、永久磁石14および一対のアウター磁極22,23との間に、環状のギャップ部25が形成されることになる。
【0082】
そして、ヨーク12の内円筒部35の内周側に、シャフト26を軸線方向に移動可能にブッシュ27により支持するボールブッシュ28がそのブッシュ27において同軸に固定されている。ボールブッシュ28のシャフト26に固定された可動子13は、永久磁石14および一対のアウター磁極22,23と、永久磁石37および一対のインナー磁極39,40との間の環状のギャップ部25に、円筒状の可動磁極としての鉄片32を第1実施形態と同様に配置している。
【0083】
以上の第6実施形態のリニアアクチュエータ11も第1実施形態と同様の効果を奏することができ、その上で、永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組と、永久磁石37および一対のインナー磁極39,40の組とが、鉄片32を介して両側に設けられており、それぞれにギャップ50が設けられているため、さらに強力な永久磁石の磁界と電流による起磁力を得ることができる。
【0084】
次に、本発明の第7実施形態のリニアアクチュエータを図10を参照して以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0085】
第7実施形態のリニアアクチュエータ11は、ヨーク12の径方向内側に、連結部20およびインナー磁極19に換えて、外円筒部17と同軸をなす内円筒部35を一体に設けている。そして、アウター側に換えてインナー側に、リング状のコイル36を、ヨーク12の底板部18と内円筒部35との境界の角部内側にヨーク12と同軸をなして固定している。
【0086】
また、アウター側に換えてインナー側に、両磁極すなわちN極37aとS極37bとが軸線方向に並べられた薄板リング状のフェライト磁石等からなる永久磁石37と、外径側に軸線方向に突出する突出部38が形成された断面L字状をなし、永久磁石37の軸線方向における両側に互いに突出部38を反対方向に突出させるようにして配置される一対の環状の焼結材からなるインナー磁極(磁極部材)39およびインナー磁極(磁極部材)40とを設けている。これら永久磁石37および一対のインナー磁極39,40は、永久磁石37の磁極37a,37bの並びの方向における両側を環状のインナー磁極39,40でサンドイッチした状態でヨーク12に配設されている。これらインナー磁極39,40とヨーク12の内円筒部35との間に、環状のギャップ(磁気的ギャップ)50が形成されている。
【0087】
ここで、永久磁石37はS極37bを底板部18側に配置するとともに、一方のインナー磁極39が軸線方向においてコイル36と隣り合う状態となっている。そして、永久磁石37および一対のインナー磁極39,40と、外円筒部17との間に、環状のギャップ部25が形成されることになる。
【0088】
そして、ヨーク12の内円筒部35の内周側に、シャフト26を軸線方向に移動可能にブッシュ27により支持するボールブッシュ28がそのブッシュ27において同軸に固定されている。ボールブッシュ28のシャフト26に固定された可動子13は、永久磁石37および一対のインナー磁極39,40と外円筒部17との間の環状のギャップ部25に、円筒状の可動磁極としての鉄片32を第1実施形態と同様に配置している。その結果、永久磁石37および一対のインナー磁極39,40の組が、円筒状の鉄片32に対し半径方向内側にのみ設けられている。
【0089】
以上の第7実施形態のリニアアクチュエータ11も第1実施形態と同様の効果を奏することができ、その上で、永久磁石37および一対のインナー磁極39,40の組が、鉄片32に対し半径方向内側にのみ設けられているため、永久磁石37および一対のインナー磁極39,40の半径を小さくでき、これらを軽量化できて、全体としての軽量化が図れる。
【0090】
なお、第6,第7実施形態に関し、ギャップ50に換えて、第2実施形態の凹部52を設けたり、第3実施形態の孔部53を設けたり、第4実施形態のテーパ面55を設けたりすることも可能である。さらには、第6実施形態の永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組と、永久磁石37とインナー磁極39,40の組とを第5実施形態と同様に可動子13の往復動の方向に複数組設けたり、第7実施形態の永久磁石37とインナー磁極39,40の組を第5実施形態と同様に可動子13の往復動の方向に複数組設けたりすることも可能である。
【0091】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載のリニアアクチュエータによれば、往復動の方向に直交する方向に第一の磁極部材に対向して第二の磁極部材が設けられ、第一の磁極部材と第二の磁極部材との間に鉄片が往復動可能に配されており、固定子と永久磁石と一対の第一の磁極部材と前記第二の磁極部材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗となる一対の磁気抵抗手段が、固定子と一対の第一の磁極部材との間のうち、永久磁石の往復動の方向における両側に設けられているため、永久磁石によって生じ磁極部材と鉄片との間で導かれる磁束数を増加させることができる。したがって、永久磁石により生じる磁束を可動子の移動に有効に使用することができ、可動子に十分かつ安定して推力を発生させることができる。
【0092】
本発明の請求項2記載のリニアアクチュエータによれば、磁気抵抗手段は、前記磁極部材と前記固定子との間に設けられたギャップであるため、固定子と永久磁石と一対の磁極部材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して簡単な構成で磁気抵抗を設けることができる。
【0093】
本発明の請求項3記載のリニアアクチュエータによれば、磁気抵抗手段は、磁極部材の固定子側に形成された凹部であるため、磁極部材を固定子に直接固定しつつ、固定子と永久磁石と一対の磁極部材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗を設けることができる。したがって、磁性部材を固定子に強固に固定することができ、耐久性が向上する。
【0094】
本発明の請求項4記載のリニアアクチュエータによれば、磁気抵抗手段は、磁極部材の固定子側に形成された孔部であるため、磁極部材を固定子に直接固定しつつ、固定子と永久磁石と一対の磁極部材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗を設けることができる。したがって、磁性部材を固定子に強固に固定することができ、耐久性が向上する。
【0095】
本発明の請求項5記載のリニアアクチュエータによれば、磁気抵抗手段は、磁極部材の厚さを固定子側ほど薄くしてなるものであるため、磁極部材を固定子に直接固定しつつ、固定子と永久磁石と一対の磁極部材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗を設けることができる。したがって、磁性部材を固定子に強固に固定することができ、耐久性が向上する。
【0096】
本発明の請求項6記載のリニアアクチュエータによれば、固定子には永久磁石および一対の磁極部材の組が往復動の方向に複数設けられており、可動子には鉄片が往復動の方向に複数設けられているため、可動子にさらに大きな推力を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のリニアアクチュエータを示す側断面図であって、コイルに電流が流れていない状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものである。
【図2】 本発明の第1実施形態のリニアアクチュエータを示す側断面図であって、コイルに電流が一方向に流れている状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものである。
【図3】 本発明の第1実施形態のリニアアクチュエータを示す側断面図であって、コイルに電流が逆方向に流れている状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものである。
【図4】 本発明の第2実施形態のリニアアクチュエータを示す側断面図であって、コイルに電流が流れていない状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものである。
【図5】 本発明の第2実施形態のリニアアクチュエータを示す正面図である。
【図6】 本発明の第3実施形態のリニアアクチュエータを示す側断面図であって、コイルに電流が流れていない状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものである。
【図7】 本発明の第4実施形態のリニアアクチュエータを示す側断面図であって、コイルに電流が流れていない状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものである。
【図8】 本発明の第5実施形態のリニアアクチュエータを示す側断面図であって、コイルに電流が流れていない状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものである。
【図9】 本発明の第6実施形態のリニアアクチュエータを示す側断面図である。
【図10】 本発明の第7実施形態のリニアアクチュエータを示す側断面図である。
【符号の説明】
11 リニアアクチュエータ
12 ヨーク(固定子)
13 可動子
14 永久磁石
14a N極(磁極)
14b S極(磁極)
15 コイル
22,23 アウター磁極(磁性部材)
32 鉄片
50 ギャップ(磁気抵抗手段)
52 凹部(磁気抵抗手段)
53 孔部(磁気抵抗手段)

Claims (6)

  1. 固定子と、
    鉄片を有し前記固定子に対し往復動可能に設けられた可動子と、
    前記鉄片に対向しかつ前記往復動の方向に沿って磁極を並べた状態で前記固定子に設けられた永久磁石と、
    該永久磁石の前記往復動の方向における両側に設けられた一対の第一の磁極部材と、
    前記固定子に設けられたコイルとを有するリニアアクチュエータであって、
    前記往復動の方向に直交する方向に前記第一の磁極部材に対向して第二の磁極部材が設けられ、
    前記第一の磁極部材と前記第二の磁極部材との間に前記鉄片が往復動可能に配されており、
    前記固定子と前記永久磁石と前記一対の第一の磁極部材と前記第二の磁極部材とに前記永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗となる一対の磁気抵抗手段が、前記固定子と前記一対の第一の磁極部材との間のうち、前記永久磁石の前記往復動の方向における両側に設けられていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材と前記固定子との間に設けられた磁気的ギャップであることを特徴とする請求項1記載のリニアアクチュエータ。
  3. 前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材の前記固定子側に形成された凹部であることを特徴とする請求項1または2記載のリニアアクチュエータ。
  4. 前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材の前記固定子側に形成された孔部であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のリニアアクチュエータ。
  5. 前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材の厚さを前記固定子側ほど薄くしてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のリニアアクチュエータ。
  6. 前記固定子には前記永久磁石および前記一対の磁極部材の組が前記往復動の方向に複数設けられており、前記可動子には前記鉄片が前記往復動の方向に複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載のリニアアクチュエータ。
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