JP2003235234A - リニアアクチュエータ - Google Patents

リニアアクチュエータ

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JP2003235234A JP2002033064A JP2002033064A JP2003235234A JP 2003235234 A JP2003235234 A JP 2003235234A JP 2002033064 A JP2002033064 A JP 2002033064A JP 2002033064 A JP2002033064 A JP 2002033064A JP 2003235234 A JP2003235234 A JP 2003235234A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石により生じる磁束を可動子の移動に
有効に使用することができ可動子に十分かつ安定して推
力を発生させることができるリニアアクチュエータの提
供。 【解決手段】 固定子12と、鉄片32を有し固定子1
2に対し往復動可能に設けられた可動子13と、鉄片3
2に対向しかつ往復動の方向に沿って磁極を並べた状態
で固定子12に設けられた永久磁石14と、往復動の方
向における永久磁石14の両側に設けられた一対の磁極
部材22,23と、固定子12に設けられたコイル15
とを有し、固定子12と永久磁石14と一対の磁極部材
22,23とに形成される磁束ループに対して磁気抵抗
となる磁気抵抗手段50を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアアクチュエ
ータに関し、特にその信頼性向上および性能向上に関す
る。
【0002】
【従来の技術】リニアアクチュエータは、バネを併用し
共振させることによって少ない損失で駆動できることか
ら、コンプレッサモータ等として利用されている。そし
て、このリニアアクチュエータを用いたコンプレッサは
高効率である等優れた性能を発揮できることから、冷蔵
庫や、冷凍庫、あるいはエアコンディショナ用としての
利用が期待されている。
【0003】リニアアクチュエータとしては、ボイスコ
イルモータがある。このボイスコイルモータは、永久磁
石により作られた磁界の中でコイルに電流を流すことに
よりコイルに生じる力で駆動を行うもので、コイルを含
む可動子が動く可動コイル型とも呼ばれている。
【0004】また、他のリニアアクチュエータとして、
上記可動コイル型のものに対して永久磁石とコイルとを
入れ替えた構造であって、永久磁石を含む可動子が動く
可動磁石型と呼ばれるものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した可
動コイル型のものは、可動子にコイルが含まれることか
ら、可動子に電流を流さなければならず、このための給
電線に可動子の移動で断線を生じてしまうことがあり、
信頼性に劣るという問題があった。
【0006】また、上記した可動磁石型のものは、性能
向上を図るために高い磁束密度を得ようとした場合に永
久磁石の重量が増大することになり、その結果、可動子
の重量が増加することになるため、望むように性能向上
が図れないという問題があった。
【0007】このため、本出願人は、固定子と、鉄片を
有し固定子に対し往復動可能に設けられた可動子と、鉄
片に対向した状態で固定子に設けられた永久磁石と、固
定子に設けられたコイルとを備え、電流の方向が変わる
固定子側のコイルと永久磁石とで鉄片を通る磁束を移動
させることにより鉄片すなわち可動子を往復動させるリ
ニアアクチュエータを開発し先の出願を行っている(特
願2001−369378号)。このリニアアクチュエ
ータは、コイルと永久磁石とがともに固定子に設けられ
るため、可動子側に給電する必要がなくなって、移動す
る可動子がコイルへの給電線に断線を生じさせてしまう
ことがなくなるとともに、性能向上を図るために高い磁
束密度を得ようとした場合に永久磁石の重量が増大して
も、可動子の重量が増加することがなく、さらに、可動
子に磁石がないことから、可動子への着磁が作業が不要
となる非常に優れたものである。
【0008】しかしながら、このリニアアクチュエータ
において、永久磁石により生じる磁束が可動子の移動に
対し有効に使われなければ、可動子に十分かつ安定して
推力を発生させることができないことになり、この点で
さらなる改善の余地があった。
【0009】したがって、本発明は、永久磁石により生
じる磁束を可動子の移動に有効に使用することができ、
可動子に十分かつ安定して推力を発生させることができ
るリニアアクチュエータの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のリニアアクチュエータは、
固定子と、鉄片を有し前記固定子に対し往復動可能に設
けられた可動子と、前記鉄片に対向しかつ前記往復動の
方向に沿って磁極を並べた状態で前記固定子に設けられ
た永久磁石と、該永久磁石の前記往復動の方向における
両側に設けられた一対の磁極部材と、前記固定子に設け
られたコイルとを有するものであって、前記固定子と前
記永久磁石と前記一対の磁極部材とに前記永久磁石の磁
力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗とな
る磁気抵抗手段を有することを特徴としている。
【0011】このように、固定子と永久磁石と一対の磁
極部材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ルー
プに対して磁気抵抗手段が磁気抵抗となるため、永久磁
石によって生じ磁極部材と鉄片との間で導かれる磁束数
を増加させることができる。
【0012】本発明の請求項2記載のリニアアクチュエ
ータは、請求項1記載のものに関して、前記磁気抵抗手
段は、前記磁極部材と前記固定子との間に設けられた磁
気的ギャップであることを特徴としている。
【0013】このように、磁気抵抗手段は、前記磁極部
材と前記固定子との間に設けられた磁気的ギャップであ
るため、固定子と永久磁石と一対の磁極部材とに永久磁
石の磁力によって形成される磁束ループに対して簡単な
構成で磁気抵抗を設けることができる。
【0014】本発明の請求項3記載のリニアアクチュエ
ータは、請求項1または2記載のものに関して、前記磁
気抵抗手段は、前記磁極部材の前記固定子側に形成され
た凹部であることを特徴としている。
【0015】このように、磁気抵抗手段は、磁極部材の
固定子側に形成された凹部であるため、磁極部材を固定
子に直接固定しつつ、固定子と永久磁石と一対の磁極部
材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに
対して磁気抵抗を設けることができる。
【0016】本発明の請求項4記載のリニアアクチュエ
ータは、請求項1乃至3のいずれか一項記載のものに関
して、前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材の前記固定子
側に形成された孔部であることを特徴としている。
【0017】このように、磁気抵抗手段は、磁極部材の
固定子側に形成された孔部であるため、磁極部材を固定
子に直接固定しつつ、固定子と永久磁石と一対の磁極部
材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに
対して磁気抵抗を設けることができる。
【0018】本発明の請求項5記載のリニアアクチュエ
ータは、請求項1乃至4のいずれか一項記載のものに関
して、前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材の厚さを前記
固定子側ほど薄くしてなることを特徴としている。
【0019】このように、磁気抵抗手段は、磁極部材の
厚さを固定子側ほど薄くしてなるものであるため、磁極
部材を固定子に直接固定しつつ、固定子と永久磁石と一
対の磁極部材とに永久磁石の磁力によって形成される磁
束ループに対して磁気抵抗を設けることができる。
【0020】本発明の請求項6記載のリニアアクチュエ
ータは、請求項1乃至5のいずれか一項記載のものに関
して、前記固定子には前記永久磁石および前記一対の磁
極部材の組が前記往復動の方向に複数設けられており、
前記可動子には前記鉄片が前記往復動の方向に複数設け
られていることを特徴としている。
【0021】このように、固定子には永久磁石および一
対の磁極部材の組が往復動の方向に複数設けられてお
り、可動子には鉄片が往復動の方向に複数設けられてい
るため、可動子にさらに大きな推力を発生させることが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態のリニアア
クチュエータを図1〜図3を参照して以下に説明する。
【0023】第1実施形態のリニアアクチュエータ11
は、ヨーク(固定子)12と、このヨーク12に往復動
可能に設けられた可動子13と、ヨーク12に固定され
た永久磁石14と、ヨーク12に固定されたコイル15
とを備えている。
【0024】上記ヨーク12は、円筒状の外円筒部17
と、この外円筒部17の軸線方向における一端側に設け
られた薄板リング状の底板部18と、この底板部18の
内側部分に軸線方向に沿って外円筒部17と同じ側に突
出するリング状の連結部20と、この連結部20に外円
筒部17と同軸をなして設けられた円筒状のインナー磁
極19とを有している。
【0025】外円筒部17、底板部18、連結部20お
よびインナー磁極19を有するヨーク12は、共通の磁
性材料である焼結材で焼結により一体成形されている。
【0026】上記コイル15は、リング状をなしてお
り、ヨーク12の底板部18と外円筒部17との境界の
角部内側にヨーク12と同軸をなして固定されている。
【0027】上記永久磁石14は、その両磁極すなわち
N極14aとS極14bとが軸線方向に並べられた薄板
リング状のもので、フェライト磁石からなっている。こ
の永久磁石14の軸線方向における両側には、軸線方向
に略円筒状をなして突出する突出部21が内径側に形成
された断面L字状の環状のアウター磁極(磁極部材)2
2およびアウター磁極(磁極部材)23が互いの突出部
21を反対方向に突出させるようにして配置されてい
る。これらの一対のアウター磁極22およびアウター磁
極23も焼結材からなっている。
【0028】ここで、永久磁石14の外径はヨーク12
の外円筒部17の内側に圧入固定される大きさとされて
おり、他方、一対のアウター磁極22およびアウター磁
極23の外径は、ヨーク12の外円筒部17の内径より
も小径とされている。
【0029】そして、永久磁石14、アウター磁極22
およびアウター磁極23を、同軸に配置しつつ永久磁石
14の磁極14a,14bの並びの方向における両側を
アウター磁極22,23でサンドイッチするようにして
一体に固定する。
【0030】このように一体化されたものが、永久磁石
14の外径側においてヨーク12の外円筒部17の内側
に圧入されることにより、これら永久磁石14および一
対のアウター磁極22,23は、ヨーク12と同軸に固
定される。
【0031】その結果、この固定状態で、アウター磁極
22とヨーク12の外円筒部17との間と、アウター磁
極23とヨーク12の外円筒部17との間とには、それ
ぞれ、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対
のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によ
って形成される磁束ループに対して磁気抵抗となる磁気
抵抗手段としての環状のギャップ(磁気的ギャップ)5
0が形成されることになる。
【0032】また、この固定状態で、永久磁石14はN
極14aを底板部18側に配置するとともにS極14b
を底板部18に対し反対側に配置し、底板部18側の一
方のアウター磁極22が軸線方向においてコイル15と
隣り合う状態となる。
【0033】さらに、この固定状態で、永久磁石14お
よび一対のアウター磁極22,23は、全体としてヨー
ク12の円筒状のインナー磁極19の外側にこれと同軸
をなし、しかもこのインナー磁極19と軸線方向の位置
および長さを合わせて配置されることになって、このイ
ンナー磁極19との間に環状のギャップ25を形成する
ことになる。
【0034】ヨーク12のインナー磁極19の内周側に
は、シャフト26を軸線方向に移動可能にブッシュ27
により支持するボールブッシュ28がそのブッシュ27
において同軸に固定されている。そして、このブッシュ
27に移動可能に保持されたシャフト26に上記した可
動子13が固定されている。そして、ヨーク12に固定
されたブッシュ27に対しシャフト26と可動子13と
が軸線方向に沿って一体に往復動する。
【0035】可動子13は、シャフト26に固定される
略円板状の基部30と、この基部30でシャフト26に
固定された状態において上記環状のギャップ25に入り
込むように設けられる円筒部31と、この円筒部31の
基部30に対し反対側に同軸同径をなして固定される円
筒状の可動磁極としての鉄片32とを有している。これ
により、可動子13の鉄片32は、環状のギャップ25
内に同軸に配置されることになるが、その軸線方向にお
ける中央位置を永久磁石14の軸線方向における中央位
置とほぼ合わせるように配置されている。
【0036】上記可動子13は、基部30と円筒部31
とが非磁性材料であるエンジニアリングプラスチック等
の合成樹脂からなっており、鉄片32は、磁化されてい
ない磁性材料からなるもので焼結材からなっている。可
動子13は、鉄片32を入れ子とする合成樹脂のインサ
ート成形により形成されている。
【0037】そして、以上の結果、可動子13は、鉄片
32を有し軸線方向(各図面における左右方向)に沿っ
て往復動可能となるようにヨーク12に支持されること
になり、永久磁石14は可動子13の鉄片32の外径側
に対向した状態で、しかも可動子13の往復動の方向に
沿って磁極14a,14bを並べた状態でヨーク12に
固定されることになる。そして、可動子13の往復動の
方向における永久磁石14の両側に一対のアウター磁極
22,23が設けられることになり、ヨーク12には、
鉄片32に永久磁石14とは逆側で対向するインナー磁
極19が一体成形されていることになる。さらに、永久
磁石14および一対のアウター磁極22,23の組は、
鉄片32に対し一側にのみ設けられており、具体的には
円筒状の鉄片32に対し半径方向外側にのみ設けられて
いる。
【0038】上記構造のリニアアクチュエータ11にお
いては、コイル15に交流電流(正弦波電流、矩形波電
流)を流すと、コイル15に所定方向の電流が流れる状
態では、図2に二点鎖線で示すように、磁束が、永久磁
石14でS極14bからN極14a側に導かれることに
より、ヨーク12の外円筒部17、アウター磁極23、
永久磁石14、アウター磁極22、可動子13の鉄片3
2、ヨーク12のインナー磁極19、連結部20、底板
部18、外円筒部17の順の磁束ループを形成すること
になり、その結果、可動子13は、アウター磁極22側
へ移動する方向に力Fが加わってこの方向に移動する。
一方、コイル15に上記所定方向とは逆方向の電流が流
れる状態では、図3に二点鎖線で示すように、磁束が、
永久磁石14でS極14bからN極14a側に導かれる
ことにより、ヨーク12の外円筒部17、底板部18、
連結部20、インナー磁極19、可動子13の鉄片3
2、アウター磁極23、永久磁石14、アウター磁極2
2、外円筒部17の順の磁束ループを形成することにな
り、その結果、可動子13は、逆のアウター磁極23側
へ移動する方向に力Fが加わってこの方向に移動する。
【0039】交流電流によるコイル15への電流の流れ
の方向が交互に変化することにより、以上の作動を繰り
返して、可動子13はヨーク12に対して軸線方向に往
復動することになる。
【0040】そして、ヨーク12の外円筒部17と永久
磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石
14の磁力によって形成される磁束ループに対してギャ
ップ50が磁気抵抗となることから、永久磁石14によ
って生じアウター磁極22,23と鉄片32との間で導
かれる磁束数が増加する。
【0041】以上に述べた第1実施形態のリニアアクチ
ュエータ11によれば、ヨーク12の外円筒部17と永
久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁
石14の磁力によって形成される磁束ループに対してギ
ャップ50が磁気抵抗となるため、永久磁石14によっ
て生じアウター磁極22,23と鉄片32との間で導か
れる磁束数を増加させることができる。したがって、永
久磁石14により生じる磁束を鉄片32すなわち可動子
13の移動に有効に使用することができ、可動子13に
十分かつ安定して推力を発生させることができる。
【0042】しかも、アウター磁極22,23とヨーク
12の外円筒部17と間にギャップ50を設けること
で、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と一対の
アウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力によっ
て形成される磁束ループに対する磁気抵抗を設けるもの
であるため、簡単な構成で磁気抵抗を設けることができ
る。
【0043】なお、可動子13の基部30および円筒部
31は非磁性材料であれば合成樹脂ではなくアルミダイ
キャストや非磁性ステンレス等で形成してもよく、この
場合、剛性を向上できるメリットがある。しかしなが
ら、合成樹脂で形成する方が軽量化の観点からより好ま
しい。
【0044】また、永久磁石14としては、上記したフ
ェライト磁石以外にも、ネオジウム、サマリウムコバル
ト等の希土類系のものを用いたり、プラスチック磁石を
用いることも可能であるが、フェライト磁石を用いるの
がコスト低減の観点からより好ましい。
【0045】加えて、可動子13の軸受けは、ボールブ
ッシュ以外にも、空気軸受け(気体軸受け)や滑り軸受
け等を使用しても良い。しかしながら、ボールブッシュ
28を用いる方が、可動子13をより正確に往復動させ
ることができるため、より好ましい。
【0046】さらに、このリニアアクチュエータ11
は、可動部にバネを組み込んだり、外部に置かれたバネ
との併用で共振させて使用されるのが一般的であるが、
勿論、このまま使用することも可能である。
【0047】また、このリニアアクチュエータ11に位
置、速度等を検出するセンサを設け、閉ループ制御を行
うことで速度や位置の制御が可能なリニアサーボアクチ
ュエータとして利用できる。
【0048】さらに、変位特性等の性能改善のためにイ
ンナー磁極19やアウター磁極22,23の端部に面取
り等を施しても良い。
【0049】加えて、インナー磁極19、アウター磁極
22,23、鉄片32は、焼結材以外にも、高速運転時
の鉄損低減のためにこれらの材料を電気鉄板の積層構造
としてもよい。
【0050】さらに、アウター磁極22,23を突出部
が形成されていない短円筒状としてもよく、また、突出
部21を内径および外形側の両側に設けてもよい。加え
て、可動子14をヨーク12に対しボールブッシュ28
等によって支持しない構造とすることも可能である。
【0051】さらに、ギャップ50は、アウター磁極2
2,23とヨーク12の外円筒部17との間に磁気的な
ギャップを設ければよいものであることから、エアギャ
ップとしたり、非磁性のスペーサとしてもよい。アウタ
ー磁極22,23と外円筒部17との間に磁気的なギャ
ップとして非磁性のスペーサを介在させるようにすれ
ば、スペーサでアウター磁極22,23を外円筒部17
に機械的に固定することができる。このスペーサはプラ
スチック、アルミニウム、ステンレス、銅等で形成する
ことができる。
【0052】次に、本発明の第2実施形態のリニアアク
チュエータを図4および図5を参照して第1実施形態と
の相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形
態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0053】第2実施形態のリニアアクチュエータ11
においては、環状のアウター磁極22およびアウター磁
極23のそれぞれの円周方向における複数カ所、具体的
には3カ所に、外径が永久磁石14の外径と同径とされ
た、半径方向外方に突出する突出部51が形成されてお
り、これら突出部51には、軸方向(可動子13の往復
動の方向)における中間部分に、外径側から凹みかつ円
周方向に貫通する形状の凹部52が形成されている。
【0054】そして、永久磁石14の磁極14a,14
bの並びの方向における両側を環状のアウター磁極2
2,23でサンドイッチした状態で、これら永久磁石1
4および一対のアウター磁極22,23がヨーク12の
外円筒部17の内側に圧入されることにより、これら永
久磁石14および一対のアウター磁極22,23は、ヨ
ーク12の外径側にヨーク12と同軸に固定される。
【0055】ここで、アウター磁極22,23は上記の
ように突出部51においてヨーク12の外円筒部17の
内側に圧入されることになるが、突出部51には、外円
筒部17側に凹部52が形成されている。
【0056】その結果、この固定状態で、アウター磁極
22の突出部51とヨーク12の外円筒部17との間
と、アウター磁極23の突出部51とヨーク12の外円
筒部17との間とには、それぞれ、ヨーク12の外円筒
部17と永久磁石14と一対のアウター磁極22,23
とに永久磁石14の磁力によって形成される磁束ループ
に対して磁気抵抗となる磁気抵抗手段としての凹部52
が形成されることになる。
【0057】以上に述べた第2実施形態のリニアアクチ
ュエータ11によれば、ヨーク12の外円筒部17と永
久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁
石14の磁力によって形成される磁束ループに対してア
ウター磁極22,23の突出部51の凹部52が磁気抵
抗となり、突出部51に凹部52が形成されていない場
合に比して、永久磁石14によって生じアウター磁極2
2,23と鉄片32との間で導かれる磁束数を増加させ
ることができる。したがって、永久磁石14により生じ
る磁束を鉄片32すなわち可動子13の移動に有効に使
用することができ、可動子13に十分かつ安定して推力
を発生させることができる。
【0058】しかも、アウター磁極22,23の外円筒
部17側に形成された突出部51の凹部52が、ヨーク
12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁
極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成され
る磁束ループに対する磁気抵抗となるものであるため、
突出部51によってアウター磁極22,23をヨーク1
4の外円筒部17に直接固定しつつ、磁気抵抗を設ける
ことができる。したがって、アウター磁極22,23を
ヨーク14の外円筒部17に強固に固定することがで
き、耐久性が向上する。
【0059】次に、本発明の第3実施形態のリニアアク
チュエータを図6を参照して第2実施形態との相違部分
を中心に以下に説明する。なお、第2実施形態と同様の
部分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0060】第3実施形態のリニアアクチュエータ11
においても、環状のアウター磁極22,23は、それぞ
れ外円筒部17側の突出部51においてヨーク12の外
円筒部17の内側に圧入されることになるが、突出部5
1には、軸方向(可動子13の往復動の方向)における
中間部分に、円周方向に貫通する孔部53が形成されて
いる。
【0061】その結果、固定状態で、アウター磁極22
の突出部51とアウター磁極23の突出部51とには、
それぞれ、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と
一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力
によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗となる
磁気抵抗手段としての孔部53が形成されていることに
なる。
【0062】以上に述べた第3実施形態のリニアアクチ
ュエータ11によれば、ヨーク12の外円筒部17と永
久磁石14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁
石14の磁力によって形成される磁束ループに対してア
ウター磁極22,23の突出部51の孔部53が磁気抵
抗となるため、突出部51に孔部53が形成されていな
い場合に比して、永久磁石14によって生じアウター磁
極22,23と鉄片32との間で導かれる磁束数を増加
させることができる。したがって、永久磁石14により
生じる磁束を鉄片32すなわち可動子13の移動に有効
に使用することができ、可動子13に十分かつ安定して
推力を発生させることができる。
【0063】しかも、アウター磁極22,23の外円筒
部17側の突出部51に形成された孔部53が、ヨーク
12の外円筒部17と永久磁石14と一対のアウター磁
極22,23とに永久磁石14の磁力によって形成され
る磁束ループに対する磁気抵抗となるものであるため、
アウター磁極22,23をヨーク14の外円筒部17に
突出部51で直接固定しつつ、磁気抵抗を設けることが
できる。したがって、アウター磁極22,23をヨーク
14の外円筒部17に強固に固定することができ、耐久
性が向上する。
【0064】次に、本発明の第4実施形態のリニアアク
チュエータを図7を参照して第1実施形態との相違部分
を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の
部分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0065】第4実施形態においては、環状のアウター
磁極22およびアウター磁極23には、突出部21より
外径側部分の軸線方向の厚さが、外径側ほど薄くなるよ
うに永久磁石14に対し反対側にテーパ面55が形成さ
れている。
【0066】ここで、永久磁石14の外径はヨーク12
の外円筒部17の内側に圧入固定される大きさとされて
おり、一対のアウター磁極22およびアウター磁極23
の外径もこれと同径で、全周にわたってヨーク12の外
円筒部17の内側に圧入固定される大きさとされてい
る。
【0067】このような永久磁石14、アウター磁極2
2およびアウター磁極23が、それぞれの外径側におい
てヨーク12の外円筒部17の内側に圧入されることに
より、これら永久磁石14および一対のアウター磁極2
2,23は、ヨーク12と同軸に固定される。
【0068】そして、この固定状態で、アウター磁極2
2の外円筒部17側と、アウター磁極23の外円筒部1
7側とは、それぞれ、軸方向の厚さが薄くなっており、
その結果、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石14と
一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14の磁力
によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗とな
る。
【0069】以上に述べた第4実施形態のリニアアクチ
ュエータ11によれば、アウター磁極22の外円筒部1
7側が薄くなり、アウター磁極23の外円筒部17側が
薄くなることで、ヨーク12の外円筒部17と永久磁石
14と一対のアウター磁極22,23とに永久磁石14
の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気抵抗
となり、厚さが一定の場合に比して、永久磁石14によ
って生じアウター磁極22,23と鉄片32との間で導
かれる磁束数を増加させることができる。したがって、
永久磁石14により生じる磁束を鉄片32すなわち可動
子13の移動に有効に使用することができ、可動子13
に十分かつ安定して推力を発生させることができる。
【0070】しかも、アウター磁極22,23の外円筒
部17側を薄くするものであるため、アウター磁極2
2,23をヨーク14の外円筒部17に直接固定しつ
つ、磁気抵抗を設けることができる。したがって、アウ
ター磁極22,23をヨーク14の外円筒部17に強固
に固定することができ、耐久性が向上する。
【0071】次に、本発明の第5実施形態のリニアアク
チュエータを図8を参照して第1実施形態との相違部分
を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の
部分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0072】第5実施形態においては、ヨーク14の外
円筒部17に、第1実施形態と同様の永久磁石14およ
び一対のアウター磁極22,23の組が、可動子13の
往復動の方向に複数組、具体的には二組設けられてお
り、可動子13には鉄片32が往復動の方向に複数、具
体的には二個設けられている。ただし、隣り合う永久磁
石14同士は、互いに磁極の方向を異ならせている。
【0073】具体的には、底板部18側の永久磁石14
はN極14aを底板部18側に配置するとともにS極1
4bを底板部18に対し反対側に配置し、底板部18に
対し反対側の永久磁石14はN極14aを底板部18に
対し反対側に配置するとともにS極14bを底板部18
側に配置している。
【0074】そして、一方の鉄片32は永久磁石14お
よび一対のアウター磁極22,23の一方の組に対向し
て設けられ、他方の鉄片32は永久磁石14および一対
のアウター磁極22,23の他方の組に対向して設けら
れている。
【0075】これに合わせて、一方の永久磁石14およ
び一対のアウター磁極22,23の組と、他方の永久磁
石14および一対のアウター磁極22,23の組との間
の外円筒部17の内側に、コイル15が配置されてお
り、また、ボールブッシュ28がブッシュ27を複数、
具体的には二個有している。
【0076】このような第5実施形態によれば、ヨーク
14には永久磁石14および一対のアウター磁極22,
23の組が往復動の方向に複数設けられており、可動子
13には鉄片32が往復動の方向に複数設けられている
ため、可動子13にさらに大きな推力を発生させること
ができる。
【0077】ここで、第5実施形態は、第1実施形態の
永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組
を、可動子13の往復動の方向に複数設けるとともに、
可動子13に鉄片32を往復動の方向に複数設ける場合
を例にとり説明したが、第2実施形態の永久磁石14お
よび一対のアウター磁極22,23の組を、可動子13
の往復動の方向に複数設けるとともに、可動子13に鉄
片32を往復動の方向に複数設けたり、第3実施形態の
永久磁石14および一対のアウター磁極22,23の組
を、可動子13の往復動の方向に複数設けるとともに、
可動子13に鉄片32を往復動の方向に複数設けたり、
第4実施形態の永久磁石14および一対のアウター磁極
22,23の組を、可動子13の往復動の方向に複数設
けるとともに、可動子13に鉄片32を往復動の方向に
複数設けたりすることも勿論可能である。
【0078】次に、本発明の第6実施形態のリニアアク
チュエータを図9を参照して以下に説明する。なお、第
1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明
は略す。
【0079】第6実施形態のリニアアクチュエータ11
は、ヨーク12の径方向内側に、連結部20およびイン
ナー磁極19に換えて、外円筒部17と同軸をなす内円
筒部35を一体に設けている。そして、アウター側に加
えてインナー側にも、リング状のコイル36を、ヨーク
12の底板部18と内円筒部35との境界の角部内側に
ヨーク12と同軸をなして固定している。
【0080】また、アウター側に加えてインナー側に
も、両磁極すなわちN極37aとS極37bとが軸線方
向に並べられた薄板リング状のフェライト磁石等からな
る永久磁石37と、外径側に軸線方向に突出する突出部
38が形成された断面L字状をなし、永久磁石37の軸
線方向における両側に互いに突出部38を反対方向に突
出させるようにして配置される一対の環状の焼結材から
なるインナー磁極(磁極部材)39およびインナー磁極
(磁極部材)40とを設けている。これら永久磁石37
および一対のインナー磁極39,40は、永久磁石37
の磁極37a,37bの並びの方向における両側を環状
のインナー磁極39,40でサンドイッチした状態で、
ヨーク12に配設されている。これらインナー磁極3
9,40とヨーク12の内円筒部35との間にも、環状
のギャップ(磁気的ギャップ)50が形成されている。
【0081】ここで、永久磁石37はS極37bを底板
部18側に配置するとともに、一方のインナー磁極39
が軸線方向においてコイル36と隣り合う状態となって
いる。また、永久磁石37および一対のインナー磁極3
9,40は、全体として永久磁石14および一対のアウ
ター磁極22,23の内側にこれと同軸をなして配置さ
れ、しかも、永久磁石37はアウター側の永久磁石14
と、インナー磁極39はアウター磁極22と、インナー
磁極40はアウター磁極23と、コイル36もアウター
側のコイル15と、それぞれ軸線方向の位置および長さ
を合わせている。そして、永久磁石37および一対のイ
ンナー磁極39,40と、永久磁石14および一対のア
ウター磁極22,23との間に、環状のギャップ部25
が形成されることになる。
【0082】そして、ヨーク12の内円筒部35の内周
側に、シャフト26を軸線方向に移動可能にブッシュ2
7により支持するボールブッシュ28がそのブッシュ2
7において同軸に固定されている。ボールブッシュ28
のシャフト26に固定された可動子13は、永久磁石1
4および一対のアウター磁極22,23と、永久磁石3
7および一対のインナー磁極39,40との間の環状の
ギャップ部25に、円筒状の可動磁極としての鉄片32
を第1実施形態と同様に配置している。
【0083】以上の第6実施形態のリニアアクチュエー
タ11も第1実施形態と同様の効果を奏することがで
き、その上で、永久磁石14および一対のアウター磁極
22,23の組と、永久磁石37および一対のインナー
磁極39,40の組とが、鉄片32を介して両側に設け
られており、それぞれにギャップ50が設けられている
ため、さらに強力な永久磁石の磁界と電流による起磁力
を得ることができる。
【0084】次に、本発明の第7実施形態のリニアアク
チュエータを図10を参照して以下に説明する。なお、
第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説
明は略す。
【0085】第7実施形態のリニアアクチュエータ11
は、ヨーク12の径方向内側に、連結部20およびイン
ナー磁極19に換えて、外円筒部17と同軸をなす内円
筒部35を一体に設けている。そして、アウター側に換
えてインナー側に、リング状のコイル36を、ヨーク1
2の底板部18と内円筒部35との境界の角部内側にヨ
ーク12と同軸をなして固定している。
【0086】また、アウター側に換えてインナー側に、
両磁極すなわちN極37aとS極37bとが軸線方向に
並べられた薄板リング状のフェライト磁石等からなる永
久磁石37と、外径側に軸線方向に突出する突出部38
が形成された断面L字状をなし、永久磁石37の軸線方
向における両側に互いに突出部38を反対方向に突出さ
せるようにして配置される一対の環状の焼結材からなる
インナー磁極(磁極部材)39およびインナー磁極(磁
極部材)40とを設けている。これら永久磁石37およ
び一対のインナー磁極39,40は、永久磁石37の磁
極37a,37bの並びの方向における両側を環状のイ
ンナー磁極39,40でサンドイッチした状態でヨーク
12に配設されている。これらインナー磁極39,40
とヨーク12の内円筒部35との間に、環状のギャップ
(磁気的ギャップ)50が形成されている。
【0087】ここで、永久磁石37はS極37bを底板
部18側に配置するとともに、一方のインナー磁極39
が軸線方向においてコイル36と隣り合う状態となって
いる。そして、永久磁石37および一対のインナー磁極
39,40と、外円筒部17との間に、環状のギャップ
部25が形成されることになる。
【0088】そして、ヨーク12の内円筒部35の内周
側に、シャフト26を軸線方向に移動可能にブッシュ2
7により支持するボールブッシュ28がそのブッシュ2
7において同軸に固定されている。ボールブッシュ28
のシャフト26に固定された可動子13は、永久磁石3
7および一対のインナー磁極39,40と外円筒部17
との間の環状のギャップ部25に、円筒状の可動磁極と
しての鉄片32を第1実施形態と同様に配置している。
その結果、永久磁石37および一対のインナー磁極3
9,40の組が、円筒状の鉄片32に対し半径方向内側
にのみ設けられている。
【0089】以上の第7実施形態のリニアアクチュエー
タ11も第1実施形態と同様の効果を奏することがで
き、その上で、永久磁石37および一対のインナー磁極
39,40の組が、鉄片32に対し半径方向内側にのみ
設けられているため、永久磁石37および一対のインナ
ー磁極39,40の半径を小さくでき、これらを軽量化
できて、全体としての軽量化が図れる。
【0090】なお、第6,第7実施形態に関し、ギャッ
プ50に換えて、第2実施形態の凹部52を設けたり、
第3実施形態の孔部53を設けたり、第4実施形態のテ
ーパ面55を設けたりすることも可能である。さらに
は、第6実施形態の永久磁石14および一対のアウター
磁極22,23の組と、永久磁石37とインナー磁極3
9,40の組とを第5実施形態と同様に可動子13の往
復動の方向に複数組設けたり、第7実施形態の永久磁石
37とインナー磁極39,40の組を第5実施形態と同
様に可動子13の往復動の方向に複数組設けたりするこ
とも可能である。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載のリニアアクチュエータによれば、固定子と永久磁
石と一対の磁極部材とに永久磁石の磁力によって形成さ
れる磁束ループに対して磁気抵抗手段が磁気抵抗となる
ため、永久磁石によって生じ磁極部材と鉄片との間で導
かれる磁束数を増加させることができる。したがって、
永久磁石により生じる磁束を可動子の移動に有効に使用
することができ、可動子に十分かつ安定して推力を発生
させることができる。
【0092】本発明の請求項2記載のリニアアクチュエ
ータによれば、磁気抵抗手段は、前記磁極部材と前記固
定子との間に設けられたギャップであるため、固定子と
永久磁石と一対の磁極部材とに永久磁石の磁力によって
形成される磁束ループに対して簡単な構成で磁気抵抗を
設けることができる。
【0093】本発明の請求項3記載のリニアアクチュエ
ータによれば、磁気抵抗手段は、磁極部材の固定子側に
形成された凹部であるため、磁極部材を固定子に直接固
定しつつ、固定子と永久磁石と一対の磁極部材とに永久
磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気
抵抗を設けることができる。したがって、磁性部材を固
定子に強固に固定することができ、耐久性が向上する。
【0094】本発明の請求項4記載のリニアアクチュエ
ータによれば、磁気抵抗手段は、磁極部材の固定子側に
形成された孔部であるため、磁極部材を固定子に直接固
定しつつ、固定子と永久磁石と一対の磁極部材とに永久
磁石の磁力によって形成される磁束ループに対して磁気
抵抗を設けることができる。したがって、磁性部材を固
定子に強固に固定することができ、耐久性が向上する。
【0095】本発明の請求項5記載のリニアアクチュエ
ータによれば、磁気抵抗手段は、磁極部材の厚さを固定
子側ほど薄くしてなるものであるため、磁極部材を固定
子に直接固定しつつ、固定子と永久磁石と一対の磁極部
材とに永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに
対して磁気抵抗を設けることができる。したがって、磁
性部材を固定子に強固に固定することができ、耐久性が
向上する。
【0096】本発明の請求項6記載のリニアアクチュエ
ータによれば、固定子には永久磁石および一対の磁極部
材の組が往復動の方向に複数設けられており、可動子に
は鉄片が往復動の方向に複数設けられているため、可動
子にさらに大きな推力を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のリニアアクチュエー
タを示す側断面図であって、コイルに電流が流れていな
い状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものである。
【図2】 本発明の第1実施形態のリニアアクチュエー
タを示す側断面図であって、コイルに電流が一方向に流
れている状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものであ
る。
【図3】 本発明の第1実施形態のリニアアクチュエー
タを示す側断面図であって、コイルに電流が逆方向に流
れている状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものであ
る。
【図4】 本発明の第2実施形態のリニアアクチュエー
タを示す側断面図であって、コイルに電流が流れていな
い状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものである。
【図5】 本発明の第2実施形態のリニアアクチュエー
タを示す正面図である。
【図6】 本発明の第3実施形態のリニアアクチュエー
タを示す側断面図であって、コイルに電流が流れていな
い状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものである。
【図7】 本発明の第4実施形態のリニアアクチュエー
タを示す側断面図であって、コイルに電流が流れていな
い状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものである。
【図8】 本発明の第5実施形態のリニアアクチュエー
タを示す側断面図であって、コイルに電流が流れていな
い状態の磁束の状態を二点鎖線で示すものである。
【図9】 本発明の第6実施形態のリニアアクチュエー
タを示す側断面図である。
【図10】 本発明の第7実施形態のリニアアクチュエ
ータを示す側断面図である。
【符号の説明】
11 リニアアクチュエータ 12 ヨーク(固定子) 13 可動子 14 永久磁石 14a N極(磁極) 14b S極(磁極) 15 コイル 22,23 アウター磁極(磁性部材) 32 鉄片 50 ギャップ(磁気抵抗手段) 52 凹部(磁気抵抗手段) 53 孔部(磁気抵抗手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H633 BB07 GG02 GG04 GG09 GG17 HH03 HH07 HH09 HH12 HH15 HH22 HH28 JA08 JA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子と、 鉄片を有し前記固定子に対し往復動可能に設けられた可
    動子と、 前記鉄片に対向しかつ前記往復動の方向に沿って磁極を
    並べた状態で前記固定子に設けられた永久磁石と、 該永久磁石の前記往復動の方向における両側に設けられ
    た一対の磁極部材と、 前記固定子に設けられたコイルとを有するリニアアクチ
    ュエータであって、 前記固定子と前記永久磁石と前記一対の磁極部材とに前
    記永久磁石の磁力によって形成される磁束ループに対し
    て磁気抵抗となる磁気抵抗手段を有することを特徴とす
    るリニアアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材と前
    記固定子との間に設けられた磁気的ギャップであること
    を特徴とする請求項1記載のリニアアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材の前
    記固定子側に形成された凹部であることを特徴とする請
    求項1または2記載のリニアアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材の前
    記固定子側に形成された孔部であることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか一項記載のリニアアクチュエー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記磁気抵抗手段は、前記磁極部材の厚
    さを前記固定子側ほど薄くしてなることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか一項記載のリニアアクチュエー
    タ。
  6. 【請求項6】 前記固定子には前記永久磁石および前記
    一対の磁極部材の組が前記往復動の方向に複数設けられ
    ており、前記可動子には前記鉄片が前記往復動の方向に
    複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれか一項記載のリニアアクチュエータ。
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