JP4572577B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents
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Description
請求項1に係る発明は、固定子と、少なくとも一部に鉄部材を有し前記固定子に対し往復動可能に設けられた可動子と、前記固定子に前記往復動方向に沿って設けられた複数個の第1の永久磁石と、前記固定子に前記往復動方向に沿って設けられた複数個の第2の永久磁石と、前記固定子に設けられたコイルとを備えてなり、前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とは、それぞれが前記鉄部材に対向させる磁極を共に同じくし、前記往復動方向に配置されるリニアアクチュエータであって、前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とは、前記往復動方向から見たとき、前記固定子の前記可動子と対向する側に前記往復動方向に形成され周方向に配置された複数の凸部に一つおきに配置されている。
請求項2に係る発明によれば、推力特性を高めることができ、磁気バネを大きくすることができる。
前記固定子及び前記鉄部材間に、前記鉄部材及び前記第1の永久磁石間の隙間と、前記鉄部材及び前記第2の永久磁石間の隙間より径方向に大きなギャップを設けていることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、ギャップを設けることで、推力の傾きをなだらかに調整することができる。
この実施形態のリニアアクチュエータ11は、ヨーク(固定子)12と、このヨーク12の内側に往復動可能に設けられた可動子13と、ヨーク12に固定された二つの永久磁石(第1の永久磁石)14と、同じヨーク12に固定された二つの永久磁石(第2の永久磁石)15と、ヨーク12に固定された4つのコイル18とを備えている。
また、このヨーク12には、可動子13の内側に延出する形状のバックヨークは設けられていない。
二つの永久磁石14、および二つの永久磁石15は、すべて円筒を所定の間隔をあけて二カ所その軸線に平行に切断した形状をなす同径同長同幅のネオジウム磁石からなる。そして、二つの永久磁石14は、四カ所の円筒面部22のうちの一カ所の円筒面部22に、可動子13の往復動方向(図1では手前側のみを図示)に並んで配置され、凸状に湾曲する側面を一方の円筒面部22に接して固定されている。
永久磁石14、15は、軸線方向に直交する方向に磁極を並べた異方性のもので、可動子13に対向させる磁極を同じくしている。具体的には、両磁石ともすべてN極を可動子13に向けている。
なお、鉄部材32の外径が、周方向に配列された永久磁石14,15の内径よりも若干小径とされて微小なギャップを隔てている。この可動子13はヨーク12の円筒面部22の内側すなわち永久磁石14、15の内径側に、これらと同軸をなすように挿入されることにより、ヨーク12に対して貫通穴21の貫通方向に往復動可能に設けられる。ここで、鉄部材32の軸線方向における長さは、ヨーク12の貫通穴21の貫通方向における長さよりも短くされている。
まず、図3に示すように、各コイル18に、可動子13側から見て時計回りに電流を流すと、各コイル18の内側の凸部24に可動子13の軸方向に直交する向き(図2では可動子13を中心とする周方向)の起磁力が生じる。この方向に起磁力が生じると、隣り合うコイル18、18間には、永久磁石14によって、ヨーク12、永久磁石14、可動子13、永久磁石14と隣り合う凸部24を順に巡る磁束ループ(図3の二点鎖線)が形成される。
この逆方向に作用する起磁力と上記起磁力とが相反する方向に作用するために磁束密度が低められてしまう。
その結果、上記の磁束ループは可動子13の往復動方向の一方(図4では左側)に集中して形成されることになり、可動子13には往復動方向の一方(図4では左方向)に向けて力(推力)Fが作用する。可動子13は、この力Fに付勢されて往復動方向の一方に移動する。
その結果、上記の磁束ループは可動子13の往復動方向の他方(図6では右側)に集中して形成されることになり、可動子13には往復動方向の他方(図6では右方向)に向けて力(推力)F1が作用する。可動子13は、この力F1に付勢されて往復動方向の他方に移動する。
また、永久磁石14、15の使用量を少なくすることによって組立コストも削減することができる。
また、このリニアアクチュエータ11によれば、推力と変位との関係に係る磁気バネを大きくすることができる。
図7、図8において、Ue1〜Ue4は各極のコイル磁石起磁力を、Um1a〜Um4a、Um1b〜Um4bは永久磁石起磁力を、Rm1a〜Rm4a、Rm1b〜Rm4bは永久磁石内部磁気抵抗を、Rg1a〜Rg4a、Rg1b〜Rg4bはギャップ部磁気抵抗を表している。
ここで、Um1a〜Um4a、Um1b〜Um4b、Rm1a〜Rm4a、Rm1b〜Rm4b、Rg1a〜Rg4a、Rg1b〜Rg4bにおける記号a、bはN極とS極に対応する部分の識別に用いている。
これら図7、図8において、UmiaとUmib(i=1〜4の整数)は、同じ大きさの逆方向の起磁力であるので相殺される。
図7においては、
φ1,2=(Ue1+Ue2+(Um1a−Um1b)+(Um2a−Um2b))/(Rm1+Rm2+Rg1+Rg2)
=2Ue/(2Rm+2Rg)
で表され、RgがRmの1/10以下であるため、
φ1,2≒(Ue/Rm)となる。
φ1,2=(Ue1+Ue2+(Um1a−Um1b)/(Rm+Rg1+Rg2)
=2Ue/(Rm+2Rg)
で表され、Rm>>Rgであるため、φ1,2≒(2Ue/Rm)となる。
従って、図8におけるφ1,2は、図7における場合に比較して磁束量は2倍となるが、図8の場合は、永久磁石を図7の1/2しか有していないため、結果的に同じ大きさの推力が得られることになる。磁束φ3,4に関しても同様である。
図9に示す曲線A〜Eから明らかなように、変位−推力が略直線状となり、略比例の関係となることがわかる。
従って、リニアアクチュエータ11によれば、推力特性を高めることができ、磁気バネを大きくすることができる。しかも、永久磁石を周方向に千鳥状に配置した従来技術に比べると、変位あたりの推力を得やすく、実用上優れた特性のリニアアクチュエータを提供することができる。
この場合は、ヨーク12において、可動子13の鉄部材32との間のギャップGを大きくしている。
つまり、ヨーク12において、永久磁石14、15を設けていない円筒面部22の径を若干大きくし、円筒面部22と可動子13の鉄部材32との間のギャップGを、隣接する円筒面部22と鉄部材32間の隙間より若干大きくさせている。
それ以外は、第1の実施形態と同様なので、それ以上の説明を省略する。
なお、ギャップGは、本例では、円筒面部22を拡径することで形成されたが、これとは逆に、可動子13の鉄部材32を削ることで形成することもできる。
図11は、この発明の第3の実施の形態に係るリニアアクチュエータを示したものであり、リニアアクチュエータ11の可動子13は2個(複数)の鉄部材32を往復動方向に直列に備えるとともに、これら2個の鉄部材32に対応して2組(複数組)の第1の永久磁石14と第2の永久磁石15とが設けられている。ここで、2組とは、第1の実施形態における永久磁石14、15を構成を1組としたものを直列に2倍に増加させたことを意味する。
また、可動子13の鉄部材32は、軸方向のピッチが永久磁石14、15の約2組分の幅になるように配置されている。
それ以外は、第1又は第2の実施形態と同様なので、それ以上の説明を省略する。
また、第2の実施形態のように、ギャップGを設けて使用することもできる。
この実施形態においては、図12に示すように、ヨーク12に固定された八つのコイル18を備えている。
ヨーク12の貫通穴21は、円筒の内周面を所定の間隔をあけて二カ所その軸線に平行に切断した形状をなし円周方向に等間隔で配置される八カ所の円筒面部22を有している。八カ所の円筒面部22は、同径同長同幅をなしており同軸に配置されている。
この実施形態においては、八カ所の円筒面部22に対し、永久磁石14、15の組がそれぞれ四組、円周方向に一つおきに設けられることで放射状をなすように配置されている。
この実施形態のリニアアクチュエータ11によっても、基本的には第1実施形態のリニアアクチュエータ11と同様の効果を発揮することができ、また、第2の実施形態と同様、ギャップGを設けることもできるのは勿論である。
12 ヨーク(固定子)
13 可動子
14 第1の永久磁石
15 第2の永久磁石
18 コイル
Claims (4)
- 固定子と、
少なくとも一部に鉄部材を有し前記固定子に対し往復動可能に設けられた可動子と、
前記固定子に前記往復動方向に沿って設けられた複数個の第1の永久磁石と、
前記固定子に前記往復動方向に沿って設けられた複数個の第2の永久磁石と、
前記固定子に設けられたコイルとを備えてなり、
前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とは、それぞれが前記鉄部材に対向させる磁極を共に同じくし、前記往復動方向に配置されるリニアアクチュエータであって、
前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とは、前記往復動方向から見たとき、前記固定子の前記可動子と対向する側に前記往復動方向に形成され周方向に配置された複数の凸部に一つおきに配置されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項1記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記第1の永久磁石及び第2の永久磁石が設けられていない凸部の前記可動子との対向面と、前記第1の永久磁石及び第2の永久磁石の前記可動子との対向面とが面一に形成されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項1記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記固定子及び前記鉄部材間に、前記鉄部材及び前記第1の永久磁石間の隙間と、前記鉄部材及び前記第2の永久磁石間の隙間より径方向に大きなギャップを設けていることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記可動子は複数の前記鉄部材を前記往復動方向に直列に備えるとともに、これら複数の鉄部材に対応して、複数組の前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石とが設けられていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
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