JP2005327869A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】転送電極の膜厚の増加を抑えて、集光効率を向上させることができ、かつ、白点等の画像欠陥を防止することができる固体撮像装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】転送電極VEおよび電極配線VELが同じ層に並列して配置されている。転送電極VEは、ポリシリコン膜13により構成され、電極配線VELは、転送電極VEを兼ねる主電極層としてのポリシリコン膜13と、タングステン窒化膜15と、タングステン膜16の多層膜構造を有する。電極配線VELをタングステン膜16を含む多層膜構造とすることにより、転送電極VEを兼ねるポリシリコン膜13の膜厚を小さくすることができる。さらに、電極配線VELを構成するポリシリコン膜13が、タングステン膜16の受光部5側の側面を受ける壁13aを備える。これにより、タングステン膜16が受光部5側に露出することによる、タングステンの受光部5への拡散が防止される。
【選択図】図3

Description

本発明は、固体撮像装置およびその製造方法に関し、特に、単層構造の転送電極を有する固体撮像装置及びその製造方法に関する。
固体撮像装置(特にCCD:Charge Coupled Device )の垂直転送電極は、これまで2層構造が主流であった。しかし、近年、比較的イメージング領域の大きなCCD固体撮像装置(広画角CCDの場合、横幅で20〜30mm程度ある)に、そのまま従来の転送電極構造を適用すると、イメージング領域(撮像部)の横方向長さが長いため、垂直転送電極を接続する電極配線長も長くなり、垂直方向の駆動パルス信号の伝播遅延による転送不良が問題となる。
これはシート抵抗値が数十Ωであるシリコン系膜などでは、駆動パルス信号がバスラインに近い方の垂直転送電極までに伝わるのに要する時間とバスラインに遠い方の垂直転送電極までに伝わるのに要する時間との間に差があることに起因する。
上記の背景と、転送電極構造の簡素化、製造コスト低減化等の理由により、従来2層あった電極膜を、1層(単層)にするプロセス技術が開発されている。しかし、2層構造で採用する電極材料と同じポリシリコンを単層転送電極構造に採用する場合に、伝播遅延の回避を考慮すると、膜厚を300〜500nmにまで厚くする必要がある。
転送電極の膜厚が300〜500nmにまで厚くなると、転送電極により受光部へ入射する入射光が遮られ、集光効率が極端に落ちてしまうという問題がある。
伝播遅延回避のためには、W/WN/ポリシリコンを積層した、いわゆるポリメタルを採用することも考えられる。このポリメタルは、タングステン膜厚を100nmとすると、シート抵抗値が1〜5Ωと、従来材質よりもかなり低いため、単層構造を採用する場合のメリットが大きい。
このポリメタルを用いた、幅0.10〜0.20μmの間隙で隣接した転送電極の形成技術が、既に開示されている(例えば、特許文献1の従来技術の欄参照)。
上記の特許文献1に記載の従来の単層構造の転送電極の作製方法について要約する。まず、基板上にゲート絶縁膜を形成した後に、当該ゲート絶縁膜上に上記した積層膜のポリメタルを形成する。そして、ポリメタルを部分的に除去して転送電極の間隙を形成し、当該間隙を絶縁膜で埋めるというものである。
特開2003−60819号公報
しかしながら、かかる従来の作製方法では、転送電極の間隙を形成した後、ポリメタルを部分的に除去して受光部を開口する工程が存在し、このとき、W/WN側壁面が露出してしまうことから、受光部上にタングステンが残留しやすい状態となる。このため、その後の熱処理により、基板の受光部がタングステン等により汚染されてしまい、白点等の画像欠陥となる問題がある。
以上説明したように、単層転送電極構造を採用する場合には、第1に、転送電極としてポリシリコンのみを用いると、抵抗値が比較的大きいことから伝播遅延の回避のため転送電極の膜厚を大きくする必要があり、集光効率が落ちてしまうという問題がある。
第2に、W/WN/ポリシリコンの積層構造を用いると、転送電極の膜厚はポリシリコンのみに比して薄くすることはできるが、プロセス中に、基板の受光部がタングステン元素等により汚染されてしまい、白点等の画像欠陥を発生させる問題がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、転送電極の膜厚の増加を抑えて、集光効率を向上させることができる固体撮像装置およびその製造方法を提供することにある。さらに、白点等の画像欠陥を防止することができる固体撮像装置およびその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の固体撮像装置は、基板に行列状に形成された複数の受光部と、前記基板上に形成され、前記受光部で生成された電荷を列方向に転送する転送電極と、前記受光部間における前記基板上に延伸して形成され、行方向に並ぶ前記転送電極を接続する電極配線とを有し、前記転送電極および前記電極配線が同じ層に並列して配置され、前記電極配線は、前記転送電極を兼ねる主電極層と、前記主電極層上に形成され前記主電極層よりも低抵抗率材料の低抵抗化層を含む多層膜構造を有する。
前記電極配線を構成する前記主電極層は、前記低抵抗化層の前記受光部側の側面を受ける壁を備える。
上記の本発明の固体撮像装置では、転送電極および電極配線が同じ層に並列して配置されている。そして、電極配線は、転送電極を兼ねる主電極層と、主電極層上に形成され主電極層よりも低抵抗率材料の低抵抗化層を含む多層膜構造を有することから、電極配線の抵抗値を下げることができる。
従って、電極配線を低抵抗化層を含む多層膜構造とすることにより、主電極層のみを採用する場合に比べて、電極配線の膜厚を小さくすることができる。従って、転送電極を兼ねる主電極層の膜厚を小さくすることができる。
さらに、電極配線を構成する主電極層が、低抵抗化層の受光部側の側面を受ける壁を備えることにより、低抵抗化層が受光部側に露出することによる、低抵抗化層を構成する材料の受光部への拡散が防止される。
上記の目的を達成するため、本発明の固体撮像装置の製造方法は、行列状の複数の受光部を開口し、列方向に間隙を設けて隣接した転送電極と、行方向の前記転送電極を接続する電極配線とを同一層に並列して形成する固体撮像装置の製造方法であって、基板に絶縁膜を介して主電極層を形成する工程と、前記主電極層を途中の深さまで除去して、行方向に延びる複数の溝を形成する工程と、前記溝の内側の両側壁に、前記主電極層よりも低抵抗率材料の低抵抗化層を形成する工程と、前記溝に露出した部分の前記主電極層を除去して、前記電極配線の間隙を形成する工程と、前記主電極層を部分的に除去して、前記転送電極の間隙を形成する工程と、前記主電極層を部分的に除去して、前記受光部を開口する工程とを有する。
前記受光部を開口する工程において、前記低抵抗化層が前記受光部側に露出するのを防止して、前記受光部側に前記主電極層の壁を残す寸法で開口する。
上記の本発明の固体撮像装置の製造方法によれば、基板に絶縁膜を介して主電極層を形成し、主電極層を途中の深さまで除去して行方向に延びる複数の溝を形成し、溝の内側の両側壁に主電極層よりも低抵抗率材料の低抵抗化層を形成する。そして、溝に露出した部分の主電極層を除去して、電極配線の間隙を形成する。これにより、最終的に、溝の内側の両側壁に形成した低抵抗化層を含む電極配線が形成されることから、電極配線の抵抗値を下げることができる。
このように、低抵抗化層を含む多層膜構造の電極配線を形成することにより、主電極層のみを採用する場合に比べて、電極配線の膜厚を小さくすることができる。従って、転送電極を兼ねる主電極層の膜厚を小さくすることができる。
さらに、受光部を開口する工程において、低抵抗化層が受光部側に露出するのを防止して、受光部側に主電極層の壁を残す寸法で開口することにより、低抵抗化層が受光部側に露出することがない。これにより、低抵抗化層を構成する材料が受光部へ拡散することを防止することができる。
本発明の固体撮像装置およびその製造方法によれば、転送電極の膜厚の増加を抑えて、集光効率を向上させることができる固体撮像装置を実現することができる。さらに、白点等の画像欠陥を防止することができる固体撮像装置を実現することができる。
以下に、本発明の固体撮像装置およびその製造方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る固体撮像装置の概略構成図である。
本実施形態に係る固体撮像装置1は、撮像部2と、水平転送部3と、出力部4とを有する。出力部4は、例えば、フローティングゲートにて構成された電荷−電圧変換部4aを有する。
撮像部2は、受光部5、読み出しゲート部6および垂直転送部7からなる画素8を、平面マトリックス状に多数配置させて構成されている。各画素8間は、図示しないチャネルストッパで電気的に干渉しないように分離されている。
垂直転送部7は、受光部5の列ごとに共通化され所定の本数、配置されている。撮像部2に、垂直転送部7を駆動するクロック信号(駆動パルス信号)が入力される。垂直転送部7を駆動するクロック信号としては、4相のクロック信号と2相のクロック信号があるが、本実施形態では、例えば、4相のクロック信号φV1,φV2,φV3,φV4を用いる。水平転送部3に、これを駆動する2相のクロック信号φH1,φH2が入力される。
上記の水平転送部3および各垂直転送部7は、p型の半導体基板の表面側に導入されたn型不純物の電荷転送チャネルと、各画素の電荷転送チャネル上に絶縁膜を介在させて形成された複数の電極(転送電極)とから構成されている。転送電極に正の電圧を印加すると、転送チャネルにマイノリティキャリアの電位井戸が形成され、信号電荷を蓄積および転送する。
転送部3,7には、上記したクロック信号φV1,φV2,φV3,φV4,φH1,φH2が各転送電極に対してそれぞれ周期的に位相をずらして印加される。転送部3,7は、転送電極に印加されるクロック信号に制御されて、上述した電位井戸のポテンシャル分布が順次変化し、この電位井戸内の電荷をクロック信号の位相ずれ方向に転送する、いわゆるシフトレジスタとして機能する。
図2は、図1に示す撮像部2における要部を拡大した概略平面図である。
図2に示すように、受光部5が、水平および垂直方向にマトリックス状に複数配置されている。各受光部5には、オンチップカラーフィルタおよびオンチップマイクロレンズなどを通った光が入射する。受光部5は、入射光に対して光電変換を行って信号電荷を発生させ、発生させた電荷を一定期間蓄積する。
マトリックス状に配置された受光部5間において、受光部5で生成された電荷を垂直方向(列方向)に転送する転送電極VE1,VE2,VE3,VE4が、互いに間隙9,10を設けた状態で隣接して配置されている。転送電極VE1にはクロック信号φV1が印加され、転送電極VE2にはクロック信号φV2が印加され、転送電極VE3にはクロック信号φV3が印加され、転送電極VE4にはクロック信号φV4が印加される。間隙9,10には絶縁物が埋め込まれており、間隙9,10の幅は、例えば0.1μmである。
水平方向(行方向)に配置した各転送電極VE1〜VE4は、電極配線VELにより接続されている。上記の転送電極VE1〜VE4と、電極配線VELは、同じ層に並列して配置される。以降の説明では、特に転送電極VE1〜VE4を区別する必要がない場合には、単に転送電極VEと称する。
図3(a)は、図2のA−A’線に沿った断面図であり、図3(b)は、図2のB−B’線に沿った断面図である。
図3(a)に示すように、例えばp型の半導体基板11には、受光部5の領域を除いて、ゲート絶縁膜12が形成され、当該ゲート絶縁膜12上には電極配線VELが形成されている。電極配線VELの間には、間隙9が設けられており、当該間隙9は埋込シリコン窒化膜19により埋め込まれている。
ゲート絶縁膜12は、例えば、シリコン酸化膜12aと、シリコン窒化膜12bと、シリコン酸化膜12cとの積層膜からなる。
電極配線VELは、主電極層としてのポリシリコン膜13と、タングステンの拡散を防止するバリアメタルとしてのタングステン窒化膜15と、低抵抗化層としてのタングステン膜16との積層膜により構成されている。ポリシリコン膜13と、タングステン窒化膜15と、タングステン膜16の積層膜の膜厚は、例えば、80nm以上、200nm以下である。タングステン膜16の膜厚は、例えば、40nm以上、100nm以下である。本願明細書では、シリコン系膜と金属膜とを含む構造体をポリメタルと称する。
本実施形態では、タングステン膜16の下層のポリシリコン膜13は、タングステン膜16の受光部5側の側面を受ける壁13aを備える。そして、ポリシリコン膜13とタングステン膜16との間に、タングステンの拡散を防止するタングステン窒化膜15が設けられている。このため、電極配線VELの加工時にタングステン膜16が受光部5側に露出することがなく、基板の受光部がタングステン等により汚染されることを防止している。
受光部5の領域における半導体基板11には、図示はしないが、n型不純物領域が形成されている。n型不純物領域とp型の半導体基板11との間のpn接合を中心とした領域が、いわゆるフォトダイオード(受光部)となる。なお、n型不純物領域の表面にp+不純物領域層を形成し、いわゆる埋め込み型フォトダイオードとしてもよい。
図3(b)に示すように、半導体基板11上に形成されたゲート絶縁膜12上に、垂直方向に並ぶ複数の転送電極VE1〜V4が、間隙9,10を設けて隣接して並んでいる。転送電極VE1〜VE4は、主としてポリシリコン膜13により構成されるが、電極配線VELと重複する部分にはタングステン窒化膜15と、タングステン膜16が一部に存在する。間隙9は、電極配線間および転送電極間の間隙であり、間隙10は、転送電極間の間隙である。
隣接する電極配線VELの間隙9には、図3(a)と同様に、埋込シリコン窒化膜19が埋め込まれている。隣接する転送電極VEの間隙10には、埋込シリコン窒化膜21が埋め込まれている。
半導体基板11における転送電極VE下の領域には、図示しないn型不純物領域からなる転送チャネルが形成されている。間隙9,10の下方の半導体基板11には、隣接する転送電極VE1〜VE4の間のポテンシャルを調整するための図示しないp型不純物領域が形成されている。
なお、図3には図示していないが、埋込シリコン窒化膜19、転送電極VE,電極配線VELを被覆して、例えば、タングステン(W)などの高融点金属からなる遮光膜が形成されている。また、受光部5の上部には、オンチップカラーフィルタが形成されており、その上に、ネガ型感光樹脂などの光透過材料からなるオンチップレンズが形成されている。
上記の固体撮像装置では、入射光はオンチップレンズにより集光され、受光部5へ導かれる。
半導体基板11に対して逆バイアスされた状態のフォトダイオードよりなる受光部5に入射光が入ると、当該受光部5で光電変換され、入射光量に応じた量の電荷が発生する。この電荷は、受光部5のn型不純物領域内で一定期間蓄積される。
その後、転送電極VEに読み出し電圧が印加されて、電荷が転送チャネルへ転送される。さらに、転送電極VE1〜VE4に対してそれぞれ周期的に位相をずらしてクロック信号が印加され、電荷が垂直方向に転送されて、水平転送部3に送られていく。
そして、水平転送部3に送られた電荷は水平方向に転送され、出力部4から時系列な画像信号として取り出されることになる。
上記の本実施形態に係る固体撮像装置によれば、転送電極VEおよび電極配線VELが並列して配置された単層電極構造を採用する場合に、電極配線VELを、転送電極VEを兼ねるポリシリコン膜13と、タングステン窒化膜15と、タングステン膜16の積層構造とすることにより、電極配線VELの抵抗値を下げることができる。
電極配線VELにポリメタルを採用することにより、ポリシリコン膜13のみを採用する場合に比べて、電極配線VELの膜厚を小さくすることができる。この結果、転送電極VEを兼ねるポリシリコン膜13の膜厚を小さくすることができる。これにより、受光部5へ入射する入射光が転送電極VEにより遮られるのを防止して、受光部5への集光効率を向上させることができ、感度を向上させることができる。
また、本実施形態では、タングステン膜16の下層のポリシリコン膜13は、タングステン膜16の受光部5側の側面を受ける壁13aを備える。そして、ポリシリコン膜13とタングステン膜16との間に、タングステンの拡散を防止するタングステン窒化膜15が設けられている。このため、電極配線VELの加工時にタングステン膜16が受光部5側に露出することがなく、基板の受光部がタングステンにより汚染されることを防止することができ、白点等の画像欠陥を低減することができる。
次に、上記の本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法について、図4〜図9を参照して説明する。なお、図4〜図8は、図3(b)に対応した断面図であり、図9は図3(a)に対応した断面図である。
まず、半導体基板11内に各種の不純物領域の形成を行う。これにより、例えば、p型の半導体基板11に、p型不純物領域からなるチャネルストッパ、n型不純物領域からなる転送チャネル、p型不純物領域からなる読み出しゲート部が形成される。
次に、図4(a)に示すように、各種不純物領域を形成した半導体基板11上に、熱酸化法により、膜厚30nm程度のシリコン酸化膜(熱酸化膜)12aを成膜し、その上に例えば減圧CVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法により膜厚30nm程度のシリコン窒化膜12bを堆積させる。そして、シリコン窒化膜12b上に、減圧CVD法により膜厚10nm程度の高温酸化膜(HTO)からなるシリコン酸化膜12cを形成する。これにより、シリコン酸化膜12aと、シリコン窒化膜12bと、シリコン酸化膜12cの積層膜からなるゲート絶縁膜12が形成される。
次に、図4(b)に示すように、ゲート絶縁膜12上に、例えば膜厚200nm程度のポリシリコン膜13を成膜する。続いて、ポリシリコン膜13上に、CVD法により膜厚100nm程度のシリコン酸化膜14を形成する。
次に、図5(a)に示すように、レジストパターンを用いてシリコン酸化膜14をエッチングし、さらに、ポリシリコン膜13を途中の深さまで除去して、水平方向(行方向)に延びる複数の溝13bを形成する。溝13bの深さDは、例えば、ポリシリコン膜13の膜厚の半分程度、例えば100nmとする。溝13bのパターンは、垂直方向に並ぶ画素間の領域、すなわち、2本の電極配線部分が形成される領域のパターンである。
続いて、溝13b内およびシリコン酸化膜14上に、例えば、CVD法により膜厚5nm程度のタングステン窒化膜15を形成し、PVD法により膜厚100nm程度のタングステン膜16を形成する。なお、タングステン窒化膜15およびタングステン膜16は、スパッタリング法により連続で成膜してもよい。
次に、図5(b)に示すように、異方性ドライエッチングにより、溝13b内にポリシリコン膜13が露出するまで、タングステン膜16およびタングステン窒化膜15をエッチバックする。ドライエッチングの原料ガスとして、例えば、CF4 ,Cl2 ,O2 ,N2 の混合ガスを用いる。このとき、シリコン酸化膜14は、エッチングストッパとして機能する。ポリシリコン膜13に対するタングステン膜16およびタングステン窒化膜15のエッチング選択比は2前後で、10%程度のオーバーエッチとなる。ポリシリコン膜13は膜減りするが、サイドエッチングが無ければ問題はない。シリコン酸化膜14に対するタングステン膜16およびタングステン窒化膜15のエッチング選択比は4前後であり、シリコン酸化膜14は30nm程度エッチングされ、エッチング後に70nm程度になる。これにより、溝13bの内側の両側壁に、タングステン窒化膜15とタングステン膜16の積層膜からなる2つのサイドウォールが形成される。
次に、図6(a)に示すように、シリコン酸化膜14と、タングステン膜16とをマスクとして、ポリシリコン膜13を異方性ドライエッチングする。エッチングガスとして、例えば、HBrとCl2 の混合ガスを用いる。これにより、ゲート絶縁膜12に達する間隙9が形成される。間隙9は、隣接する電極配線、および隣接する転送電極の間隙となる。
このように、形成する間隙9よりも幅広な溝13bを形成しておき、当該溝13bの両側壁にサイドウォール状のタングステン窒化膜15およびタングステン膜16の積層膜を形成し、これをエッチングマスクとすることにより、0.1μm程度の狭い間隙9を形成することができる。
次に、図6(b)に示すように、LPCVD法により、シリコン酸化膜14上に、間隙9を埋め込む150nm程度の埋込シリコン窒化膜19を形成する。埋込には、タングステン膜16の異常膨張を抑制し、かつ、タングステンの拡散を阻止する絶縁膜として、シリコン窒化膜を採用している。
次に、図7(a)に示すように、レジストパターンを用いて、埋込シリコン窒化膜19およびシリコン酸化膜14の一部をドライエッチングして、転送電極の間隙よりも幅広な開口部19aを形成する。
次に、図7(b)に示すように、開口部19aを含めて、ポリシリコン膜13および埋込シリコン窒化膜19上に、CVD法により、膜厚100nm〜150nm程度の高温酸化膜を成膜する。続いて、開口部19a内にポリシリコン膜13が露出するまで、異方性ドライエッチングによりエッチバックする。これにより、開口部19aの両側壁に、シリコン酸化膜からなるサイドウォール絶縁膜20が形成され、サイドウォール絶縁膜20には、ポリシリコン膜13を露出する幅0.1μm程度の開口が形成される。
次に、図8(a)に示すように、サイドウォール絶縁膜20をハードマスクとして、ポリシリコン膜13を異方性ドライエッチングして、ゲート絶縁膜12に達する間隙10を形成する。間隙10は、隣接する転送電極の間隙である。
このように、形成する間隙10よりも幅広な開口部19aを形成しておき、当該開口部19aの両側壁にサイドウォール絶縁膜20を形成し、これをハードマスクとすることにより、0.1μm程度の狭い間隙10を形成することができる。
次に、図8(b)に示すように、LPCVD法により、間隙10を埋め込む埋込シリコン窒化膜21を形成する。埋込には絶縁膜として、シリコン窒化膜を採用している。
図9(a)は、図8(b)に示す工程までを経た図3(a)に対応する断面図である。受光部5の領域には、ゲート絶縁膜12上にポリシリコン膜13と、シリコン酸化膜14と、埋込シリコン窒化膜19が積層されている。
次に、図9(b)に示すように、レジストパターンを形成し、当該レジストパターンをマスクとして、埋込シリコン窒化膜19、シリコン酸化膜14、ポリシリコン膜13をエッチングすることにより、受光部5を開口する。図9(b)では、ゲート絶縁膜12の途中のシリコン酸化膜12cまで除去した後の断面を示している。
上記の図9(b)に示す受光部5の開口工程において、受光部5側にタングステン膜16が露出することを防止し、ポリシリコン膜13の壁13aが残るような寸法で受光部5の開口を形成する。
このように、受光部5を開口する工程において、ポリシリコン膜13の壁13aが残るようにすることで、受光部5へタングステン膜16の材料が拡散することが、ポリシリコン膜13の壁13a、およびポリシリコン膜13とタングステン膜16の間にあるタングステン窒化膜15により防止され、受光部5の金属汚染が防止される。そして、受光部5上のシリコン酸化膜12aと、シリコン窒化膜12bとを除去した後に、熱酸化により受光部5上に新たな絶縁膜を形成する。
その後、受光部5、転送電極および電極配線を被覆する、タングステンなどの高融点金属を堆積させ、受光部5上の当該高融点金属膜を除去して受光部5を開口させることにより、遮光膜を形成する。受光部5となるn型不純物領域の形成は、遮光膜をマスクとして、n型不純物を注入することにより形成する。
以降の工程としては、窒化シリコンからなるパッシベーション膜を形成し、オンチップカラーフィルタを形成し、オンチップレンズを形成することにより、図1に示す固体撮像装置が製造される。
上記の本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、図9(b)に示す工程において、受光部5を開口する際に、受光部5側にタングステン膜16が露出することを防止していることから、その後の工程において、基板の受光部5がタングステンにより汚染されることを防止することができ、白点等の画像欠陥を低減することができる。これにより、固体撮像装置の歩留りを向上させることができる。
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。
本実施形態では、電荷転送方式が4層駆動の場合を例に説明したが、2相駆動としても何ら差し支えない。また、主電極層としてのポリシリコン膜13、バリアメタルとしてのタングステン窒化膜15、低抵抗化層としてのタングステン膜16の材料は種々の変更が可能である。例えば、ポリメタルではなく、タングステン窒化膜15およびタングステン膜16の代わりに、低抵抗化層としてタングステンシリサイドWSiを採用し、電極配線VELにポリシリコン/タングステンシリサイドの積層膜からなるポリサイド構造を採用してもよい。本実施形態で挙げたその他の材料や、数値に特に限定はない。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本実施形態に係る固体撮像装置の概略構成図である。 図1に示す撮像部の要部を拡大した概略平面図である。 (a)は図2のA−A’線に沿った断面図であり、(b)は図2のB−B’線に沿った断面図である。 本実施形態に係る固体撮像装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る固体撮像装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る固体撮像装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る固体撮像装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る固体撮像装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る固体撮像装置の製造における工程断面図である。
符号の説明
1…固体撮像装置、2…撮像部、3…水平転送部、4…出力部、4a…電荷−電圧変換部、5…受光部、6…読み出しゲート部、7…垂直転送部、8…画素、9…電極配線の間隙、10…転送電極の間隙、11…半導体基板、12…ゲート絶縁膜、12a…シリコン酸化膜、12b…シリコン窒化膜、12c…シリコン酸化膜、13…ポリシリコン膜、13a…壁、13b…溝、14…シリコン酸化膜、15…タングステン窒化膜、16…タングステン膜、19…埋込シリコン窒化膜、19a…開口部、20…サイドウォール絶縁膜、21…埋込シリコン窒化膜、VE1,VE2,VE3,VE4…転送電極、VEL…電極配線

Claims (10)

  1. 基板に行列状に形成された複数の受光部と、
    前記基板上に形成され、前記受光部で生成された電荷を列方向に転送する転送電極と、
    前記受光部間における前記基板上に延伸して形成され、行方向に並ぶ前記転送電極を接続する電極配線とを有し、
    前記転送電極および前記電極配線が同じ層に並列して配置され、
    前記電極配線は、前記転送電極を兼ねる主電極層と、前記主電極層上に形成され前記主電極層よりも低抵抗率材料の低抵抗化層を含む多層膜構造を有する
    固体撮像装置。
  2. 前記電極配線を構成する前記主電極層は、前記低抵抗化層の前記受光部側の側面を受ける壁を備える
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記電極配線は、前記主電極層と前記低抵抗化層との間に、前記低抵抗化層を構成する材料の拡散を防止するバルアメタル層をさらに有する
    請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記主電極層は、ポリシリコンを含む
    請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 前記低抵抗化層は、タングステンを含む
    請求項1記載の固体撮像装置。
  6. 前記バルアメタル層は、タングステン窒化膜を含む
    請求項3記載の固体撮像装置。
  7. 行列状の複数の受光部を開口し、列方向に間隙を設けて隣接した転送電極と、行方向の前記転送電極を接続する電極配線とを同一層に並列して形成する固体撮像装置の製造方法であって、
    基板に絶縁膜を介して主電極層を形成する工程と、
    前記主電極層を途中の深さまで除去して、行方向に延びる複数の溝を形成する工程と、
    前記溝の内側の両側壁に、前記主電極層よりも低抵抗率材料の低抵抗化層を形成する工程と、
    前記溝に露出した部分の前記主電極層を除去して、前記電極配線の間隙を形成する工程と、
    前記主電極層を部分的に除去して、前記転送電極の間隙を形成する工程と、
    前記主電極層を部分的に除去して、前記受光部を開口する工程と
    を有する固体撮像装置の製造方法。
  8. 前記受光部を開口する工程において、前記低抵抗化層が前記受光部側に露出するのを防止して、前記受光部側に前記主電極層の壁を残す寸法で開口する
    請求項7記載の固体撮像装置の製造方法。
  9. 前記電極配線の間隙を形成する工程の後、前記転送電極の間隙を形成する工程の前に、前記電極配線の間隙、前記低抵抗化層および前記主電極層を被覆する絶縁膜を形成する工程をさらに有する
    請求項7記載の固体撮像装置の製造方法。
  10. 前記転送電極の間隙を形成する工程の後、前記受光部を開口する工程の前に、前記転送電極の間隙を被覆する絶縁膜を形成する工程をさらに有する
    請求項7記載の固体撮像装置の製造方法。
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