JP2005327787A - 微細パターン形成用モールド及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体表面に微細パターンを形成するための半永久的に使用可能な微細パターン形成用モールド及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体基板表面に微細パターンを転写すべくモールド本体の表面に凹凸11d、11eを形成した微細パターン形成用モールドにおいて、上記凹凸11d、11eが形成されるモールド11c本体を石英ガラス11で形成すると共に、その凹凸側のモールド表面にP25、B23、GeO2のうち少なくとも1種類をドープしたSiO2膜15aを形成し、その凸部11eの表面のSiO2膜を処理して略半球状若しくは丸みを帯びた先端部15bを形成した微細パターン形成用モールド及びその製造方法である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、反応性イオンエッチングを用いた集積回路の微細パターン形成に係り、特にナノインプリント法に使用される微細パターン形成用モールド及びその製造方法に関するものである。
従来半導体表面への微細パターンの形成は、量子効果を用いて半導体素子を形成し、デバイスを作製する上で重要である。
量子効果により発現するパターン寸法は、数nmから数十nmの範囲である。この寸法範囲は、光の波長と同程度の値であるため、フォトリソグラフィを用いてこの寸法範囲での加工を精度良く行うことは困難である。故に、この寸法範囲の微細加工には、フォトリソグラフィに代わる方法として、電子線によりレジスト膜を露光するEBリソグラフィが利用されている(例えば、特許文献1参照。)。
このEBリソグラフィを用いた方法は、スループットが小さいという問題があった。
そこで、フォトリソグラフィやEBリソグラフィに代わる方法として、ナノインプリント法も用いられている(例えば、非特許文献1参照。)。
このナノインプリント法は、予め凹凸パターンを形成したSiO2製のモールド(鋳型)を半導体表面に予め塗布したレジストに押し付けることにより、圧痕の凹凸パターンが形成されたレジストをマスクにして、半導体表面を反応性イオンエッチング(RIE)で加工して微細パターンを形成する方法である。
図4にこの方法を用いた従来の微細パターン形成の各工程の断面図を示す。
(工程1):SiO2製のモールドの準備
予め凸部27aのパターンを形成したSiO2製のモールド27を用意する。
(工程2):レジスト塗布
加工を施す半導体基板21の表面にレジストを塗布しレジスト膜28を形成する。
(工程3):圧痕パターン形成
半導体基板21表面に塗布して形成されたレジスト膜28にSiO2製のモールド27の凸部27aを約1.3×10-7Paの圧力で押し付けて、レジスト膜28に凸部27aのパターンを転写する。
(工程4):圧痕パターン形成後
モールド27の押し付けによりレジスト28にモールド27の凸部27aのパターンが転写され、圧痕29が形成されたレジストパターン28aの状態を示す。モールド27の凸部27aが押し付けられた部分ではレジスト膜28がなくなり、モールド27の凸部27aが押し付けられていない部分にはそのままレジスト膜28が残っている。
(工程5):酸素を導入した反応性イオンエッチング加工
圧痕29が形成されたレジストパターン28a及び半導体基板21に酸素を導入した反応性イオンエッチングで加工が施される。このエッチングによる加工は、半導体基板21のレジストパターン28aが形成された側に行う。レジストパターン28aがマスクされた部分には半導体基板21にエッチングによる半導体基板21の侵食、除去が行われずに、このマスクされた部分が残る。この反応性イオンエッチングにより、微細なパターン30が形成された半導体基板21cの状態を示す。
(工程6):レジストパターン除去
マスクしたレジストパターン28aが除去された半導体基板21cを示す。
このような工程1〜6を経て、半導体基板21表面に微細な凹状のパターン30が形成された半導体基板21cが得られる。
図4に示した加工に用いられる鋳型は、図5(a)に示すような角型若しくは円筒型の凸部27aを有したモールド27や、図5(b)に示すような円錐状の凸部37aを有したモールド37が公知の例として上げられる。
特開2000−91555号公報 S.Y.Chou,et.all,Science,vol.272,p85-87,5April,1996
しかしながら、ナノインプリント法では、これらの凸部27a、37aを有するモールド27、37を1.3×10-7の圧力で半導体表面21のレジスト膜28に押し付けるため凸部27a、37aの先端部、角部に応力が集中して、数回の使用によりモールド27、37の凸部27a、37aの先端部、角部に欠けが生じ、モールド27、37が使用できなくなるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、半導体表面に微細パターンを形成するための半永久的に使用可能な微細パターン形成用モールド及びその製造方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、第1の発明は、半導体基板表面に微細パターンを転写すべくモールド本体の表面に凹凸を形成した微細パターン形成用モールドにおいて、上記凹凸が形成されるモールド本体を石英ガラスで形成すると共に、その凹凸側のモールド表面にP25、B23、GeO2のうち少なくとも1種類をドープしたSiO2膜を形成し、その凸部の表面のSiO2膜を処理して丸みを帯びた先端部を形成した微細パターン形成用モールドである。
第2の発明は、上記凸部が、略円柱状若しくは角型に形成され、その凸部の上面に上記SiO2膜からなる丸みを帯びた上記先端部が形成されるものである。
第3の発明は、上記凸部が、略円錐台状に形成され、その凸部の上面に上記SiO2膜からなる丸みを帯びた上記先端部が形成されるものである。
第4の発明は、半導体基板表面に微細パターンを転写すべくモールド本体の表面に凹凸を形成した微細パターン形成用モールドの製造方法において、上記凹凸が形成されるモールド本体を石英ガラスで形成し、その凹凸側のモールド本体にP25、B23、GeO2のうち少なくとも1種類をドープしたSiO2膜を形成し、その凸部上のSiO2膜に熱処理を加えて丸みを帯びた先端部を形成した微細パターン形成用モールドの製造方法である。
第5の発明は、上記SiO2膜が、プラズマCVD法より形成される製造方法である。
第6の発明は、上記熱処理は、温度800〜1200℃にて時間30分〜数時間のアニール処理を行って、その凸部上のSiO2膜に丸みを帯びた先端部を形成する製造方法である。
本発明によれば、半導体表面に微細パターンを形成するための半永久的に使用可能な微細パターン形成用モールド及びその製造方法を提供する。
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の好適実施の形態を示す微細パターン形成用モールドの製造方法工程を示す。
半導体基板表面に微細パターンを転写すべくモールド本体の表面に微細パターンを転写するための凹凸を形成した微細パターン形成用モールドは、凹凸が形成されるモールド本体を石英ガラスで形成すると共に、その凹凸側のモールド表面にP25、B23、GeO2のうち少なくとも1種類をドープしたSiO2膜を形成し、その凸部の表面のSiO2膜を熱処理して丸みを帯びた略半円球状の先端部に形成した構造を成している。
図示したように、工程1〜工程6により順次モールド形成を行う。
(工程1):レジスト膜形成
石英ガラス基板11の表面にレジスト液を塗布して石英ガラス基板加工用のレジスト膜12を形成する。石英ガラス基板11は、モールド本体を形成するための部材である。レジスト膜12は、EBリソグラフィによりパターンを形成するために設けられるレジストである。このレジストには、例えばEB(電子ビーム)蒸着レジストを用いると良い。
(工程2):レジストパターン形成
石英ガラス基板11の表面に形成されたレジスト膜12をEBリソグラフィにより電子線で露光する。この露光により、レジスト膜12の露光された部分が酸化、分解され、露光部分のレジスト膜12が除去される。このようにして電子線露光により、レジスト膜12にパターニングされた石英ガラス基板加工用のレジストパターン12aが形成される。このレジストパターン12aが形成されることで、次の工程3で行われる反応性イオンエッチングによりレジストパターン12aの在る部分が残り、この残った部分が石英ガラス基板11に略円柱状若しくは角型の凸部を形成することになる。
(工程3):石英ガラス基板の反応性イオンエッチング加工
石英ガラス基板11の表面に形成されたレジストパターン12aをマスクとして、RIE装置により反応性イオンエッチングを行う。これにより、レジストパターン12aがマスクされていない部分に深さ100nmのパターン11dが形成される。パターン11dがパターニングされた石英ガラス基板11は、微細パターン形成用モールドの本体となる凹凸を有するモールド11cの形状となる。
ここで行う反応性イオンエッチング加工においては、パターン11dの深さは20〜300nm程度の範囲とし、形成されるモールドの適用条件を考慮し充分な強度等を得られるように適宜深さを設定するとよい。
(工程4):レジストパターンの除去
パターン11dが形成された石英ガラス基板11の表面に在るレジストパターン12aを除去することで、石英ガラス基板11に略円柱状若しくは角型の凸部11eが形成された石英ガラス製のモールド11cが得られる。
このレジストパターン12aの除去は、例えばUV照射を行ってレジストパターン12aを酸化、分解させるとよく、酸化、分解された後の物質は排気されることでモールド11cから除去される。
(工程5):P25ドープトSiO2膜の形成
モールド11cの凸部11eが形成された表面にプラズマCVD法により、例えばP25をドープしたSiO2膜15aを膜厚10nm程度に形成する。
ここで行うプラズマCVD法によるSiO2膜15aの形成においては、SiO2膜15aの膜厚は5〜20nm程度の範囲とし、形成されるモールドの適用条件を考慮し精度の高いパターン及び充分な強度等を得られるように適宜膜厚を設定するとよい。
SiO2膜15aはP25がドープされることにより、SiO2膜15aの融点(ガラス転移点)を下げる効果が得られる。
このSiO2膜15aにドープする材質としてP25以外に、例えばB23、GeO2が用いられ、これらの材質をドープすることによりP25がドープされた場合と同様SiO2膜15aの融点(ガラス転移点)を下げる効果が得られる。
25、B23、GeO2のうち少なくとも1種類をドープしてSiO2膜15aを形成するとよい。
尚、図では説明の簡単のためP25をドープしたSiO2膜15aがモールド11cのパターン11d及び凸部11eの各上面に付着するようになっているが、エッチングされた側面にも膜厚は異なるもののSiO2膜15aが同様に形成される。
(工程6):アニール処理
更に、SiO2膜15aが形成されたモールド11cに加熱処理を行う。この加熱処理は、例えば温度1100℃にて時間30分〜数時間程度のアニール処理を行って、このアニール処理によりモールド11cの凸部11e上のSiO2膜15aをアニーリング処理して略半球状若しくは丸みを帯びた先端部15bを形成する。
このようなアニール処理により形成された略半球状若しくは丸みを帯びた先端部15bは、ガラス化しモールド11cと一体化した状態となっている。
ここで行うアニール処理においては、加熱温度800〜1200℃程度の範囲とし、加熱温度及び加熱時間は形成するモールド11cの充分な強度等を得られるように考慮してこの温度範囲及び時間内で適宜設定するとよい。
以上の工程を経て、略円柱状若しくは角型の凸部11eが設けられたモールド11cが形成され、このモールド11cの凸部11eに形成されたSiO2膜15aを略半球状若しくは丸みを帯びた先端部15bに形成することで所望のパターン形成用モールドが得られる。
図2は、本発明の他の実施の形態を示す微細パターン形成用モールドの製造方法工程を示す。
図示したように、工程1〜工程6により順次モールド形成を行う。
(工程1):レジスト膜形成
石英ガラス基板11の表面にレジスト液を塗布して石英ガラス基板加工用のレジスト膜12を形成する。石英ガラス基板11は、モールド本体を形成するための部材である。レジスト膜12は、EBリソグラフィによりパターンを形成するために設けられるレジストである。
(工程2):レジストパターン形成
石英ガラス基板11の表面に形成されたレジスト膜12をEBリソグラフィにより電子線で露光する。この露光により、レジスト膜12にパターニングされた石英ガラス基板加工用のレジストパターン12bが形成される。このレジストパターン12bが形成されることで、次工程3にて行われる反応性イオンエッチングによりレジストパターン12bの在る部分が残り、この残った部分が石英ガラス基板11に略円錐台状の凸部を形成することになる。
(工程3):石英ガラス基板の反応性イオンエッチング加工
石英ガラス基板11の表面に形成されたレジストパターン12bをマスクとして、RIE装置により反応性イオンエッチングを行う。これにより、レジストパターン12bがマスクされていない部分に例えば深さ100nmのパターン11gが形成される。
この反応性イオンエッチング加工を行う際に、石英ガラス基板11を冷却することにより、エッチング時に用いられるエッチングガスの反応生成物が石英ガラス基板11のエッチングされた側面に付着する。この側面に付着した反応生成物は保護膜のはたらきをし、このように反応生成物が付着した状態で反応性イオンエッチングが進行すると、図に示すようにエッチング面は傾斜した凹部を形成する。
この形成された凹部則ちパターン11gがパターニングされた石英ガラス基板11は、微細パターン形成用モールドの本体となる凹凸を有するモールド11fの形状となる。
(工程4):レジストパターンの除去
パターン11gが形成されたモールド11fの表面に在るレジストパターン12bを除去することで、石英ガラス基板11に略円錐台状の凸部11hが形成された石英ガラス製のモールド11fが得られる。
(工程5):P25ドープトSiO2膜の形成
モールド11fの凸部11hが形成された表面にプラズマCVD法により、例えばP25をドープしたSiO2膜15cを例えば膜厚10nm程度に形成する。SiO2膜15cはP25がドープされることにより、SiO2膜15aの融点(ガラス転移点)を下げる効果が得られる。
このSiO2膜15cにドープする材質としてP25以外に、例えばB23、GeO2が用いられ、これらの材質をドープすることによりP25がドープされた場合と同様SiO2膜15cの融点(ガラス転移点)を下げる効果が得られる。
25、B23、GeO2のうち少なくとも1種類をドープしてSiO2膜15cを形成するとよい。
尚、図では説明の簡単のためP25をドープしたSiO2膜15cがモールド11fの上面に付着するようになっているが、エッチングされた側面(斜面)にも膜厚は異なるもののSiO2膜15cが同様に形成される。
(工程6):アニール処理
更に、SiO2膜15cが形成されたモールド11fに加熱処理を行う。この加熱処理は、例えば温度1100℃にて時間30分〜数時間程度のアニール処理を行って、このアニール処理によりモールド11fの凸部11h上のSiO2膜15cをアニーリングして略半球状若しくは丸みを帯びた先端部15dを形成する。
ここで行うアニール処理においては、加熱温度800〜1200℃程度の範囲とし、加熱温度及び加熱時間は形成するモールドの充分な強度等を得られるように考慮してこの温度範囲及び時間内で適宜設定するとよい。
以上の各工程を経て、略円錐台状の凸部11hが設けられたモールド11fが形成され、このモールド11fの凸部11hに形成されたSiO2膜15cを略半球状若しくは丸みを帯びた先端部15dに形成することで所望のパターン形成用モールドが得られる。
このモールド11fは、凸部11hの形状や形成されたパターンが前述のモールド11c(図1参照)とは異なる。この形状の相違以外は、同様の材質及び製造方法によりモールド11fが形成されるため、先端部15dを有したモールド11fはモールド11cと同様の強度及び繰り返しの使用に耐える耐久性を有する。
図1、2に示した工程により得られたパターン形成用モールドの例を図3に示す。
図3(a)は、本実施の形態により形成された円柱状若しくは角形の凸部7aを有する微細パターン形成用モールド7を示す断面図である。
微細パターン形成用モールド7は、凹凸型のパターンを形成したモールドの凸部の表面にP25等をドープしたSiO2膜を形成して、更にアニール処理を加えて凸部7aの先端部が所定の曲率を有する略半球状若しくは丸みを帯びた形状となっている。
このため、この微細パターン形成用モールド7を図4、図5(a)に示す従来の微細パターン形成用のモールド27の代わりに、図4に示す半導体基板21の微細パターン形成に用いることができる。
微細パターン形成用モールド7は、略円筒状若しくは角型の凸部7aの先端部が所定の曲率を有する半球状若しくは丸みを帯びた形状となっている。このため、凸部7aの先端部の丸みを帯びた部分は応力を分散し易い形状となっている。
則ち、図4の工程3に示す半導体基板21への押し付けを行った場合にも、微細パターン形成用モールド7は、従来モールド27の凸部27a(図5(a)参照)のように凸部の先端部、角部に応力が集中して欠けが生じるようなことはない。
このように、微細パターン形成用モールド7は、凸部7aの先端部の丸みを帯びた形状のため、繰り返しの使用にも耐える耐久性の向上したパターン形成用のモールドとなっており、半導体基板の微細パターン形成に供する優れたモールドとなっている。
また、微細パターン形成用モールド7は、アニール処理により形成された略半球状若しくは丸みを帯びた先端部がガラス化しモールド11cと一体化した状態となっている。このため、前述の図4工程3の圧痕パターン形成の際、レジスト膜28に先端部15bを約1.3×10-7Paの圧力で押し付けて繰り返し使用しても、微細パターン形成用モールド7は、従来技術のように先端部、角部に欠けが生じることのない充分な強度を有したガラス化加工された先端部を有している。
図3(b)は、他の実施の形態により形成された略円錐台状の凸部17aを有する微細パターン形成用モールド17を示す断面図である。
微細パターン形成用モールド17は、凹凸型のパターンを形成したモールドの凸部の表面にP25等をドープしたSiO2膜を形成して、更にアニール処理を加えて凸部17aの先端部が所定の曲率を有する略半球状若しくは丸みを帯びた形状となっている。
このため、この微細パターン形成用モールド17を図5(b)に示す従来の微細パターン形成用モールド37の代わりに、図4に示す半導体基板21の微細パターン形成に用いることができる。
則ち、微細パターン形成用モールド17は、略円錐台状の凸部17aの先端部が所定の曲率を有する略半球状若しくは丸みを帯びた形状となっている。このため、微細パターン形成用モールド17は、図4の工程3に示す半導体基板21への押し付けを行った場合にも、従来のモールド37の凸部37a(図5(b)参照)のように微細パターン形成用モールド17の凸部の先端部15d(図2(工程6)参照)に欠けが生じるようなことはない。
このように、微細パターン形成用モールド17は、凸部17a先端部の丸みを帯びた形状のため、繰り返しの使用にも耐える耐久性の向上したパターン形成用のモールドとなっており、半導体基板の微細パターン形成に供する優れたモールドとなっている。
また、微細パターン形成用モールド17は、凸部の先端部15dがガラス化しており充分な強度を有するため、繰り返しの使用にも耐える耐久性の向上したパターン形成用のモールドとなっている。
以上説明したように、本発明の微細パターン形成用モールド7、17は、凹凸型のパターンを形成したモールド表面に、P25、B23、GeO2等の少なくとも一種類をドープしたSiO2膜を形成し、更に熱処理を加えて凸部7a、17aの先端が所定の曲率を有する略半球状若しくは丸みを帯びた形状にすることで、半導体基板表面のレジスト膜への圧着に供する耐久性の向上した形状及び強度を有するモールドを実現する優れた効果を発揮する。
また、SiO2膜15aにP25、B23、GeO2がドープされることにより、微細パターン形成用モールド7、17を形成する工程でSiO2膜15aの融点(ガラス転移点)を下げる効果が得られる。
本実施の形態による微細パターン形成用モールドの製造工程1〜6を示す工程図である。 他の実施の形態による微細パターン形成用モールドの製造工程1〜6を示す工程図である。 図3(a)は、本実施の形態により形成された円柱状若しくは角形の凸部を有する微細パターン形成用モールドを示す断面図である。図3(b)は、他の実施の形態により形成された円錐台状の凸部を有する微細パターン形成用モールドを示す断面図である。 従来の微細パターン形成用のモールドを使用して、半導体表面にパターンを形成する工程1〜6を示す工程図である。 図5(a)は、従来の円柱状若しくは角形の凸部を有する微細パターン形成用のモールドを示す断面図である。図5(b)は、従来の円錐状の凸部を有する微細パターン形成用のモールドを示す断面図である。
符号の説明
11 石英ガラス基板
11c モールド
11d パターン
11e 凸部
12 レジスト膜
12a レジストパターン
15a SiO2
15b 先端部

Claims (6)

  1. 半導体基板表面に微細パターンを転写すべくモールド本体の表面に凹凸を形成した微細パターン形成用モールドにおいて、上記凹凸が形成されるモールド本体を石英ガラスで形成すると共に、その凹凸側のモールド表面にP25、B23、GeO2のうち少なくとも1種類をドープしたSiO2膜を形成し、その凸部の表面のSiO2膜を熱処理して丸みを帯びた先端部を形成したことを特徴とする微細パターン形成用モールド。
  2. 上記凸部が、略円柱状若しくは角型に形成され、その凸部の上面に上記SiO2膜からなる丸みを帯びた上記先端部が形成される請求項1記載の微細パターン形成用モールド。
  3. 上記凸部が、略円錐台状に形成され、その凸部の上面に上記SiO2膜からなる丸みを帯びた上記先端部が形成される請求項1記載の微細パターン形成用モールド。
  4. 半導体基板表面に微細パターンを転写すべくモールド本体の表面に凹凸を形成した微細パターン形成用モールドの製造方法において、上記凹凸が形成されるモールド本体を石英ガラスで形成し、その凹凸側のモールド本体にP25、B23、GeO2のうち少なくとも1種類をドープしたSiO2膜を形成し、その凸部上のSiO2膜に熱処理を加えて丸みを帯びた先端部を形成したことを特徴とする微細パターン形成用モールドの製造方法。
  5. 上記SiO2膜が、プラズマCVD法より形成される請求項4記載の微細パターン形成用モールドの製造方法。
  6. 上記熱処理は、温度800〜1200℃にて時間30分〜数時間のアニール処理を行って、その凸部上のSiO2膜に丸みを帯びた先端部を形成する請求項4または5記載の微細パターン形成用モールドの製造方法。
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