JP2005327667A - 有機el素子の製造方法、有機el素子製造システムおよび電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リールツーリール方式でテープ形状基板を移動させるとともに、液滴吐出方式を用いて、有機EL素子を製造できる有機EL素子の製造方法、有機EL素子製造システムおよび電子機器を提供する。
【解決手段】 テープ形状基板11上に有機EL素子を形成する有機EL素子の製造方法であって、テープ形状基板11は、該テープ形状基板11の両端部位がそれぞれ巻き取られるリールツーリール基板となるものであり、液状体を液滴として吐出して塗布する方式である液滴吐出方式を少なくとも用いて、リールツーリール基板11に、有機EL素子の正孔注入輸送層をなす材料を含む液状体を塗布する正孔注入輸送層形成工程(第1液滴吐出工程S3)を有することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、有機EL素子の製造方法、有機EL素子製造システムおよび電子機器に関するものである。
電子回路又は集積回路などに使われる配線の製造には、例えば、リソグラフィー法が用いられている。リソグラフィー法は、真空装置などの大がかりな設備と複雑な工程を必要とする。また、リソグラフィー法は、材料使用効率も数%程度であり、その材料のほとんどを廃棄せざるを得ず、製造コストが高い。そこで、リソグラフィー法に代わるプロセスとして、機能性材料を含む液状体をインクジェットにより基材に直接パターニングする方法(液滴吐出方式)が検討されている。例えば、導電性微粒子を分散させた液状体を液滴吐出方式にて基板に直接パターン塗布し、その後熱処理およびレーザー照射を行って導電膜パターンに変換する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、液滴吐出方式を用いた表示装置/デバイスの製造方法において、適用する製造工程の種類に応じて柔軟に対応できる手段が提案されている。この手段は、基板に対する液滴吐出ヘッドの相対速度をV、液滴の吐出周期をT、基板に着弾して濡れ広がった液滴の直径をDとして、VT<Dの関係を満たすように、相対速度V、吐出周期Tおよび直径Dを制御するものである。そして、適用する製造工程の種類に応じて、基板上に最適な吐出条件で液滴を吐出する(例えば、特許文献2参照)。
また、表示装置などをなす有機エレクトロルミネッセンス装置(以下、有機EL装置という)は、典型的には陽極と陰極との間に有機発光層を挟んだ構成が採られている。そして、陽極と有機発光層との間には陽極から有機発光層へ正孔を注入/輸送する正孔注入輸送層が設けられた構成が知られている(例えば、特許文献3参照)。
米国特許第5132248号明細書 特開2003−280535号公報 特開2001−338755号公報
しかしながら、上記特許文献1から3に記載されている従来の製造方法では、板形状の基板について、多数の工程を用いて1つの製品基板に加工処理していた。そこで、各工程を実行するために、ある工程を行う場所(装置)から次の工程を行う場所へ、基板を順々に移動させなければならない。これにより、上記従来の製造方法では、その基板の移動およびアライメントなどに多大な労力および機構を必要としており、有機EL装置などの製造コストの増大を招いているという問題点があった。すなわち、従来の製造方法では、表面処理装置、液滴吐出装置および乾燥装置などをそれぞれ配置して、1つの有機EL装置を形成するための基板などを各装置へ順次移動させて精密にアライメントする必要がありこれらに多大な手間とロボットなどの複雑な移動機構とを要していた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、有機EL素子を効率よく大量に製造できる有機EL素子の製造方法、有機EL素子製造システムおよび電子機器を提供することを目的とする。
また、本発明は、いわゆるリールツーリール方式でテープ形状基板を移動させるとともに、液滴吐出方式を用いて、有機EL素子を製造できる有機EL素子の製造方法、有機EL素子製造システムおよび電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の有機EL素子の製造方法は、テープ形状基板上に有機EL素子を形成する有機EL素子の製造方法であって、前記テープ形状基板は、該テープ形状基板の両端部位がそれぞれ巻き取られるリールツーリール基板となるものであり、液状体を液滴として吐出して塗布する方式である液滴吐出方式を少なくとも用いて、前記リールツーリール基板に、前記有機EL素子の正孔注入輸送層をなす材料を含む液状体を塗布する正孔注入輸送層形成工程を有することを特徴とする。
本発明によれば、リールツーリール基板(テープ形状基板)に対して液滴吐出方式を用いて液状体を塗布することにより、有機EL素子の構成要素をなす正孔注入輸送層を形成することができる。ここで、1本のリールツーリール基板は、長手方向について分割することで複数の領域を形成でき、領域ごとに1つの有機EL装置を構成させることができる。そこで、本発明によれば、例えばリールツーリール基板を長手方向に移動させながら液滴吐出方式を用いて各領域に正孔注入輸送層を形成でき、大量の有機EL装置の正孔注入輸送層を効率よく迅速に製造することができる。
また、本発明の有機EL素子の製造方法は、テープ形状基板上に有機EL素子を形成する有機EL素子の製造方法であって、前記テープ形状基板は、該テープ形状基板の両端部位がそれぞれ巻き取られるリールツーリール基板となるものであり、液状体を液滴として吐出して塗布する方式である液滴吐出方式を少なくとも用いて、前記リールツーリール基板に、前記有機EL素子の発光層をなす材料を含む液状体を塗布する発光層形成工程を有することを特徴とする。
本発明によれば、リールツーリール基板に対して液滴吐出方式を用いて液状体を塗布することにより、有機EL素子の構成要素をなす発光層を形成することができる。そこで、本発明は、例えばリールツーリール基板の長手方向に配置された複数領域に対して、簡便にかつ連続的に発光層を形成でき、大量の有機EL装置の発光層を効率よく迅速に製造することができる。
また、本発明の有機EL素子の製造方法は、前記リールツーリール基板が巻き出されてから巻き取られるまでに、前記正孔注入輸送層形成工程と前記発光層形成工程とを少なくとも実行するとともに、前記正孔注入輸送層形成工程の後に前記発光層形成工程を実行することが好ましい。
本発明によれば、リールツーリール基板に対して液滴吐出方式を用いて正孔注入輸送層を形成し、更に液滴吐出方式を用いて、正孔注入輸送層の上層に発光層を形成することができる。そこで、本発明は、リールツーリール基板の長手方向に配置された複数領域に対して、簡便にかつ連続的に、正孔注入輸送層と発光層との積層構造を形成でき、大量の有機EL装置の発光層を効率よく迅速に製造することができる。
また、本発明の有機EL素子の製造方法は、前記リールツーリール基板が巻き出されてから巻き取られるまでに、前記正孔注入輸送層形成工程と前記発光層形成工程とを少なくとも実行するとともに、前記正孔注入輸送層形成工程と前記発光層形成工程とを、1つの前記リールツーリール基板に対して時間的に重複して実行することが好ましい。
本発明によれば、例えばリールツーリール基板におけるある領域に正孔注入輸送層をなす液状体を第1液滴吐出装置で塗布しているときに、そのリールツーリール基板の他の領域(例えば正孔注入輸送層上)に発光層をなす液状体を第2液滴吐出装置で塗布することができる。したがって、本発明によれば、ベルトコンベアを用いた流れ作業のように、正孔注入輸送層と発光層との積層構造を形成でき、大量の有機EL装置の正孔注入輸送層および発光層を効率よく迅速に製造することができる。
また、本発明の有機EL素子の製造方法は、前記正孔注入輸送層形成工程と前記発光層形成工程との少なくとも一方によって前記リールツーリール基板に塗布された液状体を、硬化させる硬化工程を有することが好ましい。
本発明によれば、リールツーリール基板に塗布された正孔注入輸送層又は発光層の構成材料を含む液状体を硬化させ、その硬化してなる薄膜上に正孔注入輸送層又は発光層の構成材料を含む液状体を塗布することができる。これらにより、本発明は、正孔注入輸送層と発光層との積層構造を迅速に且つ連続的にリールツーリール基板に形成でき、大量の有機EL装置を効率よく且つ迅速に製造することができる。
また、本発明の有機EL素子の製造方法は、前記硬化工程が前記正孔注入輸送層形成工程と前記発光層形成工程との間に実行されることが好ましい。
本発明によれば、例えば正孔注入輸送層形成工程でリールツーリール基板に塗布された液状体を、硬化工程で硬化させ、その硬化してなる薄膜上に、発光層形成工程により液状体を塗布することができる。そこで、本発明に、リールツーリール基板のある1つの領域に対して、正孔注入輸送層形成工程と発光層形成構成とを極めて短い時間間隔でそれぞれ実行することができる。したがって、本発明は、大量の有機EL装置を効率よく且つ迅速に製造することができる。
また、本発明の有機EL素子の製造方法は、前記テープ形状基板以外の基板である基礎基板に駆動素子(薄膜トランジスタ)を形成する工程と、前記基礎基板と前記テープ形状基板又は有機EL装置を構成する基板とを貼り合わせて前記駆動素子を該テープ形状基板又は有機EL装置を構成する基板に転写する工程とを有することが好ましい。
本発明によれば、例えばTFTを基礎基板に形成し、その後、基礎基板とテープ形状基板とを貼り合わせることで、テープ形状基板にTFTを転写して形成することができる。テープ形状基板をフィルムで構成すると、そのフィルム上に直接TFTを形成することはできない。本発明によれば、フィルムからなるテープ形状基板にTFTを簡便に形成でき、TFTを有してなるアクティブ型有機EL装置を低コストで大量に製造することができる。
また、テープ形状基板とは別に配線基板を設け、その配線基板と前記基礎基板とを貼り合わせることで、配線基板にTFTを転写し、その配線基板と有機EL素子が形成されたテープ形状基板とを貼り合わせることで、有機EL装置を製造してもよい。
このようにすると、配線基板に設けられた駆動回路に関しては、TFTなどの駆動素子を形成もしくは転写した後の必要な工程が極僅かで済むため、製造工程によって駆動素子が損傷される可能性を大幅に低減することができる。また、電気光学部(テープ形状基板)と駆動回路(配線基板)とを別工程で製造するため、歩留まりを向上させることができる。場合によっては、電気光学部(テープ形状基板)と駆動回路(配線基板)とを別々の工場或いは異なった企業においてそれぞれ製造し、最終的に両者を張り合わせるといった製造方法も可能であるから、製造コストの低減を図る上でも極めて有利な方法となる。また、比較的低額の設備投資によって大画面の電気光学装置を製造することが可能となる。そこで、本発明は、大量の有機EL装置をさらに効率よく且つ迅速に製造することができる。
上記目的を達成するために、本発明の有機EL素子製造システムは、テープ形状基板が巻かれている第1リールと、前記第1リールから引き出された前記テープ形状基板を巻き取る第2リールと、前記第1リールから引き出された前記テープ形状基板に対して、有機EL素子の正孔注入輸送層の構成材料を含む液状体を液滴として吐出する第1吐出ヘッドを有する第1液滴吐出装置と、前記第1リールから引き出された前記テープ形状基板に対して、有機EL素子の発光層の構成材料を含む液状体を液滴として吐出する第2吐出ヘッドを有する第2液滴吐出装置と、前記第1リールから引き出された前記テープ形状基板に対して、前記第1吐出ヘッドを相対的に移動させる第1ヘッド移動機構と、前記第1リールから引き出された前記テープ形状基板に対して、前記第2吐出ヘッドを相対的に移動させる第2ヘッド移動機構とを有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、テープ形状基板の所望領域に対して、第1ヘッド移動機構によって第1吐出ヘッドを相対的に移動させて、正孔注入輸送層の構成材料を含む液状体を液滴として吐出することができる。また、テープ形状基板の所望領域に対して、第2ヘッド移動機構によって第2吐出ヘッドを相対的に移動させて、発光層の構成材料を含む液状体を液滴として吐出することができる。そして、1つの所望領域について正孔注入輸送層および発光層をなす薄膜パターン形成した後に、テープ形状基板を長手方向にずらすことにより、極めて簡便に他の所望領域について正孔注入輸送層および発光層をなす薄膜パターン形成することができる。ここで、1つの所望領域は、1つの有機EL装置に相当させることができる。そこで、本発明は、テープ形状基板の各所望領域に、簡便に且つ迅速に有機EL装置を形成することができ、有機EL装置を効率よく大量に製造することができる。
また、本発明の有機EL素子製造システムは、前記第1吐出ヘッドおよび第2吐出ヘッドは、それぞれ前記第1リールから引き出された前記テープ形状基板の近傍に配置され、前記第1吐出ヘッドは、前記第2吐出ヘッドよりも前記第1リールの近くに配置されており、前記第1吐出ヘッドと前記第2吐出ヘッドとの間に配置されていて、前記リールツーリール基板に塗布された液状体を硬化させる乾燥装置を有することが好ましい。
本発明によれば、テープ形状基板の所望領域について第1吐出ヘッドにより正孔注入輸送層の構成材料を含む液状体を塗布し、その液状体を乾燥装置によって硬化させることができる。その硬化されてなる薄膜上に、第2吐出ヘッドにより発光層の構成材料を含む液状体を塗布することができる。そこで、本発明は、テープ形状基板の所望領域について、正孔注入輸送層と発光層との積層構造をより迅速に形成することができる。
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、前記有機EL素子の製造方法又は前記有機EL素子製造システムを用いて製造されたことを特徴とする。
本発明によれば、前記テープ形状基板(リールツーリール基板)を所望領域ごとに切断してなる有機EL装置を備えた電子機器を提供することができる。そこで、本発明は、有機EL装置を有してなる電子機器を低コストで提供することができる。
また、本発明の電子機器は、前記有機EL素子の製造方法又は前記有機EL素子製造システムを用いて製造されたパッシブ型有機EL装置を有することが好ましい。
本発明によれば、パッシブ型有機EL装置を有してなる電子機器を低コストで提供することができる。
また、本発明の電子機器は、前記有機EL素子の製造方法又は前記有機EL素子製造システムを用いて製造されたアクティブ型有機EL装置を有することが好ましい。
本発明によれば、アクティブ型有機EL装置を有してなる電子機器を低コストで提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る有機EL素子の製造方法および有機EL素子製造システムについて、図面を参照して説明する。本発明の実施形態に係る有機EL素子の製造方法は、本発明の実施形態に係る有機EL素子製造システムを用いて実行することができる。本実施形態では、リールツーリール基板をなすテープ形状基板に、パッシブ型又はアクティブ型の有機EL装置を形成する態様を、例として挙げて説明する。パッシブ型有機EL装置は、単純に行及び列方向に延在する複数の電極を有しそれらの交差する点を選択して発光させ画像を生成するものである。アクティブ型有機EL装置は、各画素ごとに例えばFETなどのアクティブデバイスと電荷蓄積キャパシタとをそれぞれ有するものである。
(第1実施形態、パッシブ型有機EL装置)
図1は、本発明の第1実施形態に係るパッシブ型有機EL装置とその制御回路を示す模式図である。表示パネル201は、パッシブ型有機EL装置をなしている。そして、表示パネル201は、透明基板202を有して構成されている。透明基板202の表面には、インジュウムスズ酸化物(ITO)等の透明電極材料からなるストライプ状の複数の陽極203が互いに並行して形成されている。そして、この複数の陽極203を覆って有機発光層(発光層)204が形成されている。有機発光層204の上部表面には、ストライプ状の金属薄膜からなる複数の陰極205が互いに並行して形成されている。したがって、有機発光層204が陽極203と陰極205とに挟まれた構造となっている。陽極203と陰極205とは互いに直交するように形成されており、その各交差部206に位置する有機発光層204がそれぞれ画素を形成している。図1に示す例では、N行×M列(N=10、M=10)の複数の画素がマトリクス要素として配置されている。
ストライプ状の各陽極203はそれぞれデータ電極駆動部207に接続され、ストライプ状の各陰極205はそれぞれ走査電極駆動部208に接続されている。データ電極駆動部207および走査電極駆動部208は、ディスプレイ制御部により制御される。ディスプレイ制御部は、ビデオ信号を入力してパネル全体の動作を制御する主制御部により制御される。
表示パネル201は、1フレーム期間の発光処理として、先ず走査電極駆動部208が1〜N(行)の各陰極205を順次選択して各行毎に導通可能にすることにより行う。そして選択された各行に属する各画素の輝度の制御は、陽極203の1〜M(列)により対応する各列の導通状態をビデオ信号の信号強度に対応してデータ電極駆動部207によりそれぞれ制御することにより行われる。
表示パネル201は、上述のようにパッシブ型有機EL装置をなしているので、アクティブ型有機EL装置と比べて、素子構造が単純であり、加工精度も厳しく要求されないため、製造コストを低減することができる。さらに、本実施形態の表示パネル201は、本発明の実施形態に係る有機EL素子の製造方法又は有機EL素子製造システム(後述)を用いて製造することにより、さらに製造コストを低減することができる。
(有機EL素子の製造方法)
図2は、本発明の実施形態に係る有機EL素子の製造方法および有機EL製造システムの概要を示す模式図である。すなわち、図2は図1に示すパッシブ型有機EL装置における表示パネル201の製造方法の要部を示している。図3は、本有機EL素子の製造方法で用いられるとともに、本有機EL製造システムの構成要素をなす液滴吐出装置の一例を示す斜視図である。
本有機EL製造システムは、テープ形状基板11が巻かれている第1リール101と、第1リール101から引き出されたテープ形状基板11を巻き取る第2リール102と、テープ形状基板11に液滴を吐出する液滴吐出装置20とを少なくとも有して構成される。ここで、本パターン形成システムは、テープ形状基板11に対して有機EL素子の正孔注入輸送層の構成材料を含む液状体を液滴として吐出する第1吐出ヘッド(インクジェットヘッド群1)を有する第1液滴吐出装置と、有機EL素子の発光層の構成材料を含む液状体を液滴として吐出する第2吐出ヘッド(インクジェットヘッド群1)を有する第2液滴吐出装置との2台からなる。ただし、第1液滴吐出装置および第2液滴吐出装置は、吐出する液状体以外は同一の構成とすることができ、それぞれ図3に示す液滴吐出装置20で構成することができる。
第1液滴吐出装置と第2液滴吐出装置とは、それぞれ図3に示すように、テープ形状基板11の近傍に配置される。そして、第1液滴吐出装置は、第2液滴吐出装置よりも第1リール101の近くに配置される。これにより、第1液滴吐出装置のインクジェットヘッド群1は、第2液滴吐出装置のインクジェットヘッド群1よりも第1リール101の近くに配置される。また、第1液滴吐出装置のインクジェットヘッド群1と第2液滴吐出装置のインクジェットヘッド群1との間には、第1乾燥装置(図示せず)が配置されている。この第1乾燥装置は、第1液滴吐出装置のインクジェットヘッド群1によってテープ形状基板11上に塗布された正孔注入輸送層の構成材料を含む液状体を、硬化させる装置である。また、第2液滴吐出装置のインクジェットヘッド群1と第2リール102との間には第2乾燥装置(図示せず)が配置されている。
そして、図2において、第1液滴吐出工程S3は第1液滴吐出装置によって行われる。第1硬化工程S4は第1乾燥装置によって行われる。第2液滴吐出工程S5は第2液滴吐出装置によって行われる。第2硬化工程S6は第2乾燥装置によって行われる。
テープ形状基板11は、例えば帯形状のフレキシブル基板が適用されるともに、透明基板として構成されている。テープ形状基板11の形状の具体例としては、幅105mm、長さ200mとする。そして、テープ形状基板11は、その帯形状の両端部位がそれぞれ第1リール101と第2リール102とに巻き取られてなる「リールツーリール基板」を構成している。すなわち、第1リール101から引き出されたテープ形状基板11は、第2リール102に巻き取られ、長手方向に連続的に走行する。この連続的に走行されるテープ形状基板11に、2台の液滴吐出装置20が液状体を液滴として吐出(液滴吐出)して、有機EL素子の正孔注入輸送層と発光層とになるパターンを形成する。
また、本パターン形成システムは、1本のテープ形状基板11からなるリールツーリール基板に対して、複数の工程をそれぞれ実行する複数の装置を有している。複数の工程としては、例えば洗浄工程S1、表面処理工程S2、第1液滴吐出工程S3、第1硬化工程S4、第2液滴吐出工程S5、第2硬化工程S6および焼成工程S7が挙げられる。これらの工程により、テープ形状基板11に正孔注入輸送層と発光層との積層構造を形成することができる。
また、本パターン形成システムでは、テープ形状基板11を長手方向について所定長さに分割して大量の基板形成領域(所望領域)を設定する。ここで、1つの基板形成領域毎に、以降の各工程により、1つの有機EL装置(表示パネル201)が製造されることとなる。そして、テープ形状基板11を各工程の各装置へ連続的に移動させて、テープ形状基板11の各基板形成領域に正孔注入輸送層と発光層とを連続的に形成する。すなわち、複数の工程S1〜S7は、流れ作業として実行され、それぞれ同時に、又は時間的に重複して、複数の装置で実行される。
次に、リールツーリール基板であるテープ形状基板11に対して行われる上記複数の工程について、具体的に説明する。
先ず、第1リール101から引き出されたテープ形状基板11の所望領域は、洗浄工程S1が実施される(ステップS1)。
この洗浄工程S1又は後述の表面処理工程S2の前に、テープ形状基板11には図1に示す陽極203が形成されていることが好ましい。
洗浄工程S1の具体例としては、テープ形状基板11に対してのUV(紫外線)照射が挙げられる。また、水などの溶媒でテープ形状基板11を洗浄してもよい、超音波を用いて洗浄してもよい。また、常圧でテープ形状基板11にプラズマを照射することで洗浄してもよい。
次いで、洗浄工程S1が実施されたテープ形状基板11の所望領域に、親液性又は撥液性を与える表面処理工程S2が実施される(ステップS2)。
表面処理工程S2の具体例について説明する。ステップS3の第1液滴吐出工程S3でテープ形状基板11に正孔注入輸送層をなす材料を含有した液状体による薄膜を形成するためには、その液状体に対するテープ形状基板11における所望領域の表面の濡れ性を制御することが好ましい。ここで、所望領域とは、例えば、テープ形状基板11における正孔注入輸送層が形成される領域と、その領域以外の領域とをいう。また、テープ形状基板11における正孔注入輸送層が形成される領域は、陽極203が形成されている領域と重複する。以下に、所望の接触角を得るための表面処理方法について説明する。
本実施形態では、正孔注入輸送層をなす材料を含有した液状体に対する所定の接触角が所望の値となるように、まず、テープ形状基板11の表面に撥液化処理を施し、更に、その後に撥液状態を緩和させるような親液化処理を施す二段階の表面処理を実施する。これにより、例えば正孔注入輸送層が形成される領域を親液化して、それ以外の領域を撥液化することができる。
まず、テープ形状基板11の表面に撥液化処理を施す方法について説明する。
撥液化処理の方法の一つとしては、基板の表面に、有機分子膜などからなる自己組織化膜を形成する方法が挙げられる。基板表面を処理するための有機分子膜は、一端側に基板に結合可能な官能基を有し、他端側に基板の表面を撥液性等に改質する(表面エネルギーを制御する)官能基を有すると共に、これらの官能基を結ぶ炭素の直鎖あるいは一部分岐した炭素鎖を備えており、基板に結合して自己組織化して分子膜、例えば単分子膜を形成するものである。
自己組織化膜とは、基板など下地層等構成原子と反応可能な結合性官能基とそれ以外の直鎖分子とからなり、該直鎖分子の相互作用により極めて高い配向性を有する化合物を、配向させて形成された膜である。この自己組織化膜は、単分子を配向させて形成されているので、極めて膜厚を薄くすることができ、しかも、分子レベルで均一な膜となる。すなわち、膜の表面に同じ分子が位置するため、膜の表面に均一でしかも優れた撥液性等を付与することができる。
上記の高い配向性を有する化合物として、例えばフルオロアルキルシランを用いた場合には、膜の表面にフルオロアルキル基が位置するように各化合物が配向されて自己組織化膜が形成されるので、膜の表面に均一な撥液性が付与される。
自己組織化膜を形成する化合物としては、例えば、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロデシルトリエトキシシラン、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロデシルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロデシルトリクロロシラン、トリデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロオクチルトリエトキシシラン、トリデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロオクチルトリメトキシシラン、トリデカフルオロ−1,1,2,2テトラヒドロオクチルトリクロロシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン等のフルオロアルキルシラン(以下、「FAS」と表記する)を挙げることができる。使用に際しては、一つの化合物を単独で用いるのも好ましいが、2種以上の化合物を組合せて使用しても、本発明の所期の目的を損なわなければ制限されない。また、本実施形態においては、前記の自己組織化膜を形成する化合物として、前記FASを用いるのが、基板との密着性および良好な撥液性を付与する上で好ましい。
有機分子膜などからなる自己組織化膜は、上記の原料化合物と基板とを同一の密閉容器中に入れておき、室温の場合は2〜3日程度の間放置すると基板上に形成される。また、密閉容器全体を100℃に保持することにより、3時間程度で基板上に形成される。以上に述べたのは、気相からの形成法であるが、液相からも自己組織化膜は形成可能である。例えば、原料化合物を含む溶液中に基板を浸積し、洗浄、乾燥することで基板上に自己組織化膜が得られる。
なお、自己組織化膜を形成する前に、ステップS1の洗浄工程S1で基板表面に紫外光を照射したり、溶媒により洗浄したりして、前処理を施すことが望ましい。
撥液化処理の他の方法として、常圧でプラズマ照射する方法が挙げられる。プラズマ処理に用いるガス種は、基板の表面材質等を考慮して種々選択できる。例えば、四フッ化メタン、パーフルオロヘキサン、パーフルオロデカン等のフルオロカーボン系ガスを処理ガスとして使用できる。この場合、基板の表面に、撥液性のフッ化重合膜を形成することができる。
撥液化処理は、所望の撥液性を有するフィルム、例えば四フッ化エチレン加工されたポリイミドフィルム等を基板表面に貼着することによっても行うことができる。なお、透明なポリイミドフィルムをそのままテープ形状基板11として用いてもよい。
次に、親液化処理を施す方法について説明する。
上記の撥液化処理が終了した段階の基板表面は、通常所望の撥液性よりも高い撥液性を有するので、親液化処理により撥液性を緩和する。親液化処理としては、170〜400nmの紫外光を照射する方法が挙げられる。これにより、一旦形成した撥液性の膜を、部分的に、しかも全体としては均一に破壊して、撥液性を緩和することができる。この場合撥液性の緩和の程度は紫外光の照射時間で調整できるが、紫外光の強度、波長、熱処理(加熱)との組み合わせ等によって調整することもできる。
親液化処理の他の方法としては、酸素を反応ガスとするプラズマ処理が挙げられる。これにより、一旦形成した撥液性の膜を、部分的に、しかも全体としては均一に変質させて撥液性を緩和することができる。
親液化処理のさらに他の方法としては、基板をオゾン雰囲気に曝す処理が挙げられる。これにより、一旦形成した撥液性の膜を、部分的に、しかも全体としては均一に変質させて、撥液性を緩和することができる。この場合、撥液性の緩和の程度は、照射出力、距離、時間等によって調整することができる。
次いで、表面処理工程S2が実施されたテープ形状基板11の所望領域に、正孔注入輸送層をなす材料を含む液状体を塗布する第1液滴吐出工程S3が行われる(ステップS3)。
この第1液滴吐出工程S3は、図3に示す液滴吐出装置20(第1液滴吐出装置)によって行われる。換言すれば、第1液滴吐出工程S3は、テープ形状基板11の所望領域に対して、液滴吐出方式を用いて、正孔注入輸送層をなす材料を含む液状体を塗布する正孔注入輸送層形成工程をなす。
正孔注入輸送層の形成材料としては、例えばポリチオフェン誘導体、ポリピロール誘導体など、またはそれらのドーピング体などが用いられる。具体的には、3,4−ポリエチレンジオシチオフェン/ポリスチレンスルフォン酸(PEDOT/PSS)分散液などが用いられる。
第1液滴吐出工程S3における具体的な塗布方法としては、先ず第1液滴吐出装置20に正孔注入輸送層の形成材料を充填する。そして、第1液滴吐出装置20のインクジェットヘッド群1をテープ形状基板11に既に形成されている陽極(親液処理されている)の表面に対向させ、インクジェットヘッド群1とテープ形状基板11とを相対移動させながら、そのインクジェットヘッド群1から正孔注入輸送層の形成材料を含む液状体を陽極表面に吐出する。
ここで、インクジェットヘッド群1から吐出された液滴は、親液性処理がなされた正孔注入輸送層形成領域(陽極の表面)の全体に濡れ広がる。その一方で、撥液処理された正孔注入輸送層形成領域以外の領域には液滴がはじかれて付着しない。したがって、液滴が所定の吐出位置からはずれたとしても、その液滴は正孔注入輸送層内に転がり込む。
なお、この第1液滴吐出工程S3以降は、正孔注入輸送層及び発光層の酸化を防止すべく、窒素雰囲気、アルゴン雰囲気などの不活性ガス雰囲気で行うのが好ましい。
また、第1液滴吐出工程S3では、正孔注入輸送層の形成材料を含む液滴を第1液滴吐出装置20のインクジェットヘッド群1から吐出してテープ形状基板11上の所望領域に滴下する。このとき、液だまり(バルジ)が生じないように、続けて吐出する液滴の重なり程度を制御する必要がある。また、一回目の吐出では複数の液滴を互いに接しないように離間して吐出し、2回目以降の吐出によって、その間を埋めていくような吐出方法を採用することもできる。
次いで、第1液滴吐出工程S3が実施されたテープ形状基板11の所望領域について、第1乾燥装置により第1硬化工程が行われる(ステップS4)。
第1硬化工程S4は、第1液滴吐出工程S3でテープ形状基板11に塗布された正孔注入輸送層の形成材料を含む液状体を硬化させる工程である。この第1硬化工程S4により正孔注入輸送層になりうる薄膜(少なくとも表面が硬化した薄膜)を形成することができる。上記ステップS3とステップS4と(ステップS2を含めてもよい)を繰り返し実施することにより、前記薄膜の膜厚を増大することができ、所望形状で且つ所望の厚みをもつ正孔注入輸送層を簡便に形成することができる。
第1硬化工程S4の具体例としては、例えばテープ形状基板11に塗布された液状体を乾燥させて硬化させる手法があり、さらに具体的にはUV照射して硬化させる手法が挙げられる。第1硬化工程S4の他の具体例としては、例えばテープ形状基板11を加熱する通常のホットプレート、電気炉などによる処理の他、ランプアニールによって行うこともできる。ランプアニールに使用する光の光源としては、特に限定されないが、赤外線ランプ、キセノンランプ、YAGレーザー、アルゴンレーザー、炭酸ガスレーザー、XeF、XeCl、XeBr、KrF、KrCl、ArF、ArClなどのエキシマレーザーなどを光源として使用することができる。これらの光源は一般には、出力10W以上、5000W以下の範囲のものが用いられるが、本実施形態では、100W以上、1000W以下の範囲で十分である。
次いで、第1硬化工程S4が実施されたテープ形状基板11の所望領域に、有機EL素子の発光層をなす材料を含む液状体を塗布する発光層形成工程をなす第2液滴吐出工程S5が実施される(ステップS5)。
この第2液滴吐出工程S5における液滴吐出も、上記のように図3に示す液滴吐出装置(第2液滴吐出装置)20によって行われる。ここで、第1液滴吐出工程S3を行う第1液滴吐出装置20と第2液滴吐出工程S5を行う第2液滴吐出装置20とは、別々の装置であることが好ましい。ただし、第1液滴吐出工程S3で用いられる液滴吐出装置20と第2液滴吐出工程S5で用いられる液滴吐出装置20とを1台の同じ液滴吐出装置として、インクジェットヘッド群1を第1液滴吐出工程S3用と第2液滴吐出工程S5用との2組備える構成としてもよい。
第2液滴吐出工程S5は、第1液滴吐出工程S3および第1乾燥工程S4で形成されたテープ形状基板11上の正孔注入輸送層となる薄膜の上層に、液滴吐出装置20により発光層をなす材料を含む液状体を塗布する工程である。すなわち、液滴吐出装置20を用いて、発光層をなす材料を含む液状体をテープ形状基板11の所定領域(発光層形成領域)全体に塗布する。この第2液滴吐出工程S5を行う前に、上記ステップS2の表面処理工程S2に相当する表面処理をすることが好ましい。例えば、テープ形状基板11の発光層形成領域全体について親液化処理をすることが好ましい。
次いで、第2液滴吐出工程S5が実施されたテープ形状基板11の所定領域について、第2硬化工程S6が行われる(ステップS6)。
第2硬化工程S6は、第2液滴吐出工程S5でテープ形状基板11に塗布された発光層をなす材料を含む液状体を硬化させる工程である。この第2硬化工程S6により発光層になりうる薄膜(少なくとも表面が硬化した薄膜)を形成することができる。第2硬化工程S6の具体例としては、例えばテープ形状基板11に塗布された液状体を乾燥させて硬化させる手法があり、さらに具体的にはUV照射して硬化させる手法が挙げられる。上記ステップS5とステップS6と(表面処理工程を含めてもよい)を繰り返し実施することにより、膜厚を増大することができ、所望形状で且つ所望膜厚の発光層になりうる薄膜を簡便に形成することができる。第2硬化工程S6の具体例は、上記第1乾燥工程S4の具体例と同様のものを適用することができる。
上記ステップS2〜S6は、テープ形状基板11の長手方向について分割してなる複数の領域における第1領域に、正孔注入輸送層となる薄膜と発光層となる薄膜との積層構造を形成する第1領域処理工程Aをなす。ここで、テープ形状基板11における分割された領域毎に1つの有機EL装置を形成できるので、第1領域に1つの有機EL装置が形成されることとなる。
第1領域処理工程Aの後に、テープ形状基板11を長手方向に移動させて、前記複数の領域における第1領域の隣の第2領域に、上記ステップS2〜S6を実施する。これにより、テープ形状基板11の第2領域に、正孔注入輸送層となる薄膜と発光層となる薄膜との積層構造を形成することができる。この第2領域についての処理が第2領域処理工程Bである。
第2領域処理工程Bの後に、テープ形状基板11における第2領域の隣の第3領域に、その第2領域処理工程Bと同様にして、第3領域処理工程Cを行う。その後、テープ形状基板11に対して、上記第2領域処理工程Bと同様の処理を繰り返して、テープ形状基板11の複数領域それぞれに、正孔注入輸送層となる薄膜と発光層となる薄膜との積層構造を形成する。
その後、上記第1領域処理工程A,第2領域処理工程B,第3領域処理工程C…が実行された後に、そのテープ形状基板11の前記薄膜の積層構造ついて焼成する焼成工程が行われる(ステップS7)。
この焼成工程S7は、第1液滴吐出工程S3で塗布されその後に硬化処理された正孔注入輸送層となる薄膜と、第2液滴吐出工程S5で塗布されその後に硬化処理された発光層となる薄膜とを、一緒に焼成する工程である。この焼成工程S7により、テープ形状基板11上に、正孔注入輸送層と発光層との積層構造が完成する。
焼成工程S7は、通常大気中で行なわれるが、必要に応じて、窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガス雰囲気中で行うこともできる。焼成工程S7での処理温度は、第1液滴吐出工程S3又は第2液滴吐出工程S5で塗布される液状体に含まれる分散媒の沸点(蒸気圧)、雰囲気ガスの種類や圧力、微粒子の分散性や酸化性等の熱的挙動、コーティング材の有無や量、基材の耐熱温度などを考慮して適宜決定される。例えば、焼成工程S7として、テープ形状基板11の所望領域を150℃で焼成する。
このような焼成処理は、通常のホットプレート、電気炉などによる処理の他、ランプアニールによって行うこともできる。ランプアニールに使用する光の光源としては、特に限定されないが、赤外線ランプ、キセノンランプ、YAGレーザー、アルゴンレーザー、炭酸ガスレーザー、XeF、XeCl、XeBr、KrF、KrCl、ArF、ArClなどのエキシマレーザーなどを光源として使用することができる。これらの光源は一般には、出力10W以上、5000W以下の範囲のものが用いられるが、本実施形態では、100W以上、1000W以下の範囲で十分である。
焼成工程S7が施されたテープ形状基板11の所望領域は、一旦、第2リール102に巻き取られる。その後、テープ形状基板11に形成された発光層の上層に、陰極などを形成する。この陰極などの形成は、上記第1液滴吐出工程S3と同様に液滴吐出方式を用いて実行することができる。これらにより、テープ形状基板11の複数領域それぞれに、有機EL装置が形成される。そして、テープ形状基板11を領域毎に切断することで、大量の有機EL装置(図1における表示パネル201)が完成する。
これらにより、本実施形態によれば、リールツーリール基板をなすテープ形状基板11に対して液滴吐出方式を用いて、正孔注入輸送層および発光層を形成することができる。そこで、本実施形態によれば、テープ形状基板11を長手方向に移動させながら液滴吐出方式を用いて、テープ形状基板11の各領域に正孔注入輸送層および発光層を形成でき、大量のパッシブ型有機EL装置を低コストで迅速に製造することができる。
また、本実施形態において、1つのテープ形状基板11に対して、正孔注入輸送層形成工程をなす第1液滴吐出工程S3(および/又は第1硬化工程S4)と発光層形成工程をなす第2液滴吐出工程S5(および/又は第2硬化工程S6)とを、時間的に重複して実行してもよい。例えば、テープ形状基板11における第2領域に対して第1液滴吐出装置20で第1液滴吐出工程S3を行っているときに、テープ形状基板11における第1領域(既に正孔注入輸送層形成工程が施された領域)に対して第2液滴吐出装置で第2液滴吐出工程S5を行ってもよい。また、洗浄工程S1、表面処理工程S2、第1液滴吐出工程S3、第1硬化工程S4、第2液滴吐出工程S5、第2硬化工程S6および焼成工程S7の各工程も、それぞれ時間的に重複して実行してもよい。これらにより、本実施形態によれば、ベルトコンベアを用いた流れ作業のように、テープ形状基板11に対して、洗浄工程S1、表面処理工程S2、第1液滴吐出工程S3、第1硬化工程S4、第2液滴吐出工程S5、第2硬化工程S6および焼成工程S7を実行でき、大量の有機EL装置の正孔注入輸送層および発光層を効率よく迅速に製造することができる。また、本実施形態によれば、テープ形状基板11を各工程の各装置へ移動させる搬送機構およびアライメント機構を簡略化することができ、製造装置の設置スペースを低減でき、有機EL装置の大量生産などにおける製造コストを大幅に低減することができる。
また、本実施形態のパターン形成システムおよびパターン形成方法では、前記複数の工程における各工程の所要時間がほぼ同一であることが好ましい。このようにすると、各工程を並列に同期させて実行することができ、より迅速な製造ができるとともに、各工程の各装置の利用効率をより高めることができる。ここで、各工程の所要時間を一致させるために、各工程で用いられる装置(例えば液滴吐出装置20)の数又は性能を調整してもよい。例えば、第2液滴吐出工程S5が第1液滴吐出工程S3よりも長時間となる場合、第1液滴吐出工程S3では1台の液滴吐出装置20を用い、第2液滴吐出工程S5では2台の液滴吐出装置20を用いることとしてもよい。
(液滴吐出装置)
次に、液滴吐出装置20について、図面を参照して具体的に説明する。図3に示すように、液滴吐出装置20は、インクジェットヘッド群(吐出ヘッド)1と、インクジェットヘッド群1をX方向に駆動するためのX方向ガイド軸(ガイド)2と、X方向ガイド軸2を回転させるX方向駆動モータ3とを備えている。また、液滴吐出装置20は、テープ形状基板11を載置するための載置台4と、載置台4をY方向に駆動するためのY方向ガイド軸5と、Y方向ガイド軸5を回転させるY方向駆動モータ6とを備えている。また、液滴吐出装置20は、X方向ガイド軸2とY方向ガイド軸5とが、各々所定の位置に固定される基台7を備え、その基台7の下部に制御装置8を備えている。さらに、液滴吐出装置20は、クリーニング機構部14およびヒータ15とを備えている。
ここで、X方向ガイド軸2、X方向駆動モータ3、Y方向ガイド軸5、Y方向駆動モータ6および載置台4は、その載置台4にアライメントされたテープ形状基板11に対して、インクジェットヘッド群1を相対的に移動させるヘッド移動機構を構成している。またX方向ガイド軸2は、インクジェットヘッド群1からの液滴吐出動作時に、テープ形状基板11の長手方向(Y方向)に対してほぼ直角に交わる方向(X方向)にインクジェットヘッド群1を移動させるガイドである。
インクジェットヘッド群1は、例えば導電性微粒子を含有する分散液(液状体)をノズル(吐出口)から吐出して所定間隔でテープ形状基板11に付与する複数のインクジェットヘッドを備えている。そして、これら複数のインクジェットヘッド各々は、制御装置8から出力される吐出電圧に応じて個別に分散液を吐出できるようになっている。インクジェットヘッド群1はX方向ガイド軸2に固定され、X方向ガイド軸2には、X方向駆動モータ3が接続されている。X方向駆動モータ3は、ステッピングモータ等であり、制御装置8からX軸方向の駆動パルス信号が供給されると、X方向ガイド軸2を回転させるようになっている。そして、X方向ガイド軸2が回転させられると、インクジェットヘッド群1が基台7に対してX軸方向に移動するようになっている。
ここで、インクジェットヘッド群1を構成する複数のインクジェットヘッドの詳細について説明する。図4は、インクジェットヘッド30を示す図であり、図4(a)は要部斜視図であり、図4(b)は要部断面図である。図5はインクジェットヘッド30の底面図である。
インクジェットヘッド30は、図4(a)に示すように例えばステンレス製のノズルプレート32と振動板33とを備え、両者を仕切部材(リザーバプレート)34を介して接合したものである。ノズルプレート32と振動板33との間には、仕切部材34によって複数の空間35と液溜まり36とが形成されている。各空間35と液溜まり36の内部は液状体で満たされており、各空間35と液溜まり36とは供給口37を介して連通したものとなっている。また、ノズルプレート32には、空間35から液状体を噴射するためのノズル孔38が縦横に整列させられた状態で複数形成されている。一方、振動板33には、液溜まり36に液状体を供給するための孔39が形成されている。
また、振動板33の空間35に対向する面と反対側の面上には、図4(b)に示すように圧電素子(ピエゾ素子)40が接合されている。この圧電素子40は、一対の電極41の間に位置し、通電するとこれが外側に突出するようにして撓曲するよう構成されたものである。そして、このような構成のもとに圧電素子40が接合されている振動板33は、圧電素子40と一体になって同時に外側へ撓曲するようになっており、これによって空間35の容積が増大するようになっている。したがって、空間35内に増大した容積分に相当する液状体が、液溜まり36から供給口37を介して流入する。また、このような状態から圧電素子40への通電を解除すると、圧電素子40と振動板33はともに元の形状に戻る。したがって、空間35も元の容積に戻ることから、空間35内部の液状体の圧力が上昇し、ノズル孔38から基板に向けて液状体の液滴42が吐出される。
なお、このような構成からなるインクジェットヘッド30は、その底面形状が略矩形状のもので、図5に示すようにノズルN(ノズル孔38)が縦に等間隔で整列した状態で矩形状に配置されたものである。そして、本例では、その縦方向、すなわち長辺方向に配置されたノズルの列における、各ノズルのうちの1個置きに配置されたノズルを主ノズル(第1のノズル)Naとし、これら主ノズルNa間に配置されたノズルを副ノズル(第2のノズル)Nbとしている。
これら各ノズルN(ノズルNa、Nb)には、それぞれに独立して圧電素子40が設けられていることにより、その吐出動作がそれぞれ独立してなされるようになっている。すなわち、このような圧電素子40に送る電気信号としての吐出波形を制御することにより、各ノズルNからの液滴の吐出量を調整し、変化させることができるようになっているのである。ここで、このような吐出波形の制御は制御装置8によってなされるようになっており、このような構成のもとに、制御装置8は各ノズルNからの液滴吐出量を変化させる吐出量調整手段としても機能するようになっている。
なお、インクジェットヘッド30の方式としては、前記の圧電素子40を用いたピエゾジェットタイプ以外に限定されることなく、例えばサーマル方式を採用することもでき、その場合には印可時間を変化させることなどにより、液滴吐出量を変化させることができる。
図3に戻り、載置台4は、この液滴吐出装置20によって分散液を塗布されるテープ形状基板11を載置させるもので、このテープ形状基板11を基準位置に固定する機構(アライメント機構)を備えている。載置台4はY方向ガイド軸5に固定され、Y方向ガイド軸5には、Y方向駆動モータ6、16が接続されている。Y方向駆動モータ6、16は、ステッピングモータ等であり、制御装置8からY軸方向の駆動パルス信号が供給されると、Y方向ガイド軸5を回転させるようになっている。そして、Y方向ガイド軸5が回転させられると、載置台4が基台7に対してY軸方向に移動するようになっている。
液滴吐出装置20は、インクジェットヘッド群1をクリーニングするクリーニング機構部14を備えている。クリーニング機構部14は、Y方向の駆動モータ16によってY方向ガイド軸5に沿って移動するようになっている。クリーニング機構部14の移動も、制御装置8によって制御されている。次に、液滴吐出装置20のフラッシングエリア12a,12bについて説明する。
図6は、液滴吐出装置20におけるインクジェットヘッド群1付近についての部分平面図である。また、液滴吐出装置20の載置台4には、2つのフラッシングエリア12a,12bが設けられている。フラッシングエリア12a,12bは、テープ形状基板11の短手方向(X方向)の両側に配置された領域であって、X方向ガイド軸2によってインクジェットヘッド群1が移動してくることが可能な領域ある。すなわち、テープ形状基板11における1つの回路基板に相当する領域である所望領域11aの両側に、フラッシングエリア12a,12bが配置されている。そして、フラッシングエリア12a,12bはインクジェットヘッド群1から分散液(液状体)が捨て打ちされる領域である。このようにフラッシングエリア12a,12bを配置することで、X方向ガイド軸2に沿って、インクジェットヘッド群1を迅速にどちらかのフラッシングエリア12a,12bへ移動させることができる。例えば、インクジェットヘッド群1がフラッシングエリア12bの近傍でフラッシングしたい状態となった場合、インクジェットヘッド群1を比較的遠いフラッシングエリア12aに移動させることなく、比較的近いフラッシングエリア12bに移動させて、迅速にフラッシングさせることができる。
ヒータ15は、ここではランプアニールによりテープ形状基板11を熱処理(乾燥処理又は焼成処理)する手段である。すなわち、ヒータ15は、テープ形状基板11上に吐出された液状体の蒸発・乾燥を行うとともに導電膜に変換するための熱処理を行うことができる。そしてヒータ15の電源の投入および遮断も制御装置8によって制御されるようになっている。これらにより、ヒータ15は、上記の第1硬化工程S4、第2硬化工程S6および焼成工程S7(図2参照)のいずれか又は全部を実施することができる。
本実施形態の液滴吐出装置20において、所定の配線形成領域に分散液を吐出するためには、制御装置8から所定の駆動パルス信号をX方向駆動モータ3および/又はY方向駆動モータ6とに供給し、インクジェットヘッド群1および/又は載置台4を移動させることにより、インクジェットヘッド群1とテープ形状基板11(載置台4)とを相対移動させる。そして、この相対移動の間にインクジェットヘッド群1における所定のインクジェットヘッド30に制御装置8から吐出電圧を供給し、当該インクジェットヘッド30から分散液を吐出させる。
本実施形態の液滴吐出装置20において、インクジェットヘッド群1の各インクジェットヘッド30からの液滴の吐出量は、制御装置8から供給される吐出電圧の大きさによって調整できる。また、テープ形状基板11に吐出される液滴のピッチは、インクジェットヘッド群1とテープ形状基板11(載置台4)との相対移動速度およびインクジェットヘッド群1からの吐出周波数(吐出電圧供給の周波数)によって決定される。
本実施形態の液滴吐出装置20によれば、X方向ガイド軸2又はY方向ガイド軸5に沿ってインクジェットヘッド群1を移動させることで、テープ形状基板11の所望領域における任意の位置に液滴を着弾させてパターンを形成することができる。そして、1つの所望領域についてパターン形成した後に、テープ形状基板11を長手方向(Y方向)にずらすことにより、極めて簡便に他の所望領域についてパターン形成することができる。ここで、所望領域は、1つの回路基板に相当させることができる。そこで、本実施形態は、テープ形状基板11の各所望領域(各有機EL装置形成領域)について、簡便に且つ迅速にパターンを形成することができ、有機EL装置の構成要素となる正孔注入輸送層および発光層を効率よく大量に製造することができる。
また、本実施形態のパターン形成システムは、テープ形状基板11における液滴吐出装置20で液状体が塗布された面が内側を向くように、そのテープ形状基板11を第2リール102が巻き取る構成であることが好ましい。また、第1リール101に巻かれているテープ形状基板11の内側面が、液滴吐出装置20による液状体の塗布面であることが好ましい。
このようにすると、テープ形状基板11におけるパターンが形成された面が内側となるように、そのテープ形状基板11が第2リール102で巻き取られるので、かかるパターンを良好な状態のまま保持することができる。また、第1リール101と第2リール102とでテープ形状基板11の曲げ方向が同一となるので、テープ形状基板11に対する機械的な外力作用を低減でき、テープ形状基板11が変形することなどを低減することができる。
また、本実施形態のパターン形成システムは、液滴吐出装置20が、テープ形状基板11の表面と裏面とにほぼ同時に液滴を吐出できる1つ又は複数のインクジェットヘッド群1を有することとしてもよい。このような液滴吐出装置20としては、テープ形状基板11の表面を垂直な状態に保持して、そのテープ形状基板11の表面側および裏面側にそれぞれ配置されたインクジェットヘッド群1を備える構成が適用できる。このような構成により、テープ形状基板11の表裏両面に、同時に薄膜パターンを形成でき、有機EL装置のさらなる製造時間の短縮化および製造コストの低減化を実現することができる。例えばテープ形状基板11の表面側に正孔注入輸送層および発光層などを形成し、同時に、テープ形状基板11の裏面側に図1に示すデータ電極駆動部207および走査電極駆動部208をなす回路を形成することができる。
また、本実施形態のパターン形成システムは、テープ形状基板11をねじって表面および裏面を反転させる反転機構(図示せず)を有することとしてもよい。そして、液滴吐出装置20は、反転機構によってねじられる前のテープ形状基板11の上側面に液滴を吐出する第1インクジェットヘッド群と、反転機構によってねじられた後のテープ形状基板11の上側面に液滴を吐出する第2インクジェットヘッド群とを有することが好ましい。
このような構成によれば、反転機構によってテープ形状基板11を反転させることができ、第1インクジェットヘッド群によってテープ形状基板11の一方面に液滴を塗布でき、第2インクジェットヘッド群によってテープ形状基板11の他方面に液滴を塗布できる。したがって、テープ形状基板11の両面に、液滴吐出方式で液状体を塗布することができる。
(第2実施形態、アクティブ型有機EL装置)
図7は、本発明の第2実施形態に係るアクティブ型有機EL装置の要部構成を示す断面図である。図8は図7の矢視Aから見た側面図である。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
アクティブ型有機EL装置は、各画素ごとに例えばTFTなどのアクティブデバイスと電荷蓄積キャパシタとをそれぞれ有するものである。ここで、テープ形状基板11をなすフィルム上にTFTを直接形成することはできない。そこで、テープ形状基板11以外の基板である基礎基板にTFTを形成し、その基礎基板とテープ形状基板11とを貼り合わせることによりTFTをテープ形状基板11に転写する。その後、TFTの上層に図2に示す製造方法を用いて正孔注入輸送層および発光層を形成して、アクティブ型有機EL装置を形成することができる。
また、上記のTFTを転写する手法を応用して、以下の手法によりテープ形状基板11を構成要素として、アクティブ型有機EL装置を製造することができる。すなわち、テープ形状基板11以外の基板である基礎基板にTFTを形成し、さらにテープ形状基板11および基礎基板以外の基板である配線基板を設ける。次いで、基礎基板と配線基板とを貼り合わせることにより、基礎基板のTFTを配線基板に転写する。また、テープ形状基板11には上記第1実施形態の手法により正孔注入輸送層および発光層などの有機EL素子を形成する。そして、TFTが転写された配線基板を有機EL素子が形成されたテープ形状基板11に貼り合わせることで、アクティブ型有機EL装置を完成させる。
このようにすると、駆動回路基板(配線基板)に関しては、TFT等の駆動素子を形成もしくは転写した後の必要な工程が極僅かで済むため、製造工程によって駆動素子が損傷される可能性を大幅に低減される。また、電気光学基板(テープ形状基板11)と駆動回路基板とを別工程で製造するため、歩留まりが向上する。場合によっては、電気光学基板と駆動回路基板とを別々の工場或いは異なった企業においてそれぞれ製造し、最終的に両者を張り合わせるといった製造方法も可能であるから、製造コストの低減を図る上でも極めて有利な方法となる。また、比較的低額の設備投資によって大画面の電気光学装置を製造することが可能となる。以下、上記のTFTを転写する手法を応用してなる本実施形態の有機EL装置とその製造方法について具体的に説明する。
図7に示すように、本実施形態の有機EL装置301は、少なくとも基板接合体302を具備した構成となっている。当該基板接合体302は、配線基板(第1基板、駆動回路基板)303と、有機EL基板(第2基板、電気光学基板)304とを、後述の導通部305及び導通部330を介して貼り合わせて接合された構成となっている。ここで、有機EL基板304は、図2に示す製造方法を用いて、テープ形状基板11に正孔注入輸送層および発光層などからなる有機EL素子321などを形成したものである。
配線基板303は、基板310と、基板310上に形成された所定形状の配線パターン311と、有機EL素子(発光機能素子)321を駆動させるTFT(駆動素子)313と、TFT313と配線パターン311とを接合するTFT接続部314と、有機EL素子321と配線パターン311とを接合する有機EL接続部(端子部)315と、層間絶縁膜316とによって構成されている。ここで、TFT接続部314は、TFTの端子パターンに応じて形成されるものであり、無電解メッキ処理によって形成されたバンプと、当該バンプ上に塗布形成される導電性ペーストとからなる。導電性ペースト317は、異方性導電粒子(ACP)を含むものである。
有機EL基板304は、図2に示す製造方法を用いて形成され、光が透過する透明基板320(テープ形状基板11)と、有機EL素子321と、絶縁膜322と、陰極(発光機能素子、カソード)325とによって構成されている。
ここで、有機EL素子321は、ITO等の透明金属からなる陽極と、正孔注入輸送層と、有機EL素子(発光層)とを有しており、陽極で発生した正孔と陰極で発生した電子が有機EL素子で結合することで、発光するようになっている。なお、このような有機EL素子の詳細な構造は、公知技術が採用される。また、有機EL素子321と陰極325との間に電子注入/輸送層を形成してもよい。
更に、配線基板303と有機EL基板304との間には、リブ305が設けられていると共に、有機EL接続部315と陰極325とを導通接続する導通部330と、当該両基板303、304の外周を封止する封止部332とが設けられ、そして、当該両基板303、304間の空間には不活性ガス331が充填されている。
リブ305は、TFT313及び有機EL素子321がそれぞれ一つ形成された領域306を囲うように設けられている。そして、有機EL装置301を平面視すると、当該リブ305はXY面内にマトリクス状に形成されている。また、符号Hに示すように有機EL装置301に形成される全ての当該リブ305の高さは同じであり当該高さHの間隔で配線基板303と有機EL基板304とが保持されている。また、リブ305の底面部305B及び上面部305Tの表面は接着性が高い状態となっており、従って、リブ305を介することにより配線基板303と有機EL基板304が接合されている。
また、図8に示すように、リブ305には、貫通孔(貫通部)305aが形成されており、領域306に隣接する他の領域とが連通した状態となっている。また、リブ305の高さHは、後述の貼り合わせ工程によって導通部330が好適に潰されて変形するように決定されており、すなわち、貼り合わせ工程前の導通部330の高さよりも低く設定されている。
なお、本実施形態においては、リブ305を形成することによって、領域306毎にTFT313及び有機EL素子321がそれぞれ一つ形成された構成となっているが、領域306毎にTFT313及び有機EL素子321がそれぞれ複数形成された構成となるように、リブ305を形成してもよい。例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)を発光させるための複数種の有機EL素子321を領域306内に配置させてもよい。また、有機EL装置301における種種の設計事項に応じて、一つ又は複数の素子(有機EL素子321又はTFT313)を有する領域306毎にリブ305を形成することが好ましい。例えば、一つの素子毎にリブ305を形成する場合と、複数の素子毎にリブ305を形成する場合とを比較すると、一つの素子毎にリブ305を形成した場合の方が接合強度を高めることができる。
また、例えば、配線基板303と有機EL基板304との接合強度が充分である場合には、一つの素子毎にリブ305を形成する必要はなく、複数の素子毎にリブ305を形成することで、所定の接合強度を維持しながら配線基板303と有機EL基板304とを接合させることができる。
従って、有機EL装置301の設計事項として製造コストや製造の容易さを加味し、当該設計事項に応じて、領域内の素子数を決定し、リブ305を形成することができる。また、リブ305は必ずしもマトリクス状に囲む必要はなく、TFT313又は有機EL素子321の配列する方向(図7中のX方向又はY方向)のみ形成されたものでもよい。
導通部330は、銀ペーストであって、配線基板303と有機EL基板304とを貼り合わせることによって潰れて変形するものである。なお、銀材料に導電性かつ可塑性の材料であれば、必ずしもペースト状である必要はなく、導電性材料も好適なものが採用される。
不活性ガス331は、公知のガスが採用され、本実施形態では窒素(N2)ガスを採用する。他のガスとしてはAr等の希ガスが好ましく、また、不活性の性質を有していれば、混合ガスであってもよい。この不活性ガス331は、後述する配線基板303と有機EL基板304との貼り合わせ工程の前後において封入されるものである。また、上記のようにリブ305には貫通孔305aが設けられていることから、領域306に隣接した領域に存在する不活性ガス331が、貫通孔305aを介して領域306の内外に流動するようになっている。なお、配線基板303と有機EL基板304との間に充填する物質として、必ずしも気体を限定する必要はなく、不活性な液体を用いていもよい。
封止部332は、所謂缶封止によって構成された部位であり、配線基板303及び有機EL基板304の周辺に設けられたものである。なお、缶封止に限定することなく、封止樹脂を用いてもよく、いずれにしても、有機EL素子321の劣化を招く物質が侵入しないような構成であれば、好適に採用される。また、配線基板303と有機EL基板304との間に、有機EL素子321を劣化させる水分を吸収する吸湿剤を設けてもよい。
(アクティブ型有機EL装置の製造方法)
次に、図7に示す有機EL装置301の製造方法について図面を参照して説明する。
(基礎基板の製造方法)
まず、図9を参照し、TFT313を配線基板303に貼り合わせて転写させる前工程として、基礎基板340上にTFTを形成する工程について説明する。
なお、TFT313の製造方法は、高温プロセスを含む公知の技術が採用されるので、説明を省略し、基礎基板340と剥離層341について詳述する。
基礎基板340は、有機EL装置301の構成要素ではなく、TFT製造工程と、貼り合わせ及び転写工程にのみに用いられる部材である。具体的には、1000℃程度に耐える石英ガラス等の透光性耐熱基板が好ましい。また、石英ガラスの他、ソーダガラス、コーニング7059、日本電気ガラスOA−2等の耐熱性ガラス等が使用可能である。
この基礎基板の厚さには、大きな制限要素はないが、0.1mm〜0.5mm程度であることが好ましく、0.5mm〜1.5mm程度であることがより好ましい。基礎基板の厚さが薄すぎると強度の低下を招き、逆に厚すぎると基台の透過率が低い場合に照射光の減衰を招くからである。ただし、基台の照射光の透過率が高い場合には、前記上限値を超えてその厚みを厚くすることができる。
剥離層341は、レーザ光等の照射光により当該層内や界面において剥離(「層内剥離」又は「界面剥離」ともいう)が生ずる材料からなる。すなわち、一定の強度の光を照射することにより、構成物質を構成する原子又は分子における原子間又は分子間の結合力が消失し又は減少し、アブレーション(ablation)等を生じ、剥離を起こすものである。また、照射光の照射により、剥離層341に含有されていた成分が気体となって放出され分離に至る場合と、剥離層341が光を吸収して気体になり、その蒸気が放出されて分離に至る場合とがある。
剥離層341の組成としては、例えば非晶質シリコン(a−Si)が採用され、また、当該非晶質シリコン中に水素(H)が含有されていてもよい。水素が含有されていると、光の照射により、水素が放出されることにより剥離層341に内圧が発生し、これが剥離を促進するので好ましい。この場合の水素の含有量は、2at%程度以上であることが好ましく、2〜20%at%であることが更に好ましい。水素の含有量は、成膜条件、例えば、CVD法を用いる場合には、そのガス組成、ガス圧力、ガス雰囲気、ガス流量、ガス温度、基板温度、投入するパワー等の条件を適宜設定することによって調整する。この他の剥離層材料としては、酸化ケイ素もしくはケイ酸化合物、窒化ケイ素、窒化アルミ、窒化チタン等の窒化セラミックス、有機高分子材料(光の照射によりこれらの原子間結合が切断されるもの)、金属、例えば、Al、Li、Ti、Mn、In、Sn、Y、La、Ce、Nd、Pr、GdもしくはSm、又はこれらのうち少なくとも一種を含む合金が挙げられる。
剥離層341の厚さとしては、1nm〜20μm程度であるのが好ましく、10nm〜2μm程度であるのがより好ましく、20nm〜1μm程度であるのが更に好ましい。剥離層341の厚みが薄すぎると、形成された膜厚の均一性が失われて剥離にむらが生じるからであり、剥離層341の厚みが厚すぎると、剥離に必要とされる照射光のパワー(光量)を大きくする必要があったり、また、剥離後に残された剥離層341の残渣を除去するのに時間を要したりする。
剥離層341の形成方法は、均一な厚みで剥離層341を形成可能な方法であればよく剥離層341の組成や厚み等の諸条件に応じて適宜選択することが可能である。例えば、CVD(MOCCVD、低圧CVD、ECR−CVD含む)法、蒸着、分子線蒸着(MB)、スパッタリング法、イオンドーピング法、PVD法等の各種気相成膜法、電気メッキ、浸漬メッキ(ディッピング)、無電解メッキ法等の各種メッキ法、ラングミュア・プロジェット(LB)法、スピンコート法、スプレーコート法、ロールコート法等の塗布法、各種印刷法、転写法、インクジェット法、粉末ジェット法等に適用できる。これらのうち2種以上の方法を組み合わせてもよい。
特に剥離層341の組成が非晶質シリコン(a−Si)の場合には、CVD法、特に低圧CVDやプラズマCVDにより成膜するのが好ましい。また、剥離層341をゾル−ゲル(sol-gel)法によりセラミックを用いて成膜する場合や有機高分子材料で構成する場合には、塗布法、特にスピンコートにより成膜するのが好ましい。
(配線基板の製造方法)
次に、図9に示した基礎基板340の製造工程と並行して、図10に示す配線基板303の製造工程が行われる。
図10に示すように、基板310上に配線パターン311と、層間絶縁膜316と、TFT接続部314と、有機EL接続部315とを順次形成する。配線パターンの形成方法としては、フォトリソフィ法等の公知技術が採用される。また、金属微粒子を溶剤に分散させた分散液を液滴吐出法(インクジェット法)を用いて基板310上に形成してもよい。このような配線パターン311を構成する材料としては、低抵抗材料を採用するのが好ましく、AlやAl合金(Al・Cu合金等)を用いることが好ましい。
なお、基板310の表面には、下地絶縁膜として酸化シリコン膜(SiO)等を形成してもよい。また、図10では、配線パターンが1層のみ形成された構造について説明しているが、2層や3層構造であってもよい。また、配線材料は、AlやAl合金のみに限定することなく、Al等の低抵抗金属をTiやTi化合物によって積層させたサンドイッチ構造でもよい。このようにすれば、Al配線に対するバリア性や耐ヒロック性を高めることができる。
次に、配線パターン311上に樹脂絶縁膜316を形成する。樹脂絶縁膜316は、アクリル樹脂によって形成されることが好ましく、スピンコート法等の液相法を用いることにより高精度な平坦性が得られた層間絶縁膜を形成することができる。更に、マスクを介した露光やフォトリソグラフィ法によって層間絶縁膜316にTFT接続部314及び有機EL接続部315を形成するための開口部を形成する。
次に、無電解メッキ法を用いてTFT接続部314を形成する。当該TFT接続部314は、所謂バンプである。
まず、メッキ成長させるためのバッド表面の濡れ性向上、及び残さを除去するために、フッ酸と硫酸を含有した水溶液中に含浸する。その後、水酸化ナトリウムを含むアルカリ性水溶液に加温した中に浸漬し、表面の酸化膜を除去する。その後、ZnOを含有したジンケート液中に浸漬してパッド表面をZnに置換する。その後、硝酸水溶液に浸漬し、Znを剥離し、再度ジンケート浴中に浸漬し、緻密なZn粒子をAl表面に析出させる。その後、無電解Niメッキ浴に浸漬し、Niメッキを形成する。メッキ高さは2μm〜10μm程度析出させる。ここで、メッキ浴は次亜リン酸を還元剤とした浴であるため、リン(P)が共析する。最後に置換Auメッキ浴中に浸漬し、Ni表面をAuにする。Auは0.05μm〜0.3μm程度に形成する。Au浴はシアンフリータイプを用いて浸漬を行う。
このようにしてパッド上にNi−Auバンプ(TFT接続部14)が形成される。また、Ni−Auメッキバンプ上に、半田やPbフリー半田を、例えばSn−Ag−Cu系等の半田をスクリーン印刷やディッピング等で形成してバンプとしてもよい。
なお、各化学処理の間には、水洗処理を行う。水洗槽はオーバーフロー構造あるいはQDR機構を有しており、最下面からN2バブリングを行う。バブリング方法は、テフロン(登録商標)のチューブ等に穴を開け、N2を出す方法や、焼結体等を通じてN2を出す。以上の工程により、短時間で十分効果のあるリンスを行うことができる。
次に、有機EL接続部315を形成する。ここでは、公知の成膜方法が用いられる。例えば、気相法を用いる場合には、CVD法、スパッタ法、蒸着法、イオンプレーティング法等、半導体製造工程で用いられる種種の方法が挙げられる。また、液相法を用いて有機EL接続部315を形成してもよい。この場合、金属微粒子と溶媒とを混合させた分散液を材料液体として採用する。具体的な液相法としては、スピンコート法、スリットコート法、ディップコート法、スプレー法、ロールコート法、カーテンコート法、印刷法、液滴吐出法等が挙げられる。
このような一連の工程を経て、配線基板303の製造工程が終了となる。
(TFTの転写工程)
次に、図11から図13を参照して、上記の配線基板303と基礎基板340とを貼り合わせて、TFT313を配線基板303に転写する方法について説明する。
ここで、転写工程としては公知の技術が採用されるが、本実施形態では特にSUFTLA(Surface Free Technology by Laser Ablation)(登録商標)を用いて行われる。
図11に示すように、基礎基板340を反転し、また、TFT313とTFT接続部314との間に異方性導電粒子(ACP)を含有する導電性ペースト317を塗布し、基礎基板340と配線基板303とを貼り合わせる。
次に、図12に示すように、導電性ペースト317が塗布された部分のみを局所的に、かつ基礎基板340の裏面側(TFT非形成面)から、レーザ光LAを照射する。すると剥離層341の原子や分子の結合が弱まり、また、剥離層341内の水素が分子化し、結晶の結合から分離され、すなわち、TFT313と基礎基板340との結合力が完全になくなり、レーザ光LAが照射された部分のTFTを容易に取り外すことが可能となる。
次に、図13に示すように、基礎基板340と配線基板303とを引き離すことにより、基礎基板340上からTFTが除去されると共に、当該TFT313が配線基板303に転写される。なお、TFT313の端子は、上記のTFT接続部314及び導電性ペースト317を介して、配線パターン311に接続されている。
(配線基板と有機EL基板(テープ形状基板)との貼り合わせ工程)
次に、図14を参照し、上述の配線基板303と有機EL基板304とを貼り合わせて最終的に図7に示す有機EL装置301を形成する工程について説明する。
図14に示す有機EL基板304は、透明基板320上に、有機EL素子321と、絶縁膜322と、陰極325とが順に形成された後に、上下反転させたものである。ここで透明基板320上に、有機EL素子321、絶縁膜322および陰極325を形成する方法としては、図2に示す方法を用いる。すなわち、テープ形状基板からなる透明基板320に対して、液滴吐出方式を用いて、有機EL素子321、絶縁膜322および陰極325を形成する。
そして、有機EL基板304に対向する位置に上述の配線基板303を配置し、また、リブ305の上面に接着剤を塗布し、当該両基板303、304を貼り合わせて押圧する。すると、導通部330の上面が陰極325と接触し、導通部330が陰極325に押し潰され、有機EL接続部315と陰極325とが導通部330を介して導通接触される。すなわち、有機EL素子321と駆動素子313とが導通接続される。
この状態で、不活性ガス331を配線基板303と有機EL基板304との間に封入し、図7の如く両基板303、304の周囲を封止することで有機EL装置301が完成となる。
ここで、リブ305には貫通孔305aが形成されているので、不活性ガス331は貫通孔305aを介して領域306に隣接する領域の内外に流動し、従って、不活性ガス331を両基板303、304間に同圧力で封入される。
なお、不活性ガス331の封入方法及び基板の封止方法としては、配線基板303と有機EL基板304とを貼り合せた後に不活性ガス331を封入し、封止する方法と、不活性ガス雰囲気のチャンバ内において配線基板303と有機EL基板304とを貼り合せて、封止する方法とがある。
上記の製造方法によって製造された図7に示す有機EL装置301は、有機EL基板304における配線基板303側から、順に陰極325、有機EL素子(発光層)、正孔注入輸送層、陽極が配置された、透明基板320側から光を取り出すトップエミッション型の有機EL装置となる。そして、有機EL装置301は、画素ごとにTFT313を備えるアクティブ型有機EL装置となる。
これらにより、本実施形態によれば、リールツーリール基板をなすテープ形状基板11に対して液滴吐出方式を用いて有機EL基板304を形成でき、その有機EL基板304を構成要素としてアクティブ型の有機EL装置301を形成することができる。そこで、本実施形態によれば、大量のアクティブ型有機EL装置を低コストで迅速に製造することができる。
(電子機器)
次に、上記実施形態の有機EL素子の製造方法又は有機EL素子製造システムを用いて製造された電子機器について説明する。
図15(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図15(a)において、符号600は携帯電話本体を示し、符号601は上記実施形態の有機EL素子の製造方法又は有機EL素子製造システムを用いて製造された有機EL装置からなる表示部を示している。図15(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図15(b)において、符号700は情報処理装置、符号701はキーボードなどの入力部、符号702は上記実施形態の有機EL素子の製造方法又は有機EL素子製造システムを用いて製造された有機EL装置からなる表示部、符号703は情報処理装置本体を示している。図15(c)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図15(c)において、符号800は時計本体を示し、符号801は上記実施形態の有機EL素子の製造方法又は有機EL素子製造システムを用いて製造された有機EL装置からなる表示部を示している。
図15に示す電子機器は、上記実施形態の有機EL素子の製造方法又は有機EL素子製造システムを用いて製造された有機EL装置を備えているので、低コストで高品質にかつ大量に製造することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
本発明の第1実施形態に係るパッシブ型有機EL装置を示す模式図である。 同上のパッシブ型有機EL素子の製造方法を示す模式図である。 同上の製造方法で用いられる液滴吐出装置を示す斜視図である。 同上の液滴吐出装置におけるインクジェットヘッドを示す図である。 インクジェットヘッドの底面図である。 液滴吐出装置のフラッシングエリアの配置などを示す部分平面図である。 本発明の第2実施形態に係るアクティブ型有機EL装置を示す断面図である。 アクティブ型有機EL装置を矢視Aから見た側面図である。 同上のアクティブ型有機EL装置の製造工程を示す説明図である。 同上のアクティブ型有機EL装置の製造工程を示す説明図である。 同上のアクティブ型有機EL装置の製造工程を示す説明図である。 同上のアクティブ型有機EL装置の製造工程を示す説明図である。 同上のアクティブ型有機EL装置の製造工程を示す説明図である。 同上のアクティブ型有機EL装置の製造工程を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。
符号の説明
1…インクジェットヘッド群(吐出ヘッド)、2…X方向ガイド軸(ガイド)、4…載置台、5…Y方向ガイド軸、11…テープ形状基板、12a,12b…フラッシングエリア、20…液滴吐出装置、101…第1リール、102…第2リール、201…表示パネル(パッシブ型有機EL装置)、202…透明基板、203…陽極、204…有機発光層(発光層)、205…陰極、301…有機EL装置(アクティブ型有機EL装置)、302…基板接合体、303…配線基板、304…有機EL基板、313…TFT、320…透明基板、321…有機EL素子(陽極、正孔注入輸送層、発光層)、325…陰極

Claims (12)

  1. テープ形状基板上に有機EL素子を形成する有機EL素子の製造方法であって、
    前記テープ形状基板は、該テープ形状基板の両端部位がそれぞれ巻き取られるリールツーリール基板となるものであり、
    液状体を液滴として吐出して塗布する方式である液滴吐出方式を少なくとも用いて、前記リールツーリール基板に、前記有機EL素子の正孔注入輸送層をなす材料を含む液状体を塗布する正孔注入輸送層形成工程を有することを特徴とする有機EL素子の製造方法。
  2. テープ形状基板上に有機EL素子を形成する有機EL素子の製造方法であって、
    前記テープ形状基板は、該テープ形状基板の両端部位がそれぞれ巻き取られるリールツーリール基板となるものであり、
    液状体を液滴として吐出して塗布する方式である液滴吐出方式を少なくとも用いて、前記リールツーリール基板に、前記有機EL素子の発光層をなす材料を含む液状体を塗布する発光層形成工程を有することを特徴とする有機EL素子の製造方法。
  3. 前記リールツーリール基板が巻き出されてから巻き取られるまでに、前記正孔注入輸送層形成工程と前記発光層形成工程とを少なくとも実行するとともに、
    前記正孔注入輸送層形成工程の後に前記発光層形成工程を実行することを特徴とする請求項1および2に記載の有機EL素子の製造方法。
  4. 前記リールツーリール基板が巻き出されてから巻き取られるまでに、前記正孔注入輸送層形成工程と前記発光層形成工程とを少なくとも実行するとともに、
    前記正孔注入輸送層形成工程と前記発光層形成工程とを、1つの前記リールツーリール基板に対して時間的に重複して実行することを特徴とする請求項1および2に記載の有機EL素子の製造方法。
  5. 前記正孔注入輸送層形成工程と前記発光層形成工程との少なくとも一方によって前記リールツーリール基板に塗布された液状体を、硬化させる硬化工程を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の有機EL素子の製造方法。
  6. 前記硬化工程は、前記正孔注入輸送層形成工程と前記発光層形成工程との間に実行されることを特徴とする請求項5に記載の有機EL素子の製造方法。
  7. 本発明の有機EL素子の製造方法は、前記テープ形状基板以外の基板である基礎基板に駆動素子を形成する工程と、前記基礎基板と前記テープ形状基板又は有機EL装置を構成する基板とを貼り合わせて前記駆動素子を該テープ形状基板又は有機EL装置を構成する基板に転写する工程とを有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の有機EL素子の製造方法。
  8. テープ形状基板が巻かれている第1リールと、
    前記第1リールから引き出された前記テープ形状基板を巻き取る第2リールと、
    前記第1リールから引き出された前記テープ形状基板に対して、有機EL素子の正孔注入輸送層の構成材料を含む液状体を液滴として吐出する第1吐出ヘッドを有する第1液滴吐出装置と、
    前記第1リールから引き出された前記テープ形状基板に対して、有機EL素子の発光層の構成材料を含む液状体を液滴として吐出する第2吐出ヘッドを有する第2液滴吐出装置と、
    前記第1リールから引き出された前記テープ形状基板に対して、前記第1吐出ヘッドを相対的に移動させる第1ヘッド移動機構と、
    前記第1リールから引き出された前記テープ形状基板に対して、前記第2吐出ヘッドを相対的に移動させる第2ヘッド移動機構とを有することを特徴とする有機EL素子製造システム。
  9. 前記第1吐出ヘッドおよび第2吐出ヘッドは、それぞれ前記第1リールから引き出された前記テープ形状基板の近傍に配置され、
    前記第1吐出ヘッドは、前記第2吐出ヘッドよりも前記第1リールの近くに配置されており、
    前記第1吐出ヘッドと前記第2吐出ヘッドとの間に配置されていて、前記リールツーリール基板に塗布された液状体を硬化させる乾燥装置を有することを特徴とする請求項8に記載の有機EL素子製造システム。
  10. 請求項1から7のいずれか一項に記載の有機EL素子の製造方法、又は請求項8,9のいずれか一項に記載の有機EL素子製造システムを用いて製造されたことを特徴とする電子機器。
  11. 請求項1から7のいずれか一項に記載の有機EL素子の製造方法、又は請求項8,9のいずれか一項に記載の有機EL素子製造システムを用いて製造されたパッシブ型有機EL装置を有することを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1から7のいずれか一項に記載の有機EL素子の製造方法、又は請求項8,9のいずれか一項に記載の有機EL素子製造システムを用いて製造されたアクティブ型有機EL装置を有することを特徴とする電子機器。

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