JP2005324828A - 包装箱及び包装装置 - Google Patents

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Tomoya Tanabe
智也 田部
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Abstract

【課題】 フェイスカバー等のようなシート体を包装箱内部に収納する際の手間を軽減しつつ、このシート体を使用する時において、大きなスペースを必要とせずに配置することを可能にする。
【解決手段】 直方体に形成され、シート体Sを内部に収納する包装箱10であって、シート体Sよりも大きい面積を有する天板11並びに底板12と、この天板11の縁部と底板12の縁部との間に配置される側板13とを有し、この側板13のうち対角に位置する接続板15に、各接続板15の左右方向における略中央位置の上端部分と下端部分とを結ぶように、各々切り目16が形成され、これらの切り目16の上端部分同士を繋ぐように、天板11の左右方向における略中央部分にミシン目17が形成され、このミシン目17を切り裂いてその切り裂き部分を開きつつ二つ折り状態とすることが可能となっている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、フェイスカバー等のシート体を収納する紙箱などに代表される包装箱、及び、その包装箱を含む包装装置に関するものである。
従来、デパート等で衣服を試着する際に化粧品が衣服に付着するのを防止するフェイスカバーや、スーパー等で買ったものを入れるためのビニール袋等のシート体を収納する包装箱としては、例えば特許文献1に記載したものが存在する。
図10に示すとおり、この包装箱1は、幅方向に比べて上下方向及び奥行き方向が長い略直方体の形状に形成され、その上板2に前記シート体3を取り出すための開口部4が形成されている。そして、上側に突出するように二つ折りした状態で複数枚重ねられたシート体3と、この二つ折りされた箇所の下部にこの二つ折りの状態を保持するために配置された型枠5とを、内部に収納することを可能にしている。
このように、二つ折りした状態のシート体3を内部に収納するように包装箱1を構成することにより、比較的大きいシート体3を収納するための包装箱1であっても、大きなスペースを必要とせずに配置することが可能となる。
特開2000−103483号公報
しかしながら、かかる包装箱1の内部にシート体3を収納する際、必ずシート体3を二つ折りにし、かつ、前記型枠5でこの二つ折りを保持した状態で行う必要があるため、収納する際の手間がかかる。
そこで、本発明は、シート体を包装箱内部に収納する際の手間を軽減しつつ、このシート体を使用する時において、大きなスペースを必要とせずに配置することを可能とするものを提供するものである。
請求項1記載の発明は、略直方体に形成され、複数枚積み重ねられた状態のシート体を内部に収納する包装箱であって、前記シート体よりも大きい面積を有する天板並びに底板と、この天板の縁部と底板の縁部との間に配置される側板とを有し、前記側板のうち対角に位置する二つの側板に、各側板の左右方向における略中央位置の上端部分と下端部分とを結ぶように、各々切り目線が形成され、これらの切り目線の上端部分同士を繋ぐように、天板の左右方向における略中央部分に切り目線が形成され、前記切り目線を切り裂いてその切り裂き部分を開きつつ二つ折り状態とすることが可能となるように構成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の包装箱において、前記切り目線を切り裂いて二つ折りの状態にしたときに、前記切り裂き部分と反対側に位置する側板端部同士を接続することを可能にする接続部材が設けられたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の包装箱と、この包装箱の内部に収納するシート体を包装するための袋体とを備え、前記袋体には、前記シート体を包装した状態で前記包装箱内に収納したときに、前記包装箱の天板部分に形成された切り目線に臨む部分の一部分に開口部が形成されたことを特徴とする包装装置である。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の包装箱と、この包装箱を二つ折り状態で収納可能としたカバー部材とを備え、前記引き裂き部分に対応するカバー部材の所定部位に開口部が形成されていることを特徴とする包装装置である。
請求項1にかかる発明によれば、前記天板及び側板は、前記シート体よりも大きい面積を有しているため、前記シート体を前記包装箱内に収納する際には、前記シート体を二つ折りする必要はない。したがって、前記シート体を前記包装箱内に収納する際の手間を軽減することが可能となる。
さらに、前記天板及び側板に形成された切り目線を引き裂き、この引き裂き部分を開きながら前記包装箱を二つ折りするだけで、前記シート体を前記包装箱から取り出すことを可能にする開口部分を形成し、使用状態とすることが可能となる。
またさらに、前記使用状態では、前述のとおりこの包装箱は二つ折りにされた状態となっているため、配置するために必要なスペースを小さくすることが可能となる。
請求項2にかかる発明によれば、前記包装箱を二つ折りにした時において前記接続部材によって前記切り裂きを行っていない側板同士を接続することが可能となるため、二つ折りにした状態をより安定させた状態で保持することが可能となる。
請求項3にかかる発明によれば、前記シート体を包装するための袋体を備えているため、前記包装箱内部へ前記シート体を挿入する際、より円滑に行うことが可能となる。
さらに、前記袋体には、前記包装箱内に収納したときに前記包装箱の天板部分に形成された切り目線に臨む部分に開口部が形成されているため、前記切り目線を引き裂いて前記包装箱を開口したとき、この開口部分に前記開口部が位置することになり、前記袋体の内部から前記シート体を取り出すことが可能となる。
なお、前記袋体の開口部は、前記包装箱の天板部分に形成された切り目線に臨む部分の全部分に形成することも考え得るが、かかる場合、前記開口部から一度に複数枚のシート体を取り出してしまう可能性がある。
そこで、本発明のように、前記開口部を前記包装箱の天板部分に形成された切り目線に臨む部分の一部分のみに形成するように構成すると、前記開口部から一度に複数枚のシート体を取り出してしまうことを抑制することが可能となる。
請求項4にかかる発明によれば、前記包装箱を収納可能としたカバー部を備えているため、美観を向上させることが可能となる。また、前記包装箱の引き裂き部分に対応するカバー部材の所定部位に開口部が形成されているため、前記カバー部材内に前記包装箱を収納した際においても、前記包装箱から前記フェイスカバーを円滑に取り出すことが可能となる。
本発明の実施形態について、図1〜図7を用いて説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されることはない。
図1に示すように、本実施形態の包装箱10は、複数枚積み重ねたフェイスカバーS(シート体:図2参照)を収納するものであって、高さ方向に対して扁平な直方体に形成され、天板11と、底板12と、この天板11と底板12との間に配置される四つの側板13とを有する。
天板11及び底板12は、前述のフェイスカバーSよりも大きい面積を有しており、フェイスカバーSを折り曲げたりせずに包装箱10内に収納可能なようになっている。
四つの側板13のうち、図1において左右方向に配置される側板13は、開閉可能な蓋板14であり、図において前後方向に配置される側板13は、天板11と底板12とを接続する接続板15となっている。
蓋板14は、包装箱10の開口部分K1の蓋をする本体部14aと、包装箱10の内部に差し込むための折込部14b(接続部材)とを備え、開口部分K1を開閉可能とする状態で配置されている。
各々の接続板15の左右方向における略中央位置には、接続板15の上端部分と接続板15の下端部分とを結ぶように切り目16(切れ目線)が形成されている。さらに天板11においても、前記切り目16の上端同士を繋ぐように、図における左右方向の略中央位置にミシン目17(切れ目線)が形成されている。
そして、このミシン目17を引き裂くように包装箱10を折り曲げることにより、包装箱10を二つ折り状態にすることが可能となっている。
図2に示した袋体20は、主にポリエチレン等の合成樹脂で形成されたものであって、複数枚積み重ねた状態のフェイスカバーSが収納されている。すなわち、フェイスカバーSは袋体20によって包装されている。さらに、この袋体20の上面には、開口部21が形成されている。
開口部21は、図における左右方向の略中央位置、かつ、袋体20の上面の縁部及びその縁部近傍を除く位置に、略一方向に伸びる形状に形成されている。すなわち、この開口部21は、袋体20を包装箱10内に収納した際に天板11に形成されたミシン目16に臨む部分のうち、一部分に対応する箇所に形成されている。
なお、この開口部21は、上面だけでなく下面にも形成してもよい。かかる構成にすると開口部21の形成は、開口部21の形状を有する金型を上下方向に貫くだけで行うことが出来るため、開口部21の形成をより簡単に行うことが可能になる。
次に図3を用いてフェイスカバーSの包装箱10に対する収納状況について説明する。フェイスカバーSは既に説明した状態で予め袋体20の内部に収納されている。そして、包装箱10の開口部分K1を通じて袋体20及びフェイスカバーSが包装箱10の内部に収納されている。このとき、開口部21は、天板11に形成されたミシン目17に臨む状態で配置される。
さらに図4〜図7を用いて、この包装箱10からフェイスカバーSを引き出す状態にするまでの手順、すなわち使用状態にするまでの手順につき説明する。
まず、天板11に形成されたミシン目17を引き裂き、この引き裂いた部分を開きつつ包装箱10を二つ折りにすることにより、袋体20に形成されている開口部21を露出させ、フェイスカバーSを取り出すことを可能にする(図4参照)。
次に、この二つ折りを継続して底板12同士をくっつける(図5参照)。このとき、図5、図6に示すとおり、蓋板14、14は、開口されている部分と反対側、すなわち切り裂いた部分と反対側に配置されるとともに、この蓋板14同士が隣接するように配置される。
そして、一方の蓋板14の折込部14bを、他方の蓋板14と底板12との間に差し込むことで、蓋板14同士を接続する。
以上の構成によれば、天板11及び底板12は、フェイスカバーSよりも大きい面積を有しているため、このフェイスカバーSを包装箱10内に収納する際には、従来のようにこのフェイスカバーSを二つ折りにする必要はない。したがって、フェイスカバーSを包装箱10内に収納する際の手間を軽減することが可能となる。
さらに、ミシン目17を引き裂き、この引き裂き部分を開きながら包装箱10を二つ折りするだけで、フェイスカバーSを包装箱10から取り出すことを可能にし、使用状態とすることが可能となる。
またさらに、使用状態においては包装箱10は二つ折りにされた状態となっているため、配置するために必要なスペースを小さくすることが可能となる。
また、この包装箱10を二つ折りにした時において、蓋板14の折込部14bによって、この切り裂きを行っていない蓋板14同士を接続することが可能となるため、二つ折りにした状態をより安定させた状態で保持することが可能となる。
さらに、このフェイスカバーSを収納する、すなわち包装するための袋体20を有し、この袋体20に複数枚積み重ねたフェイスカバーSを入れることが出来るため、この包装箱10の内部へフェイスカバーSを挿入する際、積み重ねられたフェイスカバーS同士がばらけたりするのを阻止することが出来、この挿入作業をより円滑に行うことが可能となる。
また、この袋体20には、包装箱10内に収納したときに天板11に形成されたミシン目17に臨む部分に開口部21が形成されているため、このミシン目17を引き裂いてこの引き裂いた部分を開くだけで開口部21を露出させ、袋体20の内部からフェイスカバーSを取り出すことが可能となる。
さらに、開口部21は、袋体20を包装箱10内に収納した際に天板11に形成されたミシン目17に臨む部分のうち、一部分に対応する箇所に形成されている。すなわち、開口部21は、袋体20の上面の縁部及びその縁部近傍を除く位置に形成されているため、かかる縁部でこの開口部21から一度に複数枚のフェイスカバーSが飛び出すことを抑制することが可能となり、開口部21からフェイスカバーSを一枚づつ取り出すことをより確実に行うことが可能となる。
第二実施形態(図7、図8参照)
本実施形態は、前記第一実施形態において二つに折り曲げた状態の包装箱10をカバー30に収納するものである。
カバー30は、上方が開口された直方体に形成されたカバー本体31と、このカバー本体31の上方を開閉自在に被覆するための蓋32と、この蓋32を開閉自在とするための面ファスナー33とを有している。蓋32には、カバー本体31の開口部分を被覆しているときにカバー30の上面に位置する箇所に、開口部34が形成されている。この開口部34は、その上面の縁部及びその縁部近傍を除く位置に形成されることにより、一度に複数枚のフェイスカバーSが飛び出すことを抑制することが可能となっている。
このようなカバー30への包装箱10の収納は、まず、蓋32を開け、二つ折にした状態の包装箱10をカバー本体31の開口部分からカバー30内に収納し(図8参照)、次に、蓋32をカバー本体31の開口部分を覆い、面ファスナー33でカバー本体31と蓋32とを接着することにより行う。なお、本実施形態のフェイスカバーSは、袋体20内に収納させておらず、包装箱10内に直接収納されている。もっとも、このフェイスカバーSは、袋体20内に収納した状態であってもよい。
このようなカバー30を用いると、包装箱の美観を向上させることが可能となる。
また、二つ折り状態にした包装箱10をカバー30内に収納するのみで、隣接させた蓋板14同士の位置関係を保持することが出来、隣接させた蓋板14同士が離れるという事態を阻止することが可能となる。したがって、わざわざ折込部14bを利用して蓋板14同士を接続する必要がなくなり、使用状態にするために必要な手間を減らすことが可能となる。
第三実施形態(図9参照)
本実施形態は、包装箱10を覆うカバーとして、収納ボックス40を利用したものである。この収納ボックス40は底面部分が全面的に開口された直方体の形状に形成されており、その上面には開口部41が形成されている。そして開口部41は、収納ボックス40の上面の縁部及びその縁部近傍を除く位置に形成されることにより、一度に複数枚のフェイスカバーSが飛び出すことを抑制することが可能となっている。
そして、包装箱10を二つ折りにした状態とし、次に、収納ボックス40の底部を、包装箱10の上方(フェイスカバーSが露出している方)から差し込んでいくことにより、この収納ボックス40で包装箱10を覆う。
このような収納ボックス40を用いても、包装箱の美観を向上させることが可能となる。
また、二つ折り状態にした包装箱10を収納ボックス40で覆うのみで、隣接させた蓋板14同士の位置関係を保持することが出来、隣接させた蓋板14同士が離れるという事態を阻止することが可能となる。したがって、わざわざ折込部14bを利用して蓋板14同士を接続する必要がなくなり、使用状態にするために必要な手間を減らすことが可能となる。
その他実施形態
(一) 本発明の切れ目線としては、必ずしも切り目16やミシン目17に限定されるものではない。例えば、包装箱10の一部を薄肉にする等によって切れ目線を形成してもよい。さらに天板11に形成されている切れ目線は、必ずしもミシン目17のみで形成されている必要はなく、例えば、ミシン目と切れ目とを混在させるように形成してもよい。
(二) 本発明の接続部材としては、蓋板14の本体部14aに限定されるものではなく、二つ折りしたときにおいて隣接する蓋板14同士を接続するものであれば、特にその形態について限定されるものではない。たとえば、セロテープ、ゴムバンド等を用いることも可能である。もっとも、本体部14aを接続部材とする方が、蓋板14同士の接続に特別な部材を必要しない点でより好ましい。
本発明の一実施形態にかかる包装箱の斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる袋体の斜視図である。 図1に示した包装箱に、図2に示した袋体を入れる状況を示した斜視図である。 図1に示した包装箱を使用状態にするまでの手順を説明した斜視図である。 図1に示した包装箱を使用状態にするまでの手順を説明した斜視図である。 図1に示した包装箱を使用状態にするまでの手順を説明した図である。 本発明の包装箱を収納するカバーの斜視図である。 図7のカバーに包装箱を収納する状況を示した斜視図である。 本発明の包装箱を収納する収納ボックスを示した斜視図である。 従来の包装箱の斜視図である。
符号の説明
10 包装箱
11 天板
12 底板
13 側板
14b 折込部(接続部材)
16 切り目(切り目線)
17 ミシン目(切り目線)
20 袋体
21 開口部
30 カバー(カバー部材)
34 開口部
S フェイスカバー(シート体)

Claims (4)

  1. 略直方体に形成され、複数枚積み重ねられた状態のシート体を内部に収納する包装箱であって、
    前記シート体よりも大きい面積を有する天板並びに底板と、この天板の縁部と底板の縁部との間に配置される側板とを有し、
    前記側板のうち対角に位置する二つの側板に、各側板の左右方向における略中央位置の上端部分と下端部分とを結ぶように、各々切り目線が形成され、
    これらの切り目線の上端部分同士を繋ぐように、天板の左右方向における略中央部分に切り目線が形成され、
    前記切り目線を切り裂いてその切り裂き部分を開きつつ二つ折り状態とすることが可能となるように構成した
    ことを特徴とする包装箱。
  2. 請求項1記載の包装箱において、
    前記切り目線を切り裂いて二つ折りの状態にしたときに、前記切り裂き部分と反対側に位置する側板端部同士を接続することを可能にする接続部材が設けられた
    ことを特徴とする包装箱。
  3. 請求項1又は2記載の包装箱と、この包装箱の内部に収納するシート体を包装するための袋体とを備え、
    前記袋体には、前記シート体を包装した状態で前記包装箱内に収納したときに、前記包装箱の天板部分に形成された切り目線に臨む部分の一部分に開口部が形成された
    ことを特徴とする包装装置。
  4. 請求項1又は2記載の包装箱と、この包装箱を二つ折り状態で収納可能としたカバー部材とを備え、
    前記引き裂き部分に対応するカバー部材の所定部位に開口部が形成されている
    ことを特徴とする包装装置。
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