JP2005324564A - シート装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レールの搭載作業性を向上しながら、シートをスムーズにスライドさせることができるシート装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 複数枚のパネル(21,22)から形成される車体フロア2と、車体フロア2に車体前後方向に沿って平行に固定される一対のロングスライドレール3と、一対のロングスライドレール3にそれぞれ摺動自在に取り付けられる一対のスライダ4と、スライダに固定されるシート5と、を有するシート装置1であって、複数枚のパネルのうちの一枚のパネル(22)には車体前後方向に並んでレール位置決め穴22a,22bが設けられ、ロングスライドレール3に設けられるレール位置決めピン31a,31bがレール位置決め穴22a,22bに嵌合していることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両に搭載されるシート装置に関し、詳しくは、ロングスライドレールが平行度良く車体フロアに位置決めされたシート装置およびその製造方法に関するものである。
近年、RV(レクリエーショナル・ビークル)車等では、リアシートを一対のロングスライドレール上に設け、車体の前後方向にスライドさせることができるようになっている。これにより、搭乗人数や積載荷物量に応じて、車室内空間を有効活用することができるようになっている。
ロングスライドレールは、前後に接合した2枚のパネルに跨るように固定される。従来、ロングスライドレールは、車体フロアにボルトで締め付ける固定用の穴を利用して、車体フロアに位置決めされていた。具体的には、レールの最も前側に位置するレール固定用の穴を基準穴とし、レールの最も後ろ側に位置するレール固定用の穴を縦長穴とすることでレールを固定していた。
しかし、この方法では、2枚のパネルに跨ってレールを固定するため、各パネルのレール取付用ナットの溶接位置が、それぞれ車体幅方向にずれていると、各レールの取付位置がばらつき、平行度が悪くなる。また、各パネルでナットの溶接位置が車体幅方向で一致していても、各パネルを車体幅方向にずれた状態で接合すると、車体フロアに固定される各レールの位置がばらつき、平行度が悪くなる。さらに、車体骨格の寸法精度も、各レールの平行度に影響を及ぼす。このように各レールの平行度の精度が悪いと、リアシートのスライド荷重を軽くすることができない。
そこで、レールを平行度良く車体フロアに固定するため、様々な位置決め方法が提案されている。
例えば、(1)インナレールとアウタレールを治具にセットし、平行度を出した状態のまま車両に搭載してボルトで車体フロアに固定する方法がある。また、(2)車両搭載前にインナレールとアウタレールをシートに取り付けておき、シートでインナレールとアウタレールの間隔を規制する方法がある。具体的には、例えば、シートがレールの後方に位置しているときはレールの後ろ側を車体フロアに固定した後、シートを前方にスライドさせ、レールの前側を車体フロアに固定することで、間隔を規制する。さらに、(3)車両搭載前にインナレールとアウタレールをシートに取り付けておき、レールの後方に位置するシートで間隔を規制し、シートがないレールの前側には位置決めピンを設定することで、間隔を規制する方法がある(特許文献1参照)。
一方、レールを車両に搭載した後、シートを取り付ける際は、(4)インナレールの前側に基準穴、後ろ側に縦長穴、アウタレールの前側に横長穴、後ろ側に縦・横に大きな穴を設けて、インナレール側でシートの縦・横方向の位置決めする方法がある。
特開2002−331860号公報(段落0009〜0012、図1)
しかしながら、前記(1)の方法では、レールを治具にセットする工数が増加するという問題点があった。また、前記(2)の方法では、ライン作業の中でシートを前後にスライドさせる工数が増加するという問題点があった。さらに、(1)〜(3)のすべての方法において、シートと2本のレールを車両に同時に搭載するため、重量増加による作業性の悪化という問題点があった。
また、前記(4)の方法では、レールを車両に搭載した後、シートを取り付ける際、インナレールの前側が基準穴、後ろ側が縦長穴であるため、前側を締め付けた後に後ろ側を締め付けようとすると、穴とナットの位置があっていない状態でボルトを締め込み、ボルト上がりを起こしていた。または、前側を仮締めし、後ろ側を本締めした後にまた前側を本締めするといった様に作業性がよくなかった。
そこで、本発明は前記問題を解決するため、レールの搭載作業性を向上しながら、シートをスムーズにスライドさせることができるシート装置およびその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数枚のパネルから形成される車体フロアと、前記車体フロアに車体前後方向に沿って平行に固定される一対のロングスライドレールと、前記一対のロングスライドレールにそれぞれ摺動自在に取り付けられる一対のスライダと、前記スライダに固定されるシートと、を有するシート装置であって、前記複数枚のパネルのうちの1枚には車体前後方向に並んでレール位置決め穴が設けられ、前記ロングスライドレールに設けられるレール位置決めピンが前記レール位置決め穴に嵌合していることを特徴とする。
請求項1に係るシート装置によれば、一対のロングスライドレールは、パネルの車体前後方向に並んで設けられるレール位置決め穴に嵌合するレール位置決めピンで位置決めされるので、精度良い平行度を得ることができる。また、1枚のパネルにレール位置決め穴が設けられているので、複数枚の各パネルのナットの溶接位置や各パネルの接合精度等、車体側のばらつきに影響を受けず、レールを車体フロアに適切に位置決めすることができる。さらに、従来のように、シートを一対のロングスライドレールに取り付けた状態で車体フロアに取り付けるものではなく、ロングスライドレールを1本ずつ位置決めして取り付けるものであるため、作業性も向上する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のシート装置において、前記車体フロアとの間に閉断面を形成するフレーム部材が、前記車体フロアの下面側から前記レール位置決め穴を覆っていることを特徴とする。
請求項2に係るシート装置によれば、車体フロアとの間に閉断面を形成するフレーム部材が車体フロアの下面側からレール位置決め穴を覆っているので、レール位置決め穴が車体外部に直接開口しない。そのため、レール位置決めピンとレール位置決め穴の間の隙間から、外気、水、塵埃、音等の浸入を防止することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のシート装置において、前記ロングスライドレールは、前記シートのスライドをロックできるスライド調整区間部を有し、前記レール位置決めピンは前記スライド調整区間部に設けられていることを特徴とする。
請求項3に係るシート装置によれば、レール位置決めピンがスライド調整区間部に設けられているので、このスライド調整区間部において精度よい平行度(間隔)を得ることができる。従って、スライド調整区間部におけるシートのスライド荷重を小さくすることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシート装置において、前記シートおよび前記スライダのうちいずれか一方にシート位置決めピンが設けられ、他方に前記シート位置決めピンが嵌合するシート位置決め穴が設けられていることを特徴とする。
請求項4に係るシート装置によれば、シート位置決めピンがシート位置決め穴に嵌合することでスライダとシートが位置決めされている。そのため、従来のように、ボルト上がりすることがなく、または、仮止め作業が不要であるため、シートの取付作業性が向上する。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のシート装置において、前記シートは車体の左右に配設される左右分割シートであり、前記シート位置決めピンおよび前記シート位置決め穴は、各シートにとって車体内側に位置する方にのみ設けられていることを特徴とする。
請求項5に係るシート装置によれば、シートが左右分割シートであり、各シートにとって車体内側に位置する方にのみシート位置決めピンとシート位置決め穴が設けられているので、各シートにとって車体内側に位置する方で位置決めされる。そのため、各シートの車幅方向の位置のばらつきを外側で吸収することができる。例えば、左右分割シートを、シートにとって車体外側でそれぞれ位置決めすると、車幅方向の位置のばらつきを内側で吸収する。この場合、各シートは、隣接するシートに干渉し、または、互いの間に隙間を形成する。一方、本発明に係るシート装置では、車体外側に位置する方でばらつきを吸収するため、隣接するシート間の距離を一定に確保することができる。
請求項6に係る発明は、複数枚のパネルから形成される車体フロアと、前記車体フロアに車体前後方向に沿って平行に固定される一対のロングスライドレールと、前記一対のロングスライドレールにそれぞれ摺動自在に取り付けられる一対のスライダと、前記スライダに固定されるシートと、を有するシート装置の製造方法であって、前記ロングスライドレールに設けられるレール位置決めピンを、前記複数枚のパネルのうちの1枚に車体前後方向に並んで設けられる位置決め穴に嵌入した後、前記ロングスライドレールを前記車体フロアに固定することを特徴とする。
請求項6に係るシート装置の製造方法によれば、一対のロングスライドレールは、パネルの車体前後方向に並んで設けられるレール位置決め穴に嵌合するレール位置決めピンで位置決めされるので、精度良い平行度を得ることができる。また、1枚のパネルにレール位置決め穴が設けられているので、複数枚の各パネルのナットの溶接位置や各パネルの接合精度等、車体側のばらつきに影響を受けず、レールを車体フロアに適切に位置決めすることができる。さらに、従来のように、シートを一対のロングスライドレールに取り付けた状態で車体フロアに取り付けるものではなく、ロングスライドレールを1本ずつ位置決めして取り付けるものであるため、作業性も向上する。
請求項1に係るシート装置および請求項6に係るシート装置の製造方法によれば、一対のロングスライドレールが、パネルの車体前後方向で位置決めされるので、精度良い平行度を得ることができる。また、1枚のパネルで位置決めされるので、車体側のばらつきに影響を受けず、レールを車体フロアに適切に位置決めすることができる。さらに、1本ずつロングスライドレールを車体フロアに取り付けるため、作業性も向上する。
請求項2に係るシート装置によれば、車体フロアとの間に閉断面を形成するフレーム部材が車体フロアの下面側からレール位置決め穴を覆っているので、レール位置決めピンとレール位置決め穴の間の隙間から、外気、水等の浸入を防止することができる。
請求項3に係るシート装置によれば、スライド調整区間部において精度良い平行度(間隔)を得ることができるため、シートのスライド荷重を小さくすることができる。
請求項4に係るシート装置によれば、スライダとシートをシート位置決めピンとシート位置決め穴で位置決めするため、シートの取付作業性が向上する。
請求項5に係るシート装置によれば、各シートにとって車体内側に位置する方で位置決めされ、車体外側に位置する方で、車体外側に位置する方でばらつきを吸収するため、隣接するシート間の距離を一定に確保することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るシート装置が搭載された車体を示す側面図であり、図2は、シート装置の斜視図である。図3(a)は、スライドレールが固定されたフロアを示す平面図であり、図3(b)は、(a)の一点鎖線で囲ったA部分の拡大図である。
図1および図2に示すように、シート装置1は、車体Cのフロア2(車体フロア)に固定されるスライドレール3(ロングスライドレール)と、このスライドレール3に対してスライド自在となるスライダ4と、このスライダ4上に設けられるシート5とを主に備えている。なお、以下の説明における前後、左右、上下方向は、車両の前後、左右、上下方向をいう。また、図3に示すように、スライドレール3は、フロア2の左右に一対ずつ設けられるが、以下、便宜上、手前側(図3(a)の図面下側)の一対のスライドレール3について説明する。
図2に示すように、フロア2は、フロントフロアパネル21とリアフロアパネル22を接合して形成されるものである。リアフロアパネル22の車体前後方向の両側には、レール位置決め穴22a,22bが並んで形成されており、後記するスライドレール3のレール位置決めピン31a,31bが嵌合されるようになっている。なお、理解のため、図3において、フロア2の全体における位置決め穴22a,22bまたは位置決めピン31a,31bの配置場所を太線で示す。また、リアフロアパネル22の下面側には断面略ハット状のクロスメンバ6(フレーム部材)が取り付けられている。
図4に、図3(a),(b)に示すフロアのB−B線断面図を示す。
図4に示すように、クロスメンバ6は、断面略U字状のメンバ本体6aとフランジ部6b,6bとから断面略ハット状に形成されている。そして、クロスメンバ6は、そのフランジ部6b,6bの間にレール位置決め穴22a(または22b)が位置するように配置されて(図3(a)参照)、フランジ部6b,6bをリアフロアパネル22にスポット溶接されている。これによって、クロスメンバ6の内面とリアフロアパネル22の下面で閉断面が形成されるとともに、クロスメンバ6で位置決め穴22aが覆われる。
図3に示すように、スライドレール3は、前後方向に延びる長尺状の部材であり、左右に隣り合うように配設されるシート5,5A(図5参照)に対して左右に二本ずつ配設されている。
図3に示すように、各スライドレール3には、後記するスライダ4の前後方向における位置を固定するためのスライドロック穴3aが、前後方向における複数の所定位置に形成されている。このスライドロック穴3aが形成されている区間がスライド調整区間部であり、この区間内でシート5のスライド位置を調整することができる。なお、スライド調整区間部以外はフリー区間部であり、スライド位置の調整ができない区間になっている。スライドレール3においては、いわゆるショートスライドレールと比べて、このフリー区間部の占める割合が大きいものとなっている。
また、図2に戻って示すように、各スライドレール3には、前後方向における複数の所定位置に、ブラケット31が固着されている。ブラケット31は、フロア2に沿って延び、各パネル(21,22)に密着するように締結されている。ブラケット31が各パネル(21,22)に密着していることで、例えば、シート5をスライドさせてスライドレール3が撓む場合や、車体Cに外力が加わって各パネル(21,22)が撓む場合であっても、レール位置決め穴22a,22bとレール位置決めピン31a,31bの擦れ合いに起因するきしみ音の発生を防止することができる。また、各パネル(21,22)においてクロスメンバ6で覆われた部分は比較的強度が高く、撓みにくいので、この点でもきしみ音の発生を防止することができる。
ブラケット31には、ボルト穴Bhが設けられており、このボルト穴Bhを介して、図示しないボルトをフロア2に溶接されたナットNに螺着することで、スライドレール3をフロア2に固定できるようになっている。ボルト穴Bhの径は、挿通されるボルトのネジ部の径より若干大きく形成されている。これにより、位置決め時の多少の誤差を吸収することができる。
複数のブラケット31のうち、リアフロアパネル22の前後方向前端部に位置するブラケット31Aには、下方に突出するレール位置決めピン31aが溶接されており、前後方向後端部に位置するブラケット31Bには、同様に、レール位置決めピン31bが溶接されている。各スライドレール3は、ブラケット31A,31Bに設けられるレール位置決めピン31a,31bが、リアフロアパネル22に形成されるシート位置決め穴22a,22bに嵌合することで、フロア2に位置決めされるようになっている。なお、これらのブラケット31A,31Bは、スライド調整区間部に設けられている。
図2に示すように、スライダ4は、車体内側に位置するインナスライダ4Aと、車体外側に位置するアウタスライダ4Bとを一対として構成される。インナスライダ4Aの上面側の両端部には、シート位置決め穴4a,4aが形成されている。また、各スライダ4の上面側の両端部には、後記するシート5を締結するためのボルト穴4b(一端側のみ図示)がそれぞれ形成されている。
スライダ4には、スライドレール3のスライドロック穴3aに適宜係合することによりスライダ4の前後方向へのスライドを規制(ロック)するための公知のスライドロック機構が設けられている。通常、スライダ4はスライドロック機構によりスライドをロックされているが、スライドロック機構によるロックが解除されると、スライダ4の前後方向へのスライドが可能な状態になる。
図5は、シートを配設した車室内を示す平面図である。
図5に示すように、シート5は、左右に分割した左右分割シートである。本実施形態では、図1を基準に、手前側のシートについて説明する。
図2に戻って示すように、シート5は、スライダ4に取り付けられる一対のシートレッグ51と、着座する乗員の背中を支持面52aで支持するシートバック52と、着座する乗員の臀部を着座面53aで支持するシートクッション53とを有している。
シートレッグ51は、インナスライダ4Aに取り付けられている方をインナシートレッグ51Aとし、アウタスライダ4Bに取り付けられている方をアウタシートレッグ51Bとする。インナシートレッグ51Aの下面側には、シート位置決めピン51a,51aが形成されており、前記したインナスライダ4Aのシート位置決め穴4aに嵌入される。これにより、インナシートレッグ51Aをインナスライダ4Aに対して位置決めでき、シート5の取付作業性が向上する。また、各シートレッグ51には、スライダ4のボルト穴4b,4bに対応する位置にボルト穴51b,51bがそれぞれ形成されており、これらのボルト穴4b,51bを介して、図示しないボルトおよびナットで、シートレッグ51をスライダ4に締結するようになっている。
また、インナシートレッグ51Aとインナスライダ4Aのみを位置決めすることで、シート5にとって車体内側に位置する方で位置決めし、車体外側に位置する方で車幅方向の位置のばらつきを吸収できる。そのため、図5に示す隣接するシート5Aと干渉したり、その間隔Sが空き過ぎたりすることがなく、一定に確保することができる。
このように構成されるシート装置1において、スライドレール3をフロア2に取り付ける手順(製造方法)について説明する。まず、スライダ4が取り付けられたスライドレール3をフロア2上に載置する。そして、図2に示すように、ブラケット31のレール位置決めピン31aを、リアフロアパネル22のレール位置決め穴22aに嵌入して、フロア2に対してスライドレール3を位置決めする。これによれば、各スライドレール3が、従来のように複数枚のパネルの接合精度等に影響を受けず、1枚のパネル(リアフロアパネル22)上で精度良く位置決めされることから、高い平行度が得られる。そして、位置決めされた状態で、ブラケット31のボルト穴Bhを介してボルトとフロア2に溶接されたナットを螺着することで、スライドレール3をフロア2に固定することができる。
次に、スライダ4にシート5を取り付ける手順について説明する。まず、インナスライダ4Aのシート位置決め穴4aに、インナシートレッグ51Aのシート位置決めピン51aを嵌入して、インナスライダ4Aに対してインナシートレッグ51Aを位置決めする。そして、位置決めされた状態で、ボルト穴4bとボルト穴51bを合わせて、図示しないボルトとナットで、シートレッグ51をスライダ4に締結する。これによれば、従来のように、締結時のボルト上がりを防止し、また、仮止め作業を不要とするため、シート5の取付作業性を向上させることができる。
以上によれば、本実施形態に係るシート装置1において、以下の効果を得ることができる。
本実施形態に係るシート装置1によれば、一対のスライドレール3が、リアフロアパネル22の前後方向で位置決めされるので、従来のように、複数枚の各パネルのナットの溶接位置や各パネルの接合精度等、車体側のばらつきに影響を受けず、精度良い平行度を得ることができる。また、1本ずつスライドレール3をフロア2に取り付けるため、作業性も向上する。
本実施形態に係るシート装置1によれば、フロア2との間に閉断面を形成するクロスメンバ6がフロア2の下面側からレール位置決め穴22aを覆っているので、レール位置決めピン31aとレール位置決め穴22aの間の隙間から、外気、水等の浸入を防止することができる。
本実施形態に係るシート装置1によれば、スライド調整区間部において、それぞれ位置決めされているため、そのスライドレール3,3間は、シート5のスライド操作にとって精度良い間隔を得られる。そのため、シート5のスライド荷重を小さくすることができる。特に、シート5に着座した乗員が、大きな力を要することなくシート5をスライドさせることができるため、便宜である。
本実施形態に係るシート装置1によれば、スライダ4とシート5をシート位置決めピン51aとシート位置決め穴4aで位置決めするため、シート5の取付作業性が向上する。
また、シート5は、インナスライダ4Aとインナシートレッグ51Aで位置決めされているため、車体外側に位置する方でばらつきを吸収し、隣接するシート間の間隔Sを一定に確保することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、レール位置決め穴22a,22bを覆うクロスメンバ6を設けたが、レール位置決め穴22a,22bを覆うのは車体フロア2との間に閉断面を形成するフレーム部材であればよく、サイドメンバ等であってもよい。
例えば、本実施形態では、インナシートレッグ51Aにシート位置決めピン51aを設けたが、スライダ4に設けるものであってもよい。この場合は、インナシートレッグ51A側にシート位置決め穴を設ける。
例えば、本実施形態では、シートレッグ51およびスライダ4は、それぞれ車体内側に位置する方にのみ位置決めピン51aと位置決め穴4aを設けたが、車体外側に位置する方にも設けてもよい。これによれば、本実施形態のように車幅方向の位置のばらつきを外側で吸収することはできないが、シート5の両側を精度良く位置決めすることができる。
例えば、前記実施形態では、レール位置決めピン31a,31bをスライドレール3と別体で構成したが、レール位置決めピン31a,31bは、スライドレール3に一体に成形されるものであってもよい。
本実施形態に係るシート装置が搭載された車体を示す側面図である。 シート装置の斜視図である。 (a)はスライドレールが固定されたフロアを示す平面図であり、(b)は(a)のA部分の拡大平面図である。 図3(b)に示すフロアのB−B線断面図を示す。 シートを配設した車室内を示す平面図である。
符号の説明
1 シート装置
2 フロア
3 スライドレール
4 スライダ
4a シート位置決め穴
5 シート
6 クロスメンバ
21 フロントフロアパネル
22 リアフロアパネル
22a,22b レール位置決め穴
31 ブラケット
31a レール位置決めピン
51 シートレッグ
51A インナシートレッグ
51B アウタシートレッグ
51a シート位置決めピン
C 車体

Claims (6)

  1. 複数枚のパネルから形成される車体フロアと、
    前記車体フロアに車体前後方向に沿って平行に固定される一対のロングスライドレールと、
    前記一対のロングスライドレールにそれぞれ摺動自在に取り付けられる一対のスライダと、
    前記スライダに固定されるシートと、
    を有するシート装置であって、
    前記複数枚のパネルのうちの1枚には車体前後方向に並んでレール位置決め穴が設けられ、前記ロングスライドレールに設けられるレール位置決めピンが前記レール位置決め穴に嵌合していることを特徴とするシート装置。
  2. 前記車体フロアとの間に閉断面を形成するフレーム部材が、前記車体フロアの下面側から前記レール位置決め穴を覆っていることを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
  3. 前記ロングスライドレールは、前記シートのスライドをロックできるスライド調整区間部を有し、前記レール位置決めピンは前記スライド調整区間部に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート装置。
  4. 前記シートおよび前記スライダのうちいずれか一方にシート位置決めピンが設けられ、他方に前記シート位置決めピンが嵌合するシート位置決め穴が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシート装置。
  5. 前記シートは車体の左右に配設される左右分割シートであり、前記シート位置決めピンおよび前記シート位置決め穴は、各シートにとって車体内側に位置する方にのみ設けられていることを特徴とする請求項4に記載のシート装置。
  6. 複数枚のパネルから形成される車体フロアと、前記車体フロアに車体前後方向に沿って平行に固定される一対のロングスライドレールと、前記一対のロングスライドレールにそれぞれ摺動自在に取り付けられる一対のスライダと、前記スライダに固定されるシートと、を有するシート装置の製造方法であって、
    前記ロングスライドレールに設けられるレール位置決めピンを、前記複数枚のパネルのうちの1枚に車体前後方向に並んで設けられる位置決め穴に嵌入した後、前記ロングスライドレールを前記車体フロアに固定することを特徴とするシート装置の製造方法。
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