JP2005321679A - 電気光学装置及びその製造方法、並びに電子機器 - Google Patents

電気光学装置及びその製造方法、並びに電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 電気光学装置において、光リーク電流の発生及び特性ばらつきを共に抑制し、高品質な表示を行う。
【解決手段】 基板上の画像表示領域に、表示用電極、配線及び、該配線と電気的に接続されたゲートと、該ゲートとの交差領域にチャネルが形成されている半導体層とを含んで構成された薄膜トランジスタを備えた電気光学装置を製造する。チャネルと交差して配置される本体部と、半導体層の周縁の少なくとも一部に沿って延在するように本体部から導出された支部とを含むように規定されたゲートの形状に応じて開口された主パターンと、本体部と支部とのコーナー部に対応する部分に形成された、本体部の側縁を直線状に転写するための補正パターンとを備えたゲート用マスクを用いた転写により、チャネルと交差する所定領域にゲートを形成する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、例えば液晶装置等の電気光学装置の製造方法、及び該電気光学装置、並びに該電気光学装置を具備するプロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下適宜“TFT”と呼ぶ)等を画素選択用のスイッチング素子として用いるアクティブマトリクス駆動形式を採ることが多い。TFTのチャネル領域に入射光が照射されると、光による励起で光リーク電流が発生してTFTの特性が劣化し、表示面における画質の不均一やコントラスト比の低下、フリッカ特性の劣化等の原因となる。TFTは通常、画素の非開口領域に配置されているが、それにも関わらずTFTに光が当たる。これは、入射光自体が基板に垂直な成分だけではないためである。更に、TFTアレイ基板上に形成される配線がAl(アルミニウム)を含有する場合には、反射率が高いために、入射光が配線によって乱反射又は多重反射して、TFTに照射するおそれがある。とりわけ、プロジェクタのライトバルブとして用いる場合は、入射光強度が高いために、このようなTFTへの光の入射は問題となる。
このため従来から、TFTのチャネル領域やその周辺領域を遮光する各種技術が提案されている。例えば、TFTよりも上層側の層間絶縁膜上や、TFTの下地をなす層間絶縁膜の下に遮光膜を設け、チャネル領域やその周辺領域を遮光する構造が提案されている。
特許文献1には、TFTのゲートに接続されるゲート配線に遮光機能をもたせる技術が提案されている。ゲート配線は、平面的に見て半導体層と重なり合うことでチャネル領域を規定するゲート領域に形成される部分と、そこから引き出される部分とを有する。この技術では、以上の部分を本体部とし、本体部からチャネル領域の周縁に沿って本体部から導出された支部或いは突出部が形成される。そのため、遮光膜が、チャネル領域から離れている分だけ乱反射光や多重反射光を遮ることができないのに対し、このゲート配線によれば、チャネル領域が極近傍で遮光され、大変効率よく遮光を行うことが可能であるとされている。
特開2002−158360号公報
しかしながら、上述の如き本体部と支部とを有するゲートは、実際には、本体部と支部とがなすコーナー或いは隅で大きく丸みを帯びた形状となり、チャネル領域の長さを規定する本体部における幅が、チャネル領域で半導体層に交差して延在する方向の位置変化に応じて、大きく変化する。例えば、ゲートの幅は、半導体層の幅方向たるX方向の位置座標に対し、半導体層が延在するY方向に大きく変化する。このため、ゲートの形成位置が、半導体層に対して相対的にX方向に多少でもずれると、TFTのチャネル長が顕著に変わってしまう。この結果、TFTの特性のばらつきを無視し得ないほどに増大させかねないという問題点がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、TFTにおける光リーク電流の発生及び特性ばらつきを共に抑制し、高品位な表示を可能とする電気光学装置、及びその製造方法、並びに、そのような電気光学装置を具備してなる電子機器を提供することを課題とする。
本発明の電気光学装置の製造方法は上記課題を解決するために、基板上の画像表示領域に、(I)ゲートと該ゲートにチャネル領域で交差する半導体層とを含んで構成された薄膜トランジスタ及び(II)該薄膜トランジスタにより駆動される表示用電極を備えており、前記ゲートの前記基板上における平面形状が、前記チャネル領域で前記半導体層に交差して延在する本体部と、前記チャネル領域の周縁に沿った方向に延在するように前記本体部から導出された支部とを含むように規定されている、電気光学装置を製造する電気光学装置の製造方法であって、前記基板上に前記半導体層を形成する半導体層形成工程と、前記半導体層形成工程と相前後して、前記平面形状に応じた主パターンと、該主パターンにおける前記本体部及び前記支部がなすコーナーに対応する部分に、前記本体部の側縁を直線状に転写するための補正パターンとを有するゲート用マスクを用いた転写によって、前記基板上に前記ゲートを形成するゲート形成工程とを含む。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、薄膜トランジスタのゲートは、ゲート形成工程において、半導体層のチャネル領域と交差して配置される本体部と、半導体層の周縁の少なくとも一部に沿って延在するように本体部から導出された支部とを含むようにパターン形成される。
この薄膜トランジスタは、表示用電極、表示用電極を駆動するための配線と共に画像表示領域内に設けられており、ゲートに電気的に接続された配線によって駆動される。尚、本発明においていう「ゲート」は、少なくとも、チャネル領域に対向してゲート信号或いは走査信号が供給される電極(即ちゲート電極として機能する部分)を含み、ゲート電極から引き出されたゲート配線までをも含む概念である。また、「本体部」は、このようなゲートにおいて、チャネル領域と正対する部分を含んだ部分であり、ゲート配線として延在する、いわば本線部というべき部分として構成されてよい。ゲートは、例えば、本体部と一体的に構成された走査線を含んでなる、基板上で平面的に見てチャネル領域を囲むように形成されたH型の幅広部分のことを意味する。或いは、走査線とは別体で該走査線に接続されたゲート電極として、チャネル領域に対向する部分を含んでなる、基板上で平面的に見てチャネル領域を囲むように形成されたH型の幅広部分のことを意味する。これら何れの場合にも、ゲートの本体部又はその一部がH型をなす一つの横棒に対応すると共に、ゲートの支部がH型をなす4つの縦棒に対応することになる。
尚、「ゲート形成」というのは、ゲート電極ないしゲート電極から引き出されたゲート配線まで含めた部分の形成を指すが、更にその他の配線部分を一体形成する場合や同時形成する場合をも含む。尚、半導体層は、チャネル領域を挟むソース及びドレインを含んでおり、場合によっては、ソース又はドレインに一体化された蓄積容量の片側の電極をも含み得る。
ゲート形成工程は、例えば、ゲート用マスクをフォトマスクとするフォトリソグラフィにより行われる。ゲート用マスクは、ゲートの本体部と支部とに応じた主パターンを有し、マスクを介して露光することによって、基本的に、この主パターンが基板上に転写される。ゲートの本体部は、ゲート本来の機能を果たすためにチャネル領域と相対する位置に形成される部分であり、その幅によってチャネル長が規定される。これに対し、支部は、チャネル領域を遮光するために半導体層の側縁に沿って形成される部分であり、1つ又は複数設けられる。尚、支部は、側縁だけでなく周囲を取り囲むように形成されてよい。
この工程において、露光光源の波長とパターンのサイズとの関係から、光の回折が無視できない場合に、転写後のパターンがマスク上の主パターンとは異なることがある。つまり、解像度が低いために、コーナー部が丸みを帯び、主パターンの輪郭形状が全体になまってしまう。
そこで、本発明に係るゲート用マスクには、こうした転写前後のパターン形状の変化を防止するために補正パターンが設けられている。この補正パターンは、特に、本体部の側縁を直線状に転写することを目的として、本体部と支部とがなすコーナーに対応する部分に形成される。補正パターンは、具体的には、コーナーにおける縁部から突出する突出部、又は、コーナーにおける縁部に対する切り欠きとして形成される。
仮に、補正パターンを設けなければ、コーナー部がなまるのに伴って本体部の側縁はコーナー部側が吊り上るように湾曲する。そのため、ゲートの形成位置が僅かでもずれると、本体部の幅で規定されるチャネル長が設計値からずれてしまい、TFTの特性がずれることになる。一方、ゲート用マスクに補正パターンを設けておけば、こうした転写後の形状のなまりが抑制され、何らの補正部が設けられていない場合と比較して、本体部の側縁の直線性が向上する。その結果、特に、ゲートの幅のうち支部よりもチャネル領域に近い側に位置する本体部について、このようなゲート用マスクを利用してゲートをパターニングするようにすれば、本体部は、チャネル領域に近接するコーナー付近において側縁が直線状に形成されるために、即ち直線に多少なりとも近付けられるために、チャネル領域付近におけるゲートの幅が概ね一定幅となる。従って、ゲートの形成位置が多少ずれたとしても、それによるチャネル長の変化を許容範囲内に収めることができる。
加えて、ゲートの幅のうち支部よりもチャネル領域から遠い側に位置する本体部について、このようなゲート用マスクを利用してゲートをパターニングするようにすれば、本体部は、コーナー付近において側縁が直線状に形成されるために、チャネル領域から離れた部分におけるゲートの幅についても、概ね一定幅とすることも可能となる。これにより、支部を除く本体部の全域を直線に近付けることが可能となる。
以上説明したように、画像表示領域内のTFTのゲートを、本発明のゲート用マスクを用いて形成するようにすれば、TFTの特性ばらつきを抑えつつ、支部によってチャネル領域が遮光されるために光リーク電流の発生が抑制された電気光学装置を製造することが可能となる。即ち、この製造方法によれば、製造工程を殆ど改変せずに、高品位な表示が可能な電気光学装置を製造することができる。
本発明の電気光学装置の製造方法の一態様では、前記ゲート形成工程は、前記基板上に前駆膜及びレジスト膜を積層させて形成する工程と、前記ゲート用マスクを介して前記基板表面を露光し、前記レジスト膜を感光させることにより、少なくとも前記主パターンを転写する工程と、前記感光したレジスト膜を現像し、前記レジスト膜を少なくとも前記主パターンに応じて残存させる工程と、前記残存したレジスト膜を介し、前記前駆膜をエッチングにより部分的に除去する工程とを含む。
この態様によれば、ゲート形成工程は、ゲート用マスクを用いることを除けば、一般的なフォトリソグラフィとエッチングとを組み合わせて行われる。即ち、ゲート用マスクを介して基板表面を露光し、レジスト膜を感光させることによって、ゲート用マスクの開口形状に応じたパターンが転写される。尚、ゲート用マスクは、ポジ型及びネガ型のいずれであってもよい。
このとき、ゲート用マスクには補正パターンが形成されているので、ゲート用マスクに対する光の回折が補正され、特に本体部の側縁に関しては概ね設計どおりのパターン形状が転写される。尚、ここでいう「パターンを転写する、パターンに応じて残存させる」とは、露光時や感光時における解像度に応じて、主パターン及び補正パターンがレジストに概ね転写され、これに応じて残存させる場合の他、主パターンが概ね転写されると共に補正パターンが殆ど又は全く転写されない場合を含む。
更に、この転写パターンに応じて前駆膜にエッチングを施すことにより、ゲートが形成される。よって、この場合は、ゲートの形成位置が多少ずれたとしても、特性のばらつきを抑えてTFTを形成することが可能となる。
本発明の電気光学装置の製造方法の他の態様では、前記補正パターンは、露光により転写する際の解像度以下のサイズ及び形状に形成されている。
この態様によれば、補正パターンは、ゲート用マスクに形成されてはいるものの、その形状が忠実に転写されることはない。即ち、補正パターンは、マスクを通過する光の回折効果に対して作用することにより、実際のゲート形状を微調整することが出来る。よって、実際に形成されるゲートの位置形状は、補正パターンを余分に考慮する必要性は殆ど無い。
本発明の電気光学装置の製造方法の他の態様では、前記補正パターンは、前記コーナーにおける前記支部側の縁部に対応して形成されている。
この態様によれば、コーナーにおける本体部側が、優先的に直線状に補正される。前述のように、本体部の平面形状が直接チャネル長を規定することから、このように本体部の側縁における直線部分をできるだけ長くする方が、ゲートの形成位置に対してより大きなマージンを確保することができる。よって、この場合には、TFTの特性ばらつきを一層確実に抑制することが可能となる。
本発明の電気光学装置の製造方法の他の態様では、前記補正パターンは、前記コーナーにおける前記本体部側の縁部に対応して形成されている。
この態様によれば、コーナーにおける支部側が、本体部側に加えて又は代えて、直線状に補正される。このような場合でも、ゲート用マスクに補正パターンを設ければ、転写パターンにおけるコーナー部形状が補正されるために、それに伴って本体部の側縁の直線性改善にも一定の効果がある。
加えて、支部側の直線性が改善され、支部が半導体層に近接するように形成されることから、チャネル領域が支部によって良好に遮光される構成とすることができる。
本発明の電気光学装置の製造方法の他の態様では、前記ゲート用マスクには、前記主パターンのうち前記支部の先端に対応する部分に、前記ゲートの出来上がり寸法よりも更に前記チャネル領域の周縁に沿った方向に延びた、前記支部の側縁を直線状に転写するための他の補正パターンが形成されている。
この態様によれば、ゲート用マスクに他の補正パターンが形成されている。そのため、このマスクを用いた露光の際には、光の回折効果に対する他の補正パターンの作用により、ゲートの支部の側縁が、直線状に転写される。即ち、支部は、半導体層に寄り添うように形成されるため、その遮光性能を維持することができる。ちなみに、他の補正パターンが形成されていなければ、支部全体が丸みを帯びた形状に転写されてしまう。その結果、支部は先端にいくほど半導体層から離れるように形成され、遮光性能が低下する。
本発明の電気光学装置の製造方法の他の態様では、前記支部が、前記半導体層の両側縁に沿って設けられている場合に、前記主パターンのうち前記半導体層を間に隣接する前記支部同士に対応する部分の間隔は、前記チャネル領域の幅の2倍以上に設定されている。
この態様によれば、ゲート用マスクの主パターンにおいて寸法を規定することで、本体部の側縁のうちチャネル領域と交差する部分の長さが、チャネル幅の2倍以上となるゲートが形成される。即ち、この態様では、本体部の形状が補正されるだけでなく、本体部のチャネル領域との交差方向における寸法が長めに設定される。これは、ゲートの形成位置に対するマージンを十分にとることに加え、本体部の側縁の直線性改善にも寄与する。従って、TFTの特性ばらつきを一層確実に抑制することが可能となる。
本発明のもう一つの電気光学装置の製造方法は上記課題を解決するために、基板上の画像表示領域に、(I)ゲートと該ゲートにチャネル領域で交差する半導体層とを含んで構成された薄膜トランジスタ及び(II)該薄膜トランジスタにより駆動される表示用電極を備えており、前記ゲートの前記基板上における平面形状が、前記チャネル領域で前記半導体層に交差して延在する本体部と、前記チャネル領域の周縁に沿った方向に延在するように前記本体部から導出された支部とを含むように規定されている、電気光学装置を製造する電気光学装置の製造方法であって、前記基板上に前記半導体層を形成する半導体層形成工程と、前記半導体層形成工程と相前後して、前記平面形状に応じた主パターンと、該主パターンにおける前記本体部及び前記支部がなすコーナーに対応する部分に、前記支部のうち前記チャネル領域の周縁に沿った側の側縁を前記チャネル領域の周縁と略平行な直線状に転写するための補正パターンとを有するゲート用マスクを用いた転写によって、前記基板上に前記ゲートを形成するゲート形成工程とを含む。
本発明のもう一つの電気光学装置の製造方法によれば、ゲート用マスクに形成された補正パターンにより、ゲートの支部の側縁が、チャネル領域の周縁と略平行な直線状に転写される。即ち、支部は、チャネル領域に沿って形成され、その遮光性能を維持することができる。
また、この場合においても、ゲートのコーナー部形状が補正されるのに伴い、本体部の側縁の直線性改善にも一定の効果がある。
従って、この製造方法によれば、TFTの特性ばらつきを抑えつつ、支部によってチャネル領域が遮光されるために光リーク電流の発生が抑制された電気光学装置を製造することが可能となる。
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、請求項1から8のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法を適用して製造された電気光学装置であって、前記薄膜トランジスタ及び前記表示用電極を備え、前記ゲートは、前記本体部と前記支部とを含んで構成されており、前記本体部の側縁が、前記チャネル領域に交差する位置において前記チャネル領域の幅方向となす角が20度以下である。
本発明の電気光学装置によれば、上述した本発明の電気光学装置の製造方法を適用して製造されるので、画像表示領域内の薄膜トランジスタは、ゲートが、半導体層のチャネル領域と交差して配置される本体部と、半導体層の周縁の少なくとも一部に沿って延在するように本体部から導出された支部とを含むようにパターン形成されている。このうち支部は、チャネル領域を遮光するように機能する。
そのうえ、このゲートは、本発明のゲート用マスクを用いて形成されることで、本体部の側縁が、チャネル領域に交差する位置においてチャネル領域の幅方向となす角が20度以下であるように形成されている。即ち、本体部の側縁は、チャネル領域に対する直線性が良好なために、ゲートの形成位置に対して十分なマージンが確保される。
従って、本発明の電気光学装置は、TFTの特性ばらつきを抑えつつも、支部によってチャネル領域が遮光されるために光リーク電流の発生が抑制されるために、これが原因となって生じる画質の不均一やコントラスト比の低下、フリッカ特性の劣化等を防止することができる。即ち、高品位な表示が可能となる。
尚、このような電気光学装置においては、通常、走査線やデータ線等の配線が遮光膜として利用されることも多い。そうした場合、遮光膜はTFTとの間に層間絶縁膜を介して設ける必要があり、どうしてもTFTから離間してしまう。そして、わずかなりとも生じた間隙に入った光は、TFTに照射される。こうしたTFTへの光の入射経路を予測することも考えられるが、装置内部で反射した光の進行方向は複雑であり、反射光が当たることが予期される部位に遮光膜を設けることは現実的な対策とはいえない。これに対し、本発明の電気光学装置では、TFTのゲートに支部を設けるようにしたので、TFTの中でも特にチャネル領域を極近傍で遮光することが可能である。そのため、効率よく遮断することができる。例えば、近年の液晶装置においては、高精細化に伴い、低抵抗のアルミニウム(Al)が配線材料として用いられるようになっている。しかしながら、Alの反射率が高いので、Al系配線は入射光を乱反射させ、上記のコントラスト比低下や光リーク電流の発生といった問題を発生させている。よって、本発明の如く、TFTとしてチャネル領域をゲートが遮光する構造を採用するのは、非常に有効である。
本発明の電気光学装置の一態様では、前記支部は、前記半導体層の両側縁に沿って設けられており、前記半導体層を間に隣接する前記支部同士の間隔は、前記チャネル領域の幅の2倍以上である。
この態様によれば、TFTのゲートにおいて、本体部の側縁のうちチャネル領域と交差する部分の長さは、チャネル幅の2倍以上に設定されている。よって、本体部は、側縁の直線性が改善されたうえに、チャネル領域との交差方向における寸法が長くなることから、ゲートの形成位置に対するマージンが十分に確保される。従って、本態様においては、TFTの特性ばらつきを一層確実に抑制することが可能となる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種態様を含む)を具備してなる。
本発明の電子機器によれば、上述した本発明の電気光学装置を具備してなるので、高品位な表示が可能な各種電子機器を実現できる。
本発明のこのような作用及び他の利得は、次に説明する実施形態から明らかにされる。
以下では、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。尚、以下の実施形態は、本発明の電気光学装置を液晶装置に適用したものである。
<1:第1実施形態>
本発明の第1実施形態の液晶装置について、図1から図11を参照して説明する。
<1−1:液晶装置の全体構成>
最初に、本実施形態に係る液晶装置の全体構成を、図1及び図2を参照して説明する。図1は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た液晶装置の平面図であり、図2は、図1のH−H’断面図である。ここでは、一例として、液晶装置を駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式としている。
図1及び図2における液晶装置は、対向配置されたTFTアレイ基板10及び対向基板20により構成されている。TFTアレイ基板10は、例えば石英基板、ガラス基板、シリコン基板等からなり、対向基板20は、例えばガラス基板や石英基板からなる。TFTアレイ基板10と対向基板20とは、互いに画像表示領域10aの周囲の周辺領域に配設されたシール材52によって接着されており、その間には液晶層50が封入されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。また、シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。また、対向基板20におけるシール材52の内側に対応する領域に、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が設けられている。尚、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。
更に、周辺領域のうち、シール材52が配置された領域の外側には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。また、走査線駆動回路104が、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。このように画像表示領域10aの両側に設けられた二つの走査線駆動回路104は、TFTアレイ基板10の残る一辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるように設けられた複数の配線105により、相互に接続されている。
また、対向基板20の4つのコーナー部には、両基板間の上下導通端子として機能する上下導通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらのコーナー部に対向する領域において上下導通端子が設けられている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素選択用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜が形成されている。他方、対向基板20上には、対向電極21の他、格子状又はストライプ状の遮光膜23、最上層の配向膜が形成されている。液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間において所定の配向状態をとる。
尚、このような液晶装置においては、光が入射する対向基板20側及び透過光が射出されるTFTアレイ基板10側の夫々に、例えばTN(Twisted Nematic)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード、VA(Vertically Aligned)モード、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)モード等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などを配置してもよい。また、TFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等に加えて、画像信号線上の画像信号をサンプリングしてデータ線に供給するサンプリング回路、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
<1−2:液晶装置の主要部の構成>
次に、本実施形態に係る液晶装置の主要部の構成について、図3から図6を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係る液晶装置のうち、画素部の等価回路を示している。図4は、TFTアレイ基板上の画素部に係る構成を部分的に表しており、図5は、図4のA−A’線における断面を表している。尚、図5においては、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材の縮尺比率を適宜に変えてある。図6(a)、(b)は、図4の中でも本実施形態に係る走査線を表しており、(b)は(a)の一部を拡大している。
<1−2−1:画素部の原理的構成>
図3に示したように、画像表示領域10aにおいては、複数の走査線11a及び複数のデータ線6aが相交差して配列しており、その線間に、走査線11a,データ線6aの各一により選択される画素部が設けられている。各画素部は、TFT30、画素電極9a及び蓄積容量70を含んで構成されている。TFT30は、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを選択画素に印加するために設けられ、ゲートが走査線11aに接続され、ソースがデータ線6aに接続され、ドレインが画素電極9aに接続されている。画素電極9aは、後述の対向電極21との間で液晶容量を形成し、入力される画像信号S1、S2、…、Snを一定期間保持するようになっている。即ち、画素電極9aにより画素毎の表示領域(以下では、“画素領域”と呼ぶ)が画定される。蓄積容量70の一方の電極は、画素電極9aと並列してTFT30のドレインに接続され、他方の電極は、定電位となるように、電位固定の容量配線400に接続されている。
この電気光学装置は、例えばTFTアクティブマトリクス駆動方式を採り、走査線駆動回路104(図1参照)から各走査線11aに走査信号G1、G2、…、Gmを線順次に印加すると共に、それによってTFT30がオン状態となる水平方向の選択画素部の列に対し、データ線駆動回路101(図1参照)からの画像信号S1、S2、…、Snを、データ線6aを通じて印加するようになっている。これにより、画像信号が選択画素に対応する画素電極9aに供給される。TFTアレイ基板10は、液晶層50を介して対向基板20と対向配置されているので(図2参照)、以上のようにして区画配列された画素部毎に液晶層50に電界を印加することにより、両基板間の透過光量が画素毎に制御され、画像が階調表示される。また、このとき各画素部に保持された画像信号は、蓄積容量70によりリークが防止される。
このように、アクティブマトリクス方式では、画素部毎に電荷を保持することで画質を維持しているため、画素部における電荷の流出(即ち、光リーク電流)はできるだけ低く抑える必要がある。ところが、TFT30は一般的なポリシリコンTFTとして構成されており、光吸収等に起因する光リーク電流を、わずかながら発生させる可能性がある。本実施形態では、このようなTFT30を、本発明に係る「薄膜トランジスタ」の一例としている。
<1−2−2:画素部の具体的構成>
次に、上述の動作を実現する画素部の具体的構成について図4から図6を参照して説明する。
図4において、液晶装置のTFTアレイ基板上では、開口領域に複数の透明な画素電極9a(点線部9a’により輪郭が示されている)がマトリクス状に設けられている。また、格子状の非開口領域には、画素電極9aの縦横の境界の夫々に沿うようにして、データ線6a(図中Y方向)及び走査線3a(図中X方向)が設けられている。そして、走査線3aとデータ線6aとの交差領域には、画素スイッチング用のTFT30が設けられている。
TFT30は、例えばLDD(Lightly Doped Drain)構造であり、半導体層1a、半導体層1aとゲート電極を絶縁するゲート絶縁膜2を備えている。また、ここでは、走査線3aは、チャネル領域1a’と交差するように延在しており、その一部が、ゲート電極としてチャネル領域1a’と対向配置されている。即ち、本実施形態においては、走査線3aが本発明の「ゲート」の一具体例に対応している。
ゲート絶縁膜2は、例えば、HTO(High Temperature Oxide)等の熱酸化されたシリコン酸化膜からなる。半導体層1aは、例えばポリシリコンからなり、チャネル領域1a’、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c、並びに高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eからなる。また、ゲート電極を兼ねる走査線3aは、例えば導電性ポリシリコンで形成される。
TFT30は、半導体層1a、特にチャネル領域1a’に光が照射されると、光励起により光リーク電流が生じる。そこで、本実施形態では、チャネル領域1a’を遮光するために、図6(a)に示したように、走査線3aに、本体部分から半導体層1aの側縁に沿って導出された支部3bを設けている。即ち、液晶装置内部に斜めに入射する入射光及び戻り光、更にはそれらの内面反射光や多重反射光などが、チャネル領域1a’及びその隣接領域に入射しようとしても、その上面及び側面は走査線3aにより極近傍で遮蔽されているために、効果的に遮光される。
このような走査線3aは、例えばフォトリソグラフィ等を用いて形成されるが、後述するように、現状ではステッパの解像度等の関係から、支部3bとその周辺部分の形状がなまってしまう場合がある(図11参照)。そうなると、走査線3aのうちチャネル領域1a’上に位置する部分の幅寸法が漸近的に変化するために、走査線3aの形成位置がずれるとTFT30のチャネル長が変わってしまい、特性にばらつきが生じるおそれがある。また、支部3bは、形状に丸みを帯びることで、チャネル領域1a’に対する遮光効果が減少すると考えられる。
これに対し、本実施形態では、フォトマスク13(図8参照)を用いてパターニングするため、走査線3a、特に支部3bとその周辺の形状は、図9に示したように、殆ど図6(a)の通りに再現されるため、良好な遮光効果が維持できる。
また、パターニングの際の形状再現性が良いことから、実際に形成される走査線3aの側縁、即ち、図6(b)において走査線3aが延在する方向であるX方向或いは横方向に沿って延びる縁部分が、チャネル領域1a’との交差位置においてチャネル領域1a’の幅方向となす角θは、20度以下になる。つまり、走査線3aのうちチャネル領域1a’と交差する部分は、側縁が直線状に形成されていることを意味している。この部分は、チャネル長を規定することから、所定値かつ一定の幅寸法であることが求められるが、本実施形態では、このように形状を制御することにより、この部分の幅が概ね一定とされる。
従って、走査線3aの形成位置のずれによるTFT30の特性変動を、よく抑制することができる。同時に、形状になまりが殆どないことから、支部3bのチャネル領域1a’に対する遮光能の低下も抑制される。
図5において、TFT30の上層側には、例えば一般的な構成をとる、蓄積容量70、データ線6a及び画素電極9aが設けられている。
蓄積容量70は、TFT30の高濃度ドレイン領域1e及び画素電極9aに接続された画素電位側容量電極としての下部容量電極71と、固定電位側容量電極としての上部容量電極300の一部とが、誘電体膜75を介して対向配置されて形成されている。
上部容量電極300は、例えば金属又は合金を含む導電性材料からなり、上側遮光膜の一例としてTFT30の上側に設けられている。また、この上部容量電極300は、固定電位側容量電極としても機能する。上部容量電極300は、例えば、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)、Pd(パラジウム)等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの等からなる。或いは、上部容量電極300は、Al(アルミニウム)、Ag(銀)等の他の金属を含んでもよい。
下部容量電極71は、例えば導電性のポリシリコン膜からなり画素電位側容量電極として機能する。下部容量電極71は、容量電極としての機能に加え、上側遮光膜として機能すると共に、画素電極9aとTFT30の高濃度ドレイン領域1eとを中継接続する機能を兼ね備えている。但し、下部容量電極71も、上部容量電極300と同様に、金属又は合金を含む単一層膜若しくは多層膜から構成してもよい。
容量電極としての下部容量電極71と上部容量電極300との間に配置される誘電体膜75は、例えば膜厚5〜200nm(ナノメートル)程度の比較的薄いHTO(High Temperature Oxide)膜、LTO(Low Temperature Oxide)膜等の酸化シリコン膜、あるいは窒化シリコン膜等から構成される。
また上部容量電極300は、画素電極9aが配置された画像表示領域からその周囲に延設され、定電位源と電気的に接続されて、固定電位とされる。係る定電位源としては、TFT30を駆動するための走査信号を走査線3aに供給するための後述の走査線駆動回路や画像信号をデータ線6aに供給するサンプリング回路を制御する後述のデータ線駆動回路に供給される正電源や負電源の定電位源でもよいし、対向基板20の対向電極21に供給される定電位でも構わない。
データ線6aは、その上面が平坦化された第2層間絶縁膜42を下地として形成されており、コンタクトホール81を介してTFT30の高濃度ソース領域に接続されている。データ線6a及びコンタクトホール81の内部は、Al−Si−Cu、Al−Cu等のAl(アルミニウム)含有材料、若しくはAl単体からなる。データ線6aには、配線抵抗を下げるために、低抵抗で安価なAlが好適に用いられる。また、Alを用いたデータ線6aは、遮光膜としても機能するものとして設計される場合がある。
しかしながら、Alは反射率が高いために、入射光の一部がデータ線6aに当たればこれが乱反射され、コントラスト比が低下したり、TFT30のチャネル領域1a’又は半導体層1aに光が入射して光リーク電流が発生したりして、画質が劣化する可能性がある。これに対し、本実施形態では、蓄積容量70の電極層による遮光に加え、上述のように走査線3aを用いてTFT30を極近傍で遮光するようにしたので、このような反射光のチャネル領域1a’及びその周辺に対する入射を効率よく防止することができる。
画素電極9aは、例えばITO(Indium Tin Oxide)膜などの透明導電性膜からなり、下部容量電極71を中継することにより、コンタクトホール83及び85を介して半導体層1aのうち高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続されている。画素電極9aの上層には、ポリイミド膜などの有機膜からなり、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜16が設けられている。
一方、TFT30の下層側には、下地絶縁膜12を介して下側遮光膜11aが格子状に設けられている。
下側遮光膜11aは、TFTアレイ基板10側から装置内に入射する戻り光からTFT30のチャネル領域1a’及びその周辺を遮光するために設けられている。この下側遮光膜11aは、上側遮光膜の一例を構成する上部容量電極300と同様に、例えば、Ti、Cr、W、Ta、Mo、Pd等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの等からなる。更に、下側遮光膜11aについても、その電位変動がTFT30に対して悪影響を及ぼすことを避けるために、上部容量電極300と同様に、画像表示領域からその周囲に延設して定電位源に接続するとよい。
このように、開口領域の周囲は、TFTアレイ基板10と対向基板20との間に設けられた遮光膜によって遮光され、非開口領域に規定されている。非開口領域では、液晶装置における入射光(図5参照)のうち直進成分が遮られる。
下地絶縁膜12は、例えばHTO等のシリコン酸化膜、或いはNSG(ノンシリケートガラス)膜からなり、下側遮光膜11aとTFT30とを絶縁する他、TFTアレイ基板10の全面に形成されることで、基板表面の研磨による荒れや汚れ等が惹き起こすTFT30の素子特性の変化を防止する機能を有している。
尚、走査線3aの直上には、高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール81及び高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール83が各々開孔された第1層間絶縁膜41が形成されている。第1層間絶縁膜41上には下部容量電極71及び上部容量電極300が形成されており、これらの上には、コンタクトホール81及び85が各々開孔された第2層間絶縁膜42が形成されている。第2層間絶縁膜42上には反射防止膜61a及び62aで被覆されたデータ線6aが形成されており、これらの上には、下部容量電極71へ通じるコンタクトホール85が形成された第3層間絶縁膜43が形成されている。画素電極9aは、このように構成された第3層間絶縁膜43の上面に設けられている。
対向基板20には、その全面に渡って対向電極21が設けられており、その下側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設けられている。対向電極21は例えば、ITO膜などの透明導電性膜からなる。また配向膜22は、ポリイミド膜などの有機膜からなる。
対向基板20には、格子状又はストライプ状の遮光膜を設けるようにしてもよい。このような構成を採ることで、反射防止膜61a、62aや上部容量電極300として設けられた上側遮光膜と併せ、TFTアレイ基板10側からの入射光のチャネル領域1a’ないしその周辺への侵入を阻止するのをより確実に阻止することができる。
更に、画素電極9aと対向電極21とを対面させるようにして対向配置されたTFTアレイ基板10と対向基板20との間には、液晶層50が設けられている。液晶層50は、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜16及び22により所定の配向状態をとる。
以上説明したように本実施形態の液晶装置によれば、支部3bを備えた走査線3aを、フォトマスク13を用いて形成し、走査線3aの側縁がチャネル領域1a’との交差位置においてチャネル領域1a’の幅方向となす角を20度以下としたので、走査線3aの形成位置のずれによるTFT30の特性変動と、チャネル領域1a’に対する遮光効果の低減との双方がよく抑制される。従って、TFT30を介して供給される画像信号S1、S2、…、Snが画素領域毎にばらつくのを抑えつつ、TFT30における光リーク電流の発生を抑制することができ、良好な表示品質を保つことが可能となる。
<1−3:液晶装置の製造方法>
次に、このような液晶装置の製造方法について、図7から図11を参照して説明する。図7(a)、(b)の夫々は、本実施形態の液晶装置の製造工程を表している。尚、図7は、図4のA−A’線断面に対応する断面によって示されている。図8は、本実施形態の製造方法に係るフォトマスクの平面形状を表し、図9は、それによってパターン形成された走査線の形状を示している。尚、図10は、本実施形態の比較例として、一般的に用いられるフォトマスクの平面形状を表し、図11は、それによってパターン形成された配線の形状を示している。
先ず、図7(a)に示したように、石英基板、ガラス基板、或いはシリコン基板を、TFTアレイ基板10として用意する。ここで、窒素等の不活性ガス雰囲気中で、約900〜1300℃の熱処理を施し、基板の歪みをとっておくことが好ましい。続いて、TFTアレイ基板10の全面に、例えばTi、Cr、W、Ta、Mo及びPd等の高融点金属や、金属シリサイド等のスパッタリングを行い、100〜500mm程度の膜厚の遮光膜を形成する。その後、例えばフォトリソグラフィとエッチングとにより、格子状の下側遮光膜11aをパターン形成する。
次に、下側遮光膜11a上に、例えば、常圧又は減圧CVD法等によりTEOS(テトラ・エチル・オルソ・シリケート)ガス、TEB(テトラ・エチル・ボートレート)ガス、TMOP(テトラ・メチル・オキシ・フォスレート)ガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜等からなる下地絶縁膜12を形成する。
次に、下地絶縁膜12上に、減圧CVD等によりアモルファスシリコン膜を形成しアニール処理を施すことにより、ポリシリコン膜を固相成長させる。或いは、アモルファスシリコン膜を経ないで、減圧CVD法等によりポリシリコン膜を直接形成する。次に、このポリシリコン膜に対し、フォトリソグラフィ及びエッチング等を施すことにより、半導体層1aを形成する。更に、半導体層1aの表層部分を熱酸化すること等により、ゲート絶縁膜2を形成する。この結果、半導体層1aの厚さは、約30〜150nmの厚さ、好ましくは約35〜50nmの厚さとなり、ゲート絶縁膜2の厚さは、約20〜150nmの厚さ、好ましくは約30〜100nmの厚さとなる。
次に、減圧CVD法等によりポリシリコン膜を約100〜500nmの厚さに堆積し、更にP(リン)を熱拡散して、このポリシリコン膜を導電化した後、フォトリソグラフィ及びエッチング等を施すことにより、図4及び図6に示したパターン形状に走査線3aを形成する。
<1−3−1:走査線の形成工程>
本実施形態においては、この走査線3aの形成は、より具体的には次のようにして行われる。
上述のポリシリコン膜にフォトリソグラフィを施す際に、ここでは、本発明の「ゲート用マスク」の一例たるフォトマスク13を用いる。図8において、フォトマスク13は、基本的には走査線3aの形状に対応したパターンの開口部13aを有している。即ち、開口部13aは、走査線3aのうちチャネル領域1a’と交差するように設けられる本体部分に対応する開口部分と、半導体層1aの延在方向に導出された支部3bに対応する開口部分とからなる。そして、開口部13aは、本体部分と支部3bとのコーナー部のうち半導体層1aの側縁に近接するコーナー部に、突出部13bを備えている。また、支部3bに対応する開口部分の先端には、走査線3aの出来上がり寸法よりも更に半導体層1aの延在方向に延びる切れ込み部13cが形成されている。ここで、突出部13b及び切れ込み部13cは夫々、本発明の「補正パターン」及び「他の補正パターン」の一具体例に対応している。
突出部13b及び切れ込み部13cは、走査線3aを所望の形状に形成するために設けられている。即ち、走査線3aのパターン形状が、露光源の波長に比べて十分に微細な場合、光の回折により転写パターンが変形する。そのため、図10のように、走査線3aの平面形状に完全に対応する形状に開口したフォトマスク14を用いた場合には、図11のように、フォトマスク14の形状がなまって転写されるので、走査線3aを意図した形状に形成することができない。そこで、本実施形態では、露光後の転写パターンが意図した形状となるように、突出部13bにより予め補正を加えたフォトマスク13を採用しているのである。
突出部13bは、コーナー部のうち支部3bの側縁側に形成されている。これは、コーナー部の丸みを減らすように、またチャネル領域1a’の上に位置する部分の側縁を構成する縁部3S(図9参照)を直線に矯正するように機能する。切れ込み部13cは、特にその半導体層1aに沿った側縁が所定範囲で近接するように、支部3bの形状をなまらせないように機能する。
このようなフォトマスク13を用いることによって、ここで得られる走査線3aは、図9に示した形状となる。図9と図11とを比較するとわかるように、まず、突出部13bの存在によって光の回折が抑えられ、このフォトマスク13による露光領域においては、図9に示したように、走査線3aの縁部3Sが直線状に転写される。
通常の場合は、図11のように、縁部3Sに対応する縁部3S’は支部3b’の側縁と連続して湾曲するように変形してしまう。即ち、走査線3a’のうちチャネル領域1a’の直上に位置する部分の幅寸法が漸近的に変化するため、走査線3a’のチャネル領域1aに対する形成位置が僅かでもずれると、TFTのチャネル長が変わってしまうという問題がある。言い換えると、走査線3a’の形成位置に対するマージンΔX1が極めて小さいことから、製造上生じるTFT30の特性ばらつきが許容範囲内に抑え切れないおそれがある。ここでマージンΔX1は、例えばチャネル長Lを基準とする特性変動の許容範囲ΔLで規定される、縁部3S’の幅寸法のマージンである。
これに対し、本実施形態の場合は、縁部3Sの直線性が良好なために、走査線3aには、チャネル長Lに対するマージンΔX2が十分に確保できる。具体的には、側縁3Sは、チャネル領域1a’との交差位置においてチャネル領域1a’の幅方向となす角θが、20度以下であるように形成されている。また、ここでは、チャネル領域1a’を間に、その両側縁に沿って隣接して設けられた支部3b同士の間隔が、チャネル幅の2倍以上となるようにしている。このように支部3bをチャネル領域1a’から離間させると、支部3bの遮光性能を低下させることにつながるおそれがあるが、適切な範囲であれば、これも縁部3Sの直線性を高めるのに寄与する。
以上の結果、走査線3aの形成位置が多少ずれたとしても、マージンΔX2のおかげでチャネル長Lの変動が許容範囲内に抑え込まれるため、TFT30の特性ばらつきを、確実に防止することが可能となる。
また、切れ込み部13cの存在によって光の回折が抑えられ、支部3bのコーナー部側の側縁は、図9に示したように、はっきりと縁部3Sから立ち上がった状態に転写される。よって、支部3bは、半導体層1aの近傍にあっても接触することなく半導体層1aの側縁に沿って設けられることから、チャネル領域1a’を良好に遮光することができる。一方、図11に示した支部3b’のように、縁部3S’からの立ち上がりが鈍いと、半導体層1aの近傍に寄り添うことができず、十分な遮光性能が得られない。
このように本実施形態では、突出部13bと切れ込み部13cとを備えたフォトマスク13を用いてパターニングを行うようにしたので、走査線3a、特に支部3bとその周辺の形状は、殆ど意図した通りに再現される。この部分は、チャネル領域1a’のチャネル長を規定するため、所定値かつ一定の幅寸法であることが求められるが、そのために必要な走査線3aの形成位置のチャネル領域1a’に対するマージンは、突出部13bにもたらされた縁部3Sの直線部分によって十分に確保される。従って、走査線3aの形成位置のずれによるTFT30の特性変動を、よく抑制することができる。
また、切れ込み部13cにより、支部3bの形状になまりが殆どないことから、支部3bのチャネル領域1a’に対する遮光能の低下も抑制される。
以下、再び図7を参照し、走査線3aの形成以降の工程について説明する。
ここでは、TFT30はLDD構造をもつので、まず、走査線3aをマスクとして、Pイオン等の不純物イオンを低濃度でドープし、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cを形成する。このとき、同時にチャネル領域1a’が規定される。更に、走査線3aよりも幅広のレジストマスクを用いて、Pイオン等の不純物イオンを高濃度でドープし、高濃度ソース領域1d及び低濃度ドレイン領域1eを形成する。
次に、図7(b)に示したように、例えば、常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜等からなる第1層間絶縁膜41を形成する。続いて、ドライエッチング又はウエットエッチング若しくはこれらの組み合わせにより、第1層間絶縁膜41にコンタクトホール81、83等を開孔する。
次に、減圧CVD法等によりポリシリコン膜を堆積し、更にリン(P)を熱拡散し、このポリシリコン膜を導電化して下部容量電極71を形成する。更に、減圧CVD法、プラズマCVD法等により高温酸化シリコン膜(HTO膜)や窒化シリコン膜からなる誘電体膜75を膜厚50nm程度の比較的薄い厚さに堆積した後、Ti、Cr、W、Ta、Mo及びPd等の高融点金属や金属シリサイド等の金属合金膜を、スパッタリングにより上部容量電極300を形成する。これらにより、蓄積容量70を形成する。
次に、例えば常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる層間絶縁膜42を形成する。
次に、第2層間絶縁膜42に対する反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより、コンタクトホール81を開孔する。その後、第2層間絶縁膜42上の全面に、スパッタリング等によりTiN単層或いはTiN/Ti積層膜を堆積し、更にその上に、AlないしAl合金等のAlを含有した配線材料を堆積する。そして、これらの堆積膜にフォトリソグラフィ及びエッチングを施し、所定パターンを有するデータ線6a及び反射防止膜62aを形成する。
次に、第2層間絶縁膜42上の全面にスパッタリング等によりTiN単層或いはTiN/Ti積層膜を堆積する。そして、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、この膜にデータ線6aのパターンに合わせてパターニングを行い、反射防止膜62aを形成する。
次に、例えば常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第3層間絶縁膜43を形成する。続いて、第3層間絶縁膜43に対する反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより、下部容量電極71に至るコンタクトホール85を開孔し、スパッタ処理等によりITO膜を形成し、更にフォトリソグラフィ及びエッチングを行なうことにより、画素電極9aを形成する。その後、この上にポリイミド系の配向膜の塗布液を塗布し、更に所定のプレティルト角を持つように所定方向にラビング処理を施すこと等により、配向膜16が形成される。
このようにして、TFTアレイ基板10が歩留まり良く製造される。
他方、対向基板20については、対向基板20としてガラス基板等を先ず用意し、その全面にスパッタ処理等を用いてITO膜を約50〜200nmの厚さに堆積することにより、対向電極21を形成する。更に、対向電極21の全面にポリイミド系の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角を持つように且つ所定方向でラビング処理を施すこと等により、配向膜22が形成される。
最後に、上述のように各層が形成されたTFTアレイ基板10と対向基板20とは、配向膜16及び22が対面するようにシール材により貼り合わされる。こうして両基板間に形成された空間に、例えば複数種類のネマティック液晶を混合してなる液晶が注入され、所定層厚の液晶50が形成される。
以上説明した製造プロセスにより、上述の液晶装置を製造することができる。
<2:変形例>
次に、第1実施形態に係る変形例について説明する。尚、以下の変形例においては、第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略するものとする。
<2−1:第1変形例>
先ず、第1変形例について、図12及び図13を参照して説明する。図12は、第1変形例に係る液晶装置の製造方法に係るフォトマスクの平面形状を表し、図13は、それによってパターン形成された走査線の形状を示している。
図12に示したように、フォトマスク13に代えてフォトマスク15を用いて、走査線32を形成するようにしてもよい。フォトマスク15は、基本的には走査線32の形状に対応したパターン(図13参照)の開口部15aを有しており、開口部15aにおける、本体部分と支部32bとのコーナー部に、突出部15bが形成されている。
突出部15bは、コーナー部のうち支部32bの側縁から導出された四角形状の部分と、本体部分の側縁から導出された四角形状の部分とが一体化して、階段状に構成されている。この突出部15bは、突出部13bと同様に、形成される走査線における、コーナー部の丸みを減らすように作用すると共に、チャネル領域1a’の上に位置する部分の側縁を構成する縁部32Sを直線に矯正するように作用する。
この突出部15bが付設されたフォトマスク15を用いると、図13に示したように、走査線32がパターン形成される。走査線32は、突出部15bの存在によって光の回折が抑えられるため、コーナー部が所望の形状に転写される。即ち、縁部32Sと支部32bのコーナー部側の側縁とは夫々、所望の方向に直線状に延びるように転写される。
つまり、縁部32Sは、チャネル領域1a’との交差位置においてチャネル領域1a’の幅方向となす角θが、20度以下であるように形成され、チャネル長Lに対するマージンΔX3が十分に確保できる。また、支部32bは、コーナー部側の側縁が縁部32Sから立ち上がった状態に転写されることで、半導体層1aの側縁に沿って設けられることから、チャネル領域1a’を良好に遮光することができる。
従って、フォトマスク15を用いて走査線32を形成する場合も、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
<2−2:第2変形例>
次いで、第2変形例について、図14及び図15を参照して説明する。図14は、第2変形例に係る液晶装置の製造方法に係るフォトマスクの平面形状を表し、図15は、それによってパターン形成された走査線の形状を示している。
図14に示したように、フォトマスク13に代えてフォトマスク17を用いて、走査線33を形成するようにしてもよい。フォトマスク17は、基本的には走査線33の形状に対応したパターン(図15参照)の開口部17aを有しており、開口部17aにおける、本体部分と支部33bとのコーナー部に、突出部17bが形成されている。
突出部17bは、突出部13bが四角形状であったのに対して、三角形状に形成されている。このような突出部17bが付設されたフォトマスク17によれば、図15に示したように、走査線33がパターン形成される。
走査線33においてもまた、突出部17bの存在によって光の回折が抑えられるため、コーナー部が所望の形状に転写される。そのため、縁部33Sにおける角θは20度以下になり、チャネル長Lに対するマージンΔX4が十分に確保できる。また、支部33bは、コーナー部側の側縁が縁部32Sから立ち上がった状態に転写されることで、半導体層1aの側縁に沿って設けられることから、チャネル領域1a’を良好に遮光することができる。
従って、フォトマスク17を用いて走査線33を形成する場合も、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
尚、本発明においては、走査線の「突出部」が、コーナー部のどの位置からどのような形状で導出されるかについては限定されておらず、以上に示した態様以外にも種々の変形実施が可能である。即ち、「突出部」は、第1実施形態におけるフォトマスク13の突出部13bのように支部3bの側縁だけから導出されるほか、本体部分の側縁だけから導出されていてもよく、第1変形例におけるフォトマスク15の突出部15bのように両側縁からの導出部分を含んでいてもよい。
<3:第2実施形態>
本発明の第2実施形態について、図16から図20を参照して説明する。
<3−1:液晶装置の具体的構成>
先ず、本実施形態の液晶装置の構成について、図16及び図17を参照して説明する。ここに、図16は、TFTアレイ基板上の画素部のうち蓄積容量70よりも下層側の構成を表しており、図17は、図16のB−B’線に対応する画素部の断面を表しており、第1実施形態における図4に対応している。尚、図16においては、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材の縮尺比率を適宜に変えてある。また、図17は、本実施形態に係る液晶装置の主要部を表している。
この電気光学装置の基本的な構造は、概ね上述した第1実施形態の場合と同様である。よって、以下の説明では、第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を適宜省略することにする。
図16及び図17において、TFT30は、チャネル1a’を含んだ半導体層1aと、本発明の「ゲート」の一例たるゲート電極3aから構成されている。TFT30の下層側に設けられた遮光膜11aは、走査線としても機能し、コンタクトホール12cvによってゲート電極3aに接続されている。即ち、第1実施形態におけるTFT30では、ゲート電極と走査線3aとが一体化していたため、支部3bを走査線3aの一部として説明したが、ここでは、ゲート電極3aと遮光膜11a(走査線)がこれに対応する。
更に、本実施形態では、第3層間絶縁膜43の上に更に第4層間絶縁膜44を設け、この第4層間絶縁膜44上に画素電極9aが形成されている。画素電極9aは、コンタクトホール89、中継電極402、コンタクトホール804、中継電極6a2、コンタクトホール882、中継電極719、及びコンタクトホール881を介して、TFT30の下部容量電極71に接続されている。
また、第3層間絶縁膜43上には、非開口領域に対応した格子形状に容量配線400が形成されている。容量配線400は、画像表示領域からその周囲に延設され、定電位源と電気的に接続されて固定電位とされており、上部容量電極300に対し、コンタクトホール801、中継電極6a1、及びコンタクトホール803を介して接続されている。尚、容量配線400は、遮光膜としても機能し、下層のデータ線6a、走査線11a、TFT30等を覆うように、これらの回路要素よりも幅広に形成されており、非開口領域を最終に規定する形状となっている。
図18に示したように、本実施形態においては、ゲート電極3aは、半導体層1aと交差して配置される本体部3aaと、半導体層1aの周縁の少なくとも一部に沿って延在するように本体部3aaから導出された支部3b1及び3b2とを含んでなる。支部3b1及び3b2による作用及び効果は、第1実施形態の走査線3aにおける支部3bと同様である。尚、支部3b1及び3b2は、TFT30の配置等を考慮して、本体部3aaからの長さが互いに異なるように形成されている。
ここでは、例えばフォトマスク19(図19参照)を用いてパターニングされるために、ゲート電極3aは、図18に示した形状を再現するように形成される。
<3−2:液晶装置の製造方法>
次に、このような液晶装置の製造方法について、更に図19及び図20を参照して説明する。ここに、図19は、本実施形態の製造方法に係るフォトマスクの平面形状を表している。図20(a)、(b)の夫々は、本実施形態の液晶装置の製造工程を表している。尚、図20は、図17におけるB−B’線断面と対応する断面によって示されている。
先ず、図20(a)に示した工程において、TFTアレイ基板10上に下地絶縁膜12、半導体層1a、ゲート絶縁膜2を順次形成する。次に、下地絶縁膜12を貫通するようにコンタクトホール12cvを開口し、半導体層1aを跨ぐ所定領域に、ゲート電極3aをパターン形成する。
その際、本実施形態では、図19に示したフォトマスク19が用いられる。フォトマスク19における開口部19aは、第1実施形態のフォトマスク13(図8参照)のうち半導体層1a近傍の開口部分に対応した形状をしている。即ち、フォトマスク19の開口部19aにおいては、コーナー部に突出部19bが形成されている。また、支部3b1又は3b2に対応する開口部分の先端には、ゲート電極3aの出来上がり寸法よりも更に半導体層1aの延在方向に延びる切れ込み部19cが形成されている。即ち、本実施形態におけるフォトマスク19は、本発明の「ゲート用マスク」の一具体例に対応しており、開口部19a、突出部19b、切り込み部19cが夫々、本発明の「主パターン」、「補正パターン」、「他の補正パターン」の一具体例に対応している。
このように形状を補正されたフォトマスク19によれば、露光時の回折等によって転写されるパターンがなまるのが防止される。その結果、縁部34Sにおける角θは20度以下になり、支部3b1及び3b2は、コーナー部側の側縁が縁部34Sから立ち上がった状態に転写される。
尚、この工程において、ゲート電極3aと同一膜として中継電極719を形成してもよい。また、その後の工程は、通常と同様に行えばよい。
このようにして製造された液晶装置では、図18に示したように、ゲート電極3aにおける縁部34Sの直線性が高く、チャネル長Lに対するマージンΔX5が十分に確保できる。こうしたゲート電極3aにおいては、形成時に多少の位置ずれが起きてもマージンΔX5によって誤差範囲内に吸収されるため、それに応じてチャネル長Lが変化し、TFTの特性にばらつきが生じることが防止される。その結果、良好な表示品質を維持することが可能となる。
同時に、このようにして製造された液晶装置では、ゲート電極3aから導出される支部3b1及び3b2が、半導体層1aの側縁に沿って延びているので、チャネル領域1a’の極近傍を側面側から遮光することができる。TFT30に向かって進入する光には、駆動中に開口領域に入射する光のうち、配線等における乱反射や多重反射の結果、層間やコンタクトホール内を通って非開口領域内のTFT30に向かって進入する成分や、戻り光などがある。こうした光の入射経路は通常予測し難く、チャネル領域1a’から離間するほど遮光効果は得られない。しかしながら、ゲート電極3aの支部3b1及び3b2は、チャネル領域1a’の極近傍に配置されているので、チャネル領域1a’に進入する光を、確実に遮ることができる。よって、TFT30における光リーク電流の発生が抑制又は防止され、画質むらやコントラスト比の低下、フリッカ等のない高品質な表示が可能となる。
尚、このゲート電極3aの遮光性能が良好であれば、遮光膜を減らす或いは無くすことが可能である。即ち、走査線11a等の配線や蓄積容量70は、遮光膜として機能する必要がなくなることで、その位置形状及び材料等の設計自由度が生じる。例えば、TFT30より上層の配線には、画素ピッチの微細化のために良導体であるAlが用いられる。ところが、Alの反射率は高く、通常の構成であれば上記のような反射光の発生が助長されてTFTへの照射光が増えるという問題が生じる。しかし、本実施形態に係る構成においては、ゲート電極3aの遮光性能が高ければ、そうした問題は軽減或いは未然防止されることから、Alを多用することが可能となる。
また、上記第2実施形態では、ゲート電極3aを、フォトマスク13に対応するフォトマスク19を用いてパターン形成するようにしたが、このような形状のゲート電極3aは、例えばフォトマスク15(図12)或いはフォトマスク17(図14)等、更にその他の形状で補正を施したマスクを用いても、光の回折等によって形状がなまるのを防止し、図18に示した通りに再現することが可能である。
以上、実施形態及び変形例を挙げて本発明について説明したが、本発明の電気光学装置及びその製造方法は、以上の説明に限定されることなく、種々の変形実施が可能である。例えば、実施形態における走査線3aないしゲート電極3aは、形状が補正されたフォトマスクの使用により、所定の形状に形成され、その結果として、(1) 縁部3Sないし縁部34Sの直線性が得られると共に、(2) 支部3b、ないし支部3b1及び3b2は側縁が半導体層1aに沿った形状とされたが、本発明に係るゲートにおいては、本体部の側縁の直線性を極力高めることと、支部がよく半導体層の側縁に沿って形成されることが肝要であるから、ゲート(実施形態における走査線ないしゲート電極)全体が当初予定していた形状であるか否かは特に問わない。
また、上記実施形態及び変形例では、1つのチャネル領域1a’に対して、本体部から4つの支部が導出されている場合について説明したが、本発明における「支部」は、必ずしも4つ設ける必要はなく、1つ以上あればよい。更に、支部は、実施形態等においては半導体層1aの側縁に沿って設けるようにしたが、半導体層の側縁だけでなく、その周囲を取り囲むように形成してもよい。
更に、上記実施形態及び変形例では、フォトマスクがネガ型である場合、即ち、露光により感光した部分がパターンになる場合について説明したが、本発明に係るマスクはポジ型であっても構わない。その場合の開口部は、例えば、実施形態や変形例におけるフォトマスクの開口部ではない領域に対応した形状となる。
尚、上記実施形態等におけるTFT30は、LDD構造のほか、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cに不純物打ち込みを行わないオフセット構造であってもよいし、ゲート電極3aをマスクとして不純物を高濃度に打ち込んで高濃度ソース領域及び高濃度ドレイン領域を形成する自己整合型であってもよい。
また上記実施形態及び変形例では、ポリシリコンTFTであるTFT30を、本発明に係る「薄膜トランジスタ」の一例としたが、本発明の薄膜トランジスタは、アモルファスシリコンTFT等の他のTFTであってもよく、光の照射によって不具合が生じるTFT全般に広く適用が可能である。
<4:電子機器>
以上に説明した液晶装置は、例えばプロジェクタに適用することができる。ここでは、本発明の電子機器の一例として、上記実施形態の液晶装置をライトバルブに適用したプロジェクタについて説明する。図21は、そのようなプロジェクタの構成例を示している。この図に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド内に配置された4枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶装置100R、100B及び100Gに入射される。液晶装置100R、100B及び100Gの構成は上述した液晶装置と同等であり、それぞれにおいて画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号が変調される。これらの液晶装置によって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。ダイクロイックプリズム1112では、R及びBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。これにより各色の画像が合成され、投射レンズ1114を介して、スクリーン1120等にカラー画像が投写される。
尚、上記実施形態の液晶装置は、プロジェクタ以外の直視型や反射型のカラー表示装置に適用することもできる。その場合、対向基板20上における画素電極9aに対向する領域に、RGBのカラーフィルタをその保護膜と共に形成すればよい。或いは、TFTアレイ基板10上のRGBに対向する画素電極9a下にカラーレジスト等でカラーフィルタ層を形成することも可能である。更に、以上の各場合において、対向基板20上に画素と1対1に対応するマイクロレンズを設けるようにすれば、入射光の集光効率が向上し、表示輝度を向上させることができる。更にまた、対向基板20上に、何層もの屈折率の相違する干渉層を堆積することで、光の干渉を利用してRGB色を作り出すダイクロイックフィルタを形成してもよい。このダイクロイックフィルタ付き対向基板によれば、より明るい表示が可能となる。
以上では、液晶装置及び液晶プロジェクタを例に挙げて本発明について説明したが、本発明の電気光学装置は、液晶装置の他にも、例えば、電子ペーパなどの電気泳動装置や、電子放出素子を用いた表示装置(Field Emission Display及びSurface-Conduction Electron-Emitter Display)等として実現することができる。また、本発明の電子機器は、このような本発明の電気光学装置を備えることで実現され、上述したプロジェクタの他に、テレビジョン受像機や、ビューファインダ型或いはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等の各種の電子機器として実現可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置の製造方法及び該電気光学装置、並びにこれを備えた電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の実施形態に係る液晶装置の全体構成を表す平面図である。 図1のH−H’断面図である。 本発明の実施形態に係る液晶装置における画素表示領域の構成を示す等価回路図である。 第1実施形態に係る液晶装置の画素群を表す部分平面図である。 図4のA−A’線における断面図である。 図4の画素群におけるTFTの構成を示す平面図である。 第1実施形態に係る液晶装置の製造工程を表す断面図である。 第1実施形態に係るフォトマスクを表す平面図である。 第1実施形態に係る液晶装置のTFTの構成を示す平面図である。 第1実施形態の比較例に係るフォトマスクを表す平面図である。 第1実施形態の比較例に係るTFTの構成を示す平面図である。 第1実施形態の第1変形例に係るフォトマスクを表す平面図である。 第1実施形態の第1変形例に係るTFTの構成を示す平面図である。 第1実施形態の第2変形例に係るフォトマスクを表す平面図である。 第1実施形態の第2変形例に係るTFTの構成を示す平面図である。 第2実施形態に係る液晶装置の画素群を表す平面図である。 図16のB−B’線における断面図である。 図16の画素群におけるTFTの構成を示す平面図である。 第2実施形態に係るフォトマスクを表す平面図である。 第2実施形態に係る液晶装置の製造工程を表す断面図である。 本発明の電子機器の一実施形態に係る液晶プロジェクタの構成を表す断面図である。
符号の説明
10…TFTアレイ基板、1a…半導体層、1a’…チャネル領域、3a…ゲート電極、32、33…走査線、3aa…本体部、3b、3b1、3b2、32b、33b…支部、3S、32S、33S、34S…(本体部の)縁部、6a…データ線、9a…画素電極、11a…遮光膜(走査線)、13、15、17、19…フォトマスク、13a、15a、17a、19a…開口部、13b、15b、17b、19b…突出部、13c、19c…切り込み部、20…対向基板、30…TFT、41〜44…層間絶縁膜、50…液晶層、70…蓄積容量、71…下部電極、81、83、12cv…コンタクトホール、300…容量電極、400…容量配線。

Claims (11)

  1. 基板上の画像表示領域に、(I)ゲートと該ゲートにチャネル領域で交差する半導体層とを含んで構成された薄膜トランジスタ及び(II)該薄膜トランジスタにより駆動される表示用電極を備えており、前記ゲートの前記基板上における平面形状が、前記チャネル領域で前記半導体層に交差して延在する本体部と、前記チャネル領域の周縁に沿った方向に延在するように前記本体部から導出された支部とを含むように規定されている、電気光学装置を製造する電気光学装置の製造方法であって、
    前記基板上に前記半導体層を形成する半導体層形成工程と、
    前記半導体層形成工程と相前後して、前記平面形状に応じた主パターンと、該主パターンにおける前記本体部及び前記支部がなすコーナーに対応する部分に、前記本体部の側縁を直線状に転写するための補正パターンとを有するゲート用マスクを用いた転写によって、前記基板上に前記ゲートを形成するゲート形成工程と
    を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  2. 前記ゲート形成工程は、
    前記基板上に前駆膜及びレジスト膜を積層させて形成する工程と、
    前記ゲート用マスクを介して前記基板表面を露光し、前記レジスト膜を感光させることにより、少なくとも前記主パターンを転写する工程と、
    前記感光したレジスト膜を現像し、前記レジスト膜を少なくとも前記主パターンに応じて残存させる工程と、
    前記残存したレジスト膜を介し、前記前駆膜をエッチングにより部分的に除去する工程と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の製造方法。
  3. 前記補正パターンは、露光により転写する際の解像度以下のサイズ及び形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置の製造方法。
  4. 前記補正パターンは、前記コーナーにおける前記支部側の縁部に対応して形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
  5. 前記補正パターンは、前記コーナーにおける前記本体部側の縁部に対応して形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
  6. 前記ゲート用マスクには、前記主パターンのうち前記支部の先端に対応する部分に、前記ゲートの出来上がり寸法よりも更に前記チャネル領域の周縁に沿った方向に延びた、前記支部の側縁を直線状に転写するための他の補正パターンが形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
  7. 前記支部が、前記半導体層の両側縁に沿って設けられている場合に、
    前記主パターンのうち前記半導体層を間に隣接する前記支部同士に対応する部分の間隔は、前記チャネル領域の幅の2倍以上に設定されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
  8. 基板上の画像表示領域に、(I)ゲートと該ゲートにチャネル領域で交差する半導体層とを含んで構成された薄膜トランジスタ及び(II)該薄膜トランジスタにより駆動される表示用電極を備えており、前記ゲートの前記基板上における平面形状が、前記チャネル領域で前記半導体層に交差して延在する本体部と、前記チャネル領域の周縁に沿った方向に延在するように前記本体部から導出された支部とを含むように規定されている、電気光学装置を製造する電気光学装置の製造方法であって、
    前記基板上に前記半導体層を形成する半導体層形成工程と、
    前記半導体層形成工程と相前後して、前記平面形状に応じた主パターンと、該主パターンにおける前記本体部及び前記支部がなすコーナーに対応する部分に、前記支部のうち前記チャネル領域の周縁に沿った側の側縁を前記チャネル領域の周縁と略平行な直線状に転写するための補正パターンとを有するゲート用マスクを用いた転写によって、前記基板上に前記ゲートを形成するゲート形成工程と
    を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法を適用して製造された電気光学装置であって、
    前記薄膜トランジスタ及び前記表示用電極を備え、
    前記ゲートは、前記本体部と前記支部とを含んで構成されており、前記本体部の側縁が、前記チャネル領域に交差する位置において前記チャネル領域の幅方向となす角が20度以下である
    ことを特徴とする電気光学装置。
  10. 前記支部は、前記半導体層の両側縁に沿って設けられており、前記半導体層を間に隣接する前記支部同士の間隔は、前記チャネル領域の幅の2倍以上であることを特徴とする請求項9に記載の電気光学装置。
  11. 請求項9又は10に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とする電子機器。
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