JP2005320825A - 木製防火扉及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
周縁部に加熱発泡材を設けた木製防火扉を製造するにあたり、速乾性に優れたホットメルト接着剤の使用を可能にすることにより生産性を向上させる。
【解決手段】
木製防火扉(D1)は、芯材(1)、化粧板(2)、燃焼遅延部材(5)を有する扉本体と、扉本体の外周面に接着され、接着面側に所要温度に加熱することにより発泡する加熱発泡材(4)が長手方向に設けられた側体(3)とを備えている。側体(3)は、ホットメルト接着剤で扉本体に接着されている。ホットメルト接着剤は、加熱発泡材(4)の発泡温度より低い温度で溶融し接着が可能になる性能を有している。
【選択図】 図1
Description
防火扉は、従来は金属製であったが、平成2年には、甲種防火扉及び乙種防火扉の試験方法が改正され、一定条件を満たせば木製であっても特定防火設備60若しくは特定防火設備20として認可されることになり、例えば桐材を用いた木製防火扉等が提案されている。
特許文献1記載の木製防火扉は、火災時に加熱発泡材が熱せられて発泡することにより、その膨張力で、外側にあるエッジ材を扉枠側へ押し出し、隙間を封止することにより炎や煙を遮断して延焼を防止または遅らせることができるものである。
本発明は、周縁部に加熱発泡材を設けた木製防火扉において、製造にあたり速乾性に優れたホットメルト接着剤の使用を可能にすることにより生産性を向上させることができるようにすることである。
第1の発明にあっては、
扉本体と、
扉本体の外周面に接着される側体と、
側体が接着された状態で扉本体と側体とに挟まれており、所要温度に加熱することにより発泡する加熱発泡材と、
を備えており、
側体は、加熱発泡材の発泡温度より低い温度で溶融し接着が可能になるホットメルト接着剤で接着されていることを特徴とする、
木製防火扉である。
扉本体と、
扉本体の外周面に接着され、接着面側に所要温度に加熱することにより発泡する加熱発泡材が長手方向に設けられた側体と、
を備えており、
側体は、加熱発泡材の発泡温度より低い温度で溶融し接着が可能になるホットメルト接着剤で接着されていることを特徴とする、
木製防火扉である。
加熱発泡材は所要間隔をもって二列並設されていることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る木製防火扉である。
扉本体は、木製の芯材と表面に設けられた化粧板とを備えており、芯材と化粧板との間には、所要数の紙の層と耐火接着剤層を含む燃焼遅延部材が設けられていることを特徴とする、
第1、第2または第3の発明に係る木製防火扉である。
燃焼遅延部材はプレス接着されていることを特徴とする、
第1、第2、第3または第4の発明に係る木製防火扉である。
不燃材の層を有し、燃焼遅延部材は芯材と不燃材との間に設けられ、化粧板は不燃材の芯材とは反対側の面に接合されていることを特徴とする、
第1、第2、第3、第4または第5の発明に係る木製防火扉である。
不燃材の層を有し、燃焼遅延部材は芯材と不燃材との間及び不燃材と化粧板の間に設けられていることを特徴とする、
第1、第2、第3、第4または第5の発明に係る木製防火扉である。
芯材が桐材を主体とするものであることを特徴とする、
第1、第2、第3、第4、第5、第6または第7の発明に係る木製防火扉である。
芯材が桐集成材の積層板であることを特徴とする、
第1、第2、第3、第4、第5、第6または第7の発明に係る木製防火扉である。
周縁部に加熱発泡材を有する木製防火扉の製造にあたり、扉本体との間で加熱発泡材を挟み接着される側体を、加熱発泡材の発泡温度より低い温度で溶融し接着が可能になるホットメルト接着剤により接着することを特徴とする、
木製防火扉の製造方法である。
側体は、加熱発泡材の膨張による圧力で接着が外れる構造でもよいし、加熱発泡材の発泡温度近傍で柔軟になるかまたは溶ける構造でもよい。
また、加熱発泡材は、一条のみ設けてもよいし、二条以上(複数条)を所要間隔で並設してもよい。
耐火接着剤層を形成する耐火接着剤は、シロキサンとシラノール塩とからなる無機材料を含有しているものが好ましい。
例えば、燃焼遅延部材が複数の紙の層と耐火接着剤層を含む場合には、一方の部材の表面に各層を鏡層となるように積層し、これに他方の部材を重ねてプレス接着するのが好ましい。
これにより、和紙等の紙が耐火接着剤層が部材間に安定して形成されるよう機能し、木製防火扉の防火性能をより向上させることができる。
また、不燃材は含侵性を有する部材に燃焼遅延剤を含浸させてつくるのが好ましいが、材料そのものに不燃性材料を使用することもできる。
更に、木製防火扉の化粧板や芯材に燃焼遅延剤を含浸または塗布して不燃性(難燃性)を付与することもできる。
そして、本発明に係る木製防火扉は、例えば芯材の両面に燃焼遅延部材を接合した後、その燃焼遅延部材に化粧板をそれぞれ接合することで製造される。なお、芯材、化粧板、燃焼遅延部材を相互に接合する際には、耐熱性の接着剤を用いてもよいが、防火性能を高めるためには上記耐火接着剤を用いるのが特に好ましい。
一般的には、桐の集成材を用いて複数枚積層して用いるのが好ましく、更に、木繊維の方向が各層で交差するようにして、例えば三層構造(三層クロス張り構造)とした積層材が特に好ましい。
このように、防火扉として要求される防火性能や、コスト等を考慮して、芯材を形成する木材の種類や形態が適宜決定される。
本発明に係る木製防火扉の作用を説明する。
木製防火扉の製造にあたり、まず扉本体の周縁部の面にホットメルト接着剤を加熱溶融した状態で吹き付けまたは塗布する。次に、例えば加熱発泡材を取り付けた側体を扉本体の接着面に圧力をかけながら接着する。
これにより、例えば加熱発泡材を一条設ける場合のように、ラッチを設けるために加熱発泡材を中断して防火性能が低下したり、更には中断部分に後で手作業により加熱発泡材を取り付けるようにして生産性に悪影響がでたりするというような不都合も生じにくくなる。
図2は木製防火扉の断面図を示し、(a)は中間部省略縦断面図、(b)は横断面図、
図3は木製防火扉の燃焼遅延部材の構造を示す要部拡大断面図である。
芯材1と化粧板2の間には、所要数の紙の層と耐火接着剤層を含む燃焼遅延部材5が設けられている。燃焼遅延部材5は、図3に示すように、三枚の和紙51を耐火接着剤からなる耐火接着剤層52によってそれぞれ接着したものとした。そして、燃焼遅延部材5は、芯材1及び化粧板2のそれぞれと耐火接着剤層52によって接合されている。
加熱発泡材4は、帯テープ状であり、上辺においては、補強部材15に設けられた溝16内に接着して設けてあり、外部に露出している。
また、両側部においては、接着側の面に二条の加熱発泡材4を所要間隔で長手方向に並設した帯板状の側体3を補強部材15に沿って接着することによって設けられている。なお、加熱発泡材4は、側体3に設けられた溝30に接着してあり、その表面は側体3の表面よりやや低くなっている。
加熱発泡材4によれば、火災で加熱され発泡し膨張することにより扉枠との隙間を塞ぐことができ、炎や煙を遮断し延焼を防止または遅らせることができる。なお、加熱発泡材4は、本実施例では防火扉の底辺を除く上辺と両側辺に設けたが、全四辺に設けるようにしてもよい。
使用されるホットメルト接着剤の溶融温度は、本実施例では120℃以上であり、上記加熱発泡材4の発泡温度の200℃より低い温度で溶融し接着することができる。
なお、各化粧板2、下側の補強部材15及び各燃焼遅延部材5を含む底部には防水塗料層8が設けられている。
図5は木製防火扉の製造方法におけるプレス接着工程を説明する断面説明図である。
燃焼遅延部材5は、以下のようにして形成(製造)される。まず、図4(a)に示すような厚さ0.1〜0.6mmの和紙51を三枚用意する。次に、図4(b)に示すように、芯材1の一方の面に、例えばロールコータ等を用いて、耐火接着剤を約200g/m2 の量で塗布して耐火接着剤層52を形成する。更に、耐火接着剤層52の上から和紙51を張り合わせ、同様の作業を二回繰り返すことにより、図4(c)に示すように、三枚の和紙51を耐火接着剤層52によって接着する。そして、図4(d)に示すように、和紙51の表面に耐火接着剤層52を形成し、更に化粧板2を接合することにより、芯材1と化粧板2との間に燃焼遅延部材5が形成される。
なお、本実施例では、上記した図1ないし図4で説明した同等または同一箇所には同一符号を付して示し、重複する説明は省略する。
なお、本実施例では、上記した図1ないし図4で説明した同等または同一箇所には同一符号を付して示し、重複する説明は省略する。
なお、本実施例では、上記した図1ないし図4で説明した同等または同一箇所には同一符号を付して示し、重複する説明は省略する。
なお、本実施例では、上記した図1ないし図4で説明した同等または同一箇所には同一符号を付して示し、重複する説明は省略する。
本実施例の木製防火扉D5は、上辺に化粧板7を接着した構造である以外は上記した実施例1と同様である。
木製防火扉D5は、扉の上辺に化粧板7を設けることにより、加熱発泡材4が外気中に露出しないようにして経年劣化を抑制できると共に外観にも優れる。
1 芯材
10 桐積層板
11,12,13 桐部材
15 補強部材
16 溝
2 化粧板
3 側体
30 溝
4 加熱発泡材
5 燃焼遅延部材
51 和紙
52 耐火接着剤層
8 防水塗料層
D2 木製防火扉
6 不燃材
5a 燃焼遅延部材
D3 木製防火扉
D4 木製防火扉
150 天然木集成材
17 凹凸部
D5 木製防火扉
7 化粧板
Claims (10)
- 扉本体(1,2,5)と、
扉本体(1,2,5)の外周面に接着される側体(3)と、
側体(3)が接着された状態で扉本体(1,2,5)と側体(3)とに挟まれており、所要温度に加熱することにより発泡する加熱発泡材(4)と、
を備えており、
側体(3)は、加熱発泡材(4)の発泡温度より低い温度で溶融し接着が可能になるホットメルト接着剤で接着されていることを特徴とする、
木製防火扉。 - 扉本体(1,2,5)と、
扉本体(1,2,5)の外周面に接着され、接着面側に所要温度に加熱することにより発泡する加熱発泡材(4)が長手方向に設けられた側体(3)と、
を備えており、
側体(3)は、加熱発泡材(4)の発泡温度より低い温度で溶融し接着が可能になるホットメルト接着剤で接着されていることを特徴とする、
木製防火扉。 - 加熱発泡材(4)は所要間隔をもって二列並設されていることを特徴とする、
請求項1または2記載の木製防火扉。 - 扉本体(1,2,5)は、木製の芯材(1)と表面に設けられた化粧板(2)とを備えており、芯材(1)と化粧板(2)との間には、所要数の紙の層(51)と耐火接着剤層(52)を含む燃焼遅延部材(5)が設けられていることを特徴とする、
請求項1、2または3記載の木製防火扉。 - 燃焼遅延部材(5)はプレス接着されていることを特徴とする、
請求項1、2、3または4記載の木製防火扉。 - 不燃材(6)の層を有し、燃焼遅延部材(5)は芯材(1)と不燃材(6)との間に設けられ、化粧板(2)は不燃材(6)の芯材(1)とは反対側の面に接合されていることを特徴とする、
請求項1、2、3、4または5記載の木製防火扉。 - 不燃材(6)の層を有し、燃焼遅延部材(5)は芯材(1)と不燃材(6)との間及び不燃材(6)と化粧板(2)の間に設けられていることを特徴とする、
請求項1、2、3、4または5記載の木製防火扉。 - 芯材(1)が桐材を主体とするものであることを特徴とする、
請求項1、2、3、4、5、6または7記載の木製防火扉。 - 芯材(1)が桐集成材の積層板であることを特徴とする、
請求項1、2、3、4、5、6または7記載の木製防火扉。 - 周縁部に加熱発泡材(4)を有する木製防火扉の製造にあたり、扉本体(1,2,5)との間で加熱発泡材(4)を挟み接着される側体(3)を、加熱発泡材(4)の発泡温度より低い温度で溶融し接着が可能になるホットメルト接着剤により接着することを特徴とする、
木製防火扉の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004141541A JP2005320825A (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | 木製防火扉及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004141541A JP2005320825A (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | 木製防火扉及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005320825A true JP2005320825A (ja) | 2005-11-17 |
Family
ID=35468290
Family Applications (1)
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JP2004141541A Pending JP2005320825A (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | 木製防火扉及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2005320825A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010106553A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Kyorin Co Ltd | 木製防火ドアー |
JP2017218854A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-14 | 清水建設株式会社 | ドア及びドア取付構造 |
KR101832383B1 (ko) * | 2017-08-07 | 2018-02-26 | 주식회사 완산 | 목재 난연도어 |
KR20190088767A (ko) * | 2018-01-19 | 2019-07-29 | 주식회사 다한종합건설 | 목재 방화문 |
-
2004
- 2004-05-11 JP JP2004141541A patent/JP2005320825A/ja active Pending
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KR101832383B1 (ko) * | 2017-08-07 | 2018-02-26 | 주식회사 완산 | 목재 난연도어 |
KR20190088767A (ko) * | 2018-01-19 | 2019-07-29 | 주식회사 다한종합건설 | 목재 방화문 |
KR102023715B1 (ko) | 2018-01-19 | 2019-09-20 | 주식회사 다한종합건설 | 목재 방화문 |
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