JP2007154619A - 木製扉の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケイ酸系の物質等を木製防火扉の燃焼遅延剤として使用する場合に、構成部材の表面に設ける燃焼遅延剤の層を含浸によらないでも十分な厚さにすることができ、所定の燃焼遅延性能が確実に得られるようにすると共に、更にその構造の木製扉を効率的に製造できるようにした木製扉の製造方法を提供する。
【解決手段】化粧合板(20)を重ねて両外面にケイ酸ソーダ水溶液(22)を塗布し、化粧合板(20)のうちケイ酸ソーダ水溶液(22)を塗布した両面にシート(21)を重ね合わせてケイ酸ソーダ水溶液(22)を乾燥させ、芯材(1)の両外面に接着剤(17)を塗布し、芯材(1)の接着剤(17)を塗布した両面にシート側(21)を合わせ面として上記処理をした化粧合板(20)をそれぞれ合わせ、芯材(1)と各化粧板(20)を高周波プレスにより接着する工程を含む木製扉の製造方法である。
【選択図】図10

Description

本発明は木製扉の製造方法に関するものである。更に詳しくは、例えばケイ酸系の物質を木製防火扉の燃焼遅延剤として使用する場合に、構成部材の表面に設ける燃焼遅延剤の層を含浸によらないでも十分な厚さにすることができ、所定の燃焼遅延性能が確実に得られるようにし、更にその木製扉を効率的に製造できるようにした木製扉の製造方法に関する。
例えば、会社や施設の建物あるいは一般住宅や集合住宅において火災が起きた際に延焼を遅らせるために、炎や煙を遮断することができる防火扉が使用されている。防火扉は、従来は金属製であったが、平成2年には、甲種防火扉及び乙種防火扉の試験方法が改正され、一定条件を満たせば木製であっても特定防火設備60、若しくは特定防火設備20として認可されることになり、例えば桐材を用いた木製防火扉等が提案されている。
木製防火扉の構造は様々であるが、その一つに、ケイ酸系の物質を燃焼遅延剤として使用し、防火性能を持たせたものがある(特許文献1、2参照)。
特許文献1には、芯材に含浸されている燃焼遅延剤に、材料としてケイ酸塩が含まれる木製防火扉が記載されている。また、特許文献2には、ケイ酸系の難燃剤を浸潤させた木製建具が記載されている。
また、木製防火扉は、防火性能をより向上させるために、化粧板等の表面板の内側に不燃板や耐火接着剤層等を積層した多重積層構造のものが多く生産されている。しかし、多重積層構造のものを製造するにあたっては、積層工程に多大な手間を要するために、この工程を効率化することが防火扉等の木製積層扉の生産性を向上させる上での最も重要な課題となっていた。
防火扉等の木製積層材を製造するにあたり、積層部材への接着剤の塗布から積層材として完成させるまでを短時間で行うことができるものとして、例えば特許文献3に記載された積層材の製造方法がある。
この製造方法は、積層部材の接着に湿気硬化性のホットメルト型接着剤を使用し、積層部材を加熱して接着剤を溶融させて浸透させ、更にコールドプレスによって接着剤を固化させるものであり、製造ラインの自動化を可能にしたものである。
特開2004−232449号公報
特開2001−271568号公報
特開平6−115037号公報
しかしながら、本発明者は、上記文献に記載されているように、例えばケイ酸系の物質を木製防火扉の燃焼遅延剤として使用し、防火性能を付与しようとすると、例えば浸漬だけによる等、画一的な方法で無造作に使用しても、ケイ酸系の物質の種類や形態によっては、燃焼遅延剤としての機能を発揮できない場合があることを知見した。
また、ケイ酸系の物質に限らず、液状の燃焼遅延剤を使用する場合、より短時間で加工ができるのは、含浸(浸漬)より塗布又は吹き付けであるが、液状の燃焼遅延剤では部材への浸透や部材外部への流出等のため、塗布だけで層状に厚く形成するのは難しく、また、部材内部の大部分は燃焼遅延剤が浸透しない未処理部分となるため、所定の燃焼遅延性能が得にくいという課題もあった。
更に、特許文献3記載の製造方法は、特許文献3の図5に示されているような、芯材の表裏面に表面材を接着剤で接着しただけという単純な構造の積層体の製造には有効な方法と思われる。しかしながら、この方法を流用しても、積層工程を効率化するという課題の本質的な解決とはならない。
(本発明の目的)
本発明の目的は、例えばケイ酸系の物質を木製防火扉の燃焼遅延剤として使用する場合に、構成部材の表面に設ける燃焼遅延剤の層を含浸によらないでも十分な厚さにすることができ、所定の燃焼遅延性能が確実に得られるようにすると共に、更にその構造の木製扉を効率的に製造できるようにした木製扉の製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
本発明は、化粧材の一方の面に燃焼遅延剤の層を設ける工程、上記化粧材のうち燃焼遅延剤の層を設けた面にシートを重ね合わせる工程、上記化粧材にシートを重ね合わせたものの燃焼遅延剤を乾燥させてシートと一体にする工程、芯材の両面にシート側を合わせ面として上記化粧材をそれぞれ接着する工程を含むことを特徴とする、木製扉の製造方法である。
本発明は、化粧板を重ねて両外面にケイ酸ソーダ水溶液の層を設ける工程、上記化粧板のうちケイ酸ソーダ水溶液の層を設けた両面にシートを重ね合わせる工程、上記化粧板にシートを重ね合わせたもののケイ酸ソーダ水溶液を乾燥させてシートと一体にする工程、芯材の両外面に接着剤の層を設ける工程、上記芯材のうち接着剤の層を設けた両面にシート側を合わせ面として上記処理をした化粧板をそれぞれ重ね合わせる工程、上記芯材と各化粧板を圧力をかけて接着する工程を含むことを特徴とする、木製扉の製造方法である。
本発明は、基材の一方の面に燃焼遅延剤の層を設ける工程、上記基材のうち燃焼遅延剤の層を設けた面にシートを重ね合わせる工程、基材にシートを重ね合わせたものの燃焼遅延剤を乾燥させ、シートと一体にして難燃材とする工程、化粧材の一方の面に接着剤の層を設ける工程、上記化粧材のうち接着剤の層を設けた面にシート側を合わせ面として上記処理をした難燃材を接着する工程、芯材の両面に上記一体となった難燃材及び化粧材を基材側を合わせ面として接着する工程を含むことを特徴とする、木製扉の製造方法である。
本発明は、合板を重ねて両外面にケイ酸ソーダ水溶液の層を設ける工程、上記各合板のうちケイ酸ソーダ水溶液の層を設けた面にシートを重ね合わせる工程、上記合板にシートを重ね合わせたもののケイ酸ソーダ水溶液を乾燥させてシートと一体にして難燃材とする工程、化粧板を重ねて両外面に接着剤の層を設ける工程、上記各化粧板のうち接着剤の層を設けた面にシート側を合わせ面として上記処理をした上記各難燃材を接着する工程、芯材の両外面に接着剤の層を設ける工程、上記芯材のうち接着剤の層を設けた両面に合板側を合わせ面として上記一体となった難燃材及び化粧板を重ね合わせる工程、上記芯材と各一体となった難燃材及び化粧板を圧力をかけて接着する工程を含むことを特徴とする、木製扉の製造方法である。
本発明は、基材の両面に燃焼遅延剤の層を設ける工程、上記基材のうち燃焼遅延剤の層を設けた両面にそれぞれシートを重ね合わせる工程、上記基材にシートを重ね合わせたものの燃焼遅延剤を乾燥させ、シートと一体にして難燃材とする工程、化粧材の一方の面に接着剤の層を設ける工程、上記化粧材のうち接着剤の層を設けた面に上記難燃材を接着する工程、芯材の両面に上記一体となった難燃材及び化粧材をシート側を合わせ面として接着する工程を含むことを特徴とする、木製扉の製造方法である。
本発明は、合板を重ねて両外面にケイ酸ソーダ水溶液の層を設ける工程、上記各合板のケイ酸ソーダ水溶液の層を設けた面にシートを重ね合わせる工程、上記合板にシートを重ね合わせたもののケイ酸ソーダ水溶液を乾燥させ、シートと一体にする工程、シート側を合わせ面にして上記ケイ酸ソーダ水溶液を乾燥させたものを重ね、両外面にケイ酸ソーダ水溶液の層を設ける工程、該ケイ酸ソーダ水溶液の層を設けた面にシートを重ね合わせる工程、合板の両面にシートを重ね合わせたもののケイ酸ソーダ水溶液を乾燥させ、シートと一体にして難燃材とする工程、化粧板を重ねて両外面に接着剤の層を設ける工程、上記各化粧板のうち接着剤の層を設けた面に上記難燃材を接着する工程、芯材の両外面に接着剤の層を設ける工程、上記芯材のうち接着剤の層を設けた両面にシート側を合わせ面として上記一体となった難燃材及び化粧板を重ね合わせる工程、上記芯材と各一体となった難燃材及び化粧板を圧力をかけて接着する工程を含むことを特徴とする、木製扉の製造方法である。
本発明は、芯材の両面に燃焼遅延剤の層を設ける工程、上記芯材のうち燃焼遅延剤の層を設けた両面にシートを重ね合わせる工程、上記芯材の両面にシートを重ね合わせたものの燃焼遅延剤を乾燥させる工程、上記芯材の両面に化粧材を接着する工程を含むことを特徴とする、木製扉の製造方法である。
本発明は、芯材の両面にケイ酸ソーダ水溶液の層を設ける工程、上記芯材のうちケイ酸ソーダ水溶液の層を設けた両面にシートを重ね合わせる工程、上記芯材の両面にシートを重ね合わせたもののケイ酸ソーダ水溶液を乾燥させ、シートと一体にする工程、上記芯材の両シート側に接着剤の層を設ける工程、上記芯材のうち接着剤の層を設けた両面に化粧板を重ね合わせる工程、上記芯材と各化粧板を圧力をかけて接着する工程を含むことを特徴とする、木製扉の製造方法である。
本発明は、芯材の両面にケイ酸ソーダ水溶液の層を設ける工程、上記芯材のうちケイ酸ソーダ水溶液の層を設けた両面にシートを重ね合わせる工程、上記芯材の両面にシートを重ね合わせたもののケイ酸ソーダ水溶液を乾燥させ、シートと一体にする工程、化粧板を重ねて両外面に接着剤の層を設ける工程、上記シートを重ね合わせた芯材の両面に、接着剤の層を設けた側を合わせ面として化粧板を重ね合わせる工程、上記芯材と各化粧板を圧力をかけて接着する工程を含むことを特徴とする、木製扉の製造方法である。
木製扉としては、例えば甲種、乙種の規格に準拠した防火扉の他、一般のいわゆるシェルタードア等があげられる。
表面にケイ酸水溶液などの燃焼遅延剤の層を設ける合板、化粧板、芯材などの各種構成部材には、燃焼遅延剤を含浸させることもできる。例えば構成部材が複数である場合、全部の構成部材の表面に燃焼遅延剤の層を設けることもできるし、構成部材の少なくとも一つの表面に燃焼遅延剤の層を設け、他には含浸させることもできる。
なお、構成部材に燃焼遅延剤を含浸させる場合、その含浸量は、含浸させる木材の種類や寸法に応じて、必要な防火性能が得られるように適宜調整される。例えば、厚さ3〜6mmの木材の場合には、液体状態で50〜150g程度が目安となり、特に、90g程度が好ましい。また、燃焼遅延剤を塗布などにより層状に設ける場合は、例えば200g/m2 程度の量とするのが好ましい。なお、燃焼遅延剤は層状に設ける面の全面に設けるのが好ましいが、一部に設けてもよい。
更に、木材等の構成部材に燃焼遅延剤を含浸させる手段としては、例えば、(a)容器に十分な量の燃焼遅延剤を入れた後、その中に木材を所定温度下で一定時間浸漬して含浸させる方法、(b)例えば木材を加熱し、又は燃焼遅延剤を冷却する(いずれか一方を行ってもよいし双方を行ってもよい)等して、双方に温度差を設けて同様に浸漬する方法、あるいは(c)燃焼遅延剤を加圧する(加圧と減圧を組み合わせてもよい)ことにより、又は、更に上記(b)のように双方に温度差を設けて木材に強制的に含浸させる方法があげられる。
燃焼遅延剤の含浸後は、自然乾燥又は加熱により乾燥することで、一定量の有効成分を含浸させた難燃材または不燃材が製造できる。
燃焼遅延剤は、特に限定はしないが、例えばケイ酸系を始めとして、リン酸系、ホウ酸系、ノンハロゲン系の水溶性タイプ等があり、これらを単独あるいは複数組み合わせて使用することができる。
また、燃焼遅延剤には、上記した防炎薬剤と共に木材等が燃焼して炭化した炭化残渣を固定するための無機材料を含有させるのが好ましい。無機材料は、高温加熱下で溶融してガラス状態となり燃えにくい炭化残渣を固定化するように作用し、炭化残渣が落下するのを防止し、さらに水を発生するので、表面温度を低下させる機能性を有する。これにより、防火性能がより向上する。
詳しくは、結晶水を持つ無機塩類が、燃焼時にその結晶水を放出又は分解して、吸熱効果を発揮する。炭化残渣を固定化する無機材料としては、ケイ酸塩、ホウケイ酸塩、ホウ酸塩、およびシリカなどがあげられる。
なお、ケイ酸塩としては、例えば、二酸化ケイ素とアルカリとを融解して得られたケイ酸アルカリ塩である水ガラスが挙げられる。また、ホウ酸塩としては、例えば、ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)が挙げられる。このように、上記した燃焼遅延剤に特定の無機材料を含有させることにより、脱水炭化作用と吸熱作用とが複合的に作用し、より優れた防火性能を付与できる。
構成部材の表面に燃焼遅延剤またはその溶液(ケイ酸ソーダ水溶液など)の層を設ける(または、燃焼遅延剤またはその溶液の層を設ける)手段としては、例えば塗布、吹き付け、あるいはケイ酸ソーダ水溶液を含ませることができる各種シート等の液体保持体をケイ酸ソーダ水溶液を含ませた状態で表面に接着する等である。
構成部材の表面に、燃焼遅延剤を含ませたシートを接着する方法としては、例えば、(a)あらかじめシートに燃焼遅延剤を含ませておき、このシートを接着剤で接着する方法、あるいは燃焼遅延剤そのものの性状(粘性や硬化性等)を利用し接着する方法、又は(b)燃焼遅延剤を含まないシートをあらかじめ接着又は当接させておき、後で燃焼遅延剤をシートに含ませる方法等がある。
接着剤としては、耐火性を有するものを使用してもよいし、耐火性を有していないものを使用してもよい。
ケイ酸系等の燃焼遅延剤を施した部分は、防火性能の面では、構成部材間に層状に複数設ける構造であるのが好ましい。これにより、木製扉の防火性能をより高めることができる。また、耐火接着剤として、例えば、水性高分子−イソシアネート系のものを使用することもできる。
なお、接着剤を使用して構成部材(例えば芯材、化粧材、合板などの基材)同士を直接または間接的に接着する場合、どちらの構成部材側の接着面に接着剤の層を設けるようにしてもよい。また、接着される構成部材の双方に接着剤の層を設けるようにしてもよい。
シートとしては、燃焼遅延剤や接着剤などを含ませることができるものでもよいし、含ませることができないものでもよい。また、メッシュシートなどのように燃焼遅延剤や接着剤などが表裏間で容易に透過するものでもよい。
シートとしては、例えば和紙、洋紙、不織布、メッシュシート、合成樹脂製の発泡材、布帛等、従来公知のものを各種採用できる。シートの厚さは特に限定されないが、例えば、0.05〜0.6mmのものが好ましい。
また、燃焼遅延剤などの固化の際の収縮を緩和し、これによるシートの剥離を防止するためには、繊維間に比較的大きな隙間のある目の粗い和紙、不織布、あるいはメッシュシート等がより好ましい。更に、防火(耐火)性能を向上させるためには、無機成分(例えばセラミック等)を含むシートを使用するのがより好ましい。なお、燃焼遅延剤の厚さを維持するために、製造工程において、燃焼遅延剤が固化するまではプレスをかけないのが好ましい。
芯材や難燃材に用いられる木材等の構成部材の材質は、例えばケイ酸水溶液やケイ酸ソーダ水溶液(水ガラス)等の燃焼遅延剤を含浸できるものが好ましい。例えば、ファルカタ、桐、杉、唐松、栂等であり、その形態も無垢、集成材、積層材、合板などがあげられる。また、木材のほか、樹脂等に燃焼遅延剤を含浸又は塗布して難燃材としてもよい。難燃材の厚さは、特に限定されないが、例えば、3〜6mmのものが好ましい。なお、本発明にいう「難燃材」の用語は、「不燃材」を含む意味で使用している。
芯材としては、防火性能の点でファルカタや桐材を用いるのが好ましいが、防火性能の点で問題がなければ、他の木材を芯材としてもよい。
ファルカタや桐材は、それ自体が優れた防火性能を発揮するものであるが、上記燃焼遅延剤の含有量、コスト、扉重量、あるいは扉の強度等を考慮して、例えば、杉、唐松、及び栂等の木材を用いることができる。特に、扉の強度を高める点では、杉材及び唐松等を用いるのが好ましく、コストを安価にするには、杉及び唐松等の間伐材を使用するのが好ましい。また、扉重量の軽量化を図るには、ファルカタや桐材を使用するのが好ましい。
芯材としては、無垢の一枚ものを使用してもよいし、集成材や積層材を使用してもよい。積層材の場合は、奇数枚積層させたものを使用するのが好ましい。一般的には、集成材を用いて複数枚積層して用いるのが好ましく、更に、木繊維の方向が各層で交差するようにして、例えば三層構造(三層クロス張り構造)とした積層材が特に好ましい。このように、防火扉として要求される防火性能や、コスト等を考慮して、芯材を形成する木材の種類や形態を適宜決定する。
なお、ファルカタや桐材は熱による反りが生じやすいので、扉の周縁部四辺を、堅く反りにくい木材からなる補強部材で囲む構造とするのが好ましい。このような補強部材としては、例えば比重0.5以上の天然木集成材、更にその積層材であるのが好ましく、人工合板、LVL(天然目平行合板集成材)などをあげることができる。また、補強部材は、防火性能を高める点で、上記した耐火接着剤を介して積層材等に加工するのが好ましい。
また、ファルカタや桐材を用いて集成材とすれば、強度は十分に確保できるので、これを補強部材として使用することもできる。
化粧材または化粧板に用いる材料は、天然木材の無垢で形成するのが好ましいが、他の木材料を使用することもできる。その形態も、無垢の他、合板などの基材の表面に薄い突板を張ったものや、木材を用いて形成した集成材、積層材等であってもよい。
(a)本発明によれば、木製扉の構成部材の表面に、ケイ酸ソーダ水溶液などの燃焼遅延剤をシートに含ませるなどして、乾燥させてシートと一体にし、これが層となるようにして製造されるので、構成部材の表面に設ける燃焼遅延剤の層を含浸によらないでも十分な厚さにすることができる。また、これにより、燃焼時に生じる割れや剥離を十分に抑制することが可能になり、所定の燃焼遅延性能が確実に得られる。
(b)本発明によれば、防火扉等の多重積層構造の木製扉を製造するにあたり、各種多重積層構造に適した製造方法により積層工程を効率化することができるので、生産性を向上させることができる。
本発明を図に示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る第1の製造方法により製造される木製扉の中間部を一部省略した一部切欠斜視図、
図2は図1の木製扉の拡大縦断面図、
図3は図1の木製扉の拡大横断面図である。
木製扉D1は、本発明に係る第1の製造方法により製造される乙種防火扉であり、芯材1と、芯材1の表裏両面に接合されている難燃材2及び芯材1の両側(縦方向の両縁辺)に接着されている側体4を有している。
芯材1は、複数のファルカタ部材11、12、13を積層したファルカタ積層板10と、その周縁部の四辺に設けられた補強部材15、15aにより構成されている。なお、補強部材15は上下辺部に設けられ、補強部材15aは両側辺部に設けられている。
ファルカタ積層板10は、木繊維方向が長手方向に一致したファルカタ部材11、13の間に、木繊維方向をファルカタ部材11、13のものと直交する方向としたファルカタ部材12を挟んで積層した三層構造である。ファルカタ積層板10を構成するファルカタ部材11、12、13は、それぞれ図に示す大きさ(一枚物)に形成されたものであってもよいし、短いもの又は小さいものを複数枚継ぎ合わせたものであってもよい。このようにファルカタ部材11、12、13の木繊維方向を直交させて積層することにより反りなどの変形を防止することができる。
ファルカタ積層板10の上下左右(四辺)の端面には、ファルカタ材より堅い木材である栂(ツガ)材からなる補強部材15、15aが設けられている。補強部材15、15aは、栂材に限定されるものではなく、ラワン、ベニヤ、桐などの他の木材あるいはファルカタ、それらの集成材などを使用してもよい。
このように、ファルカタ積層板10の四辺を補強部材15、15aで囲んで芯材1を形成しているので、積層のみで形成するより強度が向上し、反りなどの変形をより確実に防止することができる。なお、補強部材15、15aの厚さは、木製防火扉が要求される防火性能によって異なるが、例えば60分防火試験を満足するためには、150mm厚程度のものを使用するのが好ましい。
難燃材2は、芯材1の表裏両面に、後述するシート21側を合わせ面にして耐火接着剤17によって接着されている。なお、耐火性を有していない接着剤を使用することもできる。耐火接着剤17は、本実施の形態では水性高分子−イソシアネート系のピーアイボンド700(商標名:株式会社オーシカ)に、更に水酸化マグネシウムが所要量添加されているものが使用されているが、この接着剤に限定するものではない。
難燃材2は、化粧合板20の一方の表面(製品の表面に出ない側)に燃焼遅延剤であるケイ酸ソーダ水溶液の層を設け、更に十分な厚さ(本実施の形態では、0.1mm)のシート21を、塗布したケイ酸ソーダ水溶液22を含ませるようにして化粧合板20表面に重ね合わせ、ケイ酸ソーダ水溶液22を乾燥させることにより固化接着させて形成されている。なお、化粧合板20は、あらかじめ防湿シート(図示省略)が接着されているものを使用してもよいし、防湿シートが接着されていないものを使用し、製造において構成材を積層するときに接着するようにしてもよい(他の木製扉D2、D3、D4の化粧合板20も同様)。
シート21としては、ケイ酸ソーダ水溶液22の固化の際の収縮を緩和するために、繊維間に隙間のある比較的目の粗い不織布を採用しているが、メッシュシートなど他のシートを採用することもできる。
本実施の形態では、ケイ酸水溶液として、Si22(商標名:パルアップ株式会社)を適宜倍率で水で希釈したものを使用した。ここで使用したSi22は、SiO2を34.9(w/v%)、K2Oを5.38(w/v%)、Na2Oを5.63(w/v%)含む水溶液である。
ケイ酸ソーダ水溶液の層を設ける方法は、例えば塗布機(スプレッターやロールコーター)を使用した塗布によるものであるが、吹き付け機など他の手段を採用することもできる。なお、難燃材2だけでなく、上記芯材1の表面にも同様の難燃加工を施すことができる。
芯材1を構成する上記補強部材15、15aには、帯テープ状の加熱発泡材5、5aが長手方向に沿って埋め込まれるように設けられている。
上辺部の補強部材15に設けてある加熱発泡材5は、補強部材15に設けられた溝150内に接着して設けてあり、外部に露出している。
また、両側部の補強部材15aに設けてある加熱発泡材5aは、帯板状の側体4を補強部材15aに沿って接着して挟むことによって設けられている。加熱発泡材5aは、片側で二条設けられ、側体4に設けられた溝40に嵌め入れて接着してある。
加熱発泡材5、5aは、本実施の形態においては、例えば、200℃程度で発泡し厚さ方向に数十倍程度に膨張するグラファイト系(炭素系)のものであるが、グラファイト系に限定されるものではなく、公知の各種加熱発泡材が使用できる。
加熱発泡材5、5aは、火災で加熱されることにより、発泡し膨張することで扉枠との隙間を塞ぐことができ、炎や煙を遮断し延焼を防止又は遅らせることができる。加熱発泡材5、5aは、本実施の形態では木製扉の底辺を除く上辺と両側辺に設けたが、全四辺に設けるようにしてもよい。
また、側体4は補強部材15にホットメルト接着剤によって接着されている。ホットメルト接着剤は、加熱発泡材5、5aの発泡温度より低い温度で溶融し接着が可能なものである。使用されるホットメルト接着剤の溶融温度は、本実施の形態では120℃以上であり、上記加熱発泡材5、5aの発泡温度の200℃より低い温度で溶融し接着することができるので、製造においてその接着が支障なくできる。なお、下側の補強部材15底部には防水塗料層8が設けられている。そして、把手や蝶番(いずれも図示省略)を取り付けて木製扉D1が構成される。
(作用)
本実施の形態に係る木製扉D1の作用を説明する。
木製扉D1は、難燃材2が化粧合板20と芯材1の間に、ケイ酸ソーダ水溶液22を含ませた状態でシート21を重ね合わせ、ケイ酸ソーダ22の水溶液を乾燥させて固化接着させたものである。
このように、難燃材2には、化粧合板20の表面にケイ酸ソーダ水溶液22の層を設けるべくシート21に含ませることにより燃焼遅延性能が付与されている。これにより、木製扉D1は、後述する各試験からわかるように上記各要件の有効性が相乗し、優れた防火性能を発揮することができる。
構成部材である化粧合板20にケイ酸水溶液を含浸させることと、化粧合板20の表面にケイ酸ソーダ水溶液の層を設けるようにしたことによる燃焼遅延性能(又は防火、防炎性能)における有効性を確認するために次のような試験を行った。
図4は燃焼遅延剤としてケイ酸水溶液を使用し、希釈倍率の異なるケイ酸水溶液を浸漬した場合と塗布した場合の各サンプルの防炎試験の結果を示す説明図である。
(試験1)
本試験では、ケイ酸水溶液として、Si22(商標名:パルアップ株式会社)の水溶液を使用し、ケイ酸水溶液の希釈倍率と使用方法の異なるサンプル(a)、(b)、(c)、(d)、(e)をつくった。
具体的には、サンプル(a)は5倍に希釈したものに浸漬、(b)は5倍に希釈したものを塗布、(c)は50倍に希釈したものに浸漬、(d)は500倍に希釈したものに浸漬、(e)は500倍に希釈したものを塗布とした。
なお、サンプルに使用する合板(ベニヤ板)の寸法は、縦150mm、横150mm、厚さ2.4mmとした。また、浸漬処理は24時間浸漬して行い、塗布処理は刷毛塗りを一回とした。
本試験は、上記各サンプルを使用して、JIS Z2150に準拠して行った。なお、バーナーによる加熱時間を45秒間とした。
(結果)
図4に示すように、浸漬処理したサンプル(a)、(c)、(d)は表面が焦げたが、燃焼による合板の破壊、欠損は起こらなかった。また、表1に示すように、試験前と試験後での重量の変化も、1.30〜6.02%の減少に止まり、十分な防炎性能が認められた。
これに対し、塗布処理したサンプル(b)、(e)では、燃焼による合板の破壊、欠損が認められた。特に、5倍に希釈したものに浸漬したサンプル(b)は大きく欠損した。
また、試験前と試験後での重量の変化は、22.79〜33.09%と大きく減少し、十分な防炎性能を発揮できないことがわかった。
図5は燃焼遅延剤としてケイ酸ソーダ水溶液を使用し、希釈倍率の異なるケイ酸ソーダ水溶液に浸漬した場合と塗布した場合の各サンプルの防炎試験の結果を示す説明図である。
(試験2)
本試験では、ケイ酸ソーダ水溶液(ケイ酸ナトリウム水溶液)を使用し、ケイ酸ソーダの希釈倍率と使用方法の異なるサンプル(f)、(g)、(h)、(i)、(j)をつくった。具体的には、サンプル(f)は7.9倍に希釈したものに浸漬、(g)は7.9倍に希釈したものを塗布、(h)は79倍に希釈したものに浸漬、(i)は79倍に希釈したものを塗布、(j)は790倍に希釈したものを塗布とした。本試験においては、試験1の場合と単位重量当たりのケイ酸量を合わせるために希釈倍率の調整を行った。
なお、浸漬や塗布に使用するケイ酸水溶液及びケイ酸ソーダ水溶液のケイ酸濃度の設定は適宜設定でき、例えば希釈倍率もこれに伴い調整される。ケイ酸濃度は、より高濃度にすることによって防火性能により優れる傾向がある(後述、試験3参照)。
サンプルに使用する合板(ベニヤ板)の寸法は、上記試験1と同じく縦150mm、横150mm、厚さ2.4mmとした。また、浸漬処理は24時間浸漬して行い、塗布処理は刷毛塗りを一回とした。
本試験は、上記各サンプルを使用して、JIS Z2150に準拠して行った。なお、バーナーによる加熱時間を45秒間とした。
(結果)
図5に示すように、塗布処理したサンプル(g)、(i)、(j)は表面が焦げたが、燃焼による合板の破壊、欠損は起こらなかった。また、表2に示すように、試験前と試験後での重量の変化も、5.13〜10.61%の減少に止まり、十分な防炎性能が認められた。
これに対し、79倍に希釈したものに浸漬したサンプル(h)では、燃焼による合板の大きな破壊、欠損が認められた。また、サンプル(h)の試験前と試験後での重量の変化は、32.83%と大きく減少し、十分な防炎性能を発揮できないことがわかった。なお、7.9倍に希釈したものに浸漬したサンプル(f)は、重量の減少では4.02%に止まったが、図5に示すように小さな欠損が生じた。
(考察)
上記試験1、2から、燃焼遅延剤としてケイ酸水溶液(Si22)を使用する場合は、構成部材を所要時間浸漬してケイ酸水溶液を含浸させれば十分な防炎性能が得られるが、表面に塗布しても十分な防炎性能が得られないことがわかった。
また、燃焼遅延剤としてケイ酸ソーダ水溶液を使用する場合は、ケイ酸水溶液とは逆に、部材の表面に塗布すると十分な防炎性能が得られるが、ケイ酸ソーダ水溶液に浸漬して含浸させても十分な防炎性能が得られないことがわかった。
図6は燃焼遅延剤としてケイ酸水溶液とケイ酸ソーダ水溶液を使用し、燃焼遅延剤を塗布した場合と燃焼遅延剤を含ませたシートを表面に設けた場合の各サンプルの防炎試験の結果を示す説明図、
図7はケイ酸ソーダを1/1.5で希釈した水溶液を含ませたシートを表面に設けたサンプルの防炎試験後の形態を示し、(a)は側面図、(b)は要部断面図である。
また、燃焼遅延剤に含まれるケイ酸を高濃度にすることと、構成部材である難燃材2において化粧合板20にケイ酸ソーダ水溶液を含ませたシート21を重ね合わせることによる燃焼遅延性能(又は防火、防炎性能)における有効性を確認するために次のような試験を行った。
(試験3)
本試験では、燃焼遅延剤として、Si22(商標名:パルアップ株式会社)の水溶液と、ケイ酸ソーダ水溶液(ケイ酸ナトリウム水溶液)を使用した。そして、ケイ酸水溶液とケイ酸ソーダ水溶液の希釈倍率が異なり、更にケイ酸ソーダ水溶液を含ませて接着するシートを接着しないものと接着したもののサンプル(k)、(l)、(m)、(n)をつくった。
具体的には、サンプル(k)はSi22の原液を塗布、(l)はSi22の原液をシートに含ませて接着、(m)はケイ酸ソーダを1/1.5で希釈(ケイ酸ソーダ1:水1.5 重量比)した水溶液を塗布、(n)はケイ酸ソーダを1/1.5で希釈した水溶液をシートに含ませて接着とした。
なお、サンプルに使用する合板(ベニヤ板)の寸法は、上記試験1、2と同じく縦150mm、横150mm、厚さ2.4mmとした。塗布処理は刷毛塗りを一回とした。
本試験においては、上記各サンプルに上記試験1、2と同じくバーナの炎を当て、炎がサンプルを貫通するまでの時間を測定した。
(結果)
図6に示すように、燃焼遅延剤を塗布したサンプル(k)、(m)は表面の燃焼遅延剤が発泡して焦げ、表3に示すように、炎が貫通するまで、それぞれ160秒、140秒を要し、十分な防炎性能が認められた。
また、燃焼遅延剤をシートに含ませて複合したサンプル(l)、(n)では、それぞれ278秒、300秒以上(300秒で計測停止)を要し、極めて良好な防炎性能が認められた。
(考察)
試験3においては、各燃焼遅延剤(ケイ酸水溶液とケイ酸ソーダ水溶液)の濃度を、上記試験1、2より高濃度とした。そして、例えばサンプル(k)と試験1のサンプル(b)との比較では、サンプル(b)が45秒ですでに炎が貫通し欠損していたのに対し、サンプル(k)では160秒で初めて炎が貫通した。また、サンプル(m)と、試験2のサンプル(g)との比較では、サンプル(g)が45秒ですでに炎が貫通寸前であったのに対し、サンプル(m)では140秒で初めて炎が貫通した。これらのことから、燃焼遅延剤のケイ酸含有量をより高濃度とすれば、防炎性能が向上することがわかった。
また、燃焼遅延剤をシートに含ませて複合したサンプル(l)、(n)では、サンプル(m)、(l)より更に良好な結果が得られた。特に、サンプル(n)においては、図7(a)、(b)に示すように、ケイ酸ソーダ水溶液の発泡によって加熱部の外周部が塞がれ、更にシート内側に膨張したガスが溜まってシートが膨らみ(最大厚約40mm)、これによりできた空間部が強力な防炎機能を発揮すると思われた。
なお、本試験ではサンプル(n)について、便宜上300秒(5分)で試験を停止したが、試験者の私見では30分以上は耐えられると予想できた。このように、燃焼遅延剤をシートに含ませて複合すれば、極めて良好な防炎性能が得られることが分かった。
図8は木製扉の製造ラインの全体を示す平面視説明図、
図9は木製扉の横断面説明図、
図10は図9に示す木製扉の製造工程の説明図である。
上記木製扉D1のうち、芯材1、難燃材2を含む積層構造を図9を参照し簡単に説明する。芯材1の両面には、耐火接着剤17の層が設けられ、各耐火接着剤17の層の外側にはシート21がそれぞれ設けられ、各シート21の外側にはケイ酸ソーダ22の層が設けられ、更に各ケイ酸ソーダ22の層の外側には化粧合板20が設けられている。
なお、シート21とケイ酸ソーダ22の層は、実際上はシート21がケイ酸ソーダ22を含んでいるため一定の時間経過後に一体となっているが、図面では製造方法の説明の便宜上、それらを分けて表した。
図1ないし図3及び図8、図10を参照し、上記木製扉D1の製造方法を説明する。以下の工程(1)〜(18)は図8に示した位置番号(1)〜(18)(図8では、丸数字で表している)と同番号で対応させている。
(製造工程)
(1)芯材1受入
(2)芯材1保管
(3)化粧合板20受入
(4)化粧合板20保管
(5)シート21受入
(6)シート21保管
(7)芯材1搬入
芯材1を工程へ搬入する。
(8)芯材1予熱(主に冬季)
プレヒート装置によって芯材1を加温する。
(9)前作業(図10参照)
(a)二枚の化粧合板20を重ねて(拝み合わせ:同じ化粧面側を合わせる)接着剤塗布機であるロールコーターR1に通し、両外面にケイ酸ソーダ水溶液22を塗布する。
(b)各化粧合板20(接着面側に防湿シートが設けられたもの)をケイ酸ソーダ水溶液22が塗布された面を上面にしてコンベヤに載置する。各化粧合板20のケイ酸ソーダ水溶液22を塗布した面にシート21を重ね合わせ、ケイ酸ソーダ水溶液22を含ませる。
(c)化粧合板20にシート21を重ね合わせたものを乾燥台7に多段に置いてケイ酸ソーダ水溶液22を乾燥させシート21と一体にして難燃材2とする。
(d)芯材1(ファルカタ積層板10に補強材15、15aがあらかじめ接着してあるもの:以下の各実施例も同様)をロールコーターR2に通し、芯材1の両外面に接着剤17を塗布する。
(e)芯材1の接着剤17を塗布した両面に、シート21側を合わせ面として上記処理をした難燃材2をそれぞれ重ね合わせる。
(10)高周波プレス
上記工程(9)で形成した積層体(芯材1と難燃材2)を高周波プレス機にかけ、各層を接着する。なお、プレス機は高周波プレス機に限定されず、他のプレス機を採用してもよい(後述する実施例2、3、4についても同様)。
(11)テノーナー
プレス接着した積層体の幅を所要の幅にカットする。
(12)ランニングサイザー
積層体の高さ方向の長さを所要の長さにカットする。
(13)縁貼り
縁貼り機によって側体4を貼り付ける。
(14)把手加工
NCドア加工機により把手取付部を加工する。
(15)蝶番加工
NCドア加工機により蝶番取付部を加工する。
(16)仕上げ
(17)拭き上げ検査
(18)梱包
自動梱包機により梱包する。
図11は本発明に係る第2の製造方法により製造される木製扉の横断面説明図、
図12は図11に示す木製扉の製造工程の説明図である。
木製扉D2は、本発明に係る第2の製造方法により製造される甲種防火扉であり、芯材1と、芯材1の表裏両面に接合されている難燃材3と化粧合板20及び芯材1の両側(縦方向の両縁辺)に接着されている側体4を有している。木製扉D2のうち、芯材1、難燃材3、化粧合板20を含む積層構造を除いた部分の構造は、上記木製扉D1とほぼ同様であるので、説明を省略する。
木製扉D2のうち、芯材1、難燃材3、化粧合板20を含む積層構造を図11を参照し簡単に説明する。
芯材1の両面には、接着剤17の層が設けられ、各接着剤17の層の外側には難燃材3を構成する基材である合板30がそれぞれ設けられ、各合板30の外側にはケイ酸ソーダ32の層が設けられ、各ケイ酸ソーダ32の層の外側にはシート31が設けられている。更に、各シート31の外側には接着剤23の層が設けられ、各接着剤23の層の外側には化粧合板20が設けられている。
なお、シート31とケイ酸ソーダ32の層は、実際上はシート31がケイ酸ソーダ32を含んでいるため一定の時間経過後に一体となっているが、図面では製造方法の説明の便宜上、それらを分けて表した。
図11、図12を参照し、上記木製扉D2の製造方法を説明する。なお、工程(1)〜(8)及び工程は図8に示した位置番号(1)〜(18)と同番号で対応させている。
(製造工程)
(1)芯材1受入
(2)芯材1保管
(3)合板30、化粧合板20受入
(4)合板30、化粧合板20保管
(5)シート31受入
(6)シート31保管
(7)芯材1搬入
芯材1を工程へ搬入する。
(8)芯材1予熱(主に冬季)
プレヒート装置によって芯材1を加温する。
(9)前作業(図12参照)
(a)合板30を重ねてロールコーターR1に通し、両外面にケイ酸ソーダ水溶液32を塗布する。
(b)各合板30のうちケイ酸ソーダ水溶液32を塗布した面にシート31を重ね合わせ、ケイ酸ソーダ水溶液32を含ませる。
(c)合板30にシート31を重ね合わせたものを乾燥台7に置いてケイ酸ソーダ水溶液32を乾燥させシート31と一体にして難燃材3とする。
(d)化粧合板20を重ねて、塗布剤をケイ酸ソーダ水溶液32から接着剤23に切り替えたロールコーターR1に通し、両外面に接着剤23を塗布する。
(e)各化粧合板20の接着剤23を塗布した面にシート31側を合わせ面として上記処理をした各難燃材3を接着する。
(f)芯材1(整形前のもの)をロールコーターR2に通し、両外面に接着剤17を塗布する。
(g)芯材1の接着剤17を塗布した両面に上記合板30側を合わせ面として上記一体となった難燃材3及び化粧合板20を重ね合わせる。
(10)高周波プレス
上記工程(9)で形成した積層体(芯材1と各一体となった難燃材3及び化粧合板20)を高周波プレス機にかけ、各層を接着する。
(11)テノーナー
プレス接着した積層体の幅を所要の幅にカットする。
(12)ランニングサイザー
積層体の高さ方向の長さを所要の長さにカットする。
(13)縁貼り
縁貼り機によって側体4を貼り付ける。
(14)把手加工
NCドア加工機により把手取付部を加工する。
(15)蝶番加工
NCドア加工機により蝶番取付部を加工する。
(16)仕上げ
(17)拭き上げ検査
(18)梱包
自動梱包機により梱包する。
図13は本発明に係る第3の製造方法により製造される木製扉の横断面説明図、
図14は図13に示す木製扉の製造工程の説明図である。
木製扉D3は、本発明に係る第3の製造方法により製造される甲種防火扉であり、芯材1と、芯材1の表裏両面に接合されている難燃材6と化粧合板20及び芯材1の両側(縦方向の両縁辺)に接着されている側体4を有している。木製扉D3のうち、芯材1、難燃材6、化粧合板20を含む積層構造を除いた部分の構造は、上記木製扉D1とほぼ同様であるので、説明を省略する。
木製扉D3のうち、芯材1、難燃材6、化粧合板20を含む積層構造を図13を参照し簡単に説明する。
芯材1の両面には、接着剤17の層が設けられ、各接着剤17の層の外側には難燃材6を構成するシート64が設けられ、各シート64の外側にはケイ酸ソーダ62の層が設けられ、各ケイ酸ソーダ62の層の外側には基材である合板60が設けられ、各合板60の外側にはケイ酸ソーダ61の層が設けられ、各ケイ酸ソーダ61の層の外側にはシート63が設けられている。
各シート63の外側には接着剤23の層が設けられ、各接着剤23の外側には化粧合板20が設けられている。
なお、シート64とケイ酸ソーダ62の層及びシート63とケイ酸ソーダ61の層は、実際上はシート64、63がそれぞれケイ酸ソーダ62、61を含んでいるため一定の時間経過後に一体となっているが、図面では製造方法の説明の便宜上、それらを分けて表した。
図13、図14を参照し、上記木製扉D3の製造方法を説明する。以下の工程(1)〜(18)は図8に示した位置番号(1)〜(18)と同番号で対応させている。
(製造工程)
(1)芯材1受入
(2)芯材1保管
(3)合板60、化粧合板20受入
(4)合板60、化粧合板20保管
(5)シート63、64受入
(6)シート63、64保管
(7)芯材1搬入
芯材を工程へ搬入する。
(8)芯材1予熱(主に冬季)
プレヒート装置によって芯材1を加温する。
(9)前作業(図14参照)
(a)合板60を重ねてロールコーターR1に通し、両外面にケイ酸ソーダ水溶液61を塗布する。
(b)各合板60のケイ酸ソーダ水溶液61を塗布した面にシート63を重ね合わせ、ケイ酸ソーダ水溶液61を含ませる。
(c)合板60にシート63を重ね合わせたものを乾燥台7に置いてケイ酸ソーダ水溶液61を乾燥させシート63と一体にする。
(d)シート63側を合わせ面にして上記乾燥させたものを重ねてロールコーターR1に通し、両外面にケイ酸ソーダ水溶液62を塗布する。
(e)該ケイ酸ソーダ水溶液62を塗布した面にシート64を重ね合わせる。
(f)合板60の両面側にシート64を重ね合わせたものを乾燥台7に置いてケイ酸ソーダ水溶液62を乾燥させシート64と一体にして難燃材6とする。
(g)化粧合板20を重ねて、塗布剤をケイ酸ソーダ水溶液62から接着剤23に切り替えたロールコーターR1に通し、両外面に接着剤23を塗布する。
(h)各化粧合板20の接着剤23を塗布した面に難燃材6を接着する。
(i)芯材1(整形前のもの)をロールコーターR2に通し、両外面に接着剤17を塗布する。
(j)芯材1の接着剤17を塗布した両面にシート64側を合わせ面として上記一体となった難燃材6及び化粧合板20を重ね合わせる。
(10)高周波プレス
上記工程(9)で形成した積層体(芯材1と一体となった難燃材6及び化粧合板20)を高周波プレス機にかけ、各層を接着する。
(11)テノーナー
プレス接着した積層体の幅を所要の幅にカットする。
(12)ランニングサイザー
積層体の高さ方向の長さを所要の長さにカットする。
(13)縁貼り
縁貼り機によって側体4を貼り付ける。
(14)把手加工
NCドア加工機により把手取付部を加工する。
(15)蝶番加工
NCドア加工機により蝶番取付部を加工する。
(16)仕上げ
(17)拭き上げ検査
(18)梱包
自動梱包機により梱包する。
図15は本発明に係る第4の製造方法により製造される木製扉の横断面説明図、
図16は図15に示す木製扉の製造工程の説明図である。
木製扉D4は、本発明に係る第4の製造方法により製造される乙種防火扉であり、難燃芯材1aと、難燃芯材1aの表裏両面に接合されている化粧合板20及び芯材1の両側(縦方向の両縁辺)に接着されている側体4を有している。木製扉D4のうち、難燃芯材1a、化粧合板20を含む積層構造を除いた部分の構造は、上記木製扉D1とほぼ同様であるので、説明を省略する。
木製扉D4のうち、難燃芯材1a、化粧合板20を含む積層構造を図15を参照し簡単に説明する。
難燃芯材1aの両面にはケイ酸ソーダ18の層が設けられ、各ケイ酸ソーダ18の層の外側には、シート19が設けられている。各シート19の外側には接着剤16の層が設けられ、各接着剤16の層の外側には化粧合板20が設けられている。
なお、シート19とケイ酸ソーダ18の層は、実際上はシート19がケイ酸ソーダ18を含んでいるため一定の時間経過後に一体となっているが、図面では製造方法の説明の便宜上、それらを分けて表した。
図15、図16を参照し、上記木製扉D4の製造方法を説明する。以下の工程(1)〜(18)は図8に示した位置番号(1)〜(18)と同番号で対応させている。
(製造工程)
(1)芯材1受入
(2)芯材1保管
(3)化粧合板20受入
(4)化粧合板20保管
(5)シート19受入
(6)シート19保管
(7)芯材1搬入
ファルカタ製の芯材を工程へ搬入する。
(8)芯材1予熱(主に冬季)
プレヒート装置によって芯材1を加温する。
(9)前作業(図16参照)
(a)芯材1(整形前のもの)をロールコーターR1に通し、両面にケイ酸ソーダ水溶液18を塗布する。
(b)芯材1のうちケイ酸ソーダ水溶液18を塗布した両面にシート19を重ね合わせ、ケイ酸ソーダ水溶液18を含ませる。
(c)芯材1の両面にシート19を重ね合わせたものを乾燥台7に置いてケイ酸ソーダ水溶液18を乾燥させシート19と一体にする。
(d)芯材1の両面にシート19を接着したものをロールコーターR2に通し、両シート19側に接着剤16を塗布する。
(e)芯材1の接着剤16を塗布した両面にそれぞれ化粧合板20を重ね合わせる。
なお、前段落〔0101〕における(9)、(d)の工程に替えて、化粧合板20を重ねて両外面に接着剤16を塗布し、(e)工程に替えて、上記シート19を重ね合わせた芯材1の両面に、接着剤16を塗布した側を合わせ面として化粧合板20を重ね合わせるようにしてもよい。
(10)高周波プレス
上記工程(9)で形成した積層体(芯材1と各化粧合板20)を高周波プレス機にかけ、各層を接着する。
(11)テノーナー
プレス接着した積層体の幅を所要の幅にカットする。
(12)ランニングサイザー
積層体の高さ方向の長さを所要の長さにカットする。
(13)縁貼り
縁貼り機によって側体4を貼り付ける。
(14)把手加工
NCドア加工機により把手取付部を加工する。
(15)蝶番加工
NCドア加工機により蝶番取付部を加工する。
(16)仕上げ
(17)拭き上げ検査
(18)梱包
自動梱包機により梱包する。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
本発明に係る第1の製造方法により製造される木製扉の中間部を一部省略した一部切欠斜視図。 図1に示す木製扉の拡大縦断面図。 図1に示す木製扉の拡大横断面図。 燃焼遅延剤としてケイ酸水溶液を使用し、希釈倍率の異なるケイ酸水溶液を浸漬した場合と塗布した場合の各サンプルの防炎試験の結果を示す説明図。 燃焼遅延剤としてケイ酸ソーダ水溶液を使用し、希釈倍率の異なるケイ酸ソーダ水溶液に浸漬した場合と塗布した場合の各サンプルの防炎試験の結果を示す説明図。 燃焼遅延剤としてケイ酸水溶液とケイ酸ソーダ水溶液を使用し、燃焼遅延剤を塗布した場合と燃焼遅延剤を含ませたシートを表面に設けた場合の各サンプルの防炎試験の結果を示す説明図。 ケイ酸ソーダを1/1.5で希釈した水溶液を含ませたシートを表面に設けたサンプルの防炎試験後の形態を示し、(a)は側面図、(b)は要部断面図。 木製扉の製造ラインの全体を示す平面視説明図。 木製扉の横断面説明図。 図1及び図9に示す木製扉の製造工程の説明図。 本発明に係る第2の製造方法により製造される木製扉の横断面説明図。 図11に示す木製扉の製造工程の説明図。 本発明に係る第3の製造方法により製造される木製扉の横断面説明図。 図13に示す木製扉の製造工程の説明図。 本発明に係る第4の製造方法により製造される木製扉の横断面説明図。 図15に示す木製扉の製造工程の説明図。
符号の説明
D1 木製扉
1 芯材
2 難燃材
4 側体
40 溝
5、5a 加熱発泡材
8 防水塗料層
10 ファルカタ積層板
11、12、13 ファルカタ部材
15、15a 補強部材
150 溝
17 接着剤
20 化粧合板
21 シート
22 ケイ酸ソーダ(ケイ酸ソーダ水溶液)
D2 木製扉
3 難燃材
30 合板
31 シート
32 ケイ酸ソーダ(ケイ酸ソーダ水溶液)
23 接着剤
D3 木製扉
6 難燃材
60 合板
61 ケイ酸ソーダ(ケイ酸ソーダ水溶液)
62 ケイ酸ソーダ(ケイ酸ソーダ水溶液)
63 シート
64 シート
D4 木製扉
1a 難燃芯材
16 接着剤
18 ケイ酸ソーダ(ケイ酸ソーダ水溶液)
19 シート
R1 ロールコーター
R2 ロールコーター
7 乾燥台

Claims (9)

  1. 化粧材(20)の一方の面に燃焼遅延剤(22)の層を設ける工程、
    上記化粧材(20)のうち燃焼遅延剤(22)の層を設けた面にシート(21)を重ね合わせる工程、
    上記化粧材(20)にシート(21)を重ね合わせたものの燃焼遅延剤(22)を乾燥させてシート(21)と一体にする工程、
    芯材(1)の両面にシート(21)側を合わせ面として上記化粧材(20)をそれぞれ接着する工程、
    を含むことを特徴とする、
    木製扉の製造方法。
  2. 化粧板(20)を重ねて両外面にケイ酸ソーダ水溶液(22)の層を設ける工程、
    上記化粧板(20)のうちケイ酸ソーダ水溶液(22)の層を設けた両面にシート(21)を重ね合わせる工程、
    上記化粧板(20)にシート(21)を重ね合わせたもののケイ酸ソーダ水溶液(22)を乾燥させてシート(21)と一体にする工程、
    芯材(1)の両外面に接着剤(17)の層を設ける工程、
    上記芯材(1)のうち接着剤(17)の層を設けた両面にシート側(21)を合わせ面として上記処理をした化粧板(20)をそれぞれ重ね合わせる工程、
    上記芯材(1)と各化粧板(20)を圧力をかけて接着する工程、
    を含むことを特徴とする、
    木製扉の製造方法。
  3. 基材(30)の一方の面に燃焼遅延剤(32)の層を設ける工程、
    上記基材(30)のうち燃焼遅延剤(32)の層を設けた面にシート(31)を重ね合わせる工程、
    基材(30)にシート(31)を重ね合わせたものの燃焼遅延剤(32)を乾燥させ、シート(31)と一体にして難燃材(3)とする工程、
    化粧材(20)の一方の面に接着剤(23)の層を設ける工程、
    上記化粧材(20)のうち接着剤(23)の層を設けた面にシート(31)側を合わせ面として上記処理をした難燃材(3)を接着する工程、
    芯材(1)の両面に上記一体となった難燃材(3)及び化粧材(20)を基材(30)側を合わせ面として接着する工程、
    を含むことを特徴とする、
    木製扉の製造方法。
  4. 合板(30)を重ねて両外面にケイ酸ソーダ水溶液(32)の層を設ける工程、
    上記各合板(30)のうちケイ酸ソーダ水溶液(32)の層を設けた面にシート(31)を重ね合わせる工程、
    上記合板(30)にシート(31)を重ね合わせたもののケイ酸ソーダ水溶液(32)を乾燥させてシート(31)と一体にして難燃材(3)とする工程、
    化粧板(20)を重ねて両外面に接着剤(23)の層を設ける工程、
    上記各化粧板(20)のうち接着剤(23)の層を設けた面にシート(31)側を合わせ面として上記処理をした上記各難燃材(3)を接着する工程、
    芯材(1)の両外面に接着剤(17)の層を設ける工程、
    上記芯材(1)のうち接着剤(17)の層を設けた両面に合板(30)側を合わせ面として上記一体となった難燃材(3)及び化粧板(20)を重ね合わせる工程、
    上記芯材(1)と各一体となった難燃材(3)及び化粧板(20)を圧力をかけて接着する工程、
    を含むことを特徴とする、
    木製扉の製造方法。
  5. 基材(60)の両面に燃焼遅延剤(61,62)の層を設ける工程、
    上記基材(60)のうち燃焼遅延剤(61,62)の層を設けた両面にそれぞれシート(63,64)を重ね合わせる工程、
    上記基材(60)にシート(63,64)を重ね合わせたものの燃焼遅延剤(61,62)を乾燥させ、シート(63,64)と一体にして難燃材(6)とする工程、
    化粧材(20)の一方の面に接着剤(23)の層を設ける工程、
    上記化粧材(20)のうち接着剤(23)の層を設けた面に上記難燃材(6)を接着する工程、
    芯材(1)の両面に上記一体となった難燃材(6)及び化粧材(20)をシート(63,64)側を合わせ面として接着する工程、
    を含むことを特徴とする、
    木製扉の製造方法。
  6. 合板(60)を重ねて両外面にケイ酸ソーダ水溶液(61)の層を設ける工程、
    上記各合板(60)のケイ酸ソーダ水溶液(61)の層を設けた面にシート(63)を重ね合わせる工程、
    上記合板(60)にシート(63)を重ね合わせたもののケイ酸ソーダ水溶液(61)を乾燥させ、シート(63)と一体にする工程、
    シート(63)側を合わせ面にして上記ケイ酸ソーダ水溶液(61)を乾燥させたものを重ね、両外面にケイ酸ソーダ水溶液(62)の層を設ける工程、
    該ケイ酸ソーダ水溶液(62)の層を設けた面にシート(64)を重ね合わせる工程、
    合板(60)の両面にシート(63,64)を重ね合わせたもののケイ酸ソーダ水溶液(62)を乾燥させ、シート(63,64)と一体にして難燃材(6)とする工程、
    化粧板(20)を重ねて両外面に接着剤(23)の層を設ける工程、
    上記各化粧板(20)のうち接着剤(23)の層を設けた面に上記難燃材(6)を接着する工程、
    芯材(1)の両外面に接着剤(17)の層を設ける工程、
    上記芯材(1)のうち接着剤(17)の層を設けた両面にシート(64)側を合わせ面として上記一体となった難燃材(6)及び化粧板(20)を重ね合わせる工程、
    上記芯材(1)と各一体となった難燃材(6)及び化粧板(20)を圧力をかけて接着する工程、
    を含むことを特徴とする、
    木製扉の製造方法。
  7. 芯材(1)の両面に燃焼遅延剤(18)の層を設ける工程、
    上記芯材(1)のうち燃焼遅延剤(18)の層を設けた両面にシート(19)を重ね合わせる工程、
    上記芯材(1)の両面にシート(19)を重ね合わせたものの燃焼遅延剤(18)を乾燥させる工程、
    上記芯材(1)の両面に化粧材(20)を接着する工程、
    を含むことを特徴とする、
    木製扉の製造方法。
  8. 芯材(1)の両面にケイ酸ソーダ水溶液(18)の層を設ける工程、
    上記芯材(1)のうちケイ酸ソーダ水溶液(18)の層を設けた両面にシート(19)を重ね合わせる工程、
    上記芯材(1)の両面にシート(19)を重ね合わせたもののケイ酸ソーダ水溶液(18)を乾燥させ、シート(19)と一体にする工程、
    上記芯材(1)の両シート(19)側に接着剤(16)の層を設ける工程、
    上記芯材(1)のうち接着剤(16)の層を設けた両面に化粧板(20)を重ね合わせる工程、
    上記芯材(1)と各化粧板(20)を圧力をかけて接着する工程、
    を含むことを特徴とする、
    木製扉の製造方法。
  9. 芯材(1)の両面にケイ酸ソーダ水溶液(18)の層を設ける工程、
    上記芯材(1)のうちケイ酸ソーダ水溶液(18)の層を設けた両面にシート(19)を重ね合わせる工程、
    上記芯材(1)の両面にシート(19)を重ね合わせたもののケイ酸ソーダ水溶液(18)を乾燥させ、シート(19)と一体にする工程、
    化粧板(20)を重ねて両外面に接着剤(16)の層を設ける工程、
    上記シート(19)を重ね合わせた芯材(1)の両面に、接着剤(16)の層を設けた側を合わせ面として化粧板(20)を重ね合わせる工程、
    上記芯材(1)と各化粧板(20)を圧力をかけて接着する工程、
    を含むことを特徴とする、
    木製扉の製造方法。
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