JP2005320790A - ドア開閉システム - Google Patents
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Abstract
【課題】
簡易な構成によりドアを全開位置まで段階的に自動開放することができて、高齢者や身障者等であっても操作性と安全性に優れたドア開閉システを提供する。
【解決手段】
ドアを施解錠させる電気錠と、該電気錠が解錠された状態においてその動作によってドアを開閉させるドア開閉機構と、操作者の操作によってドア開放信号が入力された際に電気錠を解錠すると共に、操作者の操作信号に応じてドア開閉機構を動作させてドアを段階的に開閉させる制御手段と、を備える。前記ドアは、例えば40度、75度、90度等の三段階に開閉される。
【選択図】 図3
簡易な構成によりドアを全開位置まで段階的に自動開放することができて、高齢者や身障者等であっても操作性と安全性に優れたドア開閉システを提供する。
【解決手段】
ドアを施解錠させる電気錠と、該電気錠が解錠された状態においてその動作によってドアを開閉させるドア開閉機構と、操作者の操作によってドア開放信号が入力された際に電気錠を解錠すると共に、操作者の操作信号に応じてドア開閉機構を動作させてドアを段階的に開閉させる制御手段と、を備える。前記ドアは、例えば40度、75度、90度等の三段階に開閉される。
【選択図】 図3
Description
本発明は、例えば住宅の玄関ドアに好適に使用でき、特にドアの段階的な開放動作が可能なドア開閉システムに関する。
従来、住宅の玄関ドアの開閉システムとしては、例えば特許文献1に開示されている。このドア開閉システムは、固有の識別情報を常時発信する電子キーと、この電子キーで発信された固有の識別情報を受信して記憶された登録情報とを照合する認証手段と、ドアを施錠及び解錠する施解錠手段と、この施解錠手段が解錠状態とされた場合にラッチ状態とされドアの開放動作に伴って閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザと、作動することによりドアクローザの付勢力に抗してドアを開放させるドア開放手段と、これらを制御する制御手段を備える。
そして、制御手段の制御により、認証手段で識別情報と登録情報との一致が認証されている間は、施解錠手段を解錠状態にすると共にラッチ手段を非ラッチ状態とした上でドア開放手段を作動させてドアの開放状態を維持し、電子キーから固有の識別情報が認証手段に受信されなくなった時点で、ドア開放手段によるドアの開放状態を解除してドアクローザによりドアを閉止させた後に施解錠手段を施錠状態にするようにしたものである。
特開2003−74256号公報
しかしながら、このドア開閉システムにおいては、電子キーの操作により完全なハンドフリーで例えばドアを所定角度まで開けて室内に入ることができるものの、ドアが閉止位置から予め設定された開放位置まで連続的に開放動作するため、全開位置までの開放途中でドアを途中停止させることができず、例えばドアを開閉操作する住人や訪問者等(これらを操作者という)に応じて全開位置まで段階的に自動開放させることが困難である。
また、このようなドア開閉システムにおいて、車椅子を使用した操作者に開放動作中のドアが接触しないようにするために、ドアの回動範囲内の人体を検知するセンサを配置して、このセンサで人体を検知した際に、ドアの開放動作を停止させるように構成することが考えられる。しかし、この場合は、ドアの全開位置を操作者に応じてそれぞれ設定する必要があってシステムの汎用性の面で劣ると共に、センサ等の設置や専用の制御が必要となってシステムのコストがアップすることになり、特に車椅子を使用した高齢者や身障者等の操作者が、簡単かつ安全にドアを開閉動作することが難しいという問題点を有している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、簡易な構成によりドアを全開位置まで段階的に自動開放することができて、高齢者や身障者等であっても操作性と安全性に優れたドア開閉システムを提供することにある。また、他の目的は、前記目的に加え、ドア開閉に関する音声情報により、ドア開閉動作を一層安全かつ快適に行い得るドア開閉システムを提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ドアを施解錠させる電気錠と、該電気錠が解錠された状態においてその動作によって前記ドアを開閉させるドア開閉機構と、操作者の操作によってドア開放信号が入力された際に電気錠を解錠すると共に、操作者の操作信号に応じて前記ドア開閉機構を動作させてドアを段階的に開閉させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
そして、前記ドアは、請求項2に記載の発明のように、40度、75度、90度等の三段階に開閉されることが好ましい。
また、前記制御手段は、請求項3に記載の発明のように、操作者の操作により開放角度に応じた操作信号が入力された際に、該操作信号に応じてドア開閉機構を予め設定された状態で作動させることが好ましく、また、請求項4に記載の発明のように、ドアが所定角度開放された状態においてドアが閉止方向に操作された際に、ドア開閉機構を閉止方向に動作させてドアを閉止させると共に電気錠を施錠させることが好ましい。
また、前記制御手段は、請求項5に記載の発明のように、ドアもしくはドア近傍に設けた音声発生手段から、ドア開閉に関する音声情報を発生させることが好ましく、また、請求項6に記載の発明のように、識別手段で操作者を識別した際に、ドアの段階的開閉を可能にすることが好ましい。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、操作者の操作でドア開放信号が入力された際に、制御手段で電気錠が解錠されると共に操作信号に応じてドア開閉機構を動作させてドアを段階的に開閉するため、ドアの開放角度を予め複数に設定するという簡易な構成で、ドアを閉止位置から全開位置の間において段階的に開閉させることができ、ドアの操作者への接触を防止して安全性を高めることができると共に、例えば各開放段階において次の開閉動作を制御することで、ドアを出入りに必要な開放角度で開閉できて、ドアの開閉動作の操作性を向上させること等ができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ドアが40度、75度、90度程度の三段階で開閉されるため、三段階の最適開放角度の設定により、例えば75度程度開放することで操作者が出入りできたり、40度開放することで宅配物の受け取り等ができて、汎用性と操作性及び使い勝手に優れたドア開閉システムを得ることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、操作者の操作により開放角度に応じた操作信号が入力された際に、該操作信号に応じてドア開閉機構を予め設定された例えば所定時間動作させるため、例えば電波キーの開放スイッチの操作回数によって、ドアを所定の開放角度に自動的に開放することができて、ドアの開閉動作の操作性を一層向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、ドアが所定角度開放された状態においてドアが閉止方向に操作された際に、ドア開閉機構を閉止方向に動作させてドアを閉止させると共に電気錠を施錠させるため、所定角度開放されたドアを操作者が閉止方向に例えば引っ張ることでドアを自動的に施錠できて、ドアの閉止動作が容易となり、ドアの開閉動作の操作性をより一層向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加え、ドアもしくはドア近傍に設けた音声発生手段から、ドア開閉に関する音声情報が発せられるため、例えばドアが段階的に開放される際の角度等に関する情報を発して操作者に認識させることができて、ドア開放動作時の安全性を一層高めたり、あるいはドア近傍に訪問者等を所定時間検知した際に音楽を流して訪問者等を癒すことができて、ドア開放動作時の快適さを高めることができる。
さらに、請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5に記載の発明の効果に加え、識別手段で操作者を識別した際にドアが段階的に開閉するため、例えば車椅子を使用した操作者を識別した際には最大角度まで開放し、車椅子を使用しない操作者を識別した場合には最小角度まで開放する等、識別した操作者に応じた開放動作が得られて、ドア開閉動作の操作性と使い勝手のより一層の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明に係わるドア開閉システムの一実施形態を示し、図1がその構成図、図2が電動式ドアクローザの内部構成図、図3及び図4がドア開閉システムの動作の一例を示すフローチャート、図5がその動作説明図、図6及び図7が他の動作の一例を示すフローチャートである。
図1〜図6は、本発明に係わるドア開閉システムの一実施形態を示し、図1がその構成図、図2が電動式ドアクローザの内部構成図、図3及び図4がドア開閉システムの動作の一例を示すフローチャート、図5がその動作説明図、図6及び図7が他の動作の一例を示すフローチャートである。
図1おいて、例えば一般住宅の玄関ドアに適用されるドア開閉システム1は、ドア2(玄関ドア)を形成するドア本体2aとドア枠2bを有し、ドア本体2aの左右幅方向の一方の端部がヒンジ3を介しドア枠2bに対して例えば室外側に開閉可能に取り付けられている。また、ドア本体2aの反ヒンジ側の端部でドア本体2aの屋外側と屋内側には、ハンドル4が上下方向に指向して取り付けられると共に、ドア本体2aのハンドル4部分には、デッドボルト5a、図示しない屋内側のサムターン、キーシリンダ及びデッドボルト駆動部等を有する電気錠5が取り付けられている。
さらに、ドア本体2aの室内側の上部には、ドア開閉機構としての電動式ドアクローザ7が取り付けられている。この電動式ドアクローザ7は、図2に示すように、上部ケース8aと下部ケース8bからなるケース8を有し、下部ケース8b内にはモータ9が横方向に配設されると共に、このモータ9を制御するモータ制御ボックス10等が配設されている。
前記モータ9にはその回転軸に歯車11が固定され、この歯車11には、ケース8の上下面に設けた軸受12で回転可能に支持されたピニオン軸13の下部ケース5b内の下部歯車13bが歯合いし、ピニオン軸13の上部ケース8a内に位置する上部歯車13aには、ピストン14の歯部が歯合いしている。なお、ピニオン軸13の下部歯車13bとモータ9の回転軸に固定された歯車11とは、図示しない切換機構により歯合いする状態と歯合いしない状態とに切り換えできるようになっている。
前記ピストン14は、速度調整弁14aを有して上部ケース8a内に横方向に移動可能に配設され、ピストン14の一方の端部と上部ケース8aの一方の側面間等にオイル15が収容されると共に、ピストン14の他方の端部と上部ケース8aの他方の側面間にはスプリング16が介挿されている。
この電動式ドアクローザ7は、ドア2の開放時に、モータ制御ボックス10からの制御信号でモータ9が回転することより、歯車11及び下部歯車13bを介してピニオン軸13が回転し、このピニオン軸13の回転で上部歯車13aが回転して、ピストン14を上部ケース8a内の矢印イ方向に移動させる。このピストン14が矢印イ方向に移動するとスプリング16が圧縮され、このスプリング16の圧縮時に、上部ケース8a内のオイル15がピストン14内部を通って速度調整弁14aから上部ケース8a内に逃げ、この逃げたオイル15がピストン14を元の位置に戻すように作用するようになっている。
また、ドア2の閉止時に、ピニオン軸13とモータ9の回転軸に固定された歯車11が前述した歯合いしない状態となって、オイル15によるピストン14を元に戻す力(すなわち油圧)により、ドア2が閉止方向に自動的に閉止動作し、これにより、モータ9の作動によるドア開放時に蓄えられた油圧がドア2の閉止動作に利用できるようになっている。なお、オイル15の通過量は、ピストン14の速度調整弁14aによって調整されると共に、ピストン14のスプリング16側の湯道は図示しない逆止弁によって閉塞されている。
そして、この電動式ドアクローザ7は、ケース8をドア本体2aの上部に固定すると共に、ピニオン軸13の上端部とドア枠2bとを、図示しないドア側アーム及び固定側アーム等で連結することによりドア2に設置される。この設置状態でピニオン軸13が回転することにより、各アームが回動して、固定側アームの端部が固定されたドア2が後述する如く開閉動作するようになっている。
前記モータ9は、正逆転が可能な例えばパルスモータ等が使用され、また、前記モータ制御ボックス10は、マイコン等からなるモータ駆動回路や回転方向検出器、電源回路等(いずれも図示せず)を有している。
また、図1に示すように、ドア本体2aの電動式ドアクローザ7の下部には、人体や物体を検知するセンサ17が取り付けられると共に、このセンサ17の下部に音声発生手段としての音声ユニット18が取り付けられている。前記センサ17は、例えば赤外線センサが使用されて、ドア2の回動範囲内に照射される赤外線により、該回動範囲内の人体や物体を検知し、その検知信号をモータ制御ボックス10を介して後述する制御ボックス20に出力するようになっている。
また、前記音声ユニット18は、音声ICもしくはスピーカ等の音声発生源を有し、制御ボックス20からの制御信号により所定の音声や音楽が発せられるようになっている。この時、音声ユニット18から発せられる音声は、予め記憶されている音声が使用され、音楽としては室内に設置されている音響再生装置(図示せず)で再生された音楽等が使用される。
さらに、玄関の室内側の所定の壁面(あるいはドア本体2a)には、制御ボックス20が配置されている。この制御ボックス20は、マイコン21と受信器22、図示しない電源回路及びドア開閉システム1を作動可能状態に設定する設定スイッチ等を有し、マイコン20の入力側には、室内側の壁面に配置され開スイッチ23aと閉スイッチ23bを有する操作盤23が有線で接続されると共に、開スイッチ24aと閉スイッチ24bを有する電波キー24が無線で接続されている。また、マイコン21の出力側には、前記電気錠5と電動式ドアクローザ7のモータ制御ボックス10が接続され、電源回路には、前記モータ制御ボックス10の電源回路が接続されている。
そして、この制御ボックス20は、操作盤23の開スイッチ23aの操作によるドア開放信号、あるいは電波キー24の開スイッチ24aの操作によるドア開放信号が入力された際に、電気錠5に解錠信号を出力して電気錠5のデッドボルト5aを後退させて該電気錠5を解錠させると共に、電動式ドアクローザ7を作動させるようなっている。以下、この制御ボックス20によるドア2の開閉動作の一例を、ドア2の開放角度が図5に示す第1開放角度がθ1=40度、第2開放角度がθ2=75度、第3開放角度がθ3=90度の三段階である場合を例にし、図3のフローチャートに基づき説明する。
図3に示すフローチャートにおいて、例えば住人等の操作者によって前記操作盤23の設定スイッチの操作でドア開閉システム1が作動可能状態に設定されると、プログラムが開始(S100)され、ドア開放信号が有りか否かが判断(S101)され、この判断S101は「YES」になるまで繰り返される。この判断S101は、操作者が前記操作盤23の開スイッチ23aか電波キー24の開スイッチ24aがオンしたか否かを判断するためのもので、操作者によるこれらの開スイッチ23a、34aのオン操作によって「YES」となる。
判断S101で「YES」になると、すなわち操作者が操作盤23や電波キー24の開スイッチ23a、24aをオン操作すると、制御ボックス20から電気錠5のデッドボルト駆動部に解錠信号が出力され、この解錠信号によるデッドボルト駆動部の作動で、電気錠5が解錠(S102)する。この時、電気錠5が施錠状態の場合は、デッドボルト5aがドア枠2bの孔内から退去すると共にサムターン5bが解錠方向に回転することで電気錠5が解錠状態となり、また、電気錠5が解錠状態の場合は、そのままの状態(解錠状態)が維持されることになる。
ステップS102で電気錠5が解錠されると、次に電気錠5からモータ制御ボックス10を介して制御ボックス20に解錠済信号の返信が有りか否かが判断(S103)され、この判断S103も「YES」になるまで繰り返される。そして、この判断S103で「YES」の場合、すなわち制御ボックス20からのドア開放信号で電気錠5が解錠され解錠済信号がモータ制御ボックス10から制御ボックス20に返信された場合は、制御ボックス20からモータ制御ボックス10を介してモータ9に回転信号が出力され、モータ9が開放方向に第1回転数回転(S104)して該位置で停止する。これにより、ドア2が図5の第1開放角度θ1まで開放し、この時、モータ9の第1回転数は、モータ制御ボックス10で制御されることによって行われ、この点は、以下の第2回転数及び第3回転数においても同様である。
モータ9の第1回転数の回転でドア2が第1開放角度θ1まで開放されると、閉止信号が有りか否かが判断(S105)される。この判断S105で「YES」の場合、すなわちドア2が第1開放角度θ1=40度開放された状態において、操作者がドア2のハンドル4に手を掛けて閉止方向に引っ張るかあるいは押し、このドア2の閉止方向への回動動作が電動式ドアクローザ7の前記回転方向検出器で検出されて閉止信号として制御ボックス20に入力された場合は、モータ9を閉止方向に回転(S110)させる。
また、判断S105で「NO」の場合、すなわちドア2が第1開放角度θ1開放された状態において、例えば所定時間閉止信号が入力されない場合は、モータ9が自動的に第2回転数回転(S106)して、ドア2が図5の第2開放角度θ2まで開放する。なお、このモータ9の第2回転数への回転開始は、予め設定した時間閉止信号が入力されない場合に限らず、例えば操作盤23や電波キー24の開スイッチ23a、24aから操作者によるドア開放信号が入力されたか否かを判断して行っても良い。このようにすれば、操作者が開スイッチ23a、24aを押す毎に、ドア2を次の開放角度まで自動的に開放できることになる。
そして、ドア2が第2開放角度θ2開放した状態においても、前記判断S105と同様に閉止信号が有りか否かが判断(S107)され、この判断S107で「YES」の場合は、前記ステップS110にジャンプしてモータ9を閉止方向に回転させる。また、判断S107で「NO」の場合は、モータ9が第3回転数回転(S108)して、ドア2が図5の第3開放角度θ3まで開放し、この第3開放角度θ3までの開放で、ドア2が全開位置まで開放されたことになる。
ステップS108でドア2が全開位置まで開放されると、予め設定した所定時間Ts1が経過したか否かが判断(S109)され、この判断S109は「YES」になるまで繰り返され、「YES」となった時点でステップS110に移りモータ9を閉止方向に回転させる。そして、ステップS110でモータ9が閉止方向に回転して閉止位置で停止すると、制御ボックス20からの制御信号で電気錠5が作動して施錠(S111)されて、一連のプログラムが終了(S112)する。
なお、このフローチャートにおいて、ステップS104の詳細な動作は、図4に示すようにして行われる。すなわち、前記ステップS103で電気錠5から解錠済信号が入力されると、モータ9の回転開始(S1041)と略同時に制御ボックス20からの制御信号により音声ユニット18から、例えば「ドアが40度開放します」という音声が発生(S1042)される。この音声により、操作者がドア2が40度開放されることを認識することができる。
そして、ドア2に設けたセンサ17により人体等が検知されたか否かが判断(S1043)され、この判断S1043で「YES」の場合、すなわちドア2の回動範囲内に操作者がいたり物が置かれている場合は、モータ9の回転を停止(S1045)させて、人体等が非検知か否かが判断(S1046)される。この判断S1046は「YES」になるまで繰り返され、操作者が回動範囲外に移動するか物を取り除いた場合に、判断S1046で「YES」となり、ステップS1041に戻りモータ9の回転が再開される。
また一方、判断S1043で「NO」の場合、すなわちドア2の回動範囲内に人体等を検知しない場合は、モータ9の回転数が所定回転数か否か(すなわちモータ9が所定時間作動したか否か等)が判断(S1044)され、この判断S1044で「NO」の場合は、ステップS1041に戻りステップS1041以降を繰り返す。また、判断S1044で「YES」の場合、すなわちドア2が所定角度開放した場合は、図3のステップS105に移ることになる。
なお、図4は、前記ステップS104について説明したが、前記ステップS106、S108におけるモータ9の回転時にも同様のステップが行われ、これにより、モータ9の回転によるドア2の第1開放角度θ1から第3開放角度θ3までの自動開放が、ドア2の回動範囲内に人体等がない場合にのみ実行されると共に、音声により開放角度を操作者に確実に報知できて、ドア2の開放時の安全性が確保されることになる。
図6及び図7は、前記ドア開閉システム1の他の動作を示す要部のフローチャートである。以下、上記フローチャートと同一部位には同一符号を付して説明する。先ず、図6に示すフローチャートは、ドア2の回動範囲内で人体等を検知した際に、ドア2を閉止方向に自動的に復帰させるようにしたものである。すなわち、電気錠5からの解錠済信号が入力(S103)されてモータ9が回転(S104)すると、センサ17により人体等を検知したか否かが判断(S201)され、センサ17が人体等を検知した際に、音声ユニット18から例えば「ドアから離れて下さい」等の注意音声を発生(S202)させる。
そして、注意音声の発生と略同時にモータ9を閉止方向に逆転(S203)させて元位置に復帰させ、その後適宜のステップに移る。この時、閉止位置から第1開放角度θ1への開放動作時に人体等を検知した場合は閉止位置に復帰し、第3開放角度θ3への開放動作時に人体等を検知した場合は第2開放角度θ2の位置に復帰することになるが、勿論、どの開放角度においても閉止位置まで復帰させるようにしても良い。このフローチャートによって、回動範囲内にある人体等へのドア2の接触が確実に防止されることになる。
また、図7に示すフローチャートは、訪問者の訪問等によりドア2が所定時間全開位置に維持されている場合に、玄関に音楽を流すようにしたものである。すなわち、モータ9が第3開放角度θまで回転(S108)すると、センサ17で人体が検知されたか否かが判断(S301)され、この判断S301で「YES」の場合、すなわちドア2が第3開放角度θ3まで開放して、ドア2の回動範囲に訪問者等の人体を検知した場合は、予め設定された所定時間Ts2が経過したか否かが判断(S302)され、この判断S302は「YES」になるまで繰り返される。なお、判断S301においては、センサ17が人体のみを検知するように、その検知範囲が予め設定される。
そして、判断S302で「YES」になると、すなわちドア2の回動範囲内で訪問者が住人と話等をして所定時間いると、制御ボックス20からの制御信号により、室内の音響再生装置が作動して、音声ユニット18から音楽が再生(S303)される。この時の音楽としては、バックグランドミュージック的に玄関に流れ、会話中の訪問者や住人の癒しとして作用することになる。
ステップS303で音楽が再生されると、ドア2の閉止信号が有りか否かが判断(S304)されて、この判断S304で「YES」の場合、すなわち音楽が再生中に訪問者が帰ろうとしてドア2を閉止方向に回動操作した場合に、図3のステップS110に移ることになる。このフローチャートの場合は、ドアの開放が全開位置である第3開放角度θ3に限らず、第2開放角度θ2であっても良いし、ドア2としては、複数段階に開放動作するものに限らず、通常のドアにも適用できることになる。
なお、以上の各フローチャートにおいては、ドアの開放角度をθ1=40度、θ2=75度、θ3=90度の三段階に設定したが、各角度は適宜に変更可能であって更に複数の段階を設定してもよく、特に両開きのドアの場合には、全開開放角度を180度近くにして四段階以上の開放角度を設定するのが望ましい。また、操作者を識別する指紋キー、電波キー、暗唱番号キー等の識別手段を設け、この識別手段で識別した操作者に応じて、各角度を設定するフローチャートとすることもできる。このようにすれば、操作者に応じた最適な全開開放角度が得られることになる。
このように、上記実施形態のドア開閉システム1にあっては、操作者が操作盤23や電波キー24等を操作して制御ボックス20にドア開放信号が入力された際に、電気錠5が解錠されると共に電動式ドアクローザ7のモータ9が例えば予め設定した所定回転数回転するため、電動式ドアクローザ7のモータ9の回転数を複数に設定するという簡易な構成により、ドア2を三段階の各開放角度θ1〜θ3で開放させることができる。その結果、例えばドア2が全開位置まで連続的に開放することがなくなり、ドア2の操作者や物体への接触が防止されて、自動ドアであるにも係わらず半手動ドア的な開放動作が得られ、操作者にとって安全性に優れたドア2の開放動作を得ることが可能となる。
また同時に、ドア2がθ1=40度、θ2=75度、θ3=90度の三段階の開放角度で開放されるため、例えば、車椅子を使用した操作者の場合はθ3=90度まで段階的に開放させ、車椅子等を使用しない一般の操作者の場合はθ2=75度まで開放させて玄関に出入りし、また宅配物や郵便物の受け取りはθ1=40度まで開放させて行うことができ、ドア2の開放角度を操作者や用途に応じた最適角度で使用することができる。この時、識別手段で操作者を識別し、その識別結果に応じて開閉角度を設定するようにすれば、各操作者にとってより最適な開放角度でドア2を開閉でき、これらにより、従来のように一つの全開角度にそれぞれ開放させる場合に比較して、汎用性の面で優れると共にドア2の開放動作の操作性を大幅に向上させることができる。
また、ドア2の開放動作が電動式ドアクローザ7のモータ9の回転により自動的に行われるため、例えば高齢者や身障者等の操作者であっても、あるいは車椅子を使用した操作者等であっても、ドア2の開放動作を簡単に行うことができる。また、電波キー24や操作盤23の開スイッチ24a、23aの操作回数に応じてドア2が所定角度まで段階的に開放するようにすれば、開放動作のために複雑な操作が不要となり、単純な操作方法によって高齢者等でも容易に操作することができる。
さらに、ドア2が所定角度開放された状態において、操作者がドア2を閉止方向に引っ張ったり押したりする場合に、ドア2が閉止方向に自動的に作動するため、全てのドア2の開放動作において、ドア2を全開位置まで操作させる必要がなくなり、ドア2の閉止動作時の操作性を向上させることができる。またさらに、ドア2が閉止位置に停止した際に、電気錠5が作動して自動的に施錠されるため、開放されたドア2を確実かつ簡単に施錠することができ、これらのことから、操作性と使い勝手の両面で優れたドア開閉システム1を提供することが可能となる。
また、ドア2もしくはドア近傍に設けた音声ユニット18から、ドア2の開放角度に関する情報や、ドア2の回動範囲内に操作者がいる場合に注意情報等が発せられるため、ドア2の開閉動作の開始等を操作者に音声で報知できて、安全性に優れたドア開閉システム1を得ることができる。また、この音声ユニット18を利用し、所定時間ドア2が開放状態の場合に音楽が流れるようにすれば、例えばドア2を開けた状態で会話している場合等に、玄関にバックグランドミュージックを流すことができて訪問者や住人を癒すことができ、快適さを高めたドア開閉システム1を得ることも可能となる。
なお、上記実施形態においては、ドア2が三段階に開放動作する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば2段階や4段階以上の複数段階で開放動作するように構成することもできる。また、上記実施形態においては、音声ユニット18によってドア2の開放角度情報や注意情報あるいは音楽を発するようにしたが、例えばドア2の閉止動作の開始情報等を発する等、適宜の音声や音楽を発するようにしても良い。
さらに、上記実施形態における電動式ドアクローザ7の構成、音声ユニット18の配置位置、操作盤23や電波キー24のスイッチ構成等も一例であって、例えば音声ユニット18を玄関のインターホーンと兼用する等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
本発明は、一般住宅の玄関ドア以外に、マンション、アパート等の集合住宅や病院等の各種建築物の玄関ドア、あるいはこれらの建築物の室内ドア等の各種ドアにも適用することができる。
1・・・ドア開閉システム、2・・・ドア、2a・・・ドア本体、2b・・・ドア枠、5・・・電気錠、7・・・電動式ドアクローザ、8・・・ケース、9・・・モータ、10・・・モータ制御ボックス、13・・・ピニオン軸、14・・・ピストン、15・・・オイル、16・・・スプリング、17・・・センサ、18・・・音声ユニット、20・・・制御ボックス、23・・・操作盤、23a・・・開スイッチ、23b・・・閉スイッチ、24・・・電波キー、24a・・・開スイッチ、24b・・・閉スイッチ。
Claims (6)
- ドアを施解錠させる電気錠と、該電気錠が解錠された状態においてその動作によって前記ドアを開閉させるドア開閉機構と、操作者の操作によってドア開放信号が入力された際に電気錠を解錠すると共に、操作者の操作信号に応じて前記ドア開閉機構を動作させてドアを段階的に開閉させる制御手段と、を備えることを特徴とするドア開閉システム。
- 前記ドアは、40度、75度、90度程度の三段階に開閉されることを特徴とする請求項1に記載のドア開閉システム。
- 前記制御手段は、操作者の操作により開放角度に応じた操作信号が入力された際に、該操作信号に応じてドア開閉機構を予め設定された状態で作動させることを特徴とする請求項1または2に記載のドア開閉システム。
- 前記制御手段は、ドアが所定角度開放された状態においてドアが閉止方向に操作された際に、ドア開閉機構を閉止方向に動作させてドアを閉止させると共に電気錠を施錠させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のドア開閉システム。
- 前記制御手段は、ドアもしくはドア近傍に設けた音声発生手段から、ドア開閉に関する音声情報を発生させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のドア開閉システム。
- 前記制御手段は、識別手段で操作者を識別した際に、ドアの段階的開閉を可能にすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のドア開閉システム。
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JP2004140510A JP2005320790A (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | ドア開閉システム |
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- 2004-05-11 JP JP2004140510A patent/JP2005320790A/ja active Pending
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