JP2005319586A - 木目模様柄印刷版の製造方法、木目模様化粧材および木目模様成形品の製造方法 - Google Patents

木目模様柄印刷版の製造方法、木目模様化粧材および木目模様成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本杢材特有の意匠表現をするのに適した木目模様柄印刷版の製造方法を得る。
【解決手段】木目模様の原稿に対し上下左右4方向からスキャニングしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に色分解し、次いで階調表現の網点濃度(%)において、中間調(50〜60%)の模様が最も豊富に存在する方向を選定し、次いでその方向においてシアン、マゼンタ、イエローのうち最も豊富に存在する色を選定して木目のベースとなる主版とし、その主版から色濃度60%以上の部分を骨版として印刷版を製造する木目模様柄印刷版の製造方法。
【選択図】図1

Description

この発明は、木目模様成形品の製造方法、それに使用する木目模様化粧材、その木目模様化粧材を形成するための木目模様柄印刷版の製造方法に関する。
従来、木目模様化粧材を得るために、木目模様柄にアルミペーストやパールなどの高輝度顔料を含む高輝度印刷層を設けた発明として、特許文献1、特許文献2、特許文献3があった。
一方、従来の木目模様柄印刷版の製造方法として、木目模様の原稿に対し一方向からスキャンしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に色分解し、次いでシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのうち網点濃度50〜60(%)の模様が最も豊富に存在する色を選定して、その色のパターンから主版を製造する方法があった。そして、そのような場合には、主版のパターンのうち色濃度60(%)以上の部分から骨版、主版のネガパターンから高輝度印刷版を製造する方法が一般的であった。
特開平5−116250号 特開平5−169609号 特開平5−116253号
しかし、上記の木目模様柄印刷版の製造方法による印刷版で木目模様化粧材を製造しても、木目繊維の角度を変えた時に柄変化が生じるという本杢材特有の意匠を表現することはできず、疑似杢の域を脱することができなかった。そこで、本発明者は、前記課題を解決するために以下の発明をした。
すなわち、本発明の第1態様は、木目模様の原稿に対し上下左右4方向からスキャンしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に色分解し、次いで前記4方向のうち網点濃度50〜60(%)の模様が最も豊富に存在する方向を選定し、かつその方向においてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのうち最も豊富に存在する色を選定して、その色のパターンから主版を製造することを特徴とする木目模様柄印刷版の製造方法である。
また、本発明の第2態様は、前記主版を選定した方向を除く3方向において、色分解されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色のうち網点濃度50〜60(%)の模様が最も豊富に存在する色を選定し、その選定された各方向の色のネガパターンから、第二高輝度版、第三高輝度版、第四高輝度版の全部またはいずれかを製造することを特徴とする木目模様柄印刷版の製造方法である。
また、本発明の第3態様は、少なくとも前記第二高輝度版、第三高輝度版、第四高輝度版のいずれかにノイズ処理を施すことを特徴とする木目模様柄印刷版の製造方法である。
また、本発明の第4態様は、前記木目模様柄印刷版の製造方法によって得られた木目模様柄印刷版を用いて、基体シート上に木目模様柄印刷層を形成した木目模様柄化粧材である。
また、本発明の第5態様は、前記木目模様柄化粧材の表面に、ヘイズ1.0以下で厚み5μm以上のクリアー層を設けた木目模様柄化粧材である。
また、本発明の第6態様は、前記木目模様化粧材を、射出成形金型に挿入し、型締め後、成形樹脂と一体化させ成形品を得る木目模様成形品の製造方法である。
本発明の木目模様柄印刷版の製造方法は、木目模様の原稿に対し上下左右4方向からスキャンしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に色分解し、次いで前記4方向のうち網点濃度50〜60(%)の模様が最も豊富に存在する方向を選定し、かつその方向においてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのうち最も豊富に存在する色を選定して、その色のパターンから主版を製造することを特徴とする。したがって、本杢特有の意匠表現をするのに適した方法で木目模様柄印刷版を得ることができる効果がある。
また、本発明の木目模様柄印刷版の製造方法は、前記主版を選定した方向を除く3方向において、色分解されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色のうち網点濃度50〜60(%)の模様が最も豊富に存在する色を選定し、その選定された各方向の色のネガパターンから、第二高輝度版、第三高輝度版、第四高輝度版の全部またはいずれかを製造することを特徴とする。したがって、木目繊維の角度を変えた時に柄変化が生じるという本杢特有の意匠表現をすることが可能な木目模様柄印刷版を得ることができる効果がある。
また、本発明の木目模様柄化粧材は、前記木目模様柄印刷版の製造方法によって得られた木目模様柄印刷版を用いて木目模様柄印刷層を形成したことに特徴がある。したがって、木目繊維の角度を変えた時に柄変化が生じるという本杢特有の意匠表現がされた木目模様柄化粧材を得ることができる効果がある。
また、本発明の木目模様成形品の製造方法は、前記木目模様化粧材を、射出成形金型に挿入し、型締め後、成形樹脂と一体化させ成形品を得たことに特徴がある。したがって、木目繊維の角度を変えた時に柄変化が生じるという本杢特有の意匠表現がされた木目模様成形品を得ることができる効果がある。
以下、本発明の木目模様柄印刷版の製造方法の一例を示す。まず、画像処理に使用するスキャナ等を用いて木目模様の原稿に対し4方向からスキャンして(図1参照)シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に色分解し、次いで前記4方向のうち網点濃度50〜60(%)の模様が最も豊富に存在する方向を選定し、かつその方向においてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのうち最も豊富に存在する色を選定して、その色のパターンから主版1を製造する(図2参照)。4方向からスキャンする理由は、木目繊維の角度を変えた時に柄変化が生じるという本杢特有の意匠表現をしやくするためである。
そして、主版1のパターンのうち色濃度60(%)以上の部分から骨版2を製造する(図3参照)。ここで主版1とは、木目の導管部分全体を表現する木目導管部印刷層3を形成するための木目模様柄印刷版であり、骨版2とは、木目の幹となる導管部分を表現する木目導管部印刷層4を形成するための木目模様柄印刷版である。
画像処理に使用するスキャナとしては、円筒型のドラムに写真原稿やイラスト原稿を巻き付けて、ドラム内部からの光の走査によって濃淡を電気信号に変え、さらに光の走査によって露光された分解ネガを得る機器が挙げられるが、とくに限定されない。
製版方法としては、彫刻製版やダイレクト製版などがある。彫刻製版とは、画像処理工程から送られたTIFFデータを面付け処理をおこない、面付けし処理した画像データをシリンダーに彫る方式で、階調表現に優れる。ダイレクト製版とは、シリンダーに感光液を塗りつけ、ポジフィルムを使用して図柄をNC焼き付け機にて焼き付けた後、図柄部分の感光液を画像工程で取り除き、エッチングを行なう方式で文字等の表現に優れる。
製版する際の主版1および骨版2のスクリーン線数は、階調表現をより鮮明にするために175線〜250線に設定するのが好ましい。175線以下だと、版目が粗く、本杢の偽物である印刷物であることが容易に判別でき、250線以上だと、力強い木目導管模様の表現が困難になるからである。
そして、主版1のネガパターンから第一高輝度版11を製造する(図3参照)。主版1のネガパターンから製造する理由は、主版1の網点濃度の低い部分に光輝性のある高輝度印刷層10を形成することにより、木目導管模様の隙間から本杢特有の光輝性のある深み・照りが得られるからである。しかし、本杢特有の深み・照りが得られても、木目繊維の角度を変えた時に柄変化が生じるという意匠表現は得にくい。
木目繊維の角度を変えた時に柄変化が生じるという意匠表現を得るには、第二高輝度版12(図4参照)および第三高輝度版、第四高輝度版を用いて光輝性のある高輝度印刷層20,30,40を形成するのが好ましい(図5参照)。第二高輝度版12および第三高輝度版、第四高輝度版は、前記主版を選択した方向を除く3方向のうち、色分解されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色のうち網点濃度50〜60(%)の模様が最も豊富に存在する色を選定し、その選定された各方向の色のネガパターンから製造する。主版を選択した方向を除く3方向から製造する理由は、第一高輝度版11と異なる第二高輝度版12(図4参照)および第三高輝度版、第四高輝度版を製造するためである。
高輝度印刷層20,30,40は、それぞれ最も網点濃度の高い方向において最大の光輝性を発揮し、それ以外の方向では光輝性が低下する。したがって、各方向ごとに光輝性の模様が異なるため、木目繊維の角度を変えた時に柄変化が生じるという本杢特有の意匠表現が得られる。
そして、各高輝度版の線数や深さ、高輝度顔料の形状、粒径、色に違いを持たせることにより、二種以上の照り表現が得られる効果もある。なお、高輝度印刷層20,30,40は全て形成してもよいし、いずれか一つまたは二つのみを形成してもよい。
また、第二高輝度版12および第三高輝度版、第四高輝度版は、ノイズ処理を施すのが好ましい(図6参照)。ノイズ処理とは、各高輝度版の一部分の網点濃度を変化させ、規則的に表現されていた網点濃度の配列を若干変えることである。図6は、矢印の先の○で囲った部分の網点濃度48〜50%の部分のうち、50%の一部を49%に減少させ、49%の一部を50%に増加させるノイズ処理を行った例である。
網点濃度を変化させる程度は、もとの網点濃度に対して1.0〜7.0%程度が好ましい。1.0%未満の変化であればほとんど効果がなく、7.0%を超える変化をさせると高輝度版のパターン自体が大きく変わってしまうからである。
適度なノイズ処理を施すことにより、第二高輝度版12および第三高輝度版、第四高輝度版のパターンが本杢に見られるような砂目状に形成され得る。なお、ノイズ処理は第一高輝度版11にも施してもよい。
そして、同種の高輝度顔料を用いて高輝度印刷層10,20,30,40を形成した場合でも、各高輝度版のノイズ処理の程度に違いを持たせることにより、雰囲気の異なるデザイン表現が得られる効果もある。
また、主版1、骨版2、第一高輝度版11、第二高輝度版12および第三高輝度版、第四高輝度版はトーンカーブを変更し、よりダークな階調、よりライトな階調表現をしてもよい。
以上の製造方法によって得られた木目模様柄印刷版を用いて、基体シート51上に木目導管部印刷層3,4や高輝度印刷層10、20,30,40などが形成された木目模様柄化粧材60が得られる(図5参照)。
基体シート51の材質は、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、セルロース系樹脂、アセテート系樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン系樹脂から選択される単層樹脂シート、またはその中から選択された2種以上の樹脂による積層シートまたは共重合シートがある。
基体シート51の膜厚は5μm〜5mmが好ましい。膜厚が5μmより薄いと、シートに剛性がなく木目模様柄印刷層5が支持できないという問題があり、5mmより厚いと、剛性がありすぎて取り扱いにくいという問題があるためである。
基体シート51の形成方法は、押出成形、カレンダー成形、キャストなどの汎用の製膜方法で構わない。なお、基体シート3は、必要に応じて木目模様柄印刷層5を形成する側の表面に予めコロナ放電処理、プラズマ処理、易接着プライマーコート処理等の易接着処理を施しておいてもよい。
木目導管部印刷層3,4は、前記の主版1および骨版2を用いて形成される層であり、各層ともグラビア印刷法により形成するのが好ましい。印刷順序は、主版1で印刷した後に骨版2で印刷する場合、骨版2で印刷した後に主版1で印刷する場合のいずれでも構わない。また、主版1のみで木目導管部印刷層全てを形成してもよい。
木目導管部印刷層3,4の材質としては、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂、シアノアクリレート系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルギド樹脂などをバインダーとし、これに顔料、染料等の着色剤を適量含有させたものを挙げることができる。
木目導管部印刷層3,4の膜厚は、0.5μm〜50μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、力強い木目導管模様が得られないという問題があり、50μmより厚いと、印刷後に乾燥し難いという問題があるためである。
高輝度印刷層10は前記の第一高輝度版11、高輝度印刷層20は前記の第二高輝度版12、高輝度印刷層30は前記の第三高輝度版、高輝度印刷層40は前記の第四高輝度版を用いて形成される層であり、各層ともグラビア印刷法により形成するのが好ましい。印刷順序は、第一高輝度版11から第四高輝度版へ順に印刷する場合、順不同で印刷する場合のいずれでも構わない。
高輝度印刷層10、20,30,40の材質としては、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂、シアノアクリレート系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルギド樹脂などをバインダーとし、これにアルミペーストやパール顔料などの高輝度顔料を適量含有させたものを挙げることができる。
高輝度印刷層10、20,30,40の膜厚は、0.5μm〜50μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、光輝性が得にくいという問題があり、50μmより厚いと、印刷後に乾燥し難いという問題があるためである。
さらに、木目模様柄化粧材60の表面の光沢を十分に保つために、表面にヘイズが1.0以下で厚みが5μm以上のクリアー層55を設けてもよい。クリアー層55のヘイズが1.0を超えると、白濁しているのが目で見て感じられるレベルとなり、散乱効果により柄の十分な照り返しを得ることができなくなる。クリアー層の厚みが5μm未満であると、実用上摩耗性が弱く深みが感じられない場合が多い。
クリアー層55の材質としては、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂の単体または共重合体などを挙げることができる。クリアー層55の形成方法は、汎用の印刷方法や、コーターによるコーティング法、塗装、ディピングのいずれの方法でもよい。
なお、木目模様柄化粧材60には、上記の印刷層のほかに接着層16やアンカー層などを設けてもよい。また、木目模様柄化粧材60を転写シートとする場合には剥離層を設けてもよい。また、転写シートとする場合には基体シートに離型層を設けてもよい。
以上の方法によって得られた木目模様柄化粧材60を、射出成形金型6に挿入し、型締め後、成形樹脂7と一体化させることにより木目模様成形品90が得られる(図7、図8参照)。成形樹脂7の材質としては、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタン系樹脂の単体または共重合体などを挙げることができる。
木目模様の原稿としてバーズアイメープル材を選定し、それを色分解装置EPSON GT−8700にて上下左右4方向からスキャンしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に色分解した。その結果、前記4方向のうち網点濃度50〜60(%)の模様が最も豊富に存在した方向は左方向であり、その左方向のうち最も豊富に存在した色はマゼンタであった。このマゼンタのパターンを主版として、木目模様柄印刷版を製造した。得られた主版は、木目模様の主導管部分のパターンを適切に表現したものであった。
その後、前記主版のパターンのうち色濃度60(%)以上の部分から骨版を製造し、主版のネガパターンから第一高輝度版を製造した。
次に、残り3方向において色分解されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色のうち最も豊富に存在する色を選定したところ、上方向および右方向はシアン、下方向はイエローであった。この上方向および右方向のシアンのネガパターンから第二高輝度版および第三高輝度版、下方向のイエローのネガパターンから第四高輝度版を製造した。
その際、第一高輝度版には3%、第二高輝度版、第三高輝度版、第四高輝度版には7%のノイズ処理を施し、主版、骨版、各高輝度版の版の線数を175線にして電子彫刻方式により製造した。
その後、厚み38μmのポリエチレンテレフタレートフイルム上に5μmの厚みのアクリル系樹脂からなるクリアー層をリバースコート法により形成し、次いで上記骨版および主版を用いてアクリル系樹脂をバインダーとし、黒および茶顔料を適量含有させた木目導管部印刷層をグラビア印刷により形成した。
次いで、第一高輝度版および第二高輝度版を用いてウレタン系樹脂をバインダーとし白色パール顔料を適量含有させた高輝度印刷層、第三高輝度版を用いてウレタン系樹脂をバインダーとし茶色パール顔料を適量含有させた高輝度印刷層、第四高輝度版を用いてウレタン系樹脂をバインダーとし黄色パール顔料を適量含有させた高輝度印刷層をグラビア印刷により順次形成した後、塩化ビニル酢酸ビニル共重合系樹脂からなる接着剤層をグラビア印刷により形成して、木目模様柄化粧材を得た。得られた木目模様柄化粧材は、各高輝度印刷層がそれぞれ異なる光輝性を有し、従来にない深み・照りと木目繊維の角度を変えた時に柄変化が生じるという本杢特有の意匠表現がされたものであった。
この得られた木目模様柄化粧材を、射出成形金型に挿入し、型締め後、アクリロニトリルブタジエンスチレン成形樹脂と一体化させたところ、従来にない深み・照りと木目繊維の角度を変えた時に柄変化が生じるという本杢特有の意匠表現がされた木目模様柄成形品が得られた。
本発明によって得られた木目模様柄化粧材および木目模様柄成形品は、家電製品、住宅機器、事務機器、自動車部品などに利用されるパネル部材等の加飾に用いられる。
本発明に係る木目模様柄印刷版の製造方法において、画像処理に使用するスキャナ等を用いて木目模様の原稿に対し4方向からスキャンした状態を示す図である。 本発明に係る木目模様柄印刷版の製造方法により、選定された主版のパターンの一例を示す図である。 本発明に係る木目模様柄印刷版の製造方法において、骨版および第一高輝度版のパターンを選定するときの一例を示す説明図である。 本発明に係る木目模様柄印刷版の製造方法により、選定された第一高輝度版のパターンの一例を示す図である。 本発明に係る木目模様柄化粧材の一例を示す断面図である。 本発明に係る木目模様柄印刷版の製造方法において、高輝度版にノイズ処理を施すときの一例を示す説明図である。 本発明に係る木目模様成形品の製造方法の一例を示す断面図である。 本発明に係る木目模様成形品の一例を示す断面図である。
1 主版
2 骨版
3 木目導管部印刷層(主版による)
4 木目導管部印刷層(骨版による)
6 射出成形金型
7 成形樹脂
10、20,30,40 高輝度印刷層
11 第一高輝度版
12 第二高輝度版
51 基体シート
55 クリアー層
60 木目模様柄化粧材
90 木目模様成形品

Claims (6)

  1. 木目模様の原稿に対し上下左右4方向からスキャンしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に色分解し、次いで前記4方向のうち網点濃度50〜60(%)の模様が最も豊富に存在する方向を選定し、かつその方向においてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのうち最も豊富に存在する色を選定して、その色のパターンから主版を製造することを特徴とする木目模様柄印刷版の製造方法。
  2. 前記主版を選定した方向を除く3方向において、色分解されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色のうち網点濃度50〜60(%)の模様が最も豊富に存在する色を選定し、その選定された各方向の色のネガパターンから、第二高輝度版、第三高輝度版、第四高輝度版の全部またはいずれかを製造することを特徴とする請求項1記載の木目模様柄印刷版の製造方法。
  3. 少なくとも前記第二高輝度版、第三高輝度版、第四高輝度版のいずれかにノイズ処理を施すことを特徴とする請求項2記載の木目模様柄印刷版の製造方法。
  4. 前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の木目模様柄印刷版の製造方法によって得られた木目模様柄印刷版を用いて、基体シート上に木目模様柄印刷層を形成した木目模様柄化粧材。
  5. 前記請求項4に記載の木目模様柄化粧材の表面に、ヘイズ1.0以下で厚み5μm以上のクリアー層を設けた木目模様柄化粧材。
  6. 前記請求項3〜5のいずれかに記載の木目模様化粧材を、射出成形金型に挿入し、型締め後、成形樹脂と一体化させ成形品を得る木目模様成形品の製造方法。
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