JP2005319083A - 内視鏡用処置具の巻き取りリール及び内視鏡用処置具並びに内視鏡用処置具システム - Google Patents

内視鏡用処置具の巻き取りリール及び内視鏡用処置具並びに内視鏡用処置具システム Download PDF

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Abstract

【課題】 挿入部をコンパクトにまとめつつ、挿入部への負荷を低減することを目的とする。
【解決手段】 内視鏡用処置具システム1は、処置具2と、処置具2を巻き取る巻き取りリール3とからなる。巻き取りリール3は、リール本体20が支持部22に回転自在に支持されており、湾曲部25,26が離間して配置されている。処置具2は、湾曲部25,26間の距離に略等しい第1シース部11と、湾曲部25,26の長さに略等しい第2シース部12とが交互に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内視鏡用処置具の巻き取りリール及び内視鏡用処置具並びに内視鏡用処置具システムに関する。
内視鏡用処置具(以下、処置具とする)は、内視鏡に挿通させて用いるもので、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通される可撓性の挿入部を備えている。ここで、処置具の挿入部は、長くて扱い難いので、保管時などに挿入部をロール状に丸めてコンパクトすることが検討されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
例えば、特許文献1に開示されている保管装置は、処置具の保管時に、その挿入部を巻き取るドラムを有している。処置具は、その使用時には保管装置から取り外されて、通常の処置具として取り扱われる。
特許文献2に開示されているカテーテル挿入装置では、カテーテルの基端をロール状に巻き取るドラムを有している。
特許文献3に開示されている収納具は、可撓性シャフトを巻き取るドラムを有している。処置具を駆動させる駆動手段は、シャフト内に挿通されている。駆動手段が接続される操作部は、ドラムの側部に配置されている。また、ドラムの側部には、ドラムを回転させ、処置具を挿抜させるハンドルが別に設けられている。
実開昭63‐195806号公報 米国特許第3995628号明細書 米国特許第5695491号明細書
しかしながら、従来の技術では、円筒形状を有するドラムの外周面に沿って挿入部を巻き取るので、元々直線状に製造されている挿入部が外周面の形状に合わせて変形させられ、その結果として挿入部の全長に亘って負荷がかかるという問題を有していた。また、挿入部がドラムの外周面に沿って巻かれると、挿入部の全長に亘って巻き癖が付き易かった。挿入部に巻き癖が付くと、自然状態で湾曲してしまうので、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通し難くなることがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、挿入部をコンパクトにまとめつつ、挿入部への負荷を低減することである。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、内視鏡に挿通される内視鏡用処置具の挿入部を巻き取る巻取部材を備え、前記巻取部材は、前記挿入部の巻き取り方向に沿って湾曲する湾曲部が、離間して複数配置されていることを特徴とする内視鏡用処置具の巻き取りリールとした。
この巻き取りリールは、湾曲部が離間して配置されており、湾曲部の間は、内視鏡用処置具の挿入部が略直線状に巻き取られるようになっている。このような巻き取りリールで内視鏡用処置具を巻き取ると、湾曲されつつ巻き取られる部分が少なくなる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内視鏡用処置具の巻き取りリールにおいて、前記巻取部材は、並行に配置される一対のプレートと、前記一対のプレートの間に取り付けられた複数の支持部材とを有し、前記支持部材は、互いに並行、かつ離間して配置され、前記支持部材に前記湾曲部が設けられていることを特徴とする。
この巻き取りリールは、離間して配置された複数の支持部材の外周面を湾曲部として用いる。挿入部は、支持部材間に掛け渡されるように巻き取られ、支持部材間では挿入部が直線状になる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の内視鏡用処置具の巻き取りリールと、前記巻き取りリールに巻き取られる前記挿入部を備え、前記挿入部の先端に生体を処置する先端処置部が設けられ、前記挿入部の基端に前記先端処置部を操作する操作部が設けられた前記内視鏡用処置具と、を備え、前記挿入部は、前記湾曲部に対応する位置に、湾曲可能な被湾曲部が設けられていることを特徴とする内視鏡処置具システムとした。
この内視鏡用装置具システムは、前記のような巻き取りリールと、このような巻き取りリールの湾曲部の位置に対応して被湾曲部を備える内視鏡用処置具とからなるので、内視鏡用処置具の挿入部の全長に亘って負荷がかかることが防止される。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の内視鏡用処置具システムにおいて、前記被湾曲部は、前記挿入部の他の部分よりも柔軟性が高いことを特徴とする。
この内視鏡用処置具システムでは、被湾曲部の柔軟性が高いため、被湾曲部を湾曲部に沿って湾曲させても、その負荷は小さくなる。
請求項5に係る発明は、請求項3に記載の内視鏡用処置具システムにおいて、前記被湾曲部は、補強された部分であることを特徴とする。
この内視鏡用処置具システムでは、被湾曲部が補強により強化されているため、被湾曲部を湾曲部に沿って湾曲させても、挿入部が潰れなくなる。
請求項6に係る発明は、請求項3に記載の内視鏡用処置具システムにおいて、前記被湾曲部は、前記挿入部を屈曲させる関節であることを特徴とする。
この内視鏡用処置具システムでは、被湾曲部が屈強可能な関節になっているので、被湾曲部を湾曲部に沿って屈曲させても、負荷はかからない。
請求項7に係る発明は、内視鏡に挿通される可撓性の挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、生体を処置する先端処置部と、前記挿入部の基端に設けられ、前記先端処置部を操作する操作部とを備え、前記挿入部は、前記挿入部を巻き取る巻き取りリールに所定間隔で巻き取り方向に沿って配設されている複数の湾曲部の位置に対応して、湾曲可能な被湾曲部が設けられていることを特徴とする内視鏡用処置具とした。
この内視鏡用装置具は、湾曲部が離間して配置される巻き取りリールに巻き取られるもので、湾曲部の位置に対応して被湾曲部が設けられているので、挿入部の全周に亘って負荷がかかることが防止される。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の内視鏡用処置具において、前記被湾曲部は、前記挿入部の他の部分よりも柔軟性が高いことを特徴とする。
この内視鏡用処置具は、被湾曲部の柔軟性が高いため、被湾曲部を湾曲部に沿って湾曲させても、その負荷は小さくなる。
請求項9に係る発明は、請求項7に記載の内視鏡用処置具において、前記被湾曲部は、補強された部分であることを特徴とする。
この内視鏡用装置具は、被湾曲部が補強により強化されているため、被湾曲部を湾曲部に沿って湾曲させても、挿入部が潰れなくなる。
請求項10に係る発明は、請求項7に記載の内視鏡用処置具において、前記被湾曲部は、前記挿入部を湾曲させる関節であることを特徴とする。
この内視鏡用処置具は、被湾曲部が屈強可能な関節になっているので、被湾曲部を湾曲部に沿って屈曲させても、負荷はかからない。
本発明によれば、離間して配置された湾曲部に内視鏡用処置具の挿入部が巻き取られ、湾曲部間は挿入部が直線状に巻き取られるようになるので、内視鏡用処置具の巻き取り時に挿入部の全長に亘って負荷がかかることが防止される。また、挿入部の潰れの防止や、巻き癖の抑制が可能になるので、内視鏡用処置具による処置を、確実に、かつ効率良く行えるようになる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1から図4に示すように、第1実施形態における内視鏡用処置具システム1は、内視鏡用処置具(以下、処置具という)2と、処置具の巻き取りリール3とからなる。
図2に示すように、処置具2は、長尺で可撓性を有する挿入部5を有し、挿入部5の先端には先端処置部6が設けられている。先端処置部6は、先端に一対の生検カップ7を備え、この生検カップ7は回動軸8によって支持部材9に回動自在に支持されている。また、一対の生検カップ7は、不図示のリンク機構に連結されており、リンク機構は挿入部5内に挿通される駆動力伝達手段である操作ワイヤ10に連結されており、操作ワイヤ10の進退によって一対の生検カップ7が回動軸8を中心にして開閉するようになっている。
挿入部5は、内部に操作ワイヤ10を進退自在に挿通させるシースを有している。シースは、第1シース部11と、第1シース部11に連なり、被湾曲部である第2シース部12とを有し、第1シース部11と第2シース部12とが挿入部5の長さ方向に交互に直列に配置された構成になっている。図4に示すように、第1シース部11は、素線13を密巻きにしたコイル(コイル半径R1)である。第2シース部12は、素線14を密巻きにしたコイル(コイル半径R2)である。素線14は、素線と同じ材料から製造されているが、その線径が素線13よりも小さい。このため、第2シース部12は、第1シース部11よりも低強度、つまり柔らかくなっている。なお、図2に示すように、各第1シース部11の長さはSF1であり、各第2シース部12の長さはSS1である。
また、挿入部5の基端には、操作部15が設けられている。操作部15は、操作部本体16を有し、操作部本体16にはスライダ17が進退自在に取り付けられている。スライダ17には操作ワイヤ10が接続されている。
図1及び図3、図4に示すように、巻き取りリール3は、リール本体20を有し、リール本体20の中心には中心軸21が貫通している。この中心軸21は、支持部22に回転自在に支持されている。支持部22には、取付部22aが設けられており、この取付部22aで内視鏡に固定することができるようになっている。
また、リール本体20は、中心軸21の軸線方向(幅方向)の側面視で、長方形の短辺のそれぞれを半円状に膨出させた形状になっている。そして、対向する2つの長辺のそれぞれが幅方向に延びて2つの平面部23,24を形成し、対向する2つの半円状の円弧のそれぞれが幅方向に延びて2つの湾曲部25,26を形成し、これら平面部23,24及び湾曲部25,26で形成される外面で、処置具2の挿入部5を巻き取るようになっている。また、平面部23,24及び湾曲部25,26の側縁部には、つば部27が設けられており、外面に巻き回された挿入部5のずれや、脱落を防止するようになっている。なお、長辺(平面部23,24)の長さは、RP1であり、長辺間の距離(つまり、円弧の両端を結ぶ直線の長さ)は、RS1である。
ここで、平面部23,24の長さRP1は、挿入部5が直線状に巻き取られる長さであり、この長さRP1は、第1シース部11の長さSF1に略等しい。また、平面23,24間の距離RS1を直径とする湾曲部25,26の円周に相当する長さRC1(=0.5×π×RS1)は、挿入部5が円弧状に巻き取られる長さであり、この長さRC1は、第2シース部12の長さSS1に略等しい。つまり、図1に示すように、平面部23,24には、第1シース部11が巻き取られ、湾曲部25,26には、第2シース部12が巻き取られる。なお、挿入部5の太さによる巻き取り長の誤差や、挿入部5をリール本体20に多重に巻き回す際の誤差を考慮して、第1シース部11又は第2シース部12のいずれか一方の長さSF1、SS1を、RP1又は長さRC1よりも長く設定しても良い。そのような誤差を打ち消すための具体的な値としては、例えば、第1シース部11の長さSF1又は第2シース部12の長さSS1のいずれか一方の長さを、巻き取りリール3側の対応する長さRP1又は長さRC1よりも0%から15%の範囲内で増加させると良い。増加率が15%を越えると、第1シース部11又は第2シース部12が長くなりすぎて、第1シース部11が湾曲部25,26に巻き取られる等のずれが生じ易くなるので好ましくない。
次に、この内視鏡用処置具システム1の作用について図6を主に参照して説明する。なお、図6に示すように、内視鏡30は、体腔内に挿入される挿入部31の基端に操作部32が設けられ、操作部32の下部には、分岐部33が設けられている。分岐部33には、処置具2を挿通させる処置具挿通チャンネル34の挿入口35が形成されている。処置具挿通チャンネル34は、操作部32から挿入部31内を通り、先端に開口しており、ここから先端処置部6を突出できるようになっている。
また、処置具2は、巻き取りリール3の平面部23,24に第1シース部11が巻き取られ、湾曲部25,26に第2シース部12が巻き取られている。
処置具2を内視鏡30に挿通させる際には、巻き取りリール3の取付部22a(図1参照)を分岐部33の上面に設けられた凹部からなる被取付部(不図示)に嵌合させ、巻き取りリール3を内視鏡30に取り付ける。そして、先端処置具6を挿入口35から処置具挿通チャンネル34内に挿入させてから、挿入部5を掴んで処置具挿通チャンネル34内に送り込む。このとき、巻き取りリール3が回転して、巻き取りリール3に巻き取られていた挿入部5が繰り出され、処置具挿通チャンネル34には、第1シース部11と第2シース部12とが順番に送り込まれる。先端処置部6が内視鏡30の先端から突出したら、挿入部5の送り込みを停止する。
また、一対の生検カップ7を開閉する場合には、操作部15を操作し、操作ワイヤ10を進退させる。
処置具2を内視鏡30から抜去するときには、リール本体20を挿入時の回転方向と逆方向に回転させる。このとき、処置具挿通チャンネル34から引き戻された第1シース部11は、例えば、平面部23に巻き取られ、これに続く第2シース部12は、平面部23に連なる湾曲部25に巻き取られる。さらに、続く第1シース部11は、湾曲部25に連なる平面部24に巻き取られ、以降、先端処置部6側の第1シース部11に至るまで、平面部23,24と湾曲部25,26とにそれぞれ第1シース部11と第2シース部12が巻き取られる。
処置具1を交換する際には、巻き取りリール3の取付部22aを分岐部33から外し、代わりに、他の処置具を巻き取った巻き取りリールを取り付ける。
この実施の形態では、巻き取りリール3を非円形とし、平面部23,24を介して離間して配置される2つの湾曲部25,26を有するので、処置具2の挿入部5が全周に亘って湾曲させられることが防止され、挿入部5の負荷を低減できる。
さらに、このような巻き取りリール3を内視鏡30に取り付けると、対向する2つの湾曲部25,26が突出する略細長の部材が回転することになる。つまり、図6に示す姿勢では、内視鏡30の操作部32の上部の空間に余裕ができるので、円形のリールを使用する場合に比べて操作部32(例えば、アングルノブ32a)などとの干渉を防止し易くなり、操作性が向上する。ここで、平面部23,24の長さRP1を、湾曲部25,26の外周面の長さRC1より大きく設定すると、円形のリールに比べて、挿入部5を巻き易くなる。
また、このような巻き取りリール3に巻き取られる処置具2は、挿入部5にかかる負荷が低減されるので、耐久性が向上するし、巻き癖による抵抗を低減できる。ここにおいて、挿入部5は、巻き取りリール3の平面部23,24と湾曲部25,26との配置に対応させて第1シース部11と、被湾曲部である第2シース部12とを交互に設けてある。湾曲させられた状態で巻き取られる第2シース部12は、第1シース部11よりも柔らかく、湾曲し易くしてあるので、挿入部5の負荷等を効果的に低減することができる。この場合に、第2シース部12の強度は、若干低下するが、その先端及び基端は第1シース部11に接続されているので、挿入部5全体としての強度は保持される。
そして、このような処置具2と巻き取りリール3とからなる内視鏡用処置具システム1では、前記の各効果が得られる。
なお、第1シース部11と第2シース部12との強度を変化させる手段は、前記のものに限定されてない。例えば、第1シース部11と第2シース部12のそれぞれの素線13,14の線径を同一にし、第2シース部12のコイル径が第1シース部11のコイル径よりも太くなるように、素線13,14を巻いても良い。
また、同じ線径の素線13,14を、同じコイル径になるように巻く際には、第1シース部11の素線13を巻き付ける力を第2シース部12に比べて大きくしても良い。
さらに、第2シース部12の素線14を第1シース部11の素線13よりも柔軟性が高い材料から製造しても良い。
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、第1実施形態と重複する説明は省略する。
図7及び図8に示すように、第2実施形態における内視鏡用処置具40は、処置具2と、巻き取りリール41とからなる。
巻き取りリール41は、略正三角形状を有する2つのプレート42,43が平行に配置されている。各プレート42,43の角に相当する頂部42a,43aは、図7の側面視で円弧状となるように湾曲している。そして、2つのプレート42,43において対向する3組の頂部42a,43aの近傍が、それぞれ3つの支持部材44により連結されている。支持部材44は、略円柱形の巻取部材であって、その外周面が挿入部5を巻き取る湾曲部45になっている。このような支持部材44は、湾曲部45と各プレート42,43の頂部42a,43bとの間に所定長の段差が設けられるように配置されている。この段差が、挿入部5のずれや、脱落を防止するつば部90となる。なお、支柱部材44の半径をRR2とし、プレート42,43の一辺の直線部42b,43bの長さをPE2とする。
このような巻き取りリール41に巻き取られる処置具2は、第1シース部11と第2シース部12とが交互に連続して配置されている。第1シース部11は、支持部材44と支持部材44との間に直線状に掛け渡されるようにして巻かれる。つまり、この実施の形態では、第1シース部11の長さSF1は、プレート42,43の直線部42b,43bの長さPE2に略等しくなるように設定されている。また、第2シース部12は、支持部材44の湾曲部45に巻き取られる。第2シース部12の長さSS1は、支持部材44の円周の三分の一((2/3)×π×RR2)に略等しくなるように設定されている。
この実施形態は、前記実施形態と同様の作用及び効果を有する。さらに、巻き取りリール41を多角形状にすることで、処置具2が直線状に巻き取られる直線部42b,43bを多くし、湾曲させられる部分を少なくしたので、挿入部5全体としての負荷を軽減させることができる。また、2枚のプレート42,43を支持部材44で連結した構成であるため、巻き取りリール41の軽量化が図れ、取り扱いが容易になる。
ここで、巻き取りリール41の形状は、略正三角形状に限定されず、略2等辺三角形状や、その他の三角形状でも良いが、取り扱いを用意にする観点からは略正三角形状であることが望ましい。また、任意の多角形、例えば、図9に示すような略四角形状にしても良い。図9の示す巻き取りリール46は、平行に配置される2枚のプレート47を有し、各プレート47の角に相当する頂部47aが側面視で円弧状に湾曲させられている。さらに、各頂部47aには、2つのプレート47を平行に連結するように4つの支持部材44が取り付けられている。各支持部材44は、頂部47aとの間には、段差が形成されており、この段差が挿入部5のずれや、脱落を防止するつば部91になっている。
この巻き取りリール46では、支持部材44の外周面の約1/4の長さに相当する4つの湾曲部48に、第2シース部12が巻き取られ、隣り合う2つの支持部材44の間に第1シース部11が直線状に巻き取られる。この場合の各第1シース部11の長さSF1は、プレート47の直線部47bの長さPE3に略等しくなるように設定されている。また、各第2シース部12の長さSS1は、半径RR2の支持部材44の円周の四分の一((1/2)×π×RR2)に略等しい。
次に、本発明の第3実施形態について図面を参照して説明する。なお、前記各実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、前記各実施形態と重複する説明は省略する。
図10及び図11に示すように、第3実施形態における内視鏡用処置具システム50は、処置具51と、巻き取りリール41とからなる。
処置具51は、長尺で可撓性の挿入部54を有する造影チューブである。挿入部54は、その内部に送液用のルーメンが形成されたチューブ55を有し、挿入部54の先端は、造影剤を噴き出す開口56が形成された先端処置部になっている。さらに、チューブ55の外周には、所定の間隔で補強部材57が取り付けられている。
補強部材57は、被湾曲部を構成するもので、その長さは、巻き取りリール41の支持部材44の湾曲部45の長さ((2/3)×π×RR2)に略等しい。また、隣り合う2つの補強部材57の間の距離は、プレート42の直線部42bの長さPE2に略等しくなるように設定されている。このため、図11に示すように、補強部材57で補強された部分(第2シース部55b)が支持部材44の湾曲部45に沿って巻き取られ、補強部材57が設けられていない部分(第1シース部55a)が支持部材44間に直線状に巻かれる。
なお、図10に示すように、挿入部54の基端には操作部58が設けられている。操作部58は、送液口金59を有し、チューブ55内のルーメンに送液できるようなっている。
この実施形態では、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、離間して配置された3つの湾曲部45で挿入部54を巻き取り、湾曲部45間では挿入部54が直線状に巻き取られるようにしたので、挿入部54の全長に亘って負荷を受けることがなくなる。
さらに、支持部材44の湾曲部45に沿って湾曲させられるのは、補強部材57によって補強された部分(第2シース部55b)なので、チューブ55が潰れることはない。したがって、チューブ55のルーメンの流路面積を確実に確保することができる。
なお、補強部材57としては、コイルバネが図示されているが、補強用のチューブを外側から被せても良い。また、挿入部54のチューブ55内に補強部材57を設けても良い。
次に、本発明の第4実施形態について図面を参照して説明する。なお、前記各実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、前記各実施形態と重複する説明は省略する。
図12から図14に示すように、第4実施形態における内視鏡用処置具システム60は、処置具61と、巻き取りリール46とからなる。
処置具61は、長尺の挿入部62を有し、挿入部62の先端には先端処置部6が設けられている。挿入部62は、可撓性の第1シース部63を複数有し、一方の第1シース部63の先端部と、他方の第1シース部63の基端部とが被湾曲部であるシースリンク64によって直列に、かつ回動自在に連結されている。
第1シース部63は、素線を密巻きしたコイルからなる。第1シース部63の基端には、シースリンク64が取り付けられている。シースリンク64は、2つの第1シース部63を連結させる関節で、回動軸65a,65bで連結された2つのリンク部材66,67を有している。リンク部材66,67は、一方の第1シース部63の基端に固定された基部68を有し、基部68からは、軸線方向に平行に2つの腕部69が延設されている。各腕部69の内面には、リンク部材67の2つの腕部71の外面がそれぞれ当接している。リンク部材67は、2つの腕部71を平行に延設させる基部70を有し、基部70は、他方の第1シース部63の先端に固定されている。そして、各回転軸65a,65bは、重なり合う2組の腕部69,71に、それぞれ挿入されている。各回動軸65a,65bは、同軸上に配置されている。なお、リンク部材66及びリンク部材67は、それぞれ切り欠き72,73を有し、この切り欠き72,73を互いに近接させる方向に回動可能になっている。
また、先端処置部6の一対の生検カップ7を開閉させる駆動力伝達手段である操作ワイヤ80は、各第1シース部63内及び各シースリンク64内を挿通している。この実施形態における操作ワイヤ80は、撚り線などからなるワイヤ部81を複数有し、一方のワイヤ部81aの基端部と、他方のワイヤ部81bの先端部とが被湾曲部である操作ワイヤリンク82によって直列に、かつ回動自在に連結されている。
操作ワイヤリンク82は、一方のワイヤ部81aの基端部に固定されたリンクプレート83aと、他方のワイヤ部81bの先端部に固定されたリンクプレート83bとが回動軸84で回動自在に連結された関節である。回動軸84は、各回動軸65a,65bと同軸上に配置されている。なお、操作ワイヤリンク82の回動軸84の位置は、先端処置部6の一対の生検カップ7を閉じたときに、各回転軸65a,65b,84が同軸上に並ぶように設定されている。このため、シースリンク64を屈折させたときには、操作ワイヤリンク82が一緒に屈折する。
このようなシースリンク64及び操作ワイヤリンク82は、例えば、図12に示すような巻き取りリール46の形状に合わせて等間隔に配設されている。すなわち、回動軸65a,65b,84の配置間隔は、挿入部62をリンク64,82で略直角に屈曲させたときに、隣り合った2つの第1シース部63が、隣り合った2つの直線部47bに沿って、直線状に掛け渡され、側面視で略四角形状に巻き取られるような配置間隔になっている。
この実施形態によれば、処置具61の挿入部62に被湾曲部としてリンク64,82を設けたので、挿入部62を所定の間隔で略直角に屈曲させることができる。このリンク64,82を、巻き取りリール46の湾曲部48の配置に合わせて設けると、挿入部62においてリンク64,82を除く部分を直線状に巻き付けることが可能になる。したがって、第1シース部63に負荷がかからなくなる。
また、挿入部62は、回動軸65a,65b,84を基点として屈曲させられるので、挿入部62に巻き癖が付くことはなく、処置具挿通チャンネル34(図6参照)への挿抜操作や、操作ワイヤ80の進退操作が容易になる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、巻き取りリール3のリール本体20を、対向配置された一対のプレートと、プレートの両端部に取り付けられた2つの支持部材44とから構成しても良い。また、図7又は図9に示す巻き取りリール41,46の湾曲部45,48の間を平面で覆っても良い。さらに、巻き取りリール41,46の中心に回転軸を設け、この回転軸を支持部(例えば、図1の支持部22)に回転自在に支持させ、巻き取りリール41,46を内視鏡30に取り付けられるようにしても良い。
本発明の実施形態における内視鏡用処置具システムを示す図である。 処置具の挿入部を示す図である。 巻き取りリールを示す図である。 巻き取りリールの斜視図である。 処置具の挿入部の一部を断面にした図である。 内視鏡用処置具システムの使用状態を説明する図である。 内視鏡用処置具システムを示す図である。 巻き取りリールの斜視図である。 内視鏡用処置具システムを示す図である。 処置具の挿入部を示す図である。 内視鏡用処置具システムを示す図である。 内視鏡用処置具システムを示す図である。 処置具の挿入部を示す図である。 処置具の挿入部の上面図である。
符号の説明
1,40,60 内視鏡用処置具システム
2,51,61 処置具(内視鏡用処置具)
3,41,46 巻き取りリール
5,54,62 挿入部
6 先端処置部
12,55b 第2シース部(被湾曲部)
15,58 操作部
20 リール本体(巻取部材)
25,26 湾曲部
42,43,47 プレート
44 支持部材(巻取部材)
45 湾曲部
57 補強部材(被湾曲部)
64 シースリンク(被湾曲部、関節)
82 操作ワイヤリンク(被湾曲部、関節)

Claims (10)

  1. 内視鏡に挿通される内視鏡用処置具の挿入部を巻き取る巻取部材を備え、
    前記巻取部材は、前記挿入部の巻き取り方向に沿って湾曲する湾曲部が、離間して複数配置されていることを特徴とする内視鏡用処置具の巻き取りリール。
  2. 前記巻取部材は、並行に配置される一対のプレートと、前記一対のプレートの間に取り付けられた複数の支持部材とを有し、前記支持部材は、互いに並行、かつ離間して配置され、前記支持部材に前記湾曲部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用処置具の巻き取りリール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の内視鏡用処置具の巻き取りリールと、
    前記巻き取りリールに巻き取られる前記挿入部を備え、前記挿入部の先端に生体を処置する先端処置部が設けられ、前記挿入部の基端に前記先端処置部を操作する操作部が設けられた前記内視鏡用処置具と、
    を備え、
    前記挿入部は、前記湾曲部に対応する位置に、湾曲可能な被湾曲部が設けられていることを特徴とする内視鏡処置具システム。
  4. 前記被湾曲部は、前記挿入部の他の部分よりも柔軟性が高いことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用処置具システム。
  5. 前記被湾曲部は、補強された部分であることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用処置具システム。
  6. 前記被湾曲部は、前記挿入部を屈曲させる関節であることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用処置具システム。
  7. 内視鏡に挿通される可撓性の挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、生体を処置する先端処置部と、前記挿入部の基端に設けられ、前記先端処置部を操作する操作部とを備え、
    前記挿入部は、前記挿入部を巻き取る巻き取りリールに所定間隔で巻き取り方向に沿って配設されている複数の湾曲部の位置に対応して、湾曲可能な被湾曲部が設けられていることを特徴とする内視鏡用処置具。
  8. 前記被湾曲部は、前記挿入部の他の部分よりも柔軟性が高いことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡用処置具。
  9. 前記被湾曲部は、補強された部分であることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡用処置具。
  10. 前記被湾曲部は、前記挿入部を屈曲させる関節であることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡用処置具。

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