JP2005316158A - 可視光線反射板及びそれを組み込んでなる電気電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 金属板もしくはめっきした金属板3の片面に、表面の555nmでの可視光線の拡散反射率が0.70以上でかつ、80℃以上200℃以下の所定温度で測定した波数600〜3000cm-1の領域における赤外線全放射率が0.60以上の白色樹脂シート5を積層してなる可視光線反射板1とする。金属板もしくはめっきした金属板3と白色樹脂シート5との間に、555nmでの可視光線の拡散反射率が0.70以上である白色樹脂塗膜を含んでもよく、あるいは、金属板もしくはめっきした金属板3の白色樹脂シート5のない他方の面に裏面樹脂塗膜を含むこともできる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、熱吸収性に優れた可視光線反射板を提供することにより、この課題を解決しようとするものである。
(1)金属板もしくはめっきした金属板の片面に、表面の555nmでの可視光線の拡散反射率が0.70以上でかつ、80℃以上200℃以下の所定温度で測定した波数600〜3000cm-1の領域における赤外線全放射率が0.60以上の白色樹脂シートを有していることを特徴とする、熱吸収性に優れた可視光線反射板。
(2)前記金属板もしくはめっきした金属板と前記白色樹脂シートとの間に、555nmでの可視光線の拡散反射率が0.70以上である白色樹脂塗膜を有していることを特徴とする、前記(1)に記載の可視光線反射板。
(3)前記金属板もしくはめっきした金属板が、前記白色樹脂シートを有していない他方の面に樹脂塗膜を有していることを特徴とする、前記(1)又は(2)に記載の可視光線反射板。
(4)前記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の可視光線反射板を組み込んでなる電気電子機器。
・塗料−1
市販の有機溶剤可溶型非晶性ポリエステル樹脂(以下「ポリエステル樹脂」と称す)である東洋紡績社製「バイロン(商標)TM GK140」(数平均分子量:13000、Tg:20℃)を有機溶剤(ソルベッソ150とシクロヘキサノンの質量比1:1の混合溶剤)に溶解した。次に、有機溶剤に溶解したポリエステル樹脂100質量部(固形分換算)に対して市販のヘキサ−メトキシ−メチル化メラミンである三井サイテック社製の「サイメル(商標)TM 303」を15質量部(固形分換算)添加し、更に、市販の酸性触媒である三井サイテック社製の「キャタリスト6003B」を0.5質量部(固形分換算)添加し、攪拌することで、メラミン硬化型ポリエステル系のクリヤー塗料を得た。更に、作製したクリヤー塗料に、石原産業社製酸化チタン「タイペーク(商標)TM CR95」を50質量%(固形分換算)添加し、攪拌することで、塗料−1を得た。
ここで、質量部と称しているものは、添加物を添加する前の状態を100部としたときの添加物の比率(部数単位での)を表しており、質量%と称しているものは、添加物を添加した後の状態を100%としたときの添加物の比率(%)を表している。
・塗料−2
塗料−1と同様の方法でクリヤー塗料を作製し、これに石原産業社製酸化チタン「タイペークTM CR95」を35質量%(固形分換算)添加し、攪拌することで、塗料−2を得た。
・塗料−3
日本ファインコーティング社製のプレコート鋼板用塗料である「FL100HQ」のグレー色を用いた。
・塗料−4
日本ファインコーティング社製のポリエステル系プライマー用塗料であるFLC641のクリヤー塗料に、GRACE社製クロメートフリー防錆顔料「シールデクスC303」を6質量%(固形分換算)、石原産業社製酸化チタン「タイペーク(商標)TM CR95」を26質量%(固形分換算)添加し、攪拌することで、プライマー塗料を得た。
厚み0.6mmの金属板を、市販のアルカリ脱脂剤である日本パーカライジング社製の「FC4336」を2質量%濃度に希釈した60℃の水溶液中にてアルカリ脱脂し、水洗後、乾燥した。
・EG: 市販の電気亜鉛めっき鋼板(亜鉛付着量:片面20g/m2、材質:SECE(JIS G 3313))
・Al: 市販のアルミ板(材質:1100(JIS H 4000))
(1)白色PP−1シート
市販のポリプロピレン樹脂である出光石油化学社製「IDEMITSU PPF−734NP」に、石原産業社製酸化チタン「タイペークTM CR95」を29.5質量%添加し、更に東海カーボン社製カーボンブラック「トーカブラック#7350F」を0.5質量%添加して均一に混合し、充分に真空乾燥したものを、シート成形用のT型ダイを取り付けた押出機に供給し、樹脂が溶融する温度以上、樹脂が分解する温度以下の温度で溶融押出し、チルロール,引取ロールに導き、白色PP−1シートを得た。
(2)白色PP−2シート
出光石油化学社製「IDEMITSU PPF−734NP」に、石原産業社製酸化チタン「タイペークTM CR95」を30質量%添加し、均一に混合し、充分に真空乾燥したものを、シート成形用のT型ダイを取り付けた押出機に供給し、樹脂が溶融する温度以上、樹脂が分解する温度以下の温度で溶融押出し、チルロール,引取ロールに導き、白色PP−2シートを得た。
(3)白色PP−3シート
出光石油化学社製「IDEMITSU PPF−734NP」に、石原産業社製酸化チタン「タイペークTM CR95」を27質量%添加し、更に東海カーボン社製カーボンブラック「トーカブラック#7350F」を3質量%添加して均一に混合し、充分に真空乾燥したものを、シート成形用のT型ダイを取り付けた押出機に供給し、樹脂が溶融する温度以上、樹脂が分解する温度以下の温度で溶融押出し、チルロール,引取ロールに導き、白色PP−1シートを得た。
白色塗装プレコート金属板と、その片面に白色樹脂シートを貼り付けた反射板の作製は、以下の要領で行った。
1)プレコート金属板白色面と白色樹脂シートの可視光線拡散反射率測定
島津製作所社製の分光光度計「UV265」に、積分球反射付属装置を取り付けて、プレコート金属板の白色面と、貼り付ける前の白色樹脂シート単体の555nmでの可視光線の拡散反射率を、それぞれ測定した。測定結果を表1に示す。
日本分光社製のフーリエ変換赤外分光光度計「VALOR−III 」を用いて、使用した樹脂シートの表面温度を80℃にしたときの波数600〜3000cm-1の領域における赤外発光スペクトルを測定し、これを標準黒体の発光スペクトルと比較することで、金属板の全放射率を測定した。標準黒体は、鉄板にタコスジャパン社販売(オキツモ社製造)の「THI−1B黒体スプレー」を30±2μmの膜厚でスプレー塗装したものを用いた。測定結果を表1に示す。
図4に、実験装置の概要を示す。木製の箱41の中に、市販の蛍光灯照明器具42を取り付け、蛍光灯43から30cm離れた箇所に市販の照度計のセンサー45を設置した。実験で用いた蛍光灯43は、16形ランプ出力16Wの蛍光灯であった。測定の際には、蛍光灯照明器具に付属している反射板(以下「既存の反射板」と称す)47を取り外し、作製した各種反射板を用いて既存の反射板と同じ形状の測定用反射板47’を作製し、既存の反射板47を取り付けたときと、これら作製した測定用反射板47’を取り付けたときの照度を測定して、次のように評価した。
照度変化率が110%以上の場合: ○
照度変化率が103%以上110%未満の場合: △
照度変化率が103%未満の場合: ×
なお、照度変化率は、以下のように定義した。
照度変化率(%)=([作製した測定用反射板での照度]/[既存の反射板での照度])×100
得られた結果を表2に示す。
作製した反射板の白色樹脂シート貼り付け面が外側となるように、90°曲げを20℃雰囲気中で行い、加工部の樹脂シートの損傷状態及び剥離状態を目視で観察し、下記の基準で加工性を評価した。反射板は、試験片の内側で0mmとなるように加工した(一般に0mmR曲げと呼ばれる)。
外観に損傷が全く無い場合: ○
樹脂シートや塗膜が部分的に損傷もしく剥離している場合: △
樹脂シートや塗膜が激しく損傷もしくは剥離している場合: ×
得られた結果を表2に示す。
作製した反射板の白色樹脂シート面に、素地金属まで達するクロスカット傷を入れて、JIS K 5400.9.1記載の方法で塩水噴霧試験を実施した。塩水は、試験片のクロスカット面に噴霧した。試験時間は72時間とした。表面側のカット部からの塗膜膨れ幅を測定し、カット部膨れ幅が片側3mm以下の場合を○、カット部膨れ幅が片側3mm超の場合を×、とする基準で耐食性の評価をした。得られた結果を表2に示す。
図4に示したように、蛍光灯43の下側10cmの位置に熱電対49を設け、蛍光灯43に通電してから60分後の温度を測定した。得られた結果を表2に示す。
3…金属板
5…白色樹脂シート
7…白色樹脂塗膜
9…裏面樹脂塗膜
Claims (4)
- 金属板もしくはめっきした金属板の片面に、表面の555nmでの可視光線の拡散反射率が0.70以上でかつ、80℃以上200℃以下の所定温度で測定した波数600〜3000cm-1の領域における赤外線全放射率が0.60以上の白色樹脂シートを有していることを特徴とする、熱吸収性に優れた可視光線反射板。
- 前記金属板もしくはめっきした金属板と前記白色樹脂シートとの間に、555nmでの可視光線の拡散反射率が0.70以上である白色樹脂塗膜を有していることを特徴とする、請求項1に記載の可視光線反射板。
- 前記金属板もしくはめっきした金属板が、前記白色樹脂シートを有していない他方の面に樹脂塗膜を有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の可視光線反射板。
- 請求項1〜3のいずれか1つに記載の可視光線反射板を組み込んでなる電気電子機器。
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