JP2005315833A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 圧力センサに外部から振動が与えられる場合であっても、確実に信号を出力できる圧力センサを提供する。
【解決手段】 一枚の金属板の両側を折り曲げて2つのバネ部41、42を有するバネターミナル40の構造とする。このような構造を有するバネターミナルでは、2つのバネ部41、42の固有振動数が互いに異なっている。このため、圧力センサに外部振動が与えられた場合、バネターミナル40の2つのバネ部41、42のいずれか一方が外部振動に共振したとしても、もう一方が基板30内回路とターミナル50とを電気的に接続し続けることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、外部から受ける振動に対する耐振性を向上させた圧力センサに関する。
従来より、圧力センサ内部の構造を簡略化し、小型な圧力センサを実現できる構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図8に、従来の圧力センサの概略断面図を示す。この図に示されるように、圧力センサは、ハウジングJ1と、六角ケーシングJ2と、機器コネクタJ3とを備えて構成されている。
ハウジングJ1は六角ケーシングJ2に連通するように固定されている。このハウジングJ1の一端側には圧力導入孔J4があり、この圧力導入孔J4の終端部にはダイヤフラムを備えた圧力測定セルJ5が配置されている。この圧力測定セルJ5は、集積回路を有する基板J6のコンタクト面J7を介して、基板J6内の集積回路と電気的に接続されている。また、基板J6内の集積回路は、圧縮バネ(S字状の板バネ)J8を介して機器コネクタJ3に設置されたコネクタコンタクトJ9と電気的に接続されており、さらにコネクタコンタクトJ9がターミナルJ10に電気的に接続されている。
そして、機器コネクタJ3が圧力測定セルJ5、基板J6、圧縮バネJ8等を覆うように六角ケーシングJ2に固定され、パッケージとされている。なお、機器コネクタJ3に図示しない外部コネクタが接続され、外部との電気的な接続がなされるようになっている。
上記のような構成において、基板J6内の集積回路とコネクタコンタクトJ9とは、S字状の圧縮バネJ8によって電気的に接続されている。具体的には、圧縮バネJ8の一端は導電接着剤で基板J6に直接接続されている。一方、圧縮バネJ8の他端は、機器コネクタJ3が六角ケーシングJ2にはめ込まれたときに、機器コネクタJ3に設置されたコネクタコンタクトJ9に接するようになっている。このようにして、基板J8内の集積回路とコネクタコンタクトJ9との電気的導通状態が図られている。
特表2003−529070号公報
しかしながら、上記従来のように圧縮バネJ8で電気的導通状態を図る構造では、圧力センサが外部振動を受けると、圧縮バネJ8がその外部振動に共振してしまうという問題が生じる。ここで、圧縮バネJ8の一端は基板に直接接続されているが、圧縮バネJ8の他端はコネクタコンタクトJ9に押し込まれて固定されているだけなので、圧縮バネJ8が外部振動を受けて共振すると、圧縮バネJ8の他端がコネクタコンタクトJ9から離れた状態、すなわち非接触状態になる可能性がある。このような状態になると、基板J6とコネクタコンタクトJ9とが電気的に切断されてしまうこととなる。したがって、検出された圧力値の信号を外部に取り出すことができなくなる。
また、圧縮バネJ8が共振すると、コネクタコンタクトJ9に接触している圧縮バネJ8がコネクタコンタクトJ9をこするように振れることがある。このようにして、圧縮バネJ8の他端が振れることで圧縮バネJ8やコネクタコンタクトJ9が摩耗してしまう。これにより、基板J6からの出力が不安定になることや、圧力値を示す信号にノイズが含まれてしまうこと等の不具合が生じる。
上記の問題は、圧力センサが振動を受けやすい環境となる場所(例えば車両のエンジンルーム)に装備される場合、特に起こりやすい。
本発明は、上記点に鑑み、圧力センサに外部から振動が与えられる場合であっても、確実に信号を出力できる圧力センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、圧力導入孔(13)を有するハウジング(10)と、中空筒形状であって、この中空筒形状の軸の一端側に前記ハウジングに導入された圧力によって変形可能なダイヤフラム部(22)を有し、軸の他端側に前記圧力導入孔と連通する通路(23)を有するステム(20)と、ダイヤフラム部上に設けられ、ダイヤフラム部の変形に応じた電気信号を出力する検出部(24)と、電気信号を受け取り、この電気信号に応じた出力信号を作成する基板(30)と、固有振動数が異なる複数のバネ部(41、42)を有すると共にバネ部の一端側(41a、42a)が基板に接合されるバネターミナル(40)と、バネ部の他端側(41b、42b)が当接されると共に、出力信号を外部に出力するターミナル(50)とを備えることを特徴としている。
このように、基板とターミナルとの電気的接続において、固有振動数の異なる複数のバネ部を有するバネターミナルを介するようにすることで、圧力センサが外部振動を受けたときに、いずれか一方のバネ部が外部振動に対して共振してしまったとしても、もう一方のバネ部が共振しないようにすることができる。したがって、基板内の回路とターミナルとを常に電気的に接続することができる。このようにして、圧力センサの耐振性を向上させることができ、安定して信号を出力することができる。
また、バネターミナルにおいては、バネ部の一端側が基板に直接接合された状態になっている。つまり、圧力センサが外部振動を受けた場合であっても、バネ部が基板面に対してずれることがない。共振によってバネ部の他端側が振動したとしても、バネ部の他端側が異なる振動数の外部振動で共振するため、バネ部の他端側がターミナルをこする状態が異なる。したがって、バネ部およびターミナルの摩耗の進み方が異なり、冗長性を持つことから、バネ部およびターミナルの摩耗を軽減することができる。
請求項2に記載の発明では、圧力導入孔(13)を有するハウジング(10)と、中空筒状であって、この中空筒形状の軸の一端側にハウジングに導入された圧力によって変形可能なダイヤフラム部(22)を有し、軸の他端側に圧力導入孔と連通する通路(23)を有するステム(20)と、ダイヤフラム部上に設けられ、ダイヤフラム部の変形に応じた電気信号を出力する検出部(24)と、電気信号を受け取り、この電気信号に応じた出力信号を作成する基板(30)と、固有振動数が異なる複数のバネ部(41、42)を有するバネターミナル(40)と、バネ部の一端側(41a、42a)が接合されると共に、バネ部の他端側(41b、42b)を基板に備えられた電極(33)に当接し、出力信号を外部に出力するターミナル(50)とを備えることを特徴としている。
このように、固有振動数が異なる複数のバネ部を有するバネターミナルによって、圧力センサに外部振動が与えられたとしても、バネ部のうちいずれか1つが共振の影響を受けるだけであり、共振の影響を受けない他のバネ部によって基板内の回路とターミナルとを常に電気的に接続することが可能となる。したがって、圧力センサが外部から振動を受けても、常に信号を出力することができる。
また、バネ部の一端側がターミナルに固定されているので、圧力センサが外部振動を受けたとしても、バネ部の他端側が異なる振動数の外部振動で共振するため、バネ部の他端側が基板をこする状態が異なり、バネ部および基板の摩耗の進み方が異なり、冗長性を持つことから、バネ部および基板の摩耗を軽減することができる。
請求項3に記載の発明では、ハウジングにおいてステムが配置された面に対向する位置にコネクタケース(60)がハウジングと接合されており、基板にはバネ部の他端側が当接する電極(33)が備えられると共に、この電極は、ハウジングとコネクタケースとの組み付け中心軸を中心とした任意の半径を有する円(E)において、その円の周方向に延びる扇形状になっていることを特徴としている。
このように、電極が扇形になっていることで、コネクタケースが組み付け中心軸に対して回転した場合であっても、電極がその回転方向に沿うような形状となっていることから、ターミナルに接合されたバネターミナルのバネ部の他端側が電極から外れるまでの組み付け余裕度を大きくとることができる。したがって、圧力センサに与えられる外部振動に対する耐振性の向上、ハウジングとコネクタケースとを組み付ける際にバネ部の他端側が電極から外れてしまわないことから圧力センサの歩留まりの低減、さらには圧力センサの信頼性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明では、圧力導入孔(13)を有するハウジング(10)と、中空筒形状であって、この中空筒形状の軸の一端側にハウジングに導入された圧力によって変形可能なダイヤフラム部(22)を有し、軸の他端側に圧力導入孔と連通する通路(23)を有するステム(20)と、ダイヤフラム部上に設けられ、ダイヤフラム部の変形に応じた電気信号を出力する検出部(24)と、電気信号を受け取り、この電気信号に応じた出力信号を作成する基板(30)と、固有振動数特性が等しい複数のバネ部(43a、43b)を有すると共に、バネ部の一端側が基板に接合されるバネターミナル(43)と、バネ部の他端側が当接されると共に、出力信号を外部に出力するターミナル(50、53、55)と、を備え、バネターミナルにおいては、バネ部の曲がり形状が複数のバネ部においてそれぞれ異なっていることを特徴としている。
このように、基板とターミナルとの電気的接続において、同じ固有振動数特性を有するバネターミナルを、各バネ部の曲がり形状が異なるように基板−ターミナル間に設置する。これにより、各バネ部が共振する振動数をそれぞれ異なるようにすることができる。したがって、圧力センサが外部振動を受けて各バネ部のうちいずれか一方が共振してしまっても、他方のバネ部は共振しないため、基板とターミナルとを常に電気的に接続し続けることができる。このようにして、圧力センサの耐振性を向上させることができ、信号を確実に出力することができる。
また、各バネ部の一端側が基板に固定されているので、圧力センサが外部振動を受けたとしても、各バネ部の他端側が異なる振動数の外部振動で共振するため、各バネ部の他端側が基板をこする状態が異なる。したがって、各バネ部および基板の摩耗の進み方が異なり、冗長性を持つことから、各バネ部および基板の摩耗を軽減することができる。
請求項5に記載の発明では、圧力導入孔(13)を有するハウジング(10)と、中空筒状であって、この中空筒形状の軸の一端側にハウジングに導入された圧力によって変形可能なダイヤフラム部(22)を有し、軸の他端側に圧力導入孔と連通する通路(23)を有するステム(20)と、ダイヤフラム部上に設けられ、ダイヤフラム部の変形に応じた電気信号を出力する検出部(24)と、電気信号を受け取り、この電気信号に応じた出力信号を作成する基板(30)と、固有振動数特性が等しい複数のバネ部(43a、43b)を有するバネターミナル(43)と、バネ部の一端側が接合されると共に、バネ部の他端側を基板に備えられた電極(33)に当接し、出力信号を外部に出力するターミナル(50)と、を備え、バネターミナルにおいては、バネ部の曲がり形状が複数のバネ部においてそれぞれ異なっていることを特徴としている。
このように、基板とターミナルとの電気的接続において、同じ固有振動数特性を有するバネターミナルを、バネ部の曲がり形状がそれぞれ異なるように基板−ターミナル間に設置する。これにより、各バネ部が共振する振動数がそれぞれ異なるため、圧力センサに外部振動が与えられたとしても、バネ部のうちいずれか1つが共振の影響を受けるだけである。したがって、共振の影響を受けない他のバネ部によって基板内の回路とターミナルとを常に電気的に接続することが可能となり、圧力センサが外部から振動を受けても、常に信号を出力することができる。
また、バネ部の一端側がターミナルに固定されているので、圧力センサが外部振動を受けたとしても、バネ部の他端側が異なる振動数の外部振動で共振するため、バネ部の他端側が基板をこする状態が異なり、バネ部および基板の摩耗の進み方が異なり、冗長性を持つことから、バネ部および基板の摩耗を軽減することができる。
請求項6に記載の発明では、ハウジングにおいてステムが配置された面に対向する位置にコネクタケース(60)がハウジングと接合されており、基板にはバネ部の他端側が当接する電極(33)が備えられると共に、この電極は、ハウジングとコネクタケースとの組み付け中心軸を中心とした任意の半径を有する円(E)において、その円の周方向に延びる扇形状になっていることを特徴としている。
このように、電極が扇形になっていると共に、電極がその回転方向に沿うような形状となっている。これにより、ターミナルに接合されたバネターミナルのバネ部の他端側が電極から外れるまでの組み付け余裕度を大きくとることができる。したがって、コネクタケースが組み付け中心軸に対して回転した場合であっても、圧力センサに与えられる外部振動に対する耐振性の向上、ハウジングとコネクタケースとを組み付ける際にバネ部の他端側が電極から外れてしまわないことから圧力センサの歩留まりの低減、さらには圧力センサの信頼性を向上させることができる。
請求項7に記載の発明では、バネ部は、一端側と他端側とで構成されるくの字形状になっていることを特徴としている。このように、バネ部をくの字形状とすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される圧力センサは、数kHzの振動を受ける環境となる場所に用いられ、例えば車両のエンジンルーム等に設置されるものである。
図1は、本実施形態における圧力センサ100の概略断面図である。この図に示されるように、圧力センサ100は、ハウジング10と、ステム20と、基板30と、バネターミナル40と、ターミナル50と、コネクタケース60とを備えて構成されている。
ハウジング10は、切削や冷間鍛造等により加工された中空形状の金属製のケースであり、その一端側の外周面には、被測定体にネジ結合可能なネジ部11が形成されている。ハウジング10の一端側には、ハウジング10の一端に形成された開口部12からハウジング10の他端側に延びる孔、すなわち圧力導入孔13が形成されており、この圧力導入孔13が圧力導入通路としての役割を果たす。
ステム20は、中空円筒形状に加工された金属製の部材であり、ステム20の外周部に設けられた雄ねじ部21が、ハウジング10の圧力導入孔13に形成された雌ねじ部14にネジ止めされてハウジング10内に収納されている。このステム20は、その軸一端側にハウジング10に導入された圧力によって変形可能な薄肉状のダイヤフラム部22を有し、軸他端側にダイヤフラム部22に繋がる通路23を有する。
そして、通路23とハウジング10の圧力導入孔13とが連通された状態にされ、被測定体の圧力が圧力導入孔13からダイヤフラム部22に伝えられるようになっている。
また、このステム20のダイヤフラム部22上には、単結晶Si(シリコン)からなる圧力検出用のセンサチップ24が固定されている。このセンサチップ24は集積回路を有し、ステム20内部に導入された圧力によってダイヤフラム部22が変形したとき、この変形に応じた抵抗値の変化を電気信号に変換して出力する検出部(歪みゲージ)として機能するものである。
具体的には、ステム20内に導入された圧力によりダイヤフラム部22が変形すると、これに応じてダイヤフラム部22上に設置されたセンサチップ24上の歪みゲージが変形する。このとき、この変形によるピエゾ抵抗効果により、歪みゲージの抵抗値が変化する。したがって、この抵抗値の変化を検出することにより歪みゲージに加えられた応力、すなわちステム20内に導入された圧力を検出することができる。そして、ダイヤフラム部22を伝導した圧力に応じた電気信号をセンサチップ24が生成する。このことは、圧力センサ100の基本性能を左右する。
基板30は、センサチップ24で検出された信号を外部出力するための信号に変換する機能を有するICチップ31や信号を処理する回路、配線パターンを備えたものである。具体的には、センサチップ24と基板30とはワイヤ32でボンディングされて電気的に接続され、センサチップ24の信号が基板30に配置された回路およびICチップ31に入力されるようになっている。この基板30はステム20を収納したハウジング10に接着剤等で設置された状態になっている。
バネターミナル40は、基板30内回路とターミナル50とを電気的に接続するものであり、一枚の金属板の両側が折り曲げられてバネ状とされたものである。また、このバネターミナル40は、例えばリン青銅、ベリリウム銅、チタン銅、ステンレス等で形成されており、導電接着剤で基板30の電極が配置された位置に直接接着されている。そして、バネターミナル40のバネとされる部分がターミナル50に当接されることにより、基板30とターミナル50との間で電気的な接続が可能になる。
また、このバネターミナル40は、本実施形態の圧力センサ100に用いられるターミナル50の数が後述するように3本であることから、3つのバネターミナル40が基板30に設置されることとなる。そして、各バネターミナル40が各ターミナル50に電気的に接続されている。
ターミナル50は、L字状の棒状部材で構成されるものであり、コネクタケース60に設置されている。また、ターミナル50の下端部51は平面形状になっており(後述する図2(a)参照)、上記バネターミナル40のバネとされる部分がこの下端部51に当接するようになっている。本実施形態では、圧力センサ100を稼働するための電源用および接地用、そして信号出力用の3本のターミナル50がコネクタケース60に設置されている。そして、ターミナル50の先端部分が図示しない外部コネクタに接続されることで、圧力センサ100の外部にある相手側回路等へ配線部材を介して電気的に接続される。
コネクタケース60は、圧力センサ100で検出された圧力値の信号を外部に出力するためのコネクタをなすものであり、樹脂等により形成されたものである。このコネクタケース60は、Oリング70を介してハウジング10の他端側にはめ込まれた状態で、ハウジング10の他端がコネクタケース60を押さえるようかしめ固定される。これにより、コネクタケース60はハウジング10と一体化してパッケージを構成し、該パッケージ内部のセンサチップ24、基板30、電気的接続部等を湿気・機械的外力より保護するようになっている。
次に、上記バネターミナル40について図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に用いられるバネターミナル40の概略図であり、(a)はバネターミナル40近傍の概略図、(b)は(a)のA矢視図である。
上述のように、バネターミナル40は、一枚の金属板で構成されている。具体的には、金属板の両側が折り曲げられて、板バネが複数、すなわち2つのバネ部41、42が設けられた構造になっている。各バネ部41、42は、それぞれ一端側41a、42aと他端側41b、42bとでくの字形状をなしている。本実施形態では、図2(a)に示されるように、折り曲げられる金属板の長さが両端で異なっているので、バネ部41、42のうち一方が他方よりもたわみやすくなっている。そして、バネ部41、42の一端側41a、42aが基板30に接着されている。
本実施形態では、バネターミナル40を構成する金属板の厚みは0.08mmである。また、金属板の幅は1.2mmであるが、折り曲げられた両側の金属板の幅は1.0mmになっている。このように、金属板において基板に接着される部分の幅がバネをなす部分よりも大きくなっているのは、基板30に対する接着面積を大きくしてバネターミナル40が基板30に確実に固定されるようにするためである。
また、金属板の両端が折り曲げられる長さは、例えば一方が2.5mm、他方が5.0mmになっている。このように、折り曲げられる金属板の長さが両端で異なることで、各バネ部41、42の固有振動数が異なったものとなっている。
このような構造を有するバネターミナル40においては、図2(b)に示されるように、バネターミナル40、すなわち各バネ部41、42の他端側41b、42bがターミナル50によって基板30方向に押されることで、各バネ部41、42の他端側41b、42bがターミナル50に当接されるようになっている。つまり、各バネ部41、42がターミナル50に押されると、各バネ部41、42に復元力が働くことによって、ターミナル50の下端部51に各バネ部41、42の他端側41b、42bが密着することにより電気的な接続が可能となる。
上記の構成を有する圧力センサ100では、圧力導入孔13から導入された圧力によってダイヤフラム部22が歪むので、その歪みに応じた抵抗値を示す電気信号が基板30に出力される。そして、この電気信号が基板30内回路で出力信号に変換され、この出力信号が基板30内回路からバネターミナル40を介してターミナル50に出力されて、圧力検出されるようになっている。
このような圧力センサ100に対して機械的振動が与えられた場合、機械的振動によってバネターミナル40のバネ部41、42が共振することが起こりうる。共振は、機械的振動の振動数およびバネ部の固有振動数がほぼ同じ場合に起こるが、バネターミナル40には固有振動数が異なる2つのバネ部41、42が設けられているため、バネ部41、42のうちいずれか一方が機械的振動に共振してしまったとしても、もう一方が共振してしまうことはない。したがって、圧力センサ100に機械的振動が与えられたとしても、基板30内回路とターミナル50とを電気的に接続し続けることが可能となり、圧力センサ100から安定した信号を出力することができる。
このように、基板30内回路とターミナル50との電気的接続において、固有振動数の異なる2つのバネ部41、42を有するバネターミナル40を介するようにすることで、圧力センサ100が外部振動を受けたときに、2つのバネ部41、42のうちいずれか一方が外部振動に対して共振してしまうことがあったとしても、もう一方は共振しないので基板30とターミナル50とを確実に電気的に接続した状態にすることができる。これにより、圧力センサ100の耐振性を向上させることができ、安定した信号を出力することができる。
また、バネターミナル40においては、各バネ部41、42の他端側41b、42bの幅よりも一端側41a、42aの幅を大きくして、基板30に対する接合面積を大きくしている。これにより、圧力センサ100が外部振動を受けた場合であっても、バネ部41、42が基板30の面に対して振れることがない。このため、共振によってバネ部41、42の他端側41b、42bが振動したとしても、バネ部41、42の他端部41b、42bがターミナル50をこすることはない。したがって、バネ部41、42およびターミナル50の摩耗を防止することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、バネターミナル40がターミナル50に接着されていることが第1実施形態と異なる。
図3は、本実施形態におけるバネターミナル40の概略図であり、(a)はバネターミナル40近傍の拡大図、(b)はコネクタケース60側から見た基板30の概略図である。
図3(a)に示されるように、バネターミナル40はターミナル50の下端部51に接合された状態になっており、バネターミナル40は、例えば抵抗溶接によりターミナル50の下端部51に接合される。なお、本実施形態で用いられるバネターミナル40は、第1実施形態と同じものが採用される。
また、図3(b)に示されるように、基板30にはバネターミナル40を介してターミナル50と電気的な接続がなされるように電極33が配置されている。この電極33は、ハウジング10とコネクタケース60との組み付け中心軸を中心とした任意の半径を有する円Eにおいて、その円Eの周方向に延びる形状、すなわち扇形状になっている。そして、バネターミナル40の各バネ部41、42の他端側41b、42bが、この扇形の電極33に当接することで基板30内回路とターミナル50とが電気的に接続されるようになっている。
このように、第1実施形態と同様に、固有振動数の異なる複数のバネ部41、42で基板30内回路とターミナル50とを電気的に接続していることから、圧力センサ100に与えられる外部振動に対する耐振性を向上させることができる。
また、電極33が扇形になっていることで、コネクタケース60が組み付け中心軸に対して回転した場合であっても、電極33がその回転方向に沿うような形状となっていることから、ターミナル50に接合されたバネターミナル40の各バネ部41、42の他端側41b、42bがその電極33に沿うように移動するので、バネ部41、42の他端側41b、42bが電極33から外れるまでの組み付け余裕度を大きくとることができる。したがって、基板30に設置された扇形の広い電極33に各バネ部41、42の他端側41b、42bが常に接触するようにでき、圧力センサ100から確実に信号を出力することができる。
そして、バネ部41、42の一端側41a、42aがターミナル50に接合された状態になっているので、圧力センサ100が外部振動を受けたとしても、バネ部41、42が異なる振動数の外部振動で共振するため、摩耗の進み方が異なり、冗長性を持つことから、バネターミナル40および電極33の摩耗を防止することができる。
さらに、ハウジング10とコネクタケース60との組み付けの際に、確実にバネ部41、42の他端側41b、42bを電極33に接触させることができるので、圧力センサ100の歩留まりの低減および圧力センサ100の信頼性を向上させることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1および第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記第1および第2実施形態では、各バネ部41、42がそれぞれ異なる固有振動数を有するバネターミナル40を採用している。しかしながら、本実施形態では、各バネ部においてそれぞれ同じ固有振動数特性を有するバネターミナルを採用し、このバネターミナルの設置状態を互いに変えることで、各バネ部が外部振動に共振する振動数を互いに異なるようにする。以下、このことについて、図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係るバネターミナル43近傍の概略図である。まず、本実施形態において、バネターミナル43は、一枚の金属板で構成されると共に、金属板の両側が折り曲げられて板バネが複数、すなわち2つのバネ部43a、43bが設けられた構造になっている。また、折り曲げられる金属板の長さが両端で等しくなっていると共に、各バネ部43a、43bは同じ固有振動数特性を有している。このため、各バネ部43a、43bは、同じ振動数で共振する。このようなバネターミナル43は、はんだS1、S2を介して基板30に接着される。バネターミナル43において、金属板の厚みは例えば0.08mm、金属板の幅は例えば1.2mmである。
図4に示されるように、これらはんだS1、S2は、バネターミナル43の長手方向における長さがそれぞれ異なっている。具体的には、基板30の表面に対向するバネターミナル43の部分において、その長手方向の中心点をMIとすると、各はんだS1、S2のバネ部分側の各端が、中心点MIに対して非対称の位置にある。
このようなはんだS1、S2の配置により、各バネ部43a、43bは、各はんだS1、S2の各バネ部分側の各端からそれぞれ板バネとして機能する。すなわち、この板バネとして機能する位置が各バネ部43a、43bで異なることで各バネ部43a、43bの曲がり形状がそれぞれ違う形状となるため、各バネ部43a、43bにおいて圧力センサ100が受ける振動に共振する振動数がそれぞれ異なるのである。したがって、同じ固有振動数特性を有する各バネ部43a、43bを備えたバネターミナル43が、図4に示されるようなはんだS1、S2の配置の基づき基板30に設置されることで、各バネ部43a、43bが共振する振動数をそれぞれ異なる振動数に変えることができる。
以上、説明したように、本実施形態では、固有振動数特性が等しいバネ部43a、43bを、各バネ部43a、43bの曲がり形状が異なるように基板30−ターミナル50間に設置する。これにより、各バネ部43a、43bが共振する振動数をそれぞれ異なるようにすることができる。したがって、圧力センサ100が外部振動を受けて各バネ部43a、43bのうちいずれか一方が共振してしまっても、他方は共振しないため、基板30とターミナル50とを常に電気的に接続し続けることができる。このようにして、圧力センサ100の耐振性を向上させることができ、信号を確実に出力することができる。
また、各バネ部43a、43bの一端側が基板30に固定されているので、圧力センサ100が外部振動を受けたとしても、各バネ部43a、43bの他端側が異なる振動数の外部振動で共振するため、各バネ部43a、43bの他端側が基板30をこする状態が異なる。したがって、各バネ部43a、43bおよび基板30の摩耗の進み方が異なり、冗長性を持つことから、各バネ部43a、43bおよび基板30の摩耗を軽減することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1〜第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記第3実施形態では、はんだS1、S2を介してバネターミナル43を基板30に設置しているが、第2実施形態のようにバネターミナル43をターミナル50の下端部分に接合するようにしても良い。この場合、第3実施形態と同様に、はんだS1、S2を介してバネターミナル43をターミナル50の下端部51に接合することとなる。つまり、ターミナル50の下端部51に各バネ部43a、43bの一端側を接合した時、各バネ部43a、43bが異なる曲がり形状でターミナル50と基板30との間に設置されることとなる。本実施形態では、第3実施形態で用いられるバネターミナル43と同じものを採用する。
したがって、図4に示されるバネターミナル43を、第2実施形態と同様に、バネターミナル43をターミナル50の下端部51に接合することができる。このような場合、第2実施形態で採用されるターミナル50を用いる。
また、第2実施形態と同様に、基板30には扇形状の電極33が配置されており(図3(b)参照)、バネターミナル43の各バネ部43a、43bの他端側が、この扇形の電極33に当接することで基板30内の回路とターミナル50とが電気的に接続されるようになっている。
以上、説明したように、同じ固有振動数特性を有するバネターミナル43をターミナル50の下端部51にはんだS1、S2を介して接合すると共に各バネ部43a、43bの曲がり形状がそれぞれ異なるようにする。これにより、各バネ部43a、43bが共振する振動数がそれぞれ異なるため、圧力センサ100に外部振動が与えられたとしても、共振の影響を受けないいずれか一方によって基板30内の回路とターミナル50とを常に電気的に接続することができる。したがって、圧力センサ100に与えられる外部振動に対する耐振性を向上させることができる。
また、バネ部43a、43bの一端側がターミナル50に固定されているので、圧力センサ100が外部振動を受けたとしても、バネ部43a、43bの他端側が異なる振動数の外部振動で共振するため、バネ部43a、43bの他端側が基板30をこする状態が異なり、バネ部43a、43bおよび基板30の摩耗の進み方が異なり、冗長性を持つことから、バネ部43a、43bおよび基板30の摩耗を軽減することができる。
(他の実施形態)
上記第1および第2実施形態では、バネターミナル40において金属板の両側を折り曲げる長さを変えて、各バネ部41、42の固有振動数を異なるものにしているが、これは一例を示したものにすぎない。すなわち、各バネ部41、42において固有振動数を異なるものにすることは、他の方法によっても可能である。以下、図5および図6にバネターミナルの一例を示す。なお、図6(a)〜(c)は、各バネターミナル82、83をターミナル50側から見た図である。
図5(a)は、各バネ部45a、45bの板厚が異なるバネターミナル45を示した図である。このように、各バネ部45a、45bの厚みを変えることで各バネ部45a、45bの固有振動数が異なるようにすることができる。
図5(b)は、各バネ部46a、46bで異なる幅を有するバネターミナル46を示した図である。このように、幅の異なるバネ部46a、46bを設けるようにしても良い。
また、図5(c)は、2つのバネ部47a、47bのうち、バネ部47aに穴Hを開けたバネターミナル47を示した図である。このように、バネ部47a、47bのうち、いずれか一方に穴Hを開けるようにして、各バネ部47a、47bの重さに差をつけて各バネ部47a、47bの固有振動数が異なるようにすることができる。
また、図6(a)は、各バネ部82a、82bのうちいずれか一方のバネ部82bの形状が、他方のバネ部82aの形状と異なるバネターミナル82を示した図である。図6(a)に示されるように、バネ部82bには深い溝CUが形成されている。この溝CUによって、各バネ部82a、82bの固有振動数を異なるようにすることができる。なお、溝CUは図6(a)に示されるものに限るものではない。例えば、溝CUの左右の金属板の幅は、左右で異なっていても構わないし、溝CUが浅くても構わない。
図6(b)は、各バネ部83a、83bがそれぞれ異なる材料の金属板で構成されたバネターミナル83を示した図である。一般に、金属板は弾性率(弾性係数)、密度の変化によって固有振動数が変化する。図6(b)に示される例は、この性質を利用したものである。すなわち、各バネ部83a、83bにおいて、一方を例えばリン青銅で形成し、他方を例えばベリリウム銅で形成する。そして、それらを土台となる金属板の端に接続することでバネターミナル83を構成する。このように、各バネ部83a、83bをそれぞれ異なる材料で形成することで、それぞれ固有振動数が異なるようにすることができる。
なお、図6(b)に示されるバネターミナル83の各バネ部83a、83bをそれぞれ同じ材料で構成することも可能である。このような場合、各バネ部83a、83bをそれぞれグレードの違うもの、すなわち弾性係数が異なるもので構成することで、各バネ部83a、83bの固有振動数を異なるようにすることができる。
図6(c)は、各バネ部84a、84bのバネ部分の曲率がそれぞれ異なるバネターミナル84を示した図である。図6(c)に示されるように、一方のバネ部84aの曲率R1と、他方のバネ部84bの曲率R2と、がそれぞれ異なる。これにより、各バネ部84a、84bの固有振動数をそれぞれ異なるようにすることができる。
また、図2、図3(a)、図5、図6に示すバネターミナル40、45〜47、82〜84では、一枚の金属板の両側を折り曲げた構造になっているが、バネターミナル40、45〜47、82〜84の構造はこれに限るものではない。すなわち、固有振動数がそれぞれ異なる2つ(または複数)のバネ部、例えばバネターミナル40の各バネ部41、42をそれぞれ分離したものを用意して、単体のバネ部をそれぞれ基板30に接合するようにしてもよい。このように、固有振動数がそれぞれ異なるバネ部を介して基板30内回路とターミナル50とを電気的に接続したとして、圧力センサ100が外部から振動を受けたとしても、共振しないバネ部が基板30とターミナル50とを電気的に接続し続けることができる。同様に、図4に示されるバネターミナル43において、各バネ部43a、43bをそれぞれ分離したものを用意しても良い。
以上に示した各バネターミナル40、45〜47では、金属板の両側が折れ曲がった構造になっているが、金属板の両側を湾曲させた形状にしても良い。バネ部をこのような湾曲構造としても、2つの湾曲部分の固有振動数が異なるようにすれば、上記したバネターミナルと同様の効果を得ることができる。
上記第3実施形態では、バネターミナル43において基板30に接着するはんだS1、S2の長さを変え、その結果、各バネ部43a、43bの曲がり形状を変えることで各バネ部43a、43bが共振する振動数をそれぞれ異なるようにしているが、これは一例を示したものにすぎない。すなわち、各バネ部43a、43bにおいて共振する振動数をそれぞれ異なるようにすることは、他の方法によっても可能である。以下、図7にバネターミナルの一例を示す。
図7(a)は、下端部分に段差STを設けたターミナル53にバネターミナル43の各バネ部43a、43bが当接している様子を示した図である。図7(a)に示されるように、ターミナル53の下端部には段差STが設けられている。この段差STにより、バネターミナル43の各バネ部43a、43bがそれぞれターミナル53の下端部分に当接する際、各バネ部43a、43bがターミナル53の下端部分に接する高さがそれぞれ異なるようになっている。これにより、各バネ部43a、43bの曲がり形状が変わり、共振する振動数をそれぞれ異なるようにすることができる。この段差STの高さは、例えば0.1〜1.0mmである。
図7(b)は、バネターミナル43の各バネ部43a、43bのうちバネ部43b側に溝CLが設けられた様子を示した図である。図7(b)に示されるように、バネ部43b側の基板30を掘り下げて溝CLを形成することで、バネ部43bが浮いた状態となる。これにより、各バネ部43a、43bの曲がり形状を変えることができ、それぞれ異なる振動数に共振するようにすることができる。なお、この溝CLは、バネ部43a側にあっても良い。また、溝CLは各バネ部43a、43bのいずれか一方に形成されるが、その形状はどんな形状であっても構わない。
図7(c)は、基板30の表面に対して斜めに曲げられたターミナル55の下端部分にバネターミナル43の各バネ部43a、43bが当接している様子を示した図である。この図に示されるように、ターミナル55の下端部分は、基板30の表面に対して平行になっておらず、斜めに曲げられた形状になっている。つまり、バネターミナル43の各バネ部43a、43bがターミナル55の下端部分に当接する高さがそれぞれ異なるようになっている。これにより、各バネ部43a、43bの曲がり形状がそれぞれ異なるため、各バネ部43a、43bが共振する振動数をそれぞれ異なるようにすることができる。ターミナル55の下端部分を基板30に対して斜めに折り曲げる際、各バネ部43a、43bの接点部分の高さの差は、例えば0.05mm程度になっている。
図7(d)は、はんだS3を介してバネターミナル43が基板30に接着された様子を示した図である。図7(d)に示されるように、はんだS3の両端は、バネターミナル43の中心点MIに対して非対称の位置にある。これにより、バネターミナル43の各バネ部43a、43bの曲がり形状が異なることとなり、それぞれのバネ部43a、43bが共振する振動数を異なるようにすることができる。
なお、図7(d)に示されるはんだS3は、図4に示されるはんだS1、S2の間をはんだで充填した場合と同じである。つまり、図4または図7(d)に示されるように、基板30の回路設計に合わせたはんだ接合を行うことが可能である。
上記図5〜図7に示される例では、第2実施形態のように、バネターミナル43、45〜47、82〜84をターミナル50の下端部51に接合しても良いことは、言うまでもない。
上述のように、バネターミナル40、43、45〜47、82〜84を圧力センサ100に採用する実施例について説明したが、上記圧力センサ100に限らず、振動を受ける環境となるどんな場所であっても採用することができる。
本発明の第1実施形態に係る圧力センサの概略断面図である。 第1実施形態におけるバネターミナルの概略図であり、(a)はバネターミナル近傍の概略図、(b)は(a)のA矢視図である。 第2実施形態におけるバネターミナルの概略図であり、(a)はバネターミナル近傍の概略図、(b)はコネクタケース側から見た基板を示した図である。 第3実施形態におけるバネターミナル近傍の概略図である。 第1実施形態においてバネターミナルの一例を示した図である。 第1実施形態においてバネターミナルの一例を示した図である。 第3実施形態においてバネターミナルの一例を示した図である。 従来の圧力センサの概略断面図である。
符号の説明
10…ハウジング、20…ステム、30…基板、33…電極、
40、43、45〜47、82〜84…バネターミナル、
50、53、55…ターミナル、60…コネクタケース、70…Oリング。

Claims (7)

  1. 圧力導入孔(13)を有するハウジング(10)と、
    中空筒形状であって、この中空筒形状の軸の一端側に前記ハウジングに導入された圧力によって変形可能なダイヤフラム部(22)を有し、前記軸の他端側に前記圧力導入孔と連通する通路(23)を有するステム(20)と、
    前記ダイヤフラム部上に設けられ、前記ダイヤフラム部の変形に応じた電気信号を出力する検出部(24)と、
    前記電気信号を受け取り、この電気信号に応じた出力信号を作成する基板(30)と、
    固有振動数が異なる複数のバネ部(41、42)を有すると共に前記バネ部の一端側(41a、42a)が前記基板に接合されるバネターミナル(40)と、
    前記バネ部の他端側(41b、42b)が当接されると共に、前記出力信号を外部に出力するターミナル(50)とを備えることを特徴とする圧力センサ。
  2. 圧力導入孔(13)を有するハウジング(10)と、
    中空筒状であって、この中空筒形状の軸の一端側に前記ハウジングに導入された圧力によって変形可能なダイヤフラム部(22)を有し、前記軸の他端側に前記圧力導入孔と連通する通路(23)を有するステム(20)と、
    前記ダイヤフラム部上に設けられ、前記ダイヤフラム部の変形に応じた電気信号を出力する検出部(24)と、
    前記電気信号を受け取り、この電気信号に応じた出力信号を作成する基板(30)と、
    固有振動数が異なる複数のバネ部(41、42)を有するバネターミナル(40)と、
    前記バネ部の一端側(41a、42a)が接合されると共に、前記バネ部の他端側(41b、42b)を前記基板に備えられた電極(33)に当接し、前記出力信号を外部に出力するターミナル(50)とを備えることを特徴とする圧力センサ。
  3. 前記ハウジングにおいて前記ステムが配置された面に対向する位置にコネクタケース(60)が前記ハウジングと接合されており、
    前記基板には前記バネ部の他端側が当接する前記電極(33)が備えられると共に、この電極は、前記ハウジングと前記コネクタケースとの組み付け中心軸を中心とした任意の半径を有する円(E)において、その円の周方向に延びる扇形状になっていることを特徴とする請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 圧力導入孔(13)を有するハウジング(10)と、
    中空筒形状であって、この中空筒形状の軸の一端側に前記ハウジングに導入された圧力によって変形可能なダイヤフラム部(22)を有し、前記軸の他端側に前記圧力導入孔と連通する通路(23)を有するステム(20)と、
    前記ダイヤフラム部上に設けられ、前記ダイヤフラム部の変形に応じた電気信号を出力する検出部(24)と、
    前記電気信号を受け取り、この電気信号に応じた出力信号を作成する基板(30)と、
    固有振動数特性が等しい複数のバネ部(43a、43b)を有すると共に、前記バネ部の一端側が前記基板に接合されるバネターミナル(43)と、
    前記バネ部の他端側が当接されると共に、前記出力信号を外部に出力するターミナル(50、53、55)と、を備え、
    前記バネターミナルにおいては、前記バネ部の曲がり形状が前記複数のバネ部においてそれぞれ異なっていることを特徴とする圧力センサ。
  5. 圧力導入孔(13)を有するハウジング(10)と、
    中空筒状であって、この中空筒形状の軸の一端側に前記ハウジングに導入された圧力によって変形可能なダイヤフラム部(22)を有し、前記軸の他端側に前記圧力導入孔と連通する通路(23)を有するステム(20)と、
    前記ダイヤフラム部上に設けられ、前記ダイヤフラム部の変形に応じた電気信号を出力する検出部(24)と、
    前記電気信号を受け取り、この電気信号に応じた出力信号を作成する基板(30)と、
    固有振動数特性が等しい複数のバネ部(43a、43b)を有するバネターミナル(43)と、
    前記バネ部の一端側が接合されると共に、前記バネ部の他端側を前記基板に備えられた電極(33)に当接し、前記出力信号を外部に出力するターミナル(50)と、を備え、
    前記バネターミナルにおいては、前記バネ部の曲がり形状が前記複数のバネ部においてそれぞれ異なっていることを特徴とする圧力センサ。
  6. 前記ハウジングにおいて前記ステムが配置された面に対向する位置にコネクタケース(60)が前記ハウジングと接合されており、
    前記基板には前記バネ部の他端側が当接する前記電極(33)が備えられると共に、この電極は、前記ハウジングと前記コネクタケースとの組み付け中心軸を中心とした任意の半径を有する円(E)において、その円の周方向に延びる扇形状になっていることを特徴とする請求項5に記載の圧力センサ。
  7. 前記バネ部は、前記一端側と前記他端側とで構成されるくの字形状になっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の圧力センサ。
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