JP2005314921A - 吊形式の橋梁 - Google Patents

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Bunta Yoshizumi
文太 吉住
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Abstract

【課題】風や歩行者などの外乱によって生ずる主桁のねじれ振動を比較的安価な器機を用いて効果的に抑制することができる吊形式の橋梁を提供する。
【解決手段】左右一対のメインケーブル3に多数の吊材4によって主桁5を取り付けた吊形式の橋梁である。前記主桁5の橋軸と交差する面内に、前記主桁5と前記吊材4とを結合するダンパー7を斜めに架設する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、風や歩行者などの外乱に起因する吊り橋や斜張橋などの吊形式の橋桁の振動を抑制することができる吊形式の橋梁に関するものである。
従来、吊り橋や斜張橋などの吊形式の橋梁は、柔軟な構造物であり、減衰が小さく、風や歩行者に代表される外乱によって振動を起こし易い。風による渦振動、或いは、歩行者の歩行によって励起される振動は、減衰の付加により応答量を効果的に低減することができるが、従来の吊形式の橋梁は、橋桁の減衰が非常に小さい構造になっている。
このため、橋桁と2本の主ケーブルとをクロスハンガーなどの補助ハンガーによって結合することにより、ねじれ振動時に水平方向振動を誘起させ、この水平方向振動を、前記橋桁に設置した減衰付加装置によって減衰させるようにした吊橋の橋桁の制振方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、左右一対のメインケーブルと、橋桁の横幅方向中央部および両側端部との間を、それぞれ、左右一対の鋼管製の斜材および垂直材によって接続することにより、メインケーブルと橋桁とを一体化したM形のストラット構造体のケーブル吊橋架設時の制振構造が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−29908号公報(第3頁、第1図) 特開平11−71713号公報(第2−3頁、第1図)
しかしながら、前者の場合は、上記のように、ねじれ振動時に、先ず、水平方向振動を誘起させるのであるが、風や歩行者などの外乱次第では、補助ハンガーがないと、水平方向振動が100%誘起されるとは限らないという問題がある。また、橋桁に減衰付加装置を設置する必要があるので、その分、費用が嵩むとともに、減衰付加装置の設置や調整に手間がかかるという問題などがある。
また、後者の場合は、上記のように、左右一対のメインケーブルと、橋桁の横幅方向中央部および両側端部との間を、それぞれ、左右一対の鋼管製の斜材および垂直材によって接続することで、メインケーブルと橋桁とを一体化したM形のストラット構造体であるから、左右一対の斜材および垂直材の重量が大になり、その分、メインケーブルの強度を増大させる必要がある。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、風や歩行者などの外乱によって生ずる主桁のねじれ振動を比較的安価な器機を用いて効果的に抑制することができる吊形式の橋梁を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、次のように構成されている。
請求項1に記載の発明に係る吊形式の橋梁は、左右一対のメインケーブルに多数の吊材によって主桁を取り付けた吊形式の橋梁において、前記主桁の橋軸と交差する面内に、前記主桁と前記吊材とを結合するダンパーを斜めに架設することを特徴とする吊形式の橋梁である。
請求項2に記載の発明に係る吊形式の橋梁は、前記主桁の橋軸と直交する面内に、前記主桁と前記吊材とを結合するダンパーを左右一定斜めに架設することを特徴とする請求項1記載の吊形式の橋梁である。
請求項3に記載の発明に係る吊形式の橋梁は、前記ダンパーに油圧シリンダのような速度比例型の力を発生するダンパーを適用することを特徴とする請求項1又は2記載の吊形式の橋梁である。
上記のように、請求項1に記載の発明は、左右一対のメインケーブルに多数の吊材によって主桁を取り付けた吊形式の橋梁において、前記主桁の橋軸と交差する面内に、前記主桁と前記吊材とを結合するダンパーを斜めに架設するので、吊形式の橋梁に、主桁を主体としたねじれ振動が生ずると、ダンパーが強過ぎることがなければ、それに呼応して吊材の延びている方向の変化は少なく、主桁だけがねじれる。
このため、吊材と主桁との間の角度θにも変化が生ずる。この角度θの変化により、上記のように設置したダンパーに伸縮が生じ、ねじれ振動全体としての減衰性能が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
尚、この実施の形態では、吊形式の橋梁として吊り橋を例に取る。
この吊り橋1は、図2に示すように、2本の支柱2間に掛け渡した左右一対、すなわち、主桁5の橋軸方向に対して左右一対のメインケーブル3に多数の吊材(ハンガーともいう。)4を介して主桁5を取り付けている。図中、6は、メインケーブル3の端部を固定するアンカーである。
この発明は、上記吊り橋1の2本の支柱2及び2間の中央支間中央部Aの箇所に位置している複数本(例えば、19本)の吊材4に、それぞれ、図示しないダンパー7を設けている。
具体的に説明すると、図1に示すように、主桁の橋軸と交差する面、より好ましくは、主桁の橋軸と直交する面(図示せず)内に、主桁5と吊材4とを結合するように左右一対のダンパー7を斜めに架設させている。
ここで、ダンパーとしては、油圧シリンダのような速度比例型の力を発生するダンパーが望ましい。
続いて、上記吊り橋の作用について説明する。
図3に示すように、風や歩行者などの外乱により、吊り橋1に矢印Nで示す「ねじれ」が生ずると、それに呼応して吊材4の延びている方向の変化は少なく、主桁5だけがねじれる。
このため、吊材4と主桁5との間の角度θにも変化が生ずる。この角度θの変化により、上記のように、主桁5と吊材4とを結合するように斜めに架設した左右一対のダンパー7に伸縮が生じ、やがて、ねじれNが減衰する。
続いて、実施例により更に詳しく説明する。
(実施例)
1.目 的
桁とハンガーを結ぶダンパーにより、吊り橋のねじれモードに減衰を付加させ る。
2.モデル
例題とした橋梁:中央支間1020m、2径間2ヒンジ補剛箱桁吊り橋。
減衰を付加させるモード:ねじれ対称1次モード(モード図を図4に示す。)
3.ダンパー設置方法
ダンパーは、図5に示すように、ハンガーと桁の間に定着部から約2m離れた箇所で45°方向に設置する。ダンパーは、図6に示すように、中央支間中央部付近の19箇所に設置した(丸印aおよび長円形bの箇所。)。
従って、ダンパー本数としては、19箇所×2(左右)=38本である。但し、このモデルでは、中央の5本を除いてハンガーケーブルを3本束ねて1本に置き換えている。
このため、実際のハンガーおよびダンパー本数は、約3倍であり、ダンパー1本当たりの粘性係数は、解析における値の1/3である。
4.解析結果
解析上のダンパー1本当たり(実際の3本分)の粘性係数とねじれ対称1次モードの減衰(対数減衰率δ)の関係を図7に示す。これより、最大で対数減衰率δ=0.035程度の付加減衰が期待される。
図2のX−X断面図である。 本発明に係る吊形式の橋梁の側面図である。 本発明の作用説明図である。 モード図である。 ダンパーの設置状況を示す図である。 ダンパーの設置箇所を示す図である。 ダンパー1本当たりの粘性係数とねじれ対称1次モードの減衰(対数減衰率δ)の関係を示す図である。
符号の説明
3 メインケーブル
4 吊材
5 主桁
7 ダンパー

Claims (3)

  1. 左右一対のメインケーブルに多数の吊材によって主桁を取り付けた吊形式の橋梁において、前記主桁の橋軸と交差する面内に、前記主桁と前記吊材とを結合するダンパーを斜めに架設することを特徴とする吊形式の橋梁。
  2. 前記主桁の橋軸と直交する面内に、前記主桁と前記吊材とを結合するダンパーを左右一定斜めに架設することを特徴とする請求項1記載の吊形式の橋梁。
  3. 前記ダンパーに油圧シリンダのような速度比例型の力を発生するダンパーを適用することを特徴とする請求項1又は2記載の吊形式の橋梁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013014987A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Ihi Corp 吊橋の制振構造及び吊橋の架設方法
CN104818665A (zh) * 2015-04-27 2015-08-05 中国石油天然气管道工程有限公司 一种用于大跨度悬索管道桥的抗风方法
CN114194744A (zh) * 2022-01-05 2022-03-18 四川省自贡运输机械集团股份有限公司 一种悬索带式输送机

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