JP2005314903A - 建材取付用補強具 - Google Patents
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Abstract
【課題】建材の取り付け強度の低下を少なくすることができる建材取付用補強具を提供する。
【解決手段】建材の金属製の表面板の山部3に固定具4を打入して建材を屋根構造材に取り付ける際に、山部3の固定具4の打入位置を補強するために、山部の略全幅に亘って配置される建材取付用補強具Aに関する。山部3の長手方向に沿った寸法Lを、山部3の長手方向と直交する方向に沿った寸法L′の1.0〜2.5倍に形成する。固定具4の頭部4aと建材の表面板1との間に建材取付用補強具Aを介在させて固定具4の打入位置において表面板1を補強することができる。
【選択図】図2
【解決手段】建材の金属製の表面板の山部3に固定具4を打入して建材を屋根構造材に取り付ける際に、山部3の固定具4の打入位置を補強するために、山部の略全幅に亘って配置される建材取付用補強具Aに関する。山部3の長手方向に沿った寸法Lを、山部3の長手方向と直交する方向に沿った寸法L′の1.0〜2.5倍に形成する。固定具4の頭部4aと建材の表面板1との間に建材取付用補強具Aを介在させて固定具4の打入位置において表面板1を補強することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、屋根材などの建材を建物の屋根構造材に固定する際に用いられる建材取付用補強具に関するものである。
従来より、屋根材などの建材は建物の屋根構造材の表面に配置した後、建材の表面から屋根構造材にまで達するようにテクスや釘などの固定具を打入することによって、屋根構造材に固定されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、建材が金属板あるいは金属製の表面板を備えたもの(例えば、二枚の金属板の間に芯材を充填したサンドイッチパネルなど)である場合、建材に負圧(風圧力)などの外力が加わることによって固定具の頭部が表面板にめり込んで凹みが発生し、これにより、固定具により締め付け(締め付け強度)が低下して建材の取り付け強度が低下する恐れがあった。
特開平6−257247号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、建材の取り付け強度の低下を少なくすることができる建材取付用補強具を提供することを目的とするものである。
本発明の建材取付用補強具Aは、建材2の金属製の表面板1の山部3に固定具4を打入して建材2を屋根構造材5に取り付ける際に、山部3の固定具4の打入位置を補強するために、山部3の略全幅に亘って配置される建材取付用補強具Aであって、山部3の長手方向に沿った寸法Lを、山部3の長手方向と直交する方向に沿った寸法L′の1.0〜2.5倍に形成して成ることを特徴とするものである。
本発明にあっては、固定具4の頭部4aと建材2の表面板1との間に建材取付用補強具Aを介在させて固定具4の打入位置において表面板1を補強することができ、固定具4の頭部4aが表面板1にめり込むのを少なくして固定具4による締め付けの低下を防止し、屋根構造材5に対する建材2の取り付け強度の低下を少なくすることができるものである。
本発明にあっては、山部3の側面6に沿って配置される補強側片部7を備えることができる。この場合、補強側片部7により建材取付用補強具Aの曲げ強度や圧縮強度を高めることができ、より一層、固定具4の頭部4aが表面板1にめり込むのを少なくすることができ、屋根構造材5に対する建材2の取り付け強度の低下をさらに少なくすることができるものである。
また、本発明にあっては、山部3の長手方向と直交する方向に沿った補強リブ部8を備えることができる。この場合、補強リブ部8により建材取付用補強具Aの曲げ強度や圧縮強度を高めることができ、より一層、固定具4の頭部4aが表面板1にめり込むのを少なくすることができ、屋根構造材5に対する建材2の取り付け強度の低下をさらに少なくすることができるものである。
また、本発明にあっては、山部3に装着されるキャップ25を係止するためのキャップ係止片27を補強側片部7に設けることができる。この場合、キャップ係止片27にキャップ25を係止することにより建材取付用補強具Aを利用してキャップ25の取り付けも行うことができ、部品数を増加させることなくキャップ25を取り付けることができるものである。
本発明にあっては、固定具の頭部が表面板にめり込むのを少なくして固定具による締め付けの低下を防止し、屋根構造材に対する建材の取り付け強度の低下を少なくすることができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の建材取付用補強具Aは、図1に示すように、略平板状の支持板部10と支持板部10の両側部に設けられた補強側片部7とを備えて形成されている。建材取付用補強具Aは冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板やガルバリウム鋼板などのめっき鋼板、塗装鋼板等の金属板を用いて形成することができ、その板厚としては例えば、0.6〜2.3mm程度のものを用いることができる。また、補強側片部7は支持板部10の裏側(斜め下側)に向かって突出するように屈曲形成されており、これにより、建材取付用補強具Aは下面が開口する断面略コ字状に形成されている。尚、建材取付用補強具Aの断面形状は建材2の山部3の上部の外形状とほぼ同じである。また、支持板部10の略中央部には上下に貫通する打入孔26が設けられている。
ここで、支持板部10は平面視で正方形あるいは長方形に形成されている。支持板部10が平面視で正方形の場合は各辺の寸法L、L′が同一であり、各辺の寸法L、L′の長さの比がL/L′=1.0となるものである。一方、支持板部10が長方形の場合は、補強側片部7が沿った辺が長辺となるように形成されており、長辺の寸法Lと短辺の寸法L′の長さの比がL/L′=1.0〜2.5(1.0を含まず)となっている。この支持板部10の辺の寸法の比L/L′が1.0よりも小さくなると、建材2に対する補強効果が小さくなり、本発明の目的が達成できない。また、支持板部10の辺の寸法の比L/L′が2.5より大きくても、建材2に対する補強効果がそれほど大きくならず、逆に、建材取付用補強具Aの施工が行ないにくくなるなどの不具合が生じる恐れがあり、好ましくない。
建材2としては屋根材を例示することができる。この建材2は金属板である表面板1と裏面板12との間に芯材13を充填してなるサンドイッチパネルであり、建材2にはその表面側に突出する複数本の山部3が略全長に亘って形成されている。複数本の山部3は互いに略平行であって、隣り合う山部3、3の間は谷部14として形成されている。また、山部3は断面略台形状に形成されている。表面板1と裏面板12は亜鉛めっき鋼板やガルバリウム鋼板などのめっき鋼板や塗装鋼板等の金属板を使用することができ、その厚みは例えば、0.2〜1.0mmのものを用いることができる。また、芯材13としては、ロックウールやグラスウールなどの無機繊維体やウレタンフォームやフェノールフォームなどの樹脂発泡体等の断熱性を有するものを用いることができる。芯材13は表面板1と裏面板12に接着されたりあるいは芯材13が樹脂発泡体の場合はその自己接着性により表面板1と裏面板12に一体的に設けられている。尚、芯材13の圧縮強度は約5〜10N/cm2である。
そして、本発明の建材取付用補強具Aを用いて建材(屋根材)2を施工するにあたっては次のようにして行なう。まず、複数個の建材2を屋根構造材5に並べて載置する。屋根構造材5は梁15や複数本の母屋16などで構成されるものであり、例えば、鉄骨などを用いることができる。また、建材2はその山部3が軒棟方向と略平行になるように配置される。次に、複数個の建材取付用補強具Aを建材2の山部3に配設する。建材取付用補強具Aは母屋16に対応する位置において山部3に載置されるものであり、一つの山部3に対して複数個設けられるものである。また、建材取付用補強具Aはその支持板部10を山部3の上面(頂面)に載置すると共に山部3の側面6に沿って補強側片部7が位置するように載置される。従って、支持板部10が長方形の場合は、山部3の長手方向(軒棟方向)と支持板部10の長手方向(長辺方向)とが平行となり、山部3の長手方向と支持板部10の短手方向(短辺方向)とが直交することになる。従って、山部3の長手方向と平行な方向における支持板部10の寸法がL、山部3の長手方向と直交する方向における支持板部10の寸法がL′となる。また、支持板部10の短手方向の寸法L′と山部3の上面の幅寸法(山部3の長手方向と直交する方向の寸法)とが略同等かL′の方が大きいために、山部3の上面の全幅に亘って支持板部10が配置されることになる。尚、建材取付用補強具Aは全ての山部3に設ける必要はなく、例えば、一本おきに設けることができる。
上記のようにして建材2の山部3に建材取付用補強具Aをセットした後、図2に示すように、支持板部10の打入孔26から固定具4を打ち込み、固定具4を建材2に貫通させると共に固定具4を母屋16などの屋根構造材5にまで打入する。本発明において固定具4としては、ドリリングタッピングネジ、ネジ、ビス、ドリルビス、テクス、釘などを用いることができる。このようにして複数本の固定具4を打ち込むことによって、図3に示すように建材2を屋根構造材5に固定して取り付けることができる。尚、図3において、20は棟包、21は棟包下地、22はウレタンなどのパッキン、23はけらば包、24は軒先フレームである。また、25はキャップであり、キャップ25を山部3に被せることにより山部3が略全長に亘って覆われて、固定具4の打入位置の防水性を高めることができる。また、防水性能(止水性能)を高めるために、固定具4の端部(上端部)に設けた頭部4aと建材取付用補強具Aの間あるいは建材取付用補強具Aと表面板1との間にパッキンを設けても良い。
上記のような本発明の建材取付用補強具Aを用いた建材2の施工では、建材2の表面と固定具4の頭部4aの間に、建材2に対する接触面積が頭部4aよりも大きな建材取付用補強具Aの支持板部10を介在させることができ、固定具4の打入位置において表面板1を補強することができるものである。従って、固定具4の打入位置における建材2のめり込み強度(圧縮強度)を高くすることができ、固定具4の頭部4aが表面板1にめり込むのを少なくして固定具4による締め付けの低下を防止し、屋根構造材5に対する建材2の取り付け強度の低下を少なくすることができるものである。尚、本発明の建材取付用補強具Aを用いた場合、従来の取付用補強具Aを用いない工法に比べて、めり込み強度を約20〜50%向上させることができる。
従来より、母屋16の設計の際、建材2の強度と剛性、固定具4による建材2の保持力(取り付け強度)などで各部材の種類や大きさなどが決定されている。この中でも固定具4による建材2の保持力は建材2(表面板1と裏面板12と芯材13の複合材)断面の強度と建材2のめり込み強度により決定されている。
そして、従来では、建材2の圧縮強度が小さいことや建材2の形状の制約があることなどから、固定具4の頭部4aの断面積を大きくしても固定具4による建材2の保持力を高めることが困難であった。図4(a)に示すように、本発明の建材取付用補強具Aを用いない従来工法では、建材2の表面板1に固定具4の頭部4aが直接接触するために、頭部4aの裏面の位置で生じる応力(めり込み応力度σ1)はσ1=T/A1となる。ここでTは頭部4aに係る押圧力(建材2が負圧などの外力を受けた場合の引張力の反力)、A1は頭部4aの裏面の面積である。一方、図4(b)に示す本発明の建材取付用補強具Aを用いた工法では、建材2の表面板1と固定具4の頭部4aとの間に建材取付用補強具Aの支持板部10が介在するために、建材取付用補強具Aの裏面の位置で生じる応力(めり込み応力度σ2)はσ2=k・T/A2となる。ここでA2は建材取付用補強具Aの支持板部10の裏面の面積、kは補正係数である。kは建材取付用補強具Aと建材2の強度・剛性の組み合わせによって決まる係数である。そしてσ1>σ2となるために、本発明を用いた工法では、施工時の固定具4の打ち込みにより生じる建材2に対する圧縮力や施工後の建材2にかかる外力(負圧)などにより固定具4の近傍で建材2に局部変形(エクボのような変形)が生じないようにすることができるものである。また、建材取付用補強具Aを用いた工法では固定具4による締め付け強度の低下が発生しないために、従来の工法に比べて、一本の母屋16に対する取り付け強度を向上させることができ、隣り合う母屋16、16の間隔を大きくすることができ、母屋16の本数が減少することによる省施工化や省資源化を図ることができる。尚、図4には剪断破壊面Sを破線で示す。
また、図5に示すグラフは、建材取付用補強具Aの長辺の寸法と短辺の寸法の比率(L/L′)を横軸に、建材取付用補強具Aを用いて施工した建材2の圧縮強度比を縦軸にそれぞれ設定したものである。尚、縦軸の圧縮強度比は建材取付用補強具Aを使用しない従来工法の建材2の圧縮強度を1とした比率である。このグラフから明らかなように、支持板部10が平面視で正方形(L/L′=1.0)の場合は従来工法に対して建材2の圧縮強度が1.4倍になるが、支持板部10が平面視で長方形(L>L′)でL/L′=1.3の場合は従来工法に対して建材2の圧縮強度が1.7倍程度になり、建材2の圧縮強度が急激に向上する。また、L/L′=1.0〜2.5の間では緩やかではあるが、建材2の圧縮強度が向上する。従って、支持板部10が平面視で長方形である場合、L/L′=1.7〜2.5とするのが好ましい。
また、山部3の上面の幅寸法(長手方向と直交する方向の寸法)が一定である場合、山部3の長手方向と直交する方向において支持板部10の寸法を大きくしても、山部3の上面と支持板部10との接触面積は大きくならないので、山部3の長手方向と平行な方向において支持板部10の寸法を大きくする方が少ない材料で効率よく建材取付用補強具Aの強度(曲げ強度や圧縮強度)及び剛性を高めることができ、これにより、建材2の取り付け強度も向上させることができる。さらに、補強側片部7を設けることによっても建材取付用補強具Aの曲げ強度や圧縮強度及び剛性を向上させることができる。
図6に本発明の他例を示す。この建材取付用補強具Aは支持板部10に補強リブ部8を形成したものであり、その他の構成は上記図1の建材取付用補強具Aと同等に形成されている。補強リブ部8は支持板部10の表面(上面)に突出して形成されており、補強側片部7の長手方向と略直交する方向に長く形成されている。また、支持板部10には一対の補強リブ部8、8が打入孔26を挟んで両側に形成されている。尚、補強リブ部8の大きさは、特に限定されないが、補強リブ部8の長手方向の寸法L1は補強リブ部8の長手方向と平行方向の支持板部10の辺の長さL′の30〜80%、補強リブ部8の短手方向の寸法L2は補強リブ部8の長手方向と直交する方向の支持板部10の辺の長さLの5〜20%、補強リブ部8の高さは0.5〜2mmとすることができる。
このような建材取付用補強具Aは上記と同様にして建材2の取り付けに用いることができるが、図1のものに比べて、補強リブ部8により建材取付用補強具Aの曲げ強度や圧縮強度を高めることができ、より一層、固定具4の頭部4aが表面板1にめり込むのを少なくすることができる。
図7に本発明の他例を示す。この建材取付用補強具Aは補強側片部7にキャップ係止片27を形成したものであり、その他の構成は上記図1の建材取付用補強具Aと同等に形成されている。キャップ係止片27は補強側片部7の下端に折り曲げ加工などにより形成されるものであって、外方(支持板部10と反対側の方)に向かって突出している。
このような建材取付用補強具Aは上記と同様にして建材2の取り付けに用いることができるが、この場合、図8に示すように、キャップ係止片27は山部3の側面6に突出した状態となる。従って、このキャップ係止片27にキャップ25の被係止部28を係止することによって、建材取付用補強具Aにキャップ25を係止により取り付けることができ、キャップ25の取り付け具として本発明の建材取付用補強具Aを兼用することができるものであり、キャップ25を取り付けるための部材が別途不要となり、省施工化を図ることができるものである。
尚、上記では建材取付用補強具Aとして補強側片部7を備えたものを説明したが、これに限らず、補強側片部7を備えない支持板部10のみで建材取付用補強具Aを構成しても良い。この場合、平板状の建材取付用補強具Aは山部3の上面の全幅の略半分以上に亘って配置すればよい。また、上記では建材2として表面板1と裏面板12との間に芯材13を充填してなるサンドイッチパネルについて説明したが、これに限らず、表面板1のみの建材(折版屋根材など)あるいは裏面板12がなくて表面板1と芯材13からなる建材であっても本発明を適用することができる。また、本発明は上記のような山部3の表面が平坦の建材2だけでなく、山部3の表面が凸曲や凹曲している場合にも用いることができる。この場合、建材取付用補強具Aは図9に示すように、山部3の表面の形状に沿って凸曲や凹曲して形成される。
以下本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1)
図1に示す建材取付用補強具Aを作製した。この建材取付用補強具Aは厚み2.0mmの一般冷延鋼板(SPCC)を用い、支持板部10はL=50mm、L′=40mmとした。また、補強側片部7の支持板部10からの突出長さは1mmとした。
図1に示す建材取付用補強具Aを作製した。この建材取付用補強具Aは厚み2.0mmの一般冷延鋼板(SPCC)を用い、支持板部10はL=50mm、L′=40mmとした。また、補強側片部7の支持板部10からの突出長さは1mmとした。
(実施例2)
支持板部10をL=70mm、L′=40mmとした以外は実施例1と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
支持板部10をL=70mm、L′=40mmとした以外は実施例1と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
(実施例3)
支持板部10をL=100mm、L′=40mmとした以外は実施例1と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
支持板部10をL=100mm、L′=40mmとした以外は実施例1と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
(実施例4)
厚み1.6mmの一般冷延鋼板を用いた以外は実施例1と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
厚み1.6mmの一般冷延鋼板を用いた以外は実施例1と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
(実施例5)
厚み1.6mmの一般冷延鋼板を用いた以外は実施例2と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
厚み1.6mmの一般冷延鋼板を用いた以外は実施例2と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
(実施例6)
厚み1.6mmの一般冷延鋼板を用いた以外は実施例3と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
厚み1.6mmの一般冷延鋼板を用いた以外は実施例3と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
(実施例7)
厚み1.6mmの溶融亜鉛めっき鋼板(SGC)を用いた以外は実施例1と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
厚み1.6mmの溶融亜鉛めっき鋼板(SGC)を用いた以外は実施例1と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
(実施例8)
厚み1.6mmの溶融亜鉛めっき鋼板を用いた以外は実施例2と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
厚み1.6mmの溶融亜鉛めっき鋼板を用いた以外は実施例2と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
(実施例9)
厚み1.6mmの溶融亜鉛めっき鋼板を用いた以外は実施例3と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
厚み1.6mmの溶融亜鉛めっき鋼板を用いた以外は実施例3と同様にして建材取付用補強具Aを作製した。
上記の実施例1〜9を使用した場合の破壊強度試験(引張り試験)を行なった。この時、建材2としては山部3を有する屋根材を用いた。この屋根材は大きさ200mm×200mmで、表面板1として厚み0.6mmの塗装鋼板を、裏面板12として厚み0.4mmの塗装鋼板を用い、芯材13はフェノールフォームで形成した。また、屋根材の山部3の部分の厚み(谷部14からの高さ)は38mm、屋根材の谷部14の部分の厚みは35mmであった。さらに、山部3は断面略台形状であり、その上底の寸法は38mm、下底の寸法は82mmであった。そして、実施例1〜9の建材取付用補強具Aを上記屋根材の山部3に配置した後、長さ115mm、頭部4aの直径6mmのドリリングタッピンネジ(固定具4)を打入孔26から打入して(打ち込んで)山部3に建材取付用補強具Aを固定した。このようにして試験用サンプルを形成した。次に、試験用サンプルの固定具4の頭部4aに真上から荷重を掛けて山部3の変形(変位)を測定した。結果を図10(a)(b)のグラフで示す。尚、対比のために、実施例1〜9を使用せずに山部3に直接固定具4を打入した試験用サンプルも比較例として図10(a)のグラフに表示した。
図10(a)(b)から明らかなように、実施例1〜9を使用した場合と比較例とを対比すると、比較例では実施例1〜9を使用した場合と同じ荷重であっても大きな変位が発生し、圧縮強度が低いことが判る。
図11は、本発明の建材取付用補強具Aを用いて建材2を屋根構造材5に取り付けた場合と、建材取付用補強具Aを用いずに建材2を屋根構造材5に取り付けた場合において、屋根構造材5の母屋間隔と、建材2が屋根構造材5に取り付けられた状態を保持できる風圧力(負圧)との関係を示すグラフである。風圧力2.0kN/m2(200kg/m2)のとき、建材取付用補強具Aを用いた場合(実線で示す曲線)は母屋間隔を281cmにすることができるが、建材取付用補強具Aを用いなかった場合(点線で示す曲線)は母屋間隔を180cmにしかできない。すなわち、建材取付用補強具Aを用いた場合は、建材取付用補強具Aを用いない場合に比べて、約1.56倍の母屋間隔にすることができ、本発明の建材取付用補強具Aを用いると、母屋16の本数を減らすことができる。尚、本発明の建材取付用補強具Aを用いた場合は、固定具4による建材2の保持力は2.6kN/本(260kg/本)となるが、建材取付用補強具Aを用いない場合は、固定具4による建材2の保持力は2.0kN/本(200kg/本)となる。
上記では建材2として屋根材の場合について説明したが、本発明の建材取付用補強具Aは建材2が壁材であっても適用することができ、この場合、建材2を取り付けるのは屋根構造材5ではなく、柱や壁胴縁などの壁構造材となる。
1 表面板
2 建材
3 山部
4 固定具
5 屋根構造材
6 側面
7 補強側片部
8 補強リブ部
25 キャップ
27 キャップ係止片
A 建材取付用補強具
2 建材
3 山部
4 固定具
5 屋根構造材
6 側面
7 補強側片部
8 補強リブ部
25 キャップ
27 キャップ係止片
A 建材取付用補強具
Claims (4)
- 建材の金属製の表面板の山部に固定具を打入して建材を屋根構造材に取り付ける際に、山部の固定具の打入位置を補強するために、山部の略全幅に亘って配置される建材取付用補強具であって、山部の長手方向に沿った寸法を、山部の長手方向と直交する方向に沿った寸法の1.0〜2.5倍に形成して成ることを特徴とする建材取付用補強具。
- 山部の側面に沿って配置される補強側片部を備えて成ることを特徴とする請求項1に記載の建材取付用補強具。
- 山部の長手方向と直交する方向に沿った補強リブ部を備えて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の建材取付用補強具。
- 山部に装着されるキャップを係止するためのキャップ係止片を補強側片部に設けて成ることを特徴とする請求項2又は3に記載の建材取付用補強具。
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