JP2005314084A - エレベータ監視端末の初期設定登録方法及び初期設定登録装置 - Google Patents

エレベータ監視端末の初期設定登録方法及び初期設定登録装置 Download PDF

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Kiyoshi Yashima
清志 八島
Masakazu Kin
政和 金
Takayuki Koyama
貴之 小山
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Abstract

【課題】従来技術によれば、専用の携帯端末によってエレベータ監視端末の初期登録設定は行えるものの、専用の携帯端末が無しでは初期登録設定ができないため、作業員は常に専用の携帯端末を持ち歩かなければならない状況であった。
【解決手段】建屋に表示器兼操作盤7を含むエレベータ機器を制御する制御盤8との間で通信可能に設けられた監視端末3が新設された時に、複数の監視端末と通信回線2を介して統括的に監視する監視センタ1から新設された監視端末3に、その固有情報を送信して初期登録設定を行うエレベータ監視端末の初期設定登録方法において、エレベータの表示器兼操作盤7により前記監視センタ1に通信回線2を介して新設された前記監視端末3に、その固有情報の送信を要求する固有情報要求信号を送信するよう構成した。
【選択図】図1

Description

本研究はエレベータの監視を行うエレベータ監視端末の初期設定登録方法及び初期設定登録装置に関する。
現在、エレベータの各種設備の状態は、それらに設置された各種センサーにより検出し、その情報を監視端末が通信回線を通じて監視センタに送信し、そこで統括的に監視されている。このように、監視端末と監視センタ間の交信が通信回線を介して行われる場合には、互いに相手方を呼び出すための電話番号と相手方を特定するための識別番号などの固有情報をそれぞれに記憶させなければならない。
従来、監視端末に交信固有情報を記憶させるには、作業員が現場に出向き、専用の携帯端末を用いて行っている(特許文献1、2参照)。
特開2000−32572公報(段落番号008〜020、図1) 特開2000−69574公報(段落番号008〜031、図1)
上記従来技術によれば、エレベータ監視端末の初期登録設定は行えるものの、専用の携帯端末が無しでは初期登録設定ができないため、作業員は常に専用の携帯端末を持ち歩かなければならない状況であった。
本発明は、上記不都合を鑑みてなされたもので、その目的は、エレベータに常備されている表示器兼操作盤を用いてエレベータ監視端末の初期設定登録方法及び初期設定登録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のエレベータ監視端末の初期設定登録方法は建屋に設置されたエレベータの各種設備の状態を監視する監視端末が新設された時に、通信回線を介して複数の監視端末を統括的に監視する監視センタから前記監視端末にその固有情報を送信して初期登録設定するエレベータ監視端末の初期設定登録方法において、エレベータの表示器兼操作盤(インジケータ)の操作により前記監視センタに通信回線を介して、新設された前期監視端末にその固有情報の送信を要求する固有情報要求信号を送信するようにしたことを特徴としている。
また、本発明のエレベータ監視端末の初期設定登録装置は表示器兼操作盤に、表示装置を具え、監視センタから通信回線を介して送信された監視端末の識別番号などの固有情報を記憶させる作業、所謂、立上げ作業と言われる初期設定登録に関する情報を、前記表示装置に表示するようにしたことを特徴としている。
本発明のエレベータ監視端末の初期設定登録方法及び初期設定登録装置によれば、このように表示器兼操作盤を用いてエレベータ監視端末の初期登録設定を行えることができることから、作業員が常に専用の携帯端末を持ち歩く負担が低減できる。
以下、本発明について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るエレベータ監視端末の初期設定登録装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、1は監視センタ、2は電話回線、3は電話回線を介して監視センタに接続される監視端末、4は建屋に設置されたエレベータのかご、5はかご内部に設けられた表示器兼操作盤、6は建屋の各階のエレベータホール(乗場)、7は乗場に設けられた表示器兼操作盤、8はエレベータの運転を制御する制御盤である。
また、同図において監視センタ1は処理装置11と、ROM12と、RAM13と、入出力装置14とを有する。なお、監視センタ1は入出力装置14を通じて、顧客名、監視対象とされたエレベータの名称、エレベータの異常内容等の各種データを記憶する記憶部15を有する。
さらに、同図において監視端末3は、処理装置31とROM32と、RAM33と、入出力装置34とデータ判定部35を有する。
次に、表示器兼操作盤を用いたエレベータ監視端末の初期登録設定方法の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図2、図3及び図4はそれぞれ監視端末の監視マスタデータ受信処理、立上げ開始処理及び試験発報履歴送信処理のフローチャートである。また、同図において、(A),(b),(c)はそれぞれ監視センタ1、監視端末3及び表示器兼操作盤(乗場)7のフローチャートであることを示す。
これらの図を参照して、新規監視端末の初期設定の動作を説明する。建屋に新規に監視端末3を設置した時には、当該監視端末3を監視可能状態にするために、まず、作業員はかご内表示器兼操作盤5と乗場表示器兼操作盤7を操作して監視端末3を介した監視センタ1を呼び出し初期設定の依頼を行う。図6に監視センタに初期設定の依頼をする時の手順を示す。
まず、かご内表示器兼操作盤5の保守スイッチをONにし、灯スイッチをOFFにする(S61及びS62)。
次に、かご内表示器兼操作盤5の開釦と閉釦を3秒間同時押しする(S63)。
以上の手順を行うことで、監視端末3の初期設定を行える状態になり、乗場表示器兼操作盤7に固有の端末番号を入力する指示が表示される(S64)。
次に、図2を参照して監視マスタ受信処理の動作を説明する。作業員は乗場表示器兼操作盤7に端末番号を入力する指示が表示されているのを確認後(c1)、乗場表示器兼操作盤7の操作部を操作して、監視マスタ要求に必要な監視端末3の固有の端末番号(ビルコード)を入力する(c2)。入力した端末番号はエレベータ制御盤8を介して監視端末3の入出力装置34に送られ、処理装置31によりRAM33に一旦格納した後、予めROM32に記憶してある監視センタの電話番号に電話回線2を介して接続し、監視マスタ要求データを監視センタ1に送信する(b1)。なお、この時の端末番号入力方法は乗場表示器兼操作盤7のUP釦で数字及びアルファベットをスクロールさせ、DN釦で数字又はアルファベットを決定する(図8)。また、UP釦及びDN釦同時押しで数字又はアルファベットを削除するものとする。
次に、監視端末3は要求データが正常に送信できたか否かを判断し、正常に送信できたならば電話回線2の接続を一旦遮断する(b2)。
監視センタ1では、入出力装置14が監視マスタ要求データを受信したか否かを判断(A1)、正常に受信できたならば処理装置11に転送する。処理装置11が監視マスタ要求データが監視端末3からのものであることを認識すると、記憶部15に監視端末3の端末番号を検索させる。
該端末番号が記憶部15から転送されると、処理装置11は入出力装置14より電話回線2を介して監視端末3を呼び出し、監視マスタデータを送信する(A2)。そして、データの送信が正常に行われたか否かを判断し(A3)、正常に終了したならば、監視センタ1の送信処理を終了する。なお、正常に終了しなかった場合はA1に戻り全ての処理をやり直す。監視端末3では、監視マスタデータを受信したか否かを判断し(b3)、受信したら正常に受信したかを判断し(b4)、エレベータ制御盤8を介して乗場表示器兼操作盤7に監視マスタデータを表示させる(c3)。正常に受信しなかった場合は、b1に戻り全ての処理をやり直す。なお、作業員は乗場表示器兼操作盤7に表示された監視マスタデータの内容を視認する。
こうして監視マスタデータの内容を確認した作業員は、図3に示すように、再び乗場表示器兼操作盤7の操作部を操作して、監視端末3を監視可能にするための初期設定データを送信させる指令を発する(c4)。乗場表示器兼操作盤7を介して初期設定データを送信させる指令を受けた監視端末3は立上げ開始通知データを電話回線2を介して監視センタ1の入出力装置14に送信する(b5)。そして正常に送信できたか否かを判断して(b6)、正常に送信できたならば監視端末3の処理を終了する。
監視センタ1では、立上げ開始通知データを受信したか否かを判断して(A4)、受信したならば処理装置11に転送する。処理装置11は受信したデータが立上げ開始通知データであることを確認すると、記憶部15から立上げを開始する監視端末3の端末番号データを検索し、その端末番号データを入出力装置14に転送する。入出力装置14は初期設定データを電話回線2を介して端末装置3に送信する(A5)。そして、初期設定データの送信が正常に行われたか否かを判断し(A6)、正常に終了したならば、監視センタ1の初期設定データ送信処理を終了する。なお、正常に終了しなかった場合はA4に戻り全ての処理をやり直す。初期設定データが送信された端末装置3では、その初期設定データを受信したか否かを判断し(b7)、受信したならば、その初期設定が正常に終了したか否かを判断し(b8)、正常に終了したならば、ROM32に予め記憶させてある例えば図9に示す「初期設定完了!!」等のメッセージを入出力装置34を介して乗場表示器兼操作盤7に表示させ立上げ開始処理を終了する。これにより、作業員は初期設定実施結果の内容を確認することができる。
こうして、初期設定完了を確認した作業員は監視端末3の監視機能が正常に動作することを確認するために、人為的にエレベータを動作させて監視端末3に発報させる試験発報を実施する。図7に試験発報を実施する時の手順を示す。
まず、かご内表示器兼操作盤5の保守スイッチをOFFにし、灯スイッチをONにする(S71及びS72)。以上の手順を行うことで、監視端末3の試験発報を行える状態になり、乗場表示器兼操作盤7に試験発報中であることが表示される(S73)。これにより、監視端末3はエレベータの動作に応じた発報を行う(S74)。作業員は試験発報を実施した後、乗場表示器兼操作盤7の操作部を操作して、監視端末3が試験発報を行ったことを確認するために、試験発報履歴を要求する指令を入力する。
図4は新設監視端末の試験履歴送信処理のフローチャートである。作業員は、乗場表示器兼操作盤7の操作部を操作して、試験発報履歴データを送信させる指令を発する(c6)。監視端末3は試験発報履歴要求の指令を入力装置34を介して受けると、電話回線2を介して監視センタ1に試験発報履歴要求データを送信する(b9)。そして、それが正常に送信できたか否かを判断して(b10)、正常に送信できたならば監視センタ1からのデータ送信を待つ。監視センタ1では、入出力装置14を介して処理装置11が試験発報履歴要求のデータを受信したか否かを判断して(A7)、受信したならば、受信したデータが監視端末3からの試験発報履歴要求のデータであることを確認すると、記憶部15から監視端末3の試験発報履歴データを読み出して、それを電話回線2を介して監視端末3に送信する(A8)。そして、試験発報履歴データが正常に送信できたか否かを判断して(A9)、正常に送信できたならば監視センタ1の処理を終了する。
監視端末3側では、試験発報履歴データを受信して(b11)、それを正常に受信したか否かを判断し(b12)、正常に受信したならば、RAM33に記憶してある発報履歴データとデータ判定部35と一致するか判定し、一致したならば、ROM32に予め記憶させてある例えば図10に示す「発報試験正常終了!!」等のメッセージを入出力装置34を介して乗場表示器兼操作盤7に表示させる(c7)。正常に受信しなかったならば、全ての処理を手順b9に戻って始めからやり直す。また、受信した発報履歴データは入出力装置34を介して乗場表示器兼操作盤7の表示部に表示することも可能である。これにより、作業員は自分で仕掛けた監視端末3の試験発報の履歴を視認して監視端末3が正常に試験発報したことを確認できる。試験発報の対象となる設備機器でありながら、未だ試験発報が行われていないものが見つかったら、未実施の設備機器に対する試験発報を実施する。こうして、試験発報の実施結果を確認しながら、作業員は試験発報の対象となる全ての設備機器について試験発報を実施する。
作業員が乗場表示器兼操作盤7に表示された「発報試験正常終了!!」等のメッセージを視認し、監視端末3の試験結果判定が正常であることを確認したときは、再び乗場表示器兼操作盤7の操作部を操作して立上げ対象の監視端末3のエレベータ動作の監視を開始させる指令を発する(c8)。図5は新設監視端末の監視開始動作処理のフローチャートである。始めに、監視端末3は監視開始要求の指令を入力装置34を介して受けると(b13)、電話回線2を介して監視センタ1に監視開始要求データを送信する。そして、それが正常に送信できたか否かを判断して(b14)、正常に送信できたならば監視端末3側の監視動作開始の処理を終了する。
監視センタ1は監視開始要求データが送信された入出力装置14を介して処理装置11は監視開始要求データを受信したか否かを判断して(A10)、受信したならばエレベータの監視を開始する(A11)。また、入出力装置14は監視開始完了データを電話回線2を介して端末装置3に送信する(A12)。監視開始完了データが送信された端末装置3では、その監視開始完了データを受信したか否かを判断し(b15)、受信したならば、ROM32に予め記憶させてある例えば図11に示す「監視開始正常終了!!」 等のメッセージを入出力装置34を介して乗場表示器兼操作盤7に表示させ監視開始処理を終了する(c9)。これにより、作業員はエレベータ監視端末の立上げが正常に実施できたことを確認することができる。
このように、本実施形態では新規の監視端末3の立上げ作業を行う場合に、監視端末3の初期設定から監視開始に至る作業を現場の作業員が乗場表示器兼操作盤7の操作部を操作するだけで実行できることから、監視センタ1の管制員の協力作業業務負担を著しく低減することができる。また、乗場表示器兼操作盤7の操作部を操作するだけで実行できることから監視端末の新規立上げに必要な特別な携帯端末等の機器を持参することもないため作業者の労力を低減でき、更に立上げ作業に要する時間を短縮できる。
本発明に係るエレベータ監視端末の初期設定登録装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。 監視端末の監視マスタデータ受信処理のフローチャートである。 監視端末の立上げ開始処理のフローチャートである。 監視端末の試験発報履歴送信処理のフローチャートである。 監視端末の監視動作開始処理のフローチャートである。 監視端末の端末番号入力処理のフローチャートである。 監視端末の試験発報開始処理のフローチャートである。 端末番号入力時の乗場表示器兼操作盤の表示形態である。 初期設定完了時の乗場表示器兼操作盤の表示形態である。 発報試験完了時の乗場表示器兼操作盤の表示形態である。 監視開始完了時の乗場表示器兼操作盤の表示形態である。
符号の説明
1 監視センタ
2 電話回線
3 監視端末
4 かご
5 、6 乗場
7 乗場表示器兼操作盤
8 エレベータ制御盤かご内表示器兼操作盤

Claims (3)

  1. 建屋に設置されたエレベータの各種設備の状態を監視する監視端末が新設された時に、通信回線を介して複数の監視端末を統括的に監視する監視センタから前記監視端末にその固有情報を送信して初期登録設定するエレベータ監視端末の初期設定登録方法において、エレベータの表示器兼操作盤(インジケータ)の操作により前記監視センタに通信回線を介して、新設された前期監視端末にその固有情報の送信を要求する固有情報要求信号を送信するようにしたことを特徴とするエレベータ監視端末の初期設定登録方法。
  2. 表示器兼操作盤は、表示装置を具え、監視センタから通信回線を介して送信された監視端末の識別番号などの固有情報を記憶させる作業、所謂、立上げ作業と言われる初期設定登録に関する情報を、前記表示装置に表示するようにしたことを特徴とするエレベータ監視端末の初期設定登録装置。
  3. 請求項2の記載において、
    表示器兼操作盤は、監視端末に初期登録設定を行った後、前記監視端末に人為的に通信回線を介して監視センタに発報させた発報情報を、監視センタから通信回線を介して表示器兼操作盤に送信させ、表示装置に表示させる発報情報要求手段を有したことを特徴とするエレベータ監視端末の初期設定登録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016008092A (ja) * 2014-06-20 2016-01-18 株式会社日立ビルシステム エレベータの保守装置及び保守方法
JP2016052933A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 東芝エレベータ株式会社 エレベータの遠隔監視システム

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